JPH05234850A - 投影露光装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

投影露光装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法

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JPH05234850A
JPH05234850A JP4069446A JP6944692A JPH05234850A JP H05234850 A JPH05234850 A JP H05234850A JP 4069446 A JP4069446 A JP 4069446A JP 6944692 A JP6944692 A JP 6944692A JP H05234850 A JPH05234850 A JP H05234850A
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JP
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crystal
optical
projection
optical axis
optical system
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JP4069446A
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Akiyoshi Suzuki
章義 鈴木
Hirohiko Shinonaga
浩彦 篠永
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70091Illumination settings, i.e. intensity distribution in the pupil plane or angular distribution in the field plane; On-axis or off-axis settings, e.g. annular, dipole or quadrupole settings; Partial coherence control, i.e. sigma or numerical aperture [NA]
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03F7/70216Mask projection systems
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重焦点系を構成し、焦点深度を増加させて
高解像度の投影パターン像が得られる投影露光装置及び
それを用いた半導体デバイスの製造方法を得ること。 【構成】 照明系1からの光束で第1物体面2上の回路
パターンを照明し、該第1物体面上の回路パターンを投
影光学系3で第2物体面5上に投影露光する際、該第1
物体と第2物体との間の光路中に光学軸を互いに直交さ
せた2つの結晶光学素子4を配置すると共に該投影光学
系の瞳面近傍に十字状の開口を有する絞り7をその開口
方向が該結晶光学素子の光学軸方向に向くように配置し
たこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投影露光装置及びそれを
用いた半導体デバイスの製造方法に関し、具体的には半
導体素子(半導体デバイス)の製造装置である所謂ステ
ッパーにおいてレチクル面上の回路パターンを投影光学
系の焦点深度を拡大させてウエハ面上に高い光学性能を
有して投影することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体素子の製造技術の進展は目
覚ましく、又それに伴う微細加工技術の進展も著しい。
特に光加工技術は1MDRAMの半導体素子の製造を境
にサブミクロンの解像力を有する微細加工技術まで達し
ている。解像力を向上させる手段としてこれまで多くの
場合、露光波長を固定して、光学系のNA(開口数)を
大きくしていく方法を用いていた。しかし最近では露光
波長をg線からi線に変えて、超高圧水銀灯を用いた露
光法により解像力を向上させる試みも種々と行われてい
る。
【0003】露光波長としてg線やi線を用いる方法の
発展と共にレジストプロセスも同様に発展してきた。こ
の光学系とプロセスの両者が相まって、光リソグラフィ
が急激に進歩してきた。
【0004】一般にステッパーの焦点深度は投影光学系
のNAの2乗に反比例することが知られている。この為
サブミクロンの解像力を得ようとすると、それと共に焦
点深度が浅くなってくるという問題点が生じてくる。
【0005】これに対してエキシマレーザーに代表され
る更に短い波長の光を用いることにより解像力の向上を
図る方法が種々と提案されている。短波長の光を用いる
効果は一般に焦点深度が波長に反比例する効果を持って
いることが知られており、波長を短くした分だけ焦点深
度は深くなる。
【0006】短波長化の光を用いる他に解像力を向上さ
せる方法として位相シフトマスクを用いる方法(位相シ
フト法)が種々と提案されている。この方法は従来のマ
スクの一部に、他の部分とは通過光に対して180度の
位相差を与える薄膜を形成し、解像力を向上させようと
するものであり、IBM社(米国)のLevenson
らにより提案されている。解像力RPは波長をλ、パラ
メータをk1 、開口数をNAとすると一般に式 RP=k1 λ/NA で示される。通常0.7〜0.8が実用域とされるパラ
メータk1 は、位相シフト法によれば0.35ぐらい迄
大幅に改善できることが知られている。
【0007】位相シフト法には種々のものが知られてお
り、それらは例えば日経マイクロデバイス1990年7
月号108ページ以降の福田等の論文に詳しく記載され
ている。
【0008】前述した位相シフトに代表される結像法は
繰り返しのある周期性パターンにしか適用できないとい
う問題がある。従って最も問題となるコンタクトホール
のような孤立した所謂孤立パターンの結像に対する効果
は期待できない。孤立パターンに対する結像法として
は、又別の結像法が要求される。孤立パターンの焦点深
度を伸ばす方法としては所謂FLEXと呼ばれる手法が
知られている。この方法は投影光学系の光軸方向に多重
像を作って露光して重ねあわせ、トータルとして孤立パ
ターンの焦点深度を伸ばそうというものである。
【0009】このように光露光法はパターンの特殊性ま
で考慮した別個の結像法を採用する必要に迫られてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のFLEX方法で
はパターンを投影結像する結像系(投影光学系)の光軸
方向に沿って、被露光対象であるウエハを移動させ、多
重露光することにより解像力を維持しつつ結像系の焦点
深度を伸ばしている。しかしながらこの方法は多重露光
を行うために部材の移動が行われたり、シャッターを多
数回切らねばならないといった制約があり、更に露光に
時間がかかるという問題点があった。
【0011】又、別の方法として多重像を複数の光学系
で形成し合成する方法とか、投影露光光学系の瞳面に位
相型のフィルターを入れ、多重焦点系を構成するという
方法もある。しかしながら複数の光学系の合成方法はこ
の種の超精密光学系では困難であり、又位相型フィルタ
ーを用いる方法はその作成が困難であると同時に、高次
回折光が出てきて結像に悪影響を与えるという問題点が
ある。
【0012】本発明は多重焦点光学系を露光時に被露光
物体を動かすことなく、しかも一回の露光で行うことの
できるように構成し、しかも通常の結像光学系の結像性
能を何んら損なうことなく構成することにより焦点深度
が深く、かつ高い光学性能を有した投影パターン像が容
易に得られる投影露光装置及びそれを用いた半導体デバ
イスの製造方法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するため多重焦点光学系を構成する手段として投影光学
系内に結晶光学素子を入れ、投影光学系のテレセントリ
ック性と結晶光学素子の複屈折性を利用することを特徴
としている。結晶光学素子を入れると複屈折のため結像
作用が複雑になる場合には結像作用に悪影響を与える成
分をカットするため、投影光学系の瞳面に振幅型のフィ
ルターを挿入することを特徴としている。振幅型のフィ
ルターは単に光を遮光するだけで良いので位相型と異な
って作成が容易であり、従来の投影光学系に容易に適用
することができる。また孤立パターン以外のパターンを
結像する際にも本発明の構成によれば振幅型のフィルタ
ーと結晶光学素子は簡単に入れ換え可能なので、パター
ンの特性に合わせた機動性のある結像系を構成できるこ
とも本発明の特徴である。
【0014】本発明の投影露光装置の構成は (イ)照明系からの光束で第1物体面上の回路パターン
を照明し、該第1物体面上の回路パターンを投影光学系
で第2物体面上に投影露光する際、該第1物体と第2物
体との間の光路中に光学軸を互いに直交させた2つの結
晶光学素子を配置すると共に、該投影光学系の瞳面近傍
に十字状の開口を有する絞りをその開口方向が該結晶光
学素子の光学軸方向に向くように配置したことを特徴と
している。
【0015】特に前記結晶光学素子の光学軸の方向及び
前記絞りの十字状の開口方向が前記第1物体面上の回路
パターンの主たる方向と一致していることや、前記投影
光学系は前記第2物体側がテレセントリック系より成
り、前記2つの結晶光学素子は該テレセントリック系中
に設けていること等を特徴としている。
【0016】(ロ)照明系からの光束で第1物体面上の
回路パターンを照明し、該第1物体面上の回路パターン
を投影光学系で第2物体面上に投影露光する際、該第1
物体と第2物体との間の光路中に結晶光学素子をその光
学軸を該投影光学系の光軸方向と略一致させて配置し、
該投影光学系の光軸方向に2重焦点を形成するようにし
たことを特徴としている。
【0017】(ハ)マスクのパターンをウエハ上に投影
する投影光学系と前記パターンを前記投影光学系の光軸
方向の複数カ所に結像させるべく前記パターンを結像す
る各結像光束の主光線が前記投影光学系の光軸と略平行
になる場所に配した複屈折性部材とを有することを特徴
としている。
【0018】特に前記複屈折部材が前記場所から退避可
能に設けられることや、前記複屈折部材が単一の結晶板
を備え、該結晶板の光学軸の方向を前記光軸の方向に一
致させることや、前記複屈折部材が第1、第2の結晶板
を備え、該第1、第2の結晶板の光学軸の方向が互いに
直交しかつ前記光軸に直交する平面に存するよう設定す
ることや、前記光軸を中心とし前記各光学軸の方向を
x,y軸の方向としたxy座標を設定したときの各象限
に相当する部分に入射又は通過する光を遮光する為のフ
ィルターを配したこと等を特徴としている。
【0019】又、本発明の半導体デバイスの製造方法と
しては (ニ)照明系からの光束で照明されたレチクル面上の回
路パターンを投影光学系でウエハ面上に投影露光し、現
像処理工程を経て半導体デバイスを製造する際、該レチ
クルとウエハとの間の光路中には光学軸を互いに直交さ
せた2つの結晶光学素子を配置しており、かつ該投影光
学系の瞳面近傍に十字状の開口を有する絞りをその開口
方向が該結晶光学素子の光学軸方向に向くように配置し
ていることを特徴としている。
【0020】特に前記結晶光学素子の光学軸の方向及び
前記絞りの十字状の開口方向が前記レチクル面上の回路
パターンの主たる方向と一致していることや、前記投影
光学系は前記ウエハ側がテレセントリック系より成り、
前記2つの結晶光学素子は該テレセントリック系中に設
けていること等を特徴としている。
【0021】(ホ)照明系からの光束で照明したレチク
ル面上の回路パターンを投影光学系でウエハ面上に投影
露光し、現像処理工程を経て半導体デバイスを製造する
際、該レチクルと該ウエハとの間の光路中に結晶光学素
子をその光学軸を該投影光学系の光軸方向と略一致させ
て配置し、該投影光学系の光軸方向に2重焦点を形成す
るようにしたことを特徴としている。
【0022】(ヘ)投影光学系により回路パターンをウ
エハ上に投影することにより該回路パターンを該ウエハ
上にプリントし、該回路パターンがプリントされたウエ
ハを処理することにより半導体デバイスを製造する方法
において、前記回路パターンを結像する各結像光束の主
光線が前記投影光学系の光軸と略平行になる場所に前記
回路パターンを前記投影光学系の光軸方向の複数カ所に
結像させる複屈折性部材を配したことを特徴としてい
る。
【0023】特に前記回路パターンがホール等の孤立パ
ターンより成ることや、前記複屈折部材が単一の結晶板
を備え、該結晶板の光学軸の方向を前記光軸の方向に一
致させることや、前記複屈折部材が第1、第2の結晶板
を備え、該第1、第2の結晶板の光学軸の方向が互いに
直交し、かつ前記光軸に直交する平面に存するよう設定
することや、前記光軸を中心とし、前記各光学軸の方向
をx,y軸の方向としたxy座標を設定したときの各象
限に相当する部分に入射又は通過する光を遮光する為の
フィルターを配したこと等を特徴としている。
【0024】
【実施例】本発明は投影光学系内に結晶光学素子を設
け、投影光学系のテレセントリック性と結晶光学素子の
複屈折性とを利用して多重焦点光学系(2重焦点)を構
成していることを主たる特徴としている。
【0025】この為、本発明の構成を説明する前にまず
結晶光学素子中での光の挙動(伝播)について説明す
る。
【0026】図2は本発明で利用する結晶光学素子4の
要部斜視図である。図2に示されているように座標軸x
yzをとり、結晶光学素子4の表面にある原点22に角
度θで入射する光L23を考える。入射光線のxy平面
への射影がなす角度はαである。本発明で利用する結晶
光学素子4は2枚の結晶光学素子(以下単に「結晶」と
もいう。)4a,4bを貼り合わせて構成しており、各
々の厚さはdである。
【0027】1枚目の結晶4aの光学軸の方向はy軸と
一致しており、2枚目の結晶4bの光学軸の方向はx軸
と一致し、2枚の結晶4a,4bの光学軸は互いに直交
した関係にある。また結晶の常光線の屈折率をno ,異
常光線の屈折率をne とする。
【0028】入射した光線L23は結晶の中で常光線と
異常光線の2つに別れる。1枚目の結晶での常光線は2
枚目の結晶で異常光線となり、一方1枚目の結晶での異
常光線は2枚目の結晶で常光線となる。この2つの光が
多重焦点像を形成する2つの光を形成する。分離した2
つの光は偏光的に直交しており、入射光が無偏光であれ
ば等強度の2つの光に分離される。
【0029】従来技術で位相型のフィルターを用いた場
合には高次の回折光が生じるが、本実施例の場合には2
種類の光しか生じない。しかも一般に半導体素子製造用
の投影露光装置での露光光は無偏光の光が用いられるの
で、両者の強度は等しく結像特性のコントロールが容易
である。
【0030】入射する光線がx=0,y=0を通過した
として射出する側での座標を計算する。1枚目の結晶に
異常光線で入る光が2枚目の結晶を出るときの点をP
(xP,yP )、1枚目の結晶に常光線で入る光が2枚
目の結晶を出るときの点をQ(xQ ,yQ )とする。ま
た実際には存在しない光線であるが、2枚の結晶をとも
に常光線で通る仮想的な光線が2枚目の結晶を出るとき
の点をS(xS ,yS )とする。これらは上記のパラメ
ーターを用いて次のように表すことができる。
【0031】 xP −xS =−(Δn/nO )d cosα tanθOP −yS =(Δn/nO )d sinα tanθOQ −xS =(Δn/nO )d cosα tanθOQ −yS =−(Δn/nO )d sinα tanθOS =−2d cosα tanθOS =−2d sinα tanθO ただしここでθO は常光線の屈折の法則より次式より導
かれる値である。
【0032】 sin θ=nO sinθO Δn=ne −nO 図3は点P,Q,Sの関係を示した説明図である。同図
は入射角θを固定したときのアジムスαに対して点P,
Qが点Sに対し、どのように動くかが示されている。点
Sは常光線の経路をたどるものなので入射角に対応した
円上を動く。これに対し点Pと点Qは恰も惑星運動をす
るかのような関係を保って点Sの回りを回転することが
わかる。
【0033】図2の結晶光学素子21は外面的には平行
平面板でパワーを持っていないため、通過した光線は入
射した角度を保って結晶板を出ていく。本発明はこのよ
うな結晶板の性質の解折に基づいてなされている。
【0034】図10は本発明で利用する結晶光学素子1
01の他の実施例の光学的作用の説明図である。同図で
は結晶光学素子101を1枚の結晶光学素子より構成し
ている。
【0035】図13は結晶光学素子101の要部断面図
である。図13において61は石英基板、101aは水
晶である。図10に示されているように座標軸xyzを
取り、結晶光学素子101の表面にある原点102に角
度θで入射する光L103を考える。本発明で利用する
結晶光学素子(以下「結晶」ともいう。)101は図2
で示した結晶光学素子とは異なり、一軸結晶の光学軸の
方向はz軸と一致した関係にある。また結晶は厚みdの
平行平面板でできており、常光線の屈折率をn 0 、異常
光線の屈折率をne とする。このとき常光線の光線速度
面は n0 2(x2 +y2 +z2 )=1 なる球面で表され、異常光線の光線速度面は ne 2(x2 +y2 )+n0 22 =1 なる回転楕円体面で表される。両者とも後述する投影光
学系の光軸に対して回転対象の関係にあるので、ここで
はy,zを含む断面で代表して結晶内での光の伝播につ
いて図示した。結晶101に入射した光線L103は結
晶の中で常光線と異常光線の2つに別れる。この2つの
光が2重焦点像を形成する。
【0036】図11は光線が結晶を通過して結像する様
子を示したものである。図中実線で示されているのが常
光線で結晶を通過する光線の結像を示すもので、破線で
示されているのが異常光線で結晶を通過する光線の結像
を示すものである。図10の結晶は外面的には平行平面
板でパワーを持っていないため、通過した光線は入射し
た角度を保って結晶を出ていく。
【0037】従って2つに別れた光は図11に示したよ
うに互いに光軸上距離Δfだけ異なったところに結像す
る。即ち2重焦点が達成される。図12は光線が結晶1
01に入射する角度θに対する結像位置のずれ量を示し
た説明図である。同図に示すように常光線と異常光線の
結像位置が異なり、この2つの光が2重焦点像を形成し
ていることがわかる。このときの光軸方向の焦点位置の
ずれΔfの近軸量は Δf=(1/n0 −n0 /ne 2)・d で表され、結晶の材質を水晶、波長をλ=404.6n
mとし、n0 =1.55396、ne =1.56340
を用いてΔfを計算すると Δf=0.0077・d が得られる。
【0038】ここでこの焦点ずれの量を例えば2μmに
設定する場合にはd≒0.26mmに設定すれば良いこ
とがわかる。結晶光学素子101を通過し、分離した2
つの光は偏光的に直交しており、入射光が無偏光であれ
ば等強度の2つの光に分離される。
【0039】従来技術で位相型のフィルターを用いた場
合には高次の回折光が生じるが、本実施例の場合には2
種類の光しか生じない。しかも一般に半導体素子製造用
の投影露光装置での露光光は無偏光の光が用いられるの
で、両者の強度は等しく結像特性のコントロールが容易
である。本発明はこのような結晶の性質の解折に基づい
てなされている。
【0040】次に本発明の投影露光装置の構成上の特徴
について説明する。図1は本発明の投影露光装置の実施
例1の要部概略図である。
【0041】図中1は照明系であり、光源として例えば
超高圧水銀灯やエキシマレーザ等を有し、露光光でレチ
クル2を照明している。レチクル2の面上には回路パタ
ーンが設けられている。
【0042】3は投影光学系(投影レンズ)であり、レ
チクル2面上の回路パターンをウエハ保持機構6に載置
したウエハ5面上に投影している。投影光学系3のウエ
ハ5側はテレセントリック系となっている。
【0043】4は結晶光学素子であり、投影光学系3と
ウエハ5との間のテレセントリック系となっている光路
中に挿脱可能に設けている。結晶光学素子4は図2に示
した構成より成っている。
【0044】一般に投影光学系は露光時にデフォーカス
した状態で焼かれても像の位置が変わらないよう、ウエ
ハ側でテレセントリック系となるように構成される。本
実施例では後述するように結晶光学素子4を投影光学系
3とウエハ5との間に配置し、テレセントリック性を利
用していることを特徴としている。
【0045】8は平行平面板であり、結晶光学素子4を
用いないときに光路長を同一とする為に結晶光学素子4
の代わりに光路長に挿脱可能となるように設けている。
7は絞りであり、図5に示すような幅DWの十字状の開
口径を有しており、投影光学系3の瞳面近傍に挿脱可能
に設けている。絞り7は結晶光学素子4を使用するとき
に用いている。絞り7の十字状の開口方向と結晶光学素
子4を構成する2つの結晶光学素子4a,4bの光学軸
方向が略一致するようにして用いている。
【0046】9は絞りであり、通常の円形開口より成
り、投影光学系3の瞳面近傍に絞り7と交換可能となる
ように設けている。絞り9は結晶光学素子4を用いない
通常の投影露光のときに平行平面板8と共に用いてい
る。10は照明系1中に設けた絞り等の切り換え機構で
あり、結晶光学素子4を用いたときの照明条件を変更
し、最適な照明が出来るようにしている。
【0047】同図に示す投影露光装置は、この他例えば
ウエハ5の投影光学系3の光軸方向の位置を検出するフ
ォーカス系、及びウエハの駆動系等が通常の構成要素と
して装置の中に組み込まれている。
【0048】本実施例においてはレチクル2面上の回路
パターンを投影光学系3によりウエハ5面上に投影露光
する際、結晶光学素子4を用いて2重焦点像を形成して
焦点深度を増やして高解像力のパターン像を得ている。
【0049】次にこのときの光学的作用について説明す
る。図4は結晶光学素子(結晶)4を通過した後のウエ
ハ5側への結像状態を示すものである。図中実線で示さ
れているのが仮想光線である常光線のみで結晶4を通過
する光線の結像を示すものである。ここでは説明の簡単
上、常光線は結像点である点Aに理想結像するものであ
るとする。実際半導体製造用の投影光学系は高度に収差
補正がされており、このような仮定を行っても何んら差
し支えがない。
【0050】図2と対応させて言えば仮想の光線である
常光線の結晶光学素子4での出口点Sが図4の点Sに当
たる。実際の光線は第1または第2の結晶を異常光線と
して通るので、図4(A)のzy断面では図のように点
Pが点Sの外にあり、点Qが点Sの内にあるのに対し、
図4(B)のxz断面では点Qが点Sの外にあり、点P
が点Sの内にあるという逆転した関係が生じている。
【0051】この様子については既に図3で説明した通
りである。点Sから点P,Qとの距離aは a=(Δn/n0 )d tanθ0 である。
【0052】結晶4を出た後の光線は入射角度と同じ角
度で伝播する光となる。従って2つに別れた光は図4に
示すように互いに焦点位置の異なったところに結像す
る、即ち2重焦点が達成される。この距離aという量は
点Sから出る光線の焦点位置を基準とすると、丁度横収
差の量に対応する。
【0053】非常に粗い近似で tanθ0 ≒ sinθ/n0 とおくと、 a=(Δn/n0 2)d sinθ となり、この横収差量はデフォーカス量と対応した収差
となっていることが分かる。
【0054】結像系がテレセントリックであるというこ
とは結像光束の中心である主光線が投影光学系3を通過
後ウエハ5面に対して垂直になっていることを意味して
いる。
【0055】本実施例での結晶光学素子4は投影光学系
3とウエハ5の間に配置されている為、主光線は結晶光
学素子4に垂直に入射する。垂直入射した光はそのまま
垂直に通過するので、2つに別れた光の主光線のずれは
生じない。従って結晶光学素子4を入れても2つの光の
像点が投影光学系3の光軸に垂直な方向にずれるという
ことはない。2つに別れた光の結像点の位置は投影光学
系3の光軸方向のずれを生じるのみである。
【0056】このように図2に示すような結晶光学素子
4を挿入することにより、光軸方向に垂直な方向のずれ
である倍率や、ディストーションに影響させることなし
に、2重焦点を達成することができる。
【0057】しかしながらこの2重焦点は単純なもので
はなく、zy断面とzx断面でのフォーカス状態の逆転
関係に見られるように、断面によって焦点位置のずれが
異なってくる。
【0058】そこで本発明では断面によって結像位置の
ずれ量が異なるという問題に対処する為、結像を行う方
向に制限を加えることを特徴とする。その役目を果たす
のが図1で示した絞り7である。集積回路パターンは周
知のように主として縦横のパターンで構成されている。
これを図2に示した座標系で言うと、x及びy軸に相当
する。
【0059】本発明ではこのx軸及びy軸の方向をパタ
ーンの主たる方向と定義する。結晶光学素子4を構成す
る結晶の光学軸の方向は集積回路パターンの主たる方向
に一致するように配置される。
【0060】図5は絞り7の開口形状を示している。絞
り7は±45°方向を遮蔽するようになっており、x軸
及びy軸上近辺の光束のみを通過する役目を果たす。絞
り7の開口形状は従ってx軸及びy軸に平行な直線群で
構成される十字状の形状をしている。投影光学系3の瞳
の半径を1に規格化したとき、瞳面に形成される照明系
1の有効光源の径をDWとしたとき、絞り7の光束通過
部の幅はやはりDW近辺の値であることが望ましい。図
5に示されているのは有効光源の径DWが0.3の場合
で絞り7の透過部の幅DWも0.3となっている。
【0061】±45°方向の結像は実際の結像において
像の横ずれを生じる。図3の点Pと点Qの関係を見れば
明らかなように、x軸上及びy軸上での2つの光のずれ
は結像面では焦点位置のずれとなる。しかしながらx軸
上とy軸上では点Pと点Qの関係が逆転しており、x軸
上でプラスのデフォーカス効果を持つ光は、y軸上では
マイナスのデフォーカス効果を持つ。±45°方向の断
面の結像は丁度この2つの過渡域にあり、2つの光のフ
ォーカス位置は一致するが、一方で副作用として像の横
ずれを生じる。
【0062】即ち±45°方向の結像は投影光学系3の
光軸に対して直交方向にずれた方向の2重像になる。焦
点深度を増やす為に本発明で利用しているのは投影光学
系3の光軸方向のずれなので、±45°方向の結像成分
は邪魔な成分である。
【0063】ずれ量は先に点P,Qの座標を求めた式よ
り明らかなように sinθ0 に比例しているので、図5に
示した絞り7の開口形状のように±45°方向での角度
の広がりを制限してやれば、ずれは許容範囲内に納める
ことができる。
【0064】従って絞り7の透過部の形状は必ずしも直
線に限らず、横ずれ量が許容値を越える場合には制限を
加えるような、具体的には中心から離れる程、幅が小さ
くなるような形状のものが好ましいこともある。また別
の方法として照明条件でのσを小さくする方法も考えら
れる。この場合には開口部の幅もσの条件に合わせて小
さくすることが可能である。
【0065】投影光学系の焦点位置のずれ量は結晶光学
素子の厚みdによって任意にコントロールすることがで
きる。数種の厚みの結晶光学素子を入れ換え可能として
おけばパターンに応じたずれ量を発生させることができ
る。また2重像は同時に発生する為、2重露光する手間
が発生しない為、スループットの低下を押えることが可
能である。
【0066】本発明では投影光学系を構成するレンズ等
のパワーを持った素子は固定であるため図1に示したよ
うに結晶光学素子4と絞り7とを交換して、通常の投影
結像系の構成に戻すことも容易である。
【0067】実際に結晶光学素子として最も使用しやす
い水晶を用いた場合には、結晶の厚さは0.1mmオー
ダーの薄い厚みの板の加工を要求される。このため実際
には図6に示すように水晶板4a,4bを石英あるいは
BK7といった一定の厚みを持った補強部材61に貼り
付けて製作することが必要である。結晶板と補強部材は
真空接着で接着される。図6はそのようにして作成した
結晶光学素子4を示している。
【0068】このように結晶光学素子を製作した場合、
通常の投影光学系に戻すには通常光学系用に補強部材を
含めた光路長と同一の光路長を持った平行平面板を交換
する必要がある。
【0069】本発明のような結晶光学素子を用いる場合
には最適の照明条件があり、結晶光学素子の挿入の有無
で照明条件を変える必要がある場合がある。このような
場合の照明条件の変化法、いわゆるσの変化法について
は例えば切り換え機構10により照明系1内の絞りを変
えるなど種々の公知の方法を用いることができる。
【0070】図7,図8は各々本発明の投影露光装置の
実施例2,3の要部概略図である。図中、図1で示した
要素と同一要素には同符番を付している。図7の実施例
2では結晶光学素子4をレチクル2側に挿着している。
【0071】本実施例において像点のずれを起こさない
ようにこの場合の投影光学系3はウエハ5側だけでな
く、レチクル2側についてもテレセントリック系となっ
ている。結像の基本関係として縦倍率は横倍率の自乗で
あり、通常用いられている1/5倍の縮小系で考えると
結晶4の厚さは実施例1でウエハ側に挿入した場合の2
5倍にすることができる。
【0072】先に述べたように結晶として水晶を用いた
場合にウエハ側の挿入で0.1mmオーダーの管理がい
るとすると、レチクル側での管理量はmmオーダーと大
きくなり、加工上の管理が容易化される。
【0073】図8の実施例3では結晶光学素子4を投影
光学系3内で主光線が投影光学系3の光軸と平行になる
位置に挿入している。投影光学系をウエハ側でテレセン
トリックに設計する際、投影光学系の内部にこのような
箇所が表れる場合がある。
【0074】本発明の結晶光学素子はそのようなところ
にも挿入可能である。この場合の結晶の厚みは挿入箇所
と結像位置との近軸倍率の関係によって決定されるが、
一般には実施例1より厚い結晶が要求される。
【0075】図7においても図8でも、本発明で用いる
結晶光学素子4と交換可能な平行平面板8が用意される
が、結晶4と平行平面板8の光学的な厚みは一致してい
る。又絞り7の十字状の開口の方向と結晶4の光学軸の
方向がレチクル2上のパターンの主たる方向と一致して
いることも実施例1と同じである。
【0076】本実施例において実際の露光においては投
影光学系3のコンソール上からパターン情報を入れるこ
とによって、結晶光学素子の挿入の種類及び有無、絞り
7の挿入の種類及び有無が指示され、これらの素子類が
自動的にセットアップが行われる。又照明条件について
も同様である。
【0077】本発明では投影光学系の特長を何んら損な
うことなく光学系の結像特性を変え、コンタクトホール
のような孤立パターンに対する光学系の深度を増大する
ことができるため、実施上の効果が大きい。
【0078】図9,図14,図15は各々本発明の投影
露光装置の実施例4,5,6の要部概略図である。実施
例4,5,6では図1の実施例1に比べて結晶光学素子
として図13に示す結晶光学素子101を用いて絞り7
を省略した点が大きく異なっており、その他の構成は実
質的に略同じである。
【0079】次に図9の実施例4の構成について図1の
実施例1と一部重複するが説明する。図中1は照明系で
あり、光源として例えば超高圧水銀灯やエキシマレーザ
等を有し、露光光でレチクル2を照明している。レチク
ル2の面上には回路パターンが設けられている。
【0080】3は投影光学系(投影レンズ)であり、レ
チクル2面上の回路パターンをウエハ保持機構6に載置
したウエハ5面上に投影している。投影光学系3のウエ
ハ5側はテレセントリック系となっている。
【0081】101は結晶光学素子であり、投影光学系
3とウエハ5との間のテレセントリック系となっている
光路中に挿脱可能に設けている。結晶光学素子101は
図13に示した構成より成っている。一般に投影光学系
は露光時にデフォーカスした状態で焼かれても像の位置
が変わらないよう、ウエハ側でテレセントリック系とな
るように構成される。
【0082】本実施例では実施例1と同様に結晶光学素
子101を投影光学系3とウエハ5との間に配置し、テ
レセントリック性を利用していることを特徴としてい
る。
【0083】8は平行平面板であり、結晶光学素子10
1を用いないときに光路長を同一とする為に結晶光学素
子101の代わりに光路長に挿脱可能となるように設け
ている。10は照明系1中に設けた絞り等の切り換え機
構であり、結晶光学素子101を用いたときの照明条件
を変更し、最適な照明が出来るようにしている。同図に
示す投影露光装置は、実施例1と同様にこの他、例えば
ウエハ5の投影光学系3の光軸方向の位置を検出するフ
ォーカス系、及びウエハの駆動系等が通常の構成要素と
して装置の中に組み込まれている。
【0084】本実施例においてはレチクル2面上の回路
パターンを投影光学系3によりウエハ5面上に投影露光
する際、結晶光学素子101を用いて2重焦点像を形成
して焦点深度を増やして高解像力のパターン像を得てい
る。
【0085】本実施例において結像がテレセントリック
であるということは結像光束の中心である主光線が投影
光学系3を通過後ウエハ5面に対し、垂直になっている
ことを意味している。
【0086】本実施例での結晶光学素子101は投影光
学系3とウエハ5との間に配置されているため、主光線
は結晶光学素子101に垂直に入射する。垂直入射した
光はそのまま垂直に通過するので、2つに別れた光の主
光線のずれは生じない。
【0087】従って、結晶光学素子を入れても2つの光
の像点が投影光学系の光軸に垂直な方向にずれるという
ことはない。2つに別れた光の結像点の位置は投影光学
系の光軸方向のずれを生じるのみである。
【0088】このように図13に示すような結晶光学素
子101を挿入することにより、光軸方向に垂直な方向
のずれである倍率やディストーションに影響させること
なしに、2重焦点を達成している。
【0089】本実施例において投影光学系の焦点位置の
ずれ量は実施例1と同様結晶光学素子の厚みdによって
任意にコントロールすることができる。数種の厚みの結
晶光学素子を入れ換え可能としておけば、パターンに応
じたずれ量を発生させることができる。又2重像は同時
に発生するため2重露光する手間が発生しないため、ス
ループットの低下を押えることが可能である。
【0090】本実施例では投影光学系を構成するレンズ
等のパワーを持った素子は固定であるため、図9に示し
たように結晶光学素子101を交換して、通常の投影結
像系の構成に戻すことも容易である。実際に結晶光学素
子として最も使用しやすい水晶を用いた場合には、結晶
の厚さが実用的な厚さより薄い場合が発生する。この為
実際には図13に示すように水晶板101aを石英ある
いはBK7といった一定の厚みを持った補強部材61に
貼り付けて製作している。結晶板と補強部材は真空接着
で接着される。図5はそのようにして作成した結晶光学
素子を示している。
【0091】このように結晶光学素子を製作した場合、
通常の投影光学系に戻すには通常光学系用に補強部材を
含めた光路長と同一の光路長を持った平行平面板を交換
する必要がある。
【0092】本実施例でも図1の実施例1と同様に結晶
光学素子を用いる場合には最適の照明条件があり、結晶
光学素子の挿入の有無で照明条件を変える必要がある場
合がある。このような場合の照明条件の変化法、いわゆ
るσの変化法については例えば切り換え機構10により
照明系1内の絞りを変える等、種々の公知の方法を用い
ることができる。
【0093】次に図14,図15の実施例5,6につい
て説明する。図14の実施例5では結晶光学素子101
をレチクル2側に挿着している。
【0094】本実施例において像点のずれを起こさない
ようにこの場合の投影光学系3はウエハ5側だけでな
く、レチクル2側についてもテレセントリック系となっ
ている。結像の基本関係として縦倍率は横倍率の自乗で
あり、通常用いられている1/5倍の縮小系で考えると
結晶101の厚さは実施例4でウエハ側に挿入した場合
の25倍にすることができる。
【0095】先に述べたように結晶として水晶を用いた
場合にウエハ側の挿入で0.1mmオーダーの管理がい
るとすると、レチクル側での管理量はmmオーダーと大
きくなり、加工上の管理が容易化される。
【0096】図15の実施例6では結晶光学素子101
を投影光学系3内で主光線が投影光学系3の光軸と平行
になる位置に挿入している。投影光学系をウエハ側でテ
レセントリックに設計する際、投影光学系の内部にこの
ような箇所が表れる場合がある。
【0097】本発明の結晶光学素子はそのようなところ
にも挿入可能である。この場合の結晶の厚みは挿入箇所
と結像位置との近軸倍率の関係によって決定されるが、
一般には実施例4より厚い結晶が要求される。
【0098】図14においても図15でも、本発明で用
いる結晶光学素子101と交換可能な平行平面板8が用
意されるが、結晶101と平行平面板8の光学的な厚み
は一致している。
【0099】本実施例において実際の露光においては投
影光学系3のコンソール上からパターン情報を入れるこ
とによって、結晶光学素子の挿入の種類及び有無が指示
され、これらの素子類が自動的にセットアップが行われ
る。又照明条件についても同様である。
【0100】特に本発明では投影光学系の特長を何んら
損なうことなく光学系の結像特性を変え、コンタクトホ
ールのような孤立パターンに対する光学系の深度を増大
することができるため、実施上の効果が大きい。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば投影光学系のテレセント
リックな箇所に結晶光学素子を挿入すると共に図2で示
す結晶光学素子を用いたときには投影光学系の瞳位置に
絞りを挿入することによって孤立パターンに対する深い
焦点深度の結像を達成している。
【0102】特に本発明では通常のパターンの露光に当
たっては、結晶光学素子及び図2で示す結晶光学素子を
用いたときは絞りを除去し、照明系等の条件を再設定す
ることで、露光系が本来持っている機能は何んら損なう
ことがない。又結晶光学素子や絞りはそれ自体が光学的
なパワーを持っている素子ではないので切り換えに際し
ての位置精度も高いものが要求されないという特徴があ
り、実施に当たっての大きなメリットとなる。
【0103】又、本発明は投影光学系を通過する光束を
効果的に2分する為、2つの光路のパワー系の部分はす
べて共通である。従って製造誤差によって発生するディ
ストーション等の性質は2つの光に対して全く同等であ
り、投影レンズ一本一本に固有の癖は完全にキャンセル
される。2つの光学系を用いて合成して2重焦点を達成
する際にはディストーションのマッチングが大きな問題
となるので、本発明の効果は大きい。
【0104】又、本発明では2つの像が同時に発生する
為、露光を同時に行うことができる。この為、被露光対
象物を投影光学系の光軸方向に動かしたごとにシャッタ
ーを切るといった操作を必要としない。従ってスループ
ット的に有利であり、移動に伴う誤差要因が除去できる
為、システム全体としての安定性も向上するという効果
を持っている。
【0105】更に本発明では結晶光学素子や絞りの交換
が容易である為、複数個の結晶光学素子や絞りを用意す
ることにより、投影するパターンの特徴に応じたものを
選択することが可能で、パターンの特殊性に応じた結像
を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の投影露光装置の実施例1の要部概
略図
【図2】 本発明で用いる結晶光学素子の説明図
【図3】 結晶光学素子を出るときの光の射出点の説
明図
【図4】 結晶光学素子を出てからの光の伝播を示す
【図5】 絞りの形状を示す図
【図6】 結晶光学素子の実際の構成を示す図
【図7】 本発明の投影露光装置の実施例2の要部概
略図
【図8】 本発明の投影露光装置の実施例3の要部概
略図
【図9】 本発明の投影露光装置の実施例4の要部概
略図
【図10】 本発明で用いる結晶光学素子の光の伝播を
示す図
【図11】 結晶光学素子を通過した光が結像する様子
を示す図
【図12】 結晶光学素子に光が入射する角度と結像点
とのずれの関係を示すグラフ
【図13】 結晶光学素子の実際の構成を示す図
【図14】 本発明の投影露光装置の実施例5の要部概
略図
【図15】 本発明の投影露光装置の実施例6の要部概
略図
【符号の説明】
1 照明系 2 レチクル 3 投影光学系 4,101 結晶光学素子 5 ウエハ 6 ウエハ保持系 7 十字絞り 8 平行平面板 9 円形絞り 10 照明条件切り換え機構

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明系からの光束で第1物体面上の回路
    パターンを照明し、該第1物体面上の回路パターンを投
    影光学系で第2物体面上に投影露光する際、該第1物体
    と第2物体との間の光路中に光学軸を互いに直交させた
    2つの結晶光学素子を配置すると共に、該投影光学系の
    瞳面近傍に十字状の開口を有する絞りをその開口方向が
    該結晶光学素子の光学軸方向に向くように配置したこと
    を特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記結晶光学素子の光学軸の方向及び前
    記絞りの十字状の開口方向が前記第1物体面上の回路パ
    ターンの主たる方向と一致していることを特徴とする請
    求項1の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記投影光学系は前記第2物体側がテレ
    セントリック系より成り、前記2つの結晶光学素子は該
    テレセントリック系中に設けていることを特徴とする請
    求項1の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 照明系からの光束で照明されたレチクル
    面上の回路パターンを投影光学系でウエハ面上に投影露
    光し、現像処理工程を経て半導体デバイスを製造する
    際、該レチクルとウエハとの間の光路中には光学軸を互
    いに直交させた2つの結晶光学素子を配置しており、か
    つ該投影光学系の瞳面近傍に十字状の開口を有する絞り
    をその開口方向が該結晶光学素子の光学軸方向に向くよ
    うに配置していることを特徴とする半導体デバイスの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記結晶光学素子の光学軸の方向及び前
    記絞りの十字状の開口方向が前記レチクル面上の回路パ
    ターンの主たる方向と一致していることを特徴とする請
    求項4の半導体デバイスの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記投影光学系は前記ウエハ側がテレセ
    ントリック系より成り、前記2つの結晶光学素子は該テ
    レセントリック系中に設けていることを特徴とする請求
    項4の半導体デバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】 照明系からの光束で第1物体面上の回路
    パターンを照明し、該第1物体面上の回路パターンを投
    影光学系で第2物体面上に投影露光する際、該第1物体
    と第2物体との間の光路中に結晶光学素子をその光学軸
    を該投影光学系の光軸方向と略一致させて配置し、該投
    影光学系の光軸方向に2重焦点を形成するようにしたこ
    とを特徴とする投影露光装置。
  8. 【請求項8】 照明系からの光束で照明したレチクル面
    上の回路パターンを投影光学系でウエハ面上に投影露光
    し、現像処理工程を経て半導体デバイスを製造する際、
    該レチクルと該ウエハとの間の光路中に結晶光学素子を
    その光学軸を該投影光学系の光軸方向と略一致させて配
    置し、該投影光学系の光軸方向に2重焦点を形成するよ
    うにしたことを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  9. 【請求項9】 投影光学系により回路パターンをウエハ
    上に投影することにより該回路パターンを該ウエハ上に
    プリントし、該回路パターンがプリントされたウエハを
    処理することにより半導体デバイスを製造する方法にお
    いて、前記回路パターンを結像する各結像光束の主光線
    が前記投影光学系の光軸と略平行になる場所に前記回路
    パターンを前記投影光学系の光軸方向の複数カ所に結像
    させる複屈折性部材を配したことを特徴とする半導体デ
    バイスの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記回路パターンがホール等の孤立パ
    ターンより成ることを特徴とする請求項9の半導体デバ
    イスの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記複屈折部材が単一の結晶板を備
    え、該結晶板の光学軸の方向を前記光軸の方向に一致さ
    せることを特徴とする請求項9の半導体デバイスの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記複屈折部材が第1、第2の結晶板
    を備え、該第1、第2の結晶板の光学軸の方向が互いに
    直交し、かつ前記光軸に直交する平面に存するよう設定
    することを特徴とする請求項9の半導体デバイスの製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記光軸を中心とし、前記各光学軸の
    方向をx,y軸の方向としたxy座標を設定したときの
    各象限に相当する部分に入射又は通過する光を遮光する
    為のフィルターを配したことを特徴とする請求項12の
    半導体デバイスの製造方法。
  14. 【請求項14】 マスクのパターンをウエハ上に投影す
    る投影光学系と前記パターンを前記投影光学系の光軸方
    向の複数カ所に結像させるべく前記パターンを結像する
    各結像光束の主光線が前記投影光学系の光軸と略平行に
    なる場所に配した複屈折性部材とを有することを特徴と
    する投影露光装置。
  15. 【請求項15】 前記複屈折部材が前記場所から退避可
    能に設けられることを特徴とする請求項14の投影露光
    装置。
  16. 【請求項16】 前記複屈折部材が単一の結晶板を備
    え、該結晶板の光学軸の方向を前記光軸の方向に一致さ
    せることを特徴とする請求項14の投影露光装置。
  17. 【請求項17】 前記複屈折部材が第1、第2の結晶板
    を備え、該第1、第2の結晶板の光学軸の方向が互いに
    直交し、かつ前記光軸に直交する平面に存するよう設定
    することを特徴とする請求項14の投影露光装置。
  18. 【請求項18】 前記光軸を中心とし、前記各光学軸の
    方向をx,y軸の方向としたxy座標を設定したときの
    各象限に相当する部分に入射又は通過する光を遮光する
    為のフィルターを配したことを特徴とする請求項17の
    投影露光装置。
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