JPH0520592A - 自動車運行状況記録方法および同方法を実施する装置 - Google Patents

自動車運行状況記録方法および同方法を実施する装置

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JPH0520592A
JPH0520592A JP19616491A JP19616491A JPH0520592A JP H0520592 A JPH0520592 A JP H0520592A JP 19616491 A JP19616491 A JP 19616491A JP 19616491 A JP19616491 A JP 19616491A JP H0520592 A JPH0520592 A JP H0520592A
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JP
Japan
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data
accident
image
vehicle
control device
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JP19616491A
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Taku Kumagai
卓 熊谷
Shiyouta Matsunaga
昌太 松永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 事故に至る迄の自動車の運転状況、相手方の
挙動等を時刻データと共に記録し、事故発生後このデー
タに基づいて事故および事故に至る状況を正確に解析す
る。 【構成】 画像入力装置1からの画像データは制御装置
4を経て記録装置11の記録媒体21に入力される。こ
のデータの外、スピードメータ10からの車速データ、
ブレーキペダル7a、アクセルペダル7bからの運転操
作状況データ等が制御装置4を経て記録媒体21に記録
される。万一事故が発生した場合には記録媒体21を取
り出し、画像データおよび前記各データに基づいて事故
の状況および事故発生に至るまでの状況を解析する。こ
の解析結果は将来の事故を予防するデータとして利用す
る外、発生した事故の法的責任を決定する資料としても
用いられる。また記録されるデータは運転者の自責とな
るものも含まれるので、運転者に安全運転を行う心理を
発生させ、事故を未然に防止できる効果も期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の運転状態及び自
動車運転中の外景等を記録する方法および記録装置に係
り、特に万一事故が発生した場合に事故発生前の一定時
間から事故発生までの状況を記録保存しておくことが可
能な方法および装置に関する。
【0002】
【発明の背景】日本に於ける現在の自動車の普及は国民
2.1人に一台と極めて高く、かつまた免許取得率も、
運転免許取得可能な16歳以上の国民について1.7人
に一人と非常に高率になっている。このような自動車の
高い普及率および自動車に対する社会の依存率が上昇し
ているのに比較し、これを取り巻く環境の整備は大幅に
遅れ、慢性的な交通渋滞、駐車場不足、大気汚染等が大
きな社会問題として取り上げられるようになって久し
い。特に交通事故の問題は深刻であって、交通事故とし
て警察により処理される事件のみでも年間約66万件
(平成元年度の警察庁資料による)にも上り、かつ死亡
者は1万人を超えている。
【0003】上述の問題に関し、例えば道路の建設、立
体駐車場等の建設、或いは自動車の改良による排ガスの
清浄化等、問題を解決すべく各種の技術的努力がなされ
いるが、各種社会的、技術的制約もあって未だ満足すべ
き結果を得れていないのは周知の事実である。また交通
事故に関しても信号機の整備、街灯の整備等の運転環境
の改善や、取締り規則の強化やこれら規則に基づく行
政、司法処分の強化、更には安全装置の設置、ブレーキ
システムの改良を始めとする自動車自体の技術的改良
等、事故低減のため各種の分野において努力がなされて
いるが、上述の事故件数に示される如く、これらの努力
が効奏しているとは必ずしも言えないのが実情である。
【0004】以上の如く交通事故にあっても、他の問題
と同様直ちに問題解決することは不可能である。結局発
生してしまった事故を貴重な教訓として次の事故の発生
を防止するという地道な努力がなされるべきものであ
る。ここにおいて、事故の予見は事実上不可能であるの
で事故の解析は全て事後解析となる。即ち発生した事故
の痕跡、例えば事故現場に於けるブレーキ痕や破片等事
故現場の痕跡、及び自動車の破損状況等、およびこの痕
跡に加えて事故当事者や事故現場に居合わせた者の証言
等に基づいて事後的に解析することになる。然し事故の
痕跡等が十分に残されているとは限らず、かつ残されて
いた証拠の評価も必ずしも一様ではない。また昨今のよ
うに多数の車や人が行き交う複雑な交通環境下では事故
の発生原因も複雑に入り組んでいることが多く、事故の
正確な解析をより一層困難にしている。この結果事故の
解析は必ずしも十分には行われず、事故の原因究明も不
十分で終わっていることも少なくないと思われる。
【0005】即ち現在では事故の解析は全て事後的に証
拠資料を収集し、これら証拠資料を解析することによっ
て行われているわけであって、この方法を実施する限り
事故の解析には自ずと限界がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を達
成するために構成されたものであって、自動車運転中の
自動車の周囲の状況および自動車の運転操作状況(以下
これら自動車の周囲の状況および自動車の運転操作状況
を含めた語として「運行状況」の語を使用する)を記録
しておくことにより万一事故が発生した場合には事故発
生に至るまでの一定時間の記録を解析することによって
事故の発生状況を解析することが可能な運行状況記録方
法と、ラインスキャナ等自動車周囲の状況を入力する装
置と、自動車速度、アクセルやブレーキ等の自動車操作
部の操作状況を出力する装置と、これら各装置を制御す
る制御装置と、データを記録する装置とから成る車載型
の記録装置であることを特徴とする。
【0007】
【作用】ラインスキャナ等自動車周囲の状況を入力する
装置から出力された自動車運転中の周囲の情報データは
制御装置に入力され、かつ同時に入力された自動車の走
行速度、アクセルペダルおよびブレーキペダルの操作に
よる自動車の加減速制御データ、自動車に加わる衝撃等
の外部負荷のデータ等も前記自動車運転中の周囲の画像
データに加えて記録装置に入力される。
【0008】急ブレーキ操作や大きな衝撃により車体に
対して、予め設定した値以上の加速度が加わった場合に
は制御装置はそれまでに記録装置に収録されたデータを
保持する動作を行ってデータを保存する。この加速度発
生の原因が事故である場合には保存されたデータが入力
されている記録媒体、例えば光磁気ディスクや磁気テー
プ等を装置から取り出し、事故解析用の装置で事故に至
るまでの間の周囲の状況や運転状況等を解析し、事故原
因を究明する。
【0009】以下本発明の実施例を図面を参考に具体的
に説明する。
【0010】図1は自動車運行状況記録装置を示す。こ
の装置は車載型であって装置が搭載された自動車の外景
を中心とした画像データ及び運転状況データを記録する
ものである。
【0011】先ず符号1は画像入力装置であって、自動
車2の前方における自動車外景を画像情報として入力す
るものである。このため外景入力に好適でかつ運転に支
障のない位置、例えば車内のダッシュボード部分や車外
のラジエターグリル近傍等に設置される。また画像入力
装置1の具体例としては例えばビデオカメラ等も考えら
れるが、装置の耐久性や価格、さらには車載型装置とし
ては機構が複雑大型化する可能性がある。後述する如く
本発明ではビデオカメラを画像入力装置として構成する
ことも可能であるが、実施例としては上述の点を考慮
し、小型かつ構造が簡素なイメージセンサを画像入力装
置とする構成を示す。即ちこのイメージセンサは荷電結
合素子(CCD)を用いたリニア・イメージセンサ(以
下「CCDラインスキャナ」とする)を画像入力部とし
て構成された画像入力装置であって、外景の画像情報を
1本乃至複数本の走査線のデータとして扱う装置であ
る。なお図示の画像入力装置はラインスキャナ1a、1
bの二つのラインスキャナにより2チャンネルの画像入
力部から構成されている。また装置の構成の詳細は後述
する。
【0012】3は上記画像入力装置1のラインスキャナ
1a、1bからの画像情報を制御するスキャナコントロ
ーラであり制御装置4と接続している。制御装置4はこ
の画像入力装置の外、後述する各種センサからの情報を
制御してこれらの情報を記録装置に出力する装置であっ
て、中央処理機構4aおよびデータ入力時刻を得るため
の時刻回路4bを有している。次に符号5は加速度計で
あって、自動車2に負荷される加速度、衝撃等を検出す
るセンサであり、この加速度計5から出力された情報は
A/D変換装置6aを経てデジタル信号として前記制御
装置4に出力される。
【0013】次に自動車2の速度制御を行うブレーキ系
統およびスロットル制御系統からは運転者の速度制御状
態がデータとして出力される。図示の構成ではブレーキ
系統の制御ははブレーキペダル7aの操作量として、ま
たスロットル制御系統はアクセルペダル7bの操作量と
して出力され、かつこのデータはA/D変換装置6bを
経て制御装置4に出力されるようになっている。また制
御装置4はエンジン8に対しても回路接続され、エンジ
ン8の運転・停止をモニターし、自動車運行状況記録装
置全体の作動・停止が自動的に行われるようになってい
る。
【0014】図示の構成では回路はエンジンスタート用
のイグニッションキー9に接続する部分と、エンジン8
に直接接続する部分とから成っている。なおエンジン8
に回路接続する部分は例えばディストリビュータとす
る。この構成によりイグニッションキー9の作動によっ
て自動車運行状況記録装置が作動を開始し、かつディス
トリビュータ等エンジン8の停止を直接検出できる部分
からのエンジン停止信号により装置が自動停止するよう
になっている。
【0015】ここで自動車運行状況記録装置の停止をイ
グニッションキー9の操作信号によらずエンジン8から
直接送られるデータに基づいて行うよう構成されている
のは、事故発生時に装置に収録された運転記録が消滅し
てしまうのを防止するためである。即ち、後述の如く自
動車運転中の全ての運転状況のデータを蓄えておくこと
は記録装置の容量上極めて困難であって、装置作動中に
古いデータを順次消しながら新しいデータを書き込む方
式が採用されている。この場合事故発生によりエンジン
が停止してしまった場合、イグニッションキー9そのも
のはオン状態となっているので、イグニッションキー9
の操作信号により自動車運転状況記録装置を停止するよ
うに構成しておくと、事故発生後も装置が作動し続け、
事故発生に至る貴重な運行状況のデータが消去されいて
しまう危険性があるからである。なお、通常の停車の際
にはイグニッションキー9をオフとしてエンジン8を停
止させるわけでが、この場合もエンジン8が停止するの
でこの停止信号により自動車運行状況記録装置は停止す
る。
【0016】またスピードメータ10に出力される速度
信号はA/D変換装置6c、制御装置4を経て記録装置
11において自動車2の速度データとして記録される。
【0017】次に符号11は上述の各種データを記録す
る記録装置である。記録装置としては光磁気(MO)デ
ィスク・ドライブ、ハードディスク・ドライブ(HD
D)、フロッピーディスク・ドライブ(FDD)、ビデ
オテープレコーダ(VTR)等が考えられるが、本実施
例では光磁気ディスク・ドライブにより記録装置11を
構成している。
【0018】ここで、光磁気ディスク・ドライブは大容
量(例えは約600MB)の記録が可能であり、かつデ
ィスク媒体としては10万回以上の再書込みが可能であ
り、かつ非接触で書込みが可能であるため殆ど補修の必
要がなくかつ振動にも比較的強いので車載型の記録装置
としては好適である。
【0019】因に、ハードディスク・ドライブも比較的
大容量の記録が可能であるが、可搬性を考えると40M
B程度と考えられ、相対的には光磁気ディスクに比較し
て記録容量が小さくなる。但しデータアクセス時間は光
磁気ディスクよりも早い。またフロッピーディスクは記
録容量が1〜2MB程度と低いため十分なデータの記録
がかなり制限される。更にビデオテープは画像入力装置
1をビデオカメラとした場合には画像をそのまま記録で
きる利点があるが、データをエンドレスで記録すること
ができず、例えば二本のビデオテープを交互に用いてデ
ータ収録と消去を行う等の操作が必要となり、装置の大
型化複雑化は避けられない。
【0020】次に図2は画像入力装置の構成状態を示
す。図示の構成はCCDラインスキャナを用いた画像入
力装置であって、図1に示す如くチャンネル1及び2か
らなる一対の装置により構成されている。各チャンネル
を構成する画像入力装置は結像レンズ12とその背後に
配置されたシリンドリカルレンズ13と、さらにこのシ
リドリカルレンズ13の背後に配置されたCCDライン
スキャナ14とから構成されている。
【0021】まず2チャンネルの装置の結像レンズ1
2、12により自動車運行状況記録装置全体の収録可能
な範囲、即ち装置の視野αは図3に示す如く約150°
〜180°となるように構成されている。次にシリンド
リカルレンズ13は結像レンズ12により得られた外景
のうち高さ方向の成分を収束させるために使用されるも
のであり、このように収束されることによってCCDラ
インスキャナ14に画像情報として入力可能にする。画
像解析対象範囲(図3に符号15で示す)におけるCC
Dラインスキャナ14の対象物の距離認識能力を、装置
の目的である事故解析の資料として利用可能な程度にす
るためにはスキャナの画素数は出来るだけ多い方がよ
い。現在の一般的なCCDラインスキャナでは7500
画素程度であって、これは本装置のラインスキャナとし
て利用可能であるが、現在開発中の1万画素程度のもの
が安価に提供されるようになればこのラインスキャナを
用いるようにすれば、より高い解析能力を得ることがで
きる。
【0022】次に図4および5はCCDラインスキャナ
を用いた画像入力装置における収録画像の解析方法の一
例を示す。
【0023】先ず図4は画像入力装置1における画像入
力状態を示し、かつ同図中に示される各符号の意味は以
下のとおりである。
【0024】s:被写体、a:被写体sが撮影中心16
から偏倚している距離、b:撮影中心16に於ける画像
入力装置1から被写体sまで距離、p1及びp2:CC
Dラインスキャナ14における被写体sの投影位置、c
及びc´:CCDラインスキャナ14における撮影中心
16から被写体sの投影位置までの距離、d:画像入力
装置1の焦点距離、e:画像入力装置の移動距離。
【0025】図4における画像入力状態により、上述の
各要素の間には下式で示される関係が成立する。 a:b=c:d d=(b×c)/a c=(a×d)/b
【0026】ここで被写体sは特定の位置に固定されて
いるものとし、かつ図5に示す如く、c(可変値)をy
軸の値、b(可変値)+d(可変値)をx軸の値とする
と、CCDラインスキャナ14における前記被写体sの
位置p1〜p2の座標は下式によって与えられ、かつそ
のCCDラインスキャナ上での変移は図5に示されるも
のとなる。 y=(a×d)/(x−d)
【0027】即ち、静止している被写体sの場合のCC
Dラインスキャナ上の変位を基準とすることにより、C
CDラインスキャナ14に於ける特定の被写体の変移状
態と静止被写体による基準変移とを比較し、かつこれに
画像入力装置1の移動距離、移動速度等を演算要素とし
て付加することによってCCDラインスキャナ14を介
して記録された特定の被写体の挙動を事後的に演算解析
することが可能である。
【0028】なお、単純レンズ系では、一本または少数
本のCCDラインスキャナでは小さな対象物が画像入力
されない虞がある。例えば図6の如く結像レンズ12の
中心線が40m先で地表に接するよう画像入力装置1の
取り付け角が設定されていると、例えば身長1mの子供
Cでは画像入力装置から10メートル以内では画像入力
装置1の視野から少なくともその一部が外れてしまう。
即ち車2に近い位置で子供の飛び出し等があった場合、
その画像記録が部分的であったりまたは全く記録されな
い事態が生じる可能性がある。また逆に子供Cの全体画
像が入力されるのは、子供Cが画像入力装置1からかな
り離れた地点に居る場合であるため、図7(A)に示す
如く子供Cの身長h1 に対してCCDラインスキャナに
投影される像C´の高さh2 は極めて小さくなり、画像
解析作業中に見落とされたり、位置関係や移動速度等の
算出が不正確になったりする虞がある。
【0029】図7(B)はこの点を解決するために構成
されたレンズ系を示す。この構成では画像入力装置1に
おいて、結像レンズ12の背後にシリンドリカル凹レン
ズ13´を配置し、結像レンズ12により結像された画
像を上下方向に拡大して結像高さをより大きなh3 とす
る。但し縦方向に像を拡大することにより像C´´は上
下がぼけた像として投影されるが、像自体は大きく投影
されるため解析時に見落とされる等の心配は無くなると
共に、画像の拡大により画像入力装置1の視野が広がる
ことになり車に近い位置の対象も画像入力可能となる。
【0030】図8は上述した図7(B)の構成の欠点を
解消するように構成したレンズ系を示す。図の構成では
結像レンズ12の背後に焦点補正用のシリンドリカルレ
ンズ13´´を配置し、さらにこれらのレンズ12、1
3´´の背後に前記シリンドリカル凹レンズ13´が配
置された構成となっている。この構成によりシリンドリ
カル凹レンズ13´によって上下に拡大された被写体3
1の画像のうち画像上下に生じるぼけを補正し、CCD
ラインスキャナ14に対して鮮明な画像31´を投影す
る。
【0031】次に図7は上述の自動車運行状況記録装置
により記録されたデータの解析装置を示す。
【0032】符号16は自動車運行状況記録装置におい
て収録されたデータの読出装置であって、図1に示す記
録装置11を光磁気ディスクドライブとした場合、この
装置と基本的には同じ装置とすることができる。17は
読出装置16と接続する解析装置であって、たとえば汎
用パーソナルコンピュータがそのまま使用可能であり、
専用の解析プログラム18を用いて読出装置16から出
力されたデータを解析する。また解析過程および結果は
解析装置17に画像表示される共に、必要であればプリ
ンタ19によりハードコピー20として出力する。
【0033】次に上述した装置の作動方法およびデータ
の解析方法を具体的に示す。
【0034】主として図1おいて、運転車がイグニッシ
ョンキー9をオンとしてエンジンを作動させると、自動
車運行状況記録装置はこのオン信号を受けて装置の作動
を開始する。これにより画像入力装置1により得られた
画像情報が制御装置4を介して記録装置11に装着され
た記録媒体(光磁気ディスク)21に記録される。これ
と同時に時刻回路4bから出力された時刻データが画像
データと対応して記録される。さらにこれら画像データ
および時刻データと平行して、スピードメータ10から
出力される速度データ、ブレーキペダル7aおよびアク
セルペダル7bから出力される運転操作データも同時に
記録媒体21に記録される。これらの記録は記録媒体2
1の容量を考慮して古いデータを消去しながら新しいデ
ータを順次書き込まれるようになっており、装置停止時
には常に一定時間分の最新データが記録保存されるよう
エンドレス動作するようになっている。自動車が通常走
行している場合には走行中連続して自動車運行状況記録
装置は作動を継続し、収録されたデータをエンドレスで
記録している。
【0035】次に事故が発生した場合の装置の作動状態
を説明する。
【0036】事故発生時には、事故発生までの一定時間
の最新データが確実に保存される必要がある。すなわち
事故発生後も自動車運行状況記録装置が作動し続けるこ
とにより事故に至る貴重なデータを消去してしまわない
ように考慮する必要がある。この点を場合分けして考察
する。
【0037】(1)事故発生後運転者がエンジン8を直
ちに停止した場合。
【0038】この場合はエンジン8の停止状態をセンサ
が検出し、このセンサの信号により自動車運行状況記録
装置は停止し、記録されている最新データは保持され
る。
【0039】(2)事故発生によりエンジンが停止して
しまった場合。
【0040】この場合にはイグニシッションキー9はオ
ンとなったままであるが、自動車運行状況記録装置はエ
ンジンの停止信号により停止する構成となっているので
(1)と同様記録は保持される。
【0041】(3)事故発生後もエンジンが作動を継続
し、かつ運転者がエンジンを停止するのを失念したり、
怪我によりエンジン停止操作ができなくなってしまった
場合。
【0042】この場合には自動車運行状況記録装置も作
動し続け、貴重なデータが消去されてしまう虞がある。
この様な場合にデータの消去を免れるには幾つかの方法
が考えられる。 (i)制御装置4に於ける時刻回路4bを利用する方法
【0043】事故により自動車2は停止するから、事故
発生後は制御装置4に入力される速度データは零が連続
することになる。このため速度データが零出力されたな
らば時刻回路4bを用いて零出力時間を計り、この零出
力時間が予め設定された時間になったならば自動車運行
状況記録装置を停止させる。この場合例えば記録媒体に
入力するデータが30分であるならば、例えば零出力が
25分連続した場合に自動車運行状況記録装置を停止さ
せ、事故までの5分間のデータを最低限保持するように
する。なお渋滞によりエンジンをかけたまま自動車が停
止することも考えられるが、例えば上述の如く25分間
自動車が全く前進しないという渋滞は通常想定すること
が困難である。
【0044】また、運転者がエンジンをかけたまま長時
間自動車を離れ、かつ自動車に戻ってそのまま発進する
ことが考えれる。この場合には何らの処置も無ければ前
記所定時間経過と共に自動車運行状況記録装置は停止
し、このままの状態で自動車は走行することになってし
まう。因みにこの場合発進時にイグニッションキー9は
オン操作されないので装置の再スタートは行われない。
このような場合には制御装置4に対して予め次のような
作動論理を組み込んでおけば問題を解決することができ
る。即ち、(イ)エンジン連続運転データと、(ロ)時
刻回路4bにより自動車運行状況記録装置が停止したこ
とを前提とし、この状態で(ハ)制御装置4に速度信号
が入力されたことを条件に自動車運行状況記録装置をオ
ンにする。この論理によれば自動車を発進させると同時
に自動車運行状況記録装置は作動を開始することにな
る。 (ii) 加速度計を利用する方法
【0045】事故そのものを自動車運行状況記録装置の
一部を成す加速度計5により直接検出して入力されたデ
ータの保存を行う。即ち、事故時には車に大きなGが生
じ、かつ事故が発生してしまえば自動車は停止するであ
ろうから、事故発生後には大きなG発生は無い筈である
との考えを前提とする方法である。特に事故により運転
者が大怪我をしたり失神したりするなど、自動車運行状
況記録装置の停止動作を行えない場合が生じるが、この
ような場合に特に有効なシステムである。即ち、制御装
置4に対して予め加速度の閾値を設定しておき、この閾
値を超える加速度信号が入力された際に自動車運行状況
記録装置を停止し、最新のデータの保存を行う。なおこ
の方法も含めて運転状況のデータ保存は、事故発生に至
るまでの3〜5分前からのデータであれば通常十分であ
るので、最低限この時間分のデータを保存するようにす
る。
【0046】次に、上述の方法により得られたデータの
解析方法を示す。
【0047】図1において、自動車運行状況記録装置が
停止していることを確認して記録装置11から記録媒体
21を取り出す。取り出された記録媒体21は図7に示
す読出装置16により記録されているデータが読み出さ
れかつ解析装置17に出力され、ここにおいて解析プロ
グム18を用いて事故の発生状況や事故に至るまでの運
行状況が解析される。
【0048】この解析において特に必要となるのは記録
されている画像データの中から静止対象物と移動対象物
とをふるい分けることであり、これにより事故に至るま
での事故車と対象との関係および挙動が明らかとなる。
【0049】図8において先ず解析装置17に対してC
CDラインスキャナ14を介して記録された画像が取り
込まれ(符号22)、画像データの中から被写体を特徴
拡大して特定し(符号23)、かつ移動平均画像を得
(符号24)、この移動平均画像に基づいて特定された
被写体の中から静止対象物を抽出特定する(符号2
5)、さらに全ての静止対象物の特定が終了したことを
確認(符号26)したならば移動物体の画像を抽出する
(符号27)。なお事故の相手が走行中の自動車等移動
物体である場合にはこの移動物体の画像を特定する。ま
た移動物体が複数ある場合には事故発生時点の画像から
事故対象(事故の相手)を特定する。因に事故対象は事
故発生時に事故車との相対的距離が零若しくはこれに近
い値となっているので他の移動対象とは容易に判別する
ことができる。次に特定された事故対象が移動物体であ
る場合には移動物体と事故車の相対距離や相対速度およ
び車速データに基づく移動物体の移動速度を算出する
(符号28)。更に事故現場の状況図を基にして前記解
析結果に基づいて事故発生に至る事故車と事故対象の移
動状況を作図し(符号29)、事故の解析を行う。なお
この場合制御装置4の時刻回路4bから出力されたデー
タにより事故発生時刻、事故発生に至る事故車および事
故対象の変移と変移時間等、および事故に至るまでの車
速、運転操作状況等もも全て記録されているので、これ
らのデータも参考に事故発生に至る状況、事故車および
事故対象の法的責任の如何等も正確に検討することが可
能である。
【0050】なお、自動車運行状況記録装置は特に事故
が発生した際に有用な装置であるから、装置は火災に直
接的にさらされたり、極めて大きな物理力による場合を
除いて破壊をまぬがれるよう、特にデータの記録部を中
心として堅固な構造としておく。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上具体的に説明した如く、車
両の前方の外景をエンドレスで記録するように構成され
ているので、万一事故が発生した場合に事故発生にいた
るまでの自動車の運行状況が正確に記録されており、事
後的にデータを解析をすることによって事故発生状況お
よび事故発生に至るまでの状況を正確に把握することが
でき、この解析結果を事故の再発防止に役立てることが
できると共に、事故に於けるそれぞれの法的責任を正し
く判断することが可能となる。
【0052】またこの装置は事故に至るまでの運転者の
運転操作状況も全て記録されるので、場合によっては残
されたデータが運転者の自責を証明することにもなる。
この結果本装置を装着することより運転者には安全運転
・適法運転を行うように心がける心理的効果が生じ、こ
の点から間接的に事故を未然に防ぐ効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す自動車運行状況記録装置
の系統図である。
【図2】CCDラインスキャナを用いた画像入力装置の
構成概念図である。
【図3】自動車運行状況記録装置の画像収録範囲を示す
図である。
【図4】移動中の自動車運行状況記録装置に於ける静止
被写体の画像記録状態を示す概念図である。
【図5】図4に示す状態に於ける静止被写体のラインス
キャナ上の変移を示す図である。
【図6】画像入力装置の取り付け角と被写体との関係を
示す図である。
【図7】(A)は被写体と結像画像との関係を示す図、
(B)は結像画像を上下に拡大するレンズ系の構成を示
す図である。
【図8】結像画像の上下拡大と、上下のぼけの補正を行
うためのレンズ系を示す図である。
【図9】記録されたデータを解析する装置の構成図であ
る。
【図10】記録されたデータの解析方法を示すフロー図
である。
【符号の説明】
1 画像入力装置 2 自動車(画像入力装置積載車) 4 制御装置 4a 中央処理装置 4b 時刻回路 5 加速度計 8 エンジン 9 イグニッションキー 10 スピードメータ 11 記録装置 12 結像レンズ 13 シリンドリカルレンズ 13´ シリンドリカル凹レンズ 13´´ 焦点補正用シリンドリカルレンズ 14 CCDラインスキャナ 17 解析装置 18 解析プログラム 21 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 昌太 東京都新宿区大久保2丁目2番6号 株式 会社ユニコ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の進行方向の外景を画像入力し、
    入力された画像データは記録媒体に記録され、記録媒体
    に対してはこの画像データの外、画像データの入力時
    刻、車速、自動車の運転操作状況等のうち、少なくも一
    つのデータが前記画像データと共に記録され、事故の発
    生等このデータを解析する必要が生じた際には記録され
    ているデータを解析装置により事後的に解析することを
    特徴とする自動車運行状況記録方法。
  2. 【請求項2】 車体前方に配置された画像入力装置と、
    この画像入力装置に接続する制御装置と、制御装置から
    出力されたデータを記録する記録装置とから成り、制御
    装置は更に時刻、車速及び自動車の加速・減速データの
    うち少なくとも一つのデータが入力されるよう構成さ
    れ、かつこれら各種のデータが前記記録装置に記録され
    るよう構成された車載装置であることを特徴とする自動
    車運行状況記録装置。
  3. 【請求項3】 前記画像入力装置は、光学系と、この光
    学系を介した画像を電気信号に変換するCCDラインス
    キャナとから構成され、光学系は結像レンズと、この結
    像レンズの画像を圧縮また拡大して前記CCDラインス
    キャナに投影するシリンドリカルレンズとから成ること
    を特徴とする請求項2記載の自動車運行状況記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置はエンジンを始動させるイ
    ッグニッションキーと、エンジンの作動状態を直接検出
    可能な部分に配置されたセンサとに接続され、イッグニ
    ッションキーのオン操作により装置が作動し、かつ前記
    センサからのエンジン停止信号により作動を停止するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項2または3記載
    の自動車運行状況記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置には加速度検出機構が接続
    され、制御装置には加速度に関して予め閾値が設定入力
    されており、この閾値を超える加速度が装置に加えれた
    際には制御装置は運行状況データの保存動作をするよう
    構成されたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに
    記載の自動車運行状況記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置には速度検出機構が接続さ
    れ、この速度検出機構から出力される速度信号によって
    装置の作動・停止を行うよう構成されたこを特徴とする
    請求項2ないし5記載の自動車運行状況記録装置。
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