JPH0521423B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0521423B2 JPH0521423B2 JP16463485A JP16463485A JPH0521423B2 JP H0521423 B2 JPH0521423 B2 JP H0521423B2 JP 16463485 A JP16463485 A JP 16463485A JP 16463485 A JP16463485 A JP 16463485A JP H0521423 B2 JPH0521423 B2 JP H0521423B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- electrode
- sponge
- measured
- paint film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
Description
〔発明の技術分野〕
本発明は塗膜測定プローブに係り、特に金属表
面に防錆や美観仕上げ等の目的で塗付された塗装
膜の劣化を電気化学的に検出し評価するに好適な
塗膜測定プローブに関する。 〔発明の技術的背景〕 一般に、金属表面の塗膜劣化の検出や評価を行
なう場合、第3図の概念図に示す如き構成を用い
た電気化学的評価方式が実施されている。同図に
示す如く、評価に当つては素地金属1上に塗装し
た評価すべき塗装膜2の上に導電性ゲル3を介し
てAl箔等の測定用電極4を接触させる。次に、
素地金属1と測定用電極4間に電流計5を介して
交流電源6を用いて交流電圧を印加する。このと
きに印加された電圧を素地金属1と測定用電極4
の間に接続された電圧計7により読取る。 一般に、塗装膜2は塗装直後の正常な状態では
電気抵抗が非常に大きく、108Ω−cmあるいはそ
れ以上の直流抵抗を有する。塗装膜2の電気的等
価回路は、塗装膜2が正常な場合には、第4図の
等価回路図に示すような抵抗Rfと容量Cfとの並
列回路で表わされる。これに対して、塗装膜2が
劣化してくると、この抵抗Rfが減少してくると
ともに、第4図に示されるような単純な等価回路
から複数の時定数を持つような複雑なインピーダ
ンスを示すようになつてくる。しかしながら、劣
化の初期段階では、抵抗Rfと容量Cfとの並列回
路として扱うことが可能である。 塗装膜2のインピーダンスZ(jω)は、第3図
の構成を通じて即手される電圧、電流に基いて、
(1)式から求めることができる。 Z(jω)=e(jω)/i(jω) ……(1) ただし、ωは角周波数。e(jω)は電圧、 i(jω)は電流である。また、もう一つの劣化の
指標であるtanδは(2)式から求めることができる。 tanδ=|Zm|/|Ze| ……(2) ここで、Zmはインピーダンスの虚数部、Zeはイ
ンピーダンスの実数部である。ちなみに、実数部
とはインピーダンスが純抵抗で得られるときの位
相成分である。塗装膜が劣化してくると、第4図
の抵抗Rfが減少し、同じ交流電流e(jω)を印加
した場合にはi(jω)が増加し、インピーダンス
(jω)が減少する。同様にして、抵抗Rfが減少し
てくると、|Ze|が減少し tanδが増加する。このようにして塗装膜2のイン
ピーダンスあるいはtanδを測定することで、塗装
膜の劣化を検出することができる。 塗装膜2の劣化前後にインピーダンスの変化を
第5図ならびに第6図の特性図に示す。ちなみ
に、第5図はインピーダンスの絶縁値を周波数
(対数)に対してプロツトしたものであり、一般
にボード線図と言われている。劣化していない塗
装膜のインピーダンス曲線aに対して塗装膜が劣
化してくるとインピーダンスは曲線bのように周
波数の低い側での現象が顕著となる。したがつ
て、インピーダンスの絶対値のみから劣化を検出
する場合には、周波数の低い方で測定する方が有
効である。一方、第6図はインピーダンスを実数
部と虚数部とで表示したもので、一般にはナイキ
スト線図と言われる形に複素表示したものであ
る。塗装膜2が劣化してくるとインピーダンス奇
跡dは正常な場合(曲線c)と比べて半円が小さ
くなるとともに円が変形してくる。この形から塗
装膜の劣化の程度を推定することができる。 〔背景技術の問題点〕 上述した如く、第3図の概念図に示す如く構成
を通じて、塗装膜2のインピーダンスを測定した
結果から塗装膜2の劣化を検出することができ
る。ところが、このような方式において正確な測
定を行なうためには、アルミニウム箔等の測定用
電極4を塗装膜2に密着させる必要がある。この
ため、従来から導電性ゲル3を被測定面に塗布し
て、測定誤差を少なくするべく対策が考えられて
きた。しかしながら、塗装膜2上の被測定面が天
井面や凹面部分に対応するような場合には、第7
図a,bに示すように、導電性ゲル3内に気泡M
を生じやすく、生じた気泡Mの除去も極めて困難
であるというような状況になりやすい。この場
合、塗装膜2上の被測定面全面に導電性ゲル3が
介在していない状態となり、測定用電極4と塗装
膜2の間の測定面積が一定とならない。このため
に、インピーダンスの測定結果に誤差を生じ、塗
装膜2の本来のインピーダンスが測定できなくな
り、塗装膜2の劣化を正確に検出することが不可
能となる。 そこで、発明者らは第8図aに示すような塗装
膜2に対向する面に凸面状に配されるスポンジ状
電極11とスポンジ状電極11に含浸すべき導電
性ゲル3を収容する容器とを備えた。塗膜測定プ
ローブ(特願昭第59−229822号)を提案した。こ
のプローブの一例は同図aに示す如く、プローブ
本体8の内部にはベロー9を取り付けた多孔板1
0が配されており、先端には外面(被測定面側)
を凸面状にしたスポンジ状電極11が取り付けれ
ている。導電性ゲル3はスポンジ状電極11と多
孔板10およびベロー9から成るゲル槽内に充填
されスポンジ状電極11の全体に浸み込んでい
る。プローブ本体8の先端には塗膜インピーダン
スの測定時にプローブ本体8を塗装膜に固定する
ための磁石15が取り付けれている。 このように構成された塗膜測定プローブを塗装
膜2上の被測定面に当てると、プローブ本体8の
先端部のスポンジ状電極11は凸面状となつてい
るめに被測定面側に必ず中央部より接触して行
き、塗装膜2のスポンジ状電極11との間に気泡
が発生しても、これは外周に押し出されていく。
このため、気泡を生じることなく、最終的にスポ
ンジ状電極11は塗装膜2の被測定面に全面密着
して、導電性ゲル3は被測定塗装膜全面に付着す
る。 しかしながら、上記の如き塗膜測定プローブを
使用するに際し、単にスポンジ状電極11を被測
定面に押し当てて磁石15により固定しただけで
は、まれに、導電性ゲル3が被測定面全面に付着
しないで無付着部を生じる場合がある。第8図b
は同図aのプローブを被測定面に当ててはがした
場合の、導電性ゲル3の付着状態に示した図で、
無付着部Nは特にスポンジ状電極の外周近傍に生
じ易い。これは、スポンジ状電極11が凸面状と
なつているために、電極中央部は被測定面に強く
押し付けられるが、外周部の押しつけ力は弱くな
るためである。 このように被測定面の一部に無付着部Nが生じ
た場合には、前述した気泡発生の場合と同様に、
インピーダンスの測定結果に誤差を生じ塗装膜の
劣化を正確に検出することが出来なくなる。 そこで、無付着部Nを生じさせないようにする
ために、上記プローブを被測定面に押し付ける際
には、手でプローブを左右に回転させながら行う
ようにして気泡を強制的に外周へ押し出すように
している。しかしながら、不用意に回転させると
プローブ本体8が傾いたりした時にその先端、特
に吸着力の働く磁石15が塗装膜面に接触して塗
装膜2を傷つけることがあるため十分注意して行
われなければならないという不便さがあつた。 〔発明の目的〕 本発明は、上記不便を解決すべくなされたもの
で、塗装膜に対向して凸面状に配されるスポンジ
状電極を、塗装膜の被測定面に導電性ゲルの無付
着部を生じさせずに簡単に密着させることができ
る塗膜測定プローブを提供することを目的とす
る。 〔発明の概要〕 上記目的を達成するため、本発明は塗装膜に対
向して凸面状に配されるスポンジ状電極と、スポ
ンジ状電極に含浸すべき導電性ゲルを収容する容
器とを備えた塗膜測定プローブにいて、前記スポ
ンジ状電極を前記塗装膜に対し回転自在かつ進退
自在に支持するガイド部材を設けたものである。 〔発明の実施例〕 以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説
明する。 第1図は本発明の一実施例に係る塗膜測定プロ
ーブの概略構成図で、同図aは断面図、同図bは
底面図をそれぞれ示すものである。一方、第2図
は第1図に示した塗膜測定プローブを使用して塗
装膜の凹面状部分の塗膜インピーダンスを測定し
ている状態を示した説明図である。 さて、第1図に示す如く、プローブ本体8の内
部にはベロー9と取り付けた多孔板10が配され
ており、先端には外面(被測定面形)を凸面状に
したスポンジ状電極11が取り付けられている。
更に、プローブ本体8のベロー9の上部には空気
抜き孔12が配され、側面には導電性ゲル3を注
入するためのゲル注入口13が設けられている。
導電性ゲル3は注入口13よりスポンジ状電極1
1と多孔板10およびベロー9から成るゲル槽内
に注入される。導電性ゲル3にはリード線として
被覆銅線14が接続されている。ちなみに、導電
性ゲル3としては3%食塩水に3%の増粘剤(カ
ルボキシルメチルセルローズ)を加えたもの等が
使用可能である。 以上は前回提案した第8図の塗膜測定プローブ
との同様の構成であるが、本実施例のプローブで
は更に、先端に塗膜インピーダンスの測定時にプ
ローブ本体8を塗装膜に固定するための磁石15
が取り付けられたガイドリング16が、プローブ
本体8の先端部の外周面に周方向へ回転自在かつ
軸方向へ進退自在となるようにネジ機構17を介
して取り付けられている。 かかる構成において、次にその作用を第2図の
説明図に従つて説明する。第1図に示すように構
成された塗膜測定プローブを塗装膜2上に被測定
面に当てる際、まず第2図aに示すようにプロー
ブ本体8の先端部のスポンジ状電極11をガイド
リング16の先端面より後退させ状態で、ガイド
リング16の先端を被測定塗装膜に当てる。これ
によりガイドリング16は磁石15と素地金属1
との間の磁気的吸着力により被測定面上に固定さ
れる。次に、プローブ本体8を手で回転させなが
らネジ機構17を介して被測定面へ向つてねじ込
んで行くと、プローブ本体8の先端部のスポンジ
状電極11は回転しながら被測定面に対し垂直に
徐々に接近して行く。スポンジ状電極11は凸面
状となつているために被測定面側に必ず中央部よ
り接触して行き、塗装膜2とスポンジ状電極11
との間に気泡が発生してもこれは外周に押し出さ
れて行く。しかも、スポンジ状電極11は回転し
ながら被測定面に密着して行くので、単に被測定
面に押し付けられるだけの場合に比べ気泡をより
強力に外周へ押し出すことができる。このため、
気泡を生じることなく、最終的にスポンジ状電極
11は塗装膜2の被測定面に全面密着して、スポ
ンジ状電極11に浸み込んだ導電性ゲル3は被測
定面全面に付着した局部的な無付着部が生じるこ
とは全くなくなる。この間、プローブ本体8はガ
イドリング16により被測定面に対し垂直に支持
されているので従来のように塗装膜2に接触して
傷付けることは全くない。尚、スポンジ状電極1
1を被測定面に押しつけたりはがしたりする時に
生じるゲル槽内の圧力の変化は、ベロー9の伸縮
により緩衝される。測定時のプローブ本体8の固
定は磁石15により行なうので、斜面、垂直面、
天井面のいずれも確実に固定することができ、簡
単でかつ確実な塗装膜インピーダンスの測定が可
能となる。 さて、本実施例の塗装膜測定プローブを第2図
bのように使用してエポキシ系厚膜塗料の塗装膜
インピーダンスを測定した結果を表1に示す。表
1からも明らかな如く、測定結果はアルミ箔電極
を使用した場合とほぼ一致しており、本実施例の
塗膜測定プローブは塗膜インピーダンス測定に当
つて有効に作用する。
面に防錆や美観仕上げ等の目的で塗付された塗装
膜の劣化を電気化学的に検出し評価するに好適な
塗膜測定プローブに関する。 〔発明の技術的背景〕 一般に、金属表面の塗膜劣化の検出や評価を行
なう場合、第3図の概念図に示す如き構成を用い
た電気化学的評価方式が実施されている。同図に
示す如く、評価に当つては素地金属1上に塗装し
た評価すべき塗装膜2の上に導電性ゲル3を介し
てAl箔等の測定用電極4を接触させる。次に、
素地金属1と測定用電極4間に電流計5を介して
交流電源6を用いて交流電圧を印加する。このと
きに印加された電圧を素地金属1と測定用電極4
の間に接続された電圧計7により読取る。 一般に、塗装膜2は塗装直後の正常な状態では
電気抵抗が非常に大きく、108Ω−cmあるいはそ
れ以上の直流抵抗を有する。塗装膜2の電気的等
価回路は、塗装膜2が正常な場合には、第4図の
等価回路図に示すような抵抗Rfと容量Cfとの並
列回路で表わされる。これに対して、塗装膜2が
劣化してくると、この抵抗Rfが減少してくると
ともに、第4図に示されるような単純な等価回路
から複数の時定数を持つような複雑なインピーダ
ンスを示すようになつてくる。しかしながら、劣
化の初期段階では、抵抗Rfと容量Cfとの並列回
路として扱うことが可能である。 塗装膜2のインピーダンスZ(jω)は、第3図
の構成を通じて即手される電圧、電流に基いて、
(1)式から求めることができる。 Z(jω)=e(jω)/i(jω) ……(1) ただし、ωは角周波数。e(jω)は電圧、 i(jω)は電流である。また、もう一つの劣化の
指標であるtanδは(2)式から求めることができる。 tanδ=|Zm|/|Ze| ……(2) ここで、Zmはインピーダンスの虚数部、Zeはイ
ンピーダンスの実数部である。ちなみに、実数部
とはインピーダンスが純抵抗で得られるときの位
相成分である。塗装膜が劣化してくると、第4図
の抵抗Rfが減少し、同じ交流電流e(jω)を印加
した場合にはi(jω)が増加し、インピーダンス
(jω)が減少する。同様にして、抵抗Rfが減少し
てくると、|Ze|が減少し tanδが増加する。このようにして塗装膜2のイン
ピーダンスあるいはtanδを測定することで、塗装
膜の劣化を検出することができる。 塗装膜2の劣化前後にインピーダンスの変化を
第5図ならびに第6図の特性図に示す。ちなみ
に、第5図はインピーダンスの絶縁値を周波数
(対数)に対してプロツトしたものであり、一般
にボード線図と言われている。劣化していない塗
装膜のインピーダンス曲線aに対して塗装膜が劣
化してくるとインピーダンスは曲線bのように周
波数の低い側での現象が顕著となる。したがつ
て、インピーダンスの絶対値のみから劣化を検出
する場合には、周波数の低い方で測定する方が有
効である。一方、第6図はインピーダンスを実数
部と虚数部とで表示したもので、一般にはナイキ
スト線図と言われる形に複素表示したものであ
る。塗装膜2が劣化してくるとインピーダンス奇
跡dは正常な場合(曲線c)と比べて半円が小さ
くなるとともに円が変形してくる。この形から塗
装膜の劣化の程度を推定することができる。 〔背景技術の問題点〕 上述した如く、第3図の概念図に示す如く構成
を通じて、塗装膜2のインピーダンスを測定した
結果から塗装膜2の劣化を検出することができ
る。ところが、このような方式において正確な測
定を行なうためには、アルミニウム箔等の測定用
電極4を塗装膜2に密着させる必要がある。この
ため、従来から導電性ゲル3を被測定面に塗布し
て、測定誤差を少なくするべく対策が考えられて
きた。しかしながら、塗装膜2上の被測定面が天
井面や凹面部分に対応するような場合には、第7
図a,bに示すように、導電性ゲル3内に気泡M
を生じやすく、生じた気泡Mの除去も極めて困難
であるというような状況になりやすい。この場
合、塗装膜2上の被測定面全面に導電性ゲル3が
介在していない状態となり、測定用電極4と塗装
膜2の間の測定面積が一定とならない。このため
に、インピーダンスの測定結果に誤差を生じ、塗
装膜2の本来のインピーダンスが測定できなくな
り、塗装膜2の劣化を正確に検出することが不可
能となる。 そこで、発明者らは第8図aに示すような塗装
膜2に対向する面に凸面状に配されるスポンジ状
電極11とスポンジ状電極11に含浸すべき導電
性ゲル3を収容する容器とを備えた。塗膜測定プ
ローブ(特願昭第59−229822号)を提案した。こ
のプローブの一例は同図aに示す如く、プローブ
本体8の内部にはベロー9を取り付けた多孔板1
0が配されており、先端には外面(被測定面側)
を凸面状にしたスポンジ状電極11が取り付けれ
ている。導電性ゲル3はスポンジ状電極11と多
孔板10およびベロー9から成るゲル槽内に充填
されスポンジ状電極11の全体に浸み込んでい
る。プローブ本体8の先端には塗膜インピーダン
スの測定時にプローブ本体8を塗装膜に固定する
ための磁石15が取り付けれている。 このように構成された塗膜測定プローブを塗装
膜2上の被測定面に当てると、プローブ本体8の
先端部のスポンジ状電極11は凸面状となつてい
るめに被測定面側に必ず中央部より接触して行
き、塗装膜2のスポンジ状電極11との間に気泡
が発生しても、これは外周に押し出されていく。
このため、気泡を生じることなく、最終的にスポ
ンジ状電極11は塗装膜2の被測定面に全面密着
して、導電性ゲル3は被測定塗装膜全面に付着す
る。 しかしながら、上記の如き塗膜測定プローブを
使用するに際し、単にスポンジ状電極11を被測
定面に押し当てて磁石15により固定しただけで
は、まれに、導電性ゲル3が被測定面全面に付着
しないで無付着部を生じる場合がある。第8図b
は同図aのプローブを被測定面に当ててはがした
場合の、導電性ゲル3の付着状態に示した図で、
無付着部Nは特にスポンジ状電極の外周近傍に生
じ易い。これは、スポンジ状電極11が凸面状と
なつているために、電極中央部は被測定面に強く
押し付けられるが、外周部の押しつけ力は弱くな
るためである。 このように被測定面の一部に無付着部Nが生じ
た場合には、前述した気泡発生の場合と同様に、
インピーダンスの測定結果に誤差を生じ塗装膜の
劣化を正確に検出することが出来なくなる。 そこで、無付着部Nを生じさせないようにする
ために、上記プローブを被測定面に押し付ける際
には、手でプローブを左右に回転させながら行う
ようにして気泡を強制的に外周へ押し出すように
している。しかしながら、不用意に回転させると
プローブ本体8が傾いたりした時にその先端、特
に吸着力の働く磁石15が塗装膜面に接触して塗
装膜2を傷つけることがあるため十分注意して行
われなければならないという不便さがあつた。 〔発明の目的〕 本発明は、上記不便を解決すべくなされたもの
で、塗装膜に対向して凸面状に配されるスポンジ
状電極を、塗装膜の被測定面に導電性ゲルの無付
着部を生じさせずに簡単に密着させることができ
る塗膜測定プローブを提供することを目的とす
る。 〔発明の概要〕 上記目的を達成するため、本発明は塗装膜に対
向して凸面状に配されるスポンジ状電極と、スポ
ンジ状電極に含浸すべき導電性ゲルを収容する容
器とを備えた塗膜測定プローブにいて、前記スポ
ンジ状電極を前記塗装膜に対し回転自在かつ進退
自在に支持するガイド部材を設けたものである。 〔発明の実施例〕 以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説
明する。 第1図は本発明の一実施例に係る塗膜測定プロ
ーブの概略構成図で、同図aは断面図、同図bは
底面図をそれぞれ示すものである。一方、第2図
は第1図に示した塗膜測定プローブを使用して塗
装膜の凹面状部分の塗膜インピーダンスを測定し
ている状態を示した説明図である。 さて、第1図に示す如く、プローブ本体8の内
部にはベロー9と取り付けた多孔板10が配され
ており、先端には外面(被測定面形)を凸面状に
したスポンジ状電極11が取り付けられている。
更に、プローブ本体8のベロー9の上部には空気
抜き孔12が配され、側面には導電性ゲル3を注
入するためのゲル注入口13が設けられている。
導電性ゲル3は注入口13よりスポンジ状電極1
1と多孔板10およびベロー9から成るゲル槽内
に注入される。導電性ゲル3にはリード線として
被覆銅線14が接続されている。ちなみに、導電
性ゲル3としては3%食塩水に3%の増粘剤(カ
ルボキシルメチルセルローズ)を加えたもの等が
使用可能である。 以上は前回提案した第8図の塗膜測定プローブ
との同様の構成であるが、本実施例のプローブで
は更に、先端に塗膜インピーダンスの測定時にプ
ローブ本体8を塗装膜に固定するための磁石15
が取り付けられたガイドリング16が、プローブ
本体8の先端部の外周面に周方向へ回転自在かつ
軸方向へ進退自在となるようにネジ機構17を介
して取り付けられている。 かかる構成において、次にその作用を第2図の
説明図に従つて説明する。第1図に示すように構
成された塗膜測定プローブを塗装膜2上に被測定
面に当てる際、まず第2図aに示すようにプロー
ブ本体8の先端部のスポンジ状電極11をガイド
リング16の先端面より後退させ状態で、ガイド
リング16の先端を被測定塗装膜に当てる。これ
によりガイドリング16は磁石15と素地金属1
との間の磁気的吸着力により被測定面上に固定さ
れる。次に、プローブ本体8を手で回転させなが
らネジ機構17を介して被測定面へ向つてねじ込
んで行くと、プローブ本体8の先端部のスポンジ
状電極11は回転しながら被測定面に対し垂直に
徐々に接近して行く。スポンジ状電極11は凸面
状となつているために被測定面側に必ず中央部よ
り接触して行き、塗装膜2とスポンジ状電極11
との間に気泡が発生してもこれは外周に押し出さ
れて行く。しかも、スポンジ状電極11は回転し
ながら被測定面に密着して行くので、単に被測定
面に押し付けられるだけの場合に比べ気泡をより
強力に外周へ押し出すことができる。このため、
気泡を生じることなく、最終的にスポンジ状電極
11は塗装膜2の被測定面に全面密着して、スポ
ンジ状電極11に浸み込んだ導電性ゲル3は被測
定面全面に付着した局部的な無付着部が生じるこ
とは全くなくなる。この間、プローブ本体8はガ
イドリング16により被測定面に対し垂直に支持
されているので従来のように塗装膜2に接触して
傷付けることは全くない。尚、スポンジ状電極1
1を被測定面に押しつけたりはがしたりする時に
生じるゲル槽内の圧力の変化は、ベロー9の伸縮
により緩衝される。測定時のプローブ本体8の固
定は磁石15により行なうので、斜面、垂直面、
天井面のいずれも確実に固定することができ、簡
単でかつ確実な塗装膜インピーダンスの測定が可
能となる。 さて、本実施例の塗装膜測定プローブを第2図
bのように使用してエポキシ系厚膜塗料の塗装膜
インピーダンスを測定した結果を表1に示す。表
1からも明らかな如く、測定結果はアルミ箔電極
を使用した場合とほぼ一致しており、本実施例の
塗膜測定プローブは塗膜インピーダンス測定に当
つて有効に作用する。
以上説明したように、本発明によればスポンジ
状電極を塗装膜に対し進退自在かつ回転自在に支
持するガイド部材を設けた結果、このガイド部材
に沿つてスポンジ状電極を回転させながら前記塗
装膜の被測定面に押し付けることができるので、
この被測定面に対し前記スポンジ状電極を導電性
ゲルの無付着部を生じさせずにかつ塗装面を傷つ
けることなく簡単に密着させることができ、塗装
膜劣化の検出を正確に行えるという効果が得られ
る。
状電極を塗装膜に対し進退自在かつ回転自在に支
持するガイド部材を設けた結果、このガイド部材
に沿つてスポンジ状電極を回転させながら前記塗
装膜の被測定面に押し付けることができるので、
この被測定面に対し前記スポンジ状電極を導電性
ゲルの無付着部を生じさせずにかつ塗装面を傷つ
けることなく簡単に密着させることができ、塗装
膜劣化の検出を正確に行えるという効果が得られ
る。
第1図a,bは本発明の一実施例に係る塗膜測
定プローブの断面図および底面図、第2図a,b
は第1図に示した塗膜測定プローブを用いて塗装
膜劣化を電気化学的に評価する状態を示す断面
図、第3図は塗装膜劣化を電気化学的に評価する
周知の方式を示す概念図、第4図は塗装膜の電気
的な等価回路図、第5図は塗装膜の劣化によるイ
ンピーダンスの周波数依存性の変化を示す特性
図、第6図は第5図を複素平面上で表わした特性
図、第7図a.bはAl箔電極を用いた場合の問題点
を示す断面図、第8図a,bは発明者らが以前提
示した塗膜測定プローブの断面図及びこの塗膜測
定プローブを用いた場合の問題点を示す導電性ゲ
ルの塗膜面への付着状況を示す図である。 1……素地金属、2……塗装膜、3……導電性
ゲル、8……プローブ本体、9……ベロー、10
……多孔板、11……スポンジ状電極、14……
リード線、15……磁石、16……ガイドリン
グ、17……ネジ機構。
定プローブの断面図および底面図、第2図a,b
は第1図に示した塗膜測定プローブを用いて塗装
膜劣化を電気化学的に評価する状態を示す断面
図、第3図は塗装膜劣化を電気化学的に評価する
周知の方式を示す概念図、第4図は塗装膜の電気
的な等価回路図、第5図は塗装膜の劣化によるイ
ンピーダンスの周波数依存性の変化を示す特性
図、第6図は第5図を複素平面上で表わした特性
図、第7図a.bはAl箔電極を用いた場合の問題点
を示す断面図、第8図a,bは発明者らが以前提
示した塗膜測定プローブの断面図及びこの塗膜測
定プローブを用いた場合の問題点を示す導電性ゲ
ルの塗膜面への付着状況を示す図である。 1……素地金属、2……塗装膜、3……導電性
ゲル、8……プローブ本体、9……ベロー、10
……多孔板、11……スポンジ状電極、14……
リード線、15……磁石、16……ガイドリン
グ、17……ネジ機構。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塗膜に対向する面に配されるスポンジ状電極
と、このスポンジ状電極に含浸すべき導電性ゲル
を収容する容器とを備えた塗膜測定プローブにお
いて、 前記スポンジ状電極を前記塗膜に対し回転自在
かつ進退自在に支持するガイド部材を設けたこと
を特徴とする塗膜測定プローブ。 2 前記ガイド部材が前記スポンジ状電極の外周
に周方向へ回転自在かつ前記塗膜方向へ進退自在
に取り付けられたリング状部材であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の塗膜測定プロ
ーブ。 3 前記ガイド部材が前記塗膜の被測定面に固定
されるための吸着具を備えていることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載の塗膜測定プロー
ブ。 4 前記スポンジ状電極の前記塗膜に対向する面
が凸面状であることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の塗膜測定プローブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16463485A JPS6224138A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 塗膜測定プロ−ブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16463485A JPS6224138A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 塗膜測定プロ−ブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6224138A JPS6224138A (ja) | 1987-02-02 |
| JPH0521423B2 true JPH0521423B2 (ja) | 1993-03-24 |
Family
ID=15796926
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16463485A Granted JPS6224138A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 塗膜測定プロ−ブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6224138A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8523553D0 (en) * | 1985-09-24 | 1985-10-30 | Colebrand Ltd | Corrosion detection |
| JPH02157642A (ja) * | 1988-12-12 | 1990-06-18 | Hideaki Takahashi | 金属材料の劣化度評価のための電気化学計測用ジェル電極 |
| JP6780069B1 (ja) * | 2019-07-04 | 2020-11-04 | 西日本電信電話株式会社 | 接触型腐食センサ |
-
1985
- 1985-07-25 JP JP16463485A patent/JPS6224138A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6224138A (ja) | 1987-02-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1596212A1 (en) | Work function controlled probe for measuring properties of a semiconductor wafer and method of use thereof | |
| JPH0432982B2 (ja) | ||
| CN101866654B (zh) | 压电致动器的处理设备和压电致动器的处理方法 | |
| US5746905A (en) | Coating evaluation system | |
| JPH0521423B2 (ja) | ||
| JPS6131948A (ja) | 塗膜インピ−ダンス測定装置 | |
| JP2020003293A (ja) | 電気的接続部の劣化度合診断装置、及び、劣化度合診断方法 | |
| JP2003315402A (ja) | コイル劣化診断方法およびこの診断方法に適用するコイル劣化診断装置 | |
| AU2006260145A1 (en) | Method for detecting water leakage of coil and water leakage detector applicable to this method | |
| JP2010230557A (ja) | 被膜付電線の絶縁破壊試験装置及び絶縁破壊試験方法 | |
| US6752916B1 (en) | Electrochemical planarization end point detection | |
| JP4804170B2 (ja) | 塗膜下金属腐食診断装置の測定セル | |
| JPS60200153A (ja) | 金属腐食測定装置 | |
| JPH08220076A (ja) | Aeセンサ装置 | |
| JPH02285250A (ja) | 塗膜測定用プローブ | |
| JPH04335150A (ja) | 塗膜劣化測定用プローブ | |
| JPH0648405Y2 (ja) | 表面低抗測定用探触子 | |
| JPH06102218A (ja) | 塗膜劣化測定方法 | |
| JP2670371B2 (ja) | 塗膜測定用プローブ | |
| CN115791591A (zh) | 一种飞机涂层腐蚀监测电极加工方法 | |
| GB1577724A (en) | Humidity sensors | |
| JPH0792119A (ja) | 塗膜劣化測定用プローブ | |
| JPH06258265A (ja) | 塗膜劣化測定用プローブ | |
| CN207440176U (zh) | 一种磁芯表面电阻测量装置 | |
| JP2006038760A (ja) | 表面抵抗率計測用プローブ及び表面抵抗率の計測方法 |