JPH05254170A - 印字ヘッド制御装置,ヘッド制御方法及びプリンタ - Google Patents

印字ヘッド制御装置,ヘッド制御方法及びプリンタ

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JPH05254170A
JPH05254170A JP5179592A JP5179592A JPH05254170A JP H05254170 A JPH05254170 A JP H05254170A JP 5179592 A JP5179592 A JP 5179592A JP 5179592 A JP5179592 A JP 5179592A JP H05254170 A JPH05254170 A JP H05254170A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は印字ヘッド制御装置及びプリンタの
改善に関し、複数の発熱抵抗体を一律に通電制御するこ
となく、該発熱抵抗体の履歴制御をして高品質の熱印字
処理をすること、及び、当該応用装置の信頼性の向上を
図ることを目的とする。 【構成】 印字ヘッド制御装置は、複数の発熱体素子R
n〔n=1,2,i,j〕から成る印字ヘッド16の駆
動制御をする印字ヘッド制御装置において、前記発熱体
素子Rnの通電時間Tn〔n=1,2,i,j〕を該発
熱体素子Rn毎に補正をするヘッド駆動補正制御部Hn
〔n=1,2,i,j〕が設けられることを含み構成
し、プリンタは、用紙移動手段15,印字ヘッド16,
ヘッド駆動制御手段17及び制御手段18を具備し、前
記ヘッド駆動制御手段17が本発明の印字ヘッド制御装
置から成ることを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図15) 発明が解決しようとする課題(図16) 課題を解決するための手段(図1〜3) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図4〜7) (2)第2の実施例の説明(図8,9) (3)第3の実施例の説明(図10〜14) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、印字ヘッド制御装置,
ヘッド制御方法及びプリンタに関するものであり、更に
詳しく言えば、サーマルヘッドを駆動制御する装置,そ
の制御方法及びプリンタの改善に関するものである。
【0003】近年、計測機器分野や医療機器分野等にお
いて、感熱紙に各種の文字情報やディスプレイ装置に表
示されたイメージ情報等をハードコピーをするサーマル
プリンタが使用されている。
【0004】これによれば、ヘッド駆動制御回路がデー
タ処理回路やn個のヘッド駆動トランジスタから成り、
それが複数の発熱抵抗体を一律に通電制御をしている。
このため、発熱ドット数が連続する高印字率の熱印字処
理をした場合に、印字品質の低下に繋がるおびき現象を
生ずることがあり、当該ヘッド駆動方式を採用したサー
マルプリンタでは、その印字品質や信頼性が低下をする
ことがある。
【0005】そこで、複数の発熱抵抗体を一律に通電制
御することなく、該発熱抵抗体の履歴制御をして高品質
の熱印字処理をすること、及び、当該応用装置の信頼性
の向上を図ることができる制御装置,その制御方法及び
プリンタが望まれている。
【0006】
【従来の技術】図15,16は、従来例に係る説明図であ
る。図15は、従来例に係るサーマルプリンタの構成図を
示している。
【0007】図15において、例えば、感熱紙29に熱印
字をするサーマルプリンタは、用紙移動制御回路1,サ
ーマルヘッド2,ヘッド駆動制御回路3,モータ4,M
PU(マイクロプロセッサユニット)5及びプラテン6
等から成る。
【0008】なお、サーマルヘッド2は発熱抵抗体R1
〜Rnが直線状に並ぶラインドット型であり、該ヘッド
2がプラテン6方向に押し付けられている。当該サーマ
ルプリンタの機能は、同図のMPU5の動作フローチャ
ートに示すように、まず、ステップP1でデータの入力
処理をする。この際に、外部入力データDINに基づいて
MPU5から用紙移動制御回路1に移動制御データD2
が出力される。一方、ヘッド駆動制御回路3に印字デー
タD1が出力される。
【0009】また、ステップP2で用紙供給処理をす
る。この際に、サーマルヘッド2とプラテン6との間に
感熱紙29が挿入され、プラテン6がモータ4を介して
駆動され、該感熱紙29が順次送り込まれる。
【0010】これに併せて、ステップP3でヘッド駆動
処理をする。ここでは、印字データD1に基づいてヘッ
ド駆動制御回路3により、サーマルヘッド2の複数の発
熱抵抗体R1〜Rnが通電制御される。なお、ステップ
P4で印字処理の終了判断をする。
【0011】これにより、サーマルヘッド2とプラテン
6との間の感熱紙29に熱が供給され、例えば、感熱紙
29に各種の文字情報やイメージ情報等が印字処理され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来例のサー
マルプリンタによれば、ヘッド駆動制御回路3が図16
(a)の問題点を説明する図に示すように、印字データ
DINと印字指令WEに基づいて通電時間T1〜Tnを出
力するデータ処理回路3Aと、該通電時間T1〜Tnに
基づいてサーマルヘッド2の発熱抵抗体R1〜Rnを個
別に駆動をするn個のヘッド駆動トランジスタTr1〜T
rnから成り、該駆動制御回路3が複数の発熱抵抗体R1
〜Rnを一律に通電制御をしている。
【0013】このため、感熱紙29に発熱ドット数が連
続する高印字率の熱印字処理をした場合に、印字品質の
低下に繋がるおびき現象を生ずることがある。ここで、
おびき現象とは、ある一つの発熱抵抗体Rnが連続的に
使用されることにより、ヘッド駆動トランジスタTrnが
OFFしているにも係わらず、その発熱抵抗体Rnが保有
する蓄熱量により、感熱紙29の意図しない印字領域に
誤って熱印字されるのものである。
【0014】これは、サーマルヘッド全体の材質(アル
ミニウム等),形状及び面積等から決定される固有の放
熱特性により、その内部の発熱抵抗体R1〜Rnの総蓄
熱量と総放熱量との平衡が取れずに、例えば、ある一つ
の発熱抵抗体Rnが連続的に使用されることにより、そ
の余分な蓄熱量が局部的に集中し生じるものと考えられ
る。
【0015】図16(b)は、従来例の問題点を説明する
特性図であり、サーマルヘッド2のヘッド使用回数対印
字濃度特性を示している。図16(b)において、印字に
じみ領域Cは、サーマルヘッド2の放熱特性にもよる
が、例えば、同一の発熱ドット(ある一つの発熱抵抗体
Rn)の連続使用回数がn=5以上になると生ずるもの
である。
【0016】これは、複数の発熱抵抗体R1〜Rnがヘ
ッド駆動制御回路3により一律に通電制御された場合に
生じ、例えば、ある一つの発熱抵抗体Rnの1回の使用
により印字濃度〔OD〕が0.9 であったのが、その2,
3,4回…の連続使用により、序々に印字濃度〔OD〕
が上昇し、その印字濃度〔OD〕が1.1 を越える印字に
じみ領域Cに至したものである。
【0017】これにより、当該ヘッド駆動制御回路や制
御方法を採用したヘッド駆動方式では、おびき現象によ
る印字にじみ等の発生を抑制することが困難となり、そ
れを採用したサーマルプリンタでは、その印字品質や信
頼性が低下をするという問題がある。
【0018】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、複数の発熱抵抗体を一律に通電制
御することなく、該発熱抵抗体の履歴制御をして高品質
の熱印字処理をすること、及び、当該応用装置の信頼性
の向上を図ることが可能となる印字ヘッド駆動制御装
置,ヘッド制御方法及びプリンタの提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1,2は、本発明に係
る印字ヘッド制御装置の原理図(その1,2)であり、
図3は本発明に係るヘッド制御方法及びプリンタの原理
図をそれぞれ示している。
【0020】本発明の第1の印字ヘッド制御装置は、図
1に示すように複数の発熱体素子Rn〔n=1,2,
i,j〕から成る印字ヘッド16の駆動制御をする印字
ヘッド制御装置において、前記発熱体素子Rnの通電時
間Tn〔n=1,2,i,j〕を該発熱体素子Rn毎に
補正をするヘッド駆動補正制御部Hn〔n=1,2,
i,j〕が設けられることを特徴とする。
【0021】なお、前記第1の印字ヘッド制御装置にお
いて、前記各ヘッド駆動補正制御部Hnが、図2(a)
に示すように、少なくとも、印字データDINと印字指令
WEに基づいて、前回の印字ラインLx-1 ,Lx-2 …L
mから当該印字ラインLxを通じて駆動する発熱体素子
Rnの連続発熱ドット数を計数して連続発熱数データD
1k〔k=1,2,i,j〕を出力するデータ処理手段1
1と、前記連続発熱数データD1kに基づいて補正した通
電時間Tn(x)=TXを出力する発熱量補正手段12から
成ることを特徴とする。
【0022】また、本発明の第2の印字ヘッド制御装置
は、第1の印字ヘッド制御装置において、前記データ処
理手段11が、図2(a)に示すように、前回の印字ラ
インLx-1 ,Lx-2 …Lmから当該印字ラインLxを通
じて駆動する発熱体素子Rnの連続/非連続発熱ドット
数を計数して連続/非連続発熱数データD2k〔k=1,
2,i,j〕を出力することを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の第3の印字ヘッド制御装
置は、図2(b)に示すように、第1の印字ヘッド制御
装置において、前記各ヘッド駆動補正制御部Hnが、少
なくとも、前回の印字ラインLx-1 ,Lx-2 …Lmに係
る印字データDin1,Din2〜Dinmを記憶する第1の
記憶手段13Aと、当該印字ラインLxに係る印字データ
DINを記憶する第2の記憶手段13Bと、前記両印字デー
タDin1,Din2〜DinmやDINに基づいて通電時間T
n(x)=TXを設定する補正制御手段14から成ることを
特徴とする。
【0024】また、本発明のヘッド制御方法は、図3
(a)に示すような複数の発熱体素子Rn〔n=1,
2,i,j〕から成る印字ヘッド16の制御方法であっ
て、少なくとも、図3(b)の制御フローチャートに示
すように、まず、ステップP1で当該印字ラインLxの
発熱体素子Rnの通電時間Tn(x)=TXの決定に係わ
り、前回の印字ラインLx-1 ,Lx-2 …Lmの発熱体素
子Rnの通電状態に基づいて通電時間Tnの補正処理を
し、その後、ステップP2で前記補正処理に基づいて当
該印字ラインLxの通電処理をすることを特徴とする。
【0025】なお、前記ヘッド制御方法において、少な
くとも、当該印字ラインLxの通電処理は、当該印字ラ
インLxを基準にして前m本目までの印字ライン
x-1 ,L x-2 …Lmの通電状態を参照することを特徴
とする。
【0026】また、本発明のプリンタは、図3(c)に
示すように、用紙19を移動供給する用紙移動手段15
と、前記用紙19に印字をする印字ヘッド16と、前記
印字ヘッド16の駆動制御をするヘッド駆動制御手段1
7と、前記用紙移動手段15及びヘッド駆動制御手段1
7の入出力を制御する制御手段18とを具備するプリン
タにおいて、前記ヘッド駆動制御手段17が前記請求項
1,2,3,4記載の印字ヘッド制御装置から成ること
を特徴とする。
【0027】なお、前記プリンタにおいて、前記印字ヘ
ッド16が、前記請求項5,6記載のヘッド制御方法に
基づいて出力制御されることを特徴とし、上記目的を達
成する。
【0028】
【作 用】本発明の第1の印字ヘッド制御装置によれ
ば、図1に示すように各発熱体素子Rnの通電時間Tn
を該発熱体素子Rn毎に補正をするヘッド駆動補正制御
部Hnが設けられる。
【0029】このため、図3(a)に示すような当該印
字ラインLxの発熱体素子Rnの通電時間Tn(x)=TX
の決定に係わり、ヘッド駆動補正制御部Hnにより前回
の印字ラインLx-1 ,Lx-2 …Lmの発熱体素子Rnの
通電状態に基づいて通電時間Tnの補正をする,例え
ば、ヘッド履歴制御をハード的に行うことが可能とな
る。
【0030】すなわち、図2(a)に示すように、ある
一つの発熱体素子Rnが連続的に使用された場合であっ
て、印字データDINと印字指令WEに基づいて、前回の
印字ラインLx-1 ,Lx-2 …Lmから当該印字ラインL
xを通じて駆動する発熱体素子Rnの連続発熱ドット数
がデータ処理手段11により計数され、その連続発熱数
データD1kが発熱量補正手段12に出力される。
【0031】また、発熱量補正手段12では、連続発熱
数データD1kに基づいて当該発熱体素子Rnの通電時間
Tnが補正(ヘッド履歴制御)され、その補正された通
電時間Tn(x)=TXを印字ヘッド16に出力することが
可能となる。
【0032】これにより、発熱ドット数が連続する高印
字率の熱印字処理をした場合であっても、従来例のよう
なおびき現象が極力抑制され、高品質の熱印字処理を行
うことが可能となる。
【0033】また、本発明の第2の印字ヘッド制御装置
によれば、図2(a)に示すように、データ処理手段1
1が、前回の印字ラインLx-1 ,Lx-2 …Lmから当該
印字ラインLxを通じて駆動をする発熱体素子Rnの連
続,非連続発熱ドット数を計数し、その連続/非連続発
熱数データD2kを発熱量補正手段12に出力している。
【0034】このため、第1の印字ヘッド制御装置に比
べて、当該印字ラインLxの発熱体素子Rnの通電時間
Tn(x)=TXの決定に係わり、ヘッド駆動補正制御部H
nにより前回の印字ラインLx-1 ,Lx-2 …Lmの発熱
体素子Rnの連続,非連続発熱ドット数に基づいて通電
時間Tnを極め細かく補正をするヘッド履歴制御を行う
ことが可能となる。
【0035】これにより、従来例のように複数の発熱体
素子R1〜Rnを一律に通電制御することなく、第1の
印字ヘッド制御装置と同様に、該発熱体素子R1〜Rn
のヘッド履歴制御をすることにより、高品質の熱印字処
理をすること、及び、当該装置を応用したサーマルプリ
ンタ等の信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0036】さらに、本発明の第3の印字ヘッド制御装
置によれば、図2(b)に示すように、各ヘッド駆動補
正制御部Hnが、第1,第2の記憶手段13A,13B及び
補正制御手段14から成る。
【0037】例えば、当該印字ラインLxを基準にして
前2本目の印字ラインLx-1 ,Lx- 2 に係る印字データ
Din1,Din2が第1の記憶手段13Aに記憶される。さ
らに、両印字データDin1,Din2に基づいて第2の記
憶手段13Bに記憶された当該印字ラインLxの印字デー
タDINに係る通電時間Tn(x)=TXが補正制御手段14
により設定される。
【0038】このため、第1,2の印字ヘッド制御装置
と同様に、当該印字ラインLxの発熱体素子Rnの通電
時間Tn(x)=TXの決定に係わり、ヘッド駆動補正制御
部Hnにより前回の印字ラインLx-1 ,Lx-2 …Lmの
発熱体素子Rnの通電状態に基づいて通電時間Tnを補
正するヘッド履歴制御をソフト的に行うことが可能とな
る。
【0039】これにより、従来例のように複数の発熱体
素子R1〜Rnを一律に通電制御することなく、第1,
第2の印字ヘッド制御装置と異なり、制御プログラムに
基づいて該発熱体素子R1〜Rnのヘッド履歴制御をす
ることにより、高品質の熱印字処理をすること、及び、
当該装置を応用したサーマルプリンタ等の信頼性の向上
を図ることが可能となる。
【0040】また、本発明のヘッド制御方法によれば、
図3(b)の制御フローチャートに示すように、ステッ
プP1で当該印字ラインLxの発熱体素子Rnの通電時
間Tn(x)=TXの決定に係わり、前回の印字ラインL
x-1 ,Lx-2 …の発熱体素子Rnの通電状態に基づいて
通電時間Tnの補正処理をしている。
【0041】例えば、ステップP1で当該印字ラインを
基準にして前m本目までの印字ラインの通電状態を参照
しながら当該印字ラインLxの発熱体素子Rnの通電時
間Tn(x)=TXの決定をする。
【0042】このため、ステップP2で補正された通電
時間Tn(x)=TXに基づいて当該印字ラインLxの通電
処理をすることにより、図2(a)に示すように、ある
一つの発熱体素子Rnが連続的に使用された場合であっ
ても、印字ヘッド16の固有の放熱特性にもよるが、そ
の内部の発熱体素子R1〜Rnの総蓄熱量と総放熱量と
を常に平衡を保つようにヘッド履歴制御をすることによ
り、その余分な蓄熱量が他の発熱体素子RiやRjに発
散されて、その蓄熱量と放熱量が委譲し合うことで、そ
の集中が避けられる。
【0043】これにより、発熱ドット数が連続する高印
字率の熱印字処理をした場合であっても、従来例のよう
なおびき現象が極力抑制され、高品質の熱印字処理を行
うことが可能となる。
【0044】また、本発明のプリンタによれば、図3
(c)に示すように、用紙移動手段15,印字ヘッド1
6,ヘッド駆動制御手段17及び制御手段18が具備さ
れ、該ヘッド駆動制御手段17が本発明の第1〜第3の
印字ヘッド制御装置から成り、該印字ヘッド16が、本
発明のヘッド制御方法に基づいて出力制御される。
【0045】例えば、用紙19が制御手段18を介して
用紙移動手段15により移動供給されると、該用紙19
が印字ヘッド16により熱印字される。この際に、本発
明の第1,第2又は第3の印字ヘッド制御装置から成る
ヘッド駆動制御手段17により印字ヘッド16が駆動制
御される。
【0046】このため、本発明の第1〜第3の印字ヘッ
ド制御装置により、複数の発熱体素子R1〜Rnが個別
にヘッド履歴制御される結果、例えば、連続して使用さ
れる発熱体素子Rnの通電時間Tnについては、それが
序々に短く制御され、また、連続して休止されていた発
熱体素子Rnの通電時間Tnについては、他の発熱体素
子RiやRjに比べてそれが長く制御される。
【0047】このことで、他の発熱体素子RiやRjが
保有する蓄熱量や放熱量と、当該発熱体素子Rnの発熱
量とが最適に平衡制御されることにより、従来例のよう
に印字にじみ領域Cに容易に到達することなく、均一な
熱印字処理を行うことが可能となる。
【0048】これにより、従来例のような用紙19の意
図しない印字領域に誤って熱印字されるおびき現象を回
避することが可能となる。また、当該印字ヘッド制御装
置やヘッド制御方法を実施するヘッド駆動方式を採用す
ることで、高印字品質かつ高信頼度のサーマルプリンタ
を提供することが可能となる。
【0049】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図4〜図14は、本発明の各実施例に係る
印字ヘッド制御装置,ヘッド制御方法及びプリンタを説
明する図である。
【0050】(1)第1の実施例の説明 図4は本発明の第1の実施例に係るサーマルヘッドの駆
動制御装置の構成図であり、それを構成する複数の発熱
抵抗体のうち、その一つの発熱抵抗体を駆動する装置の
構成図を示している。また、図5はそれに係る通電時間
の補正動作を説明するタイムチャートであり、図6はそ
のヘッド履歴制御の補足説明図をそれぞれ示している。
【0051】なお、図7は、本発明の各実施例に係るサ
ーマルプリンタの構成図であり、当該サーマルヘッドの
駆動制御装置が適用されるプリンタ構成図を示してい
る。例えば、図7に示したサーマルプリンタに適用可能
なサーマルヘッド26を駆動するヘッド駆動制御回路で
あって、その第1の発熱抵抗体R1を駆動するヘッド駆
動補正制御部H1は、図4において、第1の発熱ドット
計数回路21,エネルギー補正部22及びヘッド駆動ト
ランジスタTr1から成る。
【0052】なお、ヘッド駆動補正制御部H1は、図7
に示すような複数の発熱体素子Rn〔n=1,2,i,
j〕の一例となる640 個の発熱抵抗体R1〜R640 から
成るサーマルヘッド26を駆動制御をするヘッド駆動制
御回路27において、その第1の発熱抵抗体R1を駆動
する制御部であり、駆動電源Vpに接続された発熱抵抗
体R1の通電時間T1を補正をするものである。
【0053】また、第1の発熱ドット計数回路21はデ
ータ処理手段11の一実施例であり、印字データDINと
印字指令WEに基づいて、例えば、当該印字ラインLx
を基準にして前4本目(m=4)の印字ラインLx-1
x-4 を通じて駆動する発熱抵抗体Rnの連続発熱ドッ
ト数を計数して連続発熱数データD1k〔k=1,2,
i,j〕を出力するものである。ここで、mは当該印字
ラインを基準した前印字ラインの本数である(図6
(a)参照)。
【0054】さらに、第1の発熱ドット計数回路21は
二入力論理和回路(以下二入力OR回路という)OR1,
二入力論理積回路(以下二入力AND回路という)AND
1,カウンタ21A,デコーダ21Bから成る。
【0055】例えば、二入力OR回路OR1は当該印字ラ
インLxに係る印字データDINと基準通電時間Tの印字
指令WEに基づいて二入力OR信号を二入力AND回路
AND1に出力するものであり、二入力AND回路AND1
は該二入力OR信号とリセット信号R/Sに基づいてク
リア信号CLRとなる二入力AND信号をカウンタ21Aに
出力するものである。
【0056】また、カウンタ21Aはクリア信号CLRに基
づいて印字指令WEを計数して、4ビットの計数データ
QA,QB,QC,QDをデコーダ21Bに出力するもの
であり、該デコーダ21Bはそれに基づいて連続発熱数デ
ータD1kの一例となる計数解読データQ2,Q3,Q
4,Q5を第1〜第4の通電時間設定回路TM1〜TM
4に出力するものである。
【0057】エネルギー補正部22は発熱量補正手段1
2の一実施例であり、連続発熱数データD1kに基づいて
補正した通電時間Tn(x)=TXを出力するものである。
例えば、エネルギー補正部22は第1〜第4の通電時間
設定回路TM1〜TM4,4入力論理和回路(以下4入
力OR回路という)OR2から成る。
【0058】また、第1の通電時間設定回路TM1は、
計数解読データQ2に基づいて、通電時間T1を4入力
OR回路OR2に出力するものである。例えば、第1の通
電時間設定回路TM1はタイマIC(半導体集積回路装
置)22Aと、その定数回路r 1 ,c1 から成り、通電時
間T1は、安全率を10〔%〕とすると、T1=1.1×
1 ,c1 である。
【0059】なお、デコーダ21Bから第1の通電時間設
定回路TM1に計数解読データQ2が出力されている場
合には、他の計数解読データQ3,Q4,Q5が第2〜
第4通電時間設定回路TM2〜TM4に出力されない。
従って、第2〜第4通電時間設定回路TM2〜TM4で
は、計数解読データ各Q3,Q4,Q5が入力された場
合に、通電時間T2,T3,T4をそれぞれ4入力OR
回路OR2に出力する。また、それらの通電時間T2〜T
4はT2=1.1 ×r2 ,c2 ,T3=1.1 ×r 3
3 ,T4=1.1 ×r4 ,c4 である。
【0060】4入力OR回路OR2は、第1〜第4通電時
間設定回路TM1〜TM4から出力される一つの通電時
間Txに係る制御電圧をヘッド駆動トランジスタTr1の
ベースに出力するものである(図5(a)〜(d)参
照)。
【0061】なお、ヘッド駆動トランジスタTr1は該制
御電圧に基づいて、ヘッド駆動電源Vpに接続された第
1の発熱抵抗体R1の駆動制御をするものである。この
ようにして、本発明の第1の実施例に係るサーマルヘッ
ドの駆動制御装置によれば、図4に示すように、例え
ば、第1の発熱体素子R1の通電時間Txを補正するヘ
ッド駆動補正制御部H1が設けられ、それが第1の発熱
ドット計数回路21,エネルギー補正部22及びヘッド
駆動トランジスタTr1から成っている。
【0062】このため、図6(a)に示すような1ライ
ンドット=640 ドットのサーマルヘッドを駆動制御する
場合であって、当該印字ラインLxの各発熱体素子R1
〜R640 の通電時間Tn(x)=TXの決定に係わり、常
に、前4本目の印字ラインLx- 1 〜Lx-4 の各発熱体素
子R1〜R640 の通電状態に基づいて各ヘッド駆動補正
制御部H1〜H640 により通電時間Txの補正をする,
例えば、ヘッド履歴制御をハード的に行うことが可能と
なる。
【0063】すなわち、図6(a)のヘッド履歴制御の
補足説明図に示すように、例えば、第3の発熱抵抗体R
3を注目した場合に、該発熱抵抗体R3が前3本目の印
字ラインLx-1 〜Lx-3 において、それが連続的に使用
された場合であり、かかる場合、印字データDINと印字
指令WEに基づいて、前回の印字ラインLx-1 〜Lx- 4
から当該印字ラインLxを通じて駆動する発熱抵抗体R
3の連続発熱ドット数=4が第3のヘッド駆動補正制御
部H3に係る第1の発熱ドット計数回路21により計数
され、その連続発熱数データD1kがデコーダ21Bからエ
ネルギー補正回路22の第4の通電時間設定回路TM4
に出力される。
【0064】また、エネルギー補正回路22では、計数
解読データQ5から成る連続発熱数データD1kに基づい
て当該発熱抵抗体R3の通電時間Txが補正(ヘッド履
歴制御)される。これにより、図5(d)や図6(b)
に示すような、補正された通電時間T3(x)=T4をサー
マルヘッドに出力することが可能となる。
【0065】なお、図6(a)に示すように、第4の発
熱抵抗体R4を注目した場合に、前3本目の印字ライン
x-1 〜Lx-3 では、前1本目の印字ラインLx-1 でそ
れが使用され、その2,3本目の印字ラインLx-2 ,L
x-3 では、それが使用されていない。
【0066】かかる場合には、印字データDINと印字指
令WEに基づいて、前回の印字ラインLx-1 〜Lx-4
ら当該印字ラインLxを通じて駆動する発熱抵抗体R4
の連続発熱ドット数=2が第4のヘッド駆動補正制御部
H4に係る第1の発熱ドット計数回路21により計数さ
れ、その連続発熱数データD1kがデコーダ21Bからエネ
ルギー補正回路22の第1〜第4の通電時間設定回路T
M1〜TM4のいずれかに出力される。
【0067】また、エネルギー補正回路22では、図5
(c)に示すように、計数解読データQ3から成る連続
発熱数データD1kに基づいて当該発熱抵抗体R4の通電
時間Txが補正(ヘッド履歴制御)される。これによ
り、図5(c)や図6(b)に示すような、補正された
通電時間T4(x)=T2をサーマルヘッドに出力すること
が可能となる。
【0068】これにより、発熱ドット数が連続する高印
字率の熱印字処理をした場合であっても、従来例のよう
なおびき現象が極力抑制され、高品質の熱印字処理を行
うことが可能となる。
【0069】次に、本発明の実施例に係るサーマルプリ
ンタについて、本発明のサーマルヘッドの駆動制御装置
の動作を補足しながら説明をする。図7は、本発明の各
実施例に係るサーマルプリンタの構成図である。例え
ば、用紙19の一例となる感熱紙29に熱印字をするサ
ーマルプリンタは、図7において、用紙移動供給回路25
A,モータ25B,プラテン25C,ラインドット型サーマ
ルヘッド26,ヘッド駆動制御回路27,マイクロプロ
セッサ(以下単にMPUという)28から成り、該ヘッ
ド駆動制御回路27が本発明の各実施例に係るサーマル
ヘッドの駆動制御装置から成るものである。
【0070】すなわち、用紙移動供給回路25A,モータ
25B及びプラテン25Cは用紙移動手段15の一実施例を
構成するものであり、感熱紙29を移動供給するもので
ある。例えば、用紙移動供給回路25AはMPU28から
の移動制御データD2に基づいてモータ21Bを出力制御
をするものである。
【0071】モータ25Bはプラテン25Cを駆動するもの
であり、プラテン25Cはサーマルヘッド26の所定位置
に感熱紙29をダッチロールさせることにより、該ヘッ
ド26と感熱紙29の所定の被印字領域とを相対させる
ものである。
【0072】ラインドット型サーマルヘッド(以下単に
サーマルヘッドという)26は印字ヘッド16の一実施
例であり、感熱紙29にライン状に熱印字をするもので
ある。例えば、 640個の発熱抵抗体R1〜R640 がライ
ン状に並べられ、また、該ヘッド26がプラテン25Cの
方向に押さえ付けられている。
【0073】また、ヘッド駆動制御回路27はヘッド駆
動制御手段17の一実施例であり、サーマルヘッド26
の駆動制御をするものである。例えば、該制御回路27
が本発明の第1の実施例に係るサーマルヘッドの駆動制
御装置,すなわち、図4において、先に説明をした第1
の発熱ドット計数回路21,エネルギー補正部22及び
ヘッド駆動トランジスタTr1から成る640 個のヘッド駆
動補正制御部H1〜H640 により構成される。
【0074】MPU28は制御手段18の一実施例であ
り、用紙移動供給回路25Aやヘッド駆動制御回路27の
入出力を制御するものである。例えば、MPU28は印
字データDINや印字指令WEを各ヘッド駆動補正制御部
H1〜H640 に出力する。
【0075】このようにして、本発明の第1の実施例に
係るサーマルプリンタによれば、図7に示すように用紙
移動供給回路25A,モータ25B,プラテン25C,サーマ
ルヘッド26,ヘッド駆動制御回路27,MPU28が
具備され、該ヘッド駆動制御回路27が本発明の第1の
実施例に係るサーマルヘッドの駆動制御装置から成り、
該サーマルヘッド26がヘッド履歴制御される。
【0076】例えば、感熱紙29がMPU28を介して
用紙移動供給回路25A,モータ25B及びプラテン25Cに
より移動供給されると、該感熱紙29がサーマルヘッド
26により熱印字される。この際に、本発明の第1の実
施例に係るサーマルヘッドの駆動制御装置(ヘッド駆動
制御回路27)によりサーマルヘッド26が駆動制御さ
れる。
【0077】このため、本発明の第1の実施例に係るサ
ーマルヘッドの駆動制御装置により640 個の発熱抵抗体
R1〜R640 が個別にヘッド履歴制御される結果、例え
ば、連続して使用される発熱体素子R3の通電時間T3
(x)については、それが序々に短く制御され、また、連
続して休止されていた発熱体素子R3の通電時間T4(x)
については、他の発熱体素子R3やR5に比べてそれが
長く制御される。
【0078】このことで、他の発熱体素子R3やR5が
保有する蓄熱量やその放熱量と、当該発熱体素子R4の
発熱量とが最適に平衡制御されることにより、従来例の
ように印字にじみ領域Cに容易に到達することなく、均
一な熱印字処理を行うことが可能となる。
【0079】これにより、従来例のような感熱紙29の
意図しない印字領域に誤って熱印字されるおびき現象を
回避することが可能となる。また、当該印字ヘッド制御
装置やヘッド制御方法を実施するヘッド駆動方式を採用
することで、高印字品質かつ高信頼度のサーマルプリン
タを提供することが可能となる。
【0080】(2)第2の実施例の説明 図8は本発明の第2の実施例に係るサーマルヘッドの駆
動制御装置の構成図であり、その一つの発熱抵抗体を駆
動する装置の構成図を示している。また、図9は、その
ヘッド履歴制御の補足説明図をそれぞれ示している。
【0081】なお、第1の実施例と異なるのは第2の実
施例では、前回の印字ラインLx-1,Lx-2 …Lmから
当該印字ラインLxを通じて駆動する発熱体素子Rnの
連続/非連続発熱ドット数を計数して連続/非連続発熱
数データD2k〔k=1,2,i,j〕を出力する第2の
発熱ドット計数回路31が設けられるものである。
【0082】すなわち、第2の発熱ドット計数回路31
はデータ処理手段11の他の実施例であり、印字データ
DINと印字指令WEに基づいて、例えば、当該印字ライ
ンLxを基準にして前5本目(m=5)の印字ラインL
x-1 〜Lx-5 を通じて駆動する発熱抵抗体Rnの連続/
非連続発熱ドット数を計数して連続/非連続発熱数デー
タD2k〔k=1,2,i,j〕を出力するものである
(図9(a)参照)。
【0083】例えば、第2の発熱ドット計数回路31は
二入力OR回路OR3,第1〜5の二入力論理積回路(以
下二入力AND回路という)A1〜A5,アップ・ダウ
ンカウンタ31A,デコーダ31Bから成る。
【0084】二入力OR回路OR3は当該印字ラインLx
に係る印字データDINと基準通電時間Tの印字指令WE
に基づいて二入力OR信号をアップ・ダウンカウンタ31
Aに出力するものである。また、アップ・ダウンカウン
タ31Aは二入力OR信号とクリア信号CLRとなるリセッ
ト信号R/Sに基づいて印字指令WEを計数して、4ビ
ットの計数データQA,QB,QC,QDをデコーダ31
Bに出力するものである。
【0085】さらに、デコーダ31Bはそれに基づいて連
続/非連続発熱数データD2kの一例となる計数解読デー
タQ2,Q3,Q4,Q5,Q6を第1〜5の二入力A
ND回路A1〜A5に出力するものである。また、第1
〜5の二入力AND回路A1〜A5は、当該印字ライン
Lxに係る印字データDINと計数解読データQ2,Q
3,Q4,Q5,Q6とに基づいてそれぞれ二入力AN
D信号をエネルギー補正回路32の第1〜第5の通電時
間設定回路TM1〜TM5に出力するものである。
【0086】なお、エネルギー補正回路32の機能につ
いては図4において説明した通りであり、第5の通電時
間設定回路TM5により設定される通電時間T5=1.1
×r 5 ,c5 が増加する。これにより、5つの通電時間
T1〜T5が第1〜第5の通電時間設定回路TM1〜T
M5から5入力OR回路OR4に出力される。
【0087】これにより、第1〜第5通電時間設定回路
TM1〜TM5から出力される一つの通電時間Txに係
る制御電圧が5入力OR回路OR4からヘッド駆動トラン
ジスタTr1のベースに出力される。
【0088】このようにして、本発明の第2の実施例に
係るサーマルヘッド26の駆動制御装置によれば、図8
に示すように、第2の発熱ドット計数回路31が、前5
本目の印字ラインLx-1 〜Lx-5 から当該印字ラインL
xを通じて駆動をする発熱体素子Rnの連続,非連続発
熱ドット数を計数し、その連続/非連続発熱数データD
2kをエネルギー補正回路32に出力している。
【0089】このため、第1の実施例に比べて、当該印
字ラインLxの発熱体素子Rnの通電時間Tn(x)=TX
の決定に係わり、ヘッド駆動補正制御部Hnにより前5
本目の印字ラインLx-1 〜Lx-5 の発熱体素子Rnの連
続,非連続発熱ドット数に基づいて通電時間Tnを極め
細かく補正をするヘッド履歴制御をハード的に行うこと
が可能となる。
【0090】例えば、図9(a)に示すような1ライン
ドット=640 ドットのサーマルヘッドを駆動制御する場
合であって、当該印字ラインLxの各発熱体素子R1〜
R640 の通電時間Tn(x)=TXの決定に係わり、常に、
前5本目の印字ラインLx-1〜Lx-5 の各発熱体素子R
1〜R640 の通電状態に基づいて各ヘッド駆動補正制御
部H1〜H640 により通電時間Txの補正をする場合、
そのヘッド履歴制御を行う行うことが可能となる。
【0091】すなわち、図9(a)のヘッド履歴制御の
補足説明図に示すように、例えば、第1〜第5の発熱抵
抗体R1〜R5,第639 ,第640 の発熱抵抗体R639 ,
R640 を注目した場合に、該発熱抵抗体R1〜R5,R
639 ,R640 が前5本目の印字ラインLx-1 〜Lx-5
おいて、それが連続/非連続的に使用された場合であ
り、かかる場合、印字データDINと印字指令WEに基づ
いて、前回の印字ラインLx-1 〜Lx-4 から当該印字ラ
インLxを通じて連続/非連続駆動をする発熱抵抗体R
1〜R5,R639 ,R640 の連続/非連続発熱ドット数
=1〜3がヘッド駆動補正制御部H1〜H5,H639 ,
H640 に係る第2の発熱ドット計数回路31により計数
され、その連続/非連続発熱数データD2kがデコーダ31
Bからエネルギー補正回路32の第1〜第5の通電時間
設定回路TM1〜TM5のいずれか一つに出力される。
【0092】また、エネルギー補正回路32では、計数
解読データQ2〜Q6から成る連続/非連続発熱数デー
タD2kに基づいて当該発熱抵抗体R1〜R5,R639 ,
R640 のそれぞれの通電時間T1(x)〜T5(x),T639
(x),T640(x)がT1(x)=TX+1,T2(x)=TX−
1,T3(x)=TX+3 ,T4(x)=TX+1,T5(x)=T
X+1,T639(x)=TX+1,T640(x)=TX+1とし
て補正(ヘッド履歴制御)される。
【0093】なお、当該発熱抵抗体R1,R2,R5,
R639 ,R640 については、当該印字ラインの印字指令
WEが無いため、補正された通電時間T1(x)=TX+
1,T2(x)=TX−1,T5(x)=TX+1,T639(x)=
TX+1,T640(x)=TX+1は次回の履歴情報とな
る。
【0094】これにより、図9(b)に示すように当該
発熱抵抗体R3,R4についてエネルギー補正回路32
により補正された通電時間T3(x)=TX+3 ,T4(x)=
TX+1をサーマルヘッドに出力することが可能とな
る。
【0095】このことで、従来例のように複数の発熱体
素子R1〜R640 を一律に通電制御することなく、第1
の実施例と同様に、発熱ドット数が連続する高印字率の
熱印字処理をした場合であっても、従来例のようなおび
き現象が極力抑制され、高品質の熱印字処理を行うこと
が可能となる。また、当該装置を応用したサーマルプリ
ンタ等の信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0096】(3)第3の実施例の説明 図10は本発明の第3の実施例に係るサーマルヘッドの駆
動制御装置の構成図であり、その複数の発熱抵抗体を駆
動する装置の構成図を示している。また、図11,12は、
その制御フローチャート(その1,2)であり、図13,
14はそのヘッド履歴制御の補足説明図(その1,2)を
それぞれ示している。
【0097】なお、第1,2の実施例と異なるのは第3
の実施例では、前2本目の印字ラインLx-1 ,Lx-2
ら当該印字ラインLxを通じて駆動をする発熱体素子R
1〜R640 の連続発熱ドット状態を監視して、その発熱
抵抗体R1〜R640 毎に通電時間T1(x)〜T640(x)の補
正制御をするヘッド駆動制御回路37が設けられるもの
である。
【0098】すなわち、ヘッド駆動制御回路37は第
1,第2の実施例に係る640 個のヘッド駆動補正部H1
〜H640 を構成するものであり、第1の随時書込み読出
し可能なメモリ(以下単にRAM1という)23A,第2
の随時書込み読出し可能なメモリ(以下単にRAM2と
いう)23B,印字セットレジスタ23C,MPU24及び
駆動トランジスタ群37Aから成る。
【0099】RAM1は第1の記憶手段13Aの一部を構
成するものであり、例えば、当該印字ラインLxを基準
にして、常に、前2本目の印字ラインLx-2 の印字デー
タDin2を記憶するものである。また、RAM2は第1
の記憶手段13Aの一部を構成するものであり、例えば、
当該印字ラインLxを基準にして、常に、前1本目の印
字ラインLx-1 の印字データDin1を記憶するものであ
る。
【0100】また、印字セットレジスタ23Cは第2の記
憶手段13Bの一実施例であり、当該印字ラインLxの印
字データDINを一時格納するものである。なお、当該印
字ラインLxの印字データDINは、1ライン目の印字処
理が終了すると、該データDINがRAM2にシフトされ
て、前1本目の印字ラインLx-1 の印字データDin1に
なる。また、印字データDin1は2ライン目の印字処理
が終了すると、該データDin1がRAM1にシフトされ
て、前2本目の印字ラインLx-2 の印字データDin2と
なる。
【0101】MPU24は補正制御手段14の一実施例
であり、前2本目の印字ラインLx- 2 ,Lx-1 の印字デ
ータDin2,Din1に基づいて当該印字ラインLxに係
る通電時間Tn(x)=TXを設定するものである。
【0102】駆動トランジスタ群37Aは、サーマルヘッ
ド26を構成する640 個の発熱抵抗体R1〜R640 を個
別にスイッチング制御をする640 個の駆動トランジスタ
Tr1〜Tr640から成る。例えば、MPU24から出力さ
れる最適な通電時間T1(x)〜T640(x)に係る制御電圧に
基づいて640 個の発熱抵抗体R1〜R640 を個別に駆動
するものである。
【0103】このようにして、本発明の第3の実施例る
サーマルヘッド26の駆動制御装置によれば、図10に示
すように、RAM1,RAM2,印字セットレジスタ23
C,MPU24及び駆動トランジスタ群4から成るヘッ
ド駆動制御回路37が設けられ、それが各発熱体素子R
1〜R640 の連続発熱ドット状態を監視して、該発熱抵
抗体R1〜R640 毎に通電時間T1(x)〜T640(x)の補正
制御をしている。
【0104】例えば、当該印字ラインLxを基準にして
前2本目の印字ラインLx-1 ,Lx- 2 に係る印字データ
Din1,Din2がRAM1,RAM2に記憶される。さ
らに、両印字データDin1,Din2に基づいて当該印字
ラインLxの印字データDINに係る通電時間Tn(x)=T
XがMPU24により設定される。
【0105】このため、第1,2の実施例と同様に、当
該印字ラインLxの発熱体素子Rnの通電時間Tn(x)=
TXの決定に係わり、ヘッド駆動制御回路37により前
2本目の印字ラインLx-1 ,Lx-2 の発熱抵抗体R1〜
R640 の通電状態に基づいて最適な通電時間T1(x)〜T
640(x)を補正するヘッド履歴制御をソフト的に行うこと
が可能となる。
【0106】これにより、従来例のように640 個の発熱
抵抗体R1〜R640 を一律に通電制御することなく、第
1,第2の実施例と異なり、制御プログラムに基づいて
該発熱抵抗体R1〜R640 のヘッド履歴制御をすること
により、高品質の熱印字処理をすること、及び、当該装
置を応用したサーマルプリンタ等の信頼性の向上を図る
ことが可能となる。
【0107】次に、本発明のヘッド制御方法について、
当該ヘッド駆動制御回路37の動作を補足しながら説明
をする。図11,12は、本発明の第3の実施例に係るサー
マルヘッドの制御フローチャート(その1,2)であ
り、図13,14はそのヘッド履歴制御の補足説明図(その
1,2)をそれぞれ示している。
【0108】例えば、図10に示すような640 個の発熱抵
抗体R1〜R640 のヘッド履歴制御をソフト的に行う場
合、図11において、まず、ステップP1で初期設定処理
をする。この際の初期設定処理は、RAM1,RAM2
及び印字セットレジスタ23Cのクリアを行ったり、サー
マルヘッド26の通電基準時間Tをセットするものであ
る。
【0109】次に、ステップP2で当該印字ラインLx
に係る印字データDINの入力処理をする。この際に、例
えば、図13(a)に示すような第1のラインL1が全休
止ドット(白抜き○印)であり、第2のラインL2から
発熱ドット(黒○印)となる印字データDINが入力され
るものとする。
【0110】その後、ステップP3で当該印字ラインL
xに係る印字指令WEの入力の有無を判断する。この際
に、その印字指令WEの入力が有った場合(YES)に
は、ステップP4に移行する。また、それが無い場合
(NO)には、ステップP3で印字指令WEを待つ。
【0111】従って、ステップP3で印字指令WEの入
力が有った場合(YES)には、ステップP4で当該印字
ラインLxに係る印字データDINの書込み処理をする。
ここで、当該ヘッド駆動制御回路37が印字処理を開始
してから被比較対象が第3ライン目以降に確定すること
から、説明の都合上,その印字処理が開始されて3ライ
ンに到達したものと仮定する。
【0112】その後、ステップP5で当該印字ラインL
xに係る通電時間Tn(x)=TXの決定に先立ち、RAM
1とRAM2との印字データDin1とDin2 との読出し
処理をする。この際に、図13(a)に示すように、例え
ば、当該印字ラインL3を基準にして、前2本目の印字
ラインL1の印字データDin1がRAM1から読み出さ
れる。また、当該印字ラインL3を基準にして、前1本
目の印字ラインL2の印字データDin2がRAM2から
読み出される。さらに、当該印字ラインL3の印字デー
タDINが印字セットレジスタ23Cに一時格納される。
【0113】なお、ステップP6〜P12で第1の発熱抵
抗体R1に係る通電時間T1(x)=TXの決定を行い、ス
テップP13〜P19で第2の発熱抵抗体R2に係る通電時
間T2(x)=Tの決定を行い、同様に、ステップP20〜P
26で第640 の発熱抵抗体R640 に係る通電時間T640(x)
=TXの決定を行う。この際に、前2本目の印字ライン
L1,L3の印字データDin1,Din2に基づいて当該
印字ラインL3に係る通電時間T1(x)〜T640(x)がMP
U24により設定される。
【0114】すなわち、ステップP6でRAM1に記憶
された印字データDin1が発熱ドットを示す「1」であ
る(以下RAM1=「1」という)か、又は、それが休
止ドットを示す「0」である(以下RAM1=「0」と
いう)かの判断処理をする。この際に、RAM1=
「1」の場合(YES)には、ステップP7に移行する。
また、それがRAM1=「0」の場合(NO)には、ス
テップP10に移行する。
【0115】従って、それが発熱ドットを示す「1」の
場合(YES)には、ステップP7でRAM2に記憶され
た印字データDin2 が発熱ドットを示す「1」である
か、又は、それが休止ドットを示す「0」の判断処理を
する。この際に、RAM2=「1」の場合(YES)に
は、ステップP8に移行する。また、それがRAM2=
「0」の場合(NO)には、ステップP9に移行する。
【0116】なお、ステップP6でRAM1=「0」の
場合(NO)には、ステップP10でRAM2に記憶され
た印字データDin2 が発熱ドットを示す「1」である
か、又は、それが休止ドットを示す「0」の判断処理を
する。この際に、RAM2=「1」の場合(YES)に
は、ステップP11に移行する。また、それがRAM2=
「0」の場合(NO)には、ステップP12に移行する。
【0117】従って、RAM1に記憶された印字データ
Din1,RAM2に記憶された印字データDin2及び当
該印字ラインLxの印字データDINによって、ステップ
P8,P9,P11又はP12の内容が選択される。
【0118】例えば、RAM1,RAM2が共に「1」
の場合には、ステップP8で当該印字ラインLxの通電
時間T1(x)=T−2αが設定され、また、RAM1が
「1」で,RAM2が「0」の場合には、ステップP9
で当該印字ラインLxの通電時間T1(x)=T(基準通電
時間T)が設定される。
【0119】さらに、RAM1が「0」で,RAM2が
「1」の場合には、ステップP11で当該印字ラインLx
の通電時間T1(x)=T−αが設定され、また、RAM
1,RAM2が共に「0」の場合には、ステップP12で
当該印字ラインLxの通電時間T1(x)=T+2αが設定
される。なお、表1は印字データの状態とその補正値を
整理したものであり、Tは基準通電時間であり、αは補
正係数である。
【0120】
【表1】
【0121】また、図13(b)に示すように、当該印字
セットレジスタ23Cに印字処理を休止する休止ドット=
「0」が書き込まれた場合には、当該印字ラインLxの
印字処理が行われないため不定となる。
【0122】同様にして、第2の発熱抵抗体R2に係る
通電時間T2(x)=TXについて、ステップP13〜P19で
その履歴制御を実行する。すなわち、ステップP13でR
AM1に記憶された印字データDin1が発熱ドットを示
す「1」であるか、又は、それが休止ドットを示す
「0」であるかの判断処理をする。この際に、RAM1
=「1」の場合(YES)には、ステップP14に移行す
る。また、それがRAM1=「0」の場合(NO)に
は、ステップP17に移行する。
【0123】従って、それが発熱ドットを示す「1」の
場合(YES)には、ステップP14でRAM2に記憶され
た印字データDin2 が発熱ドットを示す「1」である
か、又は、それが休止ドットを示す「0」の判断処理を
する。この際に、RAM2=「1」の場合(YES)に
は、ステップP15に移行する。また、それがRAM2=
「0」の場合(NO)には、ステップP16に移行する。
【0124】なお、ステップP13でRAM1=「0」の
場合(NO)には、ステップP17でRAM2に記憶され
た印字データDin2 が発熱ドットを示す「1」である
か、又は、それが休止ドットを示す「0」の判断処理を
する。この際に、RAM2=「1」の場合(YES)に
は、ステップP18に移行する。また、それがRAM2=
「0」の場合(NO)には、ステップP19に移行する。
【0125】従って、RAM1に記憶された印字データ
Din1,RAM2に記憶された印字データDin2及び当
該印字ラインLxの印字データDINによって、ステップ
P15,P16,P18又はP19の内容が選択される。
【0126】例えば、RAM1,RAM2が共に「1」
の場合には、ステップP15で当該印字ラインLxの通電
時間T2(x)=T−2αが設定され、また、RAM1が
「1」で,RAM2が「0」の場合には、ステップP16
で当該印字ラインLxの通電時間T2(x)=T(基準通電
時間T)が設定される。
【0127】さらに、RAM1が「0」で,RAM2が
「1」の場合には、ステップP18で当該印字ラインLx
の通電時間T2(x)=T−αが設定され、また、RAM
1,RAM2が共に「0」の場合には、ステップP19で
当該印字ラインLxの通電時間T2(x)=T+2αが設定
される。
【0128】同様にして、図12に移行し第640 の発熱抵
抗体R640 に係る通電時間T640(x)=TXについて、ス
テップP20〜P26でその履歴制御を実行する。すなわ
ち、ステップP20でRAM1に記憶された印字データD
in1が発熱ドットを示す「1」であるか、又は、それが
休止ドットを示す「0」であるかの判断処理をする。こ
の際に、RAM1=「1」の場合(YES)には、ステッ
プP21に移行する。また、それがRAM1=「0」の場
合(NO)には、ステップP24に移行する。
【0129】従って、それが発熱ドットを示す「1」の
場合(YES)には、ステップP21でRAM2に記憶され
た印字データDin2 が発熱ドットを示す「1」である
か、又は、それが休止ドットを示す「0」の判断処理を
する。この際に、RAM2=「1」の場合(YES)に
は、ステップP22に移行する。また、それがRAM2=
「0」の場合(NO)には、ステップP23に移行する。
【0130】なお、ステップP20でRAM1=「0」の
場合(NO)には、ステップP24でRAM2に記憶され
た印字データDin2 が発熱ドットを示す「1」である
か、又は、それが休止ドットを示す「0」の判断処理を
する。この際に、RAM2=「1」の場合(YES)に
は、ステップP25に移行する。また、それがRAM2=
「0」の場合(NO)には、ステップP26に移行する。
【0131】従って、RAM1に記憶された印字データ
Din1,RAM2に記憶された印字データDin2及び当
該印字ラインLxの印字データDINによって、ステップ
P22,P23,P25又はP26の内容が選択される。
【0132】例えば、RAM1,RAM2が共に「1」
の場合には、ステップP22で当該印字ラインLxの通電
時間T640(x)=T−2αが設定され、また、RAM1が
「1」で,RAM2が「0」の場合には、ステップP23
で当該印字ラインLxの通電時間T640(x)=T(基準通
電時間T)が設定される。
【0133】さらに、RAM1が「0」で,RAM2が
「1」の場合には、ステップP25で当該印字ラインLx
の通電時間T640(x)=T−αが設定され、また、RAM
1,RAM2が共に「0」の場合には、ステップP26で
当該印字ラインLxの通電時間T640(x)=T+2αが設
定される。
【0134】次に、ステップP27で補正された通電時間
T1(x)〜T640(x)によりサーマルヘッド26を駆動す
る。この際に、640 個の駆動トランジスタTr1〜Tr640
から成る駆動トランジスタ群37Aにより、サーマルヘッ
ド26を構成する640 個の発熱抵抗体R1〜R640 が個
別にスイッチング制御される。例えば、MPU24から
出力される最適な通電時間T1(x)〜T640(x)に係る制御
電圧に基づいて駆動トランジスタ群37Aにより640 個の
発熱抵抗体R1〜R640 が個別に駆動される。
【0135】その後、ステップP28で当該サーマルヘッ
ド26のヘッド履歴制御が終了したか否かの判断をす
る。この際に、当該ヘッド履歴制御が終了しない場合
(NO)には、ステップP2に戻って、ステップP2〜
ステップP27を継続する。
【0136】また、当該ヘッド履歴制御が終了(YES)
により印字処理を終了する。このようにして、本発明の
第3の実施例に係るヘッド(履歴)制御方法によれば、
図11,12の制御フローチャート(その1,2)に示すよ
うに、ステップP6〜P26で当該印字ラインLxを基準
にして前2本目までの印字ラインの通電状態を参照しな
がら当該印字ラインLxの640 個の発熱体素子R1〜R
640 の通電時間T1(x)〜T640(x)の決定をしている。
【0137】このため、ステップP28で補正された通電
時間T1(x)〜T640(x)により、当該印字ラインLxの通
電処理をすることにより、図13(a)に示すように、あ
る一つの発熱体素子Rnが連続的に使用された場合であ
っても、サーマルヘッド26の固有の放熱特性にもよる
が、その内部の発熱体素子R1〜R640 の総蓄熱量と総
放熱量とを常に平衡を保つようにヘッド履歴制御をする
ことにより、その余分な蓄熱量が他の発熱体素子Riや
Rjに発散されて、その蓄熱量と放熱量が委譲し合うこ
とで、その集中が避けられる。
【0138】例えば、図14(a)に示すように、その印
字処理が開始されて4ラインに到達したものとすれば、
ステップP5で当該印字ラインL4に係る通電時間Tn
(x)=TXの決定に先立ち、RAM1とRAM2との印
字データDin1とDin2 との読出し処理をする。
【0139】この際に、図14(a)に示すように、例え
ば、当該印字ラインL4を基準にして、前2本目の印字
ラインL2の印字データDin1=「10011…01」
がRAM1から読み出される。また、当該印字ラインL
4を基準にして、前1本目の印字ラインL3の印字デー
タDin2=「01101…00」がRAM2から読み出
される。さらに、当該印字ラインL4の印字データDIN
=「11100…11」が印字セットレジスタ23Cに一
時格納される。
【0140】これにより、当該印字ラインL4の第1の
発熱抵抗体R1の通電時間がT1(x)=T,第2,第3の
発熱抵抗体R2,R3の通電時間がT2(x), T3(x)=T
−αが設定され、また、第639 ,第640 の発熱抵抗体R
639 ,R640 の通電時間がT639 (x),T640(x)=T+2
αが設定される。なお、第4,第5の発熱抵抗体R4,
R5の通電時間T4(x), T5(x)は不定である。
【0141】また、図14(b)に示すように、その印字
処理が開始されて5ラインに到達したものとすれば、ス
テップP5で当該印字ラインL5に係る通電時間Tn(x)
=TXの決定に先立ち、RAM1とRAM2との印字デ
ータDin1とDin2 との読出し処理をする。
【0142】この際に、図14(b)に示すように、例え
ば、当該印字ラインL5を基準にして、前2本目の印字
ラインL2の印字データDin1=「01101…00」
がRAM1から読み出される。また、当該印字ラインL
5を基準にして、前1本目の印字ラインL4の印字デー
タDin2=「11100…11」がRAM2から読み出
される。さらに、当該印字ラインL5の印字データDIN
=「10111…00」が印字セットレジスタ23Cに一
時格納される。
【0143】これにより、当該印字ラインL5の第1の
発熱抵抗体R1の通電時間がT1(x)=T−α,第3の発
熱抵抗体R3の通電時間がT3(x)=T−2αが設定さ
れ、また、第4の発熱抵抗体R4の通電時間がT4(x)=
T+2αが設定される。さらに、第5の発熱抵抗体R5
の通電時間がT5(x)=Tが設定され、第2,第639 ,第
640 の発熱抵抗体R2,R639 ,R640 の通電時間T2
(x),T639 (x),T640(x)は不定である。
【0144】また、図14(c)に示すように、その印字
処理が開始されて6ラインに到達したものとすれば、ス
テップP5で当該印字ラインL6に係る通電時間Tn(x)
=TXの決定に先立ち、RAM1とRAM2との印字デ
ータDin1とDin2 との読出し処理をする。
【0145】この際に、図14(c)に示すように、例え
ば、当該印字ラインL6を基準にして、前2本目の印字
ラインL2の印字データDin1=「11100…11」
がRAM1から読み出される。また、当該印字ラインL
6を基準にして、前1本目の印字ラインL5の印字デー
タDin2=「10111…00」がRAM2から読み出
される。さらに、当該印字ラインL5の印字データDIN
=「00000…00」が印字セットレジスタ23Cに一
時格納される。
【0146】これにより、当該印字ラインL6の第1〜
第640 の発熱抵抗体R1〜R640 の通電時間T1(x)〜T
640(x)は全て不定となる。このことから、発熱ドット数
が連続する高印字率の熱印字処理をした場合であって
も、従来例のようなおびき現象が極力抑制され、高品質
の熱印字処理を行うことが可能となる。
【0147】なお、本発明の実施例では、当該印字ライ
ンLxに係る印字データがDIN=「00000…00」
等の場合には、その通電時間T1(x)〜T640(x)を全て不
定とする場合について説明をしたが、それを不定とする
ことなく、次回の履歴情報とするヘッド履歴制御を考慮
しても良い。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、第1の印字ヘッド
制御装置によれば発熱体素子毎に通電時間を補正するヘ
ッド駆動補正制御部が設けられる。
【0149】このため、当該印字ラインの発熱体素子の
通電時間の決定に係わり、ヘッド駆動補正制御部により
前回の印字ラインの発熱体素子の通電状態に基づいてヘ
ッド履歴制御をハード的に行うことが可能となる。
【0150】また、本発明の第2の印字ヘッド制御装置
によればデータ処理手段が、前回の印字ラインから当該
印字ラインを通じて駆動をする発熱体素子の連続,非連
続発熱ドット数を計数し、その連続/非連続発熱数デー
タを発熱量補正手段に出力している。
【0151】このため、第1の印字ヘッド制御装置に比
べて、当該印字ラインの発熱体素子の通電時間の決定に
係わり、前回の印字ラインの発熱体素子の連続,非連続
発熱ドット数に基づいて通電時間を極め細かく補正をす
るヘッド履歴制御を行うことが可能となる。
【0152】さらに、本発明の第3の印字ヘッド制御装
置によれば、各ヘッド駆動補正制御部が、第1,第2の
記憶手段及び補正制御手段から成る。このため、第1,
2の印字ヘッド制御装置と同様に、当該印字ラインの発
熱体素子の通電時間の決定に係わり、前回の印字ライン
の発熱体素子の通電状態に基づいたヘッド履歴制御をソ
フト的に行うことが可能となる。
【0153】また、本発明のヘッド制御方法によれば、
当該印字ラインの発熱体素子の通電時間の決定に係わ
り、前回の印字ラインの発熱体素子の通電状態に基づい
て通電時間の補正処理をしている。
【0154】このため、補正された通電時間に基づいて
当該印字ラインの印字処理をすることにより、ある一つ
の発熱体素子が連続的に使用された場合であっても、印
字ヘッドの履歴制御をすることにより、その余分な蓄熱
量等が他の発熱体素子との間で委譲し合うことで、その
集中が避けられる。
【0155】これにより、発熱ドット数が連続する高印
字率の熱印字処理をした場合であっても、従来例のよう
なおびき現象が極力抑制され、高品質の熱印字処理を行
うことが可能となる。
【0156】また、本発明のプリンタによれば、用紙移
動手段,印字ヘッド,ヘッド駆動制御手段及び制御手段
が具備され、該ヘッド駆動制御手段が本発明の第1〜第
3の印字ヘッド制御装置から成り、該印字ヘッドが、本
発明のヘッド制御方法に基づいて出力制御される。
【0157】このため、本発明の第1〜第3の印字ヘッ
ド制御装置により、連続して使用される発熱体素子につ
いては、その通電時間が序々に短く制御され、また、連
続して休止していた発熱体素子については、他の発熱体
素子に比べて通電時間が長く制御される(ヘッド履歴制
御)。このことで、従来例に比べて均一な熱印字処理を
行うことが可能となる。
【0158】これにより、当該印字ヘッド制御装置やヘ
ッド制御方法を実施するヘッド駆動方式を採用すること
で、高印字品質かつ高信頼度のサーマルプリンタの提供
に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印字ヘッド制御装置の原理図(そ
の1)である。
【図2】本発明に係る印字ヘッド制御装置の原理図(そ
の2)である。
【図3】本発明に係るヘッド制御方法及びプリンタの原
理図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るサーマルヘッドの
駆動制御装置の構成図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る通電時間の補正動
作を説明するタイムチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例に係るヘッド履歴制御の
補足説明図である。
【図7】本発明の各実施例に係るサーマルプリンタの構
成図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係るサーマルヘッドの
駆動制御装置の構成図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係るヘッド履歴制御の
補足説明図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係るサーマルヘッドの
駆動制御装置の構成図である。
【図11】本発明の第3の実施例に係るサーマルヘッドの
制御フローチャート(その1)である。
【図12】本発明の第3の実施例に係るサーマルヘッドの
制御フローチャート(その2)である。
【図13】本発明の第3の実施例に係るヘッド履歴制御の
補足説明図(その1)である。
【図14】本発明の第3の実施例に係るヘッド履歴制御の
補足説明図(その2)である。
【図15】従来例に係るサーマルプリンタの構成図であ
る。
【図16】従来例に係る問題点を説明する構成図及び印字
特性図である。
【符号の説明】
11…データ処理手段、 12…発熱量補正手段、 13A,13B…第1,第2の記憶手段、 14…補正制御手段、 15…用紙移動手段、 16…サーマルヘッド、 17…ヘッド駆動制御手段、 18…制御手段、 H1〜Hn…ヘッド駆動補正制御部、 Rn…発熱抵抗体(n=1,2,i,j…)、 D1,DIN…印字データ(当該印字ラインに係る印字デ
ータ)、 D2…移動制御データ、 WE…印字指令、 Tn…通電時間(n=1,2,i,j…)、 D1k…連続発熱数データ(k=1,2,i,j…)、 D2k…連続/非連続発熱数データ(k=1,2,i,j
…)、 Tn(x)=TX…補正した通電時間(n=1,2,i,j
…)、 Din1,Din2〜Dinm…前回の印字ラインに係る印字
データ、 Lx…当該印字ライン、 Lx-1 ,Lx-2 〜Lm…前回の印字ライン(m=当該印
字ラインを基準した前印字ラインの本数)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱体素子(Rn〔n=1,2,
    i,j〕)から成る印字ヘッド(16)の駆動制御をす
    る印字ヘッド制御装置において、前記発熱体素子(R
    n)毎に通電時間(Tn〔n=1,2,i,j〕)を補
    正するヘッド駆動補正制御部(Hn〔n=1,2,i,
    j〕)が設けられることを特徴とする印字ヘッド制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印字ヘッド制御装置にお
    いて、前記各ヘッド駆動補正制御部(Hn)が、少なく
    とも、印字データ(DIN)と印字指令(WE)に基づい
    て、前回の印字ライン(Lx-1 ,Lx-2 …Lm)から当
    該印字ライン(Lx)を通じて駆動する発熱体素子(R
    n)の連続発熱ドット数を計数して連続発熱数データ
    (D1k〔k=1,2,i,j〕)を出力するデータ処理
    手段(11)と、前記連続発熱数データ(D1k)に基づ
    いて補正した通電時間(Tn(x)=TX)を出力する発熱
    量補正手段(12)から成ることを特徴とする印字ヘッ
    ド制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の印字ヘッド制御装置にお
    いて、前記データ処理手段(11)が、前回の印字ライ
    ン(Lx-1 ,Lx-2 …Lm)から当該印字ライン(L
    x)を通じて駆動する発熱体素子(Rn)の連続/非連
    続発熱ドット数を計数して連続/非連続発熱数データ
    (D2k〔k=1,2,i,j〕)を出力することを特徴
    とする印字ヘッド制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の印字ヘッド制御装置にお
    いて、前記各ヘッド駆動補正制御部(Hn)が、少なく
    とも、前回の印字ライン(Lx-1 ,Lx-2 …Lm)に係
    る印字データ(Din1,Din2〜Dinm)を記憶する第
    1の記憶手段(13A)と、当該印字ライン(Lx)に係
    る印字データ(DIN)を記憶する第2の記憶手段(13
    B)と、前記両印字データ(Din1,Din2〜Dinmや
    DIN)に基づいて通電時間(Tn(x)=TX)を設定する
    補正制御手段(14)から成ることを特徴とする印字ヘ
    ッド制御装置。
  5. 【請求項5】 複数の発熱体素子(Rn〔n=1,2,
    i,j〕)から成る印字ヘッド(16)の制御方法であ
    って、少なくとも、当該印字ライン(Lx)の発熱体素
    子(Rn)の通電時間(Tn(x)=TX)の決定に係わ
    り、前回の印字ライン(Lx-1 ,Lx-2 …Lm)の発熱
    体素子(Rn)の通電状態に基づいて通電時間(Tn)
    の補正処理をし、前記補正処理に基づいて当該印字ライ
    ン(Lx)の通電処理をすることを特徴とするヘッド制
    御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のヘッド制御方法におい
    て、少なくとも、当該印字ライン(Lx)の通電処理
    は、当該印字ライン(Lx)を基準にして前m本目まで
    の印字ライン(Lx-1 ,Lx-2 …Lm)の通電状態を参
    照することを特徴とするヘッド制御方法。
  7. 【請求項7】 用紙(19)を移動供給する用紙移動手
    段(15)と、前記用紙(19)に印字をする印字ヘッ
    ド(16)と、前記印字ヘッド(16)の駆動制御をす
    るヘッド駆動制御手段(17)と、前記用紙移動手段
    (15)及びヘッド駆動制御手段(17)の入出力を制
    御する制御手段(18)とを具備するプリンタにおい
    て、前記ヘッド駆動制御手段(17)が前記請求項1,
    2,3,4記載の印字ヘッド制御装置から成ることを特
    徴とするプリンタ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のプリンタにおいて、前記
    印字ヘッド(16)が、前記請求項5,6記載のヘッド
    制御方法に基づいて出力制御されることを特徴とするプ
    リンタ。
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