JPH05261503A - Al系合金鋳物の鋳造方法 - Google Patents

Al系合金鋳物の鋳造方法

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JPH05261503A
JPH05261503A JP4331014A JP33101492A JPH05261503A JP H05261503 A JPH05261503 A JP H05261503A JP 4331014 A JP4331014 A JP 4331014A JP 33101492 A JP33101492 A JP 33101492A JP H05261503 A JPH05261503 A JP H05261503A
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cavity
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた鋳造品質と機械的特性を有するAl−
Si系亜共晶合金鋳物を得る。 【構成】 Al系合金鋳物を鋳造するに当り、Al−S
i系亜共晶合金組成の溶湯を冷却して固相と液相とが共
存する半凝固材料を調製し、次いで半凝固材料を装入口
6に装入し、その後半凝固材料を加圧プランジャ9によ
り加圧することによって、ゲート5を通過させてキャビ
ティ4に高速逐次充填する。ゲート5通過時における半
凝固材料の粘度μは、0.1Pa・sec≦μ≦200
0Pa・secに、またレイノルズ数Reは、Re≦1
500にそれぞれ設定される。これにより、鋳物におけ
るガスの巻込みおよび湯境の発生を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAl系合金鋳物の鋳造方
法、特に、固相と液相とが共存するAl系亜共晶合金組
成の鋳造材料を調製し、次いでその鋳造材料を用いて加
圧下で鋳込みを行うAl系合金鋳物の鋳造方法に関す
る。
【0002】こゝで、前記鋳造材料とは、前記組成の溶
湯を冷却して調製された半凝固材料、または前記合金よ
りなる固体材料を加熱して調製された半溶融材料を意味
する。このような鋳造方法は、鋳物の鋳造品質を改善す
ることを狙って開発されたものである。
【0003】
【従来の技術】従来、前記のような半凝固材料を用いた
鋳造方法としては、特開昭60−152358号公報に
開示された方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、この種
鋳造方法について種々検討を加えた結果、ゲート通過時
における鋳造材料の性状、キャビティに充填された鋳造
材料に対する加圧力、鋳造材料である半凝固材料調製時
の溶湯の平均降温速度、半溶融材料の調製に用いられる
固体材料において、形状係数FがF≧0.1である初晶
α−Alの面積率等が鋳物の鋳造品質および機械的特性
に影響を与えると共に鋳造条件の管理にも影響を与え、
また前記加圧力はばり発生等の操業上の問題の要因にも
なり、その上、鋳物の鋳造品質および機械的特性を損う
ことなく、その生産性を向上させるためには、ゲート通
過時における鋳造材料の速度を適切に設定すること等が
必要である、ということを究明した。
【0005】本発明はこのような事実を踏まえて開発さ
れたもので、その第1の目的は、ゲート通過時における
鋳造材料の性状を特定することによって、鋳物の鋳造品
質および機械的特性を向上させることのできる前記鋳造
方法を提供することにある。
【0006】また第2の目的は、ゲート通過時における
鋳造材料の速度およびキャビティに充填された鋳造材料
に対する加圧力を特定することによって、鋳物の生産
性、鋳造品質および機械的特性を向上させると共に操業
上の問題を回避することのできる前記鋳造方法を提供す
ることにある。
【0007】さらに第3の目的は、溶湯の平均降温速度
を特定することによって、鋳物の機械的特性を向上させ
ると共に鋳造条件の管理を容易にすることのできる前記
鋳造方法を提供することにある。
【0008】さらにまた第4の目的は、固体材料におい
て、形状係数FがF≧0.1である初晶α−Alの面積
率を特定することによって、鋳物の鋳造品質を向上させ
ることのできる前記鋳造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るAl系合金
鋳物の鋳造方法は、固相と液相とが共存するAl系亜共
晶合金組成の鋳造材料を調製し、次いで前記鋳造材料を
用いて加圧下で鋳込みを行い、その際、前記鋳造材料
を、その粘度μが0.1Pa・sec≦μ≦2000P
a・sec、またレイノルズ数ReがRe≦1500の
条件にて鋳型のゲートを通過させることを特徴とする。
【0010】また本発明に係るAl系合金鋳物の鋳造方
法は、前記条件に加え、前記ゲート通過時における前記
鋳造材料の速度Vが0.5m/sec≦V≦20m/s
ecであり、また前記鋳型のキャビティに充填された前
記鋳造材料に対する加圧力Pが10MPa≦P≦120
MPaであることを特徴とする。
【0011】さらに本発明に係るAl系合金鋳物の鋳造
方法においては、前記鋳造材料が、Al系亜共晶合金組
成の溶湯を冷却して調製された半凝固材料であり、前記
半凝固材料の調製に当り、前記溶湯の平均降温速度Tv
を0.1℃/sec≦Tv≦10℃/secに設定する
ことを特徴とする。
【0012】さらにまた本発明に係るAl系合金鋳物の
鋳造方法においては、前記鋳造材料が、Al系亜共晶合
金よりなる固体材料を加熱して調製された半溶融材料で
あり、前記固体材料として、形状係数FがF≧0.1で
ある初晶α−Alの面積率RaをRa≧80%に設定さ
れたものを用いることを特徴とする。
【0013】
【作用】前記のように粘度μを設定すると、鋳造材料に
よるガスの巻込み、したがって鋳物における気孔の発生
を防止してその鋳造品質を向上させることができる。た
だし、鋳造材料の粘度μがμ<0.1Pa・secにな
ると、その材料の低粘度化に伴いそれが乱流状態となっ
てガスを巻込み易くなる。一方、粘度μがμ>2000
Pa・secになると、鋳造材料の高粘度化に伴いその
変形抵抗による圧力損失が大きくなるため、鋳造材料の
ゲート通過が困難となってキャビティにおいて未充填箇
所が発生し、結果的に鋳物に欠けが生じる。
【0014】鋳造材料における粘度μの最適範囲は1P
a・sec≦μ≦1000Pa・secである。その理
由は、このような粘度範囲は、従来の鋳型温度制御機構
を持つ加圧鋳造装置によって容易に実現し得るからであ
る。ただし、粘度μがμ<1Pa・secといったよう
に低くなると、ゲート通過時における鋳造材料の速度を
低速で、且つ精密に制御しなければならず、このような
制御は、従来の加圧鋳造装置では難しくなる。一方、粘
度μがμ>1000Pa・secといったように高くな
ると、鋳造材料が鋳型により冷却されることもあって急
激に高粘度化するが、これを防ぐためには鋳型の温度を
高く制御しなければならず、このような制御は、従来の
加圧鋳造装置では難しい。
【0015】また鋳造材料のレイノルズ数Reを前記の
ように設定すると、鋳造材料を層流状態にしてガスの巻
込みおよび湯境(コールドシャット)の発生を防止する
ことができる。ただし、レイノルズ数ReがRe>15
00になると、鋳造材料が乱流状態となってガスを巻込
み易くなる。
【0016】レイノルズ数Reの最適範囲はRe≦10
0である。その理由は、このような鋳造材料におけるレ
イノルズ数Reは従来の加圧鋳造装置により容易に実現
し得るからである。ただし、レイノルズ数ReがRe>
100になると、キャビティの形状およびゲートの形状
によっては慣性力の影響が大きくなってキャビティに対
する鋳造材料の充填がスムーズに行われず、ガスの巻込
み、湯境等が発生するおそれがある。
【0017】さらに、前記速度Vおよび加圧力Pを前記
のように設定すると、鋳物の生産性および鋳造品質を向
上させると共に操業上の不具合を回避することができ
る。ただし、速度VがV<0.5m/secになると、
キャビティへの鋳造材料の充填時間が長くなるため、鋳
造材料の温度低下に伴いその粘度が増してキャビティ内
に未充填箇所が発生する。一方、速度VがV>20m/
secになると、鋳造材料がゲートから噴出流となって
キャビティに注入され、キャビティにおける鋳造材料の
充填順序が奥部領域、それに次ぐ入口側領域となるため
湯境、ガスの巻込み等が発生する。
【0018】また加圧力Pについては、その加圧力Pが
P<10MPaになると、高粘度な鋳造材料を十分に加
圧することができなくなるため、キャビティ内に未充填
箇所が発生する。一方、加圧力PがP>120MPaに
なると、鋳型の分割面に多量のばりが発生したり、スリ
ーブおよび加圧プランジャ間に鋳造材料が侵入する等操
業上の不具合が発生する。
【0019】溶湯の平均降温速度Tvを前記のように設
定すると、鋳造条件の管理を比較的容易にして鋳造品質
が良好で、且つ優れた機械的特性を有する鋳物を得るこ
とができる。ただし、溶湯の平均降温速度TvがTv<
0.1℃/secになると、鋳造材料の調製および鋳造
に長時間を要するため組織の粗大化および鋳物に欠け等
の鋳造欠陥を生じる。また初晶α−Alの粗大化を招来
して鋳物の機械的特性等が損われる。一方、平均降温速
度TvがTv>10℃/secになると、溶湯の要求粘
度μを維持するための時間幅が狭くなるため、鋳造条件
の管理が難しくなって実用性が失われる。
【0020】形状係数Fは、初晶α−Alの断面積をA
(計測値)、周辺長をL(計測値)としたとき、F=4
πA/L2 と定義されるもので、周辺長Lの真円の面積
2/4πに対する初晶α−Alの断面積Aの割合、即
ち、初晶α−Alの円形度を示す。したがって、形状係
数Fは真円において最大値1.0をとり、初晶α−Al
の断面形状が扁平化したり、凹凸の激しい形状になる程
小さな値をとる。
【0021】初晶α−Alの形状係数Fおよびその面積
率Raを前記のように特定すると、固体材料から得られ
た鋳造材料のゲート通過時における粘度μを前記要求粘
度μに合致させることが可能となり、これにより鋳造品
質の良好な鋳物を得ることができる。ただし、形状係数
FがF<0.1である初晶α−Alの面積率RaがRa
>20%になると、鋳造材料のゲート通過時における粘
度が前記要求粘度μよりも高くなり、その結果、鋳物の
鋳造品質が低下する。
【0022】
【実施例】図1は、Al系合金鋳物の鋳造に用いられる
加圧鋳造装置の概略を示す。その加圧鋳造装置の鋳型1
は、固定金型2と、それと対向する可動金型3とよりな
り、両型2,3により断面円形の成形用キャビティ4お
よびその一端に連通するゲート5が形成され、そのゲー
ト5は固定金型2の鋳造材料用装入口6に連通する。固
定金型2に、装入口6に連通するスリーブ8が設けら
れ、そのスリーブ8に装入口6に挿脱される加圧プラン
ジャ9が摺動自在に嵌合される。キャビティ4は、ゲー
ト5に連通する比較的容量の大きな入口側領域4a、そ
の領域4aに連通する比較的容量の小さな中間部領域4
bおよびその領域4bに連通する比較的容量の大きな奥
部領域4cよりなる。
【0023】Al系合金鋳物の鋳造に当っては、次の各
工程が順次実施される。 (a) Al系亜共晶合金組成を有し、且つ固相と液相
とが共存した鋳造材料を調製する。 (b) 装入口6に鋳造材料を装入する。 (c) 加圧プランジャ9を装入口6に挿入してその加
圧プランジャ9により鋳造材料をゲート5を通じてキャ
ビティ4に高速逐次充填する。 (d) 加圧プランジャ9をストローク終端に保持する
ことによって、キャビティ4に充填された鋳造材料に加
圧力を付与し、その加圧下で鋳造材料を凝固させて鋳物
を得る。
【0024】前記鋳造方法において、Al系亜共晶合金
には、Al−Si系、Al−Mg系、Al−Cu系、A
l−Ca系、Al−Ga系等の亜共晶合金が該当する。
【0025】例えば、Al−Si系亜共晶合金として
は、Si含有量が11.7重量%未満の合金が用いら
れ、このAl−Si系亜共晶合金は、例えば、6.5重
量%≦Si≦7.5重量%、Fe≦0.20重量%、C
u≦0.20重量%、Mn≦0.10重量%、0.40
重量%≦Mg≦0.70重量%、0.04重量%≦Ti
≦0.20重量%、といった組成を有する。
【0026】前記化学成分において、Siは、熱処理に
よりMg2 Siを析出して鋳物の強度向上に寄与する。
ただし、Siの含有量がSi<6.5重量%では強度向
上効果が少なく、一方、Si>7.5重量%では、鋳物
の衝撃値および靱性が低下する。
【0027】Feは、鋳物の高温強度向上および鋳型、
特に金型に対する鋳造材料の焼付き防止に寄与する。こ
の高温強度向上機構は、AlFeMn金属間化合物の分
散強化による。ただし、Feの含有量がFe>0.20
重量%では鋳物の伸びおよび靱性が低下する。
【0028】Cuは、熱処理によりAl2 Cuを析出し
て鋳物の強度向上に寄与する。ただし、Cuの含有量が
Cu>0.20重量%では鋳物の耐食性が低下する。
【0029】Mnは、鋳物の高温強度向上に寄与し、ま
たAlFe金属間化合物を塊状化する機能を有する。た
だし、Mnの含有量がMn>0.10重量%では鋳物の
伸びおよび靱性が低下する。
【0030】Mgは、前記のようにSiと協働して鋳物
の強度向上に寄与する。ただし、Mgの含有量がMg<
0.40重量%では強度向上効果が少なく、一方、Mg
>0.70重量%では鋳物の伸びおよび靱性が低下す
る。
【0031】Tiは、前記含有量において結晶粒の微細
化に寄与する。
【0032】先ず、鋳造材料として、溶湯より得られる
半凝固材料を用いる場合について説明する。
【0033】溶湯から半凝固材料を調製するための冷却
条件において、溶湯の平均降温速度Tvは、前記のよう
に、0.1℃/sec≦Tv≦10℃/secに、また
半凝固材料の粘度μは0.1Pa・sec≦μ≦200
0Pa・secにそれぞれ設定される。このように冷却
条件を設定すると、鋳造条件の管理を比較的容易にして
鋳造品質が良好で、且つ優れた機械的特性を有する鋳物
を得ることができる。
【0034】半凝固材料の粘度μは、鋳込み時のそれと
同一に設定されている。その粘度μがμ<0.1Pa・
secになると、半凝固材料の取扱い性が悪化し、一
方、粘度μがμ>2000Pa・secになると、前記
のように鋳物の鋳造品質が低下する。
【0035】鋳込みの際のゲート5通過時における半凝
固材料の性状、即ち、半凝固材料の粘度μは、前記のよ
うに0.1Pa・sec≦μ≦2000Pa・sec
に、またレイノルズ数Reは前記のように、Re≦15
00にそれぞれ設定される。
【0036】鋳物の鋳造品質を向上させるためには、前
記半凝固材料のレイノルズ数Reと共に鋳型1における
断面積拡大率Rsが問題となる。ここで、断面積拡大率
Rsは、図1においてゲート5の断面積をS0 とし、ま
たキャビティ4における入口側領域4aの断面積をS1
としたとき、Rs=S1 /S0 で表わされる。
【0037】断面積拡大率Rsは、Rs≦10に設定さ
れる。このように断面積拡大率Rsを設定すると、半凝
固材料によるガスの巻込みおよび湯境の発生を防止する
ことができる。ただし、断面積拡大率RsがRs>10
になると、半凝固材料がゲート5から噴出流となってキ
ャビティ4に注入され、その充填順序が奥部領域4c、
それに次ぐ入口側領域4aとなるため湯境が発生する。
【0038】断面積拡大率Rsの最適範囲は1≦Rs≦
5である。その理由は、このような断面積拡大率Rsは
従来の加圧鋳造装置により容易に実現し得るからであ
る。ただし、断面積拡大率RsがRs>5になると、実
質的にゲート5の断面積が小さくなるため、ゲート5に
おける半凝固材料の凝固がキャビティ4における半凝固
材料の最終凝固に先行し、その結果、押湯効果を得るこ
とができなくなって、入口側領域4aおよび奥部領域4
cに対応する鋳物の両厚肉部に引けを発生するおそれが
ある。一方、断面積拡大率RsがRs<1になると、ゲ
ート5の断面積がキャビティ4の入口側領域4aの断面
積に略等しくなるため、ゲート5に対応したスクラップ
部分の増加に伴い鋳物の歩留りが低下する、といった操
業上の問題を生じる。
【0039】ゲート5通過時における半凝固材料の速度
Vは、前記のように0.5m/sec≦V≦20m/s
ecに、またキャビティ4に充填された半凝固材料に対
する加圧力Pは、前記のように、10MPa≦P≦12
0MPaにそれぞれ設定される。
【0040】前記のような条件下で得られたAl系合金
鋳物は、ゲート5通過中において半凝固材料が剪断力を
受けて初晶α−Alの球状化が行われることもあって、
形状係数FがF≧0.1である初晶α−Alの面積率R
aをRa≧80%に設定されると共に初晶α−Alの最
大粒径dをd≦300μmに設定された金属組織を備
え、優れた伸び、靱性、疲労強度等を有する。ただし、
形状係数FがF≧0.1である初晶α−Alの面積率R
aがRa<80%になると、初晶α−Alの球状化が不
足するため鋳物の疲労強度、伸びおよび靱性が低下す
る。また初晶α−Alの最大粒径dがd>300μmで
ある場合にも鋳物の疲労強度が低下する。Al−Si系
亜共晶合金組成の溶湯には、初晶α−Alの球状化を狙
ってSr、SbおよびNaから選択される一種の添加元
素を添加してもよい。
【0041】以下、具体例について説明する。
【0042】Al−Si系亜共晶合金組成の溶湯とし
て、表1の組成を有するものを加熱および冷却機構を備
えた制御炉を用いて調製した。
【0043】
【表1】 鋳型1において、そのゲート5の断面積S0 とキャビテ
ィ4の入口側領域4aの断面積S1 との間に成立する断
面積拡大率Rs(S1 /S0 )をRs=4に設定した。
【0044】先ず、溶湯を制御炉内において、平均降温
速度TvをTv=1℃/secに設定して冷却し、これ
により固相の体積分率VfがVf=70%の半凝固材料
を調製した。
【0045】前記半凝固材料を鋳型1の装入口6に装入
し、次いで加圧プランジャ9により半凝固材料をゲート
5を通じてキャビティ4に高速逐次充填した。この場
合、加圧プランジャ9の移動速度は約78mm/secに
設定され、ゲート5通過時における半凝固材料の速度V
はV=3m/sec、粘度μはμ=300Pa・se
c、レイノルズ数ReはRe=0.21であった。
【0046】また図1に示すように、鋳型1におけるゲ
ート5の下部位置G、キャビティ4の入口側領域4aの
上部位置U1および下部位置L1ならびに奥部領域4c
の上部位置U2および下部位置L2の温度上昇開始点を
測定することによって、半凝固材料の充填挙動を調べた
ところ、その充填順序は、G→L1→U1→L2と略同
時にU2、であり、鋳造欠陥の発生を回避する上で理想
的であることが確認された。
【0047】加圧プランジャ9をストローク終端に保持
して、キャビティ4に充填された半凝固材料に加圧力を
付与し、その加圧下で半凝固材料を凝固させて鋳物A1
を得た。この場合、半凝固材料に対する加圧力PはP=
30MPaであり、鋳型1の分割面10に発生するばり
は極めて少ないことが確認された。
【0048】図2は、前記鋳込み作業における時間と加
圧プランジャのストロークおよび半凝固材料に対する加
圧力との関係を示す。図中、線aは前記ストロークに、
また線bは前記加圧力にそれぞれ該当する。図2より、
加圧プランジャ9のストローク終端近傍で半凝固材料に
対する加圧力が急激に上昇することが判る。この上昇開
始時の加圧力は10MPaであり、これが鋳物A1 を得
るための最低加圧力である。
【0049】図3は、前記鋳造方法により得られた鋳物
1 の金属組織を示す顕微鏡写真(100倍)である。
図中、その大部分の領域を占める薄灰色の粒状部分が初
晶α−Alであり、その最大粒径dがd=300μmで
あることが判る。このように微細な初晶α−Alを有す
る鋳物A1 は優れた疲労強度を備えており、この種金属
組織は、半凝固材料がゲート5通過時において剪断力を
受け、また加圧下で凝固することによって得られる。ま
た形状係数FがF≧0.1である初晶α−Alの面積率
RaはRa=98%であり、このように設定することに
よって鋳物A1の疲労強度、伸びおよび靱性を向上させ
ることができる。さらに、この鋳物A1には、図3から
明らかなように、湯境、ガスの巻込みによる気孔等の発
生がなく、またキャビティ4への半凝固材料の未充填に
起因した欠けの発生もないもので、したがって、この鋳
物A1 は優れた鋳造品質を有することが判明した。
【0050】次に、加圧プランジャ9の移動速度を変え
ることにより、ゲート5通過時における半凝固材料の速
度Vおよびレイノルズ数Reを変え、他の条件を前記鋳
造方法と同一に設定して実施例による鋳物A2 ,A3
よび比較例による鋳物B1 ,B2 を鋳造した。
【0051】表2は、実施例による鋳物A1 〜A3 およ
び比較例による鋳物B1 ,B2 と、前記速度Vおよびレ
イノルズ数Reとの関係を示す。
【0052】
【表2】 図4は、ゲート5通過時における半凝固材料の速度V
と、ゲート通過時における半凝固材料の粘度μとの関係
を示す。図中、線cはゲート5通過時におけるレイノル
ズ数ReがRe=1500の場合に該当し、したがっ
て、線cを含み、且つその線cよりも上方の領域が層流
領域であり、また線cよりも下方の領域が乱流領域であ
る。
【0053】図5は、ゲート5通過時における半凝固材
料の速度Vと、キャビティ4に充填された半凝固材料に
対する加圧力Pとの関係を示す。
【0054】前記のように鋳造品質の向上等の観点よ
り、前記速度Vは0.5m/sec≦V≦20m/se
c、前記粘度μは0.1Pa・sec≦μ≦2000P
a・sec、レイノルズ数ReはRe≦1500、前記
加圧力Pは10MPa≦P≦120MPaであることが
望ましい。表2,図4,図5から、実施例による鋳物A
1 〜A3 においては前述の各条件が満たされていること
が判る。
【0055】比較例による鋳物B1 においては、前記速
度Vが下限値(0.5m/sec)を下回っているた
め、キャビティ4への半凝固材料の充填順序が、図1に
おいて、G→L1→U1→L2→U2となり、その結
果、キャビティ4の奥部領域4cにおける上部位置U2
に半凝固材料の未充填箇所が発生し、それに対応して鋳
物B1 には欠けが生じていた。比較例による鋳物B2
おいては、前記速度Vが上限値(20m/sec)を上
回っているため、キャビティ4への半凝固材料の充填順
序が、図1において、G→U2→L2→L1→U1とな
り、その結果、キャビティ4の入口側領域4aおよび奥
部領域4cにおいて半凝固材料が部分的に早期に凝固
し、それに対応して鋳物B2 には湯境が生じていた。ま
た半凝固材料が噴出流となってキャビティ4に注入され
るため鋳物B2 にガスの巻込みによる気孔の発生が認め
られた。
【0056】比較のため、鋳物B3 ,B4 を表3の条件
のみを変えて前記鋳造方法により鋳造した。両鋳物
3 ,B4 は図4にも表示されている。
【0057】
【表3】 比較例による鋳物B3 においては、半凝固材料の高粘度
化に起因して欠けの発生が認められた。また比較例によ
る鋳物B4 においては、半凝固材料の低粘度化に起因し
て乱流によるガスの巻き込み、したがって気孔の発生が
認められた。
【0058】比較のため、前記加圧力PをP=90MP
aに設定し、他の条件を前記と同様に設定して前記鋳造
方法により、前記実施例による鋳物A1 〜A3 に対応す
る鋳物A4 〜A6 および前記比較例による鋳物B1 ,B
2 に対応する鋳物B5 ,B6を鋳造した。それら鋳物A
4 〜A6 およびB5 ,B6 は、図4,図5に示されてお
り、前記鋳物A1 〜A3 およびB1 ,B2 にそれぞれ対
応した鋳造品質を有することが確認された。即ち、鋳物
4 〜A6 には鋳造欠陥の発生はなく、一方、鋳物B5
には欠けが発生し、また鋳物B6 には湯境および気孔の
発生が認められた。
【0059】表4は、比較例による鋳物B7 〜B9 を鋳
造する場合の各種条件と鋳造欠陥の種類を示す。それら
条件において、溶湯の平均降温速度Tvのみが前記範囲
を逸脱している。
【0060】
【表4】 表5は、実施例による鋳物A1 (図3)と比較例による
鋳物B10,B11との、F≧0.1である初晶α−Alの
面積率Raと疲労強度との関係を示す。鋳物B10,B11
は鋳物A1 と同一組成を有するが、鋳物B10は重力金型
鋳造法により、また鋳物B11は溶湯鍛造法によりそれぞ
れ鋳造されたものである。鋳物B10,B11における初晶
α−Alは略デンドライト状である。表中、応力振幅δ
aは破断回数108 回における値を示す。破損確率0.
5は10個のテストピースのうち5個が破損する場合
を、また破損確率0.1とは10個のテストピースのう
ち1個が破損する場合をそれぞれ意味する。
【0061】
【表5】 表5より、実施例による鋳物A1 は、比較例による鋳物
10,B11に比べて優れた疲労強度を有することが明ら
かである。
【0062】表6は、鋳物A1 (図3)と鋳物B10,B
11との、F≧0.1である初晶α−Alの面積率Raと
他の機械的特性との関係を示す。
【0063】
【表6】 表6より、実施例による鋳物A1 は、比較例による鋳物
10,B11に比べて優れた伸びおよび靱性を有すること
が明らかである。
【0064】次に、鋳造材料として、固体材料より得ら
れる半溶融材料を用いる場合について説明する。
【0065】固体材料の金属組織において、形状係数F
がF≧0.1である初晶α−Alの面積率Raは、前記
のように、Ra≧80%に設定され、また初晶α−Al
の最大粒径dはd≦300μmに設定される。このよう
に初晶α−Alの最大粒径dを設定すると、鋳物の疲労
強度を向上させることができる。ただし、最大粒径dが
d>300μmになると、前記効果を得ることができな
い。
【0066】固体材料より半溶融材料を得る場合におい
て、その加熱条件は次のように設定される。
【0067】固体材料の平均昇温速度TvはTv≧0.
2℃/sec、半溶融材料における内外部間の均熱度Δ
TはΔT≦±10℃、半溶融材料の粘度μは0.1Pa
・sec≦μ≦2000Pa・secである。このよう
に加熱条件を設定すると、半溶融材料の調製および取扱
いを能率良く行い、また鋳物の鋳造品質を向上させるこ
とができる。ただし、固体材料の平均昇温速度TvがT
v<0.2℃/secになると、半溶融材料の調製に長
時間を要するため、初晶α−Alの粗大化を招来して鋳
物の機械的特性等が損われる。平均昇温速度Tvの最適
範囲はTv≧1.0℃/secである。その理由は、平
均昇温速度TvがTv<1.0℃/secになると、生
産性の低下、金属組織の粗大化、表面酸化等を招き易く
なるからである。
【0068】また半溶融材料における内外部間の均熱度
ΔTがΔT>±10℃になると、半溶融材料において粘
度μが部分的に異なるため、溶け出し部分が発生した
り、またキャビティ4における未充填箇所、したがって
鋳物における欠けの発生を招来する。均熱度の最適範囲
はΔT≦±3℃である。その理由は、このような範囲に
おいては半溶融材料の自動的取扱いが可能であり、これ
により鋳物の生産性を向上し得るからである。
【0069】半溶融材料の粘度μは、鋳込み時のそれと
同一に設定されている。その粘度μがμ<0.1Pa・
secになると、溶け出し部分が発生して半溶融材料の
取扱い性が悪化し、一方、粘度μがμ>2000Pa・
secになると、前記のように鋳物の鋳造品質が低下す
る。
【0070】鋳込みの際のゲート5通過時における半溶
融材料の性状、即ち、半溶融材料の粘度μは、前記のよ
うに、0.1Pa・sec≦μ≦2000Pa・sec
に、またレイノルズ数Reは、前記のように、Re≦1
500に設定される。鋳型1における断面積拡大率Rs
は、前記同様にRs≦10に設定される。さらに、ゲー
ト5通過時における半溶融材料の速度Vは、前記のよう
に0.5m/sec≦V≦20m/secに、またキャ
ビティ4に充填された半溶融材料に対する加圧力Pは、
前記のように10MPa≦P≦120MPaにそれぞれ
設定される。
【0071】以下、具体例について説明する。この例に
おいては、前記半凝固材料を用いた場合と同一の加圧鋳
造装置が用いられた。
【0072】Al−Si系亜共晶合金よりなる固体材料
として、前記表1と同様の組成を有するものを選択し
た。この材料の金属組織において、形状係数FがF≧
0.1である初晶α−Alの面積率RaはRa=80%
であり、また初晶α−Alの最大粒径dはd=200μ
mであった。
【0073】先ず、固体材料を加熱炉内に設置し、次い
でその平均昇温速度TvをTv=1.3℃/secに設
定して加熱し、これにより内外部間の均熱度ΔTがΔT
=6℃、固相の体積分率VfがVf=70%の半溶融材
料を調製した。この固相は前記固体材料と同様の金属組
織を保有していた。
【0074】前記半溶融材料を鋳型1の装入口6に装入
し、次いで加圧プランジャ9により半溶融材料をゲート
5を通じてキャビティ4に高速逐次充填した。この場
合、加圧プランジャ9の移動速度は約78mm/secに
設定され、ゲート5通過時における半溶融材料の速度V
はV=3m/sec、粘度μはμ=300Pa・se
c、レイノルズ数ReはRe=0.21であった。
【0075】また図1に示すように、鋳型1におけるゲ
ート5の下部位置G、キャビティ4の入口側領域4aの
上部位置U1および下部位置L1ならびに奥部領域4c
の上部位置U2および下部位置L2の温度上昇開始点を
測定することによって、半溶融材料の充填挙動を調べた
ところ、その充填順序は、G→L1→U1→L2と略同
時にU2、であり、鋳造欠陥の発生を回避する上で理想
的であることが確認された。
【0076】加圧プランジャ9をストローク終端に保持
して、キャビティ4に充填された半溶融材料に加圧力を
付与し、その加圧下で半溶融材料を凝固させて鋳物A7
を得た。この場合、半溶融材料に対する加圧力PはP=
30MPaであり、鋳型1の分割面10に発生するばり
は極めて少ないことが確認された。この鋳込み作業にお
ける時間と加圧プランジャのストロークおよび半溶融材
料に対する加圧力との関係は図2と同じである。
【0077】図6は、前記鋳造方法により得られた鋳物
7 の金属組織を示す顕微鏡写真(100倍)である。
図中、その大部分の領域を占める薄灰色の粒状部分が初
晶α−Alであり、その最大粒径dがd=200μmで
あることが判る。このような金属組織が得られる理由
は、半溶融材料の固相における初晶α−Alの最大粒径
dがd=200μmであり、また液相から晶出する初晶
α−Alは、液相がゲート5通過時において剪断力を受
け、また加圧下で凝固することから、その微細化が達成
されるからである。また形状係数FがF≧0.1である
初晶α−Alの面積率RaはRa=98%であり、この
ように設定することによって鋳物A7 の伸びおよび靱性
を向上させることができる。さらに、この鋳物A7
は、図6から明らかなように、湯境、ガスの巻込みによ
る気孔等の発生がなく、またキャビティ4への半溶融材
料の未充填に起因した欠けの発生もないもので、したが
って、この鋳物A7 は優れた鋳造品質を有することが判
明した。
【0078】次に、加圧プランジャ9の移動速度を変え
ることにより、ゲート5通過時における半溶融材料の速
度Vおよびレイノルズ数Reを変え、他の条件を前記鋳
造方法と同一に設定して実施例による鋳物A8 ,A9
よび比較例による鋳物B12,B13を鋳造した。
【0079】表7は、実施例による鋳物A7 〜A9 およ
び比較例による鋳物B12,B13と、前記速度Vおよびレ
イノルズ数Reとの関係を示す。
【0080】
【表7】 図7は、ゲート5通過時における半溶融材料の速度V
と、ゲート通過時における半溶融材料の粘度μとの関係
を示す。図中、線cはゲート5通過時におけるレイノル
ズ数ReがRe=1500の場合に該当し、したがっ
て、線cを含み、且つその線cよりも上方の領域が層流
領域であり、また線cよりも下方の領域が乱流領域であ
る。
【0081】図8は、ゲート5通過時における半溶融材
料の速度Vと、キャビティ4に充填された半溶融材料に
対する加圧力Pとの関係を示す。
【0082】前記のように鋳造品質の向上等の観点よ
り、前記速度Vは0.5m/sec≦V≦20m/se
c、前記粘度μは0.1Pa・sec≦μ≦2000P
a・sec、レイノルズ数ReはRe≦1500、前記
加圧力Pは10MPa≦P≦120MPaであることが
望ましい。表7,図7,図8から、実施例による鋳物A
7 〜A9 においては前述の各条件が満たされていること
が判る。
【0083】比較例による鋳物B12においては、前記速
度Vが下限値(0.5m/sec)を下回っているた
め、キャビティ4への半溶融材料の充填順序が、図1に
おいて、G→L1→U1→L2→U2となり、その結
果、キャビティ4の奥部領域4cにおける上部位置U2
に半溶融材料の未充填箇所が発生し、それに対応して鋳
物B12には欠けが生じていた。比較例による鋳物B13
おいては、前記速度Vが上限値(20m/sec)を上
回っているため、キャビティ4への半溶融材料の充填順
序が、図1において、G→U2→L2→L1→U1とな
り、その結果、キャビティ4の入口側領域4aおよび奥
部領域4cにおいて半溶融材料が部分的に早期に凝固
し、それに対応して鋳物B13には湯境が生じていた。ま
た半溶融材料が噴出流となってキャビティ4に注入され
るため鋳物B13にガスの巻込みによる気孔の発生が認め
られた。
【0084】比較のため、鋳物B14,B15を表8の条件
のみを変えて前記鋳造方法により鋳造した。両鋳物
14,B15は図7にも表示されている。
【0085】
【表8】 比較例による鋳物B14においては、半溶融材料の高粘度
化に起因して欠けの発生が認められた。また比較例によ
る鋳物B15においては、半溶融材料の低粘度化に起因し
て乱流によるガスの巻き込み、したがって気孔の発生が
認められた。
【0086】比較のため、前記加圧力PをP=90MP
aに設定し、他の条件を前記と同様に設定して前記鋳造
方法により、前記実施例による鋳物A7 〜A9 に対応す
る鋳物A10〜A12および前記比較例による鋳物B12,B
13に対応する鋳物B16,B17を鋳造した。それら鋳物A
10〜A12およびB16,B17は、図7,図8に示されてお
り、前記鋳物A7 〜A9 およびB12,B13にそれぞれ対
応した鋳造品質を有することが確認された。即ち、鋳物
10〜A12には鋳造欠陥の発生はなく、一方、鋳物B16
には欠けが発生し、また鋳物B17には湯境および気孔の
発生が認められた。
【0087】表9は、比較例による鋳物B18〜B20を鋳
造する場合の各種条件と鋳造欠陥の種類を示す。それら
条件において、固体材料の、形状形数FがF≧0.1で
ある初晶α−Alの面積率Raと半溶融材料の粘度μが
本発明範囲を逸脱している。
【0088】
【表9】
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ゲート通
過時における鋳造材料の粘度μおよびレイノルズ数Re
を前記のように特定することによって、気孔および湯境
の発生のない高品質で、且つ優れた機械的特性を有する
Al系合金鋳物を得ることができる。
【0090】請求項2記載の発明によれば、ゲート通過
時における鋳造材料の速度Vおよび加圧力Pを前記のよ
うに特定することによって、前記効果に加え、Al系合
金鋳物の生産性および操業上の不具合を回避することが
できる。
【0091】請求項3記載の発明によれば、半凝固材料
の調製に当り、溶湯の平均降温速度Tvを前記のように
特定することによって、優れた機械的特性を有する鋳物
を得ることができ、また鋳造条件の管理を容易にするこ
とができる。
【0092】請求項4記載の発明によれば、前記のよう
に特定された固体材料を用いることによって、優れた鋳
造品質を有する鋳物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧鋳造装置の縦断面図である。
【図2】時間と、加圧プランジャのストロークおよび半
凝固材料に対する加圧力との関係を示すグラフである。
【図3】鋳物の金属組織の一例を示す顕微鏡写真であ
る。
【図4】ゲート通過時における半凝固材料の速度Vと粘
度μとの関係を示すグラフである。
【図5】ゲート通過時における半凝固材料の速度Vと、
半凝固材料に対する加圧力Pとの関係を示すグラフであ
る。
【図6】鋳物の金属組織の他例を示す顕微鏡写真であ
る。
【図7】ゲート通過時における半溶融材料の速度Vと粘
度μとの関係を示すグラフである。
【図8】ゲート通過時における半溶融材料の速度Vと、
半溶融材料に対する加圧力Pとの関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 鋳型 4 キャビティ 5 ゲート 6 装入口 9 加圧プランジャ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】表4は、比較例による鋳物B7 〜B9 を鋳
造する場合の各種条件と鋳造欠陥の種類を示す。それら
条件において、溶湯の平均降温速度Tvと半凝固材料の
粘度μが前記範囲を逸脱している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】
【表4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固相と液相とが共存するAl系亜共晶合
    金組成の鋳造材料を調製し、次いで前記鋳造材料を用い
    て加圧下で鋳込みを行い、その際、前記鋳造材料を、そ
    の粘度μが0.1Pa・sec≦μ≦2000Pa・s
    ec、またレイノルズ数ReがRe≦1500の条件に
    て鋳型のゲートを通過させることを特徴とするAl系合
    金鋳物の鋳造方法。
  2. 【請求項2】 前記ゲート通過時における前記鋳造材料
    の速度Vが0.5m/sec≦V≦20m/secであ
    り、また前記鋳型のキャビティに充填された前記鋳造材
    料に対する加圧力Pが10MPa≦P≦120MPaで
    ある、請求項1記載のAl系合金鋳物の鋳造方法。
  3. 【請求項3】 前記鋳造材料は、Al系亜共晶合金組成
    の溶湯を冷却して調製された半凝固材料であり、前記半
    凝固材料の調製に当り、前記溶湯の平均降温速度Tvを
    0.1℃/sec≦Tv≦10℃/secに設定する、
    請求項1または2記載のAl系合金鋳物の鋳造方法。
  4. 【請求項4】 前記鋳造材料は、Al系亜共晶合金より
    なる固体材料を加熱して調製された半溶融材料であり、
    前記固体材料として、形状係数FがF≧0.1である初
    晶α−Alの面積率RaをRa≧80%に設定されたも
    のを用いる、請求項1または2記載のAl系合金鋳物の
    鋳造方法。
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