JPH0526409A - Co2回収型ボイラ - Google Patents

Co2回収型ボイラ

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JPH0526409A
JPH0526409A JP19981391A JP19981391A JPH0526409A JP H0526409 A JPH0526409 A JP H0526409A JP 19981391 A JP19981391 A JP 19981391A JP 19981391 A JP19981391 A JP 19981391A JP H0526409 A JPH0526409 A JP H0526409A
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gas
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Hiromi Ikeda
浩美 池田
Kunio Okiura
邦夫 沖浦
Noriyuki Oyatsu
紀之 大谷津
Shinichiro Nomura
伸一郎 野村
Akira Baba
彰 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の火力発電システムを大幅に改造するこ
となく、酸素による燃焼システムを構成し、排ガス中の
CO2 を効率よく濃縮回収する。 【構成】 ボイラ本体20と、酸素製造装置10と、C
2 回収設備40とを備えたCO2 回収型ボイラにおい
て、燃焼排ガスの一部と、CO2 回収後の排ガスを酸素
と混合して燃料の酸化剤として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボイラ装置に係わり、特
に、酸素により燃料を燃焼させることにより、排気ガス
として高濃度の炭酸ガスを得て、直接液化回収するCO
2 回収型ボイラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の火力発電用ボイラシステムは、酸
化剤として空気を用いる燃焼法であつたが、CO2 の温
室効果による地球規模の気候変化が懸念されるに至り、
先進国を中心としてCO2 排出削減、回収技術の開発が
行われている。
【0003】発電システムにおけるCO2 削減技術とし
ては、原子力発電やCO2 発生量の少ない燃料を用いた
火力発電、あるいは地熱、風力、潮力等の自然エネルギ
ー利用も考えられてはいるが何れも問題があり、現状の
確立した火力発電システムにおいて、CO2 排出の制御
が可能になれば最も望ましい。
【0004】しかし、CO2 は窒素酸化物等の大気汚染
物質とは異なり、排出量が桁違いに多量であるにもかか
わらず直接回収するには濃度が低く、(1)吸収剤や吸
着剤で分離回収する固定化技術を適用するか、(2)酸
素のみを酸化剤として用いることによつて、高濃度のC
2 を得るようにする必要がある。これら二つの方法は
システムとして考えると排気ガス中からCO2 を分離す
る場合と、空気中から酸素を分離する場合とどちらが経
済的であるかということになる。この点については立地
条件他によつて経済性が異なるために断定することはで
きないが、後者の方が効率がよいという報告もある(電
気学論B、110巻2号、平成2年)。
【0005】従来の酸素燃焼ボイラシステムの基本的な
構成を図6に示す。同図において空気はライン5によつ
て例えば深冷分離法等で構成される公知の酸素製造装置
10に供給され、純酸素として分離された後、ボイラ2
0におけるウインドボツクス18に供給される。燃料は
ライン15によつてボイラ20におけるウインドボツク
ス18内に設けられた図示していないバーナに供給さ
れ、酸素により燃焼される。ボイラ火炉および対流熱交
換器23で伝熱を行い排出されたガスは必要に応じて、
ボイラ20への再循環ライン25へ分岐した後、精製部
30へ送られる。この排ガスの大部分は、CO2 と水分
(H2 O)および過剰酸素であり、若干の窒素化合物あ
るいは硫黄化合物を含んでいる。
【0006】精製部30では冷却熱回収、水回収、脱
塵、脱硫、脱硝等必要に応じて排ガスを精製した後、C
2 回収部40へのライン35によつて送られる。再循
環ガスライン25にはボイラにおける圧力損失を補償す
るため、加圧用のブロア22が設置される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、排出
ガス中のCO2 を濃縮し、CO2 回収効率を上げること
で効率よくCO2 回収型ボイラが運用できるが、既存の
ボイラおよび燃焼システムを活用する場合には大きな問
題が生じる。その問題点を列挙すると、 1)酸素による燃焼は理論燃焼温度が高く、バーナ近傍
での焼損が激しい。 2)空気流路は約1/5の流量となり、バーナ部での流
速低下によつて、燃料との混合か不良になるので未燃カ
ーボンが生成しやすく、これを抑制するためには過剰O
2 比率を高くする必要があるが、CO2 回収効率は悪化
する。 3)火炉より後流の伝熱管群においては、対流伝熱によ
り熱回収しているが、酸素による燃焼排ガス量は、空気
で燃焼する場合に比べて約1/5になるため、流速の
0.6乗に比例し熱伝達率が減少することから、特に高
温部で熱回収できなくなり、タービンで要求する上記条
件を満足できなくなる(伝熱面積が不足する)。
【0008】またCO2 を回収する以外の目的の下に、
排ガスを再循環させる従来の酸素燃焼の技術の一つとし
て、実開昭58−32207号もあるが、この燃焼では
高濃度のCO2 を得る目的ではないために、過剰酸素に
対する考慮がなされておらず、回収しようとするCO2
の濃度が低くなり、CO2 回収効率に関しては従来法と
変わらない。
【0009】また上述のように、ボイラにおいて酸素燃
焼させたときには高濃度CO2 が回収できる。しかし、
通常のボイラでは、排ガスを再循環するラインとして
は、バーナ部、アフターエアポート部およびボイラ下部
のホツパー部等がある。これらに空気燃焼の場合と同様
にして、排ガスを再循環すると、酸素燃焼ボイラでは空
気燃焼ボイラに比べて伝熱上の問題等から、多量の排ガ
スを再循環しなければならない。
【0010】このため、排ガス中に含まれる窒素酸化物
が問題となり、バーナ部およびホツパー部から供給した
再循環ガス中に含まれる窒素酸化物は、バーナ部の(供
給酸素量)/(燃料が完全燃焼するのに必要な最小の酸
素量)比(以下、酸素比と称す)を1.0以下にすれ
ば、バーナゾーンで還元雰囲気が形成されるために、還
元することができる。
【0011】しかし、アフターエアポートから供給した
再循環ガス中に含まれる窒素酸化物は、還元されること
なくそのまま排出されるため、排ガス中の窒素酸化物の
濃度が高くなつてしまう。このように、窒素酸化物低減
のためには、アフターエアポートからの再循環排ガス量
をできるだけ少なくする方がよい。
【0012】一方、未燃部に関しては、アフターエアポ
ートからの排ガス量を少なくすると、上記エアポートか
らの流速や運動量が小さくなり、上流のバーナからの排
気ガスと混合することができなくなり、未燃分が多くな
つてしまうという問題が生じてしまう。
【0013】また上述の如く、ボイラにおいて酸素燃焼
させたときには高濃度CO2 が回収できる。しかし、ボ
イラには、ペントハウス、覗窓、炉内監視TVカメラ、
フレームデテクタ、スートブロア等、 a)大気との気密(シール)用 b)窓曇り防止用、 c)冷却用 の空気流路が多くあるが、これらに空気燃焼の場合と同
様にして純酸素を流すと材料の酸化が生じることと、バ
ーナ部での酸化剤の流量が少なくなるため、燃料との混
合不良が生じて未燃分が多くなるという問題がある。
【0014】また、未燃分を少なくするためには過剰酸
素量を多くする必要があり、CO2の濃度が低下するた
め直接回収の際のエネルギ効率が悪くなる。
【0015】これを防止するため排気ガスを直接各シー
ル部分に回すと、水蒸気分圧が高いため結露して各部の
腐食、窓曇り等を引き起こし、問題である。
【0016】本発明の目的は、上記の問題点を解決する
ことにあり、既存の火力発電システムを大幅に改造する
ことなく、酸素によるボイラ燃焼システムを構成し、排
ガス中のCO2 を効率よく濃縮回収することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、酸素を含むガスを酸化剤として燃料を燃
焼させるボイラと、空気中より酸素を分離する酸素発生
装置と、ボイラ火炉より発生する燃焼排ガスより炭酸ガ
スを吸収、分離するCO2 回収装置とを備えたCO2
収型ボイラにおいて、燃焼排ガスの一部と、CO2 回収
後の排ガスを酸素と混合し、酸化剤として用いることを
特徴とするものである。
【0018】前記目的を達成するため、さらに本発明
は、ホツパー部、バーナ部およびアフターエアポート部
を設け、燃料を酸素もしくは当該ボイラの排気ガスを混
合した酸素で燃焼させ、火炉壁および燃焼ガス通路に配
置された伝熱管群によつて熱交換することにより、高温
高圧の蒸気を得るとともに、ボイラ排気ガスからCO2
を回収するCO2 回収型ボイラにおいて、前記ホツパー
部、バーナ部およびアフターエアポート部各部への排気
ガス再循環量を調整できるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0019】前記目的を達成するため、さらに本発明
は、ボイラの火炉で燃料を酸素もしくは当該ボイラの排
気ガスを混合した酸素で燃焼させ、炉壁および燃焼ガス
通路に配置された伝熱管群によつて熱交換することによ
り高温高圧の蒸気を得るとともに、ボイラ排気ガスから
CO2 を回収するCO2 回収型ボイラにおいて、ボイラ
排気ガスを精製し、ボイラの各部のシールを行うことを
特徴とするものである。
【0020】
【作用】燃焼排ガスは適量の酸素と混合した後、酸化剤
としてバーナ部から供給する。燃焼排ガスと酸素の混合
比を空気と同等にすることによつて、理論燃焼温度は空
気燃焼と変わらず、バーナ近傍の著しい焼損のおそれが
ない。燃料は供給されてくる混合気中の酸素で燃焼する
ので、ボイラから排出されるガスの組成は、一部窒素化
合物や硫黄化合物等を含むものの、ほとんどは二酸化炭
素、水分および過剰酸素になる。これらのうち過剰酸素
は再循環させるので、製造した酸素を全て消費すること
になり無駄がなく、さらに高濃度でCO2 が排出される
ために効率よくCO2 の液化回収ができる。
【0021】また、燃焼排ガス量を確保することができ
るので、 1)バーナ部で流速が低下することなく、燃料との混合
状態もよくなり、未燃カーボンが生成しやすくなる。 2)熱伝達率も従来通り保つことができるので、火炉よ
り後流の伝熱管群における対流伝熱による熱回収も従来
通り行うことができ、タービンの要求する蒸気条件を損
なうことがない。また伝熱面積も従来のシステムで運用
することができる。
【0022】ボイラからの排ガスは、好ましくは再加熱
して水蒸気が凝縮しないようにして、バーナ部、アフタ
ーエアポート部およびホツパー部へ流量を調節して供給
される。バーナ部およびアフターエアポート部に供給す
る再循環排ガスは、主にそれぞれのスロートからの流速
および運動量確保のためとバーナ部下流での火炉内上昇
流確保等のために用いられる。一方、ホツパー部からの
排ガスは、通常の空気燃焼ボイラでの作用と同様、主に
伝熱上の問題のために用いられる。
【0023】従つて、バーナ部およびアフターエアポー
ト部に供給する排ガス量は、空気中の窒素ガスに見合つ
た量、すなわち酸素量の約4倍(体積換算)供給しなけ
ればならない。そこで、アフターエアポート部からの排
ガス量は、窒素酸化物低減のためにはアフターエアポー
トから供給する酸素量の4倍以下とし、その減少分をバ
ーナ部あるいはホツパー部に供給しなければならない。
この場合、好ましくは窒素酸化物の還元がバーナゾーン
の高温還元雰囲気中で起こるので、アフターエアポート
部からの排ガス減少分はバーナ部に供給するのが望まし
い。また、アフターエアポート部からの排ガス量の減少
は、炉内におけるアフターエアポート部での混合不完全
を招き、未燃分増加につながる可能性があるので、少な
くとも酸素量と当量(1倍)以上は供給する必要があ
る。
【0024】このようにすることにより、窒素酸化物や
未燃分を増加することなく、従来のボイラ設備を酸素燃
焼ボイラとして運用することができる。
【0025】ボイラ排気ガスは増湿冷却、脱硝、脱硫、
脱塵等ガス精製した後、好ましくは再加熱して水蒸気が
凝縮しないようにして、ボイラ各部のシール部へ送気さ
れる。 a)ボイラペントハウスでは、蒸気過熱器、蒸気再熱器
等のコイル型ヒータが天井壁を貫通して吊下げられてい
るが、天井壁を構成する伝熱管群との温度差が大きいた
め、完全にシール溶接構造にしないで、シール用のガス
で炉内側より若干高圧に保ち、全ガス量の1〜3%程度
を炉内側に流す。
【0026】このように過熱器の通気抵抗以上の差圧を
掛けることにより、ペントハウスに燃焼ガスが侵入しな
いので、天井壁における貫通部での熱応力による損傷を
防止できると同時に、熱効率の低下、腐食、未燃分の蓄
積による火災等の問題もなくなる。
【0027】b)重油焚き、石炭焚き等のボイラでは火
炉および対流熱交換部にスートブロアを設置し、蒸気に
より伝熱管に付着したスス、灰等を清掃している。この
装置は、ボイラの外部から水壁を貫通して挿入し、メカ
ニカルシールによつて燃焼ガスあるいは大気がリークし
ないようにしている。しかし、この貫通部にシールボツ
クスを設け、精製ガスを供給することによつて、炉内側
および大気中に対して、より確実にリーク防止すること
ができる。大気の漏れ込みがなくなることによつて排気
ガスのCO2 濃度が高まり、回収時の効率が高くでき
る。
【0028】c)ボイラのバーナ部に設置された火炎検
出器あるいは炉内監視用の各種覗窓、炉内監視用TVカ
メラ等で、スス、灰による曇り防止および冷却用の配管
系に精製されたガスを供給して炉内側に流す。精製ガス
は清浄であり、しかもCO2 リツチであるため所期の目
的を果たすことはもちろん燃焼効率の向上および回収部
における効率向上にも役立つ。
【0029】
【実施例】図1に、本発明の実施例に係るCO2 回収型
ボイラの構造図を示す。同図に示すように、ボイラ20
から排出されたガスのうち再循環ガス配管25に分岐し
てきたものは、ホツパー部への再循環排ガスと、ガス混
合器28に供給されるものとに分ける。
【0030】ガス混合器28に分岐してきた排ガスは、
酸素製造器10で生成された酸素と混合され、混合ガス
配管29を通つて燃焼装置18から供給する。このこと
によりボイラから排出されるガスは、一部窒素酸化物や
硫黄酸化物等を含むものの、ほとんどは二酸化炭素、水
分および過剰酸素になる。望ましくは過剰酸素を抑制す
るため供給酸素量を調整し(過剰酸素量3%以下)、水
分を除去した後に排出される高濃度のCO2 を、CO2
回収設備40で直接液化回収する。CO2 除去後の過剰
酸素を含んだ排ガスは、再循環ライン55を通つて排気
ガス再循環フアン22に送られ、燃焼排ガスと共に再循
環される。なお、50はダンパである。
【0031】図には示していないが、ガスタービン排気
をボイラ燃焼用空気としてウインドボツクス18に供給
する排気再燃型コンバインドサイクルプラントにするこ
とも可能である。この排気再燃型コンバインドサイクル
プラントには次のようなメリツトがある。 1)ガスタービンの設置に多くのスペースを必要としな
い。 2)既設設備を最大限活用できる。 3)環境申請値を現状に抑えつつ電力の供給力の増大が
図れ、加えて、高効率化による省エネルギーと、それに
伴うCO2 絶対排出量の削減に大いに寄与できる。 4)比較的短工期で改造できる。 上述のメリツトを踏まえて、CO2 の直接液化回収を効
率よく行うことができる。
【0032】図2は、本発明の他の実施例を示す図面で
ある。同図に示すように、燃料石炭は石炭ホツパー80
から計量供給器90を通つて石炭ミル100に供給さ
れ、粉砕された後、固気分離器91で搬送空気を取り除
き、微粉炭のみ微粉炭ホツパー92に供給される。微粉
炭計量供給器94で供給量を調整した後、酸素製造装置
10で製造された酸素によつて燃焼装置18に搬送され
る。
【0033】ミル100からの搬送空気を取り除き、酸
素で燃焼器まで搬送することにより、より濃縮された微
粉炭を供給することが可能になり、配管系統も縮小でき
る。また、空気で搬送する場合よりも酸素濃度が高いの
で、着火性がよくなる。場合によつては、再循環ガス配
管25を燃料配管15に繋いで酸素濃度を調整すること
も可能である。なお、図中の7はフアン、9は空気過熱
器、11は酸素配管、21は排ガスダクト、95は給炭
管である。
【0034】図3は、さらに他の実施例を示す図面であ
る。同図に示すように、ボイラ出口から取り出した排ガ
スは、再循環排ガスライン23の流量調整用ダンパ49
を通過した後、排ガス再循環フアン22に供給される。
このフアン22から排出された排ガスの一部はホツパー
部19に、残りはバーナ部18およびアフターエアポー
ト部60に分岐される。
【0035】そして、ホツパー部19への供給ライン2
4とバーナ部18およびアフターエアポート部60への
供給ライン25とにはそれぞれ流量調整用ダンパ50と
51とを設置する。さらに、後者はバーナ部18とアフ
ターエアポート部60とに分岐され、それぞれの分岐ラ
イン26と27とにそれぞれ流量調整用ダンパ52と5
3とを設置する。なお、バーナ部18およびアフターエ
アポート部60のウインドボツクスは仕切板等によつて
完全に仕切られている。このようにして、各部への再循
環排ガス量を独自に調整することができる。なお、図中
の45,46,47はダンパである。
【0036】図4に、窒素酸化物(NOx)と未燃分と
に対するアフターエアポート部からの排ガス/酸素量比
の影響を示す。この図から、排ガス量を増加するに従い
未燃分は減少するものの、NOxは増加してしまう。な
お、この図では、バーナ部およびアフターエアポート部
からの排ガス量のトータルは両者から供給する酸素量の
トータルの4倍(一定)としてまとめたものであり、ア
フターエアポート部からの排ガス量の変化量はバーナ部
からの排ガス量を変化して調整した。また、バーナ部で
の酸素比は0.9(一定)とし、火炉出口O2 濃度は3
%(一定)、燃料は石炭を用いた。
【0037】この結果、NOxおよび未燃分抑制の最適
値は、アフターエアポート部からの排ガス/酸素量比で
1〜3付近にあることが分かる。しかし、NOxに余裕
があり、もつと未燃分を下げたいとの要請があれば、さ
らにアフターエアポート部からの排ガス量を増加するこ
ともできる。また、逆に未燃分に余裕があり、NOxを
さらに下げたいとの要請に対しては、アフターエアポー
トからの排ガス量を極力下げて、強いては排ガス/酸素
量比≒0にすることもできる。
【0038】ここでは、図示していないが、再循環する
排ガスを図3のガス精製設備(脱硝装置等を含む)30
後流のライン35から取り出してもよい。この場合に
は、再循環排ガスを昇温するための過熱器あるいは熱交
換器が必要である。また、図3において、ホツパー部か
らの排ガス量を0にすることはない。あるいはバーナ部
からの排ガス量を0にすることはないならば、流量調整
ダンパ50あるいは52は省略することができる。
【0039】ボイラ排気ガスを精製設備30によつて精
製し、ライン35によつてCO2 回収部40に送る途中
から、ボイラ各部シール用のガス循環ライン101を取
り出す。そしてブロア37によつて昇圧し、スートブロ
ア200へはライン110、ペントハウス28へはライ
ン120、覗窓150へはライン130、フレームデテ
クタ等バーナ回りへはライン140にて各々供給する。
【0040】図示していないが、排気ガス再循環ライン
101から、各々のシール部分へのガス流量、供給圧力
の計測および制御をすること、ならびに精製ガスの取り
出しに際してCO2 の液化回収部40の加圧系統から取
り出してブロア37を省略することもできる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、高濃度CO2 排出型ボ
イラにおいても排出されるガス流量が一般的なボイラに
比べて大幅に減少するようなことがなく、ガス流量を確
保することができるので、新たにCO2 回収型ボイラシ
ステムを建設するまでもなく、既存のボイラシステムに
排ガス再循環路、およびCO2 回収装置を追設するだけ
で伝熱上の問題を殆ど生じさせずにCO2 回収型ボイラ
に転換することができる。
【0042】また、本発明によれば、酸素燃焼CO2
収型ボイラにおいて、排ガス再循環によるNOxあるい
は未燃分の増加を未然に防ぐことができるので、高効率
に高濃度CO2 ガスを回収することができる。
【0043】さらに本発明によれば、CO2 回収型ボイ
ラにおいて必要な各部のシール個所に対して、燃焼効率
の低下、結露、腐食および窓曇りなくシールができるた
め、高効率に高濃度CO2 ガスを回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るCO2 回収型ボイラの系
統図である。
【図2】本発明の他の実施例に係るCO2 回収型ボイラ
の系統図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例に係るCO2 回収型
ボイラの系統図である。
【図4】排ガス/酸素量比とNOx、未燃分との関係を
示す特性図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例に係るCO2 回収型
ボイラの系統図である。
【図6】従来のCO2 回収型ボイラの系統図である。
【符号の説明】
5 空気 10 酸素製造装置 15 燃料 18 燃焼装置 20 ボイラ本体 22 排気ガス再循環フアン 23 熱交換器 28 ガス混合器 30 ガス精製設備 40 CO2 回収設備
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 伸一郎 広島県呉市宝町3番36号 バブコツク日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 馬場 彰 広島県呉市宝町3番36号 バブコツク日立 株式会社呉研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素を含むガスを酸化剤として燃料を燃
    焼させるボイラと、空気中より酸素を分離する酸素発生
    装置と、ボイラ火炉より発生する燃焼排ガスより炭酸ガ
    スを吸収、分離するCO2 回収装置とを備えたCO2
    収型ボイラにおいて、 燃焼排ガスの一部と、CO2 回収後の排ガスを酸素と混
    合し、酸化剤として用いることを特徴とするCO2 回収
    型ボイラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記酸素の濃度
    を15〜25%に調整することを特徴とするCO2 回収
    型ボイラ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記ボイラ排ガ
    ス中の酸素濃度を3%以下にすることを特徴とするCO
    2 回収型ボイラ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記ボイラにガ
    スタービンを付加し、該ガスタービンの燃焼器に、酸素
    に燃焼排ガスを加えて調整した酸化剤の90%以上と1
    0〜40%の燃料を供給して燃焼させ、ガスタービン排
    ガスの酸素濃度を13〜18%とし、ボイラの燃焼用酸
    化剤として60〜90%の燃料を燃焼させて排気再燃式
    複合発電を行うことを特徴とするCO2 回収型ボイラ。
  5. 【請求項5】 ホツパー部、バーナ部およびアフターエ
    アポート部を設け、燃料を酸素もしくは当該ボイラの排
    気ガスを混合した酸素で燃焼させ、火炉壁および燃焼ガ
    ス通路に配置された伝熱管群によつて熱交換することに
    より、高温高圧の蒸気を得るとともに、ボイラ排気ガス
    からCO2 を回収するCO2 回収型ボイラにおいて、 前記ホツパー部、バーナ部およびアフターエアポート部
    各部への排気ガス再循環量を調整できるようにしたこと
    を特徴とするCO2 回収型ボイラ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載において、前記各部への排
    ガス再循環量を再循環ラインの各部の上流側に設けた流
    量調整ダンパによつて制御することを特徴としたCO2
    回収型ボイラ。
  7. 【請求項7】 請求項5記載において、前記再循環排ガ
    スの取り出し口をガス精製設備の上流側にしたことを特
    徴とするCO2 回収型ボイラ。
  8. 【請求項8】 請求項5記載において、前記再循環排ガ
    スの取り出し口をガス精製設備の下流側にしたことを特
    徴とするCO2 回収型ボイラ。
  9. 【請求項9】 請求項5記載において、前記再循環排ガ
    スラインに昇温用設備を設けたことを特徴とするCO2
    回収型ボイラ。
  10. 【請求項10】 請求項5記載において、前記アフター
    エアポート部からの排ガス/酸素量比を4倍以下にした
    ことを特徴とするCO2 回収型ボイラ。
  11. 【請求項11】 ボイラの火炉で燃料を酸素もしくは当
    該ボイラの排気ガスを混合した酸素で燃焼させ、炉壁お
    よび燃焼ガス通路に配置された伝熱管群によつて熱交換
    することにより高温高圧の蒸気を得るとともに、ボイラ
    排気ガスからCO2 を回収するCO2 回収型ボイラにお
    いて、 ボイラ排気ガスを精製し、ボイラの各部のシールを行う
    ことを特徴としたCO2 回収型ボイラ。
  12. 【請求項12】 請求項11記載において、前記各部の
    シールがボイラペントハウスであつて、精製されたガス
    によつて炉内より加圧された状態にし、ペントハウスよ
    り炉内側に流すようにしたことを特徴とするCO2 回収
    型ボイラ。
  13. 【請求項13】 請求項11記載において、前記各部の
    シールがボイラ火炉および熱交換器群に設けられたスー
    トブロア装置の挿入部であることを特徴とするCO2
    収型ボイラ。
  14. 【請求項14】 請求項11記載において、前記各部の
    シールがボイラ火炎検出器、覗窓で、曇り防止および冷
    却用であることを特徴とするCO2 回収型ボイラ。
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