JPH0524979A - 化合物半導体結晶製造装置 - Google Patents
化合物半導体結晶製造装置Info
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- JPH0524979A JPH0524979A JP17835191A JP17835191A JPH0524979A JP H0524979 A JPH0524979 A JP H0524979A JP 17835191 A JP17835191 A JP 17835191A JP 17835191 A JP17835191 A JP 17835191A JP H0524979 A JPH0524979 A JP H0524979A
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Landscapes
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】揮散したV族元素の高圧容器内における広範囲
の付着を防止する。 【構成】高圧容器9内に、揮散性V族元素を含むIII −
V族化合物半導体原料を収容するルツボ13を設ける。
ルツボ13の外周には化合物半導体原料を加熱して融解
する主ヒータ12が設けられる。高圧容器9内の上部に
コールドトラップ17を設ける。コールドトラップ17
はV族元素の昇華温度以下の温度に保持されて、揮散し
たV族元素がこのコールドトラップ17に触れると、こ
れを固化して捕捉する。ルツボ13及び結晶11をすっ
ぽり包み、コールドトラップ17と連通する通路を構成
する遮蔽容器18を設ける。遮蔽容器18は、揮散V族
元素を、高圧容器9内壁やグラファイト製の断熱部材、
あるいは電極に接することなくコールドトラップ17ま
で導く。遮蔽容器18の内側には、その内壁を加熱して
揮散V族元素の昇華温度以上の温度に保持することので
きる副ヒータ19を設置する。
の付着を防止する。 【構成】高圧容器9内に、揮散性V族元素を含むIII −
V族化合物半導体原料を収容するルツボ13を設ける。
ルツボ13の外周には化合物半導体原料を加熱して融解
する主ヒータ12が設けられる。高圧容器9内の上部に
コールドトラップ17を設ける。コールドトラップ17
はV族元素の昇華温度以下の温度に保持されて、揮散し
たV族元素がこのコールドトラップ17に触れると、こ
れを固化して捕捉する。ルツボ13及び結晶11をすっ
ぽり包み、コールドトラップ17と連通する通路を構成
する遮蔽容器18を設ける。遮蔽容器18は、揮散V族
元素を、高圧容器9内壁やグラファイト製の断熱部材、
あるいは電極に接することなくコールドトラップ17ま
で導く。遮蔽容器18の内側には、その内壁を加熱して
揮散V族元素の昇華温度以上の温度に保持することので
きる副ヒータ19を設置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い蒸気圧を有する揮
散成分を少なくとも一種以上含む化合物半導体の結晶製
造装置に関するものである。
散成分を少なくとも一種以上含む化合物半導体の結晶製
造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体単結晶の製造方法の一つに
液体封止引上法(LEC法)がある。図3を用いて、こ
のLEC法によりIII −V族化合物半導体結晶を製造す
る例を述べる。高圧容器1内に設置したルツボ5内に、
III族とV族の元素及び液体封止剤(B2 O3 )6を入
れ、これを高圧ガス下でヒータ4により加熱してIII
族、V族を合成してIII −V族の融液7を作る。そし
て、この融液7にシード軸2に固定した種結晶を接触さ
せ、融液7の温度を下げながらシード軸2及びルツボ軸
8を回転させつつ種結晶を引上げることによって単結晶
3を得る。
液体封止引上法(LEC法)がある。図3を用いて、こ
のLEC法によりIII −V族化合物半導体結晶を製造す
る例を述べる。高圧容器1内に設置したルツボ5内に、
III族とV族の元素及び液体封止剤(B2 O3 )6を入
れ、これを高圧ガス下でヒータ4により加熱してIII
族、V族を合成してIII −V族の融液7を作る。そし
て、この融液7にシード軸2に固定した種結晶を接触さ
せ、融液7の温度を下げながらシード軸2及びルツボ軸
8を回転させつつ種結晶を引上げることによって単結晶
3を得る。
【0003】ところで、III 族及びV族元素を合成する
際及び単結晶を引上げる際には、蒸気圧の高いV族元素
が昇華(固相→気相)または、結晶から解離して揮散す
る。ここで揮散とは揮発して拡散する意味で使用してい
る。揮散したV族元素は、高圧容器1の内壁や、グラフ
ァイト製の断熱部材31のうちヒータ4から離れて低温
となっている外表面(矢印の部分)で析出(気相→固
相)し、厚さ〜数mmの厚さに堆積する。
際及び単結晶を引上げる際には、蒸気圧の高いV族元素
が昇華(固相→気相)または、結晶から解離して揮散す
る。ここで揮散とは揮発して拡散する意味で使用してい
る。揮散したV族元素は、高圧容器1の内壁や、グラフ
ァイト製の断熱部材31のうちヒータ4から離れて低温
となっている外表面(矢印の部分)で析出(気相→固
相)し、厚さ〜数mmの厚さに堆積する。
【0004】従来、容器内壁やグラファイト部材上に堆
積したV族元素は、放置すると次回結晶成長時の汚染源
となるため、結晶を成長するごとにブラシ等を使用して
清掃、除去している。
積したV族元素は、放置すると次回結晶成長時の汚染源
となるため、結晶を成長するごとにブラシ等を使用して
清掃、除去している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、高圧
容器内に揮散したV族元素は、高圧容器内壁全面や容器
内に設置されているグラファイト及びヒータへ通電する
ための金属電極(水冷されている)の低温部分に広範囲
に付着してしまう。これらのV族元素は、高圧容器を開
放した際に大気中の水分や酸素を吸着し、そのまま放置
すると、次回成長結晶を汚染する原因になるばかりでな
く、付着量が多い場合はヒータや電極でのスパークの原
因にもなる。このため、従来は高圧容器を開放する毎
に、容器内に設置したグラファイト製断熱材をはじめと
する全ての部材を分解し、ブラシ、ガーゼ等を使用して
付着したV族元素を除去する作業を行っている。
容器内に揮散したV族元素は、高圧容器内壁全面や容器
内に設置されているグラファイト及びヒータへ通電する
ための金属電極(水冷されている)の低温部分に広範囲
に付着してしまう。これらのV族元素は、高圧容器を開
放した際に大気中の水分や酸素を吸着し、そのまま放置
すると、次回成長結晶を汚染する原因になるばかりでな
く、付着量が多い場合はヒータや電極でのスパークの原
因にもなる。このため、従来は高圧容器を開放する毎
に、容器内に設置したグラファイト製断熱材をはじめと
する全ての部材を分解し、ブラシ、ガーゼ等を使用して
付着したV族元素を除去する作業を行っている。
【0006】しかし、V族元素の除去作業には多大な労
力と時間を要するばかりでなく、部材を毎回組み立て直
す必要があるため、結晶成長時に必要な炉内温度分布の
再現性が取りにくい等の問題がある。
力と時間を要するばかりでなく、部材を毎回組み立て直
す必要があるため、結晶成長時に必要な炉内温度分布の
再現性が取りにくい等の問題がある。
【0007】本発明の目的は、揮散成分を一部に集約化
することによって、前記した従来技術の欠点を解消し
て、揮散成分の除去作業を容易に行えるようにし、結晶
製造の効率・作業性・再現性を大幅に向上させることが
できる新規な化合物半導体結晶製造装置を提供すること
にある。
することによって、前記した従来技術の欠点を解消し
て、揮散成分の除去作業を容易に行えるようにし、結晶
製造の効率・作業性・再現性を大幅に向上させることが
できる新規な化合物半導体結晶製造装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器内に設け
られたルツボで少なくとも揮散成分を1種含む化合物半
導体原料を融解した後、固化して化合物半導体結晶を製
造する化合物半導体結晶製造装置に適用される。
られたルツボで少なくとも揮散成分を1種含む化合物半
導体原料を融解した後、固化して化合物半導体結晶を製
造する化合物半導体結晶製造装置に適用される。
【0009】前記容器内に、揮散成分の昇華温度以下の
温度に保持されて揮散成分を固相状態で捕捉する揮散成
分捕捉部を備える。この揮散成分捕捉部の温度は、少な
くともV族元素の昇華温度以下でなければならないが、
低ければ低いほどV族元素の捕捉率ないし集積率を高め
ることができる。
温度に保持されて揮散成分を固相状態で捕捉する揮散成
分捕捉部を備える。この揮散成分捕捉部の温度は、少な
くともV族元素の昇華温度以下でなければならないが、
低ければ低いほどV族元素の捕捉率ないし集積率を高め
ることができる。
【0010】さらに、揮散成分の昇華温度以上の温度に
保持されて、容器内に揮散する揮散成分を気相状態で揮
散成分捕捉部に導く通路を備える。この通路は前記容器
を2重構成とする内部容器で構成することができる。揮
散成分を揮散成分捕捉部に導くための通路の内壁温度
は、少なくとも揮散成分の昇華温度以上でなければなら
ない。因みに、GaAs結晶を成長させる際の通路内壁
温度は600℃以上が必要である。
保持されて、容器内に揮散する揮散成分を気相状態で揮
散成分捕捉部に導く通路を備える。この通路は前記容器
を2重構成とする内部容器で構成することができる。揮
散成分を揮散成分捕捉部に導くための通路の内壁温度
は、少なくとも揮散成分の昇華温度以上でなければなら
ない。因みに、GaAs結晶を成長させる際の通路内壁
温度は600℃以上が必要である。
【0011】本発明は上記のように構成されるが、この
構成において、揮散成分の揮散成分捕捉部での捕捉をよ
り確実にするために、通路を揮散成分の昇華温度以上の
温度に保持する加熱手段を別個に備えていることが好ま
しい。また、化合物半導体結晶製造装置はLEC法や縦
型温度傾斜凝固法( VGF法)により化合物半導体結晶
を製造する装置が好ましい。
構成において、揮散成分の揮散成分捕捉部での捕捉をよ
り確実にするために、通路を揮散成分の昇華温度以上の
温度に保持する加熱手段を別個に備えていることが好ま
しい。また、化合物半導体結晶製造装置はLEC法や縦
型温度傾斜凝固法( VGF法)により化合物半導体結晶
を製造する装置が好ましい。
【0012】また、本発明に適用できる化合物半導体
は、GaAs、InAs、GaP、InP等のIII −V
族化合物結晶の他に、II−VI族化合物半導体、例えばC
dTe、HgTe、ZnS、ZnSe等にも、さらに二
元系だけでなく三元系混晶の製造にも適用が可能であ
る。
は、GaAs、InAs、GaP、InP等のIII −V
族化合物結晶の他に、II−VI族化合物半導体、例えばC
dTe、HgTe、ZnS、ZnSe等にも、さらに二
元系だけでなく三元系混晶の製造にも適用が可能であ
る。
【0013】
【作用】少なくとも揮散成分を1種含む化合物半導体原
料から化合物半導体結晶を製造する過程で、ルツボ内の
融液から、また固化した結晶からも揮散成分が容器内に
揮散する。
料から化合物半導体結晶を製造する過程で、ルツボ内の
融液から、また固化した結晶からも揮散成分が容器内に
揮散する。
【0014】すると、この揮散した揮散成分は容器の内
壁に達する前に、通路に取り込まれる。通路の温度は少
なくとも揮散成分の昇華温度以上に保たれているため、
固化して通路内壁に堆積することはなく、蒸気のまま揮
散成分捕捉部へ導かれる。
壁に達する前に、通路に取り込まれる。通路の温度は少
なくとも揮散成分の昇華温度以上に保たれているため、
固化して通路内壁に堆積することはなく、蒸気のまま揮
散成分捕捉部へ導かれる。
【0015】揮散成分捕捉部は揮散成分の昇華温度以下
の温度に保持されているので、導かれてきた揮散成分
は、ここで冷却され気相から固相に変化して捕捉され、
堆積する。このようにして、揮散成分は特定の場所に集
約されるため、揮散した揮散成分の除去作業が短時間か
つ容易に行えるようになる。
の温度に保持されているので、導かれてきた揮散成分
は、ここで冷却され気相から固相に変化して捕捉され、
堆積する。このようにして、揮散成分は特定の場所に集
約されるため、揮散した揮散成分の除去作業が短時間か
つ容易に行えるようになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図2を用いて
説明する。
説明する。
【0017】実施例1
図1に本発明の実施例1に係るLEC法によるIII −V
族化合物半導体単結晶製造装置の横断面図を示す。
族化合物半導体単結晶製造装置の横断面図を示す。
【0018】内部が高圧ガスで満たされる高圧容器9内
に、揮散性V族元素を含むIII −V族化合物半導体原料
を収容するルツボ13を設ける。ルツボ13はルツボ軸
16により下部から回転自在に支承される。ルツボ13
の外周にはルツボ内の化合物半導体原料を加熱して融解
する主ヒータ12が設けられる。ルツボ13の上方には
高圧容器9の上部から挿入されたシード軸10が回転自
在に設けられ、その先端に種結晶が取り付けられて成長
した単結晶を引上げるようになっている。
に、揮散性V族元素を含むIII −V族化合物半導体原料
を収容するルツボ13を設ける。ルツボ13はルツボ軸
16により下部から回転自在に支承される。ルツボ13
の外周にはルツボ内の化合物半導体原料を加熱して融解
する主ヒータ12が設けられる。ルツボ13の上方には
高圧容器9の上部から挿入されたシード軸10が回転自
在に設けられ、その先端に種結晶が取り付けられて成長
した単結晶を引上げるようになっている。
【0019】ルツボ13内にIII 族とV族の元素原料及
び液体封止剤(B2 O3 )14を入れ、これを高圧ガス
下で主ヒータ12により加熱してIII 族、V族を合成し
てIII −V族の化合物半導体融液15を作る。この融液
15に、回転自在に設けたシード軸10に固定した種結
晶を接触させ、融液15の温度を下げながらシード軸1
0及びルツボ軸16を回転させつつ種結晶を引上げるこ
とによって結晶11を得る。ここまでの構成は従来例と
同じである。
び液体封止剤(B2 O3 )14を入れ、これを高圧ガス
下で主ヒータ12により加熱してIII 族、V族を合成し
てIII −V族の化合物半導体融液15を作る。この融液
15に、回転自在に設けたシード軸10に固定した種結
晶を接触させ、融液15の温度を下げながらシード軸1
0及びルツボ軸16を回転させつつ種結晶を引上げるこ
とによって結晶11を得る。ここまでの構成は従来例と
同じである。
【0020】異なる点は、まず、高圧容器9内の上部に
揮散成分捕捉部としてのコールドトラップ17を設けた
点である。コールドトラップ17はV族元素の昇華温度
以下の温度に保持されて、揮散したV族元素がこのコー
ルドトラップ17に触れると、これを固化して捕捉する
機能をもつ。V族元素の昇華温度以下の温度に保持する
ための手段として、ここでは水冷式を採用し、結晶成長
中のコールドトラップ17の表面温度が昇華温度以上に
ならないよう冷却水量を調整できるようにした。コール
ドトラップ17を設置する場所は、高圧容器9内の上部
以外にも下部や中央部等任意の位置でよく、できれば容
器9の開封が容易な場所に設置することが望ましい。な
お、コールドトラップ17に堆積したV族元素が落下す
る危険が有ることから、ルツボ13の直上に設置するの
は避けなければならない。
揮散成分捕捉部としてのコールドトラップ17を設けた
点である。コールドトラップ17はV族元素の昇華温度
以下の温度に保持されて、揮散したV族元素がこのコー
ルドトラップ17に触れると、これを固化して捕捉する
機能をもつ。V族元素の昇華温度以下の温度に保持する
ための手段として、ここでは水冷式を採用し、結晶成長
中のコールドトラップ17の表面温度が昇華温度以上に
ならないよう冷却水量を調整できるようにした。コール
ドトラップ17を設置する場所は、高圧容器9内の上部
以外にも下部や中央部等任意の位置でよく、できれば容
器9の開封が容易な場所に設置することが望ましい。な
お、コールドトラップ17に堆積したV族元素が落下す
る危険が有ることから、ルツボ13の直上に設置するの
は避けなければならない。
【0021】次に、異なる点はルツボ13及び結晶11
をすっぽり包み、コールドトラップ17と連通する通路
を構成する遮蔽容器18を設けた点である。ここで遮蔽
容器18は、ルツボ13内に収容した融液15及び結晶
11からの解離を防ぐためにAsガス雰囲気を作る機能
と、揮散したV族元素蒸気を高圧容器9内壁やグラファ
イト製の断熱部材あるいは電極に接することなくコール
ドトラップ17まで揮散V族元素を導く機能とをもつ。
この遮蔽容器18は図示例では高圧容器9に対して入れ
子様となっており、上下にシード軸10、ルツボ軸16
用の挿通孔をもち、上部にコールドトラップ17を内部
に取り込む開口をもつ。材料は例えば、グラファイト製
とする。この遮蔽容器18の内周、特にルツボ13を囲
む主ヒータ12の加熱が直接及ばない遮蔽容器18の内
側上方には、その内壁を加熱して揮散V族元素の昇華温
度以上の温度に保持することのできる副ヒータ19を設
置する。もっとも、遮蔽容器18内壁の温度が主ヒータ
12だけでV族元素の昇華温度以上に保てる場合は、副
ヒータ19は不要である。また、図示例では主及び副ヒ
ータ12、19を遮蔽容器18内部に設置したが、その
いずれかまたは両方を遮蔽容器18の外周部に設置する
ことも可能である。
をすっぽり包み、コールドトラップ17と連通する通路
を構成する遮蔽容器18を設けた点である。ここで遮蔽
容器18は、ルツボ13内に収容した融液15及び結晶
11からの解離を防ぐためにAsガス雰囲気を作る機能
と、揮散したV族元素蒸気を高圧容器9内壁やグラファ
イト製の断熱部材あるいは電極に接することなくコール
ドトラップ17まで揮散V族元素を導く機能とをもつ。
この遮蔽容器18は図示例では高圧容器9に対して入れ
子様となっており、上下にシード軸10、ルツボ軸16
用の挿通孔をもち、上部にコールドトラップ17を内部
に取り込む開口をもつ。材料は例えば、グラファイト製
とする。この遮蔽容器18の内周、特にルツボ13を囲
む主ヒータ12の加熱が直接及ばない遮蔽容器18の内
側上方には、その内壁を加熱して揮散V族元素の昇華温
度以上の温度に保持することのできる副ヒータ19を設
置する。もっとも、遮蔽容器18内壁の温度が主ヒータ
12だけでV族元素の昇華温度以上に保てる場合は、副
ヒータ19は不要である。また、図示例では主及び副ヒ
ータ12、19を遮蔽容器18内部に設置したが、その
いずれかまたは両方を遮蔽容器18の外周部に設置する
ことも可能である。
【0022】また、コールドトラップ17や副ヒータ1
9は1個に限定されるものではなく、複数個設置する構
造とすることも可能である。なお、遮蔽容器18とシー
ド軸10、ルツボ軸16との隙間をB2 O3 等を用いて
封止しても、あるいは遮蔽容器18に結晶観察用の石英
製窓等を設けるようにしてもよい。
9は1個に限定されるものではなく、複数個設置する構
造とすることも可能である。なお、遮蔽容器18とシー
ド軸10、ルツボ軸16との隙間をB2 O3 等を用いて
封止しても、あるいは遮蔽容器18に結晶観察用の石英
製窓等を設けるようにしてもよい。
【0023】上記のような構成の装置を用いてGaAs
結晶の単結晶成長を行ったときの具体例を次に述べる。
結晶の単結晶成長を行ったときの具体例を次に述べる。
【0024】ルツボ13にはpBN製φ6インチ径のも
のを用いた。このルツボにGa3000g、As310
0g、B2 O3 900gをチャージし、高圧容器9内を
高圧にするためにArガス20atm雰囲気下で結晶成
長を行った。コールドトラップは、Asの昇華温度が約
600℃であるため、結晶成長中の表面温度が200℃
以上にならないよう、冷却水量を調整した。グラファイ
ト製遮蔽容器18の内壁温度は、主ヒータ12及び副ヒ
ータ19に通電した状態で、最低温度部でも700℃以
下にならないようにした。単結晶成長後に測定したAs
の揮散量は25gであった。揮散したAsは全てコール
ドトラップ17表面か、その極く近傍に集中して堆積し
ており、高圧容器17の内壁及び遮蔽容器18の外周に
設置した断熱材へのAsの付着は全く見られなかった。
のを用いた。このルツボにGa3000g、As310
0g、B2 O3 900gをチャージし、高圧容器9内を
高圧にするためにArガス20atm雰囲気下で結晶成
長を行った。コールドトラップは、Asの昇華温度が約
600℃であるため、結晶成長中の表面温度が200℃
以上にならないよう、冷却水量を調整した。グラファイ
ト製遮蔽容器18の内壁温度は、主ヒータ12及び副ヒ
ータ19に通電した状態で、最低温度部でも700℃以
下にならないようにした。単結晶成長後に測定したAs
の揮散量は25gであった。揮散したAsは全てコール
ドトラップ17表面か、その極く近傍に集中して堆積し
ており、高圧容器17の内壁及び遮蔽容器18の外周に
設置した断熱材へのAsの付着は全く見られなかった。
【0025】実施例2
実施例1と同じ装置を用い、副ヒータ19に通電せずに
GaAsの結晶成長を行った。成長条件は副ヒータ19
に通電しない以外は実施例1と同じである。結晶成長後
のAs揮散量は25gであった。揮散したAsはそのほ
とんどがコールドトラップ17に堆積しており、一部が
遮蔽容器18上方の内壁に付着していた。
GaAsの結晶成長を行った。成長条件は副ヒータ19
に通電しない以外は実施例1と同じである。結晶成長後
のAs揮散量は25gであった。揮散したAsはそのほ
とんどがコールドトラップ17に堆積しており、一部が
遮蔽容器18上方の内壁に付着していた。
【0026】比較例1
図3に係る従来の化合物半導体結晶製造装置でGaAs
単結晶成長を行った。結晶成長条件は実施例1と同じに
設定した。結晶成長後のAs揮散量は27gであった。
揮散したAsは、高圧容器1内壁の全面及び容器1内壁
に隣接して置かれたグラファイト製断熱材に広範囲に付
着していた。
単結晶成長を行った。結晶成長条件は実施例1と同じに
設定した。結晶成長後のAs揮散量は27gであった。
揮散したAsは、高圧容器1内壁の全面及び容器1内壁
に隣接して置かれたグラファイト製断熱材に広範囲に付
着していた。
【0027】比較例2
図1において、高圧容器9内にコールドトラップ17だ
けを設置して比較例1と同一条件でGaAs結晶成長実
験を行った。コールドトラップ17の温度は実施例1と
同じく200℃以下とした。結晶成長後のAsの揮散量
は29gであった。揮散したAsはコールドトラップ1
7表面に多く堆積していたが、高圧容器9内壁にも全面
に亘って薄く付着しているのが観察された。
けを設置して比較例1と同一条件でGaAs結晶成長実
験を行った。コールドトラップ17の温度は実施例1と
同じく200℃以下とした。結晶成長後のAsの揮散量
は29gであった。揮散したAsはコールドトラップ1
7表面に多く堆積していたが、高圧容器9内壁にも全面
に亘って薄く付着しているのが観察された。
【0028】実施例3
図2に本発明の実施例3に係るVGF法による結晶製造
装置の横断面図を示す。ルツボ22全体を気密容器25
で覆い、GaAs融液23からのAsの解離を防ぐため
に、気密容器25の中に配したAsを加熱ガス化してA
s雰囲気としている。そして、この気密容器25をさら
に圧力容器27で覆う構造になっている。気密容器25
の外周には主ヒータ21が配設され、気密容器25内部
のたて長のルツボ22全体を均熱化している。気密容器
25内に納めたたて長のルツボ22の底部には、種結晶
が載置される。この種結晶の上にGaAs融液23を入
れ、ルツボ底から固化させてGaAs結晶20を得る。
装置の横断面図を示す。ルツボ22全体を気密容器25
で覆い、GaAs融液23からのAsの解離を防ぐため
に、気密容器25の中に配したAsを加熱ガス化してA
s雰囲気としている。そして、この気密容器25をさら
に圧力容器27で覆う構造になっている。気密容器25
の外周には主ヒータ21が配設され、気密容器25内部
のたて長のルツボ22全体を均熱化している。気密容器
25内に納めたたて長のルツボ22の底部には、種結晶
が載置される。この種結晶の上にGaAs融液23を入
れ、ルツボ底から固化させてGaAs結晶20を得る。
【0029】気密容器25の上部には緩衝空間を構成す
る圧力緩衝容器30を区画形成し、その区画壁に圧力バ
ランス用のオリフィス29を設けて上下の容器25及び
30を連通した。そして、圧力緩衝容器30の上部にコ
ールドトラップ24を設置した。このコールドトラップ
24は水冷式によりAsの昇華温度以下の温度に保持
し、これに至る圧力緩衝容器30の内壁は、容器30の
外周に設けた副ヒータ26によってAsの昇華温度以上
の温度に保持した。なお、上記した圧力緩衝容器30及
び気密容器25が本発明の通路を構成する。
る圧力緩衝容器30を区画形成し、その区画壁に圧力バ
ランス用のオリフィス29を設けて上下の容器25及び
30を連通した。そして、圧力緩衝容器30の上部にコ
ールドトラップ24を設置した。このコールドトラップ
24は水冷式によりAsの昇華温度以下の温度に保持
し、これに至る圧力緩衝容器30の内壁は、容器30の
外周に設けた副ヒータ26によってAsの昇華温度以上
の温度に保持した。なお、上記した圧力緩衝容器30及
び気密容器25が本発明の通路を構成する。
【0030】上記のような構成の装置を用いてGaAs
結晶の単結晶成長を行ったときの具体例を次に述べる。
結晶の単結晶成長を行ったときの具体例を次に述べる。
【0031】気密容器25は石英製とし、pBN製φ2
インチ径のルツボ22にGaAs多結晶3500gを入
れ、主ヒータ21で加熱して融液23を作った後、冷却
して結晶20を成長した。この間、コールドトラップ2
4の表面温度は常に200℃以下になるように保持し、
圧力緩衝容器30の内表面温度は常に650℃以上にな
るよう、副ヒータ26に通電した。融液23が全て固化
した後、圧力緩衝容器30内のAs蒸気が、コールドト
ラップ24に全て堆積するよう、炉内の上部が下部より
も常に低温になるような温度勾配を付けて炉を徐冷し
た。結晶成長後のAsの揮散量は12gであった。揮散
したAsはコールドトラップ24の表面及びその近傍に
ほとんど全てが堆積しており、他部分への付着は観察さ
れなかった。
インチ径のルツボ22にGaAs多結晶3500gを入
れ、主ヒータ21で加熱して融液23を作った後、冷却
して結晶20を成長した。この間、コールドトラップ2
4の表面温度は常に200℃以下になるように保持し、
圧力緩衝容器30の内表面温度は常に650℃以上にな
るよう、副ヒータ26に通電した。融液23が全て固化
した後、圧力緩衝容器30内のAs蒸気が、コールドト
ラップ24に全て堆積するよう、炉内の上部が下部より
も常に低温になるような温度勾配を付けて炉を徐冷し
た。結晶成長後のAsの揮散量は12gであった。揮散
したAsはコールドトラップ24の表面及びその近傍に
ほとんど全てが堆積しており、他部分への付着は観察さ
れなかった。
【0032】実施例の効果
以上述べたように本実施例によれば、揮散したV族元素
を一箇所に集中して堆積させるようにしたので、従来必
要だった炉部材の分解、掃除、組立作業の一部又は全部
が省略できるようになり、作業性、再現性、生産性が大
幅に向上する。また、高圧容器内壁やグラファイト部材
等に対するV族元素除去を目的としたブラシやガーゼ類
の接触をなくすことができるため、炉内汚染を低減する
ことができる。またたとえV族元素除去に必要な掃除用
消耗品(ブラシ、ガーゼ類)使用することがあっても、
これらの消費量が低減できる。そして、揮散、付着した
V族元素への水分や酸素の付着がなくなるため、炉内の
汚染を低減できるばかりでなく、グラファイト部材の寿
命を伸すことができる。また、高圧容器を開放している
時間が短くなるため、グラファイト部材への大気中水分
の吸着や、不純物の混入が低減できる。
を一箇所に集中して堆積させるようにしたので、従来必
要だった炉部材の分解、掃除、組立作業の一部又は全部
が省略できるようになり、作業性、再現性、生産性が大
幅に向上する。また、高圧容器内壁やグラファイト部材
等に対するV族元素除去を目的としたブラシやガーゼ類
の接触をなくすことができるため、炉内汚染を低減する
ことができる。またたとえV族元素除去に必要な掃除用
消耗品(ブラシ、ガーゼ類)使用することがあっても、
これらの消費量が低減できる。そして、揮散、付着した
V族元素への水分や酸素の付着がなくなるため、炉内の
汚染を低減できるばかりでなく、グラファイト部材の寿
命を伸すことができる。また、高圧容器を開放している
時間が短くなるため、グラファイト部材への大気中水分
の吸着や、不純物の混入が低減できる。
【0033】また、部材を毎回組み立て直す必要がなく
なるため、結晶成長時に必要な炉内温度分布の再現性が
容易に図れる。
なるため、結晶成長時に必要な炉内温度分布の再現性が
容易に図れる。
【0034】なお、本発明は上述したLEC法やVGF
法の単結晶製造装置の他にLEK法(Liquid Encapsula
ted Kyropoulos法)の単結晶製造装置、さらには単結晶
ではなく多結晶合成装置への適用も可能である。
法の単結晶製造装置の他にLEK法(Liquid Encapsula
ted Kyropoulos法)の単結晶製造装置、さらには単結晶
ではなく多結晶合成装置への適用も可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、積極的に設けた揮散成
分捕捉部に揮散成分を集約して捕捉するようにしたの
で、揮散成分の除去作業が容易となり、結晶製造の効率
・作業性・再現性を大幅に向上させることができる
分捕捉部に揮散成分を集約して捕捉するようにしたの
で、揮散成分の除去作業が容易となり、結晶製造の効率
・作業性・再現性を大幅に向上させることができる
【図1】本発明の実施例に係るLEC法による化合物半
導体結晶製造装置の横断面図。
導体結晶製造装置の横断面図。
【図2】本発明の他の実施例に係るVGF法による化合
物半導体結晶製造装置の横断面図。
物半導体結晶製造装置の横断面図。
【図3】LEC法による化合物半導体結晶製造装置の従
来例を示す横断面図。
来例を示す横断面図。
9 高圧容器
10 シード軸
11 結晶
12 主ヒータ
13 ルツボ
14 B2 O3
15 化合物半導体融液
16 ルツボ軸
17 コールドトラップ(揮散成分捕捉部)
18 遮蔽容器(通路)
19 副ヒータ
Claims (4)
- 【請求項1】容器内に設けられたルツボで揮散成分を1
種または2種以上含む化合物半導体原料を融解した後、
固化して化合物半導体結晶を製造する化合物半導体結晶
製造装置において、前記容器内に、揮散成分の昇華温度
以下の温度に保持されて揮散成分を固相状態で捕捉する
揮散成分捕捉部と、揮散成分の昇華温度以上の温度に保
持されて、容器内に揮散する揮散成分を気相状態で前記
揮散成分捕捉部に導く通路とを備えたことを特徴とする
化合物半導体結晶製造装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の化合物半導体結晶製造装
置において、前記通路を揮散成分の昇華温度以上の温度
に保持する加熱手段を備えていることを特徴とする化合
物半導体結晶製造装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の化合物半導体結
晶製造装置は、LEC法により化合物半導体結晶を製造
する装置であることを特徴とする化合物半導体結晶製造
装置。 - 【請求項4】請求項1または2に記載の化合物半導体結
晶製造装置は、VGF法により化合物半導体結晶を製造
する装置であることを特徴とする化合物半導体結晶製造
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17835191A JPH0524979A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 化合物半導体結晶製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17835191A JPH0524979A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 化合物半導体結晶製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0524979A true JPH0524979A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16046974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17835191A Pending JPH0524979A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 化合物半導体結晶製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0524979A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6071337A (en) * | 1996-02-14 | 2000-06-06 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd | Apparatus and method for producing crystals by the czochralski method and crystals produced by this method |
| US6818074B2 (en) | 2001-06-06 | 2004-11-16 | Jfe Steel Corporation | High-ductility steel sheet excellent in press formability and strain age hardenability, and method for manufacturing the same |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP17835191A patent/JPH0524979A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6071337A (en) * | 1996-02-14 | 2000-06-06 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd | Apparatus and method for producing crystals by the czochralski method and crystals produced by this method |
| US6818074B2 (en) | 2001-06-06 | 2004-11-16 | Jfe Steel Corporation | High-ductility steel sheet excellent in press formability and strain age hardenability, and method for manufacturing the same |
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