JPH05210281A - 接触帯電部材、接触帯電装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

接触帯電部材、接触帯電装置、及びプロセスカートリッジ

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JPH05210281A
JPH05210281A JP4040142A JP4014292A JPH05210281A JP H05210281 A JPH05210281 A JP H05210281A JP 4040142 A JP4040142 A JP 4040142A JP 4014292 A JP4014292 A JP 4014292A JP H05210281 A JPH05210281 A JP H05210281A
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Hiroki Kisu
浩樹 木須
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接触帯電における帯電音発生の問題を、帯電
むら、画像品位の低下、コスト高など他に不都合を生じ
させることなく効果的に解消することを目的とする。 【構成】 帯電部材2を被帯電体1に当接させて帯電を
行う接触帯電装置の接触帯電部材2であり、該接触帯電
部材2は少なくとも、支持部材2aと、被帯電体1に直
接又は他層を介して接する帯電層2cと、この帯電層2
cの被帯電体1側とは反対側である内側の発泡部材2b
とから成り、帯電層2cはその厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接触帯電部材、接触帯
電装置、及びこれ等を使用した画像形成装置のプロセス
カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真装置(複写機・プリン
タ等)・静電記録装置等の画像形成装置を例にして説明
する。
【0003】電子写真装置等の画像形成装置において、
電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体の帯電
(除電も含む)手段としては従来より非接触帯電方式で
あるコロナ放電器が主として用いられてきた。
【0004】コロナ放電器は均一帯電性に優れる利点が
あるが、高価な高圧電源を必要とする、それ自体や高圧
電源のシールド空間等のスペースを必要とする、オゾン
等のコロナ生成物の発生が比較的多くその対処のための
付加手段・機構を必要とし、それ等が装置を大型化・高
コスト化等する因子となっている等の問題点を有してい
る。
【0005】そこで近時は問題点の多いコロナ放電器の
代わりに、接触帯電方式の帯電手段の採用が進められて
いる。接触帯電は電圧を印加した帯電部材(導電性部
材)を被帯電体に接触させることで被帯電体面を所定の
極性・電位に帯電させるもので、電源の低圧化ができ
る、オゾン等のコロナ生成物の発生が少ない、構造が簡
単で低コスト化が図れる等の利点がある。
【0006】接触帯電部材としてローラ体を用いたロー
ラ帯電式(特開昭56−91253号公報)、ブレード
体を用いたブレード帯電式(特開昭56−194349
号公報)、帯電−クリーニング兼用式(特開昭56−1
65166号公報)等が考案されている。
【0007】また本出願人が先に提案(特開昭63−1
49669号公報等)したように、直流電圧を接触帯電
部材に印加した時の被帯電体の帯電開始電圧の2倍以上
のピーク間電圧(PEAK TO PEAK)を有する振動電界(交
互電界・交流電界;即ち、時間とともに電圧値が周期的
に変化する電界または電圧)を接触帯電部材と被帯電体
との間に形成して被帯電体面を帯電処理(除電処理も含
む)する手法(以下、AC印加方式と記す)は、均一な
帯電処理をすることが可能であり、有効である。
【0008】振動電界(電圧)は振動電圧成分(以下、
AC成分と記す)、もしくはAC成分と直流成分(目標
帯電電位に相当する電圧、以下、DC成分と記す)の重
畳電界又は電圧であり、AC成分の波形としては正弦波
・矩形波・三角波など適宜である。直流電源を周期的に
オン・オフすることによっ形成された矩形波電圧であっ
てもよい。
【0009】図8に、像担持体の帯電手段として上述の
AC印加方式の接触帯電手段を採用した画像形成装置の
一例の概略構成を示した。本例の画像形成装置は電子写
真プロセス利用のレーザープリンタである。
【0010】1は像担持体としてのドラム型電子写真感
光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢示Aの時計
方向に所定の周速度(プロセススピード、例えば40m
m/sec)を持って回転駆動される。
【0011】20は接触帯電部材としての帯電ローラで
あり、支持部材としての芯金21と、この芯金21の外
周に同心一体にローラ状に形成した導電性のソリッドの
帯電層22(例えば、カーボン分散のEPDM等の導電
性ゴム層等)とからなる、所謂一体形の帯電ローラであ
る。帯電ローラ20は感光ドラム1に略並行に配列して
芯金21の両端部を軸受け部材(不図示)で保持させ、
かつ加圧バネ23で感光ドラム1方向へ押圧付勢させて
感光ドラム1面に所定の押圧力で圧接させてあり、本例
の場合は感光ドラム1の回転に伴い従動回転する。
【0012】この帯電ローラ20には電源4から、心金
21に接触させた摺動電極24を介して、感光体の帯電
開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有するAC成分
と、目標帯電電位に相当する電圧のDC成分とを重畳し
た振動電圧(Vac+Vdc)が印加される。これにより回
転感光ドラム1の周面がAC印加方式で均一に接触帯電
処理される。
【0013】次いでこの回転感光ドラム1の帯電処理面
に対して、不図示のレーザースキャナから、目的の印字
(画像)情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して
変調されて出力されるレーザー光5による走査露光がな
されることで印字情報の書き込みがなされて印字情報の
静電潜像が形成される。
【0014】その潜像が現像器の現像スリーブ6により
反転現像でトナー像として可視化(現像)され、そのト
ナー像が、不図示の給紙部から感光ドラム1と転写ロー
ラ8との圧接ニップ部(転写部位)に所定のタイミング
で給送された転写材7に順次に転写されていく。
【0015】トナー像転写を受けた転写材7は感光ドラ
ム1面から分離されて不図示の定着手段へ搬送され、ト
ナー像定着を受けて画像形成物として出力される。また
転写材分離後の回転感光ドラム1面はクリーニング器
(クリーナ)のクリーニングブレード9で転写残りトナ
ー等の残留付着物の除去を受けて清掃され、繰り返して
作像に供される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、AC印加方
式の接触帯電手段の問題点として、接触帯電部材に対す
る印加帯電バイアスのAC成分に起因する「帯電音」と
呼ばれる振動音の発生が挙げられる。
【0017】この帯電音発生のメカニズムを図9の模型
図を用いて説明する。
【0018】1は被帯電体としての感光ドラムであり、
1bはアルミニウム製の接地された導電性基層(基
板)、1aはその基層外面に形成された感光層である。
20はこの感光ドラム1の面に圧接させた接触帯電部材
としての帯電ローラであり、21は芯金、22はカーボ
ン分散のEPDM等の導電性ゴム材製のソリッドの帯電
層である。
【0019】.帯電部材20には印加振動電圧(Vac
+Vdc)のAC成分により、ある瞬間には、(a)の太
い実線のように感光層1aを挟んで帯電層22側にプラ
ス、基層1b側にマイナスの電荷が誘起される。
【0020】.これらのプラスとマイナスの電荷は互
いに引き合うので、帯電層22の表面は感光ドラム1側
に帯電層22の弾性に抗して引きつけられて太い実線の
位置から細い実線の位置((b)では太い実線の位置)
に移動する。
【0021】.ついでAC電界が逆転を始めると、帯
電層22側のプラス電荷と、基層1b側のマイナス電荷
はそれぞれ誘起してきた逆極性の電荷によって打ち消さ
れ始める。
【0022】そして交流電界がちょうどプラスからマイ
ナスに変わるときには、帯電層22側のプラス電荷と、
基層1b側のマイナス電荷は消滅する。(b)はこの消
滅時の状態を示している。
【0023】.その結果、帯電層22の表面は帯電層
22の弾性に抗しての引きつけ力が解除されることで弾
性戻り力で(b)の太い実線の位置から細い実線の位置
((a)の太い実線の位置)へ戻ることになる。
【0024】.更にAC電界がマイナスのピークを向
かえるときには(c)に示されるように、帯電層22側
にはマイナス、基層1b側にはプラスの電荷が誘起され
る。このためそのマイナスとプラスの両電荷の引き合い
力で、帯電層22の表面は再び感光ドラム1側に帯電層
22の弾性に抗して引きつけられて太い実線の位置から
細い実線の位置に移動する。
【0025】このようにAC電界のプラスとマイナスの
繰り返し反転に対応して、帯電層22の表面が帯電層2
2の弾性に抗して感光ドラム1側へ引きつけられて位置
移動する運動と、引きつけ力の解除による戻り移動運動
との繰り返し現象が生じることで、帯電部材20が振動
電圧の印加に伴い振動を始めて感光ドラム1を叩き、そ
の結果「帯電音」が発生するものと考えられる。
【0026】AC電界(電圧)の周波数をf、帯電部材
20の振動周波数をFとすると、上記の説明で明らかな
ように、AC電圧の1周期の間に帯電部材20は2回振
動することになるので、両者fとFの間には次の関係が
ある。
【0027】2f(HZ )=F(c/s) 帯電音は接触帯電部材が帯電ローラである場合に限ら
ず、帯電ブレードや帯電パッド等でも同様のメカニズム
で発生する。
【0028】帯電音低減策として、接触帯電部材20に
対する印加帯電バイアスである振動電圧(Vac+Vdc)
のAC成分のピーク間電圧VPPを被帯電体の帯電開始電
圧の2倍の値より小さいものとすれば帯電音をかなり小
さいものに改善できる。
【0029】しかしAC印加方式の接触帯電において、
AC成分のピーク間電圧VPPを下げるということは、A
C成分の印加で均一な帯電を行わせる所謂「均し効果」
が低下することになるから被帯電体上に均一な帯電を得
ることができなくなり、斑点状の帯電むらを生じさせる
ことになる。これは帯電部材20と被帯電体1との接触
面には微視的には凹凸があり、理想的な接触面が得られ
ないためである。
【0030】電子写真画像形成プロセスにおいて被帯電
体である感光ドラム1の斑点状の帯電むら状態は出力画
像にこの斑点状帯電むらに対応した斑点状の黒点画像む
らを発生させることになり、高品位な画像を得ることが
できない。
【0031】また帯電音を低減させる他の手法として、
被帯電体たる感光ドラム1の内部に、ゴムなどでできた
防振部材を入れることが提案されているが、感光ドラム
1の変形、重量増大化、製造コストの点で難点があり、
実用化はなされていない。
【0032】更には、帯電ローラ20を中空体にするこ
とで帯電ローラ20が感光ドラム1を叩く質量(叩く
力、叩くエネルギー)を小さくして帯電音を低減化する
ことが提案されている。図10・図11はこの形態のも
のを示したもので、図10は中空帯電ローラ20の横断
面模型図、図11は縦断面模型図である。
【0033】即ち帯電層22である導電性ゴムローラ部
を中空体としたものである。25はその中空部分を示
す。このような構成において帯電層22である中空導電
性ゴムローラ部の肉厚tを1mm程度に設定すること
で、帯電バイアスとしての振動電圧が印加されて帯電ロ
ーラ20が前述のメカニズムにて振動しても感光ドラム
1を叩く質量が小さいので、帯電音は問題のないレベル
にまで押え込むことが可能になる。
【0034】しかし、帯電ローラ20が加圧バネ23に
より芯金21の両端側で押えられて感光ドラム1に押し
つけられると、中空帯電層22の一部が図11の2点鎖
線示22´のように感光ドラム1面から浮いてしまうた
め、感光ドラム1面には図12のような帯電ローラ20
の回転周期に対応した帯電不良部aが発生した。この現
象は帯電ローラ2の軸長が短いA4サイズ機では問題に
ならなかったが、帯電ローラ2の軸長の長くなるA3サ
イズ機では顕著になる。
【0035】そこで本発明は、接触帯電における帯電音
発生の問題を、帯電むら、画像品位の低下、コスト高な
ど他に不都合を生じさせることなく効果的に解消するこ
とを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする接触帯電部材、接触帯電装置、及びプロセスカ
ートリッジである。
【0037】(1)帯電部材を被帯電体に当接させて帯
電を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯
電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は
他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側
とは反対側である内側の発泡部材とから成り、帯電層は
その厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電部材。
【0038】(2)振動電圧を印加した帯電部材を被帯
電体に当接させて帯電を行う接触帯電装置の接触帯電部
材であり、該接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、
被帯電体に直接又は他層を介して接する帯電層と、この
帯電層の被帯電体側とは反対側である内側の発泡部材と
から成り、帯電層はその厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電部材。
【0039】(3)帯電部材を被帯電体に当接させて帯
電を行う接触帯電装置において、接触帯電部材は少なく
とも、支持部材と、被帯電体に直接又は他層を介して接
する帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは反対側であ
る内側の発泡部材とから成り、帯電層はその厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電装置。
【0040】(4)振動電圧を印加した帯電部材を被帯
電体に当接させて帯電を行う接触帯電装置において、接
触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接
又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電
体側とは反対側である内側の発泡部材とから成り、帯電
層はその厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電装置。
【0041】(5)少なくとも、像担持体と、該像担持
体の帯電手段を包含し、画像形成装置に対して着脱され
るプロセスカートリッジにおいて、帯電手段が 帯電部
材を像担持体に当接させて帯電を行う接触帯電装置であ
り、接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体
に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の
被帯電体側とは反対側である内側の発泡部材とから成
り、帯電層はその厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0042】
【作用】 .発泡部材は例えばポリスチレン・ポリオレフィン・
ポリエステル・ポリウレタン・ポリアミド系等の発泡部
材などであり、これらにカーボン・酸化錫等の導電性粉
体を分散配合して導電性を付与したものであってもよ
く、上記の帯電部材は該発泡部材と薄肉の帯電層(導電
層)が主体であり、従来のソリッドの帯電部材よりも非
常に軽くなり、また硬度も低い。
【0043】このように軽く、硬度も低い帯電部材の場
合は、前述図10・図11の中空帯電ローラ20と同様
に、印加振動電圧のAC成分により前述のメカニズムで
振動現象を生じても被帯電体を叩く質量が小さいから、
発生帯電音は問題のないレベル(気にならないレベル、
例えば50dB以下)まで低減化される。これはちょう
ど、重くて硬い樫などの木の棒で太鼓を叩くより、軽く
て柔らかい発泡スチロールや丸めた新聞紙のような棒で
太鼓を叩く方が音が小さいことに似ている。
【0044】.また帯電層は、その内側に発泡部材が
あるため、薄肉でもバックアップされて良好に保形され
るので、帯電部材が被帯電体面に押圧圧接されても不整
変形して被帯電体面との間に浮き離れ部分を生じること
なく全長域にわたって被帯電体面に圧接密着するので、
帯電部材の軸長を長くしても帯電不良部の発生をみな
い。
【0045】実験によると、帯電層の厚さtがあまり薄
い(5μm以下)と帯電層の腰が無くなり、振動電圧が
印加されたときに帯電層が容易に振動してしまう。その
結果、帯電層が振動電圧に応じて被帯電体の表面から浮
いてしまい帯電不良が発生する。また、厚さtがあまり
に厚い(10000μm以上)と、振動電圧が印加され
たときに帯電層が振動し被帯電体を叩く力が大きくなっ
てしまう。その結果、帯電音は大きくなり許容レベルと
しての50dBを越えてしまうのである。
【0046】そこで本発明は、帯電層の厚さtは5μm
より大きく10000μmより小さい設定とした。
【0047】.発生帯電音を小さくできるということ
は、接触帯電部材に対する印加振動電圧のAC成分周波
数を大きくすることができることであり、低い周波数の
ときに問題となっていた「モアレ」と呼ばれる、走査レ
ーザー光とAC成分周波数に起因する帯電むらとの干渉
による画像上のモアレ干渉縞の発生をなくすことが可能
となった。
【0048】.画像形成装置においては接触帯電部材
が被帯電体としての像担持体を叩く力が弱まるので、ク
リーニング残りのトナーが像担持体面に押しつけられる
ことによって発生していた「トナー融着」現象も抑える
ことが可能となった。
【0049】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図3) 図1は本発明の接触帯電部材もしくは接触帯電装置の一
実施例の横断面模型図、図2は一端側の縦断面模型図で
ある。
【0050】1は被帯電体としての、帯電極性がマイナ
スまたはプラスの回転感光ドラムとする。
【0051】2は接触帯電部材としての帯電ローラであ
る。この帯電ローラ2は、支持部材としてのステンレス
等でできた金属心金2aと、この芯金2aの外周に同心
一体にローラ状に形成した発泡部材(発泡層)2bと、
この発泡部材2bの外周面及び両端面を被覆させた帯電
層2cの3重構造のものである。
【0052】発泡部材2bはポリスチレン・ポリオレフ
ィン・ポリエステル系等の発泡部材、EPDMやウレタ
ンにカーボン・酸化錫などの導電性粉体を分散発泡させ
た柔軟・低比重の部材である。2b′はこの発泡部材の
気泡部(空気・窒素・アルゴンガスなどの封入気泡)で
ある。
【0053】帯電層2cはカーボン分散のEPDM等の
導電性ゴム材層である。tはこの帯電層2cの厚さを示
しており、5μm<t<10000μmの範囲で設定す
る。これについては後述する。
【0054】発泡部材2bは、その外周の導電性の帯電
層2cが図2のように発泡部材2bの端面に延在して導
電性芯金2aと電気的に導通していれば、強いて導電性
にする必要はない。
【0055】本実施例における帯電ローラ2の仕様は下
記の通りである。
【0056】芯金2a 直径 9mm、長さ332
mmのステンレス丸棒 発泡部材2b 導電性粉体を分散させたEPDM発泡
体、比重0.4 層厚2.3mm、長さ310mm 帯電層2c カーボン分散のEPDM導電性ゴム材層 体積抵抗値105Ωcm 層厚t 80μm 帯電ローラ2の重量177g、硬度35度(ASKER-C) この帯電ローラ2も、前述図8の従来の帯電ローラ20
と同様に、芯金2aの両端部を不図示の軸受け部材で保
持させ、かつ加圧バネ23で感光ドラム1方向へ押圧付
勢させて感光ドラム1面に所定の押圧力、本実施例では
総圧1000gで圧接させてあり、感光ドラム1の回転
に伴い従動回転する(積極的に正転又は逆転駆動させて
もよい)。この帯電ローラ2には電源4から、帯電ロー
ラ心金2aに接触させた摺動電極24を介して、 交流電圧Vac、本実施例では2.0KVPP、600H
Z 、直流電圧Vdc、目標帯電電位に相当する直流電圧 との重畳振動電圧(Vac+Vdc)が印加される。これに
より回転感光ドラム1の周面がAC印加方式で目標帯電
電位に均一に接触帯電処理される。
【0057】(1)帯電ローラ2は芯金2aの外側部材
が発泡部材2bと薄肉の帯電層2bからなり、図8の従
来のソリッドの帯電ローラ20よりも帯電ローラ全体と
しては非常に軽くなり、また硬度も低い。
【0058】例えば、従来のソリッドの一体形帯電ロー
ラ20として、 芯金21 直径 9mm、長さ332mmのステン
レス丸棒 帯電層22 カーボン分散のソリッドのEPDM導電
性ゴム、比重1.0体積抵抗値105Ωcm 層厚2.5mm、長さ310mm の帯電ローラ20の重量は185g、硬度は60度(ASK
ER-C)である。
【0059】したがって、本実施例の帯電ローラ2は前
述図10・図11の中空帯電ローラ20と同様に、印加
振動電圧のAC成分により前述のメカニズムで振動現象
を生じても感光ドラム1を叩く質量が小さいから、発生
帯電音は問題のないレベルまで低減化される。
【0060】(2)また帯電層2cは、その内側に発泡
部材2bがあるため、薄肉(5μm以上)でもバックア
ップされて良好に保形されるので、帯電ローラ2が感光
ドラム1面に押圧圧接されても感光ドラム1面との間に
浮き離れ部分を生じることなく全長域にわたって感光ド
ラム面に圧接密着するので、帯電ローラ2の軸長を長く
しても、前述図10・図11の中空帯電ローラ20のよ
うな帯電ローラの回転周期に対応した帯電不良部a(図
12)の発生をみない。
【0061】(3)図1・図2の接触帯電装置を無響室
にセットし、帯電ローラ2の帯電層2cの厚さtを種々
変化させた場合における発生帯電音の測定をした。
【0062】測定はISO 7779の6項に従い行っ
た。その結果を図3に示す。
【0063】図3中、右側の縦線が帯電不良の程度を表
し、1は出力画像サンプル上に帯電不良が全く認められ
ないレベルを示し、2は僅かに帯電不良が認められるレ
ベルを示し、3は明らかに帯電不良が認められるレベル
を示す。
【0064】この結果からも解るように帯電層2cの厚
さtがあまり薄い(5μm以下)と帯電層2cの腰が無
くなり、振動電圧が引加されたときに帯電層2cが容易
に振動してしまう。その結果、帯電層2cが振動電圧に
応じて感光ドラム1の表面から浮いてしまい帯電不良が
発生する。
【0065】図3中、左側の縦線は音圧レベルを示し、
図からも明らかなように、厚さtがあまりに厚い(10
000μm以上)と、振動電圧が印加されたときに帯電
層2cが振動し従来のソリッドの帯電ローラと同様に感
光ドラム1を叩く力が大きくなってしまう。その結果、
帯電音は大きくなり許容レベルとしての50dBを越え
てしまうのである。
【0066】以上の結果から、帯電層2cの厚さtは5
μmより大きく10000μmより小さくなければなら
ないことが解る。
【0067】発泡部材2bと帯電層2cの厚さの比は、
一般には10:1〜100:1の範囲に設定される。
【0068】(4)発生帯電音を小さくできるというこ
とは、接触帯電部材に対する印加振動電圧のAC成分周
波数を大きくすることができることであり、低い周波数
のときに問題となっていた「モアレ」と呼ばれる、走査
レーザー光とAC成分周波数に起因する帯電むらとの干
渉による画像上のモアレ干渉縞の発生をなくすことが可
能となった。
【0069】(5)接触帯電部材としての帯電ローラ2
が感光ドラム1を叩く力が弱まるので、クリーニング残
りのトナーが感光ドラム1面に押しつけられることによ
って発生していた「トナー融着」現象も抑えることが可
能となった。
【0070】〈実施例2〉(図4・図5) 本実施例は前述実施例1の帯電ローラ2において、帯電
層2cの更に外周面にエピクロルヒドリンゴムや紙等の
高抵抗層2dを設けたものである。2e(図5)は帯電
ローラ2の両端面に設けた金属や導電性樹脂製の導電性
フランジであり、芯金2aと帯電層2cとを電気的に導
通している。
【0071】高抵抗層2dは感光ドラム1上のピンホー
ル部等の低耐圧欠陥部に帯電ローラが対向したときに、
そのピンホール部等にの集中的に電流がリークして異常
放電が発生するのを防ぐ働きをする。
【0072】帯電層2cの厚さtはこの高抵抗層2dも
含めた厚さとする。この実施例では高抵抗層2dを20
μm、帯電層2cの厚さを80μmとしてt=100μ
mとしたところ、帯電音は41dB(印加振動電圧は実
施例1と同様)となって、実用上問題にならないレベル
になった。
【0073】このように帯電層2cの外側に更に高抵抗
層2dを設けることで、帯電音が小さくなるばかりでな
く、感光ドラム1にピンホール等の欠陥があっても、異
常放電する事なく帯電が出来ると言うメリットがある。
【0074】さらに高抵抗層2dの外側に帯電ローラの
内部からの可塑剤等のしみだしを防止するためのしみだ
し防止層を設けることもでき、この場合も帯電層2cの
厚みtは、帯電層2c、高抵抗層2d、及びナイロン等
のしみだし防止層の厚みをすべて加えたものとする。
【0075】〈実施例3〉(図6) 本実施例は接触帯電部材をブレード型(帯電ブレード)
としたものであり、図6は該帯電ブレード2Aもしくは
接触帯電装置の横断面模型図である。帯電ブレード2A
を用いた接触帯電装置は帯電ローラを用いたものよりも
構成をより簡単なものとすることができる。
【0076】帯電ブレード2Aは、ポリスチレン・ポリ
オレフィン・ポリエステル系等の発泡部材、EPDM・
ウレタン等にカーボン・酸化錫等の導電粉体を分散させ
たブレード状の発泡部材2bと、この発泡部材の外周面
を被覆させた帯電層2cと、これを導電性接着剤2fを
介して取付け支持させた支持部材としての電極板2gか
らなる。
【0077】帯電ブレード2Aの先端部をブレードの腰
に抗して感光ドラム1面に適度に圧接させた状態にして
支持部材としての電極板2gを不動部材30に取付け固
定することで帯電ブレード2を配設してある。
【0078】帯電ブレード2Aには電源4から電極板と
しての支持部材2gを介して振動電圧(Vac+Vdc)が
印加されて、回転感光ドラム1面がAC印加方式で均一
に接触帯電処理される。
【0079】本実施例において、下記の仕様の帯電ブレ
ード2Aを用いた場合の発生帯電音は40dB(印加振
動電圧は実施例1と同様)であった。
【0080】発泡部材2b 導電性粉体を分散させたE
PDM発泡体、比重 0.3 縦10mm、長さ310mm、厚さ3mm 帯電層2c カーボン分散のEPDM導電性ゴム材層 体積抵抗値1010Ωcm 層厚t 500μm 帯電ブレード2Aの硬度 40度(ASKER-C) 帯電ブレード2Aの自由長L 5mm 感光ドラム1への押し当て総圧700g 従って、帯電ブレード2Aにおいても帯電音の低減化が
でき、また帯電ブレード2Aの感光ドラム1への押し当
て圧をブレードの腰を利用して制御できるという利点が
ある。
【0081】〈実施例4〉(図7) 本実施例は本発明に従う接触帯電部材もしくは接触帯電
装置を像担持体の帯電手段として用いている画像形成装
置のプロセスカートリッジである。
【0082】本実施例のプロセスカートリッジは、像担
持体としての回転ドラム型の電子写真感光体1、接触帯
電部材としての帯電ローラ2、現像器60、クリーニン
グ器90の4つのプロセス機器を包含させてなるもので
ある。
【0083】帯電ローラ2は実施例1又は実施例2と同
様の構成のものである。
【0084】現像器60において、6は現像スリーブ、
61は現像剤(トナー)Tの収容容器、62は該容器6
1内のトナー撹拌棒であり、トナーTを撹拌すると共に
現像スリーブ方向へ送り出す役目をしている。63は現
像スリーブ6上にトナーTを均一な厚みにコートするた
めの現像ブレードである。
【0085】クリーニング器90において、9はクリー
ニングブレード、91はクリーニングブレード9で回収
されたトナーを溜めるトナー溜である。
【0086】11はプロセスカートリッジのドラムシャ
ッターであり、実線示の閉じ状態から2点鎖線示のよう
に開き状態に開閉自在である。プロセスカートリッジを
画像形成装置本体(不図示)から取り出した状態におい
ては実線示の閉じ状態にあり、感光ドラム1の外部露出
部分面を隠散して感光ドラム面を保護している。
【0087】プロセスカートリッジを画像形成装置本体
に装着するときはシャッター11を2点鎖線示のように
開き状態にする、或いはプロセスカートリッジの装着過
程でシャッター11が自動的に開き動作し、プロセスカ
ートリッジが正規に装着されると、感光ドラム1の外部
露出部分面が画像形成装置本体側の転写ローラ8に圧接
した状態になる。
【0088】またプロセスカートリッジと画像形成装置
本体とが機械的・電気的にカップリングして、画像形成
装置本体側の駆動機構でプロセスカートリッジ側の感光
ドラム1・現像スリーブ6・撹拌棒62等の駆動が可能
となり、また画像形成装置本体側の電気回路によりプロ
セスカートリッジ側の帯電ローラ2への帯電バイアスの
印加、現像スリーブ6への現像バイアスの印加等が可能
となり、画像形成動作を実行できる状態になる。
【0089】12はプロセスカートリッジのクリーニン
グ器90と現像器60との間に設けた露光用通路であ
り、画像形成装置本体側のレーザースキャナ(不図示)
からの出力レーザー光5がこの露光用通路12を通して
プロセスカートリッジ内に入光して回転感光ドラム1面
が走査露光される。
【0090】帯電ローラ2は前述したように振動電圧を
印加しても帯電音の発生がほとんどないので、帯電音の
実質的にない、非常にコンパクトなプロセスカートリッ
ジを構成することが可能である。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明に依れば、接触帯電
における帯電音発生の問題を、帯電むら、画像品位の低
下、コスト高など他に不都合な事態を生じさせることな
く、効果的に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の接触帯電部材(帯電ロー
ラ)もしくは接触帯電装置の横断面模型図
【図2】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図3】 帯電層の厚さと、帯電不良レベル及び発生
帯電音の関係を測定したグラフ
【図4】 第2の実施例の接触帯電部材(帯電ロー
ラ)もしくは接触帯電装置の横断面模型図
【図5】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図6】 第3の実施例の接触帯電部材(帯電ブレー
ド)もしくは接触帯電装置の横断面模型図
【図7】 第3の実施例のプロセスカートリッジの横
断面模型図
【図8】 接触帯電装置を用いた画像形成装置の一例
の概略構成図
【図9】 (a)・(b)・(c)は帯電音発生のメ
カニズムの説明図
【図10】 中空型帯電ローラの横断面模型図
【図11】 同じく縦断面模型図
【図12】 中空型帯電ローラの不整変形に起因して、
帯電ローラの回転周期に対応して発生する帯電不良部を
示した図
【符号の説明】
1 被帯電体としての感光ドラム 2・2A・20 接触帯電部材としての帯電ローラもし
くは帯電ブレード 2a・2g 支持部材としての芯金又は電極板 2b 発泡部材 2c 帯電層 4 帯電バイアス印加電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電を
    行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯電部
    材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は他層
    を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは
    反対側である内側の発泡部材とから成り、帯電層はその
    厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電部材。
  2. 【請求項2】 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電体
    に当接させて帯電を行う接触帯電装置の接触帯電部材で
    あり、該接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯
    電体に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電
    層の被帯電体側とは反対側である内側の発泡部材とから
    成り、帯電層はその厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電部材。
  3. 【請求項3】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電を
    行う接触帯電装置において、接触帯電部材は少なくと
    も、支持部材と、被帯電体に直接又は他層を介して接す
    る帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは反対側である
    内側の発泡部材とから成り、帯電層はその厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電装置。
  4. 【請求項4】 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電体
    に当接させて帯電を行う接触帯電装置において、接触帯
    電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は
    他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側
    とは反対側である内側の発泡部材とから成り、帯電層は
    その厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とする接触帯電装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも、像担持体と、該像担持体の
    帯電手段を包含し、画像形成装置に対して着脱されるプ
    ロセスカートリッジにおいて、帯電手段が帯電部材を像
    担持体に当接させて帯電を行う接触帯電装置であり、接
    触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接
    又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電
    体側とは反対側である内側の発泡部材とから成り、帯電
    層はその厚みtが 5μm<t<10000μm であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
JP4040142A 1992-01-30 1992-01-30 接触帯電部材、接触帯電装置、及びプロセスカートリッジ Pending JPH05210281A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5765077A (en) * 1993-07-30 1998-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Charging member, charging device and process cartridge detachably mountable to image forming apparatus
US7787804B2 (en) 2006-04-07 2010-08-31 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Charging member, charger apparatus with charging member, and image forming apparatus having charger apparatus

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