JPH05263315A - 強撚シボ織物用ポリエステル繊維及びその製造方法 - Google Patents
強撚シボ織物用ポリエステル繊維及びその製造方法Info
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- JPH05263315A JPH05263315A JP4052903A JP5290392A JPH05263315A JP H05263315 A JPH05263315 A JP H05263315A JP 4052903 A JP4052903 A JP 4052903A JP 5290392 A JP5290392 A JP 5290392A JP H05263315 A JPH05263315 A JP H05263315A
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- polyester fiber
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- heating cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 強撚シボ織物において良好な形態安定性を有
するポリエステル繊維及びその製造法を提供する。 【構成】 強撚シボ織物において良好な形態安定性を示
す下記式を満足するポリエステル繊維。 比重=1.380〜1.390 複屈折率≧0.16 非晶部の配向度≧0.70 結晶部の配向度≧0.92
するポリエステル繊維及びその製造法を提供する。 【構成】 強撚シボ織物において良好な形態安定性を示
す下記式を満足するポリエステル繊維。 比重=1.380〜1.390 複屈折率≧0.16 非晶部の配向度≧0.70 結晶部の配向度≧0.92
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレンテレフタ
レートよりなる強撚シボ織物に適したポリエステル繊維
の製造方法に関する。さらに詳しくは、直接紡糸延伸法
により得られるポリエステル繊維であって、従来の2工
程延伸糸と同等のシボ発現性を有するポリエステル繊維
及びその製造方法に関するものである。
レートよりなる強撚シボ織物に適したポリエステル繊維
の製造方法に関する。さらに詳しくは、直接紡糸延伸法
により得られるポリエステル繊維であって、従来の2工
程延伸糸と同等のシボ発現性を有するポリエステル繊維
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、強撚シボ織物用として良好な形態
安定性、即ち、シボの彫りの深さ、シボ形態の均一性に
優れた原糸を得るには、低熱収縮率であって、且つ、熱
収縮応力の小さいことが要求されている。熱収縮応力
は、繊維の内部歪を反映するものであり、熱収縮応力が
高いことは、繊維内部構造の結晶が未だ十分に成長して
おらず、強固な構造になっていないことを示しており、
強撚によるねじり歪が繊維に加えられたとき、結晶と結
晶との間の非晶領域部分に応力が集中し、塑性変形が生
じるため、シボの発現力が弱く、発現するシボの彫りが
浅く、又、シボ形態も不均一となる。優れたシボは、繊
維内部構造の歪の少ない原糸に強撚を施したときにはじ
めて得ることができるのであり、このためにはポリエス
テル繊維が低熱収縮であると同時に低熱収縮応力である
ことが必要である。このような低熱収縮で低熱収縮応力
を有する繊維の製造方法として、特開昭62−2183
2号公報では、延伸装置による方法が開示されている。
しかし、このような、紡糸、延伸の2工程を経る製造方
法では、工程が煩雑になり、加工コストが高くなるとい
う問題点を有する。また、加工コストを下げる方法とし
て、超高速紡糸方法で、紡糸と延伸を同時に行う方法が
知られている。
安定性、即ち、シボの彫りの深さ、シボ形態の均一性に
優れた原糸を得るには、低熱収縮率であって、且つ、熱
収縮応力の小さいことが要求されている。熱収縮応力
は、繊維の内部歪を反映するものであり、熱収縮応力が
高いことは、繊維内部構造の結晶が未だ十分に成長して
おらず、強固な構造になっていないことを示しており、
強撚によるねじり歪が繊維に加えられたとき、結晶と結
晶との間の非晶領域部分に応力が集中し、塑性変形が生
じるため、シボの発現力が弱く、発現するシボの彫りが
浅く、又、シボ形態も不均一となる。優れたシボは、繊
維内部構造の歪の少ない原糸に強撚を施したときにはじ
めて得ることができるのであり、このためにはポリエス
テル繊維が低熱収縮であると同時に低熱収縮応力である
ことが必要である。このような低熱収縮で低熱収縮応力
を有する繊維の製造方法として、特開昭62−2183
2号公報では、延伸装置による方法が開示されている。
しかし、このような、紡糸、延伸の2工程を経る製造方
法では、工程が煩雑になり、加工コストが高くなるとい
う問題点を有する。また、加工コストを下げる方法とし
て、超高速紡糸方法で、紡糸と延伸を同時に行う方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超高速
紡糸方法で、紡糸と延伸を同時に行う方法においては、
優れた強撚シボ発現性を示す繊維が得られなかった。本
発明は、かかる従来の問題点を解消し、優れた強撚シボ
発現性を呈するポリエステル繊維及びその簡易な製造方
法を提供する物である。
紡糸方法で、紡糸と延伸を同時に行う方法においては、
優れた強撚シボ発現性を示す繊維が得られなかった。本
発明は、かかる従来の問題点を解消し、優れた強撚シボ
発現性を呈するポリエステル繊維及びその簡易な製造方
法を提供する物である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、以下に
示すとおりである。本発明は、ポリエステル重合体とし
て、次式(1),(2),(3),(4)を満足し、主
たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートであること
を特徴とする、強撚シボ織物用ポリエステル繊維であ
る。 (1) 比重=1.380〜1.390 (2) 複屈折率≧0.16 (3) 非晶部の配向度[fa]≧0.70 (4) 結晶部の配向度[fc]≧0.92
示すとおりである。本発明は、ポリエステル重合体とし
て、次式(1),(2),(3),(4)を満足し、主
たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートであること
を特徴とする、強撚シボ織物用ポリエステル繊維であ
る。 (1) 比重=1.380〜1.390 (2) 複屈折率≧0.16 (3) 非晶部の配向度[fa]≧0.70 (4) 結晶部の配向度[fc]≧0.92
【0005】及び、ポリエステル重合体を溶融紡糸口金
より紡出した後、一旦ガラス転移点以下の温度まで冷却
し、引き続いて紡糸口金と引き取りローラーとの間に設
けた加熱筒内を通しつつ、ガラス転移点以上、融点以下
の温度で加熱延伸し、4000m/分以上の速度で引き
取る直接紡糸延伸法において、固有粘度[η]が0.5
0〜0.72で主たる繰り返し単位がエチレンテレフタ
レートであるポリエステル重合体を用い、加熱筒の内径
が、20〜40mm,筒長が1.5〜3.0m,筒出口
内径が8〜14mmの加熱筒を用いると共に、加熱筒内
雰囲気温度が150〜250℃となるように設定するこ
とを特徴とする上記ポリエステル繊維の製造方法であ
る。
より紡出した後、一旦ガラス転移点以下の温度まで冷却
し、引き続いて紡糸口金と引き取りローラーとの間に設
けた加熱筒内を通しつつ、ガラス転移点以上、融点以下
の温度で加熱延伸し、4000m/分以上の速度で引き
取る直接紡糸延伸法において、固有粘度[η]が0.5
0〜0.72で主たる繰り返し単位がエチレンテレフタ
レートであるポリエステル重合体を用い、加熱筒の内径
が、20〜40mm,筒長が1.5〜3.0m,筒出口
内径が8〜14mmの加熱筒を用いると共に、加熱筒内
雰囲気温度が150〜250℃となるように設定するこ
とを特徴とする上記ポリエステル繊維の製造方法であ
る。
【0006】以下、本発明を更に詳細に説明する。従
来、強撚シボ織物用として良好な形態安定性、即ち、シ
ボの彫りの深さ、シボ形態の均一性に優れた原糸を得る
には、低熱収縮率であって、且つ、熱収縮応力の小さい
ことが要求されている。熱収縮応力は、繊維の内部歪を
反映するものであり、熱収縮応力が高いことは、繊維内
部構造の結晶が未だ十分に成長しておらず、強固な構造
になっていないことを示しており、強撚によるねじり歪
が繊維に加えられたとき、結晶と結晶との間の非晶領域
部分に応力が集中し、塑性変形が生じるため、シボの発
現力が弱く、発現するシボの彫りが浅く、又、シボ形態
も不均一となると考えられていた。しかし、本発明者ら
は、強撚シボ発現性が繊維内部の結晶化度よりも、繊維
内部の非晶部の配向度及び結晶部の配向度に大きく左右
されることを見いだし本発明を完成するに至った。本発
明において、非晶部の配向度[fa]≧0.70,結晶
部の配向度[fc]≧0.92の範囲において、良好な
シボ発現性を示す。また、非晶部及び結晶部の配向度を
高めるためには、比重=1.380〜1.390,複屈
折率≧0.16であることが有利であり、これらの範囲
において得られる繊維は、熱収縮率BWSが5.5%以
下、熱応力が、0.5g/d以下の低熱収縮で、低熱応
力である繊維となる。
来、強撚シボ織物用として良好な形態安定性、即ち、シ
ボの彫りの深さ、シボ形態の均一性に優れた原糸を得る
には、低熱収縮率であって、且つ、熱収縮応力の小さい
ことが要求されている。熱収縮応力は、繊維の内部歪を
反映するものであり、熱収縮応力が高いことは、繊維内
部構造の結晶が未だ十分に成長しておらず、強固な構造
になっていないことを示しており、強撚によるねじり歪
が繊維に加えられたとき、結晶と結晶との間の非晶領域
部分に応力が集中し、塑性変形が生じるため、シボの発
現力が弱く、発現するシボの彫りが浅く、又、シボ形態
も不均一となると考えられていた。しかし、本発明者ら
は、強撚シボ発現性が繊維内部の結晶化度よりも、繊維
内部の非晶部の配向度及び結晶部の配向度に大きく左右
されることを見いだし本発明を完成するに至った。本発
明において、非晶部の配向度[fa]≧0.70,結晶
部の配向度[fc]≧0.92の範囲において、良好な
シボ発現性を示す。また、非晶部及び結晶部の配向度を
高めるためには、比重=1.380〜1.390,複屈
折率≧0.16であることが有利であり、これらの範囲
において得られる繊維は、熱収縮率BWSが5.5%以
下、熱応力が、0.5g/d以下の低熱収縮で、低熱応
力である繊維となる。
【0007】本発明に用いるポリエステル重合体は、8
5モル%以上がエチレンテレフタレートから構成される
ものであり、固有粘度[η]が0.50〜0.72の範
囲にあるものが好ましい。[η]が0.50未満の場合
は、本発明で採用する直接紡糸延伸法で十分な配向度が
得られず、良好なシボが発現しない。一方、[η]が
0.72を越える場合は、紡糸中の糸張力が高く繊維内
部構造の歪が大きく安定な巻き取りが困難となる。
5モル%以上がエチレンテレフタレートから構成される
ものであり、固有粘度[η]が0.50〜0.72の範
囲にあるものが好ましい。[η]が0.50未満の場合
は、本発明で採用する直接紡糸延伸法で十分な配向度が
得られず、良好なシボが発現しない。一方、[η]が
0.72を越える場合は、紡糸中の糸張力が高く繊維内
部構造の歪が大きく安定な巻き取りが困難となる。
【0008】次に本発明の製造方法を図面によって説明
する。本発明で用いる直接紡糸延伸装置の一例を図1に
示す。図1において、溶融紡糸口金1から溶融紡出され
た紡出糸条2は、冷却装置3によって冷却後、加熱筒4
によって形成される加熱流体域へ導入され、ここで加熱
延伸された後、給油装置5により、集束及び油剤処理が
施され、一対の引き取りローラー6,7を経た後、巻き
取り機9で巻き取られる。一対のローラー6,7の間に
は、インターレース装置8が配置され、糸条に交絡処理
を施すと同時に巻き形状の安定化が図られる。
する。本発明で用いる直接紡糸延伸装置の一例を図1に
示す。図1において、溶融紡糸口金1から溶融紡出され
た紡出糸条2は、冷却装置3によって冷却後、加熱筒4
によって形成される加熱流体域へ導入され、ここで加熱
延伸された後、給油装置5により、集束及び油剤処理が
施され、一対の引き取りローラー6,7を経た後、巻き
取り機9で巻き取られる。一対のローラー6,7の間に
は、インターレース装置8が配置され、糸条に交絡処理
を施すと同時に巻き形状の安定化が図られる。
【0009】本発明では、紡出直後の糸条は、冷却風吹
き付け、あるいは、空冷のような通常の冷却装置により
ポリエステル重合体のガラス転移温度以下に一旦冷却さ
れる。この冷却をしないで糸条を直接加熱流体域に導い
た場合、加熱流体域中における加熱延伸が不十分とな
り、満足し得る性能が得られない。糸条の冷却方法は、
室温の空気を吹き込むことによって行うが、横吹き方
式、円周クエンチ方式のいずれであってもよい。
き付け、あるいは、空冷のような通常の冷却装置により
ポリエステル重合体のガラス転移温度以下に一旦冷却さ
れる。この冷却をしないで糸条を直接加熱流体域に導い
た場合、加熱流体域中における加熱延伸が不十分とな
り、満足し得る性能が得られない。糸条の冷却方法は、
室温の空気を吹き込むことによって行うが、横吹き方
式、円周クエンチ方式のいずれであってもよい。
【0010】次いで、糸条を加熱流体域に導入し、糸条
を取り囲む流体との走行摩擦抵抗によって生じる糸引き
力の作用で延伸するが、この加熱流体域の加熱条件によ
り、配向・結晶化の挙動が支配され、製品となるべき糸
条の特性が決定される。
を取り囲む流体との走行摩擦抵抗によって生じる糸引き
力の作用で延伸するが、この加熱流体域の加熱条件によ
り、配向・結晶化の挙動が支配され、製品となるべき糸
条の特性が決定される。
【0011】本発明における加熱流体域を形成する加熱
筒とは、糸条の非接触加熱装置で、特に、糸条走行方向
に直角の断面が円形である加熱面を持つ装置であり、円
周方向に配した加熱面の中心を走行する糸条が均一に加
熱されるようにした装置である。また、加熱筒の内径
は、走行する糸条が内壁に接触することなく、また走行
する糸条への熱付与を十分に行える内壁面積を確保でき
る20mm以上が必要である。内径が20mm未満で
は、運転中の糸揺れから糸条と内壁面とが接触し、局部
的な加熱斑・糸切れが生じる。このことから、内径は、
できる限り大きい方が好ましいが、エネルギーコスト及
び設備設計上の制約などの点から、40mm以下が好ま
しい。
筒とは、糸条の非接触加熱装置で、特に、糸条走行方向
に直角の断面が円形である加熱面を持つ装置であり、円
周方向に配した加熱面の中心を走行する糸条が均一に加
熱されるようにした装置である。また、加熱筒の内径
は、走行する糸条が内壁に接触することなく、また走行
する糸条への熱付与を十分に行える内壁面積を確保でき
る20mm以上が必要である。内径が20mm未満で
は、運転中の糸揺れから糸条と内壁面とが接触し、局部
的な加熱斑・糸切れが生じる。このことから、内径は、
できる限り大きい方が好ましいが、エネルギーコスト及
び設備設計上の制約などの点から、40mm以下が好ま
しい。
【0012】加熱流体域の温度分布は、円筒内を走行す
る糸条の均一な延伸と結晶化に対し、重要なポイントで
あり、円筒長、設定温度、高速走行糸条と共に円筒状加
熱流体域へ流入する低温随伴流の風量により決定され
る。本発明では、円筒出口内径を8〜14mmに狭く設
定することにより、高速走行糸条と共に円筒状加熱流体
域へ流入する低温随伴流を軽減し、円筒内走行糸を十分
に結晶化させるに必要な加熱流体域を形成し得ることが
できる。円筒出口内径が8mm未満の場合、加熱流体域
への糸条の導入に際して作業性が悪く、糸条と出口ガイ
ドとの接触に起因する染め品位の悪化を招く。一方、1
4mmを越える場合、加熱流体域内の温度が十分確保で
きずシボ発現性に優れた原糸を得ることができない。
る糸条の均一な延伸と結晶化に対し、重要なポイントで
あり、円筒長、設定温度、高速走行糸条と共に円筒状加
熱流体域へ流入する低温随伴流の風量により決定され
る。本発明では、円筒出口内径を8〜14mmに狭く設
定することにより、高速走行糸条と共に円筒状加熱流体
域へ流入する低温随伴流を軽減し、円筒内走行糸を十分
に結晶化させるに必要な加熱流体域を形成し得ることが
できる。円筒出口内径が8mm未満の場合、加熱流体域
への糸条の導入に際して作業性が悪く、糸条と出口ガイ
ドとの接触に起因する染め品位の悪化を招く。一方、1
4mmを越える場合、加熱流体域内の温度が十分確保で
きずシボ発現性に優れた原糸を得ることができない。
【0013】また、好ましい円筒長は、1.5〜3.0
mである。円筒長が1.5m未満であると、糸条は十分
な加熱が達成されず、シボ発現性に優れた原糸を得るこ
とができない、一方、円筒長が3.0mを越えると、紡
糸中の糸張力が必要以上に上昇し、繊維内部構造の歪が
大きく安定な巻き取りが困難となる。このように、設計
された円筒状加熱流体域は、糸条走行中の雰囲気温度が
150〜250℃になるように設定するのが好ましい。
雰囲気温度が低い場合、十分な結晶化が達成されず、シ
ボ発現性に優れた原糸が得られない。また逆に、雰囲気
温度が高すぎる場合、糸切れや融着が発生する。
mである。円筒長が1.5m未満であると、糸条は十分
な加熱が達成されず、シボ発現性に優れた原糸を得るこ
とができない、一方、円筒長が3.0mを越えると、紡
糸中の糸張力が必要以上に上昇し、繊維内部構造の歪が
大きく安定な巻き取りが困難となる。このように、設計
された円筒状加熱流体域は、糸条走行中の雰囲気温度が
150〜250℃になるように設定するのが好ましい。
雰囲気温度が低い場合、十分な結晶化が達成されず、シ
ボ発現性に優れた原糸が得られない。また逆に、雰囲気
温度が高すぎる場合、糸切れや融着が発生する。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 (実施例1,2,3及び比較例1,2)[η]が0.6
5のポリエチレンテレフタレート(融点260℃、ガラ
ス転移温度68℃)を図1に示す装置を用いて、直接紡
糸延伸した。紡糸口金は径0.20mmの孔を72個有
するものを用い、得られる延伸糸の繊度が75デニール
となるような吐出量で紡糸温度290℃で紡出した。紡
出糸条の冷却は横吹き型冷却装置を使用し、25℃、6
5RH%に調整された空気を0.5m/秒の速度で1.
0mの長さにわたって吹き付け、糸条の温度を80℃以
下に冷却した。冷却された糸条を冷却装置と引き取りロ
ーラー間に設置された加熱筒に導入し、加熱筒内で延伸
した後、ガイドオイリング方式により油剤を付与、引き
続き2個対の引き取りローラーを介して巻き取った。2
個の引き取りローラー間にはインターレース装置を設置
しエアー圧4kg/cm2で交絡処理を施した。加熱筒
は、内径28mm、長さ2.5m(1m+1.5mの2
分割温度設定可能)の円筒断面仕様とした。加熱筒の出
口の開口部ガイド径,上下温度の設定及び巻き取り速度
を表1のように変更して、実施例1、2、3、比較例
1、2の75デニール72フィラメントのポリエステル
繊維を得た。また、得られたポリエステルの物性を表2
に示す。さらに、表3に示す加工方法で強撚シボ織物を
作成した。該強撚シボ織物の評価結果を表4に示す。
説明する。 (実施例1,2,3及び比較例1,2)[η]が0.6
5のポリエチレンテレフタレート(融点260℃、ガラ
ス転移温度68℃)を図1に示す装置を用いて、直接紡
糸延伸した。紡糸口金は径0.20mmの孔を72個有
するものを用い、得られる延伸糸の繊度が75デニール
となるような吐出量で紡糸温度290℃で紡出した。紡
出糸条の冷却は横吹き型冷却装置を使用し、25℃、6
5RH%に調整された空気を0.5m/秒の速度で1.
0mの長さにわたって吹き付け、糸条の温度を80℃以
下に冷却した。冷却された糸条を冷却装置と引き取りロ
ーラー間に設置された加熱筒に導入し、加熱筒内で延伸
した後、ガイドオイリング方式により油剤を付与、引き
続き2個対の引き取りローラーを介して巻き取った。2
個の引き取りローラー間にはインターレース装置を設置
しエアー圧4kg/cm2で交絡処理を施した。加熱筒
は、内径28mm、長さ2.5m(1m+1.5mの2
分割温度設定可能)の円筒断面仕様とした。加熱筒の出
口の開口部ガイド径,上下温度の設定及び巻き取り速度
を表1のように変更して、実施例1、2、3、比較例
1、2の75デニール72フィラメントのポリエステル
繊維を得た。また、得られたポリエステルの物性を表2
に示す。さらに、表3に示す加工方法で強撚シボ織物を
作成した。該強撚シボ織物の評価結果を表4に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】実施例1,2,3の直接紡糸延伸法で得ら
れたポリエステルフィラメントは、請求項1に示す物性
を満たしており、強撚シボ織物評価において、良好なシ
ボ発現性を示した。一方、比較例1,2の直接紡糸延伸
法で得られた原糸は、請求項1に示す物性を満たしてお
らず、強撚シボ織物にしても良好なシボ発現性を示さな
かった。
れたポリエステルフィラメントは、請求項1に示す物性
を満たしており、強撚シボ織物評価において、良好なシ
ボ発現性を示した。一方、比較例1,2の直接紡糸延伸
法で得られた原糸は、請求項1に示す物性を満たしてお
らず、強撚シボ織物にしても良好なシボ発現性を示さな
かった。
【0020】なお、原糸の各物性は、次のように測定し
た。強度・伸度は、島津製オートグラフ〔SD−100
C特型)で試長20cm、引っ張り速度20cm/mi
n、初荷重0.03g/dで測定した。BWSは、總法
で試長1m×10回巻きcm、測定荷重0.03g/
d、100℃×30分沸水処理した後、収縮率を測定し
た。熱応力は、鐘紡エンジニアリング製熱応力測定機で
試長10cm、昇温速度100℃/分、初荷重0.03
g/dで測定した。複屈折率(Δn)は、偏向顕微鏡で
測定した。結晶化度は(χc)は、密度法により、結晶
の密度dc=1.455、非晶の密度da=1.335
として計算した。結晶部の配向度Fcは、X線回折法に
より求めた。非晶部の配向度は、結晶の複屈折率Δnc
=0.212、非晶部の複屈折率Δna=0.195を
用いて算出した。
た。強度・伸度は、島津製オートグラフ〔SD−100
C特型)で試長20cm、引っ張り速度20cm/mi
n、初荷重0.03g/dで測定した。BWSは、總法
で試長1m×10回巻きcm、測定荷重0.03g/
d、100℃×30分沸水処理した後、収縮率を測定し
た。熱応力は、鐘紡エンジニアリング製熱応力測定機で
試長10cm、昇温速度100℃/分、初荷重0.03
g/dで測定した。複屈折率(Δn)は、偏向顕微鏡で
測定した。結晶化度は(χc)は、密度法により、結晶
の密度dc=1.455、非晶の密度da=1.335
として計算した。結晶部の配向度Fcは、X線回折法に
より求めた。非晶部の配向度は、結晶の複屈折率Δnc
=0.212、非晶部の複屈折率Δna=0.195を
用いて算出した。
【0021】
【発明の効果】上述のごとく構成された本発明よれば、
直接紡糸延伸法により得られる繊維でありながら、良好
なシボ発現性を有するポリエステル繊維を得ることがで
き、また直接延伸法により、従来よりも安価に製造する
ことが可能となる。
直接紡糸延伸法により得られる繊維でありながら、良好
なシボ発現性を有するポリエステル繊維を得ることがで
き、また直接延伸法により、従来よりも安価に製造する
ことが可能となる。
図1は、本発明の繊維を製造するための直接紡糸延伸装
置の一例を示す一部縦断側面図である。
置の一例を示す一部縦断側面図である。
1 紡糸口金 2 紡糸糸条 3 冷却装置 4 加熱筒 5 給油装置 6,7 引き取りローラー 8 インターレース装置 9 巻き取り機 10 加熱域出口ガイド
Claims (2)
- 【請求項1】 次式(1),(2),(3),(4)を
満足し、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレート
であることを特徴とする強撚シボ織物用ポリエステル繊
維。 (1) 比重=1.380〜1.390 (2) 複屈折率≧0.16 (3) 非晶部の配向度[fa]≧0.70 (4) 結晶部の配向度[fc]≧0.92 - 【請求項2】 ポリエステル重合体を溶融紡糸口金より
紡出した後、一旦ガラス転移点以下の温度まで冷却し、
引き続いて紡糸口金と引き取りローラーとの間に設けた
加熱筒内を通しつつ、ガラス転移点以上、融点以下の温
度で加熱延伸し、4000m/分以上の速度で引き取る
直接紡糸延伸法において、固有粘度[η]が0.50〜
0.72で主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレー
トであるポリエステル重合体を用い、加熱筒の内径が、
20〜40mm,筒長が1.5〜3.0m,筒出口内径
が8〜14mmの加熱筒を用いると共に、加熱筒内雰囲
気温度が150〜250℃となるように設定することを
特徴とする請求項1記載のポリエステル繊維の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4052903A JPH05263315A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 強撚シボ織物用ポリエステル繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4052903A JPH05263315A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 強撚シボ織物用ポリエステル繊維及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05263315A true JPH05263315A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=12927806
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4052903A Pending JPH05263315A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 強撚シボ織物用ポリエステル繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05263315A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996022876A1 (en) * | 1995-01-24 | 1996-08-01 | Toray Industries, Inc. | Polyester product and process for producing the same |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP4052903A patent/JPH05263315A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996022876A1 (en) * | 1995-01-24 | 1996-08-01 | Toray Industries, Inc. | Polyester product and process for producing the same |
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