JPH0526873A - 血液分離部材 - Google Patents
血液分離部材Info
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- JPH0526873A JPH0526873A JP22750391A JP22750391A JPH0526873A JP H0526873 A JPH0526873 A JP H0526873A JP 22750391 A JP22750391 A JP 22750391A JP 22750391 A JP22750391 A JP 22750391A JP H0526873 A JPH0526873 A JP H0526873A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 血液検体を遠心分離操作により分離する際、
採血管内に出し入れ自在に挿入する事ができ、かつ血液
分離の際の操作性が良く、かつ血清と血餅とを良好に分
離することができる血液分離部材を提供する。 【構成】 それぞれ径の異なる3つの円筒2a2b2cを
同心円状に固定してなる円筒集合体4およびその円筒集
合体4の外側に環状弾性体5設けてなる本体6と、最内
側の円筒2cの開口を塞ぐ球体7とから構成されてい
る。
採血管内に出し入れ自在に挿入する事ができ、かつ血液
分離の際の操作性が良く、かつ血清と血餅とを良好に分
離することができる血液分離部材を提供する。 【構成】 それぞれ径の異なる3つの円筒2a2b2cを
同心円状に固定してなる円筒集合体4およびその円筒集
合体4の外側に環状弾性体5設けてなる本体6と、最内
側の円筒2cの開口を塞ぐ球体7とから構成されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血液検体を遠心分離操作
により、血清と血餅に分離する際などに用いられる血液
分離部材に関する。
により、血清と血餅に分離する際などに用いられる血液
分離部材に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査項目の中でも血液検査は、疾病
の診断等において必要不可欠であり、臨床的に非常に重
要視されている。特に血清学的検査等においては、種々
の検査方法が開発され、その検査件数並びに検査項目が
著しく増加してきている。この血液学的検査において
は、主に全血から分離した血清(血漿)を用いて検査を行
うため、検査の前操作としてスピッツ等の採血管に採取
した血液検体を血清や血漿(以下、血清という)と血餅や
血球(以下、血餅という)に分離する操作が必要となる。
の診断等において必要不可欠であり、臨床的に非常に重
要視されている。特に血清学的検査等においては、種々
の検査方法が開発され、その検査件数並びに検査項目が
著しく増加してきている。この血液学的検査において
は、主に全血から分離した血清(血漿)を用いて検査を行
うため、検査の前操作としてスピッツ等の採血管に採取
した血液検体を血清や血漿(以下、血清という)と血餅や
血球(以下、血餅という)に分離する操作が必要となる。
【0003】従来、この血液の分離操作は、採取した全
血サンプルをスピッツ等の採血管に入れ、これを遠心分
離して検体となる血清を分離している。
血サンプルをスピッツ等の採血管に入れ、これを遠心分
離して検体となる血清を分離している。
【0004】しかしこの遠心分離操作では、血清と血餅
との分離状態が非常に不安定であり、少々の衝撃でも沈
降した血餅中の血球が血清に混入してしまうため、分離
後の血液検体の取り扱いに際しては相当慎重な操作が要
求される。
との分離状態が非常に不安定であり、少々の衝撃でも沈
降した血餅中の血球が血清に混入してしまうため、分離
後の血液検体の取り扱いに際しては相当慎重な操作が要
求される。
【0005】そこで遠心分離後の血液検体の不安定な分
離状態を改善し、更に検査操作を容易にするための手段
が種々試みられている。その一例として血清と血餅の中
間の比重を有するチクソトロピー性を有する血液分離剤
を用いる方法があり、現在広く使用されている。また血
清分離用部材と称し、血液を遠心分離した際に血清と血
餅の間に位置するように設計された器具も知られてい
る。さらに血清と血餅の中間の比重を有する粒子(例え
ばポリスチレンビーズ)も知られている。その他、多孔
性ろ過材を使用する例など幾つかの分離方法がある。こ
れらの分離方法の内で現在一般的に広く使用されている
のは、チクソトロピー性を有する血液分離剤であり、組
成の異なった幾種類かのものが実際の血液分析に使用さ
れている。これらの血液分離剤は遠心分離時の分離挙動
も良く、血液検査操作を容易にするという点からは大き
な効果を有している。
離状態を改善し、更に検査操作を容易にするための手段
が種々試みられている。その一例として血清と血餅の中
間の比重を有するチクソトロピー性を有する血液分離剤
を用いる方法があり、現在広く使用されている。また血
清分離用部材と称し、血液を遠心分離した際に血清と血
餅の間に位置するように設計された器具も知られてい
る。さらに血清と血餅の中間の比重を有する粒子(例え
ばポリスチレンビーズ)も知られている。その他、多孔
性ろ過材を使用する例など幾つかの分離方法がある。こ
れらの分離方法の内で現在一般的に広く使用されている
のは、チクソトロピー性を有する血液分離剤であり、組
成の異なった幾種類かのものが実際の血液分析に使用さ
れている。これらの血液分離剤は遠心分離時の分離挙動
も良く、血液検査操作を容易にするという点からは大き
な効果を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た血液分離剤には次に示すような幾つかの欠点があっ
た。すなわち、分離剤は、低分子量の合成樹脂が主成
分であり、遠心分離時に流動化し、血液と接触しながら
採血管内を移動する。このため分離剤と血液との間での
成分移動や化学変化など何らかの物理的、化学的な変化
を生じ、血液検査値にバラツキを生じるおそれがある。
分離剤は、経時変化による物性の変化(例えば粘度の
変化)や化学的変化(例えば酸化など)が懸念され、使用
期限が限定されてしまう。分離剤は、採血管内壁へ直
接充填されており、採血管使用前後に拘わらず、採血管
(ガラス製またはプラスチック製)の再使用は困難であ
る。採血管より分離剤を取り出し、洗浄するのは極めて
面倒である。この事は廃棄物処理及び省資源の点で大き
な欠点である。分離剤は、血清を有効に取り出す手段
ではあるが、血餅(血球)は分離剤と混合された状態とな
り、純粋な血餅(血球)を取り出して分析に供す事は不可
能である。
た血液分離剤には次に示すような幾つかの欠点があっ
た。すなわち、分離剤は、低分子量の合成樹脂が主成
分であり、遠心分離時に流動化し、血液と接触しながら
採血管内を移動する。このため分離剤と血液との間での
成分移動や化学変化など何らかの物理的、化学的な変化
を生じ、血液検査値にバラツキを生じるおそれがある。
分離剤は、経時変化による物性の変化(例えば粘度の
変化)や化学的変化(例えば酸化など)が懸念され、使用
期限が限定されてしまう。分離剤は、採血管内壁へ直
接充填されており、採血管使用前後に拘わらず、採血管
(ガラス製またはプラスチック製)の再使用は困難であ
る。採血管より分離剤を取り出し、洗浄するのは極めて
面倒である。この事は廃棄物処理及び省資源の点で大き
な欠点である。分離剤は、血清を有効に取り出す手段
ではあるが、血餅(血球)は分離剤と混合された状態とな
り、純粋な血餅(血球)を取り出して分析に供す事は不可
能である。
【0007】また、この分離剤の他に、種々の血液分離
用部材が提案されているが、これら従来の血液分離用部
材は、その使用方法が限定されていたり、純粋な血清が
分離採取できないおそれがある等の問題があった。
用部材が提案されているが、これら従来の血液分離用部
材は、その使用方法が限定されていたり、純粋な血清が
分離採取できないおそれがある等の問題があった。
【0008】例えば、特公昭62−56461号公報に
記載された血清分離用部材は、使用方法に問題があっ
た。すなわちこの部材の使用方法は、まず採血した採血
管を一定時間放置して充分に凝固させた後、分離部材を
下向きにして分離用管内に慎重に挿入し、ついで100
0G前後の遠心力で約10分程度遠心操作する。このよ
うな操作は可能ではあるが、実際の現場(血液分析室な
ど)で採血管内に部材を挿入する操作等を行うのは煩雑
であり、かつ極めて慎重に操作することが必要となり、
現実的でない。
記載された血清分離用部材は、使用方法に問題があっ
た。すなわちこの部材の使用方法は、まず採血した採血
管を一定時間放置して充分に凝固させた後、分離部材を
下向きにして分離用管内に慎重に挿入し、ついで100
0G前後の遠心力で約10分程度遠心操作する。このよ
うな操作は可能ではあるが、実際の現場(血液分析室な
ど)で採血管内に部材を挿入する操作等を行うのは煩雑
であり、かつ極めて慎重に操作することが必要となり、
現実的でない。
【0009】またこの部材は、現在大量に使用されてい
るプラスチック製採血管に適用できない欠点がある。即
ち、一般に使用されているプラスチック製採血管は、製
造上の制約により管内径にテーパーが付いており、例え
ば市販の10ml採血管では内径が1mm程度変動する
が、この部材は外径が一定であるために、採血管の内径
変動を吸収できず、内径が変動する採血管には使用でき
ない。
るプラスチック製採血管に適用できない欠点がある。即
ち、一般に使用されているプラスチック製採血管は、製
造上の制約により管内径にテーパーが付いており、例え
ば市販の10ml採血管では内径が1mm程度変動する
が、この部材は外径が一定であるために、採血管の内径
変動を吸収できず、内径が変動する採血管には使用でき
ない。
【0010】さらに性能面では、分離した血清中に分離
された血球液が管内壁と部材の端との隙間を通って混入
し易いために、分離した血清をデカンテーションにより
血清を取り出すことは難しい。
された血球液が管内壁と部材の端との隙間を通って混入
し易いために、分離した血清をデカンテーションにより
血清を取り出すことは難しい。
【0011】また別の従来例として、特公平1−283
46号公報に記載された血液遠心分離用バリヤーは、気
孔率40%以上、直径50〜400μの連続気孔を有す
る柱状弾性多孔質体を用い、血液を遠心分離により血清
と血球等の固形成分とに分離し、血清のみを採取するも
のである。このバリヤーを用いた血液分離操作は、基本
的には先の血清分離用部材と類似の操作方法により行う
ものであり、実際の現場で、上述した部材の挿入操作等
を行うのは煩雑であり、かつ慎重さを要し、現実的でな
い。
46号公報に記載された血液遠心分離用バリヤーは、気
孔率40%以上、直径50〜400μの連続気孔を有す
る柱状弾性多孔質体を用い、血液を遠心分離により血清
と血球等の固形成分とに分離し、血清のみを採取するも
のである。このバリヤーを用いた血液分離操作は、基本
的には先の血清分離用部材と類似の操作方法により行う
ものであり、実際の現場で、上述した部材の挿入操作等
を行うのは煩雑であり、かつ慎重さを要し、現実的でな
い。
【0012】また、このバリヤーは多孔質弾性体からな
り、採血管の内径の変動を吸収することは可能である
が、分離操作の途中、バリヤーが血清層を沈降しながら
血清と血球等の固形成分の境界に到達するために、血清
層を通過する際に、分析すべき成分が多孔質弾性体に過
剰に濾過され、或いは吸着されてしまうおそれが多分に
あり、血液分離部材として好ましいとは言えない。以上
のように、従来の血液分離部材には幾つかの欠点があっ
た。
り、採血管の内径の変動を吸収することは可能である
が、分離操作の途中、バリヤーが血清層を沈降しながら
血清と血球等の固形成分の境界に到達するために、血清
層を通過する際に、分析すべき成分が多孔質弾性体に過
剰に濾過され、或いは吸着されてしまうおそれが多分に
あり、血液分離部材として好ましいとは言えない。以上
のように、従来の血液分離部材には幾つかの欠点があっ
た。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、採血管内に出し入れ自在に挿入され、血液分離の際
の操作性が良く、血清と血餅との分離性能に優れた血液
分離部材の提供を目的としている。
で、採血管内に出し入れ自在に挿入され、血液分離の際
の操作性が良く、血清と血餅との分離性能に優れた血液
分離部材の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
の結果、従来の血液分離部材の欠点を克服するために
は、次の条件が必要であることに気付いた。
の結果、従来の血液分離部材の欠点を克服するために
は、次の条件が必要であることに気付いた。
【0015】血液の分析値に影響を及ぼさないよう
に、従来使用されている血液分離剤のような低分子量の
物質ではなく、高分子量の安定な材料を用いる。
に、従来使用されている血液分離剤のような低分子量の
物質ではなく、高分子量の安定な材料を用いる。
【0016】採血管の内径変動を吸収するための構造
として、重力下では反発弾性力により採血管内の定位置
に固定されているが、遠心力下では分離部材に働く遠心
力、血液中で分離部材に働く浮力と反発弾性力の相互作
用により、血餅と血清の間にまで移動するような構造の
弾性環状部材あるいは環状弾性体を用いる。
として、重力下では反発弾性力により採血管内の定位置
に固定されているが、遠心力下では分離部材に働く遠心
力、血液中で分離部材に働く浮力と反発弾性力の相互作
用により、血餅と血清の間にまで移動するような構造の
弾性環状部材あるいは環状弾性体を用いる。
【0017】血液分離操作性を向上させるために、円
筒または径の異なる円筒を適当な隙間を設けて重ね合わ
せた円筒集合体の如き構造とする。このような構成とす
ることにより、血液分離部材を予め採血管内に装着して
おき、円筒あるいは円筒集合体の中央の開口から注射器
等を用いて採血した血液を採血管内に注入でき、また遠
心分離時には、血液が円筒中央あるいは円筒間の隙間を
通って上方へ抜けていく。
筒または径の異なる円筒を適当な隙間を設けて重ね合わ
せた円筒集合体の如き構造とする。このような構成とす
ることにより、血液分離部材を予め採血管内に装着して
おき、円筒あるいは円筒集合体の中央の開口から注射器
等を用いて採血した血液を採血管内に注入でき、また遠
心分離時には、血液が円筒中央あるいは円筒間の隙間を
通って上方へ抜けていく。
【0018】分離した血清中に、分離部材を通して血
餅(血球)が混入しないような構造とするためには、
a)円筒あるいは円筒集合体の外側に、径方向に伸縮可
能な環状弾性体を設けることにより、環状弾性体の弾性
力で採血管内壁を押し着けて分離部材を採血管内壁に密
着させ、血清中への血球の漏れ込みを防止する。b)円
筒集合体の各円筒間の隙間を、この隙間を通って血球が
血清側に漏れ込まないような距離とする。c)弾性環状
部材あるいは円筒あるいは円筒集合体の中央の開口を塞
ぐために、遠心力下で分離部材が血餅(血球)と血清
(血漿)の間に位置する時、開口部の径にほぼ等しい
か、若干小さい径を有する球体で開口部を塞ぐ。
餅(血球)が混入しないような構造とするためには、
a)円筒あるいは円筒集合体の外側に、径方向に伸縮可
能な環状弾性体を設けることにより、環状弾性体の弾性
力で採血管内壁を押し着けて分離部材を採血管内壁に密
着させ、血清中への血球の漏れ込みを防止する。b)円
筒集合体の各円筒間の隙間を、この隙間を通って血球が
血清側に漏れ込まないような距離とする。c)弾性環状
部材あるいは円筒あるいは円筒集合体の中央の開口を塞
ぐために、遠心力下で分離部材が血餅(血球)と血清
(血漿)の間に位置する時、開口部の径にほぼ等しい
か、若干小さい径を有する球体で開口部を塞ぐ。
【0019】さらに本発明者らは、上記各条件を満たす
血液分離部材について鋭意研究を行った結果、本発明を
完成させた。
血液分離部材について鋭意研究を行った結果、本発明を
完成させた。
【0020】すなわち本発明の血液分離部材は、請求項
1に記載したように、弾性環状部材とこの弾性環状部材
の開口に嵌合される球体とを具備し、血液分離の際に、
採血管内に圧縮状態で挿入された上記弾性環状部材が血
清−血餅の境界部に移動するとともに、該弾性環状部材
の下方に位置する上記球体が、該環状弾性体の開口を閉
塞するように移動するように構成したものである。
1に記載したように、弾性環状部材とこの弾性環状部材
の開口に嵌合される球体とを具備し、血液分離の際に、
採血管内に圧縮状態で挿入された上記弾性環状部材が血
清−血餅の境界部に移動するとともに、該弾性環状部材
の下方に位置する上記球体が、該環状弾性体の開口を閉
塞するように移動するように構成したものである。
【0021】また請求項2に記載したように、1つの円
筒あるいはそれぞれ径の異なる2つ以上の円筒を同心円
状に固定してなる円筒集合体の外側に環状弾性体を設け
てなる本体を具備し、血液分離の際に採血管内に圧縮状
態で挿入された該本体が、血清と血餅の境界部に移動す
るように構成したものである。
筒あるいはそれぞれ径の異なる2つ以上の円筒を同心円
状に固定してなる円筒集合体の外側に環状弾性体を設け
てなる本体を具備し、血液分離の際に採血管内に圧縮状
態で挿入された該本体が、血清と血餅の境界部に移動す
るように構成したものである。
【0022】また請求項3に記載したように、上記本体
と該本体の最内側の円筒開口を塞ぐ球体とを具備し、血
液分離の際に、採血管内に圧縮状態で挿入された上記本
体が血清−血餅の境界部に移動するとともに、該本体の
下方に位置する上記球体が該本体の最内側の円筒開口を
閉塞するように移動するように構成することが望まし
い。
と該本体の最内側の円筒開口を塞ぐ球体とを具備し、血
液分離の際に、採血管内に圧縮状態で挿入された上記本
体が血清−血餅の境界部に移動するとともに、該本体の
下方に位置する上記球体が該本体の最内側の円筒開口を
閉塞するように移動するように構成することが望まし
い。
【0023】
【作用】本発明の血液分離部材は、上記構成としたこと
により、弾性環状部材とこの弾性環状部材の内側に嵌合
される球体とを具備する血液分離部材を、縮径させて採
血管内に装着し、上記弾性環状部材の中央から注射器等
で血液(全血)を管内に注入し、この採血管を遠心分離
することにより、血液分離部材が分離した血清と血餅の
間に移動して弾性環状部材の弾性力によってその位置に
固定されるとともに、この弾性環状部材の下方に位置す
る上記球体が、この弾性環状部材の開口を閉塞するよう
に移動する。
により、弾性環状部材とこの弾性環状部材の内側に嵌合
される球体とを具備する血液分離部材を、縮径させて採
血管内に装着し、上記弾性環状部材の中央から注射器等
で血液(全血)を管内に注入し、この採血管を遠心分離
することにより、血液分離部材が分離した血清と血餅の
間に移動して弾性環状部材の弾性力によってその位置に
固定されるとともに、この弾性環状部材の下方に位置す
る上記球体が、この弾性環状部材の開口を閉塞するよう
に移動する。
【0024】また外側に環状弾性体を有する円筒あるい
は円筒集合体からなる血液分離部材は、血液分離の際に
採血管内に圧縮状態で挿入され、上記環状弾性体の中央
から注射器等で血液(全血)を管内に注入し、さらにこ
の採血管を遠心分離することにより、上記血液分離部材
が分離した血清と血餅の間に移動して弾性環状部材の弾
性力によってその位置に固定される血清と血餅の境界部
に移動する。
は円筒集合体からなる血液分離部材は、血液分離の際に
採血管内に圧縮状態で挿入され、上記環状弾性体の中央
から注射器等で血液(全血)を管内に注入し、さらにこ
の採血管を遠心分離することにより、上記血液分離部材
が分離した血清と血餅の間に移動して弾性環状部材の弾
性力によってその位置に固定される血清と血餅の境界部
に移動する。
【0025】また外側に環状弾性体を有する円筒あるい
は円筒集合体を本体とし、この本体と、その最内側の円
筒に挿入される球体とからなる血液分離部材は、血液分
離の際に採血管内に圧縮状態で挿入された上記本体が、
血清と血餅の境界部に移動するとともに、球体が本体最
内側の円筒に挿入され、本体の開口を塞ぐ。
は円筒集合体を本体とし、この本体と、その最内側の円
筒に挿入される球体とからなる血液分離部材は、血液分
離の際に採血管内に圧縮状態で挿入された上記本体が、
血清と血餅の境界部に移動するとともに、球体が本体最
内側の円筒に挿入され、本体の開口を塞ぐ。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。図1ないし図3は、本発明の血液分離部材の第1実
施例を示すものであり、図中符号1は血液分離部材であ
る。
る。図1ないし図3は、本発明の血液分離部材の第1実
施例を示すものであり、図中符号1は血液分離部材であ
る。
【0027】上記血液分離部材1は、プラスチック薄板
からなり、それぞれ径の異なる3つの円筒2a、2b、
2cを同心円状に配置し、支持材3でそれぞれを固定し
た円筒集合体4の外側に、プラスチックの薄板を円筒状
に曲げてその両端間に隙間を設け、径寸法に伸縮可能と
した環状弾性体5を固定してなる本体6と、この本体6
の最内側の円筒2cの内径よりも小さい径の球体7とか
ら構成されている。
からなり、それぞれ径の異なる3つの円筒2a、2b、
2cを同心円状に配置し、支持材3でそれぞれを固定し
た円筒集合体4の外側に、プラスチックの薄板を円筒状
に曲げてその両端間に隙間を設け、径寸法に伸縮可能と
した環状弾性体5を固定してなる本体6と、この本体6
の最内側の円筒2cの内径よりも小さい径の球体7とか
ら構成されている。
【0028】本体6の最内側の円筒2cの上部内側に
は、球体7の上方への通過を防止するための1対の突起
9が設けられている。また球体7は、採血管8に血液分
離部材1を取り付ける際には、図3に示すように本体6
から離して採血管8の底に落下させておく。
は、球体7の上方への通過を防止するための1対の突起
9が設けられている。また球体7は、採血管8に血液分
離部材1を取り付ける際には、図3に示すように本体6
から離して採血管8の底に落下させておく。
【0029】上記円筒集合体4および環状弾性体5を構
成するプラスチック材料としては、比重が血清(血漿)
より重い、即ち比重1.03以上の半硬質ないし硬質の
プラスチック材料が使用される。更に好ましくは比重
1.05〜1.5のプラスチック、例えばABS樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、
アクリル樹脂などが好ましい。
成するプラスチック材料としては、比重が血清(血漿)
より重い、即ち比重1.03以上の半硬質ないし硬質の
プラスチック材料が使用される。更に好ましくは比重
1.05〜1.5のプラスチック、例えばABS樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、
アクリル樹脂などが好ましい。
【0030】また円筒集合体4の各円筒および環状弾性
体5は、上記プラスチックの薄板から構成し、板厚0.
4〜2.0mm、内径と外径との差が0.6〜4.0m
m、円筒の高さが3〜10mmとするのが望ましい。板
厚が0.4mm未満であると円筒の強度が不足するとと
もに血液分離部材の作製が困難である。また板厚が2.
0mmを超えると、凝固した血液中にある場合に移動し
難い場合がある。
体5は、上記プラスチックの薄板から構成し、板厚0.
4〜2.0mm、内径と外径との差が0.6〜4.0m
m、円筒の高さが3〜10mmとするのが望ましい。板
厚が0.4mm未満であると円筒の強度が不足するとと
もに血液分離部材の作製が困難である。また板厚が2.
0mmを超えると、凝固した血液中にある場合に移動し
難い場合がある。
【0031】また円筒の高さ(M)が3mm未満である
と、採血管8内での安定性が悪くなる。一方、この高さ
(M)が10mmを超えると、遠心分離時に本体6が血
餅と血清の境界へ移動するのに支障を来す。更に好まし
くは、この円筒の高さ(M)を5〜8mmとするのが良
い。
と、採血管8内での安定性が悪くなる。一方、この高さ
(M)が10mmを超えると、遠心分離時に本体6が血
餅と血清の境界へ移動するのに支障を来す。更に好まし
くは、この円筒の高さ(M)を5〜8mmとするのが良
い。
【0032】また本体6の上部は、図4に示すように尖
らせた構造としても良い。このように構成することによ
り、本体6が凝固血液中にあっても、遠心分離時に移動
し易くなる。
らせた構造としても良い。このように構成することによ
り、本体6が凝固血液中にあっても、遠心分離時に移動
し易くなる。
【0033】また円筒集合体4は、内側の円筒の外径
と、その外側の円筒の内径との差が、0.6〜1.2m
m、すなわち円筒集合体4の各円筒間の隙間を0.3〜
0.6mmとするのが望ましい。この隙間が0.3mm未
満であると円筒集合体4の作製が困難になる。一方、こ
の隙間が0.6mmを超えると、隙間から血餅中の血球
液が通過し易くなり、分離後の血清中に血球等が混入し
易くなる。
と、その外側の円筒の内径との差が、0.6〜1.2m
m、すなわち円筒集合体4の各円筒間の隙間を0.3〜
0.6mmとするのが望ましい。この隙間が0.3mm未
満であると円筒集合体4の作製が困難になる。一方、こ
の隙間が0.6mmを超えると、隙間から血餅中の血球
液が通過し易くなり、分離後の血清中に血球等が混入し
易くなる。
【0034】なお、上述した円筒の内径-外径差、円筒
高さ及び円筒集合体の各円筒間の隙間の各数値は、1個
の円筒集合体では1つの固定した値とするのが望まし
い。
高さ及び円筒集合体の各円筒間の隙間の各数値は、1個
の円筒集合体では1つの固定した値とするのが望まし
い。
【0035】採血管8には現在、ガラスとプラスチック
製の2種類がある。ガラス製採血管の長さ方向の内径変
動は極めて少ないが、プラスチック製採血管では、その
製作方法に起因するテーパーがついている。このプラス
チック製採血管の内径変動を例示すれば、一般的な10
ml採血管では内径が(実質有効径が)14.0mmか
ら13.0mmと変動している。血液分離部材が採血管
の任意の位置に移動して固定するためには、本体6の外
径が変動し、採血管の内径変動を吸収する構造が必要で
ある。この採血管の内径変動を吸収する方法としては、
例えばプラスチック板を図5に示すようにスパイラル状
に巻いたバネ体10によって、外径を可変とすることも
可能ではあるが、このようなバネ体10は製作が困難で
あるとともに、このバネ体10を採血管8内に挿入した
ときに比較的大きな隙間が生じ易いために、本発明によ
る血液分離部材の弾性体としては好ましくない。そこで
円筒集合体4に取り付ける環状弾性体としては、図1お
よび図2に示すように、プラスチック板を円筒状に曲
げ、その両端を離間させて切欠11とした環状弾性体5
が望ましい。この環状弾性体5は、内方に押し込むこと
によって切欠11が接近して環状弾性体5が縮径し、解
放状態にするとプラスチック板の弾性力によって切欠1
1が離間し環状弾性体5が膨らむ。従って円筒集合体4
の外側にこの環状弾性体5を取り付けることにより、環
状弾性体5を縮径させて採血管8内に本体6を挿入し、
装着すると、環状弾性体5が膨らんで採血管内壁を押
し、本体6が支持され、遠心力下では本体6が採血管内
を摺動し、血清と血餅の境界に達するようになってい
る。このプラスチックの比重は1.05〜1.5であるこ
とが望ましい。
製の2種類がある。ガラス製採血管の長さ方向の内径変
動は極めて少ないが、プラスチック製採血管では、その
製作方法に起因するテーパーがついている。このプラス
チック製採血管の内径変動を例示すれば、一般的な10
ml採血管では内径が(実質有効径が)14.0mmか
ら13.0mmと変動している。血液分離部材が採血管
の任意の位置に移動して固定するためには、本体6の外
径が変動し、採血管の内径変動を吸収する構造が必要で
ある。この採血管の内径変動を吸収する方法としては、
例えばプラスチック板を図5に示すようにスパイラル状
に巻いたバネ体10によって、外径を可変とすることも
可能ではあるが、このようなバネ体10は製作が困難で
あるとともに、このバネ体10を採血管8内に挿入した
ときに比較的大きな隙間が生じ易いために、本発明によ
る血液分離部材の弾性体としては好ましくない。そこで
円筒集合体4に取り付ける環状弾性体としては、図1お
よび図2に示すように、プラスチック板を円筒状に曲
げ、その両端を離間させて切欠11とした環状弾性体5
が望ましい。この環状弾性体5は、内方に押し込むこと
によって切欠11が接近して環状弾性体5が縮径し、解
放状態にするとプラスチック板の弾性力によって切欠1
1が離間し環状弾性体5が膨らむ。従って円筒集合体4
の外側にこの環状弾性体5を取り付けることにより、環
状弾性体5を縮径させて採血管8内に本体6を挿入し、
装着すると、環状弾性体5が膨らんで採血管内壁を押
し、本体6が支持され、遠心力下では本体6が採血管内
を摺動し、血清と血餅の境界に達するようになってい
る。このプラスチックの比重は1.05〜1.5であるこ
とが望ましい。
【0036】採血管8には現在、ガラスとプラスチック
製の2種類がある。ガラス製採血管の長さ方向の内径変
動は極めて少ないが、プラスチック製採血管では、その
製作方法に起因するテーパーがついている。このプラス
チック製採血管の内径変動を例示すれば、一般的な10
ml採血管では内径が(実質有効径が)14.0mmか
ら13.0mmと変動している。血液分離部材が採血管
の任意の位置に移動して固定するためには、本体6の外
径が変動し、採血管の内径変動を吸収する構造が必要で
ある。この採血管の内径変動を吸収する方法としては、
例えばプラスチック板を図5に示すようにスパイラル状
に巻いたバネ体10によって、外径を可変とすることも
可能ではあるが、このようなバネ体10は製作が困難で
あるとともに、このバネ体10を採血管8内に挿入した
ときに比較的大きな隙間が生じ易いために、本発明によ
る血液分離部材の弾性体としては好ましくない。そこで
円筒集合体4に取り付ける弾性体としては、図1および
図2に示すように、プラスチック板を円筒状に曲げ、そ
の両端を離間させて切欠11とした環状弾性体5が望ま
しい。この環状弾性体5は、内方に押し込むことによっ
て切欠11が接近して環状弾性体5が縮径し、解放状態
にするとプラスチック板の弾性力によって切欠11が離
間し環状弾性体5が膨らむ。従って円筒集合体4の外側
にこの環状弾性体5を取り付けることにより、環状弾性
体5を縮径させて採血管8内に本体6を挿入し、装着す
ると、環状弾性体5が膨らんで採血管内壁を押し、本体
6が支持され、遠心力下では本体6が採血管内を摺動
し、血清と血餅の境界に達するようになっている。
製の2種類がある。ガラス製採血管の長さ方向の内径変
動は極めて少ないが、プラスチック製採血管では、その
製作方法に起因するテーパーがついている。このプラス
チック製採血管の内径変動を例示すれば、一般的な10
ml採血管では内径が(実質有効径が)14.0mmか
ら13.0mmと変動している。血液分離部材が採血管
の任意の位置に移動して固定するためには、本体6の外
径が変動し、採血管の内径変動を吸収する構造が必要で
ある。この採血管の内径変動を吸収する方法としては、
例えばプラスチック板を図5に示すようにスパイラル状
に巻いたバネ体10によって、外径を可変とすることも
可能ではあるが、このようなバネ体10は製作が困難で
あるとともに、このバネ体10を採血管8内に挿入した
ときに比較的大きな隙間が生じ易いために、本発明によ
る血液分離部材の弾性体としては好ましくない。そこで
円筒集合体4に取り付ける弾性体としては、図1および
図2に示すように、プラスチック板を円筒状に曲げ、そ
の両端を離間させて切欠11とした環状弾性体5が望ま
しい。この環状弾性体5は、内方に押し込むことによっ
て切欠11が接近して環状弾性体5が縮径し、解放状態
にするとプラスチック板の弾性力によって切欠11が離
間し環状弾性体5が膨らむ。従って円筒集合体4の外側
にこの環状弾性体5を取り付けることにより、環状弾性
体5を縮径させて採血管8内に本体6を挿入し、装着す
ると、環状弾性体5が膨らんで採血管内壁を押し、本体
6が支持され、遠心力下では本体6が採血管内を摺動
し、血清と血餅の境界に達するようになっている。
【0037】なお、この例においては、環状弾性体5の
切欠11の形状を図2に示すように段状としたが、切欠
11の形状はこれに限定されることなく、例えば多段状
や曲線状など他の形状とすることもできる。
切欠11の形状を図2に示すように段状としたが、切欠
11の形状はこれに限定されることなく、例えば多段状
や曲線状など他の形状とすることもできる。
【0038】上記球体7は、血液(全血)の比重(1.
05〜1.06)より小さいプラスチック、例えばポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの材料で
形成されている。この球体7の径は、円筒集合体4の最
内側の円筒2cの内径より小さく、かつ突起9,9間の
寸法よりも大きく設定されている。球体7の寸法は、理
論的には径が1mm程度から考えられるが、多くの実験
結果より、径の小さい球体では血液中での安定性が悪
く、本体6の円筒2c内に入り込まない場合があること
から、球体7の径は採血管内径の35%以上、更に好ま
しくは50〜90%程度とするのが望ましい。
05〜1.06)より小さいプラスチック、例えばポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの材料で
形成されている。この球体7の径は、円筒集合体4の最
内側の円筒2cの内径より小さく、かつ突起9,9間の
寸法よりも大きく設定されている。球体7の寸法は、理
論的には径が1mm程度から考えられるが、多くの実験
結果より、径の小さい球体では血液中での安定性が悪
く、本体6の円筒2c内に入り込まない場合があること
から、球体7の径は採血管内径の35%以上、更に好ま
しくは50〜90%程度とするのが望ましい。
【0039】また球体7が、本体6の最内側の円筒2c
に入り易い構造として、図9に示すように内側の円筒2
b,2cの高さを外側の円筒2aおよび環状弾性体5の
高さよりも小さくしても良い。
に入り易い構造として、図9に示すように内側の円筒2
b,2cの高さを外側の円筒2aおよび環状弾性体5の
高さよりも小さくしても良い。
【0040】本体6と球体7とを組み合わせた血液分離
部材1は、血液分離時に、血清と血餅の境界に位置する
が、これは環状弾性体5の弾性力と遠心力と血液の比重
と本体6の比重及び血液中での浮力等の相互作用で位置
が決定されるものであり、必ずしも分離部材の比重が血
清(血漿)と血餅(血球)の中間の値でなくとも良い
が、本体6と球体7との平均比重を、血清と血餅の中間
の値に設定するのが望ましい。
部材1は、血液分離時に、血清と血餅の境界に位置する
が、これは環状弾性体5の弾性力と遠心力と血液の比重
と本体6の比重及び血液中での浮力等の相互作用で位置
が決定されるものであり、必ずしも分離部材の比重が血
清(血漿)と血餅(血球)の中間の値でなくとも良い
が、本体6と球体7との平均比重を、血清と血餅の中間
の値に設定するのが望ましい。
【0041】本体6と球体7は、それぞれプラスチック
により形成されたものであり、血液の剥離性は良い。し
かし、これらが凝固血液中に埋没した場合、遠心操作で
凝固血液が剥離除去されない可能性もある。そこで、こ
の凝固血液の剥離性を向上させるために、本体6および
球体7の表面に血液付着防止剤や血液凝固阻止剤を付着
させておくことが望ましい。
により形成されたものであり、血液の剥離性は良い。し
かし、これらが凝固血液中に埋没した場合、遠心操作で
凝固血液が剥離除去されない可能性もある。そこで、こ
の凝固血液の剥離性を向上させるために、本体6および
球体7の表面に血液付着防止剤や血液凝固阻止剤を付着
させておくことが望ましい。
【0042】上記血液付着防止剤としては、例えばシリ
コーンオイルなどのシリコーン系材料やフッ素樹脂材料
などのコーティング材料が好適に用いられる。また血液
凝固阻止剤としては、ヘパリンが好適に用いられる。こ
れら血液付着防止剤や血液凝固阻止剤は、本体6と球体
7の表面にそれぞれ塗布、スプレー、浸漬等の方法で容
易に付着させることができる。
コーンオイルなどのシリコーン系材料やフッ素樹脂材料
などのコーティング材料が好適に用いられる。また血液
凝固阻止剤としては、ヘパリンが好適に用いられる。こ
れら血液付着防止剤や血液凝固阻止剤は、本体6と球体
7の表面にそれぞれ塗布、スプレー、浸漬等の方法で容
易に付着させることができる。
【0043】なお、血液分離後では、赤血球等の細胞成
分が血清中の糖分を消費し、正しい血糖値を示さなくな
る。このため、正しい血糖値を得るためには血液分離後
に血餅を除去した血清を分析試料として用いる。しか
し、本発明の血液分離部材を用いると、血餅と血清を完
全に隔離できるので、遠心分離後にそのまま保存しても
血清中の血糖値が変化することは少ない。また、より正
しい血糖値を得たい場合には、予め、血液分離部材(球
体も含めて)解糖阻止剤を塗布しておいてもよい。ま
た、上記解糖阻止剤としてはフッ化ナトリウムやモノヨ
ード酢酸ナトリウム等が用いられる。
分が血清中の糖分を消費し、正しい血糖値を示さなくな
る。このため、正しい血糖値を得るためには血液分離後
に血餅を除去した血清を分析試料として用いる。しか
し、本発明の血液分離部材を用いると、血餅と血清を完
全に隔離できるので、遠心分離後にそのまま保存しても
血清中の血糖値が変化することは少ない。また、より正
しい血糖値を得たい場合には、予め、血液分離部材(球
体も含めて)解糖阻止剤を塗布しておいてもよい。ま
た、上記解糖阻止剤としてはフッ化ナトリウムやモノヨ
ード酢酸ナトリウム等が用いられる。
【0044】また、更に円筒集合体とその外側の環状弾
性体との隙間に、小量の密封剤を存在させ、血液分離後
に血餅中の構成成分が血清へ入り込まない事をより確実
にする方法も本発明の周辺技術である。上記密封剤は、
切欠部に存在させると効果的であり、切欠部の溝状の隙
間を埋めるようにするとより効果的である。
性体との隙間に、小量の密封剤を存在させ、血液分離後
に血餅中の構成成分が血清へ入り込まない事をより確実
にする方法も本発明の周辺技術である。上記密封剤は、
切欠部に存在させると効果的であり、切欠部の溝状の隙
間を埋めるようにするとより効果的である。
【0045】上記密封剤としては、極めて微量であるの
で、血液分析に影響を及ぼさない事、及び遠心分離時に
環状弾性体の動きに影響を及ぼさない事以外特別の制限
はない。具体的には、水に不溶のシリコーンゲルや解糖
阻止剤を練り込んだシリコーンゲルがよい。
で、血液分析に影響を及ぼさない事、及び遠心分離時に
環状弾性体の動きに影響を及ぼさない事以外特別の制限
はない。具体的には、水に不溶のシリコーンゲルや解糖
阻止剤を練り込んだシリコーンゲルがよい。
【0046】次に上記血液分離部材1を用いた血液分離
操作を図6を参照して説明する。
操作を図6を参照して説明する。
【0047】この血液分離部材は、予め採血管8内に装
着しておくことが可能である。そして採血時に、図6の
(a)に示すように採血管8の蓋を取り外し、本体6中
央の開口から注射器の針12を挿入し、採血管8内に血
液13を注入する。血液分離部材1の本体6は、採血管
8の上部、好ましくはキャップの真下に位置しており、
また球体7は本体6から離れ、血液13中に浮遊した状
態となる。
着しておくことが可能である。そして採血時に、図6の
(a)に示すように採血管8の蓋を取り外し、本体6中
央の開口から注射器の針12を挿入し、採血管8内に血
液13を注入する。血液分離部材1の本体6は、採血管
8の上部、好ましくはキャップの真下に位置しており、
また球体7は本体6から離れ、血液13中に浮遊した状
態となる。
【0048】そして図6の(b)に示すように採血管8
内に所定量の血液13を注入したならば、採血管8にキ
ャップ14を被せ、必要に応じて放置し、血液13を凝
固させる。
内に所定量の血液13を注入したならば、採血管8にキ
ャップ14を被せ、必要に応じて放置し、血液13を凝
固させる。
【0049】次に、採血管8を1200G程度で遠心分
離する。この遠心分離により血液13は、図6の(c)
に示すように血清(血漿)15と血餅(血球)16とに
分離する。このとき本体6は、遠心力によって採血管内
を下方に摺動し、分離した血清15中を通過して血清1
5と血餅16の境界に達し、その境界部で停止する。ま
た球体7は、血餅16から浮上し、血清15と血餅16
の境界に移動した本体6の最内側の円筒2c内に入り込
み、その円筒2cの突起9に当接して上方への移動が抑
制され本体6内に挿入された状態で安定する。
離する。この遠心分離により血液13は、図6の(c)
に示すように血清(血漿)15と血餅(血球)16とに
分離する。このとき本体6は、遠心力によって採血管内
を下方に摺動し、分離した血清15中を通過して血清1
5と血餅16の境界に達し、その境界部で停止する。ま
た球体7は、血餅16から浮上し、血清15と血餅16
の境界に移動した本体6の最内側の円筒2c内に入り込
み、その円筒2cの突起9に当接して上方への移動が抑
制され本体6内に挿入された状態で安定する。
【0050】図6の(c)に示す遠心分離が終了した状
態にあっては、分離された血清15と血餅16との境界
に血液分離部材1が位置し、血餅16上部を覆って蓋を
した状態となり、血餅16が血清15中に混入するのを
防止する。分離された血清15は、注射器やピペット、
自動血清分取装置あるいはデカンテーションによって分
取することができる。また分離された血餅(血球)は、
血液分離剤などの余分な材料が混入しておらず、血清を
分取して取り除いた後、血液分離部材を引き上げること
により、採血管8内の血餅(血球)成分を分取すること
も可能である。
態にあっては、分離された血清15と血餅16との境界
に血液分離部材1が位置し、血餅16上部を覆って蓋を
した状態となり、血餅16が血清15中に混入するのを
防止する。分離された血清15は、注射器やピペット、
自動血清分取装置あるいはデカンテーションによって分
取することができる。また分離された血餅(血球)は、
血液分離剤などの余分な材料が混入しておらず、血清を
分取して取り除いた後、血液分離部材を引き上げること
により、採血管8内の血餅(血球)成分を分取すること
も可能である。
【0051】なお本実施例においては、円筒集合体4を
2a,2b,2cの3つの円筒からなるものとしたが、
この円筒集合体4を構成する円筒の数は3に限定される
ことはなく例えば2つの円筒あるいは4つ以上の円筒で
構成することもできる。
2a,2b,2cの3つの円筒からなるものとしたが、
この円筒集合体4を構成する円筒の数は3に限定される
ことはなく例えば2つの円筒あるいは4つ以上の円筒で
構成することもできる。
【0052】図10および図11は、本発明の第2の実
施例を示すもので、図中符号1Aは血液分離部材であ
る。
施例を示すもので、図中符号1Aは血液分離部材であ
る。
【0053】上記第1の実施例と本実施例との相違点
は、前者が3つの円筒2a,2b,2cを同心円状に固定
した円筒集合体4を用いたのに対し、後者は1個の円筒
2aに、環状弾性体5を固定して本体6を構成したこと
である。
は、前者が3つの円筒2a,2b,2cを同心円状に固定
した円筒集合体4を用いたのに対し、後者は1個の円筒
2aに、環状弾性体5を固定して本体6を構成したこと
である。
【0054】なお、本実施例にあっては、血液分離時に
おいて、本体6の円筒2a開口に移動した球体7がさら
に上方へ移動しようとする動作を抑制するために突起9
を設けた構成としたが、この球体7の上方への移動防止
機構はこれに限定されることなく、図12に示すように
本体6の最内側の円筒2a内に円筒2aの下方の口部が
球体7の径より大きく、かつ上方の口部の径が球体7の
径より小さくなるようなテーパーを形成する構成として
も良い。
おいて、本体6の円筒2a開口に移動した球体7がさら
に上方へ移動しようとする動作を抑制するために突起9
を設けた構成としたが、この球体7の上方への移動防止
機構はこれに限定されることなく、図12に示すように
本体6の最内側の円筒2a内に円筒2aの下方の口部が
球体7の径より大きく、かつ上方の口部の径が球体7の
径より小さくなるようなテーパーを形成する構成として
も良い。
【0055】本実施例の血液分離部材1Aは、上記第1
の実施例の血液分離部材と同様、遠心分離による血液分
離時において優れた血液分離能を発揮する。
の実施例の血液分離部材と同様、遠心分離による血液分
離時において優れた血液分離能を発揮する。
【0056】図14は、本発明の第3の実施例を示すも
ので、図中符号1Bは血液分離部材である。本実施例に
よる血液分離部材1Bの特徴は、上下口部にフランジ1
7,17を備えた糸巻き状の円筒18の内面に、この円
筒18の下方の口部が球体7の径より大きく、かつ上方
の口部の径が球体7の径より小さくなるようなテーパー
を形成し、かつこの糸巻き状の円筒18のフランジ1
7,17間に環状弾性体5を嵌合した構成としたところ
である。
ので、図中符号1Bは血液分離部材である。本実施例に
よる血液分離部材1Bの特徴は、上下口部にフランジ1
7,17を備えた糸巻き状の円筒18の内面に、この円
筒18の下方の口部が球体7の径より大きく、かつ上方
の口部の径が球体7の径より小さくなるようなテーパー
を形成し、かつこの糸巻き状の円筒18のフランジ1
7,17間に環状弾性体5を嵌合した構成としたところ
である。
【0057】なお、上記図14に示すような糸巻き状の
円筒18を用いた場合において、この糸巻き状の円筒1
8のフランジ17,17間に設けられる環状弾性体は、
上記環状弾性体5に限定されるものではなく、例えば図
15に示すように収縮自在のスポンジ状の発泡体からな
る材料を円筒状に成型した環状弾性体5Aとしてもよ
い。
円筒18を用いた場合において、この糸巻き状の円筒1
8のフランジ17,17間に設けられる環状弾性体は、
上記環状弾性体5に限定されるものではなく、例えば図
15に示すように収縮自在のスポンジ状の発泡体からな
る材料を円筒状に成型した環状弾性体5Aとしてもよ
い。
【0058】上記環状弾性体5Aには、繊維(ステンレ
スファイバーなどの金属、ガラスファイバーなどの無機
質やセルロースなどの植物性繊維、絹などの動物性繊維
及びこれらの混合物)を弾性を有する環状に成形したも
のを用いてもよく、又は平板あるいは糸状にしたものを
巻き付ける事により弾性体としてもよい。なお、これら
の弾性体にSiO2粉末の様な血液凝固を促進させる物
質を混入させると、遠心分離後の分離血液相互の隔離を
より完全にする。
スファイバーなどの金属、ガラスファイバーなどの無機
質やセルロースなどの植物性繊維、絹などの動物性繊維
及びこれらの混合物)を弾性を有する環状に成形したも
のを用いてもよく、又は平板あるいは糸状にしたものを
巻き付ける事により弾性体としてもよい。なお、これら
の弾性体にSiO2粉末の様な血液凝固を促進させる物
質を混入させると、遠心分離後の分離血液相互の隔離を
より完全にする。
【0059】本実施例の血液分離部材1Bは、上記第1
の実施例の血液分離部材と同様、遠心分離による血液分
離時において優れた血液分離能を発揮する。
の実施例の血液分離部材と同様、遠心分離による血液分
離時において優れた血液分離能を発揮する。
【0060】図16は、本発明の第4の実施例を示すも
ので、図中符号1Cは、血液分離部材である。本実施例
による血液分離部材1Cの特徴は、上下口部にフランジ
17,17を備えた糸巻き状の円筒18の内面に、この
円筒18の下方の口部が球体7の径より大きく、かつ上
方の口部の径が球体7の径より小さくなるようなテーパ
ーを形成し、かつこの糸巻き状の円筒18のフランジ1
7,17間に、ゴム状の弾性材料を中空リング管状に形
成しかつこのリング管状部材のなかに空気等のガス体を
充填してなる環状弾性体5Bを固着せずに移動可能に設
けた構成としたところである。またこの環状弾性体5B
を作製する際に用いるゴム状弾性材料としては、試料で
ある血液に対し生化学的な影響を与えない材料が好まし
く、例えばシリコンゴム等が好適である。なおこの環状
弾性体5Bは、図17に示すように2重に設けてもよ
い。
ので、図中符号1Cは、血液分離部材である。本実施例
による血液分離部材1Cの特徴は、上下口部にフランジ
17,17を備えた糸巻き状の円筒18の内面に、この
円筒18の下方の口部が球体7の径より大きく、かつ上
方の口部の径が球体7の径より小さくなるようなテーパ
ーを形成し、かつこの糸巻き状の円筒18のフランジ1
7,17間に、ゴム状の弾性材料を中空リング管状に形
成しかつこのリング管状部材のなかに空気等のガス体を
充填してなる環状弾性体5Bを固着せずに移動可能に設
けた構成としたところである。またこの環状弾性体5B
を作製する際に用いるゴム状弾性材料としては、試料で
ある血液に対し生化学的な影響を与えない材料が好まし
く、例えばシリコンゴム等が好適である。なおこの環状
弾性体5Bは、図17に示すように2重に設けてもよ
い。
【0061】本実施例の血液分離部材1Cは、上記第1
の実施例の血液分離部材と同様、遠心分離による血液分
離時において優れた血液分離能を発揮する。
の実施例の血液分離部材と同様、遠心分離による血液分
離時において優れた血液分離能を発揮する。
【0062】図18は本発明の第5の実施例を示すもの
で、図中符号1Dは血液分離部材である。本実施例によ
る血液分離部材1Dの特徴は、円筒18Aの外側面に溝
19を設け、かつこの溝19に、上記第4の実施例に用
いたのと同様の環状弾性体5Bを嵌合して、環状弾性体
5Bが移動しないように設けた構成としたことである。
で、図中符号1Dは血液分離部材である。本実施例によ
る血液分離部材1Dの特徴は、円筒18Aの外側面に溝
19を設け、かつこの溝19に、上記第4の実施例に用
いたのと同様の環状弾性体5Bを嵌合して、環状弾性体
5Bが移動しないように設けた構成としたことである。
【0063】本実施例の血液分離部材1Cは、上記第1
の実施例の血液分離部材と同様、遠心分離による血液分
離時において優れた血液分離能を発揮する。
の実施例の血液分離部材と同様、遠心分離による血液分
離時において優れた血液分離能を発揮する。
【0064】図13は、本発明にかかる第6の実施例を
示すものであり、図中符号21は血液分離部材である。
示すものであり、図中符号21は血液分離部材である。
【0065】上記血液分離部材21は、先の第1の実施
例と同様のプラスチック材料からなり、それぞれ径の異
なる5つの円筒22a、22b、22c、22d、22
eを同心円状に配置し、支持材23でそれぞれを固定し
た円筒集合体24の外側に、プラスチックの薄板を円筒
状に曲げてその両端側に隙間を設け、径寸法に収縮可能
とした先の第1の実施例で用いたのと同様の環状弾性体
5とから構成されている。
例と同様のプラスチック材料からなり、それぞれ径の異
なる5つの円筒22a、22b、22c、22d、22
eを同心円状に配置し、支持材23でそれぞれを固定し
た円筒集合体24の外側に、プラスチックの薄板を円筒
状に曲げてその両端側に隙間を設け、径寸法に収縮可能
とした先の第1の実施例で用いたのと同様の環状弾性体
5とから構成されている。
【0066】本実施例の第1の実施例と異なる点は、先
の例で用いた円筒集合体の最内側に位置する円筒の内側
に嵌合する球体を用いず、代わりに円筒集合体の円筒数
を増設した構成としたところである。
の例で用いた円筒集合体の最内側に位置する円筒の内側
に嵌合する球体を用いず、代わりに円筒集合体の円筒数
を増設した構成としたところである。
【0067】本実施例の血液分離部材21にあっては、
上記構成としたので血液分離の際に採血管内に圧縮状態
で挿入された上記血液分離部材21が、血清と血餅の境
界部に移動した時、上記5つの円筒の各円筒間の間隔が
十分小さいので先の実施例で用いた球体を使用しなくて
も、分離した血清中へ血球が漏れ込むことがない。
上記構成としたので血液分離の際に採血管内に圧縮状態
で挿入された上記血液分離部材21が、血清と血餅の境
界部に移動した時、上記5つの円筒の各円筒間の間隔が
十分小さいので先の実施例で用いた球体を使用しなくて
も、分離した血清中へ血球が漏れ込むことがない。
【0068】図19は、本発明にかかる第7の実施例を
示すもので、図中符号31は血液分離部材である。
示すもので、図中符号31は血液分離部材である。
【0069】上記血液分離部材31は、円筒状の弾性環
状部材32と、この弾性環状部材の内側に嵌合される球
体7とから構成されている。
状部材32と、この弾性環状部材の内側に嵌合される球
体7とから構成されている。
【0070】上記弾性環状部材32は、プラスチック材
料からなり、側部に切欠部33を設けた円筒状の部材で
ある。この弾性環状部材32は、内方に押し込むことに
よって切欠部33が接近して弾性環状部材32が縮径
し、解放状態にするとプラスチック板の弾性力によって
切欠部33が離間し弾性環状部材32が膨らむ。従っ
て、この弾性環状部材32を縮径させて採血管8内に挿
入し、装着すると、弾性環状部材32が膨らんで採血管
内壁を押し、弾性環状部材32が支持され、遠心力下で
は弾性環状部材32が採血管内を摺動し、血清と血餅の
境界に達するようになっている。このプラスチックの比
重は1.05〜1.5であることが望ましい。また、上記
球体7は、先の第1の実施例において用いた球体と同一
のものである。
料からなり、側部に切欠部33を設けた円筒状の部材で
ある。この弾性環状部材32は、内方に押し込むことに
よって切欠部33が接近して弾性環状部材32が縮径
し、解放状態にするとプラスチック板の弾性力によって
切欠部33が離間し弾性環状部材32が膨らむ。従っ
て、この弾性環状部材32を縮径させて採血管8内に挿
入し、装着すると、弾性環状部材32が膨らんで採血管
内壁を押し、弾性環状部材32が支持され、遠心力下で
は弾性環状部材32が採血管内を摺動し、血清と血餅の
境界に達するようになっている。このプラスチックの比
重は1.05〜1.5であることが望ましい。また、上記
球体7は、先の第1の実施例において用いた球体と同一
のものである。
【0071】本実施例の血液分離部材31にあっては、
血液分離の際に採血管内に圧縮状態で挿入された弾性環
状部材32が血清−血餅の境界部に移動するとともに、
この弾性環状部材32の下方に位置する球体7が、上記
環状弾性部材32の内側を閉塞するように移動すること
により血液を血清と血餅に分離することができる。
血液分離の際に採血管内に圧縮状態で挿入された弾性環
状部材32が血清−血餅の境界部に移動するとともに、
この弾性環状部材32の下方に位置する球体7が、上記
環状弾性部材32の内側を閉塞するように移動すること
により血液を血清と血餅に分離することができる。
【0072】上記弾性環状部材32と球体7とを組み合
わせた血液分離部材31は、血液分離時に、血清と血餅
の境界に位置するが、これは弾性環状部材32の比重並
びに弾性力と遠心力と血液の比重との相互作用で位置が
決定されるものであり、必ずしも分離部材の比重が血清
(血漿)と血餅(血球)の中間の値でなくとも良いが、
弾性環状部材32と球体7との平均比重を、血清と血餅
の中間の値に設定するのが望ましい。
わせた血液分離部材31は、血液分離時に、血清と血餅
の境界に位置するが、これは弾性環状部材32の比重並
びに弾性力と遠心力と血液の比重との相互作用で位置が
決定されるものであり、必ずしも分離部材の比重が血清
(血漿)と血餅(血球)の中間の値でなくとも良いが、
弾性環状部材32と球体7との平均比重を、血清と血餅
の中間の値に設定するのが望ましい。
【0073】なお、本実施例にあっては、弾性環状部材
として側部に切欠部33を設けた円筒状の弾性環状部材
32を用いたが、弾性環状部材は上記に限定されるもの
ではなく、例えば図20に示すように円筒状の弾性環状
部材34の内面に弾性環状部材34の下方の口部が球体
7の径より大きく、かつ上方の口部の径が球体7の径よ
り小さくなるようなテーパーを形成し、かつ上記2つの
口部に径方向外方に向けて突出する弾性フランジ35,
35を備えた糸巻き状としてもよい。この弾性環状部材
34は、弾性フランジ35,35の弾性により、採血管
の内径の変動を吸収し、前述した弾性環状部材32と同
様の効果を発揮する。
として側部に切欠部33を設けた円筒状の弾性環状部材
32を用いたが、弾性環状部材は上記に限定されるもの
ではなく、例えば図20に示すように円筒状の弾性環状
部材34の内面に弾性環状部材34の下方の口部が球体
7の径より大きく、かつ上方の口部の径が球体7の径よ
り小さくなるようなテーパーを形成し、かつ上記2つの
口部に径方向外方に向けて突出する弾性フランジ35,
35を備えた糸巻き状としてもよい。この弾性環状部材
34は、弾性フランジ35,35の弾性により、採血管
の内径の変動を吸収し、前述した弾性環状部材32と同
様の効果を発揮する。
【0074】図21および図22は、本発明にかかる第
8の実施例を示すもので、図中符号36は血液分離部材
である。
8の実施例を示すもので、図中符号36は血液分離部材
である。
【0075】上記血液分離部材36は、円筒37および
環状弾性体38とからなる本体39と、円筒37の内側
に嵌合される球体40とから構成されている。
環状弾性体38とからなる本体39と、円筒37の内側
に嵌合される球体40とから構成されている。
【0076】上記円筒37は、下側口部周縁に径方向外
方に向けて突出するフランジ41を備えている。また上
記環状弾性体38は、先に述べた第1の実施例において
用いた環状弾性体5と同様のもので、プラスチック板を
円筒状に曲げその両端を離間させて切欠42とした環状
弾性体であり、さらにこの環状弾性体38と、上記円筒
37とは支持材43にそれぞれ固定されて一体化されて
いる。
方に向けて突出するフランジ41を備えている。また上
記環状弾性体38は、先に述べた第1の実施例において
用いた環状弾性体5と同様のもので、プラスチック板を
円筒状に曲げその両端を離間させて切欠42とした環状
弾性体であり、さらにこの環状弾性体38と、上記円筒
37とは支持材43にそれぞれ固定されて一体化されて
いる。
【0077】上記環状弾性体38は、内方に押し込むこ
とによって切欠42が接近して環状弾性体38が縮径
し、解放状態にするとプラスチック板の弾性力によって
切欠42が離間し環状弾性体38が膨らむ。従って円筒
37の外側にこの環状弾性体38を取り付けることによ
り、環状弾性体38を縮径させて採血管内に本体39を
挿入し、装着すると、環状弾性体38が膨らんで採血管
内壁を押し、本体39が支持され、遠心力下では本体3
9が採血管内を摺動し、血清と血餅の境界に達するよう
になっている。また遠心終了後、血清と血餅の境界に達
した本体39の円筒37の開口に、血餅中から浮上した
球体40が入り込み、その円筒37の突起44に当接し
て上方への移動が抑制され本体39内に挿入された状態
で安定する。
とによって切欠42が接近して環状弾性体38が縮径
し、解放状態にするとプラスチック板の弾性力によって
切欠42が離間し環状弾性体38が膨らむ。従って円筒
37の外側にこの環状弾性体38を取り付けることによ
り、環状弾性体38を縮径させて採血管内に本体39を
挿入し、装着すると、環状弾性体38が膨らんで採血管
内壁を押し、本体39が支持され、遠心力下では本体3
9が採血管内を摺動し、血清と血餅の境界に達するよう
になっている。また遠心終了後、血清と血餅の境界に達
した本体39の円筒37の開口に、血餅中から浮上した
球体40が入り込み、その円筒37の突起44に当接し
て上方への移動が抑制され本体39内に挿入された状態
で安定する。
【0078】図23は、本発明に係る第9の実施例を示
すもので、図中符号50は血液分離部材である。
すもので、図中符号50は血液分離部材である。
【0079】上記血液分離部材50は、円筒状の弾性環
状部材51と、先の第1の実施例において用いたものと
同一の球体7とから構成されている。
状部材51と、先の第1の実施例において用いたものと
同一の球体7とから構成されている。
【0080】上記弾性環状部材51は、ゴム状弾性を有
する材料(エラストマー)よりなる円筒状の部材で、例
えば、ポリ塩化ビニル(PVC)エラストマー、ウレタ
ン系エラストマー等の材料から形成されている。また、
その外周面には、弾性環状部材51の採血管内での移動
を円滑化するための複数の突条52が縦方向に突出し、
かつ円周方向に等間隔で形成されている。
する材料(エラストマー)よりなる円筒状の部材で、例
えば、ポリ塩化ビニル(PVC)エラストマー、ウレタ
ン系エラストマー等の材料から形成されている。また、
その外周面には、弾性環状部材51の採血管内での移動
を円滑化するための複数の突条52が縦方向に突出し、
かつ円周方向に等間隔で形成されている。
【0081】さらに、この弾性環状部材51の内周面の
上部開口近傍には、球体7の上方への通過を防止するた
めの3つの係止爪53が、それぞれ円周方向内方に向け
て突出して形成されている。
上部開口近傍には、球体7の上方への通過を防止するた
めの3つの係止爪53が、それぞれ円周方向内方に向け
て突出して形成されている。
【0082】上記弾性環状部材51と球体7とを組み合
わせた血液分離部材50は、血液分離時に、血清と血餅
の境界に位置するが、これは弾性環状部材51の比重並
びに弾性力と遠心力と血液の比重との相互作用で位置が
決定されるものであり、必ずしも分離部材の比重が血清
(血漿)と血餅(血球)の中間の値でなくとも良いが、
弾性環状部材51と球体7との平均比重を、血清と血餅
の中間の値に設定するのが望ましい。
わせた血液分離部材50は、血液分離時に、血清と血餅
の境界に位置するが、これは弾性環状部材51の比重並
びに弾性力と遠心力と血液の比重との相互作用で位置が
決定されるものであり、必ずしも分離部材の比重が血清
(血漿)と血餅(血球)の中間の値でなくとも良いが、
弾性環状部材51と球体7との平均比重を、血清と血餅
の中間の値に設定するのが望ましい。
【0083】上記本実施例の血液分離部材50を用いて
血液分離操作を行うには、まず、採取された血液の入っ
た採血管内に球体7を投入するとともに、圧縮状態の弾
性環状部材51を挿入する(先に、採血管内に球体7を
投入し、弾性環状部材51を挿入した後に血液を入れて
も良い。)。この時、採血管内に挿入された弾性環状部
材51の外周面は、その弾性環状部材51の外方向に向
かう弾性力により、採血管内壁に圧接された状態となる
が、弾性環状部材51の外周面に形成された複数の突条
52により上記両面間の接触部分が少なくなり、摩擦抵
抗が軽減され、弾性環状部材51の採血管内での円滑な
移動が確保される。
血液分離操作を行うには、まず、採取された血液の入っ
た採血管内に球体7を投入するとともに、圧縮状態の弾
性環状部材51を挿入する(先に、採血管内に球体7を
投入し、弾性環状部材51を挿入した後に血液を入れて
も良い。)。この時、採血管内に挿入された弾性環状部
材51の外周面は、その弾性環状部材51の外方向に向
かう弾性力により、採血管内壁に圧接された状態となる
が、弾性環状部材51の外周面に形成された複数の突条
52により上記両面間の接触部分が少なくなり、摩擦抵
抗が軽減され、弾性環状部材51の採血管内での円滑な
移動が確保される。
【0084】次に、上記弾性環状部材51が挿入され、
検体血液の入った採血管を遠心分離して採血管上部に位
置する弾性環状部材51を摺動させて血清−血餅の境界
部に移動させるとともに、この弾性環状部材51の下方
に位置する球体7が、上記環状弾性部材51の内側を閉
塞するように移動させて、血液を血清と血餅に分離す
る。
検体血液の入った採血管を遠心分離して採血管上部に位
置する弾性環状部材51を摺動させて血清−血餅の境界
部に移動させるとともに、この弾性環状部材51の下方
に位置する球体7が、上記環状弾性部材51の内側を閉
塞するように移動させて、血液を血清と血餅に分離す
る。
【0085】なお、本実施例にあっては、球体7が弾性
環状部材51の中央開口を通り抜けてしまうのを防止す
るため、弾性環状部材51の内周面の上部開口近傍に3
つの係止爪53を設けた構成としたが、この球体7の中
央開口通過を防止する手法は、上記に限定されるもので
はなく、例えば図24に示すように、弾性環状部材51
の内周面の上部開口近傍に、中央開口の内方に向け、か
つ円周方向全周にわたって突出する突部54を設けたも
のでもよい。また、先に述べた図20の弾性環状部材3
4のように、下方の口部が球体7の径より大きく、かつ
上方の口部の径が球体7の径より小さくなるようなテー
パーを形成することにより、球体7の中央開口通過を防
止するようにしてもよい。
環状部材51の中央開口を通り抜けてしまうのを防止す
るため、弾性環状部材51の内周面の上部開口近傍に3
つの係止爪53を設けた構成としたが、この球体7の中
央開口通過を防止する手法は、上記に限定されるもので
はなく、例えば図24に示すように、弾性環状部材51
の内周面の上部開口近傍に、中央開口の内方に向け、か
つ円周方向全周にわたって突出する突部54を設けたも
のでもよい。また、先に述べた図20の弾性環状部材3
4のように、下方の口部が球体7の径より大きく、かつ
上方の口部の径が球体7の径より小さくなるようなテー
パーを形成することにより、球体7の中央開口通過を防
止するようにしてもよい。
【0086】本実施例の血液分離剤は、弾性環状部材5
1の形状を、単純な単円筒状としたので、製造し易い。
1の形状を、単純な単円筒状としたので、製造し易い。
【0087】また、弾性環状部材51の外周面に、複数
の突条52を縦方向に突出し、かつ円周方向に等間隔で
形成したので、環状弾性部材51を採血管内に挿入した
際、環状弾性部材と採血管内壁面との接触部分が少なく
なり両面間の摩擦抵抗が減少する。従って、遠心分離
時、採血管上部に位置する弾性環状部材51は、採血管
内を円滑に摺動して血清−血餅の境界部に移動すること
ができる。また、環状弾性部材の採血管内への出し入れ
も容易になることはいうまでもない。
の突条52を縦方向に突出し、かつ円周方向に等間隔で
形成したので、環状弾性部材51を採血管内に挿入した
際、環状弾性部材と採血管内壁面との接触部分が少なく
なり両面間の摩擦抵抗が減少する。従って、遠心分離
時、採血管上部に位置する弾性環状部材51は、採血管
内を円滑に摺動して血清−血餅の境界部に移動すること
ができる。また、環状弾性部材の採血管内への出し入れ
も容易になることはいうまでもない。
【0088】なお、以上述べた本発明の実施例の血液分
離部材は、昨今よく用いられるようになった真空採血管
にも支障無く適用される。真空採血管の場合、採血針を
真空採血管のキャップに通し、キャップを取り除く事な
く血液を注入する。この時本発明の血液分離部材はキャ
ップの真下に設置してあるので、採血針をキャップに通
す際に針が血液分離部材とぶつかる事はない。特に、血
液分離部材が図10,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23に示
すように開口部が広い場合は、その心配が全く無いとい
ってよい。
離部材は、昨今よく用いられるようになった真空採血管
にも支障無く適用される。真空採血管の場合、採血針を
真空採血管のキャップに通し、キャップを取り除く事な
く血液を注入する。この時本発明の血液分離部材はキャ
ップの真下に設置してあるので、採血針をキャップに通
す際に針が血液分離部材とぶつかる事はない。特に、血
液分離部材が図10,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23に示
すように開口部が広い場合は、その心配が全く無いとい
ってよい。
【0089】以下、実験例により本発明の効果を明確に
する。
する。
【0090】(実験例1) ABS樹脂(電気化学工業
製、透明グレードCL、比重1.10)を用いて図1および
図2に示す円筒集合体4および環状弾性体5を作製し
た。図中符号A〜Nの各寸法は、円筒集合体外径(A)
が11.7mm、同内径(B)が7.3mm、球体径
(C)が6.86mm、円筒厚さ(D)が0.4mm、円
筒間隙(E)が0.5mm、環状弾性体厚さ(F)が0.
4mm、突起長さ(G)が1mm、支持材の巾(H)が
1mm、環状弾性体外径が(I)が14.0mm(無負
荷時)、偏差(J)が0.25mm、また環状弾性体の
各部は、K=3.5mm、L=2.7mm、M=5mm、
N=2.5mm、O=2.5mm、P=3.5mm、Q=
2.3mmとした。この円筒集合体と環状弾性体とから
なる本体の重量は約0.323gであった。また球体
は、ブタジエン含浸のポリスチレン製のボール(重量
0.172g、比重1.02)を用いた。本体と球体との
平均密度は1.069g/mlであった。
製、透明グレードCL、比重1.10)を用いて図1および
図2に示す円筒集合体4および環状弾性体5を作製し
た。図中符号A〜Nの各寸法は、円筒集合体外径(A)
が11.7mm、同内径(B)が7.3mm、球体径
(C)が6.86mm、円筒厚さ(D)が0.4mm、円
筒間隙(E)が0.5mm、環状弾性体厚さ(F)が0.
4mm、突起長さ(G)が1mm、支持材の巾(H)が
1mm、環状弾性体外径が(I)が14.0mm(無負
荷時)、偏差(J)が0.25mm、また環状弾性体の
各部は、K=3.5mm、L=2.7mm、M=5mm、
N=2.5mm、O=2.5mm、P=3.5mm、Q=
2.3mmとした。この円筒集合体と環状弾性体とから
なる本体の重量は約0.323gであった。また球体
は、ブタジエン含浸のポリスチレン製のボール(重量
0.172g、比重1.02)を用いた。本体と球体との
平均密度は1.069g/mlであった。
【0091】採血管は容量10mlの市販のポリプロピ
レン製スピッツ管(図7)を用いた。図7に示す符号R
〜Sの各寸法は、長さ(R)が97mm、上端から8m
m下の位置の内径(S)が14.0mm、上端から40
mm下の位置の内径(T)が13.5mm、上端から6
5mm下の位置の内径(U)が13.0mmであった。
このスピッツ管で採血する場合、遠心分離後の血餅(血
球)と血清(血漿)の境界面は、実際上S点とU点の中
間に存在するものと考えられる。U点より下に境界が来
ることは極めて希である。そこでこのスピッツ管では、
実質上、内径が14mm〜13mmに変化することにな
る。
レン製スピッツ管(図7)を用いた。図7に示す符号R
〜Sの各寸法は、長さ(R)が97mm、上端から8m
m下の位置の内径(S)が14.0mm、上端から40
mm下の位置の内径(T)が13.5mm、上端から6
5mm下の位置の内径(U)が13.0mmであった。
このスピッツ管で採血する場合、遠心分離後の血餅(血
球)と血清(血漿)の境界面は、実際上S点とU点の中
間に存在するものと考えられる。U点より下に境界が来
ることは極めて希である。そこでこのスピッツ管では、
実質上、内径が14mm〜13mmに変化することにな
る。
【0092】血液分離部材の本体は、環状弾性体と最外
側の円筒2aとの隙間を、図1上方側で0.5mm、同
下方側で1.0mmに設定している。但し隙間が1.0m
mの位置に相当する環状弾性体の部分には、図2に示す
段状の切欠を設けてあり、環状弾性体を外側から締め付
けることにより縮径し、環状弾性体の外径が14mm〜
13mmまで可変となる。
側の円筒2aとの隙間を、図1上方側で0.5mm、同
下方側で1.0mmに設定している。但し隙間が1.0m
mの位置に相当する環状弾性体の部分には、図2に示す
段状の切欠を設けてあり、環状弾性体を外側から締め付
けることにより縮径し、環状弾性体の外径が14mm〜
13mmまで可変となる。
【0093】円筒集合体の内径(B)は7.3mmであ
り、径6.86mmのポリスチレン製球体が容易に入り
込める構造になっている。また最内側の円筒2cの内面
上部には1対の突起9を設け、球体の上方への通過を阻
止している。
り、径6.86mmのポリスチレン製球体が容易に入り
込める構造になっている。また最内側の円筒2cの内面
上部には1対の突起9を設け、球体の上方への通過を阻
止している。
【0094】円筒集合体の3つの円筒(2a,2b,2c)
は同質のプラスチックからなる支持材によって4箇所で
固定されている。また円筒集合体と環状弾性体とは1箇
所で固定されている。また本体の上面側と、球体の表面
にはシリコーングリースを薄く塗布した。
は同質のプラスチックからなる支持材によって4箇所で
固定されている。また円筒集合体と環状弾性体とは1箇
所で固定されている。また本体の上面側と、球体の表面
にはシリコーングリースを薄く塗布した。
【0095】この血液分離部材を用いて血液分離操作を
実施した。まずスピッツ管内に球体を落とし入れ、次に
本体を、突起のある側を上側にし、環状弾性体を押して
縮径させながらスピッツ管内に挿入した。次に注射器を
用いて本体中央の開口からスピッツ管内に血液を8ml
注入した。5時間静置して血液を凝固させた後、スピッ
ツ管を遠心装置に移し、3000r.p.m(約1200
G)、10分(20℃に保持)の条件で遠心分離した。
実施した。まずスピッツ管内に球体を落とし入れ、次に
本体を、突起のある側を上側にし、環状弾性体を押して
縮径させながらスピッツ管内に挿入した。次に注射器を
用いて本体中央の開口からスピッツ管内に血液を8ml
注入した。5時間静置して血液を凝固させた後、スピッ
ツ管を遠心装置に移し、3000r.p.m(約1200
G)、10分(20℃に保持)の条件で遠心分離した。
【0096】遠心分離の後、スピッツ管を取り出して観
察した結果、血液分離部材の本体は、分離した血清と血
餅の間に位置し、球体は完全に本体最内側の円筒内に収
容されていた。また本体の上面と球体には、血餅が全く
付着していなかった。
察した結果、血液分離部材の本体は、分離した血清と血
餅の間に位置し、球体は完全に本体最内側の円筒内に収
容されていた。また本体の上面と球体には、血餅が全く
付着していなかった。
【0097】スピッツ管の蓋を取り外し、スピッツ管を
傾けて血清を静かに流出させたが、血清中に血餅が混入
することはなかった。
傾けて血清を静かに流出させたが、血清中に血餅が混入
することはなかった。
【0098】(実験例2) 円筒集合体の最外側の円筒
2aと、環状弾性体の高さ(M)をそれぞれ7mm、内
側の2つの円筒2b,2cの高さを5mmとし、図9に
示すように内側2つの円筒2b,2cが低くなるように
構成し、さらに切欠の各部の寸法のうち、L=4mm、
O=3.2mm、N=3.8、Q=3mm、K,P=3.5
mmとした以外は、先の実験例1と同様の本体および球
体を用いて血液分離部材を作製し、これを用いて実験例
1と同様の血液分離操作を行った。
2aと、環状弾性体の高さ(M)をそれぞれ7mm、内
側の2つの円筒2b,2cの高さを5mmとし、図9に
示すように内側2つの円筒2b,2cが低くなるように
構成し、さらに切欠の各部の寸法のうち、L=4mm、
O=3.2mm、N=3.8、Q=3mm、K,P=3.5
mmとした以外は、先の実験例1と同様の本体および球
体を用いて血液分離部材を作製し、これを用いて実験例
1と同様の血液分離操作を行った。
【0099】なお、この本体の重量は0.39gであ
り、本体と球体との平均密度は1.076g/mlであっ
た。
り、本体と球体との平均密度は1.076g/mlであっ
た。
【0100】遠心分離の結果、実験例1と同様の優れた
血液分離性能を示した。
血液分離性能を示した。
【0101】(実験例3) 実験例2で用いた円筒集合
体のうち、内側の2つの円筒2b,2cを省き、最外側
の円筒2aだけを用い、この円筒の外側に環状弾性体を
固定して図10および図11に示す本体を作製した。こ
の本体に、ブタジエン含浸ポリスチレン製の球体(径が
10.2mm、重さ0.571g、密度1.029g/m
l)を組み合わせて血液分離部材を構成した。なお、本
体の重量は0.24gであり、本体と球体との平均密度
は1.049g/mlであった。また円筒2aの上面側内
方には球体通過防止用の長さ1mmの2つの突起を形成
した。
体のうち、内側の2つの円筒2b,2cを省き、最外側
の円筒2aだけを用い、この円筒の外側に環状弾性体を
固定して図10および図11に示す本体を作製した。こ
の本体に、ブタジエン含浸ポリスチレン製の球体(径が
10.2mm、重さ0.571g、密度1.029g/m
l)を組み合わせて血液分離部材を構成した。なお、本
体の重量は0.24gであり、本体と球体との平均密度
は1.049g/mlであった。また円筒2aの上面側内
方には球体通過防止用の長さ1mmの2つの突起を形成
した。
【0102】この血液分離部材を用い、実験例1と同様
の血液分離操作を行った。その結果、実験例1と同様の
優れた血液分離性能を示した。
の血液分離操作を行った。その結果、実験例1と同様の
優れた血液分離性能を示した。
【0103】(実験例4) この実験例4では、採血管
としてガラス製採血管を用いた場合の例を示す。
としてガラス製採血管を用いた場合の例を示す。
【0104】図8に市販品の通称10mlのガラス採血
管の概略を示す。このガラス採血管の各寸法を測定した
ところ、長さ(V)が99mm、管上端の内径(W)が
13.5mm、その他の部分の内径(X)が13.8〜14.
0mmであった。
管の概略を示す。このガラス採血管の各寸法を測定した
ところ、長さ(V)が99mm、管上端の内径(W)が
13.5mm、その他の部分の内径(X)が13.8〜14.
0mmであった。
【0105】このガラス採血管用の血液分離部材とし
て、実験例3で用いた血液分離部材とほぼ同様の構成で
あって、その切欠の各部の寸法を、第11図に示すK〜
Qが、L=4mm、O=3.2mm、N=3.8mm、Q
=3mm、K,P=2mm、M=7mmとして本体を作
製し、また球体は実験例3と同じものを用いた。なお本
体の重量は0.24gであり、本体と球体との平均密度
は1.049g/mmであった。
て、実験例3で用いた血液分離部材とほぼ同様の構成で
あって、その切欠の各部の寸法を、第11図に示すK〜
Qが、L=4mm、O=3.2mm、N=3.8mm、Q
=3mm、K,P=2mm、M=7mmとして本体を作
製し、また球体は実験例3と同じものを用いた。なお本
体の重量は0.24gであり、本体と球体との平均密度
は1.049g/mmであった。
【0106】この血液分離部材を用い、実験例1と同様
の血液分離操作を行った。その結果、実験例1と同様の
優れた血液分離性能を示した。
の血液分離操作を行った。その結果、実験例1と同様の
優れた血液分離性能を示した。
【0107】なお、上記実験例3、実験例4において
は、円筒2aに環状弾性体5を支持材3で固着した構成
としたが、円筒2aの一部と環状弾性体5の一部とを一
体化することによって固定し、支持材3を省いた構成と
することもできる。このように構成することにより、円
筒と環状弾性体とを一体で成形加工することが可能とな
り、本体の製造工程を簡略化することができる。
は、円筒2aに環状弾性体5を支持材3で固着した構成
としたが、円筒2aの一部と環状弾性体5の一部とを一
体化することによって固定し、支持材3を省いた構成と
することもできる。このように構成することにより、円
筒と環状弾性体とを一体で成形加工することが可能とな
り、本体の製造工程を簡略化することができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の血液分
離部材は、弾性環状部材とこの弾性環状部材の開口に嵌
合される球体とを具備し、血液分離の際に、採血管内に
圧縮状態で挿入された上記弾性環状部材が血清−血餅の
境界部に移動するとともに、該弾性環状部材の下方に位
置する上記球体が、該環状弾性体の開口を閉塞するよう
に移動するので、血清と血餅とを完全に分離することが
できる。分離された血清は、血液分離剤や多孔質材料な
どの余分な材料に接触することなく分離されるので、分
離時に血清成分の変動を生じることなく、極めて信頼性
の高い試料を得ることができる。
離部材は、弾性環状部材とこの弾性環状部材の開口に嵌
合される球体とを具備し、血液分離の際に、採血管内に
圧縮状態で挿入された上記弾性環状部材が血清−血餅の
境界部に移動するとともに、該弾性環状部材の下方に位
置する上記球体が、該環状弾性体の開口を閉塞するよう
に移動するので、血清と血餅とを完全に分離することが
できる。分離された血清は、血液分離剤や多孔質材料な
どの余分な材料に接触することなく分離されるので、分
離時に血清成分の変動を生じることなく、極めて信頼性
の高い試料を得ることができる。
【0109】またこの血液分離部材は、円筒あるいは円
筒集合体の外側に、径方向に伸縮可能な環状弾性体を取
り付けたことにより、採血管の内径に変動がある場合に
も環状弾性体が縮径し又は膨らんで、その内径変動を吸
収することができるので、内径変動のあるプラスチック
製採血管等においても十分に使用可能である。
筒集合体の外側に、径方向に伸縮可能な環状弾性体を取
り付けたことにより、採血管の内径に変動がある場合に
も環状弾性体が縮径し又は膨らんで、その内径変動を吸
収することができるので、内径変動のあるプラスチック
製採血管等においても十分に使用可能である。
【0110】さらに、本体の最内側の円筒内に挿入され
る球体を備えた構成としたので、血液分離時にこの球体
が本体開口に挿入され、この開口を塞ぐことにより、分
離した血清中への血球等の混入を防ぐことができ、血清
を容易に取り出すことができる。また分離された血餅
(血球)を取り出して分析することも可能である。
る球体を備えた構成としたので、血液分離時にこの球体
が本体開口に挿入され、この開口を塞ぐことにより、分
離した血清中への血球等の混入を防ぐことができ、血清
を容易に取り出すことができる。また分離された血餅
(血球)を取り出して分析することも可能である。
【0111】またこの血液分離部材は、採血管内に予め
装着し、本体中央の開口から試料血液を注入することが
できるので、採血の際に分離部材を採血管に装着する煩
雑な操作を省くことができる。更にこの血液分離部材
は、真空採血管にも適用できる。
装着し、本体中央の開口から試料血液を注入することが
できるので、採血の際に分離部材を採血管に装着する煩
雑な操作を省くことができる。更にこの血液分離部材
は、真空採血管にも適用できる。
【0112】またこの血液分離部材は、採血管内に出し
入れ自由であるので、採血管の再使用や更には血液分離
部材の再使用が可能となり、省資源に寄与し、更に環境
汚染の防止にも役立つ。
入れ自由であるので、採血管の再使用や更には血液分離
部材の再使用が可能となり、省資源に寄与し、更に環境
汚染の防止にも役立つ。
【図1】 本発明の第1の実施例を示す血液分離部材の
平面図である。
平面図である。
【図2】 図1に示す血液分離部材の側面図である。
【図3】 図1に示す血液分離部材を採血管内に装着し
た状態を示す側面図である。
た状態を示す側面図である。
【図4】 図1中符号6で示される血液分離部材の本体
の第1変形例を示す側面断面図である。
の第1変形例を示す側面断面図である。
【図5】 図1中符号5で示される環状弾性体として好
適でないものの例を示す平面図である。
適でないものの例を示す平面図である。
【図6】 図1に示す血液分離部材を用いた血液分離操
作を工程順に説明するための側面図である。
作を工程順に説明するための側面図である。
【図7】 本発明における各実施例で使用した採血管の
一例を示す側面図である。
一例を示す側面図である。
【図8】 採血管の他の例を示す側面図である。
【図9】 図1中符号6で示される血液分離部材の本体
の第2変形例を示す側面断面図である。
の第2変形例を示す側面断面図である。
【図10】 本発明の第2の実施例を示す血液分離部材
の平面図である。
の平面図である。
【図11】 図10中符号6で示される血液分離部材本
体の側面図である。
体の側面図である。
【図12】 図10に示す血液分離部材の本体の変形例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図13】 本発明の第6の実施例を示す血液分離部材
の平面図である。
の平面図である。
【図14】 本発明の第3の実施例を示す血液分離部材
の側面図である。
の側面図である。
【図15】 図14に示す血液分離部材の変形例を示す
側面図である。
側面図である。
【図16】 本発明の第4の実施例を示す血液分離部材
の側面図である。
の側面図である。
【図17】 図16に示す血液分離部材の変形例を示す
側面図である。
側面図である。
【図18】 本発明の第5の実施例を示す血液分離部材
の側面図である。
の側面図である。
【図19】 本発明の第7の実施例を示す血液分離部材
の側面図である。
の側面図である。
【図20】 図19に示す血液分離部材の変形例を示す
側面図。
側面図。
【図21】 本発明の第8の実施例を示す血液分離部材
の平面図である。
の平面図である。
【図22】 図21に示す血液分離部材の側面図であ
る。
る。
【図23】 本発明の第9の実施例を示す血液分離部材
の縦断面図(a)並びに平面図(b)である。
の縦断面図(a)並びに平面図(b)である。
【図24】 図23に示す血液分離部材の変形例の縦断
面図(a)並びに平面図(b)である。
面図(a)並びに平面図(b)である。
1,1A,1B,1C,1D,21,31,36,50…血液分
離部材 2a,2b,2c,18,18A,22a,22b,22c,2
2d,22e,37…円筒 3…支持材 4,24…円筒集合体 5,5A,5B,38…環状弾性体 6…本体 7,40…球体 8…採血管 9…突起 11,42…切欠 13…血液 15…血清 16…血餅 23,43…支持材 32,34,51…弾性環状部材 33…切欠部 39…本体
離部材 2a,2b,2c,18,18A,22a,22b,22c,2
2d,22e,37…円筒 3…支持材 4,24…円筒集合体 5,5A,5B,38…環状弾性体 6…本体 7,40…球体 8…採血管 9…突起 11,42…切欠 13…血液 15…血清 16…血餅 23,43…支持材 32,34,51…弾性環状部材 33…切欠部 39…本体
Claims (3)
- 【請求項1】 弾性環状部材とこの弾性環状部材の開口
に嵌合される球体とを具備し、血液分離の際に、採血管
内に圧縮状態で挿入された上記弾性環状部材が血清−血
餅の境界部に移動するとともに、該弾性環状部材の下方
に位置する上記球体が、該環状弾性体の開口を閉塞する
ように移動することを特徴とする血液分離部材。 - 【請求項2】 1つの円筒あるいはそれぞれ径の異なる
2つ以上の円筒を同心円状に固定してなる円筒集合体の
外側に環状弾性体を設けてなる本体を具備し、血液分離
の際に採血管内に圧縮状態で挿入された該本体が、血清
と血餅の境界部に移動することを特徴とする血液分離部
材。 - 【請求項3】 上記本体と、該本体の最内側の円筒開口
を塞ぐ球体とを具備し、血液分離の際に、採血管内に圧
縮状態で挿入された上記本体が血清−血餅の境界部に移
動するとともに、該本体の下方に位置する上記球体が該
本体の最内側の円筒開口を閉塞するように移動すること
を特徴とする血液分離部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22750391A JPH0526873A (ja) | 1991-01-11 | 1991-09-06 | 血液分離部材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-13994 | 1991-01-11 | ||
| JP1399491 | 1991-01-11 | ||
| JP22750391A JPH0526873A (ja) | 1991-01-11 | 1991-09-06 | 血液分離部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0526873A true JPH0526873A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=26349861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22750391A Pending JPH0526873A (ja) | 1991-01-11 | 1991-09-06 | 血液分離部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0526873A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014525815A (ja) * | 2011-08-17 | 2014-10-02 | ハーベスト・テクノロジーズ・コーポレイション | 吸出された脂肪組織の分別における油の分離 |
| CN107971146A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-05-01 | 楼奇杰 | 一种血型血清学用离心机 |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP22750391A patent/JPH0526873A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014525815A (ja) * | 2011-08-17 | 2014-10-02 | ハーベスト・テクノロジーズ・コーポレイション | 吸出された脂肪組織の分別における油の分離 |
| CN107971146A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-05-01 | 楼奇杰 | 一种血型血清学用离心机 |
| CN107971146B (zh) * | 2017-12-28 | 2024-06-04 | 南京邓迪医疗设备科技有限公司 | 一种血型血清学用离心机 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990105 |