JPH0523698U - エレクトレツトコンデンサマイクロホンユニツト - Google Patents

エレクトレツトコンデンサマイクロホンユニツト

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JPH0523698U
JPH0523698U JP072315U JP7231591U JPH0523698U JP H0523698 U JPH0523698 U JP H0523698U JP 072315 U JP072315 U JP 072315U JP 7231591 U JP7231591 U JP 7231591U JP H0523698 U JPH0523698 U JP H0523698U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動組立てを容易にする。 【構成】 アルミの筒状カプセル11の前面板内面にエ
レクトレットフイルム26が形成され、これと近接対向
して導電性振動膜29が配され、その振動膜29は導電
性保持体32に保持され、保持体32と両面配線基板2
4′のリング状導体パターン51との間に必要に応じ導
電性筒状体34′が介在される。インピーダンス変換用
IC素子21が両面配線基板24′上に実装される。I
C素子の入力端子22はパターン51より延長されたパ
ターン52に半田付けされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、エレクトレットを用いたコンデンサマイクロホンユニットに関す る。
【0002】
【従来の技術】
図4Aに従来のホイルエレクトレットコンデンサマイクロホンユニットを示す 。アルミニュウムの円筒状カプセル11の前面に前面板11aが一体に形成され 、前面板11aに音孔12が形成され、前面板11aの前面にクロス13が張り 付けられている。前面板11aの内面の周縁部に金属製の振動膜リング14が対 接されると共に電気的に接続され、その振動膜リング14の前面板11aと反対 の面にエレクトレット振動膜15が張り付けられている。エレクトレット振動膜 15と高分子フイルム、例えば厚さ12.5μm の比較的厚いFEP(Fluoro Eth ylene Propylene)フイルムの一面に金属が蒸着され、その高分子フイルムは分極 されており、その蒸着膜が振動膜リング14に接して取り付けられている。
【0003】 その振動膜15にリング状スペーサ16を介して背極17が近接対向され、背 極17は筒状の背極保持体18の前面に保持されている。背極保持体18の内部 で構成される背室19内にインピーダンス変換用IC素子21が配され、そのI C素子21の入力端子22は背極17と接続され、出力端子23および共通端子 (図示せず)はカプセル11の背面より突出され、カプセル11の背面を塞ぐ配 線基板24の配線に接続される。配線基板24の背面にカプセル11の後方端部 が折り曲げられて、内部の各部が前面板11aに押し付けられて全体が固定され る。
【0004】 図4Bに従来のバックエレクトレットコンデンサマイクロホンユニットを示す 。図4Aのホイルエレクトレット型では振動膜自体がエレクトレット化されてい るのに対して、バックエレクトレット型では背極17の上面にエレクトレット高 分子フイルム26が密着されている。即ち、背極17の上面にエレクトレット材 として高分子フイルム、例えばFEPフイルムを溶着または接着し、分極させて エレクトレット化している。
【0005】 図5乃至図10に示すのは、この考案を得る前の段階に提案されたフロントエ レクトレット型(導電性振動膜29の前面に近接対向してエレクトレット高分子 フイルム26が配され、背極がないものを言う)のものであり、以下順次説明す る。これらの図では図4と対応する部分に同じ符号を付してある。 図5のマイクロホン カプセル11の前面板11aの内面にエレクトレット高分子フイルム26が被 着される。例えば、図7Aに示すように厚さ0.3〜0.35mmのアルミニュウム板 27の片面に、高分子フイルム、例えばFEPフイルム28を12.5〜25μm 程度の厚さで連続熱溶着する。アルミニュウム板27としては、JIS:A11 00Pで340℃〜410℃空冷または炉冷の焼なまし品が軟らかく後のプレス 加工での成形性がよい。またアルミニュウム板に化成処理をして表面に酸化膜を 形成し、高分子フイルム26の接着強度が強くなるようにするとよい。同様にア ルミニュウム板27の高分子フイルムが溶着されるべき面をコロナ放電処理して 高分子フイルム26の接着力を大とすることができる。このアルミニュウム板2 7に高分子フイルム26を熱圧着ロールで連続的に溶着させることができる。
【0006】 この高分子フイルム26が被着されたアルミニュウム板27を絞り金型でプレ ス加工して、図7Bに示すようにFEPフイルム28を内側としてカプセル11 に成形すると同時に、カプセルの後端縁の高分子フイルム26を0.8mm程度剥離 させてアルミの地肌を露出させ、かつカプセル11の前面板とFEPフイルム2 8とに共通の音孔12を形成する。次にFEPフイルム28のカプセル11の前 面板11aの内面に被着されている部分に対し電子ビーム分極を行い、図7Cに 示すようにエレクトレット高分子フイルム26を得る。
【0007】 図5の説明に戻り、エレクトレット高分子フイルム26の周縁部を除き、狭い 間隔、例えば25〜40μm をおいて対向して導電性振動膜29が配される。導 電性振動膜29としては、例えば厚さが2〜4μm の極めて薄いPET(Polyes ter)フイルムまたはポリフェニレンサルファイド(PPS)フイルムの一面にN i,Alなどを蒸着させて導電層を形成したものを用いることができる。前面板 11aがその周縁部を残して前方へわずか押し出されて浅い凹部31とされ、エ レクトレット高分子フイルム26の周縁部に導電性振動膜29の周縁部が対接さ れて、凹部31の深さと対応してエレクトレット高分子フイルム26と導電性振 動膜29との間に空隙が構成される。この凹部31は図7B,Cで示していない が、カプセルをプレス加工により作る際に予め作っておく。
【0008】 導電性保持体32がカプセル11内に収容され、導電性保持体32の前面で導 電性振動膜29を保持すると共に、互いに電気的に接続され、つまり導電性振動 膜29の前記導電層が導電性保持体32に対接され、かつ導電性振動膜29の背 面に導電性保持体32で背室19が構成される。導電性保持体32は例えば金属 の鍛造品よりなり、カプセル11に嵌合する円筒状体部32aと、その内部を前 後に二分する隔壁部32bとよりなる。この導電性保持体32の前面にエポキシ 系導電性接着剤を塗り、これに張力を与えられた導電性振動膜29をその導電層 側で接着させる。隔壁部32bと導電性振動膜29との間が背室19となる。カ プセル11内の内周面に高分子フイルム28が被着されているため、導電性保持 体32はカプセル11と電気的に絶縁される。
【0009】 配線基板24でカプセル11の背面が塞がれる。この例では導電性保持体32 の背面に配線基板24が対接され、配線基板24の背面にカプセル11の後方端 部が折り曲げられて、保持体32,配線基板24が前面板11aに押し付けられ て固定される。配線基板24と隔壁部32bとの間にインピーダンス変換用IC 素子21が配され、IC素子21の入力端子22は隔壁部32bに接続され、出 力端子23および共通端子(図示せず)は配線基板24の外側に導出されて、そ の出力用配線および共通配線にそれぞれ接続される。またカプセル11の折り曲 げられた内端縁が配線基板24の裏面周縁の共通配線に接続される。
【0010】 この構成によれば、前面より到来した音響信号に応じて振動膜29が振動して 導電性振動膜29と前面板11aとの間の静電容量が変化し、コンデンサマイク ロホンとして作用する。 導電性振動膜29として高分子フイルムの両面に導電層を形成したものを用い てもよい。この場合、その両導電層を電気的に接続する。導電性保持体32とし てはその全体を金属材で構成する場合に限らず、絶縁材で必要な形状とし、その 絶縁材の表面に金属メッキを施して導電性保持体としてもよい。エレクトレット 高分子フイルム26と振動膜29との間隔の形成のために前面板11aから保持 体32側に適当な間隔で凸部を設け、凹部31を省略してもよい。前面板11a の前面はクロスを張り付けてもよい。
【0011】 図6のマイクロホン 図6Aに、図5と対応する部分に同一符号を付けて示すように、導電性保持体 32として軸が短いもの、例えは図4に示した従来品の振動膜リング14と同一 のものを用い、導電性保持体32と配線基板24との間に絶縁材、例えばABS 樹脂からなる筒状体34を介在させてもよい。この場合、筒状体34の前面にく ぼみ35を形成し、IC素子21の入力端子22の端部を折り曲げて、そのくぼ み35内に配し、その入力端子22の端部が筒状体34の前面よりわずか前方に 位置している状態で、筒状体34を導電性保持体32に押し付けることにより、 入力端子22が導電性保持体32に弾性的に接触して電気的に接続されている。
【0012】 また、この図6Aに示すものでは凹部31の形成の際に、カプセル11の前面 板11aの外面は段を形成することなく平面とし、外観がよく、かつこの外面に 、アルミニュウムの地肌が光るのを目立たなくするために印刷したり、クロスを 張ったりする作業がし易い状態とされている。また、図5と同様に、カプセル1 1にプレス加工した際に同時に、カプセル11の後方端部の高分子フイルム28 を除去し、アルミニュウムの地肌を出しておき、このカプセル11の後方端部を 配線基板24の背面にかしめつけることにより、カプセル11が配線基板24の 裏面周縁の共通配線に自動的に接続されるようにされている。筒状体34はその 背面側が一体に閉塞されているものを示しているが、背面が開放面とされていて もよい。カプセル11内に振動膜29を保持した保持体32を入れ、その後、I C素子21と配線基板24と筒状体34とを予め一体に組立てたものをカプセル 11内に入れるようにすることにより容易に組立てることができる。
【0013】 カプセル11の前面板11aの音孔12の径と数とを選定して、マイクロホン の周波数特性における高域で、振動膜29の共振周波数f0 によりピークが生じ るのをおさえることができる。例えば、カプセル11の外径が9.3mm,振動膜2 9の有効直径が7.0mmの場合、カプセル11の軸心を中心とする直径が3.5mmの 円上に、直径が1.0mmの音孔12を等角間隔で5個形成した場合、または0.8mm の音孔12を等角間隔で6個形成した場合は、図6Bの曲線36のように感度周 波数特性において高域でピークが生じる。しかし、0.8mmの音孔12を5個とし た場合は、曲線37のように高域のピークがなくなり平坦になる。なお、音孔1 2の直径を更に小さくし、0.6mmのものを5個とするか、0.8mmのものを4個に すると曲線38のように高域が下がり過ぎる。従って、直径0.8mmのものを5個 設ける場合が最もよい。
【0014】 図8のマイクロホン 図8に示すように、保持体32として振動膜29を保持する部分を除き、振動 膜29とわずかな間隔(例えば20〜30μm )を保って保持体32の内側を一 体に閉塞し、その閉塞部32aに音孔39を形成し、この音孔39の径と個数と により、高域の図6Bにおけるピークをおさえるようにしてもよい。この場合、 音12としては大きめのもの、例えば1.0mmのものを5個形成して周波数特性に 影響しないようにする。
【0015】 図6Aおよび図8において、エレクトレット高分子フイルム26を前面板11 aに対してのみ接着剤で接着し、カプセル11の内周面の高分子フイルム28を 省略することもできる。 図9および図10のマクイロホン 図9Aに示すように、円形アルミニュウム板41の一面にFEPフイルム42 を溶着または接着により被着し、音孔12をあけた後、FEPフイルム42を分 極してエレクトレット高分子フイルム26とし、図9Bに示すようにこのアルミ ニュウム板41をアルミニュウムの筒状体43の前面開口に圧入して一体化して カプセル11としてもよい。
【0016】 同様にアルミニュウム板41の一面にエレクトレット高分子フイルム26を形 成したものを図10に示すように、筒状体43の前面つば43aに対し、内面か ら圧入して押し付けて固定し、カプセル11としてもよい。 上述において、振動膜29の周縁部とエレクトレット高分子フイルム26との 間にスペーサを介在させて、製品によるエレクトレット高分子フイルム26の分 極強度のばらつきを補正してもよい。この場合、凹部31を省略してもよい。
【0017】 図4のホイルエレクトレット型では、エレクトレット振動膜15を用いるため 、その厚さを12.5μm 以下にすることが困難であり、それだけ感度を高くする ことができず、1KHzで−45dBであったが、上述のフロントエレクトレット型 では振動膜29はエレクトレット化する必要がないため厚さを例えば2μm と薄 くすることができ、図6Aの構造で、1KHzで−38dBと7dBも改善することが でき、その結果、S/Nも45dB以上となり、従来品より5dB改善できる。他の フロントエレクトレット型の場合も同様の性能が期待できる。
【0018】 またカプセルの内面にエレクトレット高分子フイルム26を構成するため、そ の厚さを厚く、例えば25μm とすることができ、それだけ製品による分極強度 のばらつきが小さく、かつ安定性がよいものとすることができる。
【0019】
【考案が解決しようとする課題】
以上述べた従来のホイルエレクトレット型およびバックエレクトレット型のも のや、この考案を得る前の段階で提案されたフロントエレクトレット型のもので は、IC素子21を自動的に組込み配線するのが困難な構造であり、マイクロホ ンユニットの製造を自動化する上で隘路となっていた。自動組立てができないた めに生産性が向上できず、コストダウンが図れなかった。この考案はこのような 現状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、IC素子の組込み 配線も含めて、マイクロホンユニットの自動組立て可能な構造を提供しようとす るものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1のエレクトレットコンデンサマイクロホンユニットは、前面板に 音孔が形成された金属製の円筒状カプセルと、そのカプセルの上記前面板の内面 に被着され、上記音孔と連通した孔を有するエレクトレット高分子フイルムと、 その高分子フイルムと近接対向して配された導電性振動膜と、その導電性振動膜 の周縁部を保持する導電性保持体と、上記カプセルの背面を塞ぐ配線基板と、上 記カプセル内において、上記配線基板の上面に実装されたインピーダンス変換用 IC素子とを具備する。
【0021】 また上記配線基板は、両面配線基板であって、その上面に、上記保持体の後端 面と対接する周縁の導体パターンと、その周縁の導体パターンより延長され、上 記IC素子の入力端子と接続される導体パターンとを有する。 (2) 上記保持体と上記配線基板との間に導電性の筒状体を介在させてもよい( 請求項2と対応)。
【0022】 (3) 請求項3のエレクトレットコンデンサマイクロホンユニットは、前面板に 音孔が形成された金属製の円筒状カプセルと、そのカプセルの上記前面板の内面 に被着され、上記音孔と連通した孔を有するエレクトレット高分子フイルムと、 その高分子フイルムと近接対向して配された導電性振動膜と、その導電性振動膜 と上記高分子フイルムとの間隔を規定するリング状スペーサと、そのスペーサと 共に上記導電性振動膜の周縁部を挟む導電性筒状体と、上記カプセルの背面を塞 ぐ配線基板と、上記カプセル内において、上記配線基板の上面に実装されたイン ピーダンス変換用IC素子とを具備する。
【0023】 上記配線基板は、両面配線基板であって、その上面に、上記筒状体の後端面と 対接する周縁の導体パターンと、その周縁の導体パターンより延長され、上記I C素子の入力端子と接続される導体パターンとを有する。 (4) 請求項4のエレクトレットコンデンサマイクロホンユニットは、前面板に 音孔が形成された金属製の円筒状カプセルと、そのカプセルの前面板と対向して 配されたエレクトレット振動膜と、そのエレクトレット振動膜の背面と近接対向 して配された背極と、その背極を前端部で保持する導電性筒状体と、上記カプセ ルの背面を塞ぐ配線基板と、上記カプセル内において、上記配線基板の上面に実 装されたインピーダンス変換用IC素子とを具備する。
【0024】 上記配線基板は、両面配線基板であって、その上面に、上記保持体の後端面と 対接する周縁の導体パターンと、その周縁の導体パターンより延長され、上記I C素子の入力端子と接続される導体パターンとを有する。 (5) 請求項5のエレクトレットコンデンサマイクロホンユニットは、前面板に 音孔が形成された金属製の円筒状カプセルと、そのカプセルの前面板と対向して 配された導電性振動膜と、その導電性振動膜の背面と近接対向して配された背極 と、その背極の前面に上記導電性振動膜と対向して形成されたエレクトレット高 分子フイルムと、上記背極を前端部で保持する導電性筒状体と、上記カプセルの 背面を塞ぐ配線基板と、上記カプセル内において、上記配線基板の上面に実装さ れたインピーダンス変換用IC素子とを具備する。
【0025】 上記配線基板は、両面配線基板であって、その上面に、上記保持体の後端面と 対接する周縁の導体パターンと、その周縁の導体パターンより延長され、上記I C素子の入力端子と接続される導体パターンとを有する。
【0026】
【実施例】
この考案の実施例を図1乃至図3に、図4乃至図10と対応する部分に同じ符 号を付し、重複説明を省略する。 図1Aの実施例(請求項1と対応) 従来の技術の項で述べた例では、インピーダンス変換用IC素子21は、入力 端子22,出力端子23および共通端子がリード線で構成されていた。また、配 線基板24は片面プリント基板で、その裏面にのみ導体パターンが形成されてい た。これに対して、この考案では配線基板として両面配線基板24′を用いる。 またIC素子21は薄型のチップタイプが望ましい。導電性振動膜29とIC素 子21の入力端子22とを電気的に接続するために、両面配線基板24′の上面 の周縁にリング状導体パターン51を形成し、その上に導電性保持体32の後端 面が同軸心に重ねられる。リング状導体パターン51より入力端子22が半田付 けされるべき導体パターン52が延長形成される。IC素子21の出力端子23 および共通端子23′がそれぞれ半田付けされるべき導体パターン53および5 4はスルホールを通じて裏面の導体パターン55および56にそれぞれ接続され る。配線基板24の裏面の周縁には、これまでの実施例と同様にリング状導体パ ターン57が形成され、リング状導体パターン57より共通配線パターン58が 延長形成される。図示していないがIC素子の共通端子23′と接続される導体 パターン56は共通配線パターン58に接続されている。
【0027】 量産ラインにおいては、IC素子21はマウンター装置で両面配線基板24′ の所定の位置に自動配置され、半田リフローにより自動的に半田付けされる。そ の際にスルホールは半田で埋められ、スルホールを通じる背室19のエア抜けが 防止される。 この例では、前面板11aには、これまでの複数の円形の音孔12の代わりに 、スリット孔12′(例えば幅0.4mm,長さ2.0mm)が中央部に形成されている 。図1Aのマイクロホンユニットを組立てるには、まずカプセル11を分極し、 次に導電性振動膜29を保持した導電性保持体32を挿入し、次にIC素子21 を実装した両面配線基板24′を挿入し、最後にカプセル11の後端部をかしめ つける。これらの組立作業は自動化が容易に行える。
【0028】 図1Bの実施例(請求項2と対応) 図1Bに示すように、導電性保持体32と両面配線基板24′との間に、導電 性筒状体34′を介在させることもできる。 図2の実施例(請求項3と対応) 図2Aの実施例では、カプセル11の前方の内面に凹部31を設けないで、リ ング状スペーサ16がカプセル11の前面板の背面のエレクトレット高分子フイ ルム26と導電性振動膜29との間に介在される。また導電性振動膜29と両面 配線基板24′との間に導電性筒状体34′が配される。導電性振動膜29はス ペーサ16の後端面か、または導電性筒状体34′の前端面のいずれかで保持さ れる。スペーサ16によってエレクトレット高分子フイルム26と導電性振動膜 29との間隙は所定の寸法に規定される。
【0029】 図2Aの変形例として図2B,Cに示すように、カプセル11の前面を方形状 に内側に半抜きし、つまり僅かな段差をもって内側に押し込み、かつ、いずれか 一方の対向する二端縁に狭いスリット61より成る音孔を形成して、前面板11 aとしている。この例の導電性振動膜29は導電性筒状体34′と対接する面に 導電層が形成されている。なお、導電性振動膜29とエレクトレット高分子フイ ルム26との間に空隙が形成されていることは勿論である。
【0030】 図2A,Bでは音孔として狭いスリットを用いているので、ゴミやリード線が 音孔に入り難くなり、振動膜29に傷を付けるおそれがないので、前面板11a に貼るクロスを省略できる。 図3Aの実施例(請求項4と対応) 図1,図2の実施例がフロントエレクトレット型であるのに対して、図3Aに 示すのは図4Aのホイルエレクトレット型にこの考案を適用した場合である。導 電性筒状体34′によって背極17を保持している。背極17と導電性筒状体3 4′の外周面に絶縁リング60を嵌合させて、これらがカプセル11に接触しな いようにしている。
【0031】 図3Bの実施例(請求項5と対応) 図3Bに示すのは、図4Bのバックエレクトレット型にこの考案を適用した場 合である。導電性振動膜29とエレクトレット高分子フイルム26を用いている 。他は図3Aと同様である。
【0032】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案によれば、両面配線基板24′を採用し、その上 面に、導電性保持体32または導電性筒状体34′と対接する周縁の導体パター ン51とその導体パターン51より延長された、IC素子21の入力端子22と 接続する導体パターン52を形成し、IC素子21を予め両面配線基板24′の 上面に自動組込み配線しておき、その配線基板をカプセル11内に他の部品と共 に順次挿入し、最後にカプセルの後端縁をかしめることによって、マイクロホン ユニットの自動組立てを容易に行える。その結果、生産性を大幅に向上でき、コ ストダウンが図られる。
【0033】 この考案では、両面配線基板を用いているので、必要に応じ端子を導出させる ことができ使用用途が広げられる。また、チップ抵抗などを基板の上面または下 面に実装することが容易であり、マイクロホンの周波数特性における低域カット などができ、応用範囲が広げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AおよびBは請求項1および2とそれぞれ対応
するフロントエレクトレット型マイクロホンの実施例の
断面図。
【図2】AおよびBは請求項3と対応するフロントエレ
クトレット型マイクロホンの実施例の断面図、CはBの
斜視図。
【図3】Aは請求項4と対応するホイルエレクトレット
型マイクロホンの実施例の断面図、Bは請求項5と対応
するバックエレクトレット型マイクロホンの実施例の断
面図。
【図4】Aは従来のホイルエレクトレット型マイクロホ
ンの断面図、Bは従来のバックエレクトレット型マイク
ロホンの断面図。
【図5】この考案を得る前の段階で提案されたフロント
エレクトレット型マイクロホンの断面図。
【図6】Aはこの考案を得る前の段階で提案された他の
フロントエレクトレット型マイクロホンの断面図、Bは
その感度周波数特性を示す図。
【図7】図5、図6および図8のカプセル11の製造を
説明するための工程断面図。
【図8】この考案を得る前の段階で提案された更に他の
フロントエレクトレット型マイクロホンの断面図。
【図9】Aはカプセル製造の他の例を示す斜視図、Bは
そのカプセルを用いたフロントエレクトレット型マイク
ロホン(この考案を得る前の段階で提案されたもの)の
断面図。
【図10】この考案を得る前の段階で提案された更に他
のフロントエレクトレット型マイクロホンの断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井土 俊朗 福岡県鞍手郡鞍手町大字中山3024−38 ホ シデン九州株式会社内 (72)考案者 小野 和夫 福岡県鞍手郡鞍手町大字中山3024−38 ホ シデン九州株式会社内 (72)考案者 太田 清之 福岡県鞍手郡鞍手町大字中山3024−38 ホ シデン九州株式会社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面板に音孔が形成された金属製の円筒
    状カプセルと、 そのカプセルの上記前面板の内面に被着され、上記音孔
    と連通した孔を有するエレクトレット高分子フイルム
    と、 その高分子フイルムと近接対向して配された導電性振動
    膜と、 その導電性振動膜の周縁部を保持する導電性保持体と、 上記カプセルの背面を塞ぐ配線基板と、 上記カプセル内において、上記配線基板の上面に実装さ
    れたインピーダンス変換用IC素子とを具備し、 上記配線基板は、両面配線基板であって、その上面に、
    上記保持体の後端面と対接する周縁の導体パターンと、
    その周縁の導体パターンより延長され、上記IC素子の
    入力端子と接続される導体パターンとを有することを特
    徴とする、 エレクトレットコンデンサマイクロホンユニット。
  2. 【請求項2】 上記保持体と上記配線基板との間に導電
    性の筒状体が介在されることを特徴とする請求項1記載
    のエレクトレットコンデンサマイクロホンユニット。
  3. 【請求項3】 前面板に音孔が形成された金属製の円筒
    状カプセルと、 そのカプセルの上記前面板の内面に被着され、上記音孔
    と連通した孔を有するエレクトレット高分子フイルム
    と、 その高分子フイルムと近接対向して配された導電性振動
    膜と、 その導電性振動膜と上記高分子フイルムとの間隔を規定
    するリング状スペーサと、 そのスペーサと共に上記導電性振動膜の周縁部を挟む導
    電性筒状体と、 上記カプセルの背面を塞ぐ配線基板と、 上記カプセル内において、上記配線基板の上面に実装さ
    れたインピーダンス変換用IC素子とを具備し、 上記配線基板は、両面配線基板であって、その上面に、
    上記筒状体の後端面と対接する周縁の導体パターンと、
    その周縁の導体パターンより延長され、上記IC素子の
    入力端子と接続される導体パターンとを有することを特
    徴とする、 エレクトレットコンデンサマイクロホンユニット。
  4. 【請求項4】 前面板に音孔が形成された金属製の円筒
    状カプセルと、 そのカプセルの前面板と対向して配されたエレクトレッ
    ト振動膜と、 そのエレクトレット振動膜の背面と近接対向して配され
    た背極と、 その背極を前端部で保持する導電性筒状体と、 上記カプセルの背面を塞ぐ配線基板と、 上記カプセル内において、上記配線基板の上面に実装さ
    れたインピーダンス変換用IC素子とを具備し、 上記配線基板は、両面配線基板であって、その上面に、
    上記保持体の後端面と対接する周縁の導体パターンと、
    その周縁の導体パターンより延長され、上記IC素子の
    入力端子と接続される導体パターンとを有することを特
    徴とする、 エレクトレットコンデンサマイクロホンユニット。
  5. 【請求項5】 前面板に音孔が形成された金属製の円筒
    状カプセルと、 そのカプセルの前面板と対向して配された導電性振動膜
    と、 その導電性振動膜の背面と近接対向して配された背極
    と、 その背極の前面に上記導電性振動膜と対向して形成され
    たエレクトレット高分子フイルムと、 上記背極を前端部で保持する導電性筒状体と、 上記カプセルの背面を塞ぐ配線基板と、 上記カプセル内において、上記配線基板の上面に実装さ
    れたインピーダンス変換用IC素子とを具備し、 上記配線基板は、両面配線基板であって、その上面に、
    上記保持体の後端面と対接する周縁の導体パターンと、
    その周縁の導体パターンより延長され、上記IC素子の
    入力端子と接続される導体パターンとを有することを特
    徴とする、 エレクトレットコンデンサマイクロホンユニット。
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