JPH05256483A - 蓄熱システム - Google Patents

蓄熱システム

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JPH05256483A
JPH05256483A JP4055416A JP5541692A JPH05256483A JP H05256483 A JPH05256483 A JP H05256483A JP 4055416 A JP4055416 A JP 4055416A JP 5541692 A JP5541692 A JP 5541692A JP H05256483 A JPH05256483 A JP H05256483A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、製氷コイルに蓄えた冷熱または温
熱を負荷に供給するる蓄熱システムに関し、特に、熱効
率を良くし、暖房モードにおけるポンプ動力を削減させ
ることを目的とする。 【構成】 蓄熱槽と、蓄熱槽に接続されて汲上げポンプ
により負荷用熱交換器に冷熱を運ぶ冷水回路と、負荷用
熱交換器に接続されるとともに途中に送水ポンプが介装
された負荷用冷水回路と、蓄熱槽内に設けられた製氷コ
イル,圧縮機,蒸発器または凝縮器となる空気式熱交換
器,及び,蒸発器または凝縮器となる冷媒水熱交換器を
冷媒回路途中に配してなり、少なくとも上記製氷コイ
ル,空気式熱交換器,冷媒水熱交換器のうちの2つを選
択して冷凍サイクルが形成される冷凍装置と、冷媒水熱
交換器に接続されるとともに途中に追掛けポンプが介装
された冷媒水回路とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製氷コイルに蓄えた冷
熱または温熱を負荷に供給する蓄熱システムに関する。
【0002】
【従来の技術】熱貯蔵法として、安価な深夜電力を使っ
て昼間の冷房用冷熱を、氷の潜熱の形態で蓄熱する氷蓄
熱システムがある。氷蓄熱システムは、水蓄熱に対して
1/8程度の容積で賄えるものの、大規模の建築物に設
置する場合には、何百立方メートルの容積が必要とな
り、例えば、建築物の二重スラブの容積を利用した氷蓄
熱システムが設置されている。
【0003】また、既存の建築物で冷房負荷を増大する
場合、熱源改修とともに蓄熱容量を増大したい要求に対
して、氷蓄熱システムの構築を既存の水蓄冷槽である二
重スラブの容積を使えば効果的である。
【0004】かかる氷蓄熱システムとして例えば図8に
示すものが知られている。図に示すように、建築物のコ
ンクリート製の二重スラブ内に、コンクリート製の氷蓄
熱槽101が設置され、氷蓄熱槽101は、複数の区画
槽102A,102B,102C,102Dで構成され
ている。区画槽102A,102B,102C,102
Dは、連通孔を有する仕切壁103によりそれぞれ仕切
られ、直列に配列されており、水が区画槽102A→1
02B→102C→102Dの順序で流れるようになっ
ている。
【0005】区画槽102A,102B,102C,1
02Dには、製氷コイル104がそれぞれ設けられ、水
が収容されている。氷蓄熱槽101の区画槽102A,
102Dには、負荷用熱交換器105が途中に設けられ
た冷水回路106が接続されている。
【0006】そして、負荷用熱交換器105には、負荷
用冷水回路107が接続され、負荷用冷水回路107の
途中には、送水ポンプ108が介装されている。109
は冷凍装置で、圧縮機110を有している。111は空
気式熱交換器を示す。
【0007】しかして、夏期には、製氷モードまたは冷
房モードが選択される。製氷モードは夜間に使用され
る。製氷モードにおいては、製氷コイル104が蒸発器
として、空気式熱交換器111が凝縮器として機能する
ように冷凍サイクルが切り替わり、製氷コイル104の
蒸発器としての吸熱作用により氷蓄熱槽101内に氷が
形成され、冷水が造られる。
【0008】昼間になると、冷房モードが使用され、氷
蓄熱槽101の区画槽102Dの冷水が汲上げポンプ1
13により冷水回路106を介して負荷用熱交換器10
5に送られ、負荷用熱交換器105から負荷用冷水回路
107を介して負荷に送られる。
【0009】一方、冬期には、夜間に温水を製造し、昼
間にそれを汲み上げる方法があるが、蓄熱温度差が小さ
く蓄熱量が冷房に比較して1/8程度しか取れず、蓄熱
槽を十分に利用できなかった。これを解決するために、
夜間に熱源水を製造し、昼間にヒートポンプ熱源水とし
て利用することにより、蓄熱温度差を3倍に拡大する方
法が知られている。
【0010】熱源水製造モードにおいては、氷蓄熱槽1
01の区画槽102Dの冷水が汲上げポンプ113によ
り分岐回路112を介して冷凍装置109に送られ、冷
凍装置109において暖められ、再び、氷蓄熱槽101
内に温水として戻る。このようにして、氷蓄熱槽101
内と冷凍装置109との間で、蓄熱槽101内の冷水が
温められ、熱源水が蓄熱槽101内に造られる。
【0011】昼間に暖房モードが使用され、暖房モード
においては、氷蓄熱槽101内の熱源水が、汲上げポン
プ113により分岐回路112を介して冷凍装置109
に送られる。冷凍装置109は、これをヒートポンプの
熱源水として温水を製造する。冷凍装置109にて製造
された温水は、温水回路114を介して負荷に送られ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の蓄熱システムに
あっては、製氷モードでは、冷凍サイクルを利用して蓄
熱槽101内に氷を造ることができるものの、熱源水製
造モード及び暖房モードでは、汲上げポンプ113で、
氷蓄熱槽101内の冷水を冷凍機109に送り、冷凍機
109により加熱して熱源水を製造し、氷蓄熱槽101
に熱源水として蓄え、この熱源水を汲上げポンプ113
で冷凍装置109に送り、ヒートポンプサイクルにより
温水を製造していた。即ち、熱源水製造モード及び暖房
モードでは、常に汲上げポンプ113を運転する必要が
あった。
【0013】さらに、従来の二重スラブ内のスペースを
使った蓄熱システムでは、氷蓄熱槽101の各区画槽1
02A,102B,102C,102Dが直列に連なっ
ているため、下流側の区画槽102C,102Dの氷が
溶け難く、製氷を造る製氷モードと、氷を融解させる冷
房モードを繰り返すうちに氷塊が氷蓄熱槽101内に形
成されることがある。そのため、製氷時における熱効率
が低下するとともに、氷蓄熱槽101を通過する水の流
れを阻害し、冷熱の汲み上げを不可能にすることもあ
る。
【0014】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、特に、熱効率を良くし、
暖房モードにおけるポンプ動力を削減させることができ
る蓄熱システムを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
蓄熱槽と、蓄熱槽に接続されて汲上げポンプにより負荷
用熱交換器に冷熱を運ぶ冷水回路と、負荷用熱交換器に
接続されるとともに途中に送水ポンプが介装された負荷
用冷水回路と、蓄熱槽内に設けられた製氷コイル,圧縮
機,蒸発器または凝縮器となる空気式熱交換器,及び,
蒸発器または凝縮器となる冷媒水熱交換器を冷媒回路途
中に配してなり、少なくとも上記製氷コイル,空気式熱
交換器,冷媒水熱交換器のうちの2つを選択して冷凍サ
イクルが形成される冷凍装置と、冷媒水熱交換器に接続
されるとともに途中に追掛けポンプが介装された冷媒水
回路とを備えていることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の蓄
熱システムにおいて、蓄熱槽は複数の区画槽を有し、冷
水回路は、各区画槽内にそれぞれ対応して配された送水
口を有する複数の吸上げ管と、各区画槽内にそれぞれ対
応して配された還水口を有する複数の戻し管と、各吸上
げ管が集合して途中に負荷用熱交換器が設けられるとと
もに各戻し管に分岐する冷水管とから構成されているこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明においては、例えば、夏期には製氷モー
ド(1)及び冷房モード(2)が選択され、冬期には、
熱源水製造モード(3)及び暖房モード(4)が選択さ
れる。
【0018】(1)夏期の夜間には、製氷モードが選択
される。冷凍装置では、製氷コイルが蒸発器として、空
気式熱交換器が凝縮器として機能するように冷凍サイク
ルが切り替わり、且つ、冷媒水熱交換器は冷凍サイクル
外に置かれる。
【0019】このモードでは、蒸発器としての製氷コイ
ルの吸熱作用により、蓄熱槽内の水が冷却され、蓄熱槽
内に着氷が起こる。 (2)夏期の昼間には、冷房モードが選択される。冷房
モードでは、汲上げポンプにより、蓄熱槽内から冷水回
路を介して負荷用熱交換器に冷熱が供給される。冷凍装
置では、冷凍サイクルの選択が可能となる。
【0020】(3)冬期の夜間には、熱源水製造モード
が選択される。冷凍装置では、製氷コイルが凝縮器とし
て、空気式熱交換器が蒸発器として機能するように冷凍
サイクルが切り替わり、且つ、冷媒水熱交換器は冷凍サ
イクル外に置かれる。
【0021】熱源水製造モードでは、凝縮器としての製
氷コイルの放熱作用により、蓄熱槽内の水が加熱され、
熱源水となる。 (4)冬期の昼間には暖房モードが選択される。冷凍装
置では、製氷コイルが蒸発器として、冷媒水熱交換器が
凝縮器として機能するように冷凍サイクルが切り替わ
り、且つ、空気式熱交換器は冷凍サイクル外に置かれ
る。
【0022】この場合、凝縮器としての冷媒水熱交換器
の放熱作用により冷媒水熱交換器が温められる。即ち、
冷媒水熱交換器に、蓄熱槽から冷凍サイクルにより温熱
が運ばれる。冷媒水熱交換器において、冷媒水回路の水
は、熱交換されて温熱を貰い、冷媒水回路を介して追掛
けポンプにより負荷に温熱が供給される。
【0023】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1ないし図7は本発明の実施例に係わる蓄熱
システムを示す。
【0024】図1,図2に示すように、建築物のコンク
リート製の二重スラブ内に、コンクリート製の蓄熱槽1
が設置され、蓄熱槽1は、複数の区画槽2A,2B,2
C,2Dとから構成されている。区画槽2A,2B,2
C,2Dは、防水・断熱構造に構成され、互いに隣接す
るように集合して配列されている。
【0025】区画槽2A,2B,2C,2Dには、水が
収容され、この水に製氷コイル3がそれぞれ水没して設
けられている。この製氷コイル3は、複数のコイルユニ
ット3Aを縦に設置して構成されている。
【0026】4は負荷用熱交換器で、この負荷用熱交換
器4は冷熱を供給する冷水回路5の途中に介装されてい
る。冷水回路5は、各区画槽2A,2B,2C,2D内
にそれぞれ対応して配された送水ヘッダからなる送水口
6A,6B,6C,6Dを有する複数の吸上げ管7A,
7B,7C,7Dと、各区画槽2A,2B,2C,2D
内にそれぞれ対応して配された還水ヘッダからなる還水
口8A,8B,8C,8Dを有する複数の戻し管9A,
9B,9C,9Dと、各吸上げ管7A,7B,7C,7
Dが集合して途中に負荷用熱交換器4が設けられ、各戻
し管9A,9B,9C,9Dに分岐する冷水管10とか
ら構成されている。
【0027】冷水管10の負荷用熱交換器4の上流側部
分には、吸上げ管7A,7Bに対応する汲上げポンプ1
1Aと、吸上げ管7C,7Dに対応する汲上げポンプ1
1Bとが介装されている。
【0028】また、図2において、各区画槽2A,2
B,2C,2D内では、送水口6A,6B,6C,6D
と還水口8A,8B,8C,8Dは対向して配置され、
水の流れが均一になるようになっている。蓄熱槽1の下
には、エアレーション設備12が設置され、このエアレ
ーション設備12のブロア12Aから各区画槽2A,2
B,2C,2D内にそれぞれ空気が吹き込まれ、水を攪
拌し、この攪拌効果とともに上記の送水口と還水口の対
向配置による水の流れの均一化により、氷を均等に融解
させるようになっている。
【0029】そして、負荷用熱交換器4には、負荷用冷
水回路13が接続され、負荷用冷水回路13の途中に
は、送水ポンプ14が介装されている。15は冷凍装置
で、冷媒回路16途中に、蓄熱槽1内に設けられた製氷
コイル3と、圧縮機17と、蒸発器または凝縮器となる
空気式熱交換器18と、蒸発器または凝縮器となる冷媒
水熱交換器19とを配してなり、少なくとも上記製氷コ
イル3,空気式熱交換器18,冷媒水熱交換器19で任
意の冷凍サイクルが選択される。以下、詳しく説明する
と、図3の製氷モードに示すように、冷媒回路16は、
製氷コイル3と空気式熱交換器18とを接続する第1冷
媒配管16Aと、製氷コイル3と圧縮機17とを接続す
る第2冷媒配管16Bと、圧縮機17と空気式熱交換器
18とを接続する第3冷媒配管16Cと、冷媒水熱交換
器19が途中に介装された第4冷媒配管16Dとから構
成されている。
【0030】上記第1冷媒配管16Aの途中には、第1
膨張弁20と、第1切換弁21Aと、第2膨張弁22と
が配設されており、第1膨張弁20,第2膨張弁22に
は、それぞれ開閉弁20A,22Aがバイパス可能に配
設されている。
【0031】上記第3冷媒配管16Cの途中には、第2
切換弁21Bと、第3切換弁21Cとが配設されてお
り、上記第2冷媒配管16Bの途中には、第4切換弁2
1Dと、第5切換弁21Eとが配設されている。
【0032】第4冷媒配管16Dの両端は、第1切換弁
21Aと、第3切換弁21Cに接続している。また、第
2切換弁21Bと第4切換弁21Dは第5冷媒配管16
Eで接続され、第3切換弁21Cと第5切換弁21Eは
第6冷媒配管16Fで接続されている。
【0033】そして、上記冷媒水熱交換器19に冷媒水
回路23が接続され、冷媒水回路23の途中には、追掛
けポンプ24が介装され、負荷に冷熱または温熱を供給
するようになっている。
【0034】以下、本実施例の動作を説明する。例え
ば、夏期には製氷モード及び冷房モードが選択され、冬
期には、熱源水製造モード及び暖房モードが選択され
る。
【0035】図3は夏期の夜間に選択される製氷モード
を示し、冷凍装置15の冷凍サイクルは図中の太い線で
示される。製氷モードにおいては、冷凍装置15の製氷
コイル3が蒸発器として、空気式熱交換器18が凝縮器
として機能するように冷凍サイクルが切り替わり、且
つ、冷媒水熱交換器19は冷凍サイクル外に置かれるよ
うに製氷モードが選択される。
【0036】製氷モードでは、蒸発器としての製氷コイ
ル3の吸熱作用により、蓄熱槽1内の水が冷却され、蓄
熱槽1内に、該蓄熱槽1内の水の約20〜30%が氷と
なり、汲み上げを可能にしている。
【0037】一方、凝縮器としての空気式熱交換器18
では、冷媒が凝縮し、放熱する。この時、冷水回路5か
ら負荷用熱交換器4には冷水は供給されない。図4は夏
期の昼間に選択される冷房モードを示し、図中の太い線
で示される。冷凍装置15では冷凍サイクルは選択され
ない。冷房モードでは、汲上げポンプ11A,11Bに
より、蓄熱槽1内から冷水回路5を介して負荷用熱交換
器4に冷水が供給され、これにより、冷熱が供給され
る。
【0038】そして、負荷用熱交換器4で、負荷用冷水
回路13へ冷熱が供給され、送水ポンプ14により、負
荷に送られる。図5は昼間に選択される追い掛け運転冷
房モードを示し、図中の太い線で示される。冷凍装置1
5では冷凍サイクルが選択される。即ち、冷凍装置15
の冷媒水熱交換器19が蒸発器として、空気式熱交換器
18が凝縮器として機能するように冷凍サイクルが切り
替わり、且つ、製氷コイル3が冷凍サイクル外に置かれ
る。
【0039】追い掛け運転冷房モードでは、蒸発器とし
ての冷媒水熱交換器19で、冷媒水回路23内の水が冷
やされ、追掛けポンプ24により冷熱が負荷に送られ
る。これにより、上記の冷房モードによる負荷用冷水回
路13を介して負荷へ冷熱が供給されるとともに、冷媒
水回路23を介して負荷へ冷熱が送られる。従って、負
荷が蓄熱槽1における蓄熱量を上回る場合にも、冷媒水
回路23からの冷熱の供給で補充している。
【0040】図6は冬期の夜間に選択される熱源水製造
モードを示し、冷凍装置15の冷凍サイクルは図中の太
い線で示される。熱源水製造モードにおいては、冷凍装
置15の製氷コイル3が凝縮器として、空気式熱交換器
18が蒸発器として機能するように冷凍サイクルが切り
替わり、且つ、冷媒水熱交換器19は冷凍サイクル外に
置かれるように熱源水製造モードが選択される。
【0041】熱源水製造モードでは、凝縮器としての製
氷コイル3により、蓄熱槽1内の水が熱っせられ、熱源
水が蓄熱槽1内に造られる。一方、蒸発器としての空気
式熱交換器18では、冷媒が蒸発し、吸熱する。
【0042】この時、負荷用冷水回路5には温水が流れ
ておらず、負荷用冷水回路5から負荷用熱交換器4には
温水は供給されない。図7は冬期の夜間に選択される暖
房モードを示し、冷凍装置15の冷凍サイクルは図中の
太い線で示される。暖房モードにおいては、冷凍装置1
5の製氷コイル3が蒸発器として、冷媒水熱交換器19
が凝縮器として機能するように冷凍サイクルが切り替わ
り、且つ、空気式熱交換器18は冷凍サイクル外に置か
れる。
【0043】暖房モードでは、蒸発器としての製氷コイ
ル3により、製氷コイル3で蒸発熱が発生し、蒸発熱が
冷媒回路16を介して冷媒水熱交換器19に送られる。
そして、冷媒水熱交換器19で熱交換がなされ、追掛け
ポンプ24により冷媒水回路23を通って負荷に温熱が
送られる。
【0044】以上の如き構成によれば、第1に、製氷コ
イル3を冷凍サイクルの凝縮器として使用することによ
り蓄熱槽1内で熱源水を製造し、さらに、蓄熱槽1内の
熱源水の熱を冷凍サイクルを利用し、冷媒を介して冷媒
水熱交換器19に送る時間差二段加温が採用されている
ので、暖房モードにおける熱効率を向上させることがで
きる。また、蓄熱温度差を確保することができ、暖房モ
ード時の蓄熱量を冷房モード時の蓄熱量に比しても確保
することができる。
【0045】第2に、ヒートポンプ方式で蓄熱槽1に温
熱を蓄えることができるので、蓄熱槽1における蓄温熱
量を増加させることができる。第3に、従来の蓄熱シス
テムでは、汲上げポンプにより冷凍機に送っ冷水を温め
ることにより熱源水を造っているのに対し、冷凍装置1
5の製氷コイル3を凝縮器もしくは蒸発器として使用
し、蓄熱槽1内との熱のやりとりをするので、冷凍装置
15に運搬させるための手段として汲上げポンプ11
A,11Bを使用することなく、熱源水を造るためのポ
ンプ動力を不要にすることができる。
【0046】第4に、蓄熱槽1は複数の区画槽2A,2
B,2C,2Dに区画されており、各区画槽2A,2
B,2C,2Dで独立に製氷,氷の融解が生じるので、
従来例のように、氷が溶け難かったり、氷塊になる可能
性は少ない。万一、氷の融解が不均一になっても、例え
ば、氷が溶けていない区画槽に対応する汲上げポンプ1
1A,11Bの運転時間を調整することにより、氷が溶
けていない区画槽2A,2B,2C,2Dのみの運転時
間を長くする等の制御で、蓄熱槽1内の氷の融解を全体
的に均一にすることができる。
【0047】また、蓄熱槽1における蓄冷熱量に比して
負荷が低い場合には、汲上げポンプ11A,11Bの運
転台数を調整することにより汲上げポンプ11A,11
Bの動力の無駄を少なくすることができる。
【0048】その結果、製氷時における熱効率を確保す
るとともに、蓄熱槽1を通過する水の流れを阻害するこ
となく、冷熱の汲み上げを確実にすることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、第1に、製氷コイルを冷凍サイクルの凝縮
器として使用することにより蓄熱槽内で熱源水を製造
し、さらに、蓄熱槽内の熱源水の熱を冷凍サイクルを利
用し、冷媒を介して冷媒水熱交換器に送る時間差二段加
温が採用されているので、暖房モード時の熱効率を向上
させることができる。また、蓄熱温度差を確保すること
ができ、暖房モード時の蓄熱量を冷房モード時の蓄熱量
に比しても確保することができる。
【0050】第2に、ヒートポンプ方式で蓄熱槽に温熱
を蓄えることができるので、蓄熱槽における蓄温熱量を
増加させることができる。第3に、従来の蓄熱システム
では、汲上げポンプにより冷凍機に送られた冷水を温め
ることにより熱源水を造っているのに対し、冷凍装置の
製氷コイルを凝縮器として使用し、蓄熱槽内の冷水を温
めているので、冷凍機に運搬させるための手段として汲
上げポンプを使用することなく、熱源水を造るためのポ
ンプ動力を不要にすることができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、蓄熱槽は複
数の区画槽に区画されており、各区画槽で独立に製氷,
氷の融解が生じるので、従来例のように、氷が溶け難か
ったり、氷塊になる可能性は少ないが、万一、氷の融解
が不均一になっても、例えば、氷が溶けていない区画槽
に対応する汲上げポンプの運転時間を調整することによ
り、氷が溶けていない区画槽のみの運転時間を長くする
等の制御で、蓄熱槽内の氷の融解を全体的に均一にする
ことができる。
【0052】その結果、製氷時における熱効率を確保す
るとともに、蓄熱槽を通過する水の流れを阻害すること
なく冷熱の汲み上げを確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる蓄熱システムの構成図
である。
【図2】同蓄熱システムにおける蓄熱槽の平面図であ
る。
【図3】同蓄熱システムの製氷モードを示す作用状態説
明図である。
【図4】同蓄熱システムの冷房モードを示す作用状態説
明図である。
【図5】同蓄熱システムの追い掛け運転冷房モードを示
す作用状態説明図である。
【図6】同蓄熱システムの熱源水製造モードを示す作用
状態説明図である。
【図7】同蓄熱システムの暖房モードを示す作用状態説
明図である。
【図8】従来における蓄熱システムの構成図である。
【符号の説明】
1 蓄熱槽 2A 区画槽 2B 区画槽 2C 区画槽 2D 区画槽 3 製氷コイル 4 負荷用熱交換器 5 冷水回路 13 負荷用冷水回路 14 送水ポンプ 15 冷凍装置 16 冷媒回路 17 圧縮機 18 空気式熱交換器 19 冷媒水熱交換器 23 冷媒水回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱槽と、 蓄熱槽に接続されて汲上げポンプにより負荷用熱交換器
    に冷熱を運ぶ冷水回路と、 負荷用熱交換器に接続されるとともに途中に送水ポンプ
    が介装された負荷用冷水回路と、 蓄熱槽内に設けられた製氷コイル,圧縮機,蒸発器また
    は凝縮器となる空気式熱交換器,及び,蒸発器または凝
    縮器となる冷媒水熱交換器を冷媒回路途中に配してな
    り、少なくとも上記製氷コイル,空気式熱交換器,冷媒
    水熱交換器のうちの2つを選択して冷凍サイクルが形成
    される冷凍装置と、 冷媒水熱交換器に接続されるとともに途中に追掛けポン
    プが介装された冷媒水回路とを備えていることを特徴と
    する蓄熱システム。
  2. 【請求項2】 蓄熱槽は複数の区画槽を有し、 冷水回路は、 各区画槽内にそれぞれ対応して配された送水口を有する
    複数の吸上げ管と、 各区画槽内にそれぞれ対応して配された還水口を有する
    複数の戻し管と、 各吸上げ管が集合して途中に負荷用熱交換器が設けられ
    るとともに各戻し管に分岐する冷水管とから構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の蓄熱システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015052423A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 三菱電機株式会社 蓄熱装置
CN114877735A (zh) * 2022-05-09 2022-08-09 南京航空航天大学 一种带有储能装置的定型机含油废气余热回收系统

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