JPH0522792A - スピーカー振動板の支持体 - Google Patents

スピーカー振動板の支持体

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JPH0522792A
JPH0522792A JP19869091A JP19869091A JPH0522792A JP H0522792 A JPH0522792 A JP H0522792A JP 19869091 A JP19869091 A JP 19869091A JP 19869091 A JP19869091 A JP 19869091A JP H0522792 A JPH0522792 A JP H0522792A
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JP
Japan
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polyurethane
speaker
diaphragm
nonwoven fabric
modulus
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Application number
JP19869091A
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English (en)
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Masaji Asano
正司 浅野
Hiromasa Okada
弘正 岡田
Takamitsu Sato
隆光 佐藤
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/16Mounting or tensioning of diaphragms or cones
    • H04R7/18Mounting or tensioning of diaphragms or cones at the periphery
    • H04R7/20Securing diaphragm or cone resiliently to support by flexible material, springs, cords, or strands
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2307/00Details of diaphragms or cones for electromechanical transducers, their suspension or their manufacture covered by H04R7/00 or H04R31/003, not provided for in any of its subgroups
    • H04R2307/204Material aspects of the outer suspension of loudspeaker diaphragms

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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響特性及び耐久性に優れ成形加工性に優れ
たスピーカー振動板の支持体を提供する。 【構成】 平均繊維径7〜30μのポリウレタン弾性繊
維よりなる自己融着不織布とポリウレタンフイルムとが
積層一体化された30%伸長時モジュラスが0.8〜4g/
cm/g/m2、剛軟度が100mm以下であるスピーカー振動
板の支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響特性に優れたスピ
ーカーおよびスピーカー振動板の支持体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】スピーカーのコーンエッジやダンパー等
のスピーカー振動板の支持体には、ボイスコイルにより
駆動される振動板やボイスコイルの姿勢を正しく保つと
共に振動に悪影響を与えないこと、またそれ自体が共振
等の異常振動を生じないことや振動の伝播を充分に減衰
させることが要求される。更に振動板の表裏で異なる位
相の空気振動が混合し、干渉しないような気密性も要求
される。
【0003】従来このような課題を解決するため、素材
面では、紙に樹脂を含浸したものから、綿布等にエラス
トマーをコーティングしたものや更にポリウレタンフォ
ームを積層した積層体、ポリウレタンやポリスチレン・
ポリオレフィン共重合体エラストマーやエチレン・酢酸
ビニル共重合体とポリエチレンとの混合物等からなる発
泡体、ポリウレタンフイルム等と種々の改良提案がなさ
れている。また、その形状についても同心円状の波形断
面に成形する等の工夫がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の綿布等にコーテ
ィングを施したもの、更にはポリウレタンフォームを積
層したものでは、剛性、目付け、厚さとも大きなものと
なり、振動板に悪影響を与えてしまう。更に、同心円状
の波形断面に成形加工する場合その工程が複雑化する等
々の問題点がある。
【0005】また、発泡体よりなる振動板の支持体は、
成形性は比較的良好なものの、連続気泡構造をとる場合
には、振動板の裏面側の空気が連続気泡を通じて表面側
へ漏洩して音質の悪化を招き、又、独立気泡構造の場合
には剛性が大きくなって、内部損失が小さくなってしま
う。また、発泡体構造のため強度が小さく、強度を上げ
るためには、厚さの厚いものとするとか、空隙率を下げ
る必要があり、それらは、いづれも目付や曲げ剛性を大
きくするもので好ましくない。更に、ポリウレタンフォ
ームにおいては経時的な劣化が激しく、長期の使用に耐
えないものであった。一方、ポリウレタンフイルムは比
較的劣化は小さいものの、大出力に対して異常振動を起
こし易く、十分な音質のものが得られないなどの問題が
あった。
【0006】本発明は、成形加工性に優れ、曲げ剛性と
目付が小さく、内部損失が大きく、音響特性に優れしか
も耐久性にも優れたスピーカーの振動板の支持体を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均繊維径7
〜30μのポリウレタン弾性繊維よりなる自己融着不織布
とポリウレタンフイルムとが積層一体化されており、30
%モジュラスが0.8〜4g/cm/g/m2、剛軟度が100mm以
下であることを特徴とするスピーカー振動板の支持体で
ある。
【0008】先ず本発明において重要な点として、不織
布を構成するポリウレタン弾性繊維の平均繊維径が7〜
30μ、好ましくは10〜25μでなければならない事があ
る。平均繊維径が大きくなると、繊維の表面積が小さく
なるため酸化や加水分解、光などによる経時的な劣化が
小さくなり耐久性は優れたものとなる。しかし、平均繊
維径が大きくなるにつれて繊維の曲げ剛性が大きくな
り、不織布の単位面積当たりの構成繊維本数が小さくな
る。そのため不織布の曲げ剛性や引張り剛性が大きくな
り、ポリウレタンフイルムと積層したときの曲げ剛性が
大きくなる。更に、繊維同士の交差結合点が少なくなる
ため内部損失も小さくなり、スピーカーに組み込んだと
き音響特性に劣るものとなる。一方、平均繊維径が小さ
くなると繊維の曲げ剛性が小さくなり柔軟にはなるが、
繊維の表面積が大きくなるため酸化や光などによる繊維
の劣化が大きくなり耐久性に劣るものとなる。このよう
に、音響特性と耐久性をバランスさせるため本発明にお
いては平均繊維径7〜30μのポリウレタン弾性繊維不織
布を用いる。
【0009】平均繊維径7〜30μのポリウレタン弾性繊
維よりなる自己融着不織布は、例えば、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂を溶融押出し紡糸口金より吐出すると同時
に、隣設する気体噴出孔あるいは噴出溝から噴出する高
温高速気体流によって極細繊維流となし、それがまだ粘
着性を有するうちに、移動する金網製のベルトコンベア
状の捕集機上に不織布シート状で捕集するいわゆるメル
トブローン法によって製造することができる。ポリウレ
タン樹脂の紡糸口金よりの吐出量、噴出気体の温度や流
速等を変更することにより平均繊維径や地合の異なった
不織布を製造することができる。不織布は構成繊維が1
方向に配列したものではなく、方向性なく全体に均一に
堆積した等方性のものであることが好ましい。また、不
織布中にはいわゆるショット等の不良な細化によって生
じるポリマー玉を含まない均一なものが好ましい。
【0010】本発明の不織布の目付は、使用するスピー
カーの大きさや許容入力などによっても異なるが、50〜
300g/m2、好ましくは70〜200g/m2の範囲である。目
付が大きくなると引っ張り剛性や曲げ剛性が大きくなる
と共に慣性力も大きくなって振動板の振動に悪影響を与
え音質が低下する。逆に目付が小さすぎると引っ張り剛
性が小さくなり過ぎ、振動板の姿勢を正しく保てなくな
ったり振動の減衰効果が小さくなったりして十分な効果
を得ることができず、又均一な地合の不織布を効率よく
製造する事がむつかしくなる。
【0011】本発明のポリウレタン弾性繊維不織布に使
用する熱可塑性ポリウレタンは、低分子量のジオールと
ジカルボン酸の縮合重合でポリエステルジオール、ラク
タムの開環重合で得たポリラクトンジオール、ポリオキ
シアルキレングリコールなどの平均分子量500〜3,000の
ポリマーグリコール、有機ジイソシアネート、活性水素
原子を2個有する低分子化合物とを反応させて得た熱可
塑性ポリウレタンである。
【0012】本発明の目的には上記の一般的な熱可塑性
ポリウレタンが使用されるが、カーステレオ等の特に苛
酷な条件の下で使用される場合には、以下のようなより
耐久性の高いポリウレタンを用いることが好ましい。柔
軟性と耐久性のバランスの点から好ましい熱可塑性ポリ
ウレタンは、炭素数4以上、好ましくは炭素数6〜12、
更に好ましくは炭素数8〜12の脂肪族ジオールまたは脂
環族ジオール、例えば、3−メチル−1,5−ペンタンジオ
ール、ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-
ノナンジオール、1,10-デカンジオール、 1,11-ウンデ
カンジオール、1,12-ドデカンジオール、2-または3-メ
チル-1,7-ヘプタンジオール、2-または3-メチル-1,8-オ
クタンジオール、ω,ω'-ジヒドロキシ-1,4-ジメチルシ
クロヘキサン、などの直鎖状あるいは側鎖状の脂肪族ジ
オールまたは脂環族ジオールから選ばれた少なくとも1
種類のジオールと、脂肪族ジカルボン酸、例えば、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン
酸、あるいはそれらジカルボン酸のエステルなどから選
ばれた少なくとも1種類のジカルボン酸あるいはそのエ
ステルとを反応して得た平均分子量600〜3,000のポリエ
ステルジオールと、有機ジイソシアネートとして、例え
ば、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート、4,
4'-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロ
ヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族あるいは
脂環族のジイソシアネートを主体とした有機ジイソシア
ネート、それに必要に応じて脂肪族ジイソシアネートあ
るいはナフタリン環を有するジイソシアネートから選ば
れた有機ジイソシアネートと、活性水素原子を2個有す
る低分子化合物、例えば、ジオール、アミノアルコー
ル、ヒドラジン、ジアミンなどから選ばれた鎖伸張剤で
ある。そして、ポリマージオールと有機ジイソシアネー
トと鎖伸張剤を所望の組成比で選び、溶融重合法、塊状
重合法あるいは溶液重合法などで重合して熱可塑性ポリ
ウレタンとする。この熱可塑性ポリウレタンは、均一性
の良い不織布を得るためには、ポリウレタン製造時の組
成において、ソフトセグメントとなるポリマージオール
の含有量が45〜75重量%である。
【0013】ポリカーボネート系ポリウレタンは、耐加
水分解性や耐酸化劣化性などの耐久性は高いが、一般に
柔軟性に劣り本発明の性能を満足するものは得られにく
い。しかし、炭素数8〜12の脂肪族ジオールから誘導さ
れるジオール単位とカルボニル単位とを含むポリカーボ
ネート系ジオールとをソフトセグメントとするポリカー
ボネート系ポリウレタンは比較的柔軟性が高く、本発明
に使用し得る。
【0014】熱可塑性ポリウレタンにはポリウレタンを
溶融するに先立って、あるいは紡糸に先立って光劣化性
を改善するために着色剤としてカーボンブラックを添加
してもよい。ポリウレタン弾性繊維の光劣化性を改善す
るために添加するカーボンブラックの量はポリウレタン
樹脂に対して0.05〜1.5重量%の範囲である。添加量が
少ないと十分な効果を得ることができず、添加量が多い
とポリウレタン弾性繊維が硬くなり音響特性が劣化す
る。
【0015】また、熱可塑性ポリウレタンにはポリウレ
タンを溶融するに先立って、あるいは紡糸に先立ってヒ
ンダードフェノール化合物および/またはベンゾトリア
ゾール化合物を添加してもよい。添加量は熱可塑性ポリ
ウレタンに対して0.1〜3重量%の範囲である。これら
添加剤の作用は、加熱溶融したポリウレタンが解離して
好ましくない副反応を生起するのを防ぐため、添加剤が
有している活性基を解離した部分に積極的に反応させて
安定化させると共に、添加剤の有している酸化あるいは
光劣化の抑制効果を併せて付与することにある。従っ
て、添加剤の添加量が少ないと、ポリウレタンの解離部
分を十分に封鎖し、安定化できないものとなる。また、
添加量が多い場合には、むしろ添加剤が好ましくない副
反応をポリウレタンに生起させることとなり、ポリウレ
タンの性能を悪くしてしまう。
【0016】また、ポリウレタンの紡糸性、曳糸性を良
くし、安定な繊維流を形成させるために、紡糸前の任意
の段階でポリウレタンにシリコン油や、ポリエチレンや
ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂を添加してもよ
い。適用可能なシリコン油としては溶融ポリウレタンに
対して不活性な化合物であり、ポリウレタン溶融系の蒸
気圧を高めないもので、30℃における粘度が2〜150ポ
イズの範囲にあるシリコン油、例えば、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどの化合
物、その他耐熱性の一般的なシリコン油から選ばれた油
状物をポリウレタンに対して0.05〜2重量%の量を添加
することができる。また、ポリオレフィン樹脂のような
非弾性樹脂を混合する場合は、得られる不織布のモジュ
ラスが高いものとなり易いため添加量は10重量%以内と
することが好ましい。
【0017】このように安定剤やシリコン油等を混合す
ることによつて、ポリウレタンのメルトブローン成形性
が向上し、繊維径の安定した均一な不織布を安定に製造
することができ、より音響特性に優れたものとなる。
【0018】このようにして得られたポリウレタン弾性
繊維の自己融着不織布は、ポリウレタンフイルムと積層
して本発明のスピーカー振動体の支持体とする。すなわ
ちポリウレタン不織布は繊維均整度の良好な弾性繊維に
より構成されているため、スピーカーのコーンエッジに
要求される程度の小変形においては剛性が小さくかつ振
動の減衰効果も高いが、不織布は通気性であるため単独
で使用すると振動板の表裏の逆位相の振動が干渉し合う
という問題を生ずる。更に、摩耗や擦過によつて毛羽立
つ事があり、それが製品の美点外観を損う、それに対し
てポリウレタンフイルムは、不通気性であり、また、摩
耗や擦過による毛羽立ちは、本用途の使用では全く問題
とならないほど良好である。
【0019】ポリウレタンフイルムに使用するポリウレ
タンは、不織布に使用するのと同じ上記の熱可塑性ポリ
ウレタンを使用することができる。この場合、不織布と
全く同じポリウレタンを使用してもよく、また、別の組
成のポリウレタンを使用してもよい。ポリウレタンフイ
ルムの厚さは10μ〜50μの範囲にある事が好ましい。こ
のフイルムにおいても厚さが厚くなりすぎると、剛性と
慣性力が大きくなって振動板の振動に悪影響を与える。
逆に厚さが薄くなりすぎると、強力が小さくなり破損し
やすくなる。尚、ポリウレタンフイルムを構成する樹脂
には適当量の他の樹脂を混合する事によつて剛性、成形
性等を調整する事ができる。
【0020】ポリウレタン弾性繊維不織布とポリウレタ
ンフイルムの積層一体化は、エンボスロールやフラット
ロールによるカレンダー加工、超音波による接着加工な
どの方法により行うことができる。この一体化において
は、不織布がフイルム化してしまう事のない条件で行な
う必要がある。また、ポリウレタンフイルム上に直接ポ
リウレタン弾性繊維をメルトブローンすることにより積
層一体化することもできる。
【0021】この様にして積層一体化されたシートはそ
の30%モジュラス(30%伸長時の単位巾当たりの応力、
タテヨコ平均)が0.8〜4g/cm/g/m2、剛軟度(カン
チレバー法、タテヨコ平均)が100mm以下でなければな
らない。30%モジュラスが小さいとスピーカーコーンや
ボイスコイルの姿勢を制御する力が弱くなり音の再現性
が低下する。逆に30%モジュラスが大きくなったり剛軟
度が大きくなるとスピーカーへの入力信号に対する応答
性が悪くなったり、大入力時などに異常振動を生じ易く
なりいずれも音質に悪影響を及ぼす。また、これら30%
モジュラスや剛軟度の縦、横比は1に近い等方性のもの
が好ましい。
【0022】このようにして得られた本発明のスピーカ
ー振動体の支持体は、柔軟で内部損失が大きく音響特性
に優れており、かつ耐久性に優れたものである。耐久性
は、例えば110℃で乾熱処理後の30%モジュラスの保持
率で評価することができる。本発明の支持体は、110℃
で1週間乾熱処理したときの30%モジュラスの保持率が
50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以
上である。30%モジュラスの保持率が50%より小さい
と、当初は良好な音質であっても使用中に経時劣化を起
こし長期の使用が困難となる。本発明のポリウレタン弾
性繊維は平均繊維径が7μ以上であるため表面からの酸
化や加水分解による劣化は小さいが、前述の耐劣化性の
高いポリウレタン樹脂を選ぶことにより、より耐久性の
高いものとすることができる。
【0023】本発明のスピーカー振動板の支持体は、熱
可塑性ポリウレタンからなるため、従来品と同様にプレ
ス成形などによって波形に加工してコーンエッジやダン
パーに使用ができるのはもちろん、波形加工なしに平面
状でも使用できるものである。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中の部および%はことわりのない
限り、重量に関するものである。
【0025】実施例1 3−メチル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸とから
なる平均分子量1500のポリエステルジオールと分子量50
0未満の1,4−ブタンジオールおよび4,4'−ジフェニルメ
タンジイソシアネートからなる、ポリマー中の窒素含有
量が3.8%のポリウレタンを得た。
【0026】特開昭49−48921号等に記載されるメルト
ブローン装置において、直径0.3mmの紡糸孔を1mmピッ
チで一列に配列し、その両側に1.2mm厚さのスリット状
気体吐出孔を有すものを用いて、上記ポリウレタンと上
記ポリウレタンにカーボンブラックを含有する原着用マ
スターバッチをブレンドしてカーボンブラック0.5%含
有ポリウレタンとしてこれを溶融温度225℃で紡糸孔当
り0.30g/m2で吐出させ、225℃の加熱空気を0.5kg/cm
2ゲージの圧力でスリット状気体吐出孔より噴出させて
メルトブローンを行なった。このとき紡糸孔下20cmの位
置を走行する金網のベルトコンベア状捕集機上で噴射繊
維流を捕集して、ポリウレタン繊維よりなる目付205g
/m2の自己融着メルトブローン不織布を得た。この不織
布を走査型電子顕微鏡で拡大して観察したところ平均繊
維径は24μであった。
【0027】又同じポリウレタンを原料としてTダイ型
フイルム成形機を用いてフイルム成形を行ない厚さ30μ
のポリウレタンフイルムを得た。このポリウレタン不織
布とポリウレタンフイルムを層状に重ねてロール表面に
凸部形状が正方形でその部分の面積が10%のエンボスロ
ールと表面が平坦なフラットロールを組合せたエンボス
装置に供給してロール温度105℃、プレス線圧力20kg/c
m、処理速度20m/分で貼り合せ加工を行なった。
【0028】得られた不織布フイルム積層体は、目付:2
44g/m2、厚さ:0.94mm、見掛け密度:0.26g/cm3
強度(タテヨコ平均):42.3g/cm/g/m2、伸度(タテ
ヨコ平均):361%、剛軟度(カンチレバー):66mm、3
0%モジュラス:0.6g/cm/g/m2の機械的物性値を有す
るものであった。また、110℃乾熱処理1週間後の30%
モジュラス保持率は79%であった。
【0029】これを用いて熱プレス成形、裁断加工して
波形断面のスピーカーの振動板の支持体(コーンエッ
ジ)を作成し実際のスピーカーに設置して音響特性等を
調べた。その結果、該スピーカーのコーンエッジは振動
板の姿勢を正しく保つのはもちろん、振動に悪影響を与
えず、それ自体が共振等の異常振動を生じる事もなく、
振動の減衰も効果的に行なうものであった。又、振動板
の表裏で異なる位相の空気振動が混合、干渉する事のな
い適度の気密性も有していた。更に、振動に対するコー
ンエッジの追従性が特に良好で大変形後もスムーズに元
の形へ戻る性能は抜群であった。これらの諸性能の実用
上の耐久性も良好であった。このようなスピーカー振動
板の支持体が使用されたスピーカーは、前記の優れた音
響性能、耐久性を兼備したものとなった。
【0030】実施例2 3-メチル-1,5-ペンタンジオールの代わりに2-メチル-1,
8-オクタンジオールと1,9-ノナンジオールの混合物を用
いる以外は、実施例1と同一の条件でポリウレタンを
得、実施例1と同一の条件でメルトブローンを行い、自
己融着メルトブローン不織布を得た。このメルトブロー
ン不織布を構成する繊維の平均直径は走査型電子顕微鏡
写真により測定したところ25μであった。
【0031】これと同一のポリウレタンを原料としてT
ダイフイルム成形機を用いてフイルム成形を行い、厚さ
30μのポリウレタンフイルムを得た。このポリウレタン
フイルムと自己融着メルトブローン不織布を層状に重ね
てロール表面に凸部形状が正方形でその部分の面積比が
10%のエンボスロールと表面が平坦なフラットロールを
組み合わせたエンボス装置でロール温度105℃、プレス
線圧20kg/cm、処理速度20m/分の条件で貼り合せ加工
を行なった。得られた不織布フイルム積層体は、目付:
241g/m2、厚さ:0.93mm、見掛け密度:0.25g/cm3
強度(タテヨコ平均):43.1g/cm/g/m2、伸度(タテ
ヨコ平均):331%、剛軟度(カンチレバー):64mm、3
0%モジュラス:1.5g/cm/gm2の機械的物性値を有す
るものであった。また、110℃乾熱処理1週間後の30%
モジュラス保持率は91%であった。
【0032】これを用い熱プレス加工、裁断加工して波
形断面のスピーカーのコーンエッジを作成し、実際のス
ピーカーの振動板に装着して音響特性等を調べた。その
結果、該スピーカーのコーンエッジは振動板の姿勢を正
しく保つのはもちろん、振動に悪影響を与えず、それ自
体が共振等の異常振動を生じる事もなく、振動の減衰も
効果的に行なうものであった。又、振動板の表裏で異な
る位相の空気振動が混合、干渉する事のない適度の気密
性も有していた。更に、振動に対するコーンエッジの追
従性が特に良好で大変形後もスムーズに元の形へ戻る性
能は抜群であった。これらの諸性能の実用上の耐久性も
良好であった。このようなスピーカー振動板の支持体が
使用されたスピーカーは、前記の優れた音響性能、耐久
性を兼備したものとなった。
【0033】比較例1 実施例1と全く同一のポリウレタンを用い、又同一のメ
ルトブローン装置を用い、スリット状気体吐出孔の厚さ
を0.2mmに変更して、紡糸孔当りのポリマー吐出量を0.2
g/分、ポリマーの溶融温度を250℃、加熱空気温度を2
50℃、その圧力を1.6kg/cm2ゲージ圧とそれぞれ変更す
るが、他の条件は同一にしてメルトブローンを行ない、
目付206g/m2の自己融着メルトブローン不織布を得
た。この不織布を形成するポリウレタン繊維の平均繊維
直径は6.1μと本発明外のものであった。
【0034】これと実施例1で用いたと同じ厚さ30μの
ポリウレタンフイルムを実施例1と全く同じエンボス装
置で同一エンボス条件でエンボス貼り合せ加工を行なっ
た。得られた不織布・フイルム積層体は、目付:241g/
m2、厚さ:0.97mm、見掛け密度:0.28g/cm3、強度
(タテヨコ平均):41.1g/cm/g/m2、伸度(タテヨコ
平均):311%、剛軟度(カンチレバー):62mm、30%
モジュラス:1.3g/cm/g/m2の機械的物性値を有する
ものであった。また、110℃乾熱処理1週間後の30%モ
ジュラス保持率は43%であった。
【0035】これについて実施例1と同様な方法でスピ
ーカーのコーンエッジとしての音響特性等を調べた。そ
の結果、該スピーカーのコーンエッジは振動板の姿勢を
正しく保つのはもちろん、それ自体が異常振動を生ずる
こともなく振動の減衰も効果的に行うものであり、音響
性能に問題はなかった。しかし、このような初期の良好
な性能のうち、振動板の姿勢保持性と大変形時の形態回
復性が実使用期間6〜9カ月後に低下し始め1年後には
実用できないものとなってしまった。
【0036】比較例2 実施例1と全く同一原料から得た窒素含有率4.3%のポ
リウレタンを用い、又同一のメルトブローン装置を用い
て、紡糸孔当りのポリマー吐出量を0.6g/分、ポリマ
ーの溶融温度を220℃、加熱空気温度を220℃、その圧力
を0.2kg/cm2ゲージ圧とそれぞれ変更するが、他の条件
は同一にしてメルトブローンを行ない、目付206g/m2
の自己融着メルトブローン不織布を得た。この不織布を
形成するポリウレタン繊維の平均繊維直径は42μと本発
明外のものであった。
【0037】これと実施例1で用いたと同じ厚さ30μの
ポリウレタンフイルムを実施例1と全く同じエンボス装
置で同一エンボス条件でエンボス貼り合せ加工を行なっ
た。得られた不織布・フイルム積層体は、目付:241g/
m2、厚さ:1.08mm、見掛け密度:0.22g/cm3、強度
(タテヨコ平均):51.1g/cm/g/m2、伸度(タテヨコ
平均):244%、剛軟度(カンチレバー):110mm、30%
モジュラス:4.4g/cm/g/m2の機械的物性値を有する
ものであった。これについて実施例1と同様な方法でス
ピーカーのコーンエッジとしての音響特性等を調べた。
その結果、該スピーカーのコーンエッジは振動板の姿勢
を正しく保つ点では問題なかったが、振動に対するコー
ンエッジの追従性が不良で、大変形時に振動板の周辺部
に異常振動を生ずることがあった。
【0038】
【発明の効果】本発明のポリウレタン繊維の自己融着不
織布とポリウレタンフイルムの積層一体化されたスピー
カー振動板の支持体は、成形加工性に優れ、曲げ剛性が
適度に小さく、内部損失が大きく、音響特性等に非常に
優れたものである。その長期にわたる実用耐久性も優れ
たものである。本発明のスピーカー振動板の支持体をス
ピーカーに使用することによって実用耐久性と音響特性
に優れたスピーカーを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/564 B29K 75:00 B29L 31:38 4F

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 平均繊維径7〜30μのポリウレタン弾性
    繊維よりなる自己融着不織布とポリウレタンフイルムと
    が積層一体化されており、30%モジュラスが0.8〜4g/
    cm/g/m2、剛軟度が100mm以下であることを特徴とする
    スピーカー振動板の支持体。
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