JPH05207918A - 劇場ホール用椅子 - Google Patents
劇場ホール用椅子Info
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- JPH05207918A JPH05207918A JP18015292A JP18015292A JPH05207918A JP H05207918 A JPH05207918 A JP H05207918A JP 18015292 A JP18015292 A JP 18015292A JP 18015292 A JP18015292 A JP 18015292A JP H05207918 A JPH05207918 A JP H05207918A
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- JP
- Japan
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- seat
- chair
- movable
- fixed
- cushion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 着席時と空席時の吸音力の差およびその吸音
力の値を可及的最小限に抑えることができるとともに、
構造が簡単で製造コストの低い劇場ホール用椅子を提供
することを目的としている。 【構成】 椅子の座部10の上面部と背もたれ部11の前面
部のうち少なくともいずれか一方を、固定部14およびこ
の固定部14に接離自在に可動部か16ら構成するととも
に、固定部14と可動部16の互いに対向する当接面14a,
16aの少なくとも一部を吸音性に構成し、空席時には可
動部16の当接面16aが固定部14の当接面14aから平行離
間し、かつ着席時には可動部16の当接面16aが固定部14
の当接面14aに当接するようにして、吸音力を空席時と
着席時とで等しくする。
力の値を可及的最小限に抑えることができるとともに、
構造が簡単で製造コストの低い劇場ホール用椅子を提供
することを目的としている。 【構成】 椅子の座部10の上面部と背もたれ部11の前面
部のうち少なくともいずれか一方を、固定部14およびこ
の固定部14に接離自在に可動部か16ら構成するととも
に、固定部14と可動部16の互いに対向する当接面14a,
16aの少なくとも一部を吸音性に構成し、空席時には可
動部16の当接面16aが固定部14の当接面14aから平行離
間し、かつ着席時には可動部16の当接面16aが固定部14
の当接面14aに当接するようにして、吸音力を空席時と
着席時とで等しくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は劇場ホール内の音響特
性の向上を図ることができる劇場ホール用椅子に関す
る。
性の向上を図ることができる劇場ホール用椅子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来一般の劇場ホール用椅子は、座り心
地や意匠上の見地から各部にクッション等弾力性のある
部材を多く用いたり、脚部を除く各部を織物等で覆う等
の構成となっている。ところで、このような構成からな
る劇場ホール用椅子においては、クッション、織物等が
吸音性に優れるため、椅子全体が音を吸収しすぎる傾向
にあり、この椅子を劇場に設置した場合に、劇場内の音
響特性上残響時間を充分に長くできないという不都合が
あった。
地や意匠上の見地から各部にクッション等弾力性のある
部材を多く用いたり、脚部を除く各部を織物等で覆う等
の構成となっている。ところで、このような構成からな
る劇場ホール用椅子においては、クッション、織物等が
吸音性に優れるため、椅子全体が音を吸収しすぎる傾向
にあり、この椅子を劇場に設置した場合に、劇場内の音
響特性上残響時間を充分に長くできないという不都合が
あった。
【0003】また、従来の劇場ホール用椅子において
は、椅子に観客が着席した場合と椅子が空席である場合
とで吸音力が異なるため(着席時の方が観客の衣装等に
よって吸音力が大となる)、劇場内の残響特性を空席時
と満席時において大きく異ならせてしまうという欠点が
あった。(第3図は、従来構造の椅子を設置した劇場に
おいて空席時と満席時の残響特性を測定した結果を示す
図である。この図に見られるように劇場内における音の
残響時間は、空席時より満席時の方が短い。)したがっ
て、従来構造の椅子を設置した劇場内においては、音楽
演奏を行うに際して空席時に行うリハーサル演奏と満席
時に行う本番演奏とで演奏音に違いが生じ、演奏者が本
番演奏時にとまどう等の不都合が生じていた。
は、椅子に観客が着席した場合と椅子が空席である場合
とで吸音力が異なるため(着席時の方が観客の衣装等に
よって吸音力が大となる)、劇場内の残響特性を空席時
と満席時において大きく異ならせてしまうという欠点が
あった。(第3図は、従来構造の椅子を設置した劇場に
おいて空席時と満席時の残響特性を測定した結果を示す
図である。この図に見られるように劇場内における音の
残響時間は、空席時より満席時の方が短い。)したがっ
て、従来構造の椅子を設置した劇場内においては、音楽
演奏を行うに際して空席時に行うリハーサル演奏と満席
時に行う本番演奏とで演奏音に違いが生じ、演奏者が本
番演奏時にとまどう等の不都合が生じていた。
【0004】そこで、このような問題に対処する手段と
して、椅子の構造を、着席時に観客によって覆われる部
分を吸音性構造に構成し、その他の部分を反射性構造に
構成することが考えられる。すなわち椅子をこのように
構成すれば、着席時と空席時との吸音量の差を小とする
ことができ、上記の不都合をある程度解消することがで
きる。しかしながらこのような椅子においても、一般的
に、着席時の観客の衣装等の吸音力が椅子単体の吸音力
より大となるため、前記吸音力の差を縮めるのも限界が
あり、吸音力の差の補償を完全になし得ない欠点があ
る。そこで本出願人は、実公昭62−512号公報にお
いて、上記問題を改善しうる劇場ホール用椅子を提案し
た。
して、椅子の構造を、着席時に観客によって覆われる部
分を吸音性構造に構成し、その他の部分を反射性構造に
構成することが考えられる。すなわち椅子をこのように
構成すれば、着席時と空席時との吸音量の差を小とする
ことができ、上記の不都合をある程度解消することがで
きる。しかしながらこのような椅子においても、一般的
に、着席時の観客の衣装等の吸音力が椅子単体の吸音力
より大となるため、前記吸音力の差を縮めるのも限界が
あり、吸音力の差の補償を完全になし得ない欠点があ
る。そこで本出願人は、実公昭62−512号公報にお
いて、上記問題を改善しうる劇場ホール用椅子を提案し
た。
【0005】この劇場ホール用椅子は、第4図に示すよ
うに、座部1の上面1aおよび背もたれ部2の前面(背も
たれ面)2aが吸音性の材質で形成される一方、座部1の
枠体3および背もたれ部2の背面板2bは音を反射する
材質で構成されている。また、枠体3の下面板3aおよ
び背もたれ部2の背面板2bには多数の孔4が形成され
るとともに、座部1と背もたれ部2の内部には同様の孔
5を多数有する遮蔽板6a,6bが摺動可能に配置されて
おり、空席状態では遮蔽板6aの孔5と下面板3aの孔
4、遮蔽板6bの孔5と背面板2bの孔4がそれぞれ合致
するようになっている。一方、着席状態においては、座
部1が軸線7を中心として矢印E方向に回動し、これに
より遮蔽板6aがアジャストスクリュー8の先端部に押
圧されて下面板3aに対して矢印B方向に移動する。ま
た、レバー9の一端部が枠体3の後部の突起3cに押圧
されてレバー9が軸9aを支点として回動し、他端部で
遮蔽板6bを押圧し、これにより遮蔽板6bが矢印D方向
に移動する。このようにして、遮蔽板6a,6bが移動
し、各遮蔽板6a,6bがずれて孔4,5が閉じるようにな
っている。
うに、座部1の上面1aおよび背もたれ部2の前面(背も
たれ面)2aが吸音性の材質で形成される一方、座部1の
枠体3および背もたれ部2の背面板2bは音を反射する
材質で構成されている。また、枠体3の下面板3aおよ
び背もたれ部2の背面板2bには多数の孔4が形成され
るとともに、座部1と背もたれ部2の内部には同様の孔
5を多数有する遮蔽板6a,6bが摺動可能に配置されて
おり、空席状態では遮蔽板6aの孔5と下面板3aの孔
4、遮蔽板6bの孔5と背面板2bの孔4がそれぞれ合致
するようになっている。一方、着席状態においては、座
部1が軸線7を中心として矢印E方向に回動し、これに
より遮蔽板6aがアジャストスクリュー8の先端部に押
圧されて下面板3aに対して矢印B方向に移動する。ま
た、レバー9の一端部が枠体3の後部の突起3cに押圧
されてレバー9が軸9aを支点として回動し、他端部で
遮蔽板6bを押圧し、これにより遮蔽板6bが矢印D方向
に移動する。このようにして、遮蔽板6a,6bが移動
し、各遮蔽板6a,6bがずれて孔4,5が閉じるようにな
っている。
【0006】上記の構成からなる椅子では、空席時は吸
音面が露出するとともに孔4,5が開口して椅子全体と
しての吸音力が大きい一方、着席時には吸音面が人体で
覆い隠されるとともに孔4,5が閉じて吸音力が低下す
る。つまりこの椅子によれば、上記吸音力可変構成によ
り前述した吸音力の差の補償を充分に行うことができ、
劇場内における音響特性を空席時と着席時とで略一定に
保つことおよびこの場合の残響時間をできるだけ長くす
ることが容易に実現できる。ところが、上記の劇場ホー
ル用椅子では、多数の孔5を有する遮蔽板6a,6bを内
部に設け、これら遮蔽板6a,6bを動かすための機構を
設けているため、構造が複雑で製造コストが高いととも
に、遮蔽板6a,6bを円滑に動作させる必要から遮蔽板
6a,6bを内蔵する部分の形状に対する制約があり、椅
子の意匠自由度を低下させるという欠点があった。
音面が露出するとともに孔4,5が開口して椅子全体と
しての吸音力が大きい一方、着席時には吸音面が人体で
覆い隠されるとともに孔4,5が閉じて吸音力が低下す
る。つまりこの椅子によれば、上記吸音力可変構成によ
り前述した吸音力の差の補償を充分に行うことができ、
劇場内における音響特性を空席時と着席時とで略一定に
保つことおよびこの場合の残響時間をできるだけ長くす
ることが容易に実現できる。ところが、上記の劇場ホー
ル用椅子では、多数の孔5を有する遮蔽板6a,6bを内
部に設け、これら遮蔽板6a,6bを動かすための機構を
設けているため、構造が複雑で製造コストが高いととも
に、遮蔽板6a,6bを円滑に動作させる必要から遮蔽板
6a,6bを内蔵する部分の形状に対する制約があり、椅
子の意匠自由度を低下させるという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記事情に
鑑みてなされたものであり、着席時と空席時の吸音力の
差を零あるいはごく僅かに抑え得ることができかつその
吸音力の値を可及的最小限に抑えることができると共
に、構造が簡単で製造コストの低い劇場ホール用椅子を
提供することを目的としている。
鑑みてなされたものであり、着席時と空席時の吸音力の
差を零あるいはごく僅かに抑え得ることができかつその
吸音力の値を可及的最小限に抑えることができると共
に、構造が簡単で製造コストの低い劇場ホール用椅子を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、座部の上面と背もたれ部の前面とを略
々吸音性に構成すると共に座部の下面と背もたれ部の背
面とを略々反射性に構成した劇場ホール用椅子の座部の
上面部と背もたれ部の前面部とのうち少なくともいずれ
か一方を、固定部およびこの固定部に接離自在の可動部
から構成すると共に、固定部と可動部の互いに対向する
当接面の少なくとも一部を吸音性に構成し、空席時には
可動部の当接面が固定部の当接面から平行離間し、かつ
着席時には可動部の当接面が固定部の当接面に当接する
ようにしたものである。
に、この発明は、座部の上面と背もたれ部の前面とを略
々吸音性に構成すると共に座部の下面と背もたれ部の背
面とを略々反射性に構成した劇場ホール用椅子の座部の
上面部と背もたれ部の前面部とのうち少なくともいずれ
か一方を、固定部およびこの固定部に接離自在の可動部
から構成すると共に、固定部と可動部の互いに対向する
当接面の少なくとも一部を吸音性に構成し、空席時には
可動部の当接面が固定部の当接面から平行離間し、かつ
着席時には可動部の当接面が固定部の当接面に当接する
ようにしたものである。
【0009】
【作用】この発明の劇場ホール用椅子にあっては、空席
時において、可動部が固定部から平行離間することによ
り、可動部の当接面が固定部の当接面から離間してそれ
ぞれの面が露出するので、この露出した部分だけ、椅子
単体としての吸音力が、着席時の観客および椅子の総合
吸音力に近づくべく、増大すると共に、着席時において
は、上記固定部の当接面に可動部の当接面が当接して互
いの面を隠し合うので、観客を除く椅子単体としては必
要以上に吸音力が増大するのを防ぐことができる。
時において、可動部が固定部から平行離間することによ
り、可動部の当接面が固定部の当接面から離間してそれ
ぞれの面が露出するので、この露出した部分だけ、椅子
単体としての吸音力が、着席時の観客および椅子の総合
吸音力に近づくべく、増大すると共に、着席時において
は、上記固定部の当接面に可動部の当接面が当接して互
いの面を隠し合うので、観客を除く椅子単体としては必
要以上に吸音力が増大するのを防ぐことができる。
【0010】すなわち、椅子としては、空席時におい
て、着席時に吸音力の大半を占める観客およびその衣服
による吸音力とほぼ同等の吸音力を得ることができると
共に、着席時には椅子が関与する吸音力をできるだけ小
さくすることが可能となり、もって、空席時における残
響特性と着席時における残響特性とをできるだけ残響時
間が長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態にすることが
できる。また、遮蔽板およびこれを動かすための機構を
必要としないので、構造を簡単にできしかも製造コスト
を低くすることができる。
て、着席時に吸音力の大半を占める観客およびその衣服
による吸音力とほぼ同等の吸音力を得ることができると
共に、着席時には椅子が関与する吸音力をできるだけ小
さくすることが可能となり、もって、空席時における残
響特性と着席時における残響特性とをできるだけ残響時
間が長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態にすることが
できる。また、遮蔽板およびこれを動かすための機構を
必要としないので、構造を簡単にできしかも製造コスト
を低くすることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の劇場ホール用椅子の一実施
例を第1図および第2図を参照して説明する。これらの
図において、符号10は椅子の座部、11は背もたれ
部、12は肘掛け、13はこれらを支持する支持体を示
す。
例を第1図および第2図を参照して説明する。これらの
図において、符号10は椅子の座部、11は背もたれ
部、12は肘掛け、13はこれらを支持する支持体を示
す。
【0012】上記座部10は、上記支持体13に支持固
定された固定座(固定部)14とこの固定座14の上方に
スプリング15を介して設けられた可動座(可動部)16
とから構成されている。この固定座14は、ポリウレタ
ン、グラスウール等の弾力性、吸音性を有する材料から
なるクッション体17の表面に装飾用のクロス18を被
せ、さらにこの下面に音を反射する材料からなる反射板
19を取り付けたものであり、この構成によって上面
(当接面)14aと先端面14bに所定の吸音力を得ると共
に、下面14cに反射力を得ている。
定された固定座(固定部)14とこの固定座14の上方に
スプリング15を介して設けられた可動座(可動部)16
とから構成されている。この固定座14は、ポリウレタ
ン、グラスウール等の弾力性、吸音性を有する材料から
なるクッション体17の表面に装飾用のクロス18を被
せ、さらにこの下面に音を反射する材料からなる反射板
19を取り付けたものであり、この構成によって上面
(当接面)14aと先端面14bに所定の吸音力を得ると共
に、下面14cに反射力を得ている。
【0013】また、上記可動座16は上記と同様の材料
からなるクッション体20の表面にクロス21を被せた
ものであり、この構成によって表面全体に所定の吸音力
を得ている。そして、上記構成の座部10にあっては、
空席時において、可動座16がスプリング15の付勢力
により固定座14から平行に離間せしめられ、また、着
席時において、観客から加わる力により可動座16が上
記付勢力に逆らって下方に移動し、その下面(当接面)1
6aが固定座14の上面(当接面)14aに当接するように
なっている。
からなるクッション体20の表面にクロス21を被せた
ものであり、この構成によって表面全体に所定の吸音力
を得ている。そして、上記構成の座部10にあっては、
空席時において、可動座16がスプリング15の付勢力
により固定座14から平行に離間せしめられ、また、着
席時において、観客から加わる力により可動座16が上
記付勢力に逆らって下方に移動し、その下面(当接面)1
6aが固定座14の上面(当接面)14aに当接するように
なっている。
【0014】また、上記背もたれ部11は、上記支持体
13に支持されて、上記固定座14の反射板19の基端
縁から上方に延在する反射板22と、この反射板22の
前面部に埋設固定された固定クッション(固定部)23
と、この固定クッション(固定部)23の前方にスプリン
グ24を介して設けられた可動クッション(可動部)25
とから構成されている。上記固定クッション23は、上
記クッション体17と同様の材料からなるクッション体
26の表面にクロス27を被せたものであり、この構成
により前面23aに所定の吸音力を得ている。
13に支持されて、上記固定座14の反射板19の基端
縁から上方に延在する反射板22と、この反射板22の
前面部に埋設固定された固定クッション(固定部)23
と、この固定クッション(固定部)23の前方にスプリン
グ24を介して設けられた可動クッション(可動部)25
とから構成されている。上記固定クッション23は、上
記クッション体17と同様の材料からなるクッション体
26の表面にクロス27を被せたものであり、この構成
により前面23aに所定の吸音力を得ている。
【0015】また、上記可動クッション25は、上記と
同様の材料からなるクッション体28の表面にクロス2
9を被せたものであり、この構成により表面全体に所定
の吸音力を得ている。そして、上記構成の背もたれ部1
1にあっては、空席時において、可動クッション25が
スプリング24の付勢力により固定クッション23から
平行に離間せしめられ、また、着席時において、観客か
ら加わる力により可動クッション25が上記付勢力に逆
らって後方に移動し、その背面(当接面)25aが固定ク
ッション23の前面(当接面)23aに当接するようにな
っている。さらに、上記肘掛け12の内側には上記と同
様のクッション体30が設けられており、空席時にはこ
のクッション体30すなわち吸音面が露出し、着席時に
は観客により隠されるようになっている。 しかして、
このような構成の劇場ホール用椅子にあっては、座部1
0の固定座14の下面14cおよび背もたれ部11の背
面が反射板19および22により構成されているので、
残響時間を充分に得ることができる。
同様の材料からなるクッション体28の表面にクロス2
9を被せたものであり、この構成により表面全体に所定
の吸音力を得ている。そして、上記構成の背もたれ部1
1にあっては、空席時において、可動クッション25が
スプリング24の付勢力により固定クッション23から
平行に離間せしめられ、また、着席時において、観客か
ら加わる力により可動クッション25が上記付勢力に逆
らって後方に移動し、その背面(当接面)25aが固定ク
ッション23の前面(当接面)23aに当接するようにな
っている。さらに、上記肘掛け12の内側には上記と同
様のクッション体30が設けられており、空席時にはこ
のクッション体30すなわち吸音面が露出し、着席時に
は観客により隠されるようになっている。 しかして、
このような構成の劇場ホール用椅子にあっては、座部1
0の固定座14の下面14cおよび背もたれ部11の背
面が反射板19および22により構成されているので、
残響時間を充分に得ることができる。
【0016】また、空席時において、可動座16がスプ
リング15に付勢されて固定座14から離間するので、
固定座14の上面14aと可動座16の下面16aとが露
出すると共に、可動クッション25がスプリング24に
付勢されて固定クッション23から離間するので、固定
クッション23の前面23aと可動クッション25の背
面25aが露出する。よって、座部10の可動座16の
上面16b、可動クッション25の前面25bおよび肘掛
け12の内側面のクッション30による吸音力に加え
て、上記固定座14の上面14a、可動座16の下面1
6aおよび固定クッション23の前面23a、可動クッシ
ョン25の背面25aの分だけ吸音力が増大し椅子単体
としての吸音力を着席時の観客および椅子の総合吸音力
に近づけると共に、着席時においては、固定座14の上
面14aに可動座16の下面16aが当接し、固定クッシ
ョン23の前面23aに可動クッション25の背面25a
が当接して、それぞれ互いの面を隠し合うので、観客を
除く椅子単体として必要以上に吸音力が増大するのを防
ぐことができる。
リング15に付勢されて固定座14から離間するので、
固定座14の上面14aと可動座16の下面16aとが露
出すると共に、可動クッション25がスプリング24に
付勢されて固定クッション23から離間するので、固定
クッション23の前面23aと可動クッション25の背
面25aが露出する。よって、座部10の可動座16の
上面16b、可動クッション25の前面25bおよび肘掛
け12の内側面のクッション30による吸音力に加え
て、上記固定座14の上面14a、可動座16の下面1
6aおよび固定クッション23の前面23a、可動クッシ
ョン25の背面25aの分だけ吸音力が増大し椅子単体
としての吸音力を着席時の観客および椅子の総合吸音力
に近づけると共に、着席時においては、固定座14の上
面14aに可動座16の下面16aが当接し、固定クッシ
ョン23の前面23aに可動クッション25の背面25a
が当接して、それぞれ互いの面を隠し合うので、観客を
除く椅子単体として必要以上に吸音力が増大するのを防
ぐことができる。
【0017】すなわち、この椅子は、空席時において、
着席時に吸音力の大半を占める観客およびその衣服によ
る吸音力とほぼ同等の吸音力を得ることができると共
に、着席時には椅子が関与する吸音力をできるだけ小さ
くすることが可能となり、もって、空席時における残響
特性と着席時における残響特性とをできるだけ残響時間
の長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態にすることがで
きる。さらに、固定座14の上面14a、可動座16の
下面16aおよび固定クッション23の前面23a、可動
クッション25の背面25aの一部を反射板で覆うこと
等により、これらの面の吸音面積を増減可能にすれば、
空席時における吸音力を調整することができる。
着席時に吸音力の大半を占める観客およびその衣服によ
る吸音力とほぼ同等の吸音力を得ることができると共
に、着席時には椅子が関与する吸音力をできるだけ小さ
くすることが可能となり、もって、空席時における残響
特性と着席時における残響特性とをできるだけ残響時間
の長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態にすることがで
きる。さらに、固定座14の上面14a、可動座16の
下面16aおよび固定クッション23の前面23a、可動
クッション25の背面25aの一部を反射板で覆うこと
等により、これらの面の吸音面積を増減可能にすれば、
空席時における吸音力を調整することができる。
【0018】また、座部10および背もたれ部11がそ
れぞれ2つのクッション体17,20および26,28を
有していると共に、クッション体17,20および26,
28がそれぞれスプリング15および24により連結さ
れているので、椅子としてのクッション性が増大すると
共に、着席時における衝撃をスプリング15,24が吸
収するので、観客および椅子に無理な力が作用すること
がなく、しかも、スプリング15,24により可動座1
6および可動クッション25が観客の動きに追従するの
で、座り心地も非常に良好である。さらに、第4図に示
した従来の椅子のように、遮蔽板6a,6bおよびこれを
動かすため機構を必要としないので、構造を簡単にして
製造コストを低くすることができると共に、椅子として
のクッション性、意匠性(豪華さ)等を増大させることが
できる。
れぞれ2つのクッション体17,20および26,28を
有していると共に、クッション体17,20および26,
28がそれぞれスプリング15および24により連結さ
れているので、椅子としてのクッション性が増大すると
共に、着席時における衝撃をスプリング15,24が吸
収するので、観客および椅子に無理な力が作用すること
がなく、しかも、スプリング15,24により可動座1
6および可動クッション25が観客の動きに追従するの
で、座り心地も非常に良好である。さらに、第4図に示
した従来の椅子のように、遮蔽板6a,6bおよびこれを
動かすため機構を必要としないので、構造を簡単にして
製造コストを低くすることができると共に、椅子として
のクッション性、意匠性(豪華さ)等を増大させることが
できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の劇場ホ
ール用椅子によれば、座部の上面部と背もたれ部の前面
部とのうち少なくともいずれか一方を、固定部およびこ
の固定部に接離自在の可動部から構成し、空席時におい
て、可動部が固定部から平行離間することにより、可動
部の当接面が固定部の当接面から離間してそれぞれの面
が露出するので、この露出した部分だけ椅子単体として
の吸音力が、着席時の観客および椅子の総合吸音力に近
づくべく、増大すると共に、着席時においては、上記固
定部の当接面に可動部の当接面が当接して互いの面を隠
し合うので、観客を除く椅子単体として必要以上に吸音
力が増大するのを防ぐことができる。
ール用椅子によれば、座部の上面部と背もたれ部の前面
部とのうち少なくともいずれか一方を、固定部およびこ
の固定部に接離自在の可動部から構成し、空席時におい
て、可動部が固定部から平行離間することにより、可動
部の当接面が固定部の当接面から離間してそれぞれの面
が露出するので、この露出した部分だけ椅子単体として
の吸音力が、着席時の観客および椅子の総合吸音力に近
づくべく、増大すると共に、着席時においては、上記固
定部の当接面に可動部の当接面が当接して互いの面を隠
し合うので、観客を除く椅子単体として必要以上に吸音
力が増大するのを防ぐことができる。
【0020】したがって、椅子単体としては、空席時に
おいて、着席時に吸音力の大半を占める観客およびその
衣服による吸音力とほぼ同等の吸音力を得ることができ
ると共に、着席時には椅子が関与する吸音力をできるだ
け小さくすることが可能となり、もって、空席時におけ
る残響特性と着席時における残響特性とをできるだけ残
響時間が長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態にするこ
とができる。
おいて、着席時に吸音力の大半を占める観客およびその
衣服による吸音力とほぼ同等の吸音力を得ることができ
ると共に、着席時には椅子が関与する吸音力をできるだ
け小さくすることが可能となり、もって、空席時におけ
る残響特性と着席時における残響特性とをできるだけ残
響時間が長い状態でかつ両者をほぼ同一の状態にするこ
とができる。
【0021】また、従来のように、遮蔽板およびこれを
動かすための機構を必要としないので、構造を簡単にで
きしかも製造コストを低くすることができると共に、椅
子としてのクッション性、意匠性(豪華さ)等を増大させ
ることができる。
動かすための機構を必要としないので、構造を簡単にで
きしかも製造コストを低くすることができると共に、椅
子としてのクッション性、意匠性(豪華さ)等を増大させ
ることができる。
【図1】本発明の劇場ホール用椅子の一実施例を示す空
席時における劇場ホール用椅子の要部縦断面図である。
席時における劇場ホール用椅子の要部縦断面図である。
【図2】図1の着席時における劇場ホール用椅子の要部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】従来構造の椅子が設置されている劇場ホール内
の残響特性の測定結果を示す図である。
の残響特性の測定結果を示す図である。
【図4】残響特性を空席時と着席時とで略一定に保つこ
とができる従来の椅子の要部縦断面図である。
とができる従来の椅子の要部縦断面図である。
10 座部 11背もたれ部 14 固定座(固定部) 14a 上面(当接面) 16 可動座(可動部) 16a 下面(当接面) 19,21 反射板 23 固定クッション(固定部) 23a 前面(当接面) 25 可動クッション(可動部) 25a 背面(当接面)
Claims (1)
- 【請求項1】 椅子の座部の上面と背もたれ部の前面と
を略々吸音性に構成すると共に座部の下面と背もたれ部
の背面とを略々反射性に構成した劇場ホール用椅子にお
いて、 上記座部の上面部と上記背もたれ部の前面部とのうち少
なくともいずれか一方を、固定部およびこの固定部に接
離自在の可動部から構成すると共に、上記固定部と上記
可動部の互いに対向する当接面の少なくとも一部を吸音
性に構成し、空席時には上記可動部の当接面が上記固定
部の当接面から平行離間し、かつ着席時には上記可動部
の当接面が上記固定部の当接面に当接するようにしたこ
とを特徴とする劇場ホール用椅子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4180152A JPH0789972B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 劇場ホール用椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4180152A JPH0789972B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 劇場ホール用椅子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05207918A true JPH05207918A (ja) | 1993-08-20 |
| JPH0789972B2 JPH0789972B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=16078309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4180152A Expired - Fee Related JPH0789972B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 劇場ホール用椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0789972B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62172914A (ja) * | 1986-01-24 | 1987-07-29 | 松下電工株式会社 | 椅子 |
-
1992
- 1992-07-07 JP JP4180152A patent/JPH0789972B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62172914A (ja) * | 1986-01-24 | 1987-07-29 | 松下電工株式会社 | 椅子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0789972B2 (ja) | 1995-10-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960326 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |