JPH05228326A - 低濃度二酸化炭素の回収方法 - Google Patents

低濃度二酸化炭素の回収方法

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JPH05228326A
JPH05228326A JP4035074A JP3507492A JPH05228326A JP H05228326 A JPH05228326 A JP H05228326A JP 4035074 A JP4035074 A JP 4035074A JP 3507492 A JP3507492 A JP 3507492A JP H05228326 A JPH05228326 A JP H05228326A
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adsorption tower
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Senichi Tsubakisaki
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Kazuaki Oshima
一晃 大嶋
Hiroshi Nohara
博 野原
Kiichiro Ogawa
紀一郎 小川
Hideo Nawata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 40vol%以下の低濃度のCO2 含有ガス
を原料として90vol%以上の高濃度ガスを高い回収
率で得ることのできるPSA法を使用したCO2の回収
方法を提供しようとするものである。 【構成】 2塔式のPSA減圧向流パージ法と4塔式の
PSA並流パージ・減圧回収法を組み合わせたCO2
回収方法であって、第2段吸着塔の並流パージ工程から
流過するガスを第2段吸着塔の吸着工程、又は、第2段
吸着塔の向流復圧工程に戻し、必要に応じて、第2段吸
着塔の吸着工程から流過するガスを、第1段吸着塔の吸
着工程に戻すことを特徴とするCO2 の回収方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学工業の基礎物質で
あるCO2 を圧力スィング吸着法(以下、PSA法とい
う)で回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の2塔式の圧力スィング
吸着法(以下、PSA−I法という)によりCO2 を濃
縮する装置のフローシートである。吸着塔36にはNa
−Xゼオライト(SiO2 /Al2 3 =2.7)等の
CO2 吸着剤35が充填され、吸着工程にある吸着塔3
6aのバルブ34a及び37aを開放する。CO2 含有
ガス31は、ブロア32で1atmから3atmに昇圧
され、流路33、バルブ34aを経て吸着塔36aに導
入され、CO2 を吸着して難吸着性成分ガスをバルブ3
7a、流路38を介して系外に流出する。(吸着工程) CO2 の吸着帯が塔の出口付近まで移動して吸着工程を
終了した吸着塔36bは、バルブ39bを開放して真空
ポンプ40により塔内を所定の減圧にし、次いでバルブ
42bを開放することにより、上記吸着工程で流路38
から流出する難吸着性成分ガスの一部を、減圧弁41、
バルブ42bを介して吸着塔36bに導入して向流パー
ジを行い、吸着剤35からCO2 を脱着して回収する。
(減圧向流パージ工程)
【0003】減圧向流パージ工程で回収されるガスのC
2 濃度C2 は、吸着されるCO2量をGCO2 、吸着塔
に残留する難吸着性成分ガス量をGCOADS 、向流パージ
ガス量をGpとすると、次式で表される。 C2 =GCO2 /(GCO2 +GCOADS +Gp) ・・・ なお、本発明者等の試験によると、共吸着窒素がCO2
分圧を脱着工程で低下させるので、Gpの必要量は、S
karstrom則によって提唱されるα=1.2より
かなり小さな0.4程度が良いので、次式のように表さ
れる。 Gp=α(Pd/Pa)Go(但し、α≧0.4) ・・・ 又、CO2 量GCO2 と共吸着成分量GCOADS との比率を
選択性βとすると、次式で表される。 β=GCO2 /GCOADS ・・・ そして、原料ガス中のCO2 濃度をC0 とし、GCO2
Go・C0 とすると、回収ガス中のCO2 濃度C2 は、
上記〜式より次式として求めることができる。 C2 =1/〔1+(1/β)+(αPd/C0 Pa)〕 ・・・ この式から明らかなように、CO2 は、選択性β、吸着
圧力Paが大きいほど、又、再生圧力Pdが小さいほ
ど、高い濃縮率が得られる。
【0004】図12の方法(PSA−I法)において、
CO2 吸着剤として、Na−Xゼオライト(SiO2
Al2 3 =2.7)を使用すると、C0 が10vol
%でβ=1.5となり、Pa=1.2atm、Pd=
0.2atmとすると、C2 は42vol%程度とな
る。この方法はCO2 の回収率を100%近くに設定す
ると、処理に適した原料ガスのCO2 濃度は40vol
%以下の比較的低濃度ガスである。
【0005】原料ガスのCO2 濃度が40vol%を越
える高濃度ガスの処理に適した方法としては、図13に
示す4塔式の圧力スィング吸着法(以下、PSA−II法
という)がある。4つの吸着塔56にはNa−Xゼオラ
イト(SiO2 /Al2 3=2.7)55が充填され
ており、吸着工程にある吸着塔56aは、バルブ54a
とバルブ57aを開放して、高濃度のCO2 を含有する
原料ガス51は、ブロア52で1atmから3atmに
圧縮され、流路53、バルブ54aを介して吸着塔56
aに供給され、CO2 を吸着して難吸着性成分ガスをバ
ルブ57a、流路58を介して系外に放出する。CO2
吸着帯が塔の後方まで移動した状態で吸着工程を終了す
る。
【0006】吸着工程を終了した吸着塔56bは、バル
ブ60b、バルブ62bを開放し、次の減圧回収工程で
回収した高濃度のCO2 含有ガスを製品ホルダ66から
流路59、バルブ60bを介して吸着塔56bに導入
し、塔内に残留する難吸着性成分を並流パージし、バル
ブ62b、流路63から系外に放出される。並流パージ
工程終了後の吸着塔56cは、バルブ64cを開放して
真空ポンプ65により塔内を0.05〜0.3atmに
減圧し、吸着剤55からCO2 を脱着し、高濃度のCO
2 含有ガスを製品ホルダ66に貯蔵する。そして、その
一部を製品ガスとして流路67から採取する。減圧回収
工程で吸着剤55の再生を終えた吸着塔56dは、最大
の真空度に達しており、バルブ69dを開放することに
より、原料ガス51を流路68、バルブ69dを介して
吸着塔56dに導入し、大気圧に戻す。
【0007】ここで、真空ポンプで回収されるガス量を
Go、並流パージ工程に使用されるガス量をGpとする
と、パージ率R(%)は次のように定義される。 R=(Gp/Go)×100 仮に、原料ガスのCO2 濃度を65vol%とし、パー
ジ率を55%、65%、80%の3つの場合を想定する
と、製品ガスのCO2 濃度は95vol%、99vol
%、99.9vol%に達する。このように、PSA−
II法は、製品濃度が最大99.9vol%に達する極め
て濃縮率の高い方法である。しかし、回収率は40〜7
0%に止まり、入口ガスのCO2 濃度が40vol%を
下回ると、Skarstrom形の向流パージを行わな
いためにPSA性能を維持することができなくなる。上
記のPSA−I法とPSA−II法を比較評価すると表1
のようになる。
【0008】
【表1】
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】上記のPSA−I法
は、低濃度域で非常に高い回収率が得られるが、製品の
CO2 濃度が低く、また高濃度側で実施する場合は脱着
ガス量が多くなり、最高真空度に到達するのに時間を要
し、かつ、この操作で脱着が十分になされるため向流パ
ージを行ってもあまり効果がない。他方、PSA−II法
は、高濃度域で非常に高いCO2 濃度の製品を得ること
ができるが、回収率が低く、また低濃度側で実施する場
合は向流パージを採用していないために再生率が低く、
多大な吸着剤を必要とする。そして、並流パージに必要
とする製品ガス量を用意できなくなる。このように、P
SA−I法やPSA−II法を採用しても、40vol%
以下の低濃度のCO2 含有ガスから90vol%以上の
高濃度ガスを高い回収率で得ることは困難であった。そ
こで、本発明は、上記欠点を解消し、40vol%以下
の低濃度のCO2 含有ガスを原料として90vol%以
上の高濃度ガスを高い回収率で得ることのできるPSA
法を使用したCO2 の回収方法を提供しようとするもの
である。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明は、CO2 吸着
剤を充填した吸着塔を2段に使用して、40vol%以
下の低濃度CO2 含有ガスからCO2 を回収する方法に
おいて、第1段吸着塔では(1)上記ガスを相対的に低
温、高圧で供給してCO2 を吸着させ、随伴する難吸着
性ガスを塔の後方部より回収する吸着工程と、(2)吸
着工程終了後の吸着塔前方部から減圧し、次いで上記難
吸着性ガスの一部を向流に導入してCO2濃度を40v
ol%以上に減容濃縮して回収する工程とを、交互に切
り換えて連続的にCO2 を回収し、次いで、第2段吸着
塔では(3)上記減容濃縮されたCO2 含有ガスを相対
的に低温、高圧で供給してCO2 を吸着させ、随伴する
難吸着性ガスを塔の後方部より回収する吸着工程と、
(4)吸着工程終了後の第2段吸着塔の前方部から高度
に濃縮されたCO2 含有ガスを並流に流過して塔内に残
留する難吸着性ガスを塔外に放出する並流パージ工程
と、(5)並流パージ工程終了後の第2段吸着塔の前方
部から減圧して高度に濃縮されたCO2 含有ガスを回収
する減圧回収工程と、(6)減圧回収工程終了後の吸着
塔に向流にガスを流して復圧する工程とを、交互に切り
換えて連続的に高濃度のCO2 ガスを回収するととも
に、第2段吸着塔の上記(4)の並流パージ工程から流
過するガスを上記(3)の吸着工程、又は、上記(6)
の向流復圧工程に戻すことを特徴とする圧力スィング吸
着法によるCO2 の回収方法である。なお、上記方法に
おいて、第2段吸着塔の上記(3)の吸着工程から流過
するガスは、第1段吸着塔の上記(1)の吸着工程に戻
して、大気汚染をもたらさない程度までCO2 濃度を低
下させることにより、大気への直接放出を容易にするこ
とが好ましい。
【0011】
【作用】本発明は、上記のPSA−I法とPSA−II法
を2段階に有機的に組み合わせることにより、40vo
l%以下の低濃度CO2 含有ガスから高い回収率で高濃
度CO2 ガスを回収することを可能にしたものである。
即ち、第2段目のPSA−II法の並流パージ工程から流
過するガスを第2段目の吸着工程又は向流復圧工程に戻
すことにより、従来のPSA−II法の欠点である低回収
率を改善し、第2段目のPSA−II法の吸着工程から流
過するガスを第1段目の吸着工程に戻すことにより、回
収率の一層の向上と、系外に放出するガス中のCO2
度を一層低下させて大気中への廃棄を可能にしたもので
ある。
【0012】
【実施例】図1に記載のPSA装置を用いて、CO2
0vol%、窒素90vol%からなる原料ガスからC
2 を99vol%まで濃縮した。第1段の2つの吸着
塔6には、それぞれ500kgのCO2 吸着剤5を充填
し、吸着工程にある吸着塔6aのバルブ4a及び7aを
開放し、上記原料ガス1をブロア2で1〜5atmに圧
縮し、流路3、バルブ4aを経て吸着塔6aに導入して
CO2 を吸着し、バルブ7a、流路8を経て難吸着性の
窒素ガスを回収した。そして、CO2 吸着帯が吸着塔6
aの後方部に移動した段階で吸着工程を終了した。
【0013】吸着工程を終了した吸着塔6bは、バルブ
9b、バルブ12bを開放して真空ポンプ10に連通
し、38〜380Torrまで減圧する間に、吸着工程
で回収した窒素ガスの一部を流路8、減圧弁11、バル
ブ12bを介して吸着塔6bに導入し、向流パージして
吸着剤5からCO2 を脱着させ、バルブ9b、真空ポン
プ10、流路13から回収した。回収ガス中のCO2
度は40vol%以上になるように設定した。向流パー
ジ工程を終了した吸着塔6bは、バルブ4bのみを開放
して原料ガスを導入し、大気圧に戻した。
【0014】第2段の4つの吸着塔16には、それぞれ
250kgのCO2 吸着剤5を充填し、第1段の減圧向
流パージ工程で回収されたガスを流路13からブロア1
4に導いて1〜5atmに圧縮する。吸着工程にある吸
着塔16aのバルブ15a及び17aを開放し、上記回
収ガスをバルブ15aを経て吸着塔16aに導入してC
2 を吸着し、バルブ17a、流路18を経て難吸着性
の窒素ガスを回収した。この回収ガスは、第1段の吸着
工程から流過するガスと比べてCO2 濃度が高いため、
大気中にそのまま放出することができない。そこで、こ
の回収ガスは流路18を経てブロア2の直前に戻して第
1段の吸着工程にある吸着塔6aに導入することによ
り、CO2 を吸着分離してCO2 濃度を極めて低い状態
にして窒素ガスを流路8から回収し、第1段の向流パー
ジに使用する分を除いて大気中に放出した。
【0015】CO2 吸着帯が吸着塔の後方部に移動し、
吸着工程を終了した吸着塔16bは、バルブ20b及び
バルブ21bを開放することにより並流パージ工程に移
行し、製品ホルダ27から高度に濃縮されたCO2 を流
路19、バルブ20bを経て吸着塔16bに並流に流過
することにより、塔内に滞留する窒素ガスをパージして
バルブ21b、流路22を経て塔外に放出される。この
放出ガスはCO2 濃度が相当に高いので、ブロア14の
直前に戻して第2段の吸着工程にある吸着塔16aに導
入してCO2 を回収した。
【0016】並流パージ工程を終了した吸着塔16c
は、バルブ25cを開放することにより減圧回収工程に
移行し、真空ポンプ26で再生圧力の高真空まで吸引し
て吸着剤5に吸着されているCO2 を脱着して回収し、
製品ホルダ27に貯蔵した。貯蔵されたCO2 の一部
は、流路28から系外に製品として取り出すとともに、
一部は上記の並流パージ工程の吸着塔16cに戻してパ
ージ用に使用した。
【0017】減圧回収工程を終了した吸着塔16dは、
バルブ24dを開放することにより向流復圧工程に移行
し、並流パージ工程の吸着塔16bから放出されたガス
の一部を流路22、流量制御バルブ23を介して吸着塔
16dに導入して復圧し、次の吸着工程に備えた。この
間の第1段の吸着塔のシーケンスは図2のとおりであ
り、第2段の吸着塔のシーケンスは図3のとおりであっ
た。なお、各ステップの所要時間の単位は秒である。
【0018】最適な吸着剤を選定するために、表2に記
載のCO2 吸着剤を用い、CO2 濃度10vol%、窒
素90%のガスを原料とし、第1段の吸着塔の吸着圧力
を1.2atm、吸着温度を50℃、再生圧力を0.2
atm、パージ率αを40%、サイクルタイム5分とし
て第1段の吸着操作を行い、回収ガスのCO2 濃度(v
ol%)と1Tonの吸着剤に換算した原料ガスの処理
能力(Nm3 /Ton)を表2に記載した。表2から明
らかなように、Na−XゼオライトCO2 吸着剤におい
ては、SiO2 /Al2 3 比が2.7以上の従来のC
2 吸着剤に比べ、X型として実用上最も低い2.5の
ものが優れていることが分かる。また、Naの30mo
l%以上をCaに交換したCa−Xゼオライト(SiO
2 /Al2 3 =2.7)がCa交換率の低いものに比
べて優れていることが分かる。
【0019】
【表2】
【0020】そこで、第1段吸着塔のCO2 吸着剤とし
て、Na−Xゼオライト(SiO2/Al2 3 =2.
5)を、第2段吸着塔のCO2 吸着剤として、Ca交換
率が60%のCa−Xゼオライト(SiO2 /Al2
3 =2.5)を使用して、全システムの評価を以下のと
おり行った。
【0021】第1段の吸着塔について、吸着圧力を1.
2atm、再生圧力を0.2atm、第1段吸着塔の原
料ガスのCO2 濃度を10vol%、パージ率を40%
にし、吸着温度を変化させて第1段の回収ガス中のCO
2 濃度(vol%)を測定し、吸着温度とCO2 濃度の
関係を図4に示した。上記Na−X吸着剤は25〜12
0℃の比較的低温域に適用性があるのに対し、上記Ca
−X吸着剤は40〜200℃の比較的高温域に適用性が
あることが分かる。
【0022】第1段の吸着塔について、上記の条件のう
ち吸着温度を50℃とし、第1段の入口ガス中のCO2
濃度を変化させるときの、第1段の回収ガス中のCO2
濃度を測定して対比したのが図5である。CO2 濃度が
8vol%の入口ガスを使用するときに、第1段の回収
ガス中のCO2 濃度は40vol%に達し、40vol
%の入口ガスを使用するときには、第1段の回収ガス中
のCO2 濃度は80vol%に達した。
【0023】第1段の吸着塔について、上記の条件のう
ち吸着温度を50℃、パージ率を40%、第1段の入口
ガス中のCO2 濃度を10vol%とし、第1段の再生
圧力を変化させるときの、第1段の回収ガス中のCO2
濃度を測定して対比したのが図6である。真空到達圧力
が高真空になるほど、パージガス量を低減することがで
き、理論的には1Torr以下でのパージも考えられる
が、真空ポンプの効率、バルブのリークを考慮すると、
30Torr程度が下限である。
【0024】第1段の吸着塔について、上記の条件のう
ち再生圧力を0.2atm、吸着温度を50℃、パージ
率を40%、第1段の入口ガス中のCO2 濃度を10v
ol%とし、第1段の吸着圧力を変化させ、第1段の回
収ガス中のCO2 濃度を測定して対比したのが図7であ
る。吸着圧力の上昇に伴い、パージガス量の低減によ
る、回収濃度の向上も可能である。但し、CO2 の分圧
が1atmを越えると吸着量が飽和傾向に向かうため4
atmが上限である。省エネルギーを計るためには、吸
着塔圧損を見合う吸着圧力1.05〜1.3atm程度
で操作するのが好ましい。
【0025】第2段の吸着塔について、上記の条件のう
ち吸着圧力を1.2atm、再生圧力を0.2atm、
吸着温度を50℃、第2段入口のCO2 濃度を55vo
l%とし、上記と同様に第2段の吸着分離を行うと、パ
ージ率と第2段の回収ガスのCO2 濃度との関係は図8
のとおりであり、上記Na−X、Ca−Xともに、パー
ジ率60%、70%、85%で、第2段の回収ガスのC
2 濃度は95vol%、99vol%、99.9vo
l%と達した。
【0026】第2段の吸着塔について、上記の条件のう
ち吸着圧力を1.2atm、再生圧力を0.2atm、
吸着温度を50℃、パージ率を65%に固定し、第2段
入口のCO2 濃度を変化させ、第2段の回収ガスのCO
2 濃度を測定したところ、図9のとおりであり、第2段
入口のCO2 濃度が40vol%を越えると、第2段の
回収ガスのCO2 濃度も90vol%を越えることが分
かる。
【0027】第2段の吸着塔について、上記の条件のう
ち吸着圧力を1.2atm、吸着温度を50℃、パージ
率を70%に固定し、第2段入口のCO2 濃度を55v
ol%にし、再生圧力を変化させ、第2段の回収ガスの
CO2 濃度を測定したところ、図10のとおりであり、
再生圧力が高真空になるほど、第2段の回収ガスのCO
2 濃度は上昇するが、0.05atm以下では濃度上昇
は鈍化し、また、真空ポンプの容量も大きくなるので経
済的でない。
【0028】第2段の吸着塔について、上記の条件のう
ち再生圧力を0.2atm、吸着温度を55℃、パージ
率を70%、第2段入口のCO2 濃度を55vol%に
し、吸着圧力を変化させ、第2段の回収ガスのCO2
度を測定したところ、図11のとおりであり、吸着圧力
が高くなるほど、第2段の回収ガスのCO2 濃度は上昇
するが、3atmを越えると鈍化し、また、ブロアの消
費電力からも経済的でない。
【0029】(実施例1)以上の傾向を把握した上で下
記の操作条件でCO2 の回収を行い、第2段吸着塔の回
収ガスのCO2 濃度とCO2 の回収率を比較した。な
お、ケースIでは、第2段吸着塔の吸着工程からの流出
ガスは、第1段吸着塔のブロアの前段に戻して原料ガス
とともに吸着工程に導入し、かつ、第2段の並流パージ
工程の流出ガスは、第2段吸着塔の減圧回収工程を終了
した吸着塔に向流で供給して復圧した。ケースIIでは、
第2段吸着塔の吸着工程からの流出ガス、及び、第2段
の並流パージ工程の流出ガスは、直接系外に放出した。
【0030】第1段吸着塔 吸着剤 Na−X(シリカ/アルミ
ナ=2.5) 吸着圧力 1.2atm 再生圧力 0.2atm 向流パージ率 40% 吸着温度 50℃ 入口ガスのCO2 濃度 10vol% 出口ガスのCO2 濃度 2vol% 回収ガスのCO2 濃度 43vol% 第2段吸着塔 吸着剤 Na−X(シリカ/アルミ
ナ=2.5) 吸着圧力 1.2atm 再生圧力 0.2atm 並流パージ率 75% 吸着温度 50℃ 入口ガスのCO2 濃度 43vol% 回収ガスのCO2 濃度 99vol%(ケースI) 回収ガスのCO2 濃度 95vol%(ケースII) 総合的なCO2 の回収率は、ケースIが95%であるの
に対し、ケースIIは40%であり、ケースIが極めて有
効であることが分かる。
【0031】(実施例2)実施例1の条件でCO2 の回
収を行い、ケースIでは、第2段吸着塔の吸着工程から
の流出ガスを、第1段吸着塔のブロアの前段に戻して原
料ガスとともに吸着工程に導入し、第2段吸着塔の並流
パージ工程からの流出ガスを、第2段吸着塔のブロアの
前段に戻して第2段の吸着工程に導入した。ケースIIで
は、第2段吸着塔の吸着工程からの流出ガス、及び、第
2段の並流パージ工程の流出ガスは、直接系外に放出し
た。第2段吸着塔の回収ガスのCO2 濃度は、ケースI
で98vol%であり、ケースIIでは90vol%であ
るが、総合的なCO2 の回収率は、ケースIが90%で
あるのに対し、ケースIIは40%であり、ケースIが極
めて有効であることが分かる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、吸着塔を2段で使用し、第2
段吸着塔の吸着工程の流出ガスを第1段の吸着工程に戻
したり、第2段吸着塔の並流パージ工程の流出ガスを第
2段吸着塔の向流復圧工程か、吸着工程に流すことによ
り、従来の向流パージ法と並流パージ法の利点を兼ね備
えた、高濃度のCO2 を高い回収率で回収することを可
能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPSA法を実施するための装置のフロ
ーシートである。
【図2】実施例における第1段吸着塔のシーケンスを図
示したものである。
【図3】実施例における第2段吸着塔のシーケンスを図
示したものである。
【図4】実施例において、吸着温度と、第1段吸着塔の
回収ガスのCO2 濃度との関係を示したグラフである。
【図5】実施例において、第1段吸着塔の入口ガスのC
2 濃度と、第1段吸着塔の回収ガスのCO2 濃度との
関係を示したグラフである。
【図6】実施例において、第1段吸着塔の再生圧力と、
第1段吸着塔の回収ガスのCO 2 濃度との関係を示した
グラフである。
【図7】実施例において、第1段吸着塔の吸着圧力と、
第1段吸着塔の回収ガスのCO 2 濃度との関係を示した
グラフである。
【図8】実施例において、第2段吸着塔のパージ率と、
第2段吸着塔の回収ガスのCO 2 濃度との関係を示した
グラフである。
【図9】実施例において、第2段吸着塔の入口ガスの硫
化水素濃度と、第2段吸着塔の回収ガスのCO2 濃度と
の関係を示したグラフである。
【図10】実施例において、第2段吸着塔の再生圧力
と、第2段吸着塔の回収ガスのCO 2 濃度との関係を示
したグラフである。
【図11】実施例において、第2段吸着塔の吸着圧力
と、第2段吸着塔の回収ガスのCO 2 濃度との関係を示
したグラフである。
【図12】従来の向流パージ法を実施するための装置の
フローシートである。
【図13】従来の並流パージ法を実施するための装置の
フローシートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大嶋 一晃 長崎県長崎市飽の浦1番1号 三菱重工業 株式会社長崎造船所内 (72)発明者 野原 博 長崎県長崎市飽の浦1番1号 三菱重工業 株式会社長崎造船所内 (72)発明者 小川 紀一郎 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 縄田 秀夫 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CO2 吸着剤を充填した吸着塔を2段に
    使用して、40vol%以下の低濃度CO2 含有ガスか
    らCO2 を回収する方法において、第1段吸着塔では
    (1)上記ガスを相対的に低温、高圧で供給してCO2
    を吸着させ、随伴する難吸着性ガスを塔の後方部より回
    収する吸着工程と、(2)吸着工程終了後の吸着塔前方
    部から減圧し、次いで上記難吸着性ガスの一部を向流に
    導入してCO2 濃度を40vol%以上に減容濃縮して
    回収する工程とを、交互に切り換えて連続的にCO2
    回収し、次いで、第2段吸着塔では(3)上記減容濃縮
    されたCO2 含有ガスを相対的に低温、高圧で供給して
    CO2 を吸着させ、随伴する難吸着性ガスを塔の後方部
    より回収する吸着工程と、(4)吸着工程終了後の第2
    の吸着塔の前方部から高度に濃縮されたCO2 含有ガス
    を並流に流過して塔内に残留する難吸着性ガスを塔外に
    放出する並流パージ工程と、(5)並流パージ工程終了
    後の第2段吸着塔の前方部から減圧して高度に濃縮され
    たCO2 含有ガスを回収する減圧回収工程と、(6)減
    圧回収工程終了後の吸着塔に向流にガスを流して復圧す
    る工程とを、交互に切り換えて連続的に高濃度のCO2
    を回収するとともに、第2段吸着塔の上記(4)の並流
    パージ工程から流過するガスを上記(3)の吸着工程、
    又は、上記(6)の向流復圧工程に戻すことを特徴とす
    る圧力スィング吸着法によるCO2 の回収方法。
  2. 【請求項2】 第2段吸着塔の上記(3)の吸着工程か
    ら流過するガスを、第1段吸着塔の上記(1)の吸着工
    程に戻すことを特徴とする請求項1記載のCO2 の回収
    方法。
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