JPH0520506Y2 - - Google Patents

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JPH0520506Y2
JPH0520506Y2 JP40686390U JP40686390U JPH0520506Y2 JP H0520506 Y2 JPH0520506 Y2 JP H0520506Y2 JP 40686390 U JP40686390 U JP 40686390U JP 40686390 U JP40686390 U JP 40686390U JP H0520506 Y2 JPH0520506 Y2 JP H0520506Y2
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cavity
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は射出成形用の金
型に関し、特にキヤビテイを形成したユニツトを
ダイセツトに対して着脱可能に構成して金型交換
や金型製作の容易化を図つたカセツト・イン・カ
セツト型の金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に射出成形技術では、成形
品に対応するキヤビテイ形状を有する金型を射出
成形機に取り付けて射出成形を行つているが、一
つの成形品に対して一個の金型を必要としている
ために、成形品の種類が増えればこれに伴つて異
なる多数個の金型を製作、用意しなければならな
い。また、金型はキヤビテイはもとより、エジエ
クタ機構、リターン機構、温度調節構造等の種々
の複雑な構成体を有しており、しかも全体的には
大型でかつ高重量である。このため、金型の製作
に多大な日数を必要とし、部品点数も多く、価格
も高価になる等の問題があるとともに、一方では
射出成形機への金型交換作業が面倒でかつ困難に
なるという問題も生じている。
【0003】 このようなことから、金型の一部をカ
セツト化し、このカセツト化した部分のみを交換
して多品種の成形品に対応しようとする試みが提
案されている。たとえば、「プレス技術」日刊工
業新聞社発光1984年、第22巻、第8号、P99〜
102に本考案者の一人が発表しているように、金
型をダイセツトとカセツトユニツトとで構成し、
多品種の成形品に対して夫々異なるキヤビテイ形
状のカセツトユニツトを用意する一方で、ダイセ
ツトは全てに共用化させている。そして、金型の
交換に際しては、ダイセツトは射出成形機に取り
付けた状態を保持させ、これに対してカセツトユ
ニツトのみを交換すればよいように構成したもの
である。 このような金型構造によれば、金型全体を製
作、交換するこれまでのものに比較して、金型製
作日数の短縮、製作の容易化等を図り、かつ金型
交換の迅速化、容易化を達成することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしなが
ら、本考案者等がこの改良された金型について更
に検討したところ、各品種毎に用意されるカセツ
トユニツト内には品種の相違に関わらず更に共通
化が可能な構成体が含まれていることが判明し
た。すなわち、射出成形機の金型接離時に作用す
るリターン機構や、キヤビテイを冷却させるため
の温度調節構造等であり、これらはキヤビテイ形
状の相違にかかわらず同じ構造を採用することが
できる。しかも、この種の構成体は比較的に構造
が複雑なため、各カセツトに夫々これらの構造を
設けなければならないことは、前述したカセツト
化による種々の効果が十分に得られていないこと
になり、更に改善する余地があることが推測でき
る。
【0005】 このようなことから本考案者等は、カ
セツトユニツトにおけるこれらの構成体を更に共
用化することに注目し、カセツト化による効果を
最大限に発揮させることを検討してきた。 本考案の目的は、金型交換作業の迅速化、容易
化はもとより、金型製作の容易化、低価格化、取
扱の容易化等を達成するカセツト・イン・カセツ
ト金型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案のカセツ
ト・イン・カセツト金型は、射出成形機に直接取
り付けるダイセツトに対して、カセツトユニツト
を着脱可能に構成するとともに、カセツトユニツ
トに対して更にインカセツトユニツトを着脱可能
に構成し、かつその上でこのインカセツトに成形
用のキヤビテイを形成した構成とする。 更に、カセツトユニツトにはリターン機構を設
け、インカセツトユニツトにはエジエクタピン機
構を設け、ダイセツト、カセツトユニツト及びイ
ンカセツトユニツト間にはキー構造を設けて位置
決めを行い、ダイセツトとカセツトユニツトに設
けた温調孔を連通させる構成とする。
【0007】
【実施例】 以下、本考案について図面を参照し
て説明する。図1は本考案のカセツト・イン・カ
セツト金型1の全体構成を示す断面図であり、こ
の金型1は、後述する射出成形機に直接取り付け
られるダイセツト10と、このダイセツト10に
着脱可能なカセツトユニツト40と、更にこのカ
セツトユニツト40内に着脱可能なインカセツト
ユニツト70とから構成している。
【0008】 前記ダイセツト10は、図2A及び図
2Bに部分分解図を併せて示すように、図示左側
の固定ダイセツト部11と、図示右側の可動ダイ
セツト部12とで対をなして構成している。 固定ダイセツト11は、図2Aのように、四隅
に取付孔14を有する取付板13にサポートプレ
ート15、ランナプレート16およびキヤビテイ
プレート17を順次重ねており、これらを挿通さ
せたボルト18によつて一体化している。そし
て、前記ランナプレート16およびキヤビテイプ
レート17の中央部には夫々大きさが若干相違す
る方形のカセツト穴19,20を貫通して設けて
おり、このカセツト穴19,20には前記カセツ
トユニツト40の固定カセツト(後述する)を内
装することができる。このカセツト穴の大きさの
相違により生じる段部は、カセツトユニツト40
の内装時の位置決め用に利用している。また、前
記キヤビテイプレート17の両側面には夫々カセ
ツト穴20に貫通する各2個の温調孔21を開設
し、更にこのキヤビテイプレート17前面のカセ
ツト穴20の内縁部両側には夫々2個の半円形の
駒リセス22を形成している。
【0009】 可動ダイセツト12は、図2Bのよう
に、四隅に取付孔24を有する取付板23にスペ
ーサブロツク25、コアプレート26およびスト
リツパプレート27を順次重ねており、これらを
挿通させたボルト28によつて一体化している。
前記取付板23、スペーサブロツク25、コアプ
レート26およびストリツパプレート27の各中
央部には夫々方形のカセツト穴29,30,3
1,32を貫通して設けており、前記カセツトユ
ニツト40の可動カセツト(後述する)を内装す
ることができる。本例ではコアプレート26のカ
セツト穴31を他の穴よりも若干小さく形成し、
その段部をカセツトユニツト40の内装時の位置
決めに利用している。前記取付板23のカセツト
穴29の内側縁には上下方向に亘るキー溝33を
形成し、ここには下方からコの字型のキー34
(図3参照)を挿入してねじ(図示せず)により
固定し、前記カセツトユニツト40を固定でき
る。また、前記コアプレート26とストリツパプ
レート27の両側面にはカセツト穴31,32に
貫通する各2個の温調孔35を開設し、さらに前
記ストリツパプレート27のカセツト穴32の内
縁部両側には夫々2個の半円形の駒リセス36を
形成している。
【0010】 前記カセツトユニツト40は、図3に
部分分解図を示すように、固定カセツト41と可
動カセツト42とを有している。固定カセツト4
1は方形のキヤビテイサポートプレート43と、
ストツパプレート44とをボルト45によつて一
体化可能に構成してなり、これら両プレート4
3,44は前記固定ダイセツト11のカセツト穴
19,20内に内装できよう構成すると共に、各
プレートの中央部に夫々円形のインカセツト穴4
6,47を設けている。このインカセツト穴46
には直上に向かつてキー穴48を貫通形成し、こ
こに回り止めキー48aを挿入できる。また、前
記キヤビテイサポートプレート43のインカセツ
ト穴46は後縁に段部46aを形成しており、こ
こに前記インカセツトユニツト70の一部(キヤ
ビテイブロツク73)を挟持させることができ
る。また前記キヤビテイサポートプレート43の
両側面には内部の比較的深い位置にまで形成され
た盲穴状の温調孔49を形成し、またその両側縁
には各2個の半円形の駒リセス50を形成してい
る。これら温調孔49および駒リセス50は夫々
前記固定ダイセツト11の温調孔21と駒リセス
22に対応される。
【0011】 前記可動カセツト42は夫々方形に形
成したキヤビテイサポートプレート51、スペー
サプレート52、プレツシヤープレート53およ
びベースプレート54を主要部材として構成して
いる。前記キヤビテイサポートプレート51とス
ペーサプレート52は夫々段部55a,56aを
有する円形のインカセツト穴55,56を中央部
に形成し、ボルト57によつて両者を一体化でき
るように構成している。このインカセツト穴55
および56には直上にむかつてキー穴58を形成
し、ここには回り止めキー58aが挿入される。
また、キヤビテイサポートプレート51のインカ
セツト穴55の前面の両側縁には前記可動ダイセ
ツト12の駒リセス36に対応する駒リセス59
を形成し、またその両側には同じく可動ダイセツ
ト12の温調孔35に連通する盲穴状の温調孔6
0を形成している。
【0012】 更に、前記スペーサプレート52とプ
レツシヤプレート53およびベースプレート54
の各四隅部には透孔52a,53a,54aを開
設しており、透孔52aと53aにはリターンロ
ツド61を夫々挿通させ、このリターンロツド6
1の左端はフランジ61aをキヤビテイサポート
プレート51との間に挟持させて固定する一方、
右端はボルト62によつてベースプレート54に
固定している。そして、プレツシヤプレート53
の透孔53aはリターンロツド61に緩く嵌合
し、プレツシヤプレート53はリターンロツド6
1に沿つて左右に移動できると共に、プレツシヤ
プレート53とスペーサプレート52との間で前
記リターンロツド61に嵌装した圧縮スプリング
63によつて図示右方のベースプレート54側に
付勢されている。また、前記ベースプレート54
の中央部には穴64を貫通形成し、この穴64を
通して前記プレツシヤプレート53の後面にフツ
ク部材65をボルト66で固定している。更に、
ベースプレート54の両側縁には縦方向にキー溝
67を形成しており、このキー溝67は前記可動
ダイセツト12のキー溝33に対応し、このキー
溝33との間に亘つて前記キー34が挿入され
る。 なお、前記固定、可動の各カセツト41,42
は組立てた状態で前記固定、可動の各ダイセツト
11,12のカセツト穴内に挿入させることがで
きることはいうまでもない。
【0013】 前記インカセツトユニツト70は、図
4に部分分解斜視図を示すように、ここでは歯車
を射出成形するための金型例として示しており、
固定インカセツト71と、可動インカセツト72
とで構成している。固定インカセツト71はキヤ
ビテイブロツク73からなり、前記固定カセツト
41のインカセツト穴46,47に内装できるよ
うに円柱状に形成している。また、このキヤビテ
イブロツク73の後部よりの周囲にはフランジ7
4を一体に形成しており、このフランジ74は前
記キヤビテイサポートプレート43のインカセツ
ト穴46の段部46aに嵌合できる。このフラン
ジ74は円周方向の位置決め用としては円周一部
に平坦部74aを形成し、またその対向部位には
回り止め用のキー溝74bを形成しており、前記
キヤビテイサポートプレート43に挿入される回
り止めキー48aに嵌合される。また、前記キヤ
ビテイブロツク73には縦方向にランナ75を貫
通形成しており、図外の樹脂供給源から供給され
る樹脂材がランナ75のゲート75aから射出さ
れる。なお、本例では成形する歯車の中心軸を形
成するための軸用ロツド82を受け入れ穴73a
もその表面の中央位置に形成している。
【0014】 可動インカセツト72は、本例では2
個に分割されたキヤビテイブロツク76,77
と、その背後に位置されるサポートブロツク78
および若干離して配置されるエジエクタプレート
79を主要部として構成している。前記キヤビテ
イブロツク76,77は夫々に形成された穴8
0、凹部81、更にキヤビテイブロツク77の背
後から前方に突き出された軸用ロツド82とで成
形品としての歯車と同一形状のキヤビテイ83を
画成している。また、一方のキヤビテイブロツク
77およびサポートブロツク78の周囲には夫々
フランジ84,85を形成し、このフランジ8
4,85は前記キヤビテイサポート51のインカ
セツト穴55,56の段部55a,56aに嵌合
すると共に、その円周一部には位置決め用の平坦
部84a,85aと回り止め用のキー溝84b,
85bを形成し、このキー溝84b,85bは前
記キヤビテイサポート51のキー穴58に挿入さ
れる回り止めキー58aに嵌合される。また、前
記エジエクタプレート79はボルト86によつて
前記プレツシヤプレート53に固定し、前記キヤ
ビテイ83に向かつて延びるエジエクタピン87
の下端部87aを挟持している。このエジエクタ
ピン87は本例では4本設けており、その先端は
前記エジエクタプレート79、サポートブロツク
78、キヤビテイブロツク77に貫通形成したエ
ジエクタピン孔79a,78a,77aを挿通
し、エジエクタプレート79が後退された状態で
はキヤビテイ83の図示右側端面に位置してい
る。 なお、前記固定、可動の各インカセツト71,
72は組立てた状態で前記固定、可動の各カセツ
ト41,42のインカセツト穴内に挿入できるこ
とはいうまでもない。
【0015】 本考案のカセツト・イン・カセツト金
型は以上のように構成しているので、金型を用い
て成形を行う場合には、前記ダイセツト10、カ
セツトユニツト40およびインカセツトユニツト
70は次のように組み立てられる。 すなわち、図5のように射出成形機2の固定プ
ラテン3に固定ダイセツト11の取付板13を取
付孔14を利用してボルトにて取り付けるととも
に、可動プラテン4に可動ダイセツト12の取付
板23を取付孔24を利用してボルトにて取り付
ける。
【0016】 一方、カセツトユニツト40とインカ
セツトユニツト70は、これとは別に予め両者を
一体的に組み立てておく。 すなわち、図6および図7のように、固定カセ
ツト41のキヤビテイサポートプレート43とス
トツパプレート44の各インカセツト穴46,4
7内に固定インカセツト71を挿入し、これら両
プレート43,44を用いて、固定インカセツト
71のキヤビテイブロツク73のフランジ74を
挟持し、かつキー穴48を通して回り止めキー4
8aを挿入させてその回転方向の位置決めを行つ
た上でキヤビテイサポートプレート43とストツ
パプレート44をボルト45で一体化することに
より図7の固定カセツト構体5を得ることができ
る。
【0017】 また、可動カセツト42のキヤビテイ
サポートプレート51とスペーサプレート52の
各インカセツト穴55,56内に可動インカセツ
ト72を挿入し、これら両プレート51,52を
用いて、可動インカセツト72のキヤビテイブロ
ツク76,77をそのフランジ84,85を挟持
し、かつキー穴58に回り止めキー58aを挿入
させてその回転方向の位置決めを行つた上でキヤ
ビテイサポートプレート51とスペーサプレート
52をボルト57で一体化する。 更に、エジエクタピン87をエジエクタピン孔
79a,78aおよび77aに挿通させた状態
で、エジエクタプレート79をボルト86にてプ
レツシヤプレート53に固定する。これにより同
図の可動カセツト構体6を得ることができる。な
お、この可動カセツト構体6では、リターンロツ
ド61に嵌装された圧縮スプリング63によつ
て、プレツシヤプレート53およびこれに固定さ
れたエジエクタプレート79はベースプレート5
4側に向けて付勢されており、この状態ではエジ
エクタピン87はその先端をキヤビテイブロツク
77と面一となるように位置されている。 そして、前記固定カセツト構体5は射出成形機
2に取着されている固定ダイセツト11のカセツ
ト穴19,20内に前面側から挿入して内装し、
キヤビテイプレート17とキヤビテイサポートプ
レート43の夫々に設けた駒リセス22と50を
合わせた上で、図8のようにセツト駒88をこれ
ら駒リセス22,50に取着して両者を一体化さ
せる。
【0018】 同様に、前記可動カセツト構体6は可
動ダイセツト12のカセツト穴29〜32内に前
面側から挿入して内装し、ストリツパプレート2
7とキヤビテイサポートプレート51の夫々に設
けた駒リセス36と59を合わせた上で、同図の
ようにセツト駒89をこれら駒リセス36,59
に取着して両者を一体化させる。これと同時に、
取付板23に設けたキー溝33と可動カセツト4
2のリアプレツシヤプレート54に設けたキー溝
67とを位置合わせし、これらのキー溝33,6
7に跨がるようにキー34を下方から差し入れて
図外のボルトにより固定することにより取付板2
3とベースプレート54を一体化させる。なお、
この時可動プラテン4に臨んで配置されている射
出成形機2のプツシユロツド7の先端に形成した
フツク部8に、プレツシヤプレート53の後面に
固定したフツク部材65を係合させることが肝要
である。(図5参照)。 また、固定および可動の各ダイセツト11,1
2への固定および可動の各カセツト構体5,6の
前述した組付けにより、キヤビテイプレート17
やストリツパプレート27に夫々形成した温調孔
21,35がキヤビテイサポートプレート43,
51の各温調孔49,60に連通し、図外の温調
用流体供給源から供給される流体がこれら温調孔
21,35,49,60内を通流し、キヤビテイ
83の温度調節(冷却)を行うことになる。
【0019】 このように組立てられた金型1は、射
出成形機2の可動プラテン4の往復動作によつて
可動カセツト構体6が固定カセツト構体5に対し
て接離動作され、接したときにキヤビテイ83を
画成し、ランナ75を通した樹脂材の注入によつ
て所定の形状の成形品(本例では歯車)を成形す
ることができる。 そして、離型時には可動プラテン4が固定プラ
テン3から離れることにより可動ダイセツト11
と共に可動カセツト構体6が固定カセツト構体5
から離されるが、このときのプツシユロツド7の
相対的な突き出し作用によつてエジエクタピン8
7の先端がキヤビテイ83内に突き出され、キヤ
ビテイブロツク76,77に残された成形品の離
型を行わせる。 また、この離型時にリターンロツド61に嵌装
された圧縮スプリング63がプレツシヤプレート
53に与える付勢力によつて、これと一体のエジ
エクタプレート79に同方向の付勢力が作用さ
れ、エジエクタピン87は復帰される。この場
合、プツシユロツド7の先端のフツク8がプレツ
シヤプレート53と一体のフツク部材65を引き
戻しているために、プレツシヤプレート53およ
びエジエクタピン87の先端が確実にキヤビテイ
83外に退避されて復帰されることになる。
【0020】 なお、このようにエジエクタピン87
をプツシユロツド7によつて強制的に復帰させる
構成を採ることにより、可動側(可動ダイセツト
等)が固定側に接触する前に予めピン87を退避
させ得るようなシーケンス制御を行うこともで
き、エジエクタピン87と固定側との衝突等の干
渉からピン87を保護することができる。また、
リターンロツド61の左端を固定側との接触面
(パーテング面)にまで延設しないことにより、
その分キヤビテイの配設可能な面積を増大でき、
同じサイズのキヤビテイを構成する場合にもイン
カセツトユニツトないし金型全体の小形化を更に
進めることもできる。
【0021】 一方、金型を交換する場合には、前述
と逆に固定ダイセツト11から固定カセツト構体
5を取り外し、また可動ダイセツト12から可動
カセツト構体6を取り外す。そして、取り外した
各カセツト構体5,6は固定および可動の各カセ
ツト41,42を分解し、夫々から固定、可動の
各インカセツト71,72と取り外す。次いで、
異なるキヤビテイ形状をしたインカセツトユニツ
トの固定、可動の各インカセツトを前述と同様に
夫々固定、可動の各カセツト41,42内に内装
し、再び固定、可動のカセツト構体を構成してこ
れを同様に固定、可動のダイセツト11,12内
に取り付けることにより金型の交換は終了する。
【0022】 したがつて、固定、可動のダイセツト
11,12を夫々対応するプラテン3,4から取
り外す作業は不要であり、ダイセツトに比較して
十分に小さくかつ軽量の固定、可動のカセツト構
体のみを取り外すだけでよいので、交換作業を極
めて容易に行うことができる。 また、このようにして金型の交換が可能とされ
ることにより、種類の異なる成形品を形成する場
合にも、キヤビテイ形状のみが相違して外形状や
その他が同一な種々のインカセツトユニツトをの
みを用意しておけばよい。換言すれば、金型の全
重量の第部分を占めるダイセツト10はもとより
リターンロツド61、圧縮スプリング63等から
なる複雑な構成のリターン機構部等を有するカセ
ツトユニツト40を全ての金型に共用することが
できる。これにより、金型の製作においてはダイ
セツト10、カセツト40をその都度製作する必
要はなく、特に加工の面倒な温調孔、駒リセス、
リターン機構部等の加工が不要になり、結局キヤ
ビテイ形状の異なる複数個のインカセツトユニツ
トのみを製作すればよいことになる。したがつ
て、金型製作時間の短縮、異なる金型を製作構成
するための部品点数の低減、製作費用および部品
価格からなる金型価格の低廉化等を図り得るとと
もに、金型の小型化および軽量化によつて運搬等
の取扱を容易なものとし、しかも金型の管理はイ
ンカセツトユニツトのみの管理でよいために管理
スペースの低減および管理の容易化をも図ること
ができる。
【0023】 ここで、前記実施例ではキヤビテイ8
3を画成するために可動インカセツト72のキヤ
ビテイブロツクを2個のブロツク76,77で構
成しているが、これは1個のブロツクで構成して
もよい。ただし、本例のような平歯車を成形する
場合には、このように2個のブロツクで構成すれ
ば、一方のブロツク76をワイヤカツト法で形成
することができ、、キヤビテイ製作の容易化を図
ることができる。また、本例ではこのように2個
のキヤビテイブロツク76,77を用いることか
ら可動カセツト42のキヤビテイサポートプレー
ト51を金型のパーテング面(PL面)よりも固
定カセツト側に突出させてキヤビテイブロツク7
6を押圧支持するような構成としているが、キヤ
ビテイブロツクを1個で構成するときにはその必
要もなく、キヤビテイサポートプレート51の上
面をPL面に一致させることができる。
【0024】
【考案の効果】 以上のように本考案のカセツ
ト・イン・カセツト金型によれば、射出成形機に
取り付けたダイセツトに対してカセツトユニツト
を着脱可能に構成し、更にこのカセツトユニツト
に対してインカセツトを着脱可能に構成した上で
このインカセツトに成形用のキヤビテイを形成し
ているので、金型を交換する場合にはダイセツト
からカセツトを着脱した上でインカセツトのみを
交換するだけでよく、また異なる金型を製作する
場合にも異なるキヤビテイ形状のインカセツトの
みを製作すればよく、これにより金型の交換作業
の迅速化および交換作業の容易化は勿論のこと、
更に金型製作時間の短縮、製作部品点数の低減、
製作価格の低減を図るとともに、金型の取扱の容
易化、保管スペースの低減を図ることができると
いう種々の効果がある。
【0025】 更に、本考案によれば、カセツトユニ
ツトにリターン機構を設け、又これとは独立して
インカセツトユニツトにカセツトユニツトによつ
て駆動されるエジエクタピン機構を設けることに
より、カセツトユニツトに設けたリターン機構は
種々のインカセツトユニツトに汎用的に利用する
ことができる。又、インカセツトユニツトにあつ
ては、成形品の形状、即ちキヤビテイ形状に対応
したエジエクタピン機構を夫々のインカセツトユ
ニツトに設け、これをカセツトユニツトのリター
ン機構と協動させることで、好適なエジエクトが
実現できる。このように、エジエクタ動作を行う
リターン機構とエジエクタピン機構を分離させる
ことで、インカセツトユニツトの交換時には比較
的に軽量でかつ小型に構成されるキヤビテイ部分
とエジエクタピン機構のみを交換することにな
り、小型化が難しいリターン機構の交換が不要と
なり、前記効果を更に助長することができ、これ
と併せて好適な離型動作が得られる。又、固定、
可動の各ダイセツトには夫々異なる大きさのカセ
ツト穴を設けていることにより、固定、可動の各
カセツトユニツトを各ダイセツトに間違いなく装
着することができる効果もある。
【0026】 又、ダイセツトとカセツトユニツトと
の間、及びカセツトユニツトとインカセツトユニ
ツトとの間を夫々キー溝やキー穴とキーとで結合
するこで、両者間での位置決めを高精度に行うこ
とができる。したがつて、前記ダイセツト及びカ
セツトユニツトには温調孔を開設し、これらを装
着したときには各温調孔が正しく連通され、ダイ
セツト側から供給される温調液体がカセツトユニ
ツトを通してインカセツトユニツトにまで供給さ
れるように構成しているので、インカセツトユニ
ツトのキヤビテイの温度調整を行うことができる
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカセツト・イン・カセツト金型
の一実施例の全体構成の断面図である。
【図2A】可動ダイセツトの部分分解斜視図であ
る。
【図2B】固定ダイセツトの部分分解斜視図であ
る。
【図3】カセツトユニツトの部分分解斜視図であ
る。
【図4】インカセツトユニツトの部分分解斜視図
である。
【図5】射出成形機に取り付けた状態の断面図で
ある。
【図6】インカセツトユニツトの組立て状態の斜
視図である。
【図7】インカセツトユニツトをカセツトユニツ
トに組立てた状態の斜視図である。
【図8】各々のカセツト構体をダイセツトに組立
てた状態の斜視図である。
【符号の説明】
3……固定プラテン 4……可動プラテン 11……固定ダイセツト 12……可動ダイセツト 21,35,49,60……温調孔 34,48a,58a……キー 41……固定カセツト 42……可動カセツト 61……リターンロツド 71……固定インカセツト 72……可動インカセツト 83……キヤビテイ 87……エジエクタピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機に直接取り付けられる
    ダイセツトと、このダイセツトに対して着脱可能
    に構成したカセツトユニツトと、このカセツトユ
    ニツトに対して着脱可能に構成しかつ成形品に対
    応する形状のキヤビテイを形成したインカセツト
    ユニツトとで構成し、前記ダイセツトは射出成形
    機の固定、可動の各プラテンに取着される固定ダ
    イセツトおよび可動ダイセツトを有し、かつ夫々
    には前記カセツトユニツトを所定の位置に内装で
    きるように大きさが若干相違する矩形のカセツト
    穴を貫通して設けており、前記カセツトユニツト
    は前記固定、可動の各ダイセツトに夫々着脱可能
    な固定カセツトおよび可動カセツトを有して夫々
    前記ダイカセツトのカセツト穴に挿入され、かつ
    可動カセツトには前記可動ダイセツトと協動して
    前記インカセツトユニツトを装着した部分を所定
    方向に付勢するリターン機構を有するとともに、
    可動ダイセツトと可動カセツトに夫々設けたキー
    溝にキーを挿入することで両者の位置決めを行つ
    ており、前記インカセツトユニツトは前記固定、
    可動の各カセツトに夫々着脱可能な固定インカセ
    ツトおよび可動インカセツトを有し、これら固
    定、可動の各インカセツトの対をなすキヤビテイ
    ブロツクで前記キヤビテイを構成するとともに、
    各インカセツトには夫々カセツトユニツトの所定
    位置に装着されるように位置決め構造を設けて各
    カセツトに設けたキー穴から挿入されるキーによ
    り両者間での位置決めを行つており、可動インカ
    セツトには前記可動カセツトの一部プレートによ
    つて駆動されるエジエクタピン機構を有し、更に
    前記ダイセツト及びカセツトユニツトには夫々温
    調孔を開設し、ダイセツトに対してカセツトユニ
    ツト及びインカセツトユニツトを装着したときに
    各温調孔が連通され、ダイセツト側から供給され
    る温調液体がカセツトユニツトを通してインカセ
    ツトユニツトにまで供給されてインカセツトユニ
    ツトを温調し得るように構成したことを特徴とす
    るカセツト・イン・カセツト金型。
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