JPH05200423A - 板厚偏差外乱除去制御方法 - Google Patents
板厚偏差外乱除去制御方法Info
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- JPH05200423A JPH05200423A JP4009503A JP950392A JPH05200423A JP H05200423 A JPH05200423 A JP H05200423A JP 4009503 A JP4009503 A JP 4009503A JP 950392 A JP950392 A JP 950392A JP H05200423 A JPH05200423 A JP H05200423A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱間圧延プロセスの仕上圧延工程における板
厚制御の2大外乱であるスキッドマーク外乱とロール偏
芯外乱を同時に低減し、高精度な全長板厚精度を実現す
る。 【構成】 チュ−ニングファクタαと圧延材の塑性係数
Q[kgw/mm]と、積分定数G[1/sec]と、ラプラスの
演算子s[1/sec])とにより、 ΔF=−〔Δs+(α/M)・ΔP〕・〔(M+Q)/M〕・G/
s なる動特性演算によりΔF[mm]を算出し、圧下系機構
動作指令量Δu[mm]を、ΔF[mm]と圧下リファレン
ス(ΔRr [mm])により、Δu=ΔRr −ΔFなる式に
基づいて算出し、0.2〜1.0[Hz]付近のスキッドマーク
外乱と4.0〜10.0[Hz]付近のロール偏芯外乱を同時に低
減する。
厚制御の2大外乱であるスキッドマーク外乱とロール偏
芯外乱を同時に低減し、高精度な全長板厚精度を実現す
る。 【構成】 チュ−ニングファクタαと圧延材の塑性係数
Q[kgw/mm]と、積分定数G[1/sec]と、ラプラスの
演算子s[1/sec])とにより、 ΔF=−〔Δs+(α/M)・ΔP〕・〔(M+Q)/M〕・G/
s なる動特性演算によりΔF[mm]を算出し、圧下系機構
動作指令量Δu[mm]を、ΔF[mm]と圧下リファレン
ス(ΔRr [mm])により、Δu=ΔRr −ΔFなる式に
基づいて算出し、0.2〜1.0[Hz]付近のスキッドマーク
外乱と4.0〜10.0[Hz]付近のロール偏芯外乱を同時に低
減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の自動板厚制御
システムに関するものである。
システムに関するものである。
【0002】
【従来技術】近年の板厚制御においては、例えば、「塑
性と加工」 Vol.16 no.168(1975-1) P.25〜P.31及び「シ
ステム制御情報学会誌」 Vol.2,No.5,P.147〜P.154,1989
及び「板圧延の理論と実際」 P.223〜P.256等に示される
ように、自動板内板厚偏差制御系{以下、AGC(Automatic
Gauge Control)と称する}が採用されている。
性と加工」 Vol.16 no.168(1975-1) P.25〜P.31及び「シ
ステム制御情報学会誌」 Vol.2,No.5,P.147〜P.154,1989
及び「板圧延の理論と実際」 P.223〜P.256等に示される
ように、自動板内板厚偏差制御系{以下、AGC(Automatic
Gauge Control)と称する}が採用されている。
【0003】発明者らは、スキッドマークとロール偏芯
を同時に低減する方法として,特願平2−278519
号を提案している。
を同時に低減する方法として,特願平2−278519
号を提案している。
【0004】以下、図面を参照しながら、従来技術を説
明する。
明する。
【0005】図7は、従来の自動板内板厚偏差制御系を
取り入れた圧延システムを示す図であり、図7におい
て、1が圧延機、2が圧延材、3が圧下位置検出器、4
が圧延荷重計、5が圧下機構、6が自動板内板厚偏差制
御系であり、圧延機1が圧延材2を圧延しているとき、
自動板内板厚偏差制御系6は、圧延荷重計4からの信号
と圧下位置検出器3からの信号とを入力として圧下位置
制御信号を圧下機構5に対して出力する。
取り入れた圧延システムを示す図であり、図7におい
て、1が圧延機、2が圧延材、3が圧下位置検出器、4
が圧延荷重計、5が圧下機構、6が自動板内板厚偏差制
御系であり、圧延機1が圧延材2を圧延しているとき、
自動板内板厚偏差制御系6は、圧延荷重計4からの信号
と圧下位置検出器3からの信号とを入力として圧下位置
制御信号を圧下機構5に対して出力する。
【0006】従来の自動板内板厚偏差制御系6の構成を
図8にIで示す。図8は、従来の板内板厚偏差制御系I
を装備した圧延システムの原理図をブロック線図で表現
したものである。図8において、 M:圧延機剛性係数[kgW/mm] Q:圧延材塑性係数[kgW/mm] Δu:圧下系機構動作指令量[mm] ΔS:圧下位置偏差[mm] ΔP:圧延荷重偏差[kgW] GR :圧下機構の伝達関数[---] Δh:出側板厚偏差[mm] ΔH:入側板厚偏差[mm] ΔSe :ロ−ル偏芯[mm] ΔRr :圧下リファレンス[mm] I:自動板内板厚偏差制御系(一点鎖線内) C1 :圧下位置偏差(ΔS)を表す信号を用いるときは
1、圧下位置偏差(ΔS)を表す信号を用いないときは
0[---] C2 :圧延荷重偏差信号を板厚偏差信号に変換する[mm
/kgW] C3 :一般の伝達関数[---] であり、C1 ,C2 ,C3 に具体的な伝達関数を付与す
ることにより従来の自動板内板厚偏差制御系を装備した
圧延システムとなる。なお、ここで言う偏差とは、基準
値からの偏差を言うものとする。
図8にIで示す。図8は、従来の板内板厚偏差制御系I
を装備した圧延システムの原理図をブロック線図で表現
したものである。図8において、 M:圧延機剛性係数[kgW/mm] Q:圧延材塑性係数[kgW/mm] Δu:圧下系機構動作指令量[mm] ΔS:圧下位置偏差[mm] ΔP:圧延荷重偏差[kgW] GR :圧下機構の伝達関数[---] Δh:出側板厚偏差[mm] ΔH:入側板厚偏差[mm] ΔSe :ロ−ル偏芯[mm] ΔRr :圧下リファレンス[mm] I:自動板内板厚偏差制御系(一点鎖線内) C1 :圧下位置偏差(ΔS)を表す信号を用いるときは
1、圧下位置偏差(ΔS)を表す信号を用いないときは
0[---] C2 :圧延荷重偏差信号を板厚偏差信号に変換する[mm
/kgW] C3 :一般の伝達関数[---] であり、C1 ,C2 ,C3 に具体的な伝達関数を付与す
ることにより従来の自動板内板厚偏差制御系を装備した
圧延システムとなる。なお、ここで言う偏差とは、基準
値からの偏差を言うものとする。
【0007】図8において、入側板厚偏差(ΔH)から
出側板厚偏差(Δh)への伝達関数G1 とロ−ル偏芯
(ΔSe )から出側板厚偏差(Δh)への伝達関数G2
は、 W=Q/(M+Q) ・・・(3) を用いて、 G1 =W・(1−M・GR ・C3 ・C2 +GR ・C3 ・C1) /(1−M・W・GR ・C3 ・C2 +GR ・C3 ・C1)・・・(4) G2 =(1−W)・(1+GR ・C3 ・C1) /(1−M・W・GR ・C3 ・C2 +GR ・C3 ・C1)・・・(5) と表現され、任意のC1 ,C2 ,C3 に対して、 G1 +G2 =1 ・・・(6) が成立している。
出側板厚偏差(Δh)への伝達関数G1 とロ−ル偏芯
(ΔSe )から出側板厚偏差(Δh)への伝達関数G2
は、 W=Q/(M+Q) ・・・(3) を用いて、 G1 =W・(1−M・GR ・C3 ・C2 +GR ・C3 ・C1) /(1−M・W・GR ・C3 ・C2 +GR ・C3 ・C1)・・・(4) G2 =(1−W)・(1+GR ・C3 ・C1) /(1−M・W・GR ・C3 ・C2 +GR ・C3 ・C1)・・・(5) と表現され、任意のC1 ,C2 ,C3 に対して、 G1 +G2 =1 ・・・(6) が成立している。
【0008】したがって、従来AGCはG1 ,G2 のい
ずれか一方の特性を決めると他方も自動的に決まってし
まう性質をもつ。
ずれか一方の特性を決めると他方も自動的に決まってし
まう性質をもつ。
【0009】以下、具体的に従来の鋼板の板厚制御方法
を図8,図9及び図10を参照しながら説明する。
を図8,図9及び図10を参照しながら説明する。
【0010】まず、Mill Modulus Control タイプのA
GCを装備した圧延システムについて説明する。
GCを装備した圧延システムについて説明する。
【0011】Mill Modulus Control タイプのAGC
は、図8において、 C1 =0 ・・・(7) C2 =α/M ・・・(8) C3 =1 ・・・(9) なる代表値を採用した場合を言うものとする。具体的に
は、図9に示すものである。
は、図8において、 C1 =0 ・・・(7) C2 =α/M ・・・(8) C3 =1 ・・・(9) なる代表値を採用した場合を言うものとする。具体的に
は、図9に示すものである。
【0012】ただし、図9において、 α:チュ−ニングファクタ[---] (α:任意の実数) であり、GR は油圧圧下機構等の高速圧下機構を用いた
場合には、 T1 :時定数[sec]但し、T1 ≪1 を用いて GR =1/(1+T1 ・s) ・・・(10) となる。
場合には、 T1 :時定数[sec]但し、T1 ≪1 を用いて GR =1/(1+T1 ・s) ・・・(10) となる。
【0013】このとき、入側板厚偏差(ΔH)から出側
板厚偏差(Δh)への伝達関数G1とロ−ル偏芯(ΔSe
)から出側板厚偏差(Δh)への伝達関数G2 は、 G1 =W・〔T1 ・s+(1−α)〕 /T1 ・s+(1−W・α) ・・・(11) G2 =(1−W)・(T1 ・s+1) /〔T1 ・s+(1−W・α)〕 ・・・(12 ) である。
板厚偏差(Δh)への伝達関数G1とロ−ル偏芯(ΔSe
)から出側板厚偏差(Δh)への伝達関数G2 は、 G1 =W・〔T1 ・s+(1−α)〕 /T1 ・s+(1−W・α) ・・・(11) G2 =(1−W)・(T1 ・s+1) /〔T1 ・s+(1−W・α)〕 ・・・(12 ) である。
【0014】次に、Gauge MeterタイプのAGCを装備
した圧延システムについて説明する。すなわち、図8に
おいて、 C1 =1 ・・・(13) C2 =α/M ・・・(14) C3 =G/s ・・・(15) なる代表値を採用した場合と定義する。具体的には、図
10に示すものである。Gauge MeterタイプのAGCを
装備した圧延システムは、一般的に自動板内板厚偏差制
御系Iを有するが、Mill Modulus Control タイプのA
GCとの相違点は、自動板内板厚偏差制御系Iにおい
て、C2 は同じ関数系であるがC1 が異なることであ
る。
した圧延システムについて説明する。すなわち、図8に
おいて、 C1 =1 ・・・(13) C2 =α/M ・・・(14) C3 =G/s ・・・(15) なる代表値を採用した場合と定義する。具体的には、図
10に示すものである。Gauge MeterタイプのAGCを
装備した圧延システムは、一般的に自動板内板厚偏差制
御系Iを有するが、Mill Modulus Control タイプのA
GCとの相違点は、自動板内板厚偏差制御系Iにおい
て、C2 は同じ関数系であるがC1 が異なることであ
る。
【0015】また、Gauge MeterタイプのAGCでは、
圧下位置偏差を表す信号(ΔS)と圧延荷重偏差を表す
信号(ΔP)を用いて Δh=Δs+(α/M)・ΔP ・・・(16) なるGauge Meter式に基づいて出側板厚偏差信号(Δ
h)をつくり、フィードバックをおこなっている。
圧下位置偏差を表す信号(ΔS)と圧延荷重偏差を表す
信号(ΔP)を用いて Δh=Δs+(α/M)・ΔP ・・・(16) なるGauge Meter式に基づいて出側板厚偏差信号(Δ
h)をつくり、フィードバックをおこなっている。
【0016】図10において、 α:チュ−ニングファクタ[---] (0≦α≦1) s:ラプラスの演算子[1/sec] なお、ラプラスの演算子は、1/sと書かれた場合、
【0017】
【数1】
【0018】を実施することを意味する。また、 G:積分定数[1/sec] である。
【0019】GR は油圧圧下機構等の高速圧下機構を用
いた場合には、 GR =1/(1+T1 ・s) ・・・(17) と表せる。
いた場合には、 GR =1/(1+T1 ・s) ・・・(17) と表せる。
【0020】ただし、 T1 :時定数[sec]かつ、T1 ≪1 である。
【0021】このとき、入側板厚偏差(ΔH)から出側
板厚偏差(Δh)への伝達関数G1 とロ−ル偏芯(ΔS
e )から出側板厚偏差(Δh)への伝達関数G2 は、 G1 =W〔T1 ・s2+s+G(1−α)〕 /〔T1 ・s2+s+G(1−α・W)〕 ・・・(18) G2 =(1−W)(T1 s2+s+G) /〔T1 ・s2+s+G(1−α・W)〕 ・・・(19) である。
板厚偏差(Δh)への伝達関数G1 とロ−ル偏芯(ΔS
e )から出側板厚偏差(Δh)への伝達関数G2 は、 G1 =W〔T1 ・s2+s+G(1−α)〕 /〔T1 ・s2+s+G(1−α・W)〕 ・・・(18) G2 =(1−W)(T1 s2+s+G) /〔T1 ・s2+s+G(1−α・W)〕 ・・・(19) である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動板内板厚偏差制御系を用いた制御方法では、以下に
詳細に示すような問題点がある。
自動板内板厚偏差制御系を用いた制御方法では、以下に
詳細に示すような問題点がある。
【0023】熱間圧延プロセスにおいては、 塑性係数の変化(ΔQ[kgW/mm]), 圧延機入側板厚偏差(ΔH[mm])、および、 ロ−ル偏芯(ΔSe [mm])、 が、圧延機出側板厚偏差(Δh[mm])に大きく影響す
る。
る。
【0024】のΔQは、主に加熱炉中でスラブを支え
るスキッドがスラブ長手方向にスキッド間距離と等しい
周期をもつ温度のむらを生じさせるために生じるスラブ
長手方向の変形抵抗の、スキッド間距離と等しい周期を
もつ偏りであり、これにより、圧延機出側板厚に大きな
偏差を誘発する。これは一般に、スキッドマ−クと言わ
れている。
るスキッドがスラブ長手方向にスキッド間距離と等しい
周期をもつ温度のむらを生じさせるために生じるスラブ
長手方向の変形抵抗の、スキッド間距離と等しい周期を
もつ偏りであり、これにより、圧延機出側板厚に大きな
偏差を誘発する。これは一般に、スキッドマ−クと言わ
れている。
【0025】のΔHは、圧延機入側板厚偏差で、タン
デムに装備された圧延機では、前段圧延機においてスキ
ッドマ−ク(ΔQ)によって生じた板厚偏差は、次段の
圧延機による圧延においては、入側板厚偏差の中に含ま
れる。以下、入側板厚偏差(ΔH)には、スキッドマ−
ク(ΔQ)が含まれと考える。
デムに装備された圧延機では、前段圧延機においてスキ
ッドマ−ク(ΔQ)によって生じた板厚偏差は、次段の
圧延機による圧延においては、入側板厚偏差の中に含ま
れる。以下、入側板厚偏差(ΔH)には、スキッドマ−
ク(ΔQ)が含まれと考える。
【0026】のΔSe は、圧延機のバックアップロ−
ルの軸受部のキ−溝が原因となって、ロ−ルが偏芯する
ために生ずる圧延荷重の変動が、圧下位置偏差を引き起
こすために生ずる板厚偏差であり、ロ−ル偏芯と称され
ている。
ルの軸受部のキ−溝が原因となって、ロ−ルが偏芯する
ために生ずる圧延荷重の変動が、圧下位置偏差を引き起
こすために生ずる板厚偏差であり、ロ−ル偏芯と称され
ている。
【0027】スキッドマ−クは、0.2Hz〜1.0Hzの外
乱であり、ロ−ル偏芯は4.0[Hz]〜10.0[Hz]の外乱であ
り、周波数帯域が近接している。
乱であり、ロ−ル偏芯は4.0[Hz]〜10.0[Hz]の外乱であ
り、周波数帯域が近接している。
【0028】従来の自動板内板厚偏差制御系Iを使用し
ないか、使用しても使用方法が不適切な場合には、横軸
を時刻[sec]とし、縦軸を板厚[mm]とした図14の
製品板厚グラフに示されるように、100[μm]ほど
の大キな板厚偏差を生じる。
ないか、使用しても使用方法が不適切な場合には、横軸
を時刻[sec]とし、縦軸を板厚[mm]とした図14の
製品板厚グラフに示されるように、100[μm]ほど
の大キな板厚偏差を生じる。
【0029】図14において、大きな周期の波はスキッ
ドマ−ク等の入側板厚偏差に起因するものであり、小さ
な周期の波はロ−ル偏芯に起因するものである。
ドマ−ク等の入側板厚偏差に起因するものであり、小さ
な周期の波はロ−ル偏芯に起因するものである。
【0030】従来の自動板内板厚偏差制御系Iを使用し
た場合でも、横軸を時刻[sec]とし、縦軸を板厚[m
m]とした図13の製品板厚グラフに示されるように、
板厚偏差は軽減されていない。
た場合でも、横軸を時刻[sec]とし、縦軸を板厚[m
m]とした図13の製品板厚グラフに示されるように、
板厚偏差は軽減されていない。
【0031】0.2[Hz]〜1.0[Hz]の外乱であるスキッ
ドマ−クを除去するには、0.2[Hz]〜1.0[Hz]におけ
る20・LOG|G1 |をできるだけ小さくするため、s=0.0
[rad/sec]において通常20・LOG|G1 |を−∞[dB]に
なるように設計したいが、極めて実現が困難である。
ドマ−クを除去するには、0.2[Hz]〜1.0[Hz]におけ
る20・LOG|G1 |をできるだけ小さくするため、s=0.0
[rad/sec]において通常20・LOG|G1 |を−∞[dB]に
なるように設計したいが、極めて実現が困難である。
【0032】ここで、LOGは常用対数を意味し、|G1 |
はG1 の絶対値を意味する。従って、|G1 |が零となれ
ば、20・LOG|G1 |は−∞[dB]となる。
はG1 の絶対値を意味する。従って、|G1 |が零となれ
ば、20・LOG|G1 |は−∞[dB]となる。
【0033】以下、従来の制御方法を用いた場合、20・
LOG|G1 |を−∞[dB]になるように設計することが困
難である理由を、20・LOG|G1 |及び20・LOG|G2 |の特
性を、横軸を[Hz]として対数目盛りをとり、縦軸を
[dB]として表している図11及び図12と、従来の制
御方法を用いた場合の製品板厚グラフを横軸に時刻[se
c]を、縦軸に板厚[mm]を表している図13及び図1
4を参照しながら詳細に説明する。
LOG|G1 |を−∞[dB]になるように設計することが困
難である理由を、20・LOG|G1 |及び20・LOG|G2 |の特
性を、横軸を[Hz]として対数目盛りをとり、縦軸を
[dB]として表している図11及び図12と、従来の制
御方法を用いた場合の製品板厚グラフを横軸に時刻[se
c]を、縦軸に板厚[mm]を表している図13及び図1
4を参照しながら詳細に説明する。
【0034】まず、Mill Modulus ControlタイプのAG
Cの場合について説明する。
Cの場合について説明する。
【0035】s=0.0[rad/sec]において、20・LOG|G
1 |が−∞[dB]となるためには、前述の(11)式 G1 =W・〔T1 ・s+(1−α)〕 /T1 ・s+(1−W・α) ・・・(11) より、α=1.0が必要(油圧圧下機構のようにスキッド
マーク低減に効果的な高速圧下機構を用いることを前提
として)であるが、α=1.0とすると、T1 ≪1.0である
ため、図11の実線に示されるように、スキッドマーク
の周波数帯域(0.2[Hz]〜1.0[Hz])のみならず、ロ
−ル偏芯外乱の周波数帯域(4.0[Hz]〜10.0[Hz])おい
ても20・LOG|G1 |が−40〜−20[dB]近傍となること
があり、前述の(6)式 G1 +G2 =1 ・・・(6) の関係から必然的に20・LOG|G2 |はロ−ル偏芯外乱の
周波数帯域(4.0[Hz]〜10.0[Hz])おいて−40[dB]に
まで下げることが困難であり、図12の実線に示される
特性しか得られない。
1 |が−∞[dB]となるためには、前述の(11)式 G1 =W・〔T1 ・s+(1−α)〕 /T1 ・s+(1−W・α) ・・・(11) より、α=1.0が必要(油圧圧下機構のようにスキッド
マーク低減に効果的な高速圧下機構を用いることを前提
として)であるが、α=1.0とすると、T1 ≪1.0である
ため、図11の実線に示されるように、スキッドマーク
の周波数帯域(0.2[Hz]〜1.0[Hz])のみならず、ロ
−ル偏芯外乱の周波数帯域(4.0[Hz]〜10.0[Hz])おい
ても20・LOG|G1 |が−40〜−20[dB]近傍となること
があり、前述の(6)式 G1 +G2 =1 ・・・(6) の関係から必然的に20・LOG|G2 |はロ−ル偏芯外乱の
周波数帯域(4.0[Hz]〜10.0[Hz])おいて−40[dB]に
まで下げることが困難であり、図12の実線に示される
特性しか得られない。
【0036】その結果として、自動板内板厚偏差制御系
Iを用いた場合、図13に示されるように、ロ−ル偏芯
外乱(ΔSe )が顕著に圧延材にプリントされ、70[μ
m]ほどの板厚偏差が生じてしまうのである。
Iを用いた場合、図13に示されるように、ロ−ル偏芯
外乱(ΔSe )が顕著に圧延材にプリントされ、70[μ
m]ほどの板厚偏差が生じてしまうのである。
【0037】反対に、チュ−ニングファクタαを0.7ま
たは0.5と設定した場合等は、図14に示されるよう
に、ロ−ル偏芯の出側板厚偏差(Δh)に対する影響は
なくなるが、低周波域でG1 ゲインが低減されきれずに
スキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)が圧延材に残
り、100[μm]ほどの板厚偏差が生じるのである。
たは0.5と設定した場合等は、図14に示されるよう
に、ロ−ル偏芯の出側板厚偏差(Δh)に対する影響は
なくなるが、低周波域でG1 ゲインが低減されきれずに
スキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)が圧延材に残
り、100[μm]ほどの板厚偏差が生じるのである。
【0038】図11及び図12にそれぞれ点線でえがか
れた20・LOG|G1 |及び20・LOG|G2|の特性が望ましい
のである。
れた20・LOG|G1 |及び20・LOG|G2|の特性が望ましい
のである。
【0039】次に、Gauge MeterタイプのAGCの場合
について説明する。
について説明する。
【0040】この場合も、s=0.0[rad/sec]におい
て、20・LOG|G1 |を−∞[dB]に近づけるためには、
前述の(18)式 G1 =W〔T1 ・s2+s+G(1−α)〕 /〔T1 ・s2+s+G(1−α・W)〕 ・・・(18) より、α=1.0が必要(油圧圧下機構のようにスキッドマ
−ク低減に効果的な高速圧下機構を用いることを前提と
して)であるが、α=1.0とすると、T1≪1.0であるた
め、図11の実線に示されるように、スキッドマ−クの
周波数帯域(0.2[Hz]〜1.0[Hz])のみならず、
ロ−ル偏芯外乱の周波数帯域(4.0[Hz]〜10.0[H
z])おいても20・LOG|G1 |が−40〜−20[dB]近傍
となることがあり、前述の(6)式 G1 +G2 =1 ・・・(6) の関係から必然的に20・LOG|G2 |はロ−ル偏芯外乱の
周波数帯域(4.0[Hz]〜10.0[Hz])おいて−40[dB]に
まで下げることが困難であり、図12の実線に示される
特性しか得られない。その結果として、自動板内板厚偏
差制御系Iを用いても、図13図に示されるように、ロ
−ル偏芯外乱(ΔSe )が顕著に圧延材にプリントさ
れ、70[μm]ほどの板厚偏差が生じてしまうのである。
て、20・LOG|G1 |を−∞[dB]に近づけるためには、
前述の(18)式 G1 =W〔T1 ・s2+s+G(1−α)〕 /〔T1 ・s2+s+G(1−α・W)〕 ・・・(18) より、α=1.0が必要(油圧圧下機構のようにスキッドマ
−ク低減に効果的な高速圧下機構を用いることを前提と
して)であるが、α=1.0とすると、T1≪1.0であるた
め、図11の実線に示されるように、スキッドマ−クの
周波数帯域(0.2[Hz]〜1.0[Hz])のみならず、
ロ−ル偏芯外乱の周波数帯域(4.0[Hz]〜10.0[H
z])おいても20・LOG|G1 |が−40〜−20[dB]近傍
となることがあり、前述の(6)式 G1 +G2 =1 ・・・(6) の関係から必然的に20・LOG|G2 |はロ−ル偏芯外乱の
周波数帯域(4.0[Hz]〜10.0[Hz])おいて−40[dB]に
まで下げることが困難であり、図12の実線に示される
特性しか得られない。その結果として、自動板内板厚偏
差制御系Iを用いても、図13図に示されるように、ロ
−ル偏芯外乱(ΔSe )が顕著に圧延材にプリントさ
れ、70[μm]ほどの板厚偏差が生じてしまうのである。
【0041】反対に、チュ−ニングファクタαを0.7ま
たは0.5と設定した場合等は、図14に示されるよう
に、ロ−ル偏芯の出側板厚偏差(Δh)に対する影響は
なくなるが、低周波域でG1 ゲインが低減されきれず
に、スキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)が圧延材
に残り、100[μm]ほどの板厚偏差が生じるのである。
たは0.5と設定した場合等は、図14に示されるよう
に、ロ−ル偏芯の出側板厚偏差(Δh)に対する影響は
なくなるが、低周波域でG1 ゲインが低減されきれず
に、スキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)が圧延材
に残り、100[μm]ほどの板厚偏差が生じるのである。
【0042】いずれにせよ、図11及び図12にそれぞ
れ点線でえがかれた20・LOG|G1 |及び20・LOG|G2 |の
特性が望ましいのである。
れ点線でえがかれた20・LOG|G1 |及び20・LOG|G2 |の
特性が望ましいのである。
【0043】言い換えれば、従来の板厚偏差制御方法で
は、s=0.0[Rad/sec]の20・LOG|G1 |を−∞[dB]
に近づけるべくチュ−ニングファクタαを1.0に近づけ
ると、20・LOG|G2 |を高めてしまい、ロ−ル偏芯(Δ
Se )の圧延材へのプリントを助長することになり、反
対に、チュ−ニングファクタαを0.7または0.5と設定し
た場合等は、ロ−ル偏芯の出側板厚偏差(Δh)に対す
る影響はなくなるが、スキッドマークの周波数帯域(0.
2[Hz]〜1.0[Hz])で20・LOG|G1 |が低減され
きれずにスキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)が圧
延材に残ってしまうのである。
は、s=0.0[Rad/sec]の20・LOG|G1 |を−∞[dB]
に近づけるべくチュ−ニングファクタαを1.0に近づけ
ると、20・LOG|G2 |を高めてしまい、ロ−ル偏芯(Δ
Se )の圧延材へのプリントを助長することになり、反
対に、チュ−ニングファクタαを0.7または0.5と設定し
た場合等は、ロ−ル偏芯の出側板厚偏差(Δh)に対す
る影響はなくなるが、スキッドマークの周波数帯域(0.
2[Hz]〜1.0[Hz])で20・LOG|G1 |が低減され
きれずにスキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)が圧
延材に残ってしまうのである。
【0044】以上述べたように、従来の板厚偏差制御方
法では、スキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)を除
去しようとすると、ロ−ル偏芯(ΔSe )が除去できな
くなり、ロ−ル偏芯(ΔSe )を除去しようとすると、
スキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)が除去できな
くなる。
法では、スキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)を除
去しようとすると、ロ−ル偏芯(ΔSe )が除去できな
くなり、ロ−ル偏芯(ΔSe )を除去しようとすると、
スキッドマ−ク等の入側板厚偏差(ΔH)が除去できな
くなる。
【0045】本発明の制御方法は、 ロ−ル偏芯(ΔSe )を除去する、及び、 ロ−ル偏芯(ΔSe )と入側板厚偏差(ΔH)とを同
時に除去する、 ための板厚偏差外乱除去制御方法を提供するものであ
る。
時に除去する、 ための板厚偏差外乱除去制御方法を提供するものであ
る。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、以下の
特徴を有する。
特徴を有する。
【0047】鋼板圧延時に、圧延荷重計からの圧延荷重
偏差を表す信号(ΔP[kgw])及び圧下位置検出器か
らの圧下機構動作量を表す信号(ΔS[mm])を入力と
し、演算結果を圧下機構に出力し鋼板の厚さを制御する
自動板内板厚偏差制御系において、圧延機剛性係数(M
[kgw/mm])とチュ−ニングファクタ(α[---])
と、圧延材の塑性係数(Q[kgw/mm])と、積分定数
(G[1/sec])と、ラプラスの演算子(s[1/sec])
とにより、 ΔF=−〔Δs+(α/M)・ΔP〕・〔(M+Q)/M〕・G/s ・・・(20) なる演算によりΔF([mm])を算出し、圧下系機構動
作指令量(Δu[mm])を、ΔF[mm]と圧下リファレ
ンス(ΔRr [mm])により、 Δu=ΔRr −ΔF ・・・(21) なる式に基づいて算出する。
偏差を表す信号(ΔP[kgw])及び圧下位置検出器か
らの圧下機構動作量を表す信号(ΔS[mm])を入力と
し、演算結果を圧下機構に出力し鋼板の厚さを制御する
自動板内板厚偏差制御系において、圧延機剛性係数(M
[kgw/mm])とチュ−ニングファクタ(α[---])
と、圧延材の塑性係数(Q[kgw/mm])と、積分定数
(G[1/sec])と、ラプラスの演算子(s[1/sec])
とにより、 ΔF=−〔Δs+(α/M)・ΔP〕・〔(M+Q)/M〕・G/s ・・・(20) なる演算によりΔF([mm])を算出し、圧下系機構動
作指令量(Δu[mm])を、ΔF[mm]と圧下リファレ
ンス(ΔRr [mm])により、 Δu=ΔRr −ΔF ・・・(21) なる式に基づいて算出する。
【0048】
【作用】以下、本発明について図面を参照しながら詳細
に説明する。
に説明する。
【0049】図1は、本発明の板厚外乱除去制御方法の
原理を説明するブロック線図である。図1に示す自動板
内板厚偏差制御系Iを以下、改良型自動板内板厚偏差制
御系と称する。本発明は、改良型自動板内板厚偏差制御
系を用いて、0.2[Hz]〜1.0[Hz]の周波数帯域におけ
る20・LOG|G1 |を−40〜−20[dB]近くにまで低減
し、4.0[Hz]〜10.0[Hz]の周波数帯域における20・LOG|
G2 |をも−40[dB]近くにまで低減することにより、
スキッドマ−ク外乱とロ−ル偏芯外乱を同時に低減する
ことを保証する。
原理を説明するブロック線図である。図1に示す自動板
内板厚偏差制御系Iを以下、改良型自動板内板厚偏差制
御系と称する。本発明は、改良型自動板内板厚偏差制御
系を用いて、0.2[Hz]〜1.0[Hz]の周波数帯域におけ
る20・LOG|G1 |を−40〜−20[dB]近くにまで低減
し、4.0[Hz]〜10.0[Hz]の周波数帯域における20・LOG|
G2 |をも−40[dB]近くにまで低減することにより、
スキッドマ−ク外乱とロ−ル偏芯外乱を同時に低減する
ことを保証する。
【0050】0.2[Hz]〜1.0[Hz]の周波数帯域における20
・LOG|G1 |を−40[dB]近くにまで低減し、4.0[Hz]〜
10.0[Hz]の周波数帯域における20・LOG|G2 |を−20[d
B]近くにまで低減するために、20・LOG|G1 |には図2
に示すような周波数特性を、20・LOG|G2 |には図3に
示すような特性が与えられるように、Ci (i=1〜
3)を、 C1 = 1 ・・・(22) C2 = α/M ・・・(23) C3 = G/(1−W)・s ・・・(24) と与える。
・LOG|G1 |を−40[dB]近くにまで低減し、4.0[Hz]〜
10.0[Hz]の周波数帯域における20・LOG|G2 |を−20[d
B]近くにまで低減するために、20・LOG|G1 |には図2
に示すような周波数特性を、20・LOG|G2 |には図3に
示すような特性が与えられるように、Ci (i=1〜
3)を、 C1 = 1 ・・・(22) C2 = α/M ・・・(23) C3 = G/(1−W)・s ・・・(24) と与える。
【0051】また、GR は油圧圧下機構等の高速圧下機
構をいた場合には、 GR = 1/(1+T1 ・s) ・・・(25) と表せる。
構をいた場合には、 GR = 1/(1+T1 ・s) ・・・(25) と表せる。
【0052】ただし、 T1 :圧下機構の時定数[sec] s:ラプラスの演算子[1/sec] なお、ラプラスの演算子は1/sと書かれた場合、
【0053】
【数2】
【0054】を実施することを意味する。
【0055】以下、Ci (i=1〜3)を、(22)式か
ら(24)式のように与えた理由を詳細に説明する。
ら(24)式のように与えた理由を詳細に説明する。
【0056】図1の入側板厚偏差(ΔH)から出側板厚
偏差(Δh)への伝達特性G1 とロ−ル偏芯(ΔSe )
から出側板厚偏差(Δh)への伝達特性G2 を算出する
に、(5)式に(22)式から(25)式を具体的に代入して、 G1 =W・〔T1 ・s2+s+G・(1−α)/(1−W)〕 /〔T1 ・s2+s+G・(1−W・α)/(1−W)〕 ・・・(26) G2 =(1−W)・〔T1 ・s2+s+G/(1−W)〕 /〔T1 ・s2+s+G・(1−W・α)/(1−W)〕 ・・・(27) を得る。
偏差(Δh)への伝達特性G1 とロ−ル偏芯(ΔSe )
から出側板厚偏差(Δh)への伝達特性G2 を算出する
に、(5)式に(22)式から(25)式を具体的に代入して、 G1 =W・〔T1 ・s2+s+G・(1−α)/(1−W)〕 /〔T1 ・s2+s+G・(1−W・α)/(1−W)〕 ・・・(26) G2 =(1−W)・〔T1 ・s2+s+G/(1−W)〕 /〔T1 ・s2+s+G・(1−W・α)/(1−W)〕 ・・・(27) を得る。
【0057】20・LOG|G1 |を−∞[dB]にするには、
α=1でよい。このとき、 G1 =(W・T1 ・s2)+(W・s) /(T1 ・s2)+s+G ・・・(28) G2 =(1−W)・〔T1 ・s2+s+G/(1−W)〕 /(T1 ・s2+s+G) ・・・(29) と表せる。
α=1でよい。このとき、 G1 =(W・T1 ・s2)+(W・s) /(T1 ・s2)+s+G ・・・(28) G2 =(1−W)・〔T1 ・s2+s+G/(1−W)〕 /(T1 ・s2+s+G) ・・・(29) と表せる。
【0058】ここで、(28)式と(29)式のボード線図をえ
がくために(28)式と(29)式の近似を行う。
がくために(28)式と(29)式の近似を行う。
【0059】いま、T1 は圧下機構の時定数であり、油
圧圧下機構等を用いたときはT1 ≪1であることを考慮
すると、ラプラスの演算子sの2次の項はほとんど無視
できるので、 G1 =(W・s)/(s+G) ・・・(30) G2 =(1−W)・〔s+G/(1−W)〕/(s+G) ・・・(31) と考えてよい。ここで(30)式及び(31)式の極は、 s=G である。
圧圧下機構等を用いたときはT1 ≪1であることを考慮
すると、ラプラスの演算子sの2次の項はほとんど無視
できるので、 G1 =(W・s)/(s+G) ・・・(30) G2 =(1−W)・〔s+G/(1−W)〕/(s+G) ・・・(31) と考えてよい。ここで(30)式及び(31)式の極は、 s=G である。
【0060】このとき、G2 の零点は、−G(1−W)
すなわち、 −〔(M+Q)/M〕・G ・・・(32) である。また、 G/W≧G ・・・(33) であることを考えあわせて、(30)式及び(31)式より、20
・LOG|G1 |及び20・LOG|G2 |はそれぞれ、図2及び図
3に示される周波数特性をもつボード線図が得られるこ
とがわかる。
すなわち、 −〔(M+Q)/M〕・G ・・・(32) である。また、 G/W≧G ・・・(33) であることを考えあわせて、(30)式及び(31)式より、20
・LOG|G1 |及び20・LOG|G2 |はそれぞれ、図2及び図
3に示される周波数特性をもつボード線図が得られるこ
とがわかる。
【0061】以下、Gの値を決定する手順を示す。
【0062】入側板厚偏差(ΔH)の周波数帯域(以
下、周波数帯域1と称する)は、加熱炉のスキッドの間
隔及び圧延材の通板速度から算出し、ロールが偏芯する
周波数(以下、周波数帯域2と称する)は、パックアッ
プロール径および通板速度から決定する。
下、周波数帯域1と称する)は、加熱炉のスキッドの間
隔及び圧延材の通板速度から算出し、ロールが偏芯する
周波数(以下、周波数帯域2と称する)は、パックアッ
プロール径および通板速度から決定する。
【0063】周波数帯域1の上限より大きく、かつ、周
波数帯域2に含まれない周波数を[rad/sec]で表し、G
[rad/sec]とする。
波数帯域2に含まれない周波数を[rad/sec]で表し、G
[rad/sec]とする。
【0064】
【実施例】鋼板の熱間圧延機及び鋼板の諸元が、一例と
して、 M=500,000[kgW/mm] ・・・(34) Q=2,000,000[kgW/mm] ・・・(35) T1 =1/240[sec/rad] ・・・(36) の場合に本システムを採用した。
して、 M=500,000[kgW/mm] ・・・(34) Q=2,000,000[kgW/mm] ・・・(35) T1 =1/240[sec/rad] ・・・(36) の場合に本システムを採用した。
【0065】入側板厚偏差外乱(ΔH)は0.2[Hz]〜
0.4[Hz]の帯域にあり、ロ−ル偏芯外乱が4.0[Hz]〜
10.0[Hz]の帯域にあるので、両者を分離する周波数は
0.55[Hz](3.5[rad/sec])とした。
0.4[Hz]の帯域にあり、ロ−ル偏芯外乱が4.0[Hz]〜
10.0[Hz]の帯域にあるので、両者を分離する周波数は
0.55[Hz](3.5[rad/sec])とした。
【0066】 G=3.5[rad/sec] ・・・(37) 入側板厚偏差外乱(ΔH)を除去するために、 α=1 ・・・(38) とした。
【0067】このとき、図4に示すように、0.2[Hz]
〜0.4[Hz]の帯域においてG1 が低減されており、図
5に示すように、4.0[Hz]〜10.0[Hz]の帯域におい
て、G2が低減されており、実施例をもちいれば、0.2
[Hz]〜0.4[Hz]の帯域のスキッドマ−ク外乱と4.0
[Hz]〜10.0[Hz]の帯域のロ−ル偏芯外乱を同時に除
去することが保証される。
〜0.4[Hz]の帯域においてG1 が低減されており、図
5に示すように、4.0[Hz]〜10.0[Hz]の帯域におい
て、G2が低減されており、実施例をもちいれば、0.2
[Hz]〜0.4[Hz]の帯域のスキッドマ−ク外乱と4.0
[Hz]〜10.0[Hz]の帯域のロ−ル偏芯外乱を同時に除
去することが保証される。
【0068】時刻0.0秒から0.1秒間、 圧延荷重偏差:ΔP=40,000[KgW] ・・・(39) 圧下位置偏差:ΔS=0.07000[mm] ・・・(40) と計測され、 圧下リファレンス:ΔRr =0.0300[mm] ・・・(41) と与えられた場合、0.1秒後は、自動板内板厚偏差制御
系の出力: ΔF=〔0.0700 +{(1.0)/(500,000)}×40,000 〕 ・〔(500,000+2,000,000)/(500,000)〕・3.5・0.1 =0.2625 ・・・(42) 従って、圧下機構動作指令量(Δu[mm])は、 Δu=0.0300−0.2625 =−0.2325 ・・・(43) と算出されて圧下機構に送られる。
系の出力: ΔF=〔0.0700 +{(1.0)/(500,000)}×40,000 〕 ・〔(500,000+2,000,000)/(500,000)〕・3.5・0.1 =0.2625 ・・・(42) 従って、圧下機構動作指令量(Δu[mm])は、 Δu=0.0300−0.2625 =−0.2325 ・・・(43) と算出されて圧下機構に送られる。
【0069】図6に示すように、製品板厚の偏差は、50
[μm]以下となり、図13に示す従来の方法による板
厚偏差(約100[μm])と比べて、約1/2以下に減少して
いる。
[μm]以下となり、図13に示す従来の方法による板
厚偏差(約100[μm])と比べて、約1/2以下に減少して
いる。
【0070】
【効果】本発明の改良型自動板内板厚制御系の導入によ
り、(1)比較的接近した入側板厚偏差外乱とロ−ル偏
芯外乱とを同時に除去できる,(2)板厚の精度を向上
させうる、および、(3)製品の歩留まりを向上させう
る。
り、(1)比較的接近した入側板厚偏差外乱とロ−ル偏
芯外乱とを同時に除去できる,(2)板厚の精度を向上
させうる、および、(3)製品の歩留まりを向上させう
る。
【図1】 本発明を一態様で実施する自動板内板厚偏差
制御系の構成を示すブロック図である。
制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明が目的とするゲインの変更特性を示す
グラフであり、20・LOG│G1│のものを示す。
グラフであり、20・LOG│G1│のものを示す。
【図3】 本発明が目的とするゲインの変更特性を示す
グラフであり、20・LOG│G2│のものを示す。
グラフであり、20・LOG│G2│のものを示す。
【図4】 本発明の実施によるゲインの変更特性を示す
グラフであり、20・LOG│G1│のものを示す。
グラフであり、20・LOG│G1│のものを示す。
【図5】 本発明の実施によるゲインの変更特性を示す
グラフであり、20・LOG│G2│のものを示す。
グラフであり、20・LOG│G2│のものを示す。
【図6】 本発明の実施による製品板厚を示すグラフで
ある。
ある。
【図7】 従来の圧延システムを示すブロック図であ
る。
る。
【図8】 図7に示す従来の自動板内板厚偏差制御系6
の構成をIのブロックで示すブロック図である。
の構成をIのブロックで示すブロック図である。
【図9】 図8に示すブロックI内の各ブロック内の具
体的な設定値の一例を示すブロック図である。
体的な設定値の一例を示すブロック図である。
【図10】 図8に示すブロックI内の各ブロック内の
具体的な設定値のもう1つの例を示すブロック図であ
る。
具体的な設定値のもう1つの例を示すブロック図であ
る。
【図11】 従来の方法によるゲインの変更特性を示す
グラフであり、20・LOG│G1│のものを示す。
グラフであり、20・LOG│G1│のものを示す。
【図12】 従来の方法によるゲインの変更特性を示す
グラフであり、20・LOG│G2│のものを示す。
グラフであり、20・LOG│G2│のものを示す。
【図13】 従来の1つの方法による製品板厚を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図14】 従来のもう1つの方法による製品板厚を示
すグラフである。
すグラフである。
1:圧延機 2:圧延材 3:圧下位置検出器 4:圧延荷重計 5:圧下機構 6,I :自動板内
板厚偏差制御系
板厚偏差制御系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹 生 修 一 大分市大字西ノ洲1番地 新日本製鐵株式 会社大分製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】鋼板圧延時に、圧延荷重計からの圧延荷重
偏差を表す信号及び圧下位置検出器からの圧下位置偏差
を表す信号を入力とし、演算結果を圧下機構に出力し鋼
板の厚さを制御する自動板内板厚偏差制御系において、 圧延荷重偏差ΔP[kgw]と、圧下位置偏差ΔS[mm]
と、圧延機剛性係数M[kgw/mm]と、チュ−ニングファ
クタαと圧延材の塑性係数Q[kgw/mm]と、積分定数G
[1/sec]と、ラプラスの演算子s[1/sec])とによ
り、 ΔF=−〔Δs+(α/M)・ΔP〕・〔(M+Q)/M〕・G/s ・・・(1) なる演算によりΔF[mm]を算出し、圧下系機構動作指
令量Δu[mm]を、ΔF[mm]と圧下リファレンス(Δ
Rr [mm])により、 Δu=ΔRr −ΔF ・・・(2) なる式に基づいて算出することを特徴とする板厚偏差外
乱除去制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4009503A JPH05200423A (ja) | 1992-01-22 | 1992-01-22 | 板厚偏差外乱除去制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4009503A JPH05200423A (ja) | 1992-01-22 | 1992-01-22 | 板厚偏差外乱除去制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05200423A true JPH05200423A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11722049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4009503A Withdrawn JPH05200423A (ja) | 1992-01-22 | 1992-01-22 | 板厚偏差外乱除去制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05200423A (ja) |
-
1992
- 1992-01-22 JP JP4009503A patent/JPH05200423A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |