JPH05243068A - 静止誘導機器巻線の製造方法 - Google Patents

静止誘導機器巻線の製造方法

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JPH05243068A
JPH05243068A JP4182292A JP4182292A JPH05243068A JP H05243068 A JPH05243068 A JP H05243068A JP 4182292 A JP4182292 A JP 4182292A JP 4182292 A JP4182292 A JP 4182292A JP H05243068 A JPH05243068 A JP H05243068A
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JP
Japan
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gel
winding
insulator
casing
winding element
Prior art date
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Pending
Application number
JP4182292A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sonobe
浩 園部
Keiichi Abe
景一 阿部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 巻線要素を乾燥処理し、次にシリコーン油の
ような流動性絶縁物を含浸させる処理を施し、その後に
ケーシング12内にシリコーンゲル13のようなゲル状
絶縁物を充填する。ゲル状絶縁物が2液混合反応性のシ
リコーンゲルであり、流動性絶縁物が該2液のうちのい
ずれか1液であっても良い。 【効果】 絶縁物中の水分を除去する乾燥処理が施され
た巻線要素の絶縁物は、直ちにシリコーン油のような低
粘度の流動性絶縁物が含浸されることにより、絶縁物の
絶縁性能の向上ならびに後処理工程での水分吸着を最小
限に抑えることができる。また同時に巻線要素の冷却も
図れる。その後にケーシング12内に充填されるゲル状
絶縁物は、巻線要素の温度が低下しているので、低粘度
の状態で巻線要素の細部までボイド等の絶縁欠陥を生じ
ることなく充填される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変圧器などの静止誘導
機器巻線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部への電力需要の増大に対応
して都市部に電力機器を設置することが多くなってき
た。この種の電力機器のうち、ビルや地下街に設置され
る機器、とりわけ変圧器のような大型機器には、難燃
性、安全性、環境調和性等が要求されている。
【0003】このような背景のもと、従来からエポキシ
樹脂で注型したモールド変圧器が多く用いられている
が、固体絶縁であるため注型時の硬化反応により発生す
る熱収縮などでクラック、ボイド等の欠陥ができやす
く、高電圧下ではコロナ放電が発生して絶縁破壊に至る
可能性もあるため、適用電圧に制限を受けているのが現
状である。
【0004】一方、シリコーン油などの難燃性油を充填
した変圧器については、上記のような問題はないが、液
体ゆえに引火点を有するため、モールド変圧器に比べ、
防災上は劣ると言わざるを得ない。
【0005】そこで、モールド変圧器のような固体絶縁
機器の有する優れた難燃性、シリコーン油入変圧器のよ
うな液体絶縁機器の有する優れた絶縁性を兼ね備えた防
災形変圧器として、シリコーンゲルのようなゲル状(液
体と固体の中間的性状)絶縁物を充填したものが考えら
れる。すなわち、ゲル状にすることにより、固体に近い
難燃性が得られると共に、極めて柔軟性が高いのでクラ
ックなども発生しない。
【0006】このような変圧器としては、特開昭56−
118313号公報や特開平3−250714号公報に
記載されたものがある。すなわち、たとえば特開昭56
−118313号公報に記載されたフライバックトラン
スは、高圧巻線及び低圧巻線を鉄心の脚上に配置した状
態でケース内に収納し、減圧下でゲル状シリコーン(ゲ
ル化前のもの)を充填し、しかる後に100℃で加熱し
てゲル化反応させるものである。ここで、ゲル状シリコ
ーンを充填するにあたっては、ゲル化前の低粘度状態に
て充填することが重要であり、これにより被充填物が複
雑形状であってもボイド欠陥を生じることなく充填する
ことが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
充填処理は、フライバックトランスのように高圧トラン
スでも比較的低電圧、かつ小容量のものでは可能である
が、電力用変圧器のように、さらに高電圧、大容量のも
のに適用した場合には、次のような問題が生じる。
【0008】すなわち、一般に高電圧の電力用変圧器で
は、巻線の素線絶縁として、耐熱紙や耐熱フィルムを導
線に複数回ラップ巻きしたものを用いると共に、各部に
所望の絶縁距離を確保するための絶縁間隔片を多量に使
用する。これら絶縁物の使用量は、高電圧、大容量とな
る程増えるが、製造工程において絶縁物の表面あるいは
内部に吸着した水分を十分に除去した後にゲル状絶縁物
の充填処理を行なわないと、絶縁不具合を生じたり、絶
縁物の長期耐劣化信頼性を損ねることになる。
【0009】そのため、巻線を減圧(真空)下で100
℃程度以上に加熱して絶縁物中の水分を除去する乾燥処
理を行い、しかる後に、速やかにゲル状絶縁物の充填処
理を実施することが必要となる。
【0010】ところが、このような方法であると、ゲル
状絶縁物は高温の巻線に接触すると直ちにゲル化反応を
開始して流動性を失うため、ゲル状絶縁物を素線絶縁等
に含浸させることはおろか、細部への充填もはなはだ困
難となってしまう欠点があった。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、電力用変圧器のような、高電圧、大容
量機器の巻線に対しても、絶縁物中の水分を十分除去し
た状態で、ボイド等の欠陥なしに細部までゲル状絶縁物
を充填でき、絶縁性および長期耐劣化信頼性に優れた難
燃性の静止誘導機器巻線の製造方法を提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、巻線要素を筒状のケーシング内に収納
し、このケーシング内にゲル状絶縁物を充填した静止誘
導機器巻線の製造方法において、巻線要素を乾燥処理
し、次にシリコーン油のような流動性絶縁物を含浸させ
る処理を施し、その後にケーシング内にシリコーンゲル
のようなゲル状絶縁物を充填することを特徴とする。こ
の場合、ゲル状絶縁物が2液混合反応性のシリコーンゲ
ルであり、流動性絶縁物が該2液のうちのいずれか1液
であっても良い。また巻線要素の乾燥処理工程からゲル
状絶縁物の充填工程までを共通のケーシングを用いて行
なうことができる。
【0013】
【作用】本発明の製造方法によれば、巻線要素を加熱し
て乾燥するので、絶縁物中の水分を短時間で十分に除去
することができる。その後巻線要素に直ちにシリコーン
油のような低粘度の流動性絶縁物を充填することで、巻
線要素の絶縁物中に流動性絶縁物が含浸し、絶縁物の絶
縁性能の向上ならびに後処理工程での水分吸着を最小限
に抑えることができ、また同時に巻線要素の冷却をも図
れることになる。そしてその後にシリコーンゲルのよう
なゲル状絶縁物をケーシング内に充填することによっ
て、ゲル状絶縁物はゲル化前の低粘度状態で巻線要素の
細部までボイド等の欠陥を生じることなしに充填するこ
とが可能となる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明による変圧器用巻線の構成を示す
断面斜視図である。巻線11は、例えばポリアミド紙な
どの耐熱絶縁紙を導線上のラップ巻した素線11aを巻
回形成した巻線要素をケーシング12に収納して構成し
たものであり、巻線要素は、ポリアミド積層板あるいは
エポキシ樹脂等で形成された耐熱絶縁性の半径方向間隔
片11bや軸方向間隔片11cにより各部に所定の絶縁
距離を確保した状態に構成されている。
【0015】そしてこの巻線11にゲル状絶縁物を充填
するにあたっては、まずケーシング12を含めて巻線要
素を真空加熱炉の中に収納し、減圧(真空)で100℃
程度以上に加熱して素線11aの絶縁物および間隔片1
1b,11c等の絶縁物中の水分を十分に除去する乾燥
処理工程を行なう。所定の乾燥レベルに達したら、引き
続いて減圧(真空)下でケーシング12内にシリコーン
油を注入し、絶縁物中にシリコーン油を含浸させる含浸
工程を行なう。この時、室温程度のシリコーン油を用い
れば、巻線要素の温度は、概ね50℃程度以下に冷却さ
れる。しかる後、シリコーン油を抜き去り、100℃程
度以上で反応してゲル化する1液性のシリコーンゲル1
3をケーシング12内に充填する。シリコーンゲル13
の充填が終了したら再び100℃程度以上に加熱し、シ
リコーンゲル13をゲル化反応(硬化反応)させる。
【0016】このように、巻線要素の絶縁物中の水分を
除去するために巻線要素を乾燥処理しても、その後直ち
に充填するシリコーン油が高温度でも低粘度で流動性、
含浸性に優れているため、このシリコーン油が絶縁物中
に十分に含浸することができ、従って、巻線要素は絶縁
物の絶縁性が向上するとともに後処理工程における絶縁
物の水分吸着を最小限に抑えることができる。また同時
に巻線要素を速やかに冷却することができるので、引き
続いて加熱反応してゲル化するシリコーンゲル13を充
填しても、巻線要素に触れてゲル化することはなく、ゲ
ル化前の低粘度状態で巻線要素の細部まで充填すること
ができる。さらにシリコーンゲル13の加熱ゲル化工程
においても、上述のように絶縁物中に残留する水分や空
気がほとんどないため、ボイド等の欠陥等を生じること
なくゲル化が可能となる。また巻線要素の乾燥処理工程
からゲル状絶縁物の充填工程まで共通のケーシングを用
いることにより、巻線要素の取扱いや処理が容易にな
る。
【0017】なお、ゲル状絶縁物として、2液混合反応
性のシリコーンゲルを用いる場合には、上記のシリコー
ン油の代わりに混合前のいずれか1液を用いれば、絶縁
物に含浸したシリコーンゲル液の一部が部分的にゲル化
するため、絶縁物との界面で物性が連続的に変化し、密
着度合も増してより好適となる。
【0018】また上記実施例では、シリコーンゲルとシ
リコーン油について述べたが、他のゲル状絶縁物ならび
に難燃流動性絶縁物を用いた場合についても、同様な作
用効果が得られることは勿論である。
【0019】さらに巻線要素の乾燥処理および流動性絶
縁物の含浸処理に際しては、必ずしもケーシングを用い
る必要はなく、これら処理を施した後、巻線要素をケー
シング内に収納し、その後ケーシング内にゲル状絶縁物
を充填するようにしても良い。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、巻
線本体を筒状のケーシング内に収納し、このケーシング
内にシリコーンゲルのようなゲル状絶縁物を、ボイド等
の絶縁欠陥を生じることなく充填することができるの
で、モールド変圧器のような固体絶縁機器の有する優れ
た難燃性、シリコーン油入変圧器のような液体絶縁機器
の有する優れた絶縁性を兼ね備え、高電圧、大容量の変
圧器等にも十分適用できる高品質の静止誘導機器巻線を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製造した静止誘導機器巻線を
一部断面して示す斜視図
【符号の説明】
図中、11は巻線、11aは素線、11bは半径方向間
隔片、11cは軸方向間隔片、12はケーシング、13
はシリコーンゲル(ゲル状絶縁物)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線要素を筒状のケーシング内に収納
    し、このケーシング内にゲル状絶縁物を充填した静止誘
    導機器巻線の製造方法において、巻線要素を乾燥処理
    し、次に流動性絶縁物を含浸させる処理を施し、その後
    にケーシング内にゲル状絶縁物を充填することを特徴と
    する静止誘導機器巻線の製造方法。
  2. 【請求項2】 ゲル状絶縁物がシリコーンゲルであり、
    流動性絶縁物がシリコーン油であることを特徴とする請
    求項1に記載の静止誘導機器巻線の製造方法。
  3. 【請求項3】 ゲル状絶縁物が2液混合反応性のシリコ
    ーンゲルであり、流動性絶縁物が該2液のうちのいずれ
    か1液であることを特徴とする請求項1に記載の静止誘
    導機器巻線の製造方法。
  4. 【請求項4】 巻線要素を乾燥処理する工程、巻線要素
    に流動性絶縁物を含浸処理する工程およびケーシング内
    にゲル状絶縁物を充填する工程を、共通のケーシングを
    用いて行なうことを特徴とする請求項1に記載の静止誘
    導機器巻線の製造方法。
JP4182292A 1992-02-28 1992-02-28 静止誘導機器巻線の製造方法 Pending JPH05243068A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102152956B1 (ko) * 2020-05-04 2020-09-07 제룡전기 주식회사 절연유를 사용하지 않는 주상변압기 제조방법 및 이를 이용하여 제조된 주상변압기

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