JPH05265082A - 複眼撮像装置 - Google Patents

複眼撮像装置

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JPH05265082A
JPH05265082A JP6517092A JP6517092A JPH05265082A JP H05265082 A JPH05265082 A JP H05265082A JP 6517092 A JP6517092 A JP 6517092A JP 6517092 A JP6517092 A JP 6517092A JP H05265082 A JPH05265082 A JP H05265082A
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JP
Japan
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image
image pickup
trapezoidal distortion
imaging
compound
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Application number
JP6517092A
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English (en)
Inventor
Tatsuji Katayama
達嗣 片山
Shigeyuki Suda
繁幸 須田
Yukichi Niwa
雄吉 丹羽
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to DE69313694T priority patent/DE69313694T2/de
Priority to AT93104677T priority patent/ATE158129T1/de
Priority to EP93104677A priority patent/EP0563737B1/en
Priority to US08/036,079 priority patent/US5668595A/en
Publication of JPH05265082A publication Critical patent/JPH05265082A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複眼撮像装置を、台形歪のない高精細な画像
を得ることができるよう具体的に構成する。 【構成】 複眼撮像装置は、左側撮像光学系の回転角検
出手段28L ,ズームエンコーダ41L およびフォーカ
スエンコーダ42L からの各出力信号により台形歪補正
信号を生成して、撮像管電子ビーム走査軌跡制御ドライ
バ31L に台形歪補正信号を出力する台形歪補正信号生
成部32L と、右側撮像光学系の回転角検出手段28
R ,ズームエンコーダ41R およびフォーカスエンコー
ダ42R からの各出力信号により台形歪補正信号を生成
して、撮像管電子ビーム走査軌跡制御ドライバ31R
台形歪補正信号を出力する台形歪補正信号生成部32R
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複眼撮像装置に関し、
特に、複数の撮像系を用いて共通の被写体を撮像して得
られる複数の画像を合成することにより高精細な一つの
画像を得る複眼撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば4000×4000画素の超高精細な画
像を撮像系で撮像して超高精細モニタに表示する場合、
撮像系における高密度化および高感度化が問題となる。
撮像系における該問題を解決する一手法として、画素数
の少ない二つの撮像系を用いて共通の被写体を撮像し、
該各撮像系でそれぞれ得られる二つの画像を合成するこ
とにより高精細な一つの画像を得る複眼撮像装置の原理
が提案されている(相澤など,「超高精細画像取得のた
めの基礎検討」,画像電子学会予稿90−03−04,
p.23〜28)。この原理に基づく複眼撮像装置は、
図27に示すように、左側撮像系110Lと右側撮像系110R
とを用意し、左側撮像系110Lと右側撮像系110Rとでサン
プリング点を空間位相で1/2ピッチずらして被写体10
1 を撮像するとともに、左側撮像系110Lで得られた左側
画像IL と右側撮像系110Rで得られた右側画像IR とを
マイクロプロセッサ(以下、「CPU」と称する。)12
0 で合成処理することにより、一つの撮像系で被写体10
1 を撮像したときに比べて高精細な一つの出力画像I
OUT を得るものである。
【0003】図28は、図27に示した左側撮像系110L
および右側撮像系110Rの基本配置を説明するための説明
図である。
【0004】左側撮像系110Lは、左側撮像光学系111L
左側イメージセンサ112Lとから構成されており、また、
右側撮像系110Rは、右側撮像光学系111Rと右側イメージ
センサ112Rとから構成されている。ここで、左側撮像光
学系111Lと右側撮像光学系111Rとは等価な仕様を有する
ものであり、ズームレンズからなる。また、左側イメー
ジセンサ112Lと右側イメージセンサ112Rとは等価な仕様
を有するものであり、サチコンなどの撮像管またはCC
Dなどの固体撮像素子からなる。左側撮像系110Lと右側
撮像系110Rとは、それらの光軸LL,LRが被写体面102
上の点Oでほぼ交差し、かつ、被写体面102 の法線O−
O’に対して線対象の位置にそれぞれ設けられている。
なお、各光軸LL,LRと被写体面102 の法線O−O’と
のなす角(以下、「傾斜角」と称する。)をそれぞれθ
としたときに、2θを輻輳角と定義する。
【0005】この複眼撮像装置では、被写体距離が変化
した場合には、たとえば図28図示×印を中心として左
側撮像系110Lおよび右側撮像系110Rをそれぞれ回転させ
て被写体距離の変化に応じて輻輳角2θを変えることに
より、撮像が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の複眼撮像装置では、図27に示したような原理
と該原理を確認する原理実験の結果のみが示されている
だけであり、複眼撮像装置としての具体的な構成は示さ
れておらず、前記原理を利用した具体的な複眼撮像装置
を如何に構成するかという問題が残されている。また、
左側撮像系110Lの光軸LL および右側撮像系110Rの光軸
R が被写体面102 に対して傾斜しているため、左側イ
メージセンサ112Lで得られる左側画像IL および右側イ
メージセンサ112Rで得られる右側画像IR には、図29
に示すような台形状の歪(以下、「台形歪」と称す
る。)がそれぞれ発生する。その結果、左側画像IL
よび右側画像IR をそのまま合成処理しただけでは、高
精細な画像を得ることができないという問題がある。
【0007】本発明の目的は、台形歪のない高精細な画
像を得ることができる具体的な複眼撮像装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の複眼撮像
装置は、複数の撮像系を用いて共通の被写体を撮像して
得られる複数の画像を合成することにより高精細な一つ
の画像を得る複眼撮像装置において、前記各撮像系で得
られる画像にそれぞれ生じる台形歪を補正する台形歪補
正手段を含む。
【0009】ここで、前記台形歪補正手段が、前記各撮
像系の焦点距離,結像倍率および傾斜角を用いて、該各
撮像系で得られる画像にそれぞれ生じる台形歪の歪量を
検出して、該台形歪を補正してもよい。
【0010】また、前記台形歪補正手段が、前記各撮像
系の焦点距離および結像倍率を用い、該各撮像系でそれ
ぞれ得られる画像を任意の変換変数により変換処理し、
該変換処理した各画像間の差を求め、該各画像間の差が
最小となる変換変数により前記台形歪を補正してもよ
い。
【0011】さらに、前記台形歪補正手段が、前記各撮
像系の焦点距離および結像倍率を用い、かつ、傾斜角を
パラメータとして用いて、該各撮像系で得られる画像に
それぞれ生じる台形歪の歪量を検出し、該検出した歪量
に応じて前記台形歪を補正した画像と所望の画像との画
像差を求め、該画像差が最小となる前記傾斜角を求め
て、前記台形歪を補正してもよい。
【0012】本発明の第2の複眼撮像装置は、複数の撮
像系を用いて共通の被写体を撮像して得られる複数の画
像を合成することにより高精細な一つの画像を得る複眼
撮像装置において、前記各撮像系で得られる画像のレジ
ストレーションのずれ量を検出する検出手段と、該検出
手段で検出された前記レジストレーションのずれ量が所
定値以下になるよう、少なくとも機構系または画像処理
系を制御する制御手段と、前記各撮像系で得られる画像
を合成する画像合成手段とを含む。
【0013】
【作用】本発明の第1の複眼撮像装置は、各撮像系で得
られる画像にそれぞれ生じる台形歪を補正する台形歪補
正手段を含むことにより、各撮像系で得られる画像が台
形歪を有しても、台形歪を除去して所望の画像にそれぞ
れ変換することができる。
【0014】本発明の第2の複眼撮像装置は、各撮像系
で得られる画像のレジストレーションのずれ量を検出す
る検出手段と、検出手段で検出されたレジストレーショ
ンのずれ量が所定値以下になるよう、少なくとも機構系
または画像処理系を制御する制御手段とを含むことによ
り、各撮像系で得られる画像のレジストレーションを一
致させて画像合成することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1(A),(B)はそれぞれ、本発明の
複眼撮像装置の第1の実施例を示す概略構成図である。
【0017】本実施例の複眼撮像装置は、二つの撮像系
(左側撮像系10L および右側撮像系10R )を用いて
共通の被写体を撮像して得られる二つの画像を合成する
ことにより高精細な一つの画像を得るものである。
【0018】左側撮像系10L および右側撮像系10R
の構成について、図1(A)を参照して、以下に詳細に
説明する。
【0019】左側撮像系10L は、左側撮像光学系11
L (図4参照)と、撮像管からなる左側イメージセンサ
12L と、左側イメージセンサ12L を構成する撮像管
の電子ビームの走査の軌跡を制御する撮像管電子ビーム
走査軌跡制御ドライバ31Lとを含む。ここで、左側撮
像光学系11L は、変倍群22L および合焦群24L
含むレンズ群21L〜24Lと、変倍群22L を駆動する
ための駆動系であるズームモータ25L と、合焦群24
L を駆動するための駆動系であるフォーカスモータ26
L と、光軸LL を含む平面内で左側撮像光学系11L
よび左側イメージセンサ12L を一体として回転させる
ための機構系(不図示)および駆動系(輻輳角モータ2
L )と、輻輳角モータ27L の回転角を検出するため
の回転角検出手段28L とを含む。なお、回転角検出手
段28L としては、たとえばロータリーエンコーダのよ
うな外付け部材を用いてもよいし、たとえばパルスモー
タのような駆動系自身で駆動方法により回転角を検出す
るものを用いてもよい。右側撮像系10R は、左側撮像
系10L と同様に構成されている。
【0020】左側撮像光学系11L のフォーカスモータ
26L およびズームモータ25L が、フォーカスエンコ
ーダ42L からの信号およびズームエンコーダ41L
らの信号により別途制御されるとともに、右側撮像光学
系11R のフォーカスモータ26R およびズームモータ
25R が、フォーカスエンコーダ42R からの信号およ
びズームエンコーダ41R からの信号により別途制御さ
れることにより、左側撮像光学系11L の焦点距離fと
右側撮像光学系11R の焦点距離fとは常に一致されて
おり、左側撮像光学系11L の結像倍率βと右側撮像光
学系11R の結像倍率βとは常に一致されているものと
する。
【0021】このとき、図1(B)図示左側に示す台形
歪補正信号生成部32L は、ズームエンコーダ41L
らの信号により、左側撮像光学系11L の焦点距離fを
求めることができるとともに、同図図示右側に示す台形
歪補正信号生成部32R は、ズームエンコーダ41R
らの信号により、右側撮像光学系11R の焦点距離fを
求めることができる。また、台形歪補正信号生成部32
L は、フォーカスエンコーダ42L からの信号により、
左側撮像光学系11L に対する被写体距離を求めること
ができるため、左側撮像光学系11L の結像倍率βを求
めることができるとともに、同様にして、台形歪補正信
号生成部32R は、フォーカスエンコーダ42R からの
信号により、右側撮像光学系11R の結像倍率βを求め
ることができる。さらに、各台形歪補正信号生成部32
L,32Rは、各回転角検出手段28L,28Rからの信号
により傾斜角θを求めることができる。
【0022】本実施例の複眼撮像装置は、図1(B)に
示すように、左側撮像光学系11Lの回転角検出手段2
L ,ズームエンコーダ41L およびフォーカスエンコ
ーダ42L からの各出力信号により台形歪補正信号を生
成して、撮像管電子ビーム走査軌跡制御ドライバ31L
に台形歪補正信号を出力する台形歪補正信号生成部32
L と、右側撮像光学系11R の回転角検出手段28R
ズームエンコーダ41 R およびフォーカスエンコーダ4
R からの各出力信号により台形歪補正信号を生成し
て、撮像管電子ビーム走査軌跡制御ドライバ31R に台
形歪補正信号を出力する台形歪補正信号生成部32R
と、左側イメージセンサ12L から送られてくる左側画
像IL と右側イメージセンサ12R から送られてくる右
側画像IR とを合成して高精細な一つの画像を作成する
合成処理部38とをさらに含む。なお、合成処理部38
で作成された高精細な画像は、合成処理部38から高精
細モニタ40に出力されて表示される。
【0023】次に、各台形歪補正信号生成部32L,3
Rにおいて台形歪を補正する原理について、図2乃至
図4を参照して説明する。
【0024】左側撮像系10L を構成する左側イメージ
センサ12L で得られる左側画像I L および右側撮像系
10R を構成する右側イメージセンサ12R で得られる
右側画像IR に台形歪がそれぞれ発生した場合には、図
2に破線で示す所望の画像Iの図示Y軸上の点Aを基準
にすると、点Aに対応する左側画像IL 上の点AL は、
水平方向のずれ量Δyだけ図示左側にずれ、点Aに対応
する右側画像IR 上の点AR は、水平方向のずれ量Δy
だけ図示右側にずれる。
【0025】また、図3に破線で示す所望の画像I上の
任意の点P0 を基準にすると、点P 0 に対応する右側画
像IR 上の点P1 は、点P0 の座標を(y0’,
0’),点P1 の座標を(y0’+Δy0’,z0’+Δ
0’)とすると、水平方向のずれ量Δy0’だけ図示右
側にずれ、垂直方向のずれ量Δz0’だけ図示上側にず
れる。しかし、このときの水平方向のずれ量Δy0’お
よび垂直方向のずれ量Δz0’は、右側撮像光学系11R
の焦点距離fおよび結像倍率βと右側撮像系10R
傾斜角θにより求めることができる。このことについ
て、図4を参照して以下に詳しく説明する。
【0026】図4に示すように各光軸LL,LRが被写体
面2の点Oで交差するように、左側撮像系10L および
右側撮像系10R で被写体面2をそれぞれ撮像している
とき、被写体面2の点Oを通り、右側イメージセンサ1
R と共役関係にある共役被写体面3を仮定する。
【0027】ここで、OP0=OP1を満たす被写体面2
上の点P0 と共役被写体面3上の点P1 とについて考え
ると、右側撮像光学系11R に対する点P0 の物高y0
と右側撮像光学系11R に対する点P1 の物高y1 との
間には、 y1=y0×cos(θ) (1) の関係が成り立つ。また、点P1 から光軸LR に垂らし
た垂線と光軸LR との交点Q1 および点Oの間の長さO
1 は、 OQ1=y0×sin(θ) (2) と表せる。さらに、物高y0 および物高y1 に対する右
側イメージセンサ12R上の像高をそれぞれ、y0’ お
よびy1’ とすると、水平方向のずれ量Δy0’は、 Δy0’=y1’−y0’ (3) と表される。右側撮像光学系11R の前側主点から被写
体面2までの距離(被写体距離)をS0 、また、右側撮
像光学系11R の後側主点から右側イメージセンサ12
R の像面までの距離をS0’ とすると、像高y1’ は、 y1’=y1×S0’/(S0−OQ1) (4) と表されるため、(1)式,(2)式および(4)式よ
り、像高y1’ は、 y1’=S0’×y0×cos(θ)/(S0−y0×sin(θ)) (5) と表すことができる。また、像高y0’は、 y0’=y0×S0’/S0 (6) と表されるため、(3)式,(5)式および(6)式か
ら、水平方向のずれ量Δy0’ は、 Δy0’={S0’×cos(θ)/(S0’−y0’×si
n(θ))−1}×y0'(7) と表せる。
【0028】同様にして、垂直方向のずれ量Δz0
は、 Δz0’=z1’−z0’ ={S0’/(S0’−y0’×sin(θ))−1}×z0’ (8) と表せる。
【0029】ここで、右側撮像光学系11R の後側主点
から右側イメージセンサ12R の像面までの距離S0
は、右側撮像光学系11R の焦点距離fおよび結像倍率
βを用いて、 S0’=f×(1−β) (9) と表されるため、水平方向のずれ量Δy0’ および垂直
方向のずれ量Δz0’ はそれぞれ、右側撮像光学系11
R の焦点距離fおよび結像倍率βと右側撮像系10R
傾斜角θにより求めることができる。左側撮像系10L
についても同様である。
【0030】次に、本実施例の複眼撮像装置の動作につ
いて説明する。
【0031】被写体面2が無限遠にある場合には、左側
イメージセンサ12L で得られる左側画像IL および右
側イメージセンサ12R で得られる右側画像IR には台
形歪が発生しないので、左側画像IL および右側画像I
R に対する台形歪補正を行うことなく、合成処理部38
において左側画像IL および右側画像IR を合成処理し
て高精細モニタ40に出力する。
【0032】一方、被写体面2が有限距離に位置してい
る場合には、左側撮像系10L および右側撮像系10R
を各輻輳角モータ27L,27Rによりそれぞれ互いに逆
方向にそれぞれ傾斜させて、左側撮像系10L および右
側撮像系10R が被写体面2にそれぞれ向くようにす
る。その後、左側撮像系10L の光軸LL のサンプリン
グ点と右側撮像系10R の光軸LR のサンプリング点と
が空間位相で1/2ピッチずれるように、左側撮像系1
L および右側撮像系10R の傾斜角θを各輻輳角モー
タ27L,27Rでそれぞれ制御する。このとき、各輻輳
角モータ27L,27Rによる傾斜角θの制御と連動させ
て、各ズームモータ25L,25Rおよび各フォーカスモ
ータ26L,26Rを用いて、左側撮像光学系11L およ
び右側撮像光学系11R の倍率設定および焦点合わせが
それぞれ行われる。
【0033】この場合には、左側撮像系10L および右
側撮像系10R を傾斜角θだけそれぞれ傾斜させて撮像
するため、左側イメージセンサ12L で得られる左側画
像I L および右側イメージセンサ12R で得られる右側
画像IR には台形歪がそれぞれ発生する。したがって、
この台形歪を補正するために、左側撮像光学系11L
台形歪補正信号生成部32L は、回転角検出手段28L
の出力信号およびズームエンコーダ41L の出力信号か
ら、左側イメージセンサ12L で得られた左側画像IL
の各点における水平方向のずれ量Δy0’ および垂直方
向のずれ量Δz 0’ を上記(7)式〜(9)式によりそ
れぞれ求め、左側画像IL に発生している台形歪を補正
する台形歪補正信号を作成して、左側撮像光学系11L
の撮像管電子ビーム走査軌跡制御ドライバ31L に出力
する。なお、(9)式より距離S 0’ を求めたが、フォ
ーカスエンコーダ42L の出力信号より距離S0’ を求
めてもよい。右側撮像光学系11R の台形歪補正信号生
成部32R も同様に動作する。
【0034】左側撮像光学系11L の撮像管電子ビーム
走査軌跡制御ドライバ31L は、台形歪補正信号生成部
32L から送られてくる台形歪補正信号に基づいて、左
側イメージセンサ12L を構成する撮像管の電子ビーム
の走査軌跡を変えることにより、左側画像IL に発生し
ている台形歪を補正する。すなわち、左側撮像光学系1
L の撮像管電子ビーム走査軌跡制御ドライバ31L
は、台形歪補正信号生成部32L から送られてくる台形
歪補正信号に基づいて、左側イメージセンサ12 L を構
成する撮像管の偏向回路を制御して電子ビームの走査軌
跡を変えて、図5図示左側の図に示すように、左側画像
L を点A1→点B1,点A2→点B2,点A 3→点B3,点
4→点B4に沿って走査させる。その結果、左側イメー
ジセンサ12L を構成する撮像管から出力される左側画
像IL は、図5図示右側の図に示すように、点a1→点
1,点a2→点b2,点a3→点b3,点a4→点b4に沿
って走査される所望の画像Iに変換されて合成処理部3
8に入力される。なお、撮像管の電子ビームの走査軌跡
を制御して画像の歪を補正する技術は、たとえば3管式
カラーテレビにおけるDRC(Digital Reg
istration Correction)として一
般的な技術である(昭和59年12月,NHK技研月
報)。
【0035】各回転角検出手段28L,28Rの代わり
に、左側撮像系10L および右側撮像系10R の相対姿
勢を検出して傾斜角θを求める手段を用いてもよい。ま
た、左側撮像光学系11L および右側撮像光学系11R
は、ズームレンズまたは固定焦点レンズを用いて構成す
ればよい。
【0036】図6は、本発明の複眼撮像装置の第2の実
施例における左側撮像系10L および右側撮像系10R
の構成を示す図であり、図7は、各補正変換部52L
52Rの動作を説明するためのブロック図である。
【0037】本実施例の複眼撮像装置は、図1に示した
第1の実施例の複眼撮像装置と以下に示す点で異なる。 (1)左側イメージセンサ12L および右側イメージセ
ンサ12R はともに、撮像管で構成されたものに限られ
ず、固体撮像素子で構成されたものでもよい。 (2)図1(A)に示した左側撮像系10L の撮像管電
子ビーム走査軌跡制御ドライバ31L および右側撮像系
10R の撮像管電子ビーム走査軌跡制御ドライバ31R
を有しない。 (3)図7に示すように、左側イメージセンサ12L
ら出力される左側画像I L の左側画像データが格納され
る左側画像メモリ51L と、右側イメージセンサ12R
から出力される右側画像IR の右側画像データが格納さ
れる右側画像メモリ51R とを有する。 (4)左側画像メモリ51L と合成処理部38との間
に、後述する補正変換部52L を有し、また、右側画像
メモリ51R と合成処理部38との間に、後述する補正
変換部52R を有する。
【0038】次に、本実施例の複眼撮像装置の動作につ
いて説明する。
【0039】被写体面2が無限遠にある場合には、左側
イメージセンサ12L で得られる左側画像IL および右
側イメージセンサ12R で得られる右側画像IR には台
形歪が発生しないので、左側画像IL および右側画像I
R に対する台形歪補正を行うことなく、左側画像メモリ
51L に格納された左側画像IL の左側画像データと右
側画像メモリ51R に格納された右側画像IR の左側画
像データとをそのまま合成処理部38にそれぞれ送り、
合成処理部38において左側画像IL および右側画像I
R を合成処理して高精細モニタ40に出力する。
【0040】一方、被写体面2が有限距離に位置してい
る場合には、左側撮像系10L および右側撮像系10R
を各輻輳角モータ27L,27Rによりそれぞれ互いに逆
方向にそれぞれ傾斜させて、左側撮像系10L および右
側撮像系10R が被写体面2にそれぞれ向くようにす
る。その後、左側撮像系10L の光軸LL のサンプリン
グ点と右側撮像系10R の光軸LR のサンプリング点と
が空間位相で1/2ピッチずれるように、左側撮像系1
L および右側撮像系10R の傾斜角θを各輻輳角モー
タ27L,27Rでそれぞれ制御する。このとき、各輻輳
角モータ27L,27Rにおける傾斜角θの制御と連動さ
せて、各フォーカスモータ26L,26Rによる左側撮像
光学系11L および右側撮像光学系11R の倍率設定お
よび焦点合わせをそれぞれ行う。
【0041】この場合には、左側撮像系10L および右
側撮像系10R を傾斜角θだけそれぞれ傾斜させて撮像
するため、左側イメージセンサ12L で得られる左側画
像I L および右側イメージセンサ12R で得られる右側
画像IR には台形歪がそれぞれ発生する。したがって、
この台形歪を補正するために、図7に示すように、左側
撮像光学系11L の台形歪補正信号生成部32L は、回
転角検出手段28L の出力信号およびズームエンコーダ
41L の出力信号から、左側イメージセンサ12L で得
られた左側画像IL の各点における水平方向のずれ量Δ
0’ および垂直方向のずれ量Δz0’ を上記(7)式
〜(9)式によりそれぞれ求め、左側画像IL に発生し
ている台形歪を補正する台形歪補正信号を作成して、各
補正変換部52L,52Rに出力する。補正変換部52L
は、台形歪補正信号生成部32Lから送られてくる台形
歪補正信号に基づいて、水平方向のずれ量Δy0’ およ
び垂直方向のずれ量Δz0’ を打ち消すように、左側画
像メモリ51L から読み出した左側画像IL の左側画像
データの座標を変換することにより、左側画像ILに発
生している台形歪の補正を行う。なお、(9)式より距
離S0’ を求めたが、フォーカスエンコーダ42L の出
力信号より距離S0’ を求めてもよい。右側撮像光学系
11R の台形歪補正信号生成部32R および補正変換部
52R も同様に動作する。
【0042】その結果、合成処理部38で、各補正変換
部52L,52Rからそれぞれ送られてくる、台形歪が補
正された左側画像IL の左側画像データおよび台形歪が
補正された右側画像IR の右側画像データを合成するこ
とにより、高精細な一つの合成画像を高精細モニタ40
に表示させることができる。
【0043】本実施例の複眼撮像装置では、補正変換部
52L の出力信号は合成処理部38に送られたが、左側
画像メモリ51L に再度格納したのち、左側画像メモリ
51 L から合成処理部38に送ってもよい。他の補正変
換部52R の出力信号についても同様である。
【0044】図8は、本発明の複眼撮像装置の第3の実
施例における左側撮像系10L および右側撮像系10R
の構成を示す図であり、図9は、各補正光学系61L
61Rの動作を説明するためのブロック図である。
【0045】本実施例の複眼撮像装置は、後述する各補
正光学系61L,61Rを構成するレンズを各光軸LL
Rに対して上下方向にそれぞれ偏心させて歪曲収差を
発生させることにより、左側イメージセンサ12L で得
られる左側画像IL に発生する台形歪および右側イメー
ジセンサ12R で得られる右側画像IR に発生する台形
歪をそれぞれ補正するものである。すなわち、本実施例
の複眼撮像装置は、各補正変換部52L,52Rの代わり
に、左側撮像光学系11L と左側イメージセンサ12L
との間に設けられた補正光学系61L と、右側撮像光学
系11R と右側イメージセンサ12R との間に設けられ
た補正光学系61R とを有する点について、図6および
図7に示した第2の実施例の複眼撮像装置と異なる。
【0046】次に、本実施例の複眼撮像装置の動作につ
いて説明する。
【0047】被写体面2が無限遠にある場合には、左側
イメージセンサ12L で得られる左側画像IL および右
側イメージセンサ12R で得られる右側画像IR には台
形歪が発生しないので、左側画像IL および右側画像I
R に対する台形歪補正を行うことなく、合成処理部38
において左側画像IL および右側画像IR を合成処理し
て高精細モニタ40に出力する。
【0048】一方、被写体面2が有限距離に位置してい
る場合には、左側撮像系10L および右側撮像系10R
を各輻輳角モータ27L,27Rによりそれぞれ互いに逆
方向にそれぞれ傾斜させて、左側撮像系10L および右
側撮像系10R が被写体面2にそれぞれ向くようにす
る。その後、左側撮像系10L の光軸LL のサンプリン
グ点と右側撮像系10R の光軸LR のサンプリング点と
が空間位相で1/2ピッチずれるように、左側撮像系1
L および右側撮像系10R の傾斜角θを各輻輳角モー
タ27L,27Rでそれぞれ制御する。このとき、各輻輳
角モータ27L,27Rによる傾斜角θの制御と連動させ
て、各フォーカスモータ26L,26Rによる左側撮像光
学系11L および右側撮像光学系11R の倍率設定およ
び焦点合わせをそれぞれ行う。
【0049】この場合には、左側撮像系10L および右
側撮像系10R を傾斜角θだけそれぞれ傾斜させて撮像
するため、左側イメージセンサ12L で得られる左側画
像I L および右側イメージセンサ12R で得られる右側
画像IR には台形歪がそれぞれ発生する。したがって、
この台形歪を補正するために、図9に示すように、左側
撮像光学系11L の台形歪補正信号生成部32L は、回
転角検出手段28L の出力信号およびズームエンコーダ
41L の出力信号から、左側イメージセンサ12L で得
られた左側画像IL の各点における水平方向のずれ量Δ
0’ および垂直方向のずれ量Δz0’ を上記(7)式
〜(9)式によりそれぞれ求め、左側画像IL に発生し
ている台形歪を補正する台形歪補正信号を作成して、各
左側撮像光学系11L の補正光学系61L に出力する。
左側撮像光学系11L の補正光学系61L は、台形歪補
正信号生成部32L から送られてくる台形歪補正信号に
基づいて、補正光学系61L を構成するレンズを光軸L
L に対して上下方向に偏心させて歪曲収差を発生させる
ことにより、左側画像IL に発生している台形歪を補正
する。なお、(9)式より距離S0’ を求めたが、フォ
ーカスエンコーダ42L の出力信号より距離S0’ を求
めてもよい。右側撮像光学系11R の台形歪補正信号生
成部32R および補正光学系61R も同様に動作する。
【0050】次に、この台形歪の補正の原理について、
図10を参照して説明する。
【0051】被写体面2は光軸LR に対して傾斜角θだ
け傾斜しており、その像は右側イメージセンサ12R
に結ばれる。ここで、被写体面2から右側撮像光学系1
Rまでの距離をS1 とし、右側撮像光学系11R から
右側イメージセンサ12R の像面までの距離をS1’ と
し、被写体面2の点Oを光軸LR と被写体面2との交点
とすると、被写体面2の高さHでの結像倍率βH は、近
軸の計算より、 βH=S1’/(S1+H×sin(θ)) =β×{S1/(S1+H×sin(θ))} (10) ただし、 β=被写体面2の点Oでの結像倍率 と表される。
【0052】右側撮像光学系11R と右側イメージセン
サ12R との間に設けられた補正光学系61R (凹レン
ズ62R と凸レンズ63R とからなる。)の凹レンズ6
Rを、図11に示すように、図示上下方向に距離Eだ
けずらして平行偏心させたときに発生する偏心歪曲収差
dは、3次の項まで考慮すると、 d=−(E/2)×(tan(ω))2×(3×VE1−VE2) (11) ただし、 tan(ω)=H/f (f=右側撮像光学系11R の焦
点距離) で表わされる。なお、(11)式に含まれるVE1および
E2はそれぞれ、補正光学系61R の平行偏心歪曲係数
であり、 VE1=(h×φ×Vq−a×Vp)−(h×φ×Bq−a×Bp) (12) VE2=h×φ×Pq−a×Pp (13) ただし、 φ=補正光学系61R の屈折力 Vp=凸レンズ63R の3次の歪曲 Bp=凸レンズ63R の非点収差係数 Pp=凸レンズ63R のペッツバール和 Vq=凹レンズ62R の被写体面2側の3次の歪曲 Bq=凹レンズ62R の被写体面2側の非点収差係数 Pq=凹レンズ62R の被写体面2側のペッツバール和 h=近軸物体光線の補正光学系61R への入射位置 a=近軸物体光線の補正光学系61R への入射角 と表される。補正光学系61R を偏心させたときの歪曲
収差は上記のような手順で計算されるため、図12に示
すような台形歪補正は、βH/β−1と偏心歪曲収差d
の符号とが逆になるように補正光学系61R を偏心させ
ればよく、 d=−βH/β+1 (14) とすれば3次までの領域で台形歪を補正することができ
る。なお、補正光学系61R の平行偏心量Eは、(1
0)式〜(14)式より求めることができる。
【0053】以上のようにして台形歪が補正された右側
イメージセンサ12R で得られた右側画像IR と、同様
にして台形歪が補正された左側イメージセンサ12L
得られた左側画像IL とを合成処理部39で合成するこ
とにより、高精細な一つの画像を高精細モニタ40に表
示することができる(図9参照)。
【0054】図13(A),(B)はそれぞれ、本発明
の複眼撮像装置の第4の実施例を示す図である。
【0055】本実施例の複眼撮像装置は、二つの撮像系
(左側撮像系10L および右側撮像系10R )を用いて
共通の被写体を撮像して得られる二つの画像を合成する
ことにより高精細な一つの画像を得るものである。
【0056】左側撮像系10L および右側撮像系10R
の構成について、図13(A)を参照して、以下に詳細
に説明する。
【0057】左側撮像系10L は、左側撮像光学系11
L を構成する、変倍群22L および合焦群24L を含む
レンズ群21L〜24Lと、変倍群22L を駆動するため
の駆動系であるズームモータ25L と、合焦群24L
駆動するための駆動系であるフォーカスモータ26L
と、光軸LL を含む平面内で左側撮像光学系11L およ
び左側イメージセンサ12L を一体として回転させるた
めの機構系(不図示)および駆動系(輻輳角モータ27
L )と、輻輳角モータ27L の回転角を検出するための
回転角検出手段28L とを含む。なお、回転角検出手段
28L としては、たとえばロータリーエンコーダのよう
な外付け部材を用いてもよいし、たとえばパルスモータ
のような駆動系自身で駆動方法により回転角を検出する
ものを用いてもよい。右側撮像系10R は、左側撮像系
10L と同様に構成されている。
【0058】左側撮像光学系11L のフォーカスモータ
26L およびズームモータ25L が、フォーカスエンコ
ーダ42L からの信号およびズームエンコーダ41L
らの信号により別途制御されるとともに、右側撮像光学
系11R のフォーカスモータ26R およびズームモータ
25R が、フォーカスエンコーダ42R からの信号およ
びズームエンコーダ41R からの信号により別途制御さ
れることにより、左側撮像光学系11L の焦点距離fと
右側撮像光学系11R の焦点距離fとは常に一致されて
おり、左側撮像光学系11L の結像倍率βと右側撮像光
学系11R の結像倍率βとは常に一致されているものと
する。
【0059】このとき、図13(B)に示す演算制御部
71は、ズームエンコーダ41L からの信号により、左
側撮像光学系11L の焦点距離fを求めることができる
とともに、ズームエンコーダ41R からの信号により、
右側撮像光学系11R の焦点距離fを求めることができ
る。また、演算制御部71は、フォーカスエンコーダ4
L からの信号により、左側撮像光学系11L に対する
被写体距離を求めることができるため、左側撮像光学系
11L の結像倍率βを求めることができるとともに、同
様にして、フォーカスエンコーダ42R からの信号によ
り、右側撮像光学系11R の結像倍率βを求めることが
できる。さらに、演算制御部71は、各回転角検出手段
28L,28Rからの信号により傾斜角θを求めることも
できる。各ズームエンコーダ41L,41Rおよび各フォ
ーカスエンコーダ42L,42Rの出力信号はそれぞれ、
図13(B)に示すように、演算制御部71に入力され
ている。演算制御部71は、これらの出力信号をもと
に、前述した(9)式、すなわち、 S0’=f×(1−β) (9) より、左側撮像光学系11L の後側主点から左側イメー
ジセンサ12L の像面までの距離S0’および右側撮像
光学系11R の後側主点から右側イメージセンサ12R
の像面までの距離S0’をそれぞれ求める。
【0060】左側イメージセンサ12L から出力される
左側画像IL の左側画像データは左側画像メモリ72L
に格納され、右側イメージセンサ12R から出力される
右側画像IR の右側画像データは右側画像メモリ72R
に格納される。
【0061】次に、図13(B)に示す台形歪変換部7
3,第2の左側画像メモリ74L ,第2の右側画像メモ
リ74R および減算処理回路75により、左側画像IL
および右側画像IR に発生する台形歪を補正する原理に
ついて、図14および図15を参照して説明する。な
お、簡単のため、左側画像IL に発生する台形歪を補正
する原理についてのみ詳しく説明する。
【0062】台形歪変換部73は、左側画像メモリ72
L から読み出した左側画像データ,右側画像メモリ72
R から読み出した右側画像データおよび演算制御部71
から送られてくる前記距離S0’を用い、前述した
(7)式および(8)式から予め定めた数個の像点にお
ける水平方向のずれ量Δy0’および垂直方向のずれ量
Δz0’を求める。このとき、傾斜角θを変換変数(角
度を検知することはしない)として、たとえばθ=θ1
(θ1 は任意)を代入して水平方向のずれ量Δy0’お
よび垂直方向のずれ量Δz0’を算出する。その後、台
形歪変換部73は、求めた水平方向のずれ量Δy0’お
よび垂直方向のずれ量Δz0’だけ左側画像メモリ72L
および右側画像メモリ72R の前記各像点の座標をシ
フトさせて、シフト後の左側画像データおよび右側画像
データを第2の左側画像メモリ74L および第2の右側
画像メモリ74R にそれぞれ書き込む。その後、減算処
理回路75は、座標がシフトされた左側画像データおよ
び右側画像データを第2の左側画像メモリ74L および
第2の右側画像メモリ74R からそれぞれ読み出し、両
者の差の絶対値の和(以下、「画像差」と称する。)δ
S1を求める。続いて、台形歪変換部73は、傾斜角θ
(変換変数)をたとえばθ=θ2 として、同様にして、
画像差δS2を求める。
【0063】以上の動作を繰り返すことにより、傾斜角
θ(変換変数)と画像差δS との関係が、たとえば図1
5に示すように求められるため、画像差δS が最小値と
なる傾斜角θ0 (変換変数)が求まる。台形歪変換部7
3は、画像差δS が最小値となる傾斜角θ0 (変換変
数)を用いて(7)式および(8)式より左側画像デー
タの全像点における水平方向のずれ量Δy0’および垂
直方向のずれ量Δz0’を求めたのち、求めた水平方向
のずれ量Δy0’および垂直方向のずれ量Δz0’だけ左
側画像データの全像点の座標をシフトさせ、シフト後の
左側画像データを第2の左側画像メモリ74L に書き込
む。その結果、第2の左側画像メモリ74Lには、台形
歪が補正された左側画像データが書き込まれる。
【0064】したがって、第2の左側画像メモリ74L
に書き込まれた、台形歪が補正された左側画像データ
と、第2の右側画像メモリ74R に書き込まれた、台形
歪が補正された右側画像データとを、合成処理部(不図
示)で合成することにより、高精細な一つの画像を高精
細モニタ(不図示)に表示することができる。
【0065】図16(A),(B)はそれぞれ、本発明
の複眼撮像装置の第5の実施例を示す概略構成図であ
る。
【0066】本実施例の複眼撮像装置は、左側イメージ
センサ12L および右側イメージセンサ12R がともに
撮像管で構成されたものであり、台形歪変換部73が、
求めた水平方向のずれ量Δy0’および垂直方向のずれ
量Δz0’に応じて、各撮像管電子ビーム走査軌跡ドラ
イバ31L,31Rを制御する点が、図13に示した第4
の実施例の複眼撮像装置と異なる。
【0067】なお、本実施例の複眼撮像装置における各
撮像管電子ビーム走査軌跡ドライバ31L,31Rの動作
および台形歪を補正する原理については、図1に示した
第1の実施例の複眼撮像装置および図13に示した第4
の実施例の複眼撮像装置の説明より、ここで説明するま
でもないであろう。
【0068】図17(A)〜(C)はそれぞれ、本発明
の複眼撮像装置の第6の実施例を示す図であり、図18
は、本発明の複眼撮像装置の第6の実施例における撮像
系の基本配置を説明するための説明図である。
【0069】本実施例の複眼撮像装置は、二組の撮像系
(左側撮像系10L および右側撮像系10R )を用いて
共通の被写体を撮像して得られる二つの画像を合成する
ことにより高精細な一つの画像を得るものである。
【0070】左側撮像系10L は、図18に示すよう
に、左側撮像光学系11L と左側イメージセンサ12L
とから構成されており、また、右側撮像系10R は、右
側撮像光学系11R と右側イメージセンサ12R とから
構成されている。ここで、左側撮像光学系11L と右側
撮像光学系11R とは等価な仕様を有するものであり、
ズームレンズからなる。また、左側イメージセンサ12
L と右側イメージセンサ12R とは等価な仕様を有する
ものであり、サチコンなどの撮像管またはCCDなどの
固体撮像素子からなる。左側撮像系10L と右側撮像系
10R とは、それらの光軸LL,LRが被写体面2上の点
Oでほぼ交差し、かつ、被写体面2の法線O−O’に対
して線対象の位置にそれぞれ設けられている。なお、各
光軸LL,LRと被写体面2の法線O−O’とのなす角を
それぞれθとしたときに、2θを輻輳角と定義する。
【0071】この複眼撮像装置では、被写体距離が変化
した場合には、たとえば図18図示×印を中心として左
側撮像系10L および右側撮像系10R をそれぞれ回転
させて被写体距離の変化に応じて輻輳角2θを変えるこ
とにより、撮像が行われる。
【0072】次に、左側撮像系10L および右側撮像系
10R の構成について、図17(A)を参照して詳細に
説明する。
【0073】左側撮像系10L は、左側撮像光学系11
L を構成する、変倍群22L および合焦群24L を含む
レンズ群21L〜24Lと、変倍群22L を駆動するため
の駆動系であるズームモータ25L と、合焦群24L
駆動するための駆動系であるフォーカスモータ26L
と、光軸LL を含む平面内で左側撮像光学系11L およ
び左側イメージセンサ12L を一体として回転させるた
めの機構系(不図示)および駆動系(輻輳角モータ27
L )と、輻輳角モータ27L の回転角を検出するための
回転角検出手段28L とを含む。なお、回転角検出手段
28L としては、たとえばロータリーエンコーダのよう
な外付け部材を用いてもよいし、たとえばパルスモータ
のような駆動系自身で駆動方法により回転角を検出する
ものを用いてもよい。右側撮像系10R は、左側撮像系
10L と同様に構成されている。
【0074】次に、各輻輳角モータ27L,27Rの制御
方法について、図17(B)を用いて説明する。
【0075】左側撮像系10L および右側撮像系10R
がそれぞれ、所定の輻輳角2θ(図18参照)に対して
角度偏差ΔθL,ΔθRをもった輻輳角2θ+ΔθL,2
θ+ΔθRで撮像している場合には、左側撮像系10L
の光軸LL と被写体面2の法線O−O’とのなす角θ
(図18参照)に対する角度偏差ΔθL が回転角検出手
段28L により検出され、また、右側撮像系10R の光
軸LR と被写体面2の法線O−O’とのなす角θに対す
る角度偏差ΔθR が回転角検出手段28R により検出さ
れる。各回転角検出手段28L,28Rにより検出された
各角度偏差ΔθL,ΔθRは制御部231にそれぞれ送ら
れる。
【0076】ここで、各輻輳角モータ27L,27Rは、
以下に示すような応答特性を有するものとする。
【0077】簡単のため、図19に示すように、右側撮
像系10R の光軸LR が角度偏差ΔθR だけずれたとき
に生じる右側撮像系10R から出力される画像のレジス
トレーションのずれ量Δaについて考える。右側撮像光
学系11R の前側主点から被写体面2までの距離(被写
体距離)をS0 ,右側撮像光学系11R の後側主点から
右側イメージセンサ12R までの距離をS1 および被写
体面2内における右側撮像系10R の光軸LR のずれ量
をΔyとすると、角度偏差ΔθR が微小である場合に
は、 S0×tan(ΔθR)=Δy×cos(θ) (15) が成り立つ。また、右側撮像光学系11R の結像倍率を
βとすると、 β=Δa/Δy (16) が成り立つ。さらに、右側撮像光学系11R の焦点距離
をfとすると、 S0=f×(β−1)/β (17) が成り立つ。(15)式〜(17)式より、前記画像の
レジストレーションのずれ量Δaは、 Δa={f×(β−1)×tan(ΔθR)}/cos(θ) (18) で表される。したがって、図17(A)に示した輻輳角
モータ27R は、(18)式で表される前記画像のレジ
ストレーションのずれ量Δaを許容値Δa0 以下に補正
するために必要な角度(ΔθR )に対して充分な応答特
性を有するものとする。左側撮像光学系11L の輻輳角
モータ27L についても同様である。
【0078】制御部231は、図17(B)に示すよう
に、左側撮像系10L の輻輳角モータ27L に補正信号
−ΔθL を制御目標値として与え、また、右側撮像系1
Rの輻輳角モータ27R に補正信号−ΔθR を制御目
標値として与える。その結果、左側撮像系10L および
右側撮像系10R で得られる画像のレジストレーション
のずれ量Δaを許容値Δa0 以下にそれぞれ補正するこ
とができる。
【0079】以上のようにして各画像のレジストレーシ
ョンのずれ量が補正されると、図17(C)に示すよう
に、左側イメージセンサ12L から出力される画像信号
は左側画像メモリ232L に格納され、右側イメージセ
ンサ12R から出力される画像信号は右側画像メモリ2
32R に格納されたのち、合成処理回路233で合成さ
れて合成画像信号として出力される。
【0080】したがって、本実施例の複眼撮像装置は、
左側撮像系10L および右側撮像系10R で得られる画
像のレジストレーションを一致させて画像合成すること
ができるため、左側イメージセンサ12L および右側イ
メージセンサ12R のサンプリング点を仮想的に被写体
上に投影した際に左側イメージセンサ12L および右側
イメージセンサ12R の相対的な空間位相が1/2ピッ
チずれるように、たとえば輻輳角の制御設定を予め設定
しておくことにより、高精細な一つの画像を合成処理回
路233で得ることができる。
【0081】本実施例の複眼撮像装置では、左側イメー
ジセンサ12L および右側イメージセンサ12R として
固体撮像素子を用いる場合には、単板式のものでも色分
解系を介した二板式あるいは三板式のものでもよい。ま
た、左側イメージセンサ12 L および右側イメージセン
サ12R として撮像管を用いる場合には、単管式のもの
でも色分解系を介した二管式あるいは三管式のものでも
よい。また、制御部231は、各輻輳角モータ27L
27Rに補正信号−ΔθL,−ΔθRを制御目標値として
それぞれ与える代わりに、補正信号−(ΔθL+ΔθR
を制御目標値として2つの輻輳角モータ27L,27R
いずれか一方にのみ与えてもよい。
【0082】図20(A),(B)はそれぞれ、本発明
の複眼撮像装置の第7の実施例を示す図である。
【0083】図17に示した第6の実施例の複眼撮像装
置では、上記(18)式から分かるように、左側撮像光
学系11L および右側撮像光学系11R の焦点距離fが
長い場合または画像のレジストレーションのずれ量の許
容値Δa0 が小さい場合には、制御部231から出力す
る補正信号−ΔθL,−ΔθRも小さな値(たとえば、数
秒オーダー)となり、各輻輳角モータ27L,27Rの不
感帯などの影響により、補正するために必要な角度応答
性能を得ることが困難となる。
【0084】図20に示した第7の実施例の複眼撮像装
置は、(18)式で表される画像のレジストレーション
のずれ量Δaを演算により求め、各輻輳角モータ2
L,27R以外の手段で補正することにより、上記問題
を解決するものの一つであり、以下に示す点で、図17
に示した第6の実施例の複眼撮像装置と異なる。 (1)左側撮像光学系11L および右側撮像光学系11
R の焦点距離fを検出するための各ズームエンコーダ4
L,41Rが、各ズームモータ25L,25Rにそれぞれ
設けられている。 (2)左側撮像光学系11L および右側撮像光学系11
R に対する被写体距離S 0 を検出するための各フォーカ
スエンコーダ42L,42Rが、各フォーカスモータ26
L,26Rにそれぞれ設けられている。 (3)左側イメージセンサ12L および右側イメージセ
ンサ12R をそれぞれ水平方向に駆動するための各水平
方向駆動系243L,243Rを含む。 (4)後述する演算制御部244(図20(B)参照)
を含む。
【0085】次に、本実施例の複眼撮像装置の動作につ
いて説明する。
【0086】左側撮像光学系11L は、ズームモータ2
L がズームエンコーダ41L からの信号により制御さ
れるとともに、フォーカスモータ26L がフォーカスエ
ンコーダ42L からの出力信号により制御されることに
より、焦点距離fと結像倍率βとは常に一致されてい
る。右側撮像光学系11R についても、同様にして、焦
点距離fと結像倍率βとは常に一致されている。
【0087】したがって、各ズームエンコーダ41L
41Rの出力信号より左側撮像光学系11L および右側
撮像光学系11R の焦点距離fと結像倍率βとがそれぞ
れ求められ、また、各フォーカスエンコーダ42L,4
Rの出力信号より左側撮像光学系11L および右側撮
像光学系11R に対する被写体距離S0 がそれぞれ求め
られるため、各ズームエンコーダ41L,41Rおよび各
フォーカスエンコーダ42 L,42Rの出力信号を演算制
御部244にそれぞれ入力して、演算制御部244で上
記(18)式の演算を行うことにより、各画像のレジス
トレーションのずれ量Δa0 が求まる。したがって、演
算制御部244により各水平方向駆動系243L,24
Rをそれぞれ制御して、求めた各画像のレジストレー
ションのずれ量Δa0 に応じて左側イメージセンサ12
L および右側イメージセンサ12R をそれぞれ水平方向
に移動させることにより、左側撮像系10L および右側
撮像系10R で得られる画像のレジストレーションのず
れ量Δaを許容値Δa0 以下にそれぞれ補正することが
できる。
【0088】各ズームエンコーダ41L,41Rおよび各
フォーカスエンコーダ42L,42Rとしては、たとえば
ポテンショメータのような外付け部材を用いてもよい
し、または、たとえばパルスモータのような駆動系自身
で駆動方法によりレンズの光軸方向の位置情報を得るも
のを用いてもよい。また、各水平方向駆動系243L
243Rとしては、たとえばピエゾ素子や圧電バイモル
フなどからなるものを用いることができる。
【0089】なお、輻輳角を駆動する機構系(不図示)
の精度不足などの要因により、垂直方向の揺動も発生す
る場合には、左側撮像系10L および右側撮像系10R
の垂直方向の傾き角(仰角)Δφ1 をそれぞれ検出する
各エンコーダなどと、左側イメージセンサ12L および
右側イメージセンサ12R をそれぞれ垂直方向に移動さ
せる各垂直方向駆動系とを別途設け、各検出した垂直方
向の傾き角Δφ1 に応じて左側イメージセンサ12L
よび右側イメージセンサ12R をそれぞれ垂直方向に移
動させることにより、同様にして、左側撮像系10L
よび右側撮像系10R で得られる画像の垂直方向のレジ
ストレーションのずれ量Δbを許容値Δb0 以下にそれ
ぞれ補正することができる。このとき、画像の垂直方向
のレジストレーションのずれ量Δbは、上記(18)式
と同様にして、次式より求めることができる。
【0090】 Δb=f×(β−1)×tan(Δφ1 ) (19) また、以下に示す理由により、各画像の垂直方向のレジ
ストレーションのずれ量Δbの補正は、図17に示した
第6の実施例の複眼撮像装置における各輻輳角モータ2
L,27Rによる粗調と、本実施例の複眼撮像装置にお
ける各水平方向駆動系243L,243Rによる微調とを
組み合せてもよい。 (1)左側撮像光学系11L および右側撮像光学系11
R の収差補正しなければならない領域をあまり増加させ
ないためである。 (2)各水平方向駆動系243L,243Rの負荷を増加
させないためである。
【0091】図21(A),(B)はそれぞれ、本発明
の複眼撮像装置の第8の実施例を示す図である。
【0092】本実施例の複眼撮像装置は、左側イメージ
センサ12L および右側イメージセンサ12R として撮
像管をそれぞれ用いたものであり、各水平方向駆動系2
43 L,243Rの代わりに各撮像管電子ビーム走査軌跡
制御ドライバ251L,251Rをそれぞれ用いている点
で、図20に示した第7の実施例の複眼撮像装置と異な
る。
【0093】すなわち、本実施例の複眼撮像装置では、
撮像管は電子ビームを走査して映像信号を読み出すた
め、上記(18)式より求まる画像のレジストレーショ
ンのずれ量Δaに応じて各撮像管電子ビーム走査軌跡制
御ドライバ251L,251Rにより撮像管の電子ビーム
の走査軌跡を制御することにより、左側イメージセンサ
12L および右側イメージセンサ12R から出力される
映像信号の画像のレジストレーションを一致させる。な
お、撮像管の電子ビームの走査軌跡を制御して画像のレ
ジストレーションを一致させる技術は、たとえば3管式
カラーテレビにおけるDRC(Digital Reg
istration Correction)として一
般的な技術である(昭和59年12月,NHK技研月
報)。
【0094】図22(A),(B)はそれぞれ、本発明
の複眼撮像装置の第9の実施例を示す図である。
【0095】本実施例の複眼撮像装置は、左側イメージ
センサ12L および右側イメージセンサ12R として固
体撮像素子をそれぞれ用い、かつ、図20に示した各水
平方向駆動系243L,243Rを用いずに、左側撮像系
10L および右側撮像系10 R で得られる画像のレジス
トレーションのずれ量Δaを許容値Δa0 以下にそれぞ
れ補正するものであり、以下に示す点で、図20に示し
た第7の実施例の複眼撮像装置と異なる。 (1)各水平方向駆動系243L,243Rを含まない。 (2)左側画像メモリ232L と合成処理回路233と
の間に、補正変換部261と第2の左側画像メモリ26
2とを含む(図22(B)参照)。
【0096】次に、本実施例の複眼撮像装置の動作につ
いて説明する。
【0097】演算制御部244は、各回転角検出手段2
L,28Rと各ズームエンコーダ41L,41Rと各フォ
ーカスエンコーダ42L,42Rとの出力信号をそれぞれ
取込み、画像のレジストレーションのずれ量Δaを(1
8)式および(19)式より求める。補正変換部261
は、演算制御部244により求められた画像のレジスト
レーションのずれ量Δaに応じて、左側画像メモリ23
L から出力される画像データの座標を変換し、変換後
の画像データを第2の左側画像メモリ262に書込む。
その結果、合成処理回路233で、第2の左側画像メモ
リ262と右側画像メモリ232R とからそれぞれ出力
される画像データを合成することにより、高精細な合成
画像信号を得ることができる。
【0098】なお、補正変換部261と第2の左側画像
メモリ262との代わりに、右側画像メモリ232R
合成処理回路233との間に、補正変換部261と第2
の右側画像メモリとを設けてもよい。また、左側画像メ
モリ232L と第2の左側画像メモリ262とを兼用さ
せてもよい。さらに、左側画像メモリ232L から出力
される画像データの座標を変換する際に、画像データの
補間演算処理を必要に応じて行ってもよい。
【0099】以上説明した本発明の複眼撮像装置の第6
乃至第9の実施例では、各回転角検出手段28L,28R
と各ズームエンコーダ41L,41Rと各フォーカスエン
コーダ42L,42Rとの出力信号から画像のレジストレ
ーションのずれ量Δaを求めたが、左側撮像系10L
よび右側撮像系10R からそれぞれ出力される画像信号
から画像のレジストレーションのずれ量Δaを求めるこ
ともできる。以下、このような本発明の複眼撮像装置の
各実施例について説明する。
【0100】図23は、本発明の複眼撮像装置の第10
の実施例を示す、相関演算処理部の動作を説明するため
のブロック図である。
【0101】本実施例の複眼撮像装置は、以下に示す点
で、図22に示した第9の実施例の複眼撮像装置と異な
る。 (1)第2の左側画像メモリ262から出力される画像
データと右側画像メモリ232R から出力される画像デ
ータとの相関演算を行って相関値δsを求め、相関値δ
sが所定値以上である場合には、相関値δsが所定値以
下となるように新たなシフト量Xを演算して補正変換部
261に出力する相関演算処理部271を含む。 (2)補正変換部261が、左側画像メモリ232L
ら出力される画像データを第2の左側画像メモリ262
に書込む際に、該画像データの座標を水平方向および垂
直方向に相関演算処理部271から送られてくるシフト
量Xだけシフトさせる。
【0102】次に、本実施例の複眼撮像装置の動作につ
いて説明する。
【0103】補正変換部261は、左側画像メモリ23
L から出力される画像データの座標を水平方向および
垂直方向に所定のシフト量X(たとえば、水平方向およ
び垂直方向にそれぞれ一画素)だけシフトさせて、該画
像データを第2の左側画像メモリ262に書込む。相関
演算処理部271は、第2の左側画像メモリ262から
出力される画像データと右側画像メモリ232R から出
力される画像データと相関演算を行って相関値δsを求
め、相関値δsが所定値以上である場合には、相関値δ
sが所定値以下となるように新たなシフト量Xを演算し
て補正変換部261に出力する。補正変換部261は、
左側画像メモリ232L から出力される画像データの座
標を水平方向および垂直方向に新たなシフト量Xだけシ
フトさせて、該画像データを第2の左側画像メモリ26
2に書込む。以降、相関値δsが所定値以下になるまで
以上の動作を繰り返す。相関値δsが所定値以下になっ
たのち、合成処理回路(不図示)で、第2の左側画像メ
モリ262と右側画像メモリ232R とからそれぞれ出
力される画像データを合成することにより、高精細な合
成画像信号を得ることができる。
【0104】ここで、相関演算処理部271における相
関演算時間を短縮するために、たとえば、画面中央部の
画像データのみを用いて相関演算を行ってもよい。ま
た、相関演算の手法としては、一般に用いられているマ
ッチング法および勾配法などを用いればよい。
【0105】最終的に得られるシフト量X0 は画像のレ
ジストレーションのずれ量Δaを示しているため、最終
的に得られたシフト量X0 に応じた補正信号を相関演算
処理部271で演算し、第6乃至第8の実施例で示した
各補正制御方法、すなわち、 (1)輻輳角の補正制御 (2)各イメージセンサを水平方向,垂直方向にシフト
し得る駆動系を用いた補正駆動制御 (3)電子ビームの走査軌跡変更の補正制御 を行うこともできる。
【0106】以上説明した、図23に示した第10の実
施例の複眼撮像装置は、左側撮像系10L および右側撮
像系10R からそれぞれ出力される画像信号を用いて、
輻輳角の誤差による画像のレジストレーションのずれ量
Δaを補正制御するものである。しかし、左側撮像系1
L および右側撮像系10R からそれぞれ出力される画
像信号を用いて、左側撮像光学系11L および右側撮像
光学系11R の結像倍率の差による画像のレジストレー
ションのずれ量を補正制御することもできる本発明の複
眼撮像装置の実施例について、以下説明する。
【0107】図24は、本発明の複眼撮像装置の第11
の実施例を示す、倍率相関演算処理部の動作を説明する
ためのブロック図である。
【0108】本実施例の複眼撮像装置は、倍率相関演算
処理部281と演算処理部282と第3の左側画像メモ
リ283とをさらに含む点で、図23に示した第10の
実施例の複眼撮像装置と異なる。
【0109】次に、本実施例の複眼撮像装置の動作につ
いて説明する。
【0110】図23に示した第10の実施例の複眼撮像
装置と同様にして、左側撮像系10 L および右側撮像系
10R で得られる画像の中心位置のレジストレーション
は一致されているものとする。
【0111】演算処理部282は、左側画像メモリ23
L から出力される画像データの座標に画面中心からの
距離に比例した定数kを掛けて座標変換したのち、該画
像データを第3の左側画像メモリ283に書込む。倍率
相関演算処理部281は、第3の左側画像メモリ283
から出力される画像データと右側画像メモリ232R
ら出力される画像データと相関演算を行って相関値δs
を求め、相関値δsが所定値以上である場合には、相関
値δsが所定値以下となるように新たな定数kを演算し
て演算処理部282に出力する。演算処理部282は、
左側画像メモリ232L から出力される画像データの座
標に新たな定数kを掛けて座標変換したのち、該画像デ
ータを第3の左側画像メモリ283に書込む。以降、相
関値δsが所定値以下になるまで以上の動作を繰り返
す。相関値δsが所定値以下になったのち、合成処理回
路(不図示)で、第2の左側画像メモリ262と右側画
像メモリ232R とからそれぞれ出力される画像データ
を合成することにより、左側撮像光学系11L および右
側撮像光学系11R の結像倍率の差による画像のレジス
トレーションのずれ量も補正制御した高精細な合成画像
信号を得ることができる。
【0112】なお、最終的に得られる定数k0 は左側撮
像光学系11L および右側撮像光学系11R の結像倍率
の比を示しているため、最終的に得られた定数k0 に応
じた補正信号を倍率相関演算処理部281で演算し、第
6乃至第8の実施例で示した各補正制御方法を行うこと
もできる。
【0113】倍率相関演算処理部281における相関演
算時間を短縮するために、図25に示すように、被写体
面2上の点Oを通り、2つの光軸LL,LRを含む平面に
垂直な線Y−Y’を中心とした図示斜線で示す領域(水
平方向の処理部分を狭めた領域)の画像信号のみを用い
て、相関演算を行ってもよい。なお、この領域は、左側
撮像光学系11L および右側撮像光学系11R の配置条
件から対称性があり、画像歪みが共通となるため、結像
倍率の差が求めやすい。
【0114】また、倍率相関演算処理部281における
相関演算時間を短縮するために、図26に示すように、
被写体面2上の点Oを通り、2つの光軸LL,LRを含む
平面に垂直な線Y−Y’を中心とした、点Oから離れた
上下2つの図示斜線で示す領域の画像信号のみを用い
て、垂直方向の位置ずれ相関を第9の実施例で説明した
手法により求め、前記各領域の代表点をQ,Rとし、こ
の代表点Q,Rの左側イメージセンサ12L 上の像
L’,RL’および右側イメージセンサ12R 上の像Q
R’,RR’としたときの線QL’−RL’の長さと線
R’−RR’の長さとの比を演算することにより、最終
的な定数k0 を求めてもよい。この手法は、結像倍率の
差が画面の周辺ほど検出感度が高くとれることと、微小
領域では結像倍率の差は位置ずれとみなせることとを利
用したものである。
【0115】以上のようにして最終的な定数k0 を求
め、この定数k0 に基づき次のような補正制御が行え
る。 (1)各ズームモータ25L,25Rがそれぞれ、結像倍
率のずれによる画像のレジストレーションのずれ量を所
定値(許容値)以下に補正するために必要な応答特性を
有する場合には、ズームモータ25L およびズームモー
タ25Rの一方または両方に補正信号を与えてサーボす
る。 (2)各ズームモータ25L,25Rがそれぞれ、不感帯
などの影響で、補正するために必要な応答特性を得るこ
とが困難な場合には、電子ビームの走査軌跡変更の補正
制御または画像メモリの座標変換の補正制御が適してい
る。このとき、画像データの補間演算処理も必要に応じ
て行ってもよい。
【0116】以上説明した本発明の複眼撮像装置の各実
施例では、二つの撮像系により構成された場合について
述べたが、四つ以上の撮像系を用いた場合も同様に適応
できることは明らかである。
【0117】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次の効果を奏する。
【0118】請求項1乃至請求項4記載の発明は、各撮
像系で得られる画像にそれぞれ生じる台形歪を補正する
台形歪補正手段を含むことにより、各撮像系で得られる
画像が台形歪を有しても、台形歪を除去して所望の画像
にそれぞれ変換することができるため、台形歪のない高
精細な画像を得ることができる。
【0119】請求項5記載の発明は、各撮像系で得られ
る画像のレジストレーションのずれ量を検出する検出手
段と、検出手段で検出されたレジストレーションのずれ
量が所定値以下になるよう、少なくとも機構系または画
像処理系を制御する制御手段とを含むことにより、各撮
像系で得られる画像のレジストレーションを一致させて
画像合成することができるため、複数の撮像系を用いて
共通の被写体を撮像することにより高精細な画像を得る
ことができる具体的な複眼撮像装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複眼撮像装置の第1の実施例を示す概
略構成図であり、(A)は左側撮像系および右側撮像系
の構成を示す構成図、(B)は台形歪補正信号生成部の
動作を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示した各台形歪補正信号生成部において
台形歪を補正する原理を説明するための説明図である。
【図3】図1に示した各台形歪補正信号生成部において
台形歪を補正する原理を説明するための説明図である。
【図4】図1に示した各台形歪補正信号生成部において
台形歪を補正する原理を説明するための説明図である。
【図5】図1に示した各撮像管電子ビーム走査軌跡制御
ドライバの動作を説明するための説明図である。
【図6】本発明の複眼撮像装置の第2の実施例における
左側撮像系および右側撮像系構成を示す図である。
【図7】本発明の複眼撮像装置の第2の実施例における
各補正変換部の動作を説明するためのブロック図であ
る。
【図8】本発明の複眼撮像装置の第3の実施例における
左側撮像系および右側撮像系の構成を示す図である。
【図9】図8に示した各補正光学系の動作を説明するた
めのブロック図である。
【図10】図8に示した各補正光学系において台形歪を
補正する原理を説明するための説明図である。
【図11】図8に示した各補正光学系において台形歪を
補正する原理を説明するための説明図である。
【図12】図8に示した各補正光学系において台形歪を
補正する原理を説明するための説明図である。
【図13】本発明の複眼撮像装置の第4の実施例を示す
概略構成図であり、(A)は左側撮像系および右側撮像
系の構成を示す構成図、(B)は台形歪の補正方法を説
明するためのブロック図である。
【図14】図13に示した台形歪変換部および減算処理
回路の動作を説明するための説明図である。
【図15】画像差と傾斜角(変換変数)との関係の一例
を示すグラフである。
【図16】本発明の複眼撮像装置の第5の実施例を示す
概略構成図であり、(A)は左側撮像系および右側撮像
系の構成を示す構成図、(B)は台形歪の補正方法を説
明するためのブロック図である。
【図17】本発明の複眼撮像装置の第6の実施例を示す
図であり、(A)は左側撮像系および右側撮像系の構成
を示す概略構成図であり、(B)は制御部の動作を説明
するためのブロック図であり、(C)は画像の合成動作
を説明するためのブロック図である。
【図18】本発明の複眼撮像装置の第6の実施例におけ
る撮像系の基本配置を説明するための説明図である。
【図19】図17に示した各輻輳角モータの応答特性を
説明するための図である。
【図20】本発明の複眼撮像装置の第7の実施例を示す
図であり、(A)は左側撮像系および右側撮像系の構成
を示す概略構成図であり、(B)は演算制御部の動作を
説明するためのブロック図である。
【図21】本発明の複眼撮像装置の第8の実施例を示す
図であり、(A)は左側撮像系および右側撮像系の構成
を示す概略構成図であり、(B)は演算制御部の動作を
説明するためのブロック図である。
【図22】本発明の複眼撮像装置の第9の実施例を示す
図であり、(A)は左側撮像系および右側撮像系の構成
を示す概略構成図であり、(B)は演算制御部の動作を
説明するためのブロック図である。
【図23】本発明の複眼撮像装置の第10の実施例を示
す、相関演算処理部の動作を説明するためのブロック図
である。
【図24】本発明の複眼撮像装置の第11の実施例を示
す、倍率相関演算処理部の動作を説明するためのブロッ
ク図である。
【図25】図24に示した倍率相関演算処理部における
相関演算時間を短縮する一手法を説明するための説明図
である。
【図26】図24に示した倍率相関演算処理部における
相関演算時間を短縮する他の手法を説明するための説明
図である。
【図27】二つの撮像系を用いて共通の被写体を撮像し
て得られる二つの画像を合成することにより高精細な一
つの画像を得る複眼撮像装置の原理を説明するための図
である。
【図28】図27に示した左側撮像系および右側撮像系
の基本配置を説明するための説明図である。
【図29】図27に示した左側イメージセンサで得られ
る画像および右側イメージセンサで得られる画像に発生
する台形歪を説明するための説明図である。
【符号の説明】
2 被写体面 3 共役被写体面 10L 左側撮像系 10R 右側撮像系 11L 左側撮像光学系 11R 右側撮像光学系 12L 左側イメージセンサ 12R 右側イメージセンサ 21L,21R,23L,23R レンズ群 22L,22R 変倍群 24L,24R 合焦群 25L,25R ズームモータ 26L,26R フォーカスモータ 27L,27R 輻輳角モータ 28L,28R 回転角検出手段 31L,31R 撮像管電子ビーム走査軌跡制御ドライ
バ 32L,32R 台形歪補正信号生成部 38 合成処理部 40 高精細モニタ 41L,41R ズームエンコーダ 42L,42R フォーカスエンコーダ 51L,72L 左側画像メモリ 51R,72R 右側画像メモリ 52L,52R 補正変換部 61L,61R 補正光学系 62R 凹レンズ 63R 凸レンズ 71 台形歪変換部 73 相関演算処理部 74L 第2の左側画像メモリ 74R 第2の右側画像メモリ 75 減算処理回路 231 制御部 232L 左側画像メモリ 232R 右側画像メモリ 233 合成処理回路 243L,243R 水平方向駆動系 244 演算制御部 251L,251R 撮像管電子ビーム走査軌跡制御ド
ライバ 261 補正変換部 262 第2の左側画像メモリ 271 相関演算処理部 281 結像相関演算処理部 282 演算処理部 283 第3の左側画像メモリ A,AL,AR,A1〜A4,a1〜a4,B1〜B4,b1
4,O,O’,P0,P1,Q,R 点 IL 左側画像 IR 右側画像 I 所望の画像 LL,LR 光軸 Q1 交点 Y,Z 軸 Δy,Δy0’ ずれ量 y0,y1 物高 y0’,y1’ 像高 S0’ 距離 θ 傾斜角 2θ 輻輳角 δS 画像差 QL’,RL’,QR’,RR’ 像 X シフト量 k 定数 ΔθL,ΔθR 角度偏差 δs 相関値

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の撮像系を用いて共通の被写体を撮
    像して得られる複数の画像を合成することにより高精細
    な一つの画像を得る複眼撮像装置において、 前記各撮像系で得られる画像にそれぞれ生じる台形歪を
    補正する台形歪補正手段を含むことを特徴とする複眼撮
    像装置。
  2. 【請求項2】 前記台形歪補正手段が、 前記各撮像系の焦点距離,結像倍率および傾斜角を用い
    て、該各撮像系で得られる画像にそれぞれ生じる台形歪
    の歪量を検出して、該台形歪を補正することを特徴とす
    る請求項1記載の複眼撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記台形歪補正手段が、 前記各撮像系の焦点距離および結像倍率を用い、該各撮
    像系でそれぞれ得られる画像を任意の変換変数により変
    換処理し、該変換処理した各画像間の差を求め、該各画
    像間の差が最小となる変換変数により前記台形歪を補正
    することを特徴とする請求項1記載の複眼撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記台形歪補正手段が、 前記各撮像系の焦点距離および結像倍率を用い、かつ、
    傾斜角をパラメータとして用いて、該各撮像系で得られ
    る画像にそれぞれ生じる台形歪の歪量を検出し、 該検出した歪量に応じて前記台形歪を補正した画像と所
    望の画像との画像差を求め、 該画像差が最小となる前記傾斜角を求めて、前記台形歪
    を補正することを特徴とする請求項1記載の複眼撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 複数の撮像系を用いて共通の被写体を撮
    像して得られる複数の画像を合成することにより高精細
    な一つの画像を得る複眼撮像装置において、 前記各撮像系で得られる画像のレジストレーションのず
    れ量を検出する検出手段と、 該検出手段で検出された前記レジストレーションのずれ
    量が所定値以下になるよう、少なくとも機構系または画
    像処理系を制御する制御手段と、 前記各撮像系で得られる画像を合成する画像合成手段と
    を含むことを特徴とする複眼撮像装置。
JP6517092A 1992-03-23 1992-03-23 複眼撮像装置 Pending JPH05265082A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002324234A (ja) * 2001-02-23 2002-11-08 Sharp Corp 立体画像を偏歪修正する方法および装置
US7689117B2 (en) 2006-01-11 2010-03-30 Panasonic Corporation Multi-module photography system

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