JPH0525410A - 複合樹脂粒子およびこれを用いた被覆組成物 - Google Patents
複合樹脂粒子およびこれを用いた被覆組成物Info
- Publication number
- JPH0525410A JPH0525410A JP3205451A JP20545191A JPH0525410A JP H0525410 A JPH0525410 A JP H0525410A JP 3205451 A JP3205451 A JP 3205451A JP 20545191 A JP20545191 A JP 20545191A JP H0525410 A JPH0525410 A JP H0525410A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- particles
- coating composition
- composite resin
- polytetrafluoroethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】耐傷つき性の良好なよりしっとりとした本物の
革に近い触感を呈する塗膜を形成するのに用いられる複
合樹脂粒子および被覆組成物を得ること。 【構成】ポリテトラフルオロエチレンの粒子とそれを担
持する樹脂とからなる複合樹脂粒子をバインダー樹脂に
含有させてなる被覆組成物。
革に近い触感を呈する塗膜を形成するのに用いられる複
合樹脂粒子および被覆組成物を得ること。 【構成】ポリテトラフルオロエチレンの粒子とそれを担
持する樹脂とからなる複合樹脂粒子をバインダー樹脂に
含有させてなる被覆組成物。
Description
【産業上の利用分野】本発明は,ポリテトラフルオロエ
チレン粒子と樹脂とからなる複合樹脂粒子、およびこの
複合樹脂粒子を用いてなる被覆組成物に関する。
チレン粒子と樹脂とからなる複合樹脂粒子、およびこの
複合樹脂粒子を用いてなる被覆組成物に関する。
【従来の技術】近年、塗装基材に独特の触感を付与する
被覆組成物が、家庭用品、自動車内装部品、OA機器、
建築材料、電気製品などの様々な分野で使用されてい
る。これらの被覆組成物の特徴は、塗装された各種の製
品を触ったときの独特の感触であり、塗料バインダー樹
脂に体質顔料として着色した樹脂粒子を配合することに
よって特殊な触感を付与したり、軟質のゴム弾性を有す
る塗料バインダー樹脂にシリカやタルクなどの体質顔料
を配合することにより柔軟な手触りを得ている。また、
コラーゲンやキトサンなどのタンパク質や多糖類から誘
導される天然高分子化合物粒子をバインダーに配合した
皮革調の触感を呈する被覆組成物も提案されており,よ
り本物に近い皮革調の被覆組成物を得る処方が検討され
ている。
被覆組成物が、家庭用品、自動車内装部品、OA機器、
建築材料、電気製品などの様々な分野で使用されてい
る。これらの被覆組成物の特徴は、塗装された各種の製
品を触ったときの独特の感触であり、塗料バインダー樹
脂に体質顔料として着色した樹脂粒子を配合することに
よって特殊な触感を付与したり、軟質のゴム弾性を有す
る塗料バインダー樹脂にシリカやタルクなどの体質顔料
を配合することにより柔軟な手触りを得ている。また、
コラーゲンやキトサンなどのタンパク質や多糖類から誘
導される天然高分子化合物粒子をバインダーに配合した
皮革調の触感を呈する被覆組成物も提案されており,よ
り本物に近い皮革調の被覆組成物を得る処方が検討され
ている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の被覆組成物にあっては、例えば、塗料バイン
ダー樹脂に樹脂粒子やシリカなどの体質顔料を配合する
ことによって得られる被覆組成物の場合,しっとりとし
た本物の革に近い感触を有する被覆組成物を得るまでに
は達していない。そこで、天然の皮革を粉砕して精製す
ることにより得られるコラーゲン粒子などを塗料に配合
してより本物の皮革に近い被覆組成物を得る試みもされ
ている。しかし、この方法では、水分の吸放出性に優れ
たしっとりとした皮革調の風合いは得られるものの、コ
ラーゲン粒子が硬質であるため柔らかな手触りが得られ
なかったり、水分の吸放出によるコラーゲン粒子の体積
変化によって塗装基材への付着性の低下などの問題点を
有する。そこで本発明者は,先にコラーゲン又はキトサ
ンの有する水分の吸放出性を利用し,さらにこれらが塗
膜に対して作用する悪影響を最小限に抑えることを目的
として,これら天然高分子化合物またはその誘導体類を
樹脂中に含む複合樹脂粒子について研究を行い,この複
合樹脂粒子を塗料組成物に用いることにより,塗膜性能
にかなり優れ,かつしっとりとした良好な感触を有する
被覆組成物を得ることを可能にした。本発明は,ポリテ
トラフルオロエチレン粒子を担持樹脂に含有させてなる
複合樹脂粒子をつくり,この複合樹脂粒子をバインダー
樹脂に含有させることにより,更にしっとりした,かつ
柔らかな手触りの皮革調の風合いをもつと同時に,耐摩
耗性を維持しながら耐傷つき性を改善し得る被覆組成物
を得ることを課題としている。
うな従来の被覆組成物にあっては、例えば、塗料バイン
ダー樹脂に樹脂粒子やシリカなどの体質顔料を配合する
ことによって得られる被覆組成物の場合,しっとりとし
た本物の革に近い感触を有する被覆組成物を得るまでに
は達していない。そこで、天然の皮革を粉砕して精製す
ることにより得られるコラーゲン粒子などを塗料に配合
してより本物の皮革に近い被覆組成物を得る試みもされ
ている。しかし、この方法では、水分の吸放出性に優れ
たしっとりとした皮革調の風合いは得られるものの、コ
ラーゲン粒子が硬質であるため柔らかな手触りが得られ
なかったり、水分の吸放出によるコラーゲン粒子の体積
変化によって塗装基材への付着性の低下などの問題点を
有する。そこで本発明者は,先にコラーゲン又はキトサ
ンの有する水分の吸放出性を利用し,さらにこれらが塗
膜に対して作用する悪影響を最小限に抑えることを目的
として,これら天然高分子化合物またはその誘導体類を
樹脂中に含む複合樹脂粒子について研究を行い,この複
合樹脂粒子を塗料組成物に用いることにより,塗膜性能
にかなり優れ,かつしっとりとした良好な感触を有する
被覆組成物を得ることを可能にした。本発明は,ポリテ
トラフルオロエチレン粒子を担持樹脂に含有させてなる
複合樹脂粒子をつくり,この複合樹脂粒子をバインダー
樹脂に含有させることにより,更にしっとりした,かつ
柔らかな手触りの皮革調の風合いをもつと同時に,耐摩
耗性を維持しながら耐傷つき性を改善し得る被覆組成物
を得ることを課題としている。
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため,ポリテトラフルオロエチレン粒子を樹脂に内
包する,あるいは一部内包で一部露出する新規樹脂粒
子,又はポリテトラフルオロエチレン粒子が樹脂でコー
ティングされた新規合成樹脂粒子(以下ポリテトラフル
オロエチレン複合樹脂粒子という)を提供するものであ
り、また本ポリテトラフルオロエチレン複合樹脂粒子を
バインダー樹脂中に含有させた被覆組成物を提供するも
のである。
するため,ポリテトラフルオロエチレン粒子を樹脂に内
包する,あるいは一部内包で一部露出する新規樹脂粒
子,又はポリテトラフルオロエチレン粒子が樹脂でコー
ティングされた新規合成樹脂粒子(以下ポリテトラフル
オロエチレン複合樹脂粒子という)を提供するものであ
り、また本ポリテトラフルオロエチレン複合樹脂粒子を
バインダー樹脂中に含有させた被覆組成物を提供するも
のである。
【実施例】本発明は、従来塗膜の摩擦性を改善するため
塗料樹脂組成物に直接含有しているポリテトラフルオロ
エチレンを利用し,このポリテトラフルオロエチレンを
粉末もしくは粒子に加工した物質の摩擦特性、潤滑特性
に着目して、ポリテトラフルオロエチレン複合樹脂粒子
を合成し、この複合樹脂粒子を塗料の体質顔料として検
討した結果到達したものである。本発明のポリテトラフ
ルオロエチレン複合樹脂粒子の主成分は、ポリテトラフ
ルオロエチレンの粉末もしくは粒子と、これらを担持す
る樹脂からなる。ポリテトラフルオロエチレンとして
は、潤滑剤、離型剤、摩耗性向上剤、ブロッキング防止
剤などとして一般に使用されている粉末状のものであ
る。また担持樹脂としては、アクリル系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂等様々なものが考えられるが、特に限定
するものではなく、被覆組成物に用いるバインダー樹脂
との親和性などにより選定する。しかし,より本物の革
に近い指触感を得るためには、機械的特性がゴム弾性を
有する軟質な樹脂であることが好ましく、また、一般に
塗料組成中には有機溶剤成分を含むことから耐溶剤性に
優れていることが望ましい。以上がポリテトラフルオロ
エチレン複合樹脂粒子の主成分であるが、ポリテトラフ
ルオロエチレン複合樹脂粒子の着色のために着色顔料を
併用したり、熱安定性、光安定性などの向上を目的とし
て各種安定剤を添加しても良い。本発明のポリテトラフ
ルオロエチレン複合樹脂粒子は、あらかじめ当該複合樹
脂粒子を合成し、その後にポリテトラフルオロエチレン
の粉末を機械的に埋め込んだり、融着させる方法や、ポ
リテトラフルオロエチレン粉末と樹脂モノマーやオリゴ
マーとの混合物を懸濁重合法などで重合することにより
得られる。このようにして得られたポリテトラフルオロ
エチレン複合樹脂粒子を被覆組成物の体質顔料として、
あるいは着色した場合では着色顔料として用いることに
より、新規な皮革調の触感を有する皮革調の被覆組成物
が得られるのである。この場合ポリテトラフルオロエチ
レン複合樹脂粒子が球状である場合には平均粒子径が1
00μm以内の範囲であることが好ましい。また球状以
外の場合では、平均長径が100μm以内のものが適し
ている。この理由としては平均粒子径もしくは平均長径
が100μm以上のポリテトラフルオロエチレン複合樹
脂粒子を被覆組成物に応用した場合に、塗装仕上がり表
面状態がざらつくなどの不具合が生じるため好ましくな
いからである。上述したポリテトラフルオロエチレン複
合樹脂粒子を含む被覆組成物のバインダー樹脂として
は、それぞれの分野に用いられている樹脂が挙げられ
る。例えば,被覆組成物においては、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド
樹脂、オルガノシロキサン樹脂、ポリエステル樹脂など
を例示することができる。これらの樹脂は、被覆組成物
を使用する環境や塗装基材に応じて選定するものであ
り、とくに限定するものではない。また、一般的に用い
る体質顔料、着色顔料、樹脂粒子、耐摩耗性向上剤、紫
外線吸収剤などと共に用いてもよい。本発明の被覆組成
物のうち、硬化フィルムの機械的特性が破断強度20〜
500kg/cm2 であり、かつ最大伸度が20%以上
であるようなゴム弾性を有するバインダー樹脂を用いた
場合、良好な皮革調の触感を有する被覆組成物が得られ
る。硬化フィルムの破断強度が20kg/cm2 以下の
バインダー樹脂を用いた場合では、塗膜が脆くなる傾向
を示すために好ましくない。また硬化フィルムの破断強
度が500kg/cm2 以上のバインダー樹脂を用いた
ときには、塗膜が硬質になる傾向を示すために、良好な
触感は得難い。さらにポリテトラフルオロエチレンを担
持する樹脂の機械的特性について、ゴム弾性を有する軟
質な樹脂を選べば、さらに良好な触感を有する被覆組成
物を得ることができる。さらにまた,ポリテトラフルオ
ロエチレン複合樹脂粒子は通常のポリテトラフルオロエ
チレン粉末粒子に比べて相互間の流動性が非常に良好で
あり,潤滑性能の優れた潤滑剤として役にたつ。しかも
ポリテトラフルオロエチレン粉末粒子を担持する樹脂と
して安価な樹脂を使用すれば,潤滑性能の優れた安価な
潤滑剤を得ることができる。 〔実施例1〕プラクセル220AL(ダイセル化学工業
(株)製ポリカプロラクトンジオール)35重量部、プ
ラクセル303(ダイセル化学工業(株)製カプロラク
トントリオール)10重量部の混合物にルブロンL−2
(ダイキン工業(株)製PTFE粉体)10重量部及び
カーボンブラック1重量部を44重量部のメチルエチル
ケトンと共にペイントシェーカーで分散し、ポリテトラ
フルオロエチレンを含有するペースト100重量部を得
た。このペースト100重量部にデスモジュールW(住
友バイエルウレタン(株)製ジイソシアネート)20重
量部及びコロネートEH(日本ポリウレタン(株)製イ
ソシアネートオリゴマー)10重量部を加えて十分に撹
拌した。温度計、撹拌器を取り付けた1リットルセパラ
ブルフラスコに、1%カルボキシメチルセルロース水溶
液500ミリリットルをいれ、高速撹拌を行いながら、
このイソシアネートを含有するペースト100gを徐々
に加え30分間撹拌を続けた。その後さらに撹拌を続け
ながら1時間で80℃に昇温し、更に24時間撹拌を続
けたところ、5〜200μmの粒子径を有するポリテト
ラフルオロエチレン粒子を内包する黒色ウレタン樹脂粒
子80gが得られた。このポリテトラフルオロエチレン
を内包する黒色ウレタン樹脂粒子を水洗し乾燥した後に
100μm以下に分級した。 〔実施例2〕プラクセル220AL(ダイセル化学工業
(株)製ポリカプロラクトンジオール)50重量部、プ
ラクセル303(ダイセル化学工業(株)製カプロラク
トントリオール)10重量部の混合物にカーボンブラッ
ク1重量部を39重量部のメチルエチルケトンと共にペ
イントシェーカーで分散し、ペースト100重量部を得
た。このペースト100重量部にデスモジュールW(住
友バイエルウレタン(株)製ジイソシアネート)20重
量部及びコロネートEH(日本ポリウレタン(株)製イ
ソシアネートオリゴマー)10重量部を加えて十分に撹
拌した。温度計、撹拌機を取り付けた1リットルセパラ
ブルフラスコに、1%カルボキシメチルセルロース水溶
液500ミリリットルをいれ、高速撹拌を行いながらこ
のイソシアネートを含有するペースト100gを徐々に
加え30分間撹拌を続けた。さらに撹拌を続けながらル
ブロンL−2(ダイキン工業(株)製ポリテトラフルオ
ロエチレン粉末)15gを分散媒中に徐々に添加した。
その後、1時間で80℃に昇温し、更に24時間撹拌を
続けたところ、5〜200μmの粒子径を有する、ポリ
テトラフルオロエチレン粒子がコーティングされた黒色
ウレタン樹脂粒子80gが得られた。この黒色ウレタン
樹脂粒子を水洗し乾燥した後に100μm以下に分級し
た。 〔実施例3〕数平均分子量3000、水酸基価112m
gKOH/gのポリエステル樹脂40重量部にトルエン
30重量部、酢酸エチル25重量部、カーボンブラック
5重量部を加え、ペイントシェーカーで分散してペース
トを得た。このペースト50重量部に上記実施例1で得
たポリテトラフルオロエチレン粒子を内包する黒色ウレ
タン樹脂粒子20重量部、ミズカシルP−801(水澤
化学工業 製微粉含水珪酸)1重量部、ジブチル錫ジラ
ウレート0.01重量部を加えて被覆組成物を得た。こ
の被覆組成物100重量部に、スミジュールN−75
(住友バイエルウレタン(株)製イソシアネートオリゴ
マー)8重量部を加えて十分に撹拌し、この組成物をセ
ロソルブアセテート10重量部、トルエン10重量部、
酢酸エチル10重量部、メチルイソブチルケトン10重
量部から成る有機溶剤で希釈したところ、フォードカッ
プNO.4で15秒(20℃)の粘度を示した。この被
覆組成物をABS基材にスプレー塗装し、80℃で30
分間の乾燥を行ったところ、非常にしっとりとした皮革
調の触感を有する塗膜が得られた。しかもその塗膜はポ
リテトラフルオロエチレン粒子を直接含有せる従来の塗
膜と同程度の摩擦性を有するが,耐傷つき性がかなり改
善されていることを確認した。 〔実施例4〕ネオレッツR−960(ICI製ウレタン
系エマルション)100重量部に、水100重量部に対
して上記実施例2で得た黒色ウレタン樹脂粒子50重量
部をペイントシェーカーで分散したぺーストを加えてエ
マルション被覆組成物を得た。この塗料を水で希釈して
ABS基材にスプレー塗装し、80℃で30分の乾燥を
行ったところ、十分なめらかで耐傷つき性の良好な皮革
調の手触りを有する塗膜が得られた。
塗料樹脂組成物に直接含有しているポリテトラフルオロ
エチレンを利用し,このポリテトラフルオロエチレンを
粉末もしくは粒子に加工した物質の摩擦特性、潤滑特性
に着目して、ポリテトラフルオロエチレン複合樹脂粒子
を合成し、この複合樹脂粒子を塗料の体質顔料として検
討した結果到達したものである。本発明のポリテトラフ
ルオロエチレン複合樹脂粒子の主成分は、ポリテトラフ
ルオロエチレンの粉末もしくは粒子と、これらを担持す
る樹脂からなる。ポリテトラフルオロエチレンとして
は、潤滑剤、離型剤、摩耗性向上剤、ブロッキング防止
剤などとして一般に使用されている粉末状のものであ
る。また担持樹脂としては、アクリル系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂等様々なものが考えられるが、特に限定
するものではなく、被覆組成物に用いるバインダー樹脂
との親和性などにより選定する。しかし,より本物の革
に近い指触感を得るためには、機械的特性がゴム弾性を
有する軟質な樹脂であることが好ましく、また、一般に
塗料組成中には有機溶剤成分を含むことから耐溶剤性に
優れていることが望ましい。以上がポリテトラフルオロ
エチレン複合樹脂粒子の主成分であるが、ポリテトラフ
ルオロエチレン複合樹脂粒子の着色のために着色顔料を
併用したり、熱安定性、光安定性などの向上を目的とし
て各種安定剤を添加しても良い。本発明のポリテトラフ
ルオロエチレン複合樹脂粒子は、あらかじめ当該複合樹
脂粒子を合成し、その後にポリテトラフルオロエチレン
の粉末を機械的に埋め込んだり、融着させる方法や、ポ
リテトラフルオロエチレン粉末と樹脂モノマーやオリゴ
マーとの混合物を懸濁重合法などで重合することにより
得られる。このようにして得られたポリテトラフルオロ
エチレン複合樹脂粒子を被覆組成物の体質顔料として、
あるいは着色した場合では着色顔料として用いることに
より、新規な皮革調の触感を有する皮革調の被覆組成物
が得られるのである。この場合ポリテトラフルオロエチ
レン複合樹脂粒子が球状である場合には平均粒子径が1
00μm以内の範囲であることが好ましい。また球状以
外の場合では、平均長径が100μm以内のものが適し
ている。この理由としては平均粒子径もしくは平均長径
が100μm以上のポリテトラフルオロエチレン複合樹
脂粒子を被覆組成物に応用した場合に、塗装仕上がり表
面状態がざらつくなどの不具合が生じるため好ましくな
いからである。上述したポリテトラフルオロエチレン複
合樹脂粒子を含む被覆組成物のバインダー樹脂として
は、それぞれの分野に用いられている樹脂が挙げられ
る。例えば,被覆組成物においては、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド
樹脂、オルガノシロキサン樹脂、ポリエステル樹脂など
を例示することができる。これらの樹脂は、被覆組成物
を使用する環境や塗装基材に応じて選定するものであ
り、とくに限定するものではない。また、一般的に用い
る体質顔料、着色顔料、樹脂粒子、耐摩耗性向上剤、紫
外線吸収剤などと共に用いてもよい。本発明の被覆組成
物のうち、硬化フィルムの機械的特性が破断強度20〜
500kg/cm2 であり、かつ最大伸度が20%以上
であるようなゴム弾性を有するバインダー樹脂を用いた
場合、良好な皮革調の触感を有する被覆組成物が得られ
る。硬化フィルムの破断強度が20kg/cm2 以下の
バインダー樹脂を用いた場合では、塗膜が脆くなる傾向
を示すために好ましくない。また硬化フィルムの破断強
度が500kg/cm2 以上のバインダー樹脂を用いた
ときには、塗膜が硬質になる傾向を示すために、良好な
触感は得難い。さらにポリテトラフルオロエチレンを担
持する樹脂の機械的特性について、ゴム弾性を有する軟
質な樹脂を選べば、さらに良好な触感を有する被覆組成
物を得ることができる。さらにまた,ポリテトラフルオ
ロエチレン複合樹脂粒子は通常のポリテトラフルオロエ
チレン粉末粒子に比べて相互間の流動性が非常に良好で
あり,潤滑性能の優れた潤滑剤として役にたつ。しかも
ポリテトラフルオロエチレン粉末粒子を担持する樹脂と
して安価な樹脂を使用すれば,潤滑性能の優れた安価な
潤滑剤を得ることができる。 〔実施例1〕プラクセル220AL(ダイセル化学工業
(株)製ポリカプロラクトンジオール)35重量部、プ
ラクセル303(ダイセル化学工業(株)製カプロラク
トントリオール)10重量部の混合物にルブロンL−2
(ダイキン工業(株)製PTFE粉体)10重量部及び
カーボンブラック1重量部を44重量部のメチルエチル
ケトンと共にペイントシェーカーで分散し、ポリテトラ
フルオロエチレンを含有するペースト100重量部を得
た。このペースト100重量部にデスモジュールW(住
友バイエルウレタン(株)製ジイソシアネート)20重
量部及びコロネートEH(日本ポリウレタン(株)製イ
ソシアネートオリゴマー)10重量部を加えて十分に撹
拌した。温度計、撹拌器を取り付けた1リットルセパラ
ブルフラスコに、1%カルボキシメチルセルロース水溶
液500ミリリットルをいれ、高速撹拌を行いながら、
このイソシアネートを含有するペースト100gを徐々
に加え30分間撹拌を続けた。その後さらに撹拌を続け
ながら1時間で80℃に昇温し、更に24時間撹拌を続
けたところ、5〜200μmの粒子径を有するポリテト
ラフルオロエチレン粒子を内包する黒色ウレタン樹脂粒
子80gが得られた。このポリテトラフルオロエチレン
を内包する黒色ウレタン樹脂粒子を水洗し乾燥した後に
100μm以下に分級した。 〔実施例2〕プラクセル220AL(ダイセル化学工業
(株)製ポリカプロラクトンジオール)50重量部、プ
ラクセル303(ダイセル化学工業(株)製カプロラク
トントリオール)10重量部の混合物にカーボンブラッ
ク1重量部を39重量部のメチルエチルケトンと共にペ
イントシェーカーで分散し、ペースト100重量部を得
た。このペースト100重量部にデスモジュールW(住
友バイエルウレタン(株)製ジイソシアネート)20重
量部及びコロネートEH(日本ポリウレタン(株)製イ
ソシアネートオリゴマー)10重量部を加えて十分に撹
拌した。温度計、撹拌機を取り付けた1リットルセパラ
ブルフラスコに、1%カルボキシメチルセルロース水溶
液500ミリリットルをいれ、高速撹拌を行いながらこ
のイソシアネートを含有するペースト100gを徐々に
加え30分間撹拌を続けた。さらに撹拌を続けながらル
ブロンL−2(ダイキン工業(株)製ポリテトラフルオ
ロエチレン粉末)15gを分散媒中に徐々に添加した。
その後、1時間で80℃に昇温し、更に24時間撹拌を
続けたところ、5〜200μmの粒子径を有する、ポリ
テトラフルオロエチレン粒子がコーティングされた黒色
ウレタン樹脂粒子80gが得られた。この黒色ウレタン
樹脂粒子を水洗し乾燥した後に100μm以下に分級し
た。 〔実施例3〕数平均分子量3000、水酸基価112m
gKOH/gのポリエステル樹脂40重量部にトルエン
30重量部、酢酸エチル25重量部、カーボンブラック
5重量部を加え、ペイントシェーカーで分散してペース
トを得た。このペースト50重量部に上記実施例1で得
たポリテトラフルオロエチレン粒子を内包する黒色ウレ
タン樹脂粒子20重量部、ミズカシルP−801(水澤
化学工業 製微粉含水珪酸)1重量部、ジブチル錫ジラ
ウレート0.01重量部を加えて被覆組成物を得た。こ
の被覆組成物100重量部に、スミジュールN−75
(住友バイエルウレタン(株)製イソシアネートオリゴ
マー)8重量部を加えて十分に撹拌し、この組成物をセ
ロソルブアセテート10重量部、トルエン10重量部、
酢酸エチル10重量部、メチルイソブチルケトン10重
量部から成る有機溶剤で希釈したところ、フォードカッ
プNO.4で15秒(20℃)の粘度を示した。この被
覆組成物をABS基材にスプレー塗装し、80℃で30
分間の乾燥を行ったところ、非常にしっとりとした皮革
調の触感を有する塗膜が得られた。しかもその塗膜はポ
リテトラフルオロエチレン粒子を直接含有せる従来の塗
膜と同程度の摩擦性を有するが,耐傷つき性がかなり改
善されていることを確認した。 〔実施例4〕ネオレッツR−960(ICI製ウレタン
系エマルション)100重量部に、水100重量部に対
して上記実施例2で得た黒色ウレタン樹脂粒子50重量
部をペイントシェーカーで分散したぺーストを加えてエ
マルション被覆組成物を得た。この塗料を水で希釈して
ABS基材にスプレー塗装し、80℃で30分の乾燥を
行ったところ、十分なめらかで耐傷つき性の良好な皮革
調の手触りを有する塗膜が得られた。
【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば,ポリテトラフルオロエチレンの粒子とそれを担持す
る樹脂とからなる複合樹脂粒子を被覆組成物に含有させ
ているので,十分にしっとりとした本物の革に近い触感
を有すると同時に,耐傷つき性の改善された塗膜を形成
し得る複合樹脂粒子および被覆組成物を与えることがで
きる。
ば,ポリテトラフルオロエチレンの粒子とそれを担持す
る樹脂とからなる複合樹脂粒子を被覆組成物に含有させ
ているので,十分にしっとりとした本物の革に近い触感
を有すると同時に,耐傷つき性の改善された塗膜を形成
し得る複合樹脂粒子および被覆組成物を与えることがで
きる。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリテトラフルオロエチレン粒子を樹脂
に内包することを特徴とする複合樹脂粒子。 - 【請求項2】 ポリテトラフルオロエチレン粒子が前記
樹脂でコーティングされたことを特徴とする複合樹脂粒
子。 - 【請求項3】 ポリテトラフルオロエチレン粒子が前記
樹脂に一部内包され,かつ一部露出された構造を有する
ことを特徴とする複合樹脂粒子。 - 【請求項4】 前記樹脂がゴム弾性を有する軟質の樹脂
であることを特徴とする請求項1,2,3のいずれかに
記載の複合樹脂粒子。 - 【請求項5】 請求項1,2,3,4に記載の前記複合
樹脂粒子の1つ以上の複合樹脂粒子を,バインダーとな
る樹脂と共に用いたことを特徴とする被覆組成物。 - 【請求項6】 硬化後のフィルムの特性が破断強度20
〜500kg/cm2 、最大伸度20%以上であり,か
つゴム弾性を有する軟質の樹脂からなるバインダー樹脂
と,請求項1,2,3,4に記載の1つ以上の複合樹脂
粒子とを用いた皮革調の指触感を有することを特徴とす
る被覆組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3205451A JPH0525410A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 複合樹脂粒子およびこれを用いた被覆組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3205451A JPH0525410A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 複合樹脂粒子およびこれを用いた被覆組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525410A true JPH0525410A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16507099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3205451A Withdrawn JPH0525410A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 複合樹脂粒子およびこれを用いた被覆組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0525410A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006257366A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Origin Electric Co Ltd | 紫外線硬化型皮革調塗料組成物およびその塗料組成物により仕上げられた物品 |
| KR100716021B1 (ko) * | 2005-03-10 | 2007-05-08 | 박지호 | 테트라플로로에틸렌 중합체를 포함하는 현탁 입자 및 그 제조 방법 |
| JP2012211249A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Calsonic Kansei Corp | 型内塗装用水性塗料組成物及び塗装成形品 |
| JP2021038323A (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | 株式会社デンソー | 粉体塗料、潤滑皮膜、及び部品 |
| CN114867907A (zh) * | 2019-12-25 | 2022-08-05 | 株式会社可乐丽 | 皮革状片 |
-
1991
- 1991-07-22 JP JP3205451A patent/JPH0525410A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100716021B1 (ko) * | 2005-03-10 | 2007-05-08 | 박지호 | 테트라플로로에틸렌 중합체를 포함하는 현탁 입자 및 그 제조 방법 |
| JP2006257366A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Origin Electric Co Ltd | 紫外線硬化型皮革調塗料組成物およびその塗料組成物により仕上げられた物品 |
| JP2012211249A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Calsonic Kansei Corp | 型内塗装用水性塗料組成物及び塗装成形品 |
| JP2021038323A (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | 株式会社デンソー | 粉体塗料、潤滑皮膜、及び部品 |
| CN114867907A (zh) * | 2019-12-25 | 2022-08-05 | 株式会社可乐丽 | 皮革状片 |
| US12138891B2 (en) | 2019-12-25 | 2024-11-12 | Kuraray Co., Ltd. | Leather-like sheet |
| CN114867907B (zh) * | 2019-12-25 | 2024-12-27 | 株式会社可乐丽 | 皮革状片 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN105348946B (zh) | 一种哑光离型膜 | |
| CN102002166B (zh) | 用于水性柔感涂料的含羟基聚氨酯水分散体及其制备方法 | |
| CN112876958A (zh) | 一种水性皮革涂饰剂及其应用 | |
| CN106349914A (zh) | 一种pvc革用水性雾面处理剂及其制备方法 | |
| JP2783679B2 (ja) | 塗料組成物 | |
| CN113105815A (zh) | 一种耐磨水性聚氨酯消光涂料及其制备方法与应用 | |
| CN101787242A (zh) | 耐磨双组分水性聚氨酯涂料及其制备方法 | |
| CN111676707A (zh) | 一种半硅合成革及其制备方法 | |
| WO2024032316A1 (zh) | 可降解微珠及其制备方法与应用 | |
| JPH0525410A (ja) | 複合樹脂粒子およびこれを用いた被覆組成物 | |
| CN106893466B (zh) | 一种耐低温耐磨聚氨酯涂料及其制备方法 | |
| CN110205002B (zh) | 哑光油、其制备方法及其应用和抗刮哑光膜 | |
| CN109337083A (zh) | 一种自消光水性聚氨酯隔热保温树脂的制备方法 | |
| CN115651431A (zh) | 一种耐复杂环境超疏水涂层及其制备方法 | |
| JP3039812B2 (ja) | 複合樹脂粒子およびこれを用いた被覆組成物 | |
| CN116426204B (zh) | 一种哑光保护光油 | |
| CN108409933A (zh) | 一种以雪为分散剂制备水性聚氨酯的方法 | |
| CN118360806A (zh) | 一种高耐磨合成革及其制备方法 | |
| JP2968620B2 (ja) | 複合樹脂粒子およびこれを用いた被覆組成物 | |
| CN112694583A (zh) | 一种水性合成革用耐磨耐刮擦聚氨酯树脂及其制备方法 | |
| CN109535352B (zh) | 羟基丙烯酸乳液及其制备方法 | |
| CN117487269A (zh) | 用于鞋底的改性eva发泡材料及其制备方法 | |
| US10160870B2 (en) | Durable and scalable superhydrophobic paint | |
| CN109651950A (zh) | 抗涂鸦粉末涂料及其制备方法 | |
| CN102807806A (zh) | 一种塑胶上用纳米二氧化硅改性的可重涂橡胶漆及其加工工艺 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |