JPH05201009A - インクジェットプリンタ用のサービス機構 - Google Patents

インクジェットプリンタ用のサービス機構

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JPH05201009A
JPH05201009A JP4195440A JP19544092A JPH05201009A JP H05201009 A JPH05201009 A JP H05201009A JP 4195440 A JP4195440 A JP 4195440A JP 19544092 A JP19544092 A JP 19544092A JP H05201009 A JPH05201009 A JP H05201009A
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color
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットプリンティングに用いられる
ペンの動作性を良好な状態に維持すること。 【構成】 このサービス機構は、2種以上のペン26,29
を支持可能なプリンタに設けられたインクジェットペン
のオリフィス板の拭き取り40,44 及びキャッピング42,4
6 を行う構成部分を提供するものである。このサービス
機構の或る構成部分は或るタイプのペン26に専用のも
の、他の構成部分は他のタイプのペン29に専用のもので
あり、これにより、例えば1つのワイパを用いて両タイ
プのペンに拭き取りを行う場合に生じる可能性のあるイ
ンクの混濁を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ティングに用いられるペンの動作性を維持するための機
構を目的としたものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】高性能
インクジェットプリンタに用いられるペンには、インク
小滴を噴射する極めて小形のノズルが形成されたオリフ
ィス板を備えた印字ヘッドが含まれている。インク小滴
は、高解像度印刷用の大きさにされて噴射される。こう
したペンに用いられるインクは速乾性であり、このた
め、プリンタは普通紙を用いることができる。
【0003】小形ノズルと速乾性インクとを組み合わせ
ると、ノズルの一部または全てが、乾燥したインクまた
は紙の繊維といった微小な埃の粒子によって詰まってし
まった場合に、ペンの印字ヘッドが故障し易くなる。
【0004】ヒューレットパッカード社製の「デスクジ
ェット」プリンタと称するインクジェットプリンタに
は、ペンが印刷を行っていない場合に印字ヘッドノズル
にキャッピングを行う機構を特徴とするサービス機構ア
センブリが設けられている。そのキャッピング機構は、
オリフィス板の露出した外表面を密閉して、ノズル付近
のインクの乾燥を防止する。キャップはまた、ノズルを
埃との接触から保護することもする。サービス機構アセ
ンブリには、印刷中にオリフィス板に蓄積する可能性の
ある粒子を拭き取るためのワイパ機構が含まれている。
更に、サービス機構アセンブリには容器が設けられてお
り、乾燥した又は詰まったノズルを浄化するため、その
中へ定期的に噴射を行うようになっている。
【0005】現在のところ利用可能なものとして、黒イ
ンクだけを含むインクジェットプリンタペン(以下、黒
ペンと称す)がある。また、黒を含むさまざまな色の印
刷に使用可能な減法混色の原色(シアン、マゼンタ、及
び、黄)のインクを納めたペン(これらのペンについて
は以下でカラーペンと称す)も利用可能である。
【0006】黒ペンとカラーペンを交換自在に使用する
ようインクジェットプリンタを構成するのが有利である
ことが分かっている。しかし、2つの異なるペンを使用
する際に一方のペンのインクによって他方のペンが汚さ
れてはならない、ということが重要である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の2ペン
タイプのプリンタに用いるためのサービス機構を目的と
したものである。サービス機構には、黒ペンだけに用い
られる専用の構成部分と、カラーペンだけに用いられる
専用の構成部分とが含まれている。これによって、サー
ビス機構は、例えば、1つのワイパを用いてカラーペン
と黒ペンとの両方を拭う場合に生じる可能性のあるイン
クの混濁を防止する。
【0008】サービス機構は、黒ペンとカラーペンとの
個別の拭き取り及びキャッピングを可能とし、プリンタ
本体における最小限のスペースしか必要としない、可動
構成部分から構成されている。
【0009】どちらのペンタイプが取り付けられている
かをプリンタが検出し、その検出結果に従ってサービス
機構の構成部分のオリエンテーションを調節して、プリ
ンタに取り付けられている特定のペンのオリフィス板に
サービス(拭き取り及びキャッピング)を行う。
【0010】
【実施例】図1ないし図4に示すように、本発明のサー
ビス機構20は、インクジェットプリンタのシャシ22
に取り付けられる。このプリンタには、インクジェット
ペン26を保持するキャリジ24も含まれる。ペン26
は、例えば、黒ペンでも、あるいは、図6に示すような
カラーペン29でも構わない。キャリジ24は、プリン
タを通って前進する用紙幅に渡って、既知手段により往
復運動を行う。キャリジ24の往復運動によって、矢印
28で示すような、キャリジ24の直線経路が規定され
る。
【0011】図6を参照すると、用紙に面するカラーペ
ン29の一部は、全体的に矩形のオリフィス板31が設
けられている。このオリフィス板31には、インクの小
滴を噴射して用紙上に文字その他の情報を形成する、ノ
ズルとして成形された複数のオリフィス(図示せず)が
含まれる。そのノズルは極めて小さく、極めて高解像度
で小滴を送り出すことができるようになっている。オリ
フィス板のノズルから噴射されるインクは急速に乾燥す
るように調製されているので、そのペンは普通紙に用い
ることができる。
【0012】本発明において、キャリジ24は、図1、
図4、図5に示す黒ペン26と、この黒ペンと同じサイ
ズであってもなくても構わないカラーペン29(図6及
び図7)とのいずれかの支持に適応し得るように企図さ
れている。黒ペンとカラーペンとのいずれがキャリジ2
4に支持されるかに関わらず、黒ペンのオリフィス板3
0及びカラーペン29のオリフィス板31は、キャリジ
24により、そのキャリジ24の経路28に対して(こ
のためオリフィス板を通過する用紙に対して)ほぼ同じ
位置に保持される。
【0013】当該技術において周知のように、各ペンノ
ズルは、ノズル付近のインクを気化させるのに十分な電
流で選択可能に駆動(加熱)される薄膜抵抗体と連係し
ており、これにより、インクの小滴がノズルを強制的に
通過させられることになる。各ノズル抵抗体への駆動ラ
インは、ペン本体の外部に取り付けられた回路34(図
6)上に支持されている。抵抗体駆動ラインの端部にお
ける回路接触パッド36(例示のため拡大して図示)
は、キャリジ24に取り付けられた整合回路上に支持さ
れた同様のパッドに係合する。ノズル抵抗体を駆動する
ための信号は、マイクロプロセッサ及び関連する駆動装
置によって生成されて、抵抗体駆動ラインに駆動信号が
加えられる。
【0014】好適には、このプリンタは、ノズル抵抗体
の故障を検出する監視回路が装備されたものとなる。こ
うした回路には、ノズル抵抗体と直列に接続された他の
抵抗体の電圧降下を監視するコンパレータを設けること
が可能である。コンパレータの出力(例えばノズル抵抗
体に十分な電流が流れている場合には論理低レベル)が
マイクロプロセッサにより監視される。結果として、印
刷動作を開始する前に、故障した接点を検出し、報告す
ることが可能になる。
【0015】フレキシブル回路34の抵抗体駆動ライン
に加え、該回路が取り付けられている特定のペンに関す
る識別情報を提供するように構成された2つの「検知」
ラインもまた設けられている。この2つの検知ライン
は、互いに結線されて、1本の識別ラインによりマイク
ロプロセッサに接続されている。該検知ラインは、その
どちらか一方のラインがノズル抵抗体駆動ラインに接続
されていても接続されていなくても構わないように構成
されたものである。一方のラインまたは両方のラインが
ノズル抵抗体駆動ラインに接続されている場合、識別ラ
イン上の電圧降下は、それが接続されている抵抗体ライ
ンが起動されている際にはいつでも、監視回路を介して
マイクロプロセッサによって検出されることになる。ま
た、検知ラインが抵抗体駆動ラインに接続されないよう
に構成されている場合には、その駆動ラインが起動され
ている際にマイクロプロセッサによって電圧降下が検出
されることはない。
【0016】プリンタ回路34の組み立て時、その特定
の回路を備えるのがどのペンタイプ(黒またはカラー)
であるかによって、検知ラインが抵抗体駆動ラインに接
続され又は開放のままにされる。従って、開放された又
は閉じられた検知ラインは、各ペンに識別コードを提供
する。結果として、検知ラインに接続されることになる
抵抗体駆動ラインの一方または両方を選択的に駆動する
ことによって、マイクロプロセッサが、そのペンに関す
る識別コード検出することが可能となる。即ち、マイク
ロプロセッサは、キャリジが黒ペンとカラーペンのどち
らを保持しているかを判定することができる。
【0017】印刷動作の間に、キャリジ24は、経路2
8に沿って移動し、プリンタの一方の側におけるパーキ
ング位置につく。本発明のサービス機構20には、キャ
リジ24が移動してパーキング位置についたり、あるい
はパーキング位置を離れる際に、ペンのオリフィス板を
拭うメカニズムが含まれている。また、ペンがパーキン
グ位置につく毎にオリフィス板にキャッピングを行うメ
カニズムも含まれている。サービス機構20には、黒ペ
ン26の拭き取り及びキャッピングのためのワイパ40
及びキャップ42が含まれており、更にカラーペン29
の拭き取り及びキャッピングのためのワイパ44及びキ
ャップ46も含まれている。
【0018】それらのワイパ及びキャップは、キャリジ
24によって保持されているのがどちらのペンタイプか
によって、黒ペン用のワイパ40及びキャップ42の位
置とカラーペン用のワイパ44及びキャップ46の位置
とを入れ替えるために回転するウォームにより駆動され
るキャリア48に取り付けられている。
【0019】現在どちらのペンタイプ(黒またはカラ
ー)がキャリジ24に保持されているかの判定を容易に
するため、容器50が設けられている。この容器50の
上部は開放されている。ペン26が容器50の上方を移
動し、及び上述の検知ラインが接続される抵抗体駆動ラ
インがマイクロプロセッサによって駆動されて(図4の
容器50が噴射されたインクを受容して)、上述のよう
にキャリジに支持されているのが黒ペンとカラーペンと
の何れであるかを検出する。例えば、カラーペン29が
キャリジ24内にある場合には、噛み合った「ウォー
ム」54及びスパーギヤ56を介して回転可能なキャリ
ア48に接続された小形直流モータ52がマイクロプロ
セッサによって或る時間間隔に渡って駆動されてキャリ
ア48が所定位置まで回転し、その位置でカラーペン用
ワイパ44及びカラーペン用キャップ46がサービス位
置に配置され、その結果として、キャリジがペンをパー
キング位置(図7の破線)へ移動させる際に、カラーペ
ン29のオリフィス板31の拭き取り及びキャッピング
が行われる。
【0020】回転キャリア48は、インクジェットプリ
ンタのシャシ22に対し、キャリジ24が移動する経路
28に隣接した位置で取り付けられる。そり(sled)58
(以下、黒用そりと称す)がキャリア48の一方の側に
スライド可能に取り付けられる。この黒用そり58には
黒用キャップ42が取り付けられている。キャリア48
の反対の側にはもう1つのそり60(以下、カラー用そ
りと称す)がスライド可能に取り付けられている。カラ
ー用そり60はカラー用キャップ46を支持している。
キャリア48は、黒用そり58をサービス位置(図4参
照)に位置決めするか、又はカラー用そり60をサービ
ス位置(図7)に位置決めする位置まで回転する。「サ
ービス位置」という用語は、特定のそりに付随するワイ
パ及びキャップが、パーキング位置へと移動されたペン
に接触する(拭き取り及びキャッピングを行う)よう
に、オリエンテーションが設定される位置を表してい
る。黒ペンのパーキング位置を図5に示す。
【0021】さらに詳細に後述するように、黒用そり5
8及びカラー用そり60はキャリア48と相対的に移動
することができる。キャリア48によって何れのそりが
サービス位置に位置決めされた場合であっても、ペンが
パーキング位置に移動する際には、キャリジ24により
キャリアに沿って押されることになる。詳細にいうと、
図5に示すように、そりはキャッピング位置へと押され
る。即ち、その位置では、その押されているそりに取り
付けられたキャップ42がペン26のオリフィス板30
に対向して移動し、そのオリフィス板のノズルにキャッ
ピングを行うことになる。ここで、図1において黒用そ
り58はキャッピング位置で示されているが、分かり易
くするため、そり58をキャッピング位置において押圧
して保持するキャリジ24がそり58から離して示され
ていることに留意されたい。
【0022】図2及び図3に最もよく示されているよう
に、キャリア48の一方の端部には、モータ52によっ
て駆動されるウォーム54と噛み合うスパーギヤ56が
形成されている。このキャリア48は、その各端部から
突き出たスピンドル62,64も備えている。各スピン
ドルは、それに対応して成形された、シャシ22におけ
るノッチ66,68内に載置される。キャリア48は、
スピンドル62,64の中心軸を規定する、キャリジ2
4の経路28と平行な、軸70について回転可能とな
る。
【0023】内側スピンドル62は、内側ノッチ66内
に載置され、また黒ペン用ワイパ40が固定される可動
従動体73に係合するカム72が取り付けられたもので
ある。さらに詳細に後述するように、黒ペン用ワイパ4
0が取り付けられた従動体73は、カム72に駆動され
て、通過するペンのオリフィス板に対して拭き取りを行
う区域に送り込まれたり、そこから送り出されたりす
る。この説明の目的のため、上述の拭き取り区域は、サ
ービス機構20付近の区域で、ペンのオリフィス板の移
動に関して位置合わせが行われており、その区域内に突
出している可撓性のワイパ(図4の黒ペン用ワイパ40
等)が、キャリジ24がペンをパーキング位置に送り込
んだりパーキング位置から送り出したりする際に、オリ
フィス板(図4のオリフィス板30等)の表面に対して
拭き取りを必ず行うようになっている。
【0024】カラーペン用ワイパ44は、カラー用そり
60に隣接するキャリア48に取り付けられ、カラー用
そりが回転してサービス位置につく際(図7)にはいつ
でもキャリアと一緒に回転して上記で説明の拭き取り区
域に入る。
【0025】キャリアの外側スピンドル64は、手動で
移動可能な掛け金76により、外側ノッチ68(図2)
内の所定位置に保持される。内側スピンドル62は、そ
のノッチ66から外れようとする動きに抗して容器50
により固定される。この容器50は、内側スピンドル6
2を介してシャシ22上をスライドするように取り付け
られたものである。この容器50には、キャリア48が
駆動されてカラー用そり60がサービス位置へ又はサー
ビス位置外へと移動される際にカラーペン用ワイパ44
の先端を擦ってきれいにするクリーナブラケット80も
含まれている。次に、本発明に従って形成されたサービ
ス機構20の好適な実施例の個々の部分に目を向けるこ
とにして、まず図2を参照すると、インクジェットプリ
ンタのシャシ22は、サービス機構20用のベースを提
供し、その一方の側に、外側側壁84及び内側側壁86
により一部が規定されるウェル82を備えている。外側
側壁84には、キャリア48の外側スピンドル64が据
え付けられる外側ノッチ68が形成されている。スピン
ドル64は、直径の小さい外側端部67(図3参照)を
備えており、この外側端部67は、ノッチ68内に据え
付けられると共に、ノッチ68に隣接した側壁部分の内
側表面に当接するスピンドルのショルダ69を規定す
る。
【0026】外側ノッチ68に隣接した外側壁面は、掛
け金76がスライド可能に取り付けられるブラケット8
8を形成するものである。掛け金76は、手動で移動可
能なものであり、これにより、ノッチを覆ってその内側
に外側スピンドル64を保持することができる。より詳
細に言うと、図2及び図16において、掛け金76は上
部プレート90を備えており、この上部プレート90の
下側は、ブラケット88の上部エッジ92上に載置され
る。この掛け金の上部プレート90は、ひだ付き部分9
4と上方に突出したリップ96とを備えており、これら
により、ブラケットのエッジ92に沿った掛け金76の
手動による移動が容易となる。
【0027】掛け金ブラケット88には、上部プレート
90の一方の側から下方に延びる1対の外側脚部98,
99と、上部プレート90の他方の側から下方に延びる
1対の内側脚部100,101とがまたがっている。掛
け金76の最前部の(即ち、図16の左側の)内側脚部
101はフック102で終端しており、このフック10
2は、上部エッジ92の下方において掛け金ブラケット
88に貫通形成された長方形の開口部104を通って延
びるものである。従って、カギ形脚部101は、掛け金
76を掛け金ブラケット88上に保持し、掛け金の動き
をノッチ68に向かうスライド運動及びノッチ68から
離れるスライド運動に制限する。
【0028】長方形の開口部104の中心のすぐ上の掛
け金ブラケット88の内側表面から突出するように、小
さな突起部106が形成されている。この突起部106
は、掛け金が閉鎖される(即ち、スピンドル64をノッ
チ68内に固定する)際に、掛け金76のカギ形脚部1
01の後方側に隣接する移動止め機構として働き、これ
により、突起部106を超えてカギ形脚部101をスラ
イドバックさせるために掛け金76に手動による力が加
えられていない場合に、掛け金76が閉鎖位置外へ移動
するのを阻止する。掛け金が閉鎖位置外に移動された場
合にはいつでも、ノッチ68からスピンドル64を引き
上げて、シャシ22からキャリア48を取り外すことが
できる。
【0029】好適な実施例の場合、掛け金76のブラケ
ット88への取り付けを容易にするため、ガイド溝11
0(図2参照)が設けられている。このガイド溝110
は、掛け金ブラケット88の内側表面に形成されてお
り、ブラケットの上部エッジ92の間を通って開口部1
04に近い位置まで延びている。この溝110は全体的
に開口部に向かう方向において深さが減少するものであ
る。掛け金76は、フック102が、長方形の開口部1
04内に食いつくまで溝110内をスライドするよう
に、脚部101のカギ形の端部を溝110内に嵌め込
み、掛け金76を下方に押すことにより取り付けられ
る。
【0030】掛け金76の最前部の外側脚部99は、側
壁84の外側表面にまたがって延び、外側ノッチ68を
完全に覆うように形成されている。この前部の外側脚部
99にはノーズ部分112も含まれている。掛け金76
が閉鎖位置に移動された場合には、ノーズ部分112
が、側壁84の外側表面から突出するリップ114の下
をスライドし、これによって、掛け金が固定されて、掛
け金76及びスピンドル64がノッチ68内において上
方へシフトするのが防止される。
【0031】容器50(図2及び図13参照)は、内側
ノッチ66内にキャリア48の内側スピンドル62を固
定する形状になっている。より詳細には、プリンタシャ
シ22の内側側壁86が、内側ノッチ66の近くにほぼ
平坦な容器ブラケット116を規定する。容器50は、
ブラケット116にスライド可能に取り付けられ、ブラ
ケット116の上部エッジ120に支持される支持壁面
118を備えるものである。
【0032】容器50のウェル122は、支持壁面11
8の内側表面から内側に(即ち図2の上部の左に向かっ
て)延びるように形成されている。支持壁面118の前
方(即ち図2の上部の右に向かう)部分には、外側に突
出するガイドレール124が形成されている。ガイドレ
ール124の下側は、容器ブラケット116の平坦な上
部エッジ120上に載せられる。
【0033】容器支持壁面118の後方部分は、ブラケ
ット116の上部エッジ120の上に突出して形成され
ている。容器50は、ブラケットのエッジ120に沿っ
てスライドし、この際、該エッジは、レール124の下
側に接触している。
【0034】容器50のウェル122は、ウェルを左半
分及び右半分に分ける薄い分割板123(図2及び図7
を参照)を備えている。ウェル122の左半分は、第2
の分割板125によって分割されている。分割板12
3,125は、容器ウェル122の左半分の内部に黒イ
ンク用ウェル57を規定し、この黒インク用ウェル57
は、キャリジに支持されているのが黒ペンとカラーペン
との何れであるかを検出するため、マイクロプロセッサ
により駆動されて噴射された黒インクを受容する。ウェ
ル122の左半分の残りの部分は、カラーインクの液体
部分を受容する吸収材料55で満たされている。カラー
インクは、カラーペンによって容器ウェル122の右半
分内に放出される。これに関連して、カラーインク用ウ
ェルの半分は、カラーペンからカラーインクが吹き付け
られる傾斜面127を備えている。カラーインク中の固
体の大部分は、傾斜面127上で捕捉される。傾斜面1
27の底部に達したカラーインクの液体部分は、分割壁
面123におけるV字形の溝の頂点を通過し、そこか
ら、吸収材料55によりその液体部分が吸い出される。
容器支持壁面118には、下方に突出する脚部128が
形成されている。この脚部128は、容器ブラケット1
16に貫通形成された長方形の開口部132(図2参
照)内に嵌まるカギ形の端部130を備えている。従っ
て、支持壁面118のカギ形の脚部128は、容器50
の動きを、ブラケット116に沿った後方及び前方への
スライド運動に制限する。長方形の開口部132のすぐ
上に、容器ブラケット116の内側表面から突出する突
起部134が形成されている。この突起部134は、容
器50により閉鎖されてスピンドル62がノッチ66内
に固定された際に、その容器50のカギ形の脚部128
の後方側に隣接した移動止め機構として働く。
【0035】容器支持壁面118の上方前端部は、内側
側壁86(図2参照)から内側に突出するように形成さ
れた棚140の下方に係合する、前方に延びるノーズ1
38を備えている。容器50は、図1に示すように、閉
鎖位置へと移動可能であり、これにより、レール124
をスピンドル62の上方に延びるように位置決めして、
スピンドル62が上方へ移動してノッチから外れるのを
防止する。この場合には、レール124の下方の支持壁
面118の一部119(図2参照)がノッチ66を横切
って延び、これにより、スピンドル66が、側壁86の
内側表面を越えて突出することが防止される。
【0036】容器50を後退させて閉鎖位置外に移動さ
せた際には、ノッチ66内の内側スピンドル62が、レ
ール124と支持壁面の一部119とのどちらにも覆わ
れていないので、ノッチ66から内側スピンドル62を
除去するのに十分なすきまが得られる。
【0037】図3を参照すると、キャリア48はスパー
ギヤ56を備えている。このスパーギヤ56は、その外
側表面130から突出する外側スピンドル64に隣接し
て、それと同軸をなしている。スパーギヤ56の周囲の
約2/3には歯135が形成されている。スパーギヤ5
6の周囲における1組の歯135の間から、ほぼ半径方
向の外側に向かって停止部136が突出している。以下
で詳述するように、停止部136は、キャリア48の移
動範囲を設定するものである。
【0038】薄く平坦なベースプレート138が、スパ
ーギヤ56の内側表面131からキャリア48の内側ス
ピンドル62に向かって延びている。ベースプレート1
38の長手方向の中心線は、キャリア48の回転軸と同
軸をなしている。ベースプレート138の内側端部は、
2つのL字形の端板140,142で終端しており、こ
れらの端板140,142は、キャリア48の回転軸7
0に対向してベースプレート138の上方及び下方に延
びるものである。端板140,142の、内側に突出す
る2つの平行な脚部144,146は、ウェブ145に
より結合されている。内側スピンドル62は、L字形端
板140,142の脚部144,146の間を、その脚
部144,146を越えて、ウェブ145から内側に延
びるように形成されている。
【0039】内側スピンドル62の最も内側の端部と、
端板140,142との間において、カム72が、スピ
ンドル62上に形成されている。カムの偏心輪74は、
カムの半径方向における最大突出量が、平坦なベースプ
レート138に対して垂直な半径方向にくるように配置
されている。キャリア48が回転して黒用そり58がサ
ービス位置に位置決めされた場合、カムの偏心輪74は
上方に突出する。キャリア48が回転してカラー用そり
60がサービス位置に位置決めされた場合には、カムの
偏心輪74は下方に突出する。以下でさらに詳述するよ
うに、カム72は、黒ペン用ワイパ40を拭き取り区域
内へ又は拭き取り区域外へ移動させる。前述のように、
キャリア48の各側部は、ペンにキャッピングを行うた
めキャリアに対して移動可能なそり58,60を支持し
ている。この部分の説明のため、黒用そり58は、キャ
リア48の上部に取り付けられており、カラー用そり6
0は、キャリア48の底部に取り付けられていることと
する。しかし、カラー用そり60がサービス位置に移動
されている場合(図7参照)には、そのカラー用そり6
0は黒用そり58の上方に位置することになることは明
らかである。
【0040】まず、黒用そり58、及びそれに関連す
る、黒ペン26にキャッピングを行うための構成部分に
ついて考察することにする。特に、図1、図3、図8、
図9を参照すると、黒用そり58は、間隔をあけて配置
された側壁150,152の上部表面150T,152
T上に支持されており、その側壁150,152は、ス
パーギヤ56と端板140,142との間において、キ
ャリアのベースプレート138のエッジの上方及び下方
に延びている。より詳細に言うと、黒用そり58は、キ
ャリア48の互いに対向する側壁150,152に近接
してその間に係合するフレーム154を備えたものであ
り、そのフレーム154の各隅から1つずつ突出する4
つの脚部156によって側壁150,152上に支持さ
れる。各脚部156の湾曲した下側は、側壁の上部表面
150T,152Tの一部に載置される。
【0041】通常(即ち、キャリジ24がそり58に対
して駆動されていない場合)、そり58は、バネ184
によって待機位置(図4参照)へと付勢されており、こ
の待機位置において、各脚部156はキャリアの側壁表
面150T,152Tに形成された水平な平坦部160
(以下、待機用平坦部160と称す)上に載置される。黒
用そり58は、該そり58が移動し又はキャリアが回転
する際に、側壁表面150T,152Tから離れること
なく、該表面に沿ってスライドできるような態様で、キ
ャリア48に固定される。より詳細に言うと、そり58
には、その一方の側におけるフレーム154の外側の隅
の付近に外側クリップ162が形成される。そり58に
はまた、その他方の側におけるフレーム154の内側の
隅の付近に内側クリップ164が形成される。各クリッ
プ162,164は、関連する側壁表面150T,15
2Tを超えると共に側壁150,152に隣接して下方
に延びている。外側クリップ162の自由端は、拡大さ
れたヘッド163を備えており、このヘッド163は、
側壁の上部表面150Tと底部表面150Bとの間にお
いてキャリアの側壁150に取り付けられたクリップブ
ラケット166によって保持される。
【0042】クリップブラケット166(図3参照)に
は、側壁150から間隔をあけて配置された側部168
が含まれている。側部168の一部にはノッチ170が
設けられており、これにより、側部168と側壁150
との間にクリップ162のヘッド163を差し込むこと
が可能となる。好適には、クリップ162のヘッド16
3が、ノッチ170を通ってクリップブラケット166
の側部168の下方に延びた場合に、クリップ162の
弾性によってヘッド163が側部168の下方で外側に
押しやられ、これにより、クリップを手動で曲げてクリ
ップヘッド163がノッチ170を通って戻れるように
しない限り、クリップブラケット166からクリップ1
62を取り外すことができなくなる、といった形状にク
リップ162を形成する。クリップヘッド163は、ク
リップブラケット166の側部168の下側に沿ってス
ライドする曲線的な上部表面169を備えている。
【0043】黒用そり58の内側クリップ164は、外
側クリップ162とほぼ同様に構成されている。さら
に、内側クリップ164を受容するクリップブラケット
170(図7参照)が、外側クリップ162を受容する
クリップブラケット166とほぼ同様に構成されてい
る。従って、内側クリップ164の曲線的なクリップヘ
ッド165は、クリップブラケット170の下方に固定
される。
【0044】図8及び図9を参照すると、黒用そり58
の外側端部には、そりフレーム154の外側端部に形成
された凹部182の最内側部から突き出した柱状部18
0が含まれている。バネ184の一端は、柱状部180
に固定されている。バネ184の他端は、スパーギヤ5
6の内側表面131から突出するもう1つの柱状部18
6(図15参照)に固定されており、柱状部180,1
86は、ほぼ同軸をなしている。バネ184は通常は黒
用そり58を待機位置へと付勢し、そりの脚部156は
待機平坦部160上に載っている。待機位置にある場
合、黒用そりのフレーム154の内側端部157は、キ
ャリアの端板140,142にぶつかって支持される。
【0045】黒用そり58によって支持されるキャップ
42は、合成ゴムのような弾性材料で形成されている。
黒用そり58は、上方に突出する中空のキャップ支持体
190を備えており、その上に黒用キャップ42がきっ
ちりと嵌合する。黒用キャップ42の上部には、中空の
キャップ支持体190における中央開口部194の形状
に対応する長方形の穴192が形成されている。キャッ
プ材料の比較的薄い隆起部196(図8参照)が穴19
2の周囲から上方に延びている。キャップ42の隆起部
196がペン26のオリフィス板30に押しつけられる
際にオリフィス板のノズルが隆起部196によってほぼ
包囲されるような大きさにキャップ42が形成されお
り、これにより、オリフィスがキャップ42及びキャッ
プ支持体190の連続する開口部192,194に対し
て密閉流体連通状態に配置される。黒用そり58の下側
は、キャップ支持体190における開口部194の下方
端をほぼ閉鎖するため、そりのフレーム154内に嵌合
する可撓性を有するゴム製の盆状部材198を支持する
ように形成されている。盆状部材198は、そりの下側
の形状に適合する形状になっており、その上部表面20
1は、3辺に形成された連続的な溝200を備えてい
る。盆状部材198はまた、その上部表面201に、溝
200から間隔をあけて配置されているが、溝200に
よって3辺がほぼ包囲された、凹部202も備えてい
る。
【0046】盆状部材198が黒用そり58の下側に押
しつけられた場合、溝200が、そり58の下側から突
出する対応する形状のリブ204を受容する。凹部20
2を包囲する盆状部材の表面201の一部が黒用そりの
下側に押しつけられて、キャップ支持体190の開口部
194の下方端が、包囲されると共に凹部202に対し
て流体連通状態でほぼ密封される。
【0047】凹部202及び開口部194は、キャップ
がオリフィス板に当接して密封される際に、ノズルが開
放されるほぼ閉鎖されたチャンバを構成する。該チャン
バは、ノズルが乾燥した大気にさらされた場合に生じる
可能性のある、ノズル内のインクの乾燥を防止する。封
入されたノズルは又、塵埃からも保護される。
【0048】好適には、黒用そり58の下側に小さなチ
ャネル206(図8参照)を形成して、盆状部材の凹部
202と大気との間に制限された流体連通のための小直
径の通路を設ける。凹部202(従って、開口部19
4)と大気との間に通路が存在することにより、大気へ
の通路を通って空気が排出されるので、開口部194内
における圧力の大幅な増大(例えば、周囲温度の急激な
上昇によって生じる圧力の増大)が解消され、その結
果、開口部194内の空気がペンのノズルに強制的に送
り込まれる可能性がなくなる。
【0049】ペンが活動状態にない場合、キャリジは、
ペンにキャッピングを行うためペンをパーキング位置へ
と移動させるように制御される。図5に示すように、キ
ャリジ24がパーキング位置まで移動すると、キャリジ
24の外側部25が、黒用そり58の外側端部から上方
に突出するアーム208と接触する。従って、キャリジ
24は、そり58を短距離だけ外側に押しやり(バネ1
84を圧縮させ)、そりが待機位置(図4参照)からキ
ャッピング位置(図5参照)に移動するようにする。
【0050】そり58が待機位置からキャッピング位置
に向かって移動する際、脚部156が、キャリアの側壁
の上部表面150T,152Tに形成された上方に傾斜
した表面即ち「ランプ」161に沿って押しやられる。
各ランプ161は、約30゜傾斜しており、その最外端
部において、以下でキャッピング用平坦部と称する側壁
表面の平坦な水平部分につながっている。
【0051】留意すべきは、クリップブラケット166
における側部168の底部が、側壁表面150Tにおけ
る待機平坦部160、ランプ161、及びキャッピング
平坦部167の形状と一致する形状になっているという
点である。従って、クリップ162のヘッド163は、
平坦部160,167間におけるそりの上下動に追従す
ることができる。
【0052】待機位置からキャッピング位置へ移動する
際、黒用そり58に支持されたキャップ42が上方へ移
動して、前述のように、キャップの隆起部196がオリ
フィス板のノズルに押しつけられてそのまわりが密封さ
れる。ペンキャリジ24がパーキング位置外へ移動して
印刷を再開する際には、バネ184は、もはやキャリジ
の側部25により抗されるがなくなって伸長し、そり5
8を待機位置に戻す。従って、キャップ42は、下方に
移動して、ペンと接触しなくなる。
【0053】黒用そり58がサービス位置にある場合に
は、黒ペン26がパーキング位置についたりパーキング
位置から離れたりする際に、黒ペン26のオリフィス板
30の露出面が、黒ペン用ワイパ40によって拭かれ
る。前述のように、黒用そり58が回転してサービス位
置につく際に、ワイパ40はカムによって上昇して拭き
取り区域に入る。
【0054】可撓性の合成ゴムによるL字形ワイパ40
が、従動体73(図3参照)の上部に取り付けられてい
る。これに関して、従動体73は、4つの側部91を有
しており、上側部から上方に突出し、ワイパ40のベー
スに形成された開口部77を通って差し込まれる、全体
がT字形の部材75を備えている。この部材75は、ワ
イパ40を従動体73の上部に固定するものである。円
筒状で平行な2つのガイドロッド79,89が、従動体
73の底部から下方に突出している。1つのロッド79
は、内側ノッチ66(図2参照)の下方においてシャシ
22に形成された対応する形状の開口部81内へスライ
ドする。もう1つのロッド89は、シャシ22に形成さ
れた曲線的な凹部83内でスライドする。ガイドロッド
79,89に関連する開口部81及び凹部83は、カム
72の偏心輪74がキャリアのスピンドル62と共に回
転する際に生じる従動体の上下動のガイドを行う。
【0055】カム72は、従動体73の4つの側部91
によって規定される開口部内に嵌合して、従動体内に形
成された1対の内側停止部85(図3に1つのみ示す)
と接触する。該停止部85の間をスピンドル62の最内
側部が延びて内側ノッチ66内に納まる。図4に最もよ
く示されているように、そり58がサービス位置にある
際には、カム72の偏心輪74が従動体の上部の下側8
7を支持し、その結果として、ワイパ40の先端が拭き
取り区域内に保持されることになる。キャリアが回転し
て黒用そりのサービス位置から外れると、従動体73が
下方に回転するカム72に載って、黒ペン用ワイパ40
が下降し、拭き取り区域(図7参照)から外れる。
【0056】ここで、カラー用そり60及びカラーペン
29のオリフィス板31にキャッピングを行うための関
連構成部分について説明することにし、特に、図3、図
7、及び図10ないし図12を参照する。カラー用そり
60は、キャリア48の、間隔をあけて配置された2つ
の側壁150,152の底部表面150B,152Bに
載っている。カラー用そり60は、互いに対向する側壁
150,152に近接してその間に係合するフレーム3
00を備えている。このフレーム300は、その各隅か
ら1つずつ突出する4つの脚部304によって両方の側
壁の表面上に支持されている。各脚部304の曲線的な
下側は、側壁150,152の下部表面150B,15
2Bの一部上に載っている。
【0057】通常(即ち、キャリジ24がそり60に対
して駆動されていない場合)、そり60は、バネ354
によって待機位置(図7参照)へと付勢され、その位置
において、各脚部304は、キャリアの側壁表面150
B,152Bに形成された水平な待機平坦部306上に
載っている。
【0058】カラー用そり60は、該そり60が、側壁
表面150B,152Bから離れることなく、該表面に
沿ってスライドできるような態様で、キャリア48に固
定される。より詳細に言うと、外側クリップ308は、
そり60の一方の側におけるフレーム300の外側の隅
の付近でそり60に形成される。内側クリップ310
(図3参照)は、そり60の他方の側におけるフレーム
300の内側の隅の付近でそり60に形成される。
【0059】各クリップ308,310は、関連する側
壁表面150B,152Bを超えると共に側壁150,
152に隣接して延びている。外側クリップ308の自
由端は、拡大されたヘッド318を有しており、このヘ
ッド318は、側壁152の上部表面152Tと底部表
面152Bとの間においてキャリアの側壁152に取り
付けられたクリップブラケット312によって保持され
る。
【0060】クリップブラケット312には、キャリア
48の側壁152から間隔をあけて配置された側部31
4が含まれている。クリップ308のヘッド318が、
側壁152とクリップブラケット312の側部314と
の間を通過すると、クリップ308の弾性によって、ヘ
ッド318が側部314の下方で外側に押しやられ、こ
れにより、クリップ308がクリップブラケット312
から外れるのを禁止する。クリップヘッド318は、ク
リップブラケットの側部314の下側に沿ってスライド
する曲線的な上部表面320を有している。
【0061】カラー用そり60の内側クリップ310
は、外側クリップ308とほぼ同様に構成されている。
さらに、内側クリップ310を受容するクリップブラケ
ット322(図4参照)は、側壁150に支持されてお
り、外側クリップ308を受容するクリップブラケット
312とほぼ同様に構成されている。
【0062】図10ないし図12を参照すると、カラー
用そり60の外側端部は、そりフレーム300の外側端
部に形成された凹部352の最内側部から突出する柱状
部350を備えている。圧縮バネ354の一端は、柱状
部350に固定され、バネ354の他端は、スパーギヤ
56の内側表面131から突出するもう1つの柱状部3
56(図15参照)に固定されており、柱状部350,
356は、ほぼ同軸をなしている。圧縮バネ354は、
通常、カラー用そり60を待機位置(図4参照)へと付
勢し、そりの脚部304は、待機平坦部306上に載っ
ている。待機位置にある場合、カラー用そりのフレーム
300の内側端部357は、キャリア48の端板14
0,142にぶつかって支持される。
【0063】カラー用そり60によって支持されるキャ
ップ46は、合成ゴム等の弾性材料で形成されている。
カラー用そり60は、上方に突出するキャップ支持体3
58を備えており、その上にカラー用キャップ46がき
っちりと嵌合する。このカラー用キャップは、薄くて可
撓性を有する内部膜360を備えた4つの壁が形成され
た部材であり、その上方には、4つのキャップの壁の組
み合わせにより、密閉チャンバ362が規定される。比
較的薄い隆起部364が、キャップの壁の最上部のエッ
ジを規定している。隆起部364には、キャップ346
がカラーペン29のオリフィス板31に接触した際に密
閉チャンバ362の低圧排気を提供するため、4つのノ
ッチ366が間隔をあけて配置されている。
【0064】密閉チャンバ362は、オリフィス板31
全体を閉じ込めると共に、例えば、密閉チャンバ362
がオリフィス板31に押しつけらた場合に、密閉チャン
バ362内に生じる可能性のある比較的高い圧力の増大
を吸収するのに十分な容積を有する、といったサイズに
形成されている。さらに、キャップ支持体358の上部
表面359の上方に支持される薄膜360は、密閉チャ
ンバ362内の急激な圧力の上昇を吸収するために容易
に下方に湾曲するものであり、これにより、チャンバ内
の空気がカラーペンのオリフィス板31に強制的に送り
込まれるのを防止する。小径の開口部368を有する管
367によって、大気と薄膜360の下方の空間との間
に流体の連通が提供され、これにより、あまり抵抗を受
けずに、薄膜360が湾曲することが可能となる。
【0065】図7を参照すると、カラー用そり60がサ
ービス位置にあり、キャリジ24がパーキング位置に移
動された場合には、キャリジ24の外側部25がカラー
用そり60の外側端部から上方に突出するアーム370
に接触する。従って、キャリジ24は、短距離だけそり
60を外側に押しやって(バネ354を圧縮して)、待
機位置(図7の実線)からキャッピング位置(図7にキ
ャップ46を破線で示す)へそり60を移動させる。待
機位置からキャッピング位置に向かって移動する際、そ
り60の脚部304がキャリアの側壁の底部表面150
B,152Bに形成された上方に傾斜するランプ372
に沿って押しやられる。各ランプ372は、約30゜傾
斜しており、その最も外側の端部において、以下でキャ
ッピング平坦部374と称す側壁表面の平坦な水平部分
につながっている。
【0066】留意すべきは、クリップブラケット312
の側部314の底部が、側壁表面150Bにおける待機
平坦部306、ランプ372、キャッピング平坦部37
4の形状と一致する形状になっている(図7参照)とい
う点である。従って、クリップ308のヘッド318
は、平坦部306,374の間におけるそりの上下動に
追従することができる。
【0067】ペンのキャリジ24がパーキング位置を外
れると、バネ354が伸びてそり60を待機位置に戻
す。
【0068】カラー用そり60がサービス位置にある場
合、カラーペン29がパーキング位置へ移動したりパー
キング位置外へ移動したりする(図7参照)際に、カラ
ーペン29のオリフィス板31の露出面がカラー用ワイ
パによって拭かれる。可撓性のワイパ44は、端板14
0,142の脚部144,146の間に形成されて該脚
部の底部から延びる全体にT字形の部材382の上に該
ワイパ44をしっかり嵌合させることができるような構
造の下部開口部380(図3参照)を備えている。従っ
て、T字形の部材382は、カムの偏心輪74がスピン
ドル62から延びる方向とは逆のスピンドル62に対す
る方向に延びている。
【0069】好適には、カラー用ワイパ44は、2つの
拭き取り先端部47,49を形成するように分割され、
これにより、オリフィス板31に対する1回の通過につ
いてワイパ44の拭き取り作用が効果的に2倍になる。
留意すべきは、黒ペン用ワイパ40とカラーペン用ワイ
パ44の両方とも、2つの別個の先端を備える構造にす
ることができるという点である。2先端ワイパは、オリ
フィス板から紙埃及び溜まった残留インクを拭き取るの
に一層効果的と考えられる。例えば、カラー用ワイパ4
4(図7参照)の場合であれば、先行する先端47(即
ち、オリフィス板31がパーキング位置に向かって移動
する際に最初にオリフィス板に遭遇する先端)がほとん
どの粒子を拭き取る。しかし、溜まったインク、とりわ
け、部分的に乾燥したインクは、ごく薄く広がる傾向が
あり、平たい先端47が薄層の上を滑ることになる。し
かしながら、第1のブレード47とごく近接した後続の
先端49が、そのインクが再びインク溜まりを形成する
前に、広がったインクの層に直ちに接触することにな
る。従って、先行の先端47とそれに隣接する後続の先
端49とを組み合わせることによって、粒子及び残留イ
ンクがオリフィス板から効率的に除去される。
【0070】キャリア48が回転して、カラー用ワイパ
44が図4に示す位置から拭き取り区域(図5参照)に
戻る度に、ワイパの2つの先端47,49が、容器50
の支持壁118から外側へ片持ち式に突出するクリーナ
ブラケット80に擦りつけられる。図2及び図13を参
照すると、クリーナブラケット80には、図13に示す
ように、ワイパ44が回転してブラケット80を通過す
る際にその通過する先端47,49に接触する凹状に曲
がったテーパ状のブレード51が形成されている。ブラ
ケット80を片持ち式の取り付けにすることより、ワイ
パの先端47,49が拭き取り区域に入ったり出たりす
る場合に、該ワイパの先端47,49の接触時にブラケ
ットがわずかに曲がるようにすることができる。ブラケ
ット80を少し曲げることによって、ワイパの先端4
7,49がブラケット80を通過するのに必要なトルク
が最小限になる。換言すれば、ブラケットの剛性が高い
と、ワイパの回転時にモータによって加えるトルクを増
大させる必要がある。ワイパが弧を描いて移動する際、
ワイパに接触するブレードの湾曲によって、ブレードに
対する先端の最大の曲げが最小限となり、これにより、
擦りつけるため先端にまだ接触している間に必要となる
拭き取りトルクが最小限となる。
【0071】次に、ギヤで駆動されるキャリア48につ
いて詳述することにし、図1、図14、図15を参照す
ると、直流モータ52は、スパーギヤ56に隣接してシ
ャシ22に形成された、下方に開口した全体がU字形の
ハウジング400にクランプ留めされている。好適に
は、モータ52は、ハウジング400の互いに対向する
側壁402,404の間にきっちりと嵌合し、U字形の
クランプ408によりハウジング上部406の下側に当
てて保持される。クランプ408は、ハウジング400
に引っ掛けられる一端410と、ハウジング400に隣
接してシャシ22に形成されたブラケット413に引っ
掛けられる他端412とを有している。
【0072】モータ52の駆動シャフトは、スパーギヤ
56の歯135と噛み合う上述のウォーム54を支持し
ている。このウォーム54はモータにより二方向に回転
可能である。スパーギヤ56上の停止部136によっ
て、スパーギヤ(及びキャリア48)の動作が、図15
に矢印414で示す180゜の弧により規定される前後
の回転に制限される。これに関して、キャリア48が駆
動されて黒用そり58がサービス位置に位置決めされる
場合には、スパーギヤ56上の停止部136が、図15
に実線で示すモータのハウジング400に接触する。モ
ータが駆動されてカラー用そり60がサービス位置に位
置決めされる場合には、停止部136がプリンタのシャ
シ22に形成された棚416に遭遇するまでスパーギヤ
が弧414を描いて回転する。
【0073】スパーギヤ56に対する駆動モータ52及
びウォーム54の位置関係は、モータのハウジング40
0の外側への突出を最小限に抑えるように、及び停止部
136が棚416またはハウジングの上部406に接触
することを用いてスパーギヤを所定位置にロックするよ
うに設定される。より詳細に言うと、モータ52は、ス
パーギヤ56の回転軸70が通過する平面に対する垂直
交差からオフセットした平面内にウォーム54の回転軸
420(図14の上面図を参照)が位置するように、ハ
ウジング400に取り付けられる。このオフセット角L
1は、ウォーム54のネジ部のリード角L2に一致す
る。図14を検討することによって明らかなように、モ
ータ52のオリエンテーションによってモータ52の外
側(即ち図14の上方)への突出が領域422で示す量
だけ減少するが、モータの軸420が軸70と垂直に交
差するようにモータのオリエンテーションを設定した
(破線の)場合には、モータ52の外側への突出は減少
しないことになる。
【0074】ウォームのリード角L2と一致するように
オフセット角L1を設定することによって、ウォームの
ネジ部と接触する各歯135のほぼ全幅(図14にWで
表示)が、ウォームのネジ部の接触部分に対してほぼ均
等に位置することが保証される。例えば、振動によって
スパーギヤ56の意図せぬ回転が生じても、噛み合って
いるウォーム54を回転させる傾向は生じない。これ
は、スパーギヤの歯135によってウォームのネジ部に
加えられる力が、ウォームのネジ部の回転方向に対して
ほぼ垂直であるからであり、ギヤの歯とウォームのネジ
部との間の摩擦係数がリード角L2のタンジェントを超
えない限り、前記スパーギヤの歯135により加えられ
る力がウォームを回転させるということはない。この力
の分布によって、ウォームのネジ部の不必要な回転が防
止され、これにより、モータ52が起動されるまでスパ
ーギヤを所定位置にロックする。
【0075】好適な実施例に関連して本発明の原理を解
説し例示してきたが、こうした原理から逸脱することな
く、構成及び細部について本発明にさらに修正を加える
ことが可能であることは明らかである。従って、解説し
例示してきた実施例は、単なる例示のためのものであ
り、本発明の範囲を制限するためのものではないという
ことが理解されるべきである。本発明は、上記の特許請
求の範囲及びその思想に含まれると考えられる全ての実
施例及びその等価物を包含することを意図するものであ
る。
【0076】
【発明の効果】本発明は上述のように、黒ペン専用の構
成部分とカラーペン専用の構成部分とからサービス機構
を構成し、それら構成部分のオリエンテーションを調節
して、プリンタに取り付けられている特定のペンのサー
ビス(拭き取り及びキャッピング)を行うようにしたの
で、例えば、1つのワイパを用いてカラーペンと黒ペン
との両方を拭う場合に生じる可能性のあるインクの混濁
を防止することができ、インクジェットプリンティング
に用いられるペンの動作性を良好な状態に維持すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された組立後のサービス機
構を示す斜視図である。
【図2】サービス機構のベースを形成するプリンタシャ
シの一部を示す斜視図である。
【図3】サービス機構の主な移動構成部分であるそり及
びそのキャリアを示す分解斜視図である。
【図4】黒ペンがパーキング位置に向かって移動する際
にその拭き取りが行われることを示すサービス機構の側
面図である。
【図5】黒ペンがパーキング位置にある場合にそのキャ
ッピングが行われることを示すサービス機構の側面図で
ある。
【図6】従来のインクジェットペンの正面及び下側と、
プリンタのキャリジの一部とを示す斜視図である。
【図7】カラーペンがパーキング位置に向かって移動す
る際にその拭き取りが行われることを示すサービス機構
の側面図である。
【図8】黒ペンにキャッピングを行うためのキャップを
支持するそりを示す、図3のライン8−8における部分
断面斜視図である。
【図9】図8のそりの底面図である。
【図10】カラーペンにキャッピングを行うためのキャ
ップを支持するそりを示す斜視図である。
【図11】図10のライン11−11における部分断面
斜視図である。
【図12】図10のそりの底面図である。
【図13】ペンに拭き取りを行う区域に対してカラー用
ワイパが入出りする際にそのカラー用ワイパの先端を擦
りつけるクリーニング部材を示す部分拡大側面図であ
る。
【図14】そりのキャリアが取り付けられるスパーギヤ
と、モータに駆動されてスパーギヤを駆動するウォーム
との位置関係を示す上面図である。
【図15】スパーギヤの停止部を示す、図1のライン1
5−15における断面図である。
【図16】そりのキャリアをサービス機構のベースに固
定するのに用いられる掛け金を示す、図1のライン16
−16における断面図である。
【符号の説明】
サービス機構20 シャシ22 黒ペン26 カラーペン29 黒用ワイパ40 黒用キャップ42 カラー用ワイパ44 カラー用キャップ46 キャリア48 モータ52 ウォーム54 スパーギヤ56 黒用そり58 カラー用そり60
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイ・ピー・ハーモン アメリカ合衆国ワシントン州98686ヴァン クーヴァー,ノース・イースト・サーティ ファースト・アヴェニュー・10700 (72)発明者 クリス・エム・イングリッシュ アメリカ合衆国ワシントン州98684ヴァン クーヴァー,ナンバー・ダブリュ−2,サ ウス・イースト・ナインティーンス・スト リート・13314 (72)発明者 ウェン−リ・ス アメリカ合衆国ワシントン州98684ヴァン クーヴァー,ナンバー・ビー23,サウス・ イースト・パーク・クレスト・アヴェニュ ー・900

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つのサービス構成部分のうち
    の選択された一方を、プリンタ内に設けられたペンが通
    過する経路に沿った第1の位置に位置決めするための装
    置であって、この装置が、 前記経路に隣接して配設されたキャリア機構と、 前記キャリア機構に取り付けられた第1のサービス構成
    部分と、 前記キャリア機構に取り付けられた第2のサービス構成
    部分と、 前記第1のサービス構成部分が前記ペンと接触するよう
    に前記第1の位置に位置決めされる第1のオリエンテー
    ションと、前記第2のサービス構成部分がペンと接触す
    るように前記第1の位置に位置決めされる第2のオリエ
    ンテーションとの間で前記キャリア機構を移動させる駆
    動手段と、よりなることを特徴とする、インクジェット
    プリンタ用のサービス機構。
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