JPH05225948A - イオンビーム中性化装置 - Google Patents

イオンビーム中性化装置

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JPH05225948A
JPH05225948A JP4029657A JP2965792A JPH05225948A JP H05225948 A JPH05225948 A JP H05225948A JP 4029657 A JP4029657 A JP 4029657A JP 2965792 A JP2965792 A JP 2965792A JP H05225948 A JPH05225948 A JP H05225948A
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JP
Japan
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ion beam
ion
emission
thermion
thermoelectrons
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JP4029657A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Senoo
和洋 妹尾
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 イオンビーム中性化装置は、ビーム電流の検
出時に使用されるニュートラルカップ2を有したイオン
注入装置に搭載され、熱電子放出部材13を発熱させて
熱電子15を得ることによってエレクトロンシャワーを
生成するものである。そして、上記のニュートラルカッ
プの側壁部は、熱電子放出部材13によって形成されて
いる。 【効果】 熱電子放出部材13によって形成される熱電
子15の放出面積が非常に大きな面積になるため、引き
出し電圧および発熱温度を大幅に上昇させなくても、熱
電子15の放出量を充分に増大させることができる。よ
って、熱電子15が低いエネルギーを有しているため、
負のチャージアップを防止できると共に、熱電子放出部
材13の発熱温度を抑制できるため、熱電子放出部材1
3の消耗速度の低下により高い稼働率を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン照射対象物にイ
オンビームを照射した際の正極性の帯電をエレクトロン
シャワーにより中性化するイオンビーム中性化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置のイオンビームに使用さ
れる不純物イオンには、例えば正イオンとなる臭素イオ
ンや砒素イオン等があり、これらの不純物イオンが例え
ば酸化シリコン膜を有したシリコン基板からなるイオン
照射対象物に照射された場合には、不純物のイオン照射
対象物への注入に伴って、イオン照射対象物の酸化シリ
コン膜表面を正極性に帯電させることになる。そして、
正極性に帯電した酸化シリコン膜表面とシリコン基板と
の電位差(酸化シリコン膜厚間の電位差)が過大になる
と、放電が発生して酸化シリコン膜の絶縁破壊を生じさ
せる正のチャージアップを招来することになる。
【0003】そこで、近年におけるイオン注入装置に
は、不純物イオンの注入時に生じる正極性の帯電を防止
するイオンビーム中性化装置が搭載されるようになって
いる。従来、このイオンビーム中性化装置は、例えば図
3に示すように、フィラメント電流により発熱するフィ
ラメント51をニュートラルカップ52に形成された通
過孔52aの側方に配設し、引き出し電圧によってフィ
ラメント51から熱電子55…を引き出すようになって
いる。そして、フィラメント51から引き出された熱電
子55…を通過孔52aを介してニュートラルカップ5
2内に導入させ、ニュートラルカップ52の内壁面に衝
突させることによって、この内壁面から2次電子56…
を放出させ、イオン照射対象物53にシャワー状に照射
させるようになっている。
【0004】これにより、イオンビーム中性化装置は、
上記のシャワー状の2次電子56…からなるエレクトロ
ンシャワーがイオンビーム54により正極性に帯電され
たイオン照射対象物53の酸化シリコン膜表面を中性化
させることによって、イオン照射対象物53の正のチャ
ージアップを防止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のイオンビーム中性化装置では、フィラメント51か
ら引き出された高いエネルギーを有する熱電子55…の
一部が、エレクトロンシャワーの生成に使用されずにニ
ュートラルカップ52内に充満し、低いエネルギーを有
する2次電子56…と共にイオン照射対象物53に照射
されるため、下記の問題を生じている。
【0006】即ち、熱電子55…を放出する熱電子放出
部材として使用されているフィラメント51は、例えば
直径が0.6mmおよび長さが80mm程度であるため、
熱電子55…の引き出し量に大きな影響を及ぼす表面積
(放出面積)の絶対量が小さなものになっている。従っ
て、従来のイオンビーム中性化装置は、正のチャージア
ップを確実に防止できるシャワー量を得るため、フィラ
メント51の発熱温度を大幅に上昇させ、さらに、引き
出し電圧を200V以上に設定することによって、熱電
子55…の引き出し量を増大させることが必要になって
いる。
【0007】ところが、このようにして引き出された熱
電子55…は、200eV以上の高いエネルギーを有し
ているため、イオン照射対象物53に照射されると、イ
オン照射対象物53の酸化シリコン膜表面を過度に負極
性に帯電させることになり、結果として負のチャージア
ップを生じさせることになる。また、発熱温度の大幅な
上昇を要するフィラメント51は、消耗速度が増大する
ため、イオンビーム中性化装置の稼働率を低下させるこ
とになっている。
【0008】従って、本発明においては、稼働率が高
く、且つ低いエネルギーの熱電子55…からなるエレク
トロンシャワーによってイオン照射対象物53の正のチ
ャージアップを防止することができるイオンビーム中性
化装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のイオンビーム中
性化装置は、上記課題を解決するために、ビーム電流の
検出時に使用されるニュートラルカップを有したイオン
注入装置に搭載され、熱電子放出部材を発熱させて熱電
子を放出させることによってイオン照射対象物の正極性
の帯電を中性化するエレクトロンシャワーを生成するも
のであり、下記の特徴を有している。
【0010】即ち、イオンビーム中性化装置は、ニュー
トラルカップの側壁の一部または全部である側壁部が熱
電子放出部材によって形成されていることを特徴として
いる。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、ニュートラルカップの側
壁部を熱電子放出部材によって形成し、この熱電子放出
部材から熱電子を放出させてエレクトロンシャワーを生
成するようになっている。従って、熱電子放出部材によ
って形成される熱電子の放出面積は、非常に大きな面積
になるため、熱電子の放出量は、発熱温度および引き出
し電圧を大幅に上昇させなくても、イオン照射対象物の
正のチャージアップを防止するのに充分な量が得られる
ことになる。これにより、イオンビーム中性化装置は、
熱電子が低いエネルギーを有しているため、熱電子によ
る負のチャージアップを防止できるようになっていると
共に、熱電子放出部材の発熱温度を抑制しながら熱電子
を得ることができるため、熱電子放出部材の消耗速度が
低下して稼働率の向上したものになる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
【0013】本実施例に係るイオンビーム中性化装置
は、図1に示すように、不純物イオンからなるイオンビ
ーム1のビーム量を測定するニュートラルカップ2を有
している。このニュートラルカップ2は、図2にも示す
ように、ニュートラルカップ2の形状を保持するセラミ
ックスからなる枠体12と、ニュートラルカップ2の側
壁部を形成する複数の熱電子放出部材13…とからなっ
ている。尚、熱電子15…の放出量を充分に確保できる
面積が得られるのであれば、熱電子放出部材13は、単
数であっても良いし、また、ニュートラルカップ2の側
壁部は、側壁の一部であっても全部であっても良い。
【0014】上記の熱電子放出部材13…は、タンタル
やタングステン等が帯状に形成されたものであり、枠体
12の縦設部12a…に巻装されている。これらの熱電
子放出部材13…は、隣接する熱電子放出部材13同士
が絶縁状態にされており、各熱電子放出部材13…の両
端部には、図1に示すように、加熱電源14が接続され
ている。そして、この加熱電源14は、各熱電子放出部
材13…に加熱電流を供給することによって、熱電子放
出部材13…を400〜500℃程度に発熱させて熱電
子15…を放出させるようになっている。
【0015】また、熱電子放出部材13…には、図示し
ないバイアス電源が接続されており、バイアス電源は、
10V程度のバイアス電圧を熱電子放出部材13…に印
加することによって、熱電子15…が熱電子放出部材1
3…から外部へ流出することを防止するようになってい
る。
【0016】上記のニュートラルカップ2の下方には、
キャッチプレート3が配設されており、このキャッチプ
レート3は、イオンビーム1が照射される凹部3aと、
凹部3aの上端部から外周方向に形成されたプレート外
周部3bとからなっている。そして、ニュートラルカッ
プ2およびキャッチプレート3は、図示しないカレント
インテグレータを介してGNDに接続されており、カレ
ントインテグレータは、イオンビーム1のビーム量をビ
ーム電流として測定するようになっている。
【0017】また、ニュートラルカップ2とキャッチプ
レート3との間には、イオン照射対象物5がディスク6
に複数枚単位で載置および固定されて側方から導入され
るようになっており、ディスク6は、矢符方向に定速回
転で往復並進移動することによって、イオン照射対象物
5へのイオンビーム1の照射量を均一化させるようにな
っている。
【0018】上記のニュートラルカップ2におけるイオ
ンビーム1の入射方向側には、GNDに接続されたマス
クスリット11が配設されており、このマスクスリット
11は、イオンビーム1のイオン照射対象物5への照射
形状を整形するようになっている。上記のマスクスリッ
ト11とニュートラルカップ2との間には、フロントサ
プレッサ8がニュートラルカップ2に近接して配設され
ている。そして、このフロントサプレッサ8は、例えば
−600〜−1,000Vの直流電圧を有するサプレッサ
電源の負極側に接続されており、イオンビーム1がキャ
ッチプレート3やイオン照射対象物5等に照射された際
に生じる2次電子やニュートラルカップ2の熱電子放出
部材13…から放出された熱電子15…がニュートラル
カップ2内から外部へ散逸することを防止するようにな
っている。
【0019】また、ニュートラルカップ2の周縁部およ
びキャッチプレート3におけるプレート外周部3bの外
周方向には、サイドサプレッサ10a・10bが近接し
て配設されている。そして、これらのサイドサプレッサ
10a・10bは、例えば−100〜−200Vの直流
電圧を有するサプレッサ電源の負極側に接続されてお
り、2次電子や熱電子15…が外部へ散逸することを防
止するようになっている。
【0020】上記の構成において、イオンビーム中性化
装置の動作について説明する。
【0021】先ず、イオン源から正電荷のイオンが引出
電極によって引き出され、質量分析器で質量分析された
特定のイオン種からなる不純物イオンのイオンビーム1
が形成されることになる。そして、このイオンビーム1
は、マスクスリット11によって形状が整形された後、
ニュートラルカップ2内に導入されることになる。
【0022】この際、ニュートラルカップ2とキャッチ
プレート3との間には、イオン照射対象物5がディスク
6に載置されて導入されており、イオン照射対象物5
は、定速回転で往復並進移動するディスク6と共に移動
している。これにより、ニュートラルカップ2内に導入
されたイオンビーム1は、イオン照射対象物5の全面に
照射されることになる。
【0023】また、上記のイオンビーム1の照射と共
に、加熱電流が加熱電源14からニュートラルカップ2
の熱電子放出部材13…に供給されることになる。熱電
子放出部材13…は、加熱電流の通電によって発熱を開
始し、この発熱に伴って熱電子15…を放出することに
なる。この際、熱電子15…の放出量は、熱電子放出部
材13…の発熱温度、引き出し電圧、および放出面積等
によって決定されるものであり、この放出面積は、ニュ
ートラルカップ2の側壁部の面積に等しいものになって
いる。従って、熱電子放出部材13…から放出される熱
電子15…は、放出面積が大きなため、発熱温度および
引き出し電圧を大幅に上昇させなくても、イオン照射対
象物5の正のチャージアップを防止するのに充分な放出
量が得られることになる。
【0024】上記の熱電子放出部材13…から低いエネ
ルギーでもって放出された熱電子15…は、イオンビー
ム1の進行方向に鎖交する方向となる左右方向に往復移
動しながらイオンビーム1の流れと共に移動し、シャワ
ー状のエレクトロンシャワーとしてイオン照射対象物5
に到達することになる。そして、イオン照射対象物5に
到達した熱電子15…は、イオン照射対象物5の酸化シ
リコン膜表面の正極性の帯電を中性化させることにな
る。
【0025】このように、本実施例のイオンビーム中性
化装置は、ニュートラルカップ2の側壁部を熱電子放出
部材13…によって形成し、これらの熱電子放出部材1
3から熱電子15…を放出させてエレクトロンシャワー
を生成するようになっている。従って、熱電子放出部材
13によって形成される熱電子15…の放出面積は、非
常に大きな面積になっているため、熱電子15…の放出
量は、発熱温度および引き出し電圧を大幅に上昇させな
くても、イオン照射対象物5の正のチャージアップを防
止するのに充分な量が得られることになる。これによ
り、イオンビーム中性化装置は、熱電子15…が低いエ
ネルギーを有しているため、熱電子15…による負のチ
ャージアップを防止できるようになっていると共に、熱
電子放出部材13…の発熱温度を抑制しながら熱電子1
5…を得ることができるため、熱電子放出部材13…の
消耗速度が低下して高い稼働率を得ることができるよう
になっている。
【0026】尚、本実施例においては、各熱電子放出部
材13…が直接的に加熱電源14に接続されているが、
これに限定されることはなく、各熱電子放出部材13…
がリレースイッチを介して加熱電源14に接続されてい
ても良い。そして、この場合には、加熱電源14からの
加熱電流の制御と共に、リレースイッチのON−OFF
制御による特定の熱電子放出部材13…への通電が可能
になることから、熱電子15…の放出位置の制御によっ
て、エレクトロンシャワーの密度分布を制御できること
になる。
【0027】
【発明の効果】本発明のイオンビーム中性化装置は、以
上のように、ビーム電流の検出時に使用されるニュート
ラルカップを有したイオン注入装置に搭載され、熱電子
放出部材を発熱させて熱電子を放出させることによって
エレクトロンシャワーを生成するものであり、上記ニュ
ートラルカップが、熱電子放出部材によって形成されて
いる構成である。
【0028】これにより、熱電子放出部材によって形成
される熱電子の放出面積が非常に大きな面積になるた
め、引き出し電圧および発熱温度を大幅に上昇させなく
ても、熱電子の放出量を充分に増大させることが可能に
なる。よって、熱電子が低いエネルギーを有しているた
め、熱電子による負のチャージアップを防止できること
になると共に、熱電子放出部材の発熱温度を抑制しなが
ら熱電子を得ることができるため、熱電子放出部材の消
耗速度の低下により高い稼働率を得ることが可能である
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオンビーム中性化装置によってエレ
クトロンシャワーが生成される状態を示す説明図であ
る。
【図2】ニュートラルカップの枠体と熱電子放出部材と
の関係を示す説明図である。
【図3】従来例を示すものであり、イオンビーム中性化
装置によってエレクトロンシャワーが生成される状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 イオンビーム 2 ニュートラルカップ 3 キャッチプレート 5 イオン照射対象物 6 ディスク 8 フロントサプレッサ 11 マスクスリット 12 枠体 13 熱電子放出部材 14 加熱電源 15 熱電子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニュートラルカップを有したイオン注入装
    置に搭載され、熱電子放出部材を発熱させて熱電子を放
    出させることによってエレクトロンシャワーを生成する
    イオンビーム中性化装置において、 上記ニュートラルカップの側壁部が、熱電子放出部材に
    よって形成されていることを特徴とするイオンビーム中
    性化装置。
JP4029657A 1992-02-17 1992-02-17 イオンビーム中性化装置 Pending JPH05225948A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4029657A JPH05225948A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 イオンビーム中性化装置

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JP4029657A JPH05225948A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 イオンビーム中性化装置

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JPH05225948A true JPH05225948A (ja) 1993-09-03

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JP (1) JPH05225948A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN119361398A (zh) * 2024-10-23 2025-01-24 哈尔滨工业大学 一种用于低能离子束中性化的栅板

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