JPH05214159A - 可塑剤用混合アルコール及びそれを用いた可塑剤 - Google Patents

可塑剤用混合アルコール及びそれを用いた可塑剤

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JPH05214159A
JPH05214159A JP4048106A JP4810692A JPH05214159A JP H05214159 A JPH05214159 A JP H05214159A JP 4048106 A JP4048106 A JP 4048106A JP 4810692 A JP4810692 A JP 4810692A JP H05214159 A JPH05214159 A JP H05214159A
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weight
alcohol
plasticizer
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JP4048106A
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Sadao Nishii
貞男 西井
Hiroshi Harada
日路史 原田
Hiroaki Hirose
弘明 広瀬
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Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】樹脂に配合したときに、優れた低揮発性、耐油
性及び耐水性を発揮する可塑剤及びかかる可塑剤性能を
与える炭素数10の可塑剤用混合アルコールを提供する
ことを目的とする。 【構成】2−プロピル−1−ヘプタノールについて95
ないし98.5重量パーセント、2−メチル−2−エチ
ル−1−ヘプタノールについて1.5ないし5重量パー
セントかつ4−メチル−2−プロピル−1−ヘキサノー
ルが0.5重量パーセント以下であることを特徴とする
混合アルコール及び該アルコールを用いたカルボン酸エ
ステル系可塑剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素数10の可塑剤用混
合アルコール及び該可塑剤用混合アルコールとカルボン
酸またはカルボン酸無水物とをエステル化反応すること
によって得られる可塑剤に関する。フタル酸ジエステ
ル、アジピン酸ジエステルに代表される可塑剤は、主と
して塩化ビニル系樹脂用可塑剤として利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、炭素数10のアルコールであるデ
カノールは炭化水素油の熱分解または接触分解によって
得られる炭素数4の留分(以下、BB留分という)をヒ
ドロホルミル化反応させてバレルアルデヒド類を製造
し、次いでこれをアルドール縮合反応させてデセナール
類を製造し、更にこれを水添反応させることによって製
造されている。BB留分中のブテンは、1−ブテン、2
−ブテン、イソブテンの3種類がある。従って、これを
ヒドロホルミル化して得られるバレルアルデヒドはn−
バレルアルデヒド、2−メチルブチルアルデヒド、3−
メチルブチルアルデヒド及びピバルアルデヒドの混合物
となる。
【0003】従って、BB留分のヒドロホルミル化反応
により得られるバレルアルデヒド類の縮合生成物及びデ
カノール製品は一般に多種類の構造異性体の混合物とな
る。ブテン類のオキソ反応について、フォン ベルンハ
ルトら,ヘミカーツアイツンク(Chemiker−Z
eitung)99 イヤールガンク(Jahrgan
g)(1975),Nr.11,P452−458や特開
昭55ー127335号などには、通常のヒドロホルミ
ル化条件でバレルアルデヒドを製造できること、また、
n−バレルアルデヒドをより高収率で得るためのヒドロ
ホルミル化条件などが記載されている。
【0004】また、EP特許第213639号、特表昭
61−501268号、米国特許第4668651号、
特公昭58−57413号には、ロジウム錯体触媒存在
下、配位子としてポリホスファイトまたはトリフェニル
ホスフィンを用いることによってブテン類をヒドロホル
ミル化して種々のC5アルデヒドを製造するための適当
なポリホスファイトの構造式とヒドロホルミル化条件と
が記載されている。
【0005】また、特開昭58−206537号にはブ
テン類から可塑剤性能の良いデカノールを製造するため
に2−プロピルヘプタノールを主成分とするアルコール
中のn−バレルアルデヒドと2−置換アルデヒドとのク
ロスアルドール縮合反応の生成物から誘導されるアルコ
ールの量を生成物の20重量%以下にするためのバレル
アルデヒドの組成と縮合条件とが記載されている。
【0006】米国特許第2921089号、同第312
1051号には、n−バレルアルデヒドの縮合生成物か
ら誘導される2−プロピルヘプタノール及びn−バレル
アルデヒドと2−メチルブチルアルデヒドとのクロスア
ルドール縮合反応の生成物から誘導されるデカノールが
記載されており、縮合及び水添の方法については通常の
方法でよいこと、2−プロピルヘプタノールはフタル酸
ジ−2−プロピルヘプチルあるいはアジピン酸ジ−2−
プロピルヘプチルに変換したものを使用した場合に優れ
た性能を示すこと、クロスアルドール縮合反応の生成物
から誘導されるデカノールを可塑剤用として用いた場
合、可塑剤性能が2−プロピルヘプタノールを使用した
場合に比べて劣るものの、2−プロピルヘプタノールと
の十数%までの混合物として使うと性能はそれほど劣ら
ぬことなどが記載されている。
【0007】また、特開平2−196741号、特開平
2−209838号には、ブテン類をオキソ化し、n−
バレルアルデヒド、2−メチルブチルアルデヒド、3−
メチルブチルアルデヒド及びピバルアルデヒドの4種の
アルデヒド混合物を製造し、この混合物を単離すること
なくアルドール縮合反応、それに続く水素添加反応を経
て炭素数10の可塑剤用混合アルコールを製造する条
件、この混合アルコールをフタル酸ジエステルあるいは
アジピン酸ジエステルに変換するとフタル酸ジ−2−プ
ロピルヘプチルあるいはアジピン酸ジ−2−プロピルヘ
プチルよりも可塑剤としての物性が向上することが記載
されている。そして、村井孝一編著、「可塑剤−その理
論と応用」、幸書房(1973)刊には、可塑剤分子中
アルコール部分の炭素分岐度が大きいと電気絶縁性、耐
油性、耐移行性及び耐汚染性は向上するが、耐寒性、可
塑化効率、熱安定性、耐候性及び耐揮発性は低下するこ
とが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】C4オレフィン(ブテ
ンの異性体)混合物のヒドロホルミル化において、該反
応条件、触媒等を適当に選択すれば、生成物であるバレ
ルアルデヒド混合物の組成をある程度コントロールする
ことができることは知られている。その生成バレルアル
デヒド混合物、即ち、n−バレルアルデヒド、2−メチ
ルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒド、ピ
バルアルデヒドを含む混合物をアルドール縮合反応に用
いると、その後の水添反応によって生成するデカノール
は異性体混合物となる。このデカノール混合物を用いて
塩化ビニル樹脂組成物用可塑剤へ変換する場合におい
て、デカノール混合物の組成が該樹脂組成物の示す各種
物性に対し影響を与えることはよく知られている。
【0009】しかしながら、前述の従来技術において、
ある範囲のデカノール組成であれば使用上差し支えない
という記述はあっても、ある組成のデカノールを使用す
れば塩化ビニル樹脂組成物として最良の物性値を与える
という知見は得られていなかった。従って、上記デカノ
ールを使用する場合において、優れた可塑剤性能を与え
るような樹脂組成物を得るための原料デカノール組成の
解明が望まれていた。本発明者らは上記課題を解決する
ために鋭意開発研究を進めた結果、予想に反して次のよ
うな事実を見い出した。
【0010】即ち、2−プロピル−1−ヘプタノール
(以下、2PHOという)を95〜98.5重量%、か
つ4−メチル−2−プロピル−1−ヘキサノール(以
下、MPHOという)を1.5〜5重量%、かつ2−メ
チル−2−エチル−1−ヘプタノール(以下、MEHO
という)を0.5重量%以下含んでいるような混合デカ
ノールをフタル酸もしくはフタル酸無水物とエステル化
反応させ、フタル酸ジエステルに変換し、得られた該フ
タル酸ジエステルを可塑剤として用いて塩化ビニル樹脂
組成物としたものについて通常の物性評価試験をしたと
ころ、耐寒性(低温柔軟性)、耐油性及び耐揮発性(加
熱老化性)において2PHO高純度品(99.7重量%
品)を使用したフタル酸ジエステルを可塑剤として配合
した塩化ビニル樹脂組成物よりも優れた物性を示すとい
うことが判明した。以上の記述から明かなように、本発
明の目的は耐揮発性、耐油性及び耐水性に優れた可塑剤
性能を与える炭素数10の可塑剤用混合アルコール及び
該混合アルコールを用いた上記のような性能を有する可
塑剤を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は次の構成要件を
有する。 (1)炭素数10のアルコールとカルボン酸またはカル
ボン酸無水物とをエステル化反応させることによって可
塑剤を製造するにあたり、該エステル化反応に供するア
ルコールの組成として、2PHOが95〜98.5重量
%、MPHOが1.5〜5重量%かつMEHOが0.5
重量%以下であることを特徴とする可塑剤用混合アルコ
ール(但し、2PHOは2−プロピル−1−ヘプタノー
ルを、MPHOは4−メチル−2−プロピル−1−ヘキ
サノール、MEHOは2−メチル−2−エチル−1−ヘ
プタノールをそれぞれ表す。)。 (2)前記1項記載の可塑剤用混合アルコールとカルボ
ン酸またはカルボン酸無水物とをエステル化反応させる
ことによって得られる可塑剤。 (3)カルボン酸またはカルボン酸無水物がフタル酸、
フタル酸無水物、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、トリメリット酸、トリメリット酸無水物、ピロメリ
ット酸またはピロメリット酸無水物である前記2項に記
載の可塑剤。
【0012】本発明の可塑剤用混合アルコールはその組
成が95〜98.5重量%の2PHO、1.5〜5重量
%のMPHO、0.5重量%以下のMEHOを含んでさ
えいればその製造方法を選ぶものではない。即ち、1−
ブテン、2−ブテンもしくは1−ブテンと2−ブテンと
の混合物をオキソ化し、炭素数5のアルデヒド生成物を
得、通常のアルドール縮合反応条件下、該アルデヒド生
成物をアルドール縮合反応せしめ炭素数10のアルケナ
ール生成物を得、引続き通常の水添反応条件下、2PH
O、MPHO及びMEHOのアルコール混合物を得る方
法でもよく、蒸留により該組成を得る方法や、2PH
O、MPHOもしくはMEHOをそれぞれ別個に調製し
該アルコール混合物の組成を与えるように混合するよう
な方法によっても何ら不都合を生じるものではない。
【0013】本発明におけるオキソ化方法は、例えばロ
ジウム錯体触媒存在下、配位子としてポリホスファイト
またはトリフェニルホスフィンを用いることによってス
ペントスペントBB留分、又は1−ブテンをヒドロホル
ミル化してC5アルデヒドを製造する。スペントスペン
ト留分はブテン類を主要成分とするBB留分からブタジ
エン、イソブテンを除いたものである。反応圧力は常圧
〜300kg/cm2、反応温度50〜150℃、H2/C
Oのモル比で0.5〜10、触媒濃度数ppm〜数重量
%、配位子は触媒に対するモル比で通常1〜1000で
ある。反応は連続式でも回分式のいずれでもよい。つい
で蒸留により炭素数5のアルデヒドを得る。
【0014】アルドール縮合反応は通常の触媒を用い、
反応は温度約20℃〜約150℃、好ましくは60℃〜
100℃の攪拌条件下で行う。反応圧力は、減圧から加
圧までの広範囲の圧力下で行うことができ、好ましくは
0.9kg/cm2A〜1.5kg/cm2Aで行う。反応は
還流で行ってもよい。触媒は水酸化ナトリウムや水酸化
カリウム、シアン化ナトリウム、シアン化カリウムのよ
うな強アルカリ触媒でも、トリメチルアミン、ジメチル
アミン、トリエチルアミンのような弱アルカリ触媒でも
よい。アルカリ水溶液濃度は約1〜20重量%の範囲
で、アルカリ水溶液量は反応アルデヒド量に対して、
0.1〜10倍、好ましくは0.5〜3倍で行う。反応時
間は目的の転化率を得る時間で終えることができるが、
約数分〜約5時間である。反応は連続式でも回分式のい
ずれの方式でもよい。
【0015】反応終了後、油水分離して油層をそのまま
もしくは蒸留して炭素数10のアルケナールを得る。つ
いで、Ni、Cu、Cr、Pd等の通常の水素添加触媒によ
る水添反応を行う。反応圧力は常圧〜300kg/cm
2G、好ましくは20〜150kg/cm2G、温度は3
0〜300℃、好ましくは100〜200℃の条件下で
行う。水素添加により、不飽和炭素結合及びアルデヒド
の還元を行う。該水添反応は粉末触媒使用の懸濁方式も
しくは成型触媒使用の固定床方式のいずれでもよく、ま
た連続方式でも回分式でもよい。反応生成物は通常の蒸
留により精製することにより、目的の組成の炭素数10
の混合アルコールが得られる。
【0016】前述のようなアルデヒド混合物の製造方法
による場合、理論上生成するデカノールは次の4種類で
ある。即ち、n−バレルアルデヒド(以下、nVLAと
いう。)とnVLAとの反応に由来する生成物として2
PHO、nVLAと2−メチルブチルアルデヒド(以
下、2MBAという。)との反応に由来する生成物とし
てMPHO及びMEHO、2MBAと2MBAとの反応
に由来する生成物として2、4−ジメチル−2−エチル
−1−ヘキサノールである。
【0017】上記のようにして得られる混合アルコール
はついで常法によりチタン触媒や酸性触媒例えばP-トル
エンスルホン酸などの存在下に無水フタル酸、アジピン
酸などとエステル化反応させてフタル酸ジエステル、ア
ジピン酸ジエステルなどの可塑剤とし、また、無水トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸等の芳香族カルボン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族二塩基酸との
エステル化反応によってそれぞれ対応する可塑剤とす
る。
【0018】本発明における塩化ビニル樹脂とは、ポリ
塩化ビニル及び塩化ビニルコポリマーであり、塩化ビニ
ルコポリマーとは塩化ビニルを主体としこれと他のモノ
マー、例えばエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、アル
キルビニルエーテル、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル等とのコポリマーが挙げられるが、本発明は
上記の樹脂の種類に制限されるものではない。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細説明す
る。また、以下の実施例における物性値は下記の試験方
法によった。 〔比重〕ASTM D 792に準じた。 〔引張り試験〕JIS K 6723に準じて、引張強
度、伸び、100%モジュラスを測定した。 〔加熱重量変化率〕JIS K 6723の引っ張り試
験片を温度100℃のオーブン中で120時間加熱し、
重量変化率を測定する。重量変化率は次の式により求め
た。 重量変化率=(W2−W1)/W1×100 ここに、W1は試験前の試験片の重量(g)を、W2は試
験後の試験片の重量(g)を表す 〔柔軟温度〕JIS K 6745に準じた。 〔体積固有抵抗〕JIS K 6723に準じ、恒温槽
の温度を30℃で測定した。
【0020】〔耐油性試験重量変化率〕JIS K 6
723の引張試験片を温度70℃の1種2号絶縁油(J
ISC 2320)中に4時間浸漬し、重量変化率を測
定する。重量変化率は次の式により求めた。 重量変化率=(W2−W1)/W1×100 ここに、W1は試験前の試験片の重量(g)を、W2は試
験後の試験片の重量(g)を表す 〔耐水性試験重量変化率〕JIS K 7113の2号
試験片を100℃の温水中に48時間浸漬し、重量変化
率を測定する。重量変化率については次の式により求め
た。 重量変化率=(W2−W1)/W1×100 ここに、W1は試験前の試験片の重量(g)を、W2は試
験後の試験片の重量(g)を表す。 〔硬さ〕JIS K 6301に準じスプリング式硬さ
試験機A型を使用した。
【0021】また、本発明における炭素数10のアルコ
ールの組成分析はキャピラリーガスクロ分析で行った。
このガスクロ分析条件を示す。 分析機:GC−14A(島津製作所製) カラム名:キャピラリー G−100(化学品検査協会
製) カラム詳細:長さ40m、内径1.2mm、膜厚1μm 検出器:FID カラム温度:120℃ 注入口温度:200℃ 検出器温度:200℃ キャリア:窒素 20ml/min 計算法:内部標準法 内部標準用試料:4−ヘプタノン(チッソ(株)製:C
S−7)
【0022】なお、以下の比較例におけるフタル酸ジオ
クチル(DOP)はチッソ株式会社製造の製品、フタル
酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジイソデシル
(DIDP)は積水化学株式会社の製品を使用した。
【0023】実施例1 2PHOとして98.3重量%、MPHOとして1.6
重量%、MEHOとして0.002重量%を含む混合ア
ルコールを次の方法により製造した。 (1)ヒドロホルミル化 前駆物質溶液中に遊離して約250ppmのロジウムに
なる量のロジウムジカルボニルアセチルアセトネートと
下記(式1)で示されるビスホスファイト配位子(ロジ
ウム1モル当量当り約8.5モル当量・前駆物質溶液中
約2重量%)と、溶媒としての2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートとを含
有する触媒前駆物質溶液20ミリリットルを窒素置換し
たガラス反応装置に挿入し、下記の条件のヒドロホルミ
ル化反応を行った。
【化1】 全ガス圧約11Kg/cm2G、水素、一酸化炭素及び
1−ブテンの分圧はそれぞれ4.4Kg/cm2A、
2.1Kg/cm2A及び0.21Kg/cm2A、残り
は窒素及びアルデヒドにおいて実施した。供給ガス(一
酸化炭素、水素、1−ブテン、窒素)の流量を個々に流
量計で調節し、反応温度は71℃で行った。生成したC
5アルデヒドをキャピラリーガスクロマトグラフィーに
よって分析した結果、n−バレルアルデヒド(以下、n
VLAという)と2−メチルブチルアルデヒド(以下、
2MBAという)との生成比は35.2:1であった。
【0024】(2)アルドール縮合 磁気式攪拌機、ジムロート型凝縮器、熱電対温度計及び
滴下装置を装着した2リットル四つ口フラスコに(1)
で得られたC5アルデヒド溶液(nVLAとして97.
2重量%、2MBAとして2.8重量%)351.2g
を仕込み攪拌した。1.25重量%NaOH水溶液35
5.5gを調製し、これをフラスコ中に25℃にて滴下
した。59分後に滴下を終了し、この時の系内温度は6
0℃であった。その後加熱を開始し、85℃に達してか
ら4時間そのまま攪拌を続けた。次に、室温まで冷却し
た後攪拌を止め、油水分離し292.1g(水分0.5
7重量%)の油層を得た。
【0025】(3)水添反応 磁気式攪拌機、水素調圧器及び熱電対温度計を装着した
3リットルステンレススチールオートクレーブに窒素雰
囲気下、(2)と同様に調製したアルドール縮合液の油
層1602.5g及び触媒としてラネーニッケル80.
4gを仕込んだ。系内を水素で3回置換した後、水素圧
力を50Kg/cm2Gに設定し、500rpmで攪拌
した。それと同時に、電気炉を加熱し昇温を開始したと
ころ、系内温度が95℃付近から水素吸収が始まり、そ
の後3.5時間水素吸収が継続した(その間の最高到達
温度は165℃であった)。水素吸収が停止してから更
に2時間、130から148℃で攪拌を続けた後加熱を
停止した。一晩放置後、メンブランフィルターを用いて
触媒を濾別したところ、1617.3gの油層を得た。
この油層を25段オルダーショウ蒸留装置を用いて減圧
蒸留した。蒸留初期は減圧度30から60mmHgで運
転し、その後減圧度を10から30mmHgに変更して
塔頂温が105℃/15mmHgから106℃/17m
mHgの留出分を得た。これをキャピラリーガスクロマ
トグラフィーにて分析した結果、2PHOとして98.
3重量%、MPHOとして1.6重量%、MEHOとし
て0.002重量%を含む混合アルコール(以下、混合
アルコール(1)という。)であることがわかった。
【0026】(4)エステル化 300リットルSUS反応器に、原料として無水フタル
酸62kg及び上記で得られた混合物アルコール(1)
163kgを窒素雰囲気下仕込んだ。この溶液を攪拌し
ながら加熱し反応液温度が60℃になったところで触媒
であるテトライソプロポキシチタンの25重量%デカノ
ール溶液1052gを加えた後、さらに220℃まで昇
温した。生成水は反応器に取り付けた油水分離器を用い
て系外に除去し、未反応アルコールは系内に戻した。反
応液温度が220℃に到達してから1時間毎にサンプリ
ングを実施し、酸価が0.3以下になったところ(約5
時間後)で加熱を停止し、通常の中和、水洗、減圧蒸留
及び後処理操作を経た後、目的物である混合フタレート
(以下、DXP−1という。)174.7kgを得た。
この時の酸価は0.021、残アルコール分は100p
pm以下、水分0.07重量%であった。
【0027】(5)シート化 本発明の可塑剤の性能を評価するために、平均重合度1
030のポリ塩化ビニル単独重合体(チッソ(株);S
L)100重量部に対し、得られたDXP−1、50重
量部、三塩基性硫酸鉛4重量部、ステアリン酸鉛1重量
部を配合し、これを175℃の試験ロールにて5分間混
練し、厚さ1.3mmのシートを作成し、該シートを1
85℃にて2分間予熱したのち、3分間150kg/c
2の圧力にて加圧し厚さ1mmのシートを作成し、該
シートを用いて所定の各試験片を作成し、引張試験、加
熱重量変化率、体積固有抵抗、耐油性試験重量変化率、
耐水性試験重量変化率、柔軟温度、硬さの測定を行っ
た。測定結果を表−1に示す。
【0028】実施例2 ヒドロホルミル化に関して、配位子として下記(式2)
で示されるビスホスファイト化合物(配位子とロジウム
のモル比は9.2)を使用した以外は実施例1の(1)
に準拠して1−ブテンのヒドロホルミル化を行った。
【化2】 その結果、生成C5アルデヒド中のnVLAと2MBA
との生成比が13.3:1であることがわかった。アル
ドール縮合は実施例1の(2)と、水素添加反応及び減
圧蒸留は実施例1の(3)のそれぞれに準拠して行っ
た。ただし、塔頂温が105.5℃/16mmHgから
106℃/17mmHgの留出分であった。生成した混
合デカノールをキャピラリーガスクロマトグラフィーに
て分析した結果、2PHOとして95.9重量%、MP
HOとして4.0重量%、MEHOとして0.08重量
%を含む混合アルコール(以下、混合アルコール(2)
という。)であることがわかった。
【0029】次いで上記で得られた混合アルコール
(2)163kgを使用した以外は、実施例1の(4)
に準拠してエステル化し、目的とする混合スタレート
(以下、DXP−2という。)173.5kgを得た。
次いで、該DXP−2を用いて、実施例1の(5)に準
拠してシートを作成し、該シートを用いて各種の試験片
を作成し、諸物性を測定した。その結果を表−1に示
す。
【0030】実施例3 実施例2に準拠して調製した水添反応後の油層を25段
オルダーショウ蒸留装置を用いて減圧蒸留した。ただ
し、塔頂温が102.9℃/16mmHgから106℃
/17mmHgの留出分であった。これをキャピラリー
ガスクロマトグラフィーにて分析した結果、2PHOと
して95.9重量%、MPHOとして3.5重量%、M
EHOとして0.42重量%を含む混合アルコール(以
下、混合アルコール(3)という。)であることがわか
った。得られた混合アルコール(3)163kgを使用
した以外は、実施例1の(4)に準拠してエステル化を
行い混合フタレート(以下、DXP−3という。)17
2.7kgを得た。次いで、該DXP−3を用いて実施
例1の(5)に準拠してシートを作成し、該シートを用
いて各種試験片を作成し諸物性の測定を行った。その結
果を表−1に示す。
【0031】実施例4 実施例1の(5)において、DXP−1、50重量部を
DXP−1、70重量部に変更した以外は実施例1に準
拠してシートを作成し、該シートを用いて各種試験片を
作成し、諸物性を測定した。その結果を表−1に示す。
【0032】実施例5 実施例1の(5)において、DXP−1、50重量部を
DXP−1、100重量部に変更した以外は実施例1に
準拠してシートを作成し、該シートを用いて各種試験片
を作成し、諸物性を測定した。その結果を表−1に示
す。
【0033】比較例1 ヒドロホルミル化に関して、配位子として下記(式3)
で示されるビスホスファイト化合物(配位子とロジウム
のモル比は4.1)を使用した以外は実施例1の(1)
に準拠して1−ブテンのヒドロホルミル化を行った。
【化3】 その結果、生成C5アルデヒド中のnVLAと2MBA
との生成比が6.30:1であることがわかった。
【0034】アルドール縮合、水添反応及び減圧蒸留は
実施例1の(2)、(3)に準拠して行った。ただし、
塔頂温が101.2℃/15mmHgから106℃/1
7mmHgの留出分であった。生成した混合デカノール
をキャピラリーガスクロマトグラフィーにて分析した結
果、2PHOとして84.7重量%、MPHOとして1
5.1重量%、MEHOとして0.18重量%を含む混
合アルコール(以下、混合アルコール(4)という。)
であることがわかった。上記で得られた混合アルコール
(4)163kgを使用した以外は、実施例1の(4)
に準拠して混合フタレート(以下、DXP−4とい
う。)176.3kgを得た。次いで、該DXP−4を
用いて、実施例1の(5)に準拠してシートを作成し、
該シートを用いて、各種の試験片を作成し、諸物性を測
定した。その結果を表−1に示す。
【0035】比較例2 実施例2に準拠して調製した水添反応後の油層を25段
オルダーショウ蒸留装置を用いて減圧蒸留した。ただ
し、塔頂温が103℃/16mmHgから106℃/1
7mmHgの留出分であった。これをキャピラリーガス
クロマトグラフィーにて分析した結果、2PHOとして
92.8重量%、MPHOとして6.6重量%、MEH
Oとして0.32重量%を含む混合アルコール(以下混
合アルコール(5)という。)であることがわかった。
得られた混合アルコール(5)163kgを使用した以
外は、実施例1の(4)に準拠してエステル化を行い、
混合フタレート(以下、DXP−5という。)171.
6kgを得た。次いで、該DXP−5を用いて、実施例
1の(5)に準拠してシートを作成し、該シートを用い
て各種の試験片を作成し、諸物性を測定した。その結果
を表−1に示す。
【0036】比較例3 実施例1の(3)に準拠して調製した水添反応後の油層
を25段オルダーショウ蒸留装置を用いて減圧蒸留し
た。ただし、塔頂温が104.5℃/15mmHgから
106℃/17mmHgの留出分であった。これをキャ
ピラリーガスクロマトグラフィーにて分析した結果、2
PHOとして98.3重量%、MPHOとして1.2重
量%、MEHOとして0.48重量%を含む混合アルコ
ール(以下、混合アルコール(6)という。)であるこ
とがわかった。得られた混合アルコール(6)163k
gを使用した以外は、実施例1の(4)に準拠してエス
テル化を行い、混合フタレート(以下、DXP−6とい
う。)177.5kgを得た。次いで、該DXP−6を
用いて、実施例1の(5)に準拠してシートを作成し、
得られたシートを用いて各種試験片を作成し、諸物性を
測定した。その結果を表−1に示す。
【0037】比較例4 実施例2に準拠して調製した水添反応後の油層を25段
オルダーショウ蒸留装置を用いて減圧蒸留した。ただ
し、塔頂温が103.5℃/16mmHgから106℃
/17mmHgの留出分であった。これをキャピラリー
ガスクロマトグラフィーにて分析した結果、2PHOと
して93.6重量%、MPHOとして6.2重量%、M
EHOとして0.11重量%を含む混合アルコール(以
下、混合アルコール(7)という。)であることがわか
った。得られた混合アルコール(7)163kgを使用
した以外は、実施例1の(4)に準拠してエステル化を
行い、混合フタレート(以下、DXP−7という。)1
73.2kgを得た。次いで、該DXP−7を用いて、
実施例1の(5)に準拠してシートを作成し、該シート
を用いて、各種試験片を作成し、諸物性を測定した。そ
の結果を表−1に示す。
【0038】比較例5 実施例1の(3)に準拠して調製した水添反応後の油層
を25段オルダーショウ蒸留装置を用いて減圧蒸留し
た。ただし、塔頂温が104.3℃/15mmHgから
106℃/17mmHgの留出分であった。これをキャ
ピラリーガスクロマトグラフィーにて分析した結果、2
PHOとして98.1重量%、MPHOとして1.1重
量%、MEHOとして0.62重量%を含む混合アルコ
ール(以下、混合アルコール(8)という。)であるこ
とがわかった。得られた混合アルコール(8)163k
gを使用した以外は、実施例1の(4)に準拠して混合
フタレート(以下、DXP−8という。)172.9k
gを得た。次いで、該DXP−8を用いて、実施例1の
(5)に準拠してシートを作成し、該シートを用いて各
種試験片を作成し、諸物性を測定した。その結果を表−
1に示す。
【0039】比較例6 ロジウムジカルボニルアセチルアセトネート、(式1)
で示されるビスホスファイト配位子(配位子とロジウム
とのモル比は8.6)及び溶媒としてのバレルアルデヒ
ド三量体からなる触媒前駆物質溶液約15ミリリットル
(約14g、ロジウムが該溶液中250ppm、ビスホ
スファイト配位子が該溶液中2重量%)を磁気攪拌式1
00ミリリットルの窒素置換したステンレス製反応装置
に仕込み、70℃に加熱した。この反応装置を0.35
Kg/cm2Gの減圧にし、1−ブテン25ミリリット
ル(25Kg/cm2A)を導入した。次に、一酸化炭
素及び水素{全圧7Kg/cm2A、CO(モル):H2
(モル)=1:2}を導入し、1−ブテンをヒドロホル
ミル化した。生成したC5アルデヒドをキャピラリーガ
スクロマトグラフィーによって分析した結果、nVLA
と2MBAとの生成比は50.5:1であった。次い
で、実施例1の(2)及び(3)に準拠した方法でアル
ドール縮合、水添反応を行ったのち、油層を25段オル
ダーショウ蒸留装置を用いて減圧蒸留した。ただし、塔
頂温が112℃から113℃/20mmHgの留出分で
あった。これをキャピラリーガスクロマトグラフィーに
て分析した結果、2PHOとして99.7重量%、MP
HOとして0.2重量%を含む混合アルコール(以下、
混合アルコール(9)という。)であることがわかっ
た。得られた混合アルコール(9)163kgを使用し
た以外は、実施例1の(4)に準拠してエステル化を行
い、混合フタレート(以下、DPHPという。)17
0.8kgを得た。得られた該DPHPを用いて、実施
例1の(5)に準拠してシートを作成し、該しーと用い
て各種試験片を作成し諸物性を測定した。その結果を表
−1に示す。
【0040】比較例7 フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DOP:チッソ
(株)製造品)を使用した以外は、実施例1の(5)に
準拠してシートを作成した。該シートを用いて各種試験
片を作成し諸物性を測定した。その結果を表−1に示
す。
【0041】比較例8 フタル酸ジイソノニル(DINP:積水化学(株)製造
品)を使用した以外は、実施例1の(5)に準拠してシ
ートを作成し、該シートを用いて各種試験片を作成し諸
物性を測定した。その結果を表−1に示す。
【0042】比較例9 フタル酸ジイソデシル(DIDP:積水化学(株)製造
品)を使用した以外は、実施例1の(5)に準拠してシ
ートを作成した。該シートから各種試験片を作成し諸物
性を測定した。その結果を表−1に示す。
【0043】比較例10 (1)2PHOと2−イソプロピル−1−ヘプタノール
及び5−メチル−2−プロピル−1−ヘプタノールの混
合アルコールの製造 試薬のn−バレルアルデヒド(東京化成(株)製)を2
5段オルダーショウで精留し、純度99.9重量%のも
のを得た。試薬の3−メチルブチルアルデヒド(東京化
成(株)製:イソバレルアルデヒド)を25段オルダー
ショウで精留し、純度99.9重量%のものを得た。磁
気式攪拌機、ジムロート型凝縮器、熱電対温度計及び滴
下装置を装着した2リットル四つ口フラスコに精留した
n−バレルアルデヒド316.1gと精留した3−メチ
ルバレルアルデヒド35.1gを仕込み攪拌した。1.
25重量%NaOH水溶液355.0gを調製し、これ
をフラスコ中に25℃にて滴下した。60分後に滴下を
終了し、この時の系内温度は59℃であった。その後加
熱を開始し、85℃に達してから4時間そのまま攪拌を
続けた。次に、室温まで冷却したのち、攪拌を止め、油
水分離し291.0g(水分0.61重量%)の油層を
得た。
【0044】次に、磁気式攪拌機、水素調圧器及び熱電
対温度計を装着した500ミリリットルステンレススチ
ールオートクレーブに窒素雰囲気下、上記で調製したア
ルドール縮合液の油層267.1g及び触媒としてラネ
ーニッケル13.4gを仕込み、系内を水素で3回置換
したのち、水素圧力を50Kg/cm2Gに設定し、5
00rpmで攪拌した。それと同時に、電気炉を加熱し
昇温を開始したところ、系内温度が95℃付近から水素
吸収が始まり、その後4時間水素吸収が継続した(その
間の最高到達温度は160℃であった)。水素吸収が停
止してから更に2時間、130から145℃で攪拌を続
けたのち加熱を停止した。一晩放置後、メンブランフィ
ルターを用いて触媒を濾別したところ、269.3gの
油層を得た。この油層を25段オルダーショウ蒸留装置
を用いて減圧蒸留した。蒸留初期は減圧度30から60
mmHgで運転し、その後減圧度を10から30mmH
gに変更して塔頂温が101℃/15mmHgから10
6℃/17mmHgの留出分を得た。これをキャピラリ
ーガスクロマトグラフィーにて分析した結果、2PHO
が82.5重量%、2−イソプロピル−1−ヘプタノー
ルが.9.0重量%、5−メチル−2−プロピル−1−
ヘプタノールが8.3重量%、5−メチル−2−イソプ
ロピル−1−ヘプタノールが0.09重量%である混合
デシルアルコール(以下、混合アルコール(10)とい
う。)が得られた。
【0045】(2)4,4−ジメチル−2−プロピル−
1−ペンタノールの製造 試薬のn−バレルアルデヒド(東京化成(株)製)を2
5段オルダーショウで精留し、純度99.9重量%のも
のを得た。試薬のピバルアルデヒド(東京化成(株)
製)を25段オルダーショウで精留し、純度99.9重
量%のものを得た。磁気式攪拌機、ジムロート型凝縮
器、熱電対温度計及び滴下装置を装着した2リットル四
つ口フラスコに精留したn−バレルアルデヒド316.
0gと精留したピバルアルデヒド35.2gを仕込み攪
拌した。1.25重量%NaOH水溶液355.0gを
調製し、これをフラスコ中に25℃にて滴下した。60
分後に滴下を終了し、この時の系内温度は55℃であっ
た。その後加熱を開始し、85℃に達してから5時間そ
のまま攪拌を続けた。次に、室温まで冷却したのち、攪
拌を止め、油水分離し290.2g(水分0.55重量
%)の油層を得た。次に、磁気式攪拌機、水素調圧器及
び熱電対温度計を装着した500ミリリットルステンレ
ススチールオートクレーブに窒素雰囲気下、調製したア
ルドール縮合液の油層267.1g及び触媒としてラネ
ーニッケル13.5gを仕込んだ。系内を水素で3回置
換したのち、水素圧力を50Kg/cm2Gに設定し、
500rpmで攪拌した。それと同時に、電気炉を加熱
し昇温を開始したところ、系内温度が95℃付近から水
素吸収が始まり、その後4時間水素吸収が継続した(そ
の間の最高到達温度は160℃であった)。水素吸収が
停止してから更に2時間、130から145℃で攪拌を
続けたのち、加熱を停止した。一晩放置後、メンブラン
フィルターを用いて触媒を濾別したところ、269.3
gの油層を得た。この油層を25段オルダーショウ蒸留
装置を用いて減圧蒸留した。蒸留初期は減圧度30から
60mmHgで運転し、その後減圧度を10から30m
mHgに変更して塔頂温が101℃/15mmHgから
108℃/16mmHgの留出分を得た。これをキャピ
ラリーガスクロマトグラフィーにて分析した結果、2P
HOが82.4重量%、4,4−ジメチル−2−プロピ
ル−1−ペンタノールが17.5重量%である混合デシ
ルアルコール(以下、混合アルコール(11)とい
う。)が得られた。
【0046】(3)混合アルコールの調製 比較例6に準拠して得た混合アルコール(9)、上記
(1)で得た混合アルコール(10)及び上記(2)で
得た混合アルコール(11)を100:0.0026:
0.0013の割合で混合して調製したアルコールの組
成をキャピラリーガスクロマトグラフィーにて分析した
ところ以下の組成であった。 2PHO 99.7重量% MPHO 0.23重量% MEHO 0.001重量%以下 2−イソプロピル−1−ヘプタノール 0.023 5−メチル−2−プロピル−1−ヘプタノール 0.022 4,4−ジメチル−2−プロピル−1−ペンタノール 0.023 この混合アルコールは、n−バレルアルデヒドと2−メ
チルブチルアルデヒドとの縮合反応に由来するアルコー
ルが0.23重量%、n−バレルアルデヒドと3−メチ
ルブチルアルデヒドとの縮合反応に由来するアルコール
が0.045重量%、n−バレルアルデヒドとピバルア
ルデヒドとの縮合反応に由来するアルコールが0.02
3重量%、その他の炭素数10のアルコール0.001
重量%となる。
【0047】上記で調製して得たアルコール163kg
を使用した以外は、実施例1の(4)に準拠して混合フ
タレート(以下、D10P−1という。)170.4k
gを得た。次に、得られたD10P−1を用いて実施例
1の(5)に準拠してシートを作成し、該シートを用い
て各種試験片を作成し、諸物性を測定した。その結果を
表−1に示す。
【0048】比較例11 比較例6に準拠して得た混合アルコール(9)、比較例
10の(1)に準拠して得た混合アルコール(10)及
び比較例10の(2)に準拠して得た混合アルコール
(11)を100:0.026:0.013の割合で混
合して調製したアルコールの組成をキャピラリーガスク
ロマトグラフィーにて分析したところ以下の組成であっ
た。 2PHO 99.1重量% MPHO 0.22重量% MEHO 0.001重量%以下 2−イソプロピル−1−ヘプタノール 0.23 5−メチル−2−プロピル−1−ヘプタノール 0.22 4,4−ジメチル−2−プロピル−1−ペンタノール 0.23 この混合アルコールは、n−バレルアルデヒドと2−メ
チルブチルアルデヒドとの縮合生成物の骨格を持つアル
コールが0.22重量%、n−バレルアルデヒドと3−
メチルブチルアルデヒドとの縮合生成物の骨格を持つア
ルコールが0.45重量%、n−バレルアルデヒドとピ
バルアルデヒドとの縮合生成物の骨格を持つアルコール
が0.23重量%、その他の炭素数10のアルコール
0.001重量%の混合アルコールであることが判っ
た。
【0049】上記の調製した混合アルコール163kg
を使用した以外は、実施例1の(4)に準拠してエステ
ル化し、混合フタレート(以下、D10P−2とい
う。)170.2kgを得た。次に、該D10P−2を
用いて、実施例1の(5)に準拠してシートを作成し、
該シートを用いて各種試験片を作成し、諸物性を測定し
た。その結果を表−1に示す。
【表1】
【表2】
【0050】実施例6 2リットルガラス四つ口フラスコに、原料としてアジピ
ン酸438.3g及び実施例1に準拠して得た混合アル
コール(1)1138.3gを窒素雰囲気下仕込んだ。
この溶液を攪拌しながら加熱し反応液温度が173℃に
なったところで触媒であるテトライソプロポキシチタン
1.8gを加えたのち、さらに220℃まで昇温した。
生成水は反応器に取り付けた油水分離器を用いて系外に
除去し、未反応アルコールは系内に戻した。反応液温度
が220℃に到達してから1時間毎にサンプリングを実
施し、酸価が0.1以下になったところ(約3.5時間
後)で加熱を停止し、通常の中和、水洗、減圧蒸留(9
0℃/50mmHg〜210.5℃/1.5mmHgの
留分をカット)及び後処理操作を行ったのち、目的物で
ある混合アジペート(以下、DXAという)1130.
9gを得た。この時の酸価は0.023、残アルコール
分は100ppm以下、水分0.03重量%であった。
【0051】次に、上記のDXAを評価するために、平
均重合度1030のポリ塩化ビニル(チッソ(株);S
L)100重量部に対し、DXA40重量部、カルシウ
ム−亜鉛系安定剤2重量部を配合し、これを170℃の
試験ロールにて5分間混練し、厚さ1.3mmのシート
を作成し、該シートを180℃にて4分間予熱したの
ち、2分間180kg/cm2の圧力にて加圧、3分間
180kg/cm2の圧力にて冷却し、厚さ1mmのシ
ートを作成した。該シートを用いて各種試験片を作成
し、比重、加熱重量変化率、耐油性試験重量変化率、柔
軟温度、硬さの測定を行った。測定結果を表−2に示
す。
【0052】比較例12 比較例6に準拠して得た混合アルコール(9)113
8.3gを使用した以外は、実施例6に準拠してエステ
ル化を行い、1132.8gのジ−2−プロピルヘプチ
ルアジペート(以下、DPHAという)を得た。該DP
HAを用いて実施例6に準拠してシートにし、該シート
を用いて各種試験片を作成し、諸物性を測定した。その
結果を表−2に示す。
【0053】比較例13 市販のジ−2−エチルヘキシルアジペート(チッソ
(株)製;DOA)を使用して、実施例6に準拠してシ
ートにし、該シートを用いて各種試験片を作成し、諸物
性を測定した。その結果を表−2に示す。
【0054】実施例7 2リットルガラス四つ口フラスコに、原料として試薬の
無水トリメリット酸(和光純薬工業(株)製)384.
3g及び実施例1に準拠して得た混合アルコール(1)
1138.8gを窒素雰囲気下仕込み、この溶液を攪拌
しながら加熱し反応液温度が173℃になったところで
触媒であるテトライソプロポキシチタン1.8gを加え
たのち、さらに220℃まで昇温した。生成水は反応器
に取り付けた油水分離器を用いて系外に除去し、未反応
アルコールは系内に戻した。反応液温度が220℃に到
達してから1時間毎にサンプリングを実施し、酸価が
0.1以下になったところ(約2.5時間後)で加熱を
停止し、通常の中和、水洗、減圧蒸留(80℃/20m
mHg〜220℃/0.5mmHgの留分をカット)及
び後処理操作を行ったのち、目的物である混合トリメリ
テート(以下、TXTMという)1166.8gを得
た。この時の酸価は0.023、残アルコール分は15
0ppm、水分0.02重量%であった。
【0055】次に、該TXTMを評価するために、平均
重合度1030のポリ塩化ビニル(チッソ(株);S
L)100重量部に対し、TXTM50重量部、三塩基
性硫酸鉛4重量部、ステアリン酸鉛1重量部を配合し、
これを170℃の試験ロールにて5分間混練し、厚さ
1.3mmのシートを作成し、これを180℃にて4分
間予熱したのち、2分間180kg/cm2の圧力にて
加圧、3分間180kg/cm2の圧力にて冷却し、厚
さ1mmのシートを作成した。該シートを用いて各種試
験片を作成し、比重、加熱重量変化率、耐油性試験重量
変化率、柔軟温度、硬さの測定を行った。測定結果を表
−3に示す。
【0056】比較例14 比較例6に準拠して得た混合アルコール(9)113
8.9gを使用した以外は、実施例6に準拠してエステ
ル化を行い、1165.7gのトリ−2−プロピルヘプ
チルトリメリテート(以下、TPHTMという。)を得
た。該TPHTMを用いて実施例6に準拠してシートに
し、該シートを用いて各種試験片を作成し、諸物性を測
定した。その結果を表−3に示す。
【0057】比較例15 市販のトリ−2−エチルヘキシルトリメリテート(チッ
ソ(株)製;TOTM)を使用して、実施例6に準拠し
てシートにし、該シートを用いて各種試験片を作成し、
諸物性を測定した。その結果を表−3に示す。
【表3】
【0058】実施例8 2リットルガラス四つ口フラスコに、原料として試薬の
セバシン酸(和光純薬工業(株)製)505.7g及び
実施例1に準拠して得た含む混合アルコール(1)94
9.2gを窒素雰囲気下仕込み、この溶液を攪拌しなが
ら加熱し反応液温度が173℃になったところで触媒で
あるテトライソプロポキシチタン1.8gを加えたの
ち、さらに220℃まで昇温した。生成水は反応器に取
り付けた油水分離器を用いて系外に除去し、未反応アル
コールは系内に戻した。反応液温度が220℃に到達し
てから1時間毎にサンプリングを実施し、酸価が0.1
以下になったところ(約2.5時間後)で加熱を停止
し、通常の中和、水洗、減圧蒸留(90℃/20mmH
g〜200℃/0.5mmHgの留分をカット)及び後
処理操作を行ったのち、目的物である混合セバケート
(以下、DXSという)1128.3gを得た。この時
の酸価は0.031、残アルコール分は100ppm以
下、水分0.03重量%であった。
【0059】次に、該DSXを評価するために、平均重
合度1030のポリ塩化ビニル(チッソ(株);SL)
100重量部に対し、DXS50重量部、カルシウム−
亜鉛系安定剤2重量部を配合し、これを170℃の試験
ロールにて5分間混練し、厚さ1.3mmのシートを作
成した。更に、これを180℃にて4分間予熱したの
ち、2分間180kg/cm2の圧力にて加圧、3分間
180kg/cm2の圧力にて冷却し、厚さ1mmのシ
ートを作成した。該シートを用いて各種試験片を作成
し、比重、加熱重量変化率、耐油性試験重量変化率、柔
軟温度、硬さの測定を行った。測定結果を表−4に示
す。
【0060】比較例16 比較例6に準拠して得た混合アルコール(9)949.
3gを使用した以外は、実施例6に準拠してエステル化
を行い、1122.5gのジ−2−プロピルヘプチルセ
バケート(以下、DPHSという。)を得を得た。該D
PHSを用いて、実施例6に準拠してシートにし、該シ
ートを用いて各種試験片を作成し、諸物性を測定した。
その結果を表−4に示す。
【0061】比較例17 市販の2−エチルヘキサノール(チッソ(株);OA)
841.3gを使用した以外は、実施例6に準拠してエ
ステル化を行い、1023.6gのジ−2−エチルヘキ
シルセバケート(以下、DOSという。)を得た。該D
OSを用いて実施例6に準拠して、シートにし、該シー
トから各種試験片を作成し、諸物性を測定した。その結
果を表−4に示す。
【0062】実施例9 2リットルガラス四つ口フラスコに、原料として試薬の
アゼライン酸(和光純薬工業(株)製)470.6g及
び実施例1に準拠して得た混合アルコール(1)94
9.3gを窒素雰囲気下仕込み、この溶液を攪拌しなが
ら加熱し反応液温度が173℃になったところで触媒で
あるテトライソプロポキシチタン1.8gを加えた後、
さらに220℃まで昇温した。生成水は反応器に取り付
けた油水分離器を用いて系外に除去し、未反応アルコー
ルは系内に戻した。反応液温度が220℃に到達してか
ら1時間毎にサンプリングを実施し、酸価が0.1以下
になったところ(約2.5時間後)で加熱を停止し、通
常の中和、水洗、減圧蒸留(90℃/20mmHg〜2
00℃/0.5mmHgの留分をカット)及び後処理操
作を行ったのち、目的物である混合アゼレート(以下、
DXZという)1079.0gを得た。この時の酸価は
0.038、残アルコール分は100ppm以下、水分
0.04重量%であった。
【0063】次に、該DXZを評価するために、平均重
合度1030のポリ塩化ビニル(チッソ(株);SL)
100重量部に対し、該DXZ50重量部、カルシウム
−亜鉛系安定剤3重量部を配合し、これを170℃の試
験ロールにて5分間混練し、厚さ1.3mmのシートを
作成し、更にこれを180℃にて4分間予熱したのち、
2分間180kg/cm2の圧力にて加圧、3分間18
0kg/cm2の圧力にて冷却し、厚さ1mmのシート
を作成した。該シートを用いて各種試験片を作成し、比
重、加熱重量変化率、耐油性試験重量変化率、柔軟温
度、硬さの測定を行った。測定結果を表−5に示す。
【0064】比較例18 比較例6に準拠して得た混合アルコール(9)949.
3gを使用した以外は、実施例6に準拠してエステル化
をおこない、1074.1gのジ−2−プロピルヘプチ
ルアゼレート(以下、DPHZという。)を得た。該D
PHZを用いて実施例6に準拠して、シートにし、該シ
ートを用いて各種試験片を作成し、諸物性を測定した。
その結果を表−5に示す。
【0065】比較例19 市販の2−エチルヘキサノール(チッソ(株);OA)
841.1gを使用した以外は、実施例6に準拠してエ
ステル化を行い、1004.9gのジ−2−エチルヘキ
シルアゼレート(以下、DOZという)を得た。該DO
Zを用いて実施例6に準拠してシートにし、該シートか
ら各種試験片を作成し、諸物性を測定した。その結果を
表−5に示す。
【表4】
【0066】
【発明の効果】本発明の組成を有する可塑剤用混合アル
コールを用いて得られる可塑剤は、該可塑剤を樹脂に配
合すると耐熱性(加熱老化性)、耐油性及び耐寒性(低
温柔軟性)に優れた樹脂組成物が得られる優れた可塑剤
であり、本発明の混合アルコールは上記の優れた可塑剤
を与える可塑剤用混合アルコールである。。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数10のアルコールとカルボン酸ま
    たはカルボン酸無水物とをエステル化反応させることに
    よって可塑剤を製造するにあたり、該エステル化反応に
    供するアルコールの組成として、2PHOが95〜9
    8.5重量%、MPHOが1.5〜5重量%かつMEH
    Oが0.5重量%以下であることを特徴とする可塑剤用
    混合アルコール(但し、2PHOは2−プロピル−1−
    ヘプタノールを、MPHOは4−メチル−2−プロピル
    −1−ヘキサノール、MEHOは2−メチル−2−エチ
    ル−1−ヘプタノールをそれぞれ表す。)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可塑剤用混合アルコール
    とカルボン酸またはカルボンル酸無水物とをエステル化
    反応させることによって得られる可塑剤。
  3. 【請求項3】 カルボン酸またはカルボン酸無水物が
    フタル酸、フタル酸無水物、アジピン酸、アゼライン
    酸、セバシン酸、トリメリット酸、トリメリット酸無水
    物、ピロメリット酸またはピロメリット酸無水物である
    請求項2記載の可塑剤。
JP4048106A 1992-02-04 1992-02-04 可塑剤用混合アルコール及びそれを用いた可塑剤 Pending JPH05214159A (ja)

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