JPH05251784A - 厚み縦振動圧電磁器トランスおよびその製造方法 - Google Patents

厚み縦振動圧電磁器トランスおよびその製造方法

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JPH05251784A
JPH05251784A JP4083180A JP8318092A JPH05251784A JP H05251784 A JPH05251784 A JP H05251784A JP 4083180 A JP4083180 A JP 4083180A JP 8318092 A JP8318092 A JP 8318092A JP H05251784 A JPH05251784 A JP H05251784A
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JP
Japan
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piezoelectric ceramic
transformer
piezoelectric
low impedance
thickness
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JP4083180A
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English (en)
Inventor
Akio Iwamoto
明夫 岩本
Yasuhiro Sasaki
康弘 佐々木
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波帯で動作可能な圧電トランス、特に小
型化、低ノイズ化が要求されるオンボード電源用圧電ト
ランスであって、多出力、多入力を可能とする。 【構成】 厚み方向に内部電極と圧電磁器層を交互に積
層して高インピーダンス部と低インピーダンス部を一体
に形成する。低インピーダンス部16に切込み溝18を
設けて、独立した3つの低インピーダンス部11,1
2,13とすることにより、複数の出力部あるいは入力
部を有する圧電磁器トランスとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波帯で動作可能な圧
電トランスに関し、特に小型化、低ノイズ化が要求され
るオンボード電源用圧電磁器トランスおよびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子装置の電源回路を小型にする
ために、スイッチング電源には電磁トランスが用いられ
ており、スイッチング電源の小型化にはスイッチング周
波数の高周波化が望ましい。しかしながら、スイッチン
グ周波数を高くすると、電磁トランスに用いられている
磁性材料のヒステリシス損失、渦電流損失や導線の表皮
効果による損失が急激に増大し、トランスの効率が非常
に低くなる欠点があった。このため、電磁トランスの実
用的な周波数帯域の上限はせいぜい500kHzであっ
た。これに対して、積層型圧電トランスは、共振状態で
使用され、一般の電磁トランスに比べて、(1)同一周
波数においてエネルギー密度が高いため小型化が図れ
る、(2)不燃化が図れる、(3)電磁誘導によるノイ
ズがでないこと、等数多くの長所を有している。
【0003】図5に従来の代表的な積層型圧電トランス
であるローゼン型圧電トランスの構造を示す。以下、図
面に沿って説明する。高電圧を取り出す場合、表面に電
極が設けられた圧電板において、61で示す部分は圧電
トランスの低インピーダンスの駆動部分であり、その上
下面に電極63,64が設けられており、この部分は図
中66で示すように厚み方向に分極されている。また、
同様に62で示す部分は高インピーダンスの発電部分で
あり、その端面に電極65が設けられており、発電部分
62は図中67で示すように圧電板の長さ方向に分極さ
れている。この圧電トランスの動作は、駆動電極63,
64に電圧が印加されると横効果31モードで電気機械
結合係数k31によって縦振動が励振され、トランス全体
が振動する。さらに発電部分62では、電気機械結合係
数k33によって縦効果縦振動モード(33モード)によ
り、出力電極65から高電圧が取り出される。一方、高
電圧を入力し、低電圧を出力させる場合には、縦効果の
高インピーダンス部分62を入力側とし、横効果の低イ
ンピーダンス部分61を出力側にすればよい。他のタイ
プの圧電トランスも、いずれもローゼン型と同じ平板の
伸び振動や円板の半径方向拡がり振動を利用したもので
あり、適用周波数は最高200kHz程度までである。
【0004】それに対して、本発明者らが先に特願平1
−139525号で開示した圧電磁器トランスは、厚み
方向に分極した圧電磁器板を積み重ねた構造であり、厚
み縦振動の共振周波数で駆動することにより、MHz帯
での動作が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来例で示した
ように、ローゼン型の圧電トランスの適用周波数領域は
200kHz以下の低周波領域においてのみであった。
また、ローゼン型の圧電トランスは縦効果の電気機械結
合係数に比べて著しく小さい横効果振動モードの電気機
械結合係数k31を用いざるを得ないため、帯域幅が小さ
いという欠点があった。さらに、特願平1−13952
5号で開示した圧電磁器トランスでは、単入力、単出力
であるので、限定された箇所でしか用いることができ
ず、多様でかつ広範囲の応用ができなかった。本発明
は、以上の欠点を克服するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の内部電
極層と圧電磁器層が交互に積層され、内部電極層を介し
て隣接する圧電磁器層が互いに厚み方向逆向きに分極さ
れている積層体であって、薄い前記圧電磁器層を多数枚
積層した低インピーダンス部と厚い前記圧電磁器層を単
層もしくは少数枚積層した高インピーダンス部からなる
厚み縦振動圧電磁器トランスにおいて、低インピーダン
ス部および/または高インピーダンス部が厚さ方向に形
成された切込み溝によって複数部分に分割された構造を
有することを特徴とする厚み縦振動圧電磁器トランスで
ある。またその製造方法は、圧電材料、分散媒およびバ
インダからなる泥漿よりグリーンシートを作製する工程
と、該グリーンシートに内部電極を印刷し、積層して熱
圧着する工程と、脱バインダと焼成を行い所定形状に切
断する工程と、低インピーダンス部および/または高イ
ンピーダンス部に切込み溝を設ける工程と、外部電極を
形成する工程と、外部電極に電圧を印加し分極を施す工
程と、平行平面研磨して共振周波数を調整する工程とを
備えたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
は本発明の圧電磁器トランスの一例の斜視図であり、図
2はその断面結線図である。図1、図2において、本発
明の圧電磁器トランスは、内部電極層14,15を介し
て厚み方向に逆向きに分極された圧電磁器層19を多数
積層した低インピーダンス部16と、その中間に絶縁層
を介して形成された単層の圧電磁器層10からなる高イ
ンピーダンス部17で構成されている。また、低インピ
ーダンス部16は、積層方向に垂直に切込み溝18が設
けられている。外部電極端子は、図2に示すように、低
インピーダンス部16の内部電極層14を外部で交互に
接続して出力端子21,22,25,26,27,28
とし、高インピーダンス部17の上下に位置する内部電
極層15から入力端子を取り出し、23,24とする。
なお、高インピーダンス部17の圧電セラミック層の合
計厚さと低インピーダンス部16の圧電セラミック層の
合計厚さとが同じになるように構成する。ここで、低イ
ンピーダンス部の圧電磁器層は隣接する各層の分極方向
が逆になるように配置されている。また、切込み溝18
を設けたことにより、独立した3個の低インピーダンス
部11,12,13と1個の高インピーダンス部が1つ
の積層体として構成されている。
【0008】高インピーダンス部17の電極端子23,
24間に厚み縦振動の共振周波数と等しい周波数の高電
圧を印加すると、圧電磁器トランスの全体が機械的に共
振し、低インピーダンス部16では正圧電効果により入
力電圧と同一周波数の電圧を発生し、電極端子21,2
2,25,26,27,28に出力する。その際、入力
側と出力側のインピーダンスの違いにより、出力端子2
1,22間、25,26間、27,28間の電圧は入力
端子23,24間の電圧よりも低くなる。さらに、低イ
ンピーダンス部の電極間隔を変えることにより異なった
電圧を自由に出力することができる。なお、低電圧を高
電圧に変換する場合は、端子21,22間、25,26
間、27,28間に低電圧を印加すれば、端子23,2
4間から高電圧が出力される。このように一体型の積層
体で多出力あるいは多入力を有する圧電トランスが実現
でき、電源の小型化及びコストダウンに非常に効果があ
る。
【0009】厚み縦振動の共振周波数は、圧電縦効果に
よる共振周波数の低下を無視すれば次式で表される。 fr=n・vt /2t (n=1,2,3 ・・・) ここに、 fr: 厚み縦振動の共振周波数 n : モード次数 vt: 厚さ方向の縦波の音速 t : 厚み ここでvt,tが一定となるように圧電磁器トランスを
作製できれば厚み縦振動の共振周波数frも一定となる
が、一体焼成時の収縮率のバラツキ等により必ずしも設
計通りの共振周波数とはならない。そこで、焼成後に共
振周波数を調整できる構造が望ましい。上下主面に電極
を設けている圧電トランスでは焼成後に調整する事は容
易ではないが、上下に研磨可能な周波数調整層を配置す
ることにより、焼成後の研磨により所期の共振周波数が
得られ、外部回路の駆動周波数と正確に一致させること
ができる。
【0010】次に、効率について考える。圧電磁器トラ
ンスの損失は大半が機械的損失であり、その機械的損失
は機械的品質係数Qmが小さいほど大きい。この機械的
品質係数Qmは上下主面の平行度、平面度に大きく依存
する。焼成しただけの圧電トランスの表面は平行度、平
面度とも悪く、その機械的品質係数Qmはせいぜい数1
00である。これに対しては、平行平面研磨を行うこと
により、数μm以内の平行度、平面度を得ることが可能
で、1000以上の機械的品質係数Qmが容易に得られ
る。更に、本発明に基づく圧電トランスでは主面に垂直
な切込み溝を形成しているが、切込み溝の間隔を、利用
する厚み縦振動の共振周波数を避けるような寸法とする
ことにより圧電横効果に基づく幅スプリアス振動を使用
帯域外に追いやることが可能である。
【0011】このような内部多層電極および1個の積層
体の中に独立した3個の低インピーダンス部を有する圧
電磁器トランスは、積層圧電セラミックコンデンサや積
層圧電アクチュエータ等で用いられている積層セラミッ
ク技術(ドクターブレード法)にて作製することが可能
である。また、溝を形成する方法としては、本発明のよ
うに焼成された積層体にダイシングソー,ワイヤーカッ
トなどを用いて溝を形成することが可能である。このよ
うな方法で作製した圧電磁器トランスでは層間隔を25
μm程度まで薄くすることも可能である。従って、1/
2波長モード(両端自由の基本モード)あるいは1波長
モード(両端自由の2次モード)の厚み縦共振振動を利
用するとしても、積層セラミック技術を用いて、2〜1
0MHz帯の超高周波領域で動作する圧電磁器トランス
を実現できる。
【0012】図3は図1、図2に示した構造の圧電磁器
トランスの作製方法の説明図である。図1、図2に示し
た圧電磁器トランスは、3個の独立した低インピーダン
ス部を有する四端子型圧電トランスの一体積層型であ
り、各々、2MHz帯厚み縦2次モードを用い、圧電材
料としてはPbTiO3 系圧電材料を用いている。その
製造方法は、図3(a)〜(c)に示すように、まず圧
電材料としてPbTiO3 系圧電セラミック粉末を有機
バインダと共に溶媒中に分散し、スラリー状とする。こ
れをドクターブレードを用いたキャスティング法によっ
て、厚さが約70μmのグリーンシートを作製する。そ
の後、熱プレス機で積層圧着するために必要な形状、す
なわちプレス金型に適合する大きさにパンチング機によ
り打ち抜き切断する。前述したグリーンシート(圧電磁
器層)10に内部電極層14としてPt、バインダ、有
機溶剤からなるPtペーストをスクリーン印刷法により
印刷する (図3(a))。その後、熱プレス機にてグ
リーンシートを複数枚積層圧着し、一枚のグリーン積層
体とする。このグリーン積層体を所定の形状に切断し、
500℃,10時間空気中で熱処理して脱バインダを終
了する。その後、1200℃,2時間焼成し、ダイシン
グソーにより所定の形状に切断して図3(b)のような
積層体を作製する。その後、共振周波数調整のために必
要な厚さになるように平行平面研磨を施す。この実施例
では2MHzで圧電トランスを駆動するため、圧電トラ
ンスの厚さが2.2mmになるように平行平面研磨す
る。その後、低インピーダンス部をダイシングソーによ
り積層方向に垂直に切込み溝を入れ、図3 (c)のよ
うな圧電磁器トランス素子を作製する。
【0013】内部電極はそれぞれ1端面のみに露出して
おり、その端面に外部電極を焼き付けし、図2に示すよ
うに電極端子21〜28をそれぞれ接続する。次に、電
極端子23と24間、21と22間、27と28間、2
5と26間に7kV/mmの直流電圧を印加し分極させ
る。
【0014】次に、高インピーダンス部17の電極端子
23,24からそれぞれ縦2次モードを励振する高周波
・高電圧信号を入力し、低インピーダンス部16の電気
端子21,22と25,26と27,28に適当な抵抗
負荷で終端し、出力を取り出す降圧型のトランスとして
評価した。試作した一体型圧電トランスにて、出力部
(低インピーダンス部)11,12,13の共振周波数
は1.98〜2.06MHz,機械的品質係数Qm値は
845〜870、最大エネルギー変換効率は92〜94
%で、電力容量はそれぞれ5Wを実現し、完全に独立し
た3つの出力電圧が得られた。なお、図4に圧電磁器ト
ランス11の周波数−ゲイン、効率特性の実測値を示
す。試作した圧電トランスは、トランスの降圧機能およ
び高いエネルギー変換効率を実現していることは明らか
である。更に、低インピーダンス部の1層の層間隔を変
えることにより、希望の電圧が得られることも確認され
た。
【0015】以上のように、本発明の圧電磁器トランス
はトランスの降圧機能および高いエネルギー変換効率を
有し、電源の小型化およびコストダウンに非常に有利で
あり、多出力を実現していることは明らかである。な
お、入力端子を低インピーダンス部分、出力端子を高イ
ンピーダンス部分から取り出すことにより昇圧用トラン
スとしても用いることが可能であり、この場合、多入力
を実現することは言うまでもない。また、本実施例では
低インピーダンス部を独立した3つの積層体としたが、
高インピーダンス部を独立した3つの積層体として多入
力、多出力を実現することも可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構造によ
る圧電磁器トランスは、複数の低インピーダンス部ある
いは高インピーダンス部を一体化することにより電源の
小型化およびコストダウン等を図ることができ、非常に
効果がある。さらに、1MHz以上の高周波帯において
広帯域で使用することができ、小型、高効率で、かつ多
入力、多出力化を実現していることは明らかである。従
って、従来の圧電トランスにはない多様な、かつ広範囲
の応用が可能で、工業的価値も多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の厚み縦振動圧電磁器トランスの一例の
斜視図である。
【図2】本発明の圧電磁器トランスの一例の断面結線図
である。
【図3】本発明の圧電磁器トランスの一例の製造方法の
説明図である。
【図4】本発明による圧電磁器トランスの一例の周波数
−ゲイン、効率特性図である。
【図5】従来のローゼン型圧電トランスの一例の斜視図
である。
【符号の説明】
10 圧電磁器層 11,12,13,16,61 低インピーダンス部 14,15, 内部電極層 17,62 高インピーダンス部 18 切込み溝 19 圧電磁器層 21,22,23,24,25,26,27,28 電
極端子 63,64,65 電極 66,67 分極方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の内部電極層と圧電磁器層が交互に
    積層され、内部電極層を介して隣接する圧電磁器層が互
    いに厚み方向逆向きに分極されている積層体であって、
    薄い前記圧電磁器層を多数枚積層した低インピーダンス
    部と厚い前記圧電磁器層を単層もしくは少数枚積層した
    高インピーダンス部からなる厚み縦振動圧電磁器トラン
    スにおいて、低インピーダンス部および/または高イン
    ピーダンス部が厚さ方向に形成された切込み溝によって
    複数部分に分割された構造を有することを特徴とする厚
    み縦振動圧電磁器トランス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した圧電磁器トランスの
    製造方法であって、圧電材料、分散媒およびバインダか
    らなる泥漿よりグリーンシートを作製する工程と、該グ
    リーンシートに内部電極を印刷し、積層して熱圧着する
    工程と、脱バインダと焼成を行い所定形状に切断する工
    程と、低インピーダンス部および/または高インピーダ
    ンス部に切込み溝を設ける工程と、外部電極を形成する
    工程と、外部電極に電圧を印加し分極を施す工程と、平
    行平面研磨して共振周波数を調整する工程とを備えたこ
    とを特徴とする厚み縦振動圧電磁器トランスの製造方
    法。
JP4083180A 1992-03-05 1992-03-05 厚み縦振動圧電磁器トランスおよびその製造方法 Pending JPH05251784A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7012578B2 (en) 2002-06-21 2006-03-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Light emission control device, backlight device, liquid crystal display apparatus, liquid crystal monitor and liquid crystal television

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US7012578B2 (en) 2002-06-21 2006-03-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Light emission control device, backlight device, liquid crystal display apparatus, liquid crystal monitor and liquid crystal television

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