JPH05214267A - 水性塗料の濃縮方法 - Google Patents

水性塗料の濃縮方法

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JPH05214267A
JPH05214267A JP4021522A JP2152292A JPH05214267A JP H05214267 A JPH05214267 A JP H05214267A JP 4021522 A JP4021522 A JP 4021522A JP 2152292 A JP2152292 A JP 2152292A JP H05214267 A JPH05214267 A JP H05214267A
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JP
Japan
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water
paint
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organic solvent
based paint
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Withdrawn
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JP4021522A
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English (en)
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Kazuo Uenoyama
一夫 上野山
Takayuki Shibata
隆之 芝田
Nobuhiro Sudo
展弘 須藤
Masahiro Nagasaki
正博 長崎
Tetsuo Kajino
哲郎 楫野
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Priority to DE69313314T priority patent/DE69313314T3/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料分離が発生することなく塗料希釈水を濃
縮して水性塗料を回収できるようにする。 【構成】 水性塗料を水中に捕集させて得られる塗料希
釈水を濾過し、水を除去することによって濃縮する。こ
の際に、水性塗料に配合されており水と共に濾過される
成分、例えば有機溶剤を塗料希釈水に添加して補充しつ
つ濾過をおこなう。このことにより、濃縮して回収した
水性塗料中の有機溶剤などの成分の含有量を元の水性塗
料の含有量と同等に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装ブース内の洗浄水
中から水性塗料を回収して再使用する際におこなわれる
水性塗料の濃縮方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗装ブース内において水性塗料をスプレ
ー塗装するにあたって、被塗装物に塗着しない塗料のダ
ストが多く発生するが、この塗料ダストは塗装ブース内
の洗浄水に溶解乃至分散させて捕集される。このように
洗浄水に捕集される塗料ダストは多量であるために、こ
れをそのまま廃棄すると塗料の損失になると共に、また
環境汚染の問題にもつながる。
【0003】そこで、従来から洗浄水に捕集された塗料
を回収して再使用することが検討されており、例えば特
開昭49−51324号公報に開示されるような回収方
法が提案されている。すなわちこのものは、水性塗料の
噴霧ダストを塗装ブース内の水に捕集することによって
得られる塗料希釈水を逆浸透濾過膜や限外濾過膜などに
通し、水を濾過して濃縮することによって水性塗料の不
揮発分濃度を元の水性塗料と同程度に戻すようにしたも
のであり、このように塗料希釈水を濃縮することによっ
て水性塗料を再生使用できるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水性塗料に
は、塗膜形成用の水溶性樹脂を水に分散させるための水
溶性の有機溶剤が配合されており、塗料希釈水を濃縮す
るために水を濾過するとこの有機溶剤も水と共に濾過さ
れ、回収された水性塗料では水溶性樹脂に対する有機溶
剤の配合比が小さくなっている。
【0005】例えば、次の(組成1)の配合で調製され
る水性塗料にあって、顔料と樹脂分からなる不揮発分
(NV)濃度は55重量%に調製されており、有機溶剤
として配合されているブチルセロソルブの配合量は5.
0重量%に設定されている。 (組成1) ・顔料 35.8重量% ・アルキド樹脂 15.4重量% ・ベンゾグアナミン樹脂 3.8重量% 小計55重量% ・ブチルセロソルブ 5.0重量% ・水 39.0重量% ・ジメチルエタノールアミン 1.0重量% 計100重量% この水性塗料のダストが水中に捕集されて水で希釈され
ると、水分の増加によって塗料希釈水の組成は次の(組
成2)のようになり、顔料と樹脂分からなる不揮発分濃
度は15重量%になる。 (組成2) ・顔料 9.8重量% ・アルキド樹脂 4.2重量% ・ベンゾグアナミン樹脂 1.0重量% 小計15重量% ・ブチルセロソルブ 2.8重量% ・水 81.9重量% ・ジメチルエタノールアミン 0.3重量% 計100重量% そしてこの塗料希釈水を限外濾過等して水を濾過するこ
とによって、顔料と樹脂分からなる不揮発分濃度を元の
水性塗料にほぼ等しくなるように濃縮すると、水と共に
ブチルセロソルブも濾過されてしまうために再生した水
性塗料の組成は次の(組成3)のようになる。 (組成3) ・顔料 35.8重量% ・アルキド樹脂 14.6重量% ・ベンゾグアナミン樹脂 3.7重量% 小計54.1重量% ・ブチルセロソルブ 1.4重量% ・水 43.6重量% ・ジメチルエタノールアミン 0.9重量% 計100重量% このように、元の水性塗料には5.0重量%含有されて
いたブチルセロソルブは回収した水性塗料では1.4重
量%に減少することになる。
【0006】このように濃縮して回収した水性塗料中の
有機溶剤の含有量が少なくなる結果、水性塗料中での水
溶性樹脂の形態が溶解状態から分散状態に変化するなど
して顔料が凝集を起こし、塗料分離が発生すると共に、
塗装塗膜にはツヤヒケなどが発生するおそれがあるとい
う問題があった。本発明は上記の点に鑑みてなされたも
のであり、塗料分離が発生することなく塗料希釈水を濃
縮して水性塗料を回収することができる水性塗料の濃縮
方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水性塗料の
濃縮方法は、水性塗料を水中に捕集させて得られる塗料
希釈水を濾過し、水を除去することによって濃縮するに
あたって、水性塗料に配合されており水と共に濾過され
る成分、例えば有機溶剤を塗料希釈水に添加して補充し
つつ濾過をおこなうことを特徴とするものである。
【0008】また本発明にあっては、水性塗料として、
酸価が25〜100、水酸基価が35〜200、SP値
が10.0〜11.0の水溶性アルキド樹脂あるいは水
溶性アクリル樹脂を主成分とし、水溶性アルキド樹脂あ
るいは水溶性アクリル樹脂のSP値より0.5〜3.0
高いSP値を有する硬化剤を配合して調製されるものを
用いることが特に好ましい。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。図1は水
性塗料の塗装−濃縮回収システムの一例を示すものであ
り、水性塗料としてはスプレー塗装用に従来から使用さ
れているものなど、特に制限されることなく使用するこ
とができる。そしてこの水性塗料を図1のような塗装ブ
ース1においてスプレー機2でスプレー塗装する際に、
被塗装物に塗着しない塗料ダストは塗装ブース1内の洗
浄用の水6に溶解乃至分散させて捕集される。このよう
に水6に塗料ダストが捕集されると塗装作業の進行に従
って水6中の塗料の濃度が高まり、水6中の不揮発分濃
度が高くなる。水6中の不揮発分濃度が所定値にまで高
くなると、この水性塗料が溶解乃至分散する水6を塗料
希釈水7として塗料濃縮タンク3に移し、この塗料希釈
水7を濾過装置4で濾過する。
【0010】濾過装置4としては、限外濾過膜を具備し
て形成される限外濾過装置や、逆浸透膜を具備して形成
される逆浸透濾過装置など、特開昭49−51324号
公報などで従来から提供される装置を用いておこなうこ
とができる。濃縮タンク3からこの濾過装置4に塗料希
釈水7を送って水を濾過することによって濃縮し、さら
にこの濃縮した塗料希釈水7を濃縮タンク3に返送して
再度濾過装置4に供給するというように繰り返して塗料
希釈水7を濾過することによって、塗料希釈水7を元の
水性塗料の不揮発分濃度とほぼ同じ濃度になるまで濃縮
することができる。濾過装置4で塗料希釈水7から濾過
された水6は濾液タンク5に回収し、塗装ブース1に供
給して再使用するようにしてある。
【0011】このように濾過装置4に通して水を濾過す
ることによって濃縮タンク3内の塗料希釈水7を濃縮す
るにあたって、水性塗料に配合されているブチルセロソ
ルブのような水溶性の有機溶剤も水と共に濾過され、塗
料希釈水から除去されてしまうことになるが、本発明で
は水性塗料に配合されている有機溶剤8を溶剤タンク9
から濃縮タンク3内の塗料希釈水7に添加して補充しつ
つ、塗料希釈水7を濾過して濃縮する作業をおこなうよ
うにするものである。塗料希釈水7へのこの有機溶剤8
の添加の操作は、少量づつの有機溶剤8を連続して濃縮
タンク3に供給するようにしておこなったり、あるいは
濃縮の進行に伴って不揮発分濃度が所定値になった時点
で所定量の有機溶剤8を濃縮タンク3に供給すると共に
さらに濃縮の進行に伴って不揮発分濃度が所定値になっ
た時点で所定量の有機溶剤8を濃縮タンク3に供給する
という操作を繰り返して供給を不連続的におこなうよう
にしたりすることができるものであり、塗膜形成用の水
溶性樹脂に対する有機溶剤8の配合比が元の水性塗料の
場合より大きく低下しないように補充することができれ
ば良い。有機溶剤8の添加量は水性塗料の種類毎に異な
るるものであって、各水性塗料について実験的に決定す
ることができるものである。そしてこのように有機溶剤
8を塗料希釈水7に添加して補充しつつ塗料希釈水7を
濾過して濃縮することによって、不揮発分濃度を元の水
性塗料の濃度と同程度にまで濃縮すると共に有機溶剤8
の含有量も元の水性塗料と同程度に保って有機溶剤と水
との比率を元の水性塗料と同程度に保つようにすること
ができるものであり、このようにして再生された水性塗
料をスプレー機2に供給して再使用することができるも
のである。
【0012】例えば既述の(組成1)の組成の水性塗料
をスプレー機2でスプレー塗装して、塗料ダストを水6
で捕集するにあたって、水6中の不揮発分濃度が(組成
2)のように15重量%にまでなると、この水6を塗料
希釈水7として濃縮タンク3に移し、濃縮タンク3に有
機溶剤8を供給して塗料希釈水7に有機溶剤8を補充し
つつ、濃縮タンク3から塗料希釈水7を濾過装置4に通
して濾過して濃縮をおこなうことによって、次の(組成
4)の組成のように、顔料と樹脂分からなる不揮発分濃
度を元の水性塗料の55重量%にほぼ等しくなるように
濃縮すると共に、有機溶剤(ブチルセルロース)8も元
の不揮発分濃度と等しい5重量%に維持して、水性塗料
を再生することができる。 (組成4) ・顔料 35.8重量% ・アルキド樹脂 14.8重量% ・ベンゾグアナミン樹脂 3.8重量% 小計54.4重量% ・ブチルセロソルブ 5.0重量% ・水 39.7重量% ・ジメチルエタノールアミン 0.9重量% 計100重量% このように、有機溶剤の含有量を元の水性塗料とほぼ等
しい量で保持して濃縮をおこなうことができるために、
濃縮して回収した水性塗料中の有機溶剤の含有量が少な
くなるようなことがなく、有機溶剤の含有量が少なくな
る場合のように水性塗料中での水溶性樹脂の形態が溶解
状態から分散状態に変化するなどして顔料が凝集を起こ
すことを防ぐことができ、塗料分離の発生を防いで塗装
塗膜にツヤヒケなどが発生することを防止することがで
きるものである。尚、有機溶剤を補充しないで濃縮する
と、既述のように(組成3)の組成になって有機溶剤の
含有量が少なくなり、塗料の分離が発生するが、このよ
うに有機溶剤の含有量が少なくなって一旦塗料分離が発
生すると、この後に有機溶剤を追加して有機溶剤の含有
量を増量しても塗料を再び均一な状態に戻すことはでき
ない。
【0013】以上のように、本発明にあって使用する水
性塗料は特に限定されるものではないが、水溶性樹脂と
して水溶化度を高めたものを配合した水性塗料を用いる
ことが、上記のように塗料希釈水を濾過・濃縮して再生
する際に塗料分離を確実に防止するうえで好ましい。し
かしこのように水溶化度を高めた水溶性樹脂を配合して
調製される水性塗料は、耐湿性や耐沸水性などの塗膜性
能が悪くなるという問題がある。このために本発明にあ
っては、塗料希釈水を濾過・濃縮して再生するのに特に
適した水性塗料として次のものを用いるのが好ましい。
すなわち、酸価が25〜100、水酸基価が35〜20
0、SP値が10.0〜11.0の水溶性アルキド樹脂
あるいは水溶性アクリル樹脂を主成分とし、水溶性アル
キド樹脂あるいは水溶性アクリル樹脂のSP値より0.
5〜3.0高いSP値を有する硬化剤を配合して調製さ
れる水性塗料を用いるのが好ましい。
【0014】以下、この塗料について詳しく説明する。
水溶性アルキド樹脂と水溶性アクリル樹脂はいずれか一
方を使用する他、両者を併用することもできるが、上記
のように水溶性アルキド樹脂や水溶性アクリル樹脂とし
ては、酸価(AV)が25〜100、水酸基価(OH
V)が35〜200、さらにSP値が10.0〜11.
0のものを用いる。酸価が25未満、水酸基価が35未
満、SP価が10.0未満であると、水溶性アルキド樹
脂や水溶性アクリル樹脂の水溶化度(親水化度)が低
く、濃縮過程で分離等が発生するおそれがある。逆に酸
価が100を超え、水酸基価が200を超え、SP価が
11.0を超えると、水溶性アルキド樹脂や水溶性アク
リル樹脂の水溶化度(親水化度)が高くなり過ぎて、塗
膜の耐水性等に問題が生じることになる。
【0015】ここで、SP値(溶解度パラメーター)は
溶解性の尺度となるものであり、次のようにして測定さ
れる。参考文献SUH,CLARKE〔J.P.S.A
−1,5,1671−1681(1967)〕 ・測定温度 20℃ ・サンプル 樹脂0.5gを100mlビーカーに秤量
し、良溶媒10mlをホールピペットを用いて加え、マ
グネティックスターラーにより溶解する。 ・溶媒 良溶媒:ジオキサン、アセトン 貧溶媒:n−ヘキサン、イオン交換水 ・濁点測定 50mlビュレットを用いて貧溶媒を滴下
し、濁りが生じた点を滴下量とする。 ・計算 樹脂のSP値δは次式によって与えられ
る。
【0016】δ=(Vml 1/2 δml+Vmh 1/2 δmh)/
(Vml 1/2 +Vmh 1/2 ) Vm =V1 2 /(φ1 2 +φ2 1 ) δm =φ1 δ1 +φ2 δ2i :溶媒の分子容(ml/mol) φi :濁点における各溶媒の体積分率 δi :溶媒のSP値 ml:低SP貧溶媒混合系 mh:高SP貧溶媒混合系 また硬化剤(架橋剤)としては、メラミン樹脂やベンゾ
グアナミン樹脂などアミノ系樹脂を用いることができる
が、上記のようにSP値が水溶性アルキド樹脂や水溶性
アクリル樹脂のSP値よりも0.5〜3.0の範囲で高
くなるように調製したものを用いる。水溶性アルキド樹
脂や水溶性アクリル樹脂に対して硬化剤としてSP値が
この範囲にあるものを用いることによって、塗装時に水
溶性アルキド樹脂や水溶性アクリル樹脂を硬化させて塗
膜を形成するにあたって塗膜を疎水化することができ、
耐吸湿性や耐沸水性などの塗膜性能を高めることができ
るものである。硬化剤と水溶性アルキド樹脂や水溶性ア
クリル樹脂のSP値の差が0.5未満(硬化剤のSP値
が水溶性アルキド樹脂や水溶性アクリル樹脂のSP値よ
り低い場合も含む)であると、水性塗料組成物の安定性
が悪くなって分離等が発生するおそれがあり、また逆に
このSP値の差が3.0を超えると耐吸湿性や耐沸水性
などの塗膜性能を高める効果を得ることができなくな
る。
【0017】上記水溶性アルキド樹脂あるいは水溶性ア
クリル樹脂、硬化剤、さらに顔料や水溶性有機溶剤等を
配合することによって、水性塗料を調製することができ
る。この顔料としては、二酸化チタン、カーボン、キナ
クリドン系等の着色顔料や、炭酸カルシウム等の体質顔
料などを用いることができるものであり、配合量はPV
C=0〜35%程度が好ましい。また水溶性有機溶剤と
してはブチルセロソルブ等を用いることができる。ここ
で、水溶性アルキド樹脂あるいは水溶性アクリル樹脂に
対する硬化剤の配合比率は、固形分に換算して50:5
0〜95:5の範囲に設置するのが好ましい。
【0018】このように調製される水性塗料を水で希釈
することによって塗装に使用することができるものであ
る。そしてこの水性塗料をスプレー塗装する際に発生す
る塗料ダストを塗装ブース内の水に溶解乃至分散させて
捕集し、塗料を捕集した塗料希釈水を上記と同様にして
有機溶剤を添加して補充しつつ濾過して水を除去し、濃
縮して水性塗料に再生することができる。ここで、水性
塗料に配合される硬化剤としてSP値が水溶性アルキド
樹脂や水溶性アクリル樹脂のSP値よりも0.5〜3.
0高いものを用いることによって、塗膜を疎水化して耐
吸湿性や耐沸水性などの塗膜性能を高めるようにしてい
るために、水性塗料に配合する水溶性アルキド樹脂や水
溶性アクリル樹脂としては上記のように水溶化度が比較
的高いものを用いることができる。従って、このように
塗料希釈水を濾過して濃縮する際に水溶性アルキド樹脂
や水溶性アクリル樹脂が分離することを確実に防ぐこと
ができると共に、また塗膜性能が低下することも防ぐこ
とができるものである。
【0019】尚、以上では塗料希釈水に添加して補充し
つつ濾過をおこなう成分として有機溶剤を例に上げて説
明したが、本発明はこの有機溶剤に限らず、水性塗料に
配合される成分であって水と共に濾過されるものであれ
ば、何にでも適用することができるものである。次に、
本発明を実施例によって例証する。
【0020】(実施例1)酸価が50、水酸基価が4
0、数平均分子量が3300のアルキド樹脂をブチルセ
ロソルブに溶解して不揮発分が75重量%のアルキド樹
脂ワニスを調製した。これをジメチルエタノールアミン
で理論上100%中和して脱イオン水にて不揮発分が4
0重量%になるように調整して水溶性アルキド樹脂ワニ
スAを得た。この水溶性アルキド樹脂ワニスAに二酸化
チタンをラボミキサーを用いて分散し、さらに表1に示
す組成比率になるようにステンレス容器に秤量して配合
して水性塗料を調製した。
【0021】この水性塗料を水で希釈して不揮発分が5
5重量%になるように調整し、図1のようにブチルセロ
ソルブとイオン交換水とを2:98の重量比で混合した
水6を張った塗装ブース1内でスプレー塗装に供した。
そして塗装ブース1内の水6に塗料ダストが捕集されて
水中の不揮発分が15重量%に達した時点で、水6で塗
料が希釈された塗料希釈水7を塗装ブース1から濃縮タ
ンク3に移し、これを限外濾過膜としてデサリネーショ
ンシステムズ(DESARLINATIONSYSTE
MS)社製「EW4026」を用いた限外濾過装置4に
通して水を濾過して濃縮を開始した。濃縮を開始してか
ら、濃縮タンク3内の塗料希釈水7の不揮発分濃度が3
0重量%に達した時点で、100重量部の塗料希釈水7
に対して1.0重量部の割合でブチルセロソルブを塗料
希釈水7に添加して補充し、さらに濃縮を継続して、塗
料希釈水7の不揮発分濃度が40重量%に達した時点
で、100重量部の塗料希釈水7に対して1.8重量部
の割合でブチルセロソルブを塗料希釈水7に添加して補
充し、さらに濃縮を継続して、塗料希釈水7の不揮発分
濃度が50重量%に達した時点で、100重量部の塗料
希釈水7に対して1.0重量部の割合でブチルセロソル
ブを塗料希釈水7に添加して補充し、後は不揮発分濃度
が55重量%になるまで濾過を継続して濃縮した。
【0022】(比較例1)濃縮をおこなうにあたってブ
チルセロソルブの補充をおこなわないで濾過するように
した他は、実施例1と同様にした。 (実施例2)酸価が30、水酸基価が40、数平均分子
量が3000のアルキド樹脂をブチルセロソルブに溶解
して不揮発分が75重量%のアルキド樹脂ワニスを調製
した。これをジメチルエタノールアミンで理論上100
%中和して脱イオン水にて不揮発分が40重量%になる
ように調整して水溶性アルキド樹脂ワニスBを得た。こ
の水溶性アルキド樹脂ワニスBに二酸化チタンをラボミ
キサーを用いて分散し、さらに表1に示す組成比率にな
るようにステンレス容器に秤量して配合して水性塗料を
調製した。
【0023】この水性塗料を水で希釈して不揮発分が5
4重量%になるように調整し、実施例1と同様にしてス
プレー塗装に供した。そして塗装ブース1内の水6に塗
料ダストが捕集されて水中の不揮発分が15重量%に達
した時点で、水6で塗料が希釈された塗料希釈水7を塗
装ブース1から濃縮タンク3に移し、これを実施例1と
同様にして濾過装置4に通して水を濾過して濃縮を開始
した。濃縮を開始してから、塗料希釈水7の不揮発分濃
度が30重量%に達した時点で、100重量部の塗料希
釈水7に対して1.8重量部の割合でブチルセロソルブ
を塗料希釈水7に添加して補充し、さらに濃縮を継続し
て、塗料希釈水7の不揮発分濃度が40重量%に達した
時点で、100重量部の塗料希釈水7に対して3.2重
量部の割合でブチルセロソルブを塗料希釈水7に添加し
て補充し、さらに濃縮を継続して、塗料希釈水7の不揮
発分濃度が50重量%に達した時点で、100重量部の
塗料希釈水7に対して1.8重量部の割合でブチルセロ
ソルブを塗料希釈水7に添加して補充し、後は不揮発分
濃度が54重量%になるまで濾過を継続して濃縮した。
【0024】(比較例2)濃縮をおこなうにあたってブ
チルセロソルブの補充をおこなわないで濾過するように
した他は、実施例2と同様にした。
【0025】
【表1】
【0026】(実施例3)攪拌機、温度制御装置、デカ
ンターを備えた容器に次の組成の原料を仕込み、攪拌し
ながら加熱した。 大豆油脂肪酸 34重量部 イソフタル酸 25重量部 無水トリメリット酸 9重量部 トリメチロールプロパン 31重量部 キシレン 1重量部 ジブチルスズオキサイド 0.02重量部 反応進行に伴って生成する水をキシレンと共沸させて除
去し、酸価50、水酸基価125になるまで加熱を継続
し、反応を終了させた。得られた樹脂を不揮発分73重
量%となるようにブチルセロソルブで希釈してアルキド
樹脂ワニスを得た。この樹脂ワニスはガードナー粘度Z
2 であり、SP値=10.37であった。この樹脂ワニ
スをジメチルエタノールアミンで理論上100%中和
し、脱イオン水にて不揮発分40重量%になるように調
整して水溶性アルキド樹脂ワニスCを得た。この水溶性
アルキド樹脂ワニスCに二酸化チタンをラボミキサーを
用いて分散し、さらに硬化剤としてメタノール・エタノ
ール変性ベンゾグアナミン樹脂(SP値=11.47)
を用いて表2に示す組成比率になるようにステンレス容
器に秤量して配合し、水性塗料を調製した。
【0027】この水性塗料を水で希釈して不揮発分が5
5重量%になるように調整し、後は実施例1と同様にし
てスプレー塗装に供すると共に、塗装ブース内の水を実
施例1と同様にブチルセロソルブを補充しつつ濾過して
不揮発分濃度が55重量%になるまで濃縮した。 (実施例4)攪拌機、温度調節器、冷却管を備えた反応
容器にエチレングリコールモノブチルエーテル76重量
部を仕込み、さらにスチレン122重量部、ラウリルメ
タクリレート66重量部、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート66重量部、メタクリル酸23重量部、アゾビ
スイソブチルニトリル3重量部からなるモノマー溶液を
61重量部添加して、攪拌下温度を120℃に調整し
た。さらにこのモノマー溶液245重量部を3時間で滴
下した後、攪拌を1時間継続した。そしてこれにジメチ
ルエタノールアミン24重量部と脱イオン水200重量
部を添加することによって、揮発分50重量%、樹脂の
数平均分子量が6000の水溶性アクリル樹脂ワニスD
を得た。この樹脂は酸価50、水酸基価95、SP値1
0.5であった。この水溶性アクリル樹脂ワニスDに二
酸化チタンをラボミキサーを用いて分散し、さらに硬化
剤としてメタノール・エタノール変性ベンゾグアナミン
樹脂(SP値=11.47)を用いて表2に示す組成比
率になるようにステンレス容器に秤量して配合し、水性
塗料を調製した。
【0028】この水性塗料を水で希釈して不揮発分が5
5重量%になるように調整し、後は実施例1と同様にし
てスプレー塗装に供すると共に、塗装ブース内の水を実
施例1と同様にブチルセロソルブを補充しつつ濾過して
不揮発分濃度が55重量%になるまで濃縮した。
【0029】
【表2】
【0030】上記実施例1乃至4及び比較例1,2にお
いて使用される初期の水性塗料と、濃縮して回収した水
性塗料について、塗料中の有機溶剤(ブチルセロソル
ブ)と水との重量比をガスクロマトグラフィで分析し、
またそれぞれの塗料の状態を観察した。また初期の水性
塗料と濃縮して回収した水性塗料をそれぞれリン酸亜鉛
処理板(日本テストパネル社製、厚さ0.8mm)上に
乾燥塗膜膜厚が25〜30μmになるようにスプレーし
て、160℃で20分間焼き付けた。この塗膜について
性能試験をして耐沸水性及び耐湿性を測定した。これら
の結果を表3及び表4に示す。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】表3及び表4にみられるように、各実施例
のものは回収した水性塗料中の有機溶剤と水の比が初期
の水性塗料とほぼ等しくなっており、回収した水性塗料
に分離は発生せず、この回収塗料を塗装して得られる塗
膜も良好なものであることが確認される。これに対し
て、各比較例のものは回収した水性塗料中の有機溶剤と
水の比が初期の水性塗料と大きく異なっており、回収し
た水性塗料に分離が発生して良好な塗膜が得られなかっ
た。また各比較例のものではこの様に良好な塗膜が得ら
れないので塗膜の性能試験ができなかった。また、比較
例1,2のものでは、回収した水性塗料に有機溶剤(ブ
チルセロソルブ)を追加して有機溶剤の含有量を初期の
水性塗料に合わせるようにしても、塗料分離の状態に変
わりはなかった。
【0034】
【発明の効果】上記のように本発明は、水性塗料を水中
に捕集させて得られる塗料希釈水を濾過し、水を除去す
ることによって濃縮するにあたって、水性塗料に配合さ
れており水と共に濾過される成分、すなわち有機溶剤を
塗料希釈水に添加して補充しつつ濾過をおこなうように
したので、塗料希釈水を濾過して濃縮する際に有機溶剤
などの成分が水と共に濾過されても、有機溶剤などの成
分の補充によって濃縮して回収した水性塗料中の有機溶
剤などの成分の含有量を元の水性塗料の含有量と同等に
保つことができるものであり、有機溶剤などの成分の含
有量が低下する場合のように塗料分離が発生するような
おそれなく、塗料希釈水を濃縮して水性塗料を回収する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる塗料の濃縮回収再生使用のシス
テムの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 塗装ブース 2 スプレー機 3 濃縮タンク 4 濾過装置 5 濾液タンク 6 水 7 塗料希釈水 8 有機溶剤 9 溶剤タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長崎 正博 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 楫野 哲郎 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性塗料を水中に捕集させて得られる塗
    料希釈水を濾過し、水を除去することによって濃縮する
    にあたって、水性塗料に配合されており水と共に濾過さ
    れる成分を塗料希釈水に添加して補充しつつ濾過をおこ
    なうことを特徴とする水性塗料の濃縮方法。
  2. 【請求項2】 水と共に濾過される成分が有機溶剤であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の水性塗料の濃縮方
    法。
  3. 【請求項3】 水性塗料として、酸価が25〜100、
    水酸基価が35〜200、SP値が10.0〜11.0
    の水溶性アルキド樹脂あるいは水溶性アクリル樹脂を主
    成分とし、水溶性アルキド樹脂あるいは水溶性アクリル
    樹脂のSP値より0.5〜3.0高いSP値を有する硬
    化剤を配合して調製されるものを用いることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の水性塗料の濃縮方法。
JP4021522A 1992-02-07 1992-02-07 水性塗料の濃縮方法 Withdrawn JPH05214267A (ja)

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AT93101730T ATE157387T1 (de) 1992-02-07 1993-02-04 Verwendung von wässrigen anstrichzusammensetzungen
DE69313314T DE69313314T3 (de) 1992-02-07 1993-02-04 Verwendung von wässrigen Anstrichzusammensetzungen
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2802448A1 (fr) 1999-12-21 2001-06-22 Nippon Paint Co Ltd Procede de recyclage de peinture a base d'eau
US12180605B2 (en) 2019-01-15 2024-12-31 Mazda Motor Corporation Volatile organic compound recovery device and recovery method

Cited By (3)

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