JPH05199793A - 可変リラクタンスモータの駆動装置 - Google Patents

可変リラクタンスモータの駆動装置

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JPH05199793A
JPH05199793A JP4006771A JP677192A JPH05199793A JP H05199793 A JPH05199793 A JP H05199793A JP 4006771 A JP4006771 A JP 4006771A JP 677192 A JP677192 A JP 677192A JP H05199793 A JPH05199793 A JP H05199793A
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Yukio Aoyama
行夫 青山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相巻線の印加電圧を直流電源電圧よりも昇圧
して電流の立ち上がりを急峻にできる簡単な構成の可変
リラクタンスモータの駆動装置を提供する。 【構成】 2相可変リラクタンスモータの駆動装置1
は、直流電源3、相巻線La,Lbの通電制御回路5
a,5b、電流検出抵抗7から構成され、通電制御回路
5a,5bは、トランジスタTra,Trb、転流ダイオー
ドDa1,Db1、逆流阻止ダイオードDa2,Db2、コンデ
ンサCa,Cbからなる。トランジスタTraがOFFす
ると、相巻線Laの磁気エネルギは電荷として回生さ
れ、B相のコンデンサCbの電圧を昇圧する。続いて、
トランジスタTrbがONすると、相巻線Lbには、電源
電圧Vdに加えてコンデンサCbの電圧CCbも印加さ
れ、電流Ibは急激に上昇する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変リラクタンスモー
タの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可変リラクタンスモータ(以下、SRモ
ータという)は、ステータ及びロータが鉄製であり磁束
密度を高くできるので、大きなトルクが得られるという
利点がある。その反面、巻線インダクタンスが大きく励
磁電流を急激に増減することは困難であるので、高速回
転用には採用されず中低速回転用のモータとして用いら
れることが多い。
【0003】このような特徴をもつ可変リラクタンスモ
ータでは、従来、例えば図9に示すように、直流電源1
02からA相巻線La及びB相巻線Lbへの通電を制御
する通電制御回路110a,110bを主要部として構
成された駆動装置100が採用される。この種の駆動装
置100においては、A相巻線LaとB相巻線Lbとを
交互に通電してステータの当該磁極(不図示)を励磁す
ることで、ロータ(不図示)を連続回転させる。例え
ば、PNPトランジスタ112a,112b及びNPN
トランジスタ114a,114bのベース端子に、駆動
制御回路(不図示)から駆動信号Pa,Pb及びその反
転信号が入力されると、駆動装置100はSRモータを
回転駆動する。
【0004】又、相巻線La,Lbの両端子とコンデン
サ104の正極及び負極とに、夫々接続されたダイオー
ド116a・118a,116b・118bは、回生回
路を形成する。すなわち、夫々のトランジスタ112
a.112b,114a,114bがOFFしたとき
に、励磁された相巻線La又はLbに蓄積された磁気エ
ネルギを、コンデンサ104に電荷として回生し回生電
荷を次に通電される相巻線Lb又はLaに供給すること
で電力損失を少なくしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SRモータ
は、鉄製であるがために相巻線のインダクタンスが大き
いという特性があり、通電時の相巻線電流の立ち上がり
及び立ち下がりが緩慢になる。特に、高速回転時に緩慢
となる。それは、次式から明かなように、SRモータの
回転速度を上げたときには相巻線に発生する誘導起電力
が大きくなり、かつ誘導起電力がインダクタンスの増加
する期間では電源電圧と反対の極性に発生するからであ
る。
【0006】e=−I×dL/dθ×ω eは誘導起電力、Iは相巻線電流の瞬時値、Lは相巻線
のインダクタンス、θはロータの回転角、ωは角速度で
ある。したがって、相巻線に印可される電圧は電源電圧
より下がり、相巻線電流の立ち上がり及び立ち下がりは
より緩慢となる。例えば図10に示すように、中低速回
転(その相巻線電流Imを図中に破線で示した)の場合
に比べて、高速回転の場合(その相巻線電流Ihを図中
に実線で示した)の立ち上がり及び立ち下がりは遅れる
と共に、相巻線電流Ihの上昇限界が下がって来る。更
に、高速回転では通電期間が短くなるので、相巻線電流
Ihが十分に流れなくなる。
【0007】このため、従来の駆動装置100によるS
Rモータの運転では、回転数が上がると発生トルクが小
さくなり、高速運転では負荷を大きくすることができな
いという問題があった。それで、従来より、電源電圧を
高電圧にすることや、相巻線La,Lbのインダクタン
スを小さくすることによって相巻線電流の立ち上がり及
び立ち下がりを急峻にしてSRモータの高速回転特性を
改善している。
【0008】しかし、これらの改善策には次のような問
題がある。即ち、高電圧用の直流電源には耐圧が大きな
素子等が必要となり、その作製コストが高くなるという
問題や、相巻線の巻数を減らしてインダクタンスを小さ
くした場合、同じ大きさのトルクを発生させるためによ
り大きな電流が必要となり電力−トルクの変換効率が悪
くなるという問題がある。
【0009】そこで本発明は、相巻線に印加する電圧を
直流電源電圧よりも昇圧して電流の立ち上がりを急峻に
することができる簡単な構成の可変リラクタンスモータ
の駆動装置を提供することを目的としてなされた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、直流電源と、直流電源から可変リラクタンスモー
タの夫々の相巻線へ予め定められた循環順序で通電する
通電制御手段と、直流電源と夫々の相巻線との間に夫々
直列に設けられた蓄電手段と、通電制御手段によって通
電が遮断された相巻線から、該相巻線に蓄積された磁気
エネルギを電荷として上記循環順序で次ぎに通電される
相巻線に直列に設けられた蓄電手段に回生する電力回生
手段とを備えることを特徴とする可変リラクタンスモー
タの駆動装置にある。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明の可変リラクタ
ンスモータの駆動装置によれば、通電制御手段が直流電
源から可変リラクタンスモータの夫々の相巻線へ予め定
められた循環順序で通電し各相を励磁することで、可変
リラクタンスモータを回転駆動する。励磁相では、通電
が遮断されると、励磁電流を流し続ける方向に誘導起電
力が相巻線に発生する。すると、電力回生手段が、通電
遮断の相巻線から磁気エネルギを電荷として循環順序で
次ぎに通電される相巻線に直列に設けられた蓄電手段に
回生する。その蓄電手段は、直流電源と夫々の相巻線と
の間に夫々直列に設けられているので、例えば直流電源
と同じ極性で電圧が生じる。従って、上記次の相巻線が
通電されると、その相巻線には、直流電圧に加えて、回
生電荷が蓄積された蓄電手段の電圧が印加される。その
ため、相巻線を流れる電流は急激に増大する。
【0012】尚、循環順序で次に通電される相巻線と
は、当該励磁相に続いて通電される相巻線、或いは当該
励磁相の通電遮断後に通電の順番がくる相巻線を意味す
る。
【0013】
【実施例】以下に本発明の第1実施例を図面と共に説明
する。まず、図1は本発明を適用した可変リラクタンス
モータの駆動装置を表す電気回路図、図2は可変リラク
タンスモータの構造を表す説明図、図3は磁極検出器の
説明図である。
【0014】図1に示すように、2相構成(A相及びB
相)の可変リラクタンスモータ(以下、SRモータと呼
ぶ)の駆動装置1は、直流電源3と、直流電源3からS
RモータSRMの各相巻線La,Lbへの通電を制御す
る通電制御回路5a,5bと、電流検出抵抗7を主要部
として構成される。
【0015】直流電源3は出力電圧が所定電圧(以下、
電源電圧という)Vdで、交流から直流を生成する周知
の整流・平滑回路である。尚、直流電源3としてはバッ
テリを使用してもよい。通電制御回路5a,5bは、S
RモータSRMの相巻線La,Lbへの通電を断続する
トランジスタTra,Trbと、トランジスタTra,Trbの
コレクタ側に設けられた転流ダイオードDa1,Db1と、
直流電源3と相巻線La,Lbとの間に直列に設けられ
た逆流阻止ダイオードDa2,Db2と、逆流阻止ダイオー
ドDa2,Db2と並列に設けられたコンデンサCa,Cb
とから構成される。
【0016】夫々の転流ダイオードDa1,Db1では、そ
のカソード側が、他相の通電制御回路5b,5aのコン
デンサCb,Caの正極に接続されており、トランジス
タTra,TrbがOFFしたとき、相巻線La,Lbに蓄
積された磁気エネルギを電荷として、転流ダイオードD
a1,Db1を介して、他相側へ回生するように回路構成さ
れている。コンデンサCa,Cbは同一容量で、比較的
小さい容量のものが採用される。
【0017】通電制御回路5a,5bによる通電タイミ
ングは、駆動信号発生回路(図示略)からトランジスタ
Tra,Trbのベースに、スイッチングパルスPa,Pb
が入力されることによって決定される。尚、通電制御回
路5a,5bは通電制御手段に、コンデンサCa,Cb
は蓄電手段に、転流ダイオードDa1,Db1Dは電力回生
手段に相当する。
【0018】図2に示すようにSRモータSRMは、4
極構成のステータSと2突極構成のロータRとを有する
周知の2相モータ(図中に示したA相及びB相から成
る)であって、ステータ磁極Pa1とPa2とが対極をなし
てA相を形成し、ステータ磁極Pb1とPb2とが対極をな
してB相を形成する。ロータ突極がステータ磁極に接近
する区間では、相巻線La,Lbのインダクタンスが増
加し、ロータ突極がステータ磁極Pa1・Pa2,Pb1・P
b2と正対したときにインダクタンスは最大となる。一
方、ロータ突極がステータ磁極Pa1〜Pb2から離反する
区間では、相巻線La,Lbのインダクタンスが減少
し、ロータ突極がSRモータの機械角(90度)の中心
位置(隣り合う二つの磁極の中央)にあるときに当該相
巻線La,Lbのインダクタンスは最小となる。
【0019】図3に示すようにSRモータSRMには、
磁極センサ10が取り付けられている。磁極センサ10
は、ロータR側面に平行になるようにモータ回転軸SH
に設けられた回転体12と、2個のフォトインタラプタ
14a,14bから構成されている。回転体12は、対
向配置された扇状の羽根Wを一対をもち(ロータRの極
数と同じ2個)、且つ羽根の開き角度が45度の中心角
を成している。一方、フォトインタラプタ14a,14
bは、モータ回転軸SHに対して互いに90度の中心角
をなすようにステータS側に固定されている。つまり、
回転体12が一方のフォトインタラプタ14aから他方
のフォトインタラプタ14bへと正転(図に反時計方向
の矢印Fで示した)する際に、50[%]角度デューテ
ィとなる。
【0020】従って磁極センサ10は、回転体12の回
転に連れて、オンオフ・デューティ(デューティ比)が
[1:3]の位置検出信号を出力し、更に電気角でπ/
4だけ遅れて同じデューティ比の位置検出信号を出力す
る。これら位置検出信号が周知の波形整形回路(不図
示)に入力されて、スイッチングパルスPa,Pbが生
成され、トランジスタTra,Trbのベースに入力され
る。
【0021】次に、駆動装置1の動作について、相巻線
のインダクタンスや電流変化特性等を表す図4を用いて
説明する。図示するように、駆動装置1においては、イ
ンダクタンスが時間的に増加する期間に、A相とB相と
を交互に且つデッドタイミングが電気角でπ/2になる
ように通電して正トルクを発生させ、SRモータSRM
を正転駆動する。例えば、電気角0度のときに通電を開
始し電気角π/2近くで停止して、通電期間中に正トル
クを発生させるように且つインダクタンスが最大から減
少する期間では巻線電流Ia,Ibがほとんど流れず負
トルクを発生させないように、通電期間が調節されてい
る。
【0022】上記通電タイミングによるSRモータSR
Mの起動時には、例えばまずA相のトランジスタTraが
ONすると、A相巻線Laには電源電圧Vdが印加され
る。尚起動時には、ロータRが、A相巻線Laの通電に
より正転方向にトルクが発生する位置にあるものとし、
又コンデンサCa,Cbには電荷が蓄えられておらない
ものとする。或いは、相巻線La,Lbに印加される電
圧は、正確には逆流阻止ダイオードDa2,Db2での順方
向電圧と電流検出抵抗7の電圧降下の総計だけ電源電圧
Vdより下がるが、その順方向電圧は極めて小さく且つ
電流検出抵抗7の大きさも十分小さいので、無視できる
ものとする。
【0023】A相巻線Laに電源電圧Vdが印加される
と、電流Iaは、直流電源3の正極端子T1→逆流阻止
ダイオードDa2→相巻線La→トランジスタTra→電流
検出抵抗7→直流電源3の負極端子T2という経路で流
れ、トランジスタTraの導通期間中流れ続ける。
【0024】次いで、トランジスタTraがOFFする
と、励磁された磁極の相巻線Laに蓄積された磁気エネ
ルギは、電流Iaを流し続ける方向に電荷となって放出
される。即ち電流Iaは、相巻線La→転流ダイオード
Da1→B相のコンデンサCb→逆流阻止ダイオードDa2
→相巻線LaというループLpa(図1に一点鎖線で示し
た)の経路にて流れ、コンデンサCbの電圧(電源電圧
Vdと同じ極性)VCbを昇圧する。コンデンサCbの容
量は小さいので急速に充電されて、その端子間電圧VCb
は一気に高圧(VHb)になる。このため、相巻線Laの
両端電圧は急速に下降してコンデンサCbの電圧VCb以
下に下がる。すると、コンデンサCbから電流が逆流し
ようとするが、転流ダイオードDa1によって阻止される
ので、コンデンサCbの電圧VCbは高圧(VHb)のまま
に保持される。この電圧VCbは、相巻線Laに蓄積され
た磁気エネルギの大きさにより定まる。
【0025】これは、コンデンサの容量をc、通電停止
の瞬間の相巻線電流をI、相巻線Laのインダクタンス
の大きさをHとすると、相巻線Laに蓄積された磁気エ
ネルギの大きさは[1/2×H×(I)2 ]であり、この
磁気エネルギが電荷としてコンデンサCbに蓄積される
ので、次式の関係が成立するからである(A相について
も同じく成立する)。
【0026】 1/2×H×(I)2=1/2×c×(VCb)2 続いて、B相のトランジスタTrbがONすると、逆流阻
止ダイオードDb2はコンデンサCbの端子電圧VCbによ
って既に順バイアスされているので、コンデンサCb→
相巻線Lbの経路で電流が流れると共に、直流電源3の
正極端子T1→逆流阻止ダイオードDb2→相巻線Lbの
経路で電流が流れ、それらの合流電流Ibが相巻線Lb
→トランジスタTrb→電流検出抵抗7→直流電源3の負
極端子T2へと流れる。このとき相巻線Lbには、電源
電圧Vdに加えてコンデンサCbの電圧CCbも印加され
る(Vd+VCb)。これは、コンデンサCbは直流電源
3及び相巻線Lbに直列接続されているためである。
【0027】このため、電流Ib(図4に破線で示し
た)は急激に上昇する。コンデンサCbの端子電圧VCb
は漸減して零になり、更に逆流阻止ダイオードDb2での
順方向電圧降下によって負の電圧(−VFD)がかかる。
つまり、コンデンサCbが相巻線Laから回収した電荷
をすべて放出するまで相巻線Lbには電源電圧Vd以上
の電圧が印加される。電流Ibは、直流電源3の正極端
子T1→逆流阻止ダイオードDb2→相巻線Lbの経路→
トランジスタTrb→電流検出抵抗7→直流電源3の負極
端子T2という経路で流れ、そのためコンデンサCbの
端子電圧VCbは負の一定電圧(−VFD)に保持される。
【0028】次いで、トランジスタTrbがOFFする
と、励磁された磁極Pb1・Pb2の相巻線Lbに蓄積され
た磁気エネルギは、電流を流し続ける方向に電荷となっ
て放出される。即ち相巻線Ibは、相巻線Lb→転流ダ
イオードDb1→A相のコンデンサCa→逆流阻止ダイオ
ードDb2→相巻線LbというループLpb(図1に二点鎖
線で示した)の経路にて流れ、コンデンサCaの電圧
(電源電圧Vdと同じ極性)VCaを昇圧する。コンデン
サCaの容量は小さいので急速に充電されて、その端子
間電圧VCaは一気に高圧(VHa)になる。このため、相
巻線Lbの両端電圧は急速に下降してコンデンサCaの
電圧VCa以下に下がる。すると、コンデンサCaから電
流が逆流しようとするが、転流ダイオードDb1によって
阻止されるので、コンデンサCaの電圧VCaは高圧(V
Ha)のままに保持される。
【0029】そして、次のA相巻線Laの通電のときに
は、B相のときと同様にして コンデンサCa→相巻線
Laの経路で電流が流れると共に、直流電源3の正極端
子T1→逆流阻止ダイオードDa2→相巻線Laの経路で
電流が流れ、それらの合流電流Iaが相巻線La→トラ
ンジスタTrb→電流検出抵抗7→直流電源3の負極端子
T2へと流れる。このとき相巻線Laには、B相のとき
と同様にして 電源電圧Vdに加えてコンデンサCaの
電圧VCaも印加される(Vd+VCa)。このため、電流
Iaは急激に上昇する(図4に実線で示した)。コンデ
ンサCaの端子電圧VCaは漸減して零になり、更に逆流
阻止ダイオードDa2での順方向電圧降下によって負の電
圧(−VFD)がかかる。すると、電流Iaは、直流電源
3の正極端子T1→逆流阻止ダイオードDa2→相巻線L
aの経路→トランジスタTra→電流検出抵抗7→直流電
源3の負極端子T2という経路で流れ、そのためコンデ
ンサCaの端子電圧VCaは負の一定電圧(−VFD)に保
持される。
【0030】この後は上記の循環過程(A相→B相→A
相)が反復される。以上説明したように本実施例では、
励磁相の通電遮断時に、相巻線La,Lbに蓄積された
磁気エネルギを他相のコンデンサCb,Caに電荷とし
て回生することで、その端子電圧VCb,VCaを高圧にし
て、その他相の通電時に電源電圧Vdに端子電圧VCb,
VCaを加えて相巻線Lb,Laに印加するように構成し
たので、相巻線Lb,Laに流れる電流Ib,Iaの立
ち上がりは急峻になり、高速回転時にも十分な電流が供
給されて大きなトルクを発生させることができ、より大
きな負荷でも高速運転が可能である。このように高速回
転時の出力特性(回転数−トルク特性)が改善できる。
従来、高速回転時には電流i(図4に一点破線で示し
た)の立ち上がりが緩いために電流量が不足して十分な
トルクを発生させることができなかったが、本実施例で
はかかる問題は克服されている。
【0031】更に、相巻線Lb,Laの巻数を減らして
相巻線電流Ia,Ibの立ち上がり及び立ち下がりを急
峻にする方法は採用していない。従って、電力−トルク
の変換効率を落とさずに出力特性を改善することができ
る。又、本駆動装置1は高価である高電圧の直流電源を
使用せずに簡単な回路構成で印加電圧を昇圧しているの
で、安価に作製することができる。
【0032】次に、本発明の第2実施例を図面に基づい
て説明する。本実施例は第1実施例を4相の可変リラク
タンスモータの駆動装置に応用したものである。まず、
図5は4相可変リラクタンスモータの駆動装置を表す電
気回路図である。図示するように、駆動装置20は、第
1実施例の駆動装置が二組並列に接続された回路構成と
なっており(但し、直流電源は一つ)、直流電源22
と、各相(A相〜D相)に設けられた通電制御回路24
a,24b,24c,24dと、二つの電流検出抵抗2
6,28を主要部として構成されている。
【0033】通電制御回路24a〜24dの通電タイミ
ングは、駆動信号発生回路(図示略)からトランジスタ
Tra,Trb,Tra,Trbのベースに、スイッチングパル
スPa,Pb,Pc,Pdが入力されることによって決
定される。即ち、図6の(A)欄に示すように、各相の
通電タイミングが電気角でπ/2だけずれるように各相
巻線La,Lb,Lc,Ldへの通電が行われる。例え
ば、各相において電気角0のときに通電が開始され電気
角π近くのときに停止され、且つ隣合う相で各々の通電
期間が重なり、一つ置いた相(A相とC相、B相とD
相)とは通電期間が重ならないようにして、A相→B相
→C相→D相→A相という循環順序で通電が行われる。
【0034】そこで本実施例では、A相とC相とを、又
B相とD相とを、夫々組み合わせて回生回路を形成して
いる。即ち、A相(C相)の転流ダイオードDa1(Dc
1)をC相(A相)のコンデンサCc(Ca)の正極
に、B相(D相)の転流ダイオードDb1(Dd1)をD相
(B相)のコンデンサCd(Cb)の正極に、夫々第1
実施例と同様に接続して、相巻線La〜Ldに蓄積され
た磁気エネルギを電荷として当該相の通電遮断後に循環
順序で通電の順番がくる相のコンデンサCa〜Cdに回
生するように回路構成している。
【0035】このように構成されているので、図6の
(B)欄に示すように、駆動装置20においては、第1
実施例と同様に、相巻線La〜LDを流れる電流Ia,
Ib,Ic,Idの立ち上がりは、急峻になる。尚、上
記駆動装置20の動作の詳細は第1実施例と同様である
ので説明は省略する。
【0036】上記したように第2実施例の駆動装置20
は、本発明を2相励磁方式の4相リラクタンスモータの
駆動装置に適用したものであって、第1実施例と同様の
効果を奏する。更に、本発明の第3実施例を図面に基づ
いて説明する。本実施例は4相可変リラクタンスモータ
の駆動装置の別例である。まず、図7は4相可変リラク
タンスモータの駆動装置を表す電気回路、図8は通電タ
イミング及び電流特性の説明図である。
【0037】図示するように、駆動装置30は、第2実
施例を一部変更した回路構成となっており、直流電源3
2と、各相(A相〜D相)に設けられた通電制御回路3
4a,34b,34c,34d及び通電制御回路34a
〜34dの内部接続を切り換えるリレー回路34AC,
34BDと、二つの電流検出抵抗38,40とを主要部
として構成されている。
【0038】通電制御回路34a〜34dの通電タイミ
ングは、駆動信号発生回路(図示略)からトランジスタ
Tra,Trb,Tra,Trbのベースに、スイッチングパル
スPa,Pb,Pc,Pdが入力されることによって決
定される。即ち、図8に示すように、各相の通電タイミ
ングが電気角でπ/2だけずれるように、且つ隣合う相
で各々の通電期間が重なるようにして、A相→B相→C
相→D相→A相の循環順序で各相巻線La,Lb,L
c,Ldへの通電が行われる。
【0039】そこで本実施例では、A相の転流ダイオー
ドDa1をB相のコンデンサCbの正極に、B相の転流ダ
イオードDb1をC相のコンデンサCcの正極に、C相の
転流ダイオードをD相のコンデンサCdの正極に、D相
の転流ダイオードDd1をA相のコンデンサCaの正極
に、夫々第1実施例と同様に接続する。このように接続
して、相巻線La〜Ldに蓄積された磁気エネルギを電
荷として循環順序で当該相の次ぎに通電される相のコン
デンサCa〜Cdに回生するように回路構成されてい
る。
【0040】このように回路構成されているので、例え
ばD相の通電遮断時には、相巻線Ldに蓄積された磁気
エネルギは、転流ダイオードDd1からA相の相巻線La
のコンデンサCaに回生される。しかし、このとき既に
A相の通電が行われ相巻線Laには電流が流れているの
で、D相の磁気エネルギの一部は、コンデンサCaを充
電する充電電流へと、他の一部はA相の相巻線Laへ流
れて励磁電流へと、分流する。このためA相の相巻線L
aには、直流電源電圧Vdに加えて、充電されることに
よって昇圧されつつあるコンデンサCaの電圧が印加さ
れると共に、分流した電流が流れ込む。そのために、相
巻線Laを流れる電流Iaは、高いレベルに維持され
る。例えば、通電期間の中程の領域において、電流Ia
は緩やかに減少するので電流Iaは高レベルで推移す
る。従来では、インダクタンスの増大によって電流iは
急減するのだが(図中に一点鎖線で示した)、本実施例
ではこの急減を高電圧の印加で抑制するのである。
【0041】又、SRモータを逆転で駆動するときに、
リレー回路34AC,34BDにて、A相(C相)の逆
流阻止ダイオードDa2(Dc2)及びコンデンサCa(C
c)の並列回路をC相(A相)の相巻線Lc(La)の
一端に、B相(D相)の逆流阻止ダイオードDb1(Dd
1)及びコンデンサCb(Cd)の並列回路をD相(B
相)の相巻線Ld(Lb)の一端に、夫々接続を切り換
える。このように接続を切り換えることで、駆動装置3
0は、逆転駆動時にも上記正転駆動のときと同様の動作
を行うことができる。
【0042】尚、上記駆動装置30の動作の詳細は、第
2実施例と同様であるので説明は省略する。上記したよ
うに本実施例の駆動装置30は、通電期間の中程の領域
において、相巻線電流Ia,Ib,Ic,Idは高レベ
ルで推移し緩やかに減少するので、高速回転時にも大き
なトルクを発生させることができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、可
変リラクタンスモータの相巻線の通電の循環順序で次に
通電される相巻線には、直流電圧に加えて、通電が遮断
された相巻線からの電荷が回生蓄積された蓄電手段の電
圧が印加されるので、相巻線を流れる電流は急激に増大
する。
【0044】それ故、相巻線に流れる電流の立ち上がり
は急峻になり、高速回転時にも十分な電流が供給されよ
り大きなトルクを発生させることができ、高速回転時の
出力特性が改善できる。更に、相巻線の巻数を減らして
相巻線電流の立ち上がりを急峻にする方法は採用してい
ないので、電力−トルクの変換効率を落とさずに出力特
性を改善することができる。
【0045】又、高価である高電圧の直流電源を使用せ
ずに簡単な回路構成で印加電圧を昇圧しているので、安
価に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である可変リラクタンスモ
ータの駆動装置を表す電気回路図である。
【図2】可変リラクタンスモータの構造を表す説明図で
ある。
【図3】磁極検出器の説明図である。
【図4】相巻線のインダクタンスや電流変化特性等を表
す説明図である。
【図5】第2実施例である可変リラクタンスモータの駆
動装置を表す電気回路図である。
【図6】各相の通電タイミング等及び電流波形の説明図
である。
【図7】第3実施例である可変リラクタンスモータの駆
動装置を表す電気回路図である。
【図8】通電タイミング及び電流変化特性の説明図であ
る。
【図9】従来の可変リラクタンスモータの駆動装置の電
気回路図である。
【図10】従来の通電タイミング及び電流変化特性等の
説明図ある。
【符号の説明】
1,20,30…駆動装置 3,22,32…直流電
源 5a,5b,24a〜24d,34a〜34c…通電制
御回路 SRM…可変リラクタンスモータ(SRモータ) La,Lb,Lc,Ld…相巻線 Ca,Cb,Cc,Cd…コンデンサ Da1,Db1,Dc1,Dd1…転流ダイオード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、 該直流電源から可変リラクタンスモータの夫々の相巻線
    へ予め定められた循環順序で通電する通電制御手段と、 上記直流電源と上記夫々の相巻線との間に夫々直列に設
    けられた蓄電手段と、 上記通電制御手段によって通電が遮断された相巻線か
    ら、該相巻線に蓄積された磁気エネルギを電荷として、
    上記循環順序で次に通電される相巻線に直列に設けられ
    た上記蓄電手段に回生する電力回生手段と、 を備えることを特徴とする可変リラクタンスモータの駆
    動装置。
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