JPH05198814A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH05198814A
JPH05198814A JP871992A JP871992A JPH05198814A JP H05198814 A JPH05198814 A JP H05198814A JP 871992 A JP871992 A JP 871992A JP 871992 A JP871992 A JP 871992A JP H05198814 A JPH05198814 A JP H05198814A
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layer
electrode
channel semiconductor
semiconductor layer
transparent
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JP871992A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tanaka
田中  勉
健一 ▲やな▼井
Kenichi Yanai
Tatsuya Kakehi
達也 筧
Hiroshi Ogata
公士 大形
Kenichi Oki
賢一 沖
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、コンタクト層とチャネル半導体層と
の界面への炭素等の付着や自然酸化膜の形成に起因する
素子特性の不良やばらつきを低減することができる半導
体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。 【構成】透明絶縁性基板10上にITO等の透明電極層
からなるソース電極14a及びドレイン電極14bが形
成され、これらの上にn+ 型a−Si層からなるコンタ
クト層16及び厚さ10nm程度のアンドープのa−S
i層からなる保護層18が順に積層されている。そして
チャネル半導体層20が、ソース電極14aとドレイン
電極14bとに挟まれた透明絶縁性基板10上に形成さ
れると共に、コンタクト層16及び保護層18を介し
て、ソース電極14a及びドレイン電極14bにオーミ
ック接続されている。チャネル半導体層20上にゲート
絶縁層22を介してゲート電極24が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に係り、特に液晶ディスプレイの駆動に用いるトッ
プゲートスタガード型のTFT(薄膜トランジスタ)マ
トリクス及びその製造方法に関する。TFTマトリクス
駆動の液晶表示装置は、既に小型テレビなどでは実用化
されており、更に大型テレビやラップトップ型パソコン
のディスプレイに需要が見込まれている。そしてこのT
FTには、主にゲート電極がチャネル半導体層より上部
にあるトップゲートスタガード型TFTと、ゲート電極
がチャネル半導体層より下部にあるボトムゲートスタガ
ード型TFTとが利用されている。
【0002】トップゲートスタガード型TFTは、ボト
ムゲートスタガード型TFTと比較して、TFT特性の
ばらつき等が生じる点において若干不利な状況にある
が、素子分離をゲート電極のパターニングと同一工程に
よって行うことができるため、ボトムゲートスタガード
型TFTよりも簡略化に向いた構造といえる。そして将
来においては、コストダウン等の面からも簡略化が必要
不可欠とされるため、トップゲートスタガード型TFT
における素子特性の向上を図ることが課題となってい
る。
【0003】
【従来の技術】従来のトップゲートスタガード型TFT
マトリクスの製造方法を、図7及び図8を用いて説明す
る。例えばガラス等の透明絶縁性基板10上に、スパッ
タ法を用いて、厚さ60nm程度のAl層等の金属層を
成膜した後、所定の形状にパターニングして、ドレイン
バスライン12を形成する(図7(a)参照)。
【0004】次いで、全面に、厚さ30nm程度のIT
O等の透明電極層14を成膜した後、P−CVD(プラ
ズマ気相成長)法を用いて、厚さ20nm程度のn+ 型
a−Si層からなるコンタクト層16を成膜する。続い
て、コンタクト層16上に、フォトリソグラフィ技術を
用いて、ソース電極及びドレイン電極パターンにパター
ニングしたレジスト26を形成する(図7(b)参
照)。
【0005】次いで、このレジスト26をマスクとし
て、CF4 +O2 系ガスによるドライエッチングを行
い、コンタクト層16をエッチング除去し、続いて、塩
酸系のエッチング液によるウエットエッチングを行い、
透明電極層14をエッチング除去する。こうして透明電
極層14からなるソース電極14a及びドレイン電極1
4bが所定の間隔をおいて形成される。そしてソース電
極14aは画素電極を構成し、ドレイン電極14bはド
レインバスライン12にオーミック接続される。
【0006】その後、アセトン等のレジスト剥離液を用
いて、レジスト26を除去するが、この際、レジスト工
程等により、コンタクト層16表面に炭素の付着物や自
然酸化膜28が形成される(図7(c)参照)。次い
で、レジスト工程等により形成されたコンタクト層16
上の薄い自然酸化膜28を希釈フッ酸等のフッ酸系のエ
ッチング液で数秒エッチングして除去する。その後、素
早くP−CVD法により、全面に厚さ40nm程度のア
ンドープのa−Si層からなるチャネル半導体層20を
成膜し、続いて厚さ50nmのSiN層からなる第1層
目のゲート絶縁層22aを成膜する(図8(a)参
照)。
【0007】次いで、フォトリソグラフィ技術を用い
て、駆動素子パターンにパターニングしたレジストを形
成し、このレジストをマスクとしてCF4 +O2 系ガス
によるドライエッチングを行い、ゲート絶縁層22a及
びチャネル半導体層20をエッチング除去する。その
後、レジストを剥離する。このとき、駆動素子以外の部
分では、ゲート絶縁層22a及びチャネル半導体層20
と同時に、コンタクト層16もエッチング除去され、画
素電極を構成するソース電極14a及びドレインバスラ
イン12に接続するドレイン電極14bが露出する。
【0008】また、チャネル半導体層20が、ソース電
極14aとドレイン電極14bとに挟まれた透明絶縁性
基板10上に形成されると共に、コンタクト層16を介
してソース電極14a及びドレイン電極14bにオーミ
ック接続される(図8(b)参照)。次いで、全面に、
P−CVD法を用いて、厚さ250nmのSiN層から
なる第2層目のゲート絶縁層22bを成膜する。続い
て、スパッタ法を用いて、厚さ300nmのAl等の金
属層を成膜した後、所定の形状にパターニングして、ゲ
ート電極24を形成する。こうしてチャネル半導体層2
0上に、第1層目のゲート絶縁層22a及び第2層目の
ゲート絶縁層22bを介して、電極24が形成される
(図8(c)参照)。
【0009】以上の工程により、TFTを完成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のTFTの製
造方法においては、コンタクト層16及び透明電極層1
4をパターニングした後、チャネル半導体層20を成膜
する直前に、n+ 型a−Si層からなるコンタクト層1
6上に形成された薄い自然酸化膜28を希釈フッ酸等に
より数秒エッチングして除去しているが、このエッチン
グ後アンドープのa−Si層からなるチャネル半導体層
20を形成するまでにはデバイスの搬送やP−CVD装
置内での昇温等に一定の時間を要し、通常では1時間程
度のタイムラグがある。従って、その間に炭素等の付着
や表面での自然酸化膜の形成などが起こることにより、
TFTの特性不良や特性のばらつき等の大きな原因とな
って、信頼性を著しく低下させる。
【0011】図9に、上記従来の製造方法により作製し
たTFTの素子特性を示す。図9(a)のグラフは、ド
レイン電圧VD =5Vの条件におけるゲート電圧V G に
対するドレイン電流ID 特性を表し、図9(b)のグラ
フは、ゲート電圧V G をパラメータとしてドレイン電圧
VD に対するドレイン電流ID 特性を表している。
【0012】この図9(a)、(b)のグラフから明ら
かなように、ドレイン電圧VD =5V、ゲート電圧VG
=30Vの条件におけるドレイン電流ID 、即ちオン電
流I ONは、オン電流IONの平均値3.98×10-6Aを
中心に±28%と大きくばらつき、またクラウディグに
よりロスしたドレイン電圧VD は、約1.1Vとかなり
大きな値となっている。
【0013】このようなコンタクト層16とチャネル半
導体層20との界面への炭素等の付着や自然酸化膜の形
成に起因するTFTの特性不良や特性ばらつき等に対し
ては、コンタクト層16上の自然酸化膜28の除去から
a−Si層からなるチャネル半導体層20の形成に至ま
で、真空を維持したインラインにおいて表面処理を行
い、自然酸化膜や炭素を除去する方法も考えられるが、
この方法では大規模な装置が必要となるばかりでなく、
また本発明者らの実験によれば再現性に乏しく、未だ完
成された技術とはなっていない。
【0014】そこで本発明は、コンタクト層とチャネル
半導体層との界面への炭素等の付着や自然酸化膜の形成
に起因する素子特性の不良やばらつきを低減することが
できる半導体装置及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】従来のTFTにおいて、
コンタクト層とチャネル半導体層との界面に炭素等が付
着したり、自然酸化膜が形成されたりする原因として
は、例えば高濃度にP(燐)がドープされたn+ 型a−
Si層からなるコンタクト層は、アンドープのa−Si
層よりも酸化速度が速いため、コンタクト層上に形成さ
れた薄い自然酸化膜をフッ酸系のウエットエッチングで
除去した後、例えばアンドープのa−Si層からなるチ
ャネル半導体層を形成するまでの昇温時の酸化の程度が
変わるためと考えられる。
【0016】従って、上記課題は、透明絶縁性基板と、
前記透明絶縁性基板上に所定の間隔をおいて形成された
ソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極と前記
ドレイン電極とに挟まれた前記透明絶縁性基板上に形成
されると共に、前記ソース電極上及び前記ドレイン電極
上に不純物が添加されたコンタクト層を介してオーミッ
ク接続されているチャネル半導体層と、前記チャネル半
導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とを有する半導体装置において、前記コンタクト層と前
記チャネル半導体層との間に、真性半導体層からなる層
が介在していることを特徴とする半導体装置によって達
成される。
【0017】また、上記課題は、透明絶縁性基板上に透
明電極層を形成する工程と、前記透明電極層上に不純物
が添加されたコンタクト層を形成した後、連続して、前
記コンタクト層上に真性半導体層からなる保護層を形成
する工程と、前記保護層、前記コンタクト層及び前記透
明電極層を選択的にエッチングして、前記透明電極層か
らなるソース電極及びドレイン電極を所定の間隔をおい
て形成する工程と、全面にチャネル半導体層及び第1の
ゲート絶縁膜を順に堆積した後、前記第1のゲート絶縁
膜、前記チャネル半導体層、前記保護層及び前記コンタ
クト層を選択的にエッチングして、前記チャネル半導体
層を前記ソース電極と前記ドレイン電極とに挟まれた前
記透明絶縁性基板上に形成すると共に、前記チャネル半
導体層を前記保護層及び前記コンタクト層を介して前記
ソース電極及び前記ドレイン電極にそれぞれオーミック
接続させる工程と、前記チャネル半導体層上の前記第1
のゲート絶縁膜上に第2のゲート絶縁膜を介してゲート
電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体
装置の製造方法によって達成される。
【0018】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記コンタクト層が、不純物が添加された第1のア
モルファス−シリコン層であり、前記保護層が、アンド
ープの第2のアモルファス−シリコン層であり、前記透
明電極層上に前記第1のアモルファス−シリコン層を形
成した後、連続して、前記第1のアモルファス−シリコ
ン層上に前記第2のアモルファス−シリコン層を厚さ1
nm以上形成する工程を有することを特徴とする半導体
装置の製造方法によって達成される。
【0019】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記チャネル半導体層が、アンドープの第3のアモ
ルファス−シリコン層であり、前記透明電極層、前記コ
ンタクト層及び前記保護層を合わせた厚さが150nm
以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法によ
って達成される。
【0020】
【作用】本発明は、不純物が添加されたコンタクト層を
形成した後、連続して、真性半導体層からなる保護層を
形成することにより、チャネル半導体層を形成する際に
も、コンタクト層がその表面を保護層によって覆われ
て、不純物が添加された層が露出されないため、コンタ
クト層表面への炭素等の付着や表面での自然酸化膜の形
成などが起こり難くなる。
【0021】従って、コンタクト層とチャネル半導体層
との界面への炭素等の付着や自然酸化膜の形成を防止す
ることができるため、オン電流IONのばらつきを抑制
し、クラウディグによりロスしたドレイン電圧VD を減
少させるなど、素子特性を改善することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて具
体的に説明する。図1は本発明の第1の実施例によるト
ップゲートスタガード型TFTを示す断面図である。例
えばガラス等の透明絶縁性基板10上に、厚さ60nm
程度のAl層等の金属層からなるドレインバスライン1
2が形成されている。また、透明絶縁性基板10上に
は、厚さ30nm程度のITO等の透明電極層からなる
ソース電極14a及びドレイン電極14bが、所定の間
隔をおいて形成されている。そしてソース電極14aは
画素電極を構成し、ドレイン電極14bはドレインバス
ライン12にオーミック接続されている。
【0023】また、ソース電極14a上及びドレイン電
極14b上には、厚さ20nm程度のn+ 型a−Si層
からなるコンタクト層16及び厚さ10nm程度のアン
ドープのa−Si層からなる保護層18が順に積層され
ている。そして厚さ40nm程度のアンドープのa−S
i層からなるチャネル半導体層20が、ソース電極14
aとドレイン電極14bとに挟まれた透明絶縁性基板1
0上に形成されると共に、保護層18上にも積層されて
いる。従って、このチャネル半導体層20は、コンタク
ト層16及び保護層18を介して、ソース電極14a及
びドレイン電極14bにオーミック接続されている。
【0024】更に、チャネル半導体層20上には、厚さ
300nm程度のSiN層からなるゲート絶縁層22を
介して、厚さ300nm程度のAl層等の金属層からな
るゲート電極24が形成されている。次に、図1のトッ
プゲートスタガード型TFTの製造方法を、図2乃至図
4に示す工程図を用いて説明する。
【0025】透明絶縁性基板10上に、スパッタ法を用
いて、厚さ60nm程度のAl層等の金属層を成膜した
後、フォトリソグラフィ技術を用いて所定の形状にパタ
ーニングしたレジストをマスクとして、金属層を選択的
にエッチングし、ドレインバスライン12を形成する
(図2(a)参照)。次いで、全面に、厚さ30nm程
度のITO等の透明電極層14を成膜した後、P−CV
D(プラズマ気相成長)法を用いて、厚さ20nm程度
のn+ 型a−Si層からなるコンタクト層16及び厚さ
10nm程度のアンドープのa−Si層からなる保護層
18を順に連続的に積層する(図2(b)参照)。
【0026】次いで、保護層18上に、フォトリソグラ
フィ技術を用いて、ソース電極パターン及びドレイン電
極パターンにパターニングしたレジスト26を形成する
(図2(c)参照)。次いで、このレジスト26をマス
クとして、CF4 +O2 系ガスによるドライエッチング
を行い、保護層18及びコンタクト層16をエッチング
除去し、続いて、塩酸系のエッチング液によるウエット
エッチングを行い、透明電極層14をエッチング除去す
る。その後、アセトン等のレジスト剥離液を用いて、レ
ジスト26を除去する。
【0027】こうして透明電極層14からなるソース電
極14a及びドレイン電極14bが所定の間隔をおいて
形成される。そしてソース電極14aは画素電極を構成
し、ドレイン電極14bはドレインバスライン12にオ
ーミック接続される(図3(a)参照)。次いで、全面
に、P−CVD法を用いて、厚さ40nm程度のアンド
ープのa−Si層からなるチャネル半導体層20を成膜
し、続いて厚さ50nmのSiN層からなる第1層目の
ゲート絶縁層22aを成膜する(図3(b)参照)。
【0028】次いで、フォトリソグラフィ技術を用い
て、駆動素子パターンにパターニングしたレジストを形
成した後、このレジストをマスクとしてCF4 +O2 系
ガスによるドライエッチングを行い、ゲート絶縁層22
a及びチャネル半導体層20をエッチング除去する。そ
の後、レジストは剥離する。このとき、駆動素子以外の
部分では、ゲート絶縁層22a及びチャネル半導体層2
0と同時に、保護層18及びコンタクト層16もエッチ
ング除去され、画素電極を構成するソース電極14a及
びドレインバスライン12に接続するドレイン電極14
bが露出する。
【0029】また、チャネル半導体層20が、ソース電
極14aとドレイン電極14bとに挟まれた透明絶縁性
基板10上に形成されると共に、ソース電極14a上及
びドレイン電極14b上にもコンタクト層16及び保護
層18を介して形成される。従って、このチャネル半導
体層20は、コンタクト層16及び保護層18を介し
て、ソース電極14a及びドレイン電極14bにオーミ
ック接続される(図4(a)参照)。
【0030】次いで、P−CVD法を用いて、全面に厚
さ250nmのSiN層からなる第2層目のゲート絶縁
層22bを成膜する。続いてスパッタ法を用いて、厚さ
300nmのAl等の金属層を成膜した後、フォトリソ
グラフィ技術を用いて所定の形状にパターニングしたレ
ジストをマスクとして、金属層を選択的にエッチング
し、ゲート電極24を形成する。こうしてチャネル半導
体層20上に、第1層目のゲート絶縁層22aと第2層
目のゲート絶縁層22bとからなる厚さ300nmのゲ
ート絶縁層22を介して、電極24が形成される(図4
(b)参照)。
【0031】以上の工程により、図1のトップゲートス
タガード型TFTを完成する。次に、図1のトップゲー
トスタガード型TFTの素子特性を、図5のグラフを用
いて説明する。図5(a)のグラフは、ドレイン電圧V
D =5Vの条件におけるゲート電圧V G に対するドレイ
ン電流ID 特性を表し、図5(b)のグラフは、ゲート
電圧V G をパラメータとしてドレイン電圧VD に対する
ドレイン電流ID 特性を表している。
【0032】この図5(a)、(b)のグラフに示され
るTFTの素子特性を、図9(a)、(b)のグラフに
示される従来のTFTの素子特性と比較すると、次の表
1のようになる。
【0033】
【表1】 この表から明らかなように、ドレイン電圧VD =5V、
ゲート電圧VG =30Vの条件におけるドレイン電流I
D 、即ちオン電流IONのばらつきは、従来例における±
28%から±17%に減少しており、またクラウディグ
によりロスしたドレイン電圧VD も、従来例における
1.1V程度から0.5V以下に減少しており、かなり
の改善が確認される。
【0034】このように本実施例によれば、図2(b)
に示すように、n+ 型a−Si層からなるコンタクト層
16を成膜する際に、連続的に厚さ10nm程度のアン
ドープのa−Si層からなる保護層18を積層すること
により、a−Si層からなるチャネル半導体層20を形
成する際の昇温時においても、コンタクト層16がその
表面を保護層18によって覆われて、高濃度に不純物が
ドープされたn+ 型a−Si層が露出されないため、コ
ンタクト層16表面への炭素等の付着や表面での自然酸
化膜の形成などが起こり難くなる。
【0035】また、本実施例による製造方法は、工程的
には従来の製造方法と殆ど変わらないため、新たに装置
等の改造を行うことなく、容易に実施することができ
る。こうして、コンタクト層とチャネル半導体層との界
面への炭素等の付着や自然酸化膜の形成を防止すること
により、表1に示されるように、オン電流IONのばらつ
きを抑制し、クラウディグによりロスしたドレイン電圧
VD を減少させるなど、トップゲートスタガード型TF
Tの素子特性を改善することができる。従って、TFT
マトリクスの歩留り向上、表示品質の向上、コストダウ
ンに寄与するところが大きい。
【0036】なお、上記実施例においては、保護層18
として厚さ10nm程度のアンドープのa−Si層を用
いたが、この保護層18の厚さがあまり薄いと、保護層
18を成膜する際のコンタクト層16と保護層18との
n+ 型a−Si/a−Si界面でミキシング等により、
コンタクト層16中の不純物が保護層18表面にまで拡
散すると、上記実施例の効果を発揮することができなく
なる。
【0037】本発明者らの実験によれば、コンタクト層
がn+ 型a−Si層からなり、保護層がアンドープのa
−Si層からなる場合、保護層の厚さは少なくとも1n
mは必要であり、十分な効果を奏するには5nm以上で
あることが望ましい。また、保護層18等の厚さがあま
りに厚いと、図3(b)に示す工程において、アンドー
プのa−Si層からなるチャネル半導体層20を成膜す
る際に、段差部での“段切れ”を起こして特性不良とな
るおそれが生じる。
【0038】例えば段差の高さ、即ち透明電極層14、
コンタクト層16及び保護層18を合わせた厚さを20
0nmにした場合、作製されたTFTの特性は、図6の
グラフに示されるように、オン電流IONに大きなばらつ
きが生じることとなった。従って、半導体層がアンドー
プのa−Si層からなる場合、そのステップカバレージ
や膜厚にもよるが、透明電極層、コンタクト層及び保護
層を合わせた厚さが150nm以下であることが望まし
い。
【0039】更に、上記実施例においては、保護層18
としてアンドープのa−Si層を用いたが、a−Si層
に限らず、コンタクト層と連続的に成膜され、高濃度に
不純物がドープされたコンタクト層表面の露出を防止す
る真正半導体層であればよく、例えばa−SiGe層等
を用いることも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、透明電極
層上に不純物が添加されたコンタクト層を形成した後、
連続して、真性半導体層からなる保護層を形成し、これ
ら記保護層、コンタクト層及び透明電極層を選択的にエ
ッチングして、透明電極層からなるソース電極及びドレ
イン電極を所定の間隔をおいて形成し、全面にチャネル
半導体層及び第1のゲート絶縁膜を順に堆積した後、選
択的エッチングにより、チャネル半導体層を保護層及び
コンタクト層を介してソース電極及びドレイン電極にそ
れぞれオーミック接続させることにより、チャネル半導
体層を堆積する際にも、コンタクト層がその表面を保護
層によって覆われて、不純物が添加された層が露出され
ないため、コンタクト層表面への炭素等の付着や表面で
の自然酸化膜の形成などが起こり難くなる。
【0041】従って、コンタクト層とチャネル半導体層
との界面への炭素等の付着や自然酸化膜の形成を防止す
ることにより、これらに起因する素子特性の劣化を防止
し、素子特性を改善することができるため、歩留り向
上、表示品質の向上、コストダウンを実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるTFTを示す断面図で
ある。
【図2】図1に示すTFTの製造方法を説明するための
工程図(その1)である。
【図3】図1に示すTFTの製造方法を説明するための
工程図(その2)である。
【図4】図1に示すTFTの製造方法を説明するための
工程図(その3)である。
【図5】図1に示すTFTの素子特性を示すグラフであ
る。
【図6】チャネル半導体層に“段切れ”が生じた場合の
TFTの素子特性を示すグラフである。
【図7】従来のTFTの製造方法を説明するための工程
図(その1)である。
【図8】従来のTFTの製造方法を説明するための工程
図(その2)である。
【図9】従来のTFTの素子特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10…透明絶縁性基板 12…ドレインバスライン 14…透明電極層 14a…ソース電極 14b…ドレイン電極 16…コンタクト層 18…保護層 20…チャネル半導体層 22、22a、22b…ゲート絶縁層 24…ゲート電極 26…レジスト 28…自然酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大形 公士 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 沖 賢一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁性基板と、前記透明絶縁性基板
    上に所定の間隔をおいて形成されたソース電極及びドレ
    イン電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極とに挟
    まれた前記透明絶縁性基板上に形成されると共に、前記
    ソース電極上及び前記ドレイン電極上に不純物が添加さ
    れたコンタクト層を介してオーミック接続されているチ
    ャネル半導体層と、前記チャネル半導体層上にゲート絶
    縁膜を介して形成されたゲート電極とを有する半導体装
    置において、 前記コンタクト層と前記チャネル半導体層との間に、真
    性半導体層からなる層が介在していることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 透明絶縁性基板上に透明電極層を形成す
    る工程と、 前記透明電極層上に不純物が添加されたコンタクト層を
    形成した後、連続して、前記コンタクト層上に真性半導
    体層からなる保護層を形成する工程と、 前記保護層、前記コンタクト層及び前記透明電極層を選
    択的にエッチングして、前記透明電極層からなるソース
    電極及びドレイン電極を所定の間隔をおいて形成する工
    程と、 全面にチャネル半導体層及び第1のゲート絶縁膜を順に
    堆積した後、前記第1のゲート絶縁膜、前記チャネル半
    導体層、前記保護層及び前記コンタクト層を選択的にエ
    ッチングして、前記チャネル半導体層を前記ソース電極
    と前記ドレイン電極とに挟まれた前記透明絶縁性基板上
    に形成すると共に、前記チャネル半導体層を前記保護層
    及び前記コンタクト層を介して前記ソース電極及び前記
    ドレイン電極にそれぞれオーミック接続させる工程と、 前記チャネル半導体層上の前記第1のゲート絶縁膜上に
    第2のゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記コンタクト層が、不純物が添加された第1のアモル
    ファス−シリコン層であり、 前記保護層が、アンドープの第2のアモルファス−シリ
    コン層であり、 前記透明電極層上に前記第1のアモルファス−シリコン
    層を形成した後、連続して、前記第1のアモルファス−
    シリコン層上に前記第2のアモルファス−シリコン層を
    厚さ1nm以上形成する工程を有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記チャネル半導体層が、アンドープの第3のアモルフ
    ァス−シリコン層であり、 前記透明電極層、前記コンタクト層及び前記保護層を合
    わせた厚さが150nm以下であることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016520205A (ja) * 2013-04-28 2016-07-11 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. アレイ基板およびその製作方法、当該アレイ基板を備える表示装置
CN114270279A (zh) * 2019-02-21 2022-04-01 尼瓦洛克斯-法尔股份有限公司 黑色光伏器件

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