JPH0524129B2 - - Google Patents
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- JPH0524129B2 JPH0524129B2 JP58021899A JP2189983A JPH0524129B2 JP H0524129 B2 JPH0524129 B2 JP H0524129B2 JP 58021899 A JP58021899 A JP 58021899A JP 2189983 A JP2189983 A JP 2189983A JP H0524129 B2 JPH0524129 B2 JP H0524129B2
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Description
本発明は、生理活性を有するポリペプチドとシ
クロデキストリンとを含有する膣投与製剤に関す
る。 従来、親水性が強く油水分配率の小さい医薬化
合物は消化管から吸収されないか、極めて吸収さ
れ難いことが知られている。生理活性を有するポ
リペプチドは一般に親水性が強く油水分配率が小
さいばかりでなく、消化管内あるいは消化管壁の
酵素により加水分解をうけるため、消化管からの
吸収はきわめて困難である。したがつて充分な薬
効を期待するためには、これら生理活性を有する
ポリペプチドの投与は注射剤投与に限られつてい
た。しかし注射による投与は専門家に限られる上
に、被投与者に疼痛を伴うので、殊に連続投与時
においては、より簡便で適用し易い製剤が望まれ
る。 そこで、生理活性を有するポリペプチドの薬理
効果を有効に発揮させるべく、生物学的利用率
(バイオアベイラビリテイ)を改善する製剤につ
いて鋭意研究したところ、シクロデキストリンを
膣投与製剤に含有させることにより、生理活性を
有するポリペプチドの膣粘膜からの吸収を促進す
ることを見い出し、この新知見に基づいてさらに
研究した結果、本発明を完成した。 本発明は、生理活性を有するポリペプチドとシ
クロデキストリンとを含有する膣投与製剤であ
る。 本発明で用いられる生理活性を有するポリペプ
チドとしては、2個以上のペプチドによつて構成
されるもので、親水性が強く、オクタノール−水
間の油水分配率約0.1以下のものが挙げられる。
また、該ポリペプチドとしては、分子量約200〜
60000のものが好ましい。 該ポリペプチドの具体例としては、たとえば
LH−RH、これと同様の作用を有する誘導体で
あつて式() (Pyr)Glu−R1−Trp−Ser−R2−R3−R4−Arg−Pro−R5
() 〔R1はHis、Tyr、TrPまたはp−NH2−Phe、
R2はTyrまたはPhe、R3はGlyまたはD型のアミ
ノ酸残基、R4はLeu、IleまたはNle.R5はGly−
NH−R6(R6はHまたは水酸基を有しまたは有し
ない低級アルキル基)またはNH−R6(R6は前記
と同意義)を示す。〕で表われるポリペプチドま
たはその塩が挙げられる〔米国特許第3853837、
同第4008209、同第3972859、英国特許第1423083、
プロシーデイングス・オブ・ザ・ナシヨナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス(Proceedings of
theNational Academy of Sciences of the
United States of Amcrica)第78巻第6509〜
6512頁(1981年)参照〕。 上記式()において、R3で示されるD型の
アミノ酸残基としては、たとえば炭素数が9まで
のα−D−アミノ酸(例、D−Leu、Ile、Nle、
Val、Nval、Abu、Phe、Phg、Ser、Thr、
Met、Ala、Trp、α−Aibu)などがあげられ、
それらは適宜保護基(例、t−ブチル、t−ブト
キシ、t−ブトキシカルボニルなど)を有してい
てもよい。勿論ペプチド()の酸塩、金属錯体
化合物もペプチド()と同様に使用しうる。 式()で表わされるポリペプチドにおけるア
ミノ酸、ペプチド、保護基等に関し、略号で表示
する場合、IUPAC−IUB Commission on
Biochemical Nomenclatureによる略号あるいは
当該分野における慣用略号に基づくものとし、ま
た、アミノ酸に関し光学異性体がありうる場合
は、特に明示しなければL体を示すものとする。 なお、本明細書においては、上記()式にお
いてR1=His、R2=Tyr、R3=D−Leu、R4=
Leu、R5=NHCH2−CH3であるポリペプチドを
「TAP−144」と称する。 また、さらに該ポリペプチドとしては、たとえ
ばインスリン、ソマトスタチン、ソマトスタチン
誘導体(米国特許第4093574号、同第4100117号、
同第4253998号参照)、成長ホルモン、プロラクチ
ン、副賢皮質刺激ホルモン(ACTH)、メラノサ
イト刺激ホルモン(MSH)、甲状腺ホルモン放出
ホルモン(TRH)その塩およびその誘導体(特
開昭50−121273号、特開昭52−116465号公報参
照)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄体形成ホ
ルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、バソ
プレシン、バソプレシン誘導体{デスモプレシン
〔日本内分泌学会雑誌、第54巻第5号第676〜691
頁(1978)〕参照}、オキシトシン、カルシトニ
ン、副甲状腺ホルモン、グルカゴン、ガストリ
ン、セクレチン、パンクレオザイミン、コレシス
トキニン、アンジオテンシン、ヒド胎盤ラクトー
ゲン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)、エン
ケフアリン、エンケフアリン誘導体〔米国特許第
4277394号、ヨーロツパ特許出願公開第31567号公
報参照〕、エンドルフイン、インターフエロン
(α型、β型、γ型)、ウロキナーゼ、カリクレイ
ン、サイモポイエチン、サイモシン、モチリン、
デイノルフイン、ボムベシン、ニユウロテンシ
ン、セルレイン、ブラデイキニン、サブスタンス
P、キヨウトルフイン、神経成長因子などが挙げ
られる。 本発明で用いられるシクロデキストリンとして
は、デンプンを酸またはアミラーゼで加水分解し
て得られる種々のシクロデキストリンの外、シク
ロデキストリン誘導体などが挙げられる。 該シクロデキストリンとしては、たとえばα
(重合度6)、β(重合度7)、γ(重合度8)のも
のが挙げられる〔フアルマシア第16巻、第1号、
第33−37頁(1980)、薬学雑誌第101巻、第10号、
第857−873頁(1981)、特公昭53−31223号公報参
照〕。 該シクロデキストリン誘導体としては、たとえ
ばトリ−O−メチルシクロデキストリン〔ケミカ
ル・フア−マシウテイカル・ブレテイン
(Chemical&Pharmaceutical Bulletin)第28巻、
第1552−1558頁(1980)参照〕、トリアミノシク
ロデキストリン〔アンゲバンテ・ヘミー・インタ
ーナシヨナル・エデイシヨン・イン・イングリツ
シユ(Angewandte Chlemie:International
Edition in English)、第19巻、第344−362頁
(1980年)参照。〕などが挙げられる。 本発明で用いられるシクロデキストリンとして
は、α−シクロデキストリンが特に好ましい。 本発明に用いられるペプチドの製剤中の含量
は、ペプチドの種類、所望の薬理効果、投与回
数、投与間隔、疾病の重症度等により異なるが、
所望の薬理効果を発現しうる量であればよく、本
発明の組成物に対し、重量で、たとえば約
0.000025−90%(W/W)、より好ましくは
0.0001−50%(W/W)の範囲から適宜含量を選
定しうる。 シクロデキストリンの添加濃度は、固状の製剤
の場合製剤中の濃度として通常は約1〜90%
(W/W)であり、より好ましくは約2〜50%
(W/W)である。液状あるいは半固状の製剤の
場合は、約0.5〜50%(W/W)で、さらに好ま
しくは約1〜30%(W/W)である。いずれの場
合においても、特に約2〜20%(W/W)の濃度
が好ましい。 本発明の膣投与製剤は、自体公知の方法に従つ
て製造し得る。 本発明の膣投与製剤における剤型としては、た
とえば室温で固体状を保ち、体温で溶融する膣坐
剤でもよく、軟膏状あるいは液体状のものを、た
とえばチユーブ等に充てんして投与する剤型とし
てもよい。 また膣内に投与されたのち、膣内粘液で溶解あ
るいは崩壊する錠剤の型でもよい。これらの場合
は好ましくは挿入器などを用いればその投与は容
易である。 膣坐剤、軟膏の場合、あらかじめ溶融した油性
あるいは水溶液基剤にシクロデキストリンおよび
生理活性を有するポリペプチドを溶解、分散させ
たのち、適宜加温撹拌することによつて均一に分
散せしめ成型するというそれ自体公知の製法に準
じて調製しうる。 本発明の製剤においては、公知の坐剤、軟膏等
の製造時に用いられる基剤が使用しうる。たとえ
ば水溶液基剤としては、たとえばポリエチレング
リコール類(たとえば重合度が200、300、400、
1000、4000、6000)、プロピレングリコール、グ
リセリンなどがあげられる。これらは単独でもま
た2種以上を組合せてもよい。一方、油性基剤と
しては、たとえゴマ油、オリーブ油、トウモロコ
シ油、ダイズ油、メンジツ油、ラツカセイ油、カ
カオ脂、ヒマシ脂、羊毛脂、エクアレン等の油
脂、これらを水素添加、脂肪酸変換、アセチル
化、分別抽出等により改質したもの、ワセリン、
パラフイン、シリコン油等の鉱物油、炭素数6〜
30の脂肪酸とグリセロールのエステル特にグリセ
リンパルミテート、グリセリンラウレート、グリ
セリンステアレート、グリセリンミリステート等
の高級脂肪酸エステル、炭酸数6〜30の脂肪酸と
炭素数2〜8のアルコールとのエステル特にイソ
プロピルミリステート、ブチルステアレート、ジ
イソプロピルアジペート、ジエチルセバケート等
のワツクス類、炭素数6〜30の特にステアリン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸等があげられる。
これらの油脂類は単独で使用しても2種以上を混
合して用いてもよい。 本発明の水性膣投与用製剤には、必要により等
張化剤(たとえば、塩化ナトリウム、塩化カルウ
ム、ソルビトール等)、湿潤剤(たとえば、グリ
セリン、プロピレングリコール等)、防腐剤(た
とえば、ベンジルアルコール等)、PH調整剤(た
とえば、塩酸、酢酸、クエン酸、リン酸、水酸化
ナトリウム、水酸化カルウム、アンモニアおよび
これらの塩等)、増粘剤(たとえば、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース等)、安定
化剤(たとえば、エチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウム、ヒト血清アルブミン、クエン酸等)、分散
剤(たとえば、レシチン、トウイーン(Tween)
(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
アトラスパウダー社)、スパン(Span)(高級脂
肪酸ソルビタンエステル、アトラスパウダー社)
等)などを添加してもよい。 本発明の水溶液あるいは水懸濁液はゲル生成基
剤を添加して、自体公知の方法によつて均一なゲ
ル坐剤としてもよい。 水溶液ゲル生成基剤としては、たとえば天然ガ
ス類(たとえば、トラガカントガム、アカシヤガ
ム、カラヤガム、アイルランド苔、グアヤクガ
ム、キサンタンガム、ローカストビーンガム等)、
セルロース誘導体(たとえば、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等)、アクリル
酸重合体(たとえば、ポリアクリル酸、ポリメタ
アクリル酸等)、ビニール重合体(たとえば、ポ
リビニールピロリドン、ポリビニールアルコー
ル、ポリビニールメチルエーテル、カルボキシポ
リメチレン等)、合成多糖類(たとえば、ポリシ
ユークロース、ポリグルコース、ポリラクトー
ス)、でんぷん、デキストリン、ペクチン、アル
キン酸ソーダなどがあげられる。それらの基剤
は、適宜、2種以上の混合物として使用してもよ
い。 本発明の水溶液は、たとえば固型マトリツクス
に保持させて、膣に投与することもできる。 固型マトリツクスとしては、公知のものが適宜
使用でき、たとえば高分子重合体(例、シリコン
ゴム、ポリウレタン)、生体高分子(例、コラー
ゲン、ゼラチン)セルロース類(例、綿花、紙)
などで成形した多孔性物質が適宜使用しうる。 本発明の水溶液は常套手段で泡洙エアゾールに
成型してもよい。 膣錠の場合は一般に公知の製法に準じ、たとえ
ば乳糖、白糖、デンプン等の賦形剤、デンプン、
炭酸水素ナトリウム等の崩壊剤、デンプン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニー
ルピロリドン、ハイドロキシプロピルセルローズ
等の結合剤、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、ポリエチレングリコール−6000、ステアリン
酸等の滑沢剤等を用いて成形する。なお、投与量
が極めて小量の場合、その均一性を高めるため、
あらかじめ乳糖、デンプン、マンニツトなどの賦
形剤とポリペプチドとを混合溶液としたのち凍結
乾燥、およびスプレードライ等の乾燥法により倍
散を作りこれを用いて錠剤に成型してもよい。ま
た消化管に投与する場合よりも粘度が少いため、
とくに崩壊、溶解には注意が必要でそれを助ける
ため炭酸水素ナトリウム−酒石酸などの発泡性錠
とすることも出来る。 本発明の膣投与製剤としては、シクロデキスト
リンおよび生理活性を有するペプチドを共に溶解
あるいは分散した水溶液あるいは水懸濁液それ自
体でもよい。 本発明の膣投与製剤の1回投与量は、剤型、主
薬(生理活性を有するポルペプチド)の種類、対
象動物(たとえば、ラツト、ウサギ、ウマ、ウ
シ、ヒト等の温血動物)、投与目的により異なり
うるが、主薬の有効量であれあよく、たとえば1
回あたり約1mg〜10g、好ましくは約20mg〜2g
となる範囲から適宜選定することができる。1日
の投与回数もまた上記と同様変動しうるが、たと
えば1〜3回程度から適宜選択しうる。 本発明の膣投与製剤は、たとえば特徴を有す
る。 (1) 消化管吸収性に乏しい生理活性を有するポリ
ペプチドを注射以外の投与経路から投与でき、
しかも高い生物学的利用率(バイオアベイラビ
リテイ)を得ることができるので、小量の該ポ
リペプチドで期待する薬理効果が得られる。 (2) 投与時の疼痛がなく、簡単に生理活性を有す
るポリペプチドを投与しうる。 (3) 連続頻回投与を必要とする場合、たとえば先
天性の代謝異常の治療、避妊あるいは制癌作用
を期待する場合でも、本発明の製剤であれば、
患者、自から容易に投与でき、自宅療法を可能
にする。 (4) 注射剤に比較して特続した薬物の血中濃度が
得られるので、ポリペプチドの製剤からの放出
を調節することが容易であり、所望によりさら
に持続した薬理効果を得ることができる。 (5) 膣粘膜が作用部位である場合でも、効率の良
い薬理効果が期待できる。 (6) 吸収促進剤として用いたシクロデキストリン
は毒性が少なく、粘膜刺激性もほとんど認めら
れないので、多回投与しても極めて安全な製剤
を製造することができる。 以下、実験例、実施例を挙げて、本発明をさら
に具体的に説明する。 実施例 1 少なくとも1週間以上の膣垢試験により選別し
た発情間期を示す、体重約270gのSD系成熟雌性
ラツト(14〜18週令、各群4−5匹)を午前8時
〜11時にペントバルビタールおよびフエノバルビ
タールで麻酔し、これにTAP−144の500μgとα
−シクロデキストリン20mg(2%)、50mg(5%)
あるいは100mg(10%)をそれぞれ1mlに相当す
る量になるように生理食塩水で溶解したものを、
0.2ml/Kgの投与量(TAP−144は100μg/Kgに
相当)で、約12mgの綿花に含ませて膣内に投与す
る。経時的に尾静脈より採血し、その血清中の
TAP−144をラジオイムノアツセイ法〔エンドク
リノロジア・ジヤポニカ(ENDOCRINOLOGIA
JAPONICA)、第27巻、第593−605頁(1980)
参照〕により定量する。比較実験として、、同一
投与量のTAP−144を皮下投与、あるいはα−シ
クロデキスロリン無添加の製剤を同様に膣内投与
し、その血清中濃度を同様にして測定する。 その結果、表1に示すようにTAP−144の膣か
らの吸収性は、α−シクロデキストリンを含有す
る製剤として投与することにより、対照の膣投与
剤に比較し、平均して約6倍の吸収促進が認めら
れる。また、対照の静脈内投与に比較して、持続
した高い血清中濃度が得られることが示される。
クロデキストリンとを含有する膣投与製剤に関す
る。 従来、親水性が強く油水分配率の小さい医薬化
合物は消化管から吸収されないか、極めて吸収さ
れ難いことが知られている。生理活性を有するポ
リペプチドは一般に親水性が強く油水分配率が小
さいばかりでなく、消化管内あるいは消化管壁の
酵素により加水分解をうけるため、消化管からの
吸収はきわめて困難である。したがつて充分な薬
効を期待するためには、これら生理活性を有する
ポリペプチドの投与は注射剤投与に限られつてい
た。しかし注射による投与は専門家に限られる上
に、被投与者に疼痛を伴うので、殊に連続投与時
においては、より簡便で適用し易い製剤が望まれ
る。 そこで、生理活性を有するポリペプチドの薬理
効果を有効に発揮させるべく、生物学的利用率
(バイオアベイラビリテイ)を改善する製剤につ
いて鋭意研究したところ、シクロデキストリンを
膣投与製剤に含有させることにより、生理活性を
有するポリペプチドの膣粘膜からの吸収を促進す
ることを見い出し、この新知見に基づいてさらに
研究した結果、本発明を完成した。 本発明は、生理活性を有するポリペプチドとシ
クロデキストリンとを含有する膣投与製剤であ
る。 本発明で用いられる生理活性を有するポリペプ
チドとしては、2個以上のペプチドによつて構成
されるもので、親水性が強く、オクタノール−水
間の油水分配率約0.1以下のものが挙げられる。
また、該ポリペプチドとしては、分子量約200〜
60000のものが好ましい。 該ポリペプチドの具体例としては、たとえば
LH−RH、これと同様の作用を有する誘導体で
あつて式() (Pyr)Glu−R1−Trp−Ser−R2−R3−R4−Arg−Pro−R5
() 〔R1はHis、Tyr、TrPまたはp−NH2−Phe、
R2はTyrまたはPhe、R3はGlyまたはD型のアミ
ノ酸残基、R4はLeu、IleまたはNle.R5はGly−
NH−R6(R6はHまたは水酸基を有しまたは有し
ない低級アルキル基)またはNH−R6(R6は前記
と同意義)を示す。〕で表われるポリペプチドま
たはその塩が挙げられる〔米国特許第3853837、
同第4008209、同第3972859、英国特許第1423083、
プロシーデイングス・オブ・ザ・ナシヨナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス(Proceedings of
theNational Academy of Sciences of the
United States of Amcrica)第78巻第6509〜
6512頁(1981年)参照〕。 上記式()において、R3で示されるD型の
アミノ酸残基としては、たとえば炭素数が9まで
のα−D−アミノ酸(例、D−Leu、Ile、Nle、
Val、Nval、Abu、Phe、Phg、Ser、Thr、
Met、Ala、Trp、α−Aibu)などがあげられ、
それらは適宜保護基(例、t−ブチル、t−ブト
キシ、t−ブトキシカルボニルなど)を有してい
てもよい。勿論ペプチド()の酸塩、金属錯体
化合物もペプチド()と同様に使用しうる。 式()で表わされるポリペプチドにおけるア
ミノ酸、ペプチド、保護基等に関し、略号で表示
する場合、IUPAC−IUB Commission on
Biochemical Nomenclatureによる略号あるいは
当該分野における慣用略号に基づくものとし、ま
た、アミノ酸に関し光学異性体がありうる場合
は、特に明示しなければL体を示すものとする。 なお、本明細書においては、上記()式にお
いてR1=His、R2=Tyr、R3=D−Leu、R4=
Leu、R5=NHCH2−CH3であるポリペプチドを
「TAP−144」と称する。 また、さらに該ポリペプチドとしては、たとえ
ばインスリン、ソマトスタチン、ソマトスタチン
誘導体(米国特許第4093574号、同第4100117号、
同第4253998号参照)、成長ホルモン、プロラクチ
ン、副賢皮質刺激ホルモン(ACTH)、メラノサ
イト刺激ホルモン(MSH)、甲状腺ホルモン放出
ホルモン(TRH)その塩およびその誘導体(特
開昭50−121273号、特開昭52−116465号公報参
照)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄体形成ホ
ルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、バソ
プレシン、バソプレシン誘導体{デスモプレシン
〔日本内分泌学会雑誌、第54巻第5号第676〜691
頁(1978)〕参照}、オキシトシン、カルシトニ
ン、副甲状腺ホルモン、グルカゴン、ガストリ
ン、セクレチン、パンクレオザイミン、コレシス
トキニン、アンジオテンシン、ヒド胎盤ラクトー
ゲン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)、エン
ケフアリン、エンケフアリン誘導体〔米国特許第
4277394号、ヨーロツパ特許出願公開第31567号公
報参照〕、エンドルフイン、インターフエロン
(α型、β型、γ型)、ウロキナーゼ、カリクレイ
ン、サイモポイエチン、サイモシン、モチリン、
デイノルフイン、ボムベシン、ニユウロテンシ
ン、セルレイン、ブラデイキニン、サブスタンス
P、キヨウトルフイン、神経成長因子などが挙げ
られる。 本発明で用いられるシクロデキストリンとして
は、デンプンを酸またはアミラーゼで加水分解し
て得られる種々のシクロデキストリンの外、シク
ロデキストリン誘導体などが挙げられる。 該シクロデキストリンとしては、たとえばα
(重合度6)、β(重合度7)、γ(重合度8)のも
のが挙げられる〔フアルマシア第16巻、第1号、
第33−37頁(1980)、薬学雑誌第101巻、第10号、
第857−873頁(1981)、特公昭53−31223号公報参
照〕。 該シクロデキストリン誘導体としては、たとえ
ばトリ−O−メチルシクロデキストリン〔ケミカ
ル・フア−マシウテイカル・ブレテイン
(Chemical&Pharmaceutical Bulletin)第28巻、
第1552−1558頁(1980)参照〕、トリアミノシク
ロデキストリン〔アンゲバンテ・ヘミー・インタ
ーナシヨナル・エデイシヨン・イン・イングリツ
シユ(Angewandte Chlemie:International
Edition in English)、第19巻、第344−362頁
(1980年)参照。〕などが挙げられる。 本発明で用いられるシクロデキストリンとして
は、α−シクロデキストリンが特に好ましい。 本発明に用いられるペプチドの製剤中の含量
は、ペプチドの種類、所望の薬理効果、投与回
数、投与間隔、疾病の重症度等により異なるが、
所望の薬理効果を発現しうる量であればよく、本
発明の組成物に対し、重量で、たとえば約
0.000025−90%(W/W)、より好ましくは
0.0001−50%(W/W)の範囲から適宜含量を選
定しうる。 シクロデキストリンの添加濃度は、固状の製剤
の場合製剤中の濃度として通常は約1〜90%
(W/W)であり、より好ましくは約2〜50%
(W/W)である。液状あるいは半固状の製剤の
場合は、約0.5〜50%(W/W)で、さらに好ま
しくは約1〜30%(W/W)である。いずれの場
合においても、特に約2〜20%(W/W)の濃度
が好ましい。 本発明の膣投与製剤は、自体公知の方法に従つ
て製造し得る。 本発明の膣投与製剤における剤型としては、た
とえば室温で固体状を保ち、体温で溶融する膣坐
剤でもよく、軟膏状あるいは液体状のものを、た
とえばチユーブ等に充てんして投与する剤型とし
てもよい。 また膣内に投与されたのち、膣内粘液で溶解あ
るいは崩壊する錠剤の型でもよい。これらの場合
は好ましくは挿入器などを用いればその投与は容
易である。 膣坐剤、軟膏の場合、あらかじめ溶融した油性
あるいは水溶液基剤にシクロデキストリンおよび
生理活性を有するポリペプチドを溶解、分散させ
たのち、適宜加温撹拌することによつて均一に分
散せしめ成型するというそれ自体公知の製法に準
じて調製しうる。 本発明の製剤においては、公知の坐剤、軟膏等
の製造時に用いられる基剤が使用しうる。たとえ
ば水溶液基剤としては、たとえばポリエチレング
リコール類(たとえば重合度が200、300、400、
1000、4000、6000)、プロピレングリコール、グ
リセリンなどがあげられる。これらは単独でもま
た2種以上を組合せてもよい。一方、油性基剤と
しては、たとえゴマ油、オリーブ油、トウモロコ
シ油、ダイズ油、メンジツ油、ラツカセイ油、カ
カオ脂、ヒマシ脂、羊毛脂、エクアレン等の油
脂、これらを水素添加、脂肪酸変換、アセチル
化、分別抽出等により改質したもの、ワセリン、
パラフイン、シリコン油等の鉱物油、炭素数6〜
30の脂肪酸とグリセロールのエステル特にグリセ
リンパルミテート、グリセリンラウレート、グリ
セリンステアレート、グリセリンミリステート等
の高級脂肪酸エステル、炭酸数6〜30の脂肪酸と
炭素数2〜8のアルコールとのエステル特にイソ
プロピルミリステート、ブチルステアレート、ジ
イソプロピルアジペート、ジエチルセバケート等
のワツクス類、炭素数6〜30の特にステアリン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸等があげられる。
これらの油脂類は単独で使用しても2種以上を混
合して用いてもよい。 本発明の水性膣投与用製剤には、必要により等
張化剤(たとえば、塩化ナトリウム、塩化カルウ
ム、ソルビトール等)、湿潤剤(たとえば、グリ
セリン、プロピレングリコール等)、防腐剤(た
とえば、ベンジルアルコール等)、PH調整剤(た
とえば、塩酸、酢酸、クエン酸、リン酸、水酸化
ナトリウム、水酸化カルウム、アンモニアおよび
これらの塩等)、増粘剤(たとえば、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース等)、安定
化剤(たとえば、エチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウム、ヒト血清アルブミン、クエン酸等)、分散
剤(たとえば、レシチン、トウイーン(Tween)
(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
アトラスパウダー社)、スパン(Span)(高級脂
肪酸ソルビタンエステル、アトラスパウダー社)
等)などを添加してもよい。 本発明の水溶液あるいは水懸濁液はゲル生成基
剤を添加して、自体公知の方法によつて均一なゲ
ル坐剤としてもよい。 水溶液ゲル生成基剤としては、たとえば天然ガ
ス類(たとえば、トラガカントガム、アカシヤガ
ム、カラヤガム、アイルランド苔、グアヤクガ
ム、キサンタンガム、ローカストビーンガム等)、
セルロース誘導体(たとえば、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等)、アクリル
酸重合体(たとえば、ポリアクリル酸、ポリメタ
アクリル酸等)、ビニール重合体(たとえば、ポ
リビニールピロリドン、ポリビニールアルコー
ル、ポリビニールメチルエーテル、カルボキシポ
リメチレン等)、合成多糖類(たとえば、ポリシ
ユークロース、ポリグルコース、ポリラクトー
ス)、でんぷん、デキストリン、ペクチン、アル
キン酸ソーダなどがあげられる。それらの基剤
は、適宜、2種以上の混合物として使用してもよ
い。 本発明の水溶液は、たとえば固型マトリツクス
に保持させて、膣に投与することもできる。 固型マトリツクスとしては、公知のものが適宜
使用でき、たとえば高分子重合体(例、シリコン
ゴム、ポリウレタン)、生体高分子(例、コラー
ゲン、ゼラチン)セルロース類(例、綿花、紙)
などで成形した多孔性物質が適宜使用しうる。 本発明の水溶液は常套手段で泡洙エアゾールに
成型してもよい。 膣錠の場合は一般に公知の製法に準じ、たとえ
ば乳糖、白糖、デンプン等の賦形剤、デンプン、
炭酸水素ナトリウム等の崩壊剤、デンプン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニー
ルピロリドン、ハイドロキシプロピルセルローズ
等の結合剤、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、ポリエチレングリコール−6000、ステアリン
酸等の滑沢剤等を用いて成形する。なお、投与量
が極めて小量の場合、その均一性を高めるため、
あらかじめ乳糖、デンプン、マンニツトなどの賦
形剤とポリペプチドとを混合溶液としたのち凍結
乾燥、およびスプレードライ等の乾燥法により倍
散を作りこれを用いて錠剤に成型してもよい。ま
た消化管に投与する場合よりも粘度が少いため、
とくに崩壊、溶解には注意が必要でそれを助ける
ため炭酸水素ナトリウム−酒石酸などの発泡性錠
とすることも出来る。 本発明の膣投与製剤としては、シクロデキスト
リンおよび生理活性を有するペプチドを共に溶解
あるいは分散した水溶液あるいは水懸濁液それ自
体でもよい。 本発明の膣投与製剤の1回投与量は、剤型、主
薬(生理活性を有するポルペプチド)の種類、対
象動物(たとえば、ラツト、ウサギ、ウマ、ウ
シ、ヒト等の温血動物)、投与目的により異なり
うるが、主薬の有効量であれあよく、たとえば1
回あたり約1mg〜10g、好ましくは約20mg〜2g
となる範囲から適宜選定することができる。1日
の投与回数もまた上記と同様変動しうるが、たと
えば1〜3回程度から適宜選択しうる。 本発明の膣投与製剤は、たとえば特徴を有す
る。 (1) 消化管吸収性に乏しい生理活性を有するポリ
ペプチドを注射以外の投与経路から投与でき、
しかも高い生物学的利用率(バイオアベイラビ
リテイ)を得ることができるので、小量の該ポ
リペプチドで期待する薬理効果が得られる。 (2) 投与時の疼痛がなく、簡単に生理活性を有す
るポリペプチドを投与しうる。 (3) 連続頻回投与を必要とする場合、たとえば先
天性の代謝異常の治療、避妊あるいは制癌作用
を期待する場合でも、本発明の製剤であれば、
患者、自から容易に投与でき、自宅療法を可能
にする。 (4) 注射剤に比較して特続した薬物の血中濃度が
得られるので、ポリペプチドの製剤からの放出
を調節することが容易であり、所望によりさら
に持続した薬理効果を得ることができる。 (5) 膣粘膜が作用部位である場合でも、効率の良
い薬理効果が期待できる。 (6) 吸収促進剤として用いたシクロデキストリン
は毒性が少なく、粘膜刺激性もほとんど認めら
れないので、多回投与しても極めて安全な製剤
を製造することができる。 以下、実験例、実施例を挙げて、本発明をさら
に具体的に説明する。 実施例 1 少なくとも1週間以上の膣垢試験により選別し
た発情間期を示す、体重約270gのSD系成熟雌性
ラツト(14〜18週令、各群4−5匹)を午前8時
〜11時にペントバルビタールおよびフエノバルビ
タールで麻酔し、これにTAP−144の500μgとα
−シクロデキストリン20mg(2%)、50mg(5%)
あるいは100mg(10%)をそれぞれ1mlに相当す
る量になるように生理食塩水で溶解したものを、
0.2ml/Kgの投与量(TAP−144は100μg/Kgに
相当)で、約12mgの綿花に含ませて膣内に投与す
る。経時的に尾静脈より採血し、その血清中の
TAP−144をラジオイムノアツセイ法〔エンドク
リノロジア・ジヤポニカ(ENDOCRINOLOGIA
JAPONICA)、第27巻、第593−605頁(1980)
参照〕により定量する。比較実験として、、同一
投与量のTAP−144を皮下投与、あるいはα−シ
クロデキスロリン無添加の製剤を同様に膣内投与
し、その血清中濃度を同様にして測定する。 その結果、表1に示すようにTAP−144の膣か
らの吸収性は、α−シクロデキストリンを含有す
る製剤として投与することにより、対照の膣投与
剤に比較し、平均して約6倍の吸収促進が認めら
れる。また、対照の静脈内投与に比較して、持続
した高い血清中濃度が得られることが示される。
【表】
実施例 2
実施例1と同様の方法に従つて、5%β−シク
ロデキストリン(β−CD)−生理食塩水懸濁溶液
(TAP−144を100μg/Kg/0.2ml含む)、5%α
−シクロデキストリン(α−CD)を含む5%メ
チルセルロースゼリー剤(TAP−144 100μg/
Kg/400mgを含む)および油性坐剤(基剤:ウイ
テプゾル、ダイナマイトノーベル社製、西ドイ
ツ;TAP−144 100μg/Kg/200mgを含む)を麻
酔下のラツト膣内(各群4−5匹)に投与し、血
清中のTAP−144を定量する。 その結果、表2に示す様に、α−シクロデキス
トリンは明かな吸収促進効果を示すことがわか
る。
ロデキストリン(β−CD)−生理食塩水懸濁溶液
(TAP−144を100μg/Kg/0.2ml含む)、5%α
−シクロデキストリン(α−CD)を含む5%メ
チルセルロースゼリー剤(TAP−144 100μg/
Kg/400mgを含む)および油性坐剤(基剤:ウイ
テプゾル、ダイナマイトノーベル社製、西ドイ
ツ;TAP−144 100μg/Kg/200mgを含む)を麻
酔下のラツト膣内(各群4−5匹)に投与し、血
清中のTAP−144を定量する。 その結果、表2に示す様に、α−シクロデキス
トリンは明かな吸収促進効果を示すことがわか
る。
【表】
上記から明らかなごとく、TAP−144のような
高活性LH−RH誘導体を本発明の製剤として投
与することにより効率よく生体内に吸収させるこ
とが可能となる。したがつて、本発明の製剤は、
長期間連続的に投与を余儀なくされる乳癌の治療
〔ランセツト(Lancet)第1巻、第1213−1216頁
(1982年))、あるいは黄体期の短縮による受胎調
節〔サイエンス(Sience)第215巻、第170−172
頁(1982年))などを目的とした、簡便な投与に
供し得ることが期待される。 実施例 3 実施例1と同様の方法に従つて、5%α−シク
ロデキストリン(α−CD)を含むプタインスリ
ンの生理食塩水溶液(ブタインスリンを20単位/
Kg/0.2mlを含む。)をラツト膣内に投与し、経時
的に尾静脈より採血し、血漿中のグルコース濃度
を測定する。この血糖値(グルコース濃度)は、
投与直前の値を100%として表わす。また、対照
として、α−シクロデキストリンを含まないイン
スリンの生理食塩水を皮下(5単位/Kg)および
膣内(20単位/Kg)に投与し、同様にして血糖値
を測定する。 その結果、表3に示すように、本発明のα−シ
クロデキストリンを含有する膣投与製剤の組成物
で膣内投与した場合、対照の膣投与剤群に比較し
て著明な血糖低下が得られ、投与後6時間におけ
る血糖値の減少面積は、本発明の場合339.9±
11.2(平均値±標準誤差)%×hrであり、対照群
のそれは158.2±29.6(平均値±標準誤差)%×hr
で約2倍の薬理効果の増加が得られる。また、対
照の皮下投与群に比較して、本発明の場合は持続
した血糖降下硬化が得れる。
高活性LH−RH誘導体を本発明の製剤として投
与することにより効率よく生体内に吸収させるこ
とが可能となる。したがつて、本発明の製剤は、
長期間連続的に投与を余儀なくされる乳癌の治療
〔ランセツト(Lancet)第1巻、第1213−1216頁
(1982年))、あるいは黄体期の短縮による受胎調
節〔サイエンス(Sience)第215巻、第170−172
頁(1982年))などを目的とした、簡便な投与に
供し得ることが期待される。 実施例 3 実施例1と同様の方法に従つて、5%α−シク
ロデキストリン(α−CD)を含むプタインスリ
ンの生理食塩水溶液(ブタインスリンを20単位/
Kg/0.2mlを含む。)をラツト膣内に投与し、経時
的に尾静脈より採血し、血漿中のグルコース濃度
を測定する。この血糖値(グルコース濃度)は、
投与直前の値を100%として表わす。また、対照
として、α−シクロデキストリンを含まないイン
スリンの生理食塩水を皮下(5単位/Kg)および
膣内(20単位/Kg)に投与し、同様にして血糖値
を測定する。 その結果、表3に示すように、本発明のα−シ
クロデキストリンを含有する膣投与製剤の組成物
で膣内投与した場合、対照の膣投与剤群に比較し
て著明な血糖低下が得られ、投与後6時間におけ
る血糖値の減少面積は、本発明の場合339.9±
11.2(平均値±標準誤差)%×hrであり、対照群
のそれは158.2±29.6(平均値±標準誤差)%×hr
で約2倍の薬理効果の増加が得られる。また、対
照の皮下投与群に比較して、本発明の場合は持続
した血糖降下硬化が得れる。
【表】
実施例 1
温水(約60〜80℃)90mlにメチルセルロース
(メトロース90SH4000、信越化学株式会社等)10
gを加え、よく撹拌し、分散させた後、TAP−
144 200mgとα−シクロデキストリン10gを共に
溶解し、これに冷却(約4〜10℃)しておいた
100mlの水溶液を加え、室温にてよく撹拌し均一
なゲルとする。これに蒸留水を加えて全量を200
gに調整した後、遠心分離により脱泡し、その一
定量をチユーブに充填し、密封する。このゲル1
gを挿入器に充填し、一回投与量が1mgのTAP
−144を含有する膣投与製剤を製造する。 実施例 2 オキシトシン2万単位とα−シクロデキストリ
ン10gとを、あらかじめ1中に酢酸5.0mlおよ
び酢酸ナトリウム(3水塩)2.15gを溶解して調
製したPH3.5〜4.5の水溶液中に溶解し、200mlの
溶液とする。この溶液をノズル付スプレー容器に
充填し、一回投与量0.1ml中、オキシトシン10単
位を含有する膣投与製剤を製造する。 実施例 3 乳糖20g、ブタインスリン2万単位(約800mg
に相当)を水200mlに溶解分散させ凍結乾燥する。
乾燥後、よく粉枠混合し、その10.4gを取り、こ
れに新たに乳糖61.35gを加えよく混合する。さ
らにα−シクロデキストリン10gおよびコンスタ
ーチ10gを加えよく混合した後、あらかじめ調製
しておいた10%ハイドロキシプロピルセルロース
(HPC−L)−エタノール溶液20mlを加えて練合
する。これを篩過造粒し、室温で16時間減圧乾燥
する。この顆粒にコーンスターチ5g、ステアリ
ン酸マグネシウム1.25gを加え、よく混合した
後、その1gについて打錠成型する。この方法に
より、1錠あたりインスリン100単位を含有する
膣投与錠を製造する。 実施例 4 式(Pyr)Glu−His−Trp−Ser−Tyr−D−
Ala−Leu−Arg−Pro−NHCH2−CH3で表わさ
れるポリペプチドであるLH−RH誘導体(バイ
オケミカル・アンド・バイオフイジカル・リサー
チ・コミユニケーシヨン(Biochmical and
Biophysical Research Communication)第60
巻、第1号、第406頁−413頁、(1974年))125mg
とα−シクロデキストリン5gを混合し、これ
に、あらかじめ加熱溶融したラノリン5gを加え
てよく研磨混合した後、これに、あらかじめ50℃
で溶融した油性基剤(ウイテプゾル)89.9gを
徐々に加えよく混和する。これを1個0.8gに相
当する膣坐剤用プラスチツク製コンテナに充填し
て氷冷し、1個当りLH−RH誘導体1mgを含有
する膣投与製剤を製造する。 実施例 5 α−シクロデキストリン1gとα−インターフ
エロン5000万単位(ヒト白血球由来インターフエ
ロン)を0.2%カルボキシメチルセルロース
(7MF)水溶液に溶解し10mlとする。この溶液を
ノズル付スプレー容器に充填し、1回投与量0.2
ml中α−インターフエロン100万単位を含む膣投
与製剤を製造する。 実施例 6 α−シクロデキストリン0.5g、甲状腺ホルモ
ン放出ホルモン(TRH)・酒石酸塩141.4mg
(TRHとして100mg)およびグリセリン180mgを蒸
留水に溶解して10mlとする。この溶液1mlを、あ
らかじめプラスチツク製挿入器に固定した紙製タ
ンポン(φ10mm×25mm)に含ませ、TRH10mgを
含有する膣投与製剤を製造する。 実施例 7 α−シクロデキストリン1g、γ−インターフ
エロン5000万単位およびヒト血清アルブミン400
mgを蒸留水10mgに溶解し、その2mlを所定のガラ
スビンに小分け充填、凍結乾燥する。これを用
時、蒸留水からなる溶解液2mlに溶解し、ノズル
付スプレーのアダプターに装着し、1回投与量
0.2ml中γ−インターフエロン100万単位を含む膣
投与製剤を製造する。
(メトロース90SH4000、信越化学株式会社等)10
gを加え、よく撹拌し、分散させた後、TAP−
144 200mgとα−シクロデキストリン10gを共に
溶解し、これに冷却(約4〜10℃)しておいた
100mlの水溶液を加え、室温にてよく撹拌し均一
なゲルとする。これに蒸留水を加えて全量を200
gに調整した後、遠心分離により脱泡し、その一
定量をチユーブに充填し、密封する。このゲル1
gを挿入器に充填し、一回投与量が1mgのTAP
−144を含有する膣投与製剤を製造する。 実施例 2 オキシトシン2万単位とα−シクロデキストリ
ン10gとを、あらかじめ1中に酢酸5.0mlおよ
び酢酸ナトリウム(3水塩)2.15gを溶解して調
製したPH3.5〜4.5の水溶液中に溶解し、200mlの
溶液とする。この溶液をノズル付スプレー容器に
充填し、一回投与量0.1ml中、オキシトシン10単
位を含有する膣投与製剤を製造する。 実施例 3 乳糖20g、ブタインスリン2万単位(約800mg
に相当)を水200mlに溶解分散させ凍結乾燥する。
乾燥後、よく粉枠混合し、その10.4gを取り、こ
れに新たに乳糖61.35gを加えよく混合する。さ
らにα−シクロデキストリン10gおよびコンスタ
ーチ10gを加えよく混合した後、あらかじめ調製
しておいた10%ハイドロキシプロピルセルロース
(HPC−L)−エタノール溶液20mlを加えて練合
する。これを篩過造粒し、室温で16時間減圧乾燥
する。この顆粒にコーンスターチ5g、ステアリ
ン酸マグネシウム1.25gを加え、よく混合した
後、その1gについて打錠成型する。この方法に
より、1錠あたりインスリン100単位を含有する
膣投与錠を製造する。 実施例 4 式(Pyr)Glu−His−Trp−Ser−Tyr−D−
Ala−Leu−Arg−Pro−NHCH2−CH3で表わさ
れるポリペプチドであるLH−RH誘導体(バイ
オケミカル・アンド・バイオフイジカル・リサー
チ・コミユニケーシヨン(Biochmical and
Biophysical Research Communication)第60
巻、第1号、第406頁−413頁、(1974年))125mg
とα−シクロデキストリン5gを混合し、これ
に、あらかじめ加熱溶融したラノリン5gを加え
てよく研磨混合した後、これに、あらかじめ50℃
で溶融した油性基剤(ウイテプゾル)89.9gを
徐々に加えよく混和する。これを1個0.8gに相
当する膣坐剤用プラスチツク製コンテナに充填し
て氷冷し、1個当りLH−RH誘導体1mgを含有
する膣投与製剤を製造する。 実施例 5 α−シクロデキストリン1gとα−インターフ
エロン5000万単位(ヒト白血球由来インターフエ
ロン)を0.2%カルボキシメチルセルロース
(7MF)水溶液に溶解し10mlとする。この溶液を
ノズル付スプレー容器に充填し、1回投与量0.2
ml中α−インターフエロン100万単位を含む膣投
与製剤を製造する。 実施例 6 α−シクロデキストリン0.5g、甲状腺ホルモ
ン放出ホルモン(TRH)・酒石酸塩141.4mg
(TRHとして100mg)およびグリセリン180mgを蒸
留水に溶解して10mlとする。この溶液1mlを、あ
らかじめプラスチツク製挿入器に固定した紙製タ
ンポン(φ10mm×25mm)に含ませ、TRH10mgを
含有する膣投与製剤を製造する。 実施例 7 α−シクロデキストリン1g、γ−インターフ
エロン5000万単位およびヒト血清アルブミン400
mgを蒸留水10mgに溶解し、その2mlを所定のガラ
スビンに小分け充填、凍結乾燥する。これを用
時、蒸留水からなる溶解液2mlに溶解し、ノズル
付スプレーのアダプターに装着し、1回投与量
0.2ml中γ−インターフエロン100万単位を含む膣
投与製剤を製造する。
Claims (1)
- 1 オクタール−水間の油水分配率が約0.1以下
の生理活性を有するポリペペチドとシクロデキス
トリンとを含有する膣投与製剤。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58021899A JPS59148717A (ja) | 1983-02-11 | 1983-02-11 | 膣投与製剤 |
| DE8383302118T DE3372705D1 (en) | 1982-04-30 | 1983-04-14 | Pharmaceutical composition and its use |
| EP83302118A EP0094157B1 (en) | 1982-04-30 | 1983-04-14 | Pharmaceutical composition and its use |
| US06/487,836 US4659696A (en) | 1982-04-30 | 1983-04-22 | Pharmaceutical composition and its nasal or vaginal use |
| CA000427018A CA1218606A (en) | 1982-04-30 | 1983-04-29 | Pharmaceutical composition and its nasal or vaginal use |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58021899A JPS59148717A (ja) | 1983-02-11 | 1983-02-11 | 膣投与製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59148717A JPS59148717A (ja) | 1984-08-25 |
| JPH0524129B2 true JPH0524129B2 (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=12067950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58021899A Granted JPS59148717A (ja) | 1982-04-30 | 1983-02-11 | 膣投与製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59148717A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3628713B2 (ja) * | 1993-06-07 | 2005-03-16 | 帝國製薬株式会社 | 生理学的に活性なペプチドを含有する膣投与製剤 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6047249B2 (ja) * | 1977-08-24 | 1985-10-21 | 武田薬品工業株式会社 | 膣投与剤 |
| HU180183B (en) * | 1980-12-19 | 1983-02-28 | Chinoin Gyogyszer Es Vegyeszet | Process for preparing stable suppository compositions containing volatile and/or labile active substances |
-
1983
- 1983-02-11 JP JP58021899A patent/JPS59148717A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59148717A (ja) | 1984-08-25 |
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