JPH05214560A - 摺動部材及びベーン型圧縮機 - Google Patents
摺動部材及びベーン型圧縮機Info
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- JPH05214560A JPH05214560A JP4046274A JP4627492A JPH05214560A JP H05214560 A JPH05214560 A JP H05214560A JP 4046274 A JP4046274 A JP 4046274A JP 4627492 A JP4627492 A JP 4627492A JP H05214560 A JPH05214560 A JP H05214560A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C21/00—Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
- F01C21/08—Rotary pistons
- F01C21/0809—Construction of vanes or vane holders
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】摺動部材がAl系合金からなる相手材と摺動す
る場合、摺動部材の耐焼付性、耐摩耗性及び相手材の耐
摩耗性をいずれも満足させ、かつ摺動部材における基材
の強度及び硬度を低下させないようにする。 【構成】Al系合金からなる基材の少なくとも摺動面
に、下地めっき層を介してP:0.3〜1.0重量%、
Fe:2〜11重量%、Ni:残部の組成のめっき層を
形成する。P及びFeがNi中において好適にバランス
される。また、めっき層は加熱処理されないため基材の
強度及び硬度を低下させない。
る場合、摺動部材の耐焼付性、耐摩耗性及び相手材の耐
摩耗性をいずれも満足させ、かつ摺動部材における基材
の強度及び硬度を低下させないようにする。 【構成】Al系合金からなる基材の少なくとも摺動面
に、下地めっき層を介してP:0.3〜1.0重量%、
Fe:2〜11重量%、Ni:残部の組成のめっき層を
形成する。P及びFeがNi中において好適にバランス
される。また、めっき層は加熱処理されないため基材の
強度及び硬度を低下させない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摺動部材及びベーン型
圧縮機に関し、詳しくは、アルミニウム系合金からなる
相手材と摺動する摺動部材と、この摺動部材を適用し、
アルミニウム系合金からなるシリンダと摺動するベーン
を具備するベーン型圧縮機とに関する。
圧縮機に関し、詳しくは、アルミニウム系合金からなる
相手材と摺動する摺動部材と、この摺動部材を適用し、
アルミニウム系合金からなるシリンダと摺動するベーン
を具備するベーン型圧縮機とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数個のベーンと、各該ベーン
を各ベーン溝に嵌挿させるロータと、該ロータの外周面
を囲むシリンダと、該シリンダの両側に各々固定された
サイドプレートとを有するベーン型圧縮機が知られてい
る。このベーン型圧縮機は、ベーン、ロータ、シリンダ
及びサイドプレートによって囲まれた空間がロータの回
転とともに容積変化を起こして圧縮仕事を実行するもの
であり、簡易な構造であることから古くから多用されて
いる。
を各ベーン溝に嵌挿させるロータと、該ロータの外周面
を囲むシリンダと、該シリンダの両側に各々固定された
サイドプレートとを有するベーン型圧縮機が知られてい
る。このベーン型圧縮機は、ベーン、ロータ、シリンダ
及びサイドプレートによって囲まれた空間がロータの回
転とともに容積変化を起こして圧縮仕事を実行するもの
であり、簡易な構造であることから古くから多用されて
いる。
【0003】近年、かかるベーン型圧縮機を始め、往復
動型圧縮機、スクロール型圧縮機等の圧縮機、また種々
のポンプ、エンジン等のように、摺動部材とこの摺動部
材が摺動する相手材とを具備する機器においては、自動
車等の軽量化の要請の下、摺動部材及び相手材がいづれ
もアルミニウム(Al)合金化されつつある。例えば、
ベーン型圧縮機においては、ベーン及びシリンダ等の主
要部品をAl系合金で形成することが種々検討されてい
る。
動型圧縮機、スクロール型圧縮機等の圧縮機、また種々
のポンプ、エンジン等のように、摺動部材とこの摺動部
材が摺動する相手材とを具備する機器においては、自動
車等の軽量化の要請の下、摺動部材及び相手材がいづれ
もアルミニウム(Al)合金化されつつある。例えば、
ベーン型圧縮機においては、ベーン及びシリンダ等の主
要部品をAl系合金で形成することが種々検討されてい
る。
【0004】従来、摺動部材と相手材とがいづれもAl
合金からなる場合、いわゆるともがね現象を回避し、耐
焼付性及び耐摩耗性を確保すべく、摺動部材として、一
般的な(1)Al系合金からなる基材と、この基材の少
なくとも摺動面に形成された硬質Crめっき層とからな
るものを採用する手段、(特開平1−182594号公
報)(2)Al系合金からなる基材と、この基材の少な
くとも摺動面に形成された無電解Ni−Pめっき層とか
らなるものを採用する手段(特開昭64−73185号
公報)が提案されている。
合金からなる場合、いわゆるともがね現象を回避し、耐
焼付性及び耐摩耗性を確保すべく、摺動部材として、一
般的な(1)Al系合金からなる基材と、この基材の少
なくとも摺動面に形成された硬質Crめっき層とからな
るものを採用する手段、(特開平1−182594号公
報)(2)Al系合金からなる基材と、この基材の少な
くとも摺動面に形成された無電解Ni−Pめっき層とか
らなるものを採用する手段(特開昭64−73185号
公報)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記硬質Cr
めっき層をもつ摺動部材では、耐焼付性及び耐摩耗性の
点では満足できるものの、相手材を摩耗させやすい点で
充分ではないことが明らかとなった。また、上記無電解
Ni−Pめっき層をもつ摺動部材では、相手材を摩耗さ
せにくい点では満足できるものの、逆に耐焼付性及び耐
摩耗性の点で充分でないことが明らかとなった。
めっき層をもつ摺動部材では、耐焼付性及び耐摩耗性の
点では満足できるものの、相手材を摩耗させやすい点で
充分ではないことが明らかとなった。また、上記無電解
Ni−Pめっき層をもつ摺動部材では、相手材を摩耗さ
せにくい点では満足できるものの、逆に耐焼付性及び耐
摩耗性の点で充分でないことが明らかとなった。
【0006】さらに、無電解Ni−Pからなるめっき層
は、一般に、無電解めっき法によりHv400程度のア
モルファス皮膜を形成後、このアモルファス皮膜を加熱
処理してNi3 P4 等の金属間化合物を形成し、これに
よりHv800程度に硬度が高められて使用される。こ
のため、かかるめっき層をもつ摺動部材では、加熱処理
によりAl系合金からなる基材の強度が低下させられて
しまう。
は、一般に、無電解めっき法によりHv400程度のア
モルファス皮膜を形成後、このアモルファス皮膜を加熱
処理してNi3 P4 等の金属間化合物を形成し、これに
よりHv800程度に硬度が高められて使用される。こ
のため、かかるめっき層をもつ摺動部材では、加熱処理
によりAl系合金からなる基材の強度が低下させられて
しまう。
【0007】例えば、ベーン型圧縮機においては、ベー
ンの先端がシリンダ内周面に対して常に衝突及び摺動を
繰り返す関係にある。そして、一般にシリンダは、耐摩
耗性及び強度向上の要求から最大20%程度の多量の珪
素を含有するAl系合金からなるため、シリンダ表面の
硬い珪素粒によりベーンの先端が著しく摩耗されやす
く、特にベーンの耐焼付性及び耐摩耗性の改善が切望さ
れている。 (1)本発明の第1の解決すべき課題は、摺動部材がA
l系合金からなる相手材と摺動する場合、摺動部材の耐
焼付性、耐摩耗性及び相手材の耐摩耗性をいずれも満足
させ、かつ摺動部材における基材の強度及び硬度を低下
させないようにすることにある。 (2)本発明の第2の解決すべき課題は、摺動部材をベ
ーンに適用してベーン型圧縮機の耐用度を向上させるこ
とにある。
ンの先端がシリンダ内周面に対して常に衝突及び摺動を
繰り返す関係にある。そして、一般にシリンダは、耐摩
耗性及び強度向上の要求から最大20%程度の多量の珪
素を含有するAl系合金からなるため、シリンダ表面の
硬い珪素粒によりベーンの先端が著しく摩耗されやす
く、特にベーンの耐焼付性及び耐摩耗性の改善が切望さ
れている。 (1)本発明の第1の解決すべき課題は、摺動部材がA
l系合金からなる相手材と摺動する場合、摺動部材の耐
焼付性、耐摩耗性及び相手材の耐摩耗性をいずれも満足
させ、かつ摺動部材における基材の強度及び硬度を低下
させないようにすることにある。 (2)本発明の第2の解決すべき課題は、摺動部材をベ
ーンに適用してベーン型圧縮機の耐用度を向上させるこ
とにある。
【0008】
(1)本第1発明の摺動部材は、上記第1の課題を解決
するため、Al系合金からなる相手材と摺動する摺動部
材であって、Al系合金からなる基材と、該基材の少な
くとも摺動面に下地めっき層を介して形成され、燐
(P):0.3〜1.0重量%、鉄(Fe):2〜11
重量%、ニッケル(Ni):残部の組成のめっき層とか
らなるという新規な手段を採用している。 (2)本第2発明のベーン型圧縮機は、上記第2の課題
を解決するため、Al系合金からなるシリンダと、ロー
タに嵌挿されて該シリンダと摺動するベーンとを具備
し、該ベーンは、Al系合金からなる基材と、該基材の
少なくとも対シリンダ摺動面に下地めっき層を介して形
成され、P:0.3〜1.0重量%、Fe:2〜11重
量%、Ni:残部の組成のめっき層とからなるという新
規な手段を採用している。
するため、Al系合金からなる相手材と摺動する摺動部
材であって、Al系合金からなる基材と、該基材の少な
くとも摺動面に下地めっき層を介して形成され、燐
(P):0.3〜1.0重量%、鉄(Fe):2〜11
重量%、ニッケル(Ni):残部の組成のめっき層とか
らなるという新規な手段を採用している。 (2)本第2発明のベーン型圧縮機は、上記第2の課題
を解決するため、Al系合金からなるシリンダと、ロー
タに嵌挿されて該シリンダと摺動するベーンとを具備
し、該ベーンは、Al系合金からなる基材と、該基材の
少なくとも対シリンダ摺動面に下地めっき層を介して形
成され、P:0.3〜1.0重量%、Fe:2〜11重
量%、Ni:残部の組成のめっき層とからなるという新
規な手段を採用している。
【0009】相手材及びシリンダはAl系合金からな
る。Al系合金としては、約10〜30重量%の珪素
(Si)を含有するAl−Si系合金、Al−Si−M
g系合金、Al−Si−Cu−Mg系合金等のアルジル
合金を採用することができる。摺動部材及びベーンは、
Al系合金からなる基材と、この基材の少なくとも摺動
面又は対シリンダ摺動面に下地めっき層を介して形成さ
れためっき層とからなる。
る。Al系合金としては、約10〜30重量%の珪素
(Si)を含有するAl−Si系合金、Al−Si−M
g系合金、Al−Si−Cu−Mg系合金等のアルジル
合金を採用することができる。摺動部材及びベーンは、
Al系合金からなる基材と、この基材の少なくとも摺動
面又は対シリンダ摺動面に下地めっき層を介して形成さ
れためっき層とからなる。
【0010】基材のAl系合金としては、上記相手材又
はシリンダと同様のアルジル合金を採用することができ
る。下地めっき層としては、Ni、Cu、等からなるも
のを採用することができるが、直接めっきすることも可
能である。めっき層は、P:0.3〜1.0重量%、F
e:2〜11重量%、Ni:残部の組成からなる。Pが
0.3重量%未満では、めっき層の硬度の向上、耐摩耗
性改善の効果が少なく、Pが1.0重量%を超えて含有
されれば、めっき層が脆化し、衝撃強度が低下する。F
eが2重量%未満では、めっき層の硬度の向上、耐摩耗
性改善の効果が少なく、Feが11重量%を超えて含有
されれば、耐焼付性及び耐蝕性が低下する。
はシリンダと同様のアルジル合金を採用することができ
る。下地めっき層としては、Ni、Cu、等からなるも
のを採用することができるが、直接めっきすることも可
能である。めっき層は、P:0.3〜1.0重量%、F
e:2〜11重量%、Ni:残部の組成からなる。Pが
0.3重量%未満では、めっき層の硬度の向上、耐摩耗
性改善の効果が少なく、Pが1.0重量%を超えて含有
されれば、めっき層が脆化し、衝撃強度が低下する。F
eが2重量%未満では、めっき層の硬度の向上、耐摩耗
性改善の効果が少なく、Feが11重量%を超えて含有
されれば、耐焼付性及び耐蝕性が低下する。
【0011】めっき層は電気めっき法により形成するこ
とができる。このめっき層の厚さは5μm以上であるこ
とが好ましい。ベーン型圧縮機のロータもシリンダと同
様のAl系合金からなる場合、ベーンの対ロータ摺動面
にもめっき層を形成することができる。
とができる。このめっき層の厚さは5μm以上であるこ
とが好ましい。ベーン型圧縮機のロータもシリンダと同
様のAl系合金からなる場合、ベーンの対ロータ摺動面
にもめっき層を形成することができる。
【0012】
(1)本発明者らは、鋭意研究の結果、Al系合金から
なる基材をもつ摺動部材がAl系合金からなる相手材と
摺動する場合、基材の強度及び硬度を低下させない特有
のNi−P−Feからなるめっき層が耐焼付性、耐摩耗
性及び相手材の耐摩耗性をいずれも満足させることを発
見し、本第1発明を完成するに至った。
なる基材をもつ摺動部材がAl系合金からなる相手材と
摺動する場合、基材の強度及び硬度を低下させない特有
のNi−P−Feからなるめっき層が耐焼付性、耐摩耗
性及び相手材の耐摩耗性をいずれも満足させることを発
見し、本第1発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、めっき層におけるNi中のP及
びFeは硬度の向上、耐摩耗性を改善する。一方、めっ
き層は、Ni中でPが多すぎれば脆化し、衝撃強度が低
下し、Ni中でFeが多すぎれば耐焼付性及び耐蝕性が
低下する。本第1発明の摺動部材では、これらP及びF
eをNi中において好適にバランスさせたものである。
そして、基材上に形成した特有のNi−Fe−Pからな
るめっき層は、加熱処理されないため、Al系合金から
なる基材の強度及び硬度を低下させることはない。 (2)また、本発明者らは、上記第1発明に基づき、A
l系合金からなる基材をもつベーンがAl系合金からな
るシリンダと摺動する場合、基材の強度及び硬度を低下
させない特有のNi−Fe−Pからなるめっき層が耐焼
付性、耐摩耗性及びシリンダの摩耗性をいずれも満足さ
せることを発見し、本第2発明を完成するに至った。
びFeは硬度の向上、耐摩耗性を改善する。一方、めっ
き層は、Ni中でPが多すぎれば脆化し、衝撃強度が低
下し、Ni中でFeが多すぎれば耐焼付性及び耐蝕性が
低下する。本第1発明の摺動部材では、これらP及びF
eをNi中において好適にバランスさせたものである。
そして、基材上に形成した特有のNi−Fe−Pからな
るめっき層は、加熱処理されないため、Al系合金から
なる基材の強度及び硬度を低下させることはない。 (2)また、本発明者らは、上記第1発明に基づき、A
l系合金からなる基材をもつベーンがAl系合金からな
るシリンダと摺動する場合、基材の強度及び硬度を低下
させない特有のNi−Fe−Pからなるめっき層が耐焼
付性、耐摩耗性及びシリンダの摩耗性をいずれも満足さ
せることを発見し、本第2発明を完成するに至った。
【0014】すなわち、先端の対シリンダ摺動面がシリ
ンダ内周面と衝突及び摺動を繰り返すベーンをもち、多
量の珪素を含有するAl系合金からなるシリンダをもつ
ベーン型圧縮機において、Al系合金からなる基材に特
有のNi−Fe−Pからなるめっき層を形成したベーン
を採用すれば、シリンダ表面の硬い珪素粒によってもベ
ーンの対シリンダ摺動面が摩耗されにくい。このため、
ベーンの耐焼付性及び耐摩耗性が改善される。また、上
記第1発明の摺動部材の特性により、ベーンは相手材を
摩耗させにくく、かつ摺動部材における基材の強度及び
硬度も充分確保している。
ンダ内周面と衝突及び摺動を繰り返すベーンをもち、多
量の珪素を含有するAl系合金からなるシリンダをもつ
ベーン型圧縮機において、Al系合金からなる基材に特
有のNi−Fe−Pからなるめっき層を形成したベーン
を採用すれば、シリンダ表面の硬い珪素粒によってもベ
ーンの対シリンダ摺動面が摩耗されにくい。このため、
ベーンの耐焼付性及び耐摩耗性が改善される。また、上
記第1発明の摺動部材の特性により、ベーンは相手材を
摩耗させにくく、かつ摺動部材における基材の強度及び
硬度も充分確保している。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例1、2を比
較例1〜3とともに試験1、2を通じ、また図面を参照
しつつ説明する。 (試験1)代表的なAl系合金としてのA390合金
(組成:17Si−4.5Cu−1Mg−Al)により
所定形状の基材を形成した。この基材に公知の方法でN
iからなる下地めっき層を形成した。また、表1に示す
組成のめっき液を用意した。
較例1〜3とともに試験1、2を通じ、また図面を参照
しつつ説明する。 (試験1)代表的なAl系合金としてのA390合金
(組成:17Si−4.5Cu−1Mg−Al)により
所定形状の基材を形成した。この基材に公知の方法でN
iからなる下地めっき層を形成した。また、表1に示す
組成のめっき液を用意した。
【0016】 このめっき液を用い、温度60℃、PH3.5、電流密
度3A/dm3 の条件で上記基材上にめっき層を30μ
mの厚さで形成し、実施例1の摺動部材を得た。この摺
動部材は、めっき層がNi:95.5重量%、Fe:
3.7重量%、P:0.8重量%の組成からなり、硬度
Hv650であった。 〔耐焼付性の評価〕実施例1の摺動部材の耐焼付性を確
認した。このとき、A390合金からなる基材上に硬質
Crめっき層を形成した摺動部材(比較例1)と、A3
90合金からなる基材上に無電解Ni−8wt%Pめっ
き層を形成した摺動部材(比較例2)とについても同様
に耐焼付性を確認した。耐焼付性は、図2に示す試験機
により評価した。この試験機は、潤滑用パッド51とと
もにA390合金製の回転ディスク52が回転し、回転
ディスク52と対向して設けられた荷重用パッド53に
試験サンプルSを挟持し、回転ディスク52と試験サン
プルSとを摺動させるものである。試験条件は次の通り
である。
度3A/dm3 の条件で上記基材上にめっき層を30μ
mの厚さで形成し、実施例1の摺動部材を得た。この摺
動部材は、めっき層がNi:95.5重量%、Fe:
3.7重量%、P:0.8重量%の組成からなり、硬度
Hv650であった。 〔耐焼付性の評価〕実施例1の摺動部材の耐焼付性を確
認した。このとき、A390合金からなる基材上に硬質
Crめっき層を形成した摺動部材(比較例1)と、A3
90合金からなる基材上に無電解Ni−8wt%Pめっ
き層を形成した摺動部材(比較例2)とについても同様
に耐焼付性を確認した。耐焼付性は、図2に示す試験機
により評価した。この試験機は、潤滑用パッド51とと
もにA390合金製の回転ディスク52が回転し、回転
ディスク52と対向して設けられた荷重用パッド53に
試験サンプルSを挟持し、回転ディスク52と試験サン
プルSとを摺動させるものである。試験条件は次の通り
である。
【0017】 試験サンプルS:実施例1及び比較例1、2の摺動部材 油圧シリンダによる荷重用パッド53への荷重:40k
g毎のアップ(但し、0〜200kgまでは10分毎に
アップ、240kg以上では20分毎にアップ) 潤滑用パッド51への潤滑:冷凍機油を10cc/分で
供給 回転ディスク52の摺動速度:15m/秒 判定:摩擦係数が急激に上昇した時点での焼付限度荷重
(kg) 結果を図1に示す。図1より、実施例1の摺動部材は、
比較例1の摺動部材と同等の耐焼付性を示し、満足でき
ることがわかる。一方、比較例2の摺動部材は満足でき
る耐焼付性を示さないことがわかる。 〔耐摩耗性及び相手材の耐摩耗性の評価〕実施例1及び
比較例1、2の摺動部材における耐摩耗性及び相手材の
耐摩耗性を確認した。耐摩耗性及び相手材の耐摩耗性は
上記試験機により評価した。試験条件は次の通りであ
る。
g毎のアップ(但し、0〜200kgまでは10分毎に
アップ、240kg以上では20分毎にアップ) 潤滑用パッド51への潤滑:冷凍機油を10cc/分で
供給 回転ディスク52の摺動速度:15m/秒 判定:摩擦係数が急激に上昇した時点での焼付限度荷重
(kg) 結果を図1に示す。図1より、実施例1の摺動部材は、
比較例1の摺動部材と同等の耐焼付性を示し、満足でき
ることがわかる。一方、比較例2の摺動部材は満足でき
る耐焼付性を示さないことがわかる。 〔耐摩耗性及び相手材の耐摩耗性の評価〕実施例1及び
比較例1、2の摺動部材における耐摩耗性及び相手材の
耐摩耗性を確認した。耐摩耗性及び相手材の耐摩耗性は
上記試験機により評価した。試験条件は次の通りであ
る。
【0018】 試験サンプルS:実施例1及び比較例1、2の摺動部材 油圧シリンダによる荷重用パッド53への荷重:200
kgまでは10分毎に40kgづつアップ、280kg
までは20分毎に40kgづつアップ、280kgで2
0時間保持 潤滑用パッド51への潤滑:冷凍機油を10cc/分で
供給 回転ディスク52の摺動速度:5m/秒 判定:試験後のめっき層の摩耗量(mg/cm2 )及び
相手材たる回転ディスク52の摩耗量(μm) 回転ディスクの摺動速度:5m/秒 結果を表2に示す。
kgまでは10分毎に40kgづつアップ、280kg
までは20分毎に40kgづつアップ、280kgで2
0時間保持 潤滑用パッド51への潤滑:冷凍機油を10cc/分で
供給 回転ディスク52の摺動速度:5m/秒 判定:試験後のめっき層の摩耗量(mg/cm2 )及び
相手材たる回転ディスク52の摩耗量(μm) 回転ディスクの摺動速度:5m/秒 結果を表2に示す。
【0019】 表2より、実施例1の摺動部材は、比較例1の摺動部材
と同等の耐摩耗性を示すとともに、比較例2の摺動部材
と同等の相手材の耐摩耗性を示し、満足できることがわ
かる。一方、比較例2の摺動部材は満足できる耐摩耗性
を示さず、比較例1の摺動部材は満足できる相手材の耐
摩耗性を示さないことがわかる。
と同等の耐摩耗性を示すとともに、比較例2の摺動部材
と同等の相手材の耐摩耗性を示し、満足できることがわ
かる。一方、比較例2の摺動部材は満足できる耐摩耗性
を示さず、比較例1の摺動部材は満足できる相手材の耐
摩耗性を示さないことがわかる。
【0020】また、実施例1の摺動部材では、加熱処理
を行なうことなくめっき層を形成しているため、Al系
合金からなる基材の強度及び硬度を低下させることはな
かった。 〔靱性の評価〕実施例1及び比較例1、2の摺動部材を
用意するとともに、A390合金からなる基材上にNi
−25wt%Feめっき層を形成した摺動部材(比較例
3)を用意し、これらのロックウェル圧痕による靱性を
評価した。実施例1の摺動部材の結果を図3、比較例1
の摺動部材の結果を図4、比較例2の摺動部材の結果を
図5、比較例3の摺動部材の結果を図6の写真に示す。
を行なうことなくめっき層を形成しているため、Al系
合金からなる基材の強度及び硬度を低下させることはな
かった。 〔靱性の評価〕実施例1及び比較例1、2の摺動部材を
用意するとともに、A390合金からなる基材上にNi
−25wt%Feめっき層を形成した摺動部材(比較例
3)を用意し、これらのロックウェル圧痕による靱性を
評価した。実施例1の摺動部材の結果を図3、比較例1
の摺動部材の結果を図4、比較例2の摺動部材の結果を
図5、比較例3の摺動部材の結果を図6の写真に示す。
【0021】図3より、実施例1の摺動部材は、靱性が
高くて亀裂を生じにくく、相手材への攻撃性が弱いこと
がわかる。図6に示すNi−Feめっき層を形成した比
較例3の摺動部材も同様である。一方、図4より、硬質
Crめっき層を形成した比較例1の摺動部材は、靱性が
低いため、放射方向に亀裂を生じて相手材を摩耗させや
すいことがわかる。また、図5より、無電解Ni−Pめ
っき層を形成した比較例2の摺動部材は、靱性が充分で
ないため、同心円状に亀裂を生じて相手材を摩耗する場
合があることがわかる。
高くて亀裂を生じにくく、相手材への攻撃性が弱いこと
がわかる。図6に示すNi−Feめっき層を形成した比
較例3の摺動部材も同様である。一方、図4より、硬質
Crめっき層を形成した比較例1の摺動部材は、靱性が
低いため、放射方向に亀裂を生じて相手材を摩耗させや
すいことがわかる。また、図5より、無電解Ni−Pめ
っき層を形成した比較例2の摺動部材は、靱性が充分で
ないため、同心円状に亀裂を生じて相手材を摩耗する場
合があることがわかる。
【0022】以上の評価より、実施例1の摺動部材で
は、Al系合金からなる相手材と摺動する場合、摺動部
材の耐焼付性、耐摩耗性及び相手材の耐摩耗性をいずれ
も満足させ、かつ基材の強度及び硬度を低下させないこ
とがわかる。 (試験2)上記実施例1におけるめっき液において、硫
酸第1鉄及び亜燐酸ソーダを増減し、A390合金から
なる基材上に種々の組成のめっき層を形成して摺動部材
を得た。他の条件は実施例1と同一である。これらの摺
動部材の硬度(MHv(50g))を確認した。結果を
図7に示す。
は、Al系合金からなる相手材と摺動する場合、摺動部
材の耐焼付性、耐摩耗性及び相手材の耐摩耗性をいずれ
も満足させ、かつ基材の強度及び硬度を低下させないこ
とがわかる。 (試験2)上記実施例1におけるめっき液において、硫
酸第1鉄及び亜燐酸ソーダを増減し、A390合金から
なる基材上に種々の組成のめっき層を形成して摺動部材
を得た。他の条件は実施例1と同一である。これらの摺
動部材の硬度(MHv(50g))を確認した。結果を
図7に示す。
【0023】図7より、めっき層におけるNi中のFe
は硬度を向上させるが、Pは少量でもより好適に硬度を
向上させることがわかる。そして、Pが0.3重量%未
満では、めっき層の硬度の向上、耐摩耗性改善の効果が
少なく、Pが1.0重量%を超えて含有されれば、めっ
き層が脆化し、衝撃強度が低下することが推察され、F
eが2重量%未満では、めっき層の硬度の向上、耐摩耗
性改善の効果が少なく、Feが11重量%を超えて含有
されれば、耐焼付性及び耐蝕性が低下することも推察さ
れる。したがって、本第1発明の摺動部材では、これら
P及びFeをNi中において好適にバランスさせている
ことがわかる。 (実施例2)実施例1と同一条件で図10に示すベーン
22を形成した。このベーン22は、基材221と、こ
の基材221の全表面に形成されためっき層222とか
らなる。基材221は、A390合金からなる。めっき
層222は実施例1の摺動部材で採用したものと同一の
Ni−Fe−Pからなる。また、Si:16重量%を含
有するAl−Si−Cu−Mg系合金からなるシリンダ
1を用意し、Si:12重量%を含有するAl−Si−
Cu−Mg系合金からなるロータ20も用意した。そし
て、これらベーン22、シリンダ1、ロータ20等を用
い、図8に示すベーン型圧縮機を組付けた。
は硬度を向上させるが、Pは少量でもより好適に硬度を
向上させることがわかる。そして、Pが0.3重量%未
満では、めっき層の硬度の向上、耐摩耗性改善の効果が
少なく、Pが1.0重量%を超えて含有されれば、めっ
き層が脆化し、衝撃強度が低下することが推察され、F
eが2重量%未満では、めっき層の硬度の向上、耐摩耗
性改善の効果が少なく、Feが11重量%を超えて含有
されれば、耐焼付性及び耐蝕性が低下することも推察さ
れる。したがって、本第1発明の摺動部材では、これら
P及びFeをNi中において好適にバランスさせている
ことがわかる。 (実施例2)実施例1と同一条件で図10に示すベーン
22を形成した。このベーン22は、基材221と、こ
の基材221の全表面に形成されためっき層222とか
らなる。基材221は、A390合金からなる。めっき
層222は実施例1の摺動部材で採用したものと同一の
Ni−Fe−Pからなる。また、Si:16重量%を含
有するAl−Si−Cu−Mg系合金からなるシリンダ
1を用意し、Si:12重量%を含有するAl−Si−
Cu−Mg系合金からなるロータ20も用意した。そし
て、これらベーン22、シリンダ1、ロータ20等を用
い、図8に示すベーン型圧縮機を組付けた。
【0024】このベーン型圧縮機は互いに結合されたフ
ロントハウジング11及びリアハウジング12内に楕円
状の貫通孔をもつシリンダ1が収容固定され、このシリ
ンダ1の両端開口がフロントサイドプレート13、リア
サイドプレート14でそれぞれ塞がれて縦断面が楕円状
のロータ室15が形成されている。上記両サイドプレー
ト13、14の軸孔中には軸受16、17を介して駆動
軸18が回転自在に保持され、該駆動軸18の一端はシ
ャフトシール19を介してフロントハウジング11の軸
孔を貫通して突出し、その先端に図示しない電磁クラッ
チの従動部が固定されている。また、駆動軸18には円
形断面のロータ20が上記ロータ室15内に配設される
ように固定され、該ロータ20の外周部には、図9に示
すように、回転対称に4個のベーン溝21が刻設されて
おり、各ベーン溝21には4枚のベーン22がそれぞれ
放射方向に出没可能に保持されている。そして、隣合う
2枚のベーン22、22、ロータ20の外周面、シリン
ダ1の内周面及び両サイドプレート13、14の内周面
によって囲まれる4個の圧縮室23がロータ室15に形
成されている。
ロントハウジング11及びリアハウジング12内に楕円
状の貫通孔をもつシリンダ1が収容固定され、このシリ
ンダ1の両端開口がフロントサイドプレート13、リア
サイドプレート14でそれぞれ塞がれて縦断面が楕円状
のロータ室15が形成されている。上記両サイドプレー
ト13、14の軸孔中には軸受16、17を介して駆動
軸18が回転自在に保持され、該駆動軸18の一端はシ
ャフトシール19を介してフロントハウジング11の軸
孔を貫通して突出し、その先端に図示しない電磁クラッ
チの従動部が固定されている。また、駆動軸18には円
形断面のロータ20が上記ロータ室15内に配設される
ように固定され、該ロータ20の外周部には、図9に示
すように、回転対称に4個のベーン溝21が刻設されて
おり、各ベーン溝21には4枚のベーン22がそれぞれ
放射方向に出没可能に保持されている。そして、隣合う
2枚のベーン22、22、ロータ20の外周面、シリン
ダ1の内周面及び両サイドプレート13、14の内周面
によって囲まれる4個の圧縮室23がロータ室15に形
成されている。
【0025】また、図8に示すように、フロントサイド
プレート13とフロントハウジング11との間には吸入
室24が形成され、リアサイドプレート14とリアハウ
ジング12との間には油分離室25が形成されている。
吸入室24は所定の回転角位置においてフロントサイド
プレート13とシリンダ1とに貫設された吸入通路26
及び吸入口27によって上記圧縮室23と連通される。
圧縮室23は他の所定の回転角位置において吐出口28
を介して吐出室29と連通され、吐出室29は図示しな
い連通孔を介して油分離室25と連通されている。
プレート13とフロントハウジング11との間には吸入
室24が形成され、リアサイドプレート14とリアハウ
ジング12との間には油分離室25が形成されている。
吸入室24は所定の回転角位置においてフロントサイド
プレート13とシリンダ1とに貫設された吸入通路26
及び吸入口27によって上記圧縮室23と連通される。
圧縮室23は他の所定の回転角位置において吐出口28
を介して吐出室29と連通され、吐出室29は図示しな
い連通孔を介して油分離室25と連通されている。
【0026】上記構成よりなるこのベーン型圧縮機で
は、重量を大きく担っているロータ20及びシリンダ1
がAl系合金からなるとともに、ベーン22の基材22
1もAl系合金からなるため、充分に軽量化されてい
る。そして、駆動軸18の回転により、ベーン22は、
先端の対シリンダ摺動面がシリンダ1と摺動するととも
に衝突する。また、ベーン22は、側面の対ロータ摺動
面がロータ20と摺動する。このとき、ベーン22は、
シリンダ1表面の硬い珪素粒によって対シリンダ摺動面
が摩耗されることはなく、かつロータ20表面の硬い珪
素粒によって対ロータ摺動面が摩耗されることはなかっ
た。また、このベーン22は、シリンダ1と衝突しても
亀裂を生じなかった。さらに、このベーン22は、シリ
ンダ1及びロータ20を摩耗することもなかった。よっ
て、ロータ室15内に摩耗粉を生じることはなかった。
加えて、ベーン22は、めっき層222の形成時に加熱
処理を行わないため基材221の強度及び硬度も充分確
保していた。
は、重量を大きく担っているロータ20及びシリンダ1
がAl系合金からなるとともに、ベーン22の基材22
1もAl系合金からなるため、充分に軽量化されてい
る。そして、駆動軸18の回転により、ベーン22は、
先端の対シリンダ摺動面がシリンダ1と摺動するととも
に衝突する。また、ベーン22は、側面の対ロータ摺動
面がロータ20と摺動する。このとき、ベーン22は、
シリンダ1表面の硬い珪素粒によって対シリンダ摺動面
が摩耗されることはなく、かつロータ20表面の硬い珪
素粒によって対ロータ摺動面が摩耗されることはなかっ
た。また、このベーン22は、シリンダ1と衝突しても
亀裂を生じなかった。さらに、このベーン22は、シリ
ンダ1及びロータ20を摩耗することもなかった。よっ
て、ロータ室15内に摩耗粉を生じることはなかった。
加えて、ベーン22は、めっき層222の形成時に加熱
処理を行わないため基材221の強度及び硬度も充分確
保していた。
【0027】したがって、このベーン型圧縮機では、ベ
ーン22の耐焼付性、耐摩耗性及びシリンダ1及びロー
タ20の耐摩耗性がいずれも満足でき、かつ基材221
の強度及び硬度を充分確保しているため、優れた耐用度
を発揮するものであった。
ーン22の耐焼付性、耐摩耗性及びシリンダ1及びロー
タ20の耐摩耗性がいずれも満足でき、かつ基材221
の強度及び硬度を充分確保しているため、優れた耐用度
を発揮するものであった。
【0028】
(1)以上詳述したように、本第1発明の摺動部材は、
Al系合金からなる基材と、この基材の少なくとも摺動
面に形成された所定のNi−Fe−P組成のめっき層と
からなるため、この摺動部材がAl系合金からなる相手
材と摺動する場合、摺動部材の耐焼付性、耐摩耗性及び
相手材の耐摩耗性をいずれも満足させ、かつ摺動部材に
おける基材の強度及び硬度を低下させないという効果を
奏することができる。
Al系合金からなる基材と、この基材の少なくとも摺動
面に形成された所定のNi−Fe−P組成のめっき層と
からなるため、この摺動部材がAl系合金からなる相手
材と摺動する場合、摺動部材の耐焼付性、耐摩耗性及び
相手材の耐摩耗性をいずれも満足させ、かつ摺動部材に
おける基材の強度及び硬度を低下させないという効果を
奏することができる。
【0029】したがって、この摺動部材を種々の機器に
採用すれば、近年の要請である軽量化の実現とともに、
耐用度の向上により優れた信頼性を確保することができ
る。 (2)また、本第2発明のベーン型圧縮機では、ベーン
がAl系合金からなる基材と、この基材の少なくとも対
シリンダ摺動面に形成された所定のNi−Fe−P組成
のめっき層とからなるため、近年の要請である軽量化の
実現とともに、耐用度の向上により優れた信頼性を確保
することができる。 (3)さらに、本第1発明の摺動部材及び本第2発明の
ベーン型圧縮機では、めっき層の形成にCrを用いない
ため、安全性の面でも効果がある。
採用すれば、近年の要請である軽量化の実現とともに、
耐用度の向上により優れた信頼性を確保することができ
る。 (2)また、本第2発明のベーン型圧縮機では、ベーン
がAl系合金からなる基材と、この基材の少なくとも対
シリンダ摺動面に形成された所定のNi−Fe−P組成
のめっき層とからなるため、近年の要請である軽量化の
実現とともに、耐用度の向上により優れた信頼性を確保
することができる。 (3)さらに、本第1発明の摺動部材及び本第2発明の
ベーン型圧縮機では、めっき層の形成にCrを用いない
ため、安全性の面でも効果がある。
【図1】実施例1及び比較例1、2の摺動部材の焼付限
度荷重を示すグラフである。
度荷重を示すグラフである。
【図2】摺動部材の耐焼付性、耐摩耗性及び相手材の耐
摩耗性を試験する試験機の模式断面図である。
摩耗性を試験する試験機の模式断面図である。
【図3】実施例1の摺動部材のロックウェル圧痕におけ
る金属組織を示す50倍の写真である。
る金属組織を示す50倍の写真である。
【図4】比較例1の摺動部材のロックウェル圧痕におけ
る金属組織を示す50倍の写真である。
る金属組織を示す50倍の写真である。
【図5】比較例2の摺動部材のロックウェル圧痕におけ
る金属組織を示す50倍の写真である。
る金属組織を示す50倍の写真である。
【図6】比較例3の摺動部材のロックウェル圧痕におけ
る金属組織を示す50倍の写真である。
る金属組織を示す50倍の写真である。
【図7】めっき層におけるNi中のFe及びPの重量%
と硬度との関係を示すグラフである。
と硬度との関係を示すグラフである。
【図8】実施例2のベーン型圧縮機の縦断面図である。
【図9】実施例2のベーン型圧縮機の横断面図である。
【図10】実施例2のベーン型圧縮機におけるベーンの
一部破断斜視図である。
一部破断斜視図である。
1…シリンダ 20…ロータ 2
2…ベーン 221…基材 222…めっき層
2…ベーン 221…基材 222…めっき層
Claims (2)
- 【請求項1】アルミニウム系合金からなる相手材と摺動
する摺動部材であって、 アルミニウム系合金からなる基材と、該基材の少なくと
も摺動面に下地めっき層を介して形成され、燐:0.3
〜1.0重量%、鉄:2〜11重量%、ニッケル:残部
の組成のめっき層とからなることを特徴とする摺動部
材。 - 【請求項2】アルミニウム系合金からなるシリンダと、
ロータに嵌挿されて該シリンダと摺動するベーンとを具
備し、 該ベーンは、アルミニウム系合金からなる基材と、該基
材の少なくとも対シリンダ摺動面に下地めっき層を介し
て形成され、燐:0.3〜1.0重量%、鉄:2〜11
重量%、ニッケル:残部の組成のめっき層とからなるこ
とを特徴とするベーン型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4046274A JPH05214560A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 摺動部材及びベーン型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4046274A JPH05214560A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 摺動部材及びベーン型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05214560A true JPH05214560A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12742650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4046274A Pending JPH05214560A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 摺動部材及びベーン型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05214560A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009150515A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Strawberry Corporation | ヒンジ装置並びにスライド装置並びにこれらを用いた電子機器 |
| CN102560574A (zh) * | 2010-12-21 | 2012-07-11 | 北京中科三环高技术股份有限公司 | 钕铁硼永磁材料的镍铁合金镀液及其制备电镀镍铁合金的方法 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4046274A patent/JPH05214560A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009150515A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Strawberry Corporation | ヒンジ装置並びにスライド装置並びにこれらを用いた電子機器 |
| CN102560574A (zh) * | 2010-12-21 | 2012-07-11 | 北京中科三环高技术股份有限公司 | 钕铁硼永磁材料的镍铁合金镀液及其制备电镀镍铁合金的方法 |
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