JPH05194131A - 歯の硬質物質の復元用の接着剤成分 - Google Patents

歯の硬質物質の復元用の接着剤成分

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JPH05194131A
JPH05194131A JP4257634A JP25763492A JPH05194131A JP H05194131 A JPH05194131 A JP H05194131A JP 4257634 A JP4257634 A JP 4257634A JP 25763492 A JP25763492 A JP 25763492A JP H05194131 A JPH05194131 A JP H05194131A
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meth
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Michael Mueller
ミヒヤエル・ミユラー
Wolfgang Podszun
ボルフガング・ポズツン
Werner Finger
ベルナー・フインガー
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    • C09J4/00Adhesives based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; adhesives, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09J183/00 - C09J183/16
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 A)10−90重量%の式 【化1】 H2C=CR1−CO−O−R2−OH (I) のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、 B)1−50重量%の式 【化2】 R3−CO−NR4−R5−OH (II) のN−ヒドロキシアルキルカルボキサミド、並びに適宜 C)各場合ともA−Eの成分類の合計を基にして、0.
01−2.0重量%の開始剤、および/もしくは0.01
−4.0重量%の共活性化剤、および/または D)5−90重量%の溶媒、および/または E)0.3−80重量%の架橋結合を形成可能な(メ
タ)アクリル酸エステ ル類 を含んでおり、ここで各成分に関する量的データは断ら
ない限り合計調合物に関するものである、歯の硬質物質
用の接着剤成分として使用するための調合物。 【効果】 本発明の調合物は、入手容易で安価且つ無毒
の成分を基にし、歯の硬質物質と充填物質とのしっかり
した永久的結合を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、歯の硬質物質(dental
hard substance)の復元における接着剤
成分として使用するための調合物に関するものである。
【0002】予防歯科学における特に重要な問題は、端
部における隙間なしでの歯の硬質物質(歯質およびエナ
メル)の永久的結合である。硬化性重合体物質が歯科部
門における歯の補修用充填物質として使用されている。
アクリレートを基にした充填剤が硬化性重合体物質とし
て一般的に好適であるが、これらは硬化中に収縮しそし
てこの点で端部における隙間形成に寄与している。
【0003】これらの重合体充填剤はさらに、それらが
歯質に対して劣悪に接着するという欠点も有している。
この問題を解決するためには、これまでは歯質を部分的
に添窩しており、このためには、相当量の新しい歯質を
侵襲部分を越えて除去することが必要であった。別の方
法では、歯質およびエナメル表面を例えば燐酸の如き酸
類を用いて表面的に腐食させ、そして次に充填を行う。
【0004】調合物の接着剤成分との共重合により硬化
性アクリレート充填剤への結合が行われるような接着剤
調合物が歯の硬質物質とプラスチック充填物質との間の
接着性を改良すると記されている。従ってこれらの接着
剤は全てアクリレート基を含有している。容易に入手可
能な、安価で且つ容易に許容可能な2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート(HEMA)を接着剤成分として使用
するという試みがしばしば行われてきている。しかしな
がら、HEMAはそれ自身で調合されて有効な歯の接着
剤を与えることができないので特殊な添加物を常に加え
なければならいことが見いだされている。
【0005】ムンクスガード(Munksgaard)
およびアスムッセン(Asmussen)は、接着剤と
してのHEMAおよびグルタロジアルデヒドの水性混合
物を記載している(J.Dent.Res.、63(1
984)1087)。
【0006】グルタロジアルデヒドの量が減少するにつ
れて、接着剤作用が相当減少し、そしてアルデヒドが省
略されると該作用はもはや存在しなくなる。アルデヒド
により引き起こされるこの生成物の例えば人間歯肉線維
芽細胞上での細胞許容性の欠損が文献中で批判されてい
る(A.ブラウナー(Brauner)、W.クリュー
ガー(Krueger)、P.カデン(Kaden)、
F.ランパート(Lampert)、C.ミッテルマイ
ヤー(Mittermayer)、Dtsch.Zah
naerztl.Z.、43(1988)396)。
【0007】クラレイ(Kuraray)から商業的に
入手可能な接着剤調合物(クリアフィル・フォトボン
ド、クリアフィル・ニュー・ボンド、クリアフィル結合
剤)は、HEMAの他に、ジハイドロジェンホスフェー
トまたはハイドロジェンホスフェート基を含有している
型のメタクリレート類の添加物を含有している。最後
に、これらの添加剤が接着剤作用を生じる(E.アスム
ッセン、E.C.ムンクスガード、「次期複合樹脂製歯
復元物質(Posterior Composite
Resin Dental Restorative
Materials)」、ピーター・ズルク・パブリッ
シング・カンパニー、1985、217頁)。この型の
特殊なメタクリレート類は費用のかかる合成によっての
み製造することができる。
【0008】A)10−90重量%の式
【0009】
【化3】 H2C=CR1−CO−O−R2−OH (I) [式中、R1は水素またはメチルを表し、そしてR2は炭
素数が2−6の2価ジアルキル基を表す]のヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレート、 B)1−50重量%の式
【0010】
【化4】 R3−CO−NR4−R5−OH (II) [式中、R3は水素または炭素数が1−3の1価アルキ
ル基を表し、R4は水素またはメチルを表し、そしてR5
は炭素数が2−6の2価炭化水素基を表す]のN−ヒド
ロキシアルキルカルボキサミド、並びに適宜 C)0.01−2.0重量%の開始剤、および/もしくは
0.01−4.0重量%の共活性化剤、および/または D)5−90重量%の溶媒、および/または E)0.3−80重量%の架橋結合を形成可能な(メタ)
アクリル酸エステル類 を含んでおり、ここで全成分類の合計は100重量%で
あるような、歯の硬質物質用の接着剤成分として使用す
るための調合物を今見いだした。
【0011】本発明の概念における(メタ)アクリル酸
誘導体類とは、メタクリル酸またはアクリル酸の誘導体
類である。
【0012】2価アルキル基R2は、炭素数が2−6の
直鎖もしくは分枝鎖状の脂肪族アルキル基である。適当
なヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類Aは従っ
て、例えば、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、4
−ヒドロキシブチルアクリレートおよび3−ヒドロキシ
プロピルメタクリレートである。2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレートおよび2−ヒドロキシエチルアクリレ
ートが好適であるとして挙げられる。2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートが特に好適である。
【0013】本発明に従う調合物は一般的には、10−
90重量%の、好適には15−60重量%の、そして特
に好適には20−40重量%の、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート類を含有している。
【0014】式(II)に従うN−ヒドロキシアルキルカ
ルボキサミド類Bにおいては、R3は水素、メチル、エ
チル、プロピルまたはイソプロピルを表し、R4は水素
またはメチルを表し、そしてR5は炭素数が2−6の2
価の、脂肪族、芳香族の直鎖もしくは分枝鎖状の炭化水
素基を表す。適当なN−ヒドロキシアルキルカルボキサ
ミド類として挙げられるものは、 N−2−ヒドロキシエチルアセトアミド H3C-CO-NH-CH2-CH2-OH N−2−ヒドロキシプロピルアセトアミド H3C-CO-NH-CH2-CHCH3-OH N−3−ヒドロキシプロピルホルムアミド H-CO-NH-CH2-CH2-CH2-OH N−2−ヒドロキシエチル酪酸アミド H7C3-CO-NH-CH2-CH2-OH N−2−ヒドロキシプロピル−N−メチル H3C-CO-NCH3-CH2-CHCH3-OH アセトアミド、および N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルホ H-CO-NCH3-CH2-CH2-OH ルムアミド である。
【0015】好適な化合物は、
【0016】
【化5】
【0017】 N−2−ヒドロキシエチルプロピオンアミド H5C2-CO-NH-CH2-CH2OH および N−5−ヒドロキシペンチルホルムアミド H-CO-NH-(CH2)5-OH である。
【0018】特に好適なN−ヒドロキシアルキルカルボ
キサミド類Bは、 N−5−ヒドロキシペンチルアセトアミド H3C-CO-NH-(CH2)5-OH N−2−ヒドロキシプロピルプロピオンアミド H5C2-CO-NH-CH2-CHCH3-OH N−2−ヒドロキシエチル−N−メチル H5C2-CO-NCH3-CH2-CH2-OH プロピオンアミド N−3−ヒドロキシプロピル−N−メチル H3C-CO-NCH3-CH2-CH2-CH2-OH アセトアミド N−3−ヒドロキシプロピルアセトアミド H3C-CO-NH-CH2-CH2-CH2-OH N−3−ヒドロキシプロピルプロピオンアミド H5C2-CO-NH-CH2-CH2-CH2-OH および N−3−ヒドロキシプロピル酪酸アミド H7C3-CO-NH-CH2-CH2-CH2-OH である。
【0019】本発明に従う調合物は一般的に、1−50
重量%の、好適には5−30重量%の、そして特に好適
には10−20重量%の、N−ヒドロキシアルキルカル
ボキサミド類を含有している。
【0020】N−ヒドロキシカルボキサミド類はそれ自
体は既知である化合物であり、そして例えば、ヒドロキ
シアルキルアミン類をカルボン酸エステル類、特にカル
ボン酸メチルまたはカルボン酸エチルエステル類を用い
て、例えばメタノールもしくはエタノールの如き有機溶
媒中でまたは溶媒を用いずに、60−100℃の間にお
いてアシル化することにより製造することができる。ヒ
ドロキシアルキルホルムアミド類は、アミノアルコール
類を一酸化炭素を用いて圧力下でカルボニル化すること
によっても、原則的には得られる(米国特許2 793
211)。N−p−ヒドロキシフェニルホルムアミドは
さらにp−アミノフェノールおよび蟻酸から水中で合成
することもできる(バイルスタインズ・ハンドブッフ・
デル・オルガニッシェン・ヘミイ(Beilstein
s Handbuch derOrganischen
Chemie)、4版、13巻、1930、459
頁)。
【0021】本発明の概念では溶媒は成分類を溶解しな
ければならずそして適用理由のために毒性であってはな
らない。水および揮発性有機溶媒、例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセト
ン、メチルエチルケトン、酢酸メチルもしくはエチル、
またはテトラヒドロフラン、が好適であるとして挙げら
れる。
【0022】一般的には、5−90重量%の、好適には
20−80重量%の、そして特に好適には40−75重
量%の、溶媒が使用される。
【0023】本発明の概念では開始剤はフリーラジカル
を生成しそしてフリーラジカル重合を開始させる試薬で
ある。例えば紫外線、可視光線またはレーザー光線の如
き光の作用下でフリーラジカル重合を開始させる光開始
剤が好適である。
【0024】いわゆる光重合開始剤はそれ自体は既知で
ある(ホウベンーウエイル(Houben−Wey
l)、メソデン・デル・オルガニッシェン・ヘミイ(M
ethoden der Organischen C
hemie)、E20巻、80頁以下、ジョージ・チエ
メ・フェルラグ、スタットガルト、1987)。それら
は好適にはモノ−またはジカルボニル化合物、例えばベ
ンゾインおよびそれの誘導体類、特にベンゾインメチル
エーテル、ベンジルおよびベンジル誘導体類、例えば
4,4−オキシジベンジル、並びに他のジカルボニル化
合物、例えばジアセチル、2,3−ペンタンジオン、並
びにノルボルナンおよび置換されたノルボルナン類のα
−ジケト誘導体類、金属カルボニル類、例えばペンタカ
ルボニルマンガン、またはキノン類、例えば9,10−
フェナンスレンキノンおよびナフトキノン、である。カ
ンフルキノンが特に好適である。
【0025】本発明に従う調合物は一般的には、調合物
中に含まれている1重量部の重合可能な(メタ)アクリ
レート類AおよびE当たり、0−2重量部の、好適には
0.1−0.5重量部の、開始剤を含有している。
【0026】本発明に従う接着剤成分と接触する結合成
分の1種が上記型の開始剤をすでに含有しているなら、
接着剤成分中の開始剤を完全に省略することもできる。
【0027】重合反応を促進させる共活性化剤を本発明
に従う調合物に加えることが有利である。既知の促進剤
の例は、アミン類、例えばp−トルイジンおよびジメチ
ル−p−トルイジン、トリアルキルアミン類、例えばト
リヘキシルアミン、ポリアミン類、例えばN,N,N′,
N′−テトラアルキルアルキレンジアミン類、バルビツ
ール酸およびジアルキルバルビツール酸類である。
【0028】共活性化剤は一般的には、重合可能な化合
物の量を基にして、0−4重量%の、好適には0.2−
1重量%の、量で使用される。
【0029】架橋結合を形成可能な(メタ)アクリル酸
エステル類を本発明に従う組成物に加えることも適して
いる。架橋結合を形成可能な(メタ)アクリル酸エステ
ル類は一般的には、分子中に2個以上の重合可能な活性
基を含有している。(メタ)アクリル酸と炭素数が2−
30の2−、3−、4−または5−価アルコール類との
エステル類が好適であるとして挙げられる。ウレタン基
を含有しているアルコキシ(メタ)アクリレート類およ
び(メタ)アクリレート類が特に好適である。例として
挙げられるものは、式
【0030】
【化6】
【0031】[式中、Aは炭素数が2−25の直鎖の、
分枝鎖状の、環式の、脂肪族の、芳香族の、または混合
脂肪族−芳香族の基を示し、それらは−O−またはNH
架橋により中断されていてもよく、そしてヒドロキシ
ル、オキシ、カルボキシル、アミノまたはハロゲンによ
り置換されたいてもよく、RはHまたはメチルを示し、
そしてnは2−8の、好適には2−4の、整数を表す]
の(メタ)アクリル酸エステル類である。
【0032】下記式の化合物が好適であるとして挙げら
れる:
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】[式中、Rは
【0040】
【化13】 を表す]。
【0041】トリシクロデカンの誘導体類(ヨーロッパ
特許出願0 023 686)並びにポリオール類、ジイ
ソシアネート類およびヒドロキシアルキルメタクリレー
ト類の反応生成物(ドイツ特許出願37 03 120、
ドイツ特許出願37 03 080およびドイツ特許出願
37 03 130)も挙げられる。下記の単量体類が例
として挙げられる:
【0042】
【化14】
【0043】
【化15】
【0044】
【化16】
【0045】
【化17】
【0046】
【化18】
【0047】
【化19】
【0048】
【化20】
【0049】
【化21】
【0050】
【化22】
【0051】
【化23】
【0052】
【化24】
【0053】好適なメタクリル酸エステルは式
【0054】
【化25】
【0055】のいわゆるビス−GMAである。もちろん
架橋結合を形成可能な種々の(メタ)アクリル酸エステル
類の混合物を使用することもできる。20−70重量%
のビス−GMAおよび30−80重量%のトリエチレン
グリコールジメタクリレートの混合物が例として挙げら
れる。
【0056】本発明に従う調合物は一般的に、0.3−
80重量部の、好適には1−50重量部の、そして特に
好適には4−30重量部の、架橋結合を形成可能なメタ
クリル酸エステル類を含有している。
【0057】本発明に従う組成物は他の成分として充填
剤を含有することができる。0.02−100μm(適
宜、多分散分布で)の範囲内の粒子直径を有する微細粉
末が充填剤として好適である。充填剤は歯科部門で一般
的な充填剤(R.S.バラツ(Baratz)、J.Bi
omat.Applications.、1巻、198
、316頁以下)、例えば無機ガラス、二酸化ケイ素
粉末、酸化アルミニウム粉末または石英粉末、であるこ
とができる。
【0058】架工義歯、歯冠および他の装飾物質を固定
するために特に適している接着剤セメントは、本発明に
従う調合物中の充填剤の含有量により製造される。
【0059】充填剤の含有量は一般的には、全調合物を
基にして、0−80重量部、好適には15−70重量
部、そして特に好適には20−60重量部である。
【0060】本発明に従う接着剤成分類はさらに10重
量%までの一般的添加剤、例えば安定剤、抑制剤、光安
定剤、染料、顔料または蛍光性物質、を含有することが
できる。
【0061】本発明に従う調合物は、成分類AおよびB
またはA−Eを激しく撹拌して混合することにより、製
造できる。
【0062】本発明に従う調合物は歯質および歯のエナ
メルの治療用の接着剤成分として使用できる。本発明に
従う調合物が歯の硬質物質と充填物質との間の良好な接
着を可能にするということは全く驚異的である点を記載
すべきである。アスムッセンおよびムクスガードは、例
えばグルタルアルデヒドの如き反応性アルデヒドの存在
がHEMAを含む接着剤を調合するために必要であると
報告している(J.Dent.Res.、63(198
4)1087)。これらの著者は、歯質の蛋白質構造と
のそれの反応およびその後のこのようにして変質された
歯質に対する例えばヒドロキシエチルメタクリレートの
化学的結合におけるアルデヒドの作用を説明している
(米国特許4 593 054)。しかしながら、本発明
に従う調合物は口腔条件下で歯の硬質物質と反応できる
成分を含有していない。特に、これらの条件下では、N
−ヒドロキシアルキルカルボキサミド類は歯の硬質物質
および使用されるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トに対して完全に不活性である。本発明に従う調合物
は、先行技術によると歯の硬質物質と結合できる他の成
分類または化学的構造成分類も含有していない。
【0063】本発明に従う調合物は、容易に入手可能
で、安価で且つ毒性的に許容可能な成分類を基にした歯
の硬質物質と充填物質とのしっかりした永久的結合を可
能にする。
【0064】特定態様では、歯のエナメルおよび歯質を
本発明に従う調合物を用いる治療前に0.1−3.5の範
囲のpHを有する液体で良好な状態に調整する。
【0065】この液体は一般的には、5以下のpKa
を有する酸類並びに適宜9.0−10.6の範囲のpKa
値および11.5−12.5の範囲のpKb値を有する両
性アミノ化合物を含有している。調整用液体は例えば下
記の酸類を含有することができる:燐酸、硝酸、ピルビ
ン酸、クエン酸、シュウ酸、エチレンジアミンテトラ酢
酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸およびマレイン酸。
【0066】両性アミノ化合物として挙げられるものは
好適には式
【0067】
【化26】 [式中、R6はカルボキシル基を表し、R7は水素或い
は任意にヒドロキシル、チオ、メチルチオ、カルボキシ
ル、アミノ、フェニル、ヒドロキシフェニルまたは
【0068】
【化27】
【0069】により置換されていてもよい低級アルキル
基を示し、そしてR8は水素またはフェニルを示し、こ
こで基R6およびR8はプロピル基により結合されること
ができ、或いはR6が水素を表し、R7が基
【0070】
【化28】−A−NH3X の基を示し、ここでAは炭素数が1−6の2価アルキレ
ン基を表し、そしてXはハロゲンを表し、そしてR8
水素を示す]の化合物である。
【0071】下記の両性アミノ化合物が例として挙げら
れる:グリシン、セリン、スレオニン、システイン、チ
ソリン、アスパラギン、グルタミン、アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、
フェニルアラニン、トリプトファン、リシン、アルギニ
ン、ヒスチジン、N−フェニルグリシン、エチレンジア
ミン塩酸塩、エチレンジアミン臭化水素酸塩、プロピレ
ンジアミン塩酸塩、プロピレンジアミン臭化水素酸塩、
ブチレンジアミン塩酸塩、ブチレンジアミン臭化水素酸
塩、ロイシン塩酸塩およびヒスチジン塩酸塩。
【0072】調整用液体はさらにポリエチレングリコー
ル類および金属水酸化物類からなる群からの物質を含有
することもできる。特に、上記の多塩基性酸類を、遊離
酸官能基が残っている限り、部分的金属塩類として使用
することもできる。
【0073】シュウ酸、エチレンジアミンテトラ酢酸お
よびクエン酸からなる群からの少なくとも1種の酸類並
びに適宜グリシン、N−フェニルグリシンおよびプロリ
ンからなる群からの両性アミノ化合物を含有している調
整用液体が特に好適である。本発明に従う調合物は例え
ば下記の如くして使用できる:歯の治療中に例えば歯の
エナメルおよび歯質の機械的準備後に調整用液体を最初
に適用して短時間(例えば60秒間)作用させ、そして
歯の物質を水ですすぎそして空気流中で乾燥する。本発
明に従う調合物を次に薄層状で例えば小ブラシを用いて
適用し、そして空気流中で乾燥する。本発明に従う治療
後に、歯科部門において一般的である例えばプラスチッ
ク充填組成物の如き実際の充填組成物(K.アイヒネル
(Eichner)、「歯の物質およびそれらの処理
(Zahnaerztlich Werkstoffe
und ihre Verarbeitung)」、
2巻、135頁以下、ヒューティッヒ・フェルラグ、5
版、1985)を適用する。
【0074】本発明に従う調合物は同様な方法で歯冠、
架工義歯および同様な補助具の固定用に使用することも
できる。
【0075】
【実施例】本発明に従う接着剤成分類および比較用成分
類は、下記の実施例に挙げられている成分類の強力混合
により製造された。
【0076】実施例1 10.0gのN−3−ヒドロキシプロピルプロピオンア
ミド 20.0gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート 70.0gの水実施例2 10.0gのN−3−ヒドロキシプロピルアセトアミド 20.0gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート 70.0gの水実施例3 10.0gのN−p−ヒドロキシフェニルホルムアミド 20.0gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート 70.0gの水実施例4 10.0gのN−p−ヒドロキシエチル−N−メチルホ
ルムアミド 20.0gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート 70.0gの水実施例5 10.0gのN−5−ヒドロキシペンチルホルムアミド 20.0gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート 70.0gの水実施例6 (比較例) 22gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート 78gの水実施例7 (使用試験、結合強度) 接着剤(実施例1−5)の活性および適合性を、歯質お
よびエナメル上での剪断結合強度の測定により、検査し
た。1%のクロラミン溶液中に抜歯後最高3月間にわた
り保たれていた人間の歯を使用した。試験で使用する前
に、歯を流水中で充分清浄化しそして生理学的食塩水溶
液中に少なくとも3日間且つ10日間以内にわたり保っ
た。結合試験で使用する前日に、歯を個別にエポキシ樹
脂(RレクセルムX20、硬化剤T3)を用いて直径が
25mmでそして高さが12mmの円筒状のゴム型の中
に埋めた。直径が3.5mmのプラスチック円筒と結合
するのに充分な大きさのエナメル表面またはエナメル付
近の歯質表面が露呈されるまで、歯を粒子寸法240、
320、400および最後に600のSiC紙上での湿
潤粉砕により粉砕した。脱イオン水ですすぎそして空気
流中で乾燥した後に、歯を調整用溶液およびコットン−
ウールペレットを用いて30秒間にわたり清浄化し、水
ですすぎ、そして乾燥し、その後に接着剤をブラシで適
用し、表面上に30秒間そのままにし、そして次に注意
深く圧縮空気流中で乾燥した。この方法で予備処理され
た試料を、幅が3.5mmでありそして高さが1mmの
円筒状ネストを有する分割可能なテフロン型の下でクラ
ンプ装置中で挟んだ。次に円筒状の型にプラスチックR
ペカフィル(U)の充填物質を注射器を用いて充填し、
物質をO2不透過性である片で覆い、そして頂部に置か
れている光放出開口部の下でRタオランスルックスCL
(クルツァー)を用いて60秒間にわたり活性化させ
た。その直後に、試料を支持器から除去した。テフロン
型を除去し、そして試料を温水中で23℃において剪断
負荷が開始されるまで15分間にわたり保ち、該負荷は
分離が生じるまで1mm/分の進行速度で埋められた歯
の表面と平行に且つそれに対して近くにある圧力ピスト
ンを用いてかけられた。歯の上の剪断結合強度、すなわ
ち破壊力および接着面積の比、を各場合とも3個の試料
に対して測定し、そしてそれらの平均値として示した。
【0077】結果は下表にまとめられている:
【0078】
【表1】 光顕微鏡下で破壊の原因を評価した時には、歯質中また
はプラスチック中の付着性破壊が主として観察され、す
なわち、本発明に従う接着剤成分類を用いて製造された
結合部の方がそれら自身で結合された結合成分類より強
力であった。これは本発明に従う接着剤成分類の良好な
性能を示している。
【0079】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0080】1.A)10−90重量%の式
【0081】
【化29】 H2C=CR1−CO−O−R2−OH (I) [式中、R1は水素またはメチルを表し、そしてR2は炭
素数が2−6の2価ジアルキル基を表す]のヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレート、 B)1−50重量%の式
【0082】
【化30】 R3−CO−NR4−R5−OH (II) [式中、R3は水素または炭素数が1−3の1価アルキ
ル基を表し、R4は水素またはメチルを表し、そしてR5
は炭素数が2−6の2価炭化水素基を表す]のN−ヒド
ロキシアルキルカルボキサミド、並びに適宜 C)各場合ともA−Eの成分類の合計を基にして、0.
01−2.0重量%の開始剤、および/もしくは0.01
−4.0重量%の共活性化剤、および/または D)5−90重量%の溶媒、および/または E)0.3−80重量%の架橋結合を形成可能な(メ
タ)アクリル酸エステ ル類 を含んでおり、ここで成分類に関する量的データは断ら
ない限り合計調合物に関するものである、歯の硬質物質
用の接着剤成分として使用するための調合物。
【0083】2.A)15−60重量%のヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート、 B)5−30重量%のN−ヒドロキシアルキルカルボキ
サミド、 C)各場合ともA−Eの成分類の合計を基にして、0.
1−5重量%の開始剤、および/もしくは0.2−1重
量%の共活性化剤、並びに適宜 D)20−80重量%の溶媒、および/または E)1−50重量%の架橋結合を形成可能な(メタ)ア
クリル酸エステル類 を含んでおり、ここで各成分に関する量的データは断ら
ない限り合計調合物に関するものである、上記1の調合
物。
【0084】3.A)20−50重量%のヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート、 B)0−20重量%のN−ヒドロキシアルキルカルボキ
サミド、 C)各場合ともA−Eの成分類の合計を基にして、0.
1−5重量%の開始剤、および/もしくは0.2−1重
量%の共活性化剤、並びに適宜 D)40−75重量%の溶媒、および/または E)4−30重量%の架橋結合を形成可能な(メタ)ア
クリル酸エステル類 を含んでおり、ここで成分類に関する量的データは断ら
ない限り合計調合物に関するものである、上記1の調合
物。
【0085】4.N−3−ヒドロキシプロピルプロピオ
ンアミドを成分(B)として使用することを特徴とす
る、上記1の調合物。
【0086】5.N−3−ヒドロキシプロピルアセトア
ミドを成分(B)として使用することを特徴とする、上
記1の調合物。
【0087】6.歯の損傷の治療における、上記1の調
合物の使用。
【0088】7.歯質接着剤(dentine adh
esives)の製造における、上記1の調合物の使
用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボルフガング・ポズツン ドイツ連邦共和国デー5000ケルン80・ロゲ ンドルフシユトラーセ55 (72)発明者 ベルナー・フインガー ドイツ連邦共和国デー4040ノイス21・フエ ルブリユゲナーシユトラーセ21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)10−90重量%の式 【化1】 H2C=CR1−CO−O−R2−OH (I) [式中、 R1は水素またはメチルを表し、そしてR2は炭素数が2
    −6の2価のアルキル基を表す]のヒドロキシアルキル
    (メタ)アクリレート、 B)1−50重量%の式 【化2】 R3−CO−NR4−R5−OH (II) [式中、 R3は水素または炭素数が1−3の1価アルキル基を表
    し、 R4は水素またはメチルを表し、そしてR5は炭素数が2
    −6の2価炭化水素基を表す]のN−ヒドロキシアルキ
    ルカルボキサミド、並びに適宜 C)各場合ともA−Eの成分類の合計を基にして、0.
    01−2.0重量%の開始剤、および/もしくは0.01
    −4.0重量%の共活性化剤、および/または D)5−90重量%の溶媒、および/または E)0.3−80重量%の架橋結合を形成可能な(メ
    タ)アクリル酸エステ ル類 を含んでおり、ここで各成分に関する量的データは断ら
    ない限り合計調合物に関するものである、歯の硬質物質
    用の接着剤成分として使用するための調合物。
JP4257634A 1991-09-09 1992-09-02 歯の硬質物質の復元用の接着剤成分 Pending JPH05194131A (ja)

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DK0531802T3 (da) 1996-04-22
GR3019266T3 (en) 1996-06-30
US5264485A (en) 1993-11-23
EP0531802B1 (de) 1995-12-20
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