JPH0525879Y2 - - Google Patents

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JPH0525879Y2
JPH0525879Y2 JP1988054658U JP5465888U JPH0525879Y2 JP H0525879 Y2 JPH0525879 Y2 JP H0525879Y2 JP 1988054658 U JP1988054658 U JP 1988054658U JP 5465888 U JP5465888 U JP 5465888U JP H0525879 Y2 JPH0525879 Y2 JP H0525879Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、高水圧噴出工具を使用する作業員に
おける労働災害の発生防止のための耐高水圧被覆
用の素材に関する。
〈従来の技術〉 高圧の液体を細いノズルから噴射し、その高水
圧噴流エネルギーを利用して対象物を加工する技
術が開発されて以来、徐々に多くの産業分野にわ
たつて普及し、その種の技術が利用されて来た。
たとえばコンクリート建築物の外壁の洗浄、剥
離、補修、切断または解体作業などの加工工具と
しても高水圧噴出工具(以下、高水圧工具とい
う。)が使用されている。ところで、高水圧工具
は、それ自体重さが嵩むものである上に、噴出水
からの反動で、全体として工具の操作に腕力・体
力を要し、長い作業時間の間には工具の取扱いに
ミスを生じる場合がある。高水圧工具の噴出水の
噴射方向は非常に危険であつて、仮りに高水圧工
具の操作をあやまつて噴出水の向きを下側にする
と、噴出水が体に触れ、負傷するだけでなく、大
怪我をするおそれがある。
また、加工対象物からの反射水も、同対象物か
らの距離によつては、上述の危険がある。さら
に、これらの作業に伴なう加工対象物に含まれな
い物件の破損事故が電線等の場合には、感電事故
等の二次災害につながる。
そして、この種の作業が普及するにつれて、上
述のような労働災害の発生も徐々に増加してい
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 そこで本考案は、高水圧工具を用いて上述のよ
うな作業に従事する人達の身体を労働災害から護
るための防護被覆用の耐高水圧布であり、かつ前
記被覆を作業者が着用した場合にも作業の自由度
を妨げることがなく、また、着用しても、それ程
の重さを負担させることのない防護被覆用生地、
さらに、加工対象物から除外されている物件を手
軽に被覆して、これらを高水圧加工ないし破壊か
ら保護する防護カバー用生地を開発し以て、上述
の作業の普及に伴なう労働災害ないし加工事故の
多発を防止することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 高水圧噴出水の加工特性は、高水圧噴流が被加
工物を叩突、研磨、切削または切断することによ
つて生じるものとされている。したがつて、高水
圧噴出水に対する防護手段は、非加工物の表面に
当る高水圧を材料内部に浸透させない事にあるの
で、それには水密、超高強力材によつて噴流を遮
るようにするのが望ましい。ただし、硬いけれど
脆い材質(たとえばグラスフアイバー複合材樹脂
製のヘルメツトなど)に対しては高水圧噴流の加
工能力が大きく現われるから、前記素材は弾性材
であるべきである。
また、上記防護材は、それで成形した防護被覆
が高水圧利用作業に従事する作業員の動作や作業
員による高水圧工具の操作を妨げるようであつて
はならず、その着脱も比較的に容易で、嵩張ると
か、余り重いようであつてはならない。
そして、或る程度柔軟性があつて折曲げ可能で
あり、また縫製ができるものであることを要す
る。なお、比較的軽量、安価な素材より構成され
ることが好ましい。
そのため、主として遮水効果を負担させる層に
は、剛直性高分子合成樹脂より成る薄いフイルム
を複数枚積層させ、材質の耐水圧特性およびフイ
ルムの枚数によつて高水圧射出水の噴出エネルギ
ーを遮ると共に破断に耐え、また、可撓性を維持
させる。
さらに前記層材に当る高水圧噴流の加工能力を
緩衝し、かつ遮水の目的で、高強力合成繊維の厚
手の織布に合成ゴムまたは軟質合成樹脂をコーテ
イングし耐水圧・防水布を形成し、この耐水圧・
防水布を前記遮水フイルム層材に沿つて積層して
耐高水圧布を構成する。ここで耐高水圧布とは、
高水圧噴流の加工エネルギーに耐え得る布を指
す。
上記構成の耐高水圧布において、耐水圧・防水
布の機能を分割し、これを各々のシートに負担さ
せるようにして、防護特性を変えることなく全体
として柔軟性を維持する布も実現可能である。
すなわち、上記構成の耐高水圧布の遮水材と表
側防水布との間に、剛直性高分子合成樹脂繊維を
用いた厚手の織布を耐水圧布として挿入し、か
つ、表側防水布として前記樹脂繊維または屈曲性
高分子合成樹脂繊維による薄手の織布に合成ゴム
または軟質合成樹脂をコーテイングしたものを重
ねるか、屈曲性高分子合成樹脂繊維の厚手の織布
から成る耐水圧布と、前記樹脂繊維を用いた薄手
の織布に合成ゴムまたは軟質合成樹脂をコーテイ
ングした防水布とを積層、組合わせて一体的に耐
高水圧布を構成する。
上述積層構造より成る耐高水圧布は、必要な形
に裁断、縫製することができ、四肢、胴体または
頭部または保護物件の形に合わせて防護服および
加工対象物から除外された物件等の防護被覆を形
成できるから、高水圧噴出工具を使用する作業員
の労働災害および作業に伴なつて生じる二次災害
防止のための保護被覆として好適である。
〈作用〉 高水圧噴出工具に使用される水の圧力は概略
500Kgf/cm2〜1000Kgf/cm2程度である。
上述、高水圧噴流が耐高水圧布に当つた場合、
その衝撃圧は、表面の軟質部材によつて緩衝、分
散されて、超高強力合成樹脂繊維の織布を介して
多重の遮水材にかかり、個々の薄いフイルムに負
荷を分散するので、高水圧噴流の通常の走査スピ
ードの程度では高水圧噴流が耐高水圧布の内部に
浸透するおそれはない。
しかし、圧力がより高い射出水が耐水圧布に当
るとか1個所に長時間当るなどの場合、高水圧噴
流によつて、防水布表面のコーテイング材が破れ
る事があり得るが、そのときでも防水布裏側のコ
ーテイング材が中間織布または多重積層フイルム
材の支持を受けて、高水圧噴流の内部への侵入を
防止する。したがつて、作業上、差支えない限
り、厚手のコーテイング防水・耐水圧布を施すこ
とが望ましいが、その代り、柔軟性の無い耐高圧
水布が得られる事になる。
さらに強力な高水圧噴流の噴射を受けたとき
は、噴流は耐高水圧布の中間織布を切断して直
接、遮水材を形成するポリアミド、ポリエステル
などの剛直性高分子合成樹脂の薄いフイルム積層
材表面に達するが、前記フイルムは表面が滑か
で、強靱であり、しかも弾性があつて可撓性があ
る為、高水圧噴流が浸透し、また切断し難い。
また、仮りに噴流が浸透して当面するフイルム
が切断した場合も、遮水材は多重積層フイルムよ
り成るから一枚のフイルムの切断が、直ちに次層
フイルムの切断に連なることがない。
要するに芯材を形成する薄いフイルムの積層材
は、高水圧噴流衝撃に対して、一枚宛順次時間を
経て切断されて行くので、仮りに高圧水が一個所
に当つていても、芯材の切断には若干時間がかか
り、その間に危険防止対策を講ずることができ
る。その為には、遮水材を構成するフイルムの枚
数は、より高水圧噴出工具に応じ、20〜30枚重ね
て、安全を確保することが望ましい。
高水圧噴流に対し、上述のような防護機能を具
備する遮水材は、薄いフイルムを単に重ね合わせ
て形成しただけなので、緩かな動作に対しては全
体的に可撓性が大きく、保護機能が大きな割には
作業に対する自由度が損われない。
耐高水圧布の表面に張設されたコーテイング材
は表面が弾性材膜で覆われているから、作業雰囲
気の反射水流中の粉塵、石塊等が耐水圧布表面に
当るとか、擦れることがあつても、芯材フイルム
表面に傷を付けることがなく、耐高水圧布が劣化
しない為、長期に亘る使用に耐える。
〈実施例〉 以下に図面に沿つて本考案耐高水圧布の一実施
例について述べる。
(その1) 第1図は、本考案布の一実施例の断面拡大図を
示し、図中、1は、6−ナイロン、6,6−ナイ
ロン、ポリアミドまたはポリエステル樹脂などを
薄くフイルム状に成形し、これを複数枚、単に積
層して成る遮水フイルム芯材で、たとえば高圧水
が20〜200Kgf/cm2程度の噴出工具に相応する防護
被覆の生地としては10枚程度、重ね合わせ、200
〜1500Kgf/cm2程度の噴出工具に対する防護被覆
生地としては20枚程度、重ね合わせることによ
り、危険防止の目的を達成する。
前記芯材1は、最高30枚程度の上記フイルムを
重ね合わせても可撓性を損うことがない。
この遮水フイルム芯材1の材質、構成は、本考
案耐高水圧布の基本的要素を成しているので、本
考案の別の実施例についても施される。
2は、超高強力ポリエチレン繊維、屈曲性高分
子ポリビニルアルコール繊維などを使用した織布
にクロロプレンゴムまたは軟質合成樹脂等をコー
テイングした防水耐圧布で、芯材1を挾んで、そ
の表裏面に単に積層すれば、いずれの側を表に仕
立てても同一の防護特性を具備することができ
る。勿論、片面に積層するだけで、耐高水圧布と
しての機能を奏し得る。
上記すべてのフイルム、布の各葉は、それらよ
り成る生地を使用して形成したカバー、被覆等の
縁辺、成形のためのミシン縫いの部分で、一体的
に結合されるだけで、その中間部分では互に自由
に動き得るため、材質および生地厚が大きな割に
自由に撓み、作業員の動きを妨害しない上に、高
水圧噴流によつて表側一枚の布、フイルムが切断
されたときも、次層の布、フイルムに比較的自由
度がある為、それが直ちに、次層の布、フイルム
の切断に、つながらない利点があり、より一層、
防護特性が高められている。
(その2) 第2図は、本考案の別の実施例の断面拡大図で
あつて、図中、1は、上記(その1)に説明した
遮水フイルム芯材と同一構造である。
3は、全芳香族ポリアミド、ポリエステルなど
の剛直性高分子合成繊維を使用した厚手の織布よ
り成る耐水圧布で、専ら、外皮の防水布の裏打ち
材として前記布に当たる高水圧噴流の噴出エネル
ギーに基づく衝撃力、加圧力に対抗して外皮を補
強し、その力を緩衝して芯材1側に伝達する。そ
の為耐水圧布3は、芯材1の両面に各一枚宛重ね
合わせている。
4は、6−ナイロン、6,6−ナイロンなどポ
リアミド繊維より成る薄手の織布にクロロプレン
ゴムまたは軟質合成樹脂等をコーテイングして成
る防水布であつて、これらを各一枚宛、耐水圧布
3の外表面に重ね合わせてある。
本実施例は、上記(その1)における防水耐圧
布2の機能を、それぞれ耐水圧布3と防水布4と
によつて分担しているものであり、その分だけ、
構成部材の種類が増加するが、柔軟性の点では、
むしろ本実施例の方が優れている。
その他、本実施例布を構成する各素材が備える
特性は、実施例(その1)で述べたところと殆ん
ど変りがない。
(その3) 実施例(その2)で説明した耐高水圧布の構成
素材のうち、その耐水圧布3を、超高強力ポリエ
チレン、ポリビニルアルコールなど屈曲性高分子
合成繊維より成る厚手の織布で置換しても実施例
(その2)の耐高水圧布と同等の効果を奏するこ
とが確かめられている。
(その4) 実施例(その3)に記載した構成より成る耐高
水圧布において、その外皮である防水布に、ポリ
エチレン、ポリビニルアルコールなどの屈曲性高
分子合成繊維による薄手のクロロプレンゴムまた
は軟質合成樹脂材をコーテイングしたものを使用
しても、実施例(その2)に説明した耐高水圧布
と同様な作用、効果を期待することができる。
(その5) 実施例(その2)の耐高水圧布において、外側
の防水布のところに、剛直性高分子合成繊維より
成る薄手の織布に対し、クロロプレンゴムまたは
軟質合成樹脂材をコーテイングして形成した防水
布を置換えても良い。
第3図は、本考案耐高水圧布を生地とした胴着
(衣)の一例の概略斜視図であつて、図中、5は、
前面衣で、展開図は、略逆T字型であり、縦に複
数条の縫い合わせ目6を施こし、フイルム芯材と
防水布とが、互にづれないようにしてある。前面
衣5の横巾端7には締め紐8を連結すると共に、
その内側には、ベロクロフアスナーを取付ける。
9は頭を挿脱するための襟部、10は、前面胴衣
5の下側中央部に連結した前垂れである。ただ
し、「前掛け」のように別体にしてもよい。
11は、背面衣で、その構成は、前面衣5と大
略同一であり、肩部12の部分で前面衣5の対応
部分と縫合してある。勿論、ベルクロフアスナー
は横巾端外側に取付け、前面衣5の、それに対応
させている。
上記構成の保護胴衣は、フリーサイズで、ベル
クロフアスナーと締め紐とによつて胴体に対し防
水カツパの上または下に着用する。
本考案耐高水圧布は、このほか、足部保護カバ
ーとかヘルメツト保護カバー等々、高水圧噴出工
具作業時における作業員の防災被服形成のための
生地および高水圧工具の加工対象物件から除外さ
れた対象物保護(養生)のための被服生地として
極めて有用である。
〈考案の効果〉 以上のとおりであるから、本考案耐高水圧布を
開発することによつて、建築現場などで徐々に普
及されて来ている高水圧工具の使用に伴なう労働
災害などの発生防止用の保護被覆ならびに保護材
の提供が容易にできるようになつた。
すなわち、比較的軽量で柔軟性があるので着用
しても邪魔にならず工具の使用の際に妨げとはな
らないのみならず着脱も簡単であるから、本考案
布によつて成形された保護被覆が作業員により敬
遠されるおそれはない。
また、外皮には合成ゴムまたは軟質合成樹脂コ
ーテイングの防水・耐水圧布が張設してあるの
で、塵埃その他作業中の飛散物により遮水芯材の
表面を傷つけることがないから、一つの保護被覆
を長期間使用しても防護機能が低下する心配がな
い。
さらに材料費、構造共に比較的安価、簡単であ
る為、大量に準備する場合にも、その経費を節減
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案布の一実施例の
拡大断面図、第3図は本考案布を用いて成形した
防護胴衣の一例の斜視図を示す。 1……遮水フイルム芯材、2……防水・耐水圧
布、3……耐水圧布、4……防水布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 全芳香族ポリアミド、ポリエステルなどの剛
    直性高分子合成樹脂をフイルム状に薄く成形
    し、これを複数枚重ねて遮水フイルム層を形成
    すると共に、前記遮水フイルム層に沿つて超高
    強力ポリエチレン、ポリビニルアルコールなど
    の屈曲性高分子合成繊維などを用いた織布に合
    成ゴム、軟質合成樹脂などをコーテイングした
    防水・耐水圧布を積層して、これらを一体的に
    成形したことを特徴とする耐高水圧布。 (2) 全芳香族ポリアミド、ポリエステルなどの剛
    直性高分子合成樹脂をフイルム状に薄く成形
    し、これを複数枚重ねて遮水フイルム層を形成
    すると共に、その遮水層に沿つて、全芳香族ポ
    リアミド、ポリエステルなどの剛直性高分子ま
    たは超高強力ポリエチレン、ポリビニルアルコ
    ールなどの屈曲性高分子合成繊維を用いて形成
    した厚手の織布を積層して耐水圧布とし、さら
    に、その上側に全芳香族ポリアミド、ポリエス
    テル繊維または超高強力ポリエチレン、ポリビ
    ニルアルコール繊維などを用いた薄手の織布に
    合成ゴム、軟質合成樹脂などをコーテイングし
    た防水布を組合わせ積層して一体的に成形した
    ことを特徴とする耐高水圧布。
JP1988054658U 1988-04-25 1988-04-25 Expired - Lifetime JPH0525879Y2 (ja)

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JP7385986B2 (ja) * 2018-02-07 2023-11-24 帝国繊維株式会社 防護服及び保護体
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