JPH05200513A - 金属の連続鋳造法 - Google Patents
金属の連続鋳造法Info
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- JPH05200513A JPH05200513A JP1536992A JP1536992A JPH05200513A JP H05200513 A JPH05200513 A JP H05200513A JP 1536992 A JP1536992 A JP 1536992A JP 1536992 A JP1536992 A JP 1536992A JP H05200513 A JPH05200513 A JP H05200513A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】溶融金属を貯留するタンディッシュ1と、この
タンディッシュと一体のノズル2と、このノズルに直結
する鋳造方向に複数本のスリット4を有する金属製冷却
鋳型3と、この鋳型を周回して高周波電流を通電するコ
イル5とを備えた連続鋳造装置により、前記スリット部
内に埋設した複数本の供給管6から、前記コイルの電磁
場によって発生した三重点付近の空洞部Pに溶融した潤
滑剤を供給することを特徴とする溶融金属の連続鋳造方
法。潤滑剤に金属粉を混入させ、また金属製の供給管を
使用することもできる。 【効果】三重点に起因する表面欠陥を防止すると共に、
溶融潤滑剤を供給することで、焼き付きの防止、緩冷却
の促進が実現され、良好な表面性状を有する鋳片を高速
度で製造することが可能。
タンディッシュと一体のノズル2と、このノズルに直結
する鋳造方向に複数本のスリット4を有する金属製冷却
鋳型3と、この鋳型を周回して高周波電流を通電するコ
イル5とを備えた連続鋳造装置により、前記スリット部
内に埋設した複数本の供給管6から、前記コイルの電磁
場によって発生した三重点付近の空洞部Pに溶融した潤
滑剤を供給することを特徴とする溶融金属の連続鋳造方
法。潤滑剤に金属粉を混入させ、また金属製の供給管を
使用することもできる。 【効果】三重点に起因する表面欠陥を防止すると共に、
溶融潤滑剤を供給することで、焼き付きの防止、緩冷却
の促進が実現され、良好な表面性状を有する鋳片を高速
度で製造することが可能。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属の連続鋳造時に発
生する鋳片の表面欠陥、特にタンディッシュと鋳型を直
結した鋳造装置(以下、直結型連続鋳造装置と記す)を
用いて鋳造する際、溶融金属の供給ノズル(以下、給湯
ノズルと記す)、鋳型および溶融金属が同時に接する部
分(以下、三重点と記す)から発生する表面欠陥を防止
する金属の連続鋳造方法に関する。
生する鋳片の表面欠陥、特にタンディッシュと鋳型を直
結した鋳造装置(以下、直結型連続鋳造装置と記す)を
用いて鋳造する際、溶融金属の供給ノズル(以下、給湯
ノズルと記す)、鋳型および溶融金属が同時に接する部
分(以下、三重点と記す)から発生する表面欠陥を防止
する金属の連続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続鋳造では、タンディッシュか
ら長い浸漬ノズルを介して溶融金属を供給するという方
法が多く用いられているが、この方法では、大気との遮
断が充分ではなく、溶融金属たとえば、溶鋼の必要以上
の流動による介在物の巻き込み、ノズル閉塞あるいは薄
スラブの製造が困難である等の問題がある。これらの問
題を解消するため、直結型連続鋳造装置による鋳造方法
が用いられるのであるが、この方法による鋳片の品質向
上と鋳込速度の高速化のために、例えば特開昭51-65023
号公報および特開昭58-356号公報等に電磁力を利用する
方法が提示されている。
ら長い浸漬ノズルを介して溶融金属を供給するという方
法が多く用いられているが、この方法では、大気との遮
断が充分ではなく、溶融金属たとえば、溶鋼の必要以上
の流動による介在物の巻き込み、ノズル閉塞あるいは薄
スラブの製造が困難である等の問題がある。これらの問
題を解消するため、直結型連続鋳造装置による鋳造方法
が用いられるのであるが、この方法による鋳片の品質向
上と鋳込速度の高速化のために、例えば特開昭51-65023
号公報および特開昭58-356号公報等に電磁力を利用する
方法が提示されている。
【0003】上記特開昭51-65023号公報に記載の方法
は、鋳型の上流部に通電コイルを設け、これに交流電流
を供給して電磁的ピンチ力を発生させ、この力によって
溶融金属を特定の空間に閉じ込めたり開孔部や継ぎ目へ
の流入を抑止し、安定した連続鋳造を行おうとする方法
であるが、未だ隙間のシールという考え方に留まってお
り、更にこの方法で実操業を行うには、コイルと鋳型の
形状および配置の改良により、三重点近傍の溶融金属面
における誘導電流の局部的高密度化をはかる必要があ
る。しかし、この高密度化を実施すると、同時にジュー
ル発熱量が増加するのでコイルと溶融金属の効果的な冷
却を行う方法を付加しなければならず、さらに解決すべ
き問題が生ずる。
は、鋳型の上流部に通電コイルを設け、これに交流電流
を供給して電磁的ピンチ力を発生させ、この力によって
溶融金属を特定の空間に閉じ込めたり開孔部や継ぎ目へ
の流入を抑止し、安定した連続鋳造を行おうとする方法
であるが、未だ隙間のシールという考え方に留まってお
り、更にこの方法で実操業を行うには、コイルと鋳型の
形状および配置の改良により、三重点近傍の溶融金属面
における誘導電流の局部的高密度化をはかる必要があ
る。しかし、この高密度化を実施すると、同時にジュー
ル発熱量が増加するのでコイルと溶融金属の効果的な冷
却を行う方法を付加しなければならず、さらに解決すべ
き問題が生ずる。
【0004】特開昭58-356号公報に記載の方法は、水平
連続鋳造を対象にしたもので、タンディッシュに臨む鋳
型面付近に磁場発生用通電コイルを配し鋳型とタンディ
ッシュの接合面から溶融金属を排除して鋳造の高速化を
図ろうとするものである。しかし、この設備を用いた場
合にも前記特開昭51-65023号公報に記載の方法と同様な
問題を有している。
連続鋳造を対象にしたもので、タンディッシュに臨む鋳
型面付近に磁場発生用通電コイルを配し鋳型とタンディ
ッシュの接合面から溶融金属を排除して鋳造の高速化を
図ろうとするものである。しかし、この設備を用いた場
合にも前記特開昭51-65023号公報に記載の方法と同様な
問題を有している。
【0005】特に特開昭51-65023号公報に記載の装置の
ように耐火物製ノズル、金属製鋳型および溶融金属によ
る三重点ができる場合には鋳型による冷却のために耐火
物の鋳型に隣接する部分に凝固シェルが成長して固着す
る。この凝固シェルは鋳造とともに引き抜かれるので耐
火物が破損し、これが原因となって鋳片表面に欠陥が発
生することが多い。三重点における表面欠陥を防止する
には溶融金属をここから排除するのがよいが、このため
には鋳型内部における、いわば無効な誘導電流の発生を
抑制するとともに、コイルをできるだけ鋳型に接近させ
る必要がある。
ように耐火物製ノズル、金属製鋳型および溶融金属によ
る三重点ができる場合には鋳型による冷却のために耐火
物の鋳型に隣接する部分に凝固シェルが成長して固着す
る。この凝固シェルは鋳造とともに引き抜かれるので耐
火物が破損し、これが原因となって鋳片表面に欠陥が発
生することが多い。三重点における表面欠陥を防止する
には溶融金属をここから排除するのがよいが、このため
には鋳型内部における、いわば無効な誘導電流の発生を
抑制するとともに、コイルをできるだけ鋳型に接近させ
る必要がある。
【0006】しかし、通電コイルを鋳型の上流側から鋳
型に近づけ過ぎると短絡を起こしたり、鋳型のコーナー
に集中してジュール熱が発生する等の問題も起こる。し
たがってコイルで発生するピンチ力を鋳型の上流側か
ら、溶融金属表面に作用させる上記方法では、三重点か
ら溶融金属を確実に排除することは困難であり、またこ
のため潤滑剤の供給が円滑に行えなくなって、はなはだ
しい場合にはブレークアウトを起こす恐れがある。
型に近づけ過ぎると短絡を起こしたり、鋳型のコーナー
に集中してジュール熱が発生する等の問題も起こる。し
たがってコイルで発生するピンチ力を鋳型の上流側か
ら、溶融金属表面に作用させる上記方法では、三重点か
ら溶融金属を確実に排除することは困難であり、またこ
のため潤滑剤の供給が円滑に行えなくなって、はなはだ
しい場合にはブレークアウトを起こす恐れがある。
【0007】一方、鋳造の高速化のためには、鋳型と鋳
片との間の潤滑が必要であるが、パウダー状の潤滑剤は
そのままでは細い供給管内での搬送が困難であるため、
代わりにレプシードオイル等の液体潤滑剤を利用する方
法が考えられる。しかし、この方法にも高温鋳型内での
ガス化によるバブリング現象の発生、およびこの現象に
よる凝固シェル破断等の問題が生ずる。
片との間の潤滑が必要であるが、パウダー状の潤滑剤は
そのままでは細い供給管内での搬送が困難であるため、
代わりにレプシードオイル等の液体潤滑剤を利用する方
法が考えられる。しかし、この方法にも高温鋳型内での
ガス化によるバブリング現象の発生、およびこの現象に
よる凝固シェル破断等の問題が生ずる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】直結型連続鋳造装置で
は、三重点から表面欠陥が発生しやすい。本発明の目的
はこの三重点から溶融金属を排除し、そこに生じた空洞
部に溶融した潤滑剤を供給することにより、表面欠陥の
発生を防止し、高品質の鋳片を高速度で鋳造できる連続
鋳造方法を提供することにある。
は、三重点から表面欠陥が発生しやすい。本発明の目的
はこの三重点から溶融金属を排除し、そこに生じた空洞
部に溶融した潤滑剤を供給することにより、表面欠陥の
発生を防止し、高品質の鋳片を高速度で鋳造できる連続
鋳造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、連続鋳造
時に三重点から溶融金属を効果的に排除して(図1の空
洞部P参照)、表面欠陥の発生を防止する手段について
種々検討を重ねた結果、下記の知見を得た。すなわち、 a.通電コイルと溶融金属間に発生するピンチ力を用い
て直接三重点の溶融金属を排除する方法は、誘導電流が
溶融金属より鋳型の方に多く発生するので効果的ではな
い。
時に三重点から溶融金属を効果的に排除して(図1の空
洞部P参照)、表面欠陥の発生を防止する手段について
種々検討を重ねた結果、下記の知見を得た。すなわち、 a.通電コイルと溶融金属間に発生するピンチ力を用い
て直接三重点の溶融金属を排除する方法は、誘導電流が
溶融金属より鋳型の方に多く発生するので効果的ではな
い。
【0010】b.通電コイルを用いて鋳型に誘導電流を
積極的に生起させ、それにより二次的に生じる鋳型と溶
融金属間に発生するピンチ力を利用すれば、三重点の溶
融金属を確実に排除できる。
積極的に生起させ、それにより二次的に生じる鋳型と溶
融金属間に発生するピンチ力を利用すれば、三重点の溶
融金属を確実に排除できる。
【0011】c.三重点におけるピンチ力を特別に高め
るためには、耐火物製給湯ノズルと接する鋳型の部分に
スリット部を形成し、そこを周回するように通電コイル
を配置すればよい。
るためには、耐火物製給湯ノズルと接する鋳型の部分に
スリット部を形成し、そこを周回するように通電コイル
を配置すればよい。
【0012】d.上記cの構造とすれば鋳型と通電コイ
ルを近接して配置する必要がないので鋳型とコイルが短
絡するような危険性は小さい。
ルを近接して配置する必要がないので鋳型とコイルが短
絡するような危険性は小さい。
【0013】e.鋳型のスリット部を介して、溶融金属
を排除してできた空洞部に潤滑剤を供給すれば、より安
定した鋳造ができる。
を排除してできた空洞部に潤滑剤を供給すれば、より安
定した鋳造ができる。
【0014】f.上記スリット部内に埋設した供給管か
ら溶融した潤滑剤を供給すれば更に安定した鋳造ができ
る。
ら溶融した潤滑剤を供給すれば更に安定した鋳造ができ
る。
【0015】本発明は、これらの知見に基づいてなされ
たものであり、その要旨は次の連続鋳造方法にある。
たものであり、その要旨は次の連続鋳造方法にある。
【0016】溶融金属を貯留するタンディッシュと、こ
のタンディッシュと一体のノズルと、このノズルに直結
する鋳造方向に複数本のスリットを有する金属製冷却鋳
型と、この鋳型を周回して高周波電流を通電するコイル
とを備えた連続鋳造装置により、前記スリット部内に埋
設した複数本の供給管から、前記コイルの電磁場によっ
て発生した三重点付近の鋳型内空洞部に、予め加熱溶融
した潤滑剤を供給することを特徴とする直結型連続鋳造
の方法。
のタンディッシュと一体のノズルと、このノズルに直結
する鋳造方向に複数本のスリットを有する金属製冷却鋳
型と、この鋳型を周回して高周波電流を通電するコイル
とを備えた連続鋳造装置により、前記スリット部内に埋
設した複数本の供給管から、前記コイルの電磁場によっ
て発生した三重点付近の鋳型内空洞部に、予め加熱溶融
した潤滑剤を供給することを特徴とする直結型連続鋳造
の方法。
【0017】上記の連続鋳造方法において、潤滑剤の供
給管を金属製とすること、または/および潤滑剤に金属
粉を混合することにより、コイルの電磁場によって発生
する誘導電流で潤滑剤を溶融させることが望ましい。
給管を金属製とすること、または/および潤滑剤に金属
粉を混合することにより、コイルの電磁場によって発生
する誘導電流で潤滑剤を溶融させることが望ましい。
【0018】
【作用】まず、本発明の方法を実施するための装置を図
に基づいて説明する。図1は、縦型の直結型連続鋳造装
置の1例を示す断面図である。図2は、鋳型のスリット
部内に埋設した潤滑剤供給管の設置例を示す鋳型の一部
の斜視図である。
に基づいて説明する。図1は、縦型の直結型連続鋳造装
置の1例を示す断面図である。図2は、鋳型のスリット
部内に埋設した潤滑剤供給管の設置例を示す鋳型の一部
の斜視図である。
【0019】図に示すように、この鋳造装置の耐火物製
タンディッシュ1には、これと一体の給湯ノズル2があ
り、このノズル2に金属製冷却鋳型3が嵌合して直結し
ている。溶融金属13と接する鋳型3の上部、具体的には
ノズル2の下端部の少なくとも空洞部Pを含む部分に
は、鋳型の長手方向に延びるスリット4が複数本形成さ
れ、このスリット4を設けた鋳型部分の外周を通電コイ
ル5が周回するように配置されている。また、鋳型3の
三重点に生ずる空洞部P付近には、耐火物等によって鋳
型と絶縁された金属製の潤滑剤供給管6が複数本埋設さ
れている。これは外部に設置した粉末状潤滑剤(モール
ドパウダー)7の貯留容器8に接続されている。この貯
留容器8には微振動を与える加振機9が取り付けられて
いる。図1および図2において、11は絶縁用耐火物を、
12は凝固シェルをそれぞれ示してしる。
タンディッシュ1には、これと一体の給湯ノズル2があ
り、このノズル2に金属製冷却鋳型3が嵌合して直結し
ている。溶融金属13と接する鋳型3の上部、具体的には
ノズル2の下端部の少なくとも空洞部Pを含む部分に
は、鋳型の長手方向に延びるスリット4が複数本形成さ
れ、このスリット4を設けた鋳型部分の外周を通電コイ
ル5が周回するように配置されている。また、鋳型3の
三重点に生ずる空洞部P付近には、耐火物等によって鋳
型と絶縁された金属製の潤滑剤供給管6が複数本埋設さ
れている。これは外部に設置した粉末状潤滑剤(モール
ドパウダー)7の貯留容器8に接続されている。この貯
留容器8には微振動を与える加振機9が取り付けられて
いる。図1および図2において、11は絶縁用耐火物を、
12は凝固シェルをそれぞれ示してしる。
【0020】上記の装置を用い、コイル5に通電して高
周波電流による電磁場を印加すると、ピンチ力によって
三重点の溶融金属が排除され、空洞部Pが生ずる。
周波電流による電磁場を印加すると、ピンチ力によって
三重点の溶融金属が排除され、空洞部Pが生ずる。
【0021】一方、加振機9を用いて貯留容器8に微振
動を与えるとモールドパウダー7が供給管6内に搬送さ
れる。前記の電磁場によって供給管6部には誘導電流が
発生し、このジュール熱によりモールドパウダー7が溶
融する。粉体のままでは搬送が困難であったモールドパ
ウダーを、このように溶融状態にして供給することがで
き、液体潤滑剤などを使用する場合に発生するガス化、
バブリングの問題を回避することができる。
動を与えるとモールドパウダー7が供給管6内に搬送さ
れる。前記の電磁場によって供給管6部には誘導電流が
発生し、このジュール熱によりモールドパウダー7が溶
融する。粉体のままでは搬送が困難であったモールドパ
ウダーを、このように溶融状態にして供給することがで
き、液体潤滑剤などを使用する場合に発生するガス化、
バブリングの問題を回避することができる。
【0022】潤滑剤供給管6の材質としてはTi等の高融
点金属材料が望ましい。また通電コイルに流す高周波電
流の実効値、もしくは周波数を増加させれば、発生する
ジュール熱も増大するため潤滑剤溶融量の制御が可能と
なる。もしも、ジュール熱のみでは十分にモールドパウ
ダーが溶融しない場合、もしくは搬送供給管内で詰まっ
てしまう場合などは、補助的に予めヒーター10を用いて
モールドパウダーを加熱、溶融させればよい。一方、加
振機9により貯留容器8に与えられる微振動の振動数を
変化させることで、搬送されるモールドパウダーの量が
制御可能であるから、これにより溶融パウダーの供給量
を制御することができる。
点金属材料が望ましい。また通電コイルに流す高周波電
流の実効値、もしくは周波数を増加させれば、発生する
ジュール熱も増大するため潤滑剤溶融量の制御が可能と
なる。もしも、ジュール熱のみでは十分にモールドパウ
ダーが溶融しない場合、もしくは搬送供給管内で詰まっ
てしまう場合などは、補助的に予めヒーター10を用いて
モールドパウダーを加熱、溶融させればよい。一方、加
振機9により貯留容器8に与えられる微振動の振動数を
変化させることで、搬送されるモールドパウダーの量が
制御可能であるから、これにより溶融パウダーの供給量
を制御することができる。
【0023】更に、モールドパウダーに鋳片の品質に無
害な金属の粉末を予め混入しておくことが望ましい。供
給管6が前記Ti等の金属製もしくは耐火物等の非金属製
であっても、発生した誘導電流によって、このパウダー
そのものも発熱するため溶融および空洞部Pへの供給が
容易となり、電流値の低減等省エネルギー的効果も生ず
る。
害な金属の粉末を予め混入しておくことが望ましい。供
給管6が前記Ti等の金属製もしくは耐火物等の非金属製
であっても、発生した誘導電流によって、このパウダー
そのものも発熱するため溶融および空洞部Pへの供給が
容易となり、電流値の低減等省エネルギー的効果も生ず
る。
【0024】このように、本発明の方法を用いれば、直
結型連続鋳造装置において電磁力を利用して三重点から
溶融金属を排除し、これによって生じた空洞部に予め溶
融したモールドパウダーを供給することができ、鋳型表
面の緩冷却効果の促進とあいまって表面欠陥の発生を防
止すると共に、良好な表面性状を有する鋳片の製造が可
能である。
結型連続鋳造装置において電磁力を利用して三重点から
溶融金属を排除し、これによって生じた空洞部に予め溶
融したモールドパウダーを供給することができ、鋳型表
面の緩冷却効果の促進とあいまって表面欠陥の発生を防
止すると共に、良好な表面性状を有する鋳片の製造が可
能である。
【0025】また、本発明の方法は、潤滑剤を予め溶融
するための別の新たな熱源や装置を必要とせず、加熱用
ヒーター程度の追加設備で十分であるため、経済的な方
法でもある。
するための別の新たな熱源や装置を必要とせず、加熱用
ヒーター程度の追加設備で十分であるため、経済的な方
法でもある。
【0026】
【実施例1】図1および図2に示す装置を用いて、本発
明の方法により溶鋼を対象として丸断面鋳片の連続鋳造
を実施した。装置および鋳込条件は次に示す通りであ
る。
明の方法により溶鋼を対象として丸断面鋳片の連続鋳造
を実施した。装置および鋳込条件は次に示す通りであ
る。
【0027】 鋳型 :内直径150mm 、肉厚35mm、長さ1000mmスリット :幅0.2 mm、長さ 150mm、32本 通電コイル:外径30mm、肉厚 2mm、巻き数4 電流実効値20000A、周波数20KHz 鋼組成 :C= 0.2%、Mn= 0.4%、Si= 0.3%、P
=0.02%、S=0.02% パウダー :SiO2=33.6%、CaO =35.0%、Al2O3 =
2.7%、MgO = 4.9% Na2O= 9.7%、K2O = 0.5%、F= 3.9%、Fe2O3 =
3.9% MnO = 0.1%、FreeC= 4.1% 融点1130℃ 溶鋼ヘッド :60〜90mm 溶湯ノズル内径 :130mm 溶鋼温度 :1540℃ 鋳造速度 :2.5m/min 潤滑剤供給管 :内径 1mm、外径 3.5mm、(Ti製)32
本 ヒーター設定温度:1000℃ 鋳造は鋳型と通電コイルに常温の冷却水を供給しつつ、
溶鋼をタンディッシュから鋳型内に供給し、2.5m/minの
速度で60秒間引き抜きを行った。金属製の潤滑剤供給管
は図2に示したようにスリット内に設けた細孔に耐火物
で絶縁して埋設した。このとき加振機を調節して潤滑剤
供給管から 4.2g/sec の割合で溶融潤滑剤を供給した。
鋳型内に埋設した熱電対の測温結果から、このとき潤滑
剤供給管の温度は、鋳型内壁より10mmの位置にて約1150
〜1250℃で、潤滑剤は十分溶融していた。鋳造の結果、
電磁力を印加しない時に見られるブレークアウトやコー
ルドシャットに起因する表面欠陥は見られず、良好な品
質の鋳片が得られた。一方、比較のためヒーターの設定
温度を1200℃として潤滑剤を予め溶融させ、電磁力を印
加せずに、その他は上記と同様な条件での鋳造も行った
が、潤滑剤は溶融するものの、三重点付近の鋳型内に空
洞部が形成されないために、潤滑剤の供給が行われず、
正常な鋳込み状態は得られなかった。この結果鋳片表面
にも割れ等の欠陥が見られた。
=0.02%、S=0.02% パウダー :SiO2=33.6%、CaO =35.0%、Al2O3 =
2.7%、MgO = 4.9% Na2O= 9.7%、K2O = 0.5%、F= 3.9%、Fe2O3 =
3.9% MnO = 0.1%、FreeC= 4.1% 融点1130℃ 溶鋼ヘッド :60〜90mm 溶湯ノズル内径 :130mm 溶鋼温度 :1540℃ 鋳造速度 :2.5m/min 潤滑剤供給管 :内径 1mm、外径 3.5mm、(Ti製)32
本 ヒーター設定温度:1000℃ 鋳造は鋳型と通電コイルに常温の冷却水を供給しつつ、
溶鋼をタンディッシュから鋳型内に供給し、2.5m/minの
速度で60秒間引き抜きを行った。金属製の潤滑剤供給管
は図2に示したようにスリット内に設けた細孔に耐火物
で絶縁して埋設した。このとき加振機を調節して潤滑剤
供給管から 4.2g/sec の割合で溶融潤滑剤を供給した。
鋳型内に埋設した熱電対の測温結果から、このとき潤滑
剤供給管の温度は、鋳型内壁より10mmの位置にて約1150
〜1250℃で、潤滑剤は十分溶融していた。鋳造の結果、
電磁力を印加しない時に見られるブレークアウトやコー
ルドシャットに起因する表面欠陥は見られず、良好な品
質の鋳片が得られた。一方、比較のためヒーターの設定
温度を1200℃として潤滑剤を予め溶融させ、電磁力を印
加せずに、その他は上記と同様な条件での鋳造も行った
が、潤滑剤は溶融するものの、三重点付近の鋳型内に空
洞部が形成されないために、潤滑剤の供給が行われず、
正常な鋳込み状態は得られなかった。この結果鋳片表面
にも割れ等の欠陥が見られた。
【0028】
【実施例2】実施例1と同様の装置を用いて、潤滑剤供
給管を石英管に、更に潤滑剤を平均粒径 150μm のFe粉
を重量比で5%混入したパウダーにそれぞれ変更し、他
の条件は同じとして連続鋳造を実施した。その結果、潤
滑剤と供給管の性能に差は認められず、充分な潤滑剤の
供給が得られた。したがって実施例1の電磁力を印加し
た場合と同様に良好な鋳片が得られた。また、Ti管と上
記Fe粉混入パウダーを併用する方法も実施したが、概ね
20%程度と認められるパウダー自身の発熱向上効果のた
め、更にコイルの周波数もしくは電流実効値を約20%程
度低下させても潤滑剤の溶融および供給は十分行われて
いることを確認した。
給管を石英管に、更に潤滑剤を平均粒径 150μm のFe粉
を重量比で5%混入したパウダーにそれぞれ変更し、他
の条件は同じとして連続鋳造を実施した。その結果、潤
滑剤と供給管の性能に差は認められず、充分な潤滑剤の
供給が得られた。したがって実施例1の電磁力を印加し
た場合と同様に良好な鋳片が得られた。また、Ti管と上
記Fe粉混入パウダーを併用する方法も実施したが、概ね
20%程度と認められるパウダー自身の発熱向上効果のた
め、更にコイルの周波数もしくは電流実効値を約20%程
度低下させても潤滑剤の溶融および供給は十分行われて
いることを確認した。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法により、三重点に起因する
表面欠陥を防止すると共に、溶融潤滑剤を供給すること
で、焼き付きの防止、緩冷却の促進が実現され、良好な
表面性状を有する鋳片の製造を高速度で行うことが可能
になる。
表面欠陥を防止すると共に、溶融潤滑剤を供給すること
で、焼き付きの防止、緩冷却の促進が実現され、良好な
表面性状を有する鋳片の製造を高速度で行うことが可能
になる。
【図1】本発明の方法を実施するための、直結型連続鋳
造装置の1例を示す断面図である。
造装置の1例を示す断面図である。
【図2】本発明の方法を実施するための、鋳型のスリッ
ト部内に埋設する潤滑剤供給管の設置例の一つを示す鋳
型の一部の斜視図である。
ト部内に埋設する潤滑剤供給管の設置例の一つを示す鋳
型の一部の斜視図である。
1:タンディッシュ 2:給湯ノズル 3:鋳型
4:スリット 5:通電コイル 6:潤滑剤供給管 7:潤滑剤
(モールドパウダー) 8:潤滑剤貯留容器 9:加振機 10:ヒーター 11:絶縁用耐火物 12:凝固シェル 13:溶融金属 P:三重点に生ずる空洞部
4:スリット 5:通電コイル 6:潤滑剤供給管 7:潤滑剤
(モールドパウダー) 8:潤滑剤貯留容器 9:加振機 10:ヒーター 11:絶縁用耐火物 12:凝固シェル 13:溶融金属 P:三重点に生ずる空洞部
Claims (2)
- 【請求項1】溶融金属を貯留するタンディッシュと、こ
のタンディッシュと一体のノズルと、このノズルに直結
する鋳造方向に複数本のスリットを有する金属製冷却鋳
型と、この鋳型を周回して高周波電流を通電するコイル
とを備えた連続鋳造装置において、前記スリット内部に
埋設した複数本の供給管を介して、前記コイルの電磁場
によって発生した三重点付近の鋳型内空洞部に、予め加
熱溶融した潤滑剤を供給することを特徴とする溶融金属
の連続鋳造方法。 - 【請求項2】潤滑剤の供給管を金属製とすること、また
は/および潤滑剤に金属粉を混合することにより、コイ
ルの電磁場によって発生する誘導電流で潤滑剤を溶融さ
せることを特徴とする請求項1の連続鋳造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1536992A JPH05200513A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 金属の連続鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1536992A JPH05200513A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 金属の連続鋳造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05200513A true JPH05200513A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11886876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1536992A Pending JPH05200513A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 金属の連続鋳造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05200513A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100467233B1 (ko) * | 2000-08-31 | 2005-01-24 | 주식회사 포스코 | 윤활유 주입로를 구비한 연속주조 주형 |
| US20110100582A1 (en) * | 2008-06-30 | 2011-05-05 | Nippon Light Metal Company, Ltd. | Gas pressure controlled casting mold |
| JP2014098538A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-29 | Apple Inc | Rf電力によるインライン溶融制御 |
| US9873151B2 (en) | 2014-09-26 | 2018-01-23 | Crucible Intellectual Property, Llc | Horizontal skull melt shot sleeve |
| CN119480272A (zh) * | 2024-11-19 | 2025-02-18 | 正泰电气股份有限公司 | 一种石墨烯铜基高导线材加工方法 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP1536992A patent/JPH05200513A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100467233B1 (ko) * | 2000-08-31 | 2005-01-24 | 주식회사 포스코 | 윤활유 주입로를 구비한 연속주조 주형 |
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| US9561539B2 (en) * | 2008-06-30 | 2017-02-07 | Nippon Light Metal Company, Ltd. | Gas pressure controlled casting mold |
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| JP2016095127A (ja) * | 2012-10-15 | 2016-05-26 | アップル インコーポレイテッド | Rf電力によるインライン溶融制御 |
| US9810482B2 (en) | 2012-10-15 | 2017-11-07 | Apple Inc. | Inline melt control via RF power |
| US10197335B2 (en) | 2012-10-15 | 2019-02-05 | Apple Inc. | Inline melt control via RF power |
| US9873151B2 (en) | 2014-09-26 | 2018-01-23 | Crucible Intellectual Property, Llc | Horizontal skull melt shot sleeve |
| CN119480272A (zh) * | 2024-11-19 | 2025-02-18 | 正泰电气股份有限公司 | 一种石墨烯铜基高导线材加工方法 |
| CN119480272B (zh) * | 2024-11-19 | 2025-12-09 | 正泰电气股份有限公司 | 一种石墨烯铜基高导线材加工方法 |
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