JPH05221794A - 部位により配向性が異なる酸化物超電導薄膜の作製方法 - Google Patents
部位により配向性が異なる酸化物超電導薄膜の作製方法Info
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- JPH05221794A JPH05221794A JP4059512A JP5951292A JPH05221794A JP H05221794 A JPH05221794 A JP H05221794A JP 4059512 A JP4059512 A JP 4059512A JP 5951292 A JP5951292 A JP 5951292A JP H05221794 A JPH05221794 A JP H05221794A
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 基板5上の酸化物超電導薄膜のc軸配向の部
分が配置される部分に、CaOとZrを積層して被覆層6を
形成し、その上に薄いa軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物
超電導薄膜3を成膜する。被覆層6をリフトオフして、
c軸配向の酸化物超電導薄膜が成長する条件でY1Ba2Cu
3O7-X酸化物超電導薄膜を形成する。このY1Ba2Cu3O
7-X酸化物超電導薄膜の、基板5が露出している上に成
長した部分はc軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜になり、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜
3上の部分はa軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜2となる。 【効果】 最初に成膜した薄いa軸配向のY1Ba2Cu3O
7-X酸化物超電導薄膜を加工しないので、その上に積層
したY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜との連続性がよく
なる。
分が配置される部分に、CaOとZrを積層して被覆層6を
形成し、その上に薄いa軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物
超電導薄膜3を成膜する。被覆層6をリフトオフして、
c軸配向の酸化物超電導薄膜が成長する条件でY1Ba2Cu
3O7-X酸化物超電導薄膜を形成する。このY1Ba2Cu3O
7-X酸化物超電導薄膜の、基板5が露出している上に成
長した部分はc軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜になり、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜
3上の部分はa軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜2となる。 【効果】 最初に成膜した薄いa軸配向のY1Ba2Cu3O
7-X酸化物超電導薄膜を加工しないので、その上に積層
したY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜との連続性がよく
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部位により配向性が異
なる酸化物超電導薄膜の作製方法に関する。より詳細に
は、a軸配向(またはb軸配向、以下本明細書ではより
一般的なa軸配向に代表させて記す)の部分とc軸配向
の部分とを有する酸化物超電導薄膜を作製する方法に関
する。
なる酸化物超電導薄膜の作製方法に関する。より詳細に
は、a軸配向(またはb軸配向、以下本明細書ではより
一般的なa軸配向に代表させて記す)の部分とc軸配向
の部分とを有する酸化物超電導薄膜を作製する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体は、従来の金属系超電導
体に比較して臨界温度が高く、実用性がより高いと考え
られている。例えば、Y−Ba−Cu−O系酸化物超電導体
の臨界温度は80K以上であり、Bi−Sr−Ca−Cu−O系酸
化物超電導体およびTl−Ba−Ca−Cu−O系酸化物超電導
体の臨界温度は 100K以上と発表されている。酸化物超
電導体の超電導特性には結晶異方性があり、特に臨界電
流密度は結晶のc軸に垂直な方向が最も大きい。そのた
め、酸化物超電導体を使用する場合には、結晶方向に注
意を払う必要がある。
体に比較して臨界温度が高く、実用性がより高いと考え
られている。例えば、Y−Ba−Cu−O系酸化物超電導体
の臨界温度は80K以上であり、Bi−Sr−Ca−Cu−O系酸
化物超電導体およびTl−Ba−Ca−Cu−O系酸化物超電導
体の臨界温度は 100K以上と発表されている。酸化物超
電導体の超電導特性には結晶異方性があり、特に臨界電
流密度は結晶のc軸に垂直な方向が最も大きい。そのた
め、酸化物超電導体を使用する場合には、結晶方向に注
意を払う必要がある。
【0003】酸化物超電導体を超電導素子、超電導集積
回路等いわゆる超電導エレクトロニクス技術に応用する
場合、一般には酸化物超電導体を薄膜化して使用しなけ
ればならない。酸化物超電導体を薄膜化した場合には、
上記の超電導特性の結晶異方性の問題はより顕著にな
る。また、高性能な超電導素子、超電導集積回路を実現
するためには、基板に平行な方向に電流が流れる超電導
電流路と、基板に垂直な方向に電流が流れる超電導電流
路とが必要となる。例えば、電極等は基板に平行な方向
の電流が流れ、層間配線には基板に垂直な方向の電流が
流れる。従って、酸化物超電導体を超電導素子、超電導
集積回路に使用する場合、基板に平行な方向の臨界電流
密度が高いc軸配向の部分と、基板に垂直な方向の臨界
電流密度が高いa軸配向の部分とを有する酸化物超電導
薄膜とを作製しなければならなかった。
回路等いわゆる超電導エレクトロニクス技術に応用する
場合、一般には酸化物超電導体を薄膜化して使用しなけ
ればならない。酸化物超電導体を薄膜化した場合には、
上記の超電導特性の結晶異方性の問題はより顕著にな
る。また、高性能な超電導素子、超電導集積回路を実現
するためには、基板に平行な方向に電流が流れる超電導
電流路と、基板に垂直な方向に電流が流れる超電導電流
路とが必要となる。例えば、電極等は基板に平行な方向
の電流が流れ、層間配線には基板に垂直な方向の電流が
流れる。従って、酸化物超電導体を超電導素子、超電導
集積回路に使用する場合、基板に平行な方向の臨界電流
密度が高いc軸配向の部分と、基板に垂直な方向の臨界
電流密度が高いa軸配向の部分とを有する酸化物超電導
薄膜とを作製しなければならなかった。
【0004】酸化物超電導薄膜を配向性は、成膜温度
(一般には成膜時の基板温度である)で制御される。即
ち、a軸配向の酸化物超電導薄膜を形成する場合には、
c軸配向の酸化物超電導薄膜を形成する場合の基板温度
よりも約50〜100 ℃低い基板温度で成膜を行えばよい。
また、a軸配向の酸化物超電導薄膜またはa軸配向の酸
化物超電導薄膜に類似の結晶構造を有する薄膜上には、
c軸配向の酸化物超電導薄膜が成長する条件で酸化物超
電導薄膜を成膜しても、a軸配向の酸化物超電導薄膜が
成長する。
(一般には成膜時の基板温度である)で制御される。即
ち、a軸配向の酸化物超電導薄膜を形成する場合には、
c軸配向の酸化物超電導薄膜を形成する場合の基板温度
よりも約50〜100 ℃低い基板温度で成膜を行えばよい。
また、a軸配向の酸化物超電導薄膜またはa軸配向の酸
化物超電導薄膜に類似の結晶構造を有する薄膜上には、
c軸配向の酸化物超電導薄膜が成長する条件で酸化物超
電導薄膜を成膜しても、a軸配向の酸化物超電導薄膜が
成長する。
【0005】従って、従来、a軸配向の部分と、c軸配
向の部分を有する酸化物超電導薄膜とを作製する場合に
は、上記の酸化物超電導体の性質を利用し、以下に説明
する2種類の方法を使用していた。第1の方法は、基板
上に最初にa軸配向、c軸配向いずれかの配向性を有す
る酸化物超電導薄膜を成膜してから、エッチング等によ
りパターニングを行い、その後必要な部分にもう一方の
配向性の酸化物超電導薄膜を形成する方法である。第2
の方法は、最初に基板成膜面全体にa軸配向の薄い酸化
物超電導薄膜を成膜し、基板成膜面のc軸配向の酸化物
超電導薄膜を成長させる部分上のこの薄い酸化物超電導
薄膜をエッチング等の方法により除去して基板成膜面を
露出させ、基板成膜面全体に今度はc軸配向の酸化物超
電導薄膜が成長する条件で酸化物超電導薄膜を成膜する
方法である。
向の部分を有する酸化物超電導薄膜とを作製する場合に
は、上記の酸化物超電導体の性質を利用し、以下に説明
する2種類の方法を使用していた。第1の方法は、基板
上に最初にa軸配向、c軸配向いずれかの配向性を有す
る酸化物超電導薄膜を成膜してから、エッチング等によ
りパターニングを行い、その後必要な部分にもう一方の
配向性の酸化物超電導薄膜を形成する方法である。第2
の方法は、最初に基板成膜面全体にa軸配向の薄い酸化
物超電導薄膜を成膜し、基板成膜面のc軸配向の酸化物
超電導薄膜を成長させる部分上のこの薄い酸化物超電導
薄膜をエッチング等の方法により除去して基板成膜面を
露出させ、基板成膜面全体に今度はc軸配向の酸化物超
電導薄膜が成長する条件で酸化物超電導薄膜を成膜する
方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の第1の方法
では、酸化物超電導薄膜の成膜を条件を変えて2回行わ
なければならないので効率が悪い。エッチングの際に誤
差が生じるために加工可能な寸法に制限があり、断面積
を小さくしたい層間配線が必要以上に大きくなり、高集
積化が困難である。また、エッチングされた酸化物超電
導薄膜は、エッチングされた端部が汚染されたり、エッ
チングされた端部に超電導体でない物質が生じたりす
る。さらに、エッチングが完全でなく、例えば、a軸配
向の酸化物超電導薄膜が僅かでも残っている場合には、
その上にc軸配向の酸化物超電導薄膜を形成しようとし
ても、a軸配向の酸化物超電導薄膜のみが形成されてし
まう。完全にa軸配向の酸化物超電導薄膜が除去された
場合でも、エッチングにより下層の表面が荒れてしまう
と、その上に結晶性のよいc軸配向の酸化物超電導薄膜
を成長させることは困難である。
では、酸化物超電導薄膜の成膜を条件を変えて2回行わ
なければならないので効率が悪い。エッチングの際に誤
差が生じるために加工可能な寸法に制限があり、断面積
を小さくしたい層間配線が必要以上に大きくなり、高集
積化が困難である。また、エッチングされた酸化物超電
導薄膜は、エッチングされた端部が汚染されたり、エッ
チングされた端部に超電導体でない物質が生じたりす
る。さらに、エッチングが完全でなく、例えば、a軸配
向の酸化物超電導薄膜が僅かでも残っている場合には、
その上にc軸配向の酸化物超電導薄膜を形成しようとし
ても、a軸配向の酸化物超電導薄膜のみが形成されてし
まう。完全にa軸配向の酸化物超電導薄膜が除去された
場合でも、エッチングにより下層の表面が荒れてしまう
と、その上に結晶性のよいc軸配向の酸化物超電導薄膜
を成長させることは困難である。
【0007】一方、上記従来の第2の方法では、最初に
形成した薄いa軸配向の酸化物超電導薄膜がエッチング
工程で劣化するので、その上に積層する酸化物超電導薄
膜との間に明確な界面が生じ、酸化物超電導薄膜が連続
しない。特にエッチング工程においてフォトレジストを
使用すると、フォトレジストの剥離液、リンス液と酸化
物超電導薄膜とが反応するので最初に形成した薄いa軸
配向の酸化物超電導薄膜の表面の劣化が著しく、上記の
不連続性が顕著になる。また、上述の第1の方法と同様
にエッチングされた酸化物超電導薄膜の端部が劣化する
ので、その付近に成長する酸化物超電導薄膜の結晶性が
乱れ、高品質の酸化物超電導薄膜が得られない。そこ
で、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し
た、a軸配向の部分とc軸配向の部分とを有する酸化物
超電導薄膜を作製する方法を提供することにある。
形成した薄いa軸配向の酸化物超電導薄膜がエッチング
工程で劣化するので、その上に積層する酸化物超電導薄
膜との間に明確な界面が生じ、酸化物超電導薄膜が連続
しない。特にエッチング工程においてフォトレジストを
使用すると、フォトレジストの剥離液、リンス液と酸化
物超電導薄膜とが反応するので最初に形成した薄いa軸
配向の酸化物超電導薄膜の表面の劣化が著しく、上記の
不連続性が顕著になる。また、上述の第1の方法と同様
にエッチングされた酸化物超電導薄膜の端部が劣化する
ので、その付近に成長する酸化物超電導薄膜の結晶性が
乱れ、高品質の酸化物超電導薄膜が得られない。そこ
で、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し
た、a軸配向の部分とc軸配向の部分とを有する酸化物
超電導薄膜を作製する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、基板上
にa軸配向の部分とc軸配向の部分とを有する酸化物超
電導薄膜を作製する方法において、前記基板成膜面の、
前記酸化物超電導薄膜のc軸配向の部分が成長する部分
に酸化物超電導薄膜および基板成膜面を傷めずに剥離可
能な材料で被覆層を形成し、前記基板成膜面全体にa軸
配向の薄い酸化物超電導薄膜またはa軸配向の酸化物超
電導薄膜と類似の結晶構造を有する酸化物薄膜を形成し
た後、前記被覆層を剥離し、前記基板を高真空中で加熱
して前記被覆層に被覆されていた部分を清浄にし、基板
成膜面全体にc軸配向の酸化物超電導薄膜が成長する条
件で酸化物超電導薄膜を形成する工程を含むことを特徴
とする酸化物超電導薄膜の作製方法が提供される。
にa軸配向の部分とc軸配向の部分とを有する酸化物超
電導薄膜を作製する方法において、前記基板成膜面の、
前記酸化物超電導薄膜のc軸配向の部分が成長する部分
に酸化物超電導薄膜および基板成膜面を傷めずに剥離可
能な材料で被覆層を形成し、前記基板成膜面全体にa軸
配向の薄い酸化物超電導薄膜またはa軸配向の酸化物超
電導薄膜と類似の結晶構造を有する酸化物薄膜を形成し
た後、前記被覆層を剥離し、前記基板を高真空中で加熱
して前記被覆層に被覆されていた部分を清浄にし、基板
成膜面全体にc軸配向の酸化物超電導薄膜が成長する条
件で酸化物超電導薄膜を形成する工程を含むことを特徴
とする酸化物超電導薄膜の作製方法が提供される。
【0009】
【作 用】本発明の方法では、基板成膜面のc軸配向の
酸化物超電導薄膜が配置される位置に、基板成膜面を傷
めずに剥離可能な材料で被覆層を形成する。この被覆層
をマスクとして、基板成膜面のa軸配向の酸化物超電導
薄膜が配置される位置に、a軸配向の薄い酸化物超電導
薄膜またはa軸配向の酸化物超電導薄膜と類似の結晶構
造を有する酸化物薄膜を形成する。この後、上記の被覆
層を剥離し、前記基板を高真空中で加熱して前記被覆層
に被覆されていた部分を清浄にし、基板成膜面全体にc
軸配向の酸化物超電導薄膜が成長する条件で酸化物超電
導薄膜を形成する。c軸配向の酸化物超電導薄膜が成長
する条件で酸化物超電導薄膜を成膜しても、a軸配向の
酸化物超電導薄膜上またはa軸配向の酸化物超電導薄膜
と類似の結晶構造を有する酸化物薄膜上には、a軸配向
の酸化物超電導薄膜が成長する。即ち、本発明の方法で
は、最初に基板上に形成するa軸配向の酸化物超電導薄
膜またはa軸配向の酸化物超電導薄膜と類似の結晶構造
を有する酸化物薄膜は、いうなれば種薄膜であり、この
上に成長する酸化物超電導薄膜は成膜条件、隣接する部
分の酸化物超電導薄膜の配向性に関わらずa軸配向の薄
膜となる。本発明の方法において、上記の種薄膜は、顕
著な配向性が現れていなければならず、約5nmの厚さが
必要である。また、上記のa軸配向の酸化物超電導薄膜
と類似の結晶構造を有する酸化物薄膜としては、a軸配
向のPr1Ba2Cu3O7-y薄膜等が好ましい。
酸化物超電導薄膜が配置される位置に、基板成膜面を傷
めずに剥離可能な材料で被覆層を形成する。この被覆層
をマスクとして、基板成膜面のa軸配向の酸化物超電導
薄膜が配置される位置に、a軸配向の薄い酸化物超電導
薄膜またはa軸配向の酸化物超電導薄膜と類似の結晶構
造を有する酸化物薄膜を形成する。この後、上記の被覆
層を剥離し、前記基板を高真空中で加熱して前記被覆層
に被覆されていた部分を清浄にし、基板成膜面全体にc
軸配向の酸化物超電導薄膜が成長する条件で酸化物超電
導薄膜を形成する。c軸配向の酸化物超電導薄膜が成長
する条件で酸化物超電導薄膜を成膜しても、a軸配向の
酸化物超電導薄膜上またはa軸配向の酸化物超電導薄膜
と類似の結晶構造を有する酸化物薄膜上には、a軸配向
の酸化物超電導薄膜が成長する。即ち、本発明の方法で
は、最初に基板上に形成するa軸配向の酸化物超電導薄
膜またはa軸配向の酸化物超電導薄膜と類似の結晶構造
を有する酸化物薄膜は、いうなれば種薄膜であり、この
上に成長する酸化物超電導薄膜は成膜条件、隣接する部
分の酸化物超電導薄膜の配向性に関わらずa軸配向の薄
膜となる。本発明の方法において、上記の種薄膜は、顕
著な配向性が現れていなければならず、約5nmの厚さが
必要である。また、上記のa軸配向の酸化物超電導薄膜
と類似の結晶構造を有する酸化物薄膜としては、a軸配
向のPr1Ba2Cu3O7-y薄膜等が好ましい。
【0010】また、本発明の方法では、上記の種薄膜を
エッチング等で加工することなく、被覆層をリフトオフ
することのみで種薄膜のパターニングを行う。この被覆
層は、酸化物超電導薄膜および基板成膜面を傷めずに剥
離できる材料を使用しているので、リフトオフの際に種
薄膜が劣化することがない。従って、種薄膜上に積層す
る酸化物超電導薄膜と、種薄膜とは連続した一体の薄膜
となる。本発明の方法では、上記の剥離層に、例えば、
CaOとZrとを積層したものを使用することができる。
エッチング等で加工することなく、被覆層をリフトオフ
することのみで種薄膜のパターニングを行う。この被覆
層は、酸化物超電導薄膜および基板成膜面を傷めずに剥
離できる材料を使用しているので、リフトオフの際に種
薄膜が劣化することがない。従って、種薄膜上に積層す
る酸化物超電導薄膜と、種薄膜とは連続した一体の薄膜
となる。本発明の方法では、上記の剥離層に、例えば、
CaOとZrとを積層したものを使用することができる。
【0011】以下、本発明を実施例により、さらに詳し
く説明するが、以下の開示は本発明の単なる実施例に過
ぎず本発明の技術的範囲をなんら制限するものではな
い。
く説明するが、以下の開示は本発明の単なる実施例に過
ぎず本発明の技術的範囲をなんら制限するものではな
い。
【0012】
【実施例】図1に、本発明の方法でa軸配向の部分と、
c軸配向の部分とを有する酸化物超電導薄膜を作製する
工程の例を示す。この方法では、最初に、図1(a)に示
すようなMgO基板5上に、図1(b)に示すよう、パター
ニングしたフォトレジスト膜4を酸化物超電導薄膜のa
軸配向の部分が配置される部分に形成する。次に、図1
(c)に示すよう、CaO層の表面にZr層を積層した厚さ約2
00nmの被覆層6を形成する。被覆層6は、蒸着法で形成
することが好ましく、その際、基板温度は室温にするこ
とが好ましい。
c軸配向の部分とを有する酸化物超電導薄膜を作製する
工程の例を示す。この方法では、最初に、図1(a)に示
すようなMgO基板5上に、図1(b)に示すよう、パター
ニングしたフォトレジスト膜4を酸化物超電導薄膜のa
軸配向の部分が配置される部分に形成する。次に、図1
(c)に示すよう、CaO層の表面にZr層を積層した厚さ約2
00nmの被覆層6を形成する。被覆層6は、蒸着法で形成
することが好ましく、その際、基板温度は室温にするこ
とが好ましい。
【0013】続いて、図1(d)に示すよう、フォトレジ
スト膜4をリフトオフして被覆層6をパターニングし、
被覆層6が、基板5の酸化物超電導薄膜のc軸配向の部
分が配置される部分のみを被覆するようにする。このよ
うに被覆層6を形成した基板5上に、種薄膜となるa軸
配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜3を約50〜100n
mの厚さに形成する。a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物
超電導薄膜の成膜方法としては、スパッタリング法、特
にオフアクシススパッタリング法が好ましく、スパッタ
リングガスとしてArとO2が9:1で混合されたものを
使用し、基板温度640℃で成膜を行うことが好ましい。
また、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜に代
えて、a軸配向のPr1Ba2Cu3O7-y薄膜を使用することも
できる。
スト膜4をリフトオフして被覆層6をパターニングし、
被覆層6が、基板5の酸化物超電導薄膜のc軸配向の部
分が配置される部分のみを被覆するようにする。このよ
うに被覆層6を形成した基板5上に、種薄膜となるa軸
配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜3を約50〜100n
mの厚さに形成する。a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物
超電導薄膜の成膜方法としては、スパッタリング法、特
にオフアクシススパッタリング法が好ましく、スパッタ
リングガスとしてArとO2が9:1で混合されたものを
使用し、基板温度640℃で成膜を行うことが好ましい。
また、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜に代
えて、a軸配向のPr1Ba2Cu3O7-y薄膜を使用することも
できる。
【0014】次に、図1(e)に示すよう、被覆層6をリ
フトオフし、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜3を酸化物超電導薄膜のa軸配向の部分が配置される
部分だけ残して除去する。被覆層6のリフトオフは水を
使用し、CaO+H2O→Ca(OH)2の反応により行う。
このリフトオフには、水のほかに反応性の高い薬品を使
用することがないので、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化
物超電導薄膜3が劣化することがない。
フトオフし、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜3を酸化物超電導薄膜のa軸配向の部分が配置される
部分だけ残して除去する。被覆層6のリフトオフは水を
使用し、CaO+H2O→Ca(OH)2の反応により行う。
このリフトオフには、水のほかに反応性の高い薬品を使
用することがないので、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化
物超電導薄膜3が劣化することがない。
【0015】a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜3が除去された部分は基板5が露出している。次い
で、真空容器内に上記のa軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化
物超電導薄膜3を形成した基板5を導入し、1×10-9To
rr以下の超高真空中で350 〜400℃に加熱する熱処理を
行う。この熱処理により、基板5の被覆層6に被覆され
ていた部分が清浄化される。
膜3が除去された部分は基板5が露出している。次い
で、真空容器内に上記のa軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化
物超電導薄膜3を形成した基板5を導入し、1×10-9To
rr以下の超高真空中で350 〜400℃に加熱する熱処理を
行う。この熱処理により、基板5の被覆層6に被覆され
ていた部分が清浄化される。
【0016】その後、図1(f)に示すよう、上記の基板
5上にc軸配向の薄膜が成長する条件でY1Ba2Cu3O7-X
酸化物超電導薄膜1を成膜する。c軸配向のY1Ba2Cu3
O7-X酸化物超電導薄膜1を成膜する方法は、やはりオ
フアクシススパッタリング法が好ましく、スパッタリン
グガスとしてArとO2が9:1で混合されたものを使用
し、基板温度700 ℃で成膜を行う。この条件で成膜を行
っても、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜3
上には、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜2
が成長する。c軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜1の厚さは200〜300nmにすることが好ましい。
5上にc軸配向の薄膜が成長する条件でY1Ba2Cu3O7-X
酸化物超電導薄膜1を成膜する。c軸配向のY1Ba2Cu3
O7-X酸化物超電導薄膜1を成膜する方法は、やはりオ
フアクシススパッタリング法が好ましく、スパッタリン
グガスとしてArとO2が9:1で混合されたものを使用
し、基板温度700 ℃で成膜を行う。この条件で成膜を行
っても、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜3
上には、a軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄膜2
が成長する。c軸配向のY1Ba2Cu3O7-X酸化物超電導薄
膜1の厚さは200〜300nmにすることが好ましい。
【0017】上記本発明の方法で作製された酸化物超電
導薄膜は、種薄膜との界面が不連続ではなく、抵抗やジ
ョセフソン接合が生じない。本実施例の酸化物超電導薄
膜は、約85Kで超電導状態になった。
導薄膜は、種薄膜との界面が不連続ではなく、抵抗やジ
ョセフソン接合が生じない。本実施例の酸化物超電導薄
膜は、約85Kで超電導状態になった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従うと、
従来よりも、特性の優れた、a軸配向の部分とc軸配向
の部分とを有する酸化物超電導薄膜の作製方法が提供さ
れる。本発明の方法で作製される酸化物超電導薄膜は、
種薄膜との界面における連続性が優れている。
従来よりも、特性の優れた、a軸配向の部分とc軸配向
の部分とを有する酸化物超電導薄膜の作製方法が提供さ
れる。本発明の方法で作製される酸化物超電導薄膜は、
種薄膜との界面における連続性が優れている。
【図1】本発明の方法でa軸配向の部分とc軸配向の部
分とを有する酸化物超電導薄膜を作製する工程を説明す
る断面図である。
分とを有する酸化物超電導薄膜を作製する工程を説明す
る断面図である。
1 c軸配向の酸化物超電導薄膜 2、3 a軸配向の酸化物超電導薄膜 4 フォトレジスト膜 5 基板
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 39/24 ZAA B 8728−4M // H01B 12/02 ZAA 8936−5G
Claims (1)
- 【請求項1】 基板上にa軸配向の部分とc軸配向の部
分とを有する酸化物超電導薄膜を作製する方法におい
て、前記基板成膜面の、前記酸化物超電導薄膜のc軸配
向の部分が成長する部分に酸化物超電導薄膜および基板
成膜面を傷めずに剥離可能な材料で被覆層を形成し、前
記基板成膜面全体にa軸配向の薄い酸化物超電導薄膜ま
たはa軸配向の酸化物超電導薄膜と類似の結晶構造を有
する酸化物薄膜を形成した後、前記被覆層を剥離し、前
記基板を高真空中で加熱して前記被覆層に被覆されてい
た部分を清浄にし、基板成膜面全体にc軸配向の酸化物
超電導薄膜が成長する条件で酸化物超電導薄膜を形成す
る工程を含むことを特徴とする酸化物超電導薄膜の作製
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4059512A JPH05221794A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 部位により配向性が異なる酸化物超電導薄膜の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4059512A JPH05221794A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 部位により配向性が異なる酸化物超電導薄膜の作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05221794A true JPH05221794A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13115393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4059512A Pending JPH05221794A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 部位により配向性が異なる酸化物超電導薄膜の作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05221794A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021026062A (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-22 | 国立大学法人金沢大学 | 微細加工された酸化物の膜の形成方法 |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP4059512A patent/JPH05221794A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021026062A (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-22 | 国立大学法人金沢大学 | 微細加工された酸化物の膜の形成方法 |
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