JPH05199838A - 油脂の結晶成長抑制剤及びそれを含む油脂組成物 - Google Patents
油脂の結晶成長抑制剤及びそれを含む油脂組成物Info
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- JPH05199838A JPH05199838A JP4302406A JP30240692A JPH05199838A JP H05199838 A JPH05199838 A JP H05199838A JP 4302406 A JP4302406 A JP 4302406A JP 30240692 A JP30240692 A JP 30240692A JP H05199838 A JPH05199838 A JP H05199838A
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Abstract
素数12〜22の飽和脂肪酸20〜80重量%及び炭素
数16〜22の不飽和脂肪酸80〜20重量%からなる
多価アルコール脂肪酸エステルを有効成分とする油脂の
結晶成長抑制剤。 【効果】 本発明によれば優れたクリーミング性と吸水
性を併せ持つ油脂組成物の製造が可能になり、油脂を原
料とする食品分野(ビスケット、ケーキ、バタークター
ム等)に寄与するところが大である。
Description
とそれを含む油脂組成物に関するものである。油脂の結
晶成長抑制剤は、固形ないしは流動状の油脂製品、例え
ばショートニング等の原料油脂に配合して使用され、油
脂結晶の粗大化を防止し、クリーミング性に優れた機能
を付与することにより、組織の良好な油脂製品(例え
ば、ビスケット、クッキー用の油脂)を得るために重要
である。
成物は、併せて油脂の吸水、吸卵性を向上させることが
出来、低カロリー化指向、高級化指向にマッチしたバタ
ークリームやケーキを得るために有用である。
ョートニングやマーガリンは、各種食用油脂を単独ある
いは二種以上混合し、ボテーター等により急冷混練しさ
らに熟成して製造されている。しかしながら、近年使用
量が増加しているパーム油や硬化ナタネ油等は、高融点
の飽和トリグリセライド成分が多く、急冷混練による製
造時や製品保存中に粗大結晶を生成し、これらの結晶群
がショートニングやマーガリンの組織を粗くし、製菓原
料として使用した場合、不良品質を生じる原因となって
いる。また、高級化指向からパイの人気が高まっている
が、パイ用のシートマーガリンでは、油脂の結晶成長に
起因する伸展性の低下、液油の分離等の発生が、作業性
の低下、製品の品質低下をもたらしている。
ガーバッター法と呼ばれる方法で製造されるが、これは
油脂とショ糖を撹拌させながら油脂中に均一微細な空気
泡を保持させた後(クリーミング性と称す)、卵、牛
乳、糖液等を十分抱き込ませ(吸水性と称す)、最後に
小麦粉を軽く合わせ、焼成させるというものである。ま
た、バタークリーム、サンドクリームの製造も同様に予
め油脂を撹拌させて、クリーミング性を高めた後、糖液
等を十分吸水させる事で出来上がる。
従来から種々の乳化剤を添加する事による解決策が講じ
られている。しかしながら、吸水、吸卵性を向上させる
乳化剤を添加した油脂組成物では、満足なクリーミング
性を得ることができず、従って現在の所クリーミング性
と吸水性に優れた物性を併せ持つ油脂組成物は、得られ
ていない。
エステルについては、油脂の結晶成長抑制作用があるこ
とが知られていた(例えば、特開昭62−205738
号公報参照)が、混合脂肪酸からなるショ糖脂肪酸エス
テルが油脂の結晶成長抑制作用があることは知られてい
なかった。加えて、乳化剤を構成する親水部がショ糖以
外のポリグリセリンからなる混合脂肪酸エステルが油脂
の結晶成長抑制作用があることは知られていなかった。
エステルが、油脂の結晶成長を抑制し、クリーミング性
の向上が計れる事を見出し、併せて本発明の油脂の結晶
成長抑制剤を含む油脂組成物は、吸水性、吸卵性に優れ
た物性が得られることを見出した。
に鑑み油脂のクリーミング性と吸水性を向上させる乳化
剤について鋭意検討を進めた結果、特定の乳化剤を用い
ることにより、目的が達成されることを見出し本発明を
完成するに至った。以下本発明を詳細に説明する。
以下であって、構成脂肪酸が、炭素数12〜22の飽和
脂肪酸20〜80重量%及び炭酸数16〜22の不飽和
脂肪酸80〜20重量%からなる多価アルコールエステ
ルである必要がある。ここで、多価アルコールエステル
とは、ショ糖やグリセリン、ポリグリセリン、ソルビタ
ン等の多価アルコールと脂肪酸がエステル化したものを
言う。構成脂肪酸としては炭素数12〜22の飽和脂肪
酸が20〜80重量%と炭素数16〜22の不飽和脂肪
酸が80〜20重量%である必要がある。結合脂肪酸の
中で飽和脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸等があ
げられる。また不飽和脂肪酸では、パルミトレイン酸、
オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、
エルカ酸、リシノール酸等があげられる。特にパルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸が好ましく用いられ
る。
内において飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がバランス良く結
合している必要がある。飽和及び不飽和脂肪酸の比率
は、2:1〜1:2とすることが好ましい。その為、全
脂肪酸に対する不飽和脂肪酸の割合が20重量%未満で
は、実質的に飽和脂肪酸に近く、また、80重量%より
多いと、実質的に不飽和脂肪酸に近くなるため、本発明
の効果が期待できない。本発明の脂肪酸組成の多価アル
コールエステルを得るためには、通常は原料脂肪酸の何
種類かを混合し、またはせずに調整し、多価アルコール
と反応させる。
肪酸が上記の特定のものであること以外にHLBが3以
下であることが必要である。HLBとはHydroph
ilic Lipophilic Balanceの略
であり、乳化剤が親水性か親油性かを知る指標となるも
のであり、Griffinらが提唱したアトラス法の考
え方に従い実験的に測定される。
酸によってどの程度置換されているかを示すエステル化
率と密接に関係している。具体的にはエステル化率が高
い程無置換の水酸基の数が減るため親油性が大きくな
り、HLB値は小さくなる。エステル化率とHLBの関
係は用いる多価アルコールによって多少の変化がある
が、HLBを3以下とするには、いずれの場合も比較的
高いエステル化率が必要である。
ンを用いた場合について述べると、ポリグリセリンに対
する脂肪酸のエステル化率は平均30%以上が好まし
い。エステル化率がそれ以下になるとHLB値が3以
上、すなわち親油性が低下し、油脂に対する溶解性が著
しく悪くなるため、本発明の効果は得られない。例え
ば、デカグリセリン混合脂肪酸エステルにおいてはデカ
グリセリンテトラエステル、デカグリセリンヘキサエス
テルまたはデカグリセリンデカエステル等が好ましい。
脂原料として使用されるパーム油、ナタネ油、コーン
油、綿実油、大豆油、ココア油、パーム核油等の植物油
脂類、牛脂、ラード、魚油、乳脂等の動物油脂類、更に
これらの分別、エステル交換、水素添加等の処理をした
もの、また、これらの油脂の混合物に適用され、これら
油脂に対して前記の特定乳化剤を0.1〜5重量%、好
ましくは0.5〜3重量%を添加される。0.1重量%
以下の少ない使用量では十分な効果を発揮することが困
難となり、また、過剰に用いても効果が頭打ちとなり使
用量の増加に伴う効果を期待しえない。
るに際しては、該乳化剤を原料油脂中に予め所定量を混
合しておけば良い。本発明の結晶成長抑制剤を配合して
構成される油脂組成物には、該乳化剤のほかに、その使
用目的に応じて適宜他の成分、例えばレシチン等を配合
しても、本発明の効果には何ら影響はない。また、上記
の油脂組成物には、その使用目的に応じて乳製品、香
料、着色料、調味料、甘味料、糖類、食塩、乳化安定用
糊料等の物質を添加しても良い。
成物は、油脂の結晶成長が抑制され長期間安定であると
共に吸水性、吸卵性に優れ、クッキーやビスケットの製
造用として特に好適である。本発明の目的とする、クリ
ーミング性と吸水性に優れた油脂組成物とは、下記に定
義するクリーミング価が300以上であって、吸水量指
数が500以上のものをいう。
0gをKENMIXミキサー(小平製作所)でホイッパ
ーを使用、撹拌泡気させる(回転数167rpmミキサ
ーのボールは20℃循環水冷却、室温25℃)。次い
で、経時的にクリーム状のサンプルのクリーミング価を
次式により求める。
水を撹拌泡気操作を続けながら、20ml/分の添加速
度で加え、水が混和しなくなった状態を終点として次式
により吸水量指数を求める。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。なお、以下において
「%」は「重量%」を示す。 実施例1〜3及び比較例1〜9 ナタネ硬化油50%、パーム油30%、ナタネ白絞油2
0%からなる混合油(m.p.34℃)に対して表−1
に示した各種結晶成長抑制剤を1重量%添加し、80℃
で加熱溶融混合後、急冷練り合わせしてショートニング
を得た。このショートニングを25℃の恒温器で3日間
テンパリングした後、180gをKENMIXミキサー
で40分撹拌し、クリーミング価を求めた後、また、シ
ョートニングを冷蔵庫に放置した場合の結晶サイズの観
察も行った。結果を表−2に示した。
びナタネ油10%からなる混合油1600gに対して表
−3に示した様に、結晶成長抑制剤を添加し、50℃で
分散後、特殊機化工業製アジホモミキサーに仕込み、ホ
モミキサー10000rpm、パドルミキサー50rp
mのもと、水道水を100ml/分の速度で400g添
加し、添加後10分間真空下で撹拌した。−10℃の冷
却水を循環させて冷却しつつ、パドルミキサー100r
pmのもとで、真空下10分間撹拌し、およそ15℃の
品温とし、取り出してマーガリンを得た。このマーガリ
ンの20℃保存1ケ月後の状態を同時に表−3に示し
た。
リーミング性と吸水性を併せ持つ油脂組成物の製造が可
能になり、油脂を原料とする食品分野(ビスケット、ケ
ーキ、バタークターム等)に寄与するところが大であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】HLBが3以下であって、構成脂肪酸が、
炭素数12〜22の飽和脂肪酸20〜80重量%及び炭
素数16〜22の不飽和脂肪酸80〜20重量%からな
る多価アルコール脂肪酸エステルを有効成分とする油脂
の結晶成長抑制剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の結晶成長抑制剤を油脂に
添加して成る油脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4302406A JP2914056B2 (ja) | 1991-11-15 | 1992-11-12 | 油脂のクリーミング性向上剤及びそれを含む油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30075591 | 1991-11-15 | ||
| JP3-300755 | 1991-11-15 | ||
| JP4302406A JP2914056B2 (ja) | 1991-11-15 | 1992-11-12 | 油脂のクリーミング性向上剤及びそれを含む油脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05199838A true JPH05199838A (ja) | 1993-08-10 |
| JP2914056B2 JP2914056B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=26562446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4302406A Expired - Lifetime JP2914056B2 (ja) | 1991-11-15 | 1992-11-12 | 油脂のクリーミング性向上剤及びそれを含む油脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2914056B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006282590A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Naris Cosmetics Co Ltd | 乳化組成物 |
| WO2007091529A1 (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Fuji Oil Company, Limited | チョコレート用油脂組成物ならびに該油脂組成物を用いた複合食品 |
| JP2011072205A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | ショ糖脂肪酸エステル混合物、これを用いた油脂改質剤及び油脂組成物 |
| JP2012052048A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Riken Vitamin Co Ltd | 油脂の結晶成長抑制剤 |
| JP2017093310A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-06-01 | 不二製油株式会社 | 焼菓子練り込み用油脂組成物 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6363343A (ja) * | 1986-09-01 | 1988-03-19 | Sakamoto Yakuhin Kogyo Kk | 食用液体油脂 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP4302406A patent/JP2914056B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2914056B2 (ja) | 1999-06-28 |
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