JPH05237394A - 固定化Ptクラスター錯体触媒及びその製造方法 - Google Patents

固定化Ptクラスター錯体触媒及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05237394A
JPH05237394A JP4039312A JP3931292A JPH05237394A JP H05237394 A JPH05237394 A JP H05237394A JP 4039312 A JP4039312 A JP 4039312A JP 3931292 A JP3931292 A JP 3931292A JP H05237394 A JPH05237394 A JP H05237394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphine
catalyst
cluster complex
reaction
complex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4039312A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Okazaki
巧 岡崎
Takafumi Shito
貴文 紫藤
Masaru Ichikawa
勝 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP4039312A priority Critical patent/JPH05237394A/ja
Publication of JPH05237394A publication Critical patent/JPH05237394A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】シリカ担体がホスフィンによりエーテル結合を
介して修飾され、且つ該ホスフィン部位にPtクラスタ
ー錯体が化学的に固定化されてなることを特徴とする固
定化Ptクラスター錯体触媒、及びその製造方法。 【効果】ホスフィンを介してPtクラスター錯体をシリ
カ担体上に化学的に固定化してなる固定化Ptクラスタ
ー錯体触媒及びその製造方法が提供される。当該触媒
は、Ptクラスター錯体本来の構造ひいては高活性能を
保持したまま担体に化学的に固定化されているため、実
用上重要な不均一系反応の触媒として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な固定化Ptクラ
スター錯体触媒及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】金属錯体を用いた均一系触
媒反応では、作用機構の解明、触媒反応のデザインを比
較的容易に行うことができ、更にはその低温における高
活性・高選択性等という特徴を生かした不斉合成にみら
れるように、高度な反応設計が可能となる等の利点があ
る。該利点を有効利用した均一系触媒工業プロセスがす
でに幾つも工業化されている。
【0003】しかし、均一系反応であるため、触媒、生
成物、未反応原料相互の分離が困難であること、熱的に
は必ずしも安定でないこと、酸素・湿気等に敏感であ
り、触媒寿命が固体触媒より短いこと等、プロセス操業
上の不利がある。
【0004】これらの問題点、特に触媒分離の困難さを
克服するために、無機固体、有機高分子等に金属錯体触
媒を担持・固定化して不均一系触媒とすることにより、
触媒活性を有効に発現するとともに触媒の分離回収効率
を高める試みがこれまでなされてきた。一般的には、金
属錯体の固定化担持の方法として下記方法が採用されて
きた。
【0005】(1)金属酸化物表面の水酸基(−O
+ 、−OH- )、ルイス酸(Mn+)、塩基点(O2-
- )等と金属錯体や配位子との表面反応を利用した金
属−担体直接結合により固定化する方法。
【0006】(2)ゼオライト等の「分子篩」の細孔内
に金属錯体を合成、捕捉する方法。
【0007】(3)アミノ基、ホスフィン基等で修飾し
た有機高分子に、配位子交換反応や直接反応により固定
化する方法。
【0008】これらの方法によって、金属錯体をそれぞ
れの担体に固定化できることは明らかであるが、いずれ
の方法も未だ問題点を有している。即ち、上記(1)及
び(2)の方法では、固定化時に、無機担体の表面反応
基の作用により金属錯体の構造変化(異性化、分解等)
が起り、金属錯体固有の構造を保持したまま固定化する
ことははなはだ困難である。また、(3)の方法では、
担体が有機化合物であるために、固定化触媒自体が熱に
よって変化したり、溶媒に溶解する問題があり、実用
上、触媒の使用条件に大きな制限があった。殊に、上記
公知の固定化方法を金属クラスター錯体に適用した場合
には、その有効な構造中心ひいては高活性能を保持した
まま固定化することが困難であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記従
来方法で得られる固定化金属錯体触媒が有する課題を解
決し得る新規な固定化金属クラスター錯体触媒を提供す
ることにある。即ち、種々の触媒反応に際して高性能・
高効率なPtクラスター錯体触媒を、該錯体本来の構造
及び触媒性能を充分に保持したままシリカの無機担体上
に固定化した固定化金属クラスター錯体触媒を提供する
ことにある。
【0010】本発明者は、有機金属錯体の一種であるP
tクラスター錯体触媒を固定化するに当り、上記従来技
術の課題に鑑み金属錯体の固定化法につき鋭意研究し
た。その結果、驚くべきことにPtクラスター錯体を特
定の配位子を介してシリカ担体に固定化することによ
り、前記課題を悉く解決し得る固体触媒(不均一系触
媒)を収得し得るという新たな知見を得た。本発明は、
かかる新知見に基づき完成されたものである。
【0011】即ち本発明は、シリカ担体がホスフィンに
よりエーテル結合を介して修飾され、且つ該ホスフィン
部位にPtクラスター錯体が化学的に固定化されてなる
ことを特徴とする固定化Ptクラスター錯体触媒に係
る。
【0012】更に本発明は、シリカ担体上にホスフィン
をエーテル結合させ、次いで該ホスフィン部位にPtク
ラスター錯体を化学的に固定化することを特徴とする固
定化Ptクラスター錯体触媒の製造方法に係る。
【0013】本発明で使用されるシリカとしては、特に
限定はされないが、触媒性能面から見てその表面積及び
細孔容積が大きいことが好ましい。担体の形状は、粉
末、ペレット、球状、押出成型品等の通常のものでよ
く、担体の大きさも約10μmから6mm程度のものが
好適であるが、特に制限されるものではない。この担体
シリカはホスフィンで修飾するに先立ち、シリカ表面に
吸着している水や吸着ガスを除くために加熱排気処理す
ることが望ましい。該加熱温度は、特に制限されない
が、一般的には約100℃から約800℃の間とされ
る。100℃より低すぎると脱水が不十分となる傾向に
あり、又800℃より高すぎるとシリカ表面の水酸基量
が減少し引き続くホスフィンの固定化反応に関与する反
応性表面水酸基の数が少なくなる傾向にあるので、いず
れも好ましくない。なお、一般的には、200℃以上の
加熱によって、シリカに物理的に吸着した水はほとんど
除去できるとされている。
【0014】本発明で使用されるホスフィンは、特に限
定されないが、シリカ表面をエーテル結合により修飾し
得るものであることが必要である。より具体的には、シ
リカ表面の水酸基との間で脱水縮合反応によりエーテル
結合を生成して固定化される観点から、ホスフィン分子
中に少なくとも1個の水酸基を有することが必要であ
る。かかるホスフィンの具体例としては、例えばトリス
(ヒドロキシメチル)ホスフィン〔P(CH2
H)3 、以下THPという〕、トリス(ヒドロキシフェ
ニル)ホスフィン〔P(C6 4 OH)3 〕等が挙げら
れる。
【0015】シリカに対するホスフィンの添加量も、特
に限定されないが、通常は触媒の全重量に対して約0.
5〜40重量%程度、好ましくは約2〜20重量%とさ
れる。0.5重量%未満ではホスフィンの添加効果が充
分に発現しないので好ましくない。即ち、後述するPt
クラスター錯体が直接的に担体シリカ表面と反応し、ク
ラスター構造が変化し易くなるため好ましくない。ま
た、40重量%を越えると、ホスフィンとシリカ表面と
の反応が不十分となり、ホスフィンの固定化が完結しな
い場合があるので好ましくない。
【0016】ホスフィンのシリカ表面への固定化反応
は、シリカ担体上にホスフィンを有機溶媒存在下に含浸
させた後に加熱処理してシリカ担体上にホスフィンをエ
ーテル結合させることにより、行うことができる。より
具体的には、ホスフィンを無水の有機溶媒に溶解し、シ
リカと共に室温で撹拌した後溶媒を留去してホスフィン
を含浸担持させ、更に通常加熱排気処理してシリカ表面
の水酸基とホスフィンの水酸基とを脱水縮合反応させて
エーテル結合を形成することによって、好適に達成され
る。使用する有機溶媒としては、水酸基を有するホスフ
ィンを溶解すること及びシリカ表面水酸基と反応しない
ことの2要件を満足するものであり、例えばエタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール等の無水のものが
好適である。なお、水が混入した有機溶媒を使用した場
合には、水がホスフィンより先にシリカ表面水酸基と反
応し、ホスフィンとシリカ表面水酸基との脱水縮合反応
が実質的に阻害され固定化が十分に達成されない。ま
た、該固定化反応に際しては、水酸基を有するホスフィ
ンが一般に吸湿性が高いため、十分に乾燥した空気又は
窒素等の不活性ガス中で取扱うことが望ましい。
【0017】上記固定化反応において、加熱処理を施す
理由は、シリカ表面の水酸基とホスフィンの水酸基との
脱水縮合反応を進行させると共に、反応生成水を系外に
留去して化学平衡的に反応を促進でき、且つ生成水のシ
リカ表面への吸着を防止できるためである。ここで、加
熱温度は、通常200℃以下程度が好ましく、70〜1
50℃程度がより好ましい。200℃を越えて加熱すれ
ばホスフィンの分解が起り始める傾向にあるからであ
る。加熱処理時間については、特に限定されるものでは
ないが、シリカ表面水酸基とホスフィンの水酸基の反応
が終結するに足る時間とするのが良く、通常1〜5時間
程度とするのが適当である。該反応の終点はIRスペク
トルにより決定できる。即ち、ホスフィンを有機溶媒中
でシリカと共に室温で撹拌した後溶媒を留去したもので
は、ホスフィン及びシリカに存在する水酸基の伸縮振動
吸収が3000〜3800cm-1に大きく観測されるが、
加熱処理により水酸基間の脱水縮合反応が進行しこの吸
収強度が減少するからであり、反応終点はこのIR吸収
の変化が無くなった時点として容易に認識できる。
【0018】この固定化反応により、シリカ担体がホス
フィンによりエーテル結合を介して修飾されている、ホ
スフィン修飾シリカが調製される。
【0019】本発明触媒は、上記で得たホスフィン修飾
シリカの該ホスフィン部位にPtクラスター錯体が化学
的に固定化されてなるものである。ここで、化学的に固
定化とは、Ptクラスター錯体の配位子であるCOとホ
スフィン修飾シリカ上のP原子との配位子交換反応によ
って、Ptクラスター錯体と該P原子との間に化学的な
配位結合が生成していることを意味する。
【0020】本発明の触媒の製造において使用されるP
tクラスター錯体としては、特に限定されないが、例え
ばK2 〔Pt6 (CO)12〕、〔N(C2 5 4 2
〔Pt9 (CO)18〕、〔N(C2 5 4 2 〔Pt
12(CO)24〕、〔N(C25 4 2 〔Pt15(C
O)30〕等の一連のアニオンタイプのものや、例えば
〔Pt3 (CO)3 (P(C6 5 3 4 〕等の中性
タイプのもの等を好適に使用できる。これらの内、特に
好ましいものは、〔N(C2 5 4 2 〔Pt12(C
O)24〕等である。該Ptクラスター錯体を前記ホスフ
ィン修飾シリカ上へ化学的に固定化する方法は、特に限
定されるものではないが、例えば、次の方法を採用でき
る。即ち、Ptクラスター錯体を不活性ガス気流下で該
クラスター錯体を溶解し得る溶媒(例えばテトラヒドロ
フラン等)に溶解した後、通常室温にてホスフィン修飾
シリカに添加、撹拌、混合することにより、該錯体がホ
スフィン修飾シリカに固定化される。Ptクラスター錯
体の添加量は、ホスフィン修飾シリカ中のホスフィンの
モル量に対して等モル量以下とするのが好ましい。等モ
ル量を越えて添加すると、Ptクラスター錯体がホスフ
ィン部位以外の部分即ちシリカ上にも固定化され、Pt
クラスターの構造が変化する場合があるからである。固
定化の際の温度条件は、必要に応じて、100℃程度以
下の比較的低い温度に加熱することもできる。一般的
に、金属クラスター錯体は熱的に不安定であるからであ
る。Ptクラスター錯体固定化後は、溶媒を留去し、減
圧下又は不活性ガス気流下で乾燥すれば目的とする固定
化Ptクラスター錯体触媒を得ることができる。
【0021】Ptクラスター錯体の担持量は、下限は特
に制限されないが、触媒活性を考慮すれば、Pt金属重
量に換算して全触媒量に対して約0.03重量%以上で
あることが好ましい。一方、担持量の上限は、上述の通
り使用したホスフィンのモル量に対してPtクラスター
錯体の添加量を等モル量以下とするのが好ましいことか
ら、Pt金属重量に換算して全触媒量に対して約40重
量%以下であることが好ましい。
【0022】本発明の触媒の利用分野については、特に
制限されるものではないが、Pt金属種の触媒作用を考
慮すれば、水素化反応、特に選択的な水素化反応への応
用が可能である。
【0023】本発明の触媒を用いた反応様式は、回分式
反応系・流通式反応系のいずれであっても良い。反応原
料が気体であれば、そのまま反応に供すれば良いし、液
体であればそのままで又は適当な溶媒で希釈して反応に
供しても良い。また、原料が常温で固体であれば、適当
な溶媒に溶解して反応に供することができる。
【0024】好適な反応条件は、原料化合物の物理的性
質に依存し、一概に述べることはできないが、目的とす
る反応において、充分な反応速度が得られ且つ分解等の
副反応が十分に抑制されるような反応温度・反応圧力で
行うことが好ましい。反応温度等の条件については、本
発明触媒がその活性を失わない範囲であれば、制限され
ない。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はこれら各例に限定さ
れるものではない。尚、各例中、部及び%は、特記しな
い限り、すべて重量基準である。
【0026】
【実施例1】 本発明触媒の調製 200℃で4時間真空乾燥(1Torr以下)したシリカ粉
末(日本アエロジル工業(株)製、商品名アエロジル−
300、比表面積280cm2 )4.56gを容積50ml
のシュレンク管に窒素ガス雰囲気下で秤りとり、これに
THP439mgを溶解した無水エタノール溶液30mlを
窒素ガス雰囲気下で加えた。室温で約8時間撹拌の後、
真空ポンプで無水エタノールを減圧留去し、更に該溶媒
が完全に蒸発するまで室温にて減圧乾燥した。
【0027】次いで、130℃まで約1時間で昇温し、
最終的に130℃で2時間、減圧下(1Torr以下)で真
空加熱することにより、THP修飾シリカを得た。
【0028】このTHP修飾シリカに、〔N(C
2 5 4 2 〔Pt12(CO)24〕であるPtクラス
ター錯体144mgを溶解させた無水テトラヒドロフラン
溶液約20mlを窒素ガス雰囲気下に添加し、約30分間
室温で撹拌した。その後、真空ポンプで無水テトラヒド
ロフランを室温で減圧留去し、更に該溶媒が完全に蒸発
するまで室温にて減圧(1Torr以下)乾燥した。
【0029】こうして調製したPtクラスター錯体/T
HP/SiO2 触媒のFT−IRを真空下で測定したと
ころ2047cm-1及び1842cm-1に〔Pt12(CO)
242-に特徴的なPt−C=Oの伸縮振動に基づく吸収
が観測された。
【0030】このことは、Ptクラスター錯体の金属骨
格がその立体構造を保持して選択的にTHP上に固定化
され、シリカ上には殆ど存在していないことを示唆して
いる。
【0031】
【比較例1】 比較用触媒の調製 SiO2 にTHPを固定化することなしに、〔N(C2
5 4 2 〔Pt12(CO)24〕であるPtクラスタ
ー錯体を直接SiO2 上に固定化した。即ち、200℃
で4時間真空乾燥(1Torr以下)したシリカ粉末(日本
アエロジル工業(株)製、商品名アエロジル−300、
比表面積280cm2 )5gを容積50mlのシュレンク
管に窒素ガス雰囲気下で秤りとり、これに〔N(C
5 4 2〔Pt12(CO)24〕144mgを溶解させ
た無水テトラヒドロフラン溶液20mlを窒素ガス雰囲気
下に添加し、約30分間室温で撹拌した。真空ポンプで
無水テトラヒドロフランを室温で減圧留去し、更に該溶
媒が完全に蒸発するまで室温にて減圧(1Torr以下)乾
燥した。
【0032】こうして調製したPtクラスター錯体/S
iO2 触媒のFT−IRを真空下で測定したところ20
62cm-1及び1844cm-1に〔Pt12(CO)242-
特徴的なPt−C=Oの伸縮振動に基づく吸収が観測さ
れた。
【0033】IRスペクトルにおける〔Pt12(CO)
242-のPt−C=Oの伸縮振動に基づく吸収は、本来
2040cm-1に観測される(G.Longoni 等、J.Am.Chem.
Soc., 98,7227(1976) )。従って、上記の如く大きく吸
収位置がシフトしていることから、本比較例のSiO2
担体に直接固定した〔N(C2 5 4 2 〔Pt
12(CO)24〕はSiO2 担体より何等かの影響を受け
Ptクラスター錯体の状態が変化しているものと推測さ
れる。
【0034】
【実施例2】本発明触媒を水素重水素交換反応の触媒と
して使用し、その活性を調べた。
【0035】実施例1で調製したPtクラスター錯体/
THP/SiO2 触媒を窒素雰囲気下で154mg秤量
し、内容積20mlの閉鎖系回分式反応装置に入れた。そ
の後、反応装置内の窒素ガスを真空排気によって除去
し、引き続きH2 とD2 をそれぞれ125Torrずつ反応
装置に導入し、50℃にて反応させた。なお、装置内の
ガスはマグネチックスターラにて十分に混合させた。反
応開始後60分の段階で反応装置内のガスをマススペク
トル分析装置に導入し分析したところ、質量数3即ちH
Dのピークが確認された。従って、実施例1で得た触媒
は、水素重水素交換反応の触媒活性を有していることが
確認された。このことは、当該触媒が、水素化反応を触
媒する可能性を示唆するものである。
【0036】
【実施例3】本発明触媒をエチレンの水素化反応の触媒
として使用し、その活性を調べた。実施例1で調製した
Ptクラスター錯体/THP/SiO2 触媒を窒素雰囲
気下で154mg秤量し、内容積20mlの閉鎖系回分式反
応装置に入れた。その後、反応装置内の窒素ガスを真空
排気によって除去し、引き続きエチレン50TorrとH2
75Torrを反応装置に導入し、50℃にて反応させた。
なお、装置内のガスはマグネチックスターラにて十分に
混合させた。装置内の反応ガスをマススペクトル分析装
置に導入し分析したところ、反応開始後60分の段階
で、エタンの生成が認められ、最終的に反応時間15時
間の段階で、エチレンの転化率100%・エタンの選択
率100%となった。
【0037】このことから、当該触媒が、オレフィンの
水素化反応を触媒することが明らかとなった。
【0038】
【実施例4】本発明触媒を水性ガスシフト反応の触媒と
して使用し、その活性を調べた。
【0039】実施例1で調製したPtクラスター錯体/
THP/SiO2 触媒を窒素雰囲気下で148mg秤量
し、内容積20mlの閉鎖系回分式反応装置に入れた。そ
の後、反応装置内の窒素ガスを真空排気によって除去
し、引き続きH2 Oを28TorrとCOを50Torr反応装
置に導入し、50℃にて反応させた。なお、装置内のガ
スはマグネチックスターラにて十分に混合させた。反応
開始後65分の段階で、反応装置内のガスをマススペク
トル分析装置に導入し分析したところ、質量数44即ち
CO2 のピーク及び質量数2即ちH2 のピークが確認さ
れた。このことから、実施例1で得た触媒は、水性ガス
シフト反応の触媒活性を有していることが明らかとなっ
た。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ホスフィンを介してP
tクラスター錯体をシリカ担体上に化学的に固定化して
なる固定化Ptクラスター錯体触媒及びその製造方法が
提供される。得られる固定化Ptクラスター錯体触媒
は、Ptクラスター錯体本来の構造ひいては高活性能を
保持したまま担体に化学的に固定化されているため、実
用上重要な不均一系反応の触媒として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 9/06 8619−4H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリカ担体がホスフィンによりエーテル結
    合を介して修飾され、且つ該ホスフィン部位にPtクラ
    スター錯体が化学的に固定化されてなることを特徴とす
    る固定化Ptクラスター錯体触媒。
  2. 【請求項2】前記ホスフィンが、その分子内に少なくと
    も1個の水酸基を有するホスフィンである請求項1記載
    の触媒。
  3. 【請求項3】前記ホスフィンが、トリス(ヒドロキシメ
    チル)ホスフィンである請求項2記載の触媒。
  4. 【請求項4】前記Ptクラスター錯体が、〔N(C2
    5 4 2 〔Pt12(CO)24〕である請求項1記載の
    触媒。
  5. 【請求項5】前記ホスフィンの担持量が触媒の全重量に
    対し0.5〜40重量%であり、且つPtクラスター錯
    体の担持量が触媒の全重量に対し金属重量に換算して
    0.03〜40重量%である請求項1記載の触媒。
  6. 【請求項6】シリカ担体上にホスフィンをエーテル結合
    させ、次いで該ホスフィン部位にPtクラスター錯体を
    化学的に固定化することを特徴とする固定化Ptクラス
    ター錯体触媒の製造方法。
  7. 【請求項7】シリカ担体上にホスフィンを有機溶媒存在
    下に含浸させた後に加熱処理してシリカ担体上にホスフ
    ィンをエーテル結合させ、次いでPtクラスター錯体を
    該錯体を溶解しうる溶媒の存在下に該ホスフィン部位と
    化学的に固定化せしめる請求項6記載の触媒の製造方
    法。
JP4039312A 1992-02-26 1992-02-26 固定化Ptクラスター錯体触媒及びその製造方法 Pending JPH05237394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4039312A JPH05237394A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 固定化Ptクラスター錯体触媒及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4039312A JPH05237394A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 固定化Ptクラスター錯体触媒及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05237394A true JPH05237394A (ja) 1993-09-17

Family

ID=12549598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4039312A Pending JPH05237394A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 固定化Ptクラスター錯体触媒及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05237394A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001047801A1 (en) * 1999-12-28 2001-07-05 Daikin Industries, Ltd. Modifying device
JP2021527555A (ja) * 2018-04-16 2021-10-14 ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニーJohnson Matthey Public Limited Company 向上した熱安定性を有する白金ナノ粒子クラスターを含む組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001047801A1 (en) * 1999-12-28 2001-07-05 Daikin Industries, Ltd. Modifying device
US6814944B1 (en) 1999-12-28 2004-11-09 Daikin Industries, Ltd. Modifying device
CN1310829C (zh) * 1999-12-28 2007-04-18 大金工业株式会社 转化装置
JP4736299B2 (ja) * 1999-12-28 2011-07-27 ダイキン工業株式会社 変成装置
JP2021527555A (ja) * 2018-04-16 2021-10-14 ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニーJohnson Matthey Public Limited Company 向上した熱安定性を有する白金ナノ粒子クラスターを含む組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4582650A (en) Oxidation with encapsulated co-catalyst
RU2182516C2 (ru) Гетерогенный биметаллический палладий-золотой катализатор для получения винилацетата и способ его получения
CN105854942B (zh) 一种磺酸基修饰介孔材料负载杂多酸催化剂的制备方法及其在酯化反应中的应用
CN101602013A (zh) Ts-1钛硅分子筛催化剂的改性方法
Li et al. Synthesis of SBA-15 type mesoporous organosilicas with diethylenebenzene in the framework and post-synthetic framework modification
CN113429432B (zh) 一种壳聚糖/纤维素复合微球固载铜在制备二苯基硅烷化合物中的应用
Tada et al. Novel SiO 2-attached molecular-imprinting Rh-monomer catalysts for shape-selective hydrogenation of alkenes; preparation, characterization and performance
AU740581B2 (en) Polyorganosiloxane catalyst
CN111454455B (zh) 一类富含poss衍生硅羟基的多孔杂化聚合物及其制备方法与催化应用
JP5026639B2 (ja) 三弗化アンチモンとシリカを含む組成物
JPH05237394A (ja) 固定化Ptクラスター錯体触媒及びその製造方法
Kapoor et al. Functionalized mesoporous dendritic silica hybrids as base catalysts with volatile organic compound elimination ability
CN111790452B (zh) 一种甲醇羰基化催化剂及其制备方法、应用
JPH05237393A (ja) 固定化Rhクラスター錯体触媒及びその製造方法
JPH10212104A (ja) 燃料電池用水素の精製方法
EP0619141A1 (en) Selective inorganic catalysts in the form of molecular imprints in cavities
EP0166578B1 (en) Process for reducing the cracking activity and increasing the conversion and selectivity in dehydrogenation and isomerization reactions by non-aqueous exchange of acidic sites on molecular sieves
US4375575A (en) Dialkylbenzene isomerization process
EP0025787A1 (en) Catalytic processes and catalysts
JPS5811252B2 (ja) エチレンオキシド製造用触媒の製法
JP6883257B2 (ja) 還元反応用固体触媒
US4384154A (en) Conversion of isobutene to aromatics
JPH07256104A (ja) アンモニア合成触媒およびアンモニア合成方法
JPS5872531A (ja) メチルエチルケトンの製造方法
CN1022624C (zh) 羧酸及羧酸酯的制备