JPH05196016A - 釘保持部材 - Google Patents
釘保持部材Info
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- JPH05196016A JPH05196016A JP4237818A JP23781892A JPH05196016A JP H05196016 A JPH05196016 A JP H05196016A JP 4237818 A JP4237818 A JP 4237818A JP 23781892 A JP23781892 A JP 23781892A JP H05196016 A JPH05196016 A JP H05196016A
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- nail holding
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- nail
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 釘保持力の弱い板部を強化して釘保持力を増
大させる。 【構成】 板部の孔に挿入せしめられる釘挿入用の筒体
6を具える。筒体6には空室5の略全長に亘って割り線
31が設けられている。筒体の基端側部位には硬化性樹
脂液を流出させる流出孔11が形成されている。筒体外
面部には流出孔11より先側の部位に環状突起部15が
設けられている。又筒体の先端側部位には、複数の可撓
性の袋形成翼片17が放射状に突設されている。この袋
形成翼片は、筒体が前記孔に挿入されたときに筒体基端
側に屈曲され、前記筒体外面部とによって、筒体基端側
に開口を有する袋状部19を形成する。
大させる。 【構成】 板部の孔に挿入せしめられる釘挿入用の筒体
6を具える。筒体6には空室5の略全長に亘って割り線
31が設けられている。筒体の基端側部位には硬化性樹
脂液を流出させる流出孔11が形成されている。筒体外
面部には流出孔11より先側の部位に環状突起部15が
設けられている。又筒体の先端側部位には、複数の可撓
性の袋形成翼片17が放射状に突設されている。この袋
形成翼片は、筒体が前記孔に挿入されたときに筒体基端
側に屈曲され、前記筒体外面部とによって、筒体基端側
に開口を有する袋状部19を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石膏ボードやベニヤ板
あるいは合成木板等からなる釘保持力の弱い板部を強化
して釘保持力を増大させることのできる釘保持部材に関
するものである。
あるいは合成木板等からなる釘保持力の弱い板部を強化
して釘保持力を増大させることのできる釘保持部材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】石膏ボードやベニヤ板からなる壁部に釘
をねじ込みあるいは打込むことによって額や黒板等の比
較的重量のある物品を吊下せんとする場合、これらの板
体は釘保持力が弱いために釘がたちまち弛んでしまい初
期の目的を達成することができないことは日常的に経験
されるところである。ところで石膏ボードやベニヤ板が
釘保持力に劣る原因は、これらの板体内部は緻密に形成
されていないため、釘のねじ込み等により一旦破壊され
ると、釘に加わる荷重により該孔を中心として板体内の
破壊が進行し易いことによる。
をねじ込みあるいは打込むことによって額や黒板等の比
較的重量のある物品を吊下せんとする場合、これらの板
体は釘保持力が弱いために釘がたちまち弛んでしまい初
期の目的を達成することができないことは日常的に経験
されるところである。ところで石膏ボードやベニヤ板が
釘保持力に劣る原因は、これらの板体内部は緻密に形成
されていないため、釘のねじ込み等により一旦破壊され
ると、釘に加わる荷重により該孔を中心として板体内の
破壊が進行し易いことによる。
【0003】本発明者は、係る従来の問題点に鑑みて鋭
意研究を重ねた結果、釘のねじ込みや打ち込みによって
形成された孔の周辺部分に硬化性樹脂液を浸透させその
硬化によって該周辺部分を堅く固めて孔部分の破壊を阻
止し、以って釘を強固に保持させる、という技術手段を
想到したのである。
意研究を重ねた結果、釘のねじ込みや打ち込みによって
形成された孔の周辺部分に硬化性樹脂液を浸透させその
硬化によって該周辺部分を堅く固めて孔部分の破壊を阻
止し、以って釘を強固に保持させる、という技術手段を
想到したのである。
【0004】本発明者は、係る技術をさらに具体的に発
展させ、図11に示す釘保持部材として提案した。該釘
保持部材は、板部の孔aに挿入せしめられる釘挿入用の
筒体bを具えている。該筒体bにはその空室cの全長に
亘って割り線dが設けられており、又筒体bの少なくと
も基端側部位には、硬化性の樹脂液を流出させるための
流出孔eが形成されている。さらに筒体外面部の、基端
側流出孔より先側の部位には、外周縁部分が前記孔の内
周面部と略当接しうる環状突起部fが該筒体bの周囲を
取り囲んだ状態に突出形成されてなるものであり、次の
ような優れた作用効果を発揮する。
展させ、図11に示す釘保持部材として提案した。該釘
保持部材は、板部の孔aに挿入せしめられる釘挿入用の
筒体bを具えている。該筒体bにはその空室cの全長に
亘って割り線dが設けられており、又筒体bの少なくと
も基端側部位には、硬化性の樹脂液を流出させるための
流出孔eが形成されている。さらに筒体外面部の、基端
側流出孔より先側の部位には、外周縁部分が前記孔の内
周面部と略当接しうる環状突起部fが該筒体bの周囲を
取り囲んだ状態に突出形成されてなるものであり、次の
ような優れた作用効果を発揮する。
【0005】即ち、板部(釘保持力の弱い板部)に設け
た孔aに該釘保持部材gを挿入すると、樹脂液流出用の
流出孔eが孔aの内周面部と対向した状態となり、且つ
筒体bの基端外周面部の外側にはそれを取り囲むように
環状をなす空間部hが形成される(図11)。従って、
空室cへの樹脂液の供給によって流出孔eから流出する
樹脂液を、該環状空間部hにおいて周方向に効果的に誘
導させることができ、これを孔aの周辺部分に順次浸透
させうる。そして、その後の浸透樹脂液の硬化によっ
て、孔周辺部分(図12においてハッチングを施して示
す部分)kは緻密組織となり、釘保持部材gはこの緻密
組織と一体化する。このように一体化することから、釘
保持部材に保持されているネジ釘の引抜き方向の力に対
して大きな抵抗力を発生する。
た孔aに該釘保持部材gを挿入すると、樹脂液流出用の
流出孔eが孔aの内周面部と対向した状態となり、且つ
筒体bの基端外周面部の外側にはそれを取り囲むように
環状をなす空間部hが形成される(図11)。従って、
空室cへの樹脂液の供給によって流出孔eから流出する
樹脂液を、該環状空間部hにおいて周方向に効果的に誘
導させることができ、これを孔aの周辺部分に順次浸透
させうる。そして、その後の浸透樹脂液の硬化によっ
て、孔周辺部分(図12においてハッチングを施して示
す部分)kは緻密組織となり、釘保持部材gはこの緻密
組織と一体化する。このように一体化することから、釘
保持部材に保持されているネジ釘の引抜き方向の力に対
して大きな抵抗力を発生する。
【0006】このようなことから該釘保持部材によると
きには、石膏ボード等からなる釘保持力の弱い板部に対
して額や黒板等の比較的重量のある物品を吊下せんとす
る場合にも、それを安定状態を維持して吊下することが
可能となった。
きには、石膏ボード等からなる釘保持力の弱い板部に対
して額や黒板等の比較的重量のある物品を吊下せんとす
る場合にも、それを安定状態を維持して吊下することが
可能となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、本発明
者の提案した釘保持部材は、非常に優れた釘保持力を発
揮することができ、保持力の弱い石膏ボードやベニヤ板
等を以てなる例えば壁部に対する額、黒板、吊り棚等を
安定よく支持できる効果を奏するようになったのである
が、実際の使用において次の如き問題が生じてきた。即
ち、上記釘保持部材を用い、これに釘(ヒートン等)を
挿入して石膏ボードの壁に固定し、これに重量物を吊り
下げたり、外したり繰り返し使用したところ、この釘保
持部材が、この周囲の石膏ボードとともに脱落する事態
が発生したのである。
者の提案した釘保持部材は、非常に優れた釘保持力を発
揮することができ、保持力の弱い石膏ボードやベニヤ板
等を以てなる例えば壁部に対する額、黒板、吊り棚等を
安定よく支持できる効果を奏するようになったのである
が、実際の使用において次の如き問題が生じてきた。即
ち、上記釘保持部材を用い、これに釘(ヒートン等)を
挿入して石膏ボードの壁に固定し、これに重量物を吊り
下げたり、外したり繰り返し使用したところ、この釘保
持部材が、この周囲の石膏ボードとともに脱落する事態
が発生したのである。
【0008】そこで、本発明者は、この現象を分析し、
研究した結果、次の知見を得た。即ち、上述の釘保持部
材が脱落した状態を見ると、釘保持部材の先端側に付着
した石膏ボードが少なく、基端側、即ち、壁表面側に石
膏ボードが多量に付着していた。これを図示すると、図
14の如く、截頭円錐形を呈している。
研究した結果、次の知見を得た。即ち、上述の釘保持部
材が脱落した状態を見ると、釘保持部材の先端側に付着
した石膏ボードが少なく、基端側、即ち、壁表面側に石
膏ボードが多量に付着していた。これを図示すると、図
14の如く、截頭円錐形を呈している。
【0009】当初、石膏ボードには、ドリルで円筒形の
孔が穿孔されている。これに挿入された釘保持部材から
孔の周囲の方向に浸透された樹脂の含浸状態は、図12
に示す如く、この孔の基端部がやや深く、先端側がやや
浅く、実質上は略均等な深さに含浸されていることが分
かった。換言すると、釘保持部材は、その先端側から基
端側に亘る全長において、略均等な担持力でもって石膏
ボードに固定されているのである。従って、釘保持部材
が、これに固定された釘を介して引き抜き作用を受ける
と、破壊され易い石膏ボードの表面側が大きく、内部の
方が小さい截頭円錐形となって、硬化された周囲の石膏
ボードを伴って脱落するのである。
孔が穿孔されている。これに挿入された釘保持部材から
孔の周囲の方向に浸透された樹脂の含浸状態は、図12
に示す如く、この孔の基端部がやや深く、先端側がやや
浅く、実質上は略均等な深さに含浸されていることが分
かった。換言すると、釘保持部材は、その先端側から基
端側に亘る全長において、略均等な担持力でもって石膏
ボードに固定されているのである。従って、釘保持部材
が、これに固定された釘を介して引き抜き作用を受ける
と、破壊され易い石膏ボードの表面側が大きく、内部の
方が小さい截頭円錐形となって、硬化された周囲の石膏
ボードを伴って脱落するのである。
【0010】本発明はかかる知見に基づいて完成された
もので、釘保持部材の板部に対する保持力を増大させ、
大きな荷重が作用しても容易に脱落しない釘保持部材を
提供することを目的とする。
もので、釘保持部材の板部に対する保持力を増大させ、
大きな荷重が作用しても容易に脱落しない釘保持部材を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る釘保持部材
は、上記目的を達成するべく次の手段を採用する。即ち
本発明に係る釘保持部材は、板部に設けた孔3に挿入さ
れる、基端開口の空室5を内部に有する釘挿入用の筒体
6を具え,該筒体の少なくとも基端側部位には、硬化性
樹脂液を流出させるための少なくとも1つの流出孔11
が形成されており,前記筒体の外面部の、基端側の流出
孔より先側の部位には、筒体の周囲を取り囲んだ状態に
環状突起部15が突設されてなる釘保持部材であって:
前記筒体6の先端側部には、複数の可撓性の袋形成翼片
17が放射状に突設されており、該袋形成翼片17は、
筒体が前記孔に挿入されたときに筒体の基端側に屈曲さ
れ、筒体の外面部とによって、前記筒体基端側に開口を
有する袋状部19を形成するように構成されていること
を特徴とするものである。
は、上記目的を達成するべく次の手段を採用する。即ち
本発明に係る釘保持部材は、板部に設けた孔3に挿入さ
れる、基端開口の空室5を内部に有する釘挿入用の筒体
6を具え,該筒体の少なくとも基端側部位には、硬化性
樹脂液を流出させるための少なくとも1つの流出孔11
が形成されており,前記筒体の外面部の、基端側の流出
孔より先側の部位には、筒体の周囲を取り囲んだ状態に
環状突起部15が突設されてなる釘保持部材であって:
前記筒体6の先端側部には、複数の可撓性の袋形成翼片
17が放射状に突設されており、該袋形成翼片17は、
筒体が前記孔に挿入されたときに筒体の基端側に屈曲さ
れ、筒体の外面部とによって、前記筒体基端側に開口を
有する袋状部19を形成するように構成されていること
を特徴とするものである。
【0012】なお該釘保持部材を構成する筒体6は、実
質的に等角度のピッチで、筒体6の基端から先端側部に
亘る如く筒体長さ方向に延びる割り線31によって分割
されることがあり、その場合、環状突起部15も、筒体
の分割された部位に合わせて分割される。
質的に等角度のピッチで、筒体6の基端から先端側部に
亘る如く筒体長さ方向に延びる割り線31によって分割
されることがあり、その場合、環状突起部15も、筒体
の分割された部位に合わせて分割される。
【0013】本発明に係る第2の目的は、釘保持部材の
筒体6を、筒状の一体物としてではなく、次のように半
割片の合体によって構成することにより、製作上の利点
を得ることにある。
筒体6を、筒状の一体物としてではなく、次のように半
割片の合体によって構成することにより、製作上の利点
を得ることにある。
【0014】この目的を達成するために、該筒体6は、
その先端部で屈曲可能に連結された一対の半割片7,7
によって構成する。そして、硬化性樹脂液を流出させる
ための前記流出孔11は、半割片が合体状態において少
なくとも1つ形成する。又前記環状突起部は、前記半割
片7,7に対応して半円環状に形成された鍔部16,1
6を以て構成し、且つ前記袋形成翼片17は、前記半割
片に夫々少なくとも3つ設ける。
その先端部で屈曲可能に連結された一対の半割片7,7
によって構成する。そして、硬化性樹脂液を流出させる
ための前記流出孔11は、半割片が合体状態において少
なくとも1つ形成する。又前記環状突起部は、前記半割
片7,7に対応して半円環状に形成された鍔部16,1
6を以て構成し、且つ前記袋形成翼片17は、前記半割
片に夫々少なくとも3つ設ける。
【0015】なお一対の半割片を以て釘保持部材を構成
する場合、流出孔11は、各半割片の分割面に形成され
た切欠部12によって形成されることがある。又一対の
半割片を以て釘保持部材を構成する場合、袋形成翼片
は、半割片の分割面の外面部の先端側部に、その両側及
び中央に位置させて設けるのがよい。
する場合、流出孔11は、各半割片の分割面に形成され
た切欠部12によって形成されることがある。又一対の
半割片を以て釘保持部材を構成する場合、袋形成翼片
は、半割片の分割面の外面部の先端側部に、その両側及
び中央に位置させて設けるのがよい。
【0016】
【作用】次に、本発明の作用を、石膏ボード(板部2)
に設けた貫通孔(孔3)に木ネジ(釘22)をねじ込む
場合を例にとって説明すれば次のようである。まず、板
部2の所望部位に形成した孔3に釘保持部材1を挿入
し、筒体6の基端外周縁部25を孔3の基端内周縁部3
a1と略当接状態とする。この状態おいて通常の場合、板
部の厚さとの関係で予め選択された釘保持部材の長さか
らして、袋形成翼片17の先端部分26が孔3の先端側
の内周面部3a2に規制されて袋状部19が板部裏側に
膨出したものとなる(図7)。その後、樹脂液供給器の
供給先端28から硬化性の樹脂液を筒体6の空室5に供
給すると、供給された樹脂液は孔3の周辺部分32に、
半径方向に順次浸透していく。同時にその一部は袋状部
19に流入する。
に設けた貫通孔(孔3)に木ネジ(釘22)をねじ込む
場合を例にとって説明すれば次のようである。まず、板
部2の所望部位に形成した孔3に釘保持部材1を挿入
し、筒体6の基端外周縁部25を孔3の基端内周縁部3
a1と略当接状態とする。この状態おいて通常の場合、板
部の厚さとの関係で予め選択された釘保持部材の長さか
らして、袋形成翼片17の先端部分26が孔3の先端側
の内周面部3a2に規制されて袋状部19が板部裏側に
膨出したものとなる(図7)。その後、樹脂液供給器の
供給先端28から硬化性の樹脂液を筒体6の空室5に供
給すると、供給された樹脂液は孔3の周辺部分32に、
半径方向に順次浸透していく。同時にその一部は袋状部
19に流入する。
【0017】この樹脂液の浸透及び流入について説明を
補足すれば次のようである。環状突起部15の外周縁部
分13が板部2の孔内周面部と略当接した状態にありし
かも筒体6の基端外周縁部25が孔3の基端内周縁部3
a1と略当接した状態にあることから、筒体6の基端外周
面部の外側にはそれを取り囲むように環状の空間部29
aが形成される。特に環状突起部10が間隔をおいて複
数設けられているときには、隣合う環状突起部15,1
5間に環状の空間部29bが形成されることとなる。従
って空室5に供給された樹脂液は、流出孔11から環状
の空間部29aに流出するとともに、供給が進むにつれ
て環状の空間部29b内にも流入し、孔3の周辺部分3
2に、半径方向に順次浸透していくこととなる。同時
に、流出する樹脂液の一部は袋状部19にも流入するこ
ととなる。袋状部19は、樹脂液の流出を阻害するよう
にも作用するため、樹脂液の浸透範囲は、例えば図8に
おいてハッチングを施して示す如く板部の裏側に近い部
分程広がる傾向となる。ちなみに、袋状部を具えていな
い前記した従来型の釘保持部材においては、板部裏側に
おける樹脂液の浸透範囲は比較的狭い範囲のものである
(例えば図12)。なお袋状部19に流入した樹脂液の
一部は、図8に示す如く袋状部の側面部に隙間Gが形成
されたときには、樹脂液の一部はこの隙間から流出して
袋状部の外面部に付着する。
補足すれば次のようである。環状突起部15の外周縁部
分13が板部2の孔内周面部と略当接した状態にありし
かも筒体6の基端外周縁部25が孔3の基端内周縁部3
a1と略当接した状態にあることから、筒体6の基端外周
面部の外側にはそれを取り囲むように環状の空間部29
aが形成される。特に環状突起部10が間隔をおいて複
数設けられているときには、隣合う環状突起部15,1
5間に環状の空間部29bが形成されることとなる。従
って空室5に供給された樹脂液は、流出孔11から環状
の空間部29aに流出するとともに、供給が進むにつれ
て環状の空間部29b内にも流入し、孔3の周辺部分3
2に、半径方向に順次浸透していくこととなる。同時
に、流出する樹脂液の一部は袋状部19にも流入するこ
ととなる。袋状部19は、樹脂液の流出を阻害するよう
にも作用するため、樹脂液の浸透範囲は、例えば図8に
おいてハッチングを施して示す如く板部の裏側に近い部
分程広がる傾向となる。ちなみに、袋状部を具えていな
い前記した従来型の釘保持部材においては、板部裏側に
おける樹脂液の浸透範囲は比較的狭い範囲のものである
(例えば図12)。なお袋状部19に流入した樹脂液の
一部は、図8に示す如く袋状部の側面部に隙間Gが形成
されたときには、樹脂液の一部はこの隙間から流出して
袋状部の外面部に付着する。
【0018】特に筒体6及び環状突起部15が割り線3
1によって分割されているときには、ネジ釘22aを空
室5にねじ込むと、このねじ込みに伴って割り線31が
徐々に開き、空室5に残存する樹脂液は、開いた割り線
部分31aから空間部29a,29b内に流出し、孔3
の周辺部分に浸透していくこととなる。
1によって分割されているときには、ネジ釘22aを空
室5にねじ込むと、このねじ込みに伴って割り線31が
徐々に開き、空室5に残存する樹脂液は、開いた割り線
部分31aから空間部29a,29b内に流出し、孔3
の周辺部分に浸透していくこととなる。
【0019】その後の樹脂液硬化によって、孔周辺部分
32は、板部裏側程広がりの大きい緻密組織に改質さ
れ、釘保持部材はこの緻密組織と一体化する。同時に、
袋状部19が樹脂液により固められることによって、板
部裏側には、緻密組織と一体化した膨出部33が形成さ
れることとなる。
32は、板部裏側程広がりの大きい緻密組織に改質さ
れ、釘保持部材はこの緻密組織と一体化する。同時に、
袋状部19が樹脂液により固められることによって、板
部裏側には、緻密組織と一体化した膨出部33が形成さ
れることとなる。
【0020】然して、釘保持部材に保持されているネジ
釘の引抜き方向の力に対しては、膨出部33及び環状
突起部15が緻密組織と係合状態となるアンカー作用を
発揮して、釘保持部材が緻密組織から非常に抜け出しに
くいこと、そして、板部裏側程広がりの大きい緻密組
織そのものが、改質されていない非緻密組織に対しての
アンカー部となることから、大きな抵抗力を発生する。
釘の引抜き方向の力に対しては、膨出部33及び環状
突起部15が緻密組織と係合状態となるアンカー作用を
発揮して、釘保持部材が緻密組織から非常に抜け出しに
くいこと、そして、板部裏側程広がりの大きい緻密組
織そのものが、改質されていない非緻密組織に対しての
アンカー部となることから、大きな抵抗力を発生する。
【0021】このようなことから、若しもネジ釘が板部
から脱落するとすれば、それは、図8において一点鎖線
で示す如きネジ釘周辺部分の破断(板部が石膏ボードか
らなるときには、通常、漏斗状の破断面を呈する)を以
て生ずる傾向となる。従来型の釘保持部材を用いた場合
においても、板部が例えば石膏ボードからなる場合を考
えると、板部からのネジ釘の脱落は、図12において一
点鎖線で示す如き漏斗状破断面を呈しての破断を以て生
ずる傾向となる。しかし本発明によるものの方が、孔先
端部分の緻密組織の広がりの程度が大きいために、それ
だけ釘保持部材から離れた部位において破断が生ずるこ
ととなり、漏斗状の破断面の面積が一層大きなものとな
る。破断面Aの面積の違いを図13、図14に示す。換
言すれば本発明によるときには、従来型のものに比して
釘保持力がさらに向上したものとなる。
から脱落するとすれば、それは、図8において一点鎖線
で示す如きネジ釘周辺部分の破断(板部が石膏ボードか
らなるときには、通常、漏斗状の破断面を呈する)を以
て生ずる傾向となる。従来型の釘保持部材を用いた場合
においても、板部が例えば石膏ボードからなる場合を考
えると、板部からのネジ釘の脱落は、図12において一
点鎖線で示す如き漏斗状破断面を呈しての破断を以て生
ずる傾向となる。しかし本発明によるものの方が、孔先
端部分の緻密組織の広がりの程度が大きいために、それ
だけ釘保持部材から離れた部位において破断が生ずるこ
ととなり、漏斗状の破断面の面積が一層大きなものとな
る。破断面Aの面積の違いを図13、図14に示す。換
言すれば本発明によるときには、従来型のものに比して
釘保持力がさらに向上したものとなる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜4において本発明に係る釘保持部材1は、石
膏ボードやベニヤ板あるいは合成木板等からなる釘保持
力の弱い板部2に設けた孔3(第6図参照)に挿入固定
される例えばポリエチレン等の合成樹脂製のものであ
り、基端開口の空室5を内部に有する釘挿入用の筒体6
を合体によって形成しうる、先端部において屈曲可能に
連結された一対の半割片7,7を具える。この一対の半
割片7,7は、前記筒体6をその略全長に亘って等分割
角度(180度対180度)で分割したものでする。
る。図1〜4において本発明に係る釘保持部材1は、石
膏ボードやベニヤ板あるいは合成木板等からなる釘保持
力の弱い板部2に設けた孔3(第6図参照)に挿入固定
される例えばポリエチレン等の合成樹脂製のものであ
り、基端開口の空室5を内部に有する釘挿入用の筒体6
を合体によって形成しうる、先端部において屈曲可能に
連結された一対の半割片7,7を具える。この一対の半
割片7,7は、前記筒体6をその略全長に亘って等分割
角度(180度対180度)で分割したものでする。
【0023】該半割片7,7は共に同一の構成を有し、
横断面半円弧状をなす先細化する樋状に形成されてお
り、その基端側の中央部位には樹脂液(硬化性樹脂液)
流出用の流出孔11が形成されるとともに、各半割片
7,7の基端側における対向側縁部分10,10には、
樹脂液を流出させるための流出孔11をその合体によっ
て形成する(図1)半円弧状の切欠部12が形成されて
いる。
横断面半円弧状をなす先細化する樋状に形成されてお
り、その基端側の中央部位には樹脂液(硬化性樹脂液)
流出用の流出孔11が形成されるとともに、各半割片
7,7の基端側における対向側縁部分10,10には、
樹脂液を流出させるための流出孔11をその合体によっ
て形成する(図1)半円弧状の切欠部12が形成されて
いる。
【0024】又両半割片7,7の合体状態において、外
周縁部分13が前記孔の内周面部3aと略当接しうる
(図7の、基端寄りのものは稍食い込んだ状態となって
いる)環状突起部15が、筒体6の周囲を取り囲んだ状
態で且つ流出孔11よりも先側の部位に位置して突出形
成されるよう、両半割片7,7の夫々の外面部に、半円
環状をなす鍔部16の複数が半割片の長さ方向に所要間
隔をおいて突出形成されている。なお本実施例において
は、釘保持部材1を孔3に挿入させる際における環状突
起部15による孔の損傷(板部2が例えば石膏ボードで
ある場合において孔の一部が欠ける等の損傷)を極力防
止して釘保持力の向上を図る目的で、又孔3への釘保持
部材1の挿入を容易とする目的で、筒体先端に向かうに
つれて環状突起部が小径となるように鍔部16の張出量
を設定し、鍔部の外縁によって仮想テーパー筒状を呈す
る如く構成するのがよい。
周縁部分13が前記孔の内周面部3aと略当接しうる
(図7の、基端寄りのものは稍食い込んだ状態となって
いる)環状突起部15が、筒体6の周囲を取り囲んだ状
態で且つ流出孔11よりも先側の部位に位置して突出形
成されるよう、両半割片7,7の夫々の外面部に、半円
環状をなす鍔部16の複数が半割片の長さ方向に所要間
隔をおいて突出形成されている。なお本実施例において
は、釘保持部材1を孔3に挿入させる際における環状突
起部15による孔の損傷(板部2が例えば石膏ボードで
ある場合において孔の一部が欠ける等の損傷)を極力防
止して釘保持力の向上を図る目的で、又孔3への釘保持
部材1の挿入を容易とする目的で、筒体先端に向かうに
つれて環状突起部が小径となるように鍔部16の張出量
を設定し、鍔部の外縁によって仮想テーパー筒状を呈す
る如く構成するのがよい。
【0025】又半割片7,7の夫々には、外面部の先端
側部位の両側及び中央に位置させて可撓性の袋形成翼片
(例えば、両側のものは扇形状を呈し中央のものは長方
形状を呈する)17が突出形成されている。該袋形成翼
片17は、両半割片7,7の合体状態においてその先端
部分が窄められることにより(後述のように、筒体が前
記孔に挿入されて袋形成翼体が筒体基端側に屈曲せしめ
られることにより)、筒体外面部とによって、筒体基端
側に開口する袋状部(その側面部に多少の隙間があって
もよい)19が形成されるよう(図4)、その形状や寸
法が設定されている。
側部位の両側及び中央に位置させて可撓性の袋形成翼片
(例えば、両側のものは扇形状を呈し中央のものは長方
形状を呈する)17が突出形成されている。該袋形成翼
片17は、両半割片7,7の合体状態においてその先端
部分が窄められることにより(後述のように、筒体が前
記孔に挿入されて袋形成翼体が筒体基端側に屈曲せしめ
られることにより)、筒体外面部とによって、筒体基端
側に開口する袋状部(その側面部に多少の隙間があって
もよい)19が形成されるよう(図4)、その形状や寸
法が設定されている。
【0026】次に、係る構成を有する釘保持部材1の使
用例を説明する。図5〜9は、下端にハンガー部20が
一体に設けられたプレート21を、例えば石膏ボードか
らなる壁部としての板部2にネジ釘22aとしての釘2
2を用いて固定する場合の使用例を示すものである。ま
ず図6に示す如く、ドリルを用いて孔(貫通孔)3を形
成する。
用例を説明する。図5〜9は、下端にハンガー部20が
一体に設けられたプレート21を、例えば石膏ボードか
らなる壁部としての板部2にネジ釘22aとしての釘2
2を用いて固定する場合の使用例を示すものである。ま
ず図6に示す如く、ドリルを用いて孔(貫通孔)3を形
成する。
【0027】その後、一対の半割片7,7をその凹溝2
3,23が対向するように合体させることによって釘保
持部材1(図1)を形成し、これを、孔3に挿入し、図
7に示す如く、筒体6の基端外周縁部25を孔3の基端
内周縁部3a1と略当接した状態とする。図7において
は、板部の厚さとの関係で予め選択された釘保持部材の
長さからして、袋形成翼片17の先端部分26が孔3の
先端側の内周面部3a2に規制されて袋状部19が板部
裏側に膨出したものとなる。この挿入状態において、前
記「作用の項」で説明した如く、筒体6の基端外周面部
を取り囲むように環状の空間部29aが形成され且つ隣
合う環状突起部15,15間にも環状の空間部29bが
形成される。
3,23が対向するように合体させることによって釘保
持部材1(図1)を形成し、これを、孔3に挿入し、図
7に示す如く、筒体6の基端外周縁部25を孔3の基端
内周縁部3a1と略当接した状態とする。図7において
は、板部の厚さとの関係で予め選択された釘保持部材の
長さからして、袋形成翼片17の先端部分26が孔3の
先端側の内周面部3a2に規制されて袋状部19が板部
裏側に膨出したものとなる。この挿入状態において、前
記「作用の項」で説明した如く、筒体6の基端外周面部
を取り囲むように環状の空間部29aが形成され且つ隣
合う環状突起部15,15間にも環状の空間部29bが
形成される。
【0028】然る後、図7において一点鎖線で示す如く
樹脂液供給器の供給先端28を空室5に挿入し、且つ空
室5の基端開口部を、弾性を有するパッキン材24で封
止して、硬化性の樹脂液を筒体7の空室に供給すると、
供給された樹脂液は流出孔11から流出して環状の空間
部29a、29bに流入し、孔3の周辺部分、半径方向
に順次浸透していく。又流出した樹脂液の一部は袋状部
19に流入する。所要量の樹脂液を供給した直後、図8
〜9に示す如く、プレート21の透孔を挿通するネジ釘
22aを筒体6の空室にねじ込むと、このねじ込みに伴
って、半割片7,7の側縁当接部としての割り線31が
徐々に開き、空室5に残存する樹脂液は、該開いた割り
線部分31aから前記空間部29a,29b内に流出し
て孔3の周辺部分32に浸透していく。併せてその一部
は袋状部19にも流入する。なお、袋状部に流入した樹
脂の一部は袋状部側面の隙間Gから流出して袋状部の外
面に付着する。この袋状部19は、樹脂液の流出を阻害
するようにも作用するため、樹脂液の浸透範囲は、図8
においてハッチングを施して示す如く板部の裏側に近い
程広がりが大きくなる傾向となる。
樹脂液供給器の供給先端28を空室5に挿入し、且つ空
室5の基端開口部を、弾性を有するパッキン材24で封
止して、硬化性の樹脂液を筒体7の空室に供給すると、
供給された樹脂液は流出孔11から流出して環状の空間
部29a、29bに流入し、孔3の周辺部分、半径方向
に順次浸透していく。又流出した樹脂液の一部は袋状部
19に流入する。所要量の樹脂液を供給した直後、図8
〜9に示す如く、プレート21の透孔を挿通するネジ釘
22aを筒体6の空室にねじ込むと、このねじ込みに伴
って、半割片7,7の側縁当接部としての割り線31が
徐々に開き、空室5に残存する樹脂液は、該開いた割り
線部分31aから前記空間部29a,29b内に流出し
て孔3の周辺部分32に浸透していく。併せてその一部
は袋状部19にも流入する。なお、袋状部に流入した樹
脂の一部は袋状部側面の隙間Gから流出して袋状部の外
面に付着する。この袋状部19は、樹脂液の流出を阻害
するようにも作用するため、樹脂液の浸透範囲は、図8
においてハッチングを施して示す如く板部の裏側に近い
程広がりが大きくなる傾向となる。
【0029】その後の樹脂液硬化によって、図8におい
てハッチングを施して示す孔周辺部分32は緻密組織と
なり、釘保持部材はこの緻密組織と一体化する。同時
に、袋状部19の内外が樹脂液により固められることに
より(図9)、孔先端部の周囲に広がった状態に膨出部
33が形成される。このようなことから、前記作用の項
で説明したと同様の理由により、釘保持力の増大が図ら
れる。
てハッチングを施して示す孔周辺部分32は緻密組織と
なり、釘保持部材はこの緻密組織と一体化する。同時
に、袋状部19の内外が樹脂液により固められることに
より(図9)、孔先端部の周囲に広がった状態に膨出部
33が形成される。このようなことから、前記作用の項
で説明したと同様の理由により、釘保持力の増大が図ら
れる。
【0030】図10は、盲孔としての孔3に釘保持部材
1を挿入した場合を示すものであり、空室5への樹脂液
供給後に釘を空室に挿入すると、一点鎖線で示す如き膨
出部33が形成される。そして前記使用例における場合
と同様、釘保持力の増大が図られる。
1を挿入した場合を示すものであり、空室5への樹脂液
供給後に釘を空室に挿入すると、一点鎖線で示す如き膨
出部33が形成される。そして前記使用例における場合
と同様、釘保持力の増大が図られる。
【0031】図15は釘保持部材1の他の実施例を示す
ものであり、筒体6が円筒状に形成されるとともに、環
状突起部15の複数が筒体の長さ方向に並列されてお
り、該突起部列を形成する鍔部の直径は、先端に向かっ
て徐々に小さくなるように設定されており、突起部外縁
が仮想テーパー筒を形成する如くなされている。
ものであり、筒体6が円筒状に形成されるとともに、環
状突起部15の複数が筒体の長さ方向に並列されてお
り、該突起部列を形成する鍔部の直径は、先端に向かっ
て徐々に小さくなるように設定されており、突起部外縁
が仮想テーパー筒を形成する如くなされている。
【0032】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (A) 本発明に係る釘保持部材は上記構成を採用する
結果、板部(釘保持力の弱い板部)に設けた孔に該釘保
持部材を挿入すると、樹脂液流出用の流出孔が孔の内周
面部と対向した状態となるとともに筒体の基端外周面部
の外側にはそれを取り囲むように環状をなす空間部が形
成され、しかも孔の先端部分に袋状部が形成された状態
となる。
る。 (A) 本発明に係る釘保持部材は上記構成を採用する
結果、板部(釘保持力の弱い板部)に設けた孔に該釘保
持部材を挿入すると、樹脂液流出用の流出孔が孔の内周
面部と対向した状態となるとともに筒体の基端外周面部
の外側にはそれを取り囲むように環状をなす空間部が形
成され、しかも孔の先端部分に袋状部が形成された状態
となる。
【0033】従って本発明によるときには、筒体空室へ
の樹脂液の供給及び空室への釘の挿入に伴い、流出孔か
ら流出する樹脂液を該環状空間部において周方向に誘導
させることができる。特に割り線が設けられているとき
には、開いた割り線部分から流出する樹脂液も、該環状
空間部において周方向に誘導させることができる。この
ようなことから、孔の周辺部分に樹脂液を順次浸透させ
うる。その際袋状部は、板部の孔が貫通孔であるときに
も樹脂液の流出を阻害するように作用し、樹脂液を、孔
の先端部分において孔周辺部分に、半径方向により広い
範囲に亘って浸透させる。その後の樹脂液硬化により、
孔周辺部分を緻密組織にでき、釘保持部材をこの緻密組
織と一体化させうる。同時に、袋状部の樹脂液硬化によ
って孔の先端部分に膨出部を形成せしめうる。
の樹脂液の供給及び空室への釘の挿入に伴い、流出孔か
ら流出する樹脂液を該環状空間部において周方向に誘導
させることができる。特に割り線が設けられているとき
には、開いた割り線部分から流出する樹脂液も、該環状
空間部において周方向に誘導させることができる。この
ようなことから、孔の周辺部分に樹脂液を順次浸透させ
うる。その際袋状部は、板部の孔が貫通孔であるときに
も樹脂液の流出を阻害するように作用し、樹脂液を、孔
の先端部分において孔周辺部分に、半径方向により広い
範囲に亘って浸透させる。その後の樹脂液硬化により、
孔周辺部分を緻密組織にでき、釘保持部材をこの緻密組
織と一体化させうる。同時に、袋状部の樹脂液硬化によ
って孔の先端部分に膨出部を形成せしめうる。
【0034】然して本発明によるときには、釘保持部材
に一体的に保持されている釘の引抜き方向の力に対して
は、 環状突起部だけではなく膨出部も緻密組織と係
合状態となるため、それらのアンカー作用により、釘保
持部材は緻密組織から非常に抜け出しにくいものとなる
こと、 そして、孔先端部分における広がりの大きい
緻密組織そのものが、改質されていない非緻密組織に対
してのアンカー部となることから、大きな抵抗力を発生
する。
に一体的に保持されている釘の引抜き方向の力に対して
は、 環状突起部だけではなく膨出部も緻密組織と係
合状態となるため、それらのアンカー作用により、釘保
持部材は緻密組織から非常に抜け出しにくいものとなる
こと、 そして、孔先端部分における広がりの大きい
緻密組織そのものが、改質されていない非緻密組織に対
してのアンカー部となることから、大きな抵抗力を発生
する。
【0035】係ることから、釘が板部から脱落するとす
れば、それは釘保持部材の周辺部分の破断を以て生ずる
傾向となる。このことは、板部が石膏ボードからなり且
つ釘がネジ釘であるときにおいて顕著である。
れば、それは釘保持部材の周辺部分の破断を以て生ずる
傾向となる。このことは、板部が石膏ボードからなり且
つ釘がネジ釘であるときにおいて顕著である。
【0036】従来型の釘保持部材を用いた場合において
も、例えば板部が石膏ボードからなり且つ釘がネジ釘で
あるときには、釘の脱落は釘保持部材の周辺部分の破断
を以て生ずる傾向となる。しかし本発明によるものの方
が、孔先端部分の緻密組織の広がりの程度が大きいため
に、それだけ釘保持部材から離れた部位において破断が
生ずることとなり、破断面の面積が一層大きなものとな
る。換言すれば本発明によるときには、従来型のものに
比して釘保持力がさらに向上したものとなる。
も、例えば板部が石膏ボードからなり且つ釘がネジ釘で
あるときには、釘の脱落は釘保持部材の周辺部分の破断
を以て生ずる傾向となる。しかし本発明によるものの方
が、孔先端部分の緻密組織の広がりの程度が大きいため
に、それだけ釘保持部材から離れた部位において破断が
生ずることとなり、破断面の面積が一層大きなものとな
る。換言すれば本発明によるときには、従来型のものに
比して釘保持力がさらに向上したものとなる。
【0037】(B) 本発明に係る釘保持部材は、筒体
外面部の先端側部位に可撓性の袋形成翼片を設けている
ため、釘保持部材を板部の孔に挿入することによって自
ずから袋状部が形成され、該袋状部に流入した樹脂液の
硬化によって膨出部が形成される。このように本発明に
おける膨出部形成のための構成は非常に簡素である。
外面部の先端側部位に可撓性の袋形成翼片を設けている
ため、釘保持部材を板部の孔に挿入することによって自
ずから袋状部が形成され、該袋状部に流入した樹脂液の
硬化によって膨出部が形成される。このように本発明に
おける膨出部形成のための構成は非常に簡素である。
【図1】本発明に係る釘保持部材を例示する斜視図であ
る。
る。
【図2】釘保持部材を形成する一対の半割片相互をその
先端部において屈曲可能に連結した状態を示す斜視図で
ある。
先端部において屈曲可能に連結した状態を示す斜視図で
ある。
【図3】釘保持部材を形成する一対の半割片相互をその
先端部において屈曲可能に連結した状態を示す斜視図で
ある。
先端部において屈曲可能に連結した状態を示す斜視図で
ある。
【図4】袋形成翼片の先端部分が窄められることにより
形成された袋状部を説明する斜視図である。
形成された袋状部を説明する斜視図である。
【図5】ハンガー部を具えるプレートを、石膏ボードか
らなる板部にネジ釘を用いて固定した状態を示す斜視図
である。
らなる板部にネジ釘を用いて固定した状態を示す斜視図
である。
【図6】板部に設けた孔を説明する断面図である。
【図7】板部の孔に釘保持部材を挿入した状態を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図8】ネジ釘を保持する釘保持部材が、孔周辺部分の
緻密組織と一体化した状態を説明する説明図である。
緻密組織と一体化した状態を説明する説明図である。
【図9】膨出部を説明する説明図である。
【図10】盲孔としての孔に釘保持部材を挿入した状態
を説明する説明図である。
を説明する説明図である。
【図11】従来の釘保持部材を、板部の孔に挿入した状
態において説明する説明図である。
態において説明する説明図である。
【図12】従来の釘保持部材の作用を説明する説明図で
ある。
ある。
【図13】本発明に係る釘保持部材を用いた場合におけ
る板部の破断状態を説明する斜視図である。
る板部の破断状態を説明する斜視図である。
【図14】従来の釘保持部材を用いた場合における板部
の破断状態を説明する斜視図である。
の破断状態を説明する斜視図である。
【図15】釘保持部材の他の実施例を、板部の孔に挿入
した状態おいて説明する断面図である。
した状態おいて説明する断面図である。
1 釘保持部材 2 板部 3 孔 5 空室 6 筒体 7 半割片 11 流出孔 12 切欠部 15 環状突起部 16 鍔部 17 袋形成翼片 19 袋状部
Claims (5)
- 【請求項1】 板部に設けた孔3に挿入される、基端開
口の空室5を内部に有する釘挿入用の筒体6を具え,該
筒体の少なくとも基端側部位には、硬化性樹脂液を流出
させるための少なくとも1つの流出孔11が形成されて
おり,前記筒体の外面部の、基端側の流出孔より先側の
部位には、筒体の周囲を取り囲んだ状態に環状突起部1
5が突設されてなる釘保持部材において:前記筒体6の
先端側部には、複数の可撓性の袋形成翼片17が放射状
に突設されており、該袋形成翼片は、筒体が前記孔に挿
入されたときに筒体基端側に屈曲され、前記筒体外面部
とによって、筒体基端側に開口を有する袋状部19を形
成するように構成されていることを特徴とする釘保持部
材。 - 【請求項2】 請求項1記載の釘保持部材において、筒
体6は、実質的に等角度のピッチで、筒体6の基端から
先端側部に亘る如く筒体長さ方向に延びる割り線31に
よって分割されており、又環状突起部15も、筒体の分
割された部位に合わせて分割されている釘保持部材。 - 【請求項3】 請求項1記載の釘保持部材において、筒
体6は、その先端部で屈曲可能に連結された一対の半割
片7,7によって構成され、流出孔11は、半割片が合
体状態において少なくとも1つ形成されており、又環状
突起部15は、前記半割片7,7に対応して半円環状に
形成された鍔部16,16を以て構成され、且つ、袋形
成翼片17が前記半割片に夫々少なくとも3つ設けられ
ている釘保持部材。 - 【請求項4】 請求項3記載の釘保持部材において、流
出孔11は、各半割片の分割面に形成された欠切部12
によって形成されている釘保持部材。 - 【請求項5】 請求項3記載の釘保持部材において、前
記袋形成翼片17は、前記半割片の外面部の先端側部
に、その両側及び中央に位置させて設けられている釘保
持部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4237818A JP2686884B2 (ja) | 1991-08-14 | 1992-08-12 | 釘保持部材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7239091 | 1991-08-14 | ||
| JP3-72390 | 1991-08-14 | ||
| JP4237818A JP2686884B2 (ja) | 1991-08-14 | 1992-08-12 | 釘保持部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05196016A true JPH05196016A (ja) | 1993-08-06 |
| JP2686884B2 JP2686884B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=26413529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4237818A Expired - Fee Related JP2686884B2 (ja) | 1991-08-14 | 1992-08-12 | 釘保持部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2686884B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004308843A (ja) * | 2003-04-09 | 2004-11-04 | Kowa Kenshiyou Kk | 建築面に対する部品取付方法 |
| WO2013055240A1 (en) * | 2011-10-11 | 2013-04-18 | Epodpak International, Inc | An anchoring system |
| JP2013188043A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6233447A (ja) * | 1985-08-07 | 1987-02-13 | Toshiba Corp | 交流信号入出力回路 |
| JPH02122206U (ja) * | 1989-03-20 | 1990-10-05 |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP4237818A patent/JP2686884B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6233447A (ja) * | 1985-08-07 | 1987-02-13 | Toshiba Corp | 交流信号入出力回路 |
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| WO2013055240A1 (en) * | 2011-10-11 | 2013-04-18 | Epodpak International, Inc | An anchoring system |
| JP2013188043A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2686884B2 (ja) | 1997-12-08 |
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