JPH05198214A - 発泡絶縁電線およびそれを用いた同軸ケーブル - Google Patents

発泡絶縁電線およびそれを用いた同軸ケーブル

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JPH05198214A
JPH05198214A JP4290158A JP29015892A JPH05198214A JP H05198214 A JPH05198214 A JP H05198214A JP 4290158 A JP4290158 A JP 4290158A JP 29015892 A JP29015892 A JP 29015892A JP H05198214 A JPH05198214 A JP H05198214A
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JP
Japan
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foam
wire
insulating layer
layer
conductor
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JP4290158A
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English (en)
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Yoshinori Hattori
昌憲 服部
Shoji Yamamoto
昇司 山本
Yoshiaki Oishi
義昭 大石
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号伝播遅延時間が短く、単位長さ重量当り
の引張強度が大きく、屈曲性も良好で、端末加工性も優
れていて、コンピュータの高速信号伝送路として有用な
発泡絶縁電線とそれを用いた同軸ケーブルを提供する。 【構成】 本発明の発泡絶縁電線は、導線1と前記導線
1の外周に形成された発泡絶縁層2と、前記発泡絶縁層
2の外周の長手方向に縦添えまたは螺旋巻きして固定さ
れた少なくとも1本の、分子構造中に芳香族環を持たな
いプラスチックのマルチフィラメント3とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器などに用いる信
号伝送用の発泡絶縁電線とそれを用いた同軸ケーブルに
関し、更に詳しくは、信号伝播遅延時間が短く、機械特
性が優れていて、コンピュータの高速信号伝送路として
用いて有用な発泡絶縁電線とそれを用いた同軸ケーブル
に関する。
【0002】
【従来の技術】汎用コンピュータの信号伝送路などに用
いる電線は、一般に、所定線径の素線の複数本を撚り合
わせて撚線導体とし、電気絶縁の確保と、信号の伝送ス
ピードを高めるために、この撚線導体の外周に樹脂の発
泡体絶縁層を被覆形成した構造になっている。なお、導
体としては、上記した撚線導体の外に単線の場合もあ
る。
【0003】また、上記した発泡絶縁電線の発泡体絶縁
層の外周に例えばすずめっきまたは銀めっきが施された
軟銅線から成るドレーン線を縦添え配置し、更にその外
周に例えばAl箔とポリエチレンテレフタレートフィル
ムとから成るラミネートテープを巻回したのち、ポリ塩
化ビニルのような絶縁材料でシールドした同軸ケーブル
も使用されている。
【0004】これらの電線において、この種の発泡絶縁
層は、例えば実公平2−34735号公報などで開示さ
れているように、延伸した多孔質のポリテトラフルオロ
エチレンテープ(以下、EPTFEテープという)を導
線の外周にラップ巻きして形成されている。また、特開
平1−173511号公報や米国特許第4,711,8
11号明細書に開示されているように、熱溶融可能な、
テトラフルオロエチレンパーフロロアルキルビニルエー
テル(PFA),テトラフルオロエチレンヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体(FEP),エチレンテトラフル
オロエチレン共重合体(ETFE),エチレンクロロト
リフルオロエチレン共重合体などに発泡剤を配合してそ
れを導線の外周に押出発泡させる方法も適用されてい
る。
【0005】この後者の発泡絶縁層の形成方法は、前者
の方法に比べて安価であるという利点を備えている。し
かしながら、信号の伝送スピードを高めるために、押出
発泡時における発泡倍率を大きくすると、形成された発
泡絶縁層の機械的強度が著しく減少してしまい、同軸ケ
ーブルの製造中にこの発泡絶縁層が圧壊してケーブルの
電気特性を悪化させる事態を招いたり、また、可成り注
意深くケーブルを製造したとしても、このケーブルをコ
ネクターに取り付ける際に行なう外周配置のジャケット
やシールド層の除去時に、発泡絶縁層の破断や顕著な圧
壊を引き起こすという問題が生ずる。
【0006】そのため、最近では、後者の方法で形成し
た発泡絶縁層の外周に、更に樹脂外層を設けて全体の強
度を補強するという処置も採られている。この場合の樹
脂外層は、信号の伝送スピードや特性インピーダンスに
影響を与えることがないように、熱可塑性ポリイミド,
ポリエーテルサルホン,ポリエーテルエーテルケトン,
ポリアリレート,ポリカーボネートのような樹脂を用い
て、誘電率が4以下で、単位長さ重量当りの引張強度が
500kgf/g/cm以上で、厚みが0.010〜0.030mmと
なるような層として発泡絶縁層の外周に被覆形成されて
いる。
【0007】なお、ここでいう単位長さ重量当りの引張
強度(Density Normalized TensileStrengh:DNT
S、単位:kgf/g/cm)は、長さ20cmの試料の引張強度
を単位長さ当りの重量で除算した値のことであり、この
DNTS値が大きい材料ほど、肉厚が薄くても強度が大
きい外層の形成が可能であることを意味する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記した発泡絶縁層と
樹脂外層とから成る複合層のDNTS値は、通常、30
0kgf/g/cm以上で、EPTFEテープを用いた場合のD
NTS値が約250kgf/g/cm程度であることに比べると
大きい値であるため、その複合層は圧壊などへの耐性に
優れている。また前記したように、その形成に要するコ
ストも安価であるという利点を備えている。しかし一方
では、前記樹脂外層は柔軟性に欠けるので、これが形成
されている発泡絶縁電線を屈曲して配線したときに、発
泡絶縁層の挫屈を招くという欠点もある。
【0009】更には、電線の端末加工時に、レーザーで
発泡絶縁層と樹脂外層を切断すると、この樹脂外層は黄
変または炭化してしまう。また、熱刃で端末加工すると
きには、注意深く作業を進めなければならず、その作業
能率は悪い。また、実開平2−111016号公報に
は、導体の周りに発泡絶縁層を設け、その外周にスキン
層(樹脂外層)を設けてなる発泡絶縁電線において、前
記スキン層をこのスキン層の内側に長さ方向に沿って配
設もしくはスキン層中に埋入したガラス繊維で補強して
なる発泡絶縁電線が開示されている。しかし、ガラス繊
維は伸びがないため可撓性に欠け、この繊維を外周に配
置した上記の発泡絶縁電線は屈曲性を欠いているととも
に、電線の端末加工に際してのレーザによる被覆層の切
断もできないという欠点を有している。
【0010】本発明は、発泡絶縁電線における上記した
問題を解決し、従来のものに比べて信号伝播遅延時間が
略同等の値であるが、圧壊などに対する耐性が大きく、
ケーブル端末加工時にも発泡絶縁層の破断や圧壊を起こ
すことのない優れた機械的特性を有し、また、レーザに
よる端末加工時においても異変や炭化を起こすことのな
い信号伝送用の発泡絶縁電線とそれを用いた同軸ケーブ
ルの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、導線と、前記導線の外周に
形成された発泡絶縁層と、前記発泡絶縁層の外周の長手
方向に縦添えまたは螺旋巻きして固定された少なくとも
1本の、分子構造中に芳香族環を持たないプラスチック
のマルチフィラメントとから成ることを特徴とする発泡
絶縁電線が提供され、また、この発泡絶縁電線の外周に
ドレーン線を縦添えし、更にその外周に導体箔を巻回
し、更にその外側にシールド層を形成した同軸ケーブル
が提供される。
【0012】本発明の発泡絶縁電線において、導体の外
周を被覆して形成される発泡絶縁層は、例えば、高密度
ポリエチレンと低密度ポリエチレンとの混合物,高密度
ポリエチレンと中密度ポリエチレンとの混合物,高密度
ポリエチレンと中密度ポリエチレンと低密度ポリエチレ
ンとの混合物,エチレン−プロピレン共重合体と高密度
または高分子量のポリエチレンとの混合物,エチレンメ
チルメタクリレートとエチレン−プロピレン共重合体と
の混合物のようなポリオレフィン類;ポリクロロトリフ
ルオロエチレン,テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体,テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体のような熱
可塑性のフッ素系樹脂;などの発泡体で構成されてい
る。
【0013】これらのうち、高密度ポリエチレンが少な
くとも50重量%含まれている高密度ポリエチレンと低
密度ポリエチレンとの混合物の発泡体,メチルメタクリ
レートの含有量が2〜10重量%であるエチレンメチル
メタクリレート90〜95重量%とエチレン−プロピレ
ン共重合体5〜10重量%とから成る混合物の発泡体,
エチレン成分が5〜10重量%であるエチレン−プロピ
レン共重合体80〜90重量%と高密度ポリエチレン1
0〜20重量%とから成る混合物の発泡体、および、メ
ルトフローレートが10g/10分以上であるテトラフ
ルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体の発泡体などは好適なものである。
【0014】これら発泡体の発泡率は60%以上、好ま
しくは70%以上とする。この発泡率が60%未満であ
る低発泡体の場合は、信号の伝送スピードが遅くなり、
高速伝送が実現できなくなるからである。導体の外周に
発泡絶縁層を形成する方法としては、上記した樹脂を押
出発泡する方法が好ましいが、その方法は従来から行な
われている方法を適用すればよく、格別限定されるもの
ではない。
【0015】この発泡絶縁層の外周には、後述するプラ
スチックからなるマルチフィラメントが固定されてい
る。用いるプラスチックのマルチフィラメントとして
は、分子構造中に芳香族環を持たないプラスチックのマ
ルチフィラメントからなるマルチフィラメント、例え
ば、ポリエチレンのマルチフィラメント,ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)のマルチフィラメント,ナ
イロンのマルチフィラメントなどが好ましく、とくに、
比誘電率が小さいという点でポリエチレンのマルチフィ
ラメントとPTFEのマルチフィラメントが好ましい。
【0016】分子構造中に芳香族環を有するジアリルフ
タレート,ポリアリレート,ポリエーテルイミド,ポリ
エーテルエーテルケトンなどからなるマルチフィラメン
トは、レーザーカット時に黄変や炭化を起こすので好ま
しくない。これらのマルチフィラメントの引張強度は1
0kg/mm2 以上であることが好ましい。引張強度が10
kg/mm2 より低いマルチフィラメントは、発泡絶縁層の
補強効果を充分に発揮しないからである。
【0017】また、このマルチフィラメントは、5〜2
0デニールのモノフィラメントを4本以上撚り合わせた
ものであることが好ましい。モノフィラメントが5デニ
ール未満で撚り合わせ、本数が4本未満の場合には、発
泡絶縁層の外周に配置する際の走線中に断線が起こりや
すくなり、作業効率の著しい低下が引き起こされる。ま
た、20デニールより太いものを用いると、マルチフィ
ラメントの全体の外径は50μm以上となり、マルチフ
ィラメントの丸味性が著しく損なわれるとともに柔軟性
も低下するので好ましくない。
【0018】また、マルチフィラメントの太さは20〜
200デニールであることが好ましい。20デニールよ
り細いマルチフィラメントの場合には、引張強度が劣る
ため走線中に断線が発生しやすく、生産性が著しく低下
する。また200デニールより太いマルチフィラメント
は、得られた発泡絶縁電線の外径が太くなり、必要な電
気特性を発揮しなくなるからである。
【0019】例えば、ポリエチレンのマルチフィラメン
トの場合には20〜100デニールのものが好ましく、
またPTFEのマルチフィラメントの場合には、40〜
200デニールのものが好ましい。本発明の発泡絶縁電
線は、上記したプラスチックからなるマルチフィラメン
トを、発泡絶縁層の外周の長手方向に、縦添えしたり、
または螺旋状に巻回したりして配置し、そのマルチフィ
ラメントを発泡絶縁層の外周に固定して製造される。
【0020】用いるマルチフィラメントの本数、螺旋状
巻回の場合はそのピッチなどは、発泡絶縁層とマルチフ
ィラメントとから成る複合層の機械的強度が、同軸ケー
ブルの製造時やそのケーブルの端末加工時に、発泡絶縁
層の圧壊や破断が生じない程度の圧壊強度と引張強度と
なるように選定する。好ましくは、上記複合層のDNT
S値が、250kgf/g/cm以上となるように選定する。通
常は、発泡絶縁層の外周に、1〜6本、繊維を固定すれ
ばよい。
【0021】マルチフィラメントを発泡絶縁層の外周に
固定する方法は格別限定されるものではないが、例え
ば、マルチフィラメントを発泡絶縁層の外周に配置した
のち、その上から適当な厚みで例えば紫外線硬化樹脂を
塗布し、それに紫外線を照射して硬化させる方法や、ポ
リオレフィン系接着剤を塗布し、ここに熱を加えて発泡
絶縁層とマルチフィラメントを一体化させる方法、更に
は、外周にポリエチレンやポリプロピレンなどの比誘電
率の低い材料を10〜50mmの厚みで押出被覆する方法
などをあげることができる。
【0022】
【発明の実施例】
実施例1 図1で示したように、線径0.2mmの導線1の外周に、発
泡剤としてフルオロカーボン,核形成剤としてポロンナ
イトライド1重量%を含み、メルトフローレートが20
g/10分のPFAを押出発泡して、発泡率が65%で
厚み0.3mmの発泡絶縁層2を形成した。
【0023】ついで、この発泡PFA層の外周に、PT
FEのマルチフィラメント(トヨフロン100−15−
100、昭和工業(株)製、引張強度18.9kg/mm2
太さ200デニール)3を6本縦添えし、その上を厚み
30〜50μmのポリプロピレン層(樹脂外層)4で被
覆して発泡絶縁電線を製造した。ついで、図2で示した
ように、得られた発泡絶縁電線の外周に線径0.2mmのド
レーン線5を縦添えしながら、厚み9μmのAlテープ
と厚み4μmのポリエチレンテレフタレートテープとか
ら成るラミネートテープ6を巻回したのち、更にその外
側に厚み0.5mmのポリ塩化ビニルのシース7をかけて同
軸ケーブルを製造した。
【0024】この同軸ケーブルの信号伝播遅延時間(n
s/m)をTDR(Time Domain Reflectometry 、岩通
電子(株)のIE−0120 TDK SYSTEM)
で測定した。また図1で示した発泡絶縁電線から導体1
を引き抜き、発泡PFA層2とPTFEのマルチフィラ
メント3とポリプロピレン層4とから成る複合層のDN
TS値を測定した。
【0025】また、発泡絶縁電線をその外径の20倍の
曲率を有するマンドレルに巻き付け、複合層の挫屈の有
無を観察し、挫屈性を調べた。更に、電線の上からレー
ザーを照射して複合層を完全に切断し、そのときに、黄
変や炭化の有無を観察してレーザー加工性を調べた。ま
た、上記した同軸ケーブルの端末から50mm離れた位置
において、米国カーペンター社製のストリッパーを用い
てポリ塩化ビニルのシースとシールドテープを一括して
剥ぎ取り、そのときの発泡PTA層2における破断の有
無を観察し端末加工性を調べた。
【0026】以上の結果を一括して表1に示した。 実施例2 線径0.1mmの索線を7本撚り合わせて撚線導体として、
その外周に、エチレンメチルメタクリレートを主成分と
し、ポリプロピレンが2〜10重量%含まれている発泡
剤入りのポリオレフィンを押出発泡して、発泡率70%
で、外径0.9〜0.93mm,厚み0.30〜0.32mmの発泡
絶縁層を形成した。
【0027】ついで、この発泡絶縁層の外周に、3本の
ポリエチレンのマルチフィラメント(テクミロンNA2
10、三井石油化学工業(株)製、引張強度150kg/m
m2,太さ100デニール)を均等に縦添え配置し、それ
らをPPET1303S(商品名、東亞合成化学工業
(株)製のポリオレフィン系接着剤)で固定した。得ら
れた発泡絶縁電線につき、実施例1と同様にして同軸ケ
ーブルを製造し、その信号伝播遅延時間,複合層のDN
TS値,挫屈性,レーザ加工性、および、端末加工性を
調べた。その結果を表1に示した。
【0028】実施例3 PTEFのマルチフィラメントの配置本数が2本であっ
たことを除いては、実施例1と同様にして発泡絶縁電線
を製造し、更にこの発泡絶縁電線から実施例1と同様に
して同軸ケーブルを製造した。この同軸ケーブルの信号
伝播遅延時間,複合層のDNTS値,挫屈性,レーザ加
工性、および、端末加工性を調べた。その結果を表1に
示した。
【0029】実施例4 発泡絶縁層の形成に用いた材料が、高密度ポリエチレン
50重量%と低密度ポリエチレン50重量%との混合物
(メルトフローレート0.35g/10分)であったこと
を除いては実施例2と同様にして、発泡絶縁電線と同軸
ケーブルを製造した。
【0030】この同軸ケーブルの信号伝播遅延時間,複
合層のDNTS値,挫屈性,レーザ加工性、および、端
末加工性を調べた。その結果を表1に示した。 実施例5 発泡絶縁層の形成に用いた材料が、高密度ポリエチレン
15重量%とエチレン含有量が7重量%であるエチレン
プロピレン共重合体85重量%との混合物(メルトフロ
ーレート2.7g/10分)であったことを除いては実施
例2と同様にして、発泡絶縁電線と同軸ケーブルを製造
した。
【0031】この同軸ケーブルの信号伝播遅延時間,複
合層のDNTS値,挫屈性,レーザ加工性、および、端
末加工性を調べた。その結果を表1に示した。 比較例1 実施例1の発泡PFA層のみが形成されている電線を製
造し、その電線を用いて同軸ケーブルを製造し、その信
号伝播遅延時間,DNTS値,挫屈性,レーザ加工性,
端末加工性を調べた。その結果を表1に示した。
【0032】比較例2 比較例1の電線の発泡PFA層の外周に、PFA(PF
A340J、三井・デュポンフロロケミカル社製)を押
出被覆して厚み40〜50μmの樹脂外層を形成した。
得られた電線の信号伝播遅延時間,DNTS値,挫屈
性,レーザ加工性,端末加工性を調べた。その結果を表
1に示した。
【0033】比較例3 樹脂外層に用いた樹脂が、ポリアリレート(U−800
0、ユニチカ(株)製)であったことを除いては比較例
2と同様にして電線を製造した。得られた電線の信号伝
播遅延時間,DNTS値,挫屈性,レーザ加工性,端末
加工性を調べた。その結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
発泡絶縁電線とそれを用いた同軸ケーブルは、従来のも
のに比べて、信号伝播遅延時間は略同等であり、かつ、
DNTS値が非常に高い。このDNTS値の高さは、発
泡絶縁層の外周にプラスチックからなるマルチフィラメ
ントを固定したことがもたらす効果である。そして、そ
の固定時には、従来のような樹脂外層を高温下で押出被
覆して形成することがないので、発泡絶縁層の熱損傷が
防止される。
【0036】また、屈曲性が良好で挫屈を起こさないの
で配線作業は行ないやすくなる。更に、発泡絶縁層やマ
ルチフィラメントは、ポリエチレンやPTFEなどのフ
ッ素樹脂で形成されているので、レーザ加工時に黄変や
炭化も起こらず、その端末加工性は優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡絶縁電線の1例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の同軸ケーブルの1例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 導体 2 発泡絶縁層 3 プラスチックからなるマルチフィラメント 4 ポリプロピレン樹脂層(接着層) 5 ドレーン線 6 ラミネートテープ(導体箔) 7 シース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体と、前記導体の外周に形成された発
    泡絶縁層と、前記発泡絶縁層の外周の長手方向に縦添え
    または螺旋巻きして固定された少なくとも1本の、分子
    構造中に芳香族環を持たないプラスチックのマルチフィ
    ラメントとから成ることを特徴とする発泡絶縁電線。
  2. 【請求項2】 導体と、前記導体の外周に形成された発
    泡絶縁層と、前記発泡絶縁層の外周の長手方向に縦添え
    または螺旋巻きして固定された少なくとも1本の、分子
    構造中に芳香族環を持たないプラスチックのマルチフィ
    ラメントとから成る発泡絶縁電線と、前記発泡絶縁電線
    の外側に縦添え配置されたドレーン線と、前記ドレーン
    線と前記発泡絶縁電線の外側に巻回された導体箔と、前
    記導体箔を被覆するシールド層とから成ることを特徴と
    する同軸ケーブル。
JP4290158A 1991-10-30 1992-10-28 発泡絶縁電線およびそれを用いた同軸ケーブル Pending JPH05198214A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012104333A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Hitachi Cable Ltd 発泡ケーブル及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012104333A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Hitachi Cable Ltd 発泡ケーブル及びその製造方法

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