JPH05219770A - 回転電機の制動回路 - Google Patents

回転電機の制動回路

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JPH05219770A
JPH05219770A JP4234792A JP4234792A JPH05219770A JP H05219770 A JPH05219770 A JP H05219770A JP 4234792 A JP4234792 A JP 4234792A JP 4234792 A JP4234792 A JP 4234792A JP H05219770 A JPH05219770 A JP H05219770A
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JP
Japan
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circuit
current
braking
voltage
mode
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JP4234792A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Momose
哲夫 百瀬
Masae Kuroyanagi
正恵 黒柳
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】抵抗器やリレーなどの部品を付加することなく
制動回路を構成し、回転数が低下しても充分な制動力が
得られ、停止するまでに要する時間を短縮することがで
きる回転電機の制動回路を提供する。 【構成】界磁を有する回転電機1を電気的に制動する回
転電機の制動回路において、回転電機1の電機子巻線3
に流れる電流の大きさを時間と共に増加させる第1の回
路手段と、回転電機1の電機子巻線3に流れる電流の大
きさを時間と共に減少させる第2の回路手段と、電機子
に流れる電流を検出する電流検出手段8と、電流検出手
段8の出力電圧と基準電圧とを比較する電圧比較器9
と、電圧比較器9の出力により第1の回路手段と第2の
回路手段とを交互に接続切り換えする半導体スイッチ群
7とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にダイナミックブ
レーキと称される回転電機の制動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】モータや発電機などの回転電機におい
て、回転を直ちに停止させようとする場合、ダイナミッ
クブレーキと称する制動回路が用いられる。これは、回
転によって発生する電気エネルギーを、抵抗を介し消費
させ、制動力を発生させるものである。
【0003】図11はこのような制動回路の従来例を示
すもので、特開昭62−181684号公報に記載され
ているものである。図11において、3相構成の電機子
巻線33を有するモータ31の上記各電機子巻線33に
は主回路電源32から電力が供給されて駆動される。各
電機子巻線33にはそれぞれリレースイッチ35を介し
て可変抵抗34が接続されている。各可変抵抗34の他
端部は互いに接続されている。ブレーキを掛ける場合
は、指令に基づきリレースイッチ35を閉じ、各電機子
巻線33の端子間を抵抗34の介在のもとに短絡する。
回転により発生する電気エネルギーは抵抗34で消費さ
れ、制動力が発生して回転が停止する。
【0004】なお、一定のブレーキ電流を流しながらブ
レーキを掛ける回路例として、特開昭63−16769
1号公報記載のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の制動回路に
よれば、モータ特性に応じて可変抵抗器34の抵抗値を
変えることにより制動力を任意に変えることが可能であ
る。しかし、制動力を効果的に掛けるためには大型の抵
抗器を使用しなければならず、回転電機の容量に比例し
て大きなスペースが必要になるとともにコスト高になる
という不具合がある。また、回転数が高いうちは大きな
制動力が得られるが、回転数が低下するに伴って制動力
が低下し、停止するまでに要する時間が長いという問題
がある。さらに、可変抵抗器やリレーなどの部品を付加
する必要があり、信頼性が低下するという問題もある。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、抵抗器やリレーなどの部品を付
加することなく制動回路を構成することを可能にして、
スペースの拡大防止およびコスト高を防止するととも
に、信頼性が高く、また、回転数が低下しても充分な制
動力が得られ、停止するまでに要する時間を短縮するこ
とができる回転電機の制動回路を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、回転電機の電機子巻線に流れる電流の大き
さを時間と共に増加させる第1の回路手段と、回転電機
の電機子巻線に流れる電流の大きさを時間と共に減少さ
せる第2の回路手段と、電機子に流れる電流を検出する
電流検出手段と、電流検出手段の出力電圧と基準電圧と
を比較する電圧比較器と、電圧比較器の出力により第1
の回路手段と第2の回路手段とを交互に接続切り換えす
る半導体スイッチ群とを設けた。
【0008】
【作用】第1の回路手段によって電機子巻線に電流が流
されているときは、時間と共に電流が増加し、電流検出
手段の出力電圧が上昇していく。電流検出手段の出力電
圧が電圧比較器の基準電圧より高くなると、第2の回路
手段によって電機子巻線に電流が流されるように半導体
スイッチ群が回路を切り換える。第2の回路手段によっ
て電機子巻線に電流が流されているときは、時間と共に
電流が減少し、電流検出手段の出力電圧が降下してい
く。電流検出手段の出力電圧が電圧比較器の基準電圧よ
り低くなると、第1の回路手段によって電機子巻線に電
流が流されるように半導体スイッチ群が回路を切り換え
る。このようにして、回転が停止するまでほぼ一定の制
動電流が流れながら制動が掛けられる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる回
転電機の制動回路の実施例について説明する。図1にお
いて、商用交流電源14は主回路電源2に入力される。
主回路電源2は、ヒューズ15と、このヒューズ15を
経て入力される商用交流電源を全波整流するダイオード
16,17,18,19と、整流された直流を平滑化す
るコンデンサCとを有してなる。コンデンサCの両端は
直流電源20に接続され、直流電源20から後述の各回
路に電源が供給される。ここで、回転電機をDCブラシ
レスモータとする。直流ブラシレスモータ1はマグネッ
トからなる界磁を有するとともに、3相構成の電機子巻
線3を有する。各電機子巻線3には、半導体スイッチ群
7を介して主回路電源2から直流電源が供給される。
【0010】主回路電源2から半導体スイッチ群7に至
る電源供給路中には、電機子3に流れる電流を検出する
電流検出手段としての電流検出抵抗8が接続されてい
る。電流検出抵抗8の両端電圧は電圧比較器9に入力さ
れ、電圧比較器9において基準電圧と比較される。電圧
比較器9の出力は、電流検出抵抗8の両端電圧が基準電
圧よりも高いか低いかによって、高い出力電圧レベル
「H」、又は低い出力電圧レベル「L」に切り替わり、
これによりゲート・ベース駆動回路6を介して半導体ス
イッチ群7を切り換える。ただし、電圧比較器9の比較
動作は、端子11からブレーキ動作信号Vbiが入力さ
れている場合に、一定周期の電流検出タイミング信号1
0によって一定周期で行われる。なお、電機子電流の検
出手段としては、上記抵抗8に代えて、電流に比例した
電圧が得られる他の適宜の電流・電圧変換手段を用いて
もよい。
【0011】上記実施例のさらに具体的な構成を図2を
参照しながら説明する。図2において、上側の3個のト
ランジスタ7a,7a,7aと下側の3個のトランジス
タ7b,7b,7bは前記半導体スイッチ群7を構成し
ている。上下3対のトランジスタ7a,7bはそれぞれ
直列に接続されていて、それぞれの接続点がモータ1の
各電機子巻線3の一端に接続されている。各電機子巻線
3の他端は一括して接続されている。上側のトランジス
タ7a,7a,7aにはそれぞれダイオードDa1,D
a2,Da3が並列に、かつ、各トランジスタとは逆方
向に接続され、下側のトランジスタ7b,7b,7bに
もそれぞれダイオードDb1,Db2,Db3が並列
に、かつ、各トランジスタとは逆方向に接続されてい
る。
【0012】制御指令部30はモータ1の回転指令およ
び制動指令を発する部分である。制御指令部30から出
力される運転・制動指令信号INVCOMは、図5に示
すように「L」で定常運転指令、「H」で制動指令であ
る。運転・制動指令信号INVCOMは上記3個の上側
トランジスタ7aの各ゲート・ベース駆動回路6aに入
力されるとともに、3個の下側トランジスタ7bの各ゲ
ート・ベース駆動回路6bに入力される。運転・制動指
令信号INVCOMが定常運転指令である場合は、制御
指令部30から出力される通電信号GD1,GD2,G
D3により各ゲート・ベース駆動回路6aを介して3個
の下側トランジスタ7bがオン・オフ制御され、また、
制御指令部30から出力される通電信号GU1,GU
2,GU3により各ゲート・ベース駆動回路6bを介し
て3個の上側トランジスタ7aがオン・オフ制御され、
図5の左半部に示すようなタイミングで各電機子巻線3
に通電されて定常運転される。
【0013】運転・制動指令信号INVCOMが「H」
で制動指令である場合は、図5に示すように通電信号G
U1,GU2,GU3が無効となり、上側の3個のトラ
ンジスタ7aは無効となる。制御指令部30からはブレ
ーキ動作信号Vbiが出力される。ブレーキ動作信号V
biは、運転・制動指令信号INVCOMが制動指令と
なったあと所定の短絡防止時間をおいて「L」となり、
これによってブレーキ動作が開始される。ブレーキ動作
信号Vbiが「L」となることにより、フォトカプラ2
1の出力側に電流が流れず、比較器9の出力が「H」と
なり、これがインバータ23で「L」に反転される。イ
ンバータ23の出力をGATE信号とする。このGAT
E信号が「L」になると、3個のダイオード24,2
5,26の両端の電圧が順方向になることによってこれ
らのダイオードに電流が流れ、これらのダイオードにつ
ながる前記各ゲート・ベース駆動回路6bを介して、下
側の3個のトランジスタ7bがオンとなる。
【0014】ただし、前記電流検出タイミング信号10
が一定周期で短時間だけ「L」になると、ダイオード2
2が順方向となって比較器9の出力が「L」となり、イ
ンバータ23の出力であるGATE信号が「H」とな
る。電流検出タイミング信号10は、サンプリング信号
Samであって、この信号10が一定周期ごとに「L」
になることにより、電流検出抵抗8の両端電圧と基準電
圧Vrefとが比較器9により比較され、比較の結果が
出力されることになる。
【0015】次に、以上説明した実施例の動作を説明す
ることにするが、定常運転動作は従来のDCブラシレス
モータの場合と変わりがないので、ここでは制動動作に
ついて説明する。図2に示す実施例の中で、制動動作に
関係のある部分のみを抜き出して等価的に表したのが図
3である。図2の例で下側の3個のトランジスタ7b
は、図3ではダイオードとスイッチの組み合わせとして
それぞれD1,SW1、D2,SW2、D3,SW3で
表している。また、3相構成の電機子巻線3について
は、直流抵抗分をRで、インダクタンス分をLで表し、
それぞれの誘起電圧をEa,Eb,Ecで表してある。
図3の等価回路において、各トランジスタ7bがオン、
従って各スイッチSW1,SW2,SW3がオンした場
合をaモードとし、その等価回路を図4(a)に示す。
また、各トランジスタ7bがオフ、従って各スイッチS
W1,SW2,SW3がオフした場合をbモードとし、
その等価回路を図4(b)に示す。図4では、電機子電
流ia(t),ib(t),ic(t)および誘起電圧
Ea,Eb,Ecの方向を任意に決め、また、この誘起
電圧はそれぞれ一定であると仮定している。
【0016】図4(a)に示すaモードでは、Eaから
流れ出た電機子電流ia(t)がR,L、D1を通った
後Db2,Db3に分流し、Db2側に分流した電流は
電機子電流ib(t)としてL、R、Ebを経てEaに
戻り、Db3側に分流した電流は電機子電流ic(t)
としてL、R、Ecを経てEaに戻る。この等価回路を
解析するに当たり、各ダイオードの順方向電圧は影響の
ないレベルであるからこれを無視する。aモードでは次
の微分方程式が成り立つ。
【数1】 Ea−Ria(t)−L{dia(t)/dt} =−Eb+Rib(t)+L{dib(t)/dt} =−Ec+Ric(t)+L{dic(t)/dt}
【数2】ia(t)=ib(t)+ic(t) これをia(t)について解くと、
【数3】 となる。ここで、Sはラプラス演算子を示す。
【0017】図4(b)に示すbモードでは、Eaから
流れ出た電機子電流ia(t)がR,L、Da1、C、
Rcを通った後Db2,Db3に分流し、Db2側に分
流した電流は電機子電流ib(t)としてL、R、Eb
を経てEaに戻り、Db3側に分流した電流は電機子電
流ic(t)としてL、R、Ecを経てEaに戻る。こ
こで、解析の簡略化のために、主回路電源の電解コンデ
ンサCの両端電圧Vcは一定であると仮定する。また、
電流検出抵抗Rcの抵抗値は非常に低く、各ダイオード
の順方向電圧は影響のないレベルであるから、これらを
無視する。このbモードでは次の微分方程式が成立す
る。
【数4】 Ea−Vc−Ria(t)−L{dia(t)/dt} =−Eb+Rib(t)+L{dib(t)/dt} =−Ec+Ric(t)+2{dic(t)/dt}
【数5】ia(t)=ib(t)+ic(t) これをia(t)について解くと、
【数6】 となる。
【0018】数3、数6より次のことがいえる。aモー
ドでは、電流ia(t)は時間とともに増加する。bモ
ードでは、(2Ea+Eb+Ec)<Vcであれば電流
ia(t)は時間とともに減少する。図6はaモードと
bモードでの電流の変化を示す。以上のことから、半導
体スイッチ群を構成する3個のトランジスタ7bをオ
ン、オフさせてaモードとbモードに交互に切り換える
とともに、aモードとbモードの時間を制御することに
より、制動電流をほぼ一定にすることができる。以上が
基本的な動作である。ここでは、電流および誘起電圧の
向きを特定の向きに仮定して説明したが、その他の場合
についても同様に考えることができる。
【0019】次に、aモードとbモードとの切り換えの
タイミングについて説明する。制動動作に入ると、3個
のトランジスタ7bがオンするaモードとなり、電流が
増加する。所定の周期で電流検出タイミング信号Sam
が「L」になると上記トランジスタ7bがオフしてbモ
ードとなり、電流検出抵抗Rcに電流ircが流れる。
電流ircは、図6にも示すように時間とともに減少す
る。電流検出抵抗Rcの両端電圧Viは電流ircに比
例する。電圧比較器9は電流検出抵抗Rcの両端電圧V
iと基準電圧Vrefを比較する。Vi<Vrefにな
るまで電圧比較器9の出力は「L」であり、上記トラン
ジスタ7bはオフのままである。Vi<Vrefになる
と電圧比較器9の出力は「H」となり、上記トランジス
タ7bがオンし、電流irc=0となり、電圧比較器9
は「H」出力を維持する。
【0020】以上の動作を電流検出タイミング信号Sa
mの周期ごとに繰り返し、制動電流は基準電圧Vref
に応じた値に制御される。この基準電圧Vrefは制動
電流指令ということができるもので、この値を任意に設
定することができるようにしておけば、必要とする制動
力を任意に得ることができる。
【0021】以上説明した制動回路は、例えば、ロボッ
ト用モータの回路などに適用すれば有効である。すなわ
ち、図1に示すヒューズ15が溶断し、あるいは商用交
流電源14が停電するなどして、主回路電源2に電力が
供給されなくなったとき、これを検出して制動を掛けれ
ば、ロボットがその場で直ちに停止し、みだりに動くこ
とはないから、安全確保のために有効である。このよう
な停電等のトラブル検出手段は適宜の手段を選択してよ
い。
【0022】図7は、トラブル検出から制動動作に移行
するまでのタイミングを示す。トラブル検出信号が出力
されると同時に運転・制動指令信号INVCOMが
「H」になって制動指令が出力されるが、図5にも示し
たとおり、所定の短絡防止時間をおいてブレーキ動作信
号Vbiが出力され、この時点から制動動作に移行す
る。制動動作開始時点では電解コンデンサCの両端電圧
Vc1はほぼ商用交流電源電圧に応じた値になっている
が、制動動作に移行すると電解コンデンサCの両端電圧
Vc1が緩やかに上昇していく。このコンデンサCの両
端電圧Vc1を電力供給源として、制動動作を維持する
に必要な回路の直流電源20を駆動できるため、商用交
流電源14が供給されなくても正常な制動動作が行われ
る。
【0023】以上説明した実施例によれば、電機子電流
を検出する電流検出抵抗Rcの両端電圧を検出し、この
電圧が基準電圧Vrefより高いか又は低いかにより、
半導体スイッチを構成するトランジスタをオン・オフさ
せて、aモードすなわち電機子巻線に流れる電流を時間
とともに増加させるモードで動作する第1の回路手段
と、bモードすなわち電機子巻線に流れる電流を時間と
ともに減少させるモードで動作する第2の回路手段の相
互間で交互に切り換えるようにしたため、基準電圧Vr
efに応じた制動電流を流すことができ、基準電圧Vr
efを任意に設定することにより制動力を任意に設定す
ることができる。また、最大制動電流は、半導体スイッ
チ群の容量又は許容電機子巻線電流の何れか小さい方に
制限されるが、制動電流は速度が充分低くなるまで、設
定された電流に維持されるため、非常停止時等において
惰性による回転が少ない効果的な制動が可能になる。
【0024】さらに、制動回路を構成している電流検出
抵抗Rc、ゲート・ベース駆動回路6、主回路コンデン
サCは、モータを定常運転するのに必要な回路部品であ
るから、制動回路を構成するに当たってこれらの回路部
品を新たに付加する必要がないこと、論理回路レベルで
の信号処理が可能であること、というような利点があ
り、これによってコストも安くなるという利点もある。
ここで、電流検出抵抗Rcは、主回路および電機子巻線
の短絡検出等に用いられている過電流検出抵抗と共用す
ることも可能である。
【0025】本考案は、一般的なブラシ付き直流モータ
にも適用可能であり、その実施例を図10に、その等価
回路を図8、図9に示す。この実施例は基本的には前述
の実施例と同じであるため、共通の構成部分には共通の
符号を付してある。図8において、Cは主回路電解コン
デンサ、Da1,Da2,Db1,Db2は還流ダイオ
ード、D1,SW1は半導体スイッチを構成するトラン
ジスタ、D2,SW2は半導体スイッチを構成するトラ
ンジスタ、Rは電機子巻線抵抗、Lは電機子巻線のイン
ダクタンス、Eaは誘起電圧をそれぞれ示す。この実施
例でも、前述の実施例と同様に、制動動作にスイッチS
W1,SW2がオンのaモードと、スイッチSW1,S
W2がオフのbモードの二つの動作モードがある。
【0026】図9(a)はaモードを示しており、誘起
電圧Eaを電源として、L、R、D1、SW1、Db2
の順に、すなわち電機子巻線と半導体スイッチのブリッ
ジ内だけで還流する。図9(b)はbモードを示してお
り、誘起電圧Eaを電源として、L、R、Da1、C、
Rc、Db2の順に流れ、コンデンサCを充電する。こ
こで、電流検出抵抗Rcの抵抗値は非常に低く、各ダイ
オードの順方向電圧も影響のないレベルであるため、こ
れらを無視して各モードを解析する。
【0027】aモードについては以下の微分方程式が成
立する。
【数7】 Ea=Ria(t)+L{dia(t)/dt} これを解くと
【数8】 となる。Sはラプラス演算子を示す。bモードについて
も同様に以下の式が成立する。
【数9】 Ea−Vc=Ria(t)+L{dia(t)/dt} これを解くと
【数10】 となる。
【0028】数8、数10より、次のことがいえる。a
モードでは電流ia(t)は増加していく。bモードで
はEa<Vcであれば電流ia(t)は減少していく。
従って、半導体スイッチ群を交互にオン・オフしてaモ
ードとbモードとを接続切り換えすることにより、一定
の制動電流を流すことができるし、半導体スイッチ群の
オン・オフのタイミングを任意に設定することにより制
動電流を任意に設定することができるなど、前記直流ブ
ラシレスモータの場合と同様の作用効果を奏する。
【0029】本発明は、界磁をもっている回転電機であ
れば適用可能であり、モータにも発電機にも適用可能で
ある。また、界磁をもっていれば、モータおよび発電機
の形式は限定されない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、電機子電流を検出する
電流検出手段の出力電圧を検出し、この電圧が基準電圧
より高いか又は低いかにより、半導体スイッチを切り換
え動作させ、電機子巻線に流れる電流を時間とともに増
加させるモードで動作する第1の回路手段と、電機子巻
線に流れる電流を時間とともに減少させるモードで動作
する第2の回路手段の相互間で交互に切り換えるように
したため、基準電圧に応じた制動電流を流すことがで
き、基準電圧を任意に設定することにより制動力を任意
に設定することができる。また、制動電流は速度が充分
低くなるまで、設定された電流に維持されるため、非常
停止時等において惰性による回転が少ない効果的な制動
が可能になる。
【0031】さらに、制動回路を構成する第1の回路手
段、第2の回路手段、半導体スイッチ群などは、回転電
機を定常運転させるための回路部品で兼用することがで
きるため、制動回路を構成するに当たってこれらの回路
部品を新たに付加する必要がないし、論理回路レベルで
の信号処理が可能であり、これによってコストも安くな
るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる回転電機の制動回路の実施例を
示すブロック図。
【図2】同上実施例を具体的に示す回路図。
【図3】同上実施例中の制動動作に関連する部分の等価
回路図。
【図4】同上等価回路のそれぞれ異なる制動動作モード
を示す等価回路図。
【図5】同上実施例の動作を示すタイミングチャート。
【図6】同上実施例の制動動作を示すタイミングチャー
ト。
【図7】同上実施例の制動動作に移行するときの動作を
示すタイミングチャート。
【図8】本発明にかかる回転電機の制動回路の別の実施
例を示す等価回路図。
【図9】同上等価回路のそれぞれ異なる制動動作モード
を示す等価回路図。
【図10】同上実施例の回路図。
【図11】従来の回転電機の制動回路の例を示す回路
図。
【符号の説明】
1 回転電機 3 電機子 7 半導体スイッチ群 8 電流検出手段 9 電圧比較器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる回
転電機の制動回路の実施例について説明する。図1にお
いて、商用交流電源14は主回路電源2に入力される。
主回路電源2は、ヒューズ15と、このヒューズ15を
経て入力される商用交流電源を全波整流するダイオード
16,17,18,19と、整流された直流を平滑化す
るコンデンサCとを有してなる。コンデンサCの両端は
直流電源20に接続され、直流電源20から後述の各回
路に電源が供給される。ここで、回転電機をDCブラシ
レスモータとする。DCブラシレスモータ1はマグネッ
トからなる界磁を有するとともに、3相構成の電機子巻
線3を有する。各電機子巻線3には、半導体スイッチ群
7を介して主回路電源2から直流電源が供給される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】図4(a)に示すaモードでは、Eaから
流れ出た電機子電流ia(t)がR,L、D1を通った
後Db2,Db3に分流し、Db2側に分流した電流は
電機子電流ib(t)としてL、R、Ebを経てEaに
戻り、Db3側に分流した電流は電機子電流ic(t)
としてL、R、Ecを経てEaに戻る。この等価回路を
解析するに当たり、各ダイオードの順方向電圧は影響の
ないレベルであるからこれを無視する。aモードでは次
の微分方程式が成り立つ。
【数1】 Ea−Ria(t)−L{dia(t)/dt} =−Eb+Rib(t)+L{dib(t)/dt} =−Ec+Ric(t)+L{dic(t)/dt}
【数2】ia(t)=ib(t)+ic(t) これをia(t)について解くと、
【数3】 となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】aモードについては以下の微分方程式が成
立する。
【数7】 Ea=Ria(t)+L{dia(t)/dt} これを解くと
【数8】 となる。bモードについても同様に以下の式が成立す
る。
【数9】 Ea−Vc=Ria(t)+L{dia(t)/dt} これを解くと
【数10】 となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁を有する回転電機を電気的に制動す
    る回転電機の制動回路において、 上記回転電機の電機子巻線に流れる電流の大きさを時間
    と共に増加させる第1の回路手段と、 上記回転電機の電機子巻線に流れる電流の大きさを時間
    と共に減少させる第2の回路手段と、 上記電機子に流れる電流を検出する電流検出手段と、 上記電流検出手段の出力電圧と基準電圧とを比較する電
    圧比較器と、 上記電圧比較器の出力により上記第1の回路手段と上記
    第2の回路手段とを交互に接続切り換えする半導体スイ
    ッチ群とを具備していることを特徴とする回転電機の制
    動回路。
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