JPH0519558Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0519558Y2 JPH0519558Y2 JP1986202613U JP20261386U JPH0519558Y2 JP H0519558 Y2 JPH0519558 Y2 JP H0519558Y2 JP 1986202613 U JP1986202613 U JP 1986202613U JP 20261386 U JP20261386 U JP 20261386U JP H0519558 Y2 JPH0519558 Y2 JP H0519558Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- ignition
- head surface
- piston head
- annular region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
A 考案の目的
(1) 産業上の利用分野
本考案は内燃機関用ピストンに関する。
(2) 従来の技術
従来、この種ピストンは、そのピストンヘツド
面が鋳放し状態のままか、または圧縮比、形状等
の調整のために粗加工を施された状態で使用され
ている。
面が鋳放し状態のままか、または圧縮比、形状等
の調整のために粗加工を施された状態で使用され
ている。
(3) 考案が解決しようとする問題点
前記状態に在るピストンヘツド面の表面粗さ
は、それを最大高さで表わした場合比較的大きな
値となり、それに起因してピストンヘツド面には
炭素を主とする燃焼生成物が付着し堆積し易い。
その結果、ピストンヘツド面の粗面化に伴う凹部
は、冷却されにくい上に前記燃焼生成物の蓄熱作
用を受けることになる。
は、それを最大高さで表わした場合比較的大きな
値となり、それに起因してピストンヘツド面には
炭素を主とする燃焼生成物が付着し堆積し易い。
その結果、ピストンヘツド面の粗面化に伴う凹部
は、冷却されにくい上に前記燃焼生成物の蓄熱作
用を受けることになる。
このような状況下において、燃焼過程で混合気
の点火により生じた火炎がピストンヘツド面2の
中心部から外周部に向けて放射状に伝播していく
と、その火炎伝播中期において、ピストンヘツド
面の外周縁に連なる特定の環状領域に、前記凹部
に起因してエンドガス(火炎伝播方向の末端部混
合気)の点火源が発生し、それに伴い火炎伝播中
期後エンドガスの圧力が急激に高くなる。そして
火炎伝播終期において、エンドガスの圧力が着火
おくれ線と交差した時点でエンドガスの自発火が
発生し、これがノツキング現象の一因となる。
の点火により生じた火炎がピストンヘツド面2の
中心部から外周部に向けて放射状に伝播していく
と、その火炎伝播中期において、ピストンヘツド
面の外周縁に連なる特定の環状領域に、前記凹部
に起因してエンドガス(火炎伝播方向の末端部混
合気)の点火源が発生し、それに伴い火炎伝播中
期後エンドガスの圧力が急激に高くなる。そして
火炎伝播終期において、エンドガスの圧力が着火
おくれ線と交差した時点でエンドガスの自発火が
発生し、これがノツキング現象の一因となる。
本考案は前記に鑑み、極めて簡単な手段を採用
することにより、ノツキングの発生頻度を大幅に
低下させ得るようにした前記ピストンを提供する
ことを目的とする。
することにより、ノツキングの発生頻度を大幅に
低下させ得るようにした前記ピストンを提供する
ことを目的とする。
B 考案の構成
(1) 問題点を解決するための手段
上記目的を達成するために本考案は、混合気の
点火により生じた火炎がピストンヘツド面の中心
部から外周部に向けて放射状に伝播するようにし
た内燃機関に用いられるピストンにおいて、前記
ピストンヘツド面の半径をRとして、該ピストン
ヘツド面の中間部から外周縁に至る幅0.4R以上
の環状領域の表面粗さを6S以下に設定したこと
を特徴とする。
点火により生じた火炎がピストンヘツド面の中心
部から外周部に向けて放射状に伝播するようにし
た内燃機関に用いられるピストンにおいて、前記
ピストンヘツド面の半径をRとして、該ピストン
ヘツド面の中間部から外周縁に至る幅0.4R以上
の環状領域の表面粗さを6S以下に設定したこと
を特徴とする。
(2) 作用
燃焼過程において、エンドガスの点火源の発生
する環状領域は前記幅が約0.4Rの範囲であり、
したがつて環状領域の前記幅を0.4R以上に設定
し、またその領域の表面粗さを6S(最大高さ6μ
m、JIS BO601による)以下に設定すると、エ
ンドガスの点火源となる凹部が殆ど無くなり、ま
た燃焼生成物の付着量が大幅に低減すると共に付
着した燃焼生成物も爆発圧によつて吹き飛ばされ
易く堆積には至らなくなるので、ノツキングの発
生頻度が大幅に低下する。
する環状領域は前記幅が約0.4Rの範囲であり、
したがつて環状領域の前記幅を0.4R以上に設定
し、またその領域の表面粗さを6S(最大高さ6μ
m、JIS BO601による)以下に設定すると、エ
ンドガスの点火源となる凹部が殆ど無くなり、ま
た燃焼生成物の付着量が大幅に低減すると共に付
着した燃焼生成物も爆発圧によつて吹き飛ばされ
易く堆積には至らなくなるので、ノツキングの発
生頻度が大幅に低下する。
なお、前記幅が0.4Rを下回り、また表面粗さ
が6Sを上回ると、ノツキングの発生頻度が大幅
に増加する。
が6Sを上回ると、ノツキングの発生頻度が大幅
に増加する。
(3) 実施例
第1、第2図は2サイクル内燃機関用ピストン
1を示し、そのピストン1はアルミニウム合金よ
り鋳造されている。
1を示し、そのピストン1はアルミニウム合金よ
り鋳造されている。
ピストンヘツド面2の半径をRとして、そのピ
ストンヘツド面2の中間部から外周縁に至る幅
0.4R以上の環状領域2aの表面粗さは6S以下に
設定される。この表面粗さは、JIS BO601によ
るもので、最大高さが6μm以下であることを意
味する。
ストンヘツド面2の中間部から外周縁に至る幅
0.4R以上の環状領域2aの表面粗さは6S以下に
設定される。この表面粗さは、JIS BO601によ
るもので、最大高さが6μm以下であることを意
味する。
前記環状領域2aの研磨はバフ、サンドペーパ
等を用いて行われるが、量産性を考慮するとバニ
シング(磨き仕上)が最適である。
等を用いて行われるが、量産性を考慮するとバニ
シング(磨き仕上)が最適である。
第3図は点火後の経過時間とエンドガスの圧力
との関係を示し、線a1が本考案に係る前記ピスト
ン1の場合に、また線a2が比較例のピストンの場
合にそれぞれ該当する。「0」は点火時である。
比較例のピストンは、本考案に係るピストンと同
様のアルミニウム合金より鋳造されたものである
が、そのピストンヘツド面は鋳放し状態であつ
て、その表面粗さは12.5Sである。
との関係を示し、線a1が本考案に係る前記ピスト
ン1の場合に、また線a2が比較例のピストンの場
合にそれぞれ該当する。「0」は点火時である。
比較例のピストンは、本考案に係るピストンと同
様のアルミニウム合金より鋳造されたものである
が、そのピストンヘツド面は鋳放し状態であつ
て、その表面粗さは12.5Sである。
第4図は本考案に係るピストン1のピストンヘ
ツド面2における火炎伝播の様子を示す。同図1
はピストンヘツド面2の中心部に火炎fが発生す
る火炎伝播初期であり、第3図の点火後の経過時
間t1に対応する。また同図は火炎fが半径0.6R
の円状に広がつた火炎伝播中期であり、第3図の
点火後の経過時間t2に対応する。さらに同図は
火炎fが前記半径よりも大きな半径の円状に広が
つた火炎伝播終期であり、第3図の点火後の経過
時間t3に対応する。
ツド面2における火炎伝播の様子を示す。同図1
はピストンヘツド面2の中心部に火炎fが発生す
る火炎伝播初期であり、第3図の点火後の経過時
間t1に対応する。また同図は火炎fが半径0.6R
の円状に広がつた火炎伝播中期であり、第3図の
点火後の経過時間t2に対応する。さらに同図は
火炎fが前記半径よりも大きな半径の円状に広が
つた火炎伝播終期であり、第3図の点火後の経過
時間t3に対応する。
本考案に係るピストン1の場合は、火炎伝播中
期(点火後の経過時間t2)における火炎fの外側
に在る幅0.4Rの環状領域2aの表面粗さが前記
のように6S以下に設定されており、その領域2
aにはエンドガスの点火源となる凹部が殆ど無く
なり、また燃焼生成物の付着量が大幅に低減する
と共に付着した燃焼生成物も爆発圧によつて吹き
飛ばされ易く堆積には至らないので、第3図線a1
で示すように火炎伝播中期後におけるエンドガス
の圧力が急激に高くなることなく火炎伝播終期
(点火後の経過時間t3)に至る。
期(点火後の経過時間t2)における火炎fの外側
に在る幅0.4Rの環状領域2aの表面粗さが前記
のように6S以下に設定されており、その領域2
aにはエンドガスの点火源となる凹部が殆ど無く
なり、また燃焼生成物の付着量が大幅に低減する
と共に付着した燃焼生成物も爆発圧によつて吹き
飛ばされ易く堆積には至らないので、第3図線a1
で示すように火炎伝播中期後におけるエンドガス
の圧力が急激に高くなることなく火炎伝播終期
(点火後の経過時間t3)に至る。
この火炎伝播終期では火炎fによるエンドガス
の燃焼が順調に行われる。
の燃焼が順調に行われる。
本考案に係るピストンにおいては、前記のよう
な過程でエンドガスの燃焼が行われるので、エン
ドガスの自発火を極力抑制してノツキングの発生
頻度を15%程度にすることができる。このノツキ
ング発生頻度は、抽出総サイクル数に対するノツ
キング発生サイクル数の割合で示されている。
な過程でエンドガスの燃焼が行われるので、エン
ドガスの自発火を極力抑制してノツキングの発生
頻度を15%程度にすることができる。このノツキ
ング発生頻度は、抽出総サイクル数に対するノツ
キング発生サイクル数の割合で示されている。
比較例のピストンの場合は、ピストンヘツド面
の粗面化に起因して、第4図bに対応する火炎伝
播中期(点火後の経過時間t2)において前記環状
領域にエンドガスの点火源が発生し、それに伴い
火炎伝播中期後、第3図線a2で示すようにエンド
ガスの圧力が急激に高くなる。そして火炎伝播終
期(点火後の経過時間t3)において、エンドガス
の圧力が着火おくれ線bと交差した時点でエンド
ガスの自発火が発生してノツキングに至る。
の粗面化に起因して、第4図bに対応する火炎伝
播中期(点火後の経過時間t2)において前記環状
領域にエンドガスの点火源が発生し、それに伴い
火炎伝播中期後、第3図線a2で示すようにエンド
ガスの圧力が急激に高くなる。そして火炎伝播終
期(点火後の経過時間t3)において、エンドガス
の圧力が着火おくれ線bと交差した時点でエンド
ガスの自発火が発生してノツキングに至る。
この場合、ノツキングの発生頻度は90%程度で
ある。
ある。
第5図は、表面粗さを6Sに設定された環状領
域2aの幅とメカニカルオクタン価向上量との関
係を示す。環状領域2aの幅において、「0」は
ピストンヘツド面2の外周縁、また「R」はピス
トンヘツド面2の中心にそれぞれ対応する。また
メカニカルオクタン価はピストンヘツド面2の表
面粗さから見た耐ノツキング性の評価を意味す
る。
域2aの幅とメカニカルオクタン価向上量との関
係を示す。環状領域2aの幅において、「0」は
ピストンヘツド面2の外周縁、また「R」はピス
トンヘツド面2の中心にそれぞれ対応する。また
メカニカルオクタン価はピストンヘツド面2の表
面粗さから見た耐ノツキング性の評価を意味す
る。
第6図は、幅0.4Rの環状領域2aにおける表
面粗さとメカニカルオクタン価向上量との関係を
示す。
面粗さとメカニカルオクタン価向上量との関係を
示す。
第5、第6図より、環状領域2aの幅を0.4R
以上に、またその環状領域2aの表面粗さを6S
以下にそれぞれ設定すると、メカニカルオクタン
価が約10オクタン価分向上することが明らかであ
る。これはピストンヘツド面2の溶損限界が10オ
クタン価分以上になつたことを意味し、したがつ
てレギユラーガソリンと高オクタン価ガソリンと
の間のオクタン価向上分が6オクタン価であると
すれば、それ以上に溶損限界が向上しているもの
である。
以上に、またその環状領域2aの表面粗さを6S
以下にそれぞれ設定すると、メカニカルオクタン
価が約10オクタン価分向上することが明らかであ
る。これはピストンヘツド面2の溶損限界が10オ
クタン価分以上になつたことを意味し、したがつ
てレギユラーガソリンと高オクタン価ガソリンと
の間のオクタン価向上分が6オクタン価であると
すれば、それ以上に溶損限界が向上しているもの
である。
C 考案の効果
本考案によれば、混合気の点火により生じた火
炎がピストンヘツド面の中心部から外周部に向け
て放射状に伝播するようにした内燃機関に用いら
れるピストンにおいて、ピストンヘツド面の半径
をRとして、該ピストンヘツド面の中間部から外
周縁に至る幅0.4R以上の環状領域の表面粗さを
6S以下に設定したので、上記火炎の伝播中期に
おける火炎の外側に位置する上記環状領域にはエ
ンドガスの点火源となる凹部が殆ど無くなる上、
該環状領域表面への燃焼生成物の付着量も低減さ
れると共に、付着燃焼生成物も爆発圧で吹き飛ば
され易くなつて堆積には至らず、従つてその火炎
伝播中期以後におけるエンドガスの自発火が極力
抑えられ、ノツキングの発生頻度を効果的に低下
させることができる。
炎がピストンヘツド面の中心部から外周部に向け
て放射状に伝播するようにした内燃機関に用いら
れるピストンにおいて、ピストンヘツド面の半径
をRとして、該ピストンヘツド面の中間部から外
周縁に至る幅0.4R以上の環状領域の表面粗さを
6S以下に設定したので、上記火炎の伝播中期に
おける火炎の外側に位置する上記環状領域にはエ
ンドガスの点火源となる凹部が殆ど無くなる上、
該環状領域表面への燃焼生成物の付着量も低減さ
れると共に、付着燃焼生成物も爆発圧で吹き飛ば
され易くなつて堆積には至らず、従つてその火炎
伝播中期以後におけるエンドガスの自発火が極力
抑えられ、ノツキングの発生頻度を効果的に低下
させることができる。
第1、第2図はピストンを示す、第1図は正面
図、第2図は第1図矢視図、第3図は点火後の
経過時間とエンドガスの圧力との関係を示すグラ
フ、第4図はピストンヘツド面における火炎伝播
の様子を示す説明図、第5図は環状領域の幅とメ
カニカルオクタン価向上量との関係を示すグラ
フ、第6図は環状領域の表面粗さとメカニカルオ
クタン価向上量との関係を示すグラフである。 1……ピストン、2……ピストンヘツド面、2
a……環状領域。
図、第2図は第1図矢視図、第3図は点火後の
経過時間とエンドガスの圧力との関係を示すグラ
フ、第4図はピストンヘツド面における火炎伝播
の様子を示す説明図、第5図は環状領域の幅とメ
カニカルオクタン価向上量との関係を示すグラ
フ、第6図は環状領域の表面粗さとメカニカルオ
クタン価向上量との関係を示すグラフである。 1……ピストン、2……ピストンヘツド面、2
a……環状領域。
Claims (1)
- 混合気の点火により生じた火炎がピストンヘツ
ド面2の中心部から外周部に向けて放射状に伝播
するようにした内燃機関に用いられるピストンに
おいて、前記ピストンヘツド面2の半径をRとし
て、該ピストンヘツド面2の中間部から外周縁に
至る幅0.4R以上の環状領域2aの表面粗さを6S
以下に設定したことを特徴とする内燃機関用ピス
トン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986202613U JPH0519558Y2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986202613U JPH0519558Y2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63105754U JPS63105754U (ja) | 1988-07-08 |
| JPH0519558Y2 true JPH0519558Y2 (ja) | 1993-05-24 |
Family
ID=31167163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986202613U Expired - Lifetime JPH0519558Y2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0519558Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61110836U (ja) * | 1984-12-25 | 1986-07-14 |
-
1986
- 1986-12-27 JP JP1986202613U patent/JPH0519558Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63105754U (ja) | 1988-07-08 |
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