JPH0520852U - 門形工作機械の飛散防止カバー - Google Patents

門形工作機械の飛散防止カバー

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JPH0520852U
JPH0520852U JP4202692U JP4202692U JPH0520852U JP H0520852 U JPH0520852 U JP H0520852U JP 4202692 U JP4202692 U JP 4202692U JP 4202692 U JP4202692 U JP 4202692U JP H0520852 U JPH0520852 U JP H0520852U
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machine tool
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saddle
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JP4202692U
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剛正 梅田
道夫 鈴木
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 門形の工作機械において、クロスレールにサ
ドルを介して設けられた主軸頭の動きにも追従すること
ができ、かつ、加工空間全体を包囲することができる飛
散防止カバーを提供する。 【構成】 ベッド200 の両側のコラム201 にクロスレー
ル202 を架け渡し、このクロスレール202 の前方にテー
ブルの移動方向に移動自在な前部移動カバー10を設け
る。ベッド200 の前部には、テーブルの前端部を包囲す
る前端部固定カバー30を設け、ベッド200 の後部には、
テーブルの後端部を包囲する後端部固定カバー40を設け
る。前記クロスレール202 には、主軸頭204 を支持する
サドル203 の移動に追従できる水平移動カバー100 を設
け、これらによってテーブル上方の加工空間全体を包囲
する門形工作機械の飛散防止カバー1を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、門形工作機械の加工空間全体を包囲する門形工作機械の飛散防止カ バーに関する。
【0002】
【背景技術】
近年の多品種少量生産の要求、および稼働率の向上、段取り時間の短縮化等の ため、門形タイプの工作機械、すなわち、コラムにクロスレールを架け渡し、こ のクロスレールにサドルを介して主軸頭をクロスレールに沿って(Y軸方向)移 動自在に設けた門形の工作機械が多用されるようになった。 しかしながら、これらの門形工作機械は切削加工のみ行うため、特にテーブル 全体を囲むような飛散防止のためのカバーは設けていなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
さらに、金属加工の複合化、効率化を図るため、切削加工に加えて研削加工も できる工作機械を開発する必要性があった。 このような工作機械では、例えばプラノミラやガントリーミラのように、研削 加工を行える主軸の回転数は、切削加工に比べて、例えば、1分間に3〜5万回 転と高速回転である。この場合、研削液および切屑の飛散が大きな問題となって いる。
【0004】 このような門形の工作機械は、クロスレールにサドルを介して設けられた主軸 頭がY軸方向に移動するので、この主軸頭が移動するエリア全部を包囲すること は困難である。そこで、サドルを介してY軸方向に移動する主軸頭に追従でき、 かつ、加工空間全体を包囲することができる門形の工作機械の飛散防止カバーの 開発が望まれている。
【0005】 ここに本考案の目的は、門形の工作機械において、クロスレールにサドルを介 して設けられた主軸頭の動きにも追従することができ、かつ、加工空間全体を包 囲することができる門形の工作機械の飛散防止カバーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の第1の考案では、ベッドの両側部に立設された二本のコラムにクロス レールを架け渡し、このクロスレールに、主軸を回転自在に支持する主軸頭をサ ドルを介して移動自在に設け、前記ベッド上をテーブルがトラバースするように 構成された門形工作機械に設けられ、切屑や研削剤等の飛散を防止する門形工作 機械の飛散防止カバーにおいて、前記クロスレールの前部に設けられ、前記テー ブルの移動方向に移動自在であるとともに前記テーブル上方の加工空間を包囲す る略トンネル形の前部移動カバーと、前記ベッド上に固定され、前記前部移動カ バーと内接し前記テーブルの前端部を包囲する前端部固定カバーと、前記ベッド 上に固定され、前記テーブルの後端部を包囲する後端部固定カバーと、前記前部 移動カバーに当接可能とし、かつ、前記クロスレール全長に沿って前記主軸頭の 移動に追従して水平方向に伸縮自在なテレスコピック式の水平移動カバーとを備 え、これらの各カバーによって前記テーブル上方の加工空間全体を包囲する門形 工作機械の飛散防止カバーを構成した。
【0007】 また、本考案の第2の考案では、ベッドの両側部に立設された二本のコラムに クロスレールを架け渡し、このクロスレールに、主軸を回転自在に支持する主軸 頭をサドルを介して移動自在に設け、前記ベッド上をテーブルがトラバースする ように構成された門形工作機械に設けられ、切屑や研削剤等の飛散を防止する門 形工作機械の飛散防止カバーにおいて、前記門形工作機械に設けられ前記主軸頭 とともに移動する水平移動カバーは、前記クロスレールの両端部に固定された固 定ブラケットと、この固定ブラケットに固定された枠型フレームと、この枠型フ レーム内に設けられるとともに、前記主軸頭の移動方向と略平行な平面部を備え 前記主軸頭が上下方向に通過可能な開口部を設けた固定カバーと、前記枠型フレ ームに周縁部の一部を移動自在に支持されるとともに、前記固定カバーと相似形 の断面形状に形成されて互いにテレスコピック状に結合された複数のスライドカ バーとを備えて門形工作機械の飛散防止カバーを構成した。
【0008】 また、本考案の第3の考案では、水平移動カバーの下端部に、前記主軸頭を支 持するサドルの移動に使用され、その移動に際して漏出する潤滑油を集め、油タ ンク等に循環する潤滑油処理手段を設けてあれば好適である。
【0009】
【作用】
このような本考案の第1の考案では、主軸に装着された各種工具による各種の 加工に際しては、テーブルの前端部は前端部固定カバーで包囲され、この前端部 固定カバーとクロスレールとの間は前部移動カバーで包囲される。 また、テーブルの後端部は後端部固定カバーで包囲される。さらに、主軸頭の 近傍は水平移動カバーによって包囲される。
【0010】 このように、テーブル上のすべての加工空間をそれぞれのカバーで包囲するこ とができるので、本第1の考案の飛散防止カバーは、クロスレールを有し、主軸 頭がサドルを介してそのクロスレールに沿ってY軸方向に移動自在であり、かつ 、切削加工と研削加工等の複合加工が可能な門形の工作機械においても、使用す ることができる。
【0011】 また、本考案の第2の考案では、主軸に装着された各種工具による各種の加工 に際して、水平移動カバーが主軸頭の移動に追従する。 すなわち、クロスレールに取り付けられた固定ブラケットに支持されて、固定 カバーが枠型フレーム内でサドルに支持された主軸頭の移動に追従する。同時に 複数のスライドカバーも固定カバーに追従して枠型フレーム内でスライドする。
【0012】 このように、本第2の考案の飛散防止カバーは、加工に際して移動する主軸頭 に追従することができるので、テーブル上の加工空間を包囲することができ、切 削加工と研削加工等の複合加工が可能な門形の工作機械においても、使用するこ とができる。
【0013】 また、本考案の第3の考案では、サドルに支持された主軸頭の水平移動に使用 され、その移動時に漏出する潤滑油が、水平移動カバーの下端部に設けられた潤 滑油処理手段により処理される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1ないし図3には、本実施例の門形工作機械の飛散防止カバー1が使用され た門形の工作機械であるプラノミラMの全体図が示されている。これらの図によ り、まず工作機械Mの全体を説明する。
【0015】 図1ないし3において、ベッド200 の両側には2本のコラム201 が立設され、 このコラム201 の上部にはクロスレール202 が水平(Y軸方向)に架け渡されて おり、これらコラム201 とクロスレール 202とで門形が構成されている。このク ロスレール202 にはサドル203 が設けられており、このサドル203 はクロスレー ル202 に沿ってY軸方向に移動自在とされている。 このサドル203 には、主軸208 を回転自在に支持する主軸頭204 が上下動(Z 軸方向)自在に設けられている。また、サドル203 には角筒状のサドルカバー25 0 が設けられており、さらに、このサドルカバー250 内には、主軸頭204 を保護 するヘッドカバー251 が上下動自在に設けられている。
【0016】 前記ベッド200 上にはテーブル205 が設けられており、このテーブル205 はY 軸方向に直交する水平方向(X軸方向)に移動自在とされている。また、工作機 械Mは、図略の工具マガジンと自動工具交換装置(ATC)とを備えており、工 具マガジン内には各種の切削工具や研削工具等が収納されている。このように本 工作機械Mは、切削加工の他に研削加工も可能な門形の複合加工工作機械となっ ている。そして、この工具マガジンと前記主軸208 との間で、ATCによって加 工に対応する工具の交換が行われる。ここで、工作機械Mの全体側面図を示す図 2において、左方を前方側とし右側を後方側とする。
【0017】 このような門形の工作機械Mの前記クロスレール202 の前方には、図2,4に 示されるように、前部移動カバー10が設けられている。この前部移動カバー10は 、Y軸方向に沿った断面が、下部が解放された略ホームベース状のトンネル形と されたカバー10A を備えており、このカバー10A は、X軸方向に移動自在とされ ている。また、このカバー10A は薄板鉄板等で作成されているが、略全周にわた って適宜補強がなされており、工作機械等で一般に使用されるスプラッシュガー ド等と同様な強度を有する構造とされている。
【0018】 また、このカバー10A の内側の適宜箇所には、加工中の切粉や切削剤等が機械 Mの外部に飛散しないように、図4に示されるように、飛沫除け12A が取り付け られている。
【0019】 さらに、このカバー10A の側面には、図2に示されるように、その移動方向( X軸方向)前後の所定位置にそれぞれ把手13が取り付けられており、作業者がこ の把手13を掴んで適宜開閉できるようになっている。この際、作業者は図略の係 止機構を外してカバー10A を開き、カバー10A を閉じた際は係止機構で固定され るようになっている。 また、カバー10A の側面には、例えば、ポリカーボネイト等で窓14が形成され ており、そこからテーブル205 上のワークの加工状態を適宜見れるようになって いる。
【0020】 前記カバー10A の下部両側面には、図4に示されるように、カバー10A の下部 両側面に取り付けられるカバープレート15,取り付けプレート16,これらの間に 挟まれる中間プレート17,前記取り付けプレート16の上下に取り付けられたガイ ドローラ18,およびローラ19等からなるガイド機構20が設けられている。
【0021】 これに対して、前記ベッド200 のX軸方向に沿った外側の両側面には、図2, 4に示されるように、ブロック21とレール22で一体形成されたレール機構23がベ ッド200 の前端部からさらに前方側に所定寸法延設されている。この際、レール 22はその上下が、前記ガイドローラ18とローラ19とにそれぞれ係合されるように 位置決めされて固定される。 このように前部移動カバー10は、ガイド機構20を介してレール機構23上を移動 自在とされている。そしてここにおいて、これらカバー10A やガイド機構20,レ ール機構23等で前部移動カバー10が構成される。
【0022】 前記ベッド200 の前部には、図2,4に示されるように、前記テーブル205 の 前端部を包囲する前端部固定カバー30が設けられる。この前端部固定カバー30は 固定カバー30A を備え、この固定カバー30A はY軸方向に沿った断面が、前記前 部移動カバー10と同様の略ホームベース状の形状とされ、かつ、後方側側面が解 放された略箱形に形成されている。そして、この前端部固定カバー30は前記前部 移動カバー10のカバー10A の内面に入子状に接している。
【0023】 また、このカバー30A は薄板鉄板等で作成されているが、略全周にわたって適 宜補強がなされており、工作機械等で一般に使用されるスプラッシュガード等と 同様な強度を有する構造とされている。 また、カバー30A のX軸方向に沿った両側面,前端面および上面には、例えば 、ポリカーボネイト等で窓32が形成されており、そこからテーブル上のワークの 加工状態を適宜見れるようになっている。
【0024】 この固定カバー30A の下部傾斜側面には、図4に示されるように、ブラケット 33が取り付けられている。このブラケット33はベース34を介してベッド200 に固 着されており、前記カバー30A はこのブラケット33に固定されている。 また、カバー30A の下部は図示しない箇所でベッド200 に当接して図略のボル ト等でも取り付けられて固定されている。さらに、この固定カバー30A の内側の 適宜箇所には、加工中の切粉や切削剤等が機械Mの外部に飛散しないように、飛 沫避け35A が適宜取り付けられている。 ここにおいて、これら固定カバー30A やブラケット33,ベース34等で前部固定 カバー30が構成される。
【0025】 前記ベッド200 の後方側には、図2に示されるように、前記テーブル205 の後 端部を包囲する後端部固定カバー40が設けられる。この後端部固定カバー40はカ バー40A を備え、このカバー40A はその下部と前方側が解放された長方形の略箱 形に形成されている。そして、下部を前記ベッド200 の上面に、Y軸方向に沿っ た両側面を前記2本のコラム201 の側面に、図略のボルト等でそれぞれ取り付け られ固定されている。
【0026】 このカバー40A も、前記カバー10A,30A と同様に薄板鉄板等で作成されている 。また、このカバー40A にも適宜角パイプ状の補強が略全周にわたってなされて おり、一般に工作機械等で使用されるスプラッシュガード等と同様な構造とされ ている。さらに、このカバー40A の後端面には扉41が設けられている。 ここにおいて、これらカバー40A と扉41等で後端部固定カバー40が構成される 。
【0027】 図1〜3に示されるように、前記クロスレール202 の近傍には、水平移動カバ ー100 が設けられる。この水平移動カバー100 は、クロスレール202 の全長にわ たって移動する前記主軸頭204 の上部を包囲して密封するものである。
【0028】 前記水平移動カバー100 は図5〜7に示されるように、固定ブラケットである サポート部材109 を備えている。このサポート部材109 は、クロスレール202 の Y軸方向両端面の取付板202 Aに当接するリブ109Aを有しており、このリブ109A から断面略L字形に折曲げられた形状とされている。このようなサポート部材10 9 は図7に示されるように、側面視において底辺部が長く形成された略直角三角 形とされており、三角形の高さにあたる部分のリブ109Aが取付板202Aにボルト11 1 で取付られている。また、サポート部材109Aの先端は斜辺部から下方に折曲げ 形成されており、この先端には枠型フレームであるフレーム106 が取り付けられ る。
【0029】 前記フレーム106 は前面フレーム107 (図7中左側)と、この前面フレーム10 7 のY軸方向両端に設けられている側面フレーム108 とで構成されている。前面 フレーム107 は図7,8に詳細が示されるように、サポート部材109 先端に対応 する立上り部を有して断面略L字形に板金加工されるとともに、Y軸方向に延出 して形成され、クロスレール202 の略全長にわたる長さに形成されている。
【0030】 また、図5,6,9に示されるように、側面フレーム108 はY軸方向に所定の 長さの水平部を有し、かつ、同方向に沿った断面が略L字形とされており、この 略L字形の立上がった部分が縁部108Aとされている。この縁部108Aの高さは前面 フレーム107 の立上り部と略同一高さとされている。
【0031】 さらに、側面フレーム108 は、前方側に縁部108Aに連続し、かつ、直交する縁 部108Bを有しており、この縁部108Bは前面フレーム107 の立上り部に固着されて いる。 また、側面フレーム108 の水平部は、図8,9に示されるように一部が前面フ レーム107 の水平部上に固着されるとともに、フレーム107 の水平部から後方側 に延びる形状とされている。側面フレーム108 の断面形状は、サドルカバー250 の奥行き寸法程度に形成された水平部の端部から下方に略直角に折曲げられ、所 定寸法の垂直部を経て、そこから後方側に水平部に折曲げ形成された略クランク 形とされている。
【0032】 このようなフレーム106 内には固定カバー113 とスライドカバー112 がY軸方 向に摺動自在に設けられている。固定カバー113 は、図5,6に示されるように 水平面を有するとともに、Y軸方向に直交する両端と前方側に縁部113A,113B が 連続して形成されており、スライドカバー112 に比べて比較的広い面積を有して いる。そして、その中央部には、図6に示されるように、サドルカバー250 が挿 通される開口部113Cが形成されている。
【0033】 前記固定カバー113 は、一部が前記サドルカバー250 に連結されている。すな わち、図10に詳細が示されるように、固定カバー113 に明けられた開口部113Cの 周囲に、断面L字状に折り曲げられたブラケット117 が取付板120 を介してビス 119 等で固着されており、同時に取付板118 を介してビス119 等で、サドルカバ ー250 の側面に固着されている。
【0034】 図5,6,9に示されるように、前記固定カバー113 に対してスライドカバー 112 が固定カバー113 のY軸方向両側にそれぞれ設けられている。 すなわち、スライドカバー112 は、固定カバー113 の両側に対称に設けられた 一組の第1スライドカバー114 と、この第1スライドカバー114 の両側に設けら れた一組の第2スライドカバー115 と、この第2スライドカバー115 の両側に設 けられた一組の第3スライドカバー116 とで構成されており、第3スライドカバ ー116 が前記側面カバー108 上に摺動可能に載置されている。
【0035】 すなわち、図5,6,8,9に示されるように、各スライドカバー114 等は側 面フレームの水平部と平行な水平部を有するともに、この水平部の前方には、前 面フレーム107 の立上り部と平行な立上がった縁部114B,115B,116Bが形成され ている。また、スライドカバー114 等のY軸方向の両端には縁部114B,115B,11 6Bに連続する縁部114A,115A,116Aが形成されている。 スライドカバー114 等の断面形状は、前述した側面フレーム108 と略同一形状 とされ、つまりサドルカバー250 の奥行き寸法程度に形成された水平部の端部か ら下方に略直角に折曲げられ、所定寸法の垂直部を経て、そこから後方側に水平 に折曲げ形成された略クランク形とされている。
【0036】 このような形状の各スライドカバーは、第3スライドカバー116 が側面フレー ム108 上に載せられ、この第3スライドカバー 116上には第2スライドカバー11 5 が、第2カバー115 上には第1カバー114 が、第1カバー114 上には固定カバ ー113 が、それぞれ入子状(テレスコピック)に、かつ、摺動自在に結合されて いる。
【0037】 従って、サドル203 、つまりサドルカバー250 がY軸方向に移動し、それに追 従して複数のスライドカバー114 等がY軸方向に移動し、サドルカバー250 の両 側のどちらかのスライドカバー114 等が、どちらかの方向に最大限移動しても、 伸び切ったカバー側のそれぞれの端部同士は所定寸法で重なり合うように構成さ れている。
【0038】 前記固定カバー113 および第1〜第3のスライドカバー114,115,116 には、図 5,6に示されるように、Y軸方向に直交する縁部113A,114A,115A,116A に、そ れぞれストッパー121 が取付られている。このストッパー 121はゴム等の弾性部 材で形成されており、縁部113A等を挟み込んで取付けられている。また、図示し ないが各カバー113 〜116 の縁部113B,114B,115B,116Bにもストッパが取付け られており、X軸方向のがたが防止されている。
【0039】 前記サドルカバー250 には、図7,10に示されるように前記前面フレーム107 の下面に係合するローラ122 が取付られている。このローラ122 は、固定カバー 113 等がサドル203 の動きに追従してY軸方向にスムーズに移動できるように支 持しているとともに、水平移動カバー100 全体の撓みを防ぐために設けられたも のである。
【0040】 すなわち、図10に詳細が示されているように、断面L字状に折り曲げ形成され たブラケット123 が、取付板124 を介してサドルカバー250 にボルト125 で取付 られている。このブラケット123 には側面コ字形の支持台126 が固着されており 、さらにこの支持台126 にはY軸方向に直交して軸127 が架け渡されている。
【0041】 この軸127 には軸受128 を介してローラ122 が、前記前面フレーム107 の下面 に当接するようになっており、固定カバー113 等がサドル203 の動きに追従して Y軸方向にスムーズに移動でき、また、水平移動カバー100 の全体の略中央を支 持している。
【0042】 このような水平移動カバー100 には、潤滑油処理手段128 が設けられている。 この潤滑油処理手段128 は、クロスレール202 にサドル203 を介して設けられた 主軸頭204 がY軸方向に移動する際、図略のスライドガイドおよびボールねじ等 に使用された潤滑油が流れ出たものを処理するものであり、スライドカバー112 等の下部に設けられている。
【0043】 すなわち、潤滑油処理手段 128は図5,8に示されるように、漏出した油を集 める樋状部材129 と、集めた油を採り出すドレン採出し口133 および配管134 を 備えて構成されている。 前記樋状部材129 は、Y軸方向に沿った両側に立ち上がった縁部129Aを形成し 、この縁部129Aの下部両側に四角形と三角形の補強130,131 を設けた形状とされ ている。また、補強130,131 の間が樋溝129Bとなっている。樋状部材129 の両端 は図5,7に示すようにエンドプレート132 で塞がれており、その一端側には、 配管134 に連結するドレン採出し口133 が固着されている。
【0044】 このような樋状部材129 は、図8に示されるようにブラケット135 に支持され ている。 このブラケット135 は、樋状部材129 の下面を支持する水平面から立ち上がっ て、そこからさらに水平に形成されたフランジ部135Aを有する断面略L字形とさ れている。 このブラケット135 は、そのフランジ部135Aをクロスレール202 の下面に当接 させてボルト138 でクロスレール202 に取付けられている。
【0045】 ここにおいて、これら樋状部材129 ,ドレン採出し口133 ,配管134 およびブ ラケット135 等により潤滑油処理手段 128が構成される。
【0046】 本実施例では、前記前部移動カバー10がクロスレール202 側に移動した時、こ の移動カバー10とコラム201 との間に生ずる僅かの隙間を側面カバー50で覆って いる。 すなわち、この側面カバー50は図1,7に示されるように、コラム201 に一部 が固定されるとともに、その上部は前記水平移動カバー100 にテレスコピック状 に接触している。また、一側部は前記前部移動カバー10にテレスコピック状に接 触し、これらにより、移動カバー10とコラム201 との間の隙間を略完全に密閉可 能とされている。
【0047】 ここにおいて、これら前部移動カバー10,前部固定カバー30, 後部固定カバー 40, 水平移動カバー100 ,側面カバー50等を含んで門形工作機械の飛散防止カバ ー1が構成される。
【0048】 次に、本実施例の作用を説明する。 工具マガジン内に収納されている切削工具もしくは研削工具を適宜選び出し、 その工具をATCにより、主軸208 に挿着する。 加工に先立ち、前端部移動カバー10が作業者によって開けられ、テーブル205 上にワークが取り付けられる。ワークの取り付けが終了したら、作業者は前端部 移動カバー10を閉じ、係止機構により移動カバー10を固定する。 ここで、テーブルの前端部は前端部固定カバーで包囲されており、テーブルの 後端部は後端部固定カバーで包囲されている。
【0049】 加工に際しては、主軸頭204 を支持するサドル203 はY軸方向に、主軸頭204 はZ軸方向に、テーブル205 はX軸方向にそれぞれ適宜移動する。 主軸頭204 を支持するサドル203 のY軸方向の移動に対しては、サドルカバー 250 を介してまず固定カバー113 が追従する。
【0050】 固定カバー113 の移動によって、スライドカバー112 が移動する。この際、フ レーム106 はサポート109 を介してクロスレール202 に固定されているので、固 定カバー113 およびスライドカバー112 のみが移動することになる。また、固定 カバー113 は、その下面を前面フレーム107 を介してローラー122 により支持さ れているのでスムーズに移動する。
【0051】 また、主軸頭204 を支持するサドル203 の移動時にそのスライド面および送り 用のボールねじに使用される潤滑油は、樋状部材129 の樋溝129Bに集められ、そ こから採出し口133 、配管134 を経て油タンク等に循環される。
【0052】 前述のような本実施例によれば、次のような効果がある。 すなわち、本実施例の門形工作機械の飛散防止カバー1によれば、工作機械M のテーブル205 上部の加工空間を、前部移動カバー10,前端部固定カバー30,後 端部固定カバー40,水平移動カバー100 そして側面カバー50等によって略完全に 包囲することができる。従って、クロスレール202 に沿ってY軸方向に移動する サドル203 に支持された主軸頭204 を有する門形の工作機械においても、有効な 飛散防止カバー1として使用することができる。
【0053】 また、水平移動カバー100 はその固定カバー113 がサドルカバー250 を介して サドル203 に連結されており、また、スライドカバー112 は固定カバー113 にテ レスコピック状に結合されているので、サドル203 に支持された主軸頭204 のY 軸方向の移動に追従することができる。従って、クロスレール202 等で門形に構 成され、このクロスレール202 に沿ってY軸方向に移動可能なサドルに支持され た主軸頭204 を有する工作機械であっても、切粉等を飛散させることなく加工空 間の上方部を包囲することができる。
【0054】 さらに、水平移動カバー100 の移動に際しては、そのカバー100 の下面にロー ラ122 が接触しているのでスムーズに移動することができるとともに、このロー ラ122 は水平移動カバー100 全体の中央部を支持しているので、カバー100 全体 が撓むことはない。
【0055】 また、水平移動カバー 100は潤滑油処理手段128 を備えており、この処理手段 128 により、クロスレール202 に沿ってY軸方向に移動する主軸頭204 を支持す るサドル203 のスライド面、および送り用のボールねじに使用した潤滑油を処理 している。従って、それらの潤滑油が、主軸頭204 近傍の加工領域に垂れたりす ることがない。
【0056】 なお、本考案は前述の実施例に限定されるものではなく、次に示すような変形 等を含むものである。
【0057】 すなわち、前記実施例では、門形の工作機械Mはプラノミラとして説明し、こ の工作機械Mに飛散防止カバー1を使用したが、これに限らず、例えば、門形の 工作機械Mはガントリミラであってもよい。
【0058】 その他、本考案の実施の際の具体的な構造および形状等は、本考案の目的を達 成できる範囲であれば他の構造等でもよい。
【0059】
【考案の効果】
以上に説明したように、本第1の考案の門形工作機械の飛散防止カバーによれ ば、前部移動カバーと前端部固定カバーと後端部固定カバーとで工作機械のテー ブル上方は包囲され、主軸頭の近傍は水平移動カバーで包囲されている。このよ うに、テーブル上の加工空間全体をそれぞれのカバーで包囲することができるの で、クロスレールとこのクロスレールに沿って移動するサドルに支持された主軸 頭を備えた門形の工作機械において、加工空間全体を包囲することができるとい う効果がある。 また、本第2の考案の門形工作機械の飛散防止カバーによれば、サドルを介し て設けられた主軸頭の移動に追従することができるので、テーブル上の加工空間 を包囲することができ、切削加工と研削加工等の複合加工が可能な門形の工作機 械においても、使用することができるという効果がある。 さらに、本第3の考案の門形工作機械の飛散防止カバーによれば、主軸頭を支 持するサドルの移動に使用され、その移動に際して漏出する潤滑油が潤滑油処理 手段で処理されるので、漏出する潤滑油が主軸頭近傍の加工領域に垂れたりする ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る門形工作機械の飛散防
止カバーを使用した門形工作機械の全体正面図である。
【図2】同全体側面図である。
【図3】同全体平面図である。
【図4】前部移動カバーと前端部固定カバーとの下部断
面の詳細図である。
【図5】水平移動カバーの一部断面正面図である。
【図6】水平移動カバーの平面図である。
【図7】同右側面図である。
【図8】図6のXIII-XIII 線断面図である。
【図9】水平移動カバーの要部の斜視図である。
【図10】スライドカバーと、サドルカバーおよびローラ
ーとの取付状態図である。
【符号の説明】
1 門形工作機械の飛散防止カバー 10 前部移動カバー 30 前端部固定カバー 40 後端部固定カバー 50 側面カバー 100 水平移動カバー 200 ベッド 202 クロスレール 203 サドル 250 サドルカバー M 門形工作機械

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドの両側部に立設された二本のコラ
    ムにクロスレールを架け渡し、このクロスレールに、主
    軸を回転自在に支持する主軸頭をサドルを介して移動自
    在に設け、前記ベッド上をテーブルがトラバースするよ
    うに構成された門形工作機械に設けられ、切屑や研削剤
    等の飛散を防止する門形工作機械の飛散防止カバーにお
    いて、前記クロスレールの前部に設けられ、前記テーブ
    ルの移動方向に移動自在であるとともに前記テーブル上
    方の加工空間を包囲する略トンネル形の前部移動カバー
    と、前記ベッド上に固定され、前記前部移動カバーと相
    互に入子状に接するとともに前記テーブルの前端部を包
    囲する前端部固定カバーと、前記ベッド上に固定され、
    前記テーブルの後端部を包囲する後端部固定カバーと、
    前記前部移動カバーに当接可能とし、かつ、前記クロス
    レール全長に沿って前記主軸頭の移動に追従して水平方
    向に伸縮自在なテレスコピック式の水平移動カバーとを
    備え、これら各カバーにより前記テーブル上方の加工空
    間全体を包囲したことを特徴とする門形工作機械の飛散
    防止カバー。
  2. 【請求項2】 ベッドの両側部に立設された二本のコラ
    ムにクロスレールを架け渡し、このクロスレールに、主
    軸を回転自在に支持する主軸頭をサドルを介して移動自
    在に設け、前記ベッド上をテーブルがトラバースするよ
    うに構成された門形工作機械に設けられ、切屑や研削剤
    等の飛散を防止する門形工作機械の飛散防止カバーにお
    いて、前記門形工作機械に設けられ前記主軸頭を支持す
    るサドルとともに移動する水平移動カバーは、前記クロ
    スレールの両端部に固定された固定ブラケットと、この
    固定ブラケットに固定された枠型フレームと、この枠型
    フレーム内に設けられるとともに、前記主軸頭の移動方
    向と略平行な平面部を備え前記主軸頭が上下方向に通過
    可能な開口部を設けた固定カバーと、前記枠型フレーム
    に周縁部の一部を移動自在に支持されるとともに、前記
    固定カバーと相似形の断面形状に形成されて互いにテレ
    スコピック状に結合された複数のスライドカバーとを備
    えて構成されたことを特徴とする門形工作機械の飛散防
    止カバー。
  3. 【請求項3】 水平移動カバーの下端部には、前記主軸
    頭を支持するサドルの移動に使用され、その移動に際し
    て漏出する潤滑油を集め、油タンク等に循環する潤滑油
    処理手段が設けられていることを特徴とする請求項1、
    2記載の門形工作機械の飛散防止カバー。
JP4202692U 1991-06-24 1992-06-18 門形工作機械の飛散防止カバー Withdrawn JPH0520852U (ja)

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Cited By (6)

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