JPH0524133B2 - - Google Patents
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- JPH0524133B2 JPH0524133B2 JP58501679A JP50167983A JPH0524133B2 JP H0524133 B2 JPH0524133 B2 JP H0524133B2 JP 58501679 A JP58501679 A JP 58501679A JP 50167983 A JP50167983 A JP 50167983A JP H0524133 B2 JPH0524133 B2 JP H0524133B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- splvs
- streptomycin
- mlvs
- abortus
- treatment
- Prior art date
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
Description
請求の範囲
1 MLVsよりも浮遊密度が低く、MLVsよりも
約1/3以上大きい容積を有し、自動酸化及び体液
に対して安定な少なくとも1つの取り込まれた溶
質を含有し、両極性脂質を含有する数個より大な
いし100個以上の脂質二分子層によつて特徴づけ
られる10000nm以下の脂質ベシクルからなり、
MLVs、SUVsおよひREVsを実質的に含まない
安定なプルリラメラベシクル。 2 両極性脂質が親水基として酸性基及びアミノ
基を有するものである請求の範囲第1項記載の安
定なプルリラメラベシクル。 3 両極性脂質がリン脂質である請求の範囲第2
項記載の安定なプルリラメラベシクル。 4 リン脂質がレシチン類である請求の範囲第3
項記載の安定なプルリラメラベシクル。 5 抗酸化剤を含有する特許請求の範囲第1、
2、3または4項記載の安定なプルリラメラベシ
クル。 6 ベシクル内に色素、蛍光化合物、放射性化合
物および放射線不透過化合物よりなる群から選ば
れた化合物を取り込んでなる、MLVsよりも浮遊
密度が低く、MLVsよりも約1/3以上大きい容積
を有し、自動酸化及び体液に対して安定な少なく
とも1つの取り込まれた溶質を含有し、両極性脂
質を含有する数個より大ないし100個以上の脂質
二分子層によつて特徴づけられる10000nm以下
の脂質ベシクルからなり、MLVs、SUVsおよび
REVsを実質的に含まない安定なプルリラメラべ
シクル。 7 両極性脂質が親水基として酸性基及びアミノ
基を有するものである請求の範囲第6項記載の安
定なプルリラメラベシクル。 8 両極性脂質がリン脂質である請求の範囲第7
項記載の安定なプルリラメラベシクル。 9 リン脂質がレシチン類である請求の範囲第8
項記載の安定なプルリラメラベシクル。 10 抗酸化剤を含有する特許請求の範囲第6、
7、8または9項記載の安定なプルリラメラベシ
クル。 11 ベシクル内に生物活性化合物を取り込んで
なる、MLVsよりも浮遊密度が低く、MLVsより
も約1/3以上大きい容積を有し、自動酸化及び体
液に対して安定な少なくとも1つの取り込まれた
溶質を含有し、両極性脂質を含有する数個より大
ないし100個以上の脂質二分子層によつて特徴づ
けられる10000nm以下の脂質ベシクルからなり、
MLVs,SUVsおよびREVsを実質的に含まない
安定なプルリラメラベシクルを含有する動物もし
くは植物用治療剤。 12 生物活性化合物が抗菌性化合物、抗真菌性
化合物、駆虫性化合物、抗ウイルス性化合物より
なる化合物から選ばれた化合物である、特許請求
の範囲第11項記載の感染症用治療剤。 13 生物活性化合物がストレプトマイシン、ジ
ヒドロストレプトマイシン、ゲンタマイシン、ゲ
ンタマイシンスルフエート、アンピシリン、テト
ラサイクリンハイドロクロライドおよびカナマイ
シンよりなる群から選ばれた化合物である特許請
求の範囲第12項記載の治療剤。 14 生物活性化合物が抗炎症性化合物、抗緑内
障性化合物、瞳孔拡張剤もしくは局所麻酔性化合
物である、特許請求の範囲第11項記載の治療
剤。 15 生物活性化合物が、抗腫瘍性化合物、トキ
シン、細胞受容体結合分子および免疫グロブリン
よりなる群から選ばれた化合物である請求の範囲
第11項記載の治療剤。 16 生物活性化合物が、酸素、ホルモン、神経
伝達物質、免疫調整剤、ヌクレオチドおよび環状
アデノシンモノホスフエートよりなる群から選ば
れた化合物である請求の範囲第11項記載の治療
剤。 17 (a)有機溶媒中に少なくとも1種の両極性脂
質を分散させた分散物を形成し、(b)該分散物を充
分な量の水性相と結合させて該水性相を完全に乳
化することができる二相混合物を形成し、そして
(c)該水性相を同時に乳化する一方、該二相混合物
の有機溶媒を蒸発することを特徴とする、MLVs
よりも浮遊密度が低く、MLVsよりも約1/3以上
大きい容積を有し、自動酸化及び体液に対して安
定な少なくとも1つの取り込まれた溶質を含有
し、両極性脂質を含有する数個より大ないし100
個以上の脂質二分子層によつて特徴づけられる
10000nm以下の脂質ベシクルからなるMLVs、
SUVsおよびREVsを実質的に含まない安定なプ
ルリラメラベシクル類の製造方法。 18 溶媒の容量と水性相の容量との比が約3:
1〜約100:1である特許請求の範囲第17項記
載の安定なプルリラメラベシクル類の製造方法。 19 約4〜60℃の温度で行なわれる特許請求の
範囲第17項記載の安定なプルリラメラベシクル
類の製造方法。 20 該方法が行なわれる温度が少なくとも1種
の該脂質の相転移温度より低いものである特許請
求の範囲第17項記載の安定なプルリラメラベシ
クル類の製造方法。 21 溶媒がフルオロカーボンまたはジエチルエ
ーテルまたはその混合物である特許請求の範囲第
17項記載の安定なプルリラメラベシクル類の製
造方法。 22 溶媒が抗酸化剤を含有してなる特許請求の
範囲第21項記載の安定なプルリラメラベシクル
類の製造方法。 1 発明の分野 本発明は、リポゾーム類および投与系における
担体としてその用途に関するものである。特に、
増大した安定性および高い捕捉効率のごとき特別
な利点を与える特異な性質を有する新規なタイプ
の脂質ベシクルに関するものである。 ここに記載の組成物および方法はキヤリヤー系
および目的とする投与系のような分野に広い範囲
で適用性を有している。本発明の実用性は、ブラ
セラ症の治療、眼疾感染の治療およびリンパ球髄
膜炎ウイルス感染の治療の例により示される。 2 発明の背景 2.1 リポソーム類は、捕捉水相を含有している
完全に閉塞された二分子層膜である。リポソー
ム類は、ユニラメラベシクル(単層膜の二分子
層を有する)またはマルチラメラベシクル(水
の層により次層からそれぞれ分離した同心状膜
二分子層により特徴づけられる玉ねぎ状構造)
のいかなる変形であつてもよい。 バンカム(Bangham)らの最初のリポソー
ムの製造は、有機溶媒中にリン脂質を懸濁さ
せ、該リン脂質はついで蒸発により乾燥して反
応容器内にリン脂質のワツクス状堆積物が残る
ことを包含する。ついで、適当量の水性相を加
えて混合物を「膨潤」させ、かつマルチラメラ
ベシクル類(multilam ellar vesicles)(以下、
MLVsという。)よりなる結果物であるリポソ
ーム類を機械的方法で分散させる。得られる膜
状二分子層の構造は、脂質の疎水性(非極性)
「テール」が二分子層の中心に向つて配向する
のに対し、親水性(極性)「ヘツド」は水相に
向つて配向する。この技術は、パパハジヨプー
ロスおよびミラー(Papahadjopo ulos and
Millar)(1967,Biochem.Biophys.Acta.135:
624−638)により記載されている小さな音波処
理されたユニラメラベシクル類(small so
nicated unilamellar vesicles)(以下、SUVs
という、)の開発用の基礎を提供している。し
かしながら、これらの「古典的なリポソーム
類」は、脂質の1モル当りの捕捉水性空間の低
容積および巨大分子を被包する能力が制限され
るという欠点が少からずある。捕捉された空間
を増大させる努力は、第1に逆ミセル類または
リポソーム前駆体を生成すること、すなわち脂
質分子の単一層により囲繞されている水性層を
含有するベシクル類が、極性ヘツド基が水性相
に向くように配向されることを含むものであつ
た。リポソーム前駆体は、有機溶媒の極性脂質
溶液に捕捉されるべき水性溶液を加えかつ音波
処理することにより生成される。ついで、リポ
ソーム前駆体は、過剰の脂質の存在下に蒸発さ
れる。脂質の二分子層により捕捉された水性層
よりなる結果物としてのリポソーム類は、水性
相に分散される(M.Schneiderに対して1980年
9月23日に発行された米国特許第4224179号参
照)。 捕足効率の最大化の他の試みにおいて、パパ
ハジヨプーロス(1980年11月25日発行の米国特
許第4235871号)は、オリゴラメラ脂質ベシク
ル類(oligolamellar lipid vesicles)製造用の
「逆相蒸発法」も逆相蒸発ベシクル類(以下、
REVsという。)として知られていると記載し
ている。この方法によれば、捕捉されるべき水
性物質は、有機溶媒中の極性脂質の混合物に添
加される。ついで、均質な油中水型のエマルジ
ヨンが生成し、かつ有機溶媒はゲルが生成する
まで蒸発される。このゲルは、つぎに水性媒体
中でゲル状混合物を分散することにより懸濁物
に変換される。生成したREVSは、主としてモ
ノラメラベシクルおよび大きな内部水性空間を
有する少い同心状二分子層のみにより特徴づけ
られる若干のオリゴラメラベシクルよりなるも
のである。REVSのある透過特性、MLVSおよ
びSUVSの透過特性と同様であると報告されて
いる(Szoka and Papahajopoulos,1978,
Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.75:4194−4198)。 種々の化合物を捕捉するリポソーム類を製造
することができるが、これらリポソーム類の貯
蔵の間の安定性は常に限られているのである。
安定性におけるこの損失は、リポソーム類から
捕捉された化合物が周囲の媒体へ漏洩する結果
となり、また物質の透過により周囲の媒体から
リポソーム自体へのリポソーム分の汚染をする
結果ともなる。結果として、従来のリポソーム
類の貯蔵寿命は極めて限られたものである。安
定性を改善する試みは、リポソーム膜内に脂質
二分子層の物性に影響を与える物質(以下、
「安定剤」という。)(例えばステロイド基)を
含有させることを含んでいた。しかしながら、
これらの物質の多くは、比較的高価でかつこの
ようなリポソーム類の製造はコスト的に有効で
はなかつた。 従来のリポソーム類の貯蔵問題の他に、多く
の化合物はこれらのベシクル類に含有させるこ
とが不可能であつた。MLVSは、脂質膜の相
転移温度以上の条件下でのみ製造され得る。こ
れは、所望の性質を発揮するが長くかつ高い飽
和度の側鎖を有するリン脂質よりなるリポソー
ム類内への熱不安定性分子の導入を妨げるもの
である。2.2 リポソーム類の用途 リポソーム類の治療用への適用は、「リポソ
ーム類(Liposomes):From Physical
Structutes To Therapeutic Applications,
Knight,ed.Elsevier,North−Holland
Biomedical Press,1981」に記載されている。
このような系には数多くの問題が残つていると
はいえ、医療投与系用にこれらの膜ベシクルを
使用する可能性について多くのことが書かれて
いる(例えば、Yneh−Erh and Elizabeth A.
Cernyに対して1976年11月23日に発行された米
国特許第3993754号およびBarry D.Searsに対
して発行された米国特許第4145410号参照)。リ
ポソーム医薬投与系においては、薬剤はリポソ
ーム生成中に捕捉され、ついで、治療されるべ
き患者に投与される。該薬剤は、水または非極
性溶媒に可溶である。このような開示の代表例
は、パパハジヨプーロスおよびスゾカに対して
1980年11月25日に発行された米国特許第
4235871号およびエム、シユナイダーに対して
1980年9月23日に発行された米国特許第
4244179号である。 医薬投与系の若干の望ましい特徴は、医薬の
作用を長くする医薬の徐放に伴なわれる医薬の
急速な除去に対する抵抗である。これらは、医
薬の効果を増大させかつより少量の投与での使
用を可能にする。生体内(in vivo)でのリポ
ソーム剤の使用時に生じる若干の問題は、つぎ
の点を含んでいる。(1)物質を捕捉しているリポ
ソームは、該リポソーム類でも体液内でインキ
ユベートされる際に漏洩する。これは、中で
も、血漿高密度リポタンパク質(HDL)によ
るリポソームリン脂質の徐去またはホスホリパ
ーゼによるリポソーム膜の分解に帰するもので
あつた。生体内でのリポソーム類の分解の結果
は、ほとんど全てのリポソーム分が短時間で放
出され、このため、徐放性および医薬除去に対
する抵抗は達成できない。(2)一方、生体内で極
めて安定なリポソーム類を使用すると(すなわ
ち、リポソーム類が体液内でインキユベートさ
れる際に漏洩しないと)、リポソーム分は必要
に応じて放出されない。結果として、これらの
安定なリポソーム類は、徐放およびリポソーム
分放出の能力が必要なときに達成されないの
で、生体内で治療物質の担体として無効であ
る。しかしながら、細胞内感染を治療する場
合、生体液内の安定性の維持は、リポソームが
感染した細胞により内部移行する点までは臨界
的である。(3)投与系で使用されるリポソーム担
体のコストの有効性。例えば、リポソーム含有
の抗リーシユマニア剤を使用するリーシユマニ
ア感染の化学療法の改良法は、1980年1月29日
に発行された米国特許第4186183号においてス
テツクおよびアルビングにより報告されてい
る。化学療法に使用されているリポソーム類
は、生体内でリポソーム類の安定性を増大する
多数の安定剤が含有されている。しかしなが
ら、前記のように、これらの安定剤は高価であ
り、かつこれらの安定剤を含有するリポソーム
類の生産は、コスト低下とならない。(4)最後
に、医薬投与系における担体としてのリポソー
ム類の使用で生じる問題は、治療されるべき病
気の治療を助ける効果がないということであ
る。急速排出に対する抵抗性に対する無効性お
よび徐放性を助けるのに無効である他に、病気
治療に対する無効性に対して数多くの他の説明
が可能である。例えば、リポソーム類が目的の
細胞または食作用細胞(例えば網内皮細胞)に
内部移行する場合、これらは系から急速に排出
され、捕捉された医薬をRES以外の細胞の病
気に対して非常に無効にしてしまうのである。
食作用後は、リポソーム分は、食作用細胞のリ
ポソーム内にパツクされる。非常にしばしばリ
ポソーム内に含有されている分解性酵素は捕捉
されている化合物を分解するかあるいはその活
性点でその化合物を開裂するかあるいはその構
造を変えることにより該化合物を不活性にす
る。さらに、リポソーム類は、製造時に活性化
合物のベシクルへの低い捕捉効率のために有効
である投与量が投与できない。 リポソーム類は、研究者らによりモデル膜系
として使用され、かつ捕捉的に調整されるイム
ノアツセイにおける「標的細胞」として使用さ
れてきた。しかしながら、このようなイムノア
ツセイに使用する場合、これらのアツセイがあ
るイムノグロブリンクラス(例えばIgMおよび
IgG分子)を含む免疫複合体生成物により血清
補体活性化の因子としてリポソーム分の放出を
測るので、血清中に培養される際にリポソーム
膜が漏洩しないことが重要である。 3 発明の開示 本発明は、以後安定なプルリラメラベシクル類
〔stable plurilamellar vesicles(SPLVs)〕と称
される新規かつ実質的に改良されたタイプの脂質
ベシクル類を提供することにある。マルチラメラ
ベシクル類〔multilamellar vesicles(MLVs)〕
とは構造的に異なる他に、SPLVsはまたMLVs
とは異なる方法で製造され、MLVsと比較して特
異な性質を有し、かつこのようなMLVsと比較し
て種々の異なる利点を有している。これらの差異
の結果として、SPLVsは従来から使用されてき
た通常の脂質ベシクル類により代表される多くの
問題を解決するものである。 脂質ベシクル類の不均質混合物は、SPLVsが
合成されるときに生成する。証拠は、該SPLVs
中の脂質類が新規なスプラモレキユラール構造に
形成されることを示している。脂質ベシクル類の
多くは、非常に多くの二分子層、場合によつては
100程度の多くの層を有している。この高度の層
形成は、その説明が論理的ではあるが、SPLVs
により保有される数多くの驚くべき性質に寄与す
ることが可能である。 SPLVsの性質は、つぎのものを含んでいる。
(1)他の方法で治療不可能なある種の病気を治療す
る能力、(2)緩衝液中で保存している間のSPLVs
の非常に大きな安定性、(3)苛酷な環境に耐え得る
SPLVsの大きな能力、(4)物質の高い捕捉効果、
(5)長時間にわたる組織および細胞に対する付着
力、(6)体液内での捕捉物質の徐放能力、(7)標的細
胞の細胞質ゾルを通じてのリポソーム分の投与お
よび決定的な分散性、(8)製造における改良された
コスト低下、および(9)生体内におけるその生物活
性形での化合物の放出。 SPLVsの特異な性質のために、これらは排出
に対して抵抗がありかつ徐放性であるので、生体
内で投与系のキヤリヤーとして特に有用である。
生体内での生物活性化合物の投与および病気、例
えば感染症の治療の方法が記載されている。
約1/3以上大きい容積を有し、自動酸化及び体液
に対して安定な少なくとも1つの取り込まれた溶
質を含有し、両極性脂質を含有する数個より大な
いし100個以上の脂質二分子層によつて特徴づけ
られる10000nm以下の脂質ベシクルからなり、
MLVs、SUVsおよひREVsを実質的に含まない
安定なプルリラメラベシクル。 2 両極性脂質が親水基として酸性基及びアミノ
基を有するものである請求の範囲第1項記載の安
定なプルリラメラベシクル。 3 両極性脂質がリン脂質である請求の範囲第2
項記載の安定なプルリラメラベシクル。 4 リン脂質がレシチン類である請求の範囲第3
項記載の安定なプルリラメラベシクル。 5 抗酸化剤を含有する特許請求の範囲第1、
2、3または4項記載の安定なプルリラメラベシ
クル。 6 ベシクル内に色素、蛍光化合物、放射性化合
物および放射線不透過化合物よりなる群から選ば
れた化合物を取り込んでなる、MLVsよりも浮遊
密度が低く、MLVsよりも約1/3以上大きい容積
を有し、自動酸化及び体液に対して安定な少なく
とも1つの取り込まれた溶質を含有し、両極性脂
質を含有する数個より大ないし100個以上の脂質
二分子層によつて特徴づけられる10000nm以下
の脂質ベシクルからなり、MLVs、SUVsおよび
REVsを実質的に含まない安定なプルリラメラべ
シクル。 7 両極性脂質が親水基として酸性基及びアミノ
基を有するものである請求の範囲第6項記載の安
定なプルリラメラベシクル。 8 両極性脂質がリン脂質である請求の範囲第7
項記載の安定なプルリラメラベシクル。 9 リン脂質がレシチン類である請求の範囲第8
項記載の安定なプルリラメラベシクル。 10 抗酸化剤を含有する特許請求の範囲第6、
7、8または9項記載の安定なプルリラメラベシ
クル。 11 ベシクル内に生物活性化合物を取り込んで
なる、MLVsよりも浮遊密度が低く、MLVsより
も約1/3以上大きい容積を有し、自動酸化及び体
液に対して安定な少なくとも1つの取り込まれた
溶質を含有し、両極性脂質を含有する数個より大
ないし100個以上の脂質二分子層によつて特徴づ
けられる10000nm以下の脂質ベシクルからなり、
MLVs,SUVsおよびREVsを実質的に含まない
安定なプルリラメラベシクルを含有する動物もし
くは植物用治療剤。 12 生物活性化合物が抗菌性化合物、抗真菌性
化合物、駆虫性化合物、抗ウイルス性化合物より
なる化合物から選ばれた化合物である、特許請求
の範囲第11項記載の感染症用治療剤。 13 生物活性化合物がストレプトマイシン、ジ
ヒドロストレプトマイシン、ゲンタマイシン、ゲ
ンタマイシンスルフエート、アンピシリン、テト
ラサイクリンハイドロクロライドおよびカナマイ
シンよりなる群から選ばれた化合物である特許請
求の範囲第12項記載の治療剤。 14 生物活性化合物が抗炎症性化合物、抗緑内
障性化合物、瞳孔拡張剤もしくは局所麻酔性化合
物である、特許請求の範囲第11項記載の治療
剤。 15 生物活性化合物が、抗腫瘍性化合物、トキ
シン、細胞受容体結合分子および免疫グロブリン
よりなる群から選ばれた化合物である請求の範囲
第11項記載の治療剤。 16 生物活性化合物が、酸素、ホルモン、神経
伝達物質、免疫調整剤、ヌクレオチドおよび環状
アデノシンモノホスフエートよりなる群から選ば
れた化合物である請求の範囲第11項記載の治療
剤。 17 (a)有機溶媒中に少なくとも1種の両極性脂
質を分散させた分散物を形成し、(b)該分散物を充
分な量の水性相と結合させて該水性相を完全に乳
化することができる二相混合物を形成し、そして
(c)該水性相を同時に乳化する一方、該二相混合物
の有機溶媒を蒸発することを特徴とする、MLVs
よりも浮遊密度が低く、MLVsよりも約1/3以上
大きい容積を有し、自動酸化及び体液に対して安
定な少なくとも1つの取り込まれた溶質を含有
し、両極性脂質を含有する数個より大ないし100
個以上の脂質二分子層によつて特徴づけられる
10000nm以下の脂質ベシクルからなるMLVs、
SUVsおよびREVsを実質的に含まない安定なプ
ルリラメラベシクル類の製造方法。 18 溶媒の容量と水性相の容量との比が約3:
1〜約100:1である特許請求の範囲第17項記
載の安定なプルリラメラベシクル類の製造方法。 19 約4〜60℃の温度で行なわれる特許請求の
範囲第17項記載の安定なプルリラメラベシクル
類の製造方法。 20 該方法が行なわれる温度が少なくとも1種
の該脂質の相転移温度より低いものである特許請
求の範囲第17項記載の安定なプルリラメラベシ
クル類の製造方法。 21 溶媒がフルオロカーボンまたはジエチルエ
ーテルまたはその混合物である特許請求の範囲第
17項記載の安定なプルリラメラベシクル類の製
造方法。 22 溶媒が抗酸化剤を含有してなる特許請求の
範囲第21項記載の安定なプルリラメラベシクル
類の製造方法。 1 発明の分野 本発明は、リポゾーム類および投与系における
担体としてその用途に関するものである。特に、
増大した安定性および高い捕捉効率のごとき特別
な利点を与える特異な性質を有する新規なタイプ
の脂質ベシクルに関するものである。 ここに記載の組成物および方法はキヤリヤー系
および目的とする投与系のような分野に広い範囲
で適用性を有している。本発明の実用性は、ブラ
セラ症の治療、眼疾感染の治療およびリンパ球髄
膜炎ウイルス感染の治療の例により示される。 2 発明の背景 2.1 リポソーム類は、捕捉水相を含有している
完全に閉塞された二分子層膜である。リポソー
ム類は、ユニラメラベシクル(単層膜の二分子
層を有する)またはマルチラメラベシクル(水
の層により次層からそれぞれ分離した同心状膜
二分子層により特徴づけられる玉ねぎ状構造)
のいかなる変形であつてもよい。 バンカム(Bangham)らの最初のリポソー
ムの製造は、有機溶媒中にリン脂質を懸濁さ
せ、該リン脂質はついで蒸発により乾燥して反
応容器内にリン脂質のワツクス状堆積物が残る
ことを包含する。ついで、適当量の水性相を加
えて混合物を「膨潤」させ、かつマルチラメラ
ベシクル類(multilam ellar vesicles)(以下、
MLVsという。)よりなる結果物であるリポソ
ーム類を機械的方法で分散させる。得られる膜
状二分子層の構造は、脂質の疎水性(非極性)
「テール」が二分子層の中心に向つて配向する
のに対し、親水性(極性)「ヘツド」は水相に
向つて配向する。この技術は、パパハジヨプー
ロスおよびミラー(Papahadjopo ulos and
Millar)(1967,Biochem.Biophys.Acta.135:
624−638)により記載されている小さな音波処
理されたユニラメラベシクル類(small so
nicated unilamellar vesicles)(以下、SUVs
という、)の開発用の基礎を提供している。し
かしながら、これらの「古典的なリポソーム
類」は、脂質の1モル当りの捕捉水性空間の低
容積および巨大分子を被包する能力が制限され
るという欠点が少からずある。捕捉された空間
を増大させる努力は、第1に逆ミセル類または
リポソーム前駆体を生成すること、すなわち脂
質分子の単一層により囲繞されている水性層を
含有するベシクル類が、極性ヘツド基が水性相
に向くように配向されることを含むものであつ
た。リポソーム前駆体は、有機溶媒の極性脂質
溶液に捕捉されるべき水性溶液を加えかつ音波
処理することにより生成される。ついで、リポ
ソーム前駆体は、過剰の脂質の存在下に蒸発さ
れる。脂質の二分子層により捕捉された水性層
よりなる結果物としてのリポソーム類は、水性
相に分散される(M.Schneiderに対して1980年
9月23日に発行された米国特許第4224179号参
照)。 捕足効率の最大化の他の試みにおいて、パパ
ハジヨプーロス(1980年11月25日発行の米国特
許第4235871号)は、オリゴラメラ脂質ベシク
ル類(oligolamellar lipid vesicles)製造用の
「逆相蒸発法」も逆相蒸発ベシクル類(以下、
REVsという。)として知られていると記載し
ている。この方法によれば、捕捉されるべき水
性物質は、有機溶媒中の極性脂質の混合物に添
加される。ついで、均質な油中水型のエマルジ
ヨンが生成し、かつ有機溶媒はゲルが生成する
まで蒸発される。このゲルは、つぎに水性媒体
中でゲル状混合物を分散することにより懸濁物
に変換される。生成したREVSは、主としてモ
ノラメラベシクルおよび大きな内部水性空間を
有する少い同心状二分子層のみにより特徴づけ
られる若干のオリゴラメラベシクルよりなるも
のである。REVSのある透過特性、MLVSおよ
びSUVSの透過特性と同様であると報告されて
いる(Szoka and Papahajopoulos,1978,
Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.75:4194−4198)。 種々の化合物を捕捉するリポソーム類を製造
することができるが、これらリポソーム類の貯
蔵の間の安定性は常に限られているのである。
安定性におけるこの損失は、リポソーム類から
捕捉された化合物が周囲の媒体へ漏洩する結果
となり、また物質の透過により周囲の媒体から
リポソーム自体へのリポソーム分の汚染をする
結果ともなる。結果として、従来のリポソーム
類の貯蔵寿命は極めて限られたものである。安
定性を改善する試みは、リポソーム膜内に脂質
二分子層の物性に影響を与える物質(以下、
「安定剤」という。)(例えばステロイド基)を
含有させることを含んでいた。しかしながら、
これらの物質の多くは、比較的高価でかつこの
ようなリポソーム類の製造はコスト的に有効で
はなかつた。 従来のリポソーム類の貯蔵問題の他に、多く
の化合物はこれらのベシクル類に含有させるこ
とが不可能であつた。MLVSは、脂質膜の相
転移温度以上の条件下でのみ製造され得る。こ
れは、所望の性質を発揮するが長くかつ高い飽
和度の側鎖を有するリン脂質よりなるリポソー
ム類内への熱不安定性分子の導入を妨げるもの
である。2.2 リポソーム類の用途 リポソーム類の治療用への適用は、「リポソ
ーム類(Liposomes):From Physical
Structutes To Therapeutic Applications,
Knight,ed.Elsevier,North−Holland
Biomedical Press,1981」に記載されている。
このような系には数多くの問題が残つていると
はいえ、医療投与系用にこれらの膜ベシクルを
使用する可能性について多くのことが書かれて
いる(例えば、Yneh−Erh and Elizabeth A.
Cernyに対して1976年11月23日に発行された米
国特許第3993754号およびBarry D.Searsに対
して発行された米国特許第4145410号参照)。リ
ポソーム医薬投与系においては、薬剤はリポソ
ーム生成中に捕捉され、ついで、治療されるべ
き患者に投与される。該薬剤は、水または非極
性溶媒に可溶である。このような開示の代表例
は、パパハジヨプーロスおよびスゾカに対して
1980年11月25日に発行された米国特許第
4235871号およびエム、シユナイダーに対して
1980年9月23日に発行された米国特許第
4244179号である。 医薬投与系の若干の望ましい特徴は、医薬の
作用を長くする医薬の徐放に伴なわれる医薬の
急速な除去に対する抵抗である。これらは、医
薬の効果を増大させかつより少量の投与での使
用を可能にする。生体内(in vivo)でのリポ
ソーム剤の使用時に生じる若干の問題は、つぎ
の点を含んでいる。(1)物質を捕捉しているリポ
ソームは、該リポソーム類でも体液内でインキ
ユベートされる際に漏洩する。これは、中で
も、血漿高密度リポタンパク質(HDL)によ
るリポソームリン脂質の徐去またはホスホリパ
ーゼによるリポソーム膜の分解に帰するもので
あつた。生体内でのリポソーム類の分解の結果
は、ほとんど全てのリポソーム分が短時間で放
出され、このため、徐放性および医薬除去に対
する抵抗は達成できない。(2)一方、生体内で極
めて安定なリポソーム類を使用すると(すなわ
ち、リポソーム類が体液内でインキユベートさ
れる際に漏洩しないと)、リポソーム分は必要
に応じて放出されない。結果として、これらの
安定なリポソーム類は、徐放およびリポソーム
分放出の能力が必要なときに達成されないの
で、生体内で治療物質の担体として無効であ
る。しかしながら、細胞内感染を治療する場
合、生体液内の安定性の維持は、リポソームが
感染した細胞により内部移行する点までは臨界
的である。(3)投与系で使用されるリポソーム担
体のコストの有効性。例えば、リポソーム含有
の抗リーシユマニア剤を使用するリーシユマニ
ア感染の化学療法の改良法は、1980年1月29日
に発行された米国特許第4186183号においてス
テツクおよびアルビングにより報告されてい
る。化学療法に使用されているリポソーム類
は、生体内でリポソーム類の安定性を増大する
多数の安定剤が含有されている。しかしなが
ら、前記のように、これらの安定剤は高価であ
り、かつこれらの安定剤を含有するリポソーム
類の生産は、コスト低下とならない。(4)最後
に、医薬投与系における担体としてのリポソー
ム類の使用で生じる問題は、治療されるべき病
気の治療を助ける効果がないということであ
る。急速排出に対する抵抗性に対する無効性お
よび徐放性を助けるのに無効である他に、病気
治療に対する無効性に対して数多くの他の説明
が可能である。例えば、リポソーム類が目的の
細胞または食作用細胞(例えば網内皮細胞)に
内部移行する場合、これらは系から急速に排出
され、捕捉された医薬をRES以外の細胞の病
気に対して非常に無効にしてしまうのである。
食作用後は、リポソーム分は、食作用細胞のリ
ポソーム内にパツクされる。非常にしばしばリ
ポソーム内に含有されている分解性酵素は捕捉
されている化合物を分解するかあるいはその活
性点でその化合物を開裂するかあるいはその構
造を変えることにより該化合物を不活性にす
る。さらに、リポソーム類は、製造時に活性化
合物のベシクルへの低い捕捉効率のために有効
である投与量が投与できない。 リポソーム類は、研究者らによりモデル膜系
として使用され、かつ捕捉的に調整されるイム
ノアツセイにおける「標的細胞」として使用さ
れてきた。しかしながら、このようなイムノア
ツセイに使用する場合、これらのアツセイがあ
るイムノグロブリンクラス(例えばIgMおよび
IgG分子)を含む免疫複合体生成物により血清
補体活性化の因子としてリポソーム分の放出を
測るので、血清中に培養される際にリポソーム
膜が漏洩しないことが重要である。 3 発明の開示 本発明は、以後安定なプルリラメラベシクル類
〔stable plurilamellar vesicles(SPLVs)〕と称
される新規かつ実質的に改良されたタイプの脂質
ベシクル類を提供することにある。マルチラメラ
ベシクル類〔multilamellar vesicles(MLVs)〕
とは構造的に異なる他に、SPLVsはまたMLVs
とは異なる方法で製造され、MLVsと比較して特
異な性質を有し、かつこのようなMLVsと比較し
て種々の異なる利点を有している。これらの差異
の結果として、SPLVsは従来から使用されてき
た通常の脂質ベシクル類により代表される多くの
問題を解決するものである。 脂質ベシクル類の不均質混合物は、SPLVsが
合成されるときに生成する。証拠は、該SPLVs
中の脂質類が新規なスプラモレキユラール構造に
形成されることを示している。脂質ベシクル類の
多くは、非常に多くの二分子層、場合によつては
100程度の多くの層を有している。この高度の層
形成は、その説明が論理的ではあるが、SPLVs
により保有される数多くの驚くべき性質に寄与す
ることが可能である。 SPLVsの性質は、つぎのものを含んでいる。
(1)他の方法で治療不可能なある種の病気を治療す
る能力、(2)緩衝液中で保存している間のSPLVs
の非常に大きな安定性、(3)苛酷な環境に耐え得る
SPLVsの大きな能力、(4)物質の高い捕捉効果、
(5)長時間にわたる組織および細胞に対する付着
力、(6)体液内での捕捉物質の徐放能力、(7)標的細
胞の細胞質ゾルを通じてのリポソーム分の投与お
よび決定的な分散性、(8)製造における改良された
コスト低下、および(9)生体内におけるその生物活
性形での化合物の放出。 SPLVsの特異な性質のために、これらは排出
に対して抵抗がありかつ徐放性であるので、生体
内で投与系のキヤリヤーとして特に有用である。
生体内での生物活性化合物の投与および病気、例
えば感染症の治療の方法が記載されている。
第1図は種々の濃度で処理したMLVsと
SPLVsとの間の膜安定性(漏洩%で表わされて
いる)の差異を示すグラフである。 第2図は、マウスの眼瞼組織におけるSPLVs
の脂質層および水性相の両者の保持力および生体
内でSPLVsからのゲンタマイシンの徐放性を示
すグラフである。 第3図は、MLVsの電子スピン共鳴吸収スペク
トルと比較したSPLVsの電子スピン共鳴吸収ス
ペクトルを示す図である。 第4図は、SPLVsおよびMLVsにおけるドキ
シルスピンプロープを減少させるアスコルビン酸
塩の能力の差異を示すグラフである。 第5図は、感染したマウスの脾臓から回収され
得るブルセラカニス(イヌ流産菌)に基づくスト
レプトマイシンを捕捉したSPLVを使用したマウ
スにおけるブルセラカニス感染症の二段階治療の
効果を示すグラフである。 第6図は、感染したマウスの器官から回収され
得るブルセラカニスに基づくストレプトマイシン
を捕捉したSPLVを使用したマウスにおけるプル
セラカニス感染症の二段階治療の効果を示すグラ
フである。 第7図は、ストレプトマイシンを捕捉した
SPLVを使用したモルモツトにおけるブルセラア
ボータス(ウシ流産菌)の二段階治療の効果を示
すグラフである。
SPLVsとの間の膜安定性(漏洩%で表わされて
いる)の差異を示すグラフである。 第2図は、マウスの眼瞼組織におけるSPLVs
の脂質層および水性相の両者の保持力および生体
内でSPLVsからのゲンタマイシンの徐放性を示
すグラフである。 第3図は、MLVsの電子スピン共鳴吸収スペク
トルと比較したSPLVsの電子スピン共鳴吸収ス
ペクトルを示す図である。 第4図は、SPLVsおよびMLVsにおけるドキ
シルスピンプロープを減少させるアスコルビン酸
塩の能力の差異を示すグラフである。 第5図は、感染したマウスの脾臓から回収され
得るブルセラカニス(イヌ流産菌)に基づくスト
レプトマイシンを捕捉したSPLVを使用したマウ
スにおけるブルセラカニス感染症の二段階治療の
効果を示すグラフである。 第6図は、感染したマウスの器官から回収され
得るブルセラカニスに基づくストレプトマイシン
を捕捉したSPLVを使用したマウスにおけるプル
セラカニス感染症の二段階治療の効果を示すグラ
フである。 第7図は、ストレプトマイシンを捕捉した
SPLVを使用したモルモツトにおけるブルセラア
ボータス(ウシ流産菌)の二段階治療の効果を示
すグラフである。
SPLVsは、前記の他のいかなるリポソームと
も異なる生成物を生じる方法により製造される。 SPLVsは、数個より大ないし100個以上の脂質
二重層を有する脂質ベシクル類である。膜二分子
層は、両極性脂質の二分子層よりなる、非極性の
疎水性炭化水素「テール」点は二重層の中心に向
い、また極性の親水性「ヘツド」点は水性相に向
いている。水性相は二重層で閉塞されており、そ
の一部はベシクルの内腔を形成し、かつ一部は隣
接する層の間に位置する。該脂質二重層は種々の
タンパク質類、糖タンパク質類、糖脂質類、ムコ
多糖類およびその他の疎水性および/または両極
性物質とコンプレツクスを形成し得る。 SPLVsは、つぎのようにして製造される。す
なわち、両極性脂質または脂質の混合物が有機溶
媒に混合する。多くの有機溶媒が適当であるが、
ジエチルエーテル、フツ素化炭化水素類およびフ
ツ素化炭化水素類とエーテルとの混合物が好まし
い。この溶液に捕捉されるべき活性成分および水
性相が添加される。この二層混合物は、溶媒を蒸
発させながら該溶媒内の水性物質を乳化すること
によりSPLVsに転化させる。蒸発は、音波処理
中または処理後にいかなる蒸発技術、例えば混合
物に不活性ガス流を通過させることにより蒸発、
加熱による蒸発または真空蒸発により達成され
る。使用される溶媒の容量は、水性物質が混合物
中で完全に乳化されるに充分な水性容量を越える
べきである。実際には、1容量の水性相に対して
約3容量以上の溶媒が使用される。事実、溶媒の
水性相に対する比率は、1容量の水性相に対して
100容量以下またはそれ以上で変えることができ
る。脂質の量は、エマルジヨン液滴(水性相1ml
当り約40mgの脂質)をコートするに充分な量を越
えるに充分でなければならない。上限は、コスト
効果の実用性のみに限定されるが、SPLVsは水
性相のml当りの115gの脂質でつくることができ
る。 この方法は、従来のリポソーム類と異なり巨大
分子構造を有する脂質ベシクル類を生成する。本
発明によれば、全方法は、使用される脂質の相転
移温度に関係なく4〜60℃の温度範囲で行なわれ
る。この後者の利点は、所望の性質を有する熱不
安定性生成物、例えば変性タンパク質がジステア
ロイルホスフアチジルコリンのようなリン脂質か
らつくられるSPLVsと結合されるが、その相転
移温度以上の温度のみ従来のリポソーム類に生成
するという点にある。該方法は、含有されるべき
使用される水溶性物質の20%以上かつ含有される
べき使用された脂質可溶性物質の40%以上を通常
与える。 大抵の両極性脂質は、SPLVsの構成成分であ
る。好適な親水性基としては、ホスフアト基、カ
ルボキシ基、スルフアト基およびアミノ基がある
が、これらに限定されるものではない。好適な疎
水基としては、飽和および不飽和炭化水素基およ
び少なくとも1個の芳香族基および/または脂環
族基で置換された炭化水素基であるが、これらに
限定されるものではない。好ましい両極性化合物
はリン脂質および化学構造がこれに近いものであ
る。これらの例としてはスチレン、ホスフアチジ
ルエタノールアミン、リソレシチン、リソフアチ
ジルエタノールアミン、ホスフアチジルセリン、
ホスフアチルイノシトール、スフインゴミエリ
ン、カルジオリピン、ホスフアチジン酸およびセ
レブロシド類があるが、これらに限定されるもの
ではない。SPLVsの製造に特に有用な安定な脂
質の例は、天然レシチン類(例えば、卵レシチン
または大豆レシチン)および飽和合成レシチン類
(例えば、ジミリストイルホスフアチジルコリン
またはジパルミトイルホスフアチジルコリンまた
はジステアロイルホスフアチジルコリン)のよう
な合成レシチン類および不飽和合成レシチン類
(例えば、ジオロイルホスフアチジルコリンまた
はジリノロイルホスフアチジルコリン)である。
このSPLVsの二重層は、コレステロール、コプ
ロスタノール、コレスタノール、コレスタン等の
ようなステロイド化合物を含み得る。酸性親水性
基(ホスフアト基、スルフアト基等)を有する化
合物を使用する場合、得られるSPLVsはアニオ
ン性になり、またアミノ基のような塩基性基を有
する化合物を使用する場合にはカチオン性リポソ
ーム類が得られ、またポリエチレノキシ基または
グリコール基を有する化合物を使用する場合には
天然のリポソーム類が得られる。SPLVsのサイ
ズは大幅に変わる。その範囲は約500〜10000nm
(10ミクロン)であるが、通常は約1000〜4000n
mである。 実質的には、いかなる生物活性化合物も
SPLVs内に捕捉することができる(捕捉は、水
性画分内または膜二重層内の捕捉として定義され
る)。このような化合物としては、核酸類、ポリ
ヌクレチオド類、抗菌性化合物類、抗ウイルス性
化合物類、抗真菌性化合物類、駆虫性化合物類、
抗腫瘍性化合物、タンパク質類、トキシン類、酵
素類、ホルモン類、神経伝達物質類、糖タンパク
質類、免疫グロブリン類、免疫モジユレーター
類、色素、放射性標識、放射線不透過化合物、蛍
光化合物、多糖類、細胞受容体結合分子類、抗炎
症剤、抗緑内障剤、散瞳性化合物、局部麻酔薬等
があるが、これらに限定されるものではない。 以下は、SPLVsの合成に使用される割合の例
である。すなわち、SPLVsは5μgのBHT(ブチ
ル化ヒドロキシトルエン)を含有する5mlのジエ
チルエーテルに50ミクロモルのリン脂質を添加
し、ついで、含有されるべき活性物質を含有する
0.3mlの水性相を添加することにより生成する。
捕捉されるべき物質を含む結果物として溶液およ
び捕捉脂質は混合物に不活性ガスを流通させなが
ら音波処理され、これにより大部分の溶媒が除去
される。この具体例は、部分的にはBHTのベシ
クル類への内蔵のために特に安定なSPLVsを生
成する。 音波処理しかつクロロホルムとエーテルとの混
合物中で添加された水性相とともにコレステロー
ルおよびホスフアチジルコリンの溶液を蒸発する
ことによるリポソーム内蔵抗体の製造方法を記載
するが水性相に対する脂質の相対割合は規定して
いないレンク(Lenk)らの1983Eur.J.
Biokhem.121:475−482を参照のこと。 5.2 SPLVsの特徴 SPLVsは、単一または数個のラメラを有す
るリポソーム類(例えばSUVsおよびREVs)
とは、明らかにその性質が区別される。冷凍破
壊電子顕微鏡は、SPLV剤が実質的にSUVsお
よびREVsを含まず、すなわちベシクル類の20
%未満でユニラメラであることを示している。
しかしながら、これらはその物性の多くが異な
るとはいえ、電子顕微鏡的技術によつては
MLVsと区別できない。かくして、つぎの詳細
な比較がSPLVsをMLVsから区別する焦点と
なる。 5.2.1 貯蔵中のSPLVsの安定性 脂質ベシクルの安定性は、長時間にわたつて
外部環境からその吸臓された空間を隔離するベ
シクルの能力に期する。有用な脂質ベシクルに
は、貯蔵および取扱い中に安定であることが好
ましい。しかしながら、ある利用には使用時に
ベシクルがその内容物を徐々に漏洩することが
望ましい。他の利用にはベシクルが作用の所望
点に達するまで投与後に完全に残る。SPLVs
はこれらの望ましい特徴を示すのに対して
MLVsは示さない。 ベシクルに漏洩を生じさせる原因は二つあ
る。一つは、脂質の自動酸化であり、これによ
り炭化水素鎖は二重層を不安定にする過酸化物
を生成する。この酸化はベシクル剤にブチル化
ヒドロキシトルエン(BHT)のような抗酸化
剤を添加することにより急激に低下されること
ができる。ベシクル類はまた、外部環境の薬剤
は、脂質が完全に残るが膜が細孔を形成するよ
うに脂質の二重層構造を分裂させるので漏洩す
る。 脂質ベシクル剤は製造当初は白色である。自
動酸化により該薬剤は着色(茶化)する。同一
脂質および水性成分を使用して製造した
SPLVsに対するMLVsの比較は、MLVsが1
〜2週間で着色するのに対してSPLVsは少な
くとも2個月間は白色のままである。これは
MLVsにおける脂質の分解を示すがSPLVsの
脂質の分解は示さない脂質成分の薄層クロマト
グラフイによつて支持されている。これらのベ
シクル類がBHTやその他の成分の添加により
製造される場合、MLVsは1個月間以内に僅か
な着色を示すが、SPLVsは白色のままであり
かつ少なくとも6個月以上安定である。 等張性の食塩水を含有する緩衝液中に中性の
PHで入れた場合、抗生物質を含有するSPLVs
は、第1表に示すように4個月以上も安定であ
る。これらのデータは、SPLVs内に最初から
内蔵された抗生物質のいずれも実験期間中に漏
洩しなかつたことを示している。 他の証拠は、SPLVsが6個月以上にわたつ
てカルシウムイオンほど小さい分子から内蔵さ
れた薬剤を隔離し得ることを示している。アル
センアゾ(arsenazo)は、極めて少量の
二価カチオンの存在で赤から青に変る色素であ
る。SPLVsにこの色素を内蔵させかつ塩化カ
ルシウムを貯蔵する緩衝液に添加することによ
り色の変化を見ることによりベシクル類の安定
性を測ることができる。色は、色素が漏洩また
はイオンの侵入のいずれも示すことなく少なく
とも6.5個月間その最初の色から検出できない
ほどの差異しかなかつた。
も異なる生成物を生じる方法により製造される。 SPLVsは、数個より大ないし100個以上の脂質
二重層を有する脂質ベシクル類である。膜二分子
層は、両極性脂質の二分子層よりなる、非極性の
疎水性炭化水素「テール」点は二重層の中心に向
い、また極性の親水性「ヘツド」点は水性相に向
いている。水性相は二重層で閉塞されており、そ
の一部はベシクルの内腔を形成し、かつ一部は隣
接する層の間に位置する。該脂質二重層は種々の
タンパク質類、糖タンパク質類、糖脂質類、ムコ
多糖類およびその他の疎水性および/または両極
性物質とコンプレツクスを形成し得る。 SPLVsは、つぎのようにして製造される。す
なわち、両極性脂質または脂質の混合物が有機溶
媒に混合する。多くの有機溶媒が適当であるが、
ジエチルエーテル、フツ素化炭化水素類およびフ
ツ素化炭化水素類とエーテルとの混合物が好まし
い。この溶液に捕捉されるべき活性成分および水
性相が添加される。この二層混合物は、溶媒を蒸
発させながら該溶媒内の水性物質を乳化すること
によりSPLVsに転化させる。蒸発は、音波処理
中または処理後にいかなる蒸発技術、例えば混合
物に不活性ガス流を通過させることにより蒸発、
加熱による蒸発または真空蒸発により達成され
る。使用される溶媒の容量は、水性物質が混合物
中で完全に乳化されるに充分な水性容量を越える
べきである。実際には、1容量の水性相に対して
約3容量以上の溶媒が使用される。事実、溶媒の
水性相に対する比率は、1容量の水性相に対して
100容量以下またはそれ以上で変えることができ
る。脂質の量は、エマルジヨン液滴(水性相1ml
当り約40mgの脂質)をコートするに充分な量を越
えるに充分でなければならない。上限は、コスト
効果の実用性のみに限定されるが、SPLVsは水
性相のml当りの115gの脂質でつくることができ
る。 この方法は、従来のリポソーム類と異なり巨大
分子構造を有する脂質ベシクル類を生成する。本
発明によれば、全方法は、使用される脂質の相転
移温度に関係なく4〜60℃の温度範囲で行なわれ
る。この後者の利点は、所望の性質を有する熱不
安定性生成物、例えば変性タンパク質がジステア
ロイルホスフアチジルコリンのようなリン脂質か
らつくられるSPLVsと結合されるが、その相転
移温度以上の温度のみ従来のリポソーム類に生成
するという点にある。該方法は、含有されるべき
使用される水溶性物質の20%以上かつ含有される
べき使用された脂質可溶性物質の40%以上を通常
与える。 大抵の両極性脂質は、SPLVsの構成成分であ
る。好適な親水性基としては、ホスフアト基、カ
ルボキシ基、スルフアト基およびアミノ基がある
が、これらに限定されるものではない。好適な疎
水基としては、飽和および不飽和炭化水素基およ
び少なくとも1個の芳香族基および/または脂環
族基で置換された炭化水素基であるが、これらに
限定されるものではない。好ましい両極性化合物
はリン脂質および化学構造がこれに近いものであ
る。これらの例としてはスチレン、ホスフアチジ
ルエタノールアミン、リソレシチン、リソフアチ
ジルエタノールアミン、ホスフアチジルセリン、
ホスフアチルイノシトール、スフインゴミエリ
ン、カルジオリピン、ホスフアチジン酸およびセ
レブロシド類があるが、これらに限定されるもの
ではない。SPLVsの製造に特に有用な安定な脂
質の例は、天然レシチン類(例えば、卵レシチン
または大豆レシチン)および飽和合成レシチン類
(例えば、ジミリストイルホスフアチジルコリン
またはジパルミトイルホスフアチジルコリンまた
はジステアロイルホスフアチジルコリン)のよう
な合成レシチン類および不飽和合成レシチン類
(例えば、ジオロイルホスフアチジルコリンまた
はジリノロイルホスフアチジルコリン)である。
このSPLVsの二重層は、コレステロール、コプ
ロスタノール、コレスタノール、コレスタン等の
ようなステロイド化合物を含み得る。酸性親水性
基(ホスフアト基、スルフアト基等)を有する化
合物を使用する場合、得られるSPLVsはアニオ
ン性になり、またアミノ基のような塩基性基を有
する化合物を使用する場合にはカチオン性リポソ
ーム類が得られ、またポリエチレノキシ基または
グリコール基を有する化合物を使用する場合には
天然のリポソーム類が得られる。SPLVsのサイ
ズは大幅に変わる。その範囲は約500〜10000nm
(10ミクロン)であるが、通常は約1000〜4000n
mである。 実質的には、いかなる生物活性化合物も
SPLVs内に捕捉することができる(捕捉は、水
性画分内または膜二重層内の捕捉として定義され
る)。このような化合物としては、核酸類、ポリ
ヌクレチオド類、抗菌性化合物類、抗ウイルス性
化合物類、抗真菌性化合物類、駆虫性化合物類、
抗腫瘍性化合物、タンパク質類、トキシン類、酵
素類、ホルモン類、神経伝達物質類、糖タンパク
質類、免疫グロブリン類、免疫モジユレーター
類、色素、放射性標識、放射線不透過化合物、蛍
光化合物、多糖類、細胞受容体結合分子類、抗炎
症剤、抗緑内障剤、散瞳性化合物、局部麻酔薬等
があるが、これらに限定されるものではない。 以下は、SPLVsの合成に使用される割合の例
である。すなわち、SPLVsは5μgのBHT(ブチ
ル化ヒドロキシトルエン)を含有する5mlのジエ
チルエーテルに50ミクロモルのリン脂質を添加
し、ついで、含有されるべき活性物質を含有する
0.3mlの水性相を添加することにより生成する。
捕捉されるべき物質を含む結果物として溶液およ
び捕捉脂質は混合物に不活性ガスを流通させなが
ら音波処理され、これにより大部分の溶媒が除去
される。この具体例は、部分的にはBHTのベシ
クル類への内蔵のために特に安定なSPLVsを生
成する。 音波処理しかつクロロホルムとエーテルとの混
合物中で添加された水性相とともにコレステロー
ルおよびホスフアチジルコリンの溶液を蒸発する
ことによるリポソーム内蔵抗体の製造方法を記載
するが水性相に対する脂質の相対割合は規定して
いないレンク(Lenk)らの1983Eur.J.
Biokhem.121:475−482を参照のこと。 5.2 SPLVsの特徴 SPLVsは、単一または数個のラメラを有す
るリポソーム類(例えばSUVsおよびREVs)
とは、明らかにその性質が区別される。冷凍破
壊電子顕微鏡は、SPLV剤が実質的にSUVsお
よびREVsを含まず、すなわちベシクル類の20
%未満でユニラメラであることを示している。
しかしながら、これらはその物性の多くが異な
るとはいえ、電子顕微鏡的技術によつては
MLVsと区別できない。かくして、つぎの詳細
な比較がSPLVsをMLVsから区別する焦点と
なる。 5.2.1 貯蔵中のSPLVsの安定性 脂質ベシクルの安定性は、長時間にわたつて
外部環境からその吸臓された空間を隔離するベ
シクルの能力に期する。有用な脂質ベシクルに
は、貯蔵および取扱い中に安定であることが好
ましい。しかしながら、ある利用には使用時に
ベシクルがその内容物を徐々に漏洩することが
望ましい。他の利用にはベシクルが作用の所望
点に達するまで投与後に完全に残る。SPLVs
はこれらの望ましい特徴を示すのに対して
MLVsは示さない。 ベシクルに漏洩を生じさせる原因は二つあ
る。一つは、脂質の自動酸化であり、これによ
り炭化水素鎖は二重層を不安定にする過酸化物
を生成する。この酸化はベシクル剤にブチル化
ヒドロキシトルエン(BHT)のような抗酸化
剤を添加することにより急激に低下されること
ができる。ベシクル類はまた、外部環境の薬剤
は、脂質が完全に残るが膜が細孔を形成するよ
うに脂質の二重層構造を分裂させるので漏洩す
る。 脂質ベシクル剤は製造当初は白色である。自
動酸化により該薬剤は着色(茶化)する。同一
脂質および水性成分を使用して製造した
SPLVsに対するMLVsの比較は、MLVsが1
〜2週間で着色するのに対してSPLVsは少な
くとも2個月間は白色のままである。これは
MLVsにおける脂質の分解を示すがSPLVsの
脂質の分解は示さない脂質成分の薄層クロマト
グラフイによつて支持されている。これらのベ
シクル類がBHTやその他の成分の添加により
製造される場合、MLVsは1個月間以内に僅か
な着色を示すが、SPLVsは白色のままであり
かつ少なくとも6個月以上安定である。 等張性の食塩水を含有する緩衝液中に中性の
PHで入れた場合、抗生物質を含有するSPLVs
は、第1表に示すように4個月以上も安定であ
る。これらのデータは、SPLVs内に最初から
内蔵された抗生物質のいずれも実験期間中に漏
洩しなかつたことを示している。 他の証拠は、SPLVsが6個月以上にわたつ
てカルシウムイオンほど小さい分子から内蔵さ
れた薬剤を隔離し得ることを示している。アル
センアゾ(arsenazo)は、極めて少量の
二価カチオンの存在で赤から青に変る色素であ
る。SPLVsにこの色素を内蔵させかつ塩化カ
ルシウムを貯蔵する緩衝液に添加することによ
り色の変化を見ることによりベシクル類の安定
性を測ることができる。色は、色素が漏洩また
はイオンの侵入のいずれも示すことなく少なく
とも6.5個月間その最初の色から検出できない
ほどの差異しかなかつた。
【表】
これらの実験は、SPLVsが貯蔵および取扱
いの問題に関して充分安定であることを示すも
のである。このような長さにわたつて安定な
MLVsをつくることは可能であるとはいえ、
DSPCのような合成脂質からつくる必要があ
り、必然的に高価となる。 5.2.2 他の環境でのSPLVsの安定性 膜摂動剤を含有する媒体中に脂質ベシクル類
を入れることは、異なる分子構成を探査する方
法である。該膜の構成の仕方により、異なるベ
シクル類がこのような薬剤に対して異なつて応
答する。 以下の実験において、閉塞した水性分画内で
放射性トレーサ分子(3Hイヌリン)を含むベ
シクル類が調製される。多糖類であるイヌリン
が水性相へ分配し、放射線標識されたときに脂
質ベシクル類の水性分をトレースするのに使用
される。所定の薬剤に適当な間隔で曝らしたの
ち、該ベシクル類を遠心力により媒体から分離
し、該ベシクル類から媒体へ逃散した放射線の
相当量が測定される。これらの結果は、第2表
に報告されており、数値はベシクル類中に最初
に内蔵されていた量に対する周囲媒体中の放射
性物質の割合を意味する漏洩パーセントで現わ
される。 SPLVsは、塩酸中ではMLVsよりも安定で
ある。第2表は、卵レシチンからつくつた場合
に、MLVsおよびSPLVsの両者が0.125Nの塩
酸に1時間曝されたときの不安定化度を示す。
しかしながら、SPLVsはMLVsよりも酸に対
して著しく感じ難いことは特筆すべきである。
多分、この異なる応答はその環境で脂質が相互
作用する場合の固有の差異を反映するものであ
る。
いの問題に関して充分安定であることを示すも
のである。このような長さにわたつて安定な
MLVsをつくることは可能であるとはいえ、
DSPCのような合成脂質からつくる必要があ
り、必然的に高価となる。 5.2.2 他の環境でのSPLVsの安定性 膜摂動剤を含有する媒体中に脂質ベシクル類
を入れることは、異なる分子構成を探査する方
法である。該膜の構成の仕方により、異なるベ
シクル類がこのような薬剤に対して異なつて応
答する。 以下の実験において、閉塞した水性分画内で
放射性トレーサ分子(3Hイヌリン)を含むベ
シクル類が調製される。多糖類であるイヌリン
が水性相へ分配し、放射線標識されたときに脂
質ベシクル類の水性分をトレースするのに使用
される。所定の薬剤に適当な間隔で曝らしたの
ち、該ベシクル類を遠心力により媒体から分離
し、該ベシクル類から媒体へ逃散した放射線の
相当量が測定される。これらの結果は、第2表
に報告されており、数値はベシクル類中に最初
に内蔵されていた量に対する周囲媒体中の放射
性物質の割合を意味する漏洩パーセントで現わ
される。 SPLVsは、塩酸中ではMLVsよりも安定で
ある。第2表は、卵レシチンからつくつた場合
に、MLVsおよびSPLVsの両者が0.125Nの塩
酸に1時間曝されたときの不安定化度を示す。
しかしながら、SPLVsはMLVsよりも酸に対
して著しく感じ難いことは特筆すべきである。
多分、この異なる応答はその環境で脂質が相互
作用する場合の固有の差異を反映するものであ
る。
【表】
SPLVsは、尿素に曝らした場合MLVsとは
異なつて応答する(第1図および第2表)。尿
素はカオトロープ効果(chaotropic effect)
(水の構造を分裂させる)および強い双極子モ
ーメントの両者を有する分子である。SPLVs
は、同一濃度で塩化ナトリウムのような浸透剤
に対するよりも尿素に対する方がはるかに敏感
であることが観察された(第1図)。MLVsは
塩化ナトリウム中でよりも尿素中での方がはる
かに漏洩しない。この異なる挙動に対する説明
は理論的であるとはいえ、尿素と分子が近似し
ているグアニジンがSPLVsを脱安定にするの
で、この応答は双極子効果よりもカオトロープ
性に基づくものであると思われる(第2表)。
グアニジンも強いカオトロープ性であるとはい
え、強い双極子モーメントを有していない。 SPLVsはまた、酢酸アンモニウムに対して
も敏感であるのに対し、MLVsは敏感ではない
(第2表)。しかしながら、アンモニウムイオン
(塩化アンモニウム中の)または酢酸塩(酢酸
ナトリウム中の)いずれも特にSPLVsを脱安
定にする効果はない。したがつて、該イオン自
体ではなく、誘引漏洩の要因となる酢酸アンモ
ニウムの極性であることが判る。 最初、血清または血液のような体液中で培養
した場合にMLVsよりもSPLVsがはるかに安
定であるので、このような結果は驚くべきこと
である。しかしながら、このような結果に対す
る理論的説明が提案された(もちろん、他の説
明も可能である)。SPLVsの安定性が、膜脂質
の極性基が配向した水分子の雲または水和シエ
ルにより水和されるようにその膜二重層の特異
な構造に基づくものである場合、には、このよ
うな水和シエルを分裂しあるいはこれと両立し
ないいかなる薬剤も、構造的な膜状態に変化す
るのを促進し、このため漏洩する。 尿素におけるSPLVsの脱安定化の理論的説
明が正しいのとは関係なく、MLVsとSPLVs
の構造との間の特徴的な差異を前記結果は示す
ものである。この差異は、応用上極めて有用な
目的に役立つ。下記のとおり、SPLVsは、眼
に適用された場合、徐々に漏洩性となる。多
分、この望ましい徐放性は、涙液に曝されたと
きSPLVsの同様な脱安定化によるものである。 血清内ではSPLVsはMLVsよりも安定であ
る。脂質ベシクル類の数多くの応用には、ブル
セラ症治療用のように腹腔内的にこれらを投与
することが含まれている。効果的にするには、
ベシクル類はその所定の標識に達するに充分な
時間生存しなければならない。卵レシチンから
つくられたSPLVsおよびMLVsの両者は、活
性補体を含有するウシの胎児の血清に曝らされ
た(第2表)。37℃で48時間曝らされたのち、
SPLVsはMLVsよりもはるかに安定であつた。 5.2.3 生体内に投与されたSPLVsの特徴 SPLVsは、生体内での投与系用のキヤリヤ
ーとしてSPLVsを特に好適にする数多くの特
性を示す。 (A) SPLVsは、排出に対する抵抗がある。
SPLVsが生物に投与される場合、脂質成
分および捕捉活性成分は組織内にかつ投与
される細胞により保持される。 (B) SPLVsは徐放性を与えるように設計で
きる。SPLVsの安定性は、SPLVsが貯蔵
中に極めて安定であり、かつ体液の存在下
では安定であるが、生体内に投与されたと
きには活性成分のゆるやかな漏洩が活性成
分の徐放性を与える。 (C) 投与されたときの高度の捕捉性および安
定性のために、活性成分の有効な投与量が
放出される。 (D) SPLVsの製造は、ベシクル類の安定性
が二重層に高価な安定剤を含有させること
なく行なわれるので、安価である。 つぎの実験は、供試動物の眼に投与したとき
のSPLVsのこれらの性質のいくつかを示して
いる。これらの実験において使用される
SPLVsは、試質二重層および活性成分が期間
中眼組織中にこれらの成分をトレースするため
にそれぞれ放射線で標識された以外が前記のと
おりであつた。 SPLVsは、100mgのホスフアチジルコリン
(EPC)および100mgのゲンタマイシン硫酸塩
を用いて製造された。脂質成分は痕跡量の125I
−ホスフアチジルエタノールアミン(125I−
PE)を二重層に結合することにより放射線で
標識され、水性層中の活性成分は125I−ゲンタ
マイシン硫酸塩(125I−GS)の添加により放射
線標識づけされた。このSPLVsは、未結合ま
たは未内蔵物質を効果的に除去するために緩衝
液で繰返し洗浄した。 SPLVs剤の一部分は、水性相から有機相を
除去するために除去されかつ抽出された。各相
の放射性は、SPLVsに導入された(脂質相中
のcpm(カウント/分):水性相中のcpm)であ
る125I−PE:125I−GSの最初の比率を決定する
ために測定された。 抽出はつぎのようになされた。0.8mlの0.4M
のNaCl(水性)、1mlのクロロホルムおよび2
mlのメタノールは混合されて均質相を形成され
た。ついで4μの放射線標識付けされた
SPLVsが添加されて混合された。このSPLVs
分は有機相および水性相に溶解しているので、
最初は濁つていた混合物が透明になつた。これ
らの相は1mlの0.4MのNaCl(水性)および1
mlのクロロホルムを添加しかつ混合し、ついで
2800xgで5分間遠心分離することにより分離
した。各相の一部分(1ml)を除去し、放射性
を(cpm)で測定した(125I−PE:125I−GSの
最初の比率は1.55:1であつた。)。 15匹の雌の成スイスウエーブスターマウス
を、これらがその眼をぬぐうのを防止するため
に)麻酔をして監禁した。懸濁液中の放射線標
識されたSPLVsの同量の部分(2μ)を各眼
に局部的に使用した。ついで、三つの動物群を
つぎの点、すなわち1、2、3、18および24時
間でそれぞれ犠牲にした。9匹の雌スイスウエ
ブスターマウス(対照)を、放射線標識された
ゲンタマイシン硫酸塩の水溶液の同量の部分
(2μ)を各眼に局部的に使用した以外は同様
に処理した。 犠牲直後に、該動物の眼瞼を除去し、刻み、
かつ脂質成分から水性相を分離するために(前
記方法を用いて)抽出した。該相の放射性は測
定され、同様に放射性カウントの総量が回収さ
れた。脂質相で測定された放射線は、眼組織に
よるSPLVsの保有量の表示であり、水性相で
測定された放射線は、眼組織によるSPLVsの
保有量の表示であり、水性相で測定された放射
線は、眼組織中のゲンタマイシンの保有量の標
示である。第2図は、眼に対して使用された
cpmの最初の数値のパーセントとして表現し
た)眼瞼組織中の各成分の保有量を示すグラフ
である。 第2図は、24時間にわたる眼瞼組織中の
SPLVs脂質成分の保有量および(期間中に眼
瞼組織中に保有されるゲンタマイシンのパーセ
ントとして表わされる)24時間にわたる
SPLVsからのゲンタマイシンの徐放成を明確
に示している。第2図はまた、非捕捉ゲンタマ
イシン(局部的に投与された水性ゲンタマイシ
ン)が眼瞼組織から急速に消失することを示し
ている。例えば、溶液中のゲンタマイシン(対
照)は、4時間以内に眼瞼組織から消失した
(眼瞼組織中に5%未満のゲンタマイシンが残
存)。他方、50%を越えるゲンタマイシンを内
蔵したSPLVsは、この4時間に眼瞼組織によ
り保有されており、事実24時間後には25%を越
えるゲンタマイシンを内蔵したSPLVsが眼瞼
組織中に保有されていた。これは、約85%のゲ
ンタマイシンを内蔵したSPLVsが24時間にわ
たつて放出され、95%の未内蔵のゲンタマイシ
ン硫酸塩が消失した。 第3表は、各点で眼瞼組織中に保有されてい
るSPLVs脂質相と水性相の比率を比較するも
のである。この比率の増大は、SPLVsのから
のゲンタマイシンの放出を示すものである。 眼瞼組織により保有されているゲンタマイシ
ン硫酸塩を内蔵しているSPLVsの生物学的活
性も評価された。ゲンタマイシン硫酸塩は、ゲ
ンタマイシ硫酸塩を内蔵するSPLVsが眼に使
用されてから3時間後に調製された眼瞼抽出物
の水性相からの一部分を除去するこにより眼瞼
組織から回収された。この水性相互は連続的に
希釈され、2μの部分を寒天層上の黄色ブド
ウ球菌叢上に置き、24時間培養したのち抑制域
を測定した。ゲンタマイシン硫酸塩内蔵SPLV
とで処理された動物の眼瞼組織抽出物から回収
されたゲンタマイシン硫酸塩は、完全にその生
物学的活性を保有していた。
異なつて応答する(第1図および第2表)。尿
素はカオトロープ効果(chaotropic effect)
(水の構造を分裂させる)および強い双極子モ
ーメントの両者を有する分子である。SPLVs
は、同一濃度で塩化ナトリウムのような浸透剤
に対するよりも尿素に対する方がはるかに敏感
であることが観察された(第1図)。MLVsは
塩化ナトリウム中でよりも尿素中での方がはる
かに漏洩しない。この異なる挙動に対する説明
は理論的であるとはいえ、尿素と分子が近似し
ているグアニジンがSPLVsを脱安定にするの
で、この応答は双極子効果よりもカオトロープ
性に基づくものであると思われる(第2表)。
グアニジンも強いカオトロープ性であるとはい
え、強い双極子モーメントを有していない。 SPLVsはまた、酢酸アンモニウムに対して
も敏感であるのに対し、MLVsは敏感ではない
(第2表)。しかしながら、アンモニウムイオン
(塩化アンモニウム中の)または酢酸塩(酢酸
ナトリウム中の)いずれも特にSPLVsを脱安
定にする効果はない。したがつて、該イオン自
体ではなく、誘引漏洩の要因となる酢酸アンモ
ニウムの極性であることが判る。 最初、血清または血液のような体液中で培養
した場合にMLVsよりもSPLVsがはるかに安
定であるので、このような結果は驚くべきこと
である。しかしながら、このような結果に対す
る理論的説明が提案された(もちろん、他の説
明も可能である)。SPLVsの安定性が、膜脂質
の極性基が配向した水分子の雲または水和シエ
ルにより水和されるようにその膜二重層の特異
な構造に基づくものである場合、には、このよ
うな水和シエルを分裂しあるいはこれと両立し
ないいかなる薬剤も、構造的な膜状態に変化す
るのを促進し、このため漏洩する。 尿素におけるSPLVsの脱安定化の理論的説
明が正しいのとは関係なく、MLVsとSPLVs
の構造との間の特徴的な差異を前記結果は示す
ものである。この差異は、応用上極めて有用な
目的に役立つ。下記のとおり、SPLVsは、眼
に適用された場合、徐々に漏洩性となる。多
分、この望ましい徐放性は、涙液に曝されたと
きSPLVsの同様な脱安定化によるものである。 血清内ではSPLVsはMLVsよりも安定であ
る。脂質ベシクル類の数多くの応用には、ブル
セラ症治療用のように腹腔内的にこれらを投与
することが含まれている。効果的にするには、
ベシクル類はその所定の標識に達するに充分な
時間生存しなければならない。卵レシチンから
つくられたSPLVsおよびMLVsの両者は、活
性補体を含有するウシの胎児の血清に曝らされ
た(第2表)。37℃で48時間曝らされたのち、
SPLVsはMLVsよりもはるかに安定であつた。 5.2.3 生体内に投与されたSPLVsの特徴 SPLVsは、生体内での投与系用のキヤリヤ
ーとしてSPLVsを特に好適にする数多くの特
性を示す。 (A) SPLVsは、排出に対する抵抗がある。
SPLVsが生物に投与される場合、脂質成
分および捕捉活性成分は組織内にかつ投与
される細胞により保持される。 (B) SPLVsは徐放性を与えるように設計で
きる。SPLVsの安定性は、SPLVsが貯蔵
中に極めて安定であり、かつ体液の存在下
では安定であるが、生体内に投与されたと
きには活性成分のゆるやかな漏洩が活性成
分の徐放性を与える。 (C) 投与されたときの高度の捕捉性および安
定性のために、活性成分の有効な投与量が
放出される。 (D) SPLVsの製造は、ベシクル類の安定性
が二重層に高価な安定剤を含有させること
なく行なわれるので、安価である。 つぎの実験は、供試動物の眼に投与したとき
のSPLVsのこれらの性質のいくつかを示して
いる。これらの実験において使用される
SPLVsは、試質二重層および活性成分が期間
中眼組織中にこれらの成分をトレースするため
にそれぞれ放射線で標識された以外が前記のと
おりであつた。 SPLVsは、100mgのホスフアチジルコリン
(EPC)および100mgのゲンタマイシン硫酸塩
を用いて製造された。脂質成分は痕跡量の125I
−ホスフアチジルエタノールアミン(125I−
PE)を二重層に結合することにより放射線で
標識され、水性層中の活性成分は125I−ゲンタ
マイシン硫酸塩(125I−GS)の添加により放射
線標識づけされた。このSPLVsは、未結合ま
たは未内蔵物質を効果的に除去するために緩衝
液で繰返し洗浄した。 SPLVs剤の一部分は、水性相から有機相を
除去するために除去されかつ抽出された。各相
の放射性は、SPLVsに導入された(脂質相中
のcpm(カウント/分):水性相中のcpm)であ
る125I−PE:125I−GSの最初の比率を決定する
ために測定された。 抽出はつぎのようになされた。0.8mlの0.4M
のNaCl(水性)、1mlのクロロホルムおよび2
mlのメタノールは混合されて均質相を形成され
た。ついで4μの放射線標識付けされた
SPLVsが添加されて混合された。このSPLVs
分は有機相および水性相に溶解しているので、
最初は濁つていた混合物が透明になつた。これ
らの相は1mlの0.4MのNaCl(水性)および1
mlのクロロホルムを添加しかつ混合し、ついで
2800xgで5分間遠心分離することにより分離
した。各相の一部分(1ml)を除去し、放射性
を(cpm)で測定した(125I−PE:125I−GSの
最初の比率は1.55:1であつた。)。 15匹の雌の成スイスウエーブスターマウス
を、これらがその眼をぬぐうのを防止するため
に)麻酔をして監禁した。懸濁液中の放射線標
識されたSPLVsの同量の部分(2μ)を各眼
に局部的に使用した。ついで、三つの動物群を
つぎの点、すなわち1、2、3、18および24時
間でそれぞれ犠牲にした。9匹の雌スイスウエ
ブスターマウス(対照)を、放射線標識された
ゲンタマイシン硫酸塩の水溶液の同量の部分
(2μ)を各眼に局部的に使用した以外は同様
に処理した。 犠牲直後に、該動物の眼瞼を除去し、刻み、
かつ脂質成分から水性相を分離するために(前
記方法を用いて)抽出した。該相の放射性は測
定され、同様に放射性カウントの総量が回収さ
れた。脂質相で測定された放射線は、眼組織に
よるSPLVsの保有量の表示であり、水性相で
測定された放射線は、眼組織によるSPLVsの
保有量の表示であり、水性相で測定された放射
線は、眼組織中のゲンタマイシンの保有量の標
示である。第2図は、眼に対して使用された
cpmの最初の数値のパーセントとして表現し
た)眼瞼組織中の各成分の保有量を示すグラフ
である。 第2図は、24時間にわたる眼瞼組織中の
SPLVs脂質成分の保有量および(期間中に眼
瞼組織中に保有されるゲンタマイシンのパーセ
ントとして表わされる)24時間にわたる
SPLVsからのゲンタマイシンの徐放成を明確
に示している。第2図はまた、非捕捉ゲンタマ
イシン(局部的に投与された水性ゲンタマイシ
ン)が眼瞼組織から急速に消失することを示し
ている。例えば、溶液中のゲンタマイシン(対
照)は、4時間以内に眼瞼組織から消失した
(眼瞼組織中に5%未満のゲンタマイシンが残
存)。他方、50%を越えるゲンタマイシンを内
蔵したSPLVsは、この4時間に眼瞼組織によ
り保有されており、事実24時間後には25%を越
えるゲンタマイシンを内蔵したSPLVsが眼瞼
組織中に保有されていた。これは、約85%のゲ
ンタマイシンを内蔵したSPLVsが24時間にわ
たつて放出され、95%の未内蔵のゲンタマイシ
ン硫酸塩が消失した。 第3表は、各点で眼瞼組織中に保有されてい
るSPLVs脂質相と水性相の比率を比較するも
のである。この比率の増大は、SPLVsのから
のゲンタマイシンの放出を示すものである。 眼瞼組織により保有されているゲンタマイシ
ン硫酸塩を内蔵しているSPLVsの生物学的活
性も評価された。ゲンタマイシン硫酸塩は、ゲ
ンタマイシ硫酸塩を内蔵するSPLVsが眼に使
用されてから3時間後に調製された眼瞼抽出物
の水性相からの一部分を除去するこにより眼瞼
組織から回収された。この水性相互は連続的に
希釈され、2μの部分を寒天層上の黄色ブド
ウ球菌叢上に置き、24時間培養したのち抑制域
を測定した。ゲンタマイシン硫酸塩内蔵SPLV
とで処理された動物の眼瞼組織抽出物から回収
されたゲンタマイシン硫酸塩は、完全にその生
物学的活性を保有していた。
【表】
5.2.4 電子スピン共鳴
SPLVsとMLVsとは電子顕微鏡では同一に
表われるとはいえ、ESR(電子スピン共鳴)ス
ペクトルは、そのスプラモレキユール構造上の
差異を明らかにする。SPLVsは、その増大す
る分子オーダー、増大する分子挙動およびアル
コルビン酸塩への大きな浸透性による消去から
明らかなように、その分子構造の点でMLVsと
は区別できる。分子構造上のこれらの差異は、
その異なる生物学的活性に寄与している。 電子スピン共鳴スペクトル法において、5−
ドキシルステアレート(5DS)のようなスピン
プローブは、脂質二重層中に配合される。ドキ
シル基の不対電子は、試料が磁場に挿入された
ときにマイクロ波エネルギーを吸収する。吸収
のスペクトルは、三つの実験パラメータS、オ
ーダーパラメータAp、超微細カツプリング定
数および回転相関時間Tauの決定をさせる。代
表的な読みは第3図に示され、ここにAは
SPLVsの信号、BはMLVsの信号であり、両
者は5−ドキシルステアレートで標識付けされ
る。スペクトルは、室温で行なわれ、スキヤン
域は100ガウスであつた。2T1および2T11の両
者に依存するオーダーパラメータは、プローブ
の完全に均一な配向の場合からのESR信号の
誤りを測定する。均一に配向した試料S=1.00
には、ランドム試料はS=0である。2T1およ
び2T11から計算され得る起微細カツプリング
定数A0は局部的極性を表わすものと考慮され、
かつ膜内のスピンプローブの位置を表わす。回
転相関時間(w0、h0、h−1に従属する)は、
その前の空間配向がめざす「忘れ(forget)」
に対して分子に要求される時間として考えられ
る。スピンプローブとして5−DSを有する
SPLVsとMLVsとの差異の代表的なESR決定
は、第4表に表示されている。 両者の場合、スピンプローブが二重層におけ
る同一深さから報告されるとはいえ、SPLVs
はMLVsよりも極めて大きな分子オーダーおよ
び分子挙動を有している。 SPLVsとMLVsの差異の他の説明は、ドキ
シルスピンプローブを減少させるアスコルビン
酸塩の能力にある。アスコルビン酸塩が恐らく
磁場でマイクロ波エネルギーを吸収しないヒド
ロキシルアミン類へキドキシル部分を還元する
ことはしばしばしられている。水溶液中では、
還元はESR信号の随伴損失を伴なつて急速に
起こる。スビンプローブが脂質二重層のような
保護環境にある場合には、親水性アルコルビン
酸塩によりさらに徐々に減少するかあるいは全
く還元されない。したがつて、ニトロキサイド
還元の速度は、アスコルビン酸塩の脂質二重層
への浸透の速度研究に使用され得る。第4図
は、アスコルビン酸塩溶液中に懸濁している
SPLVsおよびMLVs残留スピンパーセント対
時間の関係を示す。90分でアスコルビン酸塩は
MLVs中に入れられたプローブの25%を減少さ
せるが、SPLVs中では入れられたプローブの
60%を減少させる。SPLVsは、MLVsの場合
より劇的に大きなアスコルビン酸塩の浸透を可
能にする。
表われるとはいえ、ESR(電子スピン共鳴)ス
ペクトルは、そのスプラモレキユール構造上の
差異を明らかにする。SPLVsは、その増大す
る分子オーダー、増大する分子挙動およびアル
コルビン酸塩への大きな浸透性による消去から
明らかなように、その分子構造の点でMLVsと
は区別できる。分子構造上のこれらの差異は、
その異なる生物学的活性に寄与している。 電子スピン共鳴スペクトル法において、5−
ドキシルステアレート(5DS)のようなスピン
プローブは、脂質二重層中に配合される。ドキ
シル基の不対電子は、試料が磁場に挿入された
ときにマイクロ波エネルギーを吸収する。吸収
のスペクトルは、三つの実験パラメータS、オ
ーダーパラメータAp、超微細カツプリング定
数および回転相関時間Tauの決定をさせる。代
表的な読みは第3図に示され、ここにAは
SPLVsの信号、BはMLVsの信号であり、両
者は5−ドキシルステアレートで標識付けされ
る。スペクトルは、室温で行なわれ、スキヤン
域は100ガウスであつた。2T1および2T11の両
者に依存するオーダーパラメータは、プローブ
の完全に均一な配向の場合からのESR信号の
誤りを測定する。均一に配向した試料S=1.00
には、ランドム試料はS=0である。2T1およ
び2T11から計算され得る起微細カツプリング
定数A0は局部的極性を表わすものと考慮され、
かつ膜内のスピンプローブの位置を表わす。回
転相関時間(w0、h0、h−1に従属する)は、
その前の空間配向がめざす「忘れ(forget)」
に対して分子に要求される時間として考えられ
る。スピンプローブとして5−DSを有する
SPLVsとMLVsとの差異の代表的なESR決定
は、第4表に表示されている。 両者の場合、スピンプローブが二重層におけ
る同一深さから報告されるとはいえ、SPLVs
はMLVsよりも極めて大きな分子オーダーおよ
び分子挙動を有している。 SPLVsとMLVsの差異の他の説明は、ドキ
シルスピンプローブを減少させるアスコルビン
酸塩の能力にある。アスコルビン酸塩が恐らく
磁場でマイクロ波エネルギーを吸収しないヒド
ロキシルアミン類へキドキシル部分を還元する
ことはしばしばしられている。水溶液中では、
還元はESR信号の随伴損失を伴なつて急速に
起こる。スビンプローブが脂質二重層のような
保護環境にある場合には、親水性アルコルビン
酸塩によりさらに徐々に減少するかあるいは全
く還元されない。したがつて、ニトロキサイド
還元の速度は、アスコルビン酸塩の脂質二重層
への浸透の速度研究に使用され得る。第4図
は、アスコルビン酸塩溶液中に懸濁している
SPLVsおよびMLVs残留スピンパーセント対
時間の関係を示す。90分でアスコルビン酸塩は
MLVs中に入れられたプローブの25%を減少さ
せるが、SPLVs中では入れられたプローブの
60%を減少させる。SPLVsは、MLVsの場合
より劇的に大きなアスコルビン酸塩の浸透を可
能にする。
【表】
5.2.5 SPLVsによる活性物質の捕捉
従来のMLVsに対するSPLVsの利点を示す
他の基本的例として、SPLVsは使用する活性
物質を大きなパーセンテージで捕捉し、これに
より該物質を保持する(第5表参照)。 5.2.6 SPLVsと細胞との相互反応 SPLVsのさらに他の利点は、SPLVsがベシ
クルの内側に内蔵された物質の比較的大きな部
分が食作用ベジクル類に対して限られているよ
りも細胞の細胞質全体に分散しているような細
胞と相互反応することである。SPLVsが細胞
と混合する場合には、二者は連合する。連合に
よりSPLVsはMLVsとは異なり、試験管内で
細胞と相互反応するので、全ての細胞が
SPLVsに最初から補足されていた物質の少な
くとも若干量を含む。この物質は各細胞に分布
されるようであるが、食作用ベシクルのみに限
定されるものではない。これは、SPLVs剤の
水性相内にフエリテイン(ferritin)を配合す
ることにより示すことができる。培養中の細胞
との連合後、超微細構造分析は、細胞質ゾル全
体にフエリテインが分布しかつ細胞内膜により
境界されるものではないことを示している。こ
の現象はMLVsととも起こすことができるが、
より多量の物質がSPLVsにより転移される。
他の基本的例として、SPLVsは使用する活性
物質を大きなパーセンテージで捕捉し、これに
より該物質を保持する(第5表参照)。 5.2.6 SPLVsと細胞との相互反応 SPLVsのさらに他の利点は、SPLVsがベシ
クルの内側に内蔵された物質の比較的大きな部
分が食作用ベジクル類に対して限られているよ
りも細胞の細胞質全体に分散しているような細
胞と相互反応することである。SPLVsが細胞
と混合する場合には、二者は連合する。連合に
よりSPLVsはMLVsとは異なり、試験管内で
細胞と相互反応するので、全ての細胞が
SPLVsに最初から補足されていた物質の少な
くとも若干量を含む。この物質は各細胞に分布
されるようであるが、食作用ベシクルのみに限
定されるものではない。これは、SPLVs剤の
水性相内にフエリテイン(ferritin)を配合す
ることにより示すことができる。培養中の細胞
との連合後、超微細構造分析は、細胞質ゾル全
体にフエリテインが分布しかつ細胞内膜により
境界されるものではないことを示している。こ
の現象はMLVsととも起こすことができるが、
より多量の物質がSPLVsにより転移される。
【表】
5.2.7 SPLVsの浮遊密度
さらに、SPLVsはMLVsよりも低い浮遊密
度を有している。これは、フイコル勾配内でバ
ンデイングにより測定される(第6表参照)。 5.2.8 SPLVsの容積 さらに、1000〜100000xgの遠心力でペレツ
ト中に集めた場合、SPLVsはMLVsよりも実
質的に大きなペレツトが同一リン脂質濃度を与
える。16000xgの遠心力では、SPLVsはMLVs
より約1/3大きいペレツトを形成する。 5.2.9 SPLVsの浸透特性 リン脂質二重層は水透過性であるので、高張
性環境内に入れられたMLVsは浸透力により水
を締め出す。SPLVsはMLVsよりも収縮する。
さらに、内部塩濃度よりも20倍高い緩衝液中で
16時間収縮させたのち、SPLVsはMLVsと同
一の最終容積には収縮しなかつた(SPLVsの
沈澱はMLVsのペレツトよりも1/3大きく残つ
た)。このことは、ペレツトサイズの差異が水
性内蔵容積の違いによるものでないことを示し
ている。 MLVsの浸透特性はSPLVsのものと非常に
異なつている。MLVの水性区画における不均
質な媒質濃度およびその外側層における媒質の
枯渇が、このMLVを圧縮する浸透勾配を形成
している。これとは対照的に、SPLVの各区画
における媒質濃度は、SPLVを調製するために
使用される媒質とその濃度が実質的に均一であ
り、圧縮されない脂質ベシクルが結果として得
られるのである。 5.3 SPLVsの用途 SPLVsは、つぎのようなフアクターが重要
である系において特に有用である。すなわち、
貯蔵中および体液との接触時の安定性、比較的
高い内蔵性、コスト低下、およびその生物学的
に活性な形での捕捉化合物の放出。
度を有している。これは、フイコル勾配内でバ
ンデイングにより測定される(第6表参照)。 5.2.8 SPLVsの容積 さらに、1000〜100000xgの遠心力でペレツ
ト中に集めた場合、SPLVsはMLVsよりも実
質的に大きなペレツトが同一リン脂質濃度を与
える。16000xgの遠心力では、SPLVsはMLVs
より約1/3大きいペレツトを形成する。 5.2.9 SPLVsの浸透特性 リン脂質二重層は水透過性であるので、高張
性環境内に入れられたMLVsは浸透力により水
を締め出す。SPLVsはMLVsよりも収縮する。
さらに、内部塩濃度よりも20倍高い緩衝液中で
16時間収縮させたのち、SPLVsはMLVsと同
一の最終容積には収縮しなかつた(SPLVsの
沈澱はMLVsのペレツトよりも1/3大きく残つ
た)。このことは、ペレツトサイズの差異が水
性内蔵容積の違いによるものでないことを示し
ている。 MLVsの浸透特性はSPLVsのものと非常に
異なつている。MLVの水性区画における不均
質な媒質濃度およびその外側層における媒質の
枯渇が、このMLVを圧縮する浸透勾配を形成
している。これとは対照的に、SPLVの各区画
における媒質濃度は、SPLVを調製するために
使用される媒質とその濃度が実質的に均一であ
り、圧縮されない脂質ベシクルが結果として得
られるのである。 5.3 SPLVsの用途 SPLVsは、つぎのようなフアクターが重要
である系において特に有用である。すなわち、
貯蔵中および体液との接触時の安定性、比較的
高い内蔵性、コスト低下、およびその生物学的
に活性な形での捕捉化合物の放出。
【表】
さらに、生体内の投与形体に応じてSPLVs
は急速排出に抵抗を有し(例えば徐放性が重要
な場合)あるいはRESの細胞に対して与える
ことができる。 結果として、本発明のSPLVsは、広い範囲
の系に使用できる。これらは治療の医療効果を
高めるため、感染症を治療するため、酵素置
換、経口医療投与、局部的医療投与を高めるた
め、試験管内または生体内の細胞に遺伝子情報
を導入するため、ワクチン類の製造のため、遺
伝子交換のデオキシリボ核酸セグメントを細胞
内に導入するため、または捕捉された「リポー
タ」分子の放出する臨床試験用診断剤として使
用することができる。このSPLVsはまた、化
粧料、殺菌剤、植物成長剤を徐放させる化合物
等を内蔵させるのに使用できる。 SPLVsの用途に関して述べたが、該方法は
SPLVsまたはその他のリポソームまたは
SPLVsのそれと同様な官能性を有する脂質ベ
シクルの使用をも可能にする。 5.3.1 生物学的活性化合物の投与 試験管内での細胞(例えば動物細胞、植物細
胞、原生動物類等)に対する化合物の投与は、
培養液中の細胞に該化合物を含有するSPLVs
の添加を通常必要とする。しかしながら、
SPLVsはまた動物(ヒトを含む)、植物および
原生動物類の生成内に対して該化合物を投与す
るため使用できる。投与目的に応じて、該
SPLVsは、数多くのルートにより投与できる。
すなわち、ヒトおよび動物においてはこれは注
射(例えば静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、耳
介内、乳房内、尿道内等)、局部的使用(例え
ば、苦痛部位)、および上皮または粘膜(例え
ば服上皮、口粘膜、直腸または膣粘膜、気道
膜、鼻咽頭粘膜、腸粘膜等)で使用されるが、
これに限定されるものではなく、また植物およ
び原生動物類においては、これは生物に直性、
生物の棲息環境に分散して、周囲の水または環
境に添加する等して行なうこともできるが、こ
れらに限定されるものではない。 使用のモードはまた、該化合物が投与される
生物の部位または細胞を決定する。例えば、感
染の特定個所に対する投与は局部的使用(感染
が外的である場合)により容易になされる。循
環系(したがつて、網内細胞)への投与は、静
脈内、腹腔内、筋肉内または皮下注射により極
めて容易に行なうことができる。 SPLVsは該化合物の徐放を可能にするので、
生物に対して毒性がなければ、投与量は該生物
に対して1回またはそれ以上の投与で使用でき
る。 この項はSPLVsが使用できる総体的な記載
を行なうものであるが、本発明の範囲を限定す
るものではない。 5.3.2 病気の治療 ヒト、動物および植物において生じる数多く
の病理学的状態は、適当な化合物をSPLVsに
内蔵させることにより有効に治療できる。これ
らの病理学的状態としては感染症(細胞内また
は細胞外)、嚢、腫瘍および腫瘍細胞、アレル
ギー等があるが、これらに限られるものではな
い。 このような病気の治療にSPLVsを使用する
には種々の方法が可能である。生体内に投与さ
れた場合にマクロフアージによりSPLVsが内
部移行する事実を利点とする特に有用ないくつ
かの計画の概略を示す。 一つの計画では、SPLVsは細胞内感染の部位
に治療薬剤を投与するために使用される。ある病
気は、網内系、例えばブルセラ症の細胞の感染を
含んでいる。これらの細胞内感染症は、数多くの
理由から治療が困難である。(1)感染微生物が網内
系の細胞内に存在するので、治療上充分な濃度で
細胞膜を通過できない治療薬剤を循環から止め、
このため治療に対して高い抵抗がある。(2)治療薬
剤の毒性レベル投与はこのような感染症を防ぐの
にしばしば必要である。(3)治療は、治療後に残留
するいかなる感染も宿主生物を再感染するかある
いは他の宿主に伝染できるので完全に有効でなけ
ればならない。 本発明の一つのモードによれば、適当な生物学
的活性化合物を含有するSPLVsは、(好ましくは
腹腔内または静脈内で)宿主生物または可能性の
ある宿主生物に投与される。(例えば獣群におい
て、未感染動物が感染動物と同様に治療できる。)
食作用細胞はSPLVsを内部移行するので、微生
物感染に対して生物学的に活性な物質を内蔵させ
たSPLVの投与は、感染部位へ該生物学的活性化
合物の直接到達をめざす。かくして、本発明方法
は、種々の微生物、バクテリア、寄生虫、菌門、
ミコプラズマ類、ウイルス類等により生じる感染
症を除くために使用され、これらの微生物として
はブラセラspp、ミコバクテリウムspp、サルモ
ネラspp、リステリアspp、フランチセラspp、ヒ
ストプラズマspp、コリネバクリテリウムspp、
コクシジオデスsppおよびリンパ性脈絡髄膜炎菌
があるが、これらに限定されるものではない。 選定される治療剤は、感染症を生じる微生物に
よる。例えば、バクテリア感染症は、抗生物質の
内臓により除去できる。該抗生物質は、SPLVs
の水性液体内に含有されかつ/またはベシクル二
重層内に挿入される。適当な抗生物質としては、
ペニシリン、アンピシリン、ヘタシリン、カルベ
ンシリン、テトラサイクリン、テトラサイクリン
塩酸塩、オキシテトラサイクリン塩酸塩、クロル
テトラサイクリン塩酸塩、7−クロロ−6−ジメ
チルテトラサイクリン、ドキシサイクリン−水
塩、メタサイクリン塩酸塩、モノサイクリン塩酸
塩、ロリテトラサイクリン、ジヒドロストレプト
マイシン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシ
ン、カナマイシン、ネオマイシン、エリスロマイ
シン、カルボマイシン、オーレオマイシン、トロ
ーレオマイシン、ポリミキシンBコリスチン、セ
フアロチンナトリウム、セフアロリジン、セフア
ログリシン二水塩およびセフアレキシン−水塩が
ある。 我々は、ブルセラ症治療におけるこのような処
置の効果を示す(以下の実施例参照)。本発明方
法により作用の効果および期間は増大する。この
系は、MLVsに捕捉された抗生物質のような公知
の処置に応答しない感染症の治療に有効である。
いかなる少量の残留する感染症も広がり、かつ感
染サイクルは再び開始するので、成功するような
治療法は期待できなかつた。我々は、リンパ性脈
絡髄炎ウイルス感染症における成功例を示す。 もちろん、本発明は細胞内感染症の治療のみに
限定されるものではない。このSPLVsは、細胞
内であれ細胞外であれ、種々の感染部をめざして
いる。例えば、本発明の他の実施態様において、
系統的な細胞外感染の部位には活性薬剤をもたら
すためにマクロフアージが使用される。この計画
によれば、SPLVsは生体内でSPLVsを好ましく
は腹腔内または静脈内)投与することにより未感
染マクロフアージ類に治療物質を投与するために
SPLVsは使用される。このマクロフアージは、
SPLVsと連合し、ついで治療物質で「負荷」さ
れる。一般に、このマクロフアージは該物質を3
〜5日間保持する。「負荷された」マクロフアー
ジがいつたん感染部位に到達すると、病原体はマ
クロフアージにより内部に入り込まれる。この結
果、病原体はマクロフアージ内に含有されている
治療物質と接触し、破壊される。本発明のこの実
施態様は、ヒトおよび家畜の黄色ブドウ球菌炎の
治療に有用である。 感染または会合の部位が外部または動きやすい
場合には、医療薬剤を捕捉したSPLVsは局部的
に使用できる。特に有用な応用は、眠痛の治療を
含むものである。眼痛の場合、1種またはそれ以
上の適当な活性成分を含有するSPLVsが痛みの
ある眼に局部的に施される。数多くの微生物が動
物およびヒトの眼感染症を引き起す。このような
微生物としては、つぎのものがあるが、これに限
定されるものではない。モラクセルspp、クロス
トジウムspp、コリネバクテリウムspp、ジプロ
コツカスspp、エラボバクテリウムspp、ヘモフ
イリスspp、クレブシエラspp、レストスピラ
spp、ミコバクテリウムspp、ナイスセリアspp、
プロピオニパクテリウムspp、プロテウスspp、
シユードモナスspp、セスチアspp、エスケリキ
アspp、スタフアロカツカスspp、ストレプトコ
ツカスspp、およびミコプラズマsppおよびリケ
ツイアsppを含むバクテリア様微生物。これらの
感染使用は、治療後に残留する感染症が涙分泌に
より再感染するので、従来法によつて除去するこ
とは困難である。我々は、モラクセラボビスによ
つて生じた服感染症の治癒におけるSPLVsの使
用を示す。(下記実施例参照) SPLVsは排出に対し抵抗性であり、それらの
中味の持続された徐放が可能であるため、
SPLVsはまた活性処理物質との延長された接触
より要望されるいくつかの問題の処理にも有用で
ある。例えば、緑内障は辺縁的視野の進行的消失
を引きおこす眼内圧の段階的上昇により特徴ずけ
られる病気で、失調すると中心部視野の消失およ
び最終的には盲目となる。緑内障の処置に用いら
れる薬剤は原則的に点眼薬として使用される。し
かしながら時には、眼窩からの薬剤の迅速な除去
による15分毎の投薬滴下が処置に必要となる。緑
内障のような問題が本発明で処理されるとする
と、ピロカルピンフロロピリル、フイソスチグミ
ン、カルコリン、アセタゾールアミド、エトゾー
ルアミド、ジクロロフエナミド、カルバコール、
臭化デメカリウム、ジイソプロピルホスフオフル
オリデート、沃化エコチオプレート、フイソスチ
グミンまたはネオスヂグミンなどのような治療物
質が、病気におかされた眼に与えられるSPLVs
中に内蔵されることが可能である。 SPLVs中に内蔵され得、そして局所的に用い
られる他の剤はこれに限定されるわけではない
が、瞳孔拡大剤(エピネフリン、フエニルエビネ
フリン、ヒドロキシアンフエタミン、シクロペン
トレート、トロピツクアミド、エンカトロピン
等)、局所麻酔、抗ウイルス性剤(イドクスウリ
ジン、アデニンアラビノシド等)、抗真菌性剤
(アンフオテラシンB、ナタマイシン、ピマリシ
ン、フルシトシン、ナイスタチン、チメローサ
ル、サルフアメラジン、チオベンザゾール、トル
ナフテート、グリシオフルビン等)、駆虫性剤
(スルフオンアミド、ピリメタミン、クリンダマ
イシン等)および抗炎症性剤(ACTHのような
コルチコステロイド、ハイドロコーチゾン、プレ
ドニゾン、メドリゾン、ベータメタゾン、デキサ
メサゾン、フルオロメタロン、トリアンシナロン
等)が含まれる。 以下の実施例は例証のために与えられるが、本
発明の視点をここに限定するものではない。 6 実施例 SPLVsの調製 第5.1節で説明したように、SPLVsの調製の基
本的な方法は脂質あるいは脂質の混合物を有機溶
媒中へ溶解すること、水性相と被包される物質を
加えることおよび該混合物を音波処理することを
包含するが、有機溶媒は音波処理の間またはその
後に任意の蒸発法によつて除去される。本発明の
すべての実施例に用いられるSPLVSは次の分節
に述べられるようにして調製される。(しかしな
がら、SPLVsを生産する任意の方法が使用可能
である。) 6.1 抗生物質を含むSPLVs 100mgレシチンの5mlジエチルエーテル溶液
が調製された。該混合物は丸底フラスコ中に入
れられた。次に5mMヘツプス(NEPES)
(4−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジノ2−
エタンスルホン酸)/0.0725M NaCl/
0.0725M KCl中に硫酸ストレプトマイシン100
mgをPH7.4で含む溶液(0.3ml)が、脂質のジエ
チルエーテル溶液を含むガラス容器へ滴状滴下
される。該混合物は10536タイプのバスソニケ
ーター(ラボラトリーサプライズカンパニー、
インコーポレーテツド[Laboratory Supplies
Co.,Inc.]製)中に数分間入れられ、(周波数
80kHz:出力80ワツト)で、同時に窒素のゆる
やかな蒸気を通すことにより粘着製のペースト
に乾燥させる。 粘着製のペーストの残つているところへ、5
mMヘツプスの10mlが加えられた。ストレプト
マイシンを含む生成SPLVの調製は、緩衝溶液
中に懸濁され、渦動混合器で数分間撹拌され、
12000xgで10分間、20℃で遠心分離することに
より被包されなかつたストレプトマイシンを解
放させる。生成ケークは5mMヘツプスの0.5
mlに懸濁されていた。 上記の手順は、ストレプトマイシンを、ジヒ
ドロストレプトマイシン、硫酸ゲンタマイシ
ン、アンピシリン、塩酸テトラシリンおよびカ
ナマイシンのいずれか一つで取り代えられたこ
と以外同様に行なわれた。 6.2 他の膜成分を含有するSPLVs 第6.1節で述べられた手法が次の任意の1つ
が卵レシチンと共に加えられる以外同様に行な
われた。(1)8:2(レシチン:ジセチルホスフ
エート)のモル比を与えるホスフアチジン酸、
(2)8:2(レシチン:ステアリルアミン)のモ
ル比を与えるステアリンアミン、7:2:1
(レシチン;コレステロール;ステアリルアミ
ン)のモル比を与えるコロステロールとステア
リルアミン、(3)7:2:1(レシチン:ホスフ
アチジン酸:コレステロール)のモル比を与え
るホスフアチジン酸とコレステロロール。 6.3 ピロカルピンを含有するSPLVs 第6.1節の手順が、抗生物質ストレプトマイ
シンをピロカルピンに代える以外同様に行なわ
れた。 6.4 BHTを用いるおよびこれを用いないで調製
されたSPLVs 蒸留されていないエーテルは、貯蔵の目的の
ために抗酸化剤である1μg/mlブチルヒドロ
キシルトルエン(BHT)を含む。第6.1節の手
順が、SPLV調製中にBHTを結合させるよう
に溶媒として蒸留されていないエーテルを用い
て同様に行なわれた。 SPLVsをBHTに結合させないで調製するよ
うに、第6.1節の手順が、溶媒として蒸留され
たエーテルを用いて同様に行なわれた。 7 実施例 ガラス容器中のSPLVの仲介した放出 次の実施例において、培養器中においてマクロ
フアージへの抗生物質のSPLVの仲介した放出が
示された。 腹膜のマクロフアージがC57BLK成体の雄のマ
ウスから腹膜洗浄によつて得られ、10%熱不活性
化された胎児の子牛の血清を含む最小必須培地
(M.E.M)PH7.2中に懸濁される。細胞は1×106
個/mlの濃度で96−ウエル(96−well)組織培養
皿中に懸濁される。粘着性の腹膜のマクロフアー
ジを含む培養器に、1×106CFU(集落形成単
位)/mlの濃度でイヌ流産菌(B.canis)が加え
られた。12時間後に、腹膜のマクロフアージに吸
入されなかつたバクテリアはM.E.Mでの洗浄の
繰り返しにより除去された。腹膜のマクロフアー
ジの培養器の洗浄後、これらは1つのグループ当
り12個の複製培養を含む5つのグループに別けら
れた。グループ1は照査標準を示し、何ら処理も
加えられていない。グループ2は水性硫酸ストレ
プトマイシンを1mg/mlの濃度で受ける。グルー
プ3は緩衝液に入れられたSPLVsを受ける。グ
ループ4は水性硫酸ストレプトマイシン(1mg/
ml)と前もつて作られた緩衝液に入れられた
SPLVsを受ける。グループ5は硫酸ストレプト
マイシン(1mg/ml)を含むSPLVsを受ける。
24時間後に、上澄みは洗浄をくり返すことにより
除去され、腹膜のマクロフアージは凍結と解凍を
くり返すことにより粉砕される。粉砕されたマク
ロフアージの一連の希釈物は、ブルセラの寒天培
地上に置かれ、4日後に、生き残つたイヌ流産菌
(B.Canis)は限界希釈法により測定された。第
7表に示される結果はSPLVに内蔵のストレプト
マイシンは試験管中における殺菌および細胞内イ
ヌ流産菌感染の除去に総合的な影響をもつことを
示す。 実験がウシ流産菌(B.abortus)で、白子モル
モツトの雌の成体から腹膜洗浄によつて腹膜のマ
クロフアージを得る以外は上述と同様に行なわれ
た。結果は、また第7表に示される。
は急速排出に抵抗を有し(例えば徐放性が重要
な場合)あるいはRESの細胞に対して与える
ことができる。 結果として、本発明のSPLVsは、広い範囲
の系に使用できる。これらは治療の医療効果を
高めるため、感染症を治療するため、酵素置
換、経口医療投与、局部的医療投与を高めるた
め、試験管内または生体内の細胞に遺伝子情報
を導入するため、ワクチン類の製造のため、遺
伝子交換のデオキシリボ核酸セグメントを細胞
内に導入するため、または捕捉された「リポー
タ」分子の放出する臨床試験用診断剤として使
用することができる。このSPLVsはまた、化
粧料、殺菌剤、植物成長剤を徐放させる化合物
等を内蔵させるのに使用できる。 SPLVsの用途に関して述べたが、該方法は
SPLVsまたはその他のリポソームまたは
SPLVsのそれと同様な官能性を有する脂質ベ
シクルの使用をも可能にする。 5.3.1 生物学的活性化合物の投与 試験管内での細胞(例えば動物細胞、植物細
胞、原生動物類等)に対する化合物の投与は、
培養液中の細胞に該化合物を含有するSPLVs
の添加を通常必要とする。しかしながら、
SPLVsはまた動物(ヒトを含む)、植物および
原生動物類の生成内に対して該化合物を投与す
るため使用できる。投与目的に応じて、該
SPLVsは、数多くのルートにより投与できる。
すなわち、ヒトおよび動物においてはこれは注
射(例えば静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、耳
介内、乳房内、尿道内等)、局部的使用(例え
ば、苦痛部位)、および上皮または粘膜(例え
ば服上皮、口粘膜、直腸または膣粘膜、気道
膜、鼻咽頭粘膜、腸粘膜等)で使用されるが、
これに限定されるものではなく、また植物およ
び原生動物類においては、これは生物に直性、
生物の棲息環境に分散して、周囲の水または環
境に添加する等して行なうこともできるが、こ
れらに限定されるものではない。 使用のモードはまた、該化合物が投与される
生物の部位または細胞を決定する。例えば、感
染の特定個所に対する投与は局部的使用(感染
が外的である場合)により容易になされる。循
環系(したがつて、網内細胞)への投与は、静
脈内、腹腔内、筋肉内または皮下注射により極
めて容易に行なうことができる。 SPLVsは該化合物の徐放を可能にするので、
生物に対して毒性がなければ、投与量は該生物
に対して1回またはそれ以上の投与で使用でき
る。 この項はSPLVsが使用できる総体的な記載
を行なうものであるが、本発明の範囲を限定す
るものではない。 5.3.2 病気の治療 ヒト、動物および植物において生じる数多く
の病理学的状態は、適当な化合物をSPLVsに
内蔵させることにより有効に治療できる。これ
らの病理学的状態としては感染症(細胞内また
は細胞外)、嚢、腫瘍および腫瘍細胞、アレル
ギー等があるが、これらに限られるものではな
い。 このような病気の治療にSPLVsを使用する
には種々の方法が可能である。生体内に投与さ
れた場合にマクロフアージによりSPLVsが内
部移行する事実を利点とする特に有用ないくつ
かの計画の概略を示す。 一つの計画では、SPLVsは細胞内感染の部位
に治療薬剤を投与するために使用される。ある病
気は、網内系、例えばブルセラ症の細胞の感染を
含んでいる。これらの細胞内感染症は、数多くの
理由から治療が困難である。(1)感染微生物が網内
系の細胞内に存在するので、治療上充分な濃度で
細胞膜を通過できない治療薬剤を循環から止め、
このため治療に対して高い抵抗がある。(2)治療薬
剤の毒性レベル投与はこのような感染症を防ぐの
にしばしば必要である。(3)治療は、治療後に残留
するいかなる感染も宿主生物を再感染するかある
いは他の宿主に伝染できるので完全に有効でなけ
ればならない。 本発明の一つのモードによれば、適当な生物学
的活性化合物を含有するSPLVsは、(好ましくは
腹腔内または静脈内で)宿主生物または可能性の
ある宿主生物に投与される。(例えば獣群におい
て、未感染動物が感染動物と同様に治療できる。)
食作用細胞はSPLVsを内部移行するので、微生
物感染に対して生物学的に活性な物質を内蔵させ
たSPLVの投与は、感染部位へ該生物学的活性化
合物の直接到達をめざす。かくして、本発明方法
は、種々の微生物、バクテリア、寄生虫、菌門、
ミコプラズマ類、ウイルス類等により生じる感染
症を除くために使用され、これらの微生物として
はブラセラspp、ミコバクテリウムspp、サルモ
ネラspp、リステリアspp、フランチセラspp、ヒ
ストプラズマspp、コリネバクリテリウムspp、
コクシジオデスsppおよびリンパ性脈絡髄膜炎菌
があるが、これらに限定されるものではない。 選定される治療剤は、感染症を生じる微生物に
よる。例えば、バクテリア感染症は、抗生物質の
内臓により除去できる。該抗生物質は、SPLVs
の水性液体内に含有されかつ/またはベシクル二
重層内に挿入される。適当な抗生物質としては、
ペニシリン、アンピシリン、ヘタシリン、カルベ
ンシリン、テトラサイクリン、テトラサイクリン
塩酸塩、オキシテトラサイクリン塩酸塩、クロル
テトラサイクリン塩酸塩、7−クロロ−6−ジメ
チルテトラサイクリン、ドキシサイクリン−水
塩、メタサイクリン塩酸塩、モノサイクリン塩酸
塩、ロリテトラサイクリン、ジヒドロストレプト
マイシン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシ
ン、カナマイシン、ネオマイシン、エリスロマイ
シン、カルボマイシン、オーレオマイシン、トロ
ーレオマイシン、ポリミキシンBコリスチン、セ
フアロチンナトリウム、セフアロリジン、セフア
ログリシン二水塩およびセフアレキシン−水塩が
ある。 我々は、ブルセラ症治療におけるこのような処
置の効果を示す(以下の実施例参照)。本発明方
法により作用の効果および期間は増大する。この
系は、MLVsに捕捉された抗生物質のような公知
の処置に応答しない感染症の治療に有効である。
いかなる少量の残留する感染症も広がり、かつ感
染サイクルは再び開始するので、成功するような
治療法は期待できなかつた。我々は、リンパ性脈
絡髄炎ウイルス感染症における成功例を示す。 もちろん、本発明は細胞内感染症の治療のみに
限定されるものではない。このSPLVsは、細胞
内であれ細胞外であれ、種々の感染部をめざして
いる。例えば、本発明の他の実施態様において、
系統的な細胞外感染の部位には活性薬剤をもたら
すためにマクロフアージが使用される。この計画
によれば、SPLVsは生体内でSPLVsを好ましく
は腹腔内または静脈内)投与することにより未感
染マクロフアージ類に治療物質を投与するために
SPLVsは使用される。このマクロフアージは、
SPLVsと連合し、ついで治療物質で「負荷」さ
れる。一般に、このマクロフアージは該物質を3
〜5日間保持する。「負荷された」マクロフアー
ジがいつたん感染部位に到達すると、病原体はマ
クロフアージにより内部に入り込まれる。この結
果、病原体はマクロフアージ内に含有されている
治療物質と接触し、破壊される。本発明のこの実
施態様は、ヒトおよび家畜の黄色ブドウ球菌炎の
治療に有用である。 感染または会合の部位が外部または動きやすい
場合には、医療薬剤を捕捉したSPLVsは局部的
に使用できる。特に有用な応用は、眠痛の治療を
含むものである。眼痛の場合、1種またはそれ以
上の適当な活性成分を含有するSPLVsが痛みの
ある眼に局部的に施される。数多くの微生物が動
物およびヒトの眼感染症を引き起す。このような
微生物としては、つぎのものがあるが、これに限
定されるものではない。モラクセルspp、クロス
トジウムspp、コリネバクテリウムspp、ジプロ
コツカスspp、エラボバクテリウムspp、ヘモフ
イリスspp、クレブシエラspp、レストスピラ
spp、ミコバクテリウムspp、ナイスセリアspp、
プロピオニパクテリウムspp、プロテウスspp、
シユードモナスspp、セスチアspp、エスケリキ
アspp、スタフアロカツカスspp、ストレプトコ
ツカスspp、およびミコプラズマsppおよびリケ
ツイアsppを含むバクテリア様微生物。これらの
感染使用は、治療後に残留する感染症が涙分泌に
より再感染するので、従来法によつて除去するこ
とは困難である。我々は、モラクセラボビスによ
つて生じた服感染症の治癒におけるSPLVsの使
用を示す。(下記実施例参照) SPLVsは排出に対し抵抗性であり、それらの
中味の持続された徐放が可能であるため、
SPLVsはまた活性処理物質との延長された接触
より要望されるいくつかの問題の処理にも有用で
ある。例えば、緑内障は辺縁的視野の進行的消失
を引きおこす眼内圧の段階的上昇により特徴ずけ
られる病気で、失調すると中心部視野の消失およ
び最終的には盲目となる。緑内障の処置に用いら
れる薬剤は原則的に点眼薬として使用される。し
かしながら時には、眼窩からの薬剤の迅速な除去
による15分毎の投薬滴下が処置に必要となる。緑
内障のような問題が本発明で処理されるとする
と、ピロカルピンフロロピリル、フイソスチグミ
ン、カルコリン、アセタゾールアミド、エトゾー
ルアミド、ジクロロフエナミド、カルバコール、
臭化デメカリウム、ジイソプロピルホスフオフル
オリデート、沃化エコチオプレート、フイソスチ
グミンまたはネオスヂグミンなどのような治療物
質が、病気におかされた眼に与えられるSPLVs
中に内蔵されることが可能である。 SPLVs中に内蔵され得、そして局所的に用い
られる他の剤はこれに限定されるわけではない
が、瞳孔拡大剤(エピネフリン、フエニルエビネ
フリン、ヒドロキシアンフエタミン、シクロペン
トレート、トロピツクアミド、エンカトロピン
等)、局所麻酔、抗ウイルス性剤(イドクスウリ
ジン、アデニンアラビノシド等)、抗真菌性剤
(アンフオテラシンB、ナタマイシン、ピマリシ
ン、フルシトシン、ナイスタチン、チメローサ
ル、サルフアメラジン、チオベンザゾール、トル
ナフテート、グリシオフルビン等)、駆虫性剤
(スルフオンアミド、ピリメタミン、クリンダマ
イシン等)および抗炎症性剤(ACTHのような
コルチコステロイド、ハイドロコーチゾン、プレ
ドニゾン、メドリゾン、ベータメタゾン、デキサ
メサゾン、フルオロメタロン、トリアンシナロン
等)が含まれる。 以下の実施例は例証のために与えられるが、本
発明の視点をここに限定するものではない。 6 実施例 SPLVsの調製 第5.1節で説明したように、SPLVsの調製の基
本的な方法は脂質あるいは脂質の混合物を有機溶
媒中へ溶解すること、水性相と被包される物質を
加えることおよび該混合物を音波処理することを
包含するが、有機溶媒は音波処理の間またはその
後に任意の蒸発法によつて除去される。本発明の
すべての実施例に用いられるSPLVSは次の分節
に述べられるようにして調製される。(しかしな
がら、SPLVsを生産する任意の方法が使用可能
である。) 6.1 抗生物質を含むSPLVs 100mgレシチンの5mlジエチルエーテル溶液
が調製された。該混合物は丸底フラスコ中に入
れられた。次に5mMヘツプス(NEPES)
(4−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジノ2−
エタンスルホン酸)/0.0725M NaCl/
0.0725M KCl中に硫酸ストレプトマイシン100
mgをPH7.4で含む溶液(0.3ml)が、脂質のジエ
チルエーテル溶液を含むガラス容器へ滴状滴下
される。該混合物は10536タイプのバスソニケ
ーター(ラボラトリーサプライズカンパニー、
インコーポレーテツド[Laboratory Supplies
Co.,Inc.]製)中に数分間入れられ、(周波数
80kHz:出力80ワツト)で、同時に窒素のゆる
やかな蒸気を通すことにより粘着製のペースト
に乾燥させる。 粘着製のペーストの残つているところへ、5
mMヘツプスの10mlが加えられた。ストレプト
マイシンを含む生成SPLVの調製は、緩衝溶液
中に懸濁され、渦動混合器で数分間撹拌され、
12000xgで10分間、20℃で遠心分離することに
より被包されなかつたストレプトマイシンを解
放させる。生成ケークは5mMヘツプスの0.5
mlに懸濁されていた。 上記の手順は、ストレプトマイシンを、ジヒ
ドロストレプトマイシン、硫酸ゲンタマイシ
ン、アンピシリン、塩酸テトラシリンおよびカ
ナマイシンのいずれか一つで取り代えられたこ
と以外同様に行なわれた。 6.2 他の膜成分を含有するSPLVs 第6.1節で述べられた手法が次の任意の1つ
が卵レシチンと共に加えられる以外同様に行な
われた。(1)8:2(レシチン:ジセチルホスフ
エート)のモル比を与えるホスフアチジン酸、
(2)8:2(レシチン:ステアリルアミン)のモ
ル比を与えるステアリンアミン、7:2:1
(レシチン;コレステロール;ステアリルアミ
ン)のモル比を与えるコロステロールとステア
リルアミン、(3)7:2:1(レシチン:ホスフ
アチジン酸:コレステロール)のモル比を与え
るホスフアチジン酸とコレステロロール。 6.3 ピロカルピンを含有するSPLVs 第6.1節の手順が、抗生物質ストレプトマイ
シンをピロカルピンに代える以外同様に行なわ
れた。 6.4 BHTを用いるおよびこれを用いないで調製
されたSPLVs 蒸留されていないエーテルは、貯蔵の目的の
ために抗酸化剤である1μg/mlブチルヒドロ
キシルトルエン(BHT)を含む。第6.1節の手
順が、SPLV調製中にBHTを結合させるよう
に溶媒として蒸留されていないエーテルを用い
て同様に行なわれた。 SPLVsをBHTに結合させないで調製するよ
うに、第6.1節の手順が、溶媒として蒸留され
たエーテルを用いて同様に行なわれた。 7 実施例 ガラス容器中のSPLVの仲介した放出 次の実施例において、培養器中においてマクロ
フアージへの抗生物質のSPLVの仲介した放出が
示された。 腹膜のマクロフアージがC57BLK成体の雄のマ
ウスから腹膜洗浄によつて得られ、10%熱不活性
化された胎児の子牛の血清を含む最小必須培地
(M.E.M)PH7.2中に懸濁される。細胞は1×106
個/mlの濃度で96−ウエル(96−well)組織培養
皿中に懸濁される。粘着性の腹膜のマクロフアー
ジを含む培養器に、1×106CFU(集落形成単
位)/mlの濃度でイヌ流産菌(B.canis)が加え
られた。12時間後に、腹膜のマクロフアージに吸
入されなかつたバクテリアはM.E.Mでの洗浄の
繰り返しにより除去された。腹膜のマクロフアー
ジの培養器の洗浄後、これらは1つのグループ当
り12個の複製培養を含む5つのグループに別けら
れた。グループ1は照査標準を示し、何ら処理も
加えられていない。グループ2は水性硫酸ストレ
プトマイシンを1mg/mlの濃度で受ける。グルー
プ3は緩衝液に入れられたSPLVsを受ける。グ
ループ4は水性硫酸ストレプトマイシン(1mg/
ml)と前もつて作られた緩衝液に入れられた
SPLVsを受ける。グループ5は硫酸ストレプト
マイシン(1mg/ml)を含むSPLVsを受ける。
24時間後に、上澄みは洗浄をくり返すことにより
除去され、腹膜のマクロフアージは凍結と解凍を
くり返すことにより粉砕される。粉砕されたマク
ロフアージの一連の希釈物は、ブルセラの寒天培
地上に置かれ、4日後に、生き残つたイヌ流産菌
(B.Canis)は限界希釈法により測定された。第
7表に示される結果はSPLVに内蔵のストレプト
マイシンは試験管中における殺菌および細胞内イ
ヌ流産菌感染の除去に総合的な影響をもつことを
示す。 実験がウシ流産菌(B.abortus)で、白子モル
モツトの雌の成体から腹膜洗浄によつて腹膜のマ
クロフアージを得る以外は上述と同様に行なわれ
た。結果は、また第7表に示される。
【表】
ン
【表】
8 実施例
細胞内感染の処置
次の実施例はSPLVsが細胞内感染の治療にお
いていかに用いることができるかを表わすもので
ある。本データは、(1)病気の処理における
SPLVsに被包された抗生物質の使用の影響力お
よび(2)SPLV調製品の多量の投薬により得られる
より大きな能力を表わす。処方例中に用いられた
MLVsのSPLVsとの賦形剤としての比較が述べ
られる。 ブルセラ症は世界的な経済的、国家的健康問題
である。ブルセラ病はブルセラsppによつてひき
おこされる。これは、人間を含む哺乳種、家畜お
よび種々の野生動物に発病する。6つのブルセラ
sppが動物でブルセラ病をひきおこし、これら
は、ウシ流産菌、イヌ流産菌、マルタ熱菌(B.
melitensis)、ブルセラ・ネオトメ(B、
neotomae)、ブルセラ・オビス(B.ovis)、ブタ
流産菌(B.suis)である。家畜と野生動物のいず
れもブルセラ病を他の動物や人間に広げる保有体
として取扱う。 該感染生体が網内皮系の細胞中に存在し、抗生
物質の殺菌性作用に対し高い抵抗力をもつため、
このような感染は抗生物質によつて解消すること
ができない。必要とされる抗生物質の量と処置の
長さは、動物に対し有毒であるか動物細胞中に受
け入れられない高い濃度の抗生物質であるかのい
ずれかである。この病気の処置のさらに困難なこ
とは、いくらか残つている感染は容易に広がり、
循環を再度くり返し始めるため、処置は完全な効
果でなければならないことである。このような病
気の経済的影響は自然流産による各年に失なわれ
る何百万ドルもの価値の牛によつて示されてい
る。このような感染の突発に対処する唯一可能な
方法は、隔離とその時点での感染動物の畜殺であ
る。 抗生物質をSPLVs中に導入すること、次に感
染動物の腹腔内に摂取することにより動物に被包
性活性物質を投薬することによりこの実施例は構
成される。 8.1. SPLVに内蔵された抗生物質を用いるイヌ
流産菌感染の単一処理の効果 80匹の雄のスイスマウスの成体は腹膜腔内に
(I.P.)イヌ流産菌ATCC23365(1×107CFU)
で感染され、各々10匹のマウスをもつ8つのグ
ループに分けた。イヌ流産菌接種後7日目に、
各グループは次の処理を受けた。グループ1は
照査標準を示し、何の処置も受けなかつた。グ
ループ2は緩衝液に入れられたSPLVs(0.2mlI.
P.)を受けた。グループ3は水性硫酸ストレプ
トマイシン(0.2mlI.P.の全投薬量中の1mg/Kg
体重)を受けた。グループ4は0.2mlI.P.の全投
薬量中に水性硫酸ストレプトマイシン(5mg/
Kg体重)を受けた。グループ5は0.2mlI.P.の全
投薬量中に水性硫酸ストレプトマイシン(10
mg/Kg体重)を受けた。グループ6は0.2mlI.P.
の全投薬量中の硫酸ストレプトマイシン(1
mg/Kg体重)を含むSPLVsを受けた。グルー
プ7は0.2mlI.P.の全投薬量中の硫酸ストレプト
マイシン(5mg/Kg体重)を含むSPLVsを受
けた。グループ8は0.2mlI.P.の全投薬量中の硫
酸ストレプトマイシン(10mg/Kg体重)を含む
SPLVsを受けた。イヌ流産菌接種後14日目に、
すべての動物が犠牲とされ脾臓が無菌処理的に
除去された。脾臓は均質化されブルセラ寒天培
地で連続的希釈され、処置後に脾臓に生き残つ
ている数を決定する。4日の潜伏期間後の結果
を第8表に示す。
いていかに用いることができるかを表わすもので
ある。本データは、(1)病気の処理における
SPLVsに被包された抗生物質の使用の影響力お
よび(2)SPLV調製品の多量の投薬により得られる
より大きな能力を表わす。処方例中に用いられた
MLVsのSPLVsとの賦形剤としての比較が述べ
られる。 ブルセラ症は世界的な経済的、国家的健康問題
である。ブルセラ病はブルセラsppによつてひき
おこされる。これは、人間を含む哺乳種、家畜お
よび種々の野生動物に発病する。6つのブルセラ
sppが動物でブルセラ病をひきおこし、これら
は、ウシ流産菌、イヌ流産菌、マルタ熱菌(B.
melitensis)、ブルセラ・ネオトメ(B、
neotomae)、ブルセラ・オビス(B.ovis)、ブタ
流産菌(B.suis)である。家畜と野生動物のいず
れもブルセラ病を他の動物や人間に広げる保有体
として取扱う。 該感染生体が網内皮系の細胞中に存在し、抗生
物質の殺菌性作用に対し高い抵抗力をもつため、
このような感染は抗生物質によつて解消すること
ができない。必要とされる抗生物質の量と処置の
長さは、動物に対し有毒であるか動物細胞中に受
け入れられない高い濃度の抗生物質であるかのい
ずれかである。この病気の処置のさらに困難なこ
とは、いくらか残つている感染は容易に広がり、
循環を再度くり返し始めるため、処置は完全な効
果でなければならないことである。このような病
気の経済的影響は自然流産による各年に失なわれ
る何百万ドルもの価値の牛によつて示されてい
る。このような感染の突発に対処する唯一可能な
方法は、隔離とその時点での感染動物の畜殺であ
る。 抗生物質をSPLVs中に導入すること、次に感
染動物の腹腔内に摂取することにより動物に被包
性活性物質を投薬することによりこの実施例は構
成される。 8.1. SPLVに内蔵された抗生物質を用いるイヌ
流産菌感染の単一処理の効果 80匹の雄のスイスマウスの成体は腹膜腔内に
(I.P.)イヌ流産菌ATCC23365(1×107CFU)
で感染され、各々10匹のマウスをもつ8つのグ
ループに分けた。イヌ流産菌接種後7日目に、
各グループは次の処理を受けた。グループ1は
照査標準を示し、何の処置も受けなかつた。グ
ループ2は緩衝液に入れられたSPLVs(0.2mlI.
P.)を受けた。グループ3は水性硫酸ストレプ
トマイシン(0.2mlI.P.の全投薬量中の1mg/Kg
体重)を受けた。グループ4は0.2mlI.P.の全投
薬量中に水性硫酸ストレプトマイシン(5mg/
Kg体重)を受けた。グループ5は0.2mlI.P.の全
投薬量中に水性硫酸ストレプトマイシン(10
mg/Kg体重)を受けた。グループ6は0.2mlI.P.
の全投薬量中の硫酸ストレプトマイシン(1
mg/Kg体重)を含むSPLVsを受けた。グルー
プ7は0.2mlI.P.の全投薬量中の硫酸ストレプト
マイシン(5mg/Kg体重)を含むSPLVsを受
けた。グループ8は0.2mlI.P.の全投薬量中の硫
酸ストレプトマイシン(10mg/Kg体重)を含む
SPLVsを受けた。イヌ流産菌接種後14日目に、
すべての動物が犠牲とされ脾臓が無菌処理的に
除去された。脾臓は均質化されブルセラ寒天培
地で連続的希釈され、処置後に脾臓に生き残つ
ている数を決定する。4日の潜伏期間後の結果
を第8表に示す。
【表】
8.2 イヌ流産菌感染のSPLVに内蔵された抗生
物質を用いての多重処理の効果 80匹のスイスマウスの雄の成体はイヌ流産菌
ATCC23365(1×107CFU、I.P.)で感染され、
各々10匹のマウスをもつ8つのグループに分け
た。イヌ流産菌の接種後7日および10日に、各
グループは次の処置を受けた。グループ1は照
査標準を示し、何の処理もされない。グループ
2は緩衝液に入れられたSPLVs(0.2ml、I.P.)
を受けた。グループ3は0.2mlI.P.の全投薬量中
水性硫酸ストレプトマイシン(1mg/Kg体重)
を受けた。グループ4は0.2mgI.P.の全投薬量中
に水性硫酸ストレプトマイシン(5mg/Kg体
重)を受けた。グループ5は0.2mgI.P.の全投薬
量中に水性硫酸ストレプトマイシン(10mg/Kg
体重)を受けた。グループ6は0.2mgI.P.の全投
薬量中の硫酸ストレプトマイシン(1mg/Kg体
重)を含むSLPVsを受けた。グループ7は0.2
mlI.P.全投薬量中の硫酸ストレプトマイシン
(5mg/Kg体重)を含むSLPVsを受けた。グル
ープ8は0.2mlI.P.全投薬量中の硫酸ストレプト
マイシン(10mg/Kg体重)を含むSPLVsを受
けた。イヌ流産菌の接種後14日目に、すべての
動物が犠牲とされ、脾臓が無菌処理的に除去さ
れた。脾臓は均質化されブルセラ寒天培地上で
連続的に希釈され、処理後の脾臓中に生残して
いるイヌ流産菌の数が決定された。4日間培養
後の結果を第5図に示す。 第5図に表わされるように生体中にイヌ流産
菌感染における種々の二段階処置摂生は、接種
後7日および10日目に水性ストレプトマイシン
を受けているグループは、脾臓中において生残
するイヌ流産菌はほとんど減少されないで観察
された。接種後7日および10日目に10mg/Kg体
重投薬されたSPLVに内蔵されたストレプトマ
イシンを受けているグループのみが、接種され
た動物の脾臓からすべての生存バクテリアの除
去がなされた。 上述の実験の他に、SPLVに内蔵されたスト
レプトマイシンで二度処理された後のイヌ流産
菌感染マウスからの種々の細胞は次のように試
料とされた。 30匹のスイスマウスの雄の成体はイヌ流産菌
ATCC23365(1×107CFU,I.P.)で接種され
た。接種後7日目に動物は、各々10匹のマウス
を待つ3つのグループに分けられた。グループ
1は照査標準を示し、何の処置も受けなかつ
た。グループ2は、水性硫酸ストレプトマイシ
ン(10mg/Kg体重)を各々の0.2mlI.P.投薬中に
(接種後7日および10日目に)受けた。グルー
プ3は各々の0.2mlI.P.の投薬中の硫酸ストレプ
トマイシン(10mg/Kg体重)を含んでいる
SPLVsを(接種後7日および10日目に)受け
た。イヌ流産菌接種後14日〜70日に、すべての
動物は犠牲とされ、イヌ流産菌に感染した心
臓、肺、脾臓、肝臓、腎臓、睾丸を分離するた
めにブルセラ寒天培地で連続的に希釈した。4
日間の培養の後の臓器1個あたり生残するイヌ
流産菌の結果を第6図に示す。 第6図において表わされるようにストレプト
マイシンで二度の処置摂生後のイヌの流産菌感
染マウス中の種々の組織の試料摘出結果は、
SPLVに内蔵されたストレプトマイシンで処理
された動物においては、イヌ流産菌接種後14日
〜75日に試料摘出されたすべての組織が生存で
きるイヌ流産菌体の全くない状態であつたこと
を示している。処置をされなかつた動物あるい
はSPLVに内蔵されたストレプトマイシンを受
けるものと濃度および投薬計画を全く同一に水
性ストレプトマイシンで処置された動物におい
ては、生存できるイヌ流産菌体はイヌ流産菌接
種後14〜75日に試料摘出されたすべての組織中
において分離できた。 8.3 SPLVsと比較のためのMLVsを用いた処置
の効果 15匹のスイスマウスの雄の成体がイヌ流産菌
ATCC23365(1×107CFU,I.P.)で接種され
た。接種後7日目に動物は各々5匹のマウスを
もつ3つのグループにわけられた。グループ1
は照査標準を示し、何らの処理も受けなかつ
た。グループ2は硫酸ストレプトマイシン(10
mg/Kg体重、I.P.)を含むMLVs(接種後7日
および10日目に)受けた。MLVsは100mg卵ホ
スフアチジルコリン(EPC)と硫酸ストレプ
トマイシン(100mg/Kg)を含む殺菌ヘツプス
の2mlを使い一般的に方法で調製された。脂質
と硫酸ストレプトマイシンの比は2mlの最終生
成MLV懸濁液中で100mgEPCに対し28mgスト
レプトマイシンであつた。グループ3は、100
mgEPCを100mg硫酸ストレプトマイシンを含む
ヘツプスの3mlととも用いる変更を行つて第
6.1節で述べた如く調製された硫酸ストレプト
マイシン(10mg/Kg体重、I.P.)を含むSPLVs
を(接種後7日および10日後に)受ける。
SPLVs中の脂質と硫酸ストレプトマイシンと
の比は、2mlの最終生成SPLVs懸濁液中で100
mgEPCに対し28mg硫酸ストレプトマイシンで
あつた。イヌ流産菌接種後14日目に、すべての
動物は犠牲とされ、膵臓が無菌処置的に除去さ
れ、ホモジナイズされ、そしてブルセラ寒天培
地上でイヌ硫酸菌を分離するために連続的に希
釈された。4日間の培養の後の臓器1個当りの
生残しているイヌ流産菌の結果は第9表に表わ
される。 第9表 2回の処置の後の生体内のイヌ流産菌の 殺菌における硫酸ストレプトマイシンを 含むMLVsとSPLVsとの比較a 脾臓1個当りのイヌ流産菌 集落形成単位b 照査標準 2.7±1.0×104 MLVsc 1.8±0.4×104 SPLVsc 0 a 10mg/Kg体重の腹膜腔内注入が3日間隔で
行なわれた。照査標準は何の処置もされなか
つた。 b 生残するイヌ流産菌は脾臓1個あたりの単
離されたCFUの数として決定され、1グル
ープ当りの5匹の平均±標準偏差として表わ
される。(実験動物1匹当り二重の決定) c 卵ホスフアチジルコリンと硫酸ストレプト
マイシンの比は100mg脂質に対し28mg硫酸ス
トレプトマイシンである。 8.4. 感染処置におけるSPLVに内蔵された種々
の抗生物質の効果 50匹のスイスマウスの雄の成体はイヌの流産
菌ATCC23365(1×107CFU、I.P.)で接種さ
れた。接種後7日目に、実験動物は各々5匹の
マウスをもつ10個のグループに分けられた。グ
ループ1は照査標準を表わし、何の処理も受け
なかつた。グループ2は緩衝液に入れられた
SPLVs(0.2ml、I.P.)を接種後7日および10日
目に受けた。グループ3、4、5および6は、
シヒドロストレプトマイシン、ゼンタマイシ
ン、カナマイシンあるいはストレプトマイシン
の10mg/Kg体重、I.P.の水性注入(0.2mlI.P.)
を接種後7日および10日目に受けた。(注:こ
れらの抗生物質はそれぞれ試験管中でイヌ流産
菌を殺菌することが示されている。)グループ
7、8、9および10はジヒドロストレプトマイ
シン、ゼンタマイシン、カナマイシンあるいは
ストレプトマイシンの10mg/Kg体重を含む
SPLVsを接種後7日および10日目に受ける。
イヌ流産菌接種後14日目に、すべての動物は犠
牲とされ、脾臓が無菌処理的に除去され、均質
化され、そしてブルセラ寒天培地上でイヌ流産
菌を分離するために連続的に希釈された。4日
間の培養の後の臓器1個当りの生残しているイ
ヌ流産菌の結果は第10表に表わされる。 第10表に示されるイヌ流産菌マウスにおける
種々の抗生物質の試験の結果は、試験管中(す
なわち、懸濁溶媒中)でイヌ流産菌殺菌の効果
がある抗生物質は、これらがSPLVsに被包さ
れた場合において生体中でイヌ流産菌殺菌にお
ける効果のみを示す。他の水性抗生物質または
緩衝液に入れられたSPLVsを受けるあるいは
なにも処置を受けなかつた動物は、感染脾臓組
織に残存するイヌ硫酸菌の削除は起こらなかつ
た。
物質を用いての多重処理の効果 80匹のスイスマウスの雄の成体はイヌ流産菌
ATCC23365(1×107CFU、I.P.)で感染され、
各々10匹のマウスをもつ8つのグループに分け
た。イヌ流産菌の接種後7日および10日に、各
グループは次の処置を受けた。グループ1は照
査標準を示し、何の処理もされない。グループ
2は緩衝液に入れられたSPLVs(0.2ml、I.P.)
を受けた。グループ3は0.2mlI.P.の全投薬量中
水性硫酸ストレプトマイシン(1mg/Kg体重)
を受けた。グループ4は0.2mgI.P.の全投薬量中
に水性硫酸ストレプトマイシン(5mg/Kg体
重)を受けた。グループ5は0.2mgI.P.の全投薬
量中に水性硫酸ストレプトマイシン(10mg/Kg
体重)を受けた。グループ6は0.2mgI.P.の全投
薬量中の硫酸ストレプトマイシン(1mg/Kg体
重)を含むSLPVsを受けた。グループ7は0.2
mlI.P.全投薬量中の硫酸ストレプトマイシン
(5mg/Kg体重)を含むSLPVsを受けた。グル
ープ8は0.2mlI.P.全投薬量中の硫酸ストレプト
マイシン(10mg/Kg体重)を含むSPLVsを受
けた。イヌ流産菌の接種後14日目に、すべての
動物が犠牲とされ、脾臓が無菌処理的に除去さ
れた。脾臓は均質化されブルセラ寒天培地上で
連続的に希釈され、処理後の脾臓中に生残して
いるイヌ流産菌の数が決定された。4日間培養
後の結果を第5図に示す。 第5図に表わされるように生体中にイヌ流産
菌感染における種々の二段階処置摂生は、接種
後7日および10日目に水性ストレプトマイシン
を受けているグループは、脾臓中において生残
するイヌ流産菌はほとんど減少されないで観察
された。接種後7日および10日目に10mg/Kg体
重投薬されたSPLVに内蔵されたストレプトマ
イシンを受けているグループのみが、接種され
た動物の脾臓からすべての生存バクテリアの除
去がなされた。 上述の実験の他に、SPLVに内蔵されたスト
レプトマイシンで二度処理された後のイヌ流産
菌感染マウスからの種々の細胞は次のように試
料とされた。 30匹のスイスマウスの雄の成体はイヌ流産菌
ATCC23365(1×107CFU,I.P.)で接種され
た。接種後7日目に動物は、各々10匹のマウス
を待つ3つのグループに分けられた。グループ
1は照査標準を示し、何の処置も受けなかつ
た。グループ2は、水性硫酸ストレプトマイシ
ン(10mg/Kg体重)を各々の0.2mlI.P.投薬中に
(接種後7日および10日目に)受けた。グルー
プ3は各々の0.2mlI.P.の投薬中の硫酸ストレプ
トマイシン(10mg/Kg体重)を含んでいる
SPLVsを(接種後7日および10日目に)受け
た。イヌ流産菌接種後14日〜70日に、すべての
動物は犠牲とされ、イヌ流産菌に感染した心
臓、肺、脾臓、肝臓、腎臓、睾丸を分離するた
めにブルセラ寒天培地で連続的に希釈した。4
日間の培養の後の臓器1個あたり生残するイヌ
流産菌の結果を第6図に示す。 第6図において表わされるようにストレプト
マイシンで二度の処置摂生後のイヌの流産菌感
染マウス中の種々の組織の試料摘出結果は、
SPLVに内蔵されたストレプトマイシンで処理
された動物においては、イヌ流産菌接種後14日
〜75日に試料摘出されたすべての組織が生存で
きるイヌ流産菌体の全くない状態であつたこと
を示している。処置をされなかつた動物あるい
はSPLVに内蔵されたストレプトマイシンを受
けるものと濃度および投薬計画を全く同一に水
性ストレプトマイシンで処置された動物におい
ては、生存できるイヌ流産菌体はイヌ流産菌接
種後14〜75日に試料摘出されたすべての組織中
において分離できた。 8.3 SPLVsと比較のためのMLVsを用いた処置
の効果 15匹のスイスマウスの雄の成体がイヌ流産菌
ATCC23365(1×107CFU,I.P.)で接種され
た。接種後7日目に動物は各々5匹のマウスを
もつ3つのグループにわけられた。グループ1
は照査標準を示し、何らの処理も受けなかつ
た。グループ2は硫酸ストレプトマイシン(10
mg/Kg体重、I.P.)を含むMLVs(接種後7日
および10日目に)受けた。MLVsは100mg卵ホ
スフアチジルコリン(EPC)と硫酸ストレプ
トマイシン(100mg/Kg)を含む殺菌ヘツプス
の2mlを使い一般的に方法で調製された。脂質
と硫酸ストレプトマイシンの比は2mlの最終生
成MLV懸濁液中で100mgEPCに対し28mgスト
レプトマイシンであつた。グループ3は、100
mgEPCを100mg硫酸ストレプトマイシンを含む
ヘツプスの3mlととも用いる変更を行つて第
6.1節で述べた如く調製された硫酸ストレプト
マイシン(10mg/Kg体重、I.P.)を含むSPLVs
を(接種後7日および10日後に)受ける。
SPLVs中の脂質と硫酸ストレプトマイシンと
の比は、2mlの最終生成SPLVs懸濁液中で100
mgEPCに対し28mg硫酸ストレプトマイシンで
あつた。イヌ流産菌接種後14日目に、すべての
動物は犠牲とされ、膵臓が無菌処置的に除去さ
れ、ホモジナイズされ、そしてブルセラ寒天培
地上でイヌ硫酸菌を分離するために連続的に希
釈された。4日間の培養の後の臓器1個当りの
生残しているイヌ流産菌の結果は第9表に表わ
される。 第9表 2回の処置の後の生体内のイヌ流産菌の 殺菌における硫酸ストレプトマイシンを 含むMLVsとSPLVsとの比較a 脾臓1個当りのイヌ流産菌 集落形成単位b 照査標準 2.7±1.0×104 MLVsc 1.8±0.4×104 SPLVsc 0 a 10mg/Kg体重の腹膜腔内注入が3日間隔で
行なわれた。照査標準は何の処置もされなか
つた。 b 生残するイヌ流産菌は脾臓1個あたりの単
離されたCFUの数として決定され、1グル
ープ当りの5匹の平均±標準偏差として表わ
される。(実験動物1匹当り二重の決定) c 卵ホスフアチジルコリンと硫酸ストレプト
マイシンの比は100mg脂質に対し28mg硫酸ス
トレプトマイシンである。 8.4. 感染処置におけるSPLVに内蔵された種々
の抗生物質の効果 50匹のスイスマウスの雄の成体はイヌの流産
菌ATCC23365(1×107CFU、I.P.)で接種さ
れた。接種後7日目に、実験動物は各々5匹の
マウスをもつ10個のグループに分けられた。グ
ループ1は照査標準を表わし、何の処理も受け
なかつた。グループ2は緩衝液に入れられた
SPLVs(0.2ml、I.P.)を接種後7日および10日
目に受けた。グループ3、4、5および6は、
シヒドロストレプトマイシン、ゼンタマイシ
ン、カナマイシンあるいはストレプトマイシン
の10mg/Kg体重、I.P.の水性注入(0.2mlI.P.)
を接種後7日および10日目に受けた。(注:こ
れらの抗生物質はそれぞれ試験管中でイヌ流産
菌を殺菌することが示されている。)グループ
7、8、9および10はジヒドロストレプトマイ
シン、ゼンタマイシン、カナマイシンあるいは
ストレプトマイシンの10mg/Kg体重を含む
SPLVsを接種後7日および10日目に受ける。
イヌ流産菌接種後14日目に、すべての動物は犠
牲とされ、脾臓が無菌処理的に除去され、均質
化され、そしてブルセラ寒天培地上でイヌ流産
菌を分離するために連続的に希釈された。4日
間の培養の後の臓器1個当りの生残しているイ
ヌ流産菌の結果は第10表に表わされる。 第10表に示されるイヌ流産菌マウスにおける
種々の抗生物質の試験の結果は、試験管中(す
なわち、懸濁溶媒中)でイヌ流産菌殺菌の効果
がある抗生物質は、これらがSPLVsに被包さ
れた場合において生体中でイヌ流産菌殺菌にお
ける効果のみを示す。他の水性抗生物質または
緩衝液に入れられたSPLVsを受けるあるいは
なにも処置を受けなかつた動物は、感染脾臓組
織に残存するイヌ硫酸菌の削除は起こらなかつ
た。
【表】
【表】
8.5. イヌ流産菌に感染した犬の処置
雌ビーグルの成犬は、イヌ流産菌
ATCC23365(1×107CFU)で口腔内および膣
腔内接種された。接種後7日目に、犬は3つの
グループに別けられた。グループ1は、照査標
準を示し、何の処置も受けなかつた。グループ
2は、10mg/Kg体重(それぞれの投与は5.0mlI.
P.であつた。)の水性硫酸ストレプトマイシン
を(接種後7日および10日目)に受けた。グル
ープ3は、10mg/Kg体重(それぞれ投与は3.0
ml、I.P.であつた。)の硫酸ストレプトマイシ
ンを含むSPLVsを(接種後7日および10日目)
に受けた。犬の膣洗浄とヘパリン化した血液試
料が研究の前、間および終了時に通常の間隔で
集められた。イヌ流産菌を分離するためにこれ
らはブルセラ寒天培地上で溶媒された。結果は
第11表に示す。血清試料はイヌ流産菌に対する
血清抗体の決定のための研究の前、間および終
了時に集められた。これらの結果も第11表に示
す。イヌ流産菌の接種後21日目に、すべての実
験動物は犠牲にされた。以下の組織が無菌処置
的に除去され、均質化され、そしてイヌ流産菌
を分離するためにブルセラ寒天培地上へ連続的
に希釈された。ヘパリン化した血、膣滲出液、
肺、脾臓、滑膜液、子宮、卵巣、膝窩リンパ
節、唾液線、扁桃、縦隔リンパ節、腸間膜リン
パ節、骨髄、浅頚リンパ節および補助リンパ
節。4日間の培養の後の組織1つ当りに残存す
るイヌ流産菌の結果は第12表に示される。
ATCC23365(1×107CFU)で口腔内および膣
腔内接種された。接種後7日目に、犬は3つの
グループに別けられた。グループ1は、照査標
準を示し、何の処置も受けなかつた。グループ
2は、10mg/Kg体重(それぞれの投与は5.0mlI.
P.であつた。)の水性硫酸ストレプトマイシン
を(接種後7日および10日目)に受けた。グル
ープ3は、10mg/Kg体重(それぞれ投与は3.0
ml、I.P.であつた。)の硫酸ストレプトマイシ
ンを含むSPLVsを(接種後7日および10日目)
に受けた。犬の膣洗浄とヘパリン化した血液試
料が研究の前、間および終了時に通常の間隔で
集められた。イヌ流産菌を分離するためにこれ
らはブルセラ寒天培地上で溶媒された。結果は
第11表に示す。血清試料はイヌ流産菌に対する
血清抗体の決定のための研究の前、間および終
了時に集められた。これらの結果も第11表に示
す。イヌ流産菌の接種後21日目に、すべての実
験動物は犠牲にされた。以下の組織が無菌処置
的に除去され、均質化され、そしてイヌ流産菌
を分離するためにブルセラ寒天培地上へ連続的
に希釈された。ヘパリン化した血、膣滲出液、
肺、脾臓、滑膜液、子宮、卵巣、膝窩リンパ
節、唾液線、扁桃、縦隔リンパ節、腸間膜リン
パ節、骨髄、浅頚リンパ節および補助リンパ
節。4日間の培養の後の組織1つ当りに残存す
るイヌ流産菌の結果は第12表に示される。
【表】
【表】
【表】
培養の結果の二段階の抗生物質投薬の前、間
および後のイヌ流産菌感染犬の血清学試験の結
果が第11表に示される。全部の実験動物は、負
の血清価により測られたものゆえ、イヌ流産菌
にさらす以前は血清学的に負であり、血培養血
および膣綿棒搾取の培養物から培養負である。
すべての実験動物は、処理前の7日および10日
目で血および膣の培養物の両方で培養正である
と報告された。水性ストレプトマイシンで処置
された犬あるいは何の処置も受けなかつた犬
は、21日目の試験終了前の処理後の期間中、血
および膣の培養物で培養正をとどめた。ストレ
プトマイシンを含むリポゾームを受けたグルー
プ3は最初の処理がなされた1日後に培養正と
なり、処置後の期間を通して負をとどめた。何
の処置もうけなかつたまたは水性ストレプトマ
イシンを受けた犬は、感染後の21日目までにイ
ヌ流産菌抗原に対して探知できる血清価に発展
するが、抗生物質を含むSPLVsで接種後7日
および10日目に処置されたものは、イヌ流産菌
抗原に対して何ら探知できる血清血へ発展がな
かつた。 第12表に示される二段階の抗生物質投薬処理
がなされた感染犬からイヌ流産菌の分離よりの
結果は、犬において、ストレプトマイシンを含
むSPLVsの処置だけがすべての臓器の試料か
らすべての組織におけるいかなる生存できるイ
ヌ流産菌をも削除する効果をもたらすというこ
とを示している。 8.6. モルモツト中のウシ流産菌の処置 15匹のモルモツトの雌の成体は、ウシ流産菌
ATCC23451(1×107CFU、I.P.)で接種され
た。接種後7日目に、実験動物は各々5匹をも
つ3つのグループに分けられた。グループ1は
照査標準を示し、何の処置も受けなかつた。グ
ループ2は、I.P.注入(0.2ml)に10mg/Kg体重
で水性硫酸ストレプトマイシンを、ウシ流産菌
接種後7日および10日目に受けた。グループ3
は、I.P.注入(0.2ml)に10mg/Kg体重の水性硫
酸ストレプトマイシンを含むSPLVsをウシ流
産菌接種後7日および10日目に受けた。ウシ流
産菌接種後14日目にすべての実験動物が犠牲に
され、脾臓が除去され、無菌処置的に均一化さ
れ、ウシ流産菌を分離するためにブルセラ寒天
培地上へ連続的に希釈される。4日間の培養の
後の脾臓1個あたりの生残しているウシ流産菌
の結果は第7図に示される。ストレプトマイシ
ンを含むSPLVsだけがモルモツトの脾臓中に
属しているウシ流産菌を削除する効果があつ
た。水性ストレプトマイシンを受けたあるいは
何の処理も受けていない実験動物においては、
生存できるウシ流産菌バクテリアが識別され
た。 8.7. ウシ中のウシ流産菌の処置 9頭の重度感染の動物が本実験に利用され
た。乳および膣綿棒搾取からのウシ流産菌細菌
分離はストレプトマイシンを含むSPLVsでの
処置のあと負となり6週間負にとどめた。これ
らの実験動物に感染が再発した場合、細胞分離
は、処置以前に正である乳房の象限にのみ見ら
れた。 9頭の交差交配(ヘレンフオード種−ジヤー
ジー種−ブランガス「Brangus」)の、22齢の
妊娠していないウシ流産菌培養正と確認された
雌牛が用いられた。研究開始の少なくとも4カ
月前に、該動物は、中間懐胎の前にウシ流産菌
種族2308の1×107CFUで結膜において実験的
に試みられ、これにより流産および/または、
乳あるいは子宮分泌物および/または胎児組織
のウシ流産菌培養正となる。牛は個々の隔離牛
舎で養なわれ、3つのグループに分けられた。
3日間隔で行なわれる2回の投薬摂取からなる
処置は以下の通りである。(1)3頭の牛は生理食
塩水を腹腔内的に注入される。(2)3頭の牛は、
水性抗生物質(10mg/Kg体重ストレプトマイシ
ン)とあらかじめ作られた緩衝液に入れられた
SPLVsを腹腔内的に注入される。(3)3頭の牛
はSPLVsに内蔵されたストレプトマイシン
(10mg/Kg体重)腹腔内的に注入される。注入
1回当りの総量は1頭当り100mlであつた。 最初の2カ月の間乳分泌物および子宮分泌物
の複製細菌培養地は週1回の供与分泌を行なわ
された。次に、すべての牛はペンタビルバトー
ルナトリウムの過投薬で薬殺され、次の臓器が
細菌培養地から複製に集められる。(1)リンパ
節;左および右環椎リンパ節、左および右咽頭
上リンパ節、左および右下顎リンパ節、左およ
び右耳下腺リンパ節、左および右肩甲骨前リン
パ節、左および右大腿前リンパ節、左および右
腋窩リンパ節、左および右膝窩リンパ節、左お
よび右腸骨リンパ説、左および右乳房リンパ
説、左および右の腎臓、気管支、縦隔膜、腸間
膜および肝のリンパ節。(2)腺:4つのすべての
乳房の乳腺、左および右副腎、胸腺(存在すれ
ば)。(3)臓器および他の組織;脾臓、肝臓、左
および右の子宮の角状部、(子宮)頚、膣、腎
臓、扁桃。 剖検の後、すべての組織は凍結され、輸送時
は−70℃で取扱われる。組織は、計量の前に凍
結され、アルコール炎にあてられ、無菌処理的
に形整される。重量が記録される(0.2ないし
0.1グラム)とただちに組織は無菌食塩水1ml
中で均質化され、最初のホモジネート懸濁液の
1:10-10に無菌食塩水で連続的に希釈される。
一連の懸濁液からの各々の希釈液のアリコツト
(20μ)がブルセラ寒天培地上にのせられ37
℃で培養された。各々の組織に関し、複製の決
定が行なわれた。 細菌成長に関し、プレートは毎日読み取られ
記録された。3日以前にすべての出現集落は分
離され、排泄されそして同一性決定のためグラ
ム染色された。培養中の5、6および7日目に
形態、成長度、およびウシ流産菌でのグラム染
色特性の存在で集落が数えられ、CFU/g組
織が決定された。典型的集落はウシ流産菌の細
菌確認のため再度なされた。 細菌学的分離はすべての組織になされ、組織
のグラム当りのバクテリアの数が計算された。
4匹の実験動物(1匹の偽薬(placebo)照査
標準と3匹のSPLVsに内蔵されたストレプト
マイシンで処置された動物)から得られた結果
が第13表に示される。
および後のイヌ流産菌感染犬の血清学試験の結
果が第11表に示される。全部の実験動物は、負
の血清価により測られたものゆえ、イヌ流産菌
にさらす以前は血清学的に負であり、血培養血
および膣綿棒搾取の培養物から培養負である。
すべての実験動物は、処理前の7日および10日
目で血および膣の培養物の両方で培養正である
と報告された。水性ストレプトマイシンで処置
された犬あるいは何の処置も受けなかつた犬
は、21日目の試験終了前の処理後の期間中、血
および膣の培養物で培養正をとどめた。ストレ
プトマイシンを含むリポゾームを受けたグルー
プ3は最初の処理がなされた1日後に培養正と
なり、処置後の期間を通して負をとどめた。何
の処置もうけなかつたまたは水性ストレプトマ
イシンを受けた犬は、感染後の21日目までにイ
ヌ流産菌抗原に対して探知できる血清価に発展
するが、抗生物質を含むSPLVsで接種後7日
および10日目に処置されたものは、イヌ流産菌
抗原に対して何ら探知できる血清血へ発展がな
かつた。 第12表に示される二段階の抗生物質投薬処理
がなされた感染犬からイヌ流産菌の分離よりの
結果は、犬において、ストレプトマイシンを含
むSPLVsの処置だけがすべての臓器の試料か
らすべての組織におけるいかなる生存できるイ
ヌ流産菌をも削除する効果をもたらすというこ
とを示している。 8.6. モルモツト中のウシ流産菌の処置 15匹のモルモツトの雌の成体は、ウシ流産菌
ATCC23451(1×107CFU、I.P.)で接種され
た。接種後7日目に、実験動物は各々5匹をも
つ3つのグループに分けられた。グループ1は
照査標準を示し、何の処置も受けなかつた。グ
ループ2は、I.P.注入(0.2ml)に10mg/Kg体重
で水性硫酸ストレプトマイシンを、ウシ流産菌
接種後7日および10日目に受けた。グループ3
は、I.P.注入(0.2ml)に10mg/Kg体重の水性硫
酸ストレプトマイシンを含むSPLVsをウシ流
産菌接種後7日および10日目に受けた。ウシ流
産菌接種後14日目にすべての実験動物が犠牲に
され、脾臓が除去され、無菌処置的に均一化さ
れ、ウシ流産菌を分離するためにブルセラ寒天
培地上へ連続的に希釈される。4日間の培養の
後の脾臓1個あたりの生残しているウシ流産菌
の結果は第7図に示される。ストレプトマイシ
ンを含むSPLVsだけがモルモツトの脾臓中に
属しているウシ流産菌を削除する効果があつ
た。水性ストレプトマイシンを受けたあるいは
何の処理も受けていない実験動物においては、
生存できるウシ流産菌バクテリアが識別され
た。 8.7. ウシ中のウシ流産菌の処置 9頭の重度感染の動物が本実験に利用され
た。乳および膣綿棒搾取からのウシ流産菌細菌
分離はストレプトマイシンを含むSPLVsでの
処置のあと負となり6週間負にとどめた。これ
らの実験動物に感染が再発した場合、細胞分離
は、処置以前に正である乳房の象限にのみ見ら
れた。 9頭の交差交配(ヘレンフオード種−ジヤー
ジー種−ブランガス「Brangus」)の、22齢の
妊娠していないウシ流産菌培養正と確認された
雌牛が用いられた。研究開始の少なくとも4カ
月前に、該動物は、中間懐胎の前にウシ流産菌
種族2308の1×107CFUで結膜において実験的
に試みられ、これにより流産および/または、
乳あるいは子宮分泌物および/または胎児組織
のウシ流産菌培養正となる。牛は個々の隔離牛
舎で養なわれ、3つのグループに分けられた。
3日間隔で行なわれる2回の投薬摂取からなる
処置は以下の通りである。(1)3頭の牛は生理食
塩水を腹腔内的に注入される。(2)3頭の牛は、
水性抗生物質(10mg/Kg体重ストレプトマイシ
ン)とあらかじめ作られた緩衝液に入れられた
SPLVsを腹腔内的に注入される。(3)3頭の牛
はSPLVsに内蔵されたストレプトマイシン
(10mg/Kg体重)腹腔内的に注入される。注入
1回当りの総量は1頭当り100mlであつた。 最初の2カ月の間乳分泌物および子宮分泌物
の複製細菌培養地は週1回の供与分泌を行なわ
された。次に、すべての牛はペンタビルバトー
ルナトリウムの過投薬で薬殺され、次の臓器が
細菌培養地から複製に集められる。(1)リンパ
節;左および右環椎リンパ節、左および右咽頭
上リンパ節、左および右下顎リンパ節、左およ
び右耳下腺リンパ節、左および右肩甲骨前リン
パ節、左および右大腿前リンパ節、左および右
腋窩リンパ節、左および右膝窩リンパ節、左お
よび右腸骨リンパ説、左および右乳房リンパ
説、左および右の腎臓、気管支、縦隔膜、腸間
膜および肝のリンパ節。(2)腺:4つのすべての
乳房の乳腺、左および右副腎、胸腺(存在すれ
ば)。(3)臓器および他の組織;脾臓、肝臓、左
および右の子宮の角状部、(子宮)頚、膣、腎
臓、扁桃。 剖検の後、すべての組織は凍結され、輸送時
は−70℃で取扱われる。組織は、計量の前に凍
結され、アルコール炎にあてられ、無菌処理的
に形整される。重量が記録される(0.2ないし
0.1グラム)とただちに組織は無菌食塩水1ml
中で均質化され、最初のホモジネート懸濁液の
1:10-10に無菌食塩水で連続的に希釈される。
一連の懸濁液からの各々の希釈液のアリコツト
(20μ)がブルセラ寒天培地上にのせられ37
℃で培養された。各々の組織に関し、複製の決
定が行なわれた。 細菌成長に関し、プレートは毎日読み取られ
記録された。3日以前にすべての出現集落は分
離され、排泄されそして同一性決定のためグラ
ム染色された。培養中の5、6および7日目に
形態、成長度、およびウシ流産菌でのグラム染
色特性の存在で集落が数えられ、CFU/g組
織が決定された。典型的集落はウシ流産菌の細
菌確認のため再度なされた。 細菌学的分離はすべての組織になされ、組織
のグラム当りのバクテリアの数が計算された。
4匹の実験動物(1匹の偽薬(placebo)照査
標準と3匹のSPLVsに内蔵されたストレプト
マイシンで処置された動物)から得られた結果
が第13表に示される。
【表】
右環椎リンパ節 + 0 +
左 〃 0 0 0 +
右腋窩リンパ節 0 + 0
左 〃 0 0 0 +
右腋窩リンパ節 0 + 0
【表】
【表】
9 実施例
眼病の処置
細菌および類似の感染は、他の多くの眼病と同
様に世界的な経済的、国家的問題で、もし何ら処
置されないか処置不可能であると失明や敗血症に
よる死の危険性を生じる。動物や人間の眼の細菌
感染は、クロストリジウムspp、コリネバクテリ
ウムspp、レプトスピラspp、モラクセラspp、ミ
コバクテリウムspp、ネイセリアspp、プロピオ
ニバクテリウムspp、プロテウスspp、プセイド
モナスspp、セラチアspp、イー・コリ(E.Coli)
spp.、スタフイロカツカスspp、を含む(これに
限定されるわけではない。)バクテリアおよびミ
コプラズマspp.およびリケツイアsppを含むバク
テリア様微生物により引き起こされることが報告
されている。動物と人間の両方とも感染性細菌を
互いに広げる能力のある保有体として取扱われ
る。このような細菌感染は、いくらか感染された
人間において20分毎というひんぱん処置、あるい
は組織において受けいれらないほど抗生物質の高
濃度という結果になる冗長な厄介な処置計画なし
では抗生物質によつて処置できない。現存の処置
方法は多くの理由から困難である。眼病の表面組
織における感染性微生物は、ある場合に抗生物質
の細菌殺菌作用に高い抵抗力を持ち、抗生物質の
局所的投薬はまちまちの接触時間を生じる眼窩か
らの該薬剤の急速な除去という結果となる。一般
的にいつて、眼感染の処置は、少しでも感染が残
つていると、涙液分泌を通してすぐに再感染し循
環をもう一度くり返すことになるため、完全な効
果でなければならない。さらに多くの場合におい
て、感染を取り除くのに必要な濃度は視力の減退
をひきおこし、ある場合には全盲をひきおこす。
家畜におけるこのような病気の経済的影響は、こ
のような伝染性の病気に対処する唯一可能な方法
が持続的な療法と隔離であるゆえ各年に失なわれ
る何百万ドルもの金額により示されている。 以下実験は、目のモラクセラボビス(M.
bovis)感染に対するグリセリン中に遊離した抗
生物質を用いた処置の効果をSPLVs中に内蔵さ
れた抗生物質を比較して評価するものである。 モラクセボビスは牛に伝染性の角結膜炎(ピン
クアイ)を引き起こすものである。この状態は、
眼瞼痙攣、流涙、結膜炎および隔膜の混濁と潰瘍
のまちまちの度合によつて特徴ずけられる。雌の
成牛は若干の食欲減退と乳生産の減退を伴なう微
熱を発するかもしれない。いくらかの抗生物質が
モラクセラボビスに対して効果はあるが、これら
は局所的付着あるいは結膜下注射によつて早期に
そしてひんぱんに繰り返して投薬されなければな
らない。ここに述べられた実施例によると、治療
物質の作用の効果と持続性が延長される。このよ
うな感染が抗生物質を用いての単なる普通の処置
には応答しないゆえに、本体系がたつた一、二度
の投薬で効果的であることは驚くべきことであ
る。一般的な処置は、もし感染が数多くの処置の
繰り返しによつて完全に根絶さないと、目に際感
染し感染サイクル再度くり返す若干の残留感染を
しばしば残す。 9.1 マウスにおける伝染性角結膜炎の処置 C57ブラツクマウス(160匹)が8つのグル
ープにわけられた、各々のグループの半分が両
眼を紫外線照射にさらされた(角膜障害を起こ
す目的ため)。次にすべての実験動物が1眼当
り1×106細菌個数の濃度で右眼に点滴される
モラクセラモビスを接種された。接種後24時間
目にすべての実験動物は角膜の混濁の度合で点
数づけされた。8つのグループは両眼に次のよ
うな局所性付着により処置される。グループ1
および2はSPLVに内蔵されたストレプトマイ
シン(30mg/ml)の10μを受けた。グループ
3よおび4はストレプトマイシン(30mg/ml)
の10μを受けた。グループ5および6は水性
ストレプトマイシン(100ml/ml)に懸濁され
た緩衝液入れられたSPLVsの10μを受けた。
グループ7および8は無菌食塩水の10μを受
けた。(注:未感染の左目はSPLVsが目に刺激
的かどうかみるために同じ局所的溶液により処
理された。刺激性は見られなかつた。)毎日一
回、隔膜障害の進行あるいは後退に関し記録さ
れ、処置後3、および7日目に右目は綿棒でぬ
ぐわれ、典型的実験動物においてモラクセラボ
ビスの分離が行なわれた。モラクセラモビス集
落は集落形態学およびモラグラボビス線毛に対
する螢光抗原への反応性により決定された。第
14表に示される結果は、SPLVに内蔵されたス
トレプトマイシンのみが感染の除去に効果的で
あることを表わしている。
様に世界的な経済的、国家的問題で、もし何ら処
置されないか処置不可能であると失明や敗血症に
よる死の危険性を生じる。動物や人間の眼の細菌
感染は、クロストリジウムspp、コリネバクテリ
ウムspp、レプトスピラspp、モラクセラspp、ミ
コバクテリウムspp、ネイセリアspp、プロピオ
ニバクテリウムspp、プロテウスspp、プセイド
モナスspp、セラチアspp、イー・コリ(E.Coli)
spp.、スタフイロカツカスspp、を含む(これに
限定されるわけではない。)バクテリアおよびミ
コプラズマspp.およびリケツイアsppを含むバク
テリア様微生物により引き起こされることが報告
されている。動物と人間の両方とも感染性細菌を
互いに広げる能力のある保有体として取扱われ
る。このような細菌感染は、いくらか感染された
人間において20分毎というひんぱん処置、あるい
は組織において受けいれらないほど抗生物質の高
濃度という結果になる冗長な厄介な処置計画なし
では抗生物質によつて処置できない。現存の処置
方法は多くの理由から困難である。眼病の表面組
織における感染性微生物は、ある場合に抗生物質
の細菌殺菌作用に高い抵抗力を持ち、抗生物質の
局所的投薬はまちまちの接触時間を生じる眼窩か
らの該薬剤の急速な除去という結果となる。一般
的にいつて、眼感染の処置は、少しでも感染が残
つていると、涙液分泌を通してすぐに再感染し循
環をもう一度くり返すことになるため、完全な効
果でなければならない。さらに多くの場合におい
て、感染を取り除くのに必要な濃度は視力の減退
をひきおこし、ある場合には全盲をひきおこす。
家畜におけるこのような病気の経済的影響は、こ
のような伝染性の病気に対処する唯一可能な方法
が持続的な療法と隔離であるゆえ各年に失なわれ
る何百万ドルもの金額により示されている。 以下実験は、目のモラクセラボビス(M.
bovis)感染に対するグリセリン中に遊離した抗
生物質を用いた処置の効果をSPLVs中に内蔵さ
れた抗生物質を比較して評価するものである。 モラクセボビスは牛に伝染性の角結膜炎(ピン
クアイ)を引き起こすものである。この状態は、
眼瞼痙攣、流涙、結膜炎および隔膜の混濁と潰瘍
のまちまちの度合によつて特徴ずけられる。雌の
成牛は若干の食欲減退と乳生産の減退を伴なう微
熱を発するかもしれない。いくらかの抗生物質が
モラクセラボビスに対して効果はあるが、これら
は局所的付着あるいは結膜下注射によつて早期に
そしてひんぱんに繰り返して投薬されなければな
らない。ここに述べられた実施例によると、治療
物質の作用の効果と持続性が延長される。このよ
うな感染が抗生物質を用いての単なる普通の処置
には応答しないゆえに、本体系がたつた一、二度
の投薬で効果的であることは驚くべきことであ
る。一般的な処置は、もし感染が数多くの処置の
繰り返しによつて完全に根絶さないと、目に際感
染し感染サイクル再度くり返す若干の残留感染を
しばしば残す。 9.1 マウスにおける伝染性角結膜炎の処置 C57ブラツクマウス(160匹)が8つのグル
ープにわけられた、各々のグループの半分が両
眼を紫外線照射にさらされた(角膜障害を起こ
す目的ため)。次にすべての実験動物が1眼当
り1×106細菌個数の濃度で右眼に点滴される
モラクセラモビスを接種された。接種後24時間
目にすべての実験動物は角膜の混濁の度合で点
数づけされた。8つのグループは両眼に次のよ
うな局所性付着により処置される。グループ1
および2はSPLVに内蔵されたストレプトマイ
シン(30mg/ml)の10μを受けた。グループ
3よおび4はストレプトマイシン(30mg/ml)
の10μを受けた。グループ5および6は水性
ストレプトマイシン(100ml/ml)に懸濁され
た緩衝液入れられたSPLVsの10μを受けた。
グループ7および8は無菌食塩水の10μを受
けた。(注:未感染の左目はSPLVsが目に刺激
的かどうかみるために同じ局所的溶液により処
理された。刺激性は見られなかつた。)毎日一
回、隔膜障害の進行あるいは後退に関し記録さ
れ、処置後3、および7日目に右目は綿棒でぬ
ぐわれ、典型的実験動物においてモラクセラボ
ビスの分離が行なわれた。モラクセラモビス集
落は集落形態学およびモラグラボビス線毛に対
する螢光抗原への反応性により決定された。第
14表に示される結果は、SPLVに内蔵されたス
トレプトマイシンのみが感染の除去に効果的で
あることを表わしている。
【表】
マイシンc
【表】
9.2 SPLVに内蔵された抗生物質を用いてのウ
サギの結膜の処置 モラクセラボビスATCC株10900は無菌食塩
水(0.085%Nacl)中で1×107細胞数/mlの濃
度に希釈される。細菌懸濁液のアリコツト
(0.1ml)が10匹の雌のウサギの成体の目に局所
的に接種された。培養試料が結膜を綿棒でぬぐ
うことにより毎日取られ、血液寒天平板上に置
かれた。接種後3日目に、ウサギは3つのグル
ープに分けられ、2匹の実験動物(照査標準)
は何の処置も受けず、4匹の実験動物は無菌食
塩水中のストレプトマシン(10mg/Kg体重の濃
度)を受けおよい4匹の実験動物は無菌食塩水
溶液中でSPLVに内蔵されたストレプトマイシ
ン(10mgストレプトマイシン/Kg体重の濃度)
を受けた。すべての溶液は局所的に両眼の投薬
された。24時間後に、すべてのウサギの結膜を
綿棒でぬぐうことが再び始められ、7日間毎日
続けられた。モラクセラボビスの血液寒天平板
上での分離の結果は第15表に示される。
サギの結膜の処置 モラクセラボビスATCC株10900は無菌食塩
水(0.085%Nacl)中で1×107細胞数/mlの濃
度に希釈される。細菌懸濁液のアリコツト
(0.1ml)が10匹の雌のウサギの成体の目に局所
的に接種された。培養試料が結膜を綿棒でぬぐ
うことにより毎日取られ、血液寒天平板上に置
かれた。接種後3日目に、ウサギは3つのグル
ープに分けられ、2匹の実験動物(照査標準)
は何の処置も受けず、4匹の実験動物は無菌食
塩水中のストレプトマシン(10mg/Kg体重の濃
度)を受けおよい4匹の実験動物は無菌食塩水
溶液中でSPLVに内蔵されたストレプトマイシ
ン(10mgストレプトマイシン/Kg体重の濃度)
を受けた。すべての溶液は局所的に両眼の投薬
された。24時間後に、すべてのウサギの結膜を
綿棒でぬぐうことが再び始められ、7日間毎日
続けられた。モラクセラボビスの血液寒天平板
上での分離の結果は第15表に示される。
【表】
【表】
9.3 皮下感染による角結膜炎の処置
モラクセラボビスATCC株10900は無菌食塩
中に1×107細胞個/mlに希釈された。細菌懸
濁液のアリコツト(0.1ml)が、第9.2節で述べ
たようにしてすでに感染されたウサギの成体の
眼に接種され、そしてSPLVsで処理されなか
つた。9匹すべてのウサギの右眼は、皮下的の
結膜組織中にモラクセラボビスの0.1mlで接種
され、すべてのウサギの左眼は局所的にモラク
ラセボビスの0.1mlで接種された。培養菌はす
べてのウサギの両方の眼の結膜から毎日取ら
れ、モラクセラボビスの分離のため血液寒天培
地上におかれた。感染後3日目に、ウサギは3
つのグループに分けられ、2匹の実験動物は何
の処理も受けず、3匹の実験動物は標準オフサ
ルミングリセリン懸濁液中のストレプトマイシ
ン(10mg/Kg体重のストレプトマイシンの濃
度)を受け、4匹の実験動物はSPLVに内蔵さ
れたストレプトマイシンの食塩水懸濁液(体重
1Kg当りストレプトマイシン10mg)を受けた。
懸濁液あるいは溶液は局所的に両方の眼に局所
的に投薬(0.1ml)された。24時間後およびそ
の後5日後ごとに、結膜を綿棒でぬぐうこと
が、すべてのウサギについておこなわれた。血
液寒天培養上でのモラクセラボビスの分離の血
管を第16表に示す。実験の終了時にすべての実
験動物において解剖が行なわれ、すべての動物
から結膜が除去された。これらは、血管新生に
関し記録され、そして細かに切刻まれ、均質化
されそしてモラクセラボビスの分離のために血
液寒天平板上に置かれた。結果は第17表に示
す。
中に1×107細胞個/mlに希釈された。細菌懸
濁液のアリコツト(0.1ml)が、第9.2節で述べ
たようにしてすでに感染されたウサギの成体の
眼に接種され、そしてSPLVsで処理されなか
つた。9匹すべてのウサギの右眼は、皮下的の
結膜組織中にモラクセラボビスの0.1mlで接種
され、すべてのウサギの左眼は局所的にモラク
ラセボビスの0.1mlで接種された。培養菌はす
べてのウサギの両方の眼の結膜から毎日取ら
れ、モラクセラボビスの分離のため血液寒天培
地上におかれた。感染後3日目に、ウサギは3
つのグループに分けられ、2匹の実験動物は何
の処理も受けず、3匹の実験動物は標準オフサ
ルミングリセリン懸濁液中のストレプトマイシ
ン(10mg/Kg体重のストレプトマイシンの濃
度)を受け、4匹の実験動物はSPLVに内蔵さ
れたストレプトマイシンの食塩水懸濁液(体重
1Kg当りストレプトマイシン10mg)を受けた。
懸濁液あるいは溶液は局所的に両方の眼に局所
的に投薬(0.1ml)された。24時間後およびそ
の後5日後ごとに、結膜を綿棒でぬぐうこと
が、すべてのウサギについておこなわれた。血
液寒天培養上でのモラクセラボビスの分離の血
管を第16表に示す。実験の終了時にすべての実
験動物において解剖が行なわれ、すべての動物
から結膜が除去された。これらは、血管新生に
関し記録され、そして細かに切刻まれ、均質化
されそしてモラクセラボビスの分離のために血
液寒天平板上に置かれた。結果は第17表に示
す。
【表】
【表】
9.4 眼感染の処置いおけるSPLVsの効果のリポ
ゾーム調製物と比較しての評価 モラクセラボビス(ATCC株10900)は無菌
食塩水中で1×107細胞数/mlの濃度に希釈さ
れた。細菌懸濁液のアリコツト(0.1ml)は、
ウサギの成体の両眼の結膜組織の皮下的に接種
された。すべてのウサギの両眼の結膜から綿棒
でぬぐうことが毎日行なわれ、モラクセラボビ
スの分離のため血液寒天平板上に置かれた。接
種後4日目に、ウサギは6つのグループに分け
られ、2匹の実験動物は何の処置も受けず(照
査標準)、3匹の実験動物は1:100に希釈され
るとO.D.480(480mmでの光学密度)で0.928であ
るSPLV被包されたストレプトマイシンの懸濁
液(体重1Kg当りストレプトマイシン10mg)を
受け、3匹の実験動物は1:100に希釈される
とO.D.480で0.499であるSPLV被包されたスト
レプトマイシンの懸濁液(体重1Kg当りストレ
プトマイシン10mg)を受け、3匹の実験動物は
1:100に希釈されるとO.D.480で0.242である
SPLV被包されたストレプトマイシンの懸濁液
(体重1Kg当りストレプトマイシン10mg)を受
け、3匹の実験動物は1:100に希釈されると
O.D.480で0.199であるSPLV被包されたストレ
プトマイシンの懸濁液(体重1Kg当りストレプ
トマイシン10mg)を受け、そして2匹の実験動
物は1:100希釈でO.D.480が0.940であるスト
レプトマイシン含有マルチラメラベジクル類
(MLVs)の懸濁液(体重1Kg当りストレプト
マイシン10mg)を受けた。MLVsは、フアウン
テイン(Foutain)らのCurr.Micro.6;373
(1981)の手順により、硫酸ストレプトマイシ
ンを乾燥脂質薄膜に加えて渦動運動させ、そし
て2時間膨脹させることにより作られ、内蔵さ
れなかつたストレプトマイシンは遠心分離を繰
り返して除去した。 懸濁液は、両眼に局所的に投薬された。24時
間後、すべてのウサギの結膜をぬぐうことが9
間目毎日行なわれ、血液寒天培地上に置かれ
た。血液寒天平板上でのモラクセラボビスの分
離の結果は第18表に示される。すべての動物で
解剖が行なわれた。これらは涙分泌に関し記録
され、そして結膜がすべての動物から無菌処理
的に除去された。これらは血管新生に関し記録
され、そして細かに切刻まれ、均質化され、モ
ラクセラボビスの分離のために血液寒天平板上
に置かれた。結果は第19表に示される。
ゾーム調製物と比較しての評価 モラクセラボビス(ATCC株10900)は無菌
食塩水中で1×107細胞数/mlの濃度に希釈さ
れた。細菌懸濁液のアリコツト(0.1ml)は、
ウサギの成体の両眼の結膜組織の皮下的に接種
された。すべてのウサギの両眼の結膜から綿棒
でぬぐうことが毎日行なわれ、モラクセラボビ
スの分離のため血液寒天平板上に置かれた。接
種後4日目に、ウサギは6つのグループに分け
られ、2匹の実験動物は何の処置も受けず(照
査標準)、3匹の実験動物は1:100に希釈され
るとO.D.480(480mmでの光学密度)で0.928であ
るSPLV被包されたストレプトマイシンの懸濁
液(体重1Kg当りストレプトマイシン10mg)を
受け、3匹の実験動物は1:100に希釈される
とO.D.480で0.499であるSPLV被包されたスト
レプトマイシンの懸濁液(体重1Kg当りストレ
プトマイシン10mg)を受け、3匹の実験動物は
1:100に希釈されるとO.D.480で0.242である
SPLV被包されたストレプトマイシンの懸濁液
(体重1Kg当りストレプトマイシン10mg)を受
け、3匹の実験動物は1:100に希釈されると
O.D.480で0.199であるSPLV被包されたストレ
プトマイシンの懸濁液(体重1Kg当りストレプ
トマイシン10mg)を受け、そして2匹の実験動
物は1:100希釈でO.D.480が0.940であるスト
レプトマイシン含有マルチラメラベジクル類
(MLVs)の懸濁液(体重1Kg当りストレプト
マイシン10mg)を受けた。MLVsは、フアウン
テイン(Foutain)らのCurr.Micro.6;373
(1981)の手順により、硫酸ストレプトマイシ
ンを乾燥脂質薄膜に加えて渦動運動させ、そし
て2時間膨脹させることにより作られ、内蔵さ
れなかつたストレプトマイシンは遠心分離を繰
り返して除去した。 懸濁液は、両眼に局所的に投薬された。24時
間後、すべてのウサギの結膜をぬぐうことが9
間目毎日行なわれ、血液寒天培地上に置かれ
た。血液寒天平板上でのモラクセラボビスの分
離の結果は第18表に示される。すべての動物で
解剖が行なわれた。これらは涙分泌に関し記録
され、そして結膜がすべての動物から無菌処理
的に除去された。これらは血管新生に関し記録
され、そして細かに切刻まれ、均質化され、モ
ラクセラボビスの分離のために血液寒天平板上
に置かれた。結果は第19表に示される。
【表】
2 + + + +
+ 0 0 + 0 0 0 0 0 0
3 + + + +
+ 0 0 0 0 + 0 0 0 0
+ 0 0 + 0 0 0 0 0 0
3 + + + +
+ 0 0 0 0 + 0 0 0 0
【表】
【表】
2 0 1+ 0
マイシン(1:
4希釈)
3 + 1+ 0
マイシン(1:
4希釈)
3 + 1+ 0
【表】
10 実施例
ウイルス感染の処置
アレナウイルス族の1種であるリンパ球脈絡髄
膜炎ウイルス(LCMV)は人間に病気を起させ
るものとして知られ、LCMV感染は、このウイ
ルスを脳内的に接種されることはウイルスにおい
ては致命的である。このマウスの死亡原因はウイ
ルス感染細胞に対して反応する免疫細胞によるも
のである。該ウイルスは、それがその中で増殖し
ている細胞を殺さないので、マウス中で使用され
る治療剤は、免疫細胞が活性化しないようにウイ
ルスの増殖を抑止し、および/または免疫細胞の
活性化を抑止しなければならない。 以下の実施例はSPLV被包された抗ウイルム化
合物の投薬によるウイルス感染処置の効果を表わ
すものである。 10.1 マウスの致命的リンパ球脈絡髄膜炎ウイル
ス感染の処置 2齢のスイスマウスは、LCMウイルスの致
死量、すなわちマウス1匹当り0.05ml接種物中
の100プラーク形成単位(PFU)を脳内的に接
種された。マウスは各々7匹を持つ4つのグル
ープに分けられ、接種後2日、3日および4日
目に0.1ml/薬量/マウスの以下の腹腔内注入
により処置を受けた。(1)「SPLV−Rグルー
プ」は3mgリババリン(Ribavarin)/mlを含
む卵ホスフアチジルコリンSPLVsで処置され
た。SPLVsは脂質100mgと100mg/ml薬剤の0.3
mlをPBS(燐酸緩衝食塩水)緩衝液中で用いて
調製され、薬剤の内蔵は10%であつた。(2)「R
−グループ」はPBS中のリババリン3mg/mg
の溶液で処理された。(3)「SPLV−グループ」
は緩衝液に入れられたSPLVsで処理された。
(すなわち、SPLVsはリババリンを用いない以
外は上記と同様にして作られた。)(4)「照査標
準−グループ」はPBSで処理された。接種後
5日目に各々のグループから2匹のマウスが犠
牲とされ、これらの脾臓が均質化された。(1
グループ当りの2個の脾臓は緩衝液の容積当り
1/20重量でPBS中で均質化される。)プラーグ
形成単位(PFU)/mlがそれぞれの懸濁液に
関し決められた。各々のグループに残つている
5匹のマウスは致死率に関して2日毎に30日間
観察された。結果は第20表に表される。 第20表は感染動物からの致死率の減少および
ビールス再性能の減少を明らかに示している。
本発明者らは、これらの結果がSPLVsより解
放されたリババリンの抗ウイルス活性によるも
のかどうか、あるいはSPLVsからのリババリ
ンの解放を受ける間のマウス宿主の免疫転調に
よるものかはまだ決定しなかつた。
膜炎ウイルス(LCMV)は人間に病気を起させ
るものとして知られ、LCMV感染は、このウイ
ルスを脳内的に接種されることはウイルスにおい
ては致命的である。このマウスの死亡原因はウイ
ルス感染細胞に対して反応する免疫細胞によるも
のである。該ウイルスは、それがその中で増殖し
ている細胞を殺さないので、マウス中で使用され
る治療剤は、免疫細胞が活性化しないようにウイ
ルスの増殖を抑止し、および/または免疫細胞の
活性化を抑止しなければならない。 以下の実施例はSPLV被包された抗ウイルム化
合物の投薬によるウイルス感染処置の効果を表わ
すものである。 10.1 マウスの致命的リンパ球脈絡髄膜炎ウイル
ス感染の処置 2齢のスイスマウスは、LCMウイルスの致
死量、すなわちマウス1匹当り0.05ml接種物中
の100プラーク形成単位(PFU)を脳内的に接
種された。マウスは各々7匹を持つ4つのグル
ープに分けられ、接種後2日、3日および4日
目に0.1ml/薬量/マウスの以下の腹腔内注入
により処置を受けた。(1)「SPLV−Rグルー
プ」は3mgリババリン(Ribavarin)/mlを含
む卵ホスフアチジルコリンSPLVsで処置され
た。SPLVsは脂質100mgと100mg/ml薬剤の0.3
mlをPBS(燐酸緩衝食塩水)緩衝液中で用いて
調製され、薬剤の内蔵は10%であつた。(2)「R
−グループ」はPBS中のリババリン3mg/mg
の溶液で処理された。(3)「SPLV−グループ」
は緩衝液に入れられたSPLVsで処理された。
(すなわち、SPLVsはリババリンを用いない以
外は上記と同様にして作られた。)(4)「照査標
準−グループ」はPBSで処理された。接種後
5日目に各々のグループから2匹のマウスが犠
牲とされ、これらの脾臓が均質化された。(1
グループ当りの2個の脾臓は緩衝液の容積当り
1/20重量でPBS中で均質化される。)プラーグ
形成単位(PFU)/mlがそれぞれの懸濁液に
関し決められた。各々のグループに残つている
5匹のマウスは致死率に関して2日毎に30日間
観察された。結果は第20表に表される。 第20表は感染動物からの致死率の減少および
ビールス再性能の減少を明らかに示している。
本発明者らは、これらの結果がSPLVsより解
放されたリババリンの抗ウイルス活性によるも
のかどうか、あるいはSPLVsからのリババリ
ンの解放を受ける間のマウス宿主の免疫転調に
よるものかはまだ決定しなかつた。
Applications Claiming Priority (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US362995 | 1982-03-29 | ||
| US362994 | 1982-03-29 | ||
| US411466 | 1982-08-25 | ||
| US447247 | 1982-12-06 | ||
| US463900 | 1983-02-04 | ||
| US476496 | 1983-03-24 | ||
| PCT/US1983/000419 WO1983003383A1 (en) | 1982-03-29 | 1983-03-24 | Stable plurilamellar vesicles |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59500952A JPS59500952A (ja) | 1984-05-31 |
| JPH0524133B2 true JPH0524133B2 (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=22174927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58501679A Granted JPS59500952A (ja) | 1982-03-29 | 1983-03-24 | 安定なプルリラメラベシクル類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59500952A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IL97538A (en) * | 1986-12-23 | 1995-03-15 | Liposome Co Inc | Multilamellar liposomes containing nonphosphate guanindino aminoglycosides and their preparation. |
| US4812312A (en) * | 1987-03-03 | 1989-03-14 | Board Of Regents Of The University Of Texas System | Liposome-incorporated nystatin |
| US4914088A (en) * | 1987-04-02 | 1990-04-03 | Thomas Glonek | Dry eye treatment solution and method |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4235871A (en) * | 1978-02-24 | 1980-11-25 | Papahadjopoulos Demetrios P | Method of encapsulating biologically active materials in lipid vesicles |
-
1983
- 1983-03-24 JP JP58501679A patent/JPS59500952A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59500952A (ja) | 1984-05-31 |
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