JPH05271002A - 植物の鮮度保持方法 - Google Patents

植物の鮮度保持方法

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JPH05271002A
JPH05271002A JP7069392A JP7069392A JPH05271002A JP H05271002 A JPH05271002 A JP H05271002A JP 7069392 A JP7069392 A JP 7069392A JP 7069392 A JP7069392 A JP 7069392A JP H05271002 A JPH05271002 A JP H05271002A
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JP
Japan
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freshness
nitrite
flowers
plant
cut flowers
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JP7069392A
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Hitoshi Yamahira
仁 山平
Tomoharu Shiozaki
知晴 塩崎
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New Oji Paper Co Ltd
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】植物の鮮度保持、特に花卉(切り花)類の鮮度
を長期に亘って保持する方法を提供する。 【構成】植物の存在する雰囲気中を昇華性物質より発す
る気体で満たすことによって、植物の鮮度を保持する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物の鮮度保持に関
し、特に花卉(切り花)類の鮮度を長期に亘って保持す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本をはじめ、欧米では花卉類の
需要が急激に伸びている。特に、日本では生活様式の進
展に伴い、花卉の使用が大幅に増加している。このよう
な状況下で、最近ヨーロッパ、オーストラリア、東南ア
ジア等から種々の新種、珍種の植物が多量に輸入されて
いる。
【0003】現在、日本やアメリカでは花の消費はギフ
ト中心で、オランダのようにホームユース(家庭消費)
ではない。しかしながら、今後両国では花卉類のホーム
ユースが大きく伸びると予想される。特に、切り花の伸
びが大きいと予想されるが、切り花の寿命(新鮮な期
間)は比較的短く、輸送や保存に難点を残している。
【0004】切り花として、日本人に人気のある花とし
ては、例えば菊,カスミソウ,薔薇,カーネーション,
リンドウ,鉄砲ユリ,桔梗,グラジオラス,スカシユ
リ,スターチス,蘭等が挙げられる。これらの切り花を
長期に亘り新鮮な状態で保存する方法については、従来
種々の方法が検討、試みられてきた。例えば生産者から
消費者までのコールドチェーンを作り、切り取ってから
消費者に渡る迄途切れることなく、低温貯蔵することで
鮮度を保つ方法である。この方法を採用するに当たり、
氷温,寒温輸送,貯蔵をする。また、冷却方法として
は、コンテナの中の全体を冷やす方法や箱の中に蓄冷剤
を入れたりする方法が取られる。
【0005】なお、鮮度保存には水分の影響が大きく、
高湿での湿度調整保存が行われている。この場合、花や
葉に水滴、露が付かないようにすることが重要である。
もし、水滴が付くと花や葉を損傷し、かえって寿命を低
下させることになる。因みに、一般には90%程度の高
湿保存が効果的である。更に、雰囲気中の酸素や炭酸ガ
スの濃度調整を行うと、鮮度保持に有効である。
【0006】一方、エチレンガスがあると植物の老化を
促進することが知られている。例えば、カーネーション
等の切り花は、萎凋する際に多量のエチレンガスを生成
することが知られている。そのためにSTS(チオ硝酸
銀)剤等によるエチレンガス生成を抑制する薬品が鮮度
保持に効果をあげている。或いは、花卉類から発生する
エチレンガスを吸収又は分解することで鮮度保持に効果
がある。その他、鮮度保持に使用される薬剤としては、
殺菌剤(8−ハイドロオキシキノリン塩等)、栄養剤
(糖類等)、水の浄化剤(硫酸アルミニウム等)、生育
調節物質(NAA、ABA等)、生理活性物質(ビタミ
ン剤等)等がある。
【0007】以上、植物(切り花)の鮮度保持の方法に
は、低温保存、ガス、特にエチレンガスの吸収、銀製剤
の使用等があるが、中でも低温保存が鮮度保持の基本と
なっているのが、実状である。しかしながら、この方法
はコストがかかること、農家(生産者)から集積場、市
場から買請人までの間でコールドチェーンが切断され易
く、温度管理が充分に出来ない等の問題がある。例え
ば、生産者の段階で低温貯蔵された切り花が、輸送等の
段階で温度が高くなると、急に開花が促進され、鮮度の
低下が促進されることになる。
【0008】そのために、輸送の時間を短縮すべく航空
機輸送が増えているが、コストや便数の制限等があり、
荷物便の増加が見込まれず、増え続ける花の需要に追い
つけない。そこで、大半は船便、トラック便に依存する
ことになり、結果として、輸送に時間がかかり、長期保
存の必要性が生じてくる。そこで、鮮度保持の目的で低
温輸送のシステム化が図られているが、実体はようやく
点であったものが線になろうとしている段階である。
【0009】ところで、エチレンガスの吸着に関して
は、活性炭等の物理的吸着に限度があり、銀製剤の場合
には、一般に硝酸銀とチオ硫酸ナトリウムの混合液が使
われる。この混合液は一般にSTSと呼ばれている。例
えばオランダからのカーネーション、スカシユリ、デル
フィニウム等の切り花の輸送には、予めSTS液にその
切り口を漬け、これらの成分を吸収させた後、輸送する
方法が採られる。オランダからは、こういう技術や円高
による航空運賃の低下、或いは1985年からは日本か
らの植物防疫官が駐在することによって、花卉の輸入が
飛躍的に伸びてきている。
【0010】しかし、このSTS薬は重金属の銀を含有
し、環境上問題となるものである。その他の化学物質は
主に水に溶解して花卉類の茎の切断面を水に漬け、水と
一緒に吸収させることにより、鮮度保持を図ってきた
が、この方法では水を頻繁に交換したり、腐敗した切り
口部分を切除したりすることが必要であり、また水を扱
うため輸送が不便である等の難点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き実状から、
本発明者等は安全、且つ簡便な方法で切り花や花木の長
期保存を図る方法について鋭意研究を重ねた。その結果
として、従来のように水等の媒体は勿論、重金属等を含
有する薬品等を一切使用することなく、安全に切り花等
の鮮度を長期に亘って保存できる方法を見出したのであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、植物の存在す
る雰囲気中を昇華性物質より発する気体で満たすことを
特徴とする植物の鮮度保持方法である。
【0013】
【作用】本発明における植物としては、花屋さん等で販
売される花卉(切り花)類や八百屋さん等の店先で販売
される野菜、果物等が対象となるものであるが、特に、
切り花に対する効果が著しいので、以下切り花の場合に
ついて述べる。既述した如く、本発明は植物(切り花)
の包装や箱詰によって生じる空間を昇華性物質により発
する気体で充満することによって、切り花等の鮮度を長
期に亘って、保存できるようにしたものである。
【0014】特に切り花の場合、根からの養分の摂取が
無くなるために、鮮度が急速に落ちてくる。そのため、
切り花の鮮度を維持するには水分の供給は勿論、低温で
の保存、発生するエチレンガス対策を採ることが重要で
ある。ところで、エチレンガスは植物の熟成を促し、老
化を早めることが分かっている。勿論、植物の種類も多
く、一部の植物ではエチレンガスの影響を殆ど受けない
ものもあるが、多くの植物はエチレンガスの影響を受け
て熟成が進み、萎凋を起こすことが知られている。
【0015】従って、切り花の鮮度を維持するために
は、エチレンガス対策、即ち発生するエチレンガスの発
生を抑制するか、或いは発生するエチレンガスに対して
の切り花自身の感受性を弱くすることによって、その影
響を少なくすることができる。
【0016】本発明者等は、上記のエチレンガス対策に
ついて、種々の検討を試みた。その結果、特定の昇華性
物質を用いて、切り花の周辺の雰囲気を該昇華性物質に
より発せられる気体で充満させることにより、切り花の
鮮度が著しく長時間に亘り維持されることが分かり、本
発明を見出したのである。
【0017】而して、特定の昇華性物質としては、例え
ばジシクロヘキシルアミン亜硝酸塩、モルホリン亜硝酸
塩、ジイソプロピルアミン亜硝酸塩、グアニジウム亜硝
酸塩、di−sec−ブチルアミン亜硝酸塩、ニトロナ
フチルアミン亜硝酸塩、ジシアンジアミン亜硝酸塩等が
ある。さらに、亜硝酸ソーダ、亜硝酸カリ、亜硝酸リチ
ウム等のアルカリ金属塩や亜硝酸銀、亜硝酸アンモニウ
ムの如き亜硝酸塩とアミド化合物を併用することによ
り、昇華性物質を得る。
【0018】なお、上記のアミドとしては、モノアミ
ド、ジアミド、ポリアミドがある。モノアミドは、一般
式RCONH2 からなる化合物で、Rは炭素原子数1〜
25の脂肪族グループ、脂環族または/および芳香族で
ある。このアミドの具体例としては、例えばアセトアミ
ド、プロピオンアミド、N−ブチルアミド、N−バレル
アミド、ステアリルアミド、パルミチルアミド、ベンツ
アミド、ベンゼンスルフォン酸アミド、トルエンスルフ
ォン酸アミド、ナフタレンスルフォン酸アミド等が挙げ
られる。
【0019】また、ジアミドは一般式R2 NCONR2
で表され、Rは水素、炭素原子数1〜25の脂肪族グル
ープ、脂環族または/および芳香族である。具体例とし
ては、例えば尿素、グアニジン、ビウレット、あるいは
N,N−ジブチル尿素、N−ブチル尿素、N−プロピル
尿素、ジメチル尿素、tert−ブチル尿素、tert−アミル
尿素、エチルブチル尿素等のN−置換尿素、非対称置換
尿素等が挙げられる。
【0020】その他に、本発明の対象となる昇華性物質
としては、2−ニトロチオフェン、2,5−ジ−ニトロ
チオフェン等のニトロチオフェン化合物がある。
【0021】これらの物質の中で、特に本発明が所望と
する効果を得る上で好ましいものは、亜硝酸アンモニウ
ム、ジシクロヘキシルアミン亜硝酸塩、モルホリン亜硝
酸塩、ジイソプロピルアミン亜硝酸塩、グアニジウム亜
硝酸塩、di−sec−ブチルアミン亜硝酸塩、ニトロ
ナフチルアミン亜硝酸塩、ジシアンジアミン亜硝酸塩、
あるいは亜硝酸アルカリ金属塩と尿素の併用である。因
みに、塩化アンモニウム等は昇華性が弱く期待できな
い。
【0022】これらの昇華性物質より発せられる気体
が、切り花の鮮度保持に効能がある理由については、定
かではないが、以下の如く推定される。即ち、植物(切
り花)の葉や茎の表面や切り口から酸素や炭酸ガス、或
いは水分と一緒に植物の体内に摂取され、一部は植物の
細胞に溶け込んで、細胞間を移動し、エチレンガスの発
生過程に影響を与え、その発生を抑制し、或いはエチレ
ンガスに対する感受性を弱めることによって、鮮度が保
持されるものと推定される。
【0023】昇華性物質の使用量は多い程良いが、経済
性等を考慮して適宜決められる。昇華性のため、できる
だけ密封された状態での使用が望ましい。例えば、密閉
性(気密性)のある箱の中に昇華性物質を塗被したシー
トを敷くか、粉末や塊をおくことにより昇華性物質(に
より発せられる気体)を効率よく利用する方法がある。
或いは、本発明で特定される昇華性物質を、裏面が気密
性を有する支持体の表面に塗被したシートを用いて、昇
華性物質の塗被面を内側にして植物体を覆うことによっ
てもその鮮度を保持することができる。この場合、所要
の昇華性物質を水中又は有機溶剤中に溶解または分散さ
せ、必要に応じて澱粉、ラテックスのような接着剤を添
加し、塗被組成物とした後、コーティング・ロッドやコ
ーティング・バー等で気密性のある紙やフィルム上に塗
被するか、或いは繊維状物質と一緒に抄き込んでも良
い。
【0024】特に、昇華性物質の原材料をシートに塗被
した場合、空気中の微量の水分で原材料間で反応が起こ
り本発明における昇華性物質が徐々に生成され、長期間
に亘りその効能が維持されるので、特に好ましい態様で
ある。
【0025】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明を具体的に
説明するが、勿論それらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0026】実施例1 尿素20g、亜硝酸ナトリウム20gを水50gに溶解
した。この溶液を米坪130g/m2 の原紙にコーティ
ング・ロッドを使って10g/m2 となるように塗被し
た。その後、乾燥を行い、テスト紙とした。かくして得
られたテスト塗被紙を、小量の水を底に入れたデシケー
タ(長さ215mm×巾87mm×高さ213mm)の
壁に塗被紙の塗被面が内側を向くようにして貼りつけ
(側面2面;150mm×200mm、天井50mm×
200mm)、高さで100mmの所に金網を置き、カ
ーネーション(切り花)を3本づつ金網の上に置き蓋を
した。
【0027】比較例1 実施例1において、テスト紙の代わりに米坪130g/
2 の原紙に塩化アンモニウム10g/m2 を塗被、乾
燥した塗被紙を用いた以外は、実施例1と同じ状態にカ
ーネーションを置き、蓋をした。
【0028】比較例2 実施例1において、テスト紙の代わりに米坪130g/
2 の原紙を用いた以外は、実施例1と同じ状態にカー
ネーションを置き、蓋をした。
【0029】これら3個のデシケータ(実施例1、比較
例1及び比較例2)を7日間17℃の部屋に置いたが変
化が見られなかったので、さらに温度24〜29℃の部
屋に7日間放置して花びらの様子を目視観察した。その
結果、比較例1及び比較例2のデシケータ内に入れたカ
ーネーションの花びらの先端は枯れて、褐色に変色した
が、実施例1のテスト紙を入れた分のカーネーションに
ついては殆ど変化が見られなかった。
【0030】実施例2 ジシクロヘキシルアミン亜硝酸塩15gを微粉砕し、シ
ャーレに入れ、このシャーレを長さ200×巾90mm
×高さ200mmの段ボール箱の底に置き、その横にト
ルコ桔梗を3本入れて、箱を密閉した。
【0031】比較例3 実施例2において、ジシクロヘキシルアミン亜硝酸塩を
使用しなかった以外は、実施例2と同様にトルコ桔梗を
3本入れて箱を密閉した。
【0032】上記2つの箱を24〜29℃の部屋に5日
間放置してトルコ桔梗の花びらの様子を目視観察した。
その結果、比較例3の花びらの紫色は黒ずんでいたが、
実施例2の方の花びらについては、変化が無く、依然と
して新鮮さを保っていた。
【0033】実施例3 ジイソプロピルアミン亜硝酸塩25gを水50gに溶解
した。次いで、実施例1と同様の130g/m2 の原紙
表面にコーティング・ロッドを用いて、塗被量が14g
/m2 となるように塗被した。乾燥後、バラ(カールレ
ッド)3本(切り花)を塗被面が花に相対するようにし
て包装し、境目はテープで留めて密封状態とした。
【0034】比較例4 単に上記130g/m2 の原紙で3本のバラを包装し、
境目はテープで留めて密封状態とした。
【0035】これら2つの包装体を24〜29℃の部屋
に4日間放置してバラの花びらの様子を目視観察した。
その結果、実施例3のバラは、比較例4のバラと比較
し、花の赤味が残り、新鮮さが保持されていた。
【0036】
【発明の効果】上記の如く、本発明の実施例に係る場合
には、いずれの場合も切り花の新鮮さを保持することが
可能であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物の存在する雰囲気中を昇華性物質より
    発する気体で満たすことを特徴とする植物の鮮度保持方
    法。
  2. 【請求項2】植物が切り花である請求項1記載の植物の
    鮮度保持方法。
  3. 【請求項3】昇華性物質が亜硝酸化合物である請求項1
    又は請求項2記載の植物の鮮度保持方法。
JP7069392A 1992-03-27 1992-03-27 植物の鮮度保持方法 Pending JPH05271002A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013226090A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Okuno Chemical Industries Co Ltd 野菜用鮮度保持剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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