JPH05272064A - 炭素繊維用表面改質剤 - Google Patents

炭素繊維用表面改質剤

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JPH05272064A
JPH05272064A JP6591092A JP6591092A JPH05272064A JP H05272064 A JPH05272064 A JP H05272064A JP 6591092 A JP6591092 A JP 6591092A JP 6591092 A JP6591092 A JP 6591092A JP H05272064 A JPH05272064 A JP H05272064A
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JP
Japan
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carbon fiber
resin
bis
polyamic acid
diamine
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JP6591092A
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English (en)
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Tomohito Koba
友人 木場
Nobuhiro Takizawa
信宏 滝沢
Hiroaki Tomimoto
裕昭 富本
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 マトリックス樹脂に対する炭素繊維の補強
効果を大幅に向上し得る炭素繊維用表面改質剤を提供す
る。 【構 成】 対称型メタ置換第1級ジアミンと対称型パ
ラ置換第1級ジアミンとの当量比が10〜90:90〜
10である混合ジアミンと芳香族テトラカルボン酸とか
ら成るポリイミド樹脂で炭素繊維表面を被覆することに
より成形品の強度を大幅に向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な炭素繊維用表面改
質剤に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】炭素繊維はガラス繊維と比
べて高弾性、軽量性に優れており、特にポリイミド樹
脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフ
ォン、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイ
ドのような超耐熱樹脂の強化材として用いた場合、機械
強度等の特性を向上させ、自動車部品、機械部品等の優
れた素材と成り得る。従来、炭素繊維用表面改質剤とし
てはエポキシ樹脂が広く用いられている。従って、マト
リックスがエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂の場合に
は表面改質剤として有効であるが、マトリックスが熱可
塑性樹脂の場合にはマトリックスとの接着性に乏しいこ
とが多く、機械強度等の特性を十分に向上させるには到
っていない。この為、特開昭53−106752号公報
に見られるごとく、熱可塑性樹脂に対してはポリアミド
樹脂を表面改質剤として用いることが試みられている。
しかし乍ら、超耐熱性熱可塑性樹脂をマトリックスとす
る場合、成形温度が300℃を越える高温である為、表
面改質剤であるポリアミド樹脂が成形中に熱分解し、ボ
イドの生成、ウエルド部強度の低下等の問題が生じ、未
だ満足ゆく表面改質剤を得るには到っていない。一方、
上記熱分解の問題を解決する為に、耐熱性に優れたポリ
エーテルイミド樹脂(特開昭62−299580)、ポ
リイミド樹脂(特開昭64−40569)を表面改質剤
として用いることが提案されているが、マトリックスで
ある熱可塑性樹脂との接着性に問題を残し、未だ十分な
補強効果を発揮するには到っていない。
【0003】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは前記問題
点を解決する為に種々検討した結果、遂に本発明をする
に到った。即ち、本発明は炭素繊維表面を改質するもの
が、対称型メタ置換第1級ジアミンと対称型芳香族パラ
置換第1級ジアミンとを当量比で10〜90:90〜1
0で混合した後、芳香族テトラカルボン酸二無水物と反
応させて生成したポリイミド樹脂であることを特徴とす
る炭素繊維用表面改質剤である。あるいは、炭素繊維表
面を改質するものが、対称型メタ置換第1級ジアミンと
芳香族テトラカルボン酸二無水物とを反応させて生成し
たポリアミド酸(A)と対称型芳香族パラ置換第1級ジ
アミンと芳香族テトラカルボン酸二無水物とを反応させ
て生成したポリアミド酸(B)とを当量比で10〜9
0:90〜10で混合した後、反応を更に進めて生成し
たポリイミド樹脂であることを特徴とする炭素繊維用表
面改質剤である。又、特別な場合として、前記対称型芳
香族メタ置換第1級ジアミンが式(1)(化2)
【0004】
【化2】 (但し、上記式でXは、O、SO2 、S、CO、C
2 、C(CH3 2 、C(CF3 2 あるいは直結を
表す)で示されるポリイミド樹脂であることを特徴とす
る前述の炭素繊維用表面改質剤である。 本発明に用い
られる対称型芳香族メタ置換第1級ジアミン(以後、m
−ジアミンと略す。)は次に示す一般式により表すこと
ができる。
【0005】
【化3】 (上記一般式において、Xは直結、あるいはO、SO
2、S、CO、CH2 、C(CH3 2 、C(CF3
2 から選ばれ、それぞれのXは同じであっても異なって
も良い。)上記一般式で表されるm−ジアミンの例とし
ては3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’
−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノ
ジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノべンゾフェノ
ン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]メ
タン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキ
サフルオロプロパン、1,3−ビス(3−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、4,4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ビフェニル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)
フェニル]ケトン、ビス[4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル]エーテル、4,4’−ビス
(3−アミノフェニルスルホニル)ジフェニルエーテ
ル、4,4’−ビス(3−アミノチオフェノキシ)ジフ
ェニルスルホン、1,4−ビス[4−(3−アミノフェ
ノキシ)ベンゾイル]ベンゼン等が挙げられ、これ等は
単独あるいは2種以上混合して用いることができる。ま
た、対称型芳香族パラ置換第1級ジアミン(以後、p−
ジアミンと略す。)は次に示す一般式により表すことが
できる。
【0006】
【化4】 (上記一般式において、Xは直結、あるいはO、S
2 、S、CO、CH2 、C(CH3 2 、C(C
3 2 から選ばれ、それぞれのXは同じであっても異
なっても良い。)上記一般式で表されるp−ジアミンの
例としては4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−
ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノべン
ゾフェノン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]メタン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,
3−ヘキサフルオロプロパン、1,3−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル]ケトン、ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]スルホキシド、ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、4,
4’−ビス(4−アミノフェニルスルホニル)ジフェニ
ルエーテル、4,4’−ビス(4−アミノチオフェノキ
シ)ジフェニルスルホン、1,4−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン等が挙げられ、
これ等は単独あるいは2種以上混合して用いることがで
きる。
【0007】一方、本発明で使用される芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物としては、ピロメリット酸二無水物、
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,
4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2
−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル
二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スル
ホン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフ
ェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシ
フェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)メタン二無水物、2,3,6,7−ナフタ
レンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフ
タレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナ
フタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−
ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10
−ベリレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7
−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,
7,8−フェナントレンテトラカルボン酸二無水物等が
挙げられる。これら芳香族テトラカルボン酸二無水物
は、単独あるいは2種以上混合して用いられる。
【0008】重合体の生成反応は通常、有機溶剤中で実
施する。この反応に用いる有機溶媒としては、例えばN
−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、N,N−ジエチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルメトキシアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ピリジン、ジメチルスルホン、ヘキサ
メチルホスホルアミド、テトラメチル尿素、N−メチル
カプロラクタム、テトラヒドロフラン、m−ジオキサ
ン、p−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ビス
(2−メトキシエチル)エーテル、1,2−ビス(2−
メトキシエトキシ)エタン、ビス〔2−(2−メトキシ
エトキシ)エチル〕エーテル等が挙げられる。
【0009】本発明に於て用いられるポリイミド樹脂の
前駆体であるポリアミド酸は、m−ジアミンとp−ジア
ミンを、予め有機溶媒中に於てm−ジアミンとp−ジア
ミンの当量比が0.1〜0.9:0.9〜0.1、温度
が−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜40℃の条件
で混合した後、芳香族テトラカルボン酸二無水物を添加
し、−20℃〜使用する溶剤の沸点未満の温度範囲、好
ましくは0℃〜40℃で10分以上、好ましくは1〜4
8時間反応させる(方法1)か、あるいは、m−ジアミ
ンと芳香族テトラカルボン酸二無水物とを−20〜使用
する溶剤の沸点未満の温度範囲、好ましくは0℃〜40
℃で、10分以上、好ましくは1〜48時間反応させて
生成したポリアミド酸(A)とポリアミド酸(A)と同
様の条件と方法でp−ジアミンと芳香族テトラカルボン
酸二無水物とを反応させて生成したポリアミド酸(B)
とをジアミン換算の当量比が0.1〜0.9:0.9〜
0.1となるように混合する(方法2)ことにより得ら
れる。このようにして得られたポリアミド酸はついで1
80〜350℃に加熱脱水してイミド化することによ
り、本発明の炭素繊維用表面改質剤が得られる。
【0010】本発明で使用される炭素繊維はアクリル
系、レーヨン系、リグニン系、ピッチ系等が挙げられ
る。当該炭素繊維の形態に関しては特に制約はなく、チ
ョップドストランド、トウ(ロービング)、織物等何れ
でもよい。このようにして得られた重合体を炭素繊維表
面用改質剤として用いるに際しては、(1)ポリイミド
樹脂の前駆体であるポリアミド酸の溶液で炭素繊維表面
を濡らした後、脱溶媒し、ついでイミド化することによ
り炭素繊維表面を改質する場合と、(2)ポリイミド樹
脂を溶融状態で炭素繊維表面を被覆することにより炭素
繊維表面を改質する場合、とに大別される。(1)の場
合、ポリアミド酸の溶液とは、ポリアミド酸を有機溶媒
に溶解した溶液であり、有機溶媒中でm−ジアミン及び
p−ジアミンとテトラカルボン酸二無水物とを反応させ
て得たポリアミド酸を含有する反応生成液であってもよ
い。又、当該表面改質剤を適用し得る樹脂としては熱可
塑性樹脂であれば特に制約はなく、現在知られている全
ての熱可塑性樹脂に適用できる。具体的にはポリカーボ
ネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリエーテルイミド、熱可塑性イミド樹
脂、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリエーテルケトン等が挙げられる。通常、炭素
繊維に対する本発明の表面改質剤の被覆量は炭素繊維1
00重量部に対して0.1〜20重量部がよく、0.1
重量部以下では本発明の効果は得られず、又20重量部
以上では物性の向上は期待できない。尚、上記炭素繊維
用改質剤で処理するに当って、予め炭素繊維を表面処理
することは当該改質剤と炭素繊維との接着性を高める上
で好ましい。該表面処理の方法としては特に制約はな
く、通常の方法はすべて利用することができる。例えば
薬液酸化(硝酸、過マンガン酸/硫酸、等)、電解酸化
等の液相酸化、気相(空気、酸素、オゾン、等)中での
加熱、プラズマ処理、コロナ放電等の気相酸化法等が挙
げられる。
【0011】又、当該炭素繊維表面改質剤で処理した
後、更に加熱処理することもできる。加熱温度としては
500℃、好ましくは300〜450℃である、300
℃以下では加熱処理の効果が発揮できず、又500以上
では当該表面改質剤が熱分解する為好ましくない。尚、
加熱時間は通常、0.1〜30時間である。以上のよう
にして当該ポリイミド樹脂で表面改質した炭素繊維のロ
ービングは1〜150mmの長さに切断してチョプドスト
ランドとした後、所望の耐熱熱可塑性樹脂、例えばポリ
イミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテ
ルスルホン等とドライブレンドし、ついで押出機内で溶
融・混練しながら押し出した後、所定の長さに切断する
ことによりペレットとすることができる。当該ペレット
は通常公知の成形方法、すなわち圧縮成形、射出成形、
押出成形により所望する成形体を得ることができる。さ
らには、当該ポリイミド樹脂で表面改質した炭素繊維を
一方向に引き揃えた後、通常の方法で耐熱性熱可塑性樹
脂を含浸させることでプリプレグとすることもできる。
上記含浸方法としては、例えば特開平1−121363
で開示されている溶融含浸が挙げられる。このようにし
て得られたプリプレグはついで、一定長さに切断後、所
定の方向に繊維が配向するように積層し、ついで熱プレ
ス等の通常の方法により成形体を得ることもできる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明する。 実施例1 撹拌器、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器中で、
1.3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン23.
4g(0.08モル)及び4,4’−ジアミノジフェニ
ルエーテル24.0g(0.12モル)をN,N−ジメ
チルアセトアミド420mlに溶解した。この溶液に窒素
雰囲気下に於て3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物64.4g(0.20モル)を
添加し、10℃で24時間撹拌してポリアミド酸溶液を
得た。このポリアミド酸溶液をさらにN,N−ジメチル
アセトアミドで10重量%迄希釈した。ついで、アクリ
ル系炭素繊維束(東邦レ−ヨン社製、商標HTA、フィ
ラメント数12000本)を60m/分の速度で上記ポ
リアミド酸溶液に浸漬し、130℃で60分間加熱乾燥
した後、窒素雰囲気下で260℃、1時間加熱してポリ
イミド化を行い、ポリイミド樹脂3重量%を表面に有す
る炭素繊維を得た。ついで、得られた炭素繊維を長さ3
mmに切断してチョップドストランドとし、該ストランド
30wt%と熱可塑性ポリイミド樹脂であるAURUM4
50(三井東圧化学社製;商標)70wt%とをドライブ
レンドした後、40mm径押出機にて押出温度400℃で
溶融混練しながら押し出す操作を行って均一配合ペレッ
トを得た。次に上記の均一配合ペレットを通常の射出成
形機を用いてシリンダー温度400℃、金型温度210
℃の温度条件でダンベル試験片を作成し、引張速度5mm
/min で引張強度を測定したところ2800Kg/cm2であ
った。
【0013】実施例2 撹拌器、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器中で、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル2
2.1g(0.06モル)及び4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル28.0g(0.14モル)をN,N−
ジメチルアセトアミド350mlに溶解し、0℃付近迄冷
却し、窒素雰囲気下でピロメリット酸二無水物43.6
g(0.2モル)を加え、0℃付近で2時間撹拌した。
次に上記溶液を室温に戻し、窒素雰囲気下で約20時間
撹拌を行った。こうして得られたポリアミド酸溶液をさ
らにN,N−ジメチルアセトアミドで10重量%迄希釈
した。ついで、アクリル系炭素繊維束(東邦レ−ヨン社
製、商標HTA、フィラメント数12000本)を60
m/分の速度で上記ポリアミド酸溶液に浸漬し、130
℃で10分さらに160℃で20分加熱乾燥した後、窒
素雰囲気下で270℃、20分間加熱してポリイミド化
を行い、ポリイミド樹脂3重量%を表面に有する炭素繊
維を得た。ついで、実施例1と同様な方法で処理して引
張強度を測定したところ3010Kg/ccm2 であった。
【0014】実施例3 ポリアミド酸溶液に浸漬する前に炭素繊維表面を照射時
間5秒、マイクロ波発振出力1.0KW、処理ガスが酸
素である条件でプラズマ処理した炭素繊維を用いた以外
は実施例1と同様に処理して引張強度を測定したところ
3000Kg/cm2であった。
【0015】実施例4 実施例3と同様な条件でプラズマ処理した炭素繊維を用
いた以外は実施例2と同様に処理して引張強度を測定し
たところ3200Kg/cm2であった。
【0016】比較例1 本発明の表面改質剤で改質された炭素繊維の代わりにエ
ポキシ樹脂で表面改質されたアクリル系炭素繊維(東邦
レーヨン社製、商品名HTA)を用いた以外は実施例1
と同様に処理して引張強度を測定したところ2300Kg
/cm2であった。 比較例2 本発明の表面改質剤で改質された炭素繊維の代わりに、
ポリエーテルイミド(エンジニアリングプラスチックス
社製、ウルテム1000)で表面改質されたアクリル系
炭素繊維(東邦レーヨン社製、商品名HTA)を用いた
以外は実施例1と同様に処理して引張強度を測定したと
ころ2250Kg/cm2であった。
【0017】比較例3 本発明の表面改質剤で改質された炭素繊維の代わりに、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物とから得られるポリアミド酸を
用いて実施例1と同じ方法により、イミド化して表面改
質したアクリル系炭素繊維(東邦レーヨン社製、商品名
HTA)を得、実施例1と同様にして引張強度を測定し
たところ2350Kg/ m2であった。
【0018】実施例4 実施例1に於て樹脂として熱可塑性ポリイミド樹脂の代
わりにポリエーテルエーテルケトン樹脂(英国ICI社
製、商標ビクトレックスPEEK450P)を用い、押
出温度を400から380℃に、又金型温度を210℃
から200℃に変えた他は実施例1と同様に処理して引
張強度を測定したところ2450Kg/cm2であった。
【0019】比較例4 比較例1で用いた炭素繊維を用いた以外は実施例4と同
様に処理して引張強度を測定したところ2100Kg/cm2
であった。
【0020】実施例5 4,4’−ジアミノジフェニルエーテル28.0gの代
わりに4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェ
ニル51.6g(0.14モル)を使用した以外は実施
例2と同様に処理して引張強度を測定したところ、30
50Kg/cm2であった。
【0021】実施例6 撹拌器、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器中で、
ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン
31.7g(0.08モル)及び4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテル24.0g(0.12モル)をN,N
−ジメチルアセトアミド400mlに溶解し、窒素雰囲気
下でピロメリット酸二無水物43.6g(0.2モル)
を加え24時間撹拌した。こうして得られたポリアミド
酸溶液をさらにN,N−ジメチルアセトアミドで10重
量%迄希釈した。ついで、アクリル系炭素繊維束(東邦
レ−ヨン社製、商標HTA、フィラメント数12000
本)を60m/分の速度で上記ポリアミド酸溶液に浸漬
し、130℃で10分さらに160℃で20分加熱乾燥
した後、窒素雰囲気下で270℃、20分間加熱してポ
リイミド化を行い、ポリイミド樹脂3重量%を表面に有
する炭素繊維を得た。ついで、実施例1と同様な方法で
処理して引張強度を測定したところ3020Kg/cm2であ
った。
【0022】実施例7 撹拌器、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器中で、
ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルフ
ィド24.0g(0.06モル)及び4,4’−ビス
(4−アミノフェノキシ)ビフェニル51.6g(0.
14モル)をN,N−ジメチルアセトアミド420mlに
溶解し、窒素雰囲気下でピロメリット酸二無水物43.
6g(0.2モル)を加え24時間撹拌した。こうして
得られたポリアミド酸溶液をさらにN,N−ジメチルア
セトアミドで10重量%迄希釈した。ついで、アクリル
系炭素繊維束(東邦レ−ヨン社製、商標HTA、フィラ
メント数12000本)を60m/分の速度で上記ポリ
アミド酸溶液に浸漬し、130℃で10分さらに160
℃で20分加熱乾燥した後、窒素雰囲気下で270℃、
20分間加熱してポリイミド化を行い、ポリイミド樹脂
3重量%を表面に有する炭素繊維を得た。ついで、実施
例1と同様な方法で処理して引張強度を測定したところ
3020Kg/cm2であった。
【0023】実施例8 ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルフ
ォン25.9g(0.06モル)をビス[4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル]スルフィド24.0gの代
わりに使用した以外は実施例7と同様に処理して引張強
度を測定したところ、3050Kg/cm2であった。
【0024】実施例9 2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン31.1g(0.06モル)をビス[4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル]スルフィド24.0gの代わ
りに使用した以外は実施例7と同様に処理して引張強度
を測定したところ、3070Kg/cm2であった。
【0025】実施例10 撹拌器、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器中で、
1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン23.
4g(0.08モル)をN,N−ジメチルアセトアミド
200mlに溶解し、この溶液に窒素雰囲気下に於て3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物25.7g(0.08モル)を添加し、室温で24
時間撹拌してポリアミド酸溶液を得た。この溶液をA液
とする。また、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル
24.0g(0.12モル)をN,N−ジメチルアセト
アミド250mlに溶解し、この溶液に窒素雰囲気下に於
て3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物38.7g(0.12モル)を添加し、室温
で24時間撹拌してポリアミド酸溶液を得た。この溶液
をB液とする。次にA液59g、B液74gを混合し、
A液のアミド酸とB液のアミド酸との当量比を40:6
0に調整した。このポリアミド酸溶液をさらにN,N−
ジメチルアセトアミドで10重量%迄希釈した。つい
で、アクリル系炭素繊維束(東邦レ−ヨン社製、商標H
TA、フィラメント数12000本)を60m/分の速
度で上記ポリアミド酸溶液に浸漬し、150℃で60分
間加熱乾燥した後、窒素雰囲気下で260℃、30分間
加熱してポリイミド化を行い、ポリイミド樹脂3重量%
を表面に有する炭素繊維を得た。ついで、得られた炭素
繊維を長さ3mmに切断してチョップドストランドとし、
該ストランド30wt%と熱可塑性ポリイミド樹脂である
AURUM450(三井東圧化学社製;商標)70wt%
とをドライブレンドした後、40mm径押出機にて押出温
度400℃で溶融混練しながら押し出す操作を行って均
一配合ペレットを得た。次に上記の均一配合ペレットを
通常の射出成形機を用いてシリンダー温度400℃、金
型温度210℃の温度条件でダンベル試験片を作成し、
引張速度5mm/min で引張強度を測定したところ290
0Kg/cm2であった。
【0026】実施例11 撹拌器、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器中で、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル2
2.1g(0.06モル)をN,N−ジメチルアセトア
ミド150mlに溶解し、この溶液に窒素雰囲気下に於て
ピロメリット酸二無水物13.1g(0.06モル)を
添加し、室温で24時間撹拌してポリアミド酸溶液を得
た。この溶液をC液とする。また、4,4’−ジアミノ
ジフェニルエーテル28.0g(0.14モル)を
N,N−ジメチルアセトアミド240mlに溶解し、この
溶液に窒素雰囲気下に於てピロメリット酸二無水物3
0.5g(0.14モル)を添加し、室温で24時間撹
拌してポリアミド酸溶液を得た。この溶液をD液とす
る。
【0027】次にC液44g、D液71gを混合し、C
液のアミド酸とD液のアミド酸との当量比を30:70
に調整した。このポリアミド酸溶液をさらにN,N−ジ
メチルアセトアミドで10重量%迄希釈した。ついで、
アクリル系炭素繊維束(東邦レ−ヨン社製、商標HT
A、フィラメント数12000本)を60m/分の速度
で上記ポリアミド酸溶液に浸漬し、150℃で60分間
加熱乾燥した後、窒素雰囲気下で260℃、30分間加
熱してポリイミド化を行い、ポリイミド樹脂3重量%を
表面に有する炭素繊維を得た。ついで、得られた炭素繊
維を長さ3mmに切断してチョップドストランドとし、該
ストランド30wt%と熱可塑性ポリイミド樹脂であるA
URUM450(三井東圧化学社製;商標)70wt%と
をドライブレンドした後、40mm径押出機にて押出温度
400℃で溶融混練しながら押し出す操作を行って均一
配合ペレットを得た。次に上記の均一配合ペレットを通
常の射出成形機を用いてシリンダー温度400℃、金型
温度210℃の温度条件でダンベル試験片を作成し、引
張速度5mm/min で引張強度を測定したところ2950
Kg/cm2であった。
【0028】
【発明の効果】本発明による表面が改質された炭素繊維
は、高耐熱性エンジニアリング樹脂に充填することによ
り機械強度等を大幅に向上させることができ、工業的意
義は大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維表面を改質するものが、対称型
    メタ置換第1級ジアミンと対称型芳香族パラ置換第1級
    ジアミンとを当量比で10〜90:90〜10で混合し
    た後、芳香族テトラカルボン酸二無水物と反応させて生
    成したポリイミド樹脂であることを特徴とする炭素繊維
    用表面改質剤。
  2. 【請求項2】炭素繊維表面を改質するものが、対称型メ
    タ置換第1級ジアミンと芳香族テトラカルボン酸二無水
    物とを反応させて生成したポリアミド酸(A)と対称型
    芳香族パラ置換第1級ジアミンと芳香族テトラカルボン
    酸二無水物とを反応させて生成したポリアミド酸(B)
    とを当量比で10〜90:90〜10で混合した後、反
    応を更に進めて生成したポリイミド樹脂であることを特
    徴とする炭素繊維用表面改質剤。
  3. 【請求項3】前記対称型芳香族メタ置換第1級ジアミン
    が式(1)(化1) 【化1】 (但し、上記式でXは、O、SO2 、S、CO、C
    2 、C(CH3 2 、C(CF3 2 あるいは直結を
    表す)である特許請求の範囲第1項、あるいは第2項記
    載の炭素繊維用表面改質剤。
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