JPH0521033A - 荷電ビーム装置 - Google Patents

荷電ビーム装置

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JPH0521033A
JPH0521033A JP3175322A JP17532291A JPH0521033A JP H0521033 A JPH0521033 A JP H0521033A JP 3175322 A JP3175322 A JP 3175322A JP 17532291 A JP17532291 A JP 17532291A JP H0521033 A JPH0521033 A JP H0521033A
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color
image
optical system
objective lens
electron optical
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Kazuo Okubo
和生 大窪
Hironori Teguri
弘典 手操
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレームメモリとディスプレイ装置を備えた
荷電ビーム装置に関する。電子光学系のアライメント調
整を容易に行なえるようにすることを目的とする。 【構成】 互いに異なる3種類の電子光学系条件下での
検出器103の出力検出信号は、カラーフレームメモリ
104内の3原色の3枚のプレーンに別々に格納され
る。それら3枚のプレーンから読み出された各原色信号
は画像処理回路106を通してカラーディスプレイ装置
107に合成表示される。カラーディスプレイ装置10
7は上記3種類の電子光学系条件下での検出信号を別々
の原色で表示するため、同じ位置で表示される像は白色
で表示される。従って、電子光学系のアライメントが正
しい場合のカラーディスプレイ装置は、最小の色にじみ
の静止像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は荷電ビーム装置に係り、
特にフレームメモリとディスプレイ装置を備えた走査型
電子顕微鏡に関する。
【0002】走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Ele
ctron Microscope)では、対物レンズ励磁電流を微少変
化させた場合に像の流れを最小とする状態に対物レンズ
のアライメントを設定し、またエネルギ分析器を備えた
SEMでは分析電圧を微少変化させた場合に像のずれを
最小にするようにエネルギ分析器のアライメントを調整
する必要がある。
【0003】
【従来の技術】図6は従来の電子ビーム装置の一例の構
成図を示す。同図中、電子銃1から放射された電子ビー
ムIは偏向器2及び対物レンズ3を通して試料4に照射
され、これにより試料4の表面から破線IIで示す如く二
次電子が放出され検出器5で捕捉される。検出器5の出
力信号は所定の信号処理回路を経て画像(SEM像)と
してディスプレイ装置に表示される。なお、対物レンズ
3は対物レンズアライメントコイル6の通電電流によっ
てアライメント調整される。
【0004】かかる構成の電子ビーム装置、すなわち前
記したSEMは、近年、3原色用の3枚のプレーンで構
成されるカラー画像表示用のフレームメモリとカラー画
像表示用ディスプレイ装置を備えたものが多くなってき
た。かかる構成のSEMはSEM像を一旦フレームメモ
リに格納することにより、SEM像の加算平均などの画
像処理が容易になり、また、残光性の陰極線管(CR
T)の代わりにディスプレイ装置にSEM像を表示でき
るため、SEM像の観察を通常照明の下で行なうことが
できる。また、SEM像をハードディスク等の記憶装置
に格納することも一般的に行なわれている。
【0005】かかるSEMにおいて、従来は最良のSE
M像を得るため、フォーカスウォブラという手法により
対物レンズ3のアライメントを行なっている。図7は上
記のフォーカスウォブラのアルゴリズムを説明するフロ
ーチャートで、まず対物レンズ3の励磁電流(図6の端
子7に入力される)を正弦波で変調して対物レンズ3に
供給する(ステップ71)。これにより、対物レンズ3
の焦点位置が上記正弦波と同じ周期で前後に周期的に変
化する。
【0006】続いて、この状態で観測されるSEM像の
拡大中心とSEM像中心とが一致するか否か画面で目視
により判定される(ステップ72)。対物レンズ3のア
ライメントがずれている場合には、SEM像の拡大中心
とSEM像の中心とがずれSEM像の表示位置が定まら
ず流れて見える。
【0007】不一致の場合は次に対物レンズ3の励磁電
流の変調強度を変えるか否か判定する(ステップ7
3)。この励磁電流の変調強度によりSEM像の倍率が
変化する。SEM像の拡大中心とSEM像中心との不一
致の大きさに応じてこの変調強度が適宜設定され、例え
ば不一致の大きさが小さくなった場合はSEM像を拡大
して不一致の度合いをより詳細に観測するために変調強
度が大とされる。
【0008】次に正弦波振幅変調強度を変更した後(ス
テップ74)、対物レンズアライメント制御電流(図6
の端子8に入力される)を変更して対物レンズ3のアラ
イメント位置を変更する(ステップ75)。そして再び
ステップ72に戻り、SEM像の拡大中心とSEMC像
中心とが一致するか否か判定する。
【0009】以下、上記と同様にしてステップ72〜7
5の処理を繰り返し、SEM像の拡大中心とSEM像中
心とが一致したと判定されると、対物レンズ3の励磁電
流の変調を止め(ステップ76)、対物レンズ3のアラ
イメント調整を終了する。このようにして、SEM像の
流れが最も少なくなる状態に対物レンズ3のアライメン
トが設定される。
【0010】また、SEMの中には電子ビームテスタと
いう、大規模半導体集積回路(LSI)の内部診断用に
特化したSEMも知られている。この電子ビームテスタ
は例えば図8に示す如き構成とされている。同図中、1
0はエネルギ分析器で、その内部には図中、上から下方
向へ順に、分析グリッド11,バッファグリッド12,
引出グリッド13が夫々設けられており、それらの各グ
リッド11〜13の間にはスペーサ14が設けられてい
る。このエネルギ分析器10は円環状の対物レンズ15
の内部中空位置に設けられている。また、エネルギ分析
器10の上方には二次電子検出器16が設けられてい
る。
【0011】一方、エネルギ分析器10の下方には、プ
リント板17にソケット18を介して電気的に接続され
た試料19が配置されている。この試料19は例えば半
導体集積回路のチップである。
【0012】かかる構成の電子ビームテスタでは、電子
銃(図示せず)からの電子ビームIが分析グリッド1
1,バッファグリッド12及び引出グリッド13を順次
透過して試料19の表面に照射され、その表面から二次
電子を破線IIで示す如く放出させる。
【0013】引出グリッド13は正の一定電圧が印加さ
れ、二次電子を引上げる機能を有するため、上記の二次
電子IIは引出グリッド13を経由してバッファグリッド
12に入射される。この二次電子IIは正の一定電圧が印
加されるバッファグリッド12により軌道が修正され、
分析グリッド11に到り、ここで分析される。
【0014】この電子ビームテスタは、半導体集積回路
等の試料19に電子ビームを照射したときに、試料から
放出される二次電子が試料の電子ビーム照射面の電位の
影響を受ける(電位が低いときには多く、高いときには
少ない)ので、逆にこの二次電子のエネルギを検出及び
分析することで試料の電子ビーム照射面の電位(例えば
半導体集積回路の内部配線の電圧)を測定することがで
きる。
【0015】ところで、上記の各グリッド11〜13の
中心のビーム入射孔は静電レンズを構成しているが、特
に分析グリッド11の印加電圧は測定中に頻繁に変化す
るため、図9(A)に示す如く分析グリッド11の光軸
III が電子光学系の光軸IVに対してずれていると、電子
ビームの試料19への着弾位置Pが変化し、測定誤差が
生じる。すなわち、分析グリッド11の光軸III が電子
光学系の光軸IVに対してずれていると、電子ビーム着弾
位置Pが分析グリッド11への印加電圧に比例して変化
する。
【0016】そこで、従来は分析グリッド11の印加電
圧に対して前記ウォブラと同様に正弦波を重畳して電子
ビーム着弾位置を変化させ、SEM像を観測してSEM
像のずれをX方向及びY方向共に最小にするような電圧
を得、それを偏向器への駆動電圧に重畳することによ
り、図9(B)にVで示す如く、電子光学系の光軸と分
析グリッドの光軸とを一致させている。このように2つ
の光軸を一致させると、分析グリッド11への電圧変化
で焦点ボケが発生するが、像のシフトは発生しない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のウォ
ブラによる対物レンズのアライメント及びウォブラによ
る分析グリッドの光軸のアライメントは、いずれもウォ
ブラによる像の流れの読み取りに熟練が必要であり、ま
たSEM像のS/N比向上のためにスキャン速度を遅く
した場合にはウォブラによる像の流れ自体が極めて読み
取り難くなるため、ウォブラによるアライメント自体が
困難になってしまう。
【0018】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
画像の色にじみに基づいてアライメントするよう構成す
ることにより、上記の課題を解決した荷電ビーム装置を
提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。同図中、検出器103は荷電ビームを対物レ
ンズ101を通して試料102面上に集束照射すること
により、試料102表面から放出される二次電子を検出
する。また、カラーフレームメモリ104は、3原色の
3枚のプレーンで構成される。
【0020】制御手段105は、互いに異なる3段階の
電子光学系条件に順次切換えた時、前記検出器103か
ら順次取り出される3段階の電子光学系条件下での検出
信号を、前記カラーフレームメモリ104の3枚のプレ
ーンのうち割当てられたプレーンに別々に格納させる。
【0021】画像処理回路106は、カラーフレームメ
モリ104の3枚のプレーンから夫々取り出される信号
を画像合成処理する。
【0022】カラーディスプレイ装置107は、画像処
理回路106から取り出された合成画像信号を表示す
る。
【0023】
【作用】本発明では、フレームスキャン毎に電子光学系
条件を3段階に切換え、得られた画像信号をカラーフレ
ームメモリ104に格納し、そのカラーフレームメモリ
104から読み出した信号を画像処理回路106を通し
てカラーディスプレイ装置107に供給し、3段階の電
子光学系条件の夫々におけるカラーディスプレイ装置1
07の表示カラー画像から電子光学系のアライメント調
整を行なう。
【0024】例えば、電子光学系条件を対物レンズ10
1の励磁電流とすると、励磁電流が弱励磁電流、ジ
ャストフォーカス時の励磁電流及び強励磁電流の計3
段階(種類)の条件とする。この場合、対物レンズアラ
イメントが正しくなされている状態では、弱励磁電流
のときの画像は図2(A)に示す如くになり、ジャス
トフォーカス時の励磁電流のときの画像は図2(B)に
示す如くになり、また強励磁電流のときの画像は図2
(C)に示す如くになり、弱励磁電流の画像を基準とす
ると画像は画面の中心を拡大中心として拡大し、像の流
れは生ぜず、ジャストフォーカス時以外では焦点ぼけが
生じるだけである。
【0025】これに対し、対物レンズアライメントがず
れている場合は、対物レンズの励磁電流を上記と同様に
弱励磁電流、ジャストフォーカス時の励磁電流及び
強励磁電流の3種類に変化させた場合、カラーディス
プレイ装置107により表示される像は図3(A),
(B)及び(C)に夫々示す如くになる。すなわち、対
物レンズアライメントがずれている場合には、画像の中
心位置が変化し、焦点ぼけと同時に像流れも発生する。
【0026】一方、前記したように、上記の3段階(種
類)の電子光学系条件の夫々における像のデータはカラ
ーフレームメモリ104内の3原色のプレーンに別々に
格納されるため、3種類の電子光学系条件の各像は夫々
3原色のうちの別々の原色で表示され、3種類の電子光
学系条件の各像がカラーディスプレイ装置107で合成
表示される。従って、3種類の電子光学系条件の各像が
カラーディスプレイ装置107上、同じ位置に在るとき
は白色で表示され、ずれているときは白色以外の三原色
のいずれか又は二原色の加法混色で表示される。
【0027】従って、上記の3種類の電子光学系条件で
取得した像をカラーディスプレイ装置107で表示した
場合、正しい対物レンズアライメント状態のとき色にじ
みが最小となる。また、対物レンズアライメントがずれ
ている場合、対物レンズアライメント補正コイルの駆動
電流を、画像の色にじみが最小となるように調整すれば
よい。
【0028】また、電子光学系条件をエネルギ分析器の
分析グリッド電圧とした場合も、分析グリッドの光軸と
電子光学系の光軸が不一致のときは、画像の流れと色に
じみが発生し、上記の両光軸が一致している場合は画像
の流れはなく、また色にじみも最小となる。従って、こ
の場合も、画像の色にじみが最小となるようにエネルギ
分析器のアライメント調整を行なえばよい。
【0029】
【実施例】図4は本発明の一実施例の構成図を示す。同
図中、図1及び図6と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図4において、二次電子検出
器5より取り出された二次電子信号は、A/D変換器4
1に供給され、ここでディジタルデータに変換された
後、カラーフレームメモリ104に供給される。カラー
フレームメモリ104は赤(R),緑(G)及び青
(B)の加法混色の三原色に夫々対応して全部で3つの
プレーン(フレームバッファ)から構成されており、そ
のデータの書き込みは制御手段105により制御され
る。
【0030】制御手段105は、制御装置42,スキャ
ンジェネレータ43及びコントロールレジスタ44から
なる。制御装置42は端子7を介して対物レンズ3(図
1の対物レンズ101に相当)へ対物レンズ励磁電流を
供給すると共に、端子8を介して対物レンズアライメン
トコイル6へ補正電流を供給し、対物レンズアライメン
トを正しい位置に補正する。また、制御装置42はコン
トロールレジスタ44に対してセット0要求及び走査要
求信号を出力し、コントロールレジスタ44からレジス
タデータを入力される。
【0031】スキャンジェネレータ43はカラーフレー
ムメモリ104へサンプリングストローブ及びフレーム
スキャン終了ストローブを夫々供給して、カラーフレー
ムメモリ104の書き込みを行なわせ、またコントロー
ルレジスタ44からレジスタデータが入力される。ま
た、スキャンジエネレータ43は偏向器2へ偏向信号を
供給し、電子ビームIを試料4の表面上走査(スキャ
ン)させる。
【0032】コントロールレジスタ44はカラーフレー
ムメモリ104へ2ビットのレジスタデータCRを印加
し、書き込むべきプレーン(フレームバッファ)を指示
する。このレジスタデータCRは値が“0”のときR,
G及びBの各原色信号用の3つのフレームバッファを同
時に指定し、これら3つのフレームバッファにディジタ
ルデータ(二次電子検出信号)を夫々同時に書き込ませ
る。
【0033】また、レジスタデータCRが“1”のとき
はR信号用のフレームバッファのみ、CRが“2”のと
きはG信号用のフレームバッファのみ、そしてCRが
“3”のときはB信号用のフレームバッファのみを指定
し、指定した1つのフレームバッファのみにディジタル
データを書き込ませる。
【0034】制御装置42はコントロールレジスタ44
の出力レジスタデータCRを制御すると同時に、対物レ
ンズ電流を制御する。すなわち、レジスタデータCRが
“0”のときは対物レンズ励磁電流をジャストフォーカ
ス時の値とし、レジスタデータCRが“1”のときは強
励磁電流値とし、レジスタデータCRが“2”のときは
ジャストフォーカス時の励磁電流の値とし、更にレジス
タデータCRが“3”のときは弱励磁電流値とする。
【0035】従って、以上のレジスタデータCRの値
と、データが格納されるフレームバッファと、対物レン
ズ励磁電流とをまとめると次表に示す如くになる。
【0036】
【表1】
【0037】カラーフレームメモリ104の3つのフレ
ームバッファから夫々読み出された各原色用のディジタ
ルデータは、画像処理回路106に供給され、ここで合
成され、かつ、アナログ信号に変換された後、映像表示
に必要な同期信号等を付加されて合成画像信号に変換さ
れる。この合成画像信号はカラー映像信号(三原色信号
又は複合映像信号)であり、カラーディスプレイ装置1
07に供給されてカラー画像表示される。この表示カラ
ー画像(前記SEM像)は静止画像である。
【0038】本実施例では、外部より通常の表示モード
と対物レンズアライメント調整モードのうち任意の一方
を選択することができる。対物レンズアライメント調整
モードを選択すると、制御装置42の指令の下、図5に
示す如きフローチャートに従った動作が行なわれる。
【0039】すなわち、まず2ビットのレジスタデータ
CRの値を“1”とし(ステップ51)、続いてカラー
ディスプレイ装置107に表示されているSEM像が整
定しているか否か判定され(ステップ52)、整定して
いる場合はSEM像の色にじみが最小か否か人間の目で
判定され(ステップ53)、色にじみが最小でないと
き、又はステップ52でSEM像が整定していないと判
定されたときはCR値に応じた対物レンズ励磁電流が設
定される(ステップ54)。最初のCR値は“1”であ
るから、ここでは前記表より対物レンズ励磁電流は強励
磁電流とされる。
【0040】続いて、A/D変換器41からのディジタ
ル信号データ(SEM像データ)が、CR値に応じたフ
レームバッファ(ここではCR=1なので、R信号用フ
レームバッファ)に格納された後(ステップ55)、C
R値が次の値“2”に更新され(ステップ56)、更に
対物レンズアライメントコイル6への補正電流が変更さ
れる(ステップ57)。
【0041】引続いて、再びステップ52に戻り、カラ
ーディスプレイ装置107の表示カラーSEM像が整定
しているか否か目視判断により判定され、対物レンズア
ライメントがまだずれているときはこのときのSEM像
も整定しないからステップ53で色にじみが最小か否か
判定される。
【0042】以下、上記と同様にして、ステップ54〜
57,52,53の処理が繰り返され、SEM像の1フ
レームスキャンが終了する毎に、レジスタデータCRの
値が“1”→“2”→“3”→“1”→…とサイクリッ
クに変化し、対物レンズ3の励磁電流がCR値の変化に
同期して“強励磁”→“ジャストフォーカス”→“弱励
磁”→“強励磁”→…というように変化し、そのときの
SEM像データがR信号用→G信号用→B信号用→R信
号用…という順序でカラーフレーム104内の3つのフ
レームバッファの1つにサイクリックに切換えられて格
納される。また、対物レンズアライメント補正電流も順
次変更されていく。
【0043】一方、3つのフレームバッファはレジスタ
データCRの値に関係なく、常時3つ同時に読み出しが
行なわれるため、カラーディスプレイ装置107には、
対物レンズ3の励磁電流が強励磁電流のときの赤色画
像、ジャストフォーカス時電流のときの緑色画像、弱励
磁電流のときの青色画像の計3つの電子光学系条件下で
の原色画像が合成表示される。
【0044】SEM像の大きさは強励磁電流のときが最
も大きく、弱励磁電流のときが最も小さくなるので、カ
ラーディスプレイ装置107の画面は周辺が赤っぽく見
え、中央付近が青っぽく見えるが、対物レンズアライメ
ントが正しい所では3つの原色画像の重なりにより白っ
ぽく見えることとなる。
【0045】このようにして、対物レンズアライメント
が正しい位置となると、表示SEM像が整定し、また表
示SEM像の色にじみが最小となるので、ステップ52
及び53を経由してステップ58へ進み、対物レンズ励
磁電流をジャストフォーカス値に保持した後、レジスタ
データCRの値を“0”として(ステップ59)、この
対物レンズアライメント調整モードを終了する。
【0046】従って、その後は、通常の表示モードとな
り、対物レンズアライメントが正しく調整された状態
で、ジャストフォーカス時のSEM像データがカラーフ
レームメモリ104内の3つのフレームバッファに同時
に書き込まれ、同時に読み出されるため、輝度変調され
た白色のSEM像がカラーディスプレイ装置107に表
示される。
【0047】このように本実施例によれば、対物レンズ
アライメントの状態を静止したSEM像の色にじみとし
て観測することができるため、従来に比べて容易に対物
レンズアライメント調整ができる。
【0048】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、電子ビームテスタに本発明を適用するこ
ともできる。この場合は、エネルギ分析器の分析グリッ
ドのグリッド電圧をSEM像の1フレームスキャン終了
毎に順次変化させると共に、各グリッド電圧下でのSE
M像データを3つのフレームバッファに順次切換格納
し、それによりカラーディスプレイ装置107に表示さ
れるカラーSEM像の色にじみが最小となるグリッド電
圧を選択する。これにより、分析グリッドによる電子ビ
ームの光軸と電子光学系の光軸とを夫々一致させること
ができる。
【0049】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、電子光学
系のアライメント調整を、従来のフォーカスウォブラに
よる画像の動的変化ではなく、静止画像の色にじみに基
づいて行なうようにしたため、従来に比べて熟練を要す
ることなく、容易に電子光学系のアライメント調整がで
きる等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】対物レンズアライメントが正しい場合の対物レ
ンズ励磁電流と像の関係を示す図である。
【図3】対物レンズアライメントがずれている場合の対
物レンズ励磁電流と像との関係を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の構成図である。
【図5】本発明の一実施例の対物レンズアライメント調
整アルゴリズム説明用フローチャートである。
【図6】電子ビーム装置の一例の概略構成図である。
【図7】従来の対物レンズアライメント調整アルゴリズ
ム説明用フローチャートである。
【図8】電子ビームテスタの一例の構成図である。
【図9】分析グリッド電圧変化によるビームずれ発生の
説明図である。
【符号の説明】
3,101 対物レンズ 4,102 試料 5 二次電子検出器 6 対物レンズアライメントコイル 10 エネルギ分析器 11 分析グリッド 103 検出器 104 カラーフレームメモリ 105 制御手段 106 画像処理回路 107 カラーディスプレイ装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電ビームを対物レンズ(101)を通
    して試料(102)面上に集束照射することにより、該
    試料(102)表面から放出される二次電子を検出する
    検出器(103)と、 3原色の3枚のプレーンで構成されるカラーフレームメ
    モリ(104)と、 互いに異なる3段階の電子光学系条件に順次切換えた
    時、前記検出器(103)から順次取り出される該3段
    階の電子光学系条件下での検出信号を、前記カラーフレ
    ームメモリ(104)の3枚のプレーンのうち割当てら
    れたプレーンに別々に格納させる制御手段(105)
    と、 前記カラーフレームメモリ(104)の3枚のプレーン
    から夫々取り出される信号を画像合成処理する画像処理
    回路(106)と、 該画像処理回路(106)から取り出された合成画像信
    号を表示するカラーディスプレイ装置(107)とを有
    し、前記3種類の電子光学系条件の夫々における前記カ
    ラーディスプレイ装置(107)の表示カラー画像から
    電子光学系のアライメント調整を行なうことを特徴とす
    る荷電ビーム装置。
  2. 【請求項2】 前記電子光学系条件は、前記対物レンズ
    (101)の励磁電流であることを特徴とする請求項1
    記載の荷電ビーム装置。
  3. 【請求項3】 前記電子光学系条件は、エネルギ分析器
    (10)の分析グリッド(11)のグリッド電圧である
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電ビーム装置。
JP3175322A 1991-07-16 1991-07-16 荷電ビーム装置 Withdrawn JPH0521033A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103703537A (zh) * 2011-07-20 2014-04-02 株式会社日立高新技术 扫描电子显微镜及扫描透过电子显微镜
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