JPH05207404A - 陰極線管装置および陰極線管画像表示装置 - Google Patents

陰極線管装置および陰極線管画像表示装置

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JPH05207404A
JPH05207404A JP4189149A JP18914992A JPH05207404A JP H05207404 A JPH05207404 A JP H05207404A JP 4189149 A JP4189149 A JP 4189149A JP 18914992 A JP18914992 A JP 18914992A JP H05207404 A JPH05207404 A JP H05207404A
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ray tube
cathode ray
deflection
electric field
voltage
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Koichi Soneda
耕一 曽根田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極線管装置および陰極線管画像表示装置か
ら漏洩する交流電場を抑制する。 【構成】 本発明の陰極線管装置は、陰極線管10と、陰
極線管10のファンネル11外部に装着され、ファンネル11
のネック12内部に挿入されている電子銃(図示せず)か
ら放出される電子ビームを偏向走査する偏向装置13と、
偏向装置13の偏向コイルに印加される偏向電圧波形と逆
の極性の電圧を得るための逆電圧供給部14と、逆電圧供
給部14による偏向電圧波形と逆の極性の電圧が印加され
補償電極15をパネル側壁の上下に一対配置している。そ
して、補償電極が漏洩電場と逆の極性の電場を発生する
ように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管装置および陰極
線管画像表示装置に係り、特に陰極線管装置および陰極
線管画像表示装置からの漏洩電場対策に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】OA(Office Automation )機器の発展
は近年めざましいものがあり、オフィスおよび家庭でも
OA機器は身近なものとなっている。こうした状況の中
で、電子機器のノイズ防止や電磁波が人体に及ぼす影響
の防止等の面から、漏洩電磁波および漏洩電磁場を遮蔽
する技術が重要となっている。特に北欧においては、人
体に対する影響が懸念され、交流磁場・交流電場の許容
値が示されており、また、その規格が広がりつつある。
【0003】OA機器の中では、電子銃から放出された
電子ビームを偏向装置により偏向走査する陰極線管装置
をキャビネット内に設置した陰極線管画像表示装置が広
く用いられている。陰極線管装置は、図18に示すよう
に、パネル1とファンネル2とからなる外囲器と、パネ
ル1内面に形成された蛍光体スクリーン3と、ファンネ
ル2のネック4内に挿入され蛍光体スクリーン3を励起
発光せしめる電子ビームを放出する電子銃5と、ファン
ネル2外部に装着され電子ビームを偏向走査する偏向磁
界を発生する偏向装置6とからなる。そこで、この装置
からの漏洩電磁波を遮蔽する必要がある。
【0004】一般に、遮蔽には次のような種類がある。
すなわち、電気抵抗の低い材料を利用して電気力線が外
部に出ないようにする静電遮蔽、低抵抗の金属を用い、
その中に電流が流れることを利用する電磁遮蔽、磁気抵
抗の低い材料を利用して磁力線を遮蔽導体の内部に閉じ
込める磁気遮蔽である。
【0005】そこで、偏向装置をステンレス等の金属板
で覆う方法、陰極線管装置の上下・左右および後部を金
属板等で覆う方法、陰極線管のスクリーン前面に透視可
能な電磁波遮蔽板を設ける方法等が採られている。しか
し、堅強な金属板で装置を覆う方法や陰極線管のスクリ
ーン前面に例えば導電性酸化物等からなる膜を形成する
方法はコストの面で問題がある。
【0006】以上のような方法では、スクリーン前面か
ら漏洩する交流磁場の遮蔽は充分ではない。そこで、偏
向装置のスクリーン側に透磁性リングを設ける方法、偏
向電流に同期した電流が流れ漏洩磁場と逆向きの磁場を
発生する補償コイルを用いて漏洩磁場を補償する方法等
の手段がとられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、陰極線
管および陰極線管画像表示装置からは交流電場も漏洩し
ており、最近は、この交流電場の人体への影響などが憂
慮されている。この漏洩交流電場を遮蔽するために陰極
線管装置および陰極線管画像表示装置の全面を覆う構造
はコストの面で問題があり、簡単な方法で充分な効果を
得ることはできない。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、漏洩交流電場を容易にかつ効果的に抑制する陰
極線管装置および陰極線管画像表示装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、電子銃から放出される電子ビームを偏向
走査する水平偏向コイルまたは垂直偏向コイルを有する
偏向装置を備える陰極線管装置において、前記水平偏向
コイルまたは垂直偏向コイルに印加される偏向電圧波形
に同期しこれと極性が逆の電圧波形を発生する逆電圧供
給部と、この逆電圧供給部に接続された補償電極を少な
くとも1つ具備することを特徴とする。
【0010】また、電子銃から放出される電子ビームを
偏向走査する水平偏向コイルまたは垂直偏向コイルを有
する偏向装置を備える陰極線管装置をキャビネット内に
設置してなる陰極線管画像表示装置において、前記水平
偏向コイルまたは垂直偏向コイルに印加される偏向電圧
波形に同期しこれと極性が逆の電圧波形を発生する逆電
圧供給部と、この逆電圧供給部に接続された補償電極を
少なくとも1つ具備することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明を使用しない陰極線管装置または陰極線
管画像表示装置から発生し偏向装置に印加される電圧波
形に同期して変化している交流電場に対して、本発明の
陰極線管装置または陰極線管画像表示装置に配置される
補償電極から発生する電場は、前記電圧波形に同期して
変化している電場と逆の極性の電場となるため、両電場
を合成すると相殺し、遮蔽・抑制される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。 (実施例1)図1ないし図7を用いて本発明の一実施例
について説明する。
【0013】図1は本実施例における陰極線管装置の斜
視図であり、陰極線管10と、陰極線管10のファンネル11
外部に装着され、ファンネル11のネック12内部に挿入さ
れている電子銃(図示せず)から放出される電子ビーム
を偏向走査する水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルを
有する偏向装置13と、偏向装置13の偏向コイルに印加さ
れる偏向電圧波形と逆の極性の電圧を得るための逆電圧
供給部14と、逆電圧供給部14による偏向電圧波形と逆の
極性の電圧が印加される補償電極15とから構成される。
逆電圧供給部14は入力側に偏向電圧が印加され、逆電圧
出力端子の一端が補償電極15につながれ、他端が接地電
位につながれている。陰極線管の表面で通常接地電位に
導かれている箇所として外部導電膜17及び防爆バンド18
がある。本実施例では逆電圧供給部14の一端を防爆バン
ド18に接続することで接地電位に導いている。
【0014】陰極線管10は、従来例と同様の構造で、主
として、略矩形上のパネル16とこのパネル16と連接する
フャンネル11とからなるガラス外囲器と、パネル16内面
に形成された蛍光体スクリーンと、この蛍光体スクリー
ンと対向しファンネル11のネック12内に挿入され蛍光体
スクリーンを励起発光せしめる電子ビームを放出する電
子銃とから構成される。
【0015】ファンネル11の外部に装着される偏向装置
13は、電子ビームを水平方向に偏向する水平偏向磁界を
発生する水平偏向コイルと、電子ビームを垂直方向に偏
向する垂直偏向磁界を発生する垂直偏向コイルとにより
構成され、通常、水平偏向コイルを上下一対のサドル型
偏向コイル、垂直偏向コイルを左右一対のサドル型偏向
コイルで構成するサドル・サドル型、水平偏向コイルを
上下一対のサドル型偏向コイル、垂直偏向コイルを上下
一対のトロイダル型コイルで構成するサドル・トロイダ
ル型が一般的である。そして、水平偏向コイルおよび垂
直偏向コイルには、それぞれ所定の周期で変化する所定
の電圧波形が印加されて偏向磁界を発生している。水平
偏向コイルの場合は、通常数百〜1kVのパルス状の電
圧波形となっている。
【0016】陰極線管装置からは交流電場が漏洩してい
るが、発明者が検討したところ、発生原因は偏向装置で
あることがわかった。つまり、偏向周波数に同期して時
間変動する偏向電圧が供給されることにより、偏向コイ
ル内での電位の空間的変化が高圧側から低圧側にかけて
生じ、この電位は接地電位つまり地上に対しても高くな
っていることから地上との間に変動電場を生じるのであ
る。
【0017】このように偏向装置に偏向電圧が印加され
たとき、偏向装置からは偏向電圧波形に略同期して変化
する交流電場が発生する。そして、この交流電場は陰極
線管装置の周囲に漏洩する。本発明は、この交流電場を
補償・抑制するための逆の交流電場を発生させ、両電場
を合成して交流電場を遮蔽・抑制するものである。
【0018】以下、そのための構成について詳述する。
本実施例は、漏洩交流電場を補償するため、図1に示す
ように、逆電圧供給部14とパネル16の側壁部近傍に配置
される上下一対の補償電圧15を備えている(下側の補償
電極は図示せず)。逆電圧供給部14は、図2に示すよう
に、閉磁路であるリング状コア20にコイル21a、21bが
巻回され、コイル21aには偏向電流が流れ、コイル21a
の両端は入力側端子となり、逆電圧出力端子となるコイ
ル21bの一端22は補償電極につながれ他端23が接地電位
に導かれている。そして、コイル21aに偏向電流が流れ
るとコア20に磁束が発生し、コイル21bには誘導起電力
が発生する。コイル21bに発生する起電力の向きはコア
20内を流れる磁束の向きで決まるが、それだけでは偏向
電圧波形と逆の極性、すなわち偏向電圧が正のときに補
償電極が負の電位を印加することはできない。そこで、
出力側の一端を基準電位として接地電位に導くことでコ
イル21aに印加される電圧波形24aと逆の極性の電圧波
形24bを補償電極に印加している。この等価回路図を描
くと図3に示すようになる。図3において、30は主偏向
コイルを示しており、本実施例の場合は水平偏向コイル
であり、水平偏向に略同期して変化する漏洩電場と逆の
極性の電場を補償電極により発生・放射している。な
お、図3に示す等価回路図において、上下一対の補償電
極のそれぞれに印加される電圧は同一として、一つで代
表して表している。
【0019】次に本実施例に漏洩電場の補償作用につい
て図4ないし図7を用いて説明する。図4は、陰極線管
装置の偏向装置により発生する交流電場のうちのある時
間の電場を模式的に示すものである。模式的といったの
は、偏向装置による電場を簡単に近似して、地上(接地
電位)との間に形成する電位分布で代表して示したから
である。図4に示す例では、等電位線40aは偏向装置41
の中心から放射状に広がり、中心から遠ざかるにつれて
電位は低くなっており、電気力線42aの向きとしては中
心から放射方向に向いている。図5は、上下一対の補償
電極43による交流電場のうちのある時間の電場を同じく
模式的に示すものである。図5の場合、等電位線40bは
上下一対の補償電極43を中心として広がり、補償電極43
には偏向電圧と逆の極性の電圧が印加されるようになっ
ているので、電気力線42bの向きは陰極線管装置の上下
では補償電極の方向を向き、スクリーン前面ではスクリ
ーン方向に向くことになる。そこで図4に示す漏洩交流
電場と図5に示す補償電場を合成すると図6に示すよう
になる。図6に示すように、補償電極43を配置すること
で陰極線管装置の周囲、とくにスクリーン前面に広がる
漏洩電場を抑制できることがわかる。図7は、図4ない
し図6のA−A´,B−B´,C−C´断面での電位を
示すものである。電場は電位の傾きとして計算できる。
図7からも陰極線管装置から発生する電場は抑制される
ことがわかる。
【0020】なお、補償電極は陰極線管の外部表面で接
地電位に導かれる部分との絶縁が必要である。なぜな
ら、補償電極と接地電位に導かれる部分の絶縁が保たれ
ないと、補償電場を発生できなくなるからである。
【0021】次に、本発明による補償電極の変形例を図
8ないし図11に示す。図8に示す例は、陰極線管10の
パネル16側壁の左右に一対の補償電極61を配置したもの
である。図9に示す例は、陰極線管10のパネル16側壁全
周に補償電極62を配置したものである。この場合、導線
をパネル16側壁全周に巻回す構造でもよいので、簡単な
構造となる。この場合、図1に示す例と比較して、左右
にも連続して補償電極62が配置された構造となるが、補
償電極62の電位が全周にわたって均一になるようにした
方が望ましい。図10に示す例は、陰極線管10のパネル
16の四隅に補償電極63を配置したものである。図11に
示す例は、陰極線管装置の偏向装置13のスクリーン側フ
ランジ部に補償電極64を配置したものである。さらに、
補償電極の形状も上述の実施例に限られず、円盤状、四
角形状など様々なものが適用可能である。
【0022】上述の種々の補償電極における漏洩電場の
角度依存性について図12及び図13を用いて説明す
る。図12は、本発明の陰極管装置をキャビネット内の
金属製シャーシに組み込み漏洩交流電場を測定した結果
を示す。図13は、陰極線管装置をシャーシ68に組み込
んだ状態として図1に示す陰極線管装置の場合を代表し
て示すものである。シャーシに組み込んだ状態で測定し
たのは、実際の使用状況に近い状態で評価を行なうため
である。図12に示すようにスクリ−ン前面に補償電極
を設置した図1、図8及び図9に示す陰極線管装置の場
合、漏洩電場対策を施していない陰極線管装置に比較し
漏洩電場を半減することが可能である。図11に示す陰
極線管装置では他の補償電極と同じ印加電圧のため、漏
洩電場の抑制量が小さくなっている。図12に示すよう
な電場補償の角度依存性は、陰極線管装置が組込まれる
キャビネット内のシャーシとの相関関係により変化する
ので、補償電極の配置位置は適宜決定するのが望まし
い。なお、図11に示す例のように、偏向装置近傍に補
償電極を配置すれば補償電場の分布状態を漏洩電場の分
布状態に近づけることができる。しかし、偏向装置近傍
に補償電極を配置すると補償電極に印加する逆電位を偏
向電圧程度の数百〜1kV程度に大きくする必要があ
り、耐電圧特性の面から別の絶縁対策等が必要になる。
実際には陰極線管装置はシャーシ内に取り付けられ、ス
クリーンの前面に以外はシャーシによりある程度漏洩電
場を抑制することができるので、漏洩電場対策はスクリ
ーン前面に漏洩してくる電場を抑制するようにすればよ
い。また、スクリーン前面に近づける程つまり偏向装置
から遠ざけるほど補償電極に印加すべき電圧は偏向電圧
の略半分程度以下と低くできるので、スクリーン近傍に
補償電極を配置するのが望ましい。
【0023】このように、スクリーン面に近い位置に補
償電極を配置し、陰極線管装置の後方に漏洩する電場に
対してはシャーシによる遮蔽効果を利用することによ
り、補償電極に印加する電圧を小さくすることができる
ので、対電圧特性上好ましく、また、簡単な構造による
補償・抑制が可能となる。
【0024】さらに、逆電圧供給部の変形例を図14及
び図15に示す。図14は、偏向装置70の主偏向磁界か
らの磁束による誘導起電力を利用するもので、偏向装置
70のスクリーン側のフランジ部71近傍に漏洩する磁束が
コイル72のループ面を貫くようにコイル72のループ面は
管軸方向を向いている。図15は漏洩磁場補償コイル73
を利用するものである。陰極線管装置からは、漏洩磁場
が発生しているので、この漏洩磁場を抑制するため、偏
向電流に同期した電流が流れ漏洩磁場と逆向きの磁場を
発生するコイル74をコア75に巻回してなる漏洩磁場補償
コイル73を配設しているものがある。そこで、コイル74
が巻回されているコア75と同じコア75に補償電極につな
がれるコイル76を巻回し誘導起電力を利用するものであ
る。このとき補償電極自体には電流は流れないので損失
は小さく、漏洩磁場の補償作用の低下は小さい。したが
って、漏洩電場・漏洩磁場をともに効果的に抑制するこ
とができる。
【0025】以上説明したように、偏向に同期した漏洩
電場を補償電極を配置することで簡単に抑制できるの
で、スクリーン前面に特殊な電磁波遮蔽板を設ける必要
がなく、スクリーン前面は、スクリーン前面に要求され
る特性、例えば防眩性に対する手段を電磁波遮蔽を考慮
することなく施すことができるという利点もある。
【0026】また、本発明は偏向電圧と逆の電圧を印加
された補償電極により漏洩電場を抑制する構造であれば
よく、補償電極の数、設置位置、大きさ等は、本発明を
適用する陰極線管装置の大きさ、漏洩電場の分布、抑制
するレベル等を考慮して適宜設定すればよい。具体的に
は、補償電極と接地電圧になっている部分との位置関係
も考慮する必要がある。さらに、補償電極に印加される
電圧の大きさは必ずしも偏向電圧の大きさと同じである
必要はなく、補償電極の位置、長さ等によって印加電圧
の大きさを適宜調整すればよい。印加電圧の調整は図2
に示すコイルの巻き数を調整することで簡単に実施でき
る。また、図1に示す上下一対の補償電極、または図8
に示す左右一対の補償電極の上下または左右で印加電圧
を変えることも可能でる。
【0027】さらに、上記実施例は、水平偏向に起因す
るVLF(Very Low Frequency:2kHz〜400 kH
z)対策として、水平偏向コイルに印加される電圧波形
と逆の電圧波形を補償電極に印加しているものについて
説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、垂直偏
向に起因するELF(Extremely Low Frequency :5H
z〜2kHz)対策として、垂直偏向コイルに印加され
る電圧波形と逆の電圧波形を補償電極に印加するもの、
さらにVLF対策とELF対策を同時に行うよう、それ
ぞれ独立の補償電極を設けるものでもよい。 (実施例2)
【0028】次に本発明の他の実施例について図16を
用いて説明する。図16は、本発明による陰極線管画像
表示装置を示す一部切欠け斜視図であり、陰極線管画像
表示装置80は、キャビネット81内部に陰極線管装置82が
設置された構造となっている。そして、キャビネット81
内で陰極線管装置のパネル側壁の上下近傍に偏向電圧波
形と逆の極性の電圧が印加される補償電極83が配置され
ている。
【0029】この補償電極83は、上記実施例1と同様の
図2に示す構成の逆電圧供給部84により偏向電圧と逆の
極性の電圧を印加されている。逆電圧供給部は上記実施
例1と同様に図14および図15に示すものも使用でき
る。さらに、陰極線管画像表示装置の場合、通常、キャ
ビネット81内の底部にフライバックトランスを備えこれ
により偏向電圧を発生しているので、図17に示すよう
に、フライバックコア90にコイル91を巻付けることで逆
電圧供給部とすることもできる。さらに、キャビネット
内の基盤上から直接に偏向電圧波形と同期し極性が逆の
極性の電圧波形を得ることも可能である。また、補償電
極も実施例1の図8ないし図11に示すように様々な変
形が可能である。
【0030】本実施例における作用は、基本的に、上記
実施例1の図4ないし図7に示すように、本発明を実施
しない場合の陰極線管装置の偏向装置から漏洩する電場
と、偏向電圧と逆の極性の電圧が印加される補償電極に
より発生する電場とを合成することで漏洩電場を抑制す
るものである。ただし、陰極線管装置はキャビネット内
に設置されているので、接地電位の状態が実施例1の状
態と若干異なるが、基本的原理は同じである。
【0031】また、通常、陰極線管画像表示装置は、キ
ャビネット内の金属製シャーシに陰極線管装置が組み込
まれ、スクリーンを除く部分が金属で覆われた構造とな
っている。したがって、陰極線管の上下左右、及び後方
に漏洩する電場は金属製のシャーシによりある程度軽減
することができる。もちろん、シャーシによる遮蔽効果
を期待せずに補償電極自体で抑制することもできるが、
この場合、漏洩中心である偏向装置近傍に補償電極を配
置し、しかも補償電極に印加される電圧を数百〜1kV
程度にまで高める必要があるので、耐電圧特性上好まし
くない。そこで、陰極線管画像表示装置の上下、左右は
シャーシにより抑制し、スクリーン前方に漏洩する電場
を中心に対策するようにすると、補償電極に印加する電
圧を小さくすることができるので対電圧特性上も望まし
い。
【0032】本実施例では補償電極をキャビネット内の
陰極線管装置のパネル側壁に設けているが、本発明はこ
れに限定されない。すなわち、キャビネットの前面裏側
に補償電極を配置したり、通常の陰極線管画像表示装置
に設けられている消磁コイルに一体に配置することもで
きる。漏洩電場を補償し得る逆の電場を発生できる適当
な位置に補償電極を配置すればよい。キャビネットの前
面裏側に配置する場合、陰極線管装置に接触しない側の
キャビネット壁面に補償電極を配置すればよいので陰極
線管装置の接地電位に導かれる部分との絶縁が容易にな
る。
【0033】以上説明したように、偏向に同期した漏洩
電場を補償電極を配置することで簡単に抑制できるの
で、スクリーン前面に特殊な電磁波遮蔽板を設ける必要
がなく、スクリーン前面は、スクリーン前面に要求され
る特性、例えば防眩性に対する手段を電磁波遮蔽を考慮
することなく施すことができるという利点もある。
【0034】なお、本発明は偏向電圧と逆の電圧を印加
された補償電極により漏洩電場を抑制する構造であれば
よく、補償電極の数、設置位置、大きさ等は、本発明を
適用する陰極線管画像表示装置の大きさ、漏洩電場の分
布、抑制するレベル等を考慮して適宜設定すればよい。
具体的には、補償電極と接地電圧になっている部分との
位置関係も考慮する必要がある。さらに、補償電極に印
加される電圧の大きさは必ずしも偏向電圧の大きさと同
じである必要はなく、補償電極の位置、長さ等によって
印加電圧の大きさを適宜調整すればよい。印加電圧の調
整は図2に示すコイルの巻き数を調整することで簡単に
実施できる。また、図1に示す上下一対の補償電極、ま
たは図8に示す左右一対の補償電極の上下または左右で
印加電圧を変えることも可能でる。
【0035】さらに、上記実施例は、水平偏向に起因す
るVLF(2kHz 〜400kHz)対策として、水平偏向コイ
ルに印加される電圧波形と逆の電圧波形を補償電極に印
加しているものについて説明したが、本発明は上記実施
例に限定されず、垂直偏向に起因するELF(5Hz〜2
kHz )対策として、垂直偏向コイルに印加される電圧波
形と逆の電圧波形を補償電極に印加するもの、さらにV
LF対策とELF対策を同時に行うよう、それぞれ独立
の補償電極を設けるものでもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極線管
装置および陰極線管画像表示装置は、偏向電圧波形に同
期し、これと極性が逆の電圧波形が印加される補償電極
を少なくとも一つ配置することで、漏洩電場を容易に抑
制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1における偏向電圧と逆の極性の電圧を供給
するための逆電圧供給部を示す模式図である。
【図3】図2の等価的回路図を示す図である。
【図4】本発明の作用を説明する図であり、偏向装置か
らの漏洩電場を示す模式図である。
【図5】本発明の作用を説明する図であり、本発明によ
る偏向電圧波形と同期し極性が逆の補償電極による電場
を示す模式図である。
【図6】本発明の作用を説明する図であり、図4と図5
に示す電場を合成した電場を示す模式図である。
【図7】本発明の作用を説明する図であり、図4ないし
図6に示す電場の所定位置での電位を示す模式図であ
る。
【図8】本発明の補償電極の変形例を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の補償電極の他の変形例を示す斜視図で
ある。
【図10】本発明の補償電極の他の変形例を示す斜視図
である。
【図11】本発明の補償電極の他の変形例を示す斜視図
である。
【図12】図1、図8、図9及び図11に示す陰極線管
装置による漏洩電場の補償効果の角度依存性を示す図で
ある。
【図13】陰極線装置をシャーシに組み込んだ状態を、
図1に示す陰極線装置をシャーシに組み込んだ場合で代
表して示す斜視図である。
【図14】本発明の逆電圧供給部の変形例を示す斜視図
である。
【図15】本発明の逆電圧供給部の他の変形例を示す斜
視図である。
【図16】本発明による陰極線管画像表示装置の一実施
例を示す一部切欠け斜視図である。
【図17】本発明の逆電圧供給部の他の変形例を示す斜
視図である。
【図18】従来の陰極線管装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10…陰極線管 13…偏向装置 14…逆電圧供給部 15,43,61,62,63,64,83…補償電極 80…陰極線管画像表示装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃から放出される電子ビームを偏向
    走査する水平偏向コイルまたは垂直偏向コイルを有する
    偏向装置を備える陰極線管装置において、前記水平偏向
    コイルまたは垂直偏向コイルに印加される偏向電圧波形
    に同期しこれと極性が逆の電圧波形を発生する逆電圧供
    給部と、この逆電圧供給部に接続された補償電極を少な
    くとも1つ具備することを特徴とする陰極線管装置。
  2. 【請求項2】 電子銃から放出される電子ビームを偏向
    走査する水平偏向コイルまたは垂直偏向コイルを有する
    偏向装置を備える陰極線管装置をキャビネット内に設置
    してなる陰極線管画像表示装置において、前記水平偏向
    コイルまたは垂直偏向コイルに印加される偏向電圧波形
    に同期しこれと極性が逆の電圧波形を発生する逆電圧供
    給部と、この逆電圧供給部に接続された補償電極を少な
    くとも1つ具備することを特徴とする陰極線管画像表示
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000093387A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Olympus Optical Co Ltd 磁界検出装置
US6404133B1 (en) 1999-03-31 2002-06-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Cathode ray tube device that reduces magnetic field leakage

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