JPH05210858A - サーボ・クロストークを減少させるための収差補償を備えた光学式データ記憶システム - Google Patents

サーボ・クロストークを減少させるための収差補償を備えた光学式データ記憶システム

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JPH05210858A
JPH05210858A JP4245103A JP24510392A JPH05210858A JP H05210858 A JPH05210858 A JP H05210858A JP 4245103 A JP4245103 A JP 4245103A JP 24510392 A JP24510392 A JP 24510392A JP H05210858 A JPH05210858 A JP H05210858A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学式データ記憶システムにおいて、フォー
カス誤差信号及びトラッキング誤差信号の間のサーボ・
クロストークを減少させること。 【構成】 フォーカス誤差信号(FES)回路124、
トラッキング誤差信号(TES)回路126からの信号
によりヘッド20におけるビームの合焦調節、トラック
位置調節を実行するシステム10において、対称に配置
した複数のセグメントを有する光検出器122を用い、
その少なくとも2つのセグメントからの信号を差動的に
調節することにより、FESとTESとがほぼ独立とな
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学式データ記憶シス
テムに関し、特にフォーカス誤差信号とトラッキング誤
差信号との間のサーボ・クロストークを減少させるため
のディスク記憶システム及びその方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光学式データ記憶システムは、ディスク
記憶媒体上に大量のデータを記憶する手段を提供するも
のである。そして、それのデータにアクセスするには、
レーザ・ビームをそのディスク上に合焦させ、そして反
射してきた光ビーム内にあるエンコードされている情報
を検出するようにする。リードオンリメモリ(RO
M)、単一書込/多数読取メモリ(WORM)、消去可
能システム等を含む、種々の種類の光学システムが知ら
れている。その消去可能システムは、磁気−光(MO)
及び位相変化の記録媒体を備えたものである。
【0003】一般に、光ディスク上では、データを同心
円または螺旋状のデータ・トラックに記憶するようにし
ている。レーザは、そのディスク上で合焦状態に保持
し、そしてこれと同時に回転中のそのディスクのデータ
・トラックに追従させなくてはならない。その合焦状態
は、フォーカス・アクチュエータを用いて、対物レンズ
をそのディスクに対して移動させることにより維持す
る。また、そのトラッキング位置は、リニア・アクチュ
エータを用いて、光ヘッドの位置を半径方向に移動させ
ることにより調節する。光ヘッドは、典型的には、フォ
ーカス・レンズ、フォーカス・アクチュエータ及びビー
ム屈曲ミラーを含んでいる。当該技術では、種々のフォ
ーカス及びトラッキング・サーボ構成が知られている。
【0004】最も広く用いられているトラッキング・サ
ーボ構成の1つは、トラッキング用の溝を用いたもので
ある。それのデータ・トラック領域は、ランドと称して
いる。トラッキング溝は、ディスク上の各データ・トラ
ックのいずれの側にも成形している。それらの溝は、V
字形であったり台形状であったりする。合焦させたビー
ムは、上記ランドの幅に相当するガウス直径(Gaussian
diameter)を有し、そしてこのビームを、ディスクの
その溝−ランド構造に合焦させる。このとき、回折によ
って、それら溝に対するビーム・スポットの半径方向位
置に依存した、ゼロと正または負の1次回折との間で、
異なる強度分布が生じる。一般的に、ビームがランド部
分から遠ざかり、溝部分に向かって移動するにつれ、よ
り高い強度でそれら1次へ回折が生じる。これらの光強
度分布は、サーボ光検出器上に結像し、そしてこれをト
ラッキング誤差信号(TES)を生成するのに用いる。
そして、このトラッキング誤差信号でリニア・アクチュ
エータを制御して、トラック上にビームを保持するため
に光ヘッドを動かすようにする。また、その同じ光検出
器を、TESと同様にフォーカス誤差信号(FES)を
生成するのにも共通に用いる。そのFESは、フォーカ
ス・アクチュエータを制御するのに使用し、それにより
光ビームをトラック上で合焦状態に保持するようにす
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】問題は、光ヘッドをデ
ィスクを横切って半径方向に移動させることにより、種
々のトラックをシークする際に生じる。即ち、溝での光
の回折が、その反射光内に波面収差を生じさせ、これに
よって上記FESの歪みが結果として引き起こされるこ
とである。このため、光ビームが、シーク動作中完全に
合焦状態から外れることにもなりかねず、従って、ディ
スク・ドライブが、その光ヘッドの位置を見失う結果と
もなる(即ち、シークの信頼性を損ねる)。この現象
は、TESのFESへの光学的サーボ・クロストークと
称し、プリクリル(I.Prikryl)の論文「光学サーボ・
クロストーク」(Optical Society of America,Techni
cal Digest Series,Optical Data Storage,Vol.1,19
89年1月)にて、論じられている。
【0006】従来技術の発明には、この問題を解決しよ
うとしたものもあり、例えば、1989年4月3日に公
開された日本国特開平1−89043号、1988年6
月30日に公開された日本国特開昭63−157326
号、及び1987年6月30日に公開された日本国特開
昭62−146439号が挙げられる。これら文献に開
示されたシステムは各々、サーボ・クロストークの僅か
な減少を得るのに、複雑な回路、複雑な光学素子あるい
はそれらの双方を必要としている。従って、本発明の目
的は、簡素でかつより実用的な解決策によって、光学式
データ記憶システムのサーボ・クロストークを減少させ
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明の光学式データ記憶システムでは、第1の光
ビームを発生するレーザと、光学式データ記憶媒体と、
その第1光ビームをそのデータ記憶媒体に向かわせる送
光光学系と、データ記憶媒体からの第2の光ビームを受
ける受光光学系と、サーボ回路と、を備える。その受光
光学系には、分割型の光検出器を設ける。また、上記サ
ーボ回路で、TES、FES及びデータ信号を発生す
る。光検出器は、セグメントに分割し、そしてその少な
くとも2つのセグメントからの信号を差動的に調節し
て、これにより、その結果として得られるFESがTE
Sの変化とはほぼ独立となるようにする。この結果、本
光学システムは、光ヘッドがトラックを横切って移動す
る時でも、正確な合焦状態を維持することができるよう
になる。
【0008】
【実施例】光学的サーボ・クロストークは、ランド−溝
構造による光の回折によって起きるものである。入射ビ
ーム内に存在するあるいはディスクでの回折によって生
じる光学フィールドの波面収差は、結果的に、サーボの
光検出器に達する強度パターンに大きな変動を生じるこ
とになる。このような収差のいくつかは、合焦位置の関
数として変動し、その他の収差は、トラック位置の関数
として変動する。サーボ信号に対するそれら収差の影響
の独立性(直交性と呼ぶ)は、シークの信頼性にとって
重要なものである。光学システム固有のあるいは光学素
子のミスアライメントによって生じる波面収差は、フォ
ーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号の直交を妨
げ、FES/TESクロストークを生じてしまう。
【0009】本発明では、それらの収差の存在に対し
て、直交となるFESを生成するようにする。これは、
光検出器を適当にセグメントに分割し、そしてそれらの
セグメントのあるものに選択的に増幅を行い、そしてそ
れからFESを発生することによって実現する。本例で
は、その直交とは、ビームが溝を横切る時に起きるとこ
ろのその溝構造によって生じる波面収差の範囲とは、F
ESが独立していることを意味する。そのFESは一貫
性があり、そしてトラック位置がどこであろうと、合焦
状態が適切に保たれることになる。更に、ミスアライメ
ントまたは素子の許容誤差の結果としてディスク上の入
射波面に存在する球面収差、非点収差及びコマ収差によ
って生じるクロストークは、同じ検出器幾何形状を用い
ることにより、大幅に減少させることができる。
【0010】図1は、本発明の光学式データ記憶システ
ムの概略図であり、参照番号10を付している。このシ
ステム10は、光学式データ記憶媒体12を備えてお
り、そしてこの媒体12は、磁気−光ディスクであるこ
とが好ましい。媒体12は、スピンドル・モータ16に
取り付けたスピンドル14上に載置し、そしてそのスピ
ンドル・モータで、スピンドル14及び媒体12を回転
させる。光ヘッド20は、媒体12の下に配置し、そし
てこのヘッド20は、リニアモータ22によって、ディ
スク12に対して半径方向に移動させる。
【0011】レーザ・ダイオード50は、偏光ビーム5
2を生成する。このレーザ・ダイオード50は、ほぼ7
80nmの波長の光を発生するガリウム−アルミニウム
−ヒ化物 レーザ・ダイオードであることが好ましい。
あるいはまた、レーザ・ダイオード50は、ほぼ670
nmの波長の光を発生する、アルミニウム−ガリウム−
インジウム・リン酸塩 レーザ・ダイオードとしてもよ
い。その光ビーム52は、レンズ54で平行化し、サー
キュライザ56でサーキュレイトする。サーキュライザ
は、プリズムであることが好ましい。ビーム52は、ビ
ーム・スプリッタ58を通過させて、そのビーム52の
一部分をレンズ60に向けて反射させる。レンズ60
は、その光を出力監視光検出器62に合焦させる。その
検出器62は、レーザ制御部64に接続して、それに出
力監視信号を供給し、そしてレーザ制御部64は、その
出力監視信号を用いて、レーザ・ダイオード50の出力
を適切に調節するようにする。
【0012】一方、ビーム52の残りの部分は、ビーム
・スプリッタ58を通過してミラー70に達する。ミラ
ー70は、その光をフォーカス・レンズ72に向かって
反射する。レンズ72は、ビーム52を光学媒体12上
に合焦させる。このレンズ72は、レンズ・ホルダ74
に取り付けている。ホルダ74は、ディスクに対し、ア
クチュエータ・モータ76で移動させるようにする。上
記のミラー70、レンズ72、ホルダ74及びモータ7
6は、光ヘッド20の中に配置するのが好ましい。フォ
ーカス・レンズからの光ビーム80は、媒体12で反射
され、そしてレンズ72を通過し、そしてミラー70で
反射させる。そして、ミラー70で反射した光ビームの
一部分は、ビーム・スプリッタ58によって、ビーム・
スプリッタ90へ反射させる。このビーム・スプリッタ
90は、ビーム80をデータ・ビーム94とサーボ・ビ
ーム96とに分割する。
【0013】データ・ビーム94は、1/2波長板10
0を通過して偏光ビーム・スプリッタ102に達する。
ビーム・スプリッタ102は、ビーム94を2つの直交
する偏光成分に分割し、その第1の偏光成分ビーム10
4をレンズ106によって、データ検出器108に合焦
させ、第2の偏光成分ビーム110を、レンズ112に
よって、データ光検出器114に合焦させる。データ回
路116は、検出器108及び114に接続して、記憶
媒体12上にエンコードされたデータを表すデータ信号
を発生する。一方、サーボ・ビーム96は、レンズ12
0により、セグメントに分割した光検出器122上に合
焦させる。その検出器122には、フォーカス誤差信号
(FES)回路124及びトラッキング誤差信号(TE
S)回路126を接続している。その回路124とモー
タ76には、当該技術において知られているフォーカス
・サーボ128を接続している。このフォーカス・サー
ボ128は、回路124からFESを受け取り、そして
モータ76を制御してレンズ72の位置を適当となるよ
うに調節する。また、回路126とモータ76には、当
該技術で知られているトラック/シーク・サーボ130
を接続している。このサーボ130は、回路126から
のTESを受け取り、そしてモータ22に、ヘッド20
の位置を適当となるように調節させる。当該技術で知ら
れているディスク・ドライブ制御器140は、サーボ1
28及び130、並びにレーザ制御部64及びモータ1
6の全体的な制御を行うものである。
【0014】図2は、光検出器122の上面図である。
この検出器122は、中央垂直軸150と、中央水平軸
152とを有している。この検出器は、その軸152が
媒体12のトラッキング溝に接する線にほぼ平行となる
ように、配向する。また、検出器122は、15のセグ
メントA〜Oに分割している。垂直ストライプ154
は、軸150に沿って中央に配置していて、セグメント
B,E,H,K,Nを含んでいる。また、垂直部分15
6は、セグメントA,D,G,J,Mを含み、更に、垂
直部分158は、セグメントC,F,I,L,Oを含ん
でいる。一対の水平ストライプ160,162は、軸1
52に対し対称に配置している。ストライプ160は、
セグメントD,E,Fを含み、ストライプ162はセグ
メントJ,K,Lを含んでいる。また、水平ストライプ
164は、ストライプ160及び162の間で軸152
に沿った中央部を占めている。このストライプ164
は、セグメントG,H,Iを含んでいる。更に、一対の
水平部分166及び168は、それぞれストライプ16
0の上とストライプ162の下とに配置し、そしてその
水平部分166はセグメントA,B,Cを含み、一方水
平部分168はセグメントM,N,Oを含んでいる。
【0015】図3は、FES回路124、TES回路1
26及びデータ回路116の回路図を示す。回路124
は、複数の増幅器200〜214,240及び246、
加算回路220,222,224,226,230,2
32,242及び248、差動回路234及び236、
そして除算回路250を備えている。この回路124
は、上記のFESを出力するものであり、結果として得
られるFESは、
【数1】 [{(A+G+C+M+I+O)−(B+H+N)}+
Z{(D+J+F+L)−(E+K)}]/{(A+G
+C+M+I+O+B+H+N)+Z(D+J+F+L
+E+K)} に等しい。尚、A〜Oは、増幅器200〜214による
増幅後の対応する検出器セグメントからの信号の振幅に
対応し、Zは、増幅器240及び246の増幅係数に等
しい。
【0016】一方、回路126は、加算回路260,2
62及び266、差動回路264及び除算回路268を
備えている。これにより生成するTESは、
【数2】{(D+E+F)−(J+K+L)}/(D+
E+F+J+K+L) に等しい。尚、D,E,F,J,K,Lは、増幅器20
9〜214による増幅後の対応する検出器セグメントか
らの信号出力の振幅に対応している。また、回路116
は、一対の増幅器270及び272、及び差動増幅器2
74を備えている。増幅器270及び272は、それぞ
れ検出器108及び114に接続している。この回路1
16は、検出器108と114との間の信号振幅の差で
あるデータ信号を出力する。
【0017】次に、システム10の動作について説明す
る。図1において、ディスク12からのデータにアクセ
スしたい時、制御器140により、レーザ制御部64に
レーザ・ダイオード50を所望の出力レベルに付勢させ
る。そして、ビーム52をディスク12上に合焦させ
る。磁気−光媒体12は、典型的には、アモルファス強
磁性体希土遷移金属膜であり、ネットアップまたはネッ
トダウン(net up or down)の磁化を有する磁区として
エンコードしたデータを記憶している。ビーム52がこ
れら磁区に達すると、その反射光の偏光面が、それら磁
区のネット磁化に依存して、一方あるいは他方に回転す
る。これはカー(Kerr)効果として知られている。この
偏光の変化を、検出器108と114とに衝突する光量
の差として検出する。
【0018】反射ビーム80の一部(サーボ・ビーム9
6)は検出器122に到達し、そしてこれは、サーボ信
号を発生するのに用いる。ビーム52が合焦状態にあ
り、かつディスク12のトラック上にある場合、ビーム
96は、図2に示すように、断面300として検出器1
22上に当たる。この場合、回路124は、ゼロのFE
Sを出力する。一方、ビーム52の合焦状態が一方また
は他方に外れている場合、図2に示すように断面302
または304として、検出器122に当たる。この場合
は、回路124は正または負のFESを出力し、そして
サーボ128は、再び合焦状態となるまで、モータ76
でレンズ72を移動させる。尚、断面300、302及
び304は、サーボ・ビーム96の半値全幅(FWH
M)の位置を表している。
【0019】もしビーム52がデータ・トラック上にち
ょうどある場合、断面300で示すように、ビーム96
はストライプ160及び162上に等分に位置し、従っ
て回路126はゼロのTESを出力する。一方、ビーム
52がそのデータ・トラックから外れるように動いた場
合、ビーム52は、そのデータ・トラックの両側に位置
するトラッキング溝の内の一方に部分的に当たることに
なる。このとき、ビーム52は上または下に回折され、
これにより、ストライプ160にはより多くの光が当た
ってそしてストライプ162にはより少ない光が当たる
か、あるいはその逆となる。従って、回路126は正ま
たは負のTESを出力し、そしてサーボ130は、ビー
ム52が再びトラック上に来るまで、モータ22でヘッ
ド20を動かす。
【0020】上記のものとは異なるデータ・トラックを
アクセスしたい時には、制御器140は、サーボ130
及びモータ22でヘッド20を移動させて、別のトラッ
クをシークする。ビーム52は、ディスク12に沿って
半径方向に動かされるので、各トラック間の溝に遭遇す
ることになる。上述のように、ビーム52は、それらの
溝で回折を受ける。従って、その強度分布は対称ではな
くなる。従来のシステムでは、これがFESに誤調節を
行わせ、システムが合焦状態から外れることになる。こ
れに対し、本発明のFESでは、トラック横断での収差
の影響を受けず、トラック・シーク動作中に渡って合焦
状態を保持することができる。また、本発明のもう1つ
の利点は、ミスアライメントまたは素子の許容誤差の結
果としてディスク上の入射波面に現れる球面収差、非点
収差及びコマ収差について、その影響を大幅に減少させ
られる点である。これによって、FES並びにTESの
双方を改善することができる。
【0021】ある1つの好適実施例では、ビームの断面
300は、半値全幅(FWHM)で、ほぼ160μmの
直径を有する。また、ストライプ154は、ほぼ76ミ
クロンの幅であり、またストライプ160及び162は
各々、約55μmの幅であり、そしてストライプ164
は約60μmの幅である。ストライプ160及び162
は各々、断面300の直径の距離のほぼ1/3に対応す
る幅である。ストライプ160及び162の中心は、各
々、断面300の中心から(断面300の)直径の垂直
方向距離の約1/3から1/2の所に位置させる。検出
器122は、当該技術では公知の、標準的なフォトリソ
グラフィ技術を用いて作成したものである。各々の活性
の検出器領域は全て、約10μmの距離の不活性の不感
帯で分離している。
【0022】図4のA〜Dは、合焦位置(波長λを単位
とする)に対する信号振幅(任意の単位)のグラフを示
すものであり、ビームがランド上(トラック上)にある
時のFES、ビームが溝上(トラック外)の時のFE
S、そして本発明のシステムのクロストークの信号振幅
を対比的に示している。ここでは、当該技術では周知の
台形状のトラッキング溝を有するディスク媒体を使うと
仮定した。クロストークとは、ビームがランド上にある
時に、FES中に生じるTESの量である。ゼロの合焦
位置とは、ビームがディスク上で合焦しているときのレ
ンズ位置のことである。図4のAは、増幅係数1(Z=
1)の増幅器240及び246で増幅を行うシステムの
場合を示している。これは、実際上差動増幅を全く行わ
ないのと同じである。これでは、FESの大きなクロス
トーク及び非線形性があることに注意されたい。図4の
B〜Dは、それぞれ、Z=2、4及び6の増幅を行うシ
ステムの場合を示している。図4のDにおいて、増幅す
ることにより生ずるサーボ・クロストークは非常に少な
く、またFESはほぼ線形であることに注目されたい。
【0023】図5のA〜Dは、V字形トラッキング溝を
有する媒体を使うと仮定した以外は、図4のA〜Dのそ
れと同様のグラフを示すものである。これから判るよう
に、Z=6とした図5のDでは、クロストークがほぼゼ
ロで、FESの非常に良好な直線性及び一致性が結果と
して得られている。図6は、本発明において、Z=1と
Z=6とに等しい増幅を用い、更に、台形溝のディスク
を用いた場合の、TESの振幅(任意単位)対合焦位置
(波長λの単位)のグラフを示したものである。但し、
ビームは溝上(トラック外)にあるものとした。増幅係
数Z=6の場合のTESは比較的平坦で、合焦位置には
殆ど影響されないことを示していることに注目された
い。図4のA〜D、図5のA〜D及び図6は、光学シス
テムの回折のコンピュータ・シミュレーションを用い
て、作成したものである。
【0024】図7は、本発明の別の実施例として用いる
ことができる光フィルタの上面図を示し、参照番号50
0を付してある。フィルタ500は、検出器122とほ
ぼ同じ寸法である。フィルタ500は、検出器122の
ストライプ160及び162に寸法及び配置において対
応した2つの水平方向ストライプ502及び504で、
セグメントに分割している。このフィルタは、標準のフ
ォトリソグラフィ法を用いて、金属薄膜を真空蒸着する
ことにより作成することができる。ストライプ502及
び504は、このフィルタのその他の部分よりも光の透
過性が高い。本好適実施例では、フィルタの他の部分よ
り6倍もの多さの光が、ストライプ502及び504を
通過するようにしている。動作については、フィルタ5
00を検出器122上に配置して、ストライプ502及
び504が検出器122のストライプ160及び162
を覆うようにする。本システム10の残りの部分は、同
じであるが、但し、回路124の増幅器240及び24
6(図3)を省いた。このとき、回路236は、直接回
路248に接続し、また回路232は直接回路242に
接続した。これにより、ストライプ502及び504
は、フィルタの他の部分におけるよりもより多くの光ビ
ーム96が検出器122に到達できるようにする。
【0025】実際、ストライプ160及び162以外の
検出器部分が受光する光量は、ストライプ160及び1
62に達する光量に比して減少する。その結果得られた
FESは、溝構造に起因する収差からの影響、及び光学
素子のミスアライメントによるディスク上の入射光に現
れるそれら収差からの影響を、比較的受けないものとな
る。フィルタ500は、当該技術では公知の、標準スポ
ット・サイズ測定用サーボ・システムと共に用いること
もできる。図8は、スポット・サイズ測定用光検出器の
上面図を示したものであり、参照番号600を付してい
る。この検出器600は、6つのセグメントA,B,
C,D,E,Fに分割している。
【0026】図9は、この光検出器600と共に用い
る、FES回路610及びTES回路612の回路図を
示すものである。回路610は、複数の増幅器620〜
630、複数の加算増幅器640,642,644、差
動増幅器646、除算回路648を備えている。このF
ES回路610は、式
【数3】FES={(A+C+D+F)−(B+E)}
/(A+B+C+D+E+F) を実現する。回路612は、複数の加算増幅器650,
652,654、差動増幅器656、除算回路658を
備えている。このTES回路612は、式
【数4】TES={(A+B+C)−(D+E+F)}
/(A+B+C+D+E+F) を実現する。動作において、検出器600は、図1のシ
ステム10の検出器122と置き換え、そしてFES回
路610及びTES回路612をそれぞれ、FES回路
124及びTES回路126と置き換える。そして、フ
ィルタ500を検出器600上に配置し、フィルタ50
0のストライプ502と504が、検出器600のセグ
メントA,B,Cの部分とセグメントD,E,Fの部分
との間の境界線の各側に位置するようにする。このよう
にすることによって、検出器600に到達する光を差動
的にフィルタ処理し、そしてその結果得られるFES
は、比較的収差のないものとなる。フィルタ500を用
いたこの実施例の利点は、既存のスポットサイズ測定用
光検出器上に容易に設置することができるという点にあ
る。
【0027】
【発明の効果】以上のように構成した本発明では、光学
式データ記憶システムにおいて、FESがTESの変化
にほぼ影響を受けないようにできるので、システムにお
けるサーボ・クロストークを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクドライブ・システムの概略
図。
【図2】図1の光検出器の上面図。
【図3】図1のFES(フォーカス誤差信号)回路、T
ES(トラッキング誤差信号)回路、及びデータ回路の
回路図。
【図4】V字形溝を有する記憶媒体を用い、本発明を適
用して4つの異なるレベルの増幅を行った場合の、合焦
位置に対するFES及びサーボ・クロストークのグラ
フ。
【図5】台形溝を有する記憶媒体を用い、本発明を適用
して4つの異なるレベルの増幅を行った場合の、合焦位
置に対するFES及びサーボ・クロストークのグラフ。
【図6】台形溝を有する記憶媒体を用い、本発明を適用
した場合の合焦位置に対するTESのグラフ。
【図7】本発明の別の実施例に用いる光フィルタの上面
図。
【図8】図7の光フィルタと共に使用できる光検出器の
上面図。
【図9】図8の検出器を用いた場合の、FES回路及び
TES回路の回路図。
【符号の説明】
10:光学式データ記憶システム 12:光学式データ記憶媒体 14:スピンドル 16:スピンドルモータ 20:光ヘッド 52,80:ビーム 58,90,102:ビーム・スプリッタ 62:出力監視光検出器 72:フォーカス・レンズ 76:アクチュエータ・モータ 94:データ・ビーム 96:サーボ・ビーム 108,114:データ検出器 122:光検出器 124:フォーカス誤差信号(FES)回路 126:トラッキング誤差信号(TES)回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a) 第1の放射ビームを供給する放射手
    段と、 b) 光学式データ記憶媒体と、 c) 前記第1放射ビームを、前記放射手段から前記記
    憶媒体に送る放射伝送手段と、 d) 前記記憶媒体からの第2の放射ビームを受け取る
    放射受取手段であって、複数のセグメントを有する放射
    検出器を備えた放射受取手段と、 e) 前記検出器に接続した、出力信号を発生する出力
    信号発生回路手段であって、前記検出器の少なくとも2
    つのセグメントからの信号を調節して、その結果得られ
    る出力信号が、前記第2放射ビーム内の波面収差からほ
    ぼ独立となるようにする調節手段を備えた出力信号発生
    回路手段と、を備えた光学式データ記憶システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のシステムにおいて、前記
    出力信号は、前記検出器に当たった前記放射ビームの直
    径を示すものであること、を特徴とする光学式データ記
    憶システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のシステムにおいて、差動
    的に調節をする前記の手段は、信号増幅手段を備えてい
    ること、を特徴とする光学式データ記憶システム。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のシステムにおいて、差動
    的に調節をする前記の手段は、1つの光フィルタを備え
    ていること、を特徴とする光学式データ記憶システム。
  5. 【請求項5】a) 第1の光ビームを生成する光源と、 b) 光学式データ記憶媒体と、 c) 前記第1光ビームを前記記憶媒体上に合焦させる
    調節可能の合焦手段と、 d) 前記第1光ビームを前記記憶媒体を横切って移動
    させる移動手段と、 e) 前記記憶媒体からの第2の光ビームを受取る光受
    取手段であって、複数のセグメントを有する光検出器を
    含んでいる光受取手段と、 f) 前記光検出器に接続した、トラッキング誤差信号
    を発生するトラッキング誤差信号回路と、 g) 前記光検出器に接続した、フォーカス誤差信号を
    発生するフォーカス誤差信号回路であって、前記検出器
    のセグメントからの出力信号を差動的に増幅して、前記
    フォーカス誤差信号が前記トラッキング誤差信号の変化
    からほぼ独立となるようにした、フォーカス誤差信号回
    路と、を備えた光学式データ記憶システム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のシステムにおいて、前記
    検出器は、一対の第1のストライプ部分により、第1の
    方向においてセグメント分割したこと、を特徴とする光
    学式データ記憶システム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のシステムにおいて、前記
    検出器は、第2のストライプ部分により、第2の方向に
    おいてセグメント分割したこと、を特徴とする光学式デ
    ータ記憶システム。
  8. 【請求項8】a) 第1の光ビームを生成する光源と、 b) 光学式データ記憶媒体と、 c) 前記第1光ビームを前記記憶媒体上に合焦させる
    調節可能の合焦手段と、 d) 前記第1光ビームを前記記憶媒体を横切って移動
    させる移動手段と、 e) 前記記憶媒体からの第2の光ビームを受取る光受
    取手段であって、セグメント分割した光フィルタを有す
    るセグメント分割した光検出器を備えた、光受取手段
    と、 f) 前記光検出器に接続した、トラッキング誤差信号
    を発生するトラッキング誤差信号回路と、 g) 前記光検出器に接続した、フォーカス誤差信号を
    発生するフォーカス誤差信号回路であって、前記フォー
    カス誤差信号が前記トラッキング誤差信号の変化からほ
    ぼ独立となるようにした、フォーカス誤差信号回路と、
    を備えた光学式データ記憶システム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のシステムにおいて、前記
    光検出器は、一対の第1のストライプ部分により、第1
    の方向においてセグメント分割したこと、を特徴とする
    光学式データ記憶システム。
  10. 【請求項10】光学式データ記憶システムにおいて、 a) 第1の放射ビームを発生するステップと、 b) 前記第1放射ビームを光学式データ記憶媒体に向
    けるステップと、 c) 前記光学式データ記憶媒体から反射された放射ビ
    ームを、複数のセグメントを有する放射検出器において
    受取るステップと、 d) 前記放射検出器の前記セグメントの各々からの信
    号を処理して出力信号を発生するステップと、 e) 前記セグメントの少なくとも2つからの信号を差
    動的に増幅して、その結果得られる出力信号が、前記反
    射された放射ビーム内の波面収差からほぼ独立となるよ
    うにするステップと、を備えた方法。
JP4245103A 1991-10-29 1992-09-14 サーボ・クロストークを減少させるための収差補償を備えた光学式データ記憶システム Pending JPH05210858A (ja)

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