JPH05209948A - Nmr装置等におけるプローブの自動チューニング・システム - Google Patents
Nmr装置等におけるプローブの自動チューニング・システムInfo
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- JPH05209948A JPH05209948A JP4016161A JP1616192A JPH05209948A JP H05209948 A JPH05209948 A JP H05209948A JP 4016161 A JP4016161 A JP 4016161A JP 1616192 A JP1616192 A JP 1616192A JP H05209948 A JPH05209948 A JP H05209948A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 NMR装置及びNQR装置のチューナブルプ
ローブにおいて、プローブに印加する高周波の高調波成
分によって同調感度が低下しないようにする。 【構成】 観測周波数の高周波を方向性結合器4を経て
同調可能なプローブ5の端子Aに入力し、その端子Aで
反射された信号を方向性結合器4を経て別の方向に取り
出し、その反射信号の大きさが最小になるようにプロー
ブ5を同調する核磁気共鳴装置等のチューニング・シス
テムにおいて、高周波が観測周波数の高調波を含む場合
に、スイッチ13〜15を端子bに切り換え、高周波を
方向性結合器4をバイパスしてプローブ5の端子Bに入
力し、その端子Bとは異なる別の端子Aからプローブ5
通過信号を取り出し、その通過信号の大きさが最大にな
るようにプローブ5を同調する。
ローブにおいて、プローブに印加する高周波の高調波成
分によって同調感度が低下しないようにする。 【構成】 観測周波数の高周波を方向性結合器4を経て
同調可能なプローブ5の端子Aに入力し、その端子Aで
反射された信号を方向性結合器4を経て別の方向に取り
出し、その反射信号の大きさが最小になるようにプロー
ブ5を同調する核磁気共鳴装置等のチューニング・シス
テムにおいて、高周波が観測周波数の高調波を含む場合
に、スイッチ13〜15を端子bに切り換え、高周波を
方向性結合器4をバイパスしてプローブ5の端子Bに入
力し、その端子Bとは異なる別の端子Aからプローブ5
通過信号を取り出し、その通過信号の大きさが最大にな
るようにプローブ5を同調する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核磁気共鳴装置等のプ
ローブ同調装置に関し、特に、プローブに印加する高周
波の高調波成分によって同調感度が低下しないようにし
たプローブの自動チューニング・システムに関する。
ローブ同調装置に関し、特に、プローブに印加する高周
波の高調波成分によって同調感度が低下しないようにし
たプローブの自動チューニング・システムに関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴装置(以下、NMR装置と言
う。)で観測できる核の種類は数多くある。最近のNM
R装置では、プローブの同調周波数を可変とし、1つの
プローブで複数の核種を観測できるようにした所謂チュ
ーナブルプローブが実用化されている。このようなチュ
ーナブルプローブにおいては、観測核により共鳴周波数
が異なるため、観測核を変更したい場合にその核周波数
に一致するように必ずチューニング操作が必要となる。
従来のNMR装置用プローブのチューニング・システム
の1例を図4に示す。
う。)で観測できる核の種類は数多くある。最近のNM
R装置では、プローブの同調周波数を可変とし、1つの
プローブで複数の核種を観測できるようにした所謂チュ
ーナブルプローブが実用化されている。このようなチュ
ーナブルプローブにおいては、観測核により共鳴周波数
が異なるため、観測核を変更したい場合にその核周波数
に一致するように必ずチューニング操作が必要となる。
従来のNMR装置用プローブのチューニング・システム
の1例を図4に示す。
【0003】図4において、発振器1からの所定周波数
の出力は、ゲート回路2を通して、広帯域パワーアンプ
3で適当なパワーまで増幅され、方向性結合器4を通し
てプローブ5に印加される。プローブ5で反射された電
力を方向性結合器4を介して検出し、検波器6で検波し
てその信号の大きさを例えばメータ7により測定する。
この信号が最小になるように、プローブ5のバリコンを
調節してプローブ5の周波数のチューニングを行う。
の出力は、ゲート回路2を通して、広帯域パワーアンプ
3で適当なパワーまで増幅され、方向性結合器4を通し
てプローブ5に印加される。プローブ5で反射された電
力を方向性結合器4を介して検出し、検波器6で検波し
てその信号の大きさを例えばメータ7により測定する。
この信号が最小になるように、プローブ5のバリコンを
調節してプローブ5の周波数のチューニングを行う。
【0004】ところで、プローブ5のチューニング精度
を上げるためには、印加される高周波によってプローブ
が発熱することを避けなければならない。なぜなら、プ
ローブの観測コイルが発熱すると、その同調周波数が発
熱のない時の同調周波数と異なることになるからであ
る。
を上げるためには、印加される高周波によってプローブ
が発熱することを避けなければならない。なぜなら、プ
ローブの観測コイルが発熱すると、その同調周波数が発
熱のない時の同調周波数と異なることになるからであ
る。
【0005】そこで、方向性結合器4を経てダイオード
検波器6で検波された信号が十分に広いダイナミックレ
ンジを持ち、かつ、プローブ5内部の発熱を抑えるため
に、図5に示すような10W程度の大きさを持つRFパ
ルス変調波が使用される。
検波器6で検波された信号が十分に広いダイナミックレ
ンジを持ち、かつ、プローブ5内部の発熱を抑えるため
に、図5に示すような10W程度の大きさを持つRFパ
ルス変調波が使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すようなRFパルス変調波の周波数スペクトラムは、
キャリア周波数を中心にしてその両サイドにパルス波が
持つすべての周波数成分が表れ、キャリア周波数の高調
波成分のパワーは大きいものである。この高調波成分
は、プローブのチューニングにとって極めて有害とな
る。
示すようなRFパルス変調波の周波数スペクトラムは、
キャリア周波数を中心にしてその両サイドにパルス波が
持つすべての周波数成分が表れ、キャリア周波数の高調
波成分のパワーは大きいものである。この高調波成分
は、プローブのチューニングにとって極めて有害とな
る。
【0007】プローブに印加されるRFキャリアの電力
Pf は、基本波の進行波電力Pf1と高調波の進行波電力
Pf2に分けられる。プローブで反射される電力Pr も、
基本波の反射電力Pr1と高調波の反射電力Pr2に分けら
れる。プローブで反射される電力Prは、高調波の進行
波電力Pf2がプローブで全て反射されるものとすると、
以下の式で表される。
Pf は、基本波の進行波電力Pf1と高調波の進行波電力
Pf2に分けられる。プローブで反射される電力Pr も、
基本波の反射電力Pr1と高調波の反射電力Pr2に分けら
れる。プローブで反射される電力Prは、高調波の進行
波電力Pf2がプローブで全て反射されるものとすると、
以下の式で表される。
【0008】 Pr =Pf1×10(a/10)+Pf2 ・・・(1) 例えば、基本波周波数におけるプローブのリターンロス
aを−20dBとし、RFキャリアに高調波が含まれな
い場合、(1)式は、 Pr =Pf1/100 ・・・(2) となる。
aを−20dBとし、RFキャリアに高調波が含まれな
い場合、(1)式は、 Pr =Pf1/100 ・・・(2) となる。
【0009】次に、高調波成分が基本波に対して−15
dBの値で含まれている場合、(1)式は、 Pr =Pf1/100+Pf1/31.6 ・・・(3) となる。
dBの値で含まれている場合、(1)式は、 Pr =Pf1/100+Pf1/31.6 ・・・(3) となる。
【0010】(2)式の場合は、プローブのリターンロ
ス(−20dB)に対応した正しい反射電力が得られる
が、(3)式の場合は、 10log[{(Pf1/100+Pf1/31.6)/P
f }=−13.8dB となる。したがって、(3)式に示す電力を検出電力と
してプローブのチューニングを行っても、精度の良いチ
ューニングを行うことはできない。
ス(−20dB)に対応した正しい反射電力が得られる
が、(3)式の場合は、 10log[{(Pf1/100+Pf1/31.6)/P
f }=−13.8dB となる。したがって、(3)式に示す電力を検出電力と
してプローブのチューニングを行っても、精度の良いチ
ューニングを行うことはできない。
【0011】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、核磁気共鳴装置及び核4重極
共鳴装置(以下、NQR装置と言う。)のチューナブル
プローブにおいて、プローブに印加する高周波の高調波
成分によって同調感度が低下しないようにしたプローブ
の自動チューニング・システムを提供することである。
ものであり、その目的は、核磁気共鳴装置及び核4重極
共鳴装置(以下、NQR装置と言う。)のチューナブル
プローブにおいて、プローブに印加する高周波の高調波
成分によって同調感度が低下しないようにしたプローブ
の自動チューニング・システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のNMR装置等におけるプローブの自動チューニング
・システムは、観測周波数の高周波を方向性結合器を経
て同調可能なプローブの端子に入力し、その端子で反射
された信号を方向性結合器を経て別の方向に取り出し、
その反射信号の大きさが最小になるようにプローブを同
調する核磁気共鳴装置又は核4重極共鳴装置のチューニ
ング・システムにおいて、高周波が観測周波数の高調波
を含む場合に、選択的に、高周波を方向性結合器をバイ
パスして同調可能なプローブの1端子に入力し、その端
子とは異なる別の端子からプローブ通過信号を取り出
し、かつ、その通過信号の大きさが最大になるようにプ
ローブを同調するように構成したことを特徴とするもの
である。
明のNMR装置等におけるプローブの自動チューニング
・システムは、観測周波数の高周波を方向性結合器を経
て同調可能なプローブの端子に入力し、その端子で反射
された信号を方向性結合器を経て別の方向に取り出し、
その反射信号の大きさが最小になるようにプローブを同
調する核磁気共鳴装置又は核4重極共鳴装置のチューニ
ング・システムにおいて、高周波が観測周波数の高調波
を含む場合に、選択的に、高周波を方向性結合器をバイ
パスして同調可能なプローブの1端子に入力し、その端
子とは異なる別の端子からプローブ通過信号を取り出
し、かつ、その通過信号の大きさが最大になるようにプ
ローブを同調するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0013】
【作用】本発明においては、高周波が観測周波数の高調
波を含む場合に、選択的に、高周波を方向性結合器をバ
イパスして同調可能なプローブの1端子に入力し、その
端子とは異なる別の端子からプローブ通過信号を取り出
し、かつ、その通過信号の大きさが最大になるようにプ
ローブを同調するように構成したので、高周波が高調波
を含まない場合、従来と同様に、反射信号の大きさが最
小になるように高精度でプローブを同調することがで
き、また、高周波が高調波を含むとき、選択的に通過信
号を検出し、その大きさが最大になるように高精度でプ
ローブを同調して、高調波が反射されて精度の良い同調
が阻害されるのを防止し、何れの観測周波数においても
その周波数に適した方式で高精度に自動的にチューニン
グすることができる。
波を含む場合に、選択的に、高周波を方向性結合器をバ
イパスして同調可能なプローブの1端子に入力し、その
端子とは異なる別の端子からプローブ通過信号を取り出
し、かつ、その通過信号の大きさが最大になるようにプ
ローブを同調するように構成したので、高周波が高調波
を含まない場合、従来と同様に、反射信号の大きさが最
小になるように高精度でプローブを同調することがで
き、また、高周波が高調波を含むとき、選択的に通過信
号を検出し、その大きさが最大になるように高精度でプ
ローブを同調して、高調波が反射されて精度の良い同調
が阻害されるのを防止し、何れの観測周波数においても
その周波数に適した方式で高精度に自動的にチューニン
グすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明のプローブの自動チューニング
・システムの1実施例をNMR装置用プローブを例にと
って説明する。図1はNMR装置用チューナブルプロー
ブ5の自動チューニング・システムのシステム構成図で
あり、図中、1は可変周波数発振器、2は発振器1から
の観測周波数を図5に示したようにパルス変調波に変調
するゲート回路、3は周波数帯域がf1 からf2 の増幅
器、13は第1のスイッチ、4は方向性結合器、14は
第2のスイッチ、5はプローブコイルLとコンデンサー
Cと可変コンデンサーCVとからなるチューナブルプロ
ーブで、図示のものは等価回路を例示的に示したもので
ある。15は第3のスイッチ、6は検波器、8はA/D
変換器、9はCPU、10はROM、11はRAM、1
2は可変コンデンサーCV調節用のモータである。そし
て、発振器1の発振周波数、第1のスイッチ13、第2
のスイッチ14、第3のスイッチ15の切り換え、モー
タ12の回転は、CPU9により制御されるようになっ
ており、ROM10には、第1のスイッチ13、第2の
スイッチ14、第3のスイッチ15の端子をaからbに
切り換える観測周波数(f2−f1 )/2が記憶されて
おり、また、各スイッチ13〜15が端子a又はbに接
続されている時にプローブ5を同調させるプログラムが
記憶されている。RAM11には、可変コンデンサーC
Vの値又はモータ12の回転角と対応させて検波器6を
介して得られた信号強度等が記憶される。
・システムの1実施例をNMR装置用プローブを例にと
って説明する。図1はNMR装置用チューナブルプロー
ブ5の自動チューニング・システムのシステム構成図で
あり、図中、1は可変周波数発振器、2は発振器1から
の観測周波数を図5に示したようにパルス変調波に変調
するゲート回路、3は周波数帯域がf1 からf2 の増幅
器、13は第1のスイッチ、4は方向性結合器、14は
第2のスイッチ、5はプローブコイルLとコンデンサー
Cと可変コンデンサーCVとからなるチューナブルプロ
ーブで、図示のものは等価回路を例示的に示したもので
ある。15は第3のスイッチ、6は検波器、8はA/D
変換器、9はCPU、10はROM、11はRAM、1
2は可変コンデンサーCV調節用のモータである。そし
て、発振器1の発振周波数、第1のスイッチ13、第2
のスイッチ14、第3のスイッチ15の切り換え、モー
タ12の回転は、CPU9により制御されるようになっ
ており、ROM10には、第1のスイッチ13、第2の
スイッチ14、第3のスイッチ15の端子をaからbに
切り換える観測周波数(f2−f1 )/2が記憶されて
おり、また、各スイッチ13〜15が端子a又はbに接
続されている時にプローブ5を同調させるプログラムが
記憶されている。RAM11には、可変コンデンサーC
Vの値又はモータ12の回転角と対応させて検波器6を
介して得られた信号強度等が記憶される。
【0015】上記自動チューニング・システムの動作を
説明する前に、その原理を説明すると、プローブコイル
L、コンデンサーC及び可変コンデンサーCVからなる
共振回路を構成しているプローブ5は、例えば端子Aか
ら高周波を入力する場合、その周波数がプローブ5の共
鳴周波数に一致していれば、同じ端子Aからは反射出力
がほぼないが、一致していなければ、同じ端子Aからは
入力がほぼ全て反射される。したがって、入力周波数が
単一のときには、プローブ5の入力と同一の端子Aから
の反射電力の大きさをみることにより、プローブ5を高
感度で同調できる。これに対して、入力周波数に基本周
波数とその高調波が含まれているときには、基本波の周
波数がプローブ5の共鳴周波数に一致していても、高調
波の周波数は一致していないので、入力と同一の端子A
からは反射電力があり、上記で例示したように、高感度
の同調は困難である。しかしながら、このように高調波
成分が含まれている場合に、プローブ5の別の端子Bか
ら入力し、端子Aから出力をとるようにすると、基本波
の周波数がプローブ5の共鳴周波数に一致している場
合、基本波成分の電力は端子Bから出力され、高調波成
分はこの共振回路を通過せず端子Bからはその電力は出
力されない。一方、基本波の周波数が共鳴周波数に一致
していない場合は、一般に高調波のそれも一致していな
いので、端子Bからはほとんど出力がない。したがっ
て、このように高調波成分が含まれている場合にも、プ
ローブ5の入力端子Bと出力端子Aを別々にしてその通
過電力の大きさをみることにより、プローブ5を高感度
で同調できる。
説明する前に、その原理を説明すると、プローブコイル
L、コンデンサーC及び可変コンデンサーCVからなる
共振回路を構成しているプローブ5は、例えば端子Aか
ら高周波を入力する場合、その周波数がプローブ5の共
鳴周波数に一致していれば、同じ端子Aからは反射出力
がほぼないが、一致していなければ、同じ端子Aからは
入力がほぼ全て反射される。したがって、入力周波数が
単一のときには、プローブ5の入力と同一の端子Aから
の反射電力の大きさをみることにより、プローブ5を高
感度で同調できる。これに対して、入力周波数に基本周
波数とその高調波が含まれているときには、基本波の周
波数がプローブ5の共鳴周波数に一致していても、高調
波の周波数は一致していないので、入力と同一の端子A
からは反射電力があり、上記で例示したように、高感度
の同調は困難である。しかしながら、このように高調波
成分が含まれている場合に、プローブ5の別の端子Bか
ら入力し、端子Aから出力をとるようにすると、基本波
の周波数がプローブ5の共鳴周波数に一致している場
合、基本波成分の電力は端子Bから出力され、高調波成
分はこの共振回路を通過せず端子Bからはその電力は出
力されない。一方、基本波の周波数が共鳴周波数に一致
していない場合は、一般に高調波のそれも一致していな
いので、端子Bからはほとんど出力がない。したがっ
て、このように高調波成分が含まれている場合にも、プ
ローブ5の入力端子Bと出力端子Aを別々にしてその通
過電力の大きさをみることにより、プローブ5を高感度
で同調できる。
【0016】ところで、ゲート回路2により変調され、
2倍以上の高調波成分を有する高周波は、増幅器3を通
って増幅されると、その周波数帯域との関係で高調波成
分が実質的に取り除かれる場合がある。例えば、図2に
示すように、増幅器3の周波数帯域がf1 からf2 であ
る場合、入力する基本波の周波数が(f2 −f1 )/2
以上の場合、高調波の周波数はf2 を越えることになる
ので、増幅器3を通ることができずに取り除かれる。し
たがって、この場合には、プローブ5の入力と同じ端子
Aから反射電力を取り出し、その大きさが最小になるよ
うにチューニングすればよい。これに対して、観測周波
数が(f2 −f1 )/2以下の場合には、高調波の周波
数は周波数帯域内にあり、増幅器3で増幅され、プロー
ブ5に同時に達するので、プローブ5への入力は出力端
子Aとは別の端子Bを通して行い、出力端子Aからの電
力が最大になるようにチューニングするようにする。
2倍以上の高調波成分を有する高周波は、増幅器3を通
って増幅されると、その周波数帯域との関係で高調波成
分が実質的に取り除かれる場合がある。例えば、図2に
示すように、増幅器3の周波数帯域がf1 からf2 であ
る場合、入力する基本波の周波数が(f2 −f1 )/2
以上の場合、高調波の周波数はf2 を越えることになる
ので、増幅器3を通ることができずに取り除かれる。し
たがって、この場合には、プローブ5の入力と同じ端子
Aから反射電力を取り出し、その大きさが最小になるよ
うにチューニングすればよい。これに対して、観測周波
数が(f2 −f1 )/2以下の場合には、高調波の周波
数は周波数帯域内にあり、増幅器3で増幅され、プロー
ブ5に同時に達するので、プローブ5への入力は出力端
子Aとは別の端子Bを通して行い、出力端子Aからの電
力が最大になるようにチューニングするようにする。
【0017】以上が本発明の原理であり、図1の動作を
説明すると、CPU9は可変周波数発振器1を制御し
て、その発振周波数を観測周波数fOBS に設定する。一
方、ROM10には増幅器3の周波数帯域に間係する
(f2 −f1 )/2が記憶されており、発振器1の発振
周波数fOBS がこの周波数(f2 −f1 )/2以上の場
合には、CPU9は、第1のスイッチ13、第2のスイ
ッチ14、第3のスイッチ15を端子a側に切り換え
る。これに対して、発振器1の発振周波数fOBS がこの
周波数(f2 −f1 )/2以下の場合には、スイッチ1
3、14、15を端子b側に切り換える。したがって、
発振器1からの観測周波数fOBS が(f2 −f1 )/2
以下であるとき、この高周波はゲート回路2により図5
に示したようにパルス変調波に変調され、fOBS とその
高調波を含む高周波は増幅器3により増幅される。増幅
された高周波にはfOBS の高調波も含まれ、第1のスイ
ッチ13の端子bを介して方向性結合器4をバイパスし
てプローブ5の端子Bに入力される。そして、プローブ
5を通過した高周波は、その別の端子Aから第2のスイ
ッチ14の端子b、第3のスイッチ15の端子bを介し
て、検波器6に入力して検波され、A/D変換器8でデ
ジタル信号に変換されてCPU9に入力する。CPU9
は、そのときのモータ12の回転角又は可変コンデンサ
ーCVの値と対応させて検波された電力の値をRAM1
1に記録し、次に、モータ12を何れかの方向へ回転さ
せて可変コンデンサーCVの値を変化させ、同様にその
ときのプローブ5通過電力を可変コンデンサーCVの値
と対応させて記憶する。このような操作を繰り返して、
最も通過電力が大きい点を見出すことにより、その点を
観測周波数fOBS に対する同調点とする。
説明すると、CPU9は可変周波数発振器1を制御し
て、その発振周波数を観測周波数fOBS に設定する。一
方、ROM10には増幅器3の周波数帯域に間係する
(f2 −f1 )/2が記憶されており、発振器1の発振
周波数fOBS がこの周波数(f2 −f1 )/2以上の場
合には、CPU9は、第1のスイッチ13、第2のスイ
ッチ14、第3のスイッチ15を端子a側に切り換え
る。これに対して、発振器1の発振周波数fOBS がこの
周波数(f2 −f1 )/2以下の場合には、スイッチ1
3、14、15を端子b側に切り換える。したがって、
発振器1からの観測周波数fOBS が(f2 −f1 )/2
以下であるとき、この高周波はゲート回路2により図5
に示したようにパルス変調波に変調され、fOBS とその
高調波を含む高周波は増幅器3により増幅される。増幅
された高周波にはfOBS の高調波も含まれ、第1のスイ
ッチ13の端子bを介して方向性結合器4をバイパスし
てプローブ5の端子Bに入力される。そして、プローブ
5を通過した高周波は、その別の端子Aから第2のスイ
ッチ14の端子b、第3のスイッチ15の端子bを介し
て、検波器6に入力して検波され、A/D変換器8でデ
ジタル信号に変換されてCPU9に入力する。CPU9
は、そのときのモータ12の回転角又は可変コンデンサ
ーCVの値と対応させて検波された電力の値をRAM1
1に記録し、次に、モータ12を何れかの方向へ回転さ
せて可変コンデンサーCVの値を変化させ、同様にその
ときのプローブ5通過電力を可変コンデンサーCVの値
と対応させて記憶する。このような操作を繰り返して、
最も通過電力が大きい点を見出すことにより、その点を
観測周波数fOBS に対する同調点とする。
【0018】これに対して、発振器1からの観測周波数
fOBS が(f2 −f1 )/2以上であるときは、ゲート
回路2によりパルス変調波に変調され、fOBS とその高
調波を含む高周波は増幅器3に入力するが、高調波はそ
の周波数帯域の上限f2 を越える周波数であるので、増
幅された高周波はfOBS のみである。この高周波は、ス
イッチ13の端子a、方向性結合器4、スイッチ14の
端子aを介して、プローブ5の端子Aに入力され、その
反射信号は同じ端子Aからスイッチ14の端子a、方向
性結合器4、スイッチ14の端子aを経て検波器6に入
力し、そこで検波され、A/D変換器8を経てCPU9
に入力する。CPU9は、そのときのモータ12の回転
角又は可変コンデンサーCVの値と対応させて検波され
た電力の値をRAM11に記録し、次に、モータ12を
何れかの方向へ回転させて可変コンデンサーCVの値を
変化させ、同様にそのときのプローブ5通過電力を可変
コンデンサーCVの値と対応させて記憶する。このよう
な操作を繰り返して、今度は最も反射電力が小さい点を
見出すことにより、その点を観測周波数fOBS に対する
同調点とする。
fOBS が(f2 −f1 )/2以上であるときは、ゲート
回路2によりパルス変調波に変調され、fOBS とその高
調波を含む高周波は増幅器3に入力するが、高調波はそ
の周波数帯域の上限f2 を越える周波数であるので、増
幅された高周波はfOBS のみである。この高周波は、ス
イッチ13の端子a、方向性結合器4、スイッチ14の
端子aを介して、プローブ5の端子Aに入力され、その
反射信号は同じ端子Aからスイッチ14の端子a、方向
性結合器4、スイッチ14の端子aを経て検波器6に入
力し、そこで検波され、A/D変換器8を経てCPU9
に入力する。CPU9は、そのときのモータ12の回転
角又は可変コンデンサーCVの値と対応させて検波され
た電力の値をRAM11に記録し、次に、モータ12を
何れかの方向へ回転させて可変コンデンサーCVの値を
変化させ、同様にそのときのプローブ5通過電力を可変
コンデンサーCVの値と対応させて記憶する。このよう
な操作を繰り返して、今度は最も反射電力が小さい点を
見出すことにより、その点を観測周波数fOBS に対する
同調点とする。
【0019】このように、プローブ5に入力する観測周
波数fOBS がそれ以外に高調波を含むとき、方向性結合
器4をバイパスしてプローブ5の端子Bから高周波を入
力させ、別の端子Aから通過電力を検出し、その大きさ
が最大になるようにプローブ5の可変コンデンサーCV
を自動的に調節可能にすると、高調波によりチューニン
グ精度が低下するのが防止でき、高精度でチューニング
できる。
波数fOBS がそれ以外に高調波を含むとき、方向性結合
器4をバイパスしてプローブ5の端子Bから高周波を入
力させ、別の端子Aから通過電力を検出し、その大きさ
が最大になるようにプローブ5の可変コンデンサーCV
を自動的に調節可能にすると、高調波によりチューニン
グ精度が低下するのが防止でき、高精度でチューニング
できる。
【0020】なお、増幅器3に入力する高調波の中、観
測周波数fOBS の第3高調波が最も大きい場合には、図
3に示すように、入力する基本波の周波数が(f2 −f
1 )/3以上の場合、高調波の周波数はf2 を越えるこ
とになるので、増幅器3を通ることができずに取り除か
れる。したがって、この場合は、(f2 −f1 )/3を
境にして、観測周波数fOBS がそれ以上の場合に、端子
a、Aを介してプローブ5の反射電力の大きさが最小に
なるようにチューニングし、(f2 −f1 )/3以下の
場合に、端子b、Bを介してプローブ5の通過電力の大
きさが最大になるようにチューニングするようにする。
測周波数fOBS の第3高調波が最も大きい場合には、図
3に示すように、入力する基本波の周波数が(f2 −f
1 )/3以上の場合、高調波の周波数はf2 を越えるこ
とになるので、増幅器3を通ることができずに取り除か
れる。したがって、この場合は、(f2 −f1 )/3を
境にして、観測周波数fOBS がそれ以上の場合に、端子
a、Aを介してプローブ5の反射電力の大きさが最小に
なるようにチューニングし、(f2 −f1 )/3以下の
場合に、端子b、Bを介してプローブ5の通過電力の大
きさが最大になるようにチューニングするようにする。
【0021】以上、NMR装置のチューナブルプローブ
を例にとり、その自動チューニング・システムについて
説明してきたが、NQR装置の同調可能プローブについ
ても同様に構成することができる。なお、本発明は上記
実施例に限定されず種々の変形が可能である。例えば、
スイッチ13〜15として、ダイオードスイッチ等を用
いるようにしてもよい。
を例にとり、その自動チューニング・システムについて
説明してきたが、NQR装置の同調可能プローブについ
ても同様に構成することができる。なお、本発明は上記
実施例に限定されず種々の変形が可能である。例えば、
スイッチ13〜15として、ダイオードスイッチ等を用
いるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明のNMR装置等におけるプローブ
の自動チューニング・システムによると、高周波が観測
周波数の高調波を含む場合に、選択的に、高周波を方向
性結合器をバイパスして同調可能なプローブの1端子に
入力し、その端子とは異なる別の端子からプローブ通過
信号を取り出し、かつ、その通過信号の大きさが最大に
なるようにプローブを同調するように構成したので、高
周波が高調波を含まない場合、従来と同様に、反射信号
の大きさが最小になるように高精度でプローブを同調す
ることができ、また、高周波が高調波を含むとき、選択
的に通過信号を検出し、その大きさが最大になるように
高精度でプローブを同調して、高調波が反射されて精度
の良い同調が阻害されるのを防止し、何れの観測周波数
においてもその周波数に適した方式で高精度に自動的に
チューニングすることができる。
の自動チューニング・システムによると、高周波が観測
周波数の高調波を含む場合に、選択的に、高周波を方向
性結合器をバイパスして同調可能なプローブの1端子に
入力し、その端子とは異なる別の端子からプローブ通過
信号を取り出し、かつ、その通過信号の大きさが最大に
なるようにプローブを同調するように構成したので、高
周波が高調波を含まない場合、従来と同様に、反射信号
の大きさが最小になるように高精度でプローブを同調す
ることができ、また、高周波が高調波を含むとき、選択
的に通過信号を検出し、その大きさが最大になるように
高精度でプローブを同調して、高調波が反射されて精度
の良い同調が阻害されるのを防止し、何れの観測周波数
においてもその周波数に適した方式で高精度に自動的に
チューニングすることができる。
【図1】本発明のNMR装置用チューナブルプローブの
自動チューニング・システムの1実施例のシステム構成
図である。
自動チューニング・システムの1実施例のシステム構成
図である。
【図2】プローブ入力高周波が2倍高調波を含む場合の
接続端子を説明するための図である。
接続端子を説明するための図である。
【図3】プローブ入力高周波が3倍高調波を含む場合の
接続端子を説明するための図である。
接続端子を説明するための図である。
【図4】従来のNMR装置用プローブのチューニング・
システムの1例のシステム構成図である。
システムの1例のシステム構成図である。
【図5】RFパルス変調波の1例の波形図である。
1…可変周波数発振器 2…ゲート回路 3…増幅器 4…方向性結合器 5…チューナブルプローブ 6…検波器 8…A/D変換器 9…CPU 10…ROM 11…RAM 12…モータ 13…第1のスイッチ 14…第2のスイッチ 15…第3のスイッチ L…プローブコイル C…コンデンサー CV…可変コンデンサー
Claims (1)
- 【請求項1】 観測周波数の高周波を方向性結合器を経
て同調可能なプローブの端子に入力し、その端子で反射
された信号を方向性結合器を経て別の方向に取り出し、
その反射信号の大きさが最小になるようにプローブを同
調する核磁気共鳴装置又は核4重極共鳴装置のチューニ
ング・システムにおいて、高周波が観測周波数の高調波
を含む場合に、選択的に、高周波を方向性結合器をバイ
パスして同調可能なプローブの1端子に入力し、その端
子とは異なる別の端子からプローブ通過信号を取り出
し、かつ、その通過信号の大きさが最大になるようにプ
ローブを同調するように構成したことを特徴とするNM
R装置等におけるプローブの自動チューニング・システ
ム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4016161A JPH05209948A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | Nmr装置等におけるプローブの自動チューニング・システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4016161A JPH05209948A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | Nmr装置等におけるプローブの自動チューニング・システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05209948A true JPH05209948A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11908789
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4016161A Withdrawn JPH05209948A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | Nmr装置等におけるプローブの自動チューニング・システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05209948A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7423496B2 (en) * | 2005-11-09 | 2008-09-09 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Resonator with adjustable capacitance for medical device |
| JP2008249350A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Jeol Ltd | Nmr装置の同調整合方法および回路 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4016161A patent/JPH05209948A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7423496B2 (en) * | 2005-11-09 | 2008-09-09 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Resonator with adjustable capacitance for medical device |
| JP2008249350A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Jeol Ltd | Nmr装置の同調整合方法および回路 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |