JPH05205011A - 回路基板の配線パターン決定方法及び回路基板 - Google Patents
回路基板の配線パターン決定方法及び回路基板Info
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- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 局所的な特定方向の混雑を緩和すること、短
い配線長にすること、高い配線率で配線パターンを決定
すること。 【構成】 配線領域を複数の領域に分割し(92)、各
々の分割領域においてx方向およびy方向の通過本数を
算出し局所的な混雑を認識する(931)。いずれの方
向も混雑しない領域ではxy原則に従い、例えばx方向
が混雑する領域ではxy原則を崩して両層ともx方向に
配線する(932)。この場合、xy原則を崩したこと
により新たに通過可能となる本数(”効能”)が、xy
原則を崩したことによりy方向に通過不能となる本
数(”副作用”)よりも大きいときのみ、xy原則を崩
すことにする。これにより決定された各分割領域ごとの
配線方向に従って、迷走法により配線パターンを決定す
る(95)。
い配線長にすること、高い配線率で配線パターンを決定
すること。 【構成】 配線領域を複数の領域に分割し(92)、各
々の分割領域においてx方向およびy方向の通過本数を
算出し局所的な混雑を認識する(931)。いずれの方
向も混雑しない領域ではxy原則に従い、例えばx方向
が混雑する領域ではxy原則を崩して両層ともx方向に
配線する(932)。この場合、xy原則を崩したこと
により新たに通過可能となる本数(”効能”)が、xy
原則を崩したことによりy方向に通過不能となる本
数(”副作用”)よりも大きいときのみ、xy原則を崩
すことにする。これにより決定された各分割領域ごとの
配線方向に従って、迷走法により配線パターンを決定す
る(95)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板、マル
チチップモジュール、半導体集積回路装置などの回路基
板に定義されたネットの配線パターンを決定する回路基
板の配線パターン決定方法に関し、特に、局所的な配線
混雑を解消し、短い配線長で高密度の配線パターンを自
動決定するのに好適な配線パターン決定方法に関する。
チチップモジュール、半導体集積回路装置などの回路基
板に定義されたネットの配線パターンを決定する回路基
板の配線パターン決定方法に関し、特に、局所的な配線
混雑を解消し、短い配線長で高密度の配線パターンを自
動決定するのに好適な配線パターン決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回路基板上に定義される所定のピンを電
気的に接続するネットを、効率的に配線するための技術
として、従来から、「xy原則」と呼ばれる手法が広く
用いられている。ここで、xy原則とは、直交する2つ
の方向x,yをそれぞれ2つの配線層に割り当て、各配
線層では主としてその方向に配線パターンを形成すると
いう原則である。例えば、第1層ではx方向に配線し、
第2層ではy方向に配線し、第1層上を走行する配線パ
ターンと第2層上を走行する配線パターンの接続はビア
ホールにより行う。
気的に接続するネットを、効率的に配線するための技術
として、従来から、「xy原則」と呼ばれる手法が広く
用いられている。ここで、xy原則とは、直交する2つ
の方向x,yをそれぞれ2つの配線層に割り当て、各配
線層では主としてその方向に配線パターンを形成すると
いう原則である。例えば、第1層ではx方向に配線し、
第2層ではy方向に配線し、第1層上を走行する配線パ
ターンと第2層上を走行する配線パターンの接続はビア
ホールにより行う。
【0003】このようなxy原則が広く用いられてきた
理由の1つは、配線パターンを整然と収容することがで
き、配線率を高めることができるからである。仮りに、
xy原則を用いず、各々の層において全方向へ自由に配
線させたとすると、先に決めた配線パターンが後続の配
線パターンの障害となり、配線不能が多発することにな
る。
理由の1つは、配線パターンを整然と収容することがで
き、配線率を高めることができるからである。仮りに、
xy原則を用いず、各々の層において全方向へ自由に配
線させたとすると、先に決めた配線パターンが後続の配
線パターンの障害となり、配線不能が多発することにな
る。
【0004】しかし、高密度の配線に有効なxy原則を
用いる場合にあっても、次に述べるような問題がある。
用いる場合にあっても、次に述べるような問題がある。
【0005】まず第1に、特定の同一方向の配線要求本
数が非常に多い場合、又はx方向とy方向の配線要求本
数に偏りがある場合は、要求される配線パターンの全部
を収容しきれず、配線不能が生じるという問題がある。
つまり、図30(a)に示す配線パターン例のように、
配線領域2におけるx方向の配線要求本数が非常に多
く、x方向の配線トラックをすべて使用しても、一部の
ネット(P1-P1'、P2-P2'、P3-P3')が配線不能と
なる。
数が非常に多い場合、又はx方向とy方向の配線要求本
数に偏りがある場合は、要求される配線パターンの全部
を収容しきれず、配線不能が生じるという問題がある。
つまり、図30(a)に示す配線パターン例のように、
配線領域2におけるx方向の配線要求本数が非常に多
く、x方向の配線トラックをすべて使用しても、一部の
ネット(P1-P1'、P2-P2'、P3-P3')が配線不能と
なる。
【0006】第2に、配線領域全体としてはx方向とy
方向の配線要求本数のバランスがとれていても、局所的
に特定の同一方向の配線が集中すると、一部の配線パタ
ーンを迂回して形成しなければならない問題がある。つ
まり、図30(b)に示す例のように、x方向の配線が
配線領域2の中央部に集中しているため、一部のネット
(P1-P1'、P2-P2'、P3-P3')の配線パターンを、
その領域を迂回させて形成しなければならない。
方向の配線要求本数のバランスがとれていても、局所的
に特定の同一方向の配線が集中すると、一部の配線パタ
ーンを迂回して形成しなければならない問題がある。つ
まり、図30(b)に示す例のように、x方向の配線が
配線領域2の中央部に集中しているため、一部のネット
(P1-P1'、P2-P2'、P3-P3')の配線パターンを、
その領域を迂回させて形成しなければならない。
【0007】このような問題を解決するため、従来いく
つかの手法が提案されている。まず第1の手法として
は、各々のネットの両端のピンを結ぶ直線の角度を求
め、その角度分布に応じて、回路基板の各配線層の配線
方向を決定するものである。例えば、特開昭54−79
472公報に記載された手法では、配線層をxyxyと
いうようにx方向層とy方向層とを交互に積層すること
に代えて、ネットの角度分布に応じて各配線層の配線方
向を任意に決定するようにしている。例えば、x方向に
近い角度のネットが多い場合、x方向層の数を多くし、
配線層をxxxyとする。逆に、y方向に近い角度のネ
ットが多い場合は、y方向層の数を多くし、配線層をx
yyyとする。
つかの手法が提案されている。まず第1の手法として
は、各々のネットの両端のピンを結ぶ直線の角度を求
め、その角度分布に応じて、回路基板の各配線層の配線
方向を決定するものである。例えば、特開昭54−79
472公報に記載された手法では、配線層をxyxyと
いうようにx方向層とy方向層とを交互に積層すること
に代えて、ネットの角度分布に応じて各配線層の配線方
向を任意に決定するようにしている。例えば、x方向に
近い角度のネットが多い場合、x方向層の数を多くし、
配線層をxxxyとする。逆に、y方向に近い角度のネ
ットが多い場合は、y方向層の数を多くし、配線層をx
yyyとする。
【0008】また、特開平2−127772公報にも上
記公報と同様、ネットの角度分布に応じて回路基板にお
ける各配線層の配線方向を決定するようにすることが記
載されている。ただ、配線領域を複数の領域に分割し、
各分割領域毎に適当な配線方向を決定するようにしてい
る点で、上記公報に記載された手法と異なるが、各分割
領域における配線方向の決定は、上記公報に類似した方
法を用いている。すなわち、各分割領域に両端のピン
が”含まれる”ようなネットについて、ピンを結ぶ直線
の角度を求め、その角度分布に応じて配線方向を決定す
る。例えば、回路基板の左半分の領域にはx方向に近い
角度のネットが多く、右半分の領域には45°方向に近
い角度のネットが多い場合、回路基板の左半分の領域で
は、2つの配線層のうち一方の層の配線方向をx方向と
定め、右半分の領域では、2つの配線層のうち一方の層
の配線方向を45°方向と定め、それぞれ他の一方の層
の配線方向は任意とするものである。この手法は、ピン
を含めてネット全体が完全に含まれ、かつ他のネットの
配線を含まない分割領域が設定できる場合のみ有効であ
る。つまり、あたかも複数の回路基板が単純に接続され
ているかのように、分割領域の各々が独立しており、領
域間をまたがるネットが少ない回路基板の配線パターン
決定には有効な方法であると考える。
記公報と同様、ネットの角度分布に応じて回路基板にお
ける各配線層の配線方向を決定するようにすることが記
載されている。ただ、配線領域を複数の領域に分割し、
各分割領域毎に適当な配線方向を決定するようにしてい
る点で、上記公報に記載された手法と異なるが、各分割
領域における配線方向の決定は、上記公報に類似した方
法を用いている。すなわち、各分割領域に両端のピン
が”含まれる”ようなネットについて、ピンを結ぶ直線
の角度を求め、その角度分布に応じて配線方向を決定す
る。例えば、回路基板の左半分の領域にはx方向に近い
角度のネットが多く、右半分の領域には45°方向に近
い角度のネットが多い場合、回路基板の左半分の領域で
は、2つの配線層のうち一方の層の配線方向をx方向と
定め、右半分の領域では、2つの配線層のうち一方の層
の配線方向を45°方向と定め、それぞれ他の一方の層
の配線方向は任意とするものである。この手法は、ピン
を含めてネット全体が完全に含まれ、かつ他のネットの
配線を含まない分割領域が設定できる場合のみ有効であ
る。つまり、あたかも複数の回路基板が単純に接続され
ているかのように、分割領域の各々が独立しており、領
域間をまたがるネットが少ない回路基板の配線パターン
決定には有効な方法であると考える。
【0009】第2の手法としては、全方向へ自由に配線
する手法を高度化したものである。この手法は、単に全
方向へ自由に配線するだけではかえって配線能力が低下
する事実に鑑み、取り外し再配線による繰り返し改良処
理を付加して高配線率の達成を図るものである。例え
ば、文献(R. Linsker, "An Iterative-Improvement Pe
nalty-Function Driven Wire Routing System", IBM J.
Res. Develop. , vol. 28, no. 5, pp. 613-624, 198
4.)に記載されているフリー・フォーム・ワイヤリング
(Free-form wiring)と呼ばれている手法(同文献のp
p. 615-616参照)は、xy原則に束縛されずに全方向の
配線を行い、1つの配線パターンを取り外してはそれを
再配線するという処理を繰り返すことにより、高配線率
の達成を図るものである。
する手法を高度化したものである。この手法は、単に全
方向へ自由に配線するだけではかえって配線能力が低下
する事実に鑑み、取り外し再配線による繰り返し改良処
理を付加して高配線率の達成を図るものである。例え
ば、文献(R. Linsker, "An Iterative-Improvement Pe
nalty-Function Driven Wire Routing System", IBM J.
Res. Develop. , vol. 28, no. 5, pp. 613-624, 198
4.)に記載されているフリー・フォーム・ワイヤリング
(Free-form wiring)と呼ばれている手法(同文献のp
p. 615-616参照)は、xy原則に束縛されずに全方向の
配線を行い、1つの配線パターンを取り外してはそれを
再配線するという処理を繰り返すことにより、高配線率
の達成を図るものである。
【0010】その他、関連のある従来技術として、特開
平2−90368公報に記載された手法がある。この手
法は、ネットの端子(ピン)が表面実装形部品に属する
ものである場合、その部品の辺の近傍において配線方向
を縦方向すなわち辺に垂直な方向に定めるようにしてい
る。
平2−90368公報に記載された手法がある。この手
法は、ネットの端子(ピン)が表面実装形部品に属する
ものである場合、その部品の辺の近傍において配線方向
を縦方向すなわち辺に垂直な方向に定めるようにしてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、いず
れもxy原則に従って配線パターンを決定する方法の問
題を解決するために提案されたのである。しかし、上記
従来技術には、次に述べるような問題が残る。以下、図
31を参照しながら説明する。図31は、配線パターン
決定方法の対象となる回路基板の例を示すものである。
同図において、回路基板1は2つの配線層を有する回路
基板であり、回路基板1上に配線パターンの形成が許さ
れる配線領域2が設定される。また、回路基板1には接
続すべき所定のピン3と3’を結ぶネット4が複数定義
されている。図は、配線パターン決定処理を実行する前
の状態を表しており、各々のネット4はピン3,3’を
結ぶ曲線として表されている。配線領域2の右上の領域
Aではx方向の配線要求量が多いので、x方向が混雑す
ると予想される。一方、左下の領域Bではy方向の配線
要求量が多いので、y方向が混雑すると予想される。
れもxy原則に従って配線パターンを決定する方法の問
題を解決するために提案されたのである。しかし、上記
従来技術には、次に述べるような問題が残る。以下、図
31を参照しながら説明する。図31は、配線パターン
決定方法の対象となる回路基板の例を示すものである。
同図において、回路基板1は2つの配線層を有する回路
基板であり、回路基板1上に配線パターンの形成が許さ
れる配線領域2が設定される。また、回路基板1には接
続すべき所定のピン3と3’を結ぶネット4が複数定義
されている。図は、配線パターン決定処理を実行する前
の状態を表しており、各々のネット4はピン3,3’を
結ぶ曲線として表されている。配線領域2の右上の領域
Aではx方向の配線要求量が多いので、x方向が混雑す
ると予想される。一方、左下の領域Bではy方向の配線
要求量が多いので、y方向が混雑すると予想される。
【0012】このような局所的に配線の混雑が予想され
る場合は、前記特開昭54−79472公報に記載され
たような方法、つまり、ネットの角度分布に応じて回路
基板における各配線層の配線方向を決定する方法は、有
効に対応できないという問題がある。すなわち、図31
に示す例のように、領域Aではx方向の配線要求量が多
く、別の領域Bではy方向の配線要求量が多いが、配線
領域2の全体としてはx方向の配線要求量とy方向の配
線要求量との間に偏りがない場合、通常のxy原則に従
って配線可能であるという結論が導かれてしまう。しか
し、図31の例をxy原則に従って配線すれば、領域A
でx方向の配線トラックが不足し、左下の領域Bではy
方向の配線トラックが不足する場合があるから、そのよ
うな結論は妥当でない。
る場合は、前記特開昭54−79472公報に記載され
たような方法、つまり、ネットの角度分布に応じて回路
基板における各配線層の配線方向を決定する方法は、有
効に対応できないという問題がある。すなわち、図31
に示す例のように、領域Aではx方向の配線要求量が多
く、別の領域Bではy方向の配線要求量が多いが、配線
領域2の全体としてはx方向の配線要求量とy方向の配
線要求量との間に偏りがない場合、通常のxy原則に従
って配線可能であるという結論が導かれてしまう。しか
し、図31の例をxy原則に従って配線すれば、領域A
でx方向の配線トラックが不足し、左下の領域Bではy
方向の配線トラックが不足する場合があるから、そのよ
うな結論は妥当でない。
【0013】また、前記特開平2−127772公報に
記載された方法によれば、図31に示された回路基板の
ように、領域間をまたがるネットが少なくなるよう明確
に領域分割できない回路基板に対しては、各々の領域に
対して適切な配線方向を定めることが難しいという問題
がある。また、仮に、回路基板を独立した領域に分割で
きた場合でも、それら領域の内部に存在する局所的に配
線混雑には対処できないという問題がある。
記載された方法によれば、図31に示された回路基板の
ように、領域間をまたがるネットが少なくなるよう明確
に領域分割できない回路基板に対しては、各々の領域に
対して適切な配線方向を定めることが難しいという問題
がある。また、仮に、回路基板を独立した領域に分割で
きた場合でも、それら領域の内部に存在する局所的に配
線混雑には対処できないという問題がある。
【0014】したがって、ネットの角度分布に応じて回
路基板における各配線層の配線方向を決定する従来の方
法は、いずれも全体的な配線混雑を緩和することが可能
であるが、局所的な配線混雑は解消することができない
という問題がある。
路基板における各配線層の配線方向を決定する従来の方
法は、いずれも全体的な配線混雑を緩和することが可能
であるが、局所的な配線混雑は解消することができない
という問題がある。
【0015】一方、前記従来技術のうち、全方向へ自由
に配線する手法に、取り外し再配線による繰り返し改良
処理を付加した手法によれば、許される有限の時間内に
最適解が得られるとは限らないという問題を有する。こ
れは、改良処理の過程において不適当な局所解に陥る可
能性をもつことによる。この局所解に陥るという問題
は、上記文献(R. Linsker)の619ページの"Comments o
n simulated annealingand related methods"において
論じられているように、シミュレーテッド・アニーリン
グ法などの確率論的手法を用いれば解決可能と言われて
いる。しかし、許される有限時間内に最適解が得られる
保証はない。なぜなら、このアプローチによれば、最適
解つまり高密度の配線パターンを得るためには一時的に
大きくポテンシャルを増加させなければならないからで
ある。これを示す例として、ある初期解を確率論的手法
により改良することを考える。最適解を得るには、例え
ば、ある領域をx方向に通る数10本の配線パターンを
別の領域に移動した後、その領域に他の数10本の配線
パターンをy方向に通過させる、といった処理が実行さ
れなければない。ところが、この数10本の配線パター
ンが完全に移動されるまでは、この領域にy方向の配線
パターンを通せないわけであるから、一般には処理が完
結するまでポテンシャルが増加し続ける。つまり、最適
な状態に導くには大きなポテンシャル増加が必要であ
り、これは計算量を増大させる。
に配線する手法に、取り外し再配線による繰り返し改良
処理を付加した手法によれば、許される有限の時間内に
最適解が得られるとは限らないという問題を有する。こ
れは、改良処理の過程において不適当な局所解に陥る可
能性をもつことによる。この局所解に陥るという問題
は、上記文献(R. Linsker)の619ページの"Comments o
n simulated annealingand related methods"において
論じられているように、シミュレーテッド・アニーリン
グ法などの確率論的手法を用いれば解決可能と言われて
いる。しかし、許される有限時間内に最適解が得られる
保証はない。なぜなら、このアプローチによれば、最適
解つまり高密度の配線パターンを得るためには一時的に
大きくポテンシャルを増加させなければならないからで
ある。これを示す例として、ある初期解を確率論的手法
により改良することを考える。最適解を得るには、例え
ば、ある領域をx方向に通る数10本の配線パターンを
別の領域に移動した後、その領域に他の数10本の配線
パターンをy方向に通過させる、といった処理が実行さ
れなければない。ところが、この数10本の配線パター
ンが完全に移動されるまでは、この領域にy方向の配線
パターンを通せないわけであるから、一般には処理が完
結するまでポテンシャルが増加し続ける。つまり、最適
な状態に導くには大きなポテンシャル増加が必要であ
り、これは計算量を増大させる。
【0016】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
ることを課題とするものであり、その第1の目的とする
ところは、局所的に特定の配線方向が混雑する場合に、
その混雑を緩和して、高配線率で配線パターンを決定で
きる回路基板の配線パターン決定方法を提供することに
ある。
ることを課題とするものであり、その第1の目的とする
ところは、局所的に特定の配線方向が混雑する場合に、
その混雑を緩和して、高配線率で配線パターンを決定で
きる回路基板の配線パターン決定方法を提供することに
ある。
【0017】また、本発明の第2の目的は、上記第1の
目的に加え、短い配線長の配線パターンを決定できる回
路基板の配線パターン決定方法を提供することにある。
目的に加え、短い配線長の配線パターンを決定できる回
路基板の配線パターン決定方法を提供することにある。
【0018】本発明の第3の目的は、上記本発明の方法
により決定された高い密度の配線パターンを有する回路
基板を提供することにある。
により決定された高い密度の配線パターンを有する回路
基板を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の配線パターン決定方法は、複数の配線層を
有する回路基板に定義された複数のネットの配線経路を
決定するにあたり、前記回路基板に設定された配線領域
を複数の領域に分割し、該各分割領域における同一配線
方向の混雑の程度に応じて、前記各分割領域ごとに前記
各配線層の配線方向を決定し、該決定に従って前記各ネ
ットの配線経路を決定することを特徴とする。
め、本発明の配線パターン決定方法は、複数の配線層を
有する回路基板に定義された複数のネットの配線経路を
決定するにあたり、前記回路基板に設定された配線領域
を複数の領域に分割し、該各分割領域における同一配線
方向の混雑の程度に応じて、前記各分割領域ごとに前記
各配線層の配線方向を決定し、該決定に従って前記各ネ
ットの配線経路を決定することを特徴とする。
【0020】この場合において、配線の混雑の程度を判
断する手順として、各配線層の標準配線方向をそれぞれ
設定し、該標準配線方向に従って各ネットの仮想経路を
設定し、該仮想経路に基づいて各分割領域を通る配線の
要求本数を配線方向ごとに予測し、該予測に基づいて各
分割領域における同一配線方向の混雑の程度を求めるよ
うにすることができる。
断する手順として、各配線層の標準配線方向をそれぞれ
設定し、該標準配線方向に従って各ネットの仮想経路を
設定し、該仮想経路に基づいて各分割領域を通る配線の
要求本数を配線方向ごとに予測し、該予測に基づいて各
分割領域における同一配線方向の混雑の程度を求めるよ
うにすることができる。
【0021】また、配線の混雑の程度に応じて、各分割
領域ごとに各配線層の配線方向を決定する手順として
は、前記各分割領域における同一配線方向の混雑度を求
め、前記各分割領域ごとに混雑度の低い配線方向の配線
層を混雑度の高い配線方向の配線層に変更して、前記混
雑を緩和するようにすることができる。この場合におい
て、変更すると寧ろ混雑度の低い配線層の混雑度の方が
高くなる場合は変更しないことが好ましい。
領域ごとに各配線層の配線方向を決定する手順として
は、前記各分割領域における同一配線方向の混雑度を求
め、前記各分割領域ごとに混雑度の低い配線方向の配線
層を混雑度の高い配線方向の配線層に変更して、前記混
雑を緩和するようにすることができる。この場合におい
て、変更すると寧ろ混雑度の低い配線層の混雑度の方が
高くなる場合は変更しないことが好ましい。
【0022】また、配線の混雑の程度に応じて、各分割
領域ごとに各配線層の配線方向を決定する他の手順とし
ては、各分割領域を通る同一配線方向の配線要求本数の
予測値と、当該分割領域の標準配線方向に従った配線容
量とを比較し、予測値が配線容量を超過する本数に応じ
て、当該分割領域の他の配線方向の配線層を、配線容量
を超過する配線の配線方向に変更して、混雑を緩和する
ようにすることができる。この場合において、変更する
と寧ろ他の配線方向の配線層の配線要求本数の予測値が
当該配線層の配線容量を超過する本数の方が大きくなる
場合は変更しないことが好ましい。
領域ごとに各配線層の配線方向を決定する他の手順とし
ては、各分割領域を通る同一配線方向の配線要求本数の
予測値と、当該分割領域の標準配線方向に従った配線容
量とを比較し、予測値が配線容量を超過する本数に応じ
て、当該分割領域の他の配線方向の配線層を、配線容量
を超過する配線の配線方向に変更して、混雑を緩和する
ようにすることができる。この場合において、変更する
と寧ろ他の配線方向の配線層の配線要求本数の予測値が
当該配線層の配線容量を超過する本数の方が大きくなる
場合は変更しないことが好ましい。
【0023】また、前記分割領域は矩形が好ましく、こ
の場合の標準配線方向は矩形の分割領域の辺に平行な直
交2軸方向x,yに設定するのが好ましいが、これに限
らず前記直交2軸を含む対称な4軸方向に設定して、辺
に対して斜めの配線方向を含めることもできる。
の場合の標準配線方向は矩形の分割領域の辺に平行な直
交2軸方向x,yに設定するのが好ましいが、これに限
らず前記直交2軸を含む対称な4軸方向に設定して、辺
に対して斜めの配線方向を含めることもできる。
【0024】また、前記仮想経路に基づいて各分割領域
の配線混雑度を求めて、その分割領域の配線方向を決定
するにあたり、各ネットの仮想経路を複数設定するとと
もに、該各仮想経路が採用される確率を設定し、各仮想
経路が通る各分割領域ごとに、当該分割領域を通る全部
の仮想経路の確率を合計して配線方向ごとの配線要求本
数として予測し、混雑の程度を判断するにあたり、各分
割領域ごとに前記複数の配線層の配線方向の組合せ候補
を列挙し、該各組合せ候補について予測した配線要求本
数を用いて当該分割領域における各配線方向の混雑の程
度を求め、該求めた混雑の程度が最も小さい前記組合せ
候補を各分割領域ごとに前記各配線層の配線方向として
決定するようにすることができる。この場合、仮想経路
の確率は、想定できる最短距離の仮想経路の数に基づい
て設定するものとし、仮想経路が直線の場合は確率を
「1」とし、仮想経路が折線であってかつ許容する曲が
り数をn箇(だだし、nは自然数)に設定する場合は、
各曲がり数nごとに想定される仮想経路の群に対してそ
れぞれ群確率を配分し、さらに各群内の同一曲がり数の
仮想経路の数で前記群確率を割った確率を各仮想経路の
確率に設定する。例えば、最短距離の仮想経路が直線の
ときは確率「1」とし、折れ曲がり数を2まで許容する
場合、折れ曲がりが1つのときは仮想経路群に対して確
率「0.5」を、折れ曲がりが2つの仮想経路群に対し
て「0.5」を配分し、それぞれの群内の各仮想経路の
確率は、群内全体の仮想経路の数で群確率「0.5」を
割った値に設定する。
の配線混雑度を求めて、その分割領域の配線方向を決定
するにあたり、各ネットの仮想経路を複数設定するとと
もに、該各仮想経路が採用される確率を設定し、各仮想
経路が通る各分割領域ごとに、当該分割領域を通る全部
の仮想経路の確率を合計して配線方向ごとの配線要求本
数として予測し、混雑の程度を判断するにあたり、各分
割領域ごとに前記複数の配線層の配線方向の組合せ候補
を列挙し、該各組合せ候補について予測した配線要求本
数を用いて当該分割領域における各配線方向の混雑の程
度を求め、該求めた混雑の程度が最も小さい前記組合せ
候補を各分割領域ごとに前記各配線層の配線方向として
決定するようにすることができる。この場合、仮想経路
の確率は、想定できる最短距離の仮想経路の数に基づい
て設定するものとし、仮想経路が直線の場合は確率を
「1」とし、仮想経路が折線であってかつ許容する曲が
り数をn箇(だだし、nは自然数)に設定する場合は、
各曲がり数nごとに想定される仮想経路の群に対してそ
れぞれ群確率を配分し、さらに各群内の同一曲がり数の
仮想経路の数で前記群確率を割った確率を各仮想経路の
確率に設定する。例えば、最短距離の仮想経路が直線の
ときは確率「1」とし、折れ曲がり数を2まで許容する
場合、折れ曲がりが1つのときは仮想経路群に対して確
率「0.5」を、折れ曲がりが2つの仮想経路群に対し
て「0.5」を配分し、それぞれの群内の各仮想経路の
確率は、群内全体の仮想経路の数で群確率「0.5」を
割った値に設定する。
【0025】更に、上記仮想経路の確率に基づいて配線
方向を決定するにあたり、各分割領域の配線方向ごとの
要求配線本数のばらつきを示す標準偏差を求め、該標準
偏差を小さくするように仮想経路の確率を変更する処理
を繰返すことが好ましい。
方向を決定するにあたり、各分割領域の配線方向ごとの
要求配線本数のばらつきを示す標準偏差を求め、該標準
偏差を小さくするように仮想経路の確率を変更する処理
を繰返すことが好ましい。
【0026】また、上記第2の目的を達成する本発明の
配線パターン決定方法は、配線層ごとに配線領域を配線
単位領域(配線トラックに相当する)に格子状に区分し
てなる格子点テーブルを作成し、該各格子点テーブルの
格子点ごとに、上記いずれかの方法で決定された分割領
域ごとの各配線層の配線方向に従って配線方向を設定す
るとともに、各ネットのピンの位置及び既配線済み等の
使用済みフラグを設定し、各ネットに属する一のピンの
格子点から各格子点に設定されている配線方向に従っ
て、他の配線層にかかる格子点を含め隣接する格子点を
順次経由して当該ネットに属する他のピンに至る経路を
複数求め、該求めた複数の経路のうち最短の経路を当該
ネットの配線経路として決定し、該決定された配線経路
が通る前記格子点テーブルの格子点に使用済みフラグを
立てるようにして、配線パターンを決定することを特徴
とする。この場合において、最短の経路か否かを判断す
るにあたり、他の配線層に属する隣接格子点に移行する
場合は、同一の配線層の隣接格子点に進む場合の経路よ
りも長く評価することが好ましい。
配線パターン決定方法は、配線層ごとに配線領域を配線
単位領域(配線トラックに相当する)に格子状に区分し
てなる格子点テーブルを作成し、該各格子点テーブルの
格子点ごとに、上記いずれかの方法で決定された分割領
域ごとの各配線層の配線方向に従って配線方向を設定す
るとともに、各ネットのピンの位置及び既配線済み等の
使用済みフラグを設定し、各ネットに属する一のピンの
格子点から各格子点に設定されている配線方向に従っ
て、他の配線層にかかる格子点を含め隣接する格子点を
順次経由して当該ネットに属する他のピンに至る経路を
複数求め、該求めた複数の経路のうち最短の経路を当該
ネットの配線経路として決定し、該決定された配線経路
が通る前記格子点テーブルの格子点に使用済みフラグを
立てるようにして、配線パターンを決定することを特徴
とする。この場合において、最短の経路か否かを判断す
るにあたり、他の配線層に属する隣接格子点に移行する
場合は、同一の配線層の隣接格子点に進む場合の経路よ
りも長く評価することが好ましい。
【0027】また、上記第3の目的を達成する本発明の
回路基板は、層状に形成された複数の配線層を有し、一
の配線層に周囲の配線方向と異なる配線方向の配線パタ
ーンが形成された少なくとも1つの矩形領域が認識さ
れ、該矩形領域を細かな矩形領域に細分したとき、各細
分矩形領域に全てのピンが含まれるネットの数よりも、
当該細分矩形領域の境界を通過する配線パターンの数を
多く形成したのである。この場合において、複数の配線
層の相互に隣接する層間にあって、少なくとも配線方向
が同一の領域に導電性を有する層が挿入することが好ま
しい。
回路基板は、層状に形成された複数の配線層を有し、一
の配線層に周囲の配線方向と異なる配線方向の配線パタ
ーンが形成された少なくとも1つの矩形領域が認識さ
れ、該矩形領域を細かな矩形領域に細分したとき、各細
分矩形領域に全てのピンが含まれるネットの数よりも、
当該細分矩形領域の境界を通過する配線パターンの数を
多く形成したのである。この場合において、複数の配線
層の相互に隣接する層間にあって、少なくとも配線方向
が同一の領域に導電性を有する層が挿入することが好ま
しい。
【0028】
【作用】このように構成されることから、本発明の配線
パターン決定方法によれば、次に説明するように上記本
発明の目的を達成することができる。まず、本発明は、
回路基板に設定された配線領域を複数の領域に分割し、
該各分割領域における同一配線方向の混雑の程度に応じ
て、前記各分割領域ごとに前記各配線層の配線方向を決
定し、該決定に従って前記各ネットの配線経路を決定す
るようにしていることから、局所的に特定の配線方向が
混雑する場合に、その混雑を緩和して、高配線率で配線
パターンを決定できる。
パターン決定方法によれば、次に説明するように上記本
発明の目的を達成することができる。まず、本発明は、
回路基板に設定された配線領域を複数の領域に分割し、
該各分割領域における同一配線方向の混雑の程度に応じ
て、前記各分割領域ごとに前記各配線層の配線方向を決
定し、該決定に従って前記各ネットの配線経路を決定す
るようにしていることから、局所的に特定の配線方向が
混雑する場合に、その混雑を緩和して、高配線率で配線
パターンを決定できる。
【0029】このことについて、図2乃至図7に示した
具体例を参照しながら説明する。まず、本発明の配線パ
ターン決定方法は、配線パターン決定処理に先立って配
線領域のどの部分がどの方向に混雑しているかを認識す
るため、図2に示したように配線領域2を辺に平行な直
交2軸方向x,yに沿って縦横に分割し、各々の分割領
域5において、その領域をx方向に通過すると予想され
る本数(x方向要求本数)、およびy方向に通過すると
予想される本数(y方向要求本数)とを見積もる。そし
て、各々の分割領域において、要求本数の値からxy原
則を崩すか否かを決定する。図2では、領域R1におい
てx方向が混雑するので、領域R1に属する2つの分割
領域では両方の配線層でx方向に配線すると定める。ま
た、領域R2ではy方向が混雑するので、領域R2に属
する4つの分割領域では、両方の配線層でy方向に配線
すると定める。このように、分割領域毎に各配線層の配
線方向を決定した後、定められた配線方向に従って各ネ
ットの配線パターンを決定する。すなわち、定められた
配線方向とは異なる方向に走行する配線パターンの発生
を抑制しながら配線パターン決定を行う。
具体例を参照しながら説明する。まず、本発明の配線パ
ターン決定方法は、配線パターン決定処理に先立って配
線領域のどの部分がどの方向に混雑しているかを認識す
るため、図2に示したように配線領域2を辺に平行な直
交2軸方向x,yに沿って縦横に分割し、各々の分割領
域5において、その領域をx方向に通過すると予想され
る本数(x方向要求本数)、およびy方向に通過すると
予想される本数(y方向要求本数)とを見積もる。そし
て、各々の分割領域において、要求本数の値からxy原
則を崩すか否かを決定する。図2では、領域R1におい
てx方向が混雑するので、領域R1に属する2つの分割
領域では両方の配線層でx方向に配線すると定める。ま
た、領域R2ではy方向が混雑するので、領域R2に属
する4つの分割領域では、両方の配線層でy方向に配線
すると定める。このように、分割領域毎に各配線層の配
線方向を決定した後、定められた配線方向に従って各ネ
ットの配線パターンを決定する。すなわち、定められた
配線方向とは異なる方向に走行する配線パターンの発生
を抑制しながら配線パターン決定を行う。
【0030】図3乃至図5は、本発明の配線パターン決
定方法により得られた配線パターンの具体例を示してい
る。図3は、第1の配線層(以下、第1層という)上の
配線7Xを実線で、第2の配線層(以下、第2層とい
う)上の配線7Yを破線で示している。ビアホール8
は、第1層上の配線7Xと第2層上の配線7とを接続す
るために設けられている。図4と図5は、それぞれ第1
層上の配線と第2層上の配線を別々に示したものであ
る。図4から判るように、y方向の混雑した領域R2で
は、xy原則に従わずにy方向に配線パターンが形成さ
れている。また、図5から判るように、x方向の混雑し
た領域R1では、xy原則に従わずにx方向に配線パタ
ーンが形成されている。
定方法により得られた配線パターンの具体例を示してい
る。図3は、第1の配線層(以下、第1層という)上の
配線7Xを実線で、第2の配線層(以下、第2層とい
う)上の配線7Yを破線で示している。ビアホール8
は、第1層上の配線7Xと第2層上の配線7とを接続す
るために設けられている。図4と図5は、それぞれ第1
層上の配線と第2層上の配線を別々に示したものであ
る。図4から判るように、y方向の混雑した領域R2で
は、xy原則に従わずにy方向に配線パターンが形成さ
れている。また、図5から判るように、x方向の混雑し
た領域R1では、xy原則に従わずにx方向に配線パタ
ーンが形成されている。
【0031】次に、図6と図7を用いて、分割領域5毎
に各配線層の配線方向を決定するための基準について説
明する。つまり、xy原則を崩すか否かを決定するため
の基準を説明する。説明を具体的にするために、ある分
割領域5においてx方向が混雑する場合を考える。この
とき、xy原則を崩してx方向の配線容量を増加させる
ことにより、xy原則に従えば通過できなかった配線が
新たに通過可能となる。これを、xy原則を崩したこと
による”効能”と呼ぶ。しかし、一方では、xy原則を
崩すことにより、一部の配線パターンが分割領域をy方
向に通過できなくなる。これを、xy原則を崩したこと
による”副作用”と呼ぶ。本発明の配線パターン決定方
法は、上記の”効能”が”副作用”よりも大きい場合の
みxy原則を崩すのを基本とする。
に各配線層の配線方向を決定するための基準について説
明する。つまり、xy原則を崩すか否かを決定するため
の基準を説明する。説明を具体的にするために、ある分
割領域5においてx方向が混雑する場合を考える。この
とき、xy原則を崩してx方向の配線容量を増加させる
ことにより、xy原則に従えば通過できなかった配線が
新たに通過可能となる。これを、xy原則を崩したこと
による”効能”と呼ぶ。しかし、一方では、xy原則を
崩すことにより、一部の配線パターンが分割領域をy方
向に通過できなくなる。これを、xy原則を崩したこと
による”副作用”と呼ぶ。本発明の配線パターン決定方
法は、上記の”効能”が”副作用”よりも大きい場合の
みxy原則を崩すのを基本とする。
【0032】図6(a)は、ある分割領域5において、
xy原則を用いて配線した場合の配線パターン決定結果
を示し、図6(b)は、xy原則を崩し、両方の配線層
でx方向に配線した場合の配線パターン決定結果を示
す。図6(a)に示すように、分割領域5はx方向の配
線要求量が非常に多い領域である。この場合に、xy原
則に従って配線処理を行うと、この分割領域5を通過で
きないネット(P1−P1’、P2−P2’、P3−P3’)
が生じる。この場合、図6(b)に示すように、xy原
則を崩して両方の配線層でx方向に配線すると、それら
3つのネットP1−P1’、P2−P2’、P3−P3’も、
その領域をx方向に通過できるようになるという”効
能”がある。しかし、これに対し、ネットP4−P4’が
その領域をy方向に通過できなくなるという”副作用”
がある。この例によると、”効能”(3本)が”副作
用”(1本)よりも大きいので、この分割領域5では両
方の配線層でx方向に配線すると定める。
xy原則を用いて配線した場合の配線パターン決定結果
を示し、図6(b)は、xy原則を崩し、両方の配線層
でx方向に配線した場合の配線パターン決定結果を示
す。図6(a)に示すように、分割領域5はx方向の配
線要求量が非常に多い領域である。この場合に、xy原
則に従って配線処理を行うと、この分割領域5を通過で
きないネット(P1−P1’、P2−P2’、P3−P3’)
が生じる。この場合、図6(b)に示すように、xy原
則を崩して両方の配線層でx方向に配線すると、それら
3つのネットP1−P1’、P2−P2’、P3−P3’も、
その領域をx方向に通過できるようになるという”効
能”がある。しかし、これに対し、ネットP4−P4’が
その領域をy方向に通過できなくなるという”副作用”
がある。この例によると、”効能”(3本)が”副作
用”(1本)よりも大きいので、この分割領域5では両
方の配線層でx方向に配線すると定める。
【0033】これに対し、”副作用”が大きい場合の例
を図7に示す。図7(a)に示すように、分割領域5は
x方向の配線要求量が非常に多い領域である。この場
合、xy原則に従って配線処理を行うと、この分割領域
5を通過できないネット(P1−P1’、P2−P2’、P
3−P3’)が生じる。この場合、図7(b)に示すよう
に、xy原則を崩して両方の配線層でx方向に配線する
と、3つのネットP1−P1’、P2−P2’、P3−P3’
がこの領域をx方向に通過できるという”効能”が得ら
れるが、5つのネットP4−P4’、P5−P5’、P6−
P6’、P7−P7’、P8−P8’が、その領域をy方向
に通過できなくなるという”副作用”が生ずる。この例
によると、”副作用”(5本)が”効能”(3本)より
も大きいので、この分割領域ではxy原則に従って配線
すると定める。
を図7に示す。図7(a)に示すように、分割領域5は
x方向の配線要求量が非常に多い領域である。この場
合、xy原則に従って配線処理を行うと、この分割領域
5を通過できないネット(P1−P1’、P2−P2’、P
3−P3’)が生じる。この場合、図7(b)に示すよう
に、xy原則を崩して両方の配線層でx方向に配線する
と、3つのネットP1−P1’、P2−P2’、P3−P3’
がこの領域をx方向に通過できるという”効能”が得ら
れるが、5つのネットP4−P4’、P5−P5’、P6−
P6’、P7−P7’、P8−P8’が、その領域をy方向
に通過できなくなるという”副作用”が生ずる。この例
によると、”副作用”(5本)が”効能”(3本)より
も大きいので、この分割領域ではxy原則に従って配線
すると定める。
【0034】以上の例は、2つの配線層を有する回路基
板について説明したものであるが、以下に、2つ以上の
任意の数の配線層を有する回路基板に、本発明の配線パ
ターン決定方法を適用する場合の具体例について説明す
る。まず、2つの配線層を有する回路基板に対する処理
と同様に、配線領域を縦横に分割し、分割領域毎にx方
向要求本数とy方向要求本数を算出する。そして、これ
ら要求本数を用いて分割領域毎に各配線層の配線方向を
決定し、その配線方向に従って配線パターンを決定す
る。配線方向の決定においては、まず、考えられる複数
の候補を列挙し、その中から最適な候補をひとつ選択す
る。例えば、4層回路基板の場合、候補として 1)xxxx(全層ともx方向)、 2)xxxy(第1層、第2層、第3層はx方向、第4
層はy方向)、 3)xyxy、 4)xyyy、 5)yyyy、 の5つを列挙し、この中から最適な候補を選択する。す
なわち、各候補についてx方向通過本数の増加量(”効
能”)とy方向通過本数の減少量(”副作用”)を調
べ、これらの差が最も大きい候補を採用する。すなわ
ち、 A=(当該候補のx方向通過本数−xy原則のx方向通過本数)− (xy原則のy方向通過本数−当該候補のy方向通過本数) =(当該候補のx方向通過本数+当該候補のy方向通過本数)− (xy原則のx方向通過本数+xy原則のy方向通過本数) で計算されるAの値が最大となる候補を採用する。この
式で(xy原則のx方向通過本数+xy原則のy方向通
過本数)の値は、候補によらず一定であるから、Aが最
大である候補を採用するすることは、 A’=当該候補のx方向通過本数+当該候補のy方向通
過本数 で計算されるA’の値が最大となる候補を採用すること
と同等である。さらに、当該分割領域を通過できない本
数を「超過本数」と呼ぶことにすると、 x方向超過本数=x方向要求本数−x方向通過本数、 y方向超過本数=y方向要求本数−y方向通過本数、 であるから、 A’=(x方向要求本数+y方向要求本数)−(x方向
超過本数+y方向超過本数) が成り立つ。この式で、(x方向要求本数+y方向要求
本数)は候補によらず一定であるから、Aが最大の候補
を採用するすることは、 A”=x方向超過本数+y方向超過本数、 で計算されるA”の値が最小となる候補を採用すること
と同等である。
板について説明したものであるが、以下に、2つ以上の
任意の数の配線層を有する回路基板に、本発明の配線パ
ターン決定方法を適用する場合の具体例について説明す
る。まず、2つの配線層を有する回路基板に対する処理
と同様に、配線領域を縦横に分割し、分割領域毎にx方
向要求本数とy方向要求本数を算出する。そして、これ
ら要求本数を用いて分割領域毎に各配線層の配線方向を
決定し、その配線方向に従って配線パターンを決定す
る。配線方向の決定においては、まず、考えられる複数
の候補を列挙し、その中から最適な候補をひとつ選択す
る。例えば、4層回路基板の場合、候補として 1)xxxx(全層ともx方向)、 2)xxxy(第1層、第2層、第3層はx方向、第4
層はy方向)、 3)xyxy、 4)xyyy、 5)yyyy、 の5つを列挙し、この中から最適な候補を選択する。す
なわち、各候補についてx方向通過本数の増加量(”効
能”)とy方向通過本数の減少量(”副作用”)を調
べ、これらの差が最も大きい候補を採用する。すなわ
ち、 A=(当該候補のx方向通過本数−xy原則のx方向通過本数)− (xy原則のy方向通過本数−当該候補のy方向通過本数) =(当該候補のx方向通過本数+当該候補のy方向通過本数)− (xy原則のx方向通過本数+xy原則のy方向通過本数) で計算されるAの値が最大となる候補を採用する。この
式で(xy原則のx方向通過本数+xy原則のy方向通
過本数)の値は、候補によらず一定であるから、Aが最
大である候補を採用するすることは、 A’=当該候補のx方向通過本数+当該候補のy方向通
過本数 で計算されるA’の値が最大となる候補を採用すること
と同等である。さらに、当該分割領域を通過できない本
数を「超過本数」と呼ぶことにすると、 x方向超過本数=x方向要求本数−x方向通過本数、 y方向超過本数=y方向要求本数−y方向通過本数、 であるから、 A’=(x方向要求本数+y方向要求本数)−(x方向
超過本数+y方向超過本数) が成り立つ。この式で、(x方向要求本数+y方向要求
本数)は候補によらず一定であるから、Aが最大の候補
を採用するすることは、 A”=x方向超過本数+y方向超過本数、 で計算されるA”の値が最小となる候補を採用すること
と同等である。
【0035】以上説明したように、本発明の配線パター
ン決定方法によれば、局所的に特定の同一方向の配線要
求量が非常に多く、もしxy原則に従って配線すれば配
線不能が生じるような場合にあっても、その局所を含む
分割領域の各配線層の配線方向が配線要求量の多い方向
に合わせて決定されるから高い配線率が達成できる。
ン決定方法によれば、局所的に特定の同一方向の配線要
求量が非常に多く、もしxy原則に従って配線すれば配
線不能が生じるような場合にあっても、その局所を含む
分割領域の各配線層の配線方向が配線要求量の多い方向
に合わせて決定されるから高い配線率が達成できる。
【0036】また、上記第2の目的を達成する本発明の
配線パターン決定方法によれば、配線層ごとに用意した
格子点テーブルの格子点ごとに、上記いずれかの方法で
決定された分割領域ごとの配線方向を設定し、この格子
点テーブルに従って各ネットに属する一のピンの格子点
から当該ネットに属する他のピンに至る経路を複数求
め、該求めた複数の経路のうち最短の経路を当該ネット
の配線経路として決定していることから、短い配線長で
配線パターンを自動的に決定できる。
配線パターン決定方法によれば、配線層ごとに用意した
格子点テーブルの格子点ごとに、上記いずれかの方法で
決定された分割領域ごとの配線方向を設定し、この格子
点テーブルに従って各ネットに属する一のピンの格子点
から当該ネットに属する他のピンに至る経路を複数求
め、該求めた複数の経路のうち最短の経路を当該ネット
の配線経路として決定していることから、短い配線長で
配線パターンを自動的に決定できる。
【0037】また、本発明の配線パターン決定方法によ
れば、配線経路探索処理に先立って最適な配線方向を決
定し、配線経路探索の処理では繰り返し改良処理の援用
を受けるまでもなく満足な配線結果が得られるので、コ
ンピュータにおいて常に実用的な計算時間で配線パター
ンの決定を行うことができる。
れば、配線経路探索処理に先立って最適な配線方向を決
定し、配線経路探索の処理では繰り返し改良処理の援用
を受けるまでもなく満足な配線結果が得られるので、コ
ンピュータにおいて常に実用的な計算時間で配線パター
ンの決定を行うことができる。
【0038】また、本発明の配線パターン決定方法によ
れば、高い配線密度の配線パターンを有する回路基板が
実現できる。
れば、高い配線密度の配線パターンを有する回路基板が
実現できる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の配線パターン決定方法の実施
例を図を用いて説明する。 1.第1実施例 ここで、本発明の第1実施例を図1乃至図23を用いて
詳細に説明する。
例を図を用いて説明する。 1.第1実施例 ここで、本発明の第1実施例を図1乃至図23を用いて
詳細に説明する。
【0040】(1)配線パターン決定システムの全体構
成 図1は、本発明が適用されてなる配線パターン決定シス
テムの全体構成図を示す。このシステムは、2層あるい
はそれ以上の配線層を有する回路基板を対象とした配線
パターン自動決定システムである。ここで、配線層上に
形成される配線パターンは、主として回路基板の横辺に
平行な方向(以下x方向と呼ぶ)あるいは縦辺に平行な
方向(以下y方向と呼ぶ)に走行するものとする。ま
た、配線領域内に配線格子が定義され、配線パターンは
この配線格子の上を走行するものとする。
成 図1は、本発明が適用されてなる配線パターン決定シス
テムの全体構成図を示す。このシステムは、2層あるい
はそれ以上の配線層を有する回路基板を対象とした配線
パターン自動決定システムである。ここで、配線層上に
形成される配線パターンは、主として回路基板の横辺に
平行な方向(以下x方向と呼ぶ)あるいは縦辺に平行な
方向(以下y方向と呼ぶ)に走行するものとする。ま
た、配線領域内に配線格子が定義され、配線パターンは
この配線格子の上を走行するものとする。
【0041】まず、図1を用いて本システムの全体構成
を説明する。本実施例の配線パターン決定方法は、コン
ピュータ90に実装されたプログラムによって実現され
る。コンピュータ90は、設計マスタファイル96から
配線パターン決定に必要な情報を読み込み、配線パター
ンの決定処理をした後、その結果をファイル96に返す
ようになっている。すなわち、設計マスタファイル96
には、予め設計者によって作成された配線パターンを定
義した「配線パターン情報」、回路基板上で配線パター
ンの形成が禁止される領域(禁止領域)を定義した「禁
止情報」、配線パターン決定処理の対象となるネットを
定義した「ネット情報」、回路基板における配線領域や
配線層数などの仕様を定義した「基板情報」が格納され
ている。コンピュータ90はそれらのうちの必要な情報
を読み込み、プログラムに従って配線パターン決定処理
を実行する。このプログラムにより、配線処理制御手段
91、配線領域分割手段92、配線方向決定手段93、
及び配線パターン決定手段94が構成される。
を説明する。本実施例の配線パターン決定方法は、コン
ピュータ90に実装されたプログラムによって実現され
る。コンピュータ90は、設計マスタファイル96から
配線パターン決定に必要な情報を読み込み、配線パター
ンの決定処理をした後、その結果をファイル96に返す
ようになっている。すなわち、設計マスタファイル96
には、予め設計者によって作成された配線パターンを定
義した「配線パターン情報」、回路基板上で配線パター
ンの形成が禁止される領域(禁止領域)を定義した「禁
止情報」、配線パターン決定処理の対象となるネットを
定義した「ネット情報」、回路基板における配線領域や
配線層数などの仕様を定義した「基板情報」が格納され
ている。コンピュータ90はそれらのうちの必要な情報
を読み込み、プログラムに従って配線パターン決定処理
を実行する。このプログラムにより、配線処理制御手段
91、配線領域分割手段92、配線方向決定手段93、
及び配線パターン決定手段94が構成される。
【0042】配線処理制御手段91は、配線領域分割手
段92と、配線方向決定手段93と、配線パターン決定
手段94とを起動し、配線処理全体の制御を行う。
段92と、配線方向決定手段93と、配線パターン決定
手段94とを起動し、配線処理全体の制御を行う。
【0043】配線領域分割手段92は、配線領域を縦横
に分割し複数の分割領域を定義する。
に分割し複数の分割領域を定義する。
【0044】配線方向決定手段93は、分割領域毎の各
配線層の配線方向を決定するもので、大きく分けて次の
処理を実行する処理931と処理932を含んで構成さ
れる。 処理931:各ネットを最短に配線するという仮定条件
の下で、各々の分割領域をx方向に通過すると予想され
る配線パターンの本数(x方向要求本数)およびy方向
に通過する予想される配線パターンの本数(y方向要求
本数)を算出する。 処理932:処理931で算出した要求本数を用いて、
分割領域毎に各配線層の配線方向を定める。
配線層の配線方向を決定するもので、大きく分けて次の
処理を実行する処理931と処理932を含んで構成さ
れる。 処理931:各ネットを最短に配線するという仮定条件
の下で、各々の分割領域をx方向に通過すると予想され
る配線パターンの本数(x方向要求本数)およびy方向
に通過する予想される配線パターンの本数(y方向要求
本数)を算出する。 処理932:処理931で算出した要求本数を用いて、
分割領域毎に各配線層の配線方向を定める。
【0045】配線パターン決定手段94は、配線方向決
定手段93によって定められた配線方向に基づき、各ネ
ットに対して迷路法による配線パターン決定処理を行う
ものであり、大きく分けて次の処理を実行する処理94
1〜944と、格子点テーブル945及びコスト関数テ
ーブル946とを含んで構成されている。
定手段93によって定められた配線方向に基づき、各ネ
ットに対して迷路法による配線パターン決定処理を行う
ものであり、大きく分けて次の処理を実行する処理94
1〜944と、格子点テーブル945及びコスト関数テ
ーブル946とを含んで構成されている。
【0046】処理941:配線領域の全格子点を表現し
たテーブルである格子点テーブル945上に既配線パタ
ーン情報と禁止情報を展開する。つまり、既配線パター
ンの通過する全格子点および禁止領域の範囲内にある全
格子点に”使用済み”フラグを立てる。使用済みフラグ
の立った格子点は、新たに配線パターンとして使用する
ことが禁止される。
たテーブルである格子点テーブル945上に既配線パタ
ーン情報と禁止情報を展開する。つまり、既配線パター
ンの通過する全格子点および禁止領域の範囲内にある全
格子点に”使用済み”フラグを立てる。使用済みフラグ
の立った格子点は、新たに配線パターンとして使用する
ことが禁止される。
【0047】処理942:迷路法による配線経路探索処
理で使用するコスト関数を格子点毎に定義する。コスト
関数とは、1つの格子点から順次隣接格子点を探索して
目的の格子点へ至る配線経路の長短及び適否を判断する
ための指標として定義したものであり、各格子点から隣
接格子点への探索に対して与えるコストを、探索方向の
関数として定義したものである。言い換えれば、定義さ
れたコストは、第1に配線経路の長さに相当する指標で
あり、探索格子点を1つ進むごとに所定のコストを加算
して長さを認識する。また、第2に配線層に設定された
分割領域ごとの配線方向に配線を走行させないようにす
るため、その方向の探索に対しては大きいコストを定義
することにより、自動的に不適切な配線経路であること
を認識させる。つまり、東方向(xの正方向)の隣接格
子点への探索、西方向(xの負方向)の隣接格子点への
探索、・・・、のそれぞれに対してコストの値を定義す
る。このコスト関数は、定められた配線方向を遮るよう
な方向の探索に対して大きなコストを与えるように定義
される。このために、たとえば、配線方向がx方向であ
る分割領域に含まれる格子点に対しては、x方向の探索
には小さなコスト、y方向の探索には大きなコストを与
ええるようにコスト関数を定義する。このようなコスト
関数を定義することにより、格子点毎にコスト関数を定
義するために、本実施例では、コスト関数の内容をコス
ト関数テーブル946に格納し、格子点テーブル945
の各格子点にはコスト関数の識別子を格納する。こうす
ることによりメモリ使用量が節約される。 処理943:コスト関数を用い、各ネットに対して迷路
法による配線経路探索処理を実行する。前述のように、
各々の格子点に対してコスト関数が定義されており、配
線経路探索処理では、格子点を通過する毎にこのコスト
関数の値を加算する処理を繰り返す。
理で使用するコスト関数を格子点毎に定義する。コスト
関数とは、1つの格子点から順次隣接格子点を探索して
目的の格子点へ至る配線経路の長短及び適否を判断する
ための指標として定義したものであり、各格子点から隣
接格子点への探索に対して与えるコストを、探索方向の
関数として定義したものである。言い換えれば、定義さ
れたコストは、第1に配線経路の長さに相当する指標で
あり、探索格子点を1つ進むごとに所定のコストを加算
して長さを認識する。また、第2に配線層に設定された
分割領域ごとの配線方向に配線を走行させないようにす
るため、その方向の探索に対しては大きいコストを定義
することにより、自動的に不適切な配線経路であること
を認識させる。つまり、東方向(xの正方向)の隣接格
子点への探索、西方向(xの負方向)の隣接格子点への
探索、・・・、のそれぞれに対してコストの値を定義す
る。このコスト関数は、定められた配線方向を遮るよう
な方向の探索に対して大きなコストを与えるように定義
される。このために、たとえば、配線方向がx方向であ
る分割領域に含まれる格子点に対しては、x方向の探索
には小さなコスト、y方向の探索には大きなコストを与
ええるようにコスト関数を定義する。このようなコスト
関数を定義することにより、格子点毎にコスト関数を定
義するために、本実施例では、コスト関数の内容をコス
ト関数テーブル946に格納し、格子点テーブル945
の各格子点にはコスト関数の識別子を格納する。こうす
ることによりメモリ使用量が節約される。 処理943:コスト関数を用い、各ネットに対して迷路
法による配線経路探索処理を実行する。前述のように、
各々の格子点に対してコスト関数が定義されており、配
線経路探索処理では、格子点を通過する毎にこのコスト
関数の値を加算する処理を繰り返す。
【0048】処理944:配線経路探索処理943が発
見した配線経路を配線パターンとして設計マスタファイ
ル96に登録する。また、後続のネットの配線経路探索
処理のため、登録した配線パターンの通過する格子点
に”使用済み”フラグを立てる。
見した配線経路を配線パターンとして設計マスタファイ
ル96に登録する。また、後続のネットの配線経路探索
処理のため、登録した配線パターンの通過する格子点
に”使用済み”フラグを立てる。
【0049】次に、上記各手段91,92,93,94
の処理手順を具体的に説明する。 (2)配線処理制御手段91 図8に、配線処理制御手段91の処理手順のフローチャ
ートを示し、各ステップ101〜107の処理内容を次
に説明する。
の処理手順を具体的に説明する。 (2)配線処理制御手段91 図8に、配線処理制御手段91の処理手順のフローチャ
ートを示し、各ステップ101〜107の処理内容を次
に説明する。
【0050】ステップ101:配線領域分割手段92を
起動し、配線領域の分割処理を実行させる。
起動し、配線領域の分割処理を実行させる。
【0051】ステップ102:配線方向決定手段93を
起動し、分割領域毎の各配線層の配線方向決定の処理を
実行させる。
起動し、分割領域毎の各配線層の配線方向決定の処理を
実行させる。
【0052】ステップ103:配線処理対象の配線層の
層ペアの番号iを初期値=1とする。ここで、「層ペ
ア」とは、一体的に配線方向決定の対象となる隣接した
複数の配線層の組みをいい、例えば隣接した2つの配線
層の他、隣接した3つ又はそれ以上の配線層の組みを指
すものとする。
層ペアの番号iを初期値=1とする。ここで、「層ペ
ア」とは、一体的に配線方向決定の対象となる隣接した
複数の配線層の組みをいい、例えば隣接した2つの配線
層の他、隣接した3つ又はそれ以上の配線層の組みを指
すものとする。
【0053】ステップ104:配線パターン決定手段9
4を起動し、第i層ペアにおいて、すべての未配線ネッ
トに対して配線パターン決定処理を試行させる。
4を起動し、第i層ペアにおいて、すべての未配線ネッ
トに対して配線パターン決定処理を試行させる。
【0054】ステップ105:全ネットが結線されたな
ら配線処理を終了する。
ら配線処理を終了する。
【0055】ステップ106:iを1だけ増加させる。
【0056】ステップ107:iが層ペア数を越えない
ならば、ステップ104に戻る。そうでなければ配線処
理を終了する。
ならば、ステップ104に戻る。そうでなければ配線処
理を終了する。
【0057】(3)配線領域分割手段92 配線領域をx方向およびy方向に等分割する。分割の幅
は任意であるが、例えば両方向について20の領域に等
分割する。このとき、分割して得られた領域はほぼ同面
積の矩形となる。
は任意であるが、例えば両方向について20の領域に等
分割する。このとき、分割して得られた領域はほぼ同面
積の矩形となる。
【0058】(4)配線方向決定手段93 この手段は前述したように、分割領域ごとに各配線方向
x,yの要求本数を算出する処理931と、分割領域ご
とに各配線層の配線方向を決定する処理932とを含
む。これらの処理手順について、図9〜図15を用いて
詳細に説明する。
x,yの要求本数を算出する処理931と、分割領域ご
とに各配線層の配線方向を決定する処理932とを含
む。これらの処理手順について、図9〜図15を用いて
詳細に説明する。
【0059】(4.1)分割領域毎に要求本数を算出す
る処理931 本実施例における各配線方向x,yの要求本数の算出の
基本的手順は、各ネットについて配線の仮想経路を定義
し、通過する仮想経路の本数を分割領域毎に計数するこ
とにより行う。しかし、配線経路の探索を実行する前に
正確に経路を予測するは困難であるから、最短距離を前
提条件として複数の仮想経路を準備し、それぞれの仮想
経路の実現可能性に相当する確率を付加することにす
る。なお、複数の仮想経路の確率の合計は1となる。し
たがって、各分割領域における要求本数は、仮想経路の
確率を加算した値として算出される。
る処理931 本実施例における各配線方向x,yの要求本数の算出の
基本的手順は、各ネットについて配線の仮想経路を定義
し、通過する仮想経路の本数を分割領域毎に計数するこ
とにより行う。しかし、配線経路の探索を実行する前に
正確に経路を予測するは困難であるから、最短距離を前
提条件として複数の仮想経路を準備し、それぞれの仮想
経路の実現可能性に相当する確率を付加することにす
る。なお、複数の仮想経路の確率の合計は1となる。し
たがって、各分割領域における要求本数は、仮想経路の
確率を加算した値として算出される。
【0060】図9(a)、(b)は上述した確率付き仮
想経路の例を示している。同図(a)はx方向あるいは
y方向に平行なネットの仮想経路である。このようなネ
ットにの場合、始点ピンと終点ピンを結ぶ直線が最短の
仮想経路であり、この経路は1つのみであるから、確率
=1を与える。同図(b)と(c)は、x方向、y方向
のいずれにも平行でないネットの仮想経路の例である。
本実施例では、折れ曲がり数が2以下の仮想経路に絞
り、それらをすべて仮想経路として列挙する。そして、
同図(b)のように折れ曲がり数が1の場合と、同図
(c)のように折れ曲がり数が2の場合とに、確率をそ
れぞれ0.5づづ配分する。したがって、同図(b)の
折れ曲がり数が1である2つの仮想経路は2つ考えられ
るから、それぞれに0.25の確率を与える。また、同
図(c)の折れ曲がり数が2である仮想経路の採りうる
数は、ピン間の配線格子の数によって変わるが、図示例
では10経路ある場合を示し、各仮想経路に対して残り
の確率0.5を均等配分して、それぞれに確率0.05
を与える。
想経路の例を示している。同図(a)はx方向あるいは
y方向に平行なネットの仮想経路である。このようなネ
ットにの場合、始点ピンと終点ピンを結ぶ直線が最短の
仮想経路であり、この経路は1つのみであるから、確率
=1を与える。同図(b)と(c)は、x方向、y方向
のいずれにも平行でないネットの仮想経路の例である。
本実施例では、折れ曲がり数が2以下の仮想経路に絞
り、それらをすべて仮想経路として列挙する。そして、
同図(b)のように折れ曲がり数が1の場合と、同図
(c)のように折れ曲がり数が2の場合とに、確率をそ
れぞれ0.5づづ配分する。したがって、同図(b)の
折れ曲がり数が1である2つの仮想経路は2つ考えられ
るから、それぞれに0.25の確率を与える。また、同
図(c)の折れ曲がり数が2である仮想経路の採りうる
数は、ピン間の配線格子の数によって変わるが、図示例
では10経路ある場合を示し、各仮想経路に対して残り
の確率0.5を均等配分して、それぞれに確率0.05
を与える。
【0061】図10は、上記の確率に基づいて要求本数
の具体的な算出例を説明する図であり、折れ曲がり数が
2である仮想経路の1つが、どのように各分割領域の要
求本数に計数されるかを示している。前述したように、
この仮想経路の確率は0.05であるから、仮想経路が
x方向に通過する分割領域についてx方向要求本数に
0.05が加算され、仮想経路がy方向に通過する分割
領域についてy方向要求本数に0.05が加算される。
ここで、仮想経路がある分割領域をx方向に通過すると
は、仮想経路のx方向セグメントの少なくとも一部が、
その分割領域の内部あるいは境界の上に存在することで
あると定義する。また、仮想経路がある分割領域をy方
向に通過するとは、仮想経路のy方向セグメントの少な
くとも一部が、その分割領域の内部あるいは境界の上に
存在することと定義する。
の具体的な算出例を説明する図であり、折れ曲がり数が
2である仮想経路の1つが、どのように各分割領域の要
求本数に計数されるかを示している。前述したように、
この仮想経路の確率は0.05であるから、仮想経路が
x方向に通過する分割領域についてx方向要求本数に
0.05が加算され、仮想経路がy方向に通過する分割
領域についてy方向要求本数に0.05が加算される。
ここで、仮想経路がある分割領域をx方向に通過すると
は、仮想経路のx方向セグメントの少なくとも一部が、
その分割領域の内部あるいは境界の上に存在することで
あると定義する。また、仮想経路がある分割領域をy方
向に通過するとは、仮想経路のy方向セグメントの少な
くとも一部が、その分割領域の内部あるいは境界の上に
存在することと定義する。
【0062】以上の要求本数の定義を数式で表せば次の
数1のようになる。つまり、分割領域(I,J)(但
し、I,Jはそれぞれ自然数である。)におけるx方向
要求本数Nx(I,J),y方向要求本数Ny(I,J)
は、
数1のようになる。つまり、分割領域(I,J)(但
し、I,Jはそれぞれ自然数である。)におけるx方向
要求本数Nx(I,J),y方向要求本数Ny(I,J)
は、
【0063】
【数1】 で定義される。ここで、 k:ネット、 r:ネットkの仮想経路、 pr:仮想経路rの確率、 αr(I,J):仮想経路rが分割領域(I,J)をx
方向に通過する場合は1、そうでない場合は0、 βr(I,J):仮想経路rが分割領域(I,J)をy
方向に通過する場合は1、そうでない場合は0。
方向に通過する場合は1、そうでない場合は0、 βr(I,J):仮想経路rが分割領域(I,J)をy
方向に通過する場合は1、そうでない場合は0。
【0064】以下、図11のフローチャートを用いて、
上述した要求本数算出処理931の詳細手順を説明す
る。なお、本実施例では、要求本数を一旦算出した後、
配線混雑を平準化する改良処理を繰り返し行う。配線混
雑を平準化するとは、要求本数の多い領域を通過する仮
想経路の確率を小さくし、そうでない仮想経路の確率を
大きくすることにより、後述の実際の配線パターン決定
処理において、配線混雑の大きい領域を避けるように経
路が選択され、自然に配線混雑が平準化されるためであ
る。配線混雑を平準化する改良処理を繰り返すことによ
り、配線混雑の領域によるばらつきが次第に小さくな
る。もし改良処理を行ってもばらつきが変化がしなくな
ったら、改良処理の繰り返しを停止する。
上述した要求本数算出処理931の詳細手順を説明す
る。なお、本実施例では、要求本数を一旦算出した後、
配線混雑を平準化する改良処理を繰り返し行う。配線混
雑を平準化するとは、要求本数の多い領域を通過する仮
想経路の確率を小さくし、そうでない仮想経路の確率を
大きくすることにより、後述の実際の配線パターン決定
処理において、配線混雑の大きい領域を避けるように経
路が選択され、自然に配線混雑が平準化されるためであ
る。配線混雑を平準化する改良処理を繰り返すことによ
り、配線混雑の領域によるばらつきが次第に小さくな
る。もし改良処理を行ってもばらつきが変化がしなくな
ったら、改良処理の繰り返しを停止する。
【0065】ステップ121:各ネットについて考えら
れる仮想経路を仮想経路群として求める。
れる仮想経路を仮想経路群として求める。
【0066】ステップ122:各分割領域ごとに、x方
向要求本数およびy方向要求本数を算出する。
向要求本数およびy方向要求本数を算出する。
【0067】ステップ123:x方向要求本数の分割領
域間のばらつきσx(0)、およびy方向要求本数の分
割領域間のばらつきσy(0)を計算する。なお、この
ばらつきは標準偏差を意味するものである。
域間のばらつきσx(0)、およびy方向要求本数の分
割領域間のばらつきσy(0)を計算する。なお、この
ばらつきは標準偏差を意味するものである。
【0068】ステップ124:何回目の改良処理かを示
す値jを1とする。
す値jを1とする。
【0069】ステップ125:第j回目の改良処理を行
う。
う。
【0070】ステップ126:もし、要求本数のばらつ
きの変化が、予め定めた値よりも小さければ改良処理の
繰り返しを終了する。そうでなければステップ127へ
進む。
きの変化が、予め定めた値よりも小さければ改良処理の
繰り返しを終了する。そうでなければステップ127へ
進む。
【0071】ステップ127:jを1だけ増加させる。
【0072】ステップ128:予め定めた上限値をjの
値が越えなければステップ125に戻る。越えるならば
改良処理の繰り返しを終了する。
値が越えなければステップ125に戻る。越えるならば
改良処理の繰り返しを終了する。
【0073】ステップ125の詳細は下記の通りであ
る。
る。
【0074】ステップ1251:ネットを1つ選択す
る。
る。
【0075】ステップ1252:そのネットの仮想経路
の確率を変更する。この変更手順は、まず各仮想経路r
について、通過する分割領域の要求本数の合計値Srを
算出する。つまり、仮想経路rがある分割領域をx方向
に通過するなら、その分割領域のx方向要求本数を加算
し、一方、y方向に通過するならy方向要求本数を加算
する。次に、各仮想経路についてθr/Sr の値を求め
る。ここで、θr は、仮想経路rの折れ曲がり数が2の
とき1の値をとり、折れ曲がり数が1のとき1より大き
い値をとる。最後に、θr/Sr の値に関して各仮想経
路に確率を比例配分する。この処理により、折れ曲がり
数が同一の仮想経路であれば、要求本数の合計Sr の値
が大きい仮想経路、すなわち混雑した分割領域を通過す
る仮想経路の確率が、そうでない仮想経路よりも小さく
定義される。つまり、θr はいわば重み係数であり、実
際に値を設定するにあたっては、繰返し処理を実行して
適切な値を選択することが望ましい。
の確率を変更する。この変更手順は、まず各仮想経路r
について、通過する分割領域の要求本数の合計値Srを
算出する。つまり、仮想経路rがある分割領域をx方向
に通過するなら、その分割領域のx方向要求本数を加算
し、一方、y方向に通過するならy方向要求本数を加算
する。次に、各仮想経路についてθr/Sr の値を求め
る。ここで、θr は、仮想経路rの折れ曲がり数が2の
とき1の値をとり、折れ曲がり数が1のとき1より大き
い値をとる。最後に、θr/Sr の値に関して各仮想経
路に確率を比例配分する。この処理により、折れ曲がり
数が同一の仮想経路であれば、要求本数の合計Sr の値
が大きい仮想経路、すなわち混雑した分割領域を通過す
る仮想経路の確率が、そうでない仮想経路よりも小さく
定義される。つまり、θr はいわば重み係数であり、実
際に値を設定するにあたっては、繰返し処理を実行して
適切な値を選択することが望ましい。
【0076】ステップ1253:ステップ1252で求
めた仮想経路の確率を用いて、各分割領域の要求本数を
前記数1により再計算する。
めた仮想経路の確率を用いて、各分割領域の要求本数を
前記数1により再計算する。
【0077】ステップ1254:当該改良処理で未だ仮
想経路の確率の変更処理を行っていないネットがあるな
らばステップ1251にもどり、そうでなければ当該改
良処理を終了する。
想経路の確率の変更処理を行っていないネットがあるな
らばステップ1251にもどり、そうでなければ当該改
良処理を終了する。
【0078】ステップ126の詳細は下記の通りであ
る。
る。
【0079】ステップ1261:x方向要求本数の分割
領域間のばらつきσx(j)、およびy方向要求本数の
分割領域間のばらつきσy(j)を計算する。
領域間のばらつきσx(j)、およびy方向要求本数の
分割領域間のばらつきσy(j)を計算する。
【0080】ステップ1262:もし、前回の改良処理
を終了した後の要求本数のばらつきσx(j−1)およ
びσy(j−1)と、σx(j)およびσy(j)の差が
いずれも予め定めた値δよりも小さければ改良処理を終
了する。そうでなければステップ127へ進む。
を終了した後の要求本数のばらつきσx(j−1)およ
びσy(j−1)と、σx(j)およびσy(j)の差が
いずれも予め定めた値δよりも小さければ改良処理を終
了する。そうでなければステップ127へ進む。
【0081】(4.2)分割領域毎に各配線層の配線方
向を決定する処理932 ここで、図12〜図15を参照して、配線方向の決定処
理932を詳細に説明する。まず、基本的に、配線方向
の決定は、可能な考えられる候補を列挙した後、その中
から最適なもの採用する、という手順を踏んで行う。こ
れらの処理を順に述べる。
向を決定する処理932 ここで、図12〜図15を参照して、配線方向の決定処
理932を詳細に説明する。まず、基本的に、配線方向
の決定は、可能な考えられる候補を列挙した後、その中
から最適なもの採用する、という手順を踏んで行う。こ
れらの処理を順に述べる。
【0082】図12は、各配線層の配線方向の組合せ候
補を説明する図である。本実施例ではx方向とy方向の
配線のみを考えているから、分割領域における各層の配
線方向はx方向あるいはy方向のいずれかを採りうる。
本実施例では、特定方向の配線混雑がなければxy原則
による配線を崩さないという考え方に基づき、xy原則
に従った配線方向を”標準配線方向”に定める。そし
て、この標準配線方向をベースにその他の配線方向の候
補を列挙する。
補を説明する図である。本実施例ではx方向とy方向の
配線のみを考えているから、分割領域における各層の配
線方向はx方向あるいはy方向のいずれかを採りうる。
本実施例では、特定方向の配線混雑がなければxy原則
による配線を崩さないという考え方に基づき、xy原則
に従った配線方向を”標準配線方向”に定める。そし
て、この標準配線方向をベースにその他の配線方向の候
補を列挙する。
【0083】図12(a)、(b)は、2層回路基板の
場合の配線方向の候補を示している。図(a)は、第1
層の標準配線方向をx方向、第2層の標準配線方向をy
方向と定めたときの3つの候補xx、xy、yyを表し
ており、図(b)は、第1層の標準配線方向をy方向、
第2層の標準配線方向をx方向と定めたときの3つの候
補xx、yx、yyを表している。図12(c),
(d)は、3層回路基板の場合の配線方向の候補を示し
ている。図(c)2列目の候補xyxは、x方向の配線
層が2つ、y方向の配線層が1つであるような配線方向
xxy、xyx、yxxを代表するものであり、図
(d)の候補xyyは、x方向の配線層が1つ、y方向
の配線層が2つであるような配線方向を代表している。
図12(e)、(f)は4層回路基板の場合の配線方向
の組合せ候補を示している。
場合の配線方向の候補を示している。図(a)は、第1
層の標準配線方向をx方向、第2層の標準配線方向をy
方向と定めたときの3つの候補xx、xy、yyを表し
ており、図(b)は、第1層の標準配線方向をy方向、
第2層の標準配線方向をx方向と定めたときの3つの候
補xx、yx、yyを表している。図12(c),
(d)は、3層回路基板の場合の配線方向の候補を示し
ている。図(c)2列目の候補xyxは、x方向の配線
層が2つ、y方向の配線層が1つであるような配線方向
xxy、xyx、yxxを代表するものであり、図
(d)の候補xyyは、x方向の配線層が1つ、y方向
の配線層が2つであるような配線方向を代表している。
図12(e)、(f)は4層回路基板の場合の配線方向
の組合せ候補を示している。
【0084】次に、図13を用いて、列挙した候補の中
から最適な配線方向を採用する方法を説明する。同図
(a)、(b)は、5つの候補xxxx、xxxy、x
yxy、xyyy、yyyyの中から最適な候補を選択
し、それを分割領域の配線方向として採用した例を示し
ている。本実施例の配線パターン決定システムでは、下
式で計算されるx方向超過本数とy方向超過本数の和が
最小の候補を採用する: x方向要求本数≦x方向配線容量ならば、 x方向超過本数=0、 x方向要求本数>x方向配線容量ならば、 x方向超過本数=x方向要求本数―x方向配線容量、 y方向要求本数≦y方向配線容量ならば、 y方向超過本数=0、 y方向要求本数>y方向配線容量ならば、 y方向超過本数=y方向要求本数―y方向配線容量. 但し、もし標準配線方向(この例ではxyxy)のx方
向超過本数とy方向超過本数が共に0であれば、無条件
に標準配線方向を採用する。
から最適な配線方向を採用する方法を説明する。同図
(a)、(b)は、5つの候補xxxx、xxxy、x
yxy、xyyy、yyyyの中から最適な候補を選択
し、それを分割領域の配線方向として採用した例を示し
ている。本実施例の配線パターン決定システムでは、下
式で計算されるx方向超過本数とy方向超過本数の和が
最小の候補を採用する: x方向要求本数≦x方向配線容量ならば、 x方向超過本数=0、 x方向要求本数>x方向配線容量ならば、 x方向超過本数=x方向要求本数―x方向配線容量、 y方向要求本数≦y方向配線容量ならば、 y方向超過本数=0、 y方向要求本数>y方向配線容量ならば、 y方向超過本数=y方向要求本数―y方向配線容量. 但し、もし標準配線方向(この例ではxyxy)のx方
向超過本数とy方向超過本数が共に0であれば、無条件
に標準配線方向を採用する。
【0085】「配線容量」は、配線方向の候補毎に計算
する。分割領域をx方向に通過できる本数およびy方向
に通過できる本数が共に1層当たり5本であるとする
と、たとえば、図13(a)の2番目の候補は、x方向
の配線層を3つ、y方向の配線層を1つ含むから、x方
向配線容量=5本×3=15本、y方向配線容量=5本
×1=5本、と計算される。なお、もし当該分割領域に
既配線パターンあるいは禁止領域が存在する場合は、そ
れらにより配線パターンの通過が妨げられる本数を差し
引いた値を配線容量とする。
する。分割領域をx方向に通過できる本数およびy方向
に通過できる本数が共に1層当たり5本であるとする
と、たとえば、図13(a)の2番目の候補は、x方向
の配線層を3つ、y方向の配線層を1つ含むから、x方
向配線容量=5本×3=15本、y方向配線容量=5本
×1=5本、と計算される。なお、もし当該分割領域に
既配線パターンあるいは禁止領域が存在する場合は、そ
れらにより配線パターンの通過が妨げられる本数を差し
引いた値を配線容量とする。
【0086】図13(a)に示される例では、候補xx
xyが最小の超過本数を与えるので、これを当該分割領
域の配線方向として採用する。この配線方向xxxyを
標準配線方向xyxyと比較すると、x方向通過本数が
10本から15本に増加しているので、xy原則を崩し
たことによる”効能”は5本である。一方、y方向通過
本数は7本から5本に減少しているので、xy原則を崩
したことによる”副作用”は2本である。したがって、
差し引き3本の改善が得られている。図13(b)に示
される例では、標準配線方向xyxyが最小の超過本数
を与えるので、これを配線方向として採用する。このと
き、x方向について2本の超過が生じているが、それに
もかかわらず、x方向の配線層が多い候補xxxy、x
xxxが採用されないのは、xy原則を崩すことによ
る”副作用”が大きいためである。つまり、候補xxx
yを採用すればx方向通過本数が10本から12本に増
加するが、y方向通過本数が9本から5本に減少する。
また、候補xxxyを採用すればx方向通過本数が10
本から12本に増加するが、y方向通過本数が9本から
0本に減少する。
xyが最小の超過本数を与えるので、これを当該分割領
域の配線方向として採用する。この配線方向xxxyを
標準配線方向xyxyと比較すると、x方向通過本数が
10本から15本に増加しているので、xy原則を崩し
たことによる”効能”は5本である。一方、y方向通過
本数は7本から5本に減少しているので、xy原則を崩
したことによる”副作用”は2本である。したがって、
差し引き3本の改善が得られている。図13(b)に示
される例では、標準配線方向xyxyが最小の超過本数
を与えるので、これを配線方向として採用する。このと
き、x方向について2本の超過が生じているが、それに
もかかわらず、x方向の配線層が多い候補xxxy、x
xxxが採用されないのは、xy原則を崩すことによ
る”副作用”が大きいためである。つまり、候補xxx
yを採用すればx方向通過本数が10本から12本に増
加するが、y方向通過本数が9本から5本に減少する。
また、候補xxxyを採用すればx方向通過本数が10
本から12本に増加するが、y方向通過本数が9本から
0本に減少する。
【0087】次に、図14のフローチャートに従って上
述の配線方向決定処理932の詳細手順を説明する。
述の配線方向決定処理932の詳細手順を説明する。
【0088】ステップ151:xy原則に従った配線方
向を標準配線方向と定める。4層板の場合、xyxyあ
るいはyxyxを標準配線方向と定める。
向を標準配線方向と定める。4層板の場合、xyxyあ
るいはyxyxを標準配線方向と定める。
【0089】ステップ152:配線方向の候補を列挙す
る。
る。
【0090】ステップ153:分割領域を1つ選択す
る。
る。
【0091】ステップ154:各候補について、その分
割領域のx方向配線容量とy方向配線容量を算出する。
割領域のx方向配線容量とy方向配線容量を算出する。
【0092】ステップ155:各候補について、x方向
超過本数とy方向超過本数を算出する。
超過本数とy方向超過本数を算出する。
【0093】ステップ156:もし、標準配線方向のx
方向超過本数とy方向超過本数が共に0であればステッ
プ158へ進む。そうでなければステップ157へ進
む。
方向超過本数とy方向超過本数が共に0であればステッ
プ158へ進む。そうでなければステップ157へ進
む。
【0094】ステップ157:x方向超過本数とy方向
超過本数の和が最小である候補を、当該分割領域の配線
方向として採用する。
超過本数の和が最小である候補を、当該分割領域の配線
方向として採用する。
【0095】ステップ158:当該分割領域の配線方向
として標準配線方向を採用する。
として標準配線方向を採用する。
【0096】ステップ159:配線方向が未決定である
分割領域があるならば、ステップ153に戻る。
分割領域があるならば、ステップ153に戻る。
【0097】図15は、2層回路基板に対して配線方向
の決定を行った例を示している。同図(a)は要求本数
の算出結果を表す。各分割領域5に対して、x方向要求
本数(上段の数字)およびy方向要求本数(下段の数
字)が示されている。同図(b)、(c)、(d)は、
それぞれ3つの候補について超過本数(x方向超過本数
とy方向超過本数の和)を示している。すなわち、
(b)標準配線方向(xy原則;第1層はx方向、第2
層はy方向)を採用した場合の超過本数、(c)候補x
x(第1層、第2層ともx方向)を採用した場合の超過
本数、(d)候補yy(第1層、第2層ともy方向)採
用した場合の超過本数。なお、分割領域をx方向に通過
できる本数およびy方向に通過できる本数は、共に1配
線層当たり5本である。
の決定を行った例を示している。同図(a)は要求本数
の算出結果を表す。各分割領域5に対して、x方向要求
本数(上段の数字)およびy方向要求本数(下段の数
字)が示されている。同図(b)、(c)、(d)は、
それぞれ3つの候補について超過本数(x方向超過本数
とy方向超過本数の和)を示している。すなわち、
(b)標準配線方向(xy原則;第1層はx方向、第2
層はy方向)を採用した場合の超過本数、(c)候補x
x(第1層、第2層ともx方向)を採用した場合の超過
本数、(d)候補yy(第1層、第2層ともy方向)採
用した場合の超過本数。なお、分割領域をx方向に通過
できる本数およびy方向に通過できる本数は、共に1配
線層当たり5本である。
【0098】図15(b)で超過本数が0と示された分
割領域については、配線方向を無条件に標準配線方向と
する。一方、図15(b)で超過本数が正の値を持つ7
つの分割領域については、どの候補が最適かを評価した
上で配線方向を決定する。たとえば、領域(4,2)に
おける超過本数は、標準配線方向のとき3.0、候補x
xのとき1.4、候補yyのとき8.0であり、候補x
xのときの超過本数が最小であるから、候補xxを採用
する。また、領域(4,3)における超過本数は、標準
配線方向のとき0.8、候補xxのとき2.6、候補y
yのとき5.8であり、標準配線方向のときの超過本数
が最小であるから、標準配線方向を採用する。他の5つ
の分割領域についても同様に配線方向を決定する。
割領域については、配線方向を無条件に標準配線方向と
する。一方、図15(b)で超過本数が正の値を持つ7
つの分割領域については、どの候補が最適かを評価した
上で配線方向を決定する。たとえば、領域(4,2)に
おける超過本数は、標準配線方向のとき3.0、候補x
xのとき1.4、候補yyのとき8.0であり、候補x
xのときの超過本数が最小であるから、候補xxを採用
する。また、領域(4,3)における超過本数は、標準
配線方向のとき0.8、候補xxのとき2.6、候補y
yのとき5.8であり、標準配線方向のときの超過本数
が最小であるから、標準配線方向を採用する。他の5つ
の分割領域についても同様に配線方向を決定する。
【0099】図15(e)、(f)は、それぞれ決定さ
れた第1層6Xと第2層6Yの配線方向を示した図であ
り、図中太枠で囲まれた領域は、標準配線方向とは異な
る配線方向が割り当てられた領域を表す。
れた第1層6Xと第2層6Yの配線方向を示した図であ
り、図中太枠で囲まれた領域は、標準配線方向とは異な
る配線方向が割り当てられた領域を表す。
【0100】(5)配線パターン決定手段94 配線パターン決定手段94は、前記処理93によって分
割領域毎に決定された配線方向を用いて、各々のネット
に対して迷路法による配線パターン決定処理を実行す
る。このとき、配線方向とは異なる方向へ走行する配線
パターンの発生を抑制しなければならない。このため、
本実施例の配線パターン決定システムでは、格子点毎に
コスト関数を定義し、このコスト関数を用いて配線経路
探索を行う。
割領域毎に決定された配線方向を用いて、各々のネット
に対して迷路法による配線パターン決定処理を実行す
る。このとき、配線方向とは異なる方向へ走行する配線
パターンの発生を抑制しなければならない。このため、
本実施例の配線パターン決定システムでは、格子点毎に
コスト関数を定義し、このコスト関数を用いて配線経路
探索を行う。
【0101】以下、図16〜図25を用いて、配線パタ
ーン決定処理を詳細に説明する。
ーン決定処理を詳細に説明する。
【0102】(5.1)格子点テーブル上に既配線パタ
ーンと禁止を展開する処理941 まず、配線領域の全格子点を表現したテーブルである図
17の格子点テーブル945上に、図21に示す具体例
のように、既配線パターン情報と禁止情報を展開する。
つまり、配線パターンの通過する全格子点および禁止領
域の範囲内にある全格子点に”使用済み”フラグを立て
る。
ーンと禁止を展開する処理941 まず、配線領域の全格子点を表現したテーブルである図
17の格子点テーブル945上に、図21に示す具体例
のように、既配線パターン情報と禁止情報を展開する。
つまり、配線パターンの通過する全格子点および禁止領
域の範囲内にある全格子点に”使用済み”フラグを立て
る。
【0103】(5.2)格子点毎にコスト関数を定義す
る処理942 次に、格子点テーブル945上の各格子点にコスト関数
を定義する。以下、この処理について図16、図17、
図18、図19を用いて説明する。
る処理942 次に、格子点テーブル945上の各格子点にコスト関数
を定義する。以下、この処理について図16、図17、
図18、図19を用いて説明する。
【0104】図16は、コスト関数の定義方法の概念を
説明する図である。この図は、配線方向決定手段93に
よって決定された配線方向(図15(e、f))に従っ
てコスト関数を定義する方法を模式的に示している。コ
スト関数とは、隣接格子点への経路探索に対して与える
コストを定義するものであり、探索方向の関数として定
義され、図16ではコストの小さい方向(すなわち配線
経路の探索をしやすい方向)のみを、一部の格子点につ
いて矢印で示すものである。
説明する図である。この図は、配線方向決定手段93に
よって決定された配線方向(図15(e、f))に従っ
てコスト関数を定義する方法を模式的に示している。コ
スト関数とは、隣接格子点への経路探索に対して与える
コストを定義するものであり、探索方向の関数として定
義され、図16ではコストの小さい方向(すなわち配線
経路の探索をしやすい方向)のみを、一部の格子点につ
いて矢印で示すものである。
【0105】同図(a)に示すように、第1層6Xにお
ける領域Aの配線方向はy方向であるから、y方向の探
索に対して小さなコストを与える。ただし、領域Aの上
辺および下辺の格子点P1、P2、P3、P4、P5、P6で
は、領域Aの中へ向かう探索のみに小さなコストを与え
る。これは、もし、領域Aの外へ向かう探索にも小さな
コストを与えると、領域A外の領域におけるx方向の配
線が阻害されるためである。第1層における領域A外の
領域の配線方向はx方向であるから、x方向の探索に対
して小さなコストを与える。ただし、領域Aに接する格
子点P7、P8、P9では、領域Aから離れる方向のみに
小さなコストを与える。これは、もし、領域Aの中へ向
かう探索にも小さなコストを与えると、領域A内でのy
方向配線が阻害されるためである。
ける領域Aの配線方向はy方向であるから、y方向の探
索に対して小さなコストを与える。ただし、領域Aの上
辺および下辺の格子点P1、P2、P3、P4、P5、P6で
は、領域Aの中へ向かう探索のみに小さなコストを与え
る。これは、もし、領域Aの外へ向かう探索にも小さな
コストを与えると、領域A外の領域におけるx方向の配
線が阻害されるためである。第1層における領域A外の
領域の配線方向はx方向であるから、x方向の探索に対
して小さなコストを与える。ただし、領域Aに接する格
子点P7、P8、P9では、領域Aから離れる方向のみに
小さなコストを与える。これは、もし、領域Aの中へ向
かう探索にも小さなコストを与えると、領域A内でのy
方向配線が阻害されるためである。
【0106】一方、同図(b)に示すように、第2層6
Yにおける領域Bの配線方向はx方向であるから、x方
向の探索に対して小さなコストを与える。ただし、領域
Bの左辺および右辺の格子点P10、P11、P12、P13で
は、領域Bの中へ向かう探索のみに小さなコストを与え
る。これは、もし、領域B外へ向かう探索にも小さなコ
ストを与えると、領域B外の領域でのy方向の配線が阻
害されるためである。第2層における領域B外の領域の
配線方向はy方向であるから、y方向の探索に対して小
さなコストを与える。ただし、領域Bに接する格子点P
14、P15、P16、P17、P18、P19では、領域Bから離
れる方向のみに小さなコストを与えている。これは、も
し、領域Bの中へ向かう方向にも小さなコストを与える
と、領域B内でのx方向の配線が阻害されるためであ
る。
Yにおける領域Bの配線方向はx方向であるから、x方
向の探索に対して小さなコストを与える。ただし、領域
Bの左辺および右辺の格子点P10、P11、P12、P13で
は、領域Bの中へ向かう探索のみに小さなコストを与え
る。これは、もし、領域B外へ向かう探索にも小さなコ
ストを与えると、領域B外の領域でのy方向の配線が阻
害されるためである。第2層における領域B外の領域の
配線方向はy方向であるから、y方向の探索に対して小
さなコストを与える。ただし、領域Bに接する格子点P
14、P15、P16、P17、P18、P19では、領域Bから離
れる方向のみに小さなコストを与えている。これは、も
し、領域Bの中へ向かう方向にも小さなコストを与える
と、領域B内でのx方向の配線が阻害されるためであ
る。
【0107】以上から、各格子点のコスト関数は、下記
6通りのいずれかとなる。
6通りのいずれかとなる。
【0108】(1)E方向およびW方向がコスト小 (2)N方向およびS方向がコスト小 (3)E方向のみがコスト小 (4)N方向のみがコスト小 (5)W方向のみがコスト小 (6)S方向のみがコスト小 この6通りに基づいてコスト関数を定義した例を図17
(a)に示す。同図に示すように、コスト関数テーブル
は、コスト関数の定義内容を格納するテーブルである。
6種類のコスト関数はコスト関数識別子1〜6によって
区別される。図17(b)は、コスト関数テーブル94
6の中で用いられている方向の定義を示している。方向
E、N、W、S、NE、NW、SW、SEは配線層6に
平行な方向であり、方向UおよびDは配線層6に垂直な
方向である。方向Uは、配線層6に隣接した上方の配線
層へ向かう方向であり、方向Dは、配線層6に隣接した
下方の配線層へ向かう方向である。
(a)に示す。同図に示すように、コスト関数テーブル
は、コスト関数の定義内容を格納するテーブルである。
6種類のコスト関数はコスト関数識別子1〜6によって
区別される。図17(b)は、コスト関数テーブル94
6の中で用いられている方向の定義を示している。方向
E、N、W、S、NE、NW、SW、SEは配線層6に
平行な方向であり、方向UおよびDは配線層6に垂直な
方向である。方向Uは、配線層6に隣接した上方の配線
層へ向かう方向であり、方向Dは、配線層6に隣接した
下方の配線層へ向かう方向である。
【0109】識別子1のコスト関数は、x方向が割り当
てられた領域の内部で使用するコスト関数である。x方
向(E、W)に対するコストとしては小さな値が定義さ
れ、y方向の成分をもつ方向(N、S、NE、NW、S
W、SE)に対するコストとしては大きな値が定義され
ている。このため、x方向の領域の内部では、x方向に
走行する配線パターンが形成されやすくなる。
てられた領域の内部で使用するコスト関数である。x方
向(E、W)に対するコストとしては小さな値が定義さ
れ、y方向の成分をもつ方向(N、S、NE、NW、S
W、SE)に対するコストとしては大きな値が定義され
ている。このため、x方向の領域の内部では、x方向に
走行する配線パターンが形成されやすくなる。
【0110】識別子2のコスト関数は、y方向の配線方
向が割り当てられた領域の内部で使用するコスト関数で
ある。y方向(N、S)に対するコストとしては小さな
値が定義され、x方向の成分をもつ方向(N、S、N
E、NW、SW、SE)に対するコストとしては大きな
値が定義されている。このため、y方向の領域の内部で
は、y方向に走行する配線パターンが形成されやすくな
る。
向が割り当てられた領域の内部で使用するコスト関数で
ある。y方向(N、S)に対するコストとしては小さな
値が定義され、x方向の成分をもつ方向(N、S、N
E、NW、SW、SE)に対するコストとしては大きな
値が定義されている。このため、y方向の領域の内部で
は、y方向に走行する配線パターンが形成されやすくな
る。
【0111】識別子3、4、5、6のコスト関数は、配
線方向の変化する境界で使用されるコスト関数である。
それぞれ、方向E、N、W、Sに対するコストのみが小
さな値を与えられている。
線方向の変化する境界で使用されるコスト関数である。
それぞれ、方向E、N、W、Sに対するコストのみが小
さな値を与えられている。
【0112】これらコスト関数識別子は、図18に示し
たコスト関数定義処理942のフローチャートに従って
定義され、格子点テーブル945における各々の格子点
に設定される。以下、図18の各ステップの処理につい
て説明する。
たコスト関数定義処理942のフローチャートに従って
定義され、格子点テーブル945における各々の格子点
に設定される。以下、図18の各ステップの処理につい
て説明する。
【0113】ステップ2801:配線層を1つ選択す
る。
る。
【0114】ステップ2802:該配線層上の格子点を
1つ選択する。
1つ選択する。
【0115】ステップ2803:該格子点がx方向領域
内にあるならば、ステップ2804へ進む。一方、y方
向領域内にあるならば、ステップ2805へ進む。
内にあるならば、ステップ2804へ進む。一方、y方
向領域内にあるならば、ステップ2805へ進む。
【0116】ステップ2804:該格子点のE方向隣接
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2806
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
812へ進む。
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2806
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
812へ進む。
【0117】ステップ2805:該格子点のN方向隣接
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2813
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
807へ進む。
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2813
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
807へ進む。
【0118】ステップ2806:該格子点のW方向隣接
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2810
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
811へ進む。
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2810
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
811へ進む。
【0119】ステップ2807:該格子点のS方向隣接
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2814
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
815へ進む。
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2814
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
815へ進む。
【0120】ステップ2810:識別子「1」のコスト
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「1」を設定する。
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「1」を設定する。
【0121】ステップ2811:識別子「3」のコスト
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「3」を設定する。
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「3」を設定する。
【0122】ステップ2812:識別子「5」のコスト
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「5」を設定する。
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「5」を設定する。
【0123】ステップ2813:識別子「6」のコスト
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「6」を設定する。
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「6」を設定する。
【0124】ステップ2814:識別子「4」のコスト
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「4」を設定する。
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「4」を設定する。
【0125】ステップ2815:識別子「2」のコスト
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「2」を設定する。
関数を該格子点のコスト関数とする。すなわち、格子点
テーブル945における該格子点の記憶領域にコスト関
数識別子「2」を設定する。
【0126】ステップ2816:コスト関数が未定義の
格子点が該配線層上にあるならば、ステップ2802に
戻る。そうでなければ、ステップ2817へ進む。
格子点が該配線層上にあるならば、ステップ2802に
戻る。そうでなければ、ステップ2817へ進む。
【0127】ステップ2817:コスト関数が未定義の
配線層があるならば、ステップ2801に戻る。そうで
なければ、コスト関数定義処理を終了する。
配線層があるならば、ステップ2801に戻る。そうで
なければ、コスト関数定義処理を終了する。
【0128】図19(a)、(b)は、それぞれ図15
(e)、(f)に示された配線方向に基づき、図18の
手順に従って格子点テーブル945にコスト関数識別子
を設定した結果を表している。同図(a)は、第1層6
Xに対応する格子点テーブルの記憶域の内容を示し、同
図(b)は、第2層6Yに対応する格子点テーブルの記
憶域の内容を示している。それらの図において、小さな
枡目がそれぞれ1つの格子点に対応する記憶域を表す。
また、同図で太枠で囲まれた領域は標準配線方向(つま
りxy原則に従った配線方向)とは異なる配線方向が割
り当てられた領域を表す。コスト関数識別子1は、x方
向の領域に含まれる格子点に設定されている。識別子2
は、y方向の領域に含まれる格子点に設定されている。
識別子3、4、5、6は、x方向の領域とy方向の領域
の境界にある格子点に設定されている。
(e)、(f)に示された配線方向に基づき、図18の
手順に従って格子点テーブル945にコスト関数識別子
を設定した結果を表している。同図(a)は、第1層6
Xに対応する格子点テーブルの記憶域の内容を示し、同
図(b)は、第2層6Yに対応する格子点テーブルの記
憶域の内容を示している。それらの図において、小さな
枡目がそれぞれ1つの格子点に対応する記憶域を表す。
また、同図で太枠で囲まれた領域は標準配線方向(つま
りxy原則に従った配線方向)とは異なる配線方向が割
り当てられた領域を表す。コスト関数識別子1は、x方
向の領域に含まれる格子点に設定されている。識別子2
は、y方向の領域に含まれる格子点に設定されている。
識別子3、4、5、6は、x方向の領域とy方向の領域
の境界にある格子点に設定されている。
【0129】識別子3のコスト関数は、x方向の領域か
らy方向の領域へ経路が進入するのを防止するために用
いられる。たとえば、第1層945Xにおいて太枠で囲
まれた領域はy方向の領域であるが、この領域に隣接し
てEの方向にある格子点に識別子3が設定されている。
また、第2層945Yにおいて太枠で囲まれた領域はx
方向の領域であるが、この領域中で最もWの方向にある
格子点に識別子3が設定されている。このように識別子
3を境界に設定することにより、方向W、すなわちx方
向の領域からy方向の領域へ向かう方向の探索が行われ
にくくなる。識別子5のコスト関数も、x方向の領域か
らy方向の領域へ経路が進入するのを防止するために用
いられるが、識別子3のコスト関数と異なり、方向Eの
進入を防止する機能を持つ。一方、識別子4および6の
コスト関数は、y方向の領域からx方向の領域へ経路が
進入するのを防止するために用いられ、それぞれ方向S
および方向Nに経路が進入することを防止する機能を持
つ。
らy方向の領域へ経路が進入するのを防止するために用
いられる。たとえば、第1層945Xにおいて太枠で囲
まれた領域はy方向の領域であるが、この領域に隣接し
てEの方向にある格子点に識別子3が設定されている。
また、第2層945Yにおいて太枠で囲まれた領域はx
方向の領域であるが、この領域中で最もWの方向にある
格子点に識別子3が設定されている。このように識別子
3を境界に設定することにより、方向W、すなわちx方
向の領域からy方向の領域へ向かう方向の探索が行われ
にくくなる。識別子5のコスト関数も、x方向の領域か
らy方向の領域へ経路が進入するのを防止するために用
いられるが、識別子3のコスト関数と異なり、方向Eの
進入を防止する機能を持つ。一方、識別子4および6の
コスト関数は、y方向の領域からx方向の領域へ経路が
進入するのを防止するために用いられ、それぞれ方向S
および方向Nに経路が進入することを防止する機能を持
つ。
【0130】(5.3)配線経路探索処理943 設定されたコスト関数を用いて各ネットに対する配線経
路探索を行う。以下、図20により配線経路探索処理9
43の詳細手順を説明する。後述の説明から明らかにな
るように、本実施例の配線経路探索処理は、通常の迷路
法に比較し、格子点毎にコスト関数を切り替えるという
特徴を有する。
路探索を行う。以下、図20により配線経路探索処理9
43の詳細手順を説明する。後述の説明から明らかにな
るように、本実施例の配線経路探索処理は、通常の迷路
法に比較し、格子点毎にコスト関数を切り替えるという
特徴を有する。
【0131】格子点テーブルにおける各格子点の記憶域
は、 1) 使用済みフラグ(格子点が使用済みか否かを示
す)、2) 探索フラグ(格子点が探索済みか否かを示
す)、3) 始点フラグ(始点ピン上の格子点か否かを示
す)、4) 終点フラグ(終点ピン上の格子点か否かを示
す)、5) 累積コスト、6) 入射方向(どの方向から当該
格子点へ探索が達したかを示す)、7) コスト関数識別
子、の各情報を有する。
は、 1) 使用済みフラグ(格子点が使用済みか否かを示
す)、2) 探索フラグ(格子点が探索済みか否かを示
す)、3) 始点フラグ(始点ピン上の格子点か否かを示
す)、4) 終点フラグ(終点ピン上の格子点か否かを示
す)、5) 累積コスト、6) 入射方向(どの方向から当該
格子点へ探索が達したかを示す)、7) コスト関数識別
子、の各情報を有する。
【0132】「使用済みフラグ」は、その格子点上に配
線パターンが既に存在する格子点、および禁止領域に含
まれる格子点に設定する。「探索フラグ」は、既に探索
が達した格子点に設定する。「累積コスト」とは、隣接
格子点への探索に対するコストを始点から累積した値で
ある。隣接格子点への探索に対するコストの値はコスト
関数により定義される。「入射方向」は、配線経路探索
処理の”足跡”を示すものであり、後述する配線経路登
録におけるバックトレース処理で使用される。「コスト
関数識別子」は、(5.2)で述べた通り、当該格子点
からの探索に対するコスト関数を定義する。
線パターンが既に存在する格子点、および禁止領域に含
まれる格子点に設定する。「探索フラグ」は、既に探索
が達した格子点に設定する。「累積コスト」とは、隣接
格子点への探索に対するコストを始点から累積した値で
ある。隣接格子点への探索に対するコストの値はコスト
関数により定義される。「入射方向」は、配線経路探索
処理の”足跡”を示すものであり、後述する配線経路登
録におけるバックトレース処理で使用される。「コスト
関数識別子」は、(5.2)で述べた通り、当該格子点
からの探索に対するコスト関数を定義する。
【0133】本実施例の配線経路探索処理においては波
面リストを使用する。「波面」とは探索の最前面を意味
し、波面リストとは波面に属する格子点を格納するリス
トである。配線経路探索処理は、このテーブルから最小
の累積コストをもつ格子点を1つ取り出し、その格子点
から隣接格子点へ探索を広げるという処理を繰り返すこ
とにより行われる。
面リストを使用する。「波面」とは探索の最前面を意味
し、波面リストとは波面に属する格子点を格納するリス
トである。配線経路探索処理は、このテーブルから最小
の累積コストをもつ格子点を1つ取り出し、その格子点
から隣接格子点へ探索を広げるという処理を繰り返すこ
とにより行われる。
【0134】ステップ191:始点の格子点を波面リス
トに登録する。
トに登録する。
【0135】ステップ192:波面リストから最小の累
積コストをもつ格子点を1つ取り出す。
積コストをもつ格子点を1つ取り出す。
【0136】ステップ193:方向を1つ選択し、それ
をdとする。
をdとする。
【0137】ステップ194:方向dへの探索が許され
るか否かにより、次に行う処理が分かれる。すなわち、
ステップ1941:方向dの探索の行き先が配線領域か
らはみ出すならば、方向dへの探索195をスキップす
る(ステップ196へ進む)。そうでなければ、ステッ
プ1942へ進む。
るか否かにより、次に行う処理が分かれる。すなわち、
ステップ1941:方向dの探索の行き先が配線領域か
らはみ出すならば、方向dへの探索195をスキップす
る(ステップ196へ進む)。そうでなければ、ステッ
プ1942へ進む。
【0138】ステップ1942:方向dがUまたはDで
あるならば、ステップ1943へ進む。そうでなけれ
ば、ステップ1951へ進む。
あるならば、ステップ1943へ進む。そうでなけれ
ば、ステップ1951へ進む。
【0139】ステップ1943:現格子点(ステップ1
92で取り出した格子点)がビアホール設置不可なら
ば、方向dへの探索195をスキップする(ステップ1
96へ進む)。そうでなければ、ステップ1951へ進
む。
92で取り出した格子点)がビアホール設置不可なら
ば、方向dへの探索195をスキップする(ステップ1
96へ進む)。そうでなければ、ステップ1951へ進
む。
【0140】ステップ195:方向dにある隣接格子点
への探索処理を行う。
への探索処理を行う。
【0141】ステップ195の詳細手順は下記の通りで
ある。
ある。
【0142】ステップ1951:探索先格子点(すなわ
ち方向dにある隣接格子点)が終点でなく、かつ使用済
みならば、ステップ196へ進む。使用済みでなければ
ステップ1952へ進む。
ち方向dにある隣接格子点)が終点でなく、かつ使用済
みならば、ステップ196へ進む。使用済みでなければ
ステップ1952へ進む。
【0143】ステップ1952:方向dの隣接格子点へ
の探索に対するコストの値ΔCを求める。すなわち、格
子点テーブルを参照してコスト関数識別子を求めた後、
コスト関数テーブルを参照してΔCの値を求める。
の探索に対するコストの値ΔCを求める。すなわち、格
子点テーブルを参照してコスト関数識別子を求めた後、
コスト関数テーブルを参照してΔCの値を求める。
【0144】ステップ1953:現格子点に格納されて
いる累積コストにΔCを加えた値を計算し、その値をC
とする。
いる累積コストにΔCを加えた値を計算し、その値をC
とする。
【0145】ステップ1954:探索先格子点が未探索
ならばステップ1955へ進む。そうでなければステッ
プ1957へ進む。
ならばステップ1955へ進む。そうでなければステッ
プ1957へ進む。
【0146】ステップ1955:探索先格子点に累積コ
ストとしてCの値を設定する。また、入射方向としてd
を設定する。
ストとしてCの値を設定する。また、入射方向としてd
を設定する。
【0147】ステップ1956:探索先格子点を波面リ
ストに登録する。但し、探索格子点が終点である場合は
登録しない。
ストに登録する。但し、探索格子点が終点である場合は
登録しない。
【0148】ステップ1957:探索先格子点に設定さ
れている累積コストの値よりもCの値が小さければ、ス
テップ1958へ進む。そうでなければステップ196
へ進む。
れている累積コストの値よりもCの値が小さければ、ス
テップ1958へ進む。そうでなければステップ196
へ進む。
【0149】ステップ1958:探索先格子点に累積コ
ストとしてCの値を設定する。また、入射方向としてd
を設定する。
ストとしてCの値を設定する。また、入射方向としてd
を設定する。
【0150】ステップ196:未探索の方向があれば、
ステップ193に戻る。そうでなければ、当該格子点か
らの探索処理を終了しステップ197へ進む。
ステップ193に戻る。そうでなければ、当該格子点か
らの探索処理を終了しステップ197へ進む。
【0151】ステップ197:波面リストに格子点が存
在すればステップ192に戻る。そうでなければ配線経
路探索処理を終了する。
在すればステップ192に戻る。そうでなければ配線経
路探索処理を終了する。
【0152】(5.4)配線経路登録処理944 前述の配線経路探索処理943の結果を用いて配線経路
の登録処理を行う。すなわち、格子点テーブル945に
設定されている入射方向を逆向きにトレースことによ
り、終点から始点までの配線経路を確定し、それを設計
マスタファイルに登録する。以下、図21により配線経
路登録処理944の詳細手順を説明する。
の登録処理を行う。すなわち、格子点テーブル945に
設定されている入射方向を逆向きにトレースことによ
り、終点から始点までの配線経路を確定し、それを設計
マスタファイルに登録する。以下、図21により配線経
路登録処理944の詳細手順を説明する。
【0153】ステップ201:終点の格子点のうち、最
小の累積コストをもつ格子点を選択する。
小の累積コストをもつ格子点を選択する。
【0154】ステップ202:その格子点の座標を記録
する。
する。
【0155】ステップ203:その格子点に使用済みフ
ラグを立てる。
ラグを立てる。
【0156】ステップ204:その格子点が始点である
ならばステップ206へ進む。そうでないならばステッ
プ205へ進む。
ならばステップ206へ進む。そうでないならばステッ
プ205へ進む。
【0157】ステップ205:その格子点に設定されて
いる方向の逆方向にある隣接格子点を求め、ステップ2
02に戻る。
いる方向の逆方向にある隣接格子点を求め、ステップ2
02に戻る。
【0158】ステップ206:記録した格子点の列を線
分データに変換する。
分データに変換する。
【0159】ステップ207:配線パターンとして、そ
の線分データを設計マスタファイルファイル96に登録
する。
の線分データを設計マスタファイルファイル96に登録
する。
【0160】(配線経路探索を実行した具体例)ここ
で、配線経路探索処理943に従って配線経路探索を実
行した具体例を、図22〜図24により説明する。図2
2(a)、(b)は、配線経路探索処理943を実行す
る前の第1層6Xと第2層6Yの状態を示している。第
1層6Xでは、始点ピン3Sと終点ピン3T間に禁止領
域10が存在する。これに合わせて、図23に示す格子
点テーブル945には、始点フラグS、終点フラグT、
使用済みフラグ*、コスト関数識別子が設定格納されて
いる。図23(a)は第1層6Xに対応する記憶域であ
り、図23(b)は第2層6Yに対応する記憶域であ
る。小さい枡目は、1つの格子点に対応する記憶域を表
す。第1層6Xの配線方向は全領域x方向であり、第2
層6Yの配線方向は、太枠で囲まれた領域R1を除いて
y方向である。領域R1の配線方向はx方向である。
で、配線経路探索処理943に従って配線経路探索を実
行した具体例を、図22〜図24により説明する。図2
2(a)、(b)は、配線経路探索処理943を実行す
る前の第1層6Xと第2層6Yの状態を示している。第
1層6Xでは、始点ピン3Sと終点ピン3T間に禁止領
域10が存在する。これに合わせて、図23に示す格子
点テーブル945には、始点フラグS、終点フラグT、
使用済みフラグ*、コスト関数識別子が設定格納されて
いる。図23(a)は第1層6Xに対応する記憶域であ
り、図23(b)は第2層6Yに対応する記憶域であ
る。小さい枡目は、1つの格子点に対応する記憶域を表
す。第1層6Xの配線方向は全領域x方向であり、第2
層6Yの配線方向は、太枠で囲まれた領域R1を除いて
y方向である。領域R1の配線方向はx方向である。
【0161】図24は、配線経路探索処理を実行した後
に、格子点テーブルの各格子点に設定されている累積コ
スト(上段の数字)および入射方向(下段の矢印及び
U,D。探索がこの入射方向の方向から当該格子点へ達
したことを意味する)を示している。この例では、簡単
のため直交方向(E、N、W、S)および垂直方向
(U、D)のみを使用して配線経路を探索した結果が示
されている。この図から、終点に累積コストが15であ
るような配線経路が到達したことが判る。
に、格子点テーブルの各格子点に設定されている累積コ
スト(上段の数字)および入射方向(下段の矢印及び
U,D。探索がこの入射方向の方向から当該格子点へ達
したことを意味する)を示している。この例では、簡単
のため直交方向(E、N、W、S)および垂直方向
(U、D)のみを使用して配線経路を探索した結果が示
されている。この図から、終点に累積コストが15であ
るような配線経路が到達したことが判る。
【0162】(配線経路登録処理の実行例)ここで、配
線経路登録処理944に従って配線経路登録処理を実行
した具体例を、図24および図25を用いて説明する。
線経路登録処理944に従って配線経路登録処理を実行
した具体例を、図24および図25を用いて説明する。
【0163】図24に示した配線経路探索処理943の
結果に対して、終点を起点としてトレース処理を行う。
まず、終点には入射方向Eが設定されているから、Eの
逆方向すなわち方向Wにある隣接格子点を求める。この
結果、累積コストが14である格子点にトレースが達す
る。次に、この格子点に設定されている入射方向を求め
(E)、この逆方向Wにある隣接格子点を求める。この
結果、累積コストが13である格子点にトレースが達す
る。以下、同様にして始点に達するまでトレースを続け
ることにより、終点から始点に至る格子点の列、15、
14、13、12(以上、第1層)、9、8、7、6、
5(以上、第2層)、2、1、0(以上、第1層)を得
る。
結果に対して、終点を起点としてトレース処理を行う。
まず、終点には入射方向Eが設定されているから、Eの
逆方向すなわち方向Wにある隣接格子点を求める。この
結果、累積コストが14である格子点にトレースが達す
る。次に、この格子点に設定されている入射方向を求め
(E)、この逆方向Wにある隣接格子点を求める。この
結果、累積コストが13である格子点にトレースが達す
る。以下、同様にして始点に達するまでトレースを続け
ることにより、終点から始点に至る格子点の列、15、
14、13、12(以上、第1層)、9、8、7、6、
5(以上、第2層)、2、1、0(以上、第1層)を得
る。
【0164】図25に、上記トレース処理の結果得られ
た配線パターンを示す。図から判るように、第1層6X
と第2層6Yの配線7Xと配線7Yを接続するために、
ビアホール8が設けられている。
た配線パターンを示す。図から判るように、第1層6X
と第2層6Yの配線7Xと配線7Yを接続するために、
ビアホール8が設けられている。
【0165】上述した本実施例によれば、次のような効
果がある。まず、基本的に、配線領域を複数の分割領域
に分け、それぞれの分割領域ごとに配線要求の混雑の程
度を判断して、分割領域ごとに複数の配線層の配線方向
を決定し、これに基づいて各ネットの配線経路を決定す
るようにしていることから、局所的に特定の配線方向が
混雑する場合に、その混雑を効果的に緩和して、高配線
率で配線パターンを決定できる。
果がある。まず、基本的に、配線領域を複数の分割領域
に分け、それぞれの分割領域ごとに配線要求の混雑の程
度を判断して、分割領域ごとに複数の配線層の配線方向
を決定し、これに基づいて各ネットの配線経路を決定す
るようにしていることから、局所的に特定の配線方向が
混雑する場合に、その混雑を効果的に緩和して、高配線
率で配線パターンを決定できる。
【0166】また、配線パターン決定を迷路法に基づて
行うので、高い配線率が達成できるという効果がある。
しかも、迷路法を適用するにあたり、格子点テーブルを
設け、コスト関数を定義して探索処理を実行するように
していることから、短い配線長の配線経路を探索できる
とともに、コンピュータによる現実的な処理を容易に実
現できる。
行うので、高い配線率が達成できるという効果がある。
しかも、迷路法を適用するにあたり、格子点テーブルを
設け、コスト関数を定義して探索処理を実行するように
していることから、短い配線長の配線経路を探索できる
とともに、コンピュータによる現実的な処理を容易に実
現できる。
【0167】また、本実施例によれば、分割領域毎の配
線方向を決定する際、まず標準配線方向を設定し、標準
配線方向からの変更の極力少ない配線方向を列挙し、そ
の中から配線方向を採用するので、例えば、ある分割領
域の配線方向はxy、ある分割領域の配線方向はyxと
いうように定義されることが防止される。同様に、ある
分割領域の配線方向はxxxy、ある分割領域の配線方
向はxyxxというように定義されることが防止され
る。よって、各々の配線層においては配線方向の変化が
少ないので、きれいな配線パターンが得られるという効
果がある。
線方向を決定する際、まず標準配線方向を設定し、標準
配線方向からの変更の極力少ない配線方向を列挙し、そ
の中から配線方向を採用するので、例えば、ある分割領
域の配線方向はxy、ある分割領域の配線方向はyxと
いうように定義されることが防止される。同様に、ある
分割領域の配線方向はxxxy、ある分割領域の配線方
向はxyxxというように定義されることが防止され
る。よって、各々の配線層においては配線方向の変化が
少ないので、きれいな配線パターンが得られるという効
果がある。
【0168】また、各分割領域における要求本数を算出
する際、繰り返し改良処理により精度良く配線混雑状況
を予測し、真にxy原則を崩す必要のある領域のみxy
原則を崩すことにするので、異なる配線層上を平行に配
線パターンが走行することが最小限に抑制され、層間ク
ロストークノイズの発生が防止されるという効果があ
る。
する際、繰り返し改良処理により精度良く配線混雑状況
を予測し、真にxy原則を崩す必要のある領域のみxy
原則を崩すことにするので、異なる配線層上を平行に配
線パターンが走行することが最小限に抑制され、層間ク
ロストークノイズの発生が防止されるという効果があ
る。
【0169】また、本実施例の配線パターン決定システ
ムによって決定された配線パターンは、下記の特徴を有
する。
ムによって決定された配線パターンは、下記の特徴を有
する。
【0170】(a)配線領域を縦横に分割するので、各
々の分割領域は矩形となる。各々の矩形の分割領域につ
いて配線方向が定められるので、回路基板に配線パター
ンが形成されたとき、同一の配線層でありながら、周囲
の領域とは配線の走行方向が異なる矩形の領域が認識さ
れる。
々の分割領域は矩形となる。各々の矩形の分割領域につ
いて配線方向が定められるので、回路基板に配線パター
ンが形成されたとき、同一の配線層でありながら、周囲
の領域とは配線の走行方向が異なる矩形の領域が認識さ
れる。
【0171】(b)配線領域を十分に細かく分割すれ
ば、矩形内にすべてのピンが含まれるネットの数よりも
該矩形の成す境界を通過する配線パターンの数の方が大
きくなる。
ば、矩形内にすべてのピンが含まれるネットの数よりも
該矩形の成す境界を通過する配線パターンの数の方が大
きくなる。
【0172】なお、上記実施例により決定された配線パ
ターンを有する回路基板を形成すると、上下に重なる配
線層間で、同一方向に平行に配線が走行する領域が生ず
る。このような平行配線は層間クロストーク等によるノ
イズが問題になる。そこで、このような問題を解決する
ため、図26に示すように、隣合う配線層6の間にグラ
ンド層Gおよび電源層V等の導電性を有する層を挿入す
ることが好ましい。これによれば、グランド層G又は電
源層V等によりり、異なる配線層の上を平行して走行す
る配線パターン相互が遮蔽されるため、それらの間で誘
導されるノイズ(層間クロストーク)を低減することが
できる。なお、グランド層Gおよび電源層Vは、ピン
3、ビアホール8が貫く部分を除いて、全面に導電性の
パターンを形成している。また、ピン3は全ての層を貫
通し、ビアホール8は、グランド層あるいは電源層をは
さんで隣接する2つの配線層6を貫通する。
ターンを有する回路基板を形成すると、上下に重なる配
線層間で、同一方向に平行に配線が走行する領域が生ず
る。このような平行配線は層間クロストーク等によるノ
イズが問題になる。そこで、このような問題を解決する
ため、図26に示すように、隣合う配線層6の間にグラ
ンド層Gおよび電源層V等の導電性を有する層を挿入す
ることが好ましい。これによれば、グランド層G又は電
源層V等によりり、異なる配線層の上を平行して走行す
る配線パターン相互が遮蔽されるため、それらの間で誘
導されるノイズ(層間クロストーク)を低減することが
できる。なお、グランド層Gおよび電源層Vは、ピン
3、ビアホール8が貫く部分を除いて、全面に導電性の
パターンを形成している。また、ピン3は全ての層を貫
通し、ビアホール8は、グランド層あるいは電源層をは
さんで隣接する2つの配線層6を貫通する。
【0173】2.他の実施例 (2.1)第1の変形例 上記第1実施例では、各分割領域の配線方向を決定する
処理932において、要求本数から配線容量を引いた値
を「超過本数」と定義しているが、現実には物理的な配
線容量をすべて配線パターンとして使用することは困難
である。このため、超過本数を下式のように定義して用
いてもよい。
処理932において、要求本数から配線容量を引いた値
を「超過本数」と定義しているが、現実には物理的な配
線容量をすべて配線パターンとして使用することは困難
である。このため、超過本数を下式のように定義して用
いてもよい。
【0174】 x方向要求本数≦k1×x方向配線容量ならば、 x方向超過本数=0、 x方向要求本数>k1×x方向配線容量ならば、 x方向超過本数=x方向要求本数―k1×x方向配線容
量、 y方向要求本数≦k2×y方向配線容量ならば、 y方向超過本数=0、 y方向要求本数>k2×y方向配線容量ならば、 y方向超過本数=y方向要求本数―k2×y方向配線容
量.(k1およびk2は定数)k1およびk2 の値とし
て、たとえば0.8を用いる。
量、 y方向要求本数≦k2×y方向配線容量ならば、 y方向超過本数=0、 y方向要求本数>k2×y方向配線容量ならば、 y方向超過本数=y方向要求本数―k2×y方向配線容
量.(k1およびk2は定数)k1およびk2 の値とし
て、たとえば0.8を用いる。
【0175】このように超過本数を定義することによ
り、配線混雑度を精度良く予想できるので、より短い配
線長の配線パターンを決定でき、また、より高い配線率
を達成できるという効果がある。
り、配線混雑度を精度良く予想できるので、より短い配
線長の配線パターンを決定でき、また、より高い配線率
を達成できるという効果がある。
【0176】(2.2)第2の変形例 上記第1実施例では、分割領域毎に超過本数を計算して
いるが、超過した配線パターンは、その分割領域を迂回
して配線されるかあるいは未配線となる。しかし、ネッ
トにより、信号伝播時間の余裕が小さいため配線パター
ンの迂回が許されないものがあるから、上記実施例のよ
うに”本数”という形で全ネットを同列に扱わずに、ネ
ットの重要度により重みを与えることは有用である。た
とえば、信号伝播時間の余裕の大小などから許容迂回長
をネット毎に定め、許容迂回長の小さい順序で配線処理
が行われると仮定して、超過すると予想されるネットを
求める。そして、これらのネットを、それぞれ許容迂回
長の大小に応じてq本(qは1に等しいか1より大)と
計数することにより、重み付けられた超過本数を算出す
る。
いるが、超過した配線パターンは、その分割領域を迂回
して配線されるかあるいは未配線となる。しかし、ネッ
トにより、信号伝播時間の余裕が小さいため配線パター
ンの迂回が許されないものがあるから、上記実施例のよ
うに”本数”という形で全ネットを同列に扱わずに、ネ
ットの重要度により重みを与えることは有用である。た
とえば、信号伝播時間の余裕の大小などから許容迂回長
をネット毎に定め、許容迂回長の小さい順序で配線処理
が行われると仮定して、超過すると予想されるネットを
求める。そして、これらのネットを、それぞれ許容迂回
長の大小に応じてq本(qは1に等しいか1より大)と
計数することにより、重み付けられた超過本数を算出す
る。
【0177】このように超過本数を定義することによ
り、信号伝播時間や電気的特性などの観点から重要と考
えられるネットを短い配線長で結線できるので、信号伝
播特性あるいは電気的特性の優れた配線パターンが得ら
れるという効果がある。
り、信号伝播時間や電気的特性などの観点から重要と考
えられるネットを短い配線長で結線できるので、信号伝
播特性あるいは電気的特性の優れた配線パターンが得ら
れるという効果がある。
【0178】(2.3)第3の変形例 上記第1実施例では、回路基板の横辺に平行な方向(x
方向)あるいは縦辺に平行な方向(y方向)に配線パタ
ーンが走行するものと仮定しているが、配線パターンの
走行する方向として斜め方向を含むような回路基板であ
ってもよい。
方向)あるいは縦辺に平行な方向(y方向)に配線パタ
ーンが走行するものと仮定しているが、配線パターンの
走行する方向として斜め方向を含むような回路基板であ
ってもよい。
【0179】図27は、4つの配線層を有する回路基板
において、斜め方向をも含む4つの方向を用いて最適な
配線方向を決定する方法を示している。同図(a)は、
その4つの方向の定義を示している。同図(b)は、配
線方向の候補の一部を示している。上述の実施例と同様
の処理により、これらの候補の中から最適な配線方向を
求め、さらにその配線方向に基づいてコスト関数を適切
に定義した後、コスト関数に従って各ネットの配線パタ
ーンを決定する。
において、斜め方向をも含む4つの方向を用いて最適な
配線方向を決定する方法を示している。同図(a)は、
その4つの方向の定義を示している。同図(b)は、配
線方向の候補の一部を示している。上述の実施例と同様
の処理により、これらの候補の中から最適な配線方向を
求め、さらにその配線方向に基づいてコスト関数を適切
に定義した後、コスト関数に従って各ネットの配線パタ
ーンを決定する。
【0180】この変形例によれば、直交方向のみならず
斜め方向も使用できるので、配線長をより短縮できると
いう効果がある。
斜め方向も使用できるので、配線長をより短縮できると
いう効果がある。
【0181】(2.4)第4の変形例 上記第1実施例では、ネットを2つのピンからなるもの
と仮定して説明したが、3つ以上のピンから成るネット
についても、要求本数算出処理931に若干の変更を加
えることにより扱える。つまり、ネットに対する配線条
件(たとえば、一筆書き、スタイナ木、スパンニング木
等)に応じてにいくつかの仮想経路を定め、それぞれの
仮想経路に適当な確率を与えることにすれば、上記実施
例に示した処理手順によって要求本数を算出できる。
と仮定して説明したが、3つ以上のピンから成るネット
についても、要求本数算出処理931に若干の変更を加
えることにより扱える。つまり、ネットに対する配線条
件(たとえば、一筆書き、スタイナ木、スパンニング木
等)に応じてにいくつかの仮想経路を定め、それぞれの
仮想経路に適当な確率を与えることにすれば、上記実施
例に示した処理手順によって要求本数を算出できる。
【0182】(2.5)第5の変形例 上記第1実施例では、要求本数の算出処理931におい
て配線混雑の平準化が行われるが、配線方向の決定に伴
う配線容量の変化が考慮されていない。つまり、上記実
施例の要求本数算出処理では、配線混雑の平準化のため
に各仮想経路の確率を変更するとき、どの程度混雑した
領域を各仮想経路が通過するかを示す指標として、分割
領域の要求本数を用いているが、厳密に言えば、配線層
の配線方向により配線混雑の度合いは異なるはずであ
る。たとえば、配線方向がxyxyである分割領域と、
配線方向がxxxyである分割領域とでは、たとえ要求
本数が等しくても配線混雑の度合いが異なる。
て配線混雑の平準化が行われるが、配線方向の決定に伴
う配線容量の変化が考慮されていない。つまり、上記実
施例の要求本数算出処理では、配線混雑の平準化のため
に各仮想経路の確率を変更するとき、どの程度混雑した
領域を各仮想経路が通過するかを示す指標として、分割
領域の要求本数を用いているが、厳密に言えば、配線層
の配線方向により配線混雑の度合いは異なるはずであ
る。たとえば、配線方向がxyxyである分割領域と、
配線方向がxxxyである分割領域とでは、たとえ要求
本数が等しくても配線混雑の度合いが異なる。
【0183】そこで、配線方向決定処理932の実行
後、その結果を用いて要求本数の算出処理931を再度
行うことにすれば、より高い精度の要求本数を算出でき
る。すなわち、各仮想経路の確率を変更するとき、どの
程度混雑した領域を各仮想経路が通過するかを示す指標
として、たとえば要求本数から配線容量を減じた値を用
いればよい。
後、その結果を用いて要求本数の算出処理931を再度
行うことにすれば、より高い精度の要求本数を算出でき
る。すなわち、各仮想経路の確率を変更するとき、どの
程度混雑した領域を各仮想経路が通過するかを示す指標
として、たとえば要求本数から配線容量を減じた値を用
いればよい。
【0184】このように、配線方向決定結果を要求本数
算出処理にフィードバックさせることにより、配線混雑
をより精度よく見積り、最適に配線方向を決定すること
を可能とするので、より短い配線長の配線パターンを決
定でき、また、より高い配線率が達成できるという効果
がある。
算出処理にフィードバックさせることにより、配線混雑
をより精度よく見積り、最適に配線方向を決定すること
を可能とするので、より短い配線長の配線パターンを決
定でき、また、より高い配線率が達成できるという効果
がある。
【0185】(2.6)第6の変形例 上述したように、本発明は、局所混雑を考慮して領域毎
に配線方向を決定する処理と、その決定された配線方向
に従って配線パターンを決定する処理とから成ってい
る。このうち、配線パターン決定処理について、前記各
実施例では、配線経路探索処理における”コスト関数”
を適切に定めることにより実現している。すなわち、決
定された配線方向に平行な方向に小さなコストを与え、
その方向の配線をしやすくすることにより、適切な配線
パターンの決定を実現している。しかし、この配線パタ
ーン決定処理は、”探索方向”を適切に制限することに
よっても実現できる。すなわち、x方向配線領域内の格
子点についてはy方向の探索を禁止し、y方向配線領域
内の格子点についてはx方向の探索を禁止するようにす
ることによっても実現できる。
に配線方向を決定する処理と、その決定された配線方向
に従って配線パターンを決定する処理とから成ってい
る。このうち、配線パターン決定処理について、前記各
実施例では、配線経路探索処理における”コスト関数”
を適切に定めることにより実現している。すなわち、決
定された配線方向に平行な方向に小さなコストを与え、
その方向の配線をしやすくすることにより、適切な配線
パターンの決定を実現している。しかし、この配線パタ
ーン決定処理は、”探索方向”を適切に制限することに
よっても実現できる。すなわち、x方向配線領域内の格
子点についてはy方向の探索を禁止し、y方向配線領域
内の格子点についてはx方向の探索を禁止するようにす
ることによっても実現できる。
【0186】図28は、各配線層の各格子点について、
それぞれ探索禁止方向を定義する処理を示している。以
下に示すように、定義した探索禁止方向は、識別子の形
で格子点テーブルに格納する。配線経路探索処理におい
ては、この識別子を参照して探索禁止方向を認識し、探
索可能な方向のみに対して探索を行う。
それぞれ探索禁止方向を定義する処理を示している。以
下に示すように、定義した探索禁止方向は、識別子の形
で格子点テーブルに格納する。配線経路探索処理におい
ては、この識別子を参照して探索禁止方向を認識し、探
索可能な方向のみに対して探索を行う。
【0187】ステップ2901:配線層を1つ選択す
る。
る。
【0188】ステップ2902:該配線層上の格子点を
1つ選択する。
1つ選択する。
【0189】ステップ2903:該格子点がx方向領域
内にあるならば、ステップ2904へ進む。一方、y方
向領域内にあるならば、ステップ2905へ進む。
内にあるならば、ステップ2904へ進む。一方、y方
向領域内にあるならば、ステップ2905へ進む。
【0190】ステップ2904:該格子点のE方向隣接
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2906
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
912へ進む。
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2906
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
912へ進む。
【0191】ステップ2905:該格子点のN方向隣接
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2913
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
907へ進む。
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2913
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
907へ進む。
【0192】ステップ2906:該格子点のW方向隣接
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2910
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
911へ進む。
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2910
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
911へ進む。
【0193】ステップ2907:該格子点のS方向隣接
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2914
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
915へ進む。
格子点がx方向領域内にあるならば、ステップ2914
へ進む。一方、y方向領域内にあるならば、ステップ2
915へ進む。
【0194】ステップ2910:N、S方向を探索禁止
とする。格子点テーブル945における該格子点の記憶
領域に識別子「1」を設定する。
とする。格子点テーブル945における該格子点の記憶
領域に識別子「1」を設定する。
【0195】ステップ2911:N、NW、W、SW、
S方向を探索禁止とする。格子点テーブル945におけ
る該格子点の記憶領域に識別子「3」を設定する。
S方向を探索禁止とする。格子点テーブル945におけ
る該格子点の記憶領域に識別子「3」を設定する。
【0196】ステップ2912:N、NE、E、SE、
S方向を探索禁止とする。格子点テーブル945におけ
る該格子点の記憶領域に識別子「5」を設定する。
S方向を探索禁止とする。格子点テーブル945におけ
る該格子点の記憶領域に識別子「5」を設定する。
【0197】ステップ2913:W、NW、N、NE、
E方向を探索禁止とする。格子点テーブル945におけ
る該格子点の記憶領域に識別子「6」を設定する。
E方向を探索禁止とする。格子点テーブル945におけ
る該格子点の記憶領域に識別子「6」を設定する。
【0198】ステップ2914:W、SW、S、SE、
E方向を探索禁止とする。格子点テーブル945におけ
る該格子点の記憶領域に識別子「4」を設定する。
E方向を探索禁止とする。格子点テーブル945におけ
る該格子点の記憶領域に識別子「4」を設定する。
【0199】ステップ2915:W、E方向を探索禁止
とする。格子点テーブル945における該格子点の記憶
領域に識別子「2」を設定する。
とする。格子点テーブル945における該格子点の記憶
領域に識別子「2」を設定する。
【0200】ステップ2916:探索禁止方向が未定義
の格子点が該配線層上にあるならば、ステップ2902
に戻る。そうでなければ、ステップ2917へ進む。
の格子点が該配線層上にあるならば、ステップ2902
に戻る。そうでなければ、ステップ2917へ進む。
【0201】ステップ2917:探索禁止方向が未定義
の配線層があるならば、ステップ2801に戻る。そう
でなければ、探索禁止方向の定義処理を終了する。
の配線層があるならば、ステップ2801に戻る。そう
でなければ、探索禁止方向の定義処理を終了する。
【0202】さて、配線経路探索では、探索を進める毎
に、各探索に定義されたコストを積算していく。本変形
例では、x方向およびy方向に同一の値を定義したコス
ト関数、例えばE方向:1、N方向:1、W方向:1、
S方向:1、NE方向:6、NW方向:6、SW方向:
6、SE方向:6、U方向:3、D方向:3として定義
する。
に、各探索に定義されたコストを積算していく。本変形
例では、x方向およびy方向に同一の値を定義したコス
ト関数、例えばE方向:1、N方向:1、W方向:1、
S方向:1、NE方向:6、NW方向:6、SW方向:
6、SE方向:6、U方向:3、D方向:3として定義
する。
【0203】以下、図29により配線経路探索処理の詳
細手順を説明する。本手順は、先に説明した図18のフ
ローチャートとほぼ同一であるが、探索禁止方向を参照
する処理(ステップ3044)が追加されている点が異
なる。以下、各ステップの処理内容を説明する。
細手順を説明する。本手順は、先に説明した図18のフ
ローチャートとほぼ同一であるが、探索禁止方向を参照
する処理(ステップ3044)が追加されている点が異
なる。以下、各ステップの処理内容を説明する。
【0204】ステップ301:始点の格子点を波面リス
トに登録する。
トに登録する。
【0205】ステップ302:波面リストから最小の累
積コストをもつ格子点を1つ取り出す。
積コストをもつ格子点を1つ取り出す。
【0206】ステップ303:方向を1つ選択し、それ
をdとする。
をdとする。
【0207】ステップ3041:方向dの探索の行き先
が配線領域からはみ出すならば、方向dへの探索305
をスキップする(ステップ306へ進む)。そうでなけ
れば、ステップ3042へ進む。
が配線領域からはみ出すならば、方向dへの探索305
をスキップする(ステップ306へ進む)。そうでなけ
れば、ステップ3042へ進む。
【0208】ステップ3042:方向dがUまたはDで
あるならば、ステップ3043へ進む。そうでなけれ
ば、ステップ3044へ進む。
あるならば、ステップ3043へ進む。そうでなけれ
ば、ステップ3044へ進む。
【0209】ステップ3043:現格子点(ステップ3
02で取り出した格子点)がビアホール設置不可なら
ば、方向dへの探索305をスキップする(ステップ3
06へ進む)。そうでなければ、ステップ3044へ進
む。
02で取り出した格子点)がビアホール設置不可なら
ば、方向dへの探索305をスキップする(ステップ3
06へ進む)。そうでなければ、ステップ3044へ進
む。
【0210】ステップ3044:方向dが探索禁止なら
ば、方向dへの探索305をスキップする(ステップ3
06へ進む)。そうでなければ、ステップ3051へ進
む。
ば、方向dへの探索305をスキップする(ステップ3
06へ進む)。そうでなければ、ステップ3051へ進
む。
【0211】ステップ305:方向dにある隣接格子点
への探索処理を行う。
への探索処理を行う。
【0212】ステップ306:未探索の方向があれば、
ステップ303に戻る。そうでなければ、当該格子点か
らの探索処理を終了しステップ307へ進む。
ステップ303に戻る。そうでなければ、当該格子点か
らの探索処理を終了しステップ307へ進む。
【0213】ステップ307:波面リストに格子点が存
在すればステップ302に戻る。そうでなければ配線経
路探索処理を終了する。
在すればステップ302に戻る。そうでなければ配線経
路探索処理を終了する。
【0214】ステップ305の詳細手順は下記の通りで
ある。
ある。
【0215】ステップ3051:探索先格子点(すなわ
ち方向dにある隣接格子点)が終点でなく、かつ使用済
みならば、ステップ306へ進む。使用済みでなければ
ステップ3052へ進む。
ち方向dにある隣接格子点)が終点でなく、かつ使用済
みならば、ステップ306へ進む。使用済みでなければ
ステップ3052へ進む。
【0216】ステップ3052:方向dの隣接格子点へ
の探索に対するコストの値ΔCを求める。すなわち、格
子点テーブルを参照してコスト関数識別子を求めた後、
コスト関数テーブルを参照してΔCの値を求める。
の探索に対するコストの値ΔCを求める。すなわち、格
子点テーブルを参照してコスト関数識別子を求めた後、
コスト関数テーブルを参照してΔCの値を求める。
【0217】ステップ3053:現格子点に格納されて
いる累積コストにΔCを加えた値を計算し、その値をC
とする。
いる累積コストにΔCを加えた値を計算し、その値をC
とする。
【0218】ステップ3054:探索先格子点が未探索
ならばステップ3055へ進む。そうでなければステッ
プ3057へ進む。
ならばステップ3055へ進む。そうでなければステッ
プ3057へ進む。
【0219】ステップ3055:探索先格子点に累積コ
ストとしてCの値を設定する。また、入射方向としてd
を設定する。
ストとしてCの値を設定する。また、入射方向としてd
を設定する。
【0220】ステップ3056:探索先格子点を波面リ
ストに登録する。但し、探索格子点が終点である場合は
登録しない。
ストに登録する。但し、探索格子点が終点である場合は
登録しない。
【0221】ステップ3057:探索先格子点に設定さ
れている累積コストの値よりもCの値が小さければ、ス
テップ3058へ進む。そうでなければステップ306
へ進む。
れている累積コストの値よりもCの値が小さければ、ス
テップ3058へ進む。そうでなければステップ306
へ進む。
【0222】ステップ3058:探索先格子点に累積コ
ストとしてCの値を設定する。また、入射方向としてd
を設定する。
ストとしてCの値を設定する。また、入射方向としてd
を設定する。
【0223】本変形例によれば、配線方向を横切る方向
の探索を禁止するので、配線方向を横切るパターンの発
生を完全に防止できるという効果がある。
の探索を禁止するので、配線方向を横切るパターンの発
生を完全に防止できるという効果がある。
【0224】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の配線パタ
ーン決定方法によれば、特定方向の配線要求量が多く、
xy原則に従って配線すれば未配線が生じるような場合
にあっても、分割領域の各々において、できるだけ多く
の配線を収容できるように各配線層の配線方向を決定す
るので、高い配線率を達成できるという効果がある。
ーン決定方法によれば、特定方向の配線要求量が多く、
xy原則に従って配線すれば未配線が生じるような場合
にあっても、分割領域の各々において、できるだけ多く
の配線を収容できるように各配線層の配線方向を決定す
るので、高い配線率を達成できるという効果がある。
【0225】また、本発明の配線パターン決定方法によ
れば、ある領域に特定方向の配線要求が集中し、xy原
則に従って配線すれば一部の配線が迂回しなければなら
ない場合であっても、その領域に含まれる分割領域の各
々において、できるだけ多くの配線が通過できるように
各配線層の配線方向を決定するので、短い配線長の配線
パターンを決定できるという効果がある。
れば、ある領域に特定方向の配線要求が集中し、xy原
則に従って配線すれば一部の配線が迂回しなければなら
ない場合であっても、その領域に含まれる分割領域の各
々において、できるだけ多くの配線が通過できるように
各配線層の配線方向を決定するので、短い配線長の配線
パターンを決定できるという効果がある。
【0226】また、本発明の配線パターン決定方法によ
れば、配線経路探索処理に先だって最適に配線方向を決
定するため、配線経路探索の処理では繰り返し改良処理
の援用を受けるまでもなく満足な配線結果が得られるの
で、コンピュータにおいて常に実用的な計算時間で配線
パターンの決定を行うことができるという効果がある。
れば、配線経路探索処理に先だって最適に配線方向を決
定するため、配線経路探索の処理では繰り返し改良処理
の援用を受けるまでもなく満足な配線結果が得られるの
で、コンピュータにおいて常に実用的な計算時間で配線
パターンの決定を行うことができるという効果がある。
【図1】本発明の第1実施例に係る配線パターン決定シ
ステムの全体構成を示すブロック図である。
ステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の配線パターン決定方法により局所混雑
が緩和されるネットの具体例を示す図である。
が緩和されるネットの具体例を示す図である。
【図3】本発明の配線パターン決定方法により定められ
た配線方向に従って決定された配線パターンの一例を示
す図であり、図2の局所混雑が緩和されることを示して
いる。
た配線方向に従って決定された配線パターンの一例を示
す図であり、図2の局所混雑が緩和されることを示して
いる。
【図4】図3の第1層の配線パターンを示す図である。
【図5】図3の第2層の配線パターンを示す図である。
【図6】配線方向を決定するための基準である効能の方
が副作用よりも大きい場合の例を説明する図であり、同
図(a)はxy原則に従って配線する場合を示し、同図
(b)は分割領域の2つの配線層で共にx方向に配線し
た場合を示す図である。
が副作用よりも大きい場合の例を説明する図であり、同
図(a)はxy原則に従って配線する場合を示し、同図
(b)は分割領域の2つの配線層で共にx方向に配線し
た場合を示す図である。
【図7】配線方向を決定するための基準である副作用の
方が効能よりも大きい場合の例を説明する図であり、同
図(a)はxy原則に従って配線する場合を示し、同図
(b)は分割領域の2つの配線層で共にx方向に配線し
た場合を示す図である。
方が効能よりも大きい場合の例を説明する図であり、同
図(a)はxy原則に従って配線する場合を示し、同図
(b)は分割領域の2つの配線層で共にx方向に配線し
た場合を示す図である。
【図8】配線処理制御手段の処理手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図9】要求本数の算出処理に係る仮想経路の確率を説
明するための図であり、同図(a)は一組みのピンを結
ぶ線が標準配線方向に平行な場合の例、同図(b)と
(c)は折れ曲がり数が2以下である経路をすべて仮想
経路と定め、各々の確率の付与を説明する図である。
明するための図であり、同図(a)は一組みのピンを結
ぶ線が標準配線方向に平行な場合の例、同図(b)と
(c)は折れ曲がり数が2以下である経路をすべて仮想
経路と定め、各々の確率の付与を説明する図である。
【図10】図9で説明した仮想経路の確率の定義に従っ
て仮想経路に係る要求本数を算出する具体例を説明する
図であり、同図(a)はx方向の要求本数、同図(b)
はy方向の要求本数の算出方法をそれぞれ示す図であ
る。
て仮想経路に係る要求本数を算出する具体例を説明する
図であり、同図(a)はx方向の要求本数、同図(b)
はy方向の要求本数の算出方法をそれぞれ示す図であ
る。
【図11】要求本数の算出処理の詳細手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図12】標準配線方向を含む各配線層の配線方向の組
合せ候補の具体例を説明する図であり、同図(a),
(b)は配線層が2つの場合の例、同図(c),(d)
は配線層が3つの場合の例、同図(e),(f)は配線
層が4つの場合の例をそれぞれ示す。
合せ候補の具体例を説明する図であり、同図(a),
(b)は配線層が2つの場合の例、同図(c),(d)
は配線層が3つの場合の例、同図(e),(f)は配線
層が4つの場合の例をそれぞれ示す。
【図13】要求本数に基づいて、各配線層の配線方向の
組合せ候補の中から最適な配線方向の候補を決定する方
法を説明する図であり、同図(a)はある分割領域にお
ける候補の決定法を示し、同図(b)は他の分割領域に
おける候補の決定方法を示す図である。
組合せ候補の中から最適な配線方向の候補を決定する方
法を説明する図であり、同図(a)はある分割領域にお
ける候補の決定法を示し、同図(b)は他の分割領域に
おける候補の決定方法を示す図である。
【図14】配線方向の決定処理の詳細手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図15】要求本数に基づいて2層回路基板に対する配
線方向決定の具体例を説明する図であり、同図(a)は
要求本数の算出結果、同図(b)、(c)、(d)は3
つの候補についてそれぞれ分割領域毎に超過本数を計算
した結果、同図(e),(f)はそれぞれ第1層と第2
層について決定された各分割領域の配線方向の結果を示
す図である。
線方向決定の具体例を説明する図であり、同図(a)は
要求本数の算出結果、同図(b)、(c)、(d)は3
つの候補についてそれぞれ分割領域毎に超過本数を計算
した結果、同図(e),(f)はそれぞれ第1層と第2
層について決定された各分割領域の配線方向の結果を示
す図である。
【図16】コスト関数の定義方法の概念を説明する図で
あり、同図(a)は第1層、同図(b)は第2層につい
て説明する図である。
あり、同図(a)は第1層、同図(b)は第2層につい
て説明する図である。
【図17】コスト関数の定義を説明する図であり、同図
(a)はコスト関数テーブルの構成と定義内容を示す図
であり、同図(b)は方向の定義を説明する図である。
(a)はコスト関数テーブルの構成と定義内容を示す図
であり、同図(b)は方向の定義を説明する図である。
【図18】コスト関数定義処理の手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図19】コスト関数を定義した結果の格子点テーブル
の内容を示す図であり、同図(a)は第1層に対応する
格子点テーブル、同図(b)は第2層に対応する格子点
テーブルである。
の内容を示す図であり、同図(a)は第1層に対応する
格子点テーブル、同図(b)は第2層に対応する格子点
テーブルである。
【図20】配線経路探索処理の詳細手順を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図21】配線経路登録処理の詳細手順を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図22】配線経路探索処理の具体的な実行例を説明す
る図であり、配線経路探索処理を実行する前提条件の配
線層の状態を示す図であり、同図(a)は第1層を、同
図(b)は第2層を示す。
る図であり、配線経路探索処理を実行する前提条件の配
線層の状態を示す図であり、同図(a)は第1層を、同
図(b)は第2層を示す。
【図23】配線経路探索処理の具体的な実行例を説明す
る図であり、配線経路探索処理を実行する際の格子点テ
ーブルの内容を示す図であり、同図(a)は第1層を、
同図(b)は第2層を示す。
る図であり、配線経路探索処理を実行する際の格子点テ
ーブルの内容を示す図であり、同図(a)は第1層を、
同図(b)は第2層を示す。
【図24】配線経路探索処理の具体的な実行例を説明す
る図であり、配線経路探索処理を実行した後の格子点テ
ーブルを示す図であり、同図(a)は第1層を、同図
(b)は第2層を示す。
る図であり、配線経路探索処理を実行した後の格子点テ
ーブルを示す図であり、同図(a)は第1層を、同図
(b)は第2層を示す。
【図25】配線経路登録処理の具体的な実行結果例を示
す図であり、同図(a)は第1層を、同図(b)は第2
層を示す。
す図であり、同図(a)は第1層を、同図(b)は第2
層を示す。
【図26】配線層6の間にグランド層あるいは電源層を
配することにより、層間クロストークノイズの発生を抑
制してなる一実施例の回路基板の断面図である。
配することにより、層間クロストークノイズの発生を抑
制してなる一実施例の回路基板の断面図である。
【図27】辺に対して斜め方向の配線方向を含めた場合
の配線方向の決定を説明する図であり、同図(a)は配
線方向を定義した図、同図(b)は配線方向の組合せ候
補の一例図である。
の配線方向の決定を説明する図であり、同図(a)は配
線方向を定義した図、同図(b)は配線方向の組合せ候
補の一例図である。
【図28】配線パターン決定処理に係る変形例の探索方
向禁止方向定義処理の手順を示すフローチャートであ
る。
向禁止方向定義処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図29】図28変形例を用いた配線経路探索処理の手
順を示すフローチャートである。
順を示すフローチャートである。
【図30】本発明の解決課題を説明するための図であ
り、同図(a)は特定の方向の配線要求量が多いために
配線不可能が発生する場合を示し、同図(b)は特定の
方向の配線要求が局所的に集中する場合の問題を説明す
る図である。
り、同図(a)は特定の方向の配線要求量が多いために
配線不可能が発生する場合を示し、同図(b)は特定の
方向の配線要求が局所的に集中する場合の問題を説明す
る図である。
【図31】配線パターン決定方法の対象となる回路基板
の例を示す図である。
の例を示す図である。
1 回路基板、 2 配線領域、 3 ピン、 4 ネット、 5 分割領域、 6 配線層、6X 第1層、6Y 第2層、 7 配線、7X 第1層上の配線、7Y 第2層上の配
線、 8 ビアホール、 9 仮想経路、 10 禁止領域、 G グランド層、 V 電源層。
線、 8 ビアホール、 9 仮想経路、 10 禁止領域、 G グランド層、 V 電源層。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0226
【補正方法】変更
【補正内容】
【0226】また、本発明の配線パターン決定方法によ
れば、配線経路探索処理に先だって最適に配線方向を決
定するため、配線経路探索の処理では繰り返し改良処理
の援用を受けるまでもなく満足な配線結果が得られるの
で、コンピュータにおいて常に実用的な計算時間で配線
パターンの決定を行うことができるという効果がある。
れば、配線経路探索処理に先だって最適に配線方向を決
定するため、配線経路探索の処理では繰り返し改良処理
の援用を受けるまでもなく満足な配線結果が得られるの
で、コンピュータにおいて常に実用的な計算時間で配線
パターンの決定を行うことができるという効果がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る配線パターン決定シ
ステムの全体構成を示すブロック図である。
ステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の配線パターン決定方法により局所混雑
が緩和されるネットの具体例を示す図である。
が緩和されるネットの具体例を示す図である。
【図3】本発明の配線パターン決定方法により定められ
た配線方向に従って決定された配線パターンの一例を示
す図であり、図2の局所混雑が緩和されることを示して
いる。
た配線方向に従って決定された配線パターンの一例を示
す図であり、図2の局所混雑が緩和されることを示して
いる。
【図4】図3の第1層の配線パターンを示す図である。
【図5】図3の第2層の配線パターンを示す図である。
【図6】配線方向を決定するための基準である効能の方
が副作用よりも大きい場合の例を説明する図であり、同
図(a)はxy原則に従って配線する場合を示し、同図
(b)は分割領域の2つの配線層で共にx方向に配線し
た場合を示す図である。
が副作用よりも大きい場合の例を説明する図であり、同
図(a)はxy原則に従って配線する場合を示し、同図
(b)は分割領域の2つの配線層で共にx方向に配線し
た場合を示す図である。
【図7】配線方向を決定するための基準である副作用の
方が効能よりも大きい場合の例を説明する図であり、同
図(a)はxy原則に従って配線する場合を示し、同図
(b)は分割領域の2つの配線層で共にx方向に配線し
た場合を示す図である。
方が効能よりも大きい場合の例を説明する図であり、同
図(a)はxy原則に従って配線する場合を示し、同図
(b)は分割領域の2つの配線層で共にx方向に配線し
た場合を示す図である。
【図8】配線処理制御手段の処理手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図9】要求本数の算出処理に係る仮想経路の確率を説
明するための図であり、同図(a)は一組みのピンを結
ぶ線が標準配線方向に平行な場合の例、同図(b)と
(c)は折れ曲がり数が2以下である経路をすべて仮想
経路と定め、各々の確率の付与を説明する図である。
明するための図であり、同図(a)は一組みのピンを結
ぶ線が標準配線方向に平行な場合の例、同図(b)と
(c)は折れ曲がり数が2以下である経路をすべて仮想
経路と定め、各々の確率の付与を説明する図である。
【図10】図9で説明した仮想経路の確率の定義に従っ
て仮想経路に係る要求本数を算出する具体例を説明する
図であり、同図(a)はx方向の要求本数、同図(b)
はy方向の要求本数の算出方法をそれぞれ示す図であ
る。
て仮想経路に係る要求本数を算出する具体例を説明する
図であり、同図(a)はx方向の要求本数、同図(b)
はy方向の要求本数の算出方法をそれぞれ示す図であ
る。
【図11】要求本数の算出処理の詳細手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図12】標準配線方向を含む各配線層の配線方向の組
合せ候補の具体例を説明する図であり、同図(a),
(b)は配線層が2つの場合の例、同図(c),(d)
は配線層が3つの場合の例、同図(e),(f)は配線
層が4つの場合の例をそれぞれ示す。
合せ候補の具体例を説明する図であり、同図(a),
(b)は配線層が2つの場合の例、同図(c),(d)
は配線層が3つの場合の例、同図(e),(f)は配線
層が4つの場合の例をそれぞれ示す。
【図13】要求本数に基づいて、各配線層の配線方向の
組合せ候補の中から最適な配線方向の候補を決定する方
法を説明する図であり、同図(a)はある分割領域にお
ける候補の決定法を示し、同図(b)は他の分割領域に
おける候補の決定方法を示す図である。
組合せ候補の中から最適な配線方向の候補を決定する方
法を説明する図であり、同図(a)はある分割領域にお
ける候補の決定法を示し、同図(b)は他の分割領域に
おける候補の決定方法を示す図である。
【図14】配線方向の決定処理の詳細手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図15】要求本数に基づいて2層回路基板に対する配
線方向決定の具体例を説明する図であり、同図(a)は
要求本数の算出結果、同図(b)、(c)、(d)は3
つの候補についてそれぞれ分割領域毎に超過本数を計算
した結果、同図(e),(f)はそれぞれ第1層と第2
層について決定された各分割領域の配線方向の結果を示
す図である。
線方向決定の具体例を説明する図であり、同図(a)は
要求本数の算出結果、同図(b)、(c)、(d)は3
つの候補についてそれぞれ分割領域毎に超過本数を計算
した結果、同図(e),(f)はそれぞれ第1層と第2
層について決定された各分割領域の配線方向の結果を示
す図である。
【図16】コスト関数の定義方法の概念を説明する図で
あり、同図(a)は第1層、同図(b)は第2層につい
て説明する図である。
あり、同図(a)は第1層、同図(b)は第2層につい
て説明する図である。
【図17】コスト関数の定義を説明する図であり、同図
(a)はコスト関数テーブルの構成と定義内容を示す図
であり、同図(b)は方向の定義を説明する図である。
(a)はコスト関数テーブルの構成と定義内容を示す図
であり、同図(b)は方向の定義を説明する図である。
【図18】コスト関数定義処理の手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図19】コスト関数を定義した結果の格子点テーブル
の内容を示す図であり、同図(a)は第1層に対応する
格子点テーブル、同図(b)は第2層に対応する格子点
テーブルである。
の内容を示す図であり、同図(a)は第1層に対応する
格子点テーブル、同図(b)は第2層に対応する格子点
テーブルである。
【図20】配線経路探索処理の詳細手順を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図21】配線経路登録処理の詳細手順を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図22】配線経路探索処理の具体的な実行例を説明す
る図であり、配線経路探索処理を実行する前提条件の配
線層の状態を示す図であり、同図(a)は第1層を、同
図(b)は第2層を示す。
る図であり、配線経路探索処理を実行する前提条件の配
線層の状態を示す図であり、同図(a)は第1層を、同
図(b)は第2層を示す。
【図23】配線経路探索処理の具体的な実行例を説明す
る図であり、配線経路探索処理を実行する際の格子点テ
ーブルの内容を示す図であり、同図(a)は第1層を、
同図(b)は第2層を示す。
る図であり、配線経路探索処理を実行する際の格子点テ
ーブルの内容を示す図であり、同図(a)は第1層を、
同図(b)は第2層を示す。
【図24】配線経路探索処理の具体的な実行例を説明す
る図であり、配線経路探索処理を実行した後の格子点テ
ーブルを示す図であり、同図(a)は第1層を、同図
(b)は第2層を示す。
る図であり、配線経路探索処理を実行した後の格子点テ
ーブルを示す図であり、同図(a)は第1層を、同図
(b)は第2層を示す。
【図25】配線経路登録処理の具体的な実行結果例を示
す図であり、同図(a)は第1層を、同図(b)は第2
層を示す。
す図であり、同図(a)は第1層を、同図(b)は第2
層を示す。
【図26】配線層6の間にグランド層あるいは電源層を
配することにより、層間クロストークノイズの発生を抑
制してなる一実施例の回路基板の断面図である。
配することにより、層間クロストークノイズの発生を抑
制してなる一実施例の回路基板の断面図である。
【図27】辺に対して斜め方向の配線方向を含めた場合
の配線方向の決定を説明する図であり、同図(a)は配
線方向を定義した図、同図(b)は配線方向の組合せ候
補の一例図である。
の配線方向の決定を説明する図であり、同図(a)は配
線方向を定義した図、同図(b)は配線方向の組合せ候
補の一例図である。
【図28】配線パターン決定処理に係る変形例の探索方
向禁止方向定義処理の手順を示すフローチャートであ
る。
向禁止方向定義処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図29】図28変形例を用いた配線経路探索処理の手
順を示すフローチャートである。
順を示すフローチャートである。
【図30】本発明の解決課題を説明するための図であ
り、同図(a)は特定の方向の配線要求量が多いために
配線不可能が発生する場合を示し、同図(b)は特定の
方向の配線要求が局所的に集中する場合の問題を説明す
る図である。
り、同図(a)は特定の方向の配線要求量が多いために
配線不可能が発生する場合を示し、同図(b)は特定の
方向の配線要求が局所的に集中する場合の問題を説明す
る図である。
【図31】配線パターン決定方法の対象となる回路基板
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【符号の説明】 1 回路基板、 2 配線領域、 3 ピン、 4 ネット、 5 分割領域、 6 配線層、6X 第1層、6Y 第2層、 7 配線、7X 第1層上の配線、7Y 第2層上の配
線、 8 ビアホール、 9 仮想経路、 10 禁止領域、 G グランド層、 V 電源層。
線、 8 ビアホール、 9 仮想経路、 10 禁止領域、 G グランド層、 V 電源層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/00 D 6921−4E 3/46 Z 6921−4E (72)発明者 田中 宏美 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 楠原 治郎 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所神奈川工場内
Claims (16)
- 【請求項1】 複数の配線層を有する回路基板に定義さ
れた複数のネットの配線経路を決定する回路基板の配線
パターン決定方法において、 前記回路基板に設定された配線領域を複数の領域に分割
し、 該各分割領域における同一配線方向の混雑の程度に応じ
て、前記各分割領域ごとに前記各配線層の配線方向を決
定し、 該決定に従って前記各ネットの配線経路を決定すること
を特徴とする回路基板の配線パターン決定方法。 - 【請求項2】 複数の配線層を有する回路基板に定義さ
れた複数のネットの配線経路を決定する回路基板の配線
パターン決定方法において、 前記回路基板に設定された配線領域を分割して複数の分
割領域を設定する第1ステップと、 前記各配線層の標準配線方向をそれぞれ設定する第2ス
テップと、 該標準配線方向に従って前記各ネットの仮想経路を設定
する第3ステップと、 該仮想経路に基づいて前記各分割領域を通る配線の要求
本数を配線方向ごとに予測する第4ステップと、 該予測に基づいて前記各分割領域における同一配線方向
の混雑の程度を求める第5ステップと、 該求めた混雑の程度を緩和すべく前記各分割領域ごとに
前記各配線層の配線方向を決定する第6ステップと、 該決定された前記各分割領域ごとの各配線層の配線方向
に従って、前記各ネットの配線経路を決定する第7ステ
ップとを、含んでなることを特徴とする回路基板の配線
パターン決定方法。 - 【請求項3】 請求項2において、前記第6ステップ
が、前記各分割領域における同一配線方向の混雑度を求
め、前記各分割領域ごとに混雑度の低い配線方向の配線
層を混雑度の高い配線方向に変更して、前記混雑を緩和
することを特徴とする回路基板の配線パターン決定方
法。 - 【請求項4】 請求項3において、混雑度の低い配線方
向の配線層の配線方向を混雑度の高い配線方向に変更す
るにあたり、変更すると当該配線層の変更後の混雑度が
変更前の高い配線方向の混雑度よりも高くなる場合は変
更しないことを特徴とする回路基板の配線パターン決定
方法。 - 【請求項5】 請求項2において、前記第6ステップ
が、前記各分割領域を通る同一配線方向の配線要求本数
の予測値と、当該分割領域の前記標準配線方向に従った
配線容量とを比較し、前記予測値が前記配線容量を超過
する本数に応じて、当該分割領域の他の配線方向の配線
層を、配線容量を超過する配線の配線方向に変更して、
前記混雑を緩和することを特徴とする回路基板の配線パ
ターン決定方法。 - 【請求項6】 請求項5において、前記配線層の配線方
向を変更するにあたり、変更すると変更前の当該配線層
の超過本数よりも、前記他の配線方向の配線層の超過本
数の方が大きくなる場合は変更しないことを特徴とする
回路基板の配線パターン決定方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前
記分割領域が矩形に設定され、前記標準配線方向が矩形
の分割領域の辺に平行な直交2軸方向に設定されたこと
を特徴とする回路基板の配線パターン決定方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前
記分割領域が矩形に設定され、前記標準配線方向が矩形
の分割領域の辺に平行な直交2軸を含む対称な4軸方向
に設定されたことを特徴とする回路基板の配線パターン
決定方法。 - 【請求項9】 複数の配線層を有する回路基板に定義さ
れた複数のネットの配線経路を決定する回路基板の配線
パターン決定方法において、 前記回路基板に設定された配線領域を分割して複数の分
割領域を設定する第1ステップと、 前記各配線層の標準配線方向をそれぞれ設定する第2ス
テップと、 該標準配線方向に従って前記各ネットの仮想経路を複数
設定するとともに、該各仮想経路が採用される確率を設
定する第3ステップと、 前記各仮想経路が通る前記各分割領域ごとに、当該分割
領域を通る全部の仮想経路の前記確率を合計して配線方
向ごとの配線要求本数として予測する第4ステップと、 前記各分割領域ごとに前記複数の配線層の配線方向の組
合せ候補を列挙し、該各組合せ候補について前記第4ス
テップで予測した配線要求本数を用いて当該分割領域に
おける各配線方向の混雑の程度を求める第5ステップ
と、 該求めた混雑の程度が最も小さい前記組合せ候補を採用
して前記各分割領域ごとに前記各配線層の配線方向を決
定する第6ステップと、 該決定された前記各分割領域ごとの各配線層の配線方向
に従って、前記各ネットの配線経路を決定する第7ステ
ップとを、含んでなることを特徴とする回路基板の配線
パターン決定方法。 - 【請求項10】 請求項9において、前記仮想経路の確
率は、想定できる最短距離の仮想経路の数に基づいて設
定するものとし、仮想経路が直線の場合は確率を「1」
とし、仮想経路が折線であってかつ許容する曲がり数を
n箇(だだし、nは自然数)に設定する場合は、各曲が
り数nごとに想定される仮想経路の群に対してそれぞれ
群確率を配分し、さらに各群内の同一曲がり数の仮想経
路の数で前記群確率を割った確率を各仮想経路の確率に
設定することを特徴とする回路基板の配線パターン決定
方法。 - 【請求項11】 請求項9において、前記第4ステップ
は、前記求めた各分割領域の配線方向ごとの要求配線本
数のばらつきを示す標準偏差を求め、該標準偏差を小さ
くするように前記仮想経路の確率を変更する処理を繰返
すことを特徴とする回路基板の配線パターン決定方法。 - 【請求項12】 請求項9において、前記第5ステップ
で求める混雑の程度を当該組合せ候補に関して各配線方
向ごとの超過本数とし、 前記第6ステップは前記各配線方向ごとの超過本数の和
が最小の組合せ候補を混雑の程度が最小とすることを特
徴とする回路基板の配線パターン決定方法。 - 【請求項13】 請求項9において、前記第7ステップ
は、前記配線層ごとに配線領域を配線単位領域に格子状
に区分してなる格子点テーブルを作成し、該各格子点テ
ーブルの格子点ごとに前記第6ステップで決定された前
記分割領域ごとの各配線層の配線方向に従って配線方向
を設定するとともに、前記各ネットのピンの位置及び既
配線済み等の使用済みフラグを設定し、前記各ネットに
属する一のピンの格子点から各格子点に設定されている
配線方向に従って、他の配線層にかかる格子点を含め隣
接する格子点を順次経由して当該ネットに属する他のピ
ンに至る経路を複数求め、該求めた複数の経路のうち最
短の経路を当該ネットの配線経路として決定し、該決定
された配線経路が通る前記格子点テーブルの格子点に使
用済みフラグを立てることを特徴とする回路基板の配線
パターン決定方法。 - 【請求項14】 請求項13において、前記最短の経路
か否かを判断するにあたり、他の配線層に属する隣接格
子点に移行する場合は、同一の配線層の隣接格子点に進
む場合の経路よりも長く評価することを特徴とする回路
基板の配線パターン決定方法。 - 【請求項15】 層状に形成された複数の配線層を有
し、 前記一の配線層に周囲の配線方向と異なる配線方向の配
線パターンが形成された少なくとも1つの矩形領域が認
識され、 該矩形領域を細かな矩形領域に細分したとき、各細分矩
形領域に全てのピンが含まれるネットの数よりも、当該
細分矩形領域の境界を通過する配線パターンの数が多く
形成されてなる回路基板。 - 【請求項16】 請求項15において、前記複数の配線
層の相互に隣接する層間にあって、少なくとも配線方向
が同一の領域に導電性を有する層が挿入形成されてなる
ことを特徴とする回路基板。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4010259A JP2759573B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 回路基板の配線パターン決定方法 |
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