JPH0525036U - 四輪駆動車用駆動力伝達装置 - Google Patents
四輪駆動車用駆動力伝達装置Info
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- JPH0525036U JPH0525036U JP7400991U JP7400991U JPH0525036U JP H0525036 U JPH0525036 U JP H0525036U JP 7400991 U JP7400991 U JP 7400991U JP 7400991 U JP7400991 U JP 7400991U JP H0525036 U JPH0525036 U JP H0525036U
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】単一のベーン34のみに対応して、当該ベーン
34を半径方向外向きに付勢するコイルばね35を設け
た。 【効果】コイルばね35によって付勢されたベーン34
による封止を確実にする。このベーン34の回転方向下
流側に発生させた高圧によって、すべてのベーン34に
よる封止を確実にできる。コイルばね35の個数が少な
くて済むので、部品点数及び組立工数を削減でき、製造
コストを安くできる。
34を半径方向外向きに付勢するコイルばね35を設け
た。 【効果】コイルばね35によって付勢されたベーン34
による封止を確実にする。このベーン34の回転方向下
流側に発生させた高圧によって、すべてのベーン34に
よる封止を確実にできる。コイルばね35の個数が少な
くて済むので、部品点数及び組立工数を削減でき、製造
コストを安くできる。
Description
【0001】
この考案は、四輪駆動車用の一対の駆動軸間に介在して、駆動力を伝達する四 輪駆動車用駆動力伝達装置に関するものである。
【0002】
四輪駆動車は、悪路走破性に優れているだけでなく、一般道においても加速性 や走行安定性に優れていることから、近年、急速に普及してきている。 この四輪駆動車においては、いわゆるタイトコーナブレーキング現象等を防止 するために、前・後輪駆動軸間または左・右輪駆動軸間に、両駆動軸間の回転速 度差を許容することのできる駆動力伝達装置を介在している。
【0003】 上記の駆動力伝達装置として、入出力軸のうちの一方と連動して回転するとと もに内周面に複数の凹部を有するケーシングと、このケーシングの内部に収納さ れて他方と連動回転すると共に外周面と上記ケーシングの凹部との間にポンプ室 を形成する円柱体状のロータと、このロータの周面に形成された複数の収納溝に 摺動自在に内挿されたベーンとを有するベーンポンプを備え、ロータとケーシン グとの間の回転速度差に応じて発生させた油圧を媒介として入出力軸間にトルク を伝達するものがある。
【0004】 この駆動力伝達装置においては、各ベーンがケーシングの内周面に確実に封止 されなければ、ポンプ室内に所望の高圧を発生することができないので、各ベー ンの基端側のばね受け凹孔と各収納溝底部との間に介装されたコイルばねによっ て、各ベーンをケーシングの内周面側に付勢するようにしていた。 また、ベーンによる封止を一層確実とするために、各ポンプ室と各収納溝の底 部を連通する圧油導入路を設け、この圧油導入路を介してポンプ室内の圧油を各 収納溝の底部に導入し、この圧油によって、ベーンをケーシングの内周面側に押 しつけるようにしている。
【0005】
しかし、すべてのベーンに対応した数のコイルばねを設けていたので、部品点 数が多くなるという難点があった。 また、ベーンポンプの組立に際し、細幅の収納溝内において、コイルばねの一 端部をベーンの基端側のばね受け凹孔に位置合わせした状態で、ベーンを収納溝 内に取り付けるという煩雑な作業を、ベーンの枚数分だけ行わなければならなか った。したがって、組立に手間がかかり、上記の部品点数の多さと相まって製造 コストが高くなるという問題があった。、 この考案は、上記の技術的課題に鑑みてなされ、部品点数及び組立工数の削減 により製造コストを安価にできる四輪駆動車用駆動力伝達装置を提供することを 目的とする。
【0006】
上記の目的を達成するため、この考案に係る四輪駆動車用駆動力伝達装置は、 入出力軸のうちの一方と連動して回転するとともに内周面に複数の凹部を有す るケーシングと、このケーシングの内部に収納されて他方と連動回転すると共に 外周面と上記ケーシングの凹部との間にポンプ室を形成する円柱体状のロータと 、このロータの周面に形成された複数の収納溝に摺動自在に内挿されるベーンと 、各ポンプ室と各収納溝の底部を連通しポンプ室内の圧油を各収納溝の底部に導 入する圧油導入路とを有するベーンポンプを備え、ロータとケーシングとの間の 回転速度差に応じて発生させた油圧を媒介として入出力軸間にトルクを伝達する 四輪駆動車用駆動力伝達装置において、 各ポンプ室の圧力特性に位相差を持たせるように、ポンプ室の数及びベーンの 数が設定されており、 複数のベーンのうち1つのベーンのみを半径方向外向きに付勢するばねが、当 該ベーンの基端側と収納溝の底部との間に介在されていることを特徴とするもの である。
【0007】
上記構成の四輪駆動車用駆動力伝達装置によれば、ばねにより半径方向外向き に付勢された唯一のベーンは、上記ばねによる付勢力によってケーシングの内周 面に、常時、押しつけられており、ケーシングの内周面に対する封止の確実化が 図られている。この封止の確実化が図られたベーンが、何れかのポンプ室内を回 転移動しながら、当該ベーンの回転方向下流側の封止空間に高圧を発生させる。 この高圧の圧油が、圧油導入路を介して各収納溝の底部に導入され、この圧油に よって、すべてのベーンをケーシングの内周面側に押圧することができる。これ により、各ポンプ室において、位相差を有する所定の圧力特性を得ることができ る。
【0008】 なお、上記ばねによって付勢されたベーンが、何れのポンプ室内にも位置しな い状態も存在するが、この状態でも、既に収納溝の底部に導入された圧油の残圧 によって、各ベーンがケーシングの内周面側に押しつけられているので、各ベー ンによる所定の封止力を得ることができる。
【0009】
以下実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。 図2は、この考案の一実施例としての四輪駆動車用の駆動力伝達装置を示す縦 断面図である。同図を参照して、この駆動力伝達装置は、前,後輪の一方と連動 回転する入力軸1と、他方と連動回転する出力軸2との間に、両軸1,2の回転 速度差に応じた油圧を発生するベーンポンプ3を構成している。
【0010】 このベーンポンプ3は、入力軸1に後述のごとく連結されたケーシング3aの 内部に、出力軸2に後述のごとく連結されたロータ30を同軸回動自在に収納し てなり、前輪または後輪の左,右輪へエンジンの駆動力を伝達する差動歯車装置 (図示せず)内に設けられる。 ベーンポンプ3のケーシング3aは、短寸筒形をなすカムリング31、このカ ムリング31の両側に同軸的に位置決めされた中抜き円板形をなすプレッシャー プレート32及びサイドプレート33とからなり、プレッシャープレート32の 内周側に延びるボス部36aを有しプレッシャープレート32の端面に密着され たブラケット36、プレッシャープレート32及びカムリング31をそれぞれ厚 さ方向に貫通してサイドプレート33に螺合する複数本のボルト37(1本のみ 図示)により、上記カムリング31、プレッシャープレート32及びサイドプレ ート33が一体的に結合されて構成されている。ブラケット36のボス部36a には、入力軸1がスプライン結合され、これにより、ケーシング3aは、入力軸 1の回転に連動して回転される。
【0011】 一方、ベーンポンプ3のロータ30は、カムリング31と略等長の短寸円筒形 をしており、カムリング31の内側に収納された状態で、回転軸となるロータ軸 4にスプライン結合されている。ロータ軸4は、プレッシャープレート32の中 抜き部及びサイドプレート33の中抜き部に内嵌された状態で、これらによって 同軸上にてすべり接触支持されている。図1を参照して、ロータ30には、半径 方向に所定の深さを有して周方向に等配された複数の収納溝30bが備えられ、 これらのそれぞれに矩形平板状のベーン34が、進退自在に収納されている。こ れらのベーン34のうち1つのベーン34のみが、コイルばね35にて半径方向 外向きに付勢されている。図3を参照して、コイルばね35の一端部は、ベーン 34基端側のばね受け凹孔34b内に挿入されていると共に、他端部が、保持体 5によって収納溝30bの底部に固定されている。保持体5は、ロータ30の両 端面30a間を挟持する一対の挟持部50aを有する支持板50と、この支持板 50の中央部に立設され、ばねの他端部を嵌着した保持棒51とからなる。保持 棒51の軸長方向の寸法は、ベーン34の進退ストロークの如何にかかわらず、 その先端部が常時ばね受け凹孔34bの内側に臨んで位置するように設定してあ る。
【0012】 カムリング31の内周の凹部の相当位置に、カムリング31の内周面、ロータ 30の外周面、プレッシャープレート32及びサイドプレート33にて囲繞され た、変形三日月形の複数のポンプ室40(本実施例においては3つ)が、カムリ ング31の内周面の円周等配に形成されている。ロータ軸4の外周とプレッシャ ープレート32の内周との間、及びロータ軸4の外周とサイドプレート33との 間は、環状の密封部材61により密封されている。また、カムリング31とプレ ッシャープレート32との間、及びカムリング31とサイドプレート33との間 は、Oリング62によって密封されている。ロータ軸4の中空部の左側部には、 ブラケット36のボス部36aが内嵌されている。ロータ軸4の中空部の右側部 には、出力軸2が内嵌されて、両者はスプライン結合されている。これにより、 ロータ30は、出力軸2の回転に連動して回転することになり、ベーンポンプ3 のケーシング3aとロータ30との間、すなわち前,後輪間の回転速度差に対応 する相対回転が生じ、前記ポンプ室内に後述のごとく油圧が発生する。
【0013】 図1及び図2を参照して、ベーン34には、当該ベーン34によってポンプ室 を区画して形成された両側空間のオイルの流通を許容するオリフィス34aが設 けられている。また、プレッシャープレート32の内端面32a及びサイドプレ ート33の内端面33aには、上記コイルばね35を保持する保持体5の挟持部 50aの侵入を許容する環状凹部32b,33bが形成されている。ロータ30 には、これの外周面上に互いに相隣接するベーン34の装着位置間にて開口し、 半径方向に所定の深さを有する導油孔44が形成されている。各導油孔44の底 部は、ロータ30を軸方向に貫通する各別の導油孔45により、上記環状凹部3 2bに連通させてある。この導油孔45の中途には、ポンプ室からの圧油の流出 のみを許容するチェック弁46がそれぞれ嵌着されている。上記の導油孔44、 導油孔45及び環状凹部32bによって、ポンプ室の圧油を収納溝30bの底部 に導いてベーン34をカムリング31の内周面に押しつけるための圧油導入路6 が構成されている。
【0014】 以上のように構成されたベーンポンプ3の動作について説明する。前,後輪間 に回転速度差が生じ、入出力軸1,2間の回転速度が異なっている場合、ロータ 30とケーシング3aとの間に相対回転を生じる。このように相対回転を生じた 場合、図1に示す如く、作動油はベーン34によって押されながらロータ30の 回転に伴って回転する。そして、まず、コイルばね35によって封止の確実化が 図られた唯一のベーン34が、ポンプ室40内を回転移動しながら、当該ベーン 34の回転方向下流側の面、カムリング31の凹面及びロータ30の外周面によ って区画された封止空間Aの容積を縮小させる。これにより、上記封止空間A内 に高圧が発生する。一方、この高圧の封止空間A内に開口されてこの高圧によっ てその中途のチェック弁46が開放された圧油導入路6を介して、各収納溝30 bの底部へ圧油が導入され、この圧油によって、すべてのベーン34がカムリン グ31の内周面に押し付けられる。これにより、すべてのベーン34の封止が確 実に行われ、各ポンプ室40において、所定の位相差を有する圧力特性が得られ る。そして、上記圧力が各封止空間内にてピストン圧として作用し、トルク伝達 媒体となってロータ30からカムリング31へトルクが伝達され、入出力軸1, 2間ひいては、前,後輪間にトルク配分が行われる。
【0015】 また、高圧となった封止空間から、ベーン34のオリフィス34aを介してベ ーン34の回転方向の上流側の封止空間へ、所定の流通抵抗を持って作動油が流 入され、上記高圧となった封止空間内の圧力は、主に上記流通抵抗によって規定 される。 なお、ロータ30の回転位置によっては、上記コイルばね35によって付勢さ れたベーン34が、何れのポンプ室40内にも位置しない状態も存在するが、こ の状態でも、既に収納溝30bの底部に導入された圧油の残圧によって各ベーン 34がカムリング31の内周面側に押しつけられるので、所定の封止力を得るこ とができ、実用上、問題がない。
【0016】 以上のように、この実施例によれば、単一のベーン34のみをコイルばね35 によって付勢しておくだけで、上記したようにすべてのベーン34による封止を 確実ならしめることができ、各ポンプ室における所定の圧力特性を得ることがで きる。そして、単一のベーン34に対応してコイルばね35を設けるのみで良い ので、部品点数を削減できると共に組立工数を削減でき、これにより、製造コス トを安くすることができる。
【0017】 なお、この考案は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば、この四輪 駆動車用駆動力伝達装置を、左側前輪と右側前輪との間のトルク伝達に用いるこ とができ、また、左側後輪と右側後輪と間のトルク伝達に用いることができる。 さらに、単一のベーン34を、複数のコイルばね35で付勢することができ、 その他、コイルばね35に代えて板ばねを用いること等、この考案の要旨を変更 しない範囲で種々の設計変更を施すことができる。
【0018】
以上のように本考案の四輪駆動車用駆動力伝達装置によれば、1つのベーンの みが、ばねにより半径方向外向きに付勢されており、当該ベーンがポンプ室を仕 切る状態のロータの回転位置において、上記ベーンの回転方向下流側に高圧を発 生させることができる。この高圧の圧油が、圧油導入孔を介して、各収納溝の底 部に導入されるので、当該圧油によって、すべてのベーンをケーシングの内周面 側に押圧してベーンによる封止を確実とすることができ、これにより、すべての ポンプ室において、所定の圧力特性を得ることができる。
【0019】 ベーン毎にばねを設ける場合と比較して、ばねの個数が少なく、部品点数を削 減できると共に組立工数を削減でき、製造コストを安価にすることができる。
【図1】本考案の一実施例の四輪駆動車用駆動力伝達装
置の横断面図である。
置の横断面図である。
【図2】四輪駆動車用駆動力伝達装置の縦断面図であ
る。
る。
【図3】ベーン付勢用のコイルばねの装着状態を示す拡
大図である
大図である
1 入力軸 2 出力軸 3 ベーンポンプ 3a ケーシング 6 圧油導入路 30 ロータ 30b 収納溝 34 ベーン 35 コイルばね 40 ポンプ室
Claims (1)
- 【請求項1】入出力軸のうちの一方と連動して回転する
とともに内周面に複数の凹部を有するケーシングと、こ
のケーシングの内部に収納されて他方と連動回転すると
共に外周面と上記ケーシングの凹部との間にポンプ室を
形成する円柱体状のロータと、このロータの周面に形成
された複数の収納溝に摺動自在に内挿されるベーンと、
各ポンプ室と各収納溝の底部を連通しポンプ室内の圧油
を各収納溝の底部に導入する圧油導入路とを有するベー
ンポンプを備え、ロータとケーシングとの間の回転速度
差に応じて発生させた油圧を媒介として入出力軸間にト
ルクを伝達する四輪駆動車用駆動力伝達装置において、 各ポンプ室の圧力特性に位相差を持たせるように、ポン
プ室の数及びベーンの数が設定されており、 複数のベーンのうち1つのベーンのみを半径方向外向き
に付勢するばねが、当該ベーンの基端側と収納溝の底部
との間に介在されていることを特徴とする四輪駆動車用
駆動力伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7400991U JP2567997Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 四輪駆動車用駆動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7400991U JP2567997Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 四輪駆動車用駆動力伝達装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525036U true JPH0525036U (ja) | 1993-04-02 |
| JP2567997Y2 JP2567997Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=13534659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7400991U Expired - Fee Related JP2567997Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 四輪駆動車用駆動力伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2567997Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP7400991U patent/JP2567997Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2567997Y2 (ja) | 1998-04-08 |
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Legal Events
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