JPH05247679A - アルミニウム溶融塩電解用電極及び電解方法 - Google Patents

アルミニウム溶融塩電解用電極及び電解方法

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JPH05247679A
JPH05247679A JP8167792A JP8167792A JPH05247679A JP H05247679 A JPH05247679 A JP H05247679A JP 8167792 A JP8167792 A JP 8167792A JP 8167792 A JP8167792 A JP 8167792A JP H05247679 A JPH05247679 A JP H05247679A
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electrode
electrodes
furnace
carbon
molten
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JP8167792A
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Toshiaki Inai
俊明 井内
Yoshiro Irie
義朗 入江
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Nikkei Techno Research Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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Nikkei Techno Research Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の電極を面対向配置した電極群を溶融塩
電解炉に組み込むことにより、生産能力を向上させると
共に、設備の小型化を図る。 【構成】 溶融塩電解用電極は、炭素質基体aにセラミ
ックス−炭素複合体bを一体化したバイポーラ電極を使
用する。セラミックスとしては、溶融金属に対する濡れ
性が良好で導電性のTiB2 ,ZrB2 等が使用され
る。複合体bの表面が陰極面、炭素質基体aの表面が陽
極面となるように、スペーサcを介して複数の電極を面
対向配置した電極群を構成する。電極群は、陰極面及び
陽極面が垂直方向になるように、溶融塩電解炉の内部に
配置される。 【効果】 複合体bの表面は、電解析出した溶融金属に
よって常に濡らされるため、優れた電流効率で電解反応
が進行する。また、バイポーラ電極を垂直配置している
ので、電極群の総表面積を大きく取ることができ、生産
能力を高め且つ小型化した電解炉が構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムの電解製
錬等に使用される溶融塩電解用電極及び電解方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムは、アルミナを溶解した氷
晶石−フッ化アルミニウム系又は氷晶石−フッ化アルミ
ニウム−フッ化カルシウム系の電解浴における電解製
錬、又は塩化アルミニウムを溶解した塩化ナトリウム−
塩化カリウム系の電解浴における電解製錬によって製造
されている。電解製錬に使用される電極としては、フッ
化物系の電解浴では消耗型炭素電極が、塩化物系の電解
浴ではバイポーラ型炭素電極が使用されている。
【0003】消耗型炭素電極を使用するとき、たとえば
図1に示すように、炭素質容器1に収容した電解浴2に
炭素電極3を浸漬する。炭素質容器1を陰極とし、炭素
電極3を陽極として、約1000℃に加熱された電解浴
2を介して電流を流す。このとき、電流が側壁に流れな
いように、側壁を凝固層2aで絶縁する。
【0004】炭素電極3の底面で、溶融塩に溶解してい
る酸化アルミニウムが電解反応を受ける。生成した溶融
アルミニウムは、炭素質容器1の底部に溶融メタル層4
を形成する。酸化アルミニウムの電解反応により発生し
た酸素は、陽極で炭素電極3と反応し炭酸ガスとなる。
炭酸ガスは、炭素電極3の側面に沿って上昇し、反応系
から排気される。
【0005】電解反応の進行に伴って、炭素電極3が消
耗する。そこで、消耗に応じ炭素電極3を降下させ、炭
素電極3と溶融メタル層4との間の極間距離を一定に保
つ。これにより、電解条件が一定化し、アルミニウムの
電解析出反応が円滑に進行する。溶融メタル層4に堆積
した溶融アルミニウムは、適宜の吸引容器により炉外に
取り出される。
【0006】バイポーラ型電極を使用する場合には、図
2に示すように、複数の炭素電極31 ,32 ・・・3n
を非導電性のスペーサ5を介して垂直方向に接続する。
炭素電極31 ,32 ・・・3n には、平板状の炭素板が
使用される。スペーサ5は、個々の炭素電極31 ,32
・・・3n 間の距離を一定に維持するものであり、電解
反応や溶融塩による侵食に対し優れた耐久性を示す材料
が使用される。この場合、炭素電極31 ,32 ・・・3
n は消耗しない。
【0007】相互に接続された炭素電極31 ,32 ・・
・3n は、製錬容器6に収容されている電解浴2に浸漬
される。製錬容器6は、通電部材として働かないため、
溶融塩や溶融アルミニウムによる侵食に対し優れた耐久
性をもつ窒化ケイ素系等の耐火れんがで構築される。電
解浴2としては、供給口7から装入した塩化アルミニウ
ムを塩化ナトリウム−塩化カリウム系の溶融塩に溶解し
たものが使用される。
【0008】電解浴2に浸漬した炭素電極31 ,32
・・3n の上部が陰極側、下部が陽極側となるように通
電する。電解浴2を700℃程度に保持して電解を行う
とき、個々の炭素電極31 ,32 ・・・3n の上面が陽
極となり、アルミニウムの電解析出反応が生起される。
生成した溶融アルミニウムは、炭素電極31 ,32 ・・
・3n の側面に沿って電解浴2中を流下して製錬容器6
の底部に溜り、溶融メタル層4を形成する。
【0009】他方、発生した塩素ガスは、炭素電極3
1 ,32 ・・・3n の側面に沿って電解浴2中を上昇
し、反応系から排気される。塩素ガスの排出を規制する
ため、個々の炭素電極31 ,32 ・・・3n に、ガス流
動方向を規制する下向き突起3aが設けられている。下
向き突起3aによって図2で右方向の流れが抑制され、
発生した塩素ガスは、炭素電極31 ,32 ・・・3n
左側から上昇し、排気口8を経て系外に排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】アルミナ−氷晶石−フ
ッ化アルミニウム系の溶融塩を使用した電解製錬では、
溶融メタル層4に作用する電磁力の影響が現れる。溶融
メタル層4が電磁力によって撹拌され、隆起,流動,波
動現象を引き起こす。溶融メタル層4の運動に影響を受
けることなく電解条件を一定に維持するため、溶融メタ
ル層4と炭素電極3との間の極間距離は約40mm以上
に設定されている。そのため、電力損失が大きく、電力
源単位を10,000kWh/トン以下にすることがで
きない。
【0011】電流容量を大きくすると、溶融メタル層4
の撹拌が活発になり、極間距離が著しく変動する。極間
距離の変動は、電解条件を不安定にするばかりでなく、
極端な場合には操業不能な状況をももたらす。この点
で、図1に示した構造では、電流容量250〜300K
A以上の炉、換言すればアルミニウム生産量2トン/炉
・日以上の能力を持つ炉を設計することができない。
【0012】また、炭素電極を水平に配置した構造であ
るため、大型炉になるほど床面積が大きくなる。その結
果、長さ数百メートルの建屋に数百基の電気炉を設置し
て操業している現状にある。多数の電気炉をこのように
設置することは、多大の設備負担を招き、電力を多量に
消費する製錬と相俟つて、アルミニウムの製造コストを
上昇させる。
【0013】他方、図2に示した塩化物系溶融塩でバイ
ポーラ型電極を使用する溶融塩電解では、塩素が発生す
るため、電解炉を完全密閉することが必要である。ま
た、電解浴に装入されるアルミニウム源として、アルミ
ナを塩化アルミニウムに変える前工程が必要であり、経
済的にも不利となる。しかも、高温の塩化物系溶融塩に
耐える耐食材が高価なことから、設備負担も大きくな
る。
【0014】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、セラミックスと炭素との複合体を
陰極側として一体化したバイポーラ型電極を、反応面を
垂直にして使用することにより、電解設備の大型化を招
くことなく、電流消費効率を高めて溶融塩電解を行うこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融塩電解用電
極は、その目的を達成するため、炭素質の陽極部と、溶
融アルミニウムに対して濡れ性が優れた耐熱・導電性セ
ラミックス及び炭素の複合体でできた陰極部とを一体化
し、反応面を垂直にして設置したことを特徴とする。
【0016】また、アルミニウム溶融塩の電解方法は、
溶融アルミニウムに対して優れた濡れ性を示す耐熱・導
電性セラミックス及び炭素の複合体でできた陰極部を炭
素質の陽極部に対向させ、非導電性且つ非消耗性のスペ
ーサを介して複数の電極を水平方向に面対向配置して溶
融塩に浸漬し、電解生成した溶融アルミニウムを前記溶
融塩中で流下させることを特徴とする。
【0017】炭素質の陽極部としては、炭素板が使用さ
れる。他方、陰極部となる複合体は、セラミックス及び
炭素の混合物を焼成することにより作成される。セラミ
ックスとしては、溶融アルミニウムに対する濡れ性が良
く、耐熱性及び導電性に優れたTiB2 ,ZrB2 等が
使用される。また、溶融塩や溶融アルミニウムに接触す
る雰囲気で使用されることから、耐侵食性,耐溶損性等
に優れていることが好ましい。
【0018】
【作 用】本発明の溶融塩電解用電極は、図3に示すよ
うに炭素質の基体aにセラミックス−炭素系の複合体b
を一体的に積層している。複合体bは、溶融アルミニウ
ムに対する濡れ性が良好であり、電解反応等によって溶
融塩から析出した溶融金属で複合体bの表面全体が均一
に濡れた状態になる。したがって、複合体bの表面が常
に電解反応に適した状態に維持され、電流効率が高めら
れる。
【0019】濡れ性の良好な複合体bは、図4に示すよ
うにスペーサcを介して複数の電極を配置するとき、隣
接する電極間距離を小さくすることを可能にする。ま
た、複合体bに含まれている炭素によって導電性が確保
され、通電抵抗の上昇に起因した電流損失を招くことが
ない。そのため、設備の大型化を招くことなく高能力の
電解炉が構築され、溶融塩電解に際し電力原単位を大幅
に節減することが可能となる。
【0020】複合体bのセラミックス成分としてTiB
2 を使用するとき、TiB2 が極めて高価な材料である
ことから、溶融アルミニウムの濡れ性が確保される最低
の含有量で炭素成分と複合される。TiB2 が熱衝撃に
弱い欠点は、炭素成分との複合によって克服される。複
合体bのTiB2 含有量は、このようなことを考慮して
40〜80重量%の範囲で定めることが好ましい。ま
た、複合体bは、0.1〜1mm程度の厚みで十分に所
期の機能を発揮する。
【0021】複数の電極を図4に示すように隣接配置す
るとき、電極間に挿入されるスペーサcとしては、Si
34 ,BN,AlN,Al2 ON及びそれらの混合焼
結体等の絶縁性セラミックスが使用される。スペーサc
は、溶融塩電解時に陰極側となる複合体bに穿設された
孔部dに基端部が挿入される。陽極側となる炭素質基体
aに接触するスペーサcの先端部は、炭素質基体aとの
接触面積が少なくなるように半球状等の曲面に成形する
ことが好ましい。これにより、スペーサcとの接触部に
おける陽極炭素部の消耗遅れが抑えられ、炭素質基体a
の均一な消耗が図られる。
【0022】
【実施例】炭素質基体aとして、長さ200mm,高さ
80mm及び厚さ30mmの炭素板を使用した。平均粒
径2μmのTiB2 粉末をカーボンペーストに配合比5
0重量%で混合し、炭素質基体aの片面に150〜20
0μmの厚みで塗布した。そして、不活性雰囲気中で1
300℃に加熱焼成することによって、炭素質基体aと
一体化された複合体bを形成した。
【0023】作製されたバイポーラ電極の複合体bに、
スペーサcを挿入するための深さ10mmの孔部dを4
個穿設した。孔部dに長さ30mmのスペーサcの基端
部を挿入し、スペーサcの半球状先端部を隣接するバイ
ポーラ電極の炭素質基体aに接触させた。このように極
間距離を20mmに設定して、2枚のバイポーラ電極を
面対向で直列配置した電極群を構成した。
【0024】電極群を、複合体bの表面が垂直面となる
ように、5%Al23 −80%Na3 Al26 −1
0%AlF3 −5%CaF2 電解浴に設置した。電極群
の両端に可動陽極及び半固定陰極を置き、電流160A
を供給した。このときの電流密度は、1A/cm2 であ
った。通電を24時間継続したところ、約2.86Kg
のアルミニウムが採取された。この溶融塩電解におい
て、電流効率は72%,電力原単位は11,000kW
h/トン−Alであった。
【0025】比較のため、複合体bを形成しない炭素質
基体aを電極として使用し電極群を組み立て、同じ条件
下で溶融塩電解を行った。24時間の通電によって、約
2.39Kgのアルミニウムが採取された。このときの
電流効率は62%,電力原単位は13,000kWh/
トン−Alであった。
【0026】このラボテストにおける対比から明らかな
ように、複合体bを炭素質基体aと一体化した電極を使
用することにより、少ない電力消費量で多量のアルミニ
ウムを生産できることが判る。また、極間距離を小さく
設定することができることから、限られたスペースに多
数枚の電極を組み込み、生産能力を向上させた電解炉が
構築される。
【0027】本実施例の溶融塩電解用電極は、図5に示
した溶融塩電解炉に組み込まれる。電解炉の炉体10
は、断熱れんが11を耐火れんが12でライニングし、
鋼製の炉殻13で補強した構造をもっている。炉底は一
方向に傾斜しており、低位側にメタルプール14が設け
られている。メタルプール14側の炉側壁には、メタル
プールから溶融アルミニウムを取り出す出湯孔15が設
けられている。なお、メタルプール14以外の耐火れん
が12に対しては断熱れんが11をライニングすること
なく、フリーズ61を炉壁内面に形成させるため、炉壁
を介した放熱を積極的に行わせている。炉体10の上部
壁16には、電解反応によって生じた炭酸ガス等の排ガ
スを取り出すための排気口17が穿設されている。
【0028】炉体10の上部一端に開口している電極装
入部20は、電極挿入蓋21で閉鎖される。陽極ブスバ
ー22から分岐した通電ロッド23は、電極挿入蓋21
の貫通孔24に差し込まれ、炉体10の内部に挿入され
る。陽極ブスバー22は、一部にフレキシブル部25が
形成されており、炉内電極の配列方向、すなわち図5に
おいて左右方向に陽極ブスバー22が若干伸縮可能にな
っている。このフレキシブル部25をもつ陽極ブスバー
22に図5で左方向の力が加えられ、陽極全体が左側に
押されている。
【0029】炉体10の反対側上部に、電極取出し蓋3
1によって閉鎖される電極取出し部30が開口してい
る。電極取出し蓋31には、陰極ブスバー32から分岐
した通電ロッド33が挿通される貫通孔34が形成され
ている。
【0030】電解反応の進行に伴って消費されるアルミ
ナを補給するため、炉体10の上部にアルミナフィーダ
40が設けられている。アルミナフィーダ40は、炉体
10の長手方向に関し主管41から分岐した複数の支管
42を備えている。支管42は、上部壁16に形成され
ている貫通孔18を介して、下端を炉内に臨ませてい
る。アルミナは、支管42から炉内断面にほぼ均等な分
布で補充される。
【0031】陰極側の通電ロッド33の下端に、非消耗
型陰極51が固定されている。非消耗型陰極51に、ス
ペーサ52を介してバイポーラ電極531 が対向して配
置される。また、バイポーラ電極531 に、同様にスペ
ーサ52を介してバイポーラ電極532 が対向して配置
される。このように順次n個のバイポーラ電極531
532 ,533 ・・・53n を面対向で直列配置し、電
極群50を構成する。陽極側の半固定陽極54は、通電
ロッド23で支持される。
【0032】個々のバイポーラ電極531 ,532 ,5
3 ・・・53n は、電解浴60に浮く程度の比重を持
っている。そのため、電極群50を非消耗陰極51と半
固定陽極54との間に挟持し、陽極側ブスバー22のフ
レキシブル部25が伸びようとする力だけで、バイポー
ラ電極531 ,532 ,533 ・・・53n の相互間
は、電解反応に伴って陽極側が消耗した場合において
も、常にスペーサ52で所定の間隔に保持される。
【0033】溶融塩電解時の電流iは、図5に矢印で示
すように陽極ブスバー22から通電ロッド23を経て電
極群50に至る。電流iは、個々のバイポーラ電極53
1 ,532 ,533 ・・・53n を通過し、通電ロッド
33を経て陰極ブスバー32から系外に送られる。電解
反応が進行するに従って、陰極面にアルミニウムが析出
する。耐火れんが12の内面には、電解浴60の溶融塩
が凝固したフリーズ61が形成される。
【0034】バイポーラ電極531 ,532 ,533
・・53n の炭素質基体の表面(陽極側)では、アルミ
ナが電解浴60に溶けてAl23 →2Al3++3O2-
となり、C+2O2-→CO2 (g)+4e- の反応によ
って炭酸ガスが発生し、炭素質基体が消費される。Ti
2 −炭素複合体表面(陰極側)では、Al3++3e→
Alの反応が生じ、金属アルミニウムが析出する。生成
した溶融アルミニウムは、バイポーラ電極531 ,53
2 ,533 ・・・53n の陰極面を濡らした後、電解浴
60を流下し、炉底10の内壁に形成されているフリー
ズ61の傾斜表面に沿ってメタルプール14に集められ
る。メタルプール14の溶融アルミニウムは、出湯孔1
5から連続的或いは間欠的に取り出される。
【0035】溶融塩電解の継続によって、バイポーラ電
極531 ,532 ,533 ・・・53n の炭素質基体が
消耗し、薄くなる。10cm程度まで薄くなったバイポ
ーラ電極531 は、電極取出し蓋31を外して電極取出
し部30を開放し、炉内の電極群50から取出される。
他方、電極挿入蓋21を外して電極挿入部20を開放
し、新規のバイポーラ電極を、バイポーラ電極53n
半固定陽極54との間に挟み込む。この電極取出し及び
電極挿入を間欠的に行い、バイポーラ電極531,532
,533 ・・・53n を陽極側から陰極側に逐次送
る。
【0036】半固定陽極54は、消耗性陽極であるため
交換が必要になる。交換時の電流遮断は、たとえば図6
に示すように電極54を複数に分割し、それぞれの電極
に通電ロッド23を固定することによって防止すること
ができる。また、非消耗性陰極51も、長期的には濡れ
性を低下させる。そのため、長い周期で、非消耗性陰極
51も交換される。この交換時の電流遮断を防ぐため、
非消耗性陰極51も同様に複数個に分割することが好ま
しい。
【0037】バイポーラ電極531 ,532 ,533
・・53n の極間距離を一定に保って溶融塩電解を行う
ため、電解条件が一定化する。また、電解析出した溶融
アルミニウムでバイポーラ電極531 ,532 ,533
・・・53n の陰極面が常に濡らされるため、電流効率
が向上する。
【0038】バイポーラ電極531 ,532 ,533
・・53n の陰極面を濡らした溶融アルミニウムは、電
解浴60を流下して電解反応域から除去されるため、図
1を使用して説明した電磁浴による溶融メタル層4の隆
起,波動等で電解反応を阻害することがない。すなわ
ち、従来の溶融塩電解で磁場問題から極間距離を40m
m以下にすることができなかったものが、本実施例にお
いては、極間距離を30mm以下に設定することができ
た。その結果、炉電圧の減少及び電力原単位の低減が図
られる。試算によると、10,000kWh/トン−A
l以下に電力原単位を節減することも可能である。
【0039】なお、図5に示した電解炉は、固定極間方
式であることから、従来の電解炉のように極間距離の調
節によって電解温度を制御することができない。そこ
で、各電解炉ごとに整流器を設け、個々の電解炉に供給
する電流値を制御することにより、電解炉の熱バランス
を図ることが好ましい。
【0040】炉電流は、図5に示した電極群50を使用
するとき、バイポーラ電極531 ,532 ,533 ・・
・53n の総面積でほぼ定まり、数10KA程度で十分
である。また、極間距離が小さく設定されるので、電極
群50に組み込まれるバイポーラ電極531 ,532
533 ・・・53n の枚数を増やすことができる。しか
も、陰極面及び陽極面を垂直にしてバイポーラ電極53
1 ,532 ,533 ・・・53n を面対向させているた
め、炉内構造が立体的になり、省スペースが図られる。
【0041】たとえば、従来の溶融塩電解設備では、磁
場問題から供給電流300KAで2トン/炉・日の生産
量が限界であった。また、水平に配置される電極は、3
m×12m程度の寸法である。これに対し、図5の設計
では、同じ寸法のバイポーラ電極531 ,532 ,53
3 ・・・53n を使用し約5トン/炉・日の生産能力を
持つ溶融電解設備を構築し、しかも1基当りのスペース
を半分以下に抑えることができる。このように、1基当
りの生産能力が高く、炉構造自体も小型になるため、電
解工場内の炉数を減らし、建屋の長さを短くすることも
可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、セラミックス−炭素複合体を炭素質基体と一体化し
た電極を使用している。セラミックス−炭素複合体は、
溶融金属に対する濡れ性が良好で、電解析出した溶融金
属によって陰極表面が均一に濡れ、優れた電流効率で電
解反応が進行する。また、陰極面及び陽極面を垂直にし
て多数の電極を面対向配置するとき、表面積の大きな電
極群となる。しかも、電解析出した溶融金属は、陰極表
面を濡らした後、電解浴を流下して電解反応域から除去
される。したがって、従来の水平配置型電極を備えた溶
融電解設備にみられた溶融メタル層の隆起,波動等によ
って電解反応が阻害されることなく、極間距離を大幅に
小さく設定できる。そのため、高い生産能力を確保しな
がら、炉自体を小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 炭素電極を水平配置した従来の溶融塩電解炉
【図2】 バイポーラ電極を上下に配置した従来の溶融
塩電解炉
【図3】 本発明に従ったバイポーラ電極
【図4】 同電極を面対向で複数配置した状態
【図5】 同電極を面対向で水平方向に複数配置した電
極群を組み込んだ溶融塩電解炉
【図6】 同溶融塩電解炉を電極群の配列方向からみた
断面図
【符号の説明】
a 炭素質基(陽極側) b セラミックス−炭素
複合体(陰極側) c,52 スペーサ 50 電極群 51
非消耗陰極 531 ,532 ・・・53n バイポーラ電極 54
半固定陽極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素質の陽極部と、溶融アルミニウムに
    対して濡れ性が優れた耐熱・導電性セラミックス及び炭
    素の複合体でできた陰極部とを一体化し、反応面を垂直
    にして設置したことを特徴とするアルミニウム溶融塩電
    解用電極。
  2. 【請求項2】 溶融アルミニウムに対して優れた濡れ性
    を示す耐熱・導電性セラミックス及び炭素の複合体でで
    きた陰極部を炭素質の陽極部に対向させ、非導電性且つ
    非消耗性のスペーサを介して複数の電極を水平方向に面
    対向配置して溶融塩に浸漬し、電解生成した溶融アルミ
    ニウムを前記溶融塩中で流下させることを特徴とするア
    ルミニウム溶融塩の電解方法。
JP8167792A 1992-03-03 1992-03-03 アルミニウム溶融塩電解用電極及び電解方法 Pending JPH05247679A (ja)

Priority Applications (1)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006028570A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Sumitomo Titanium Corp 電解槽
JP2007126704A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Permelec Electrode Ltd 金属採取用電極及び金属採取用電解槽
JP2010185143A (ja) * 2010-04-23 2010-08-26 Permelec Electrode Ltd 金属採取用電極
CN103936333A (zh) * 2014-04-21 2014-07-23 西安建筑科技大学 一种铝电解阴极焙烧及启动过程用高温抗氧化涂层及其制备方法

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